JP2018052430A - 個人特定サービス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗車前から個人特定サービスを可能とする個人特定サービス装置を提供する。【解決手段】車両のスイッチが操作された際に操作者の操作指の生体情報を車室内照合により読み取る生体情報取得手段である生体情報読取部10と、車両の携帯機の所持者の特定を室外照合により行なう個人特定手段である通信部20と、生体情報読取部10により読み取られた生体情報に基づく操作者の個人特定サービスを提供すると共に個人特定サービスを記憶し、個人特定手段により特定された所持者に個人特定サービスを提供する制御を行なう制御部50と、を有し、制御部50は、個人特定サービスの提供を室外照合の時点で実施するように構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、個人特定サービス装置に関する。
従来の技術として、携帯器を所持していなくても始動可能として使い勝手の向上を図る始動制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この始動制御装置は、本願発明の提供する個人特定サービス装置に含まれるエンジン始動の機能を備えた装置である。
この始動制御装置は、駆動源の始動を指令する始動スイッチと、駆動源を始動させる始動手段と、指紋を読み取る指紋センサと、無線式の携帯器から送られる携帯器固有の固有信号を受信する受信器と、指紋センサ、受信器、始動スイッチからの入力に基づいて始動手段の作動を制御する始動処理を実行する制御手段と、を備え、この制御手段は、始動スイッチにより始動が指令されたときに、始動手段による始動を実行する前に、指紋センサが読み取った指紋と制御部の記憶部にあらかじめ登録された登録指紋とを比較して、両者が一致するか否かを判定する指紋照合と、受信器が受信した固有信号と記憶部にあらかじめ登録された登録信号とを比較して両者が一致するか否かを判定する信号照合と、のいずれか一方の照合で一致判定がなされた場合に、利用者が正当な利用者であると認証し、始動手段による始動を許可する構成とされている。
特開2008−174095号公報
しかし、特許文献1の始動制御装置は、指紋センサにより利用者の指紋を読み取る方式であるために、正当な利用者であると認証した場合にエンジン始動を可能にすることはできるが、車両への乗車前に利用者への個人特定サービスができないという問題があった。
従って、本発明の目的は、乗車前から個人特定サービスを可能とする個人特定サービス装置を提供することにある。
[1]上記目的を達成するため、車両のスイッチが操作された際に操作者の操作指の生体情報を車室内照合により読み取る生体情報取得手段と、前記車両の携帯機の所持者の特定を室外照合により行なう個人特定手段と、前記生体情報により照合された登録生体情報に基づく前記操作者の個人特定サービスを提供すると共に前記個人特定サービスを記憶し、前記個人特定手段により特定された前記所持者に前記個人特定サービスを提供する制御を行なう制御部と、を有し、前記制御部は、前記個人特定サービスの提供を前記室外照合の時点で実施することを特徴とする個人特定サービス装置を提供する。
[2]前記制御部は、前記車室内照合により特定した前記操作者と前記所持者が一致しない場合は、特定された前記操作者の前記個人特定サービスを提供し、前記携帯機の前記所持者と前記個人特定サービスを紐付けて記憶することを特徴とする個人特定サービス装置であってもよい。
[3]また、前記生体情報読取部は、指紋照合方式によるものであることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の個人特定サービス装置であってもよい。
[4]また、前記スイッチは、押圧操作により前記車両のエンジン始動又はエンジン始動準備を指示するスタートスイッチであることを特徴とする上記[1]から[3]のいずれか1に記載の個人特定サービス装置であってもよい。
本発明によれば、乗車前から個人特定サービスを可能とする個人特定サービス装置を提供することが可能となる。
図1(a)は、本発明の実施の形態に係る個人特定サービス装置のブロック構成図であり、図1(b)は、スタートスイッチの操作面を見る正面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る個人特定サービス装置の車両に設置される通信部と携帯機のブロック構成図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る個人特定サービス装置の制御部が類似度の算出に利用する指紋パターンの特徴点の一例について説明するための概略図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る個人特定サービス装置の設定情報の生成に関係する部分のブロック図の一例である。 図5は、本発明の実施の形態に係る個人特定サービス装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施の形態に係る個人特定サービス装置、携帯機方式のみ、指紋方式のみ、の3方式の比較を示す比較図である。
(本発明の実施の形態)
図1(a)は、本発明の実施の形態に係る個人特定サービス装置のブロック構成図であり、図1(b)は、スタートスイッチの操作面を見る正面図である。また、図2は、本発明の実施の形態に係る個人特定サービス装置の車両に設置される外部機器と携帯機のブロック構成図である。
本発明の実施の形態に係る個人特定サービス装置1は、車両のスイッチが操作された際に操作者の操作指の生体情報を車室内照合により読み取る生体情報取得手段である生体情報読取部10と、車両の携帯機の所持者の特定を室外照合により行なう個人特定手段である通信部20と、生体情報100により照合された登録生体情報140に基づく操作者の個人特定サービスを提供すると共にこの個人特定サービスを記憶し、個人特定手段により特定された所持者に個人特定サービスを提供する制御を行なう制御部50と、を有し、制御部50は、個人特定サービスの提供を室外照合の時点で実施するように構成されている。
図1(a)に示すように、制御部50には、生体情報読取部10、記憶部14、個人特定サービステーブル生成部16、通信部20が接続されている。
(生体情報読取部10)
生体情報読取部10は、図1(b)に示すように、車両のエンジン始動又はエンジン始動準備を指示するスタートスイッチ5に装着され、操作者の指紋等を読取り生体情報100を取得するためのものである。
(スタートスイッチ5の構成)
スタートスイッチ5は、例えば、運転席に着座する操作者の前方や運転席と助手席の間に位置するフロアコンソールなどに配置されている。このスタートスイッチ5は、操作面6になされた押圧操作(オン操作)により、車両の駆動装置の始動、又は始動準備を車両に指示し、その後になされた押圧操作(オフ操作)により、駆動装置の停止を指示する。
具体的には、駆動装置が内燃機関(エンジン)である場合、シフト装置やブレーキ装置の操作条件が満足された状態でなされた押圧操作によりエンジンが始動する。また駆動装置がモータである場合、上記の操作条件が満足された状態でなされた押圧操作によりモータに電流を供給する始動準備が行われる。さらに駆動装置がエンジンとモータのハイブリッドである場合、上記の操作条件が満足された状態でなされた押圧操作により、始動時に優先される駆動装置に対応して始動又は始動準備が行われる。このオン操作の後に行われたオフ操作によって、駆動装置の停止が指示される。
このスタートスイッチ5は、例えば、制御部50に電気的に接続され、押圧操作に基づいてスイッチ信号Sを出力する。
(生体情報読取部10の構成)
生体情報読取部10は、生体情報取得手段として機能する。生体情報読取部10は、スタートスイッチ5の操作面6の下方に配置され、操作面6に接触する操作指の生体情報100を読み取るように構成されている。この生体情報100は、一例として、操作指の指紋パターン及び静脈パターンの少なくとも一方のパターンの情報を含んでいる。
この生体情報読取部10は、例えば、指紋パターンを読み取る場合、光学式、静電容量方式、電界強度測定方式、感圧式及び感熱式などの指紋パターンを読み取るように構成されたセンサが用いられる。
また生体情報読取部10は、例えば、静脈パターンを読み取る場合、照射した近赤外線の反射に基づいて静脈パターンを読み出すように構成されたセンサが用いられる。
さらに生体情報読取部10は、例えば、指紋パターンと静脈パターンの両方を読み取る場合、可視光を照射して撮像した画像を画像処理して指紋パターンと静脈パターンを抽出するように構成されたセンサが用いられる。
本実施の形態の生体情報読取部10は、指紋照合方式によるものとする。一例として、指紋パターンを読み取る静電容量方式のセンサであるものとする。生体情報読取部10は、読み取った指紋パターンの情報である生体情報100を制御部50に出力する。
(登録読出部12の構成)
登録読出部12は、一例として、図1(b)に示すように、スタートスイッチ5の近傍に配置されたセットボタン120、登録ボタン121〜登録ボタン123を備えて概略構成されている。このセットボタン120、登録ボタン121〜登録ボタン123は、例えば、プッシュボタンとして構成されているがこれに限定されず、タッチスイッチであっても良い。
セットボタン120、登録ボタン121〜登録ボタン123は、操作者が自分好みに調整した車載装置ごとの設定、つまり車両設定を登録する際、及び登録した車両設定を呼び出す際に押されるボタン群である。
車載装置は、一例として、図3に示すように、ステアリング調整装置54、シート調整装置56、ミラー調整装置58、車両周囲撮像装置60、衝突警告装置62、タッチパネル64、表示装置66、タッチパッド68、空調装置70、ナビゲーション装置72、音楽再生装置74及び映像再生装置76などである。また個人特定サービス装置1は、例えば、車両制御部52がシート調整装置56の設定を操作者に応じて設定できる場合、登録生体情報140と関連づけて(紐付けて)当該設定を車両設定として個人特定サービステーブル160に登録する。
セットボタン120には、一例として、「SET」の文字が印刷されている。登録ボタン121〜登録ボタン123には、一例として、「A」〜「C」の文字が印刷されている。この「A」〜「C」は、登録者A〜登録者Cを示している。なお登録ボタンの数や登録可能な登録者の数は、任意である。
ここで操作者が現在の車両設定を登録する場合、一例として、セットボタン120を押した後、当該車両設定を登録したい登録ボタンを押すことで登録される。この登録操作では、スタートスイッチ5をオン操作した際の生体情報100が登録生体情報140として記憶される。そして登録の後、操作者が車両に乗り込んでスタートスイッチ5をオン操作すると、操作者の生体情報100と登録生体情報140とが照合され、例えば、操作者が登録者Aであった場合、登録者Aが設定した車両設定が読み出される。
登録読出部12は、例えば、押されたボタンの組み合わせに応じた登録読出情報Sを生成し、制御部50に出力する。制御部50は、登録読出情報Sに基づいて車両設定の登録操作がなされたのか、読出操作がなされたのかを判断して適切な処理を行う。
なお登録読出部12は、例えば、登録ボタン121が押された場合、登録ボタン121を押した操作者を登録者Aとして登録読出情報Sを生成する。同様に、登録読出部12は、例えば、登録ボタン122が押された場合、登録ボタン122を押した操作者を登録者Bとして登録読出情報Sを生成し、登録ボタン123が押された場合、登録ボタン123を押した操作者を登録者Cとして登録読出情報Sを生成する。
(記憶部14の構成)
記憶部14は、一例として、半導体メモリである。この記憶部14は、生体情報読取部10により読み取られた登録者ごとの登録生体情報140、また、携帯機40の個人特定情報を記憶している。
この登録生体情報140は、例えば、読み取られた生体情報100と、登録操作の際に押された登録ボタンが示す登録者と、を関連付けた情報である。また、携帯機40の個人特定情報は、携帯機40の所持者を特定する例えば携帯機固有の番号であるIDコードである。
なお生体情報読取部10が静脈パターンを読み取る場合は、登録生体情報140が登録を指示された静脈パターンの情報となり、指紋パターン及び静脈パターンを読み取る場合は、登録を指示された指紋パターン及び静脈パターンの情報となる。
(個人特定サービステーブル生成部16の構成)
個人特定サービステーブル生成部16は、車載装置ごとの設定とこの設定を登録した登録者とを関連付けた個人特定サービステーブル160を生成する。この個人特定サービステーブル160は、図3で示した各車載装置ごとに個人特定サービスとして、設定されている。
一例として、シート調整装置56に関する個人特定サービスの項目は、シートの前後位置に関する設定の項目であり、設定範囲が30段階、初期設定が15である。なお、他の設定可能な設定は、一例として、シートの倒れる角度、シートの高さなどに関する設定である。
なお、図3で示した以外の車載装置としては、ワイパ装置(例えば、自動ワイパ機能のON・OFF)、ヘッドライト(例えば、自動ライト機能のON・OFF)、無線ネットワーク装置(例えば、携帯電話及びスマートフォンなどとの接続・非接続)、アイドリングストップ装置(例えば、アイドリングストップのON・OFF)、駆動方法切替装置(例えば、2WDと4WDの切り替え)、走行モード切替装置(例えば、ノーマルモード、スポーツモード、オールウェザーモード)、横滑り安全装置(例えば、機能のON・OFF)などがある。
個人特定サービステーブル生成部16は、例えば、現在の個人特定サービスの登録操作が行われた場合、現在の個人特定サービスに関する設定情報Sを車両制御部52から取得すると共に制御部50から登録者を識別する識別情報Sを取得し、登録者と個人特定サービスとを関連付けて個人特定サービステーブル160を作成する。この設定情報Sは、例えば、制御部50が登録読出情報Sに基づいて登録操作が行われたと判定し、車両制御部52に設定情報Sの出力を依頼することで得られる。
また個人特定サービステーブル生成部16は、例えば、個人特定サービスの読み出しが行われる場合、制御部50が出力した識別情報Sが示す登録者の個人特定サービスを個人特定サービステーブル160から読み出し、個人特定サービス情報Sとして出力する。
(通信部20)
通信部20は、携帯機40と通信して、携帯機40固有のIDコードを識別することにより、その所有者の特定を室外照合により行なうものである。図2において、通信部20は、装置通信部23及び装置制御部24、送信アンテナ25、受信アンテナ26を備える。通信部20は、例えば、車両に搭載され、かつ図示しない車両用コントロール装置(ECU)に接続される。
装置通信部23は、リクエスト信号Sを送信する送信回路23A及び携帯機40からのIDコード信号SIDをそれぞれ受信する受信回路23Bからなり、装置制御部24に接続されている。
装置制御部24は、予め設定されたIDコードが記憶されたメモリ14Aを有するマイクロコンピュータからなり、リクエスト信号Sを間欠的に出力するように構成されている。また、受信回路23BからIDコード信号SIDが入力された場合に、そのIDコード信号SIDに含まれるIDコードとメモリ14Aに記憶されたIDコードとの比較(IDコード照合)を行うと共に、このIDコード照合の結果に基づいて通信部20の駆動制御を行うように構成されている。
通信部20により特定された個人特定情報であるIDコードは、IDコード信号SIDとして制御部50に入力される。
送信アンテナ25は、送信回路23Aに接続され、携帯機40に所定の周波数(本実施の形態では約130kHz)のリクエスト信号Sを送信するように構成されている。
受信アンテナ26は、受信回路23Bに接続され、携帯機40から所定の周波数(本実施の形態では約300MHz)のIDコード信号SID(電波)を受信するように構成されている。
(携帯機40)
携帯機40は、図2に示すように、通信部20との通信を行なうものである。携帯機40は、携帯通信部44、携帯制御部45、及び電池48から概略構成されている。
携帯通信部44は、通信により、所定の機能を実行させる実行信号を通信部20に送信する送信回路44A、及び通信部20からのIDコードやリクエスト信号Sを受信する受信回路44Bからなり、携帯制御部45に接続されている。
携帯制御部45は、予め設定されたIDコードが記憶されたメモリ45Aを有するマイクロコンピュータからなり、受信回路44Bからリクエスト信号Sが入力された場合に所定のIDコードを含むIDコード信号SIDを応答信号として送信回路44Aに出力し、送信アンテナ46を介して実行信号を送信するように構成されている。
送信アンテナ46は、所定の周波数(本実施の形態では約300MHz)のIDコード信号SID(電波)を通信部20に送信するUHF(Ultra High Frequency)アンテナからなり、送信回路44Aに接続されている。送信アンテナ46は、例えば、基板上にアンテナパターンとして設けることにより形成されている。
受信アンテナ47は、通信部20から所定の周波数(本実施の形態では約130kHz)のリクエスト信号Sを受信するLF(Low Frequency)アンテナからなり、受信回路44Bに接続されている。受信アンテナ47としては、フェライトからなる磁性体のコアにコイルが巻装されたコイルアンテナが用いられる。
電池48は、例えばリチウム電池からなり、携帯通信部44及び携帯制御部45等に電源を供給するように構成されている。
(制御部50の構成)
制御部50は、生体情報100により照合された登録生体情報140に基づく操作者の個人特定サービスを提供すると共にこの個人特定サービスを記憶し、個人特定手段により特定された所持者に個人特定サービスを提供する制御を行なうものである。また、制御部50は、個人特定サービスの提供を室外照合の時点で実施するように構成されている。
制御部50は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部50が動作するためのプログラムと、識別しきい値180等が格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。
制御部50は、一例として、図4に示すように、生体情報100に基づく操作者の指紋パターンの特徴点と、登録生体情報140に登録された登録者の指紋パターンの特徴点と、の類似度が識別しきい値180より大きい場合、操作者が登録者であると判定する。
この特徴点とは、例えば、図4に示すように、中心点110、分岐点111、端点112及び三角州113と呼ばれる4つの点である。中心点110とは、指紋パターン90の中心となる点である。分岐点111とは、指紋の隆線が分岐している点である。端点112とは、隆線が切れている点である。三角州113とは、三方向から隆線が集まった点である。なお制御部50は、特徴点の位置、特徴点間の距離などに基づいて照合し、類似度を算出する。
制御部50は、生体情報100及び登録生体情報140の指紋パターンの特徴点を照合し、一致する特徴点の数に応じて類似度を判定し、操作者が登録者のいずれなのか、それとも未登録者なのかを識別する。
具体的には制御部50は、一例として、登録生体情報140に基づく登録者A〜登録者Cの指紋パターンの特徴点がそれぞれ50箇所であり、操作者の指紋パターンの特徴点との一致点が、登録者Aが40箇所、登録者Bが20箇所、登録者Cが33箇所である場合、登録者Aとの類似度が80(%)、登録者Bとの類似度が40(%)、及び登録者Cとの類似度が66(%)と算出する。制御部50は、一例として、識別しきい値180が70(%)である場合、操作者が登録者Aであると判定する。
制御部50は、登録操作がなされた場合、登録者と登録者の生体情報100を登録生体情報140として記憶部14に記憶させるように構成されている。
なお、この登録生体情報140は、登録者である操作者に提供された個人特定サービスと関連づけて(紐付けて)個人特定サービステーブル160に登録される。
(個人特定サービス装置1の動作)
図5は、本発明の実施の形態に係る個人特定サービス装置の動作の一例を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って個人特定サービス装置の動作を説明する。
通信部20は、室外照合により、携帯機40と通信することによりIDコード信号SIDを取得し、携帯機40固有のIDコードを取得する(Step1)。
制御部50は、IDコードに対応した登録生体情報140があるかどうかを判断する(Step2)。IDコードに対応した登録生体情報140がある場合はStep3へ進み(Step2:Yes)、IDコードに対応した登録生体情報140がない場合はStep4へ進む(Step2:No)。
制御部50は、登録生体情報140に対応した個人特定サービスを提供する(Step3)。すなわち、個人特定サービステーブル160に登録生体情報140と対応して登録された個人特定サービスを提供する。この個人特定サービスは操作者が個々の車載機器ごとに個人カスタマイズした各種設定である。
また、制御部50は、IDコードに対応した登録生体情報140がない場合は、前回の個人特定サービスを提供する(Step4)。なお、前回の個人特定サービスではなく、例えば、デフォルトで用意された標準設定のサービスを提供するようにしてもよい。
制御部50は、生体情報読取部10により生体情報100を取得する(Step5)。本実施の形態では、指紋照合方式による指紋パターンの生体情報100である。
制御部50は、IDコード(登録生体情報140)と関連付けて(紐付けて)、上記の個人カスタマイズした個人特定サービスを記憶する(Step6)。
操作者は、運転等に適した個人特定サービスを設定する。すなわち、制御部50は、車載装置(ステアリング調整装置54、シート調整装置56、ミラー調整装置58、車両周囲撮像装置60、衝突警告装置62、タッチパネル64、表示装置66、タッチパッド68、空調装置70、ナビゲーション装置72、音楽再生装置74及び映像再生装置76など)に関して個人カスタマイズされた各種設定を登録生体情報140と関連づけて(紐付けて)個人特定サービステーブル160に登録する。
上記一連の動作は、Step6からStep1へ戻って繰り返して実行させることができる。
したがって、制御部は、個人特定サービスの提供を携帯機40による室外照合の時点(乗車前)で実施することができる。自分設定の携帯機を所持している場合は、室外照合の時点で自分用にカスタマイズされた個人特定サービスが提供される。その他の場合は、例えば、前回提供された個人特定サービスが提供されるが、その後に継続して利用する場合は自分用にカスタマイズされた個人特定サービスが提供されることになる。
(実施の形態の効果)
本発明の実施の形態によれば、以下のような効果を有する。
(1)本実施の形態に係る個人特定サービス装置1は、車両のスイッチが操作された際に操作者の操作指の生体情報を車室内照合により読み取る生体情報取得手段である生体情報読取部10と、車両の携帯機の所持者の特定を室外照合により行なう個人特定手段である通信部20と、生体情報100により照合された登録生体情報140に基づく操作者の個人特定サービスを提供すると共にこの個人特定サービスを記憶し、個人特定手段により特定された所持者に個人特定サービスを提供する制御を行なう制御部50と、を有し、制御部50は、個人特定サービスの提供を室外照合の時点で実施するように構成されている。これにより、乗車前から個人特定サービスを可能とする個人特定サービス装置を提供することが可能となる。
(2)また、携帯機と生体情報取得手段の2つの認証手段により個人特定サービスを提供するため、乗車人数、いろいろなユースケースに応じて、従来にない有利な効果を有している。ここで、図6は、本発明の実施の形態に係る個人特定サービス装置、携帯機方式のみ、指紋方式のみ、の3方式の比較を示す比較図である。乗車人数が1人の場合で、自分設定の携帯機を所持している場合は、本実施の形態では乗車前に個人特定サービスが可能である。指紋方式による個人特定の場合は個人特定サービスが乗車後になる。また、他の人に個人特定サービスが設定された携帯機を所持している場合は、最初の1回のみ個人特定サービスが乗車後になるが、継続して利用する場合は乗車前に個人特定サービスが可能となる。
(3)また、複数人(運転可能な人が2人乗車を想定)の場合で、携帯機1個の場合は、ドライバー交代後の最初の1回のみ個人特定サービスが乗車後になるが、同じドライバーが継続して利用する場合は乗車前に個人特定サービスが可能となる。また、携帯機2個の場合は、個人特定サービスが乗車後になる。
(4)いずれの乗車人数、ユースケースにおいても、本実施の形態に係る個人特定サービス装置1は、対応が可能である。一方、図6に示すように、従来の場合、例えば、携帯機方式の場合では、多くのユースケースにおいて対応不可であり、指紋方式の場合では、いずれの場合でも乗車前に個人特定サービスを提供することができない。
以上、本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行うことができる。
実施の形態において、生体情報取得手段として生体情報読取部10による指紋照合方式により説明したが、例えば、D席カメラにより運転者の顔画像を撮像し、これの画像処理による顔認証システムを用いる等の他の手段でも可能である。
また、これら実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…個人特定サービス装置、5…スタートスイッチ、6…操作面、10…生体情報読取部、12…登録読出部、14…記憶部、14A…メモリ、16…個人特定サービステーブル生成部、20…通信部、23…装置通信部、23A…送信回路、23B…受信回路、24…装置制御部、25…送信アンテナ、26…受信アンテナ、40…携帯機、44…携帯通信部、44A…送信回路、44B…受信回路、45…携帯制御部、45A…メモリ、46…送信アンテナ、47…受信アンテナ、48…電池、50…制御部、52…車両制御部、54…ステアリング調整装置、56…シート調整装置、58…ミラー調整装置、60…車両周囲撮像装置、62…衝突警告装置、64…タッチパネル、66…表示装置、68…タッチパッド、70…空調装置、72…ナビゲーション装置、74…音楽再生装置、76…映像再生装置、90…指紋パターン、100…生体情報、110…中心点、111…分岐点
112…端点、113…三角州、120…セットボタン、121、122、123 …登録ボタン、140…登録生体情報、160…個人特定サービステーブル、180…識別しきい値

Claims (4)

  1. 車両のスイッチが操作された際に操作者の操作指の生体情報を車室内照合により読み取る生体情報取得手段と、
    前記車両の携帯機の所持者の特定を室外照合により行なう個人特定手段と、
    前記生体情報により照合された登録生体情報に基づく前記操作者の個人特定サービスを提供すると共に前記個人特定サービスを記憶し、前記個人特定手段により特定された前記所持者に前記個人特定サービスを提供する制御を行なう制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記個人特定サービスの提供を前記室外照合の時点で実施することを特徴とする個人特定サービス装置。
  2. 前記制御部は、前記車室内照合により特定した前記操作者と前記所持者が一致しない場合は、特定された前記操作者の前記個人特定サービスを提供し、前記携帯機の前記所持者と前記個人特定サービスを紐付けて記憶することを特徴とする請求項1に記載の個人特定サービス装置。
  3. 前記生体情報読取部は、指紋照合方式によるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の個人特定サービス装置。
  4. 前記スイッチは、押圧操作により前記車両のエンジン始動又はエンジン始動準備を指示するスタートスイッチであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の個人特定サービス装置。
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