JP2013159980A - 車両用電子キーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】セキュリティ性の低下を抑制することができる車両用電子キーシステムを提供すること。
【解決手段】所定範囲内において互いに通信可能な電子キーとしてのメインキー200及びサブキー300と、所定範囲内においてメインキー200及びサブキー300と通信可能な車載機100とを備え、サブキー300は、車載機100から要求信号を受信したか否かを判定し、車載機100から要求信号を受信したと判定した場合は、メインキー200から受信した期限付きセキュリティ情報を有しているか否かを判定する(S20〜S22)。また、期限付きセキュリティ情報を有していないと判定した場合は、メインキー200にセキュリティ情報を要求し、メインキー200からセキュリティ情報を受信する(S23〜S24)。そして、ユーザ情報とメインキー200から受信したセキュリティ情報とを車載機100に送信する(S25,S26)。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用電子キーシステムに関するものである。
従来、車両用電子キーシステムの一例として、特許文献1に記載された技術がある。この特許文献1には、車両にかけられている複数種の制限のうちユーザにより選択された制限を解除するための鍵データを電子キー(非接触ICカード)に対して書き込むカーナビ装置、電子キーと非接触でデータ通信することにより、電子キーに書き込まれた鍵データを受信するリーダライタ装置、リーダライタ装置を介して電子キーから鍵データを受信すると、この受信した鍵データに応じて車両にかけられた制限を解除するECUを備える旨が記載されている。このように、特許文献1においては、車両にかけられた特定の制限(例えばドアロック制限)のみを解除するための電子キーをユーザが簡単に作成することができ、利便性を向上させることができる。
特開2005−330779号公報
ところで、通常、車両用のサブキーは、自動車メーカやディーラーなど特定の設備を有する機関でしか作成できない。これに対して、特許文献1においては、ユーザがカーナビ装置によって電子キーを作成できるため、悪意のある第三者であっても電子キーを作成できる可能性が高まる。また、特許文献1においては、カーナビ装置によって作成された電子キーのみで、車両にかけられた特定の制限を解除することができる。よって、悪意のある第三者によって電子キーが作成された場合、この電子キーで車両にかけられた特定の制限を解除することができることになるため、セキュリティ性が低下するという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、セキュリティ性の低下を抑制することができる車両用電子キーシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の車両用電子キーシステムは、所定範囲内において互いに通信可能な電子キーとしてのメインキー及びサブキーと、所定範囲内においてメインキー及びサブキーと通信可能な車載機と、を備えるものであって、
メインキーは、
車両の正規の電子キーであることを示すセキュリティ情報とメインキーのユーザを示すユーザ情報とを記憶しているメインキー記憶手段と、
車載機からの第一要求信号を受信するとともに、第一要求信号に応答してメインキー記憶手段に記憶されているセキュリティ情報とユーザ情報とを車載機に送信する第一メインキー通信手段と、
メインキー記憶手段に記憶されているセキュリティ情報をサブキーに送信する第二メインキー通信手段と、を備え、
サブキーは、
サブキーのユーザを示すユーザ情報を記憶しているサブキー記憶手段と、
メインキーからセキュリティ情報を受信する第一サブキー通信手段と、
車載機からの第一要求信号を受信するとともに、第一要求信号に応答してサブキー記憶手段に記憶されているユーザ情報と、メインキーから受信したセキュリティ情報とを車載機に送信する第二サブキー通信手段と、を備え、
車載機は、
車室内又は車両周辺の所定範囲に第一要求信号を送信するとともに、第一要求信号に応答して車両用電子キーから送信されたセキュリティ情報及びユーザ情報を受信する車載機通信手段と、
自身で予め記憶している登録情報と受信したセキュリティ情報とが所定の対応関係を満たすか否かを判定する判定手段と、
登録情報とセキュリティ情報とが所定の対応関係を満たすと判定した場合、受信したユーザ情報に応じた制御指示を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように、車両用電子キーシステムは、電子キーとしてメインキーの他にサブキーを有するものであり、夫々の電子キーから送信されたユーザ情報に応じた制御指示を行うものである。よって、夫々の電子キーで、車両における制御内容を異ならせることができるため、メインキーだけしかない車両用電子キーシステムよりも利便性を向上させることができる。
また、サブキーは、自身ではセキュリティ情報を記憶していない。しかしながら、サブキーとメインキーとが所定範囲(サブキーとメインキーとの通信可能範囲)内にある場合、サブキーは、メインキーからセキュリティ情報を受信することができる。よって、サブキーは、所定範囲内にメインキーが存在する場合は、車載機からの第一要求信号を受信すると、セキュリティ情報を車載機に送信することができ、車載機による制御指示を行わせることができる。つまり、サブキーは、自身から所定範囲内にメインキーが存在する場合は電子キーとして機能する。
一方、サブキーとメインキーとが所定範囲(サブキーとメインキーとの通信可能範囲)内にない場合、サブキーは、セキュリティ情報を受信できない。よって、サブキーは、車載機からの第一要求信号を受信したとしても、セキュリティ情報を車載機に送信することができず、車載機による制御指示を行わせることができない。よって、電子キーとしてメインキーの他にサブキーを有するものであっても、サブキーとメインキーとが所定範囲内に存在しない場合は、サブキーを電子キーとして機能させないようにすることができるので、セキュリティ性の低下を抑制することができる。
また、請求項2に示すように、第一サブキー通信手段は、第二サブキー通信手段にて車載機からの第一要求信号を受信すると、メインキーに対してセキュリティ情報の送信を要求する第二要求信号を送信することによって、メインキーからセキュリティ情報を受信するものであり、
第二メインキー通信手段は、第二要求信号を受信すると、メインキー記憶手段に記憶されているセキュリティ情報をサブキーに送信するようにしてもよい。
このようにすることによって、サブキーは、車載機からの第一要求信号を受信したときだけ、セキュリティ情報を受信するとともに、受信したセキュリティ情報を車載機に送信することができる。つまり、サブキーは、自身から所定範囲内にメインキーが存在し、且つ、自身が車載機との通信可能な範囲内にあるときだけ、電子キーとして機能する。なお、サブキーが車載機との通信可能な範囲内にある場合は、サブキーによって制御指示を行いたい場合とみなすことができる。よって、サブキーとメインキーとが所定範囲内に存在し、且つ、サブキーによって制御指示を行いたい場合だけ、サブキーを電子キーとして機能させることができるため、セキュリティ性の低下をより一層抑制することができる。また、このようにすることによって、メインキーと車載機とが所定範囲内にない場合であっても、サブキーは、自身から所定範囲内にメインキーが存在し、且つ、自身が車載機との通信可能な範囲内にあれば、電子キーとして機能することができる。
また、請求項3に示すように、車載機は、車載機通信手段にて複数のユーザ情報を受信した場合、ユーザからの指示によって、複数のユーザ情報から一つのユーザ情報を選択する選択手段を備え、
制御手段は、受信した複数のユーザ情報のうち、選択手段にて選択されたユーザ情報に応じた制御指示を行うようにしてもよい。
このようにすることによって、複数のユーザ情報からユーザが所望するユーザ情報に応じた制御指示を行わせることができるので好ましい。
また、請求項4に示すように、サブキー記憶手段に対して、ユーザ情報を書き込み可能なカーナビゲーション装置を備えるようにしてもよい。
このようにすることによって、ディーラーなどに行くことなく、サブキーにユーザ情報を書き込むことができるので好ましい。
また、請求項5に示すように、サブキー記憶手段に対して、ユーザ情報を書き込み可能な携帯端末を備えるようにしてもよい。
このようにすることによって、車両に乗り込んだり、ディーラーなどに行ったりすることなく、サブキーにユーザ情報を書き込むことができるので好ましい。さらに、車両にカーナビゲーション装置が搭載されていない場合であっても、サブキーにユーザ情報を書き込むことができるので好ましい。
また、請求項6に示すように、第二メインキー通信手段は、有効期限を付与してセキュリティ情報をサブキーに送信するものであり、
第二サブキー通信手段は、車載機からの第一要求信号を受信すると、有効期限内でのみ、第一要求信号に応答してサブキー記憶手段に記憶されているユーザ情報と、メインキーから受信したセキュリティ情報とを車載機に送信するようにしてもよい。
このようにすることによって、サブキーは、有効期限の間だけ電子キーとして機能する(車載機による制御指示を行わせることができる)ので、セキュリティ性の低下をより一層抑制することができる。
実施形態における車両用電子キーシステムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態における車載機の処理動作を示すフローチャートである。 実施形態におけるサブキーの処理動作を示すフローチャートである。 実施形態におけるメインキーの処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。本実施形態における車両用電子キーシステムは、図1に示すように、車両に搭載された車載機100と、ユーザが携帯(携行)可能な電子キーとしてのメインキー200及びサブキー300とを備える。メインキー200及びサブキー300は、所定範囲内において互いに通信可能である。また、メインキー200と車載機100とは、所定範囲内において互いに通信可能である。同様に、サブキー300と車載機100とは、所定範囲内において互いに通信可能である。なお、以下の説明において、メインキー200とサブキー300とを区別する必要がない場合は、両者を纏めて電子キーとも称する。
この車両用電子キーシステムは、車載機100から車両ドア周辺の所定範囲及び車室内に送信される要求信号(第一要求信号)に応答して、電子キーが応答信号を送信する双方向通信(より詳細には、双方向暗号通信)を行うものである。そして、車載機100は、電子キーから受信した応答信号(ユーザ情報)に応じた制御指示を制御対象400に対して行う。なお、応答信号は、ユーザ情報とセキュリティ情報を含むものである。このユーザ情報は、ユーザを示す情報である。一方、セキュリティ情報は、車両の正規の電子キー(予め自車両に登録された電子キー)であることを示す情報である。
まず、車載機100の構成に関して説明する。車載機100は、図1に示すように、制御部10、記憶部20、第1送信部30、第1送信アンテナ31、第2送信部40、第2送信アンテナ41、第3送信部50、第3送信アンテナ51、第4送信部60、第4送信アンテナ61、第5送信部70、第5送信アンテナ71、受信部80、受信アンテナ81などを備えて構成されている。また、車載機100は、制御対象400と通信可能に接続されている。
制御部10は、周知のコンピュータとして構成されており、内部にはCPU、記憶装置(例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等))、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどが備えられている。制御部10は、CPUがRAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、各種演算処理を行い、後ほど説明する制御を実行する。制御部10が実行する制御の一例としては、要求信号の送信指示、制御対象400への制御指示(制御手段)、後ほど説明する登録情報とセキュリティ情報の判定(判定手段)などである。
記憶部20は、登録情報と複数の制御情報が記憶されている。登録情報は、セキュリティ情報を送信した電子キーが正規の電子キーであるか否かであるか確認するための情報である。よって、登録情報は、正規の電子キーが送信するセキュリティ情報と所定の対応関係を満たすものである。各制御情報は、制御部10が制御対象400に対して行う制御指示(制御内容)に関連する情報である。各制御情報は、複数のユーザ情報の夫々に関連付けられており、夫々異なる制御指示を示す。
なお、セキュリティ情報及び制御情報は、制御部10の外部に設けられた記憶部20に記憶されている例を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではない。セキュリティ情報及び制御情報は、制御部10内の記憶装置に記憶されていてもよい。
第1送信部30〜第4送信部60及び第1送信アンテナ31〜第4送信アンテナ61は、車外に要求信号を送信する(車載機通信手段)。また、第5送信部70及び第5送信アンテナ71は、車室内に要求信号を送信する(車載機通信手段)。なお、第1送信部30〜第4送信部60及び第1送信アンテナ31〜第4送信アンテナ61を纏めて、車外送信機と言い換えることもできる。また、第5送信部70及び第5送信アンテナ71を纏めて、車室内送信機と言い換えることもできる。さらに、第1送信部30〜第5送信部70及び第1送信アンテナ31〜第5送信アンテナ71を纏めて、車両用送信機と言い換えることもできる。
これらの第1送信部30〜第5送信部70は、制御部10からの制御信号(送信指示)に応じて、第1送信アンテナ31〜第5送信アンテナ71を介して要求信号を送信する。なお、第1送信アンテナ31〜第5送信アンテナ71として、例えばLF(lowfrequency)アンテナを採用することができる。よって、第1送信部30〜第5送信部70は、第1送信アンテナ31〜第5送信アンテナ71を介して、例えばLF帯の電波にて要求信号を送信する。また、この要求信号(すなわちLF帯の電波)の到達距離は、0.8〜1.5メートル程度である。
例えば、第1送信アンテナ31は、前方右側ドアに設けられている。そして、第1送信部30は、この第1送信アンテナ31を介して、前方右側ドアの周辺の所定範囲に要求信号を送信する。また、第2送信アンテナ41は、後方右側ドアに設けられている。そして、第2送信部40は、この第2送信アンテナ41を介して、後方右側ドアの周辺の所定範囲に要求信号を送信する。また、第3送信アンテナ51は、前方左側ドアに設けられている。そして、第3送信部50は、この第3送信アンテナ51を介して、前方左側ドアの周辺の所定範囲に要求信号を送信する。また、第4送信アンテナ61は、後方左側ドアに設けられている。そして、第4送信部60は、この第4送信アンテナ61を介して、後方左側ドアの周辺の所定範囲に要求信号を送信する。また、第5送信アンテナ71は、車室内に設けられている。そして、第5送信部70は、この第5送信アンテナ71を介して、車室内に要求信号を送信する。
このように、本実施形態では、前席右側、後席右側、前席左側、後席左側に、第1送信アンテナ31〜第4送信アンテナ61が設けられた例を採用している。しかしながら、バックドア(ラゲッジドア)に要求信号を送信するアンテナを設けるとともに、このアンテナから要求信号を送信するための送信部を設けるようにしてもよい。
なお、この要求信号が送信される範囲を検知エリア(LFエリア)とも称する。よって、換言すると、要求信号の到達距離に応じた検知エリア(LFエリア)が各車両ドアの周辺及び車室内に形成される。つまり、第1送信部30〜第5送信部70及び第1送信アンテナ31〜第5送信アンテナ71は、各車両ドアの周辺及び車室内に要求信号(LF電波)の到達距離に応じた検知エリア(LFエリア)を形成するとも言い換えることができる。
受信部80は、車両の車室内に設けられ、後ほど説明する電子キーから送信される応答信号を受信する(車載機通信手段)。受信部80は、例えばUHF帯の電波にて電子キーから送信されてくる応答信号を受信アンテナ(UHFアンテナ)71で受信する。受信部80は、受信した応答信号を制御部10に出力する。なお、受信部80と受信アンテナ81を纏めて、車両用受信機と言い換えることもできる。
次に、メインキー200の構成に関して説明する。メインキー200は、内部に電池(図示省略)が設けられており、この電池から電源供給されて動作するものであり、制御部210、記憶部211、車両間通信部212、車両間アンテナ213、キー間通信部214、キー間アンテナ215などを備えて構成されている。
制御部210は、例えば周知のコンピュータとして構成されており、内部にはCPU、記憶装置(例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等))、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどが備えられている。制御部210は、CPUがRAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、各種演算処理を行い、後ほど説明する制御(処理)を実行する。例えば、要求信号に応答して応答信号を送信するように指示したり、セキュリティ情報をサブキー300に対して送信するように指示したりする。
記憶部211は、応答信号に含まれるユーザ情報とセキュリティ情報が記憶されている(メインキー記憶手段)。
車両間通信部212は、車両用送信機から送信される要求信号を受信するとともに、制御部210からの指示に応じて(言い換えると要求信号に応答して)、記憶部211に記憶されている応答信号(セキュリティ情報とユーザ情報)を車両用受信機(車載機100)に送信する(第一メインキー通信手段)。より詳細には、車両間通信部212は、車両間アンテナ213を介して、車両用送信機からLF帯の電波にて送信されてくる要求信号を受信する。また、車両間通信部212は、受信した要求信号を制御部210に出力する。そして、車両間通信部212は、制御部210からの制御信号(送信指示)に応じて、車両間アンテナ213を介して、車両用受信機にUHF帯の電波にて応答信号を送信する。
なお、この応答信号(すなわちUHF帯の電波)の到達距離は、例えば数メートル程度である。よって、メインキー200と車載機100との通信可能範囲は、例えば数メートル程度である。このように、応答信号の到達距離は、要求信号の到達距離よりも十分に長い。換言すると、応答信号が送信される範囲(RFエリア)は、要求信号が送信される範囲(LFエリア)よりも十分に広い。
キー間通信部214は、サブキー300から送信されたセキュリティ情報の要求を示すセキュリティ要求信号(第二要求信号)を受信するとともに、制御部210からの指示に応じて(言い換えるとセキュリティ要求信号に応答して)、記憶部211に記憶されているセキュリティ情報をサブキー300に送信する(第二メインキー通信手段)。なお、メインキー200とサブキー300との通信可能な範囲は、例えば10〜100m程度に設定する。
また、本実施形態においては、メインキー200は、セキュリティ要求信号を受信したら、サブキー300に対してセキュリティ情報を送信する例を採用している。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではない。ユーザからの指示に応じて、サブキー300に対してセキュリティ情報を送信するようにしてもよい。例えば、ユーザが操作可能なものであり、ユーザによる操作に応じて、セキュリティ情報の送信を示す第一操作信号を出力する第一操作部(図示省略)をメインキー200に設けておく。そして、制御部210は、第一操作部からの第一操作信号に応じて、キー間通信部214に対してセキュリティ情報の送信を指示する。
また、メインキー200は、サブキー300に対してセキュリティ情報を送信する際には、有効期限を付与してセキュリティ情報を送信するようにしてもよい(第二メインキー通信手段)。この有効期限とは、サブキー300が車載機からの要求信号に応答して、セキュリティ情報を送信できる期間を示すものである。有効期限は、例えばセキュリティ情報の送信からの経過時間(10分、数十分、1日など)、や具体的な日時(未来の日時)などであり、メインキー200のユーザがサブキー300の用途に応じて適宜設定することが可能である。なお、有効期限の設定方法に関しては、特に限定されるものではない。例えば、ユーザが操作可能なものであり、ユーザによる操作に応じて、各有効期限に関連付けられた第二操作信号を出力する第二操作部(図示省略)をメインキー200に設けておく。そして、制御部210は、第二操作部からの第二操作信号に基づいて、セキュリティ情報の有効期限を設定する。なお、この第二操作部と、上述の第一操作部とは、共通の機構で、且つ、異なる操作信号(第一操作信号と第二操作信号)を出力可能なものであってもよい。
また、本実施形態においては、メインキー200が制御部210を備える構成を一例として採用しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、車両間通信部212が応答信号の送信指示などを行い、キー間通信部214がセキュリティ情報の送信指示などを行うようにしてもよい。つまり、制御部210が実行する処理を、その他の構成要素が行うようにしてもよい。
次に、サブキー300の構成に関して説明する。サブキー300は、内部に電池(図示省略)が設けられており、この電池から電源供給されて動作するものであり、制御部310、記憶部311、車両間通信部312、車両間アンテナ313、キー間通信部314、キー間アンテナ315などを備えて構成されている。
制御部310は、例えば周知のコンピュータとして構成されており、内部にはCPU、記憶装置(例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等))、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどが備えられている。制御部210は、CPUがRAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、各種演算処理を行い、後ほど説明する制御(処理)を実行する。例えば、要求信号に応答して応答信号を送信するように指示したり、セキュリティ要求信号を送信するように指示したりする。
記憶部311は、ユーザ情報が記憶されている(サブキー記憶手段)。上述のように、メインキー200における記憶部211には、ユーザ情報とセキュリティ情報が記憶されているが、記憶部311には、セキュリティ情報が記憶されていない。後ほど説明するが、サブキー300は、メインキー200からセキュリティ情報を受信するものである。サブキー300は、受信したセキュリティ情報をRAMなどに一時的に保持しておく。そして、サブキー300は、セキュリティ情報を車載機100に送信すると、セキュリティ情報をRAMなどから消去する。なお、サブキー300は、有効期限が付与されたセキュリティ情報の場合、有効期限に達するとセキュリティ情報をRAMなどから消去する。
車両間通信部312は、車両用送信機から送信される要求信号を受信するとともに、制御部210からの指示に応じて(言い換えると要求信号に応答して)、記憶部311に記憶されているユーザ情報とメインキー200から受信したセキュリティ情報とを車両用受信機(車載機100)に送信する(第二サブキー通信手段)。より詳細には、車両間通信部312は、車両間アンテナ313を介して、車両用送信機からLF帯の電波にて送信されてくる要求信号を受信する。また、車両間通信部312は、受信した要求信号を制御部310に出力する。また、車両間通信部312は、制御部310からの制御信号(送信指示)に応じて、車両間アンテナ313を介して、車両用受信機にUHF帯の電波にて応答信号を送信する。
なお、有効期限が付与されたセキュリティ情報を受信していた場合、車両間通信部312は、有効期限内でのみ制御部210からの指示に応じて、記憶部311に記憶されているユーザ情報とメインキー200から受信したセキュリティ情報とを車両用受信機(車載機100)に送信する(第二サブキー通信手段)。つまり、制御部210は、有効期限が付与されたセキュリティ情報を受信していた場合、有効期限内でのみ、要求信号に応答して、車両間通信部312に対して応答信号の送信を指示する。
なお、この応答信号(すなわちUHF帯の電波)の到達距離は、例えば数メートル程度である。よって、メインキー200と車載機100との通信可能範囲は、例えば数メートル程度である。このように、応答信号の到達距離は、要求信号の到達距離よりも十分に長い。換言すると、応答信号が送信される範囲(RFエリア)は、要求信号が送信される範囲(LFエリア)よりも十分に広い。
キー間通信部314は、メインキー200からセキュリティ情報を受信する(第一サブキー通信手段)。また、キー間通信部314は、要求信号を受信すると、メインキー200に対してセキュリティ要求信号を送信する(第一サブキー通信手段)。このように、キー間通信部314は、セキュリティ要求信号を送信することによって、メインキー200からセキュリティ情報を受信する。
このように、本実施形態においては、サブキー300は、要求信号を受信したら、メインキー200に対してセキュリティ要求信号を送信する例を採用している。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではない。ユーザからの指示に応じて、メインキー200に対してセキュリティ要求信号を送信するようにしてもよい。例えば、ユーザが操作可能なものであり、ユーザによる操作に応じて、セキュリティ要求信号の送信を示す第三操作信号を出力する第三操作部(図示省略)をサブキー300に設けておく。そして、制御部310は、第三操作部からの第三操作信号に応じて、キー間通信部314に対してセキュリティ要求信号の送信を指示する。
ここで、図2〜図4に基づいて、本実施形態における車両用電子キーシステムの処理動作に関して説明する。
まず、図2に基づいて、車載機100の処理動作に関して説明する。図2に示すフローチャートは、所定時間毎に実行されるものである。
図2のステップS10では、要求信号を送信する。このとき、制御部10は、車両用送信機に対して要求信号の送信指示を行う。例えば、車外に要求信号を送信する際には、第1送信部30〜第4送信部60に対して要求信号の送信指示を行う。第1送信部30〜第4送信部60の夫々は、送信指示を受けると、第1送信アンテナ31〜第4送信アンテナ61の夫々を介して要求信号を送信する。また、車室内に要求信号を送信する際には、第5送信部70に対して要求信号の送信指示を行う。第5送信部70は、送信指示を受けると、第5送信アンテナ71の夫々を介して要求信号を送信する。
図2のステップS11では、応答信号を受信したか否かを判定する。このとき、制御部10は、受信部80からの信号に基づいて、電子キーからの応答信号を受信したか否かを判定する。そして、制御部10は、応答信号を受信したと判定した場合はステップS12へ進み、応答信号を受信していないと判定した場合は、図2のフローチャートで示す処理を終了する。このように、車載機100は、車室内又は車両周辺の所定範囲に要求信号を送信するとともに、要求信号に応答して電子キーから送信された応答信号を受信する(車載機通信手段)。
図2のステップS12では、正規キーであるか否かを判定する。このとき、制御部10は、自身で予め記憶している登録情報と受信したセキュリティ情報とが所定の対応関係(例えば一致)を満たすか否かを判定する(判定手段)。そして、所定の対応関係を満たし、正規キーであると判定した場合はステップS13へ進み、所定の対応関係を満たさず、正規キーでないと判定した場合は図2のフローチャートで示す処理を終了する。
図2のステップS13では、ユーザ情報を確認する。このとき、制御部10は、要求信号に応答して電子キーから送信されたユーザ情報を確認する。これは、ステップS14において、ユーザ情報毎に異なる制御指示を行うためである。
図2のステップS14では、ユーザ情報に応じた制御指示を行う。このとき、制御部10は、ステップS13で確認したユーザ情報に関連付けられた制御情報に基づいて、制御指示を行う。このように、車載機100は、登録情報とセキュリティ情報とが所定の対応関係を満たすと判定した場合、受信したユーザ情報に応じた制御指示を行う(制御手段)。
ここで、各ユーザ情報に応じた制御指示の一例を説明する。例えば、車室内で検出したユーザ情報(つまり、車室内に送信された要求信号に応答して送信されたユーザ情報)が、メインキー200のユーザを示すものであった場合、制御部10は、車両のエンジン始動許可を示す制御指示を行う。これに対して、車室内において受信したユーザ情報が、サブキー300のユーザ(例えば子供)を示すものであった場合、制御部10は、車両のエンジン始動禁止を示す制御指示を行う。
なお、車室外においてユーザ情報を受信した場合、ユーザ情報がサブキー300のユーザ(例えば子供)を示すものであっても、メインキー200のユーザを示すものであっても、制御部10は、車両ドアの施錠、解錠の許可を示す制御指示を行う。つまり、この例では、子供を示すユーザ情報には、エンジン始動禁止、車両ドアの施錠、解錠の許可を示す制御情報が関連付けられている。
これによって、先に子供だけを車両に乗り込ませることができ、且つ、子供が誤ってエンジンを始動させたりすることを抑制することができる。
また、車室内の後部座席において検出したユーザ情報(つまり、車室内の後部座席に電子キーがあると検出され、その時に電子キーから送信されたユーザ情報)が、サブキー300のユーザ(例えば子供)を示すものであった場合、制御部10は、チャイルドロック装置に対してロックを示す制御指示を行う。つまり、この例では、子供を示すユーザ情報には、チャイルドロック装置のロック実施を示す制御情報が関連付けられている。
これによって、車室内から車両ドアの開扉ができないようすることができる。つまり、チャイルドロック装置を自動でロックに切り替える。このようにすることによって、ユーザがチャイルドロック装置を手動でロックに切り替える手間が省け、利便性を向上することができる。
これに対して、車室内の後部座席において検出したユーザ情報が、サブキー300のユーザ(例えば大人)を示すものであった場合、制御部10は、チャイルドロック装置に対してロックを示す制御指示は行わない。よって、車室内から車両ドアを自由に開扉できる。
なお、チャイルドロックに関しては、周知技術であるため説明は省略する。また、車室内のどの席に電子キーがあるのかを判定する技術に関しても、周知技術であるため説明は省略する。
また、高齢者の場合、自分で思っている以上に力加減や反応速度や操作が遅かったりなどして、結果として危険な運転になってしまう可能性がある。そこで、車室内の運転席において検出したユーザ情報(つまり、車室内の運転席に電子キーがあると検出され、その時に電子キーから送信されたユーザ情報)が、サブキー300のユーザ(例えば高齢者)を示すものであった場合、制御部10は、高齢者向けの制御指示を行う。
この高齢者向けの制御指示の一例を説明する。例えば、発進時にアクセルを全開で踏んでしまっても車両の方で調整して滑らかなスタートになるような制御指示を採用することができる。つまり、この例では、高齢者を示すユーザ情報には、発進時に滑らかなスタートになるように制御することを示す制御情報が関連付けられている。
このようにすることによって、発進時にアクセルを全開で踏んでしまっても、急発進することを抑制することができる。また、レーンキープシステムやソナー(衝突判定システム)の反応を早めに行うような制御指示を採用することもできる。つまり、この例では、高齢者を示すユーザ情報には、レーンキープシステムや衝突判定システムの反応を早めに行うように制御することを示す制御情報が関連付けられている。
このようにすることによって、高齢者の反応が遅れても、対向車線などの走行回避までの余裕や、衝突回避までの余裕を持たせることができる。なお、レーンキープシステムや衝突判定システムに関しては、周知技術であるため説明は省略する。
なお、高齢者であっても、運転資格さえあれば、一人でも車両を運転することができる。よって、このような場合は、車両を運転する高齢者に、メインキー200とサブキー300の両方を持たせておくとよい。さらに、このとき、サブキー300には、有効期限を付与したセキュリティ情報が送信されるようにしておくとよい。
当然ながら、車載機100は、メインキー200のユーザを示すユーザ情報のみを受信した場合、チャイルドロック装置に対してロックを示す制御指示や、滑らかなスタートになるような制御指示などの特別な制御指示は行わない。
次に、図3に基づいて、サブキー300の処理動作に関して説明する。図3に示すフローチャートは、所定時間毎に実行されるものである。
図3のステップS20,21では、要求信号を確認して、要求信号を受信したか否かを判定する。このとき、制御部310は、車両間通信部312からの信号に基づいて、車載機100からの要求信号を受信したか否かを判定する。そして、制御部310は、要求信号を受信したと判定した場合はステップS22へ進み、要求信号を受信していないと判定した場合は、図3のフローチャートで示す処理を終了する。
図3のステップS22では、期限付き(有効期限が付与された)セキュリティ情報を有しているか否かを判定する。制御部310は、RAMなどに有効期限が付与されたセキュリティ情報が記憶されているか否かを判定する。そして、制御部310は、記憶されていると判定した場合はステップS25へ進み、記憶されていないと判定した場合はステップS23へ進む。
図3のステップS23では、セキュリティ情報をメインキー200に要求する。このとき、制御部310は、キー間通信部314に対して、セキュリティ要求信号の送信指示を行う。そして、キー間通信部314は、送信指示を受けると、キー間アンテナ315を介してセキュリティ要求情報を送信する(第一サブキー通信手段)。
図3のステップS24では、メインキー200からセキュリティ情報を受信できたか否かを判定する。このとき、制御部310は、キー間通信部314からの信号に基づいて、メインキー200からのセキュリティ情報を受信したか否かを判定する。そして、制御部310は、セキュリティ情報を受信(第一サブキー通信手段)したと判定した場合はステップS25へ進み、セキュリティ情報を受信していないと判定した場合は、図3のフローチャートで示す処理を終了する。
図3のステップS25では、セキュリティ情報を車載機100に送信する。このとき、制御部310は、車両間通信部312に対して、メインキー200から受信したセキュリティ情報の送信指示を行う。そして、車両間通信部312は、送信指示を受けると、車両間アンテナ313を介してセキュリティ情報を送信する(第二サブキー通信手段)。なお、ステップS22のYES判定であった場合は、セキュリティ情報の有効期限内であることを条件に、要求信号に応答してセキュリティ情報を送信する。
図3のステップS26では、ユーザ情報を車載機100に送信する。このとき、制御部310は、車両間通信部312に対して、記憶部311に記憶されているユーザ情報の送信指示を行う。そして、車両間通信部312は、送信指示を受けると、車両間アンテナ313を介してユーザ情報を送信する(第二サブキー通信手段)。
次に、図4に基づいて、メインキー200の処理動作に関して説明する。図4に示すフローチャートは、所定時間毎に実行されるものである。
図4のステップS30,31では、要求信号を確認して、要求信号を受信したか否かを判定する。このとき、制御部210は、車両間通信部212からの信号に基づいて、車載機100からの要求信号を受信したか否かを判定する。そして、制御部210は、要求信号を受信(第一メインキー通信手段)したと判定した場合はステップS32へ進み、要求信号を受信していないと判定した場合は、図4のフローチャートで示す処理を終了する。
図4のステップS32では、セキュリティ情報を車載機100に送信する。このとき、制御部210は、車両間通信部212に対して、記憶部211に記憶されているセキュリティ情報の送信指示を行う。そして、車両間通信部212は、送信指示を受けると、車両間アンテナ213を介してセキュリティ情報を送信する(第一メインキー通信手段)。
図4のステップS33では、ユーザ情報を車載機100に送信する。このとき、制御部210は、車両間通信部212に対して、記憶部211に記憶されているユーザ情報の送信指示を行う。そして、車両間通信部212は、送信指示を受けると、車両間アンテナ213を介してユーザ情報を送信する(第一メインキー通信手段)。
図4のステップS34では、セキュリティ要求信号を確認して、セキュリティ要求信号を受信したか否かを判定する。このとき、制御部210は、キー間通信部214からの信号に基づいて、サブキー300からのセキュリティ要求信号を受信したか否かを判定する。そして、制御部210は、セキュリティ要求信号を受信したと判定した場合はステップS35へ進み、セキュリティ要求信号を受信していないと判定した場合は、図4のフローチャートで示す処理を終了する。
図4のステップS35では、セキュリティ情報をサブキー300に対して送信する。このとき、制御部210は、キー間通信部214に対して、記憶部211に記憶されているセキュリティ情報の送信指示を行う。そして、キー間通信部214は、送信指示を受けると、キー間アンテナ215を介してセキュリティ情報を送信する(第二メインキー通信手段)。
なお、ここでは、メインキー200は、車載機100からの要求信号を受信してない場合、且つ、サブキー300からセキュリティ要求信号を受信した場合に、サブキー300に対してセキュリティ情報を送信する例を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではない。メインキー200は、車載機100からの要求信号を受信の有無に関係なく、サブキー300からセキュリティ要求信号を受信した場合に、サブキー300に対してセキュリティ情報を送信するものであってもよい。
ここまで説明したように、本実施形態における車両用電子キーシステムは、電子キーとしてメインキー200の他にサブキー300を有するものであり、夫々の電子キーから送信されたユーザ情報に応じた制御指示を行うものである。よって、夫々の電子キーで、車両における制御内容を異ならせることができるため、メインキー200だけしかない車両用電子キーシステムよりも利便性を向上させることができる。
また、サブキー300は、自身ではセキュリティ情報を記憶していない。しかしながら、サブキー300とメインキー200とが所定範囲(サブキー300とメインキー200との通信可能範囲)内にある場合、サブキー300は、メインキー200からセキュリティ情報を受信することができる。よって、サブキー300は、所定範囲内にメインキー200が存在する場合は、車載機100からの要求信号を受信すると、セキュリティ情報を車載機100に送信することができ、車載機100による制御指示を行わせることができる。つまり、サブキー300は、自身から所定範囲内にメインキー200が存在する場合は電子キーとして機能する。
一方、サブキー300とメインキー200とが所定範囲(サブキー300とメインキー200との通信可能範囲)内にない場合、サブキー300は、セキュリティ情報を受信できない。よって、サブキー300は、車載機100からの要求信号を受信したとしても、セキュリティ情報を車載機100に送信することができず、車載機100による制御指示を行わせることができない。よって、電子キーとしてメインキー200の他にサブキー300を有する車両用電子キーシステムであっても、サブキー300とメインキー200とが所定範囲内に存在しない場合は、サブキー300を電子キーとして機能させないようにすることができるので、セキュリティ性の低下を抑制することができる。
また、上述のように、サブキー300は、車載機100からの要求信号を受信すると、メインキー200に対してセキュリティ情報の送信を要求することによって、メインキー200からセキュリティ情報を受信するものである。一方、メインキー200は、サブキー300からの要求に応じて、自身で記憶しているセキュリティ情報をサブキー300に送信するものである。
このようにすることで、サブキー300は、車載機100からの要求信号を受信したときだけ、セキュリティ情報を受信するとともに、受信したセキュリティ情報を車載機100に送信することができる。つまり、サブキー300は、自身から所定範囲内にメインキー200が存在し、且つ、自身が車載機100との通信可能な範囲内にあるときだけ、電子キーとして機能する。なお、サブキー300が車載機100との通信可能な範囲内にある場合は、サブキー300によって制御指示を行いたい場合とみなすことができる。よって、サブキー300とメインキー200とが所定範囲内に存在し、且つ、サブキー300によって制御指示を行いたい場合だけ、サブキー300を電子キーとして機能させることができるため、セキュリティ性の低下をより一層抑制することができる。また、メインキー200と車載機100とが所定範囲内にない場合であっても、サブキー300は、自身から所定範囲内にメインキー200が存在し、且つ、自身が車載機100との通信可能な範囲内にあれば、電子キーとして機能することができる。
また、本実施形態のように、セキュリティ情報に有効期限を付与することによって、サブキー300での継続的な使用を禁止できるので、セキュリティ性の低下を抑制することができる。また、1日だけ友人に電子キーと車両を貸し出して使用することができたり、車両をシェアリングして使用するときに一人による占有を抑制でき平等に使えるようにできたりする。
なお、本実施形態においては、メインキー200からサブキー300に対して、セキュリティ情報又は期限付きセキュリティ情報を送信する例を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、期限付きセキュリティ情報を用いないものであっても目的を達成できる。つまり、本発明は、図3のステップS22、図4のステップS34,35を省略することもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
なお、車両の周辺又は車室内に複数のサブキー300が存在することもありうる。そこで、車載機100は、複数のユーザ情報を受信した場合、ユーザからの指示によって、複数のユーザ情報から少なくとも一つのユーザ情報を選択する(選択手段)ようにしてもよい。この場合、車載機100の制御部10は、受信した複数のユーザ情報のうち、選択されたユーザ情報に応じた制御指示を行う(制御手段)。このユーザ情報を選択する方法は、特に限定されるものではない。例えばナビゲーション装置(図示省略)の画面と操作部を用いることができる。詳細には、画面に選択可能なユーザ情報を表示する。操作部は、ユーザによる操作に応じて、ユーザ情報毎に関連付けられた出力信号を出力する。よって、車載機100は、この出力信号によって、ユーザが選択したユーザ情報を認識することができる。
このようにすることによって、複数のユーザ情報からユーザが所望するユーザ情報に応じた制御指示を行わせることができるので好ましい。言い換える、ユーザが所望しないサービス(車両の制御)を、ユーザへ提供することを避けることができる。
また、サブキー300のユーザ情報は、車両に搭載されたナビゲーション装置(図示省略)から書き込むことができるようにしてもよい。詳細には、サブキー300にユーザ情報を書き込む場合、例えば、運転席や特定の場所(例えば電子キースロット等)に、サブキー300を置いた状態で、車両の電源をオンする。また、ナビゲーション装置の画面や操作部(共に図示省略)等を通じて、ユーザ情報を変更又は設定する。そして、ナビゲーション装置は、車室内送信機などからサブキー300へ指示を送って書き込む。
このようにすることによって、ディーラーなどに行くことなく、サブキー300にユーザ情報を書き込むことができるので好ましい。また、車両の電源オンは、メインキー200でしか出来ないため、セキュリティを確保できる。ただし、本発明は、これに限定されるものではない。ディーラー等の設備で書き込める様にしても良い。
また、サブキー300のユーザ情報は、携帯電話機などの携帯端末から書き込むことができるようにしてもよい。なお、携帯端末としては、携帯電話機のほかにも、スマートフォンや携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)などを採用することができる。詳細には、サブキー300にユーザ情報を書き込む場合、例えば、携帯電話機の画面や操作部(共に図示省略)等を通じて、ユーザ情報を変更又は設定する。そして、携帯電話機がサブキー300へ指示を送って書き込む。
このようにすることによって、車両に乗り込んだり、ディーラーなどに行ったりすることなく、サブキー300にユーザ情報を書き込むことができるので好ましい。さらに、車両にカーナビゲーション装置が搭載されていない場合であっても、サブキー300にユーザ情報を書き込むことができるので好ましい。なお、携帯端末からユーザ情報を書き込む場合は、セキュリティを確保するために、パスワードや生体認証などを実施すると好ましい。また、ユーザ情報の書き込みと同様に、サブキー300のユーザ情報を、ナビゲーション装置や携帯端末から消去できるようにしてもよい。
また、このようなナビゲーション装置や携帯端末を用いて、メインキー200に対してセキュリティ情報の有効期限を設定することも可能である。
なお、メインキー200、サブキー300共にユーザ情報を書き込んでいるため、運転席のドアを開けた時点又は運転席に乗り込んだ時点で、ユーザを特定できる。したがって、車載機100は、ユーザ情報に基づいて、誕生日にはBGMを変えたり、星座や血液型で占いをナビゲーション装置の画面に表示したりしても良いし、事故発生時等に血液型や住所(連絡先)の情報を救急センター等へ送信しても良い。ただし、ユーザ情報に、誕生日情報、血液型情報、住所情報などを含ませる必要がある。又は、車載機100に、ユーザ情報毎に、誕生日情報、血液型情報、住所情報などを関連付けて記憶させておく必要がある。
100 車載機、10 制御部、20 記憶部、30 第1送信部、31 第1送信アンテナ、40 第2送信部、41 第2送信アンテナ、50 第3送信部、51 第3送信アンテナ、60 第4送信部、61 第4送信アンテナ、70 第5送信部、71 第5送信アンテナ、80 受信部、81 受信アンテナ、400 制御対象、200 メインキー、210 制御部、211 記憶部、212 車両間通信部、213 車両間アンテナ、214 キー間通信部、215 キー間アンテナ、300 サブキー、310 制御部、311 記憶部、312 車両間通信部、313 車両間アンテナ、314 キー間通信部、315 キー間アンテナ

Claims (6)

  1. 所定範囲内において互いに通信可能な電子キーとしてのメインキー及びサブキーと、所定範囲内においてメインキー及びサブキーと通信可能な車載機と、を備える車両用電子キーシステムであって、
    前記メインキーは、
    車両の正規の電子キーであることを示すセキュリティ情報と前記メインキーのユーザを示すユーザ情報とを記憶しているメインキー記憶手段と、
    前記車載機からの第一要求信号を受信するとともに、第一要求信号に応答して前記メインキー記憶手段に記憶されているセキュリティ情報とユーザ情報とを前記車載機に送信する第一メインキー通信手段と、
    前記メインキー記憶手段に記憶されているセキュリティ情報を前記サブキーに送信する第二メインキー通信手段と、を備え、
    前記サブキーは、
    前記サブキーのユーザを示すユーザ情報を記憶しているサブキー記憶手段と、
    前記メインキーからセキュリティ情報を受信する第一サブキー通信手段と、
    前記車載機からの第一要求信号を受信するとともに、第一要求信号に応答して前記サブキー記憶手段に記憶されているユーザ情報と、前記メインキーから受信したセキュリティ情報とを前記車載機に送信する第二サブキー通信手段と、を備え、
    前記車載機は、
    車室内又は車両周辺の所定範囲に第一要求信号を送信するとともに、第一要求信号に応答して車両用電子キーから送信されたセキュリティ情報及びユーザ情報を受信する車載機通信手段と、
    自身で予め記憶している登録情報と受信したセキュリティ情報とが所定の対応関係を満たすか否かを判定する判定手段と、
    登録情報とセキュリティ情報とが所定の対応関係を満たすと判定した場合、受信したユーザ情報に応じた制御指示を行う制御手段と、を備えることを特徴とする車両用電子キーシステム。
  2. 前記第一サブキー通信手段は、前記第二サブキー通信手段にて前記車載機からの第一要求信号を受信すると、前記メインキーに対してセキュリティ情報の送信を要求する第二要求信号を送信することによって、前記メインキーからセキュリティ情報を受信するものであり、
    前記第二メインキー通信手段は、第二要求信号を受信すると、前記メインキー記憶手段に記憶されているセキュリティ情報を前記サブキーに送信することを特徴とする請求項1に記載の車両用電子キーシステム。
  3. 前記車載機は、前記車載機通信手段にて複数のユーザ情報を受信した場合、ユーザからの指示によって、複数のユーザ情報から一つのユーザ情報を選択する選択手段を備え、
    前記制御手段は、受信した複数のユーザ情報のうち、前記選択手段にて選択されたユーザ情報に応じた制御指示を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用電子キーシステム。
  4. 前記サブキー記憶手段に対して、ユーザ情報を書き込み可能なカーナビゲーション装置を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用電子キーシステム。
  5. 前記サブキー記憶手段に対して、ユーザ情報を書き込み可能な携帯端末を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用電子キーシステム。
  6. 前記第二メインキー通信手段は、有効期限を付与してセキュリティ情報を前記サブキーに送信するものであり、
    前記第二サブキー通信手段は、前記車載機からの第一要求信号を受信すると、有効期限内でのみ、第一要求信号に応答して前記サブキー記憶手段に記憶されているユーザ情報と、前記メインキーから受信したセキュリティ情報とを前記車載機に送信することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車両用電子キーシステム。
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