JP2022012634A - 携帯端末、携帯端末位置判定システム及び携帯端末位置判定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の盗難を抑制しつつユーザの利便性を向上させることができる携帯端末、携帯端末位置判定システム及び携帯端末位置判定方法を提供する。【解決手段】携帯端末1は、第1の領域881に基準位置100が含まれる場合、領域判定部13を制御して第1の領域881から第2の領域882に切り替えて基準位置100が含まれるか判定させ、車両8との通信状態からトリガ信号S12を受信した場合、領域判定部13を制御してトリガ信号S12を受信した受信時間から予め定められた設定期間Tの間、第1の領域881から第3の領域883に切り替えて基準位置100が含まれるか判定させ、判定対象の領域に基準位置100が含まれる場合、少なくとも車両8の駆動装置30の始動を許可させる車内応答信号S4を車両に出力する制御部19を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、携帯端末、携帯端末位置判定システム及び携帯端末位置判定方法に関する。
従来の技術として、車両の車室外の所定の送信エリア内に所定間隔でポーリング信号を無線送信する送信部と、ポーリング信号に応じて送信エリア内の電子キーから送信されるレスポンス信号を受信することにより、電子キーを検知する検知部と、検知部により電子キーが検知された場合、車載装置の所定の機能を実行させる実行部と、を備えた電子キーシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この電子キーシステムは、送信部が所定時間内で、検知部により電子キーが検知される状態と電子キーが検知されない状態とが所定回数以上繰り返された場合、所定の送信エリアを拡大した拡大送信エリア内にポーリング信号を送信する。そして実行部は、検知部により拡大送信エリア内で電子キーが検知された場合、所定の機能を実行させない。よって電子キーシステムは、電子キーが車両側との通信を行うとき、車室外検知エリアの境界付近に継続して存在する場合における電力消費を抑制することができる。
この従来の電子キーシステムは、ユーザが電子キーを所持して車両の外にいる状態で電子キーが拡大前の送信エリアで継続して検知された場合、例えば、車両内の子どもが車両の駆動装置を始動させる可能性や第三者が盗難を目的として駆動装置を始動させる可能性がある。また従来の電子キーシステムは、例えば、それらを防止するために車両内の小さな送信エリアに限定すると、送信エリアがほぼ球体状に広がることから車両内であっても死角が発生して電子キーを検知できない場合があり、利便性が良くない。
従って本発明の目的は、車両の盗難を抑制しつつユーザの利便性を向上させることができる携帯端末、携帯端末位置判定システム及び携帯端末位置判定方法を提供する。
本発明の一態様は、基準位置が設定された本体と、車両との通信状態から第1の信号の受信強度に基づいて車両を中心として予め定められた第1の領域、第1の領域より拡張された予め定められた第2の領域、及び第1の領域より広く、かつ第2の領域より狭く、さらに第2の領域に近くなるように予め定められた第3の領域に基準位置が含まれるか判定する領域判定部と、第1の領域に基準位置が含まれる場合、領域判定部を制御して第1の領域から第2の領域に切り替えて基準位置が含まれるか判定させ、車両との通信状態からトリガ信号を受信した場合、領域判定部を制御してトリガ信号を受信した受信時間から予め定められた期間の間、第1の領域から第3の領域に切り替えて基準位置が含まれるか判定させ、判定対象の領域に基準位置が含まれる場合、少なくとも車両の駆動装置の始動を許可させる第2の信号を車両に出力する制御部と、を備えた携帯端末を提供する。
本発明によれば、車両の盗難を抑制しつつユーザの利便性を向上させることができる。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る携帯端末は、基準位置が設定された本体と、車両との通信状態から第1の信号の受信強度に基づいて車両を中心として予め定められた第1の領域、第1の領域より拡張された予め定められた第2の領域、及び第1の領域より広く、かつ第2の領域より狭く、さらに第2の領域に近くなるように予め定められた第3の領域に基準位置が含まれるか判定する領域判定部と、第1の領域に基準位置が含まれる場合、領域判定部を制御して第1の領域から第2の領域に切り替えて基準位置が含まれるか判定させ、車両との通信状態からトリガ信号を受信した場合、領域判定部を制御してトリガ信号を受信した受信時間から予め定められた期間の間、第1の領域から第3の領域に切り替えて基準位置が含まれるか判定させ、判定対象の領域に基準位置が含まれる場合、少なくとも車両の駆動装置の始動を許可させる第2の信号を車両に出力する制御部と、を備えて概略構成されている。
実施の形態に係る携帯端末は、基準位置が設定された本体と、車両との通信状態から第1の信号の受信強度に基づいて車両を中心として予め定められた第1の領域、第1の領域より拡張された予め定められた第2の領域、及び第1の領域より広く、かつ第2の領域より狭く、さらに第2の領域に近くなるように予め定められた第3の領域に基準位置が含まれるか判定する領域判定部と、第1の領域に基準位置が含まれる場合、領域判定部を制御して第1の領域から第2の領域に切り替えて基準位置が含まれるか判定させ、車両との通信状態からトリガ信号を受信した場合、領域判定部を制御してトリガ信号を受信した受信時間から予め定められた期間の間、第1の領域から第3の領域に切り替えて基準位置が含まれるか判定させ、判定対象の領域に基準位置が含まれる場合、少なくとも車両の駆動装置の始動を許可させる第2の信号を車両に出力する制御部と、を備えて概略構成されている。
この携帯端末は、最も狭い第1の領域内で検知された際には最も広い第2の領域が判定対象の領域となり、トリガ信号が入力すると利便性を損なわない程度に第2の領域より小さくなった第3の領域が判定対象となるので、判定対象の領域が一定の場合と比べて、領域にヒステリシスが設定されることで、車両の盗難を抑制しつつユーザの利便性を向上させることができる。
[実施の形態]
(携帯端末1の概要)
図1は、車両の上面図の一例である。図2(a)は、携帯端末の基準位置の一例を説明するための図であり、図2(b)は、携帯端末のブロック図の一例である。図3は、電子キーシステムのブロック図の一例である。なお以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率や形状は、実際の比率や形状とは異なる場合がある。また図2(b)及び図3では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。さらに数値範囲を示す「A~B」は、A以上B以下の意味で用いるものとする。
(携帯端末1の概要)
図1は、車両の上面図の一例である。図2(a)は、携帯端末の基準位置の一例を説明するための図であり、図2(b)は、携帯端末のブロック図の一例である。図3は、電子キーシステムのブロック図の一例である。なお以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率や形状は、実際の比率や形状とは異なる場合がある。また図2(b)及び図3では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。さらに数値範囲を示す「A~B」は、A以上B以下の意味で用いるものとする。
車両8は、図1に示すように、ユーザが所持する電子キーとしての携帯端末1に対して認証を行い、認証が成立した場合、ドアのドアハンドルの操作に応じてロックを解除する電子キーシステム(後述する電子キーシステム4)を備えている。
本実施の形態の携帯端末1は、一例として、多機能携帯電話、所謂スマートフォンである。携帯端末1がスマートフォンである場合、ユーザは、運転席82側のピラー800eに携帯端末1を接近又は接触させて認証を行う。このピラー800eには、携帯端末1と通信を行うための車外用アンテナ20aが配置されている。この車外用アンテナ20aは、後述する車外通信部20と接続されている。携帯端末1と車外通信部20との通信は、一例として、近距離無線通信(NFC:Near field communication)により行われる。なお車外用アンテナ20aの配置位置は、ピラー800eに限定されず、窓ガラスなどであっても良い。
この認証が成立した場合、電子キーシステム4は、ドア80aのドアハンドル800aの操作の検出に応じてドア80aのロックを解除する。なお車外用アンテナ20aは、助手席83側のピラー800fに配置されても良い。その際、電子キーシステム4は、ドア80bのドアハンドル800bの操作の検出に応じてドア80bのロックを解除する。また電子キーシステム4は、後部側のドア80c及びドア80dのドアハンドルの操作の検出に応じてドアのロックを解除しても良い。
また電子キーシステム4は、図1に示すように、主に車室81に存在する携帯端末1を検知するための領域を形成する。この領域は、例えば、Bluetooth(登録商標)の通信規格の1つであるBLE(Bluetooth Low Energy)を用いて形成される。電子キーシステム4は、当該領域内に携帯端末1が検知された場合、駆動装置30の始動を許可し、ユーザによるスタートスイッチ34の操作に応じて駆動装置30を始動させる。なお車室81は、一例として、運転席82、助手席83及び後部座席84などを含んで囲まれた閉じた空間である。
携帯端末1は、図1、図2(a)及び図2(b)に示すように、基準位置100が設定された本体10と、車両8との通信状態から第1の信号としての車内検知信号S11の受信強度に基づいて車両8を中心として予め定められた第1の領域881、第1の領域881より拡張された予め定められた第2の領域882、及び第1の領域881より広く、かつ第2の領域882より狭く、さらに第2の領域882に近くなるように予め定められた第3の領域883に基準位置100が含まれるか判定する領域判定部13と、を備えている。
また携帯端末1は、第1の領域881に基準位置100が含まれる場合、領域判定部13を制御して第1の領域881から第2の領域882に切り替えて基準位置100が含まれるか判定させ、車両8との通信状態からトリガ信号S12を受信した場合、領域判定部13を制御してトリガ信号S12を受信した受信時間から予め定められた期間(後述する設定期間T)の間、第1の領域881から第3の領域883に切り替えて基準位置100が含まれるか判定させ、判定対象の領域に基準位置100が含まれる場合、少なくとも車両8の駆動装置30の始動を許可させる第2の信号としての車内応答信号S4を車両に出力する制御部19を備えている。
また携帯端末1は、図2(a)及び図2(b)に示すように、タッチパネル12と、記憶部14と、車外用アンテナ15aを介してリクエスト信号S10を受信する車外通信部15と、車内用アンテナ16aを介して車内検知信号S11を受信する車内通信部16と、加速度センサ17と、GPS(Global Positioning System)18と、を備えている。
領域判定部13は、車内検知信号S11を受信した際の電波の強さに基づいて領域を判定する。従って受信した電波の強さは、この電波を受信する車内用アンテナ16aの位置における強さとなる。携帯端末1は、一例として、図2(a)に示すように、本体10の中央に車外用アンテナ15aが配置され、長手方向の端部側(紙面上方の端部側)に車内用アンテナ16aが配置される。よって本実施の形態では、車内用アンテナ16aの中心を基準位置100とする。従って受信強度は、この位置において受信した電波の強さであるものとする。なお車外用アンテナ15a及び車内用アンテナ16aの位置は、一例であってこれに限定されない。
なお携帯端末1は、車両専用の電子キーであっても良いし、ファブレット端末、タブレット端末、スマートウォッチなどの携帯可能なコンピュータ端末であっても良い。
電子キーシステム4は、図3に示すように、携帯端末1と、車内用アンテナ21aを介して車内検知信号S11を出力する車内通信部21、携帯端末1が車両8の電子キーであるか否かを認証する認証部22、及び認証の成立後において駆動装置30の駆動条件の少なくとも1つが実行されたことを示すトリガ信号S12を生成し出力する車両制御部24を有する車両制御装置2と、を備えて概略構成されている。
車両制御装置2は、図3に示すように、車載装置3と車両LAN40を介して電磁気的に接続されている。この車両LAN(Local Area Network)40は、一例として、有線及び無線の少なくとも一方によって相互に信号や情報などの交換を可能とする通信規格であるCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)などの車両用ネットワークである。
車両制御装置2は、さらに、車外用アンテナ20aを介してリクエスト信号S10を出力する車外通信部20と、登録された携帯端末1の認証番号の情報である登録情報230を記憶する記憶部23と、を備えている。
車外通信部20は、車外用アンテナ20aを介して近接した携帯端末1にリクエスト信号S10を出力する。携帯端末1は、リクエスト信号S10に応じて記憶部14に記憶された認証番号140を含む車外応答信号S2を出力する。
車内通信部21は、BLE通信規格を用いて携帯端末1と通信を行う。認証部22は、車外用アンテナ20a及び車外通信部20を介して取得した携帯端末1の認証番号140と記憶部23に記憶された登録情報230に基づいて携帯端末1が車両8に登録された正規の電子キーであるか否かの認証を行う。記憶部23は、半導体メモリであり、登録情報230を記憶する。車両制御部24は、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(=Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(=Random Access Memory)及びROM(=Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。
車両制御部24は、一例として、車両8の駆動装置30が始動されるまで、車内検知信号S11を出力するものとするがこれに限定されない。
車両制御装置2には、例えば、図3に示すように、駆動装置30、ロック装置31、シフト装置32、ブレーキ装置33及びスタートスイッチ34などの車載装置3が車両LAN40を介して接続されている。なお車載装置3は、さらに他の車載装置が接続されても良い。
駆動装置30は、内燃機関及び電動モータの少なくとも一方を備え、車両制御部24から出力される制御信号S14に応じて制御されている。ロック装置31は、車両制御部24から出力される指示信号S15に従って車両8のドアやトランクリッドなどのロック、アンロックを行う。シフト装置32は、パーキング、ニュートラル、リバース及びドライブなどの操作位置を有し、操作位置に応じてシフト情報S16を車両制御部24に出力すると共に、駆動装置30の動力を車軸に伝達したり、しなかったりする装置である。ブレーキ装置33は、ブレーキペダルの操作に応じて操作信号S17を車両制御部24に出力すると共に、車両8を減速させたり、停止させたりする装置である。スタートスイッチ34は、プッシュスイッチであり、認証成立後のプッシュ操作に応じて操作信号S18を車両制御部24に出力すると共に、駆動装置30の始動を可能とする。
車両制御部24は、ブレーキ装置33が作動する、つまりユーザがブレーキペダルを操作したことを示す操作信号S17が入力した場合、トリガ信号S12を生成する。このトリガ信号S12は、車内通信部21及び車内用アンテナ21aを介して携帯端末1に出力される。なお変形例として車両制御部24は、シフト装置32の操作位置がパーキング又はニュートラルである場合にトリガ信号S12を出力しても良いし、ブレーキ装置33の作動、及びシフト装置32の操作位置の組み合わせにより、トリガ信号S12を出力しても良い。
(携帯端末1の構成)
図4(a)は、受信強度と第1の領域~第3の領域の関係の一例を示す図であり、図4(b)は、第1のしきい値~第3のしきい値の切り替えの一例について説明するための図である。図4(a)は、縦軸が受信強度(db)であり、紙面の下から上に向かって受信強度が弱くなっている。図4(b)は、実線で示す曲線が左から右に向かって移動する携帯端末1の軌跡1aを示し、「IN」が判定対象の領域に入ったことを示し、「OUT」が判定対象の領域外であることを示している。
図4(a)は、受信強度と第1の領域~第3の領域の関係の一例を示す図であり、図4(b)は、第1のしきい値~第3のしきい値の切り替えの一例について説明するための図である。図4(a)は、縦軸が受信強度(db)であり、紙面の下から上に向かって受信強度が弱くなっている。図4(b)は、実線で示す曲線が左から右に向かって移動する携帯端末1の軌跡1aを示し、「IN」が判定対象の領域に入ったことを示し、「OUT」が判定対象の領域外であることを示している。
タッチパネル12は、表示装置とタッチセンサとが重なって構成されている。タッチセンサは、絶縁を保ちながら互いに交差する透明電極により構成された静電容量式のタッチセンサであり、タッチ操作、なぞり操作及びピンチ操作などを検出する。表示装置は、例えば、画像を表示する有機EL(=Electro-Luminescence)ディスプレイである。タッチパネル12は、なされた操作に基づいて操作情報S1を生成して制御部19に出力する。
領域判定部13は、図4(a)に示すように、第1の領域881に基準位置100が含まれるかを判定するための第1のしきい値Th1、第2の領域882を判定するための第2のしきい値Th2、及び第3の領域883を判定するための第3のしきい値Th3を有している。
制御部19は、図4(b)に示すように、第1の領域881に基準位置100が含まれる場合、領域判定部13を制御して第1のしきい値Th1を第2のしきい値Th2に切り替えて第2の領域882に基準位置100が含まれるか判定させる。また制御部19は、トリガ信号S12を受信した場合、領域判定部13を制御して設定期間Tの間、第1のしきい値Th1を第3のしきい値Th3に切り替えて第3の領域883に基準位置100が含まれるか判定させる。
領域判定部13は、車内通信部16が受信した車内検知信号S11を取得し、その受信強度と判定対象の領域のしきい値とを比較する。領域判定部13は、判定結果に基づいて判定情報S3を生成して制御部19に出力する。第1のしきい値Th1は、一例として、-30dbである。第2のしきい値Th2は、一例として、-80dbである。第3のしきい値Th3は、一例として、-70dbである。
ここで車両制御装置2から出力される車内検知信号S11の電波の強さは、一定である。つまり本実施の形態では、車内検知信号S11の電波の強さを制御して第1の領域881~第3の領域883を形成するのではなく、受信側、つまり携帯端末1が車内検知信号S11を受信した際の受信強度によって領域を判定する。なお変形例として車内検知信号S11は、送信側の出力を制御することで第1の領域881~第3の領域883を形成しても良い。その際、携帯端末1は、例えば、1つのしきい値を有し、領域の判定はせず、受信した車内検知信号S11の受信強度が当該しきい値以上となると車内応答信号S4を出力する。
なお受信強度は、BLEなどの双方向通信の場合、車両8側と携帯端末1側との通信状態から判定、つまり車両8側が受信した電波の強さを受信強度としても良いし、携帯端末1側が受信した電波の強さを受信強度としても良いし、双方の電波の強さに基づいて受信強度を算出しても良い。
第1の領域881~第3の領域883の中心210aは、図1に示すように、車両8を左右に分ける基準線L上にある。そして第1の領域881~第3の領域883は、車両8の内側の領域、つまり車室81内の領域である。
中心210aは、携帯端末1の基準位置100と同様に車内用アンテナ21aの中心である。本実施の形態の車内用アンテナ21aは、一例として、図1に示すように、フロアコンソール87に配置されている。第1の領域881は、図1に示すように、フロアコンソール87の近傍の狭い領域とされている。フロアコンソール87には、一例として、携帯端末1を置くホルダ87aが設けられ、携帯端末1がホルダ87aにセットされると第1の領域881内となる。第2の領域882は、車室81と車外との境界近くまでであり、運転席82の座部820、及び助手席83の座部830を含むように広がっている。第3の領域883は、第2の領域882より少し小さくされているが運転席82の座部820、及び助手席83の座部830を含んでいる。
なお変形例として第1の領域881~第3の領域883の中心210aは、運転席82側に寄っていても良い。
例えば、第1の領域881を車両8の外まで広げる場合、ユーザが携帯端末1を持って車両8の外にいても車室81内の第三者によって駆動装置30の始動が可能になる。従って第1の領域881は、狭い領域であることが好ましい。
携帯端末1は、この第1の領域881の中で車内検知信号S11を受信すると、受信強度の減衰が少ないので、受信強度が第1のしきい値Th1以上となる。
第1の領域881は、運転席82と助手席83の間のフロアコンソール87の近傍の小さい領域である。しかし携帯端末1がスマートウォッチであり、腕に着けた状態でユーザがステアリング85を把持した場合や助手席83の座部830に携帯端末1を入れたカバンなどを置いた場合、第1の領域881外となって検知されない可能性がある。そこで第1の領域881から切り替わる第2の領域882や第3の領域883は、図1に示すように、車外近くまで車室81内に広がっている。
なお変形例として領域判定部13は、第2の領域882を判定する場合、第1の領域881の判定時の受信感度よりも高い受信感度に切り替えて第2の領域882を判定し、第3の領域883を判定する場合、第1の領域881の判定時の受信感度と第2の領域882の判定時の受信感度の間の受信感度で判定しても良い。
記憶部14は、例えば、半導体メモリである。この記憶部14には、携帯端末1の認証番号140と、アプリケーション141と、が記憶されている。このアプリケーション141は、車両8の電子キーとして携帯端末1を動作させるためのものである。携帯端末1の制御部19は、アプリケーション141を読み込むことにより、電子キーの機能を実行することができる。
車外通信部15は、車外用アンテナ15aを有し、この車外用アンテナ15aを介してリクエスト信号S10を受信すると共に、認証番号140を含む車外応答信号S2を出力する。
車内通信部16は、車内用アンテナ16aを有し、この車内用アンテナ16aを介し車内検知信号S11とトリガ信号S12を受信すると共に、車内応答信号S4を出力する。
加速度センサ17は、携帯端末1の加速度の変化を検出するセンサであり、検出した加速度の変化を加速度情報S5として制御部19に出力する。制御部19は、加速度情報S5に基づいて携帯端末1を振ることで実行される機能を実行する。
GPS18は、現在地を衛星との通信によって検出するものであり、現在地の情報をGPS情報S6として制御部19に出力する。制御部19は、GPS情報S6に基づいて現在地を含む地図などをタッチパネル12の表示部に表示させる。
制御部19は、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU、半導体メモリであるRAM及びROMなどから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部19が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。本実施の形態の記憶部14は、一例として、RAMであるが異なる半導体メモリであっても良い。
制御部19は、トリガ信号S12を受信した受信時間から設定期間Tが経過した場合、領域判定部13を制御して第3の領域883から第1の領域881に切り替えて基準位置100が含まれるか判定させる。
具体的には、制御部19は、一例として、図4(b)に上向きの矢印で示すように、時間t1において受信強度が第1のしきい値Th1を越えると、第1のしきい値Th1を最も領域が広くなる第3のしきい値Th3に切り替える。つまり領域判定部13は、判定対象を狭い領域である第1の領域881から広い領域である第3の領域883に切り替える。
この領域の切り替えは、ユーザの利便性を高めるためである。つまりユーザが車両8に乗り込んで携帯端末1をフロアコンソール87に近づけると、携帯端末1が狭い領域である第1の領域881内に検知される。しかし第1の領域881は、狭いので、このままでは、携帯端末1を移動させると領域外になって検知されなくなる可能性がある。例えば、図4(b)に示す時間t2から時間t3の期間は、第1のしきい値Th1のままだと領域外(OUT)と判定され、ユーザにとって利便性が良くない。
そこで制御部19は、ヒステリシスを設け、第1の領域881内に携帯端末1が検知されると直ちに領域判定部13を制御して判定対象の領域を第3の領域883に切り替えさせる。この領域の切り替えにより、領域判定部13は、第1のしきい値Th1のままでは検知できなかった時間t2~時間t3の期間を領域内(IN)であると判定することができる。
また制御部19は、図4(b)に下向きの矢印で示すように、携帯端末1が第2の領域882の外に出た場合、直ちに時間t3から第2のしきい値Th2を第1のしきい値Th1に戻す、つまり判定対象の領域を第1の領域881とする。
さらに制御部19は、図4(b)に上向きの矢印で示すように、時間t4において車内用アンテナ16a及び車内通信部16を介してトリガ信号S12が入力すると、第1のしきい値Th1を第3のしきい値Th3に切り替えて第1の領域881を第3の領域883に拡張する。トリガ信号S12は、ユーザが駆動装置30の始動を行おうとしていることを示している。従って判定対象の領域を拡張することが好ましい。しかし領域が車両8の外に及ぶと、ユーザが車両8の外にいる間に第三者によって駆動装置30が始動される可能性が考えられる。
そこで判定対象の領域は、広い第2の領域882を越える広さとならない程度の第3の領域883とされる。制御部19は、図4(b)に上向きの矢印で示すように、トリガ信号S12が入力した時間t4に第1のしきい値Th1から第3のしきい値Th3に切り替える。この領域の切り替えにより、図4(b)に斜線で示すように、第1のしきい値Th1のままでは検知されなかった時間t4~時間t5の期間、携帯端末1が検知され易くなる。
なお第3の領域883は、切り替わりの期間が設定期間T、つまりタイムアウトの期間が定められている。この設定期間Tは、一例として、3~15秒が好ましく、3~10秒がより好ましい。図4(b)では、設定期間Tが時間t4~時間t6の間であるので、下向きの矢印で示すように、時間t6において第3のしきい値Th3が第1のしきい値Th1、つまり判定対象の領域が第3の領域883から第1の領域881に切り替わる。
また第1の領域881から第2の領域882に切り替えた後、第2の領域882においてトリガ信号S12が入力した場合、制御部19は、設定期間Tが経過した後、第2のしきい値Th2を第1のしきい値Th1に切り替える、つまり判定対象の領域を第2の領域882から第1の領域881に切り替える。
ここで変形例として第2の領域882においてトリガ信号S12が入力した場合、制御部19は、設定期間Tが経過した後、第2のしきい値Th2を第3のしきい値Th3に切り替える、つまり判定対象の領域を第2の領域882から第3の領域883に切り替えても良い。
以下では、検出対象の領域を切り替える動作について各図を参照しながら図5及び図6のフローチャートに従って説明する。まずユーザがドア80aをアンロックさせる動作から説明する。
(動作)
ユーザが携帯端末1を車両8の運転席82側のピラー800eに接近又は接触させる。この接近又は接触を検知した車両制御装置2の車両制御部24は、車外通信部20及び車外用アンテナ20aを介してリクエスト信号S10を出力する。携帯端末1の車外通信部15は、車外用アンテナ15aを介して車両制御装置2から出力されたリクエスト信号S10を受信すると、受信したリクエスト信号S10を制御部19に出力する。制御部19は、リクエスト信号S10を受信したことを示す車外応答信号S2を生成して車外通信部15及び車外用アンテナ15aを介して車両制御装置2に出力する。この車外応答信号S2には、記憶部14から読み出した認証番号140が含まれている。
ユーザが携帯端末1を車両8の運転席82側のピラー800eに接近又は接触させる。この接近又は接触を検知した車両制御装置2の車両制御部24は、車外通信部20及び車外用アンテナ20aを介してリクエスト信号S10を出力する。携帯端末1の車外通信部15は、車外用アンテナ15aを介して車両制御装置2から出力されたリクエスト信号S10を受信すると、受信したリクエスト信号S10を制御部19に出力する。制御部19は、リクエスト信号S10を受信したことを示す車外応答信号S2を生成して車外通信部15及び車外用アンテナ15aを介して車両制御装置2に出力する。この車外応答信号S2には、記憶部14から読み出した認証番号140が含まれている。
車両制御装置2の車両制御部24は、車外用アンテナ20a及び車外通信部20を介して車外応答信号S2を受信すると、認証部22を制御し、車外応答信号S2に基づく認証番号140と、記憶部23に記憶された登録情報230と、に基づいて認証を行う。認証部22は、認証が成立した場合、認証情報S13を車両制御部24に出力する。車両制御部24は、認証情報S13に基づいて車載装置3のロック装置31を制御してユーザのドアハンドル800aの操作に応じてドア80aをアンロックするための指示信号S15を出力する。
制御部19は、車両8との通信状態から車内検知信号S11の受信強度に基づいて車両8を中心として予め定められた第1の領域881に携帯端末1に設定された基準位置100が含まれるか否か判定する。
具体的には、携帯端末1の領域判定部13は、車内用アンテナ16a及び車内通信部16を介して車内検知信号S11を受信すると、車内検知信号S11の受信強度と、第1のしきい値Th1と、を比較して第1の領域881に入っているか否かを判定する。領域判定部13は、受信強度が第1のしきい値Th1以上であった場合、第1の領域881に入っていることを示す判定情報S3を制御部19に出力する。
制御部19は、ステップ1の「Yes」が成立する、つまり判定情報S3に基づいて第1の領域881内に入っていると判定した場合(Step1:Yes)、第1の領域881に入ったことを示す車内応答信号S4を生成して車内通信部16及び車内用アンテナ16aを介して車両制御装置2に出力すると共に、第1のしきい値Th1を第2のしきい値Th2に切り替える(Step2)。この判定対象の領域の切り替えにより、携帯端末1は、第1の領域881より広い第2の領域882内で検知される。
制御部19は、判定情報S3に基づいて携帯端末1が第2の領域882の外であると判定した場合(Step3:Yes)、領域判定部13を制御して第2のしきい値Th2を第1のしきい値Th1に切り替えて処理を終了する。
ここでステップ3において制御部19は、携帯端末1が第2の領域882内に検知された状態で(Step3:No)、トリガ信号S12が入力した場合(Step5:Yes)、トリガ信号S12が入力してから設定期間Tが経過した後、第2のしきい値Th2を第1のしきい値Th1に切り替える(Step6)。
またステップ5において制御部19は、トリガ信号S12が入力しない場合(Step5:No)、ステップ3に処理を進める。
続いて以下では、トリガ信号S12の入力により、第1のしきい値Th1から第3のしきい値Th3に切り替える動作について説明する。
制御部19は、ステップ10の「Yes」が成立する、つまりトリガ信号S12が入力した場合(Step10:Yes)、第1のしきい値Th1を第3のしきい値Th3に切り替える(Step11)。
制御部19は、トリガ信号S12が入力して設定期間Tが経過した場合(Step12:Yes)、第3のしきい値Th3を第1のしきい値Th1に切り替え(Step13)、処理を終了する。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る携帯端末1は、車両の盗難を抑制しつつユーザの利便性を向上させることができる。具体的には、携帯端末1は、最も狭い領域である第1の領域881内において検知されると、最も広い領域である第2の領域882に判定対象の領域を切り替える。この第2の領域882は、車室81内の領域であって車両8の外に形成されないので、ユーザが車両8の外にいる際に駆動装置30が始動されることを抑制することができ、また広い領域であることから携帯端末1を助手席83などの置いても領域外とされないので、狭い領域である場合と比べて、ユーザの利便性が高い。さらに携帯端末1は、駆動装置30の始動動作の開始を示すトリガ信号S12の入力により、第1の領域881を第3の領域883に拡張するので、この構成を採用しない場合と比べて、携帯端末1が検知され易く利便性が高い。従って携帯端末1は、車両8の外に領域が形成されない程度のヒステリシスを設けているので、車両8の盗難を抑制しつつユーザの利便性を向上させることができる。
本実施の形態に係る携帯端末1は、車両の盗難を抑制しつつユーザの利便性を向上させることができる。具体的には、携帯端末1は、最も狭い領域である第1の領域881内において検知されると、最も広い領域である第2の領域882に判定対象の領域を切り替える。この第2の領域882は、車室81内の領域であって車両8の外に形成されないので、ユーザが車両8の外にいる際に駆動装置30が始動されることを抑制することができ、また広い領域であることから携帯端末1を助手席83などの置いても領域外とされないので、狭い領域である場合と比べて、ユーザの利便性が高い。さらに携帯端末1は、駆動装置30の始動動作の開始を示すトリガ信号S12の入力により、第1の領域881を第3の領域883に拡張するので、この構成を採用しない場合と比べて、携帯端末1が検知され易く利便性が高い。従って携帯端末1は、車両8の外に領域が形成されない程度のヒステリシスを設けているので、車両8の盗難を抑制しつつユーザの利便性を向上させることができる。
携帯端末1は、車両8の外から車室81内に移動する際には最も狭い第1の領域881が判定対象の領域となり、第1の領域881内で検知された際には最も広い第2の領域882が判定対象の領域となり、トリガ信号S12が入力すると利便性を損なわない程度に小さくなった第3の領域883が判定対象となるので、この構成を採用しない場合と比べて、車両8の盗難を抑制しつつユーザの利便性を向上させることができる。
携帯端末1は、設定期間Tの間のみ第1の領域881から第3の領域883に拡張するので、期間を設けない場合と比べて、ブレーキ装置33の操作後に車両8の外に出た場合であっても第三者による駆動装置30の始動を抑制することができる。
電子キーシステム4は、車内検知信号S11を出力する送信側において第1の領域881~第3の領域883を形成するように出力調整するものではなく、携帯端末1のしきい値を切り替えることにより、判定対象の領域を切り替えるので、送信側で出力調整する場合と比べて、領域にヒステリシスを設けることが容易であり、コストが抑制される。
携帯端末1は、第1の領域881~第3の領域883が車両8を左右に分ける基準線L上に中心210aがあるので、運転席82側や助手席83側などに中心が偏る場合と比べて、判定対象の領域の設定が容易となり、また領域外となることを抑制することができる。
携帯端末1は、ユーザが携帯するスマートフォンなどのコンピュータ端末であるので、車両専用の電子キーだけが使用可能である場合と比べて、利便性が高く、新たな機能を追加し易い。
ここで他の実施の形態として電子キーシステム4は、以下の携帯端末位置判定方法を実行するように構成されても良い。
この携帯端末位置判定方法は、車両8との通信状態から車内検知信号S11の受信強度に基づいて車両8を中心として予め定められた第1の領域881、第1の領域881より拡張された予め定められた第2の領域882、及び第1の領域881より広く、かつ第2の領域882より狭く、さらに第2の領域882に近くなるように予め定められた第3の領域883に基準位置100が含まれるか判定し、
第1の領域881に基準位置100が含まれる場合、第1の領域881から第2の領域882に切り替えて基準位置100が含まれるか判定し、
車両8との通信状態からトリガ信号S12を受信した場合、トリガ信号S12を受信した受信時間から予め定められた設定期間Tの間、第1の領域881から第3の領域883に切り替えて基準位置100が含まれるか判定させ、
判定対象の領域に基準位置100が含まれる場合、少なくとも車両8の駆動装置30の始動を許可させる車内応答信号S4を車両8に出力する。
第1の領域881に基準位置100が含まれる場合、第1の領域881から第2の領域882に切り替えて基準位置100が含まれるか判定し、
車両8との通信状態からトリガ信号S12を受信した場合、トリガ信号S12を受信した受信時間から予め定められた設定期間Tの間、第1の領域881から第3の領域883に切り替えて基準位置100が含まれるか判定させ、
判定対象の領域に基準位置100が含まれる場合、少なくとも車両8の駆動装置30の始動を許可させる車内応答信号S4を車両8に出力する。
上述の実施の形態及び変形例に係る携帯端末1及び車両制御装置2は、例えば、用途に応じて、その一部が、コンピュータが実行するプログラム、ASIC(=Application Specific Integrated Circuit)及びFPGA(=Field Programmable Gate Array)などによって実現されても良い。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…携帯端末、2…車両制御装置、3…車載装置、4…電子キーシステム、8…車両、10…本体、13…領域判定部、15…車外通信部、16…車内通信部、19…制御部、20…車外通信部、21…車内通信部、22…認証部、24…車両制御部、30…駆動装置、100…基準位置、881~883…第1の領域~第3の領域、S11…車内検知信号、S12…トリガ信号、S4…車内応答信号、T…設定期間、Th1~Th3…第1のしきい値~第3のしきい値
Claims (7)
- 基準位置が設定された本体と、
車両との通信状態から第1の信号の受信強度に基づいて前記車両を中心として予め定められた第1の領域、前記第1の領域より拡張された予め定められた第2の領域、及び前記第1の領域より広く、かつ前記第2の領域より狭く、さらに前記第2の領域に近くなるように予め定められた第3の領域に前記基準位置が含まれるか判定する領域判定部と、
前記第1の領域に前記基準位置が含まれる場合、前記領域判定部を制御して前記第1の領域から前記第2の領域に切り替えて前記基準位置が含まれるか判定させ、前記車両との通信状態からトリガ信号を受信した場合、前記領域判定部を制御して前記トリガ信号を受信した受信時間から予め定められた期間の間、前記第1の領域から前記第3の領域に切り替えて前記基準位置が含まれるか判定させ、判定対象の領域に前記基準位置が含まれる場合、少なくとも前記車両の駆動装置の始動を許可させる第2の信号を前記車両に出力する制御部と、
を備えた携帯端末。 - 前記領域判定部は、前記第1の領域に前記基準位置が含まれるかを判定するための第1のしきい値、前記第2の領域を判定するための第2のしきい値、及び前記第3の領域を判定するための第3のしきい値を有し、
前記制御部は、前記第1の領域に前記基準位置が含まれる場合、前記領域判定部を制御して前記第1のしきい値を前記第2のしきい値に切り替えて前記第2の領域に前記基準位置が含まれるか判定させ、前記トリガ信号を受信した場合、前記領域判定部を制御して前記期間の間、前記第1のしきい値を前記第3のしきい値に切り替えて前記第3の領域に前記基準位置が含まれるか判定させる、
請求項1に記載の携帯端末。 - 前記領域判定部は、前記第2の領域を判定する場合、前記第1の領域の判定時の受信感度よりも高い受信感度に切り替えて前記第2の領域を判定し、前記第3の領域を判定する場合、前記第1の領域の判定時の受信感度と前記第2の領域の判定時の受信感度の間の受信感度で判定する、
請求項1に記載の携帯端末。 - 前記第1の領域乃至前記第3の領域の中心は、前記車両を左右に分ける基準線上にあり、
前記第1の領域乃至前記第3の領域は、前記車両の内側の領域である、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯端末。 - 前記制御部は、前記トリガ信号を受信した受信時間から前記期間が経過した場合、前記領域判定部を制御して前記第3の領域から前記第1の領域に切り替えて前記基準位置が含まれるか判定させる、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯端末。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯端末と、
前記第1の信号を出力する出力部、前記携帯端末が前記車両の電子キーであるか否かを認証する認証部、及び認証の成立後において前記駆動装置の駆動条件の少なくとも1つが実行されたことを示す前記トリガ信号を生成し出力する車両制御部を有する車両制御装置と、
を備えた携帯端末位置判定システム。 - 車両との通信状態から第1の信号の受信強度に基づいて前記車両を中心として予め定められた第1の領域、前記第1の領域より拡張された予め定められた第2の領域、及び前記第1の領域より広く、かつ前記第2の領域より狭く、さらに前記第2の領域に近くなるように予め定められた第3の領域に前記基準位置が含まれるか判定し、
前記第1の領域に前記基準位置が含まれる場合、前記第1の領域から前記第2の領域に切り替えて前記基準位置が含まれるか判定し、
前記車両との通信状態からトリガ信号を受信した場合、前記トリガ信号を受信した受信時間から予め定められた期間の間、前記第1の領域から前記第3の領域に切り替えて前記基準位置が含まれるか判定させ、
判定対象の領域に前記基準位置が含まれる場合、少なくとも前記車両の駆動装置の始動を許可させる第2の信号を前記車両に出力する、
携帯端末位置判定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020114608A JP2022012634A (ja) | 2020-07-02 | 2020-07-02 | 携帯端末、携帯端末位置判定システム及び携帯端末位置判定方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102023126791A1 (de) | 2022-10-04 | 2024-04-04 | Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho | Steuervorrichtung, steuerverfahren, programm und steuersystem |
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2020
- 2020-07-02 JP JP2020114608A patent/JP2022012634A/ja active Pending
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