JP2010012823A - 運転環境設定装置,運転環境設定システムおよびプログラム - Google Patents

運転環境設定装置,運転環境設定システムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の運転環境を設定するにあたり、車両の運転をするユーザだけでなく、他の乗員との関係を考慮した運転環境を選択的に設定させる。
【解決手段】1以上の座席それぞれにおける乗員およびその位置に応じて選定した運転環境につき、その設定を外部装置に指示することができるため、運転席に位置するユーザとの関係だけでなく、他の乗員との関係を考慮した運転環境を選択的に設定させることができる。具体的にいえば、ユーザ端末2に記憶された特徴情報で示される身体的特徴と、各座席について検出した身体的特徴との照合結果に基づいて、各座席に所持ユーザまたは不所持ユーザが位置することを特定し(s190,s290,s390)、その位置関係に応じた運転環境の設定を指示している(s200〜s210)。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の運転に関する運転環境の設定を行う運転環境設定装置に関する。
近年、車両を運転するユーザに、そのユーザ用の運転環境に関する情報を記憶したユーザ端末(ICカード)を所持させておき、この端末から車両側へと渡した情報に基づいて車両の運転環境を設定する、といった技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−120670号公報
しかし、上述した技術は、車両を運転するユーザとの関係だけで運転環境が設定されるため、他の乗員との関係で必ずしも最適な運転環境が設定されるとはいえない。
それは、上述したような運転環境が設定されると、その設定内容を示す情報が各乗員に開示されることとなるが、その情報によってはユーザが他の乗員に開示されたくないと考えることもありうるからである。具体的な情報としては、例えば、車両に搭載されたナビゲーション装置において過去に案内が実施された経路の履歴や、オーディオ装置などにおいて過去に再生されたコンテンツの履歴などである。
そのため、このような情報の開示を伴う運転環境については、他の乗員との関係で選択的に設定されないようにすることが望ましい。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両の運転環境を設定するにあたり、車両の運転をするユーザだけでなく、他の乗員との関係を考慮した運転環境を選択的に設定させることができるようにすることである。
上記課題を解決するためには、それぞれ車両の運転に関する所定の運転環境の設定を行う運転環境設定装置を、以下に示す第1の構成(請求項1)のようにするとよい。
この構成において、車両における1以上の座席それぞれに位置する乗員を特定する乗員特定手段と、車両において該車両の乗員に関する情報の開示が伴う運転環境のうち、前記乗員特定手段により特定された乗員およびその位置に応じて定められた1以上の運転環境を選定する環境選定手段と、該環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれを、該運転環境の設定を司る外部装置に対して、前記乗員特定手段が特定した乗員に応じた設定内容で設定させる設定指示手段と、を備えている。
このように構成された運転環境設定装置によれば、1以上の座席それぞれにおける乗員およびその位置に応じて選定した運転環境につき、その設定を外部装置に指示することができるため、車両の運転をする,つまり運転席に位置するユーザとの関係だけでなく、他の乗員との関係を考慮した運転環境を選択的に設定させることができる。
具体的な例として、運転席など特定の座席に位置するユーザにとって、ある運転環境の設定に伴って開示される情報が秘匿すべき情報である場合には、そのユーザの他にも乗員が特定されている状況において、その運転環境が選択的に選定されないようにすればよい。
これにより、その特定の座席に位置するユーザだけでなく、他の乗員との関係を考慮した最適な運転環境の設定を実現することができる。
この構成において、乗員およびその位置を識別するためには、以下に示す第2の構成(請求項2)のようにするとよい。
この構成においては、車両における1以上の座席それぞれに位置する乗員の身体的特徴を検出する特徴検出手段と、各ユーザが所持しており、該ユーザの身体的特徴を示す特徴情報を記憶してなるユーザ端末それぞれから、その特徴情報を収集する特徴情報収集手段と、を備えている。
そして、前記乗員特定手段は、前記特徴検出手段により検出された身体的特徴を、それぞれ前記特徴情報収集手段により収集された特徴情報で示される身体的特徴と照合することにより、前記特徴検出手段により身体的特徴を検出した座席に位置する乗員それぞれが、前記特徴情報収集手段による特徴情報の収集元である前記ユーザ端末を所持する所持ユーザであるか,前記ユーザ端末を所持しない不所持ユーザであるかを特定して、前記環境選定手段は、前記乗員特定手段により特定された前記所持ユーザおよび前記不所持ユーザの位置関係に応じて定められた1以上の運転環境を選定して、前記設定指示手段は、前記環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれを、該運転環境の設定を司る外部装置に対して、前記乗員特定手段が特定した前記所持ユーザまたは前記不所持ユーザに応じた設定内容で設定させる。
この構成であれば、ユーザ端末に記憶された特徴情報で示される身体的特徴と、各座席について検出した身体的特徴との照合結果に基づいて、各座席に所持ユーザまたは不所持ユーザが位置していることを特定し、その位置関係に応じた運転環境の設定を指示することができる。
この構成において各座席において検出される身体的特徴とは、ユーザの身体に付随する特徴であり、例えば、顔,指紋,掌における静脈,眼球における虹彩,声紋などのパターンで規定されるものである。
また、ユーザ端末それぞれからの特徴情報の収集は、ユーザ端末に直接アクセスしてそこに記憶されている特徴情報を読み出したり、ユーザ端末に対する要求を経てこのユーザ端末から通知されてくる特徴情報を受信したりすることで実現すればよい。
また、身体的特徴の検出に係る座席は、車両における複数の座席それぞれとしてもよいし、例えば運転席など特定の座席のみとしてもよい。この後者の場合には、1以上の座席それぞれにおける乗員の存在を検出する乗員検出センサからの検出結果に基づいて運転席以外の座席に乗員が位置しているか否かを特定できるようにすることが望ましい。
このための構成としては、上記第2の構成を以下に示す第3の構成(請求項3)のようにすることが考えられる。
この構成において、前記特徴検出手段は、車両における運転席に位置する乗員の身体的特徴を検出して、前記乗員特定手段は、前記特徴検出手段により検出された身体的特徴を、前記特徴情報収集手段により収集された特徴情報で示される身体的特徴と照合することにより、運転席に位置する乗員が、前記特徴情報の収集元である前記ユーザ端末を所持する所持ユーザであるか,前記不所持ユーザであるかを特定すると共に、1以上の座席それぞれにおける乗員の存在を検出する乗員検出センサからの検出結果に基づいて運転席以外の座席に乗員が位置しているか否かを特定する。
そして、前記環境選定手段は、前記乗員特定手段により特定された1以上の座席それぞれにおける乗員の位置関係に応じて定められた1以上の運転環境を選定して、前記設定指示手段は、前記環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれを、該運転環境の設定を司る外部装置に対して、前記乗員特定手段が特定した前記所持ユーザまたは前記不所持ユーザに応じた設定内容で設定させる。
この構成であれば、ユーザ端末に記憶された特徴情報で示される身体的特徴と、運転席について検出した身体的特徴との照合結果に基づいて運転席に所持ユーザまたは不所持ユーザが位置していることを特定すると共に、乗員検出センサからの検出結果に基づいて他の座席に乗員が位置しているか否かを特定したうえで、それらの位置関係に応じた運転環境の設定を指示することができる。
また、この構成は、さらに以下に示す第4の構成(請求項4)のようにするとよい。
この構成において、前記環境選定手段は、前記乗員特定手段により運転席に前記所持ユーザが位置しており、かつ、運転席以外の座席に乗員が位置していないと特定された場合、運転席に位置していると特定されたユーザに応じた全ての運転環境を選定する一方、運転席以外の座席にも乗員が位置していると特定された場合、運転席に位置していると特定されたユーザに応じた運転環境のうちの一部の運転環境のみを選定する。
この構成であれば、運転席に所持ユーザが位置していると特定された場合において、他に乗員が存在していなければ、該当する全ての運転環境が選定されるのに対し、他の乗員が存在していれば、該当する運転環境のうちの一部の運転環境のみが選定されたうえで、こうして選定された運転環境の設定が指示される。
つまり、運転席に所持ユーザが位置しているとしても、他にも乗員が存在している場合には、その所持ユーザについて定められた運転環境のうち、一部運転環境の設定がなされないようにすることができる。
そのため、所定の運転環境を、その所持ユーザにとって秘匿すべき情報の開示を伴うものとして定めておくことにより、そのような運転環境が設定されて秘匿すべき情報が開示されてしまうことを防止することができる。この「秘匿すべき情報」とは、例えば、車両に搭載されたナビゲーション装置において過去に案内をした経路の履歴や、オーディオ装置などにおいて過去に再生したコンテンツの履歴などのことである。
なお、このように、所持ユーザにとって秘匿すべき情報の開示を伴うものとして定めておく場合には、この構成を以下に示す第5の構成(請求項5)のようにするとよい。
この構成においては、車両における運転環境それぞれには、その設定に伴って開示される情報の秘匿性に応じた秘匿レベルが割り当てられていることを前提としている。
そして、前記環境選定手段は、前記乗員特定手段により運転席に前記所持ユーザが位置しており、かつ、運転席以外の座席にも乗員が位置していると特定された場合、運転席に位置していると特定されたユーザに応じた運転環境のうち、該ユーザ以外に対する情報の開示が許容される秘匿レベルの運転環境のみを選定する。
この構成であれば、運転席に所持ユーザが位置していると特定された場合において、他の乗員が存在していると、該当する運転環境のうちの秘匿レベルが高い運転環境を除いた一部の運転環境のみが選定されたうえで、こうして選定された運転環境の設定が指示される。つまり、運転席に所持ユーザが位置しているとしても、他にも乗員が存在している場合には、その所持ユーザについて定められた秘匿レベルの高い運転環境についての設定がなされないようにすることができる。
なお、運転環境それぞれに割り当てられた秘匿レベルは、あらかじめ運転環境毎の規定値としておけばよいが、所定の条件に応じて変更可能とされていることが望ましい。
このためには、第6の構成(請求項6)のように、所定の変更条件が満たされた場合に、該変更条件に応じた運転環境に割り当てられた秘匿レベルを変更するレベル変更手段,を備えている、といった構成にするとよい。
この構成であれば、運転環境に割り当てられた秘匿レベルを変更条件に応じて変更することができる。
この構成における「変更条件」とは、例えば、所持ユーザによる所定の操作が行われたことや、運転環境設定装置の動作状態が特定の状態となったこと、などである。
また、前者のようにユーザによる操作を受けて秘匿レベルが変更される構成とした場合には、特定の所持ユーザ用の運転環境についてのみ、そこに割り当てられた秘匿レベルが変更されるようにするとよい。これによれば、他の座席にも乗員が位置している場合に設定される運転環境を、所持ユーザ毎に異なったものとすることができる。
また、上記各構成においては、各座席について検出した身体的特徴と、ユーザ端末から収集された特徴情報で示される身体的特徴と、の照合結果に基づいて、所持ユーザが運転席以外の座席に位置していると特定することもできるため、運転席に位置する乗員に応じた運転環境だけでなく、この所持ユーザに応じた運転環境が併せて設定されるようにしてもよい。
このための構成としては、上記3〜6のいずれかの構成を以下に示す第7の構成(請求項7)のようにするとよい。
この構成において、前記環境選定手段は、前記乗員特定手段により運転席以外に前記所持ユーザが位置していると特定された場合、その所持ユーザに応じた運転環境のうち、該所持ユーザが運転席以外に位置している場合に設定すべきものとして定められた運転環境を追加的に選定する。
この構成であれば、運転席に位置する乗員に応じた運転環境だけでなく、他の座席に位置する所持ユーザに応じた運転環境の設定を併せて指示することができる。
なお、ここでいう「所持ユーザが運転席以外に位置している場合に設定すべきものとして定められた運転環境」とは、例えば、車両に搭載されたナビゲーション装置において所定の経路を案内するといった運転環境や、オーディオ装置においてコンテンツを再生するといった運転環境など、運転席以外に位置する乗員の操作に伴って変更されうるものを採用すればよい。
この場合、運転席に位置しているか否かに拘わらず、所持ユーザに応じた運転環境が追加的に設定されるため、この所持ユーザにとって運転環境を設定するための操作を省略できる結果、環境設定をするに際しての利便性が高くなる。
また、上記各構成において、外部装置に対する設定の指示は、乗員に応じた運転環境を設定するのに必要な情報を記憶部から取得し、これに基づいて行うこととすればよく、このためには、上記各構成を以下に示す第8の構成(請求項8)のようにするとよい。
この構成においては、前記乗員特定手段により運転席に前記所持ユーザが位置していると特定された場合に、前記所持ユーザそれぞれに応じた運転環境を設定するための設定情報が記憶された記憶部から、その特定された所持ユーザの設定情報のうち、前記環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれに対応する設定情報を取得する情報取得手段,を備えている。
そして、前記設定指示手段は、前記乗員特定手段により運転席に前記所持ユーザが位置していると特定された場合、前記環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれを、その所持ユーザについて前記情報取得手段が取得した設定情報に基づいて設定させる。
この構成であれば、所持ユーザそれぞれに応じた設定情報が記憶されている記憶部から設定情報を取得し、この設定情報に基づいて運転環境を設定できるため、各所持ユーザ特有の運転環境を設定することができるようになる。
また、この構成は、以下に示す第9の構成(請求項9)のようにするとよい。
この構成において、前記情報取得手段は、前記乗員特定手段により運転席に前記不所持ユーザが位置していると特定された場合に、前記不所持ユーザに応じた運転環境を設定するための設定情報が記憶された記憶部から、前記不所持ユーザの設定情報のうち、前記環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれに対応する設定情報を取得する。
そして、前記設定指示手段は、前記乗員特定手段により運転席に前記不所持ユーザが位置していると特定された場合、前記環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれを、前記不所持ユーザについて前記情報取得手段が取得した設定情報に基づいて設定させる。
この構成であれば、不所持ユーザに応じた設定情報が記憶されている記憶部から設定情報を取得し、この設定情報に基づいて運転環境を設定することができる。
なお、この構成において所持ユーザそれぞれに応じた設定情報が記憶されている記憶部は、運転環境設定装置に内蔵されたものであってもよいし、この運転環境設定装置からアクセス可能な他の装置に内蔵されたものであってもよい。この後者の場合における「他の装置」は、所持ユーザ毎に用意された装置であればよいが、特にユーザ端末を採用することが望ましい。
ところで、車両の運転環境のうち、例えば、車両に搭載されたナビゲーション装置において所定の経路を案内するといった運転環境や、オーディオ装置においてコンテンツを再生するといった運転環境などは、その設定に伴って案内中の経路や再生中のコンテンツが情報として開示されることとなるが、その開示対象は車両における全ての座席に位置する乗員である。そのため、このような運転環境は、一旦設定してから運転が継続している間、車両における各座席の乗員やその位置に依存するものではなくなる。
このことは、運転が一時的に中断された場合も同様であり、この場合、その再開後に運転者が別のユーザに替わるなど各座席におけるユーザの位置関係が変更されたとしても、上記のような運転環境は、その中断前のまま引き継がれるべきである。
この点、上記特許文献1に記載の技術では、運転席に位置するユーザが替わってしまうと、その替わった後のユーザが所持するユーザ端末との関係で運転環境が設定されてしまうため、それら引き継がれるべき運転環境を引き継ぐことができなくなってしまう。
このような問題に対しては、上記各構成を以下に示す第10の構成(請求項10)のようにするとよい。
この構成においては、車両における運転の開始時に、それまでに運転が終了していた期間を検出する期間検出手段,を備えている。
そして、前記環境選定手段は、車両における運転の開始時に、前記期間検出手段により検出された期間が、運転の一時的な中断による場合の期間として定められた中断期間以下である場合に、その中断前に設定されていた運転環境のうち、運転の再開後に引き継ぐべきものとして定められた運転環境を追加的に選定する。
この構成であれば、運転の一時的な中断がなされた場合、その中断前から運転席に位置するユーザが替わってしまったとしても、そのユーザが所持ユーザであるか不所持ユーザであるかに拘わらず、それ以前に設定されていた一部の引く継ぐべき運転環境が引き続き設定されるようにすることができる。
また、上記各構成においては、第11の構成(請求項11)のように、ユーザによる操作を受けて、運転環境を設定するための設定情報が記憶されている記憶部にアクセスし、該記憶部に記憶されている設定情報を初期化する情報初期化手段,を備えている、ものとするとよい。
この構成であれば、ユーザが任意に設定情報を初期化することができる。
また、上記課題を解決するための構成としては、請求項1から11のいずれかに記載の運転環境設定装置と、ユーザが所持するものであり、該ユーザの身体的特徴を示す特徴情報を記憶してなるユーザ端末と、からなる運転環境設定システム(請求項12)としてもよい。
この構成であれば、上述した各構成と同様の作用,効果を得ることができる。
また、上記課題を解決するための構成としては、上述した第1から第11のいずれかの構成における全ての手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム(請求項13)としてもよい。
このプログラムにより制御されるコンピュータシステムであれば、上述した各構成と同様の作用,効果を得ることができる。
なお、上述したプログラムは、コンピュータシステムによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、各種記録媒体や通信回線を介して運転環境設定装置や、これを利用するユーザに提供されるものである。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(1)全体構成
運転環境設定システム1は、運転者となるユーザが車両に乗車することで、この車両の運転環境をそのユーザ用の運転環境に設定するためのシステムであって、図1に示すように、それぞれユーザが所持する1以上のユーザ端末2と、車両に搭載された運転環境設定装置3と、を備えている。
ユーザ端末2は、制御部22,記憶部24および通信部26などを備えている。
これらのうち、制御部22は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROMに記憶されたプログラムに従って各種処理を実行する。
また、記憶部24は、その所持者たるユーザ(以降「所持ユーザ」という)の身体的特徴を示す特徴情報があらかじめ記憶されている。この特徴情報で示される「身体的特徴」は、所持ユーザの身体に付随する特徴であり、例えば、顔,指紋,掌における静脈,眼球における虹彩,声紋などのパターンで規定されるものである。
また、通信部26は、運転環境設定装置3との間における通信を制御するものであり、通信圏内において運転環境設定装置3との無線通信を実現する。なお、この無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標),DSRC(Dedicated Short Range Communication),無線LAN,ZIGBEE(登録商標)などの通信規格に従って実現される。
運転環境設定装置3は、制御部32,記憶部34,通信部36およびインタフェース部(I/F)38などを備えている。
これらのうち、制御部32は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROMに記憶されたプログラムに従って各種処理を実行する。
また、通信部36は、ユーザ端末2との間における通信を制御するものであり、通信圏内においてユーザ端末2との無線通信を実現する。
また、インタフェース部38は、車両内に構築された通信ネットワークを介して各種センサ類や外部装置との間での情報のやりとりを制御するように構成されている。
このインタフェース部38を介して接続されたセンサ類には、例えば、車両における特定の座席(本実施形態においては運転席)に位置する乗員の身体的特徴を検出する特徴検出センサ110,車両における各座席における乗員の有無を検出する乗員検出センサ120,後述する処理で設定情報を初期させるための情報消去スイッチ130などがある。
この特徴検出センサ110は、ユーザ端末2の記憶部24に記憶された特徴情報で示される身体的特徴と同じパターンで規定される特徴を検出するためのセンサである。
例えば、身体的特徴として顔や虹彩のパターンで規定される特徴を検出する場合は、運転席に位置する乗員の顔や虹彩を撮影するカメラにより構成されたセンサである。また、指紋のパターンで規定される特徴を検出する場合は、運転席に位置する乗員の指紋を検出する場所(ハンドルや運転席周辺)に設けられた周知の指紋センサである。また、掌における静脈のパターンで規定される特徴を検出する場合は、運転席に位置する乗員の静脈を検出する場所(ハンドルや運転席周辺)に設けられた周知の静脈センサである。そして、声紋などのパターンで規定される特徴を検出する場合は、運転席に位置する乗員の音声を検出するマイクにより構成されたセンサである。
また、乗員検出センサ120は、座席に位置する乗員の存在を個別に検出する複数のセンサ群や、車両室内の各座席における乗員の存在を画像として検出する1つ以上のカメラなどで構成されたものである。
また、インタフェース部38を介して接続された外部装置には、例えば、1以上の座席それぞれのシート位置を制御するシート位置制御装置210,ステアリングの位置を制御するステアリング位置制御装置220,バックミラーの位置や向きを制御するミラー位置制御装置230,室内の空調を制御する空調制御装置240,各種コンテンツを再生するオーディオ装置250,経路案内を実施するナビゲーション装置260,走行速度やエンジン回転数などといった情報のメータ表示を制御する情報表示装置270,エンジンの制御モードを切り替えるモード切替装置280などがある。
これら外部装置は、シート位置制御装置210による設定内容(シート位置),ステアリング位置制御装置220による設定内容(ステアリング位置),ミラー位置制御装置230による設定内容(ミラー位置),空調制御装置240による設定,オーディオ装置250による設定内容,ナビゲーション装置260による設定内容,情報表示装置270による設定内容,モード切替装置280による設定内容(エンジンの制御モード)などで規定される運転環境を、外部から受けた操作または設定情報に基づいて設定する。
また、本実施形態において、各運転環境は、図2(a)に示すように、秘匿運転環境,共有運転環境,開示運転環境,その他の運転環境,に分類されており、それぞれ設定に伴って開示される情報の秘匿性に応じた秘匿レベル(a(最高)〜d(最低))が割り当てられている。
以下に、各運転環境の具体例を例示する。
a.秘匿運転環境
所持ユーザが他の乗員に対して秘匿すべき情報の開示を伴うものとして定められた運転環境である。例えば、ナビゲーション装置260において過去に案内をした経路を開示するといった運転環境、オーディオ装置250において過去に再生したコンテンツの履歴を開示するといった運転環境などのことである。これらの設定内容を示す設定情報は、過去に案内した経路や過去に再生したコンテンツの履歴であり、ナビゲーション装置260やオーディオ装置250が使用された際に、運転環境設定装置3を介してユーザ端末2の記憶部24に蓄積される。
b.共有運転環境
車両の運転過程で全ての乗員が共有する情報の開示を伴うものとして定められた運転環境である。例えば、ナビゲーション装置260において所定の経路を案内するといった運転環境、オーディオ装置においてコンテンツを再生するといった運転環境などのことである。そして、これらの設定内容を示す設定情報は、案内中の経路や再生中のコンテンツであり、ナビゲーション装置260やオーディオ装置250の使用状況に応じた情報として、運転環境設定装置3の記憶部34において随時更新される。
c.開示運転環境
上述した秘匿運転環境とは反対に、所持ユーザが他の乗員に開示しても問題のない情報の開示を伴うものとして定められた運転環境である。例えば、シート位置制御装置210によりシート位置を特定の位置に変更するといった運転環境、空調制御装置240により各種設定(例えば、温度設定や風量など)を特定の内容に変更するといった運転環境、モード切替装置280によりエンジンの制御モードが特定のモードに変更するといった運転環境などのことである。そして、これらの設定内容を示す設定情報は、変更すべきシート位置、変更すべき設定内容、変更すべきエンジンの制御モードであり、それらが変更された際に、運転環境設定装置3を介してユーザ端末2の記憶部24において更新される。
d.その他の運転環境
ユーザに拘わらず規定値となる情報の開示を伴うものとして定められた運転環境である。そして、これらの設定内容を示す設定情報は、運転環境設定装置3の記憶部34において記憶された各種のデフォルト値である。
(2)運転環境設定装置3の制御部32による処理
(2−1)運転環境設定処理
はじめに、運転環境設定装置3の起動時,または,その起動以降一定期間毎に実行される運転環境設定処理の処理手順を図3に基づいて説明する。
この運転環境設定処理が起動されると、まず、乗員検出センサ120それぞれからの検出信号が受信され、この検出信号に基づいて乗員の位置する座席が特定される(s110)。
こうして特定された座席の中に運転席が含まれているか否かがチェックされ(s120)、運転席が含まれていないと判定されたら(s120:NO)、プロセスがs110へと戻る。
一方、運転席が含まれていると判定されたら(s120:YES)、運転環境設定装置3の通信圏内にユーザ端末2が存在しているか否かがチェックされる(s130)。ここでは、ユーザ端末2それぞれとの通信が試みられ、その通信が正常に実現された場合に、通信圏内にユーザ端末2が存在していると判定される。
このs130で、通信圏内にユーザ端末2が存在していると判定された場合(s130:YES)、そのユーザ端末2それぞれとの通信を経て、このユーザ端末2の記憶部24に記憶された特徴情報が取得される(s140)。
ここでは、ユーザ端末2に対する要求を経てこのユーザ端末2から通知されてくる特徴情報を受信することで特徴情報が取得されるが、ユーザ端末2に直接アクセスしてそこに記憶されている特徴情報を読み出すこととしてもよい。
次に、特徴検出センサ110からの検出信号が受信され、この検出信号に基づいて運転席に位置する乗員(運転者)の身体的特徴が特定される(s150)。
次に、上記s140により取得された特徴情報で示される身体的特徴の中に、上記s150により特定された身体的特徴と一致するものがあるか否かがチェックされる(s160)。
このs160で一致する身体的特徴があると判定された場合(s160:YES)、上記s110により特定された座席の中に運転席以外の座席が含まれていれば(s170:YES)、その身体的特徴の所持ユーザが運転席に位置していること,および,運転席以外に乗員が位置していること(図4「乗車状況1」参照)が特定される(s180)。
次に、それぞれ車両の運転に関する運転環境の中から、運転席に位置している所持ユーザについて定められた運転環境のうち、秘匿運転環境を除いた運転環境が選定される(s190)。
本実施形態では、所持ユーザについて定められた運転環境として、秘匿運転環境,開示運転環境,その他の運転環境が定められており、このs190では、これらのうち、秘匿運転環境を除いた運転環境が選定される(図2(a)における秘匿レベルc,d参照)。
また、このs190では、本運転環境設定処理が車両の運転開始時に最初に実行された場合であれば、以下に示す追加選定処理が併せて行われ、その結果に応じて、共有運転環境が併せて選定される(同図の秘匿レベルb参照)。
この追加選定処理では、図5に示すように、まず、それまでに運転が終了していた期間を検出し(s410)、その期間が運転の一時的な中断による場合の期間として定められた中断期間(例えば、数時間)以下であるときのみ(s420:YES)、運転の再開後に引き継ぐべきものとして定められた運転環境,本実施形態では共有運転環境を追加的に選定する(s430)、といった処理が行われる。なお、本実施形態においては、車両におけるエンジンが停止した時刻を記憶するように構成されており、上記s410では、この時刻と運転再開(具体的にはエンジン始動)の時刻との対比により、運転が終了していた期間を検出する。
次に、上記s190にて選定された運転環境を設定するために必要な設定情報が取得される(s200)。ここでは、該当する運転環境に関する設定情報の記憶された記憶部(ユーザ端末2の記憶部24,運転環境設定装置3の記憶部34)から、その設定情報が取得される。
そして、上記s200にて取得された設定情報が、その設定情報で規定される運転環境の設定を司る外部装置に送信され、これにより、その外部装置に対する運転環境の設定が指令された後(s210)、本運転環境設定処理が終了する。
こうして、このs210による指令を受けた外部装置は、その指令に係る設定情報に基づいて運転環境の設定を実施する。これにより、その設定情報で規定される運転環境が設定されることとなる。この処理ルートでは、開示運転環境およびその他の運転環境(または、これに加えて共有運転環境)が設定されることとなる。
また、上記s170において、上記s110により特定された座席の中に運転席以外の座席が含まれていないと判定されていれば(s170:NO)、該当する身体的特徴の所持ユーザが運転席に位置していること,および,運転席以外に乗員が存在していないこと(図3「乗車状況2」参照)が特定される(s280)。
次に、それぞれ車両の運転に関する運転環境の中から、運転席に位置している所持ユーザについて定められた運転環境の全てが選定される(s290)。
このs290では、これらのうち、秘匿運転環境を含む全ての運転環境が選定される(図2(a)における秘匿レベルa,c,d参照)。また、ここでは、本運転環境設定処理が車両の運転開始時に最初に実行された場合であれば、上述した追加選定処理が併せて行われ、その結果に応じて共有運転環境が併せて選定される(同図の秘匿レベルb)。
この後、プロセスがs200へと移行し、ここで上記s290にて選定された運転環境を設定するために必要な設定情報が取得される(s200)。
そして、上記s200にて取得された設定情報が、その設定情報で規定される運転環境の設定を司る外部装置に送信され、これにより、その外部装置に対する運転環境の設定が指令された後(s210)、本運転環境設定処理が終了する。この処理ルートでは、秘匿運転環境,開示運転環境およびその他の運転環境(または、これに加えて共有運転環境)が設定されることとなる。
また、上記s160で一致する身体的特徴がないと判定された場合(s160:NO)、該当する身体的特徴のユーザがユーザ端末2を所持していない不所持ユーザであり,かつ,この不所持ユーザが運転席に位置していること(図4「乗車状況3」,「乗車状況4」参照)が識別される(s380)。
次に、それぞれ車両の運転に関する運転環境の中から、不所持ユーザが運転席に位置している状況下での設定を許容できるものとして定められた1以上の運転環境が選定される(s390)。
本実施形態では、不所持ユーザが運転席に位置している状況下での設定を許容できるものとして定められた1以上の運転環境として、その他の運転環境が定められており、このs390では、このその他の運転環境が選定される(図2(a)における秘匿レベルd参照)。また、ここでは、本運転環境設定処理が車両における運転の開始時に最初に実行された場合であれば、上述した追加選定処理が併せて行われ、その結果に応じて、共有運転環境が併せて選定される(同図の秘匿レベルb)。
なお、上述した「不所持ユーザが運転席に位置している状況下での設定を許容できるもの」とは、どのような環境パラメータであってもよいが、所持ユーザであるか否かに拘わらずいずれかのユーザにとって秘匿すべき情報の開示を伴う運転環境が考えられる。
この後、プロセスがs200へと移行し、ここで上記s390にて選定された運転環境を設定するために必要な設定情報が取得される(s200)。
そして、上記s200にて取得された設定情報が、その設定情報で規定される運転環境の設定を司る外部装置に送信され、これにより、その外部装置に対する運転環境の設定が指令された後(s210)、本運転環境設定処理が終了する。この処理ルートでは、その他の運転環境(または、これに加えて共有運転環境)が設定されることとなる。
また、上記s130で、通信圏内にユーザ端末2が存在していないと判定された場合も(s130:NO)、上記と同様に、プロセスがs380へと移行し、s380による識別およびs390による選定が行われる。
(2−2)情報初期化処理
続いて、情報消去スイッチ130が操作される毎に起動される情報初期化処理の処理手順を図6に基づいて説明する。
なお、この情報消去スイッチ130は、単独のスイッチとして設けられたものであってもよいし、外部装置と一体的に設けられたものであってもよい。この後者の場合の例としては、例えば、図7に示すように、オーディオ装置250やナビゲーション装置260における物理的なスイッチ132や、これらにおけるタッチパネルと画面表示との組み合わせで機能的に実現されるスイッチ134などとすることが考えられる。
この情報初期化処理が起動されると、まず、その時点で設定されている運転環境を規定する設定情報が記憶されている記憶領域が特定される(s510)。ここでは、直前に実行された運転環境設定処理のs200にて設定情報を取得した取得元,または,運転環境設定処理にて設定可能な全ての運転環境に関する設定情報の記憶先が、該当する設定情報が記憶されている記憶領域として特定される。
そして、上記s510にて特定された記憶領域における設定情報を初期化するといった処理が行われた後(s520)、本情報初期化処理が終了する。
このs520では、上記s510にて特定された記憶領域に直接アクセスして、そこに記憶されている設定情報を初期化する(初期値に戻す,または,削除する)、または、その記憶領域を有する装置に対して設定情報の初期化を指示することでその設定情報を初期化する。
(3)作用,効果
このように構成された運転環境設定システム1によれば、1以上の座席それぞれにおける乗員およびその位置に応じて選定した運転環境につき(図3のs190,s290,s390)、その設定を外部装置に指示することができるため(同図s210)、車両の運転をする,つまり運転席に位置するユーザとの関係だけでなく、他の乗員との関係を考慮した運転環境を選択的に設定させることができる。
具体的にいえば、ユーザ端末2に記憶された特徴情報で示される身体的特徴と、各座席について検出した身体的特徴との照合結果に基づいて、各座席に所持ユーザまたは不所持ユーザが位置することを特定し(同図s190,s290,s390)、その位置関係に応じた運転環境の設定を指示している(同図s210)。
ここでは、運転席に位置する所持ユーザにとって、ある運転環境の設定に伴って開示される情報が秘匿すべき情報である場合、他にも乗員が特定されていれば(同図s170「YES」)、その運転環境が選択的に選定されない(同図s190)。
これにより、その特定の座席に位置するユーザだけでなく、他の乗員との関係を考慮した最適な運転環境の設定を実現することができる。
また、上記実施形態では、ユーザ端末2に記憶された特徴情報で示される身体的特徴と、各座席について検出した身体的特徴との照合結果に基づいて運転席に所持ユーザまたは不所持ユーザが位置することを特定すると共に、乗員検出センサ120からの検出結果に基づいて他の座席に乗員が位置しているか否かを特定したうえで(図3のs110〜s180,s280,s380)、それらの位置関係に応じた運転環境の設定を指示することができる(同図s210)。
また、上記実施形態では、運転席に所持ユーザが位置していると特定された場合において(図3のs160「YES」)、他に乗員が存在していなければ(同図s170「NO」)、該当する全ての運転環境が選定されるのに対し(同図s280)、他の乗員が存在していれば(同図s170「YES」)、該当する運転環境のうちの秘匿レベルが高い運転環境を除いた一部の運転環境のみが選定されたうえで(同図s190)、こうして選定された運転環境の設定が指示される(同図s200,s210)。
つまり、運転席に所持ユーザが位置しているとしても、他にも乗員が存在している場合には、その所持ユーザについて定められた秘匿レベルの高い運転環境についての設定がなされないようにすることができる。
また、上記実施形態では、所持ユーザそれぞれに応じた設定情報が記憶されている記憶部から設定情報を取得し、この設定情報に基づいて運転環境を設定できるため、各所持ユーザ特有の運転環境を設定することができる。同様に、不所持ユーザに応じた設定情報が記憶されている記憶部から設定情報を取得し、この設定情報に基づいて運転環境を設定することができる。
また、上記実施形態では、運転の一時的な中断がなされた場合であっても(図5のs420「YES」)、それ以前に設定されていた一部の引く継ぐべき運転環境が引き続き設定されるようにすることができる(同図s430→図3のs210)。
車両の運転環境のうち、例えば、車両に搭載されたナビゲーション装置において所定の経路を案内するといった運転環境や、オーディオ装置においてコンテンツを再生するといった運転環境などの共有運転環境は、その設定に伴って案内中の経路や再生中のコンテンツが情報として開示されることとなるが、その開示対象は車両における全ての座席に位置する乗員である。そのため、このような運転環境は、一旦設定してから運転が継続している間、車両における各座席の乗員やその位置に依存するものではなくなる。
このことは、運転が一時的に中断された場合も同様であり、この場合、その再開後に運転者が別のユーザに替わるなど各座席におけるユーザの位置関係が変更されたとしても、上記のような運転環境は、その中断前のまま引き継がれるべきである。
そのため、上記構成のように、運転の中断前に設定されていた,引く継ぐべき運転環境が引き続き設定される構成であれば、図8に示すように、その運転再開後に運転席に位置するユーザが替わってしまったとしても、それが所持ユーザであるか不所持ユーザであるかに拘わらず、それら引き継がれるべき運転環境を引き継ぐことができる。
また、上記実施形態においては、情報消去スイッチ130の操作により、ユーザが任意に設定情報を初期化することができる。
(4)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、ユーザ端末2の通信部26と運転環境設定装置3の通信部36とが無線通信により接続されるように構成されたものを例示した。しかし、この両者は、コネクタを介して有線通信により接続される構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、ユーザ端末2の記憶部24に特徴情報が記憶されており、この特徴情報を運転環境設定装置3がユーザ端末2から取得するように構成されている。しかし、この特徴情報は、運転環境設定システム1と通信可能なサーバなどに記憶しておき、必要になる都度、運転環境設定装置3またはユーザ端末2がサーバから取得するように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、所持ユーザ毎の設定情報がユーザ端末2の記憶部24に記憶されている構成を例示した。しかし、この所持ユーザ毎の設定情報は、運転環境設定装置3またはユーザ端末2からアクセス可能な他の装置内蔵の記憶部に記憶されたものとしてもよい。
また、上記実施形態においては、運転席における乗員の身体的特徴のみが検出され、こうして検出された身体的特徴と(図3のs140)、ユーザ端末2から取得した特徴情報で示される身体的特徴と(同図s150)、の照合結果に基づいて乗員およびその位置を識別する(同図s160〜s180,s280,s380)ように構成されている。
しかし、運転席だけでなく、他の座席それぞれに設けた特徴検出センサ110により各乗員の身体的特徴を検出し、こうして検出された身体的特徴と、ユーザ端末2から取得した特徴情報で示される身体的特徴と、の照合結果に基づいて乗員およびその位置を識別するように構成してもよい。
このためには、運転環境設定処理を以下に示す図9のようにするとよい。
この運転環境設定処理では、上記と同様s150までの処理が行われた後、s160において、ユーザ端末2から収集した特徴情報で示される身体的特徴の中に、特徴検出センサ110により検出された身体的特徴と一致する身体的特徴が含まれているか否かをチェックする。そして、このs160で一致する身体的特徴が含まれていると判定された場合には(s160:YES)、その中に運転席において検出した身体的特徴との一致が含まれていれば(s162:YES)、プロセスがs170へ移行し、運転席において検出した身体的特徴との一致が含まれていなければ(s162:NO)、プロセスがs380へ移行する。
この構成であれば、ユーザ端末2に記憶された特徴情報で示される身体的特徴と、特徴検出センサ110により検出した身体的特徴との照合結果に基づいて運転席以外の乗員およびその位置をも識別し、その識別結果に応じた運転環境の設定を実現することができる。
また、上記実施形態においては、運転環境それぞれに割り当てられた秘匿レベルが、あらかじめ運転環境毎の規定値となっているが、この秘匿レベルが所定の条件に応じて変更可能になっていてもよい。
このためには、図10に示すように、運転環境設定装置3が起動した以降、この運転環境設定装置3において所定の変更条件が満たされた場合に(s610:YES)、その条件に応じた運転環境に割り当てられた秘匿レベルを別の秘匿レベルに変更する(s630)、といったレベル変更処理が実行されるように構成するとよい。
これらのうち、s610では、ユーザによる所定の操作が行われたこと,運転環境設定装置3が所定の制御状態になったことをもって、変更条件が満たされたと判定される。
また、s620では、ユーザの操作にて指定された運転環境,または,制御状態に対応する運転環境が特定され、s630では、こうして特定された運転環境が別の秘匿レベルに変更される。ここでは、該当する運転環境を異なる秘匿レベルの運転環境として分類し直すことで秘匿レベルを変更すればよいが、a〜d以外の秘匿レベルが割り当てられた運転環境を設けておき、変更条件応じた運転環境をその運転環境に分類し直すことで秘匿レベルを変更してもよい。
この後者のケースで、a〜d以外で設けた運転環境を変更運転環境とし、その秘匿レベルが開示運転環境よりも高いb’とした場合(図2(b)参照)を想定すると、図3のs190,s290においてのみ、この変更運転環境が併せて選定されることとすればよい。
このように構成すれば、運転環境に割り当てられた秘匿レベルを変更条件に応じて変更することができる。
また、ユーザによる操作を受けて秘匿レベルが変更される構成とした場合には、特定の所持ユーザ用の運転環境についてのみ、そこに割り当てられた秘匿レベルが変更されるようにすることができる。この場合、他の座席にも乗員が位置している場合に設定される運転環境を、所持ユーザ毎に異なったものとすることができる。
また、上記実施形態においては、運転席について検出した身体的特徴と、ユーザ端末2から収集された特徴情報で示される身体的特徴と、の照合結果に基づいて、所持ユーザが運転席以外の座席に位置していると特定することもできる(図3のs160「NO」)。
この場合、運転席に位置する乗員はユーザ端末2を所持していないが、ユーザ端末2を所持する所持ユーザが乗車していることには変わりないため、このユーザ端末2から収集した設定情報に基づいて運転環境が併せて設定されるようにしてもよい。
このためには、図3のs390において他の座席に位置する所持ユーザに応じた運転環境が併せて選定され、そうして選定された運転環境の設定が指示されるようにすればよい。
このように構成すれば、運転席に位置する乗員に応じた運転環境だけでなく、他の座席に位置する所持ユーザに応じた運転環境の設定を併せて指示することができる。
なお、ここでいう「他の座席に位置する所持ユーザに応じた運転環境」とは、例えば、車両に搭載されたナビゲーション装置において所定の経路を案内するといった運転環境や、オーディオ装置においてコンテンツを再生するといった運転環境など、運転席以外に位置する乗員の操作に伴って変更されうるものを採用すればよい。
この場合、運転席に位置しているか否かに拘わらず、所持ユーザに応じた運転環境が追加的に設定されるため、この所持ユーザにとって運転環境を設定するための操作を省略できる結果、利便性が高くなる。
(5)本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、図3のs160〜s180,s280,s380が本発明における乗員特定手段であり、同図s190,s290,s390および図5のs430が本発明における環境選定手段であり、図3のs210が本発明における設定指示手段であり、同図s150が本発明における特徴検出手段であり、同図s140が本発明における特徴情報収集手段であり、同図s200が本発明における情報取得手段であり、図5のs410が本発明における期間検出手段であり、図6のs520が本発明における情報初期化手段であり、図10のs610〜s630が本発明におけるレベル変更手段である。
運転環境設定システムの全体構成を示すブロック図 運転環境の分類および具体例を示す表 運転環境設定処理を示すフローチャート 乗車状況に応じて選定される運転環境の違いを示す図 追加選定処理を示すフローチャート 情報初期化処理を示すフローチャート 情報消去スイッチの具体的な構成を示す図 乗車状況および運転環境の変遷を示す図 別の実施形態における運転環境設定処理を示すフローチャート レベル変更処理を示すフローチャート
符号の説明
1…運転環境設定システム、2…ユーザ端末、22…制御部、24…記憶部、26…通信部、3…運転環境設定装置、32…制御部、34…記憶部、36…通信部、38…インタフェース部、110…特徴検出センサ、120…乗員検出センサ、130,132,134…情報消去スイッチ、210…シート位置制御装置、220…ステアリング位置制御装置、230…ミラー位置制御装置、240…空調制御装置、250…オーディオ装置、260…ナビゲーション装置、270…情報表示装置、280…モード切替装置。

Claims (13)

  1. 車両における1以上の座席それぞれに位置する乗員を特定する乗員特定手段と、
    車両において該車両の乗員に関する情報の開示が伴う運転環境のうち、前記乗員特定手段により特定された乗員およびその位置に応じて定められた1以上の運転環境を選定する環境選定手段と、
    該環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれを、該運転環境の設定を司る外部装置に対して、前記乗員特定手段が特定した乗員に応じた設定内容で設定させる設定指示手段と、を備えている
    ことを特徴とする運転環境設定装置。
  2. 車両における1以上の座席それぞれに位置する乗員の身体的特徴を検出する特徴検出手段と、
    各ユーザが所持しており、該ユーザの身体的特徴を示す特徴情報を記憶してなるユーザ端末それぞれから、その特徴情報を収集する特徴情報収集手段と、を備えており、
    前記乗員特定手段は、前記特徴検出手段により検出された身体的特徴を、それぞれ前記特徴情報収集手段により収集された特徴情報で示される身体的特徴と照合することにより、前記特徴検出手段により身体的特徴を検出した座席に位置する乗員それぞれが、前記特徴情報収集手段による特徴情報の収集元である前記ユーザ端末を所持する所持ユーザであるか,前記ユーザ端末を所持しない不所持ユーザであるかを特定して、
    前記環境選定手段は、前記乗員特定手段により特定された前記所持ユーザおよび前記不所持ユーザの位置関係に応じて定められた1以上の運転環境を選定して、
    前記設定指示手段は、前記環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれを、該運転環境の設定を司る外部装置に対して、前記乗員特定手段が特定した前記所持ユーザまたは前記不所持ユーザに応じた設定内容で設定させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の運転環境設定装置。
  3. 前記特徴検出手段は、車両における運転席に位置する乗員の身体的特徴を検出して、
    前記乗員特定手段は、前記特徴検出手段により検出された身体的特徴を、前記特徴情報収集手段により収集された特徴情報で示される身体的特徴と照合することにより、運転席に位置する乗員が、前記特徴情報の収集元である前記ユーザ端末を所持する所持ユーザであるか,前記不所持ユーザであるかを特定すると共に、1以上の座席それぞれにおける乗員の存在を検出する乗員検出センサからの検出結果に基づいて運転席以外の座席に乗員が位置しているか否かを特定して、
    前記環境選定手段は、前記乗員特定手段により特定された1以上の座席それぞれにおける乗員の位置関係に応じて定められた1以上の運転環境を選定して、
    前記設定指示手段は、前記環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれを、該運転環境の設定を司る外部装置に対して、前記乗員特定手段が特定した前記所持ユーザまたは前記不所持ユーザに応じた設定内容で設定させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の運転環境設定装置。
  4. 前記環境選定手段は、前記乗員特定手段により運転席に前記所持ユーザが位置しており、かつ、運転席以外の座席に乗員が位置していないと特定された場合、運転席に位置していると特定されたユーザに応じた全ての運転環境を選定する一方、運転席以外の座席にも乗員が位置していると特定された場合、運転席に位置していると特定されたユーザに応じた運転環境のうちの一部の運転環境のみを選定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の運転環境設定装置。
  5. 車両における運転環境それぞれには、その設定に伴って開示される情報の秘匿性に応じた秘匿レベルが割り当てられており、
    前記環境選定手段は、前記乗員特定手段により運転席に前記所持ユーザが位置しており、かつ、運転席以外の座席にも乗員が位置していると特定された場合、運転席に位置していると特定されたユーザに応じた運転環境のうち、該ユーザ以外に対する情報の開示が許容される秘匿レベルの運転環境のみを選定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の運転環境設定装置。
  6. 所定の変更条件が満たされた場合に、該変更条件に応じた運転環境に割り当てられた秘匿レベルを変更するレベル変更手段,を備えている
    ことを特徴とする請求項5に記載の運転環境設定装置。
  7. 前記環境選定手段は、前記乗員特定手段により運転席以外に前記所持ユーザが位置していると特定された場合、その所持ユーザに応じた運転環境のうち、該所持ユーザが運転席以外に位置している場合に設定すべきものとして定められた運転環境を追加的に選定する
    ことを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の運転環境設定装置。
  8. 前記乗員特定手段により運転席に前記所持ユーザが位置していると特定された場合に、前記所持ユーザそれぞれに応じた運転環境を設定するための設定情報が記憶された記憶部から、その特定された所持ユーザの設定情報のうち、前記環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれに対応する設定情報を取得する情報取得手段,を備えており、
    前記設定指示手段は、前記乗員特定手段により運転席に前記所持ユーザが位置していると特定された場合、前記環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれを、その所持ユーザについて前記情報取得手段が取得した設定情報に基づいて設定させる
    ことを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載の運転環境設定装置。
  9. 前記情報取得手段は、前記乗員特定手段により運転席に前記不所持ユーザが位置していると特定された場合に、前記不所持ユーザに応じた運転環境を設定するための設定情報が記憶された記憶部から、前記不所持ユーザの設定情報のうち、前記環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれに対応する設定情報を取得して、
    前記設定指示手段は、前記乗員特定手段により運転席に前記不所持ユーザが位置していると特定された場合、前記環境選定手段により選定された1以上の運転環境それぞれを、前記不所持ユーザについて前記情報取得手段が取得した設定情報に基づいて設定させる
    ことを特徴とする請求項3から8のいずれかに記載の運転環境設定装置。
  10. 車両における運転の開始時に、それまでに運転が終了していた期間を検出する期間検出手段,を備えており、
    前記環境選定手段は、車両における運転の開始時に、前記期間検出手段により検出された期間が、運転の一時的な中断による場合の期間として定められた中断期間以下である場合に、その中断前に設定されていた運転環境のうち、運転の再開後に引き継ぐべきものとして定められた運転環境を追加的に選定する
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の運転環境設定装置。
  11. ユーザによる操作を受けて、運転環境を設定するための設定情報が記憶されている記憶部にアクセスし、該記憶部に記憶されている設定情報を初期化する情報初期化手段,を備えている
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の運転環境設定装置。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の運転環境設定装置と、
    ユーザが所持するものであり、該ユーザの身体的特徴を示す特徴情報を記憶してなるユーザ端末と、からなる
    ことを特徴とする運転環境設定システム。
  13. 請求項1から11のいずれかに記載の全ての手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
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