JP6914312B2 - 運転環境設定システム - Google Patents

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本願は、運転環境設定システムに関する。
特許文献1には、車載装置が、ユーザが所持する携帯装置から無線通信により受信した環境特定情報、及びユーザの身体的特徴を検出する特徴検出手段による検出結果等に基づき、運転者のシートの位置、ミラーの位置、ステアリングの位置等といった運転席の運転環境を設定する技術が開示されている。特許文献1の技術では、条件を満たすユーザが複数存在する場合には、ユーザにより行われる外部操作により、いずれかのユーザであるか特定するように構成されている。
特許第5001028号
しかしながら、特許文献1の技術では、ユーザの顔、指紋等といった身体的特徴を検知するための、カメラ、指紋識別装置等を車両に搭載する必要があり、システムのコスト増加を招くともに、ユーザが認証操作を行う必要があり、ユーザの利便性が低下する。また、ユーザを特定するために、ユーザに外部操作を行わせる必要があり、外部操作機構の設置によりコスト増加を招くと共に、ユーザの利便性が低下する。
そこで、本願は、運転者の身体的特徴を検知する装置を追加することなく、運転者に操作をさせることなく、運転者を特定することができる運転環境設定システムを提供することを目的とする。
本願に係る運転環境設定システムは、
乗物に搭載される制御装置と複数の携帯装置とを有する運転環境設定システムであって、
前記携帯装置は、
前記制御装置から送信された無線通信電波の磁界強度を検出する磁界強度検出部と、
自装置の固有の情報である識別情報と、前記磁界強度とを、無線通信を介して前記制御装置に送信する携帯装置通信部と、を備え、
前記制御装置は、
前記携帯装置と無線通信を行うための一つの無線アンテナと、
ステアリングロックの解除操作を検知した場合に、前記無線アンテナにより通信可能な単数又は複数の前記携帯装置と通信を行い、単数又は複数の前記携帯装置から送信された前記識別情報及び前記磁界強度を受信する制御装置通信部と、
前記識別情報及び前記磁界強度を受信した単数又は複数の前記携帯装置から、単数又は複数の前記携帯装置の前記磁界強度に基づいて、前記乗物の運転者に対応する前記携帯装置である運転者携帯装置を判定し、前記運転者携帯装置の前記識別情報に基づいて、前記乗物の運転席の運転環境を変化させる運転環境設定部と、を備え
前記制御装置の前記無線アンテナからの距離の増加に対する、前記無線アンテナから送信される無線通信電波の磁界強度の低下率の大きさは、前記携帯装置からの距離の増加に対する、前記携帯装置から送信される無線通信電波の磁界強度の低下率の大きさよりも大きいものである。
本願に係る運転環境設定システムによれば、カメラ、指紋識別装置等といった、運転者の身体的特徴を検知する装置を設けることなく、各ユーザが所持する携帯装置が検出した、制御装置から送信された無線通信電波の磁界強度に基づいて、自動的に複数のユーザから運転者を判定することができる。従って、運転環境設定システムは、運転者を特定するための認証用の装置を追加することなく、運転者に操作をさせることなく、運転者を特定することができる。よって、システムのコスト増加を抑制しつつ、運転者の利便性を高めることができる。
本願の実施の形態1に係る運転環境設定システムの概略全体構成図である。 本願の実施の形態1に係る第1携帯装置の機能ブロック図である。 本願の実施の形態1に係る第1携帯装置のハードウェア構成図である。 本願の実施の形態1に係る制御装置の機能ブロック図である。 本願の実施の形態1に係る制御装置のハードウェア構成図である。 本願の実施の形態1に係る乗物が2輪車である場合の無線アンテナの配置を示す図である。 本願の実施の形態1に係る乗物が4輪車である場合の無線アンテナの配置を示す図である。 本願の実施の形態1に係る距離と磁界強度との関係を示す図である。 本願の実施の形態1に係る制御装置の処理を説明するためのフローチャートである。 本願の実施の形態2に係る乗物が2輪車である場合の無線アンテナの配置を示す図である。 本願の実施の形態2に係る乗物が4輪車である場合の無線アンテナの配置を示す図である。 本願の実施の形態3に係る第1携帯装置の機能ブロック図である。 本願の実施の形態3に係る制御装置の機能ブロック図である。
1.実施の形態1
実施の形態1に係る運転環境設定システム1について図面を参照して説明する。運転環境設定システム1は、乗物に搭載される制御装置20と、複数の携帯装置とを有する。本実施の形態では、乗物は車両とされている。
図1は、本実施の形態に係る運転環境設定システム1及びその周辺装置の概略全体構成図である。複数の携帯装置として、第1携帯装置10a、第2携帯装置10b、及び第3携帯装置10cが設けられている。複数の携帯装置は、2つ以上であれば、任意の数とされてもよい。本実施の形態では、複数の携帯装置は、スマートキーシステムにおける携帯装置である。スマートキーシステムは、機械的な鍵を使用せずに、無線通信によりユーザの認証を行うシステムであり、携帯装置は、電子的な鍵となる。また、携帯装置は、車両のドアの施錠又は開錠、エンジンの始動等の遠隔操作を行うリモートコントローラの機能を有する場合もある。
<各車載装置>
制御装置20は、車内ネットワーク100を介して、他の車載装置と通信可能に接続されている。本実施の形態では、他の車載装置として、ステアリングロック装置110、シート位置制御装置120、ハンドル位置制御装置130、ミラー位置制御装置140、空調制御装置150、ナビゲーション装置160、マルチメディア装置170、及び走行制御装置180等が設けられている。なお、車両に設けられる車載装置の数及び種類は、車両の仕様に応じて適宜変更され、例示した車載装置の一部が設けられなくてもよく、例示した車載装置以外の車載装置が設けられてもよい。
ステアリングロック装置110は、ステアリングをロックする機構である。本実施の形態では、ロック解除要求スイッチが、運転席に設けられており、運転者がロック解除要求スイッチを操作すると、ロック解除要求スイッチの操作情報が、制御装置20に入力される。後述するように、ロック解除要求スイッチの操作情報(ロック解除要求)が入力されると、制御装置20は、第1携帯装置10aから第3携帯装置10cと認証を行い、認証が成功した場合に、ステアリングロック装置110にロック解除の指令を伝達する。ステアリングロック装置110は、ロック解除の指令が伝達されると、アクチュエータを駆動し、ステアリングロックを解除する。
シート位置制御装置120、ハンドル位置制御装置130、ミラー位置制御装置140、空調制御装置150、ナビゲーション装置160、マルチメディア装置170、及び走行制御装置180等は、制御装置20からの指令に基づき、運転席の運転環境を変化させる装置である。
シート位置制御装置120は、制御装置20からの指令に基づいて、アクチュエータを駆動し、運転席のシートの位置(シートの高さ、シートの前後方向の位置等)を変化させる。ハンドル位置制御装置130は、制御装置20からの指令に基づいて、アクチュエータを駆動し、運転席のハンドルの位置(ハンドルの高さ、ハンドルの前後方向の位置等)を変化させる。ミラー位置制御装置140は、制御装置20からの指令に基づいて、アクチュエータを駆動し、サイドミラー、バックミラー等の各ミラーの位置(ミラーの角度等)を変化させる。空調制御装置150は、制御装置20からの指令に基づいて、温度、風量等の空調装置の設定を変化させる。
ナビゲーション装置160は、制御装置20からの指令に基づいて、自宅地点、目的地履歴等の記憶データを変化させる。マルチメディア装置170は、制御装置20からの指令に基づいて、ディスプレイの画質、明るさ等の設定、スピーカの音量、音質等の設定、テレビ及びラジオのプリセットチャンネル等の設定を変化させる。走行制御装置180は、制御装置20からの指令に基づいて、スポーツモード、燃費モード等のドライバビリティの設定を変化させる。
<携帯装置の基本構成>
次に、第1携帯装置10aから第3携帯装置10cの構成について、図2に示すブロック図を用いて説明する。第1携帯装置10aから第3携帯装置10cは、同様の構成であるため、第1携帯装置10aを代表して説明する。第1携帯装置10aは、無線アンテナ11、携帯装置通信部12、磁界強度検出部13、及び環境設定記憶部14を備えている。
第1携帯装置10aの各機能部12から14等は、第1携帯装置10aが備えた処理回路により実現される。例えば、第1携帯装置10aは、図3に示すように、処理回路として、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置101(コンピュータ)、演算処理装置101とデータのやり取りをする記憶装置102、無線アンテナ11、無線アンテナ11を用いて制御装置20と無線通信を行う通信装置103等を備えている。
演算処理装置101として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、IC(Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、各種の論理回路、及び各種の信号処理回路等が備えられてもよい。また、演算処理装置101として、同じ種類のもの又は異なる種類のものが複数備えられ、各処理が分担して実行されてもよい。記憶装置102として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の各種の記憶装置が用いられている。
そして、第1携帯装置10aが備える各機能部12から14の機能は、演算処理装置101が、記憶装置102に記憶されたソフトウェア(プログラム)を実行し、記憶装置102、通信装置103、及び無線アンテナ11等の他のハードウェアと協働することにより実現される。なお、各機能部12から14等が用いる識別情報等の設定データは、ソフトウェア(プログラム)の一部として、ROM又はフラッシュメモリ等の記憶装置102に記憶されている。
無線アンテナ11は、制御装置20と無線通信を行うためのアンテナである。環境設定記憶部14は、運転席の運転環境の設定データを記憶している。環境設定記憶部14は、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性の記憶装置102に設けられる。運転席の運転環境の設定データは、上述したように、第1携帯装置10aを所持するユーザに合わせた運転席のシートの位置の設定データ、ハンドルの位置の設定データ、ミラーの位置の設定データ、空調装置の設定データ、ナビゲーション装置の記憶データ、マルチメディア装置の設定データ、及び走行制御装置の設定データの1つ以上を有する。なお、後述するように、第1携帯装置10aが運転者携帯装置と判定されている状態で、運転者の操作等により運転環境の設定データが変更されると、運転環境の設定データが制御装置20から第1携帯装置10aに送信されて、環境設定記憶部14に記憶される。
磁界強度検出部13は、制御装置20から送信された無線通信電波の磁界強度を検出する。通信装置103は、無線アンテナ11により受信した制御装置20(無線アンテナ21)の電波の強度を検出し、磁界強度検出部13は、通信装置103から受信電波の強度の情報を、磁界強度として取得する。
携帯装置通信部12は、自装置(本例では、第1携帯装置10a)の固有の情報である識別情報と、磁界強度検出部13により検出された磁界強度とを、無線通信を介して制御装置20に送信する。本実施の形態では、携帯装置通信部12は、識別情報及び磁界強度に加えて、運転環境の設定データを制御装置20に送信する。なお、携帯装置通信部12は、通信装置103及び無線アンテナ11を用いて、無線通信を行う。携帯装置通信部12は、制御装置20の無線アンテナ21の無線通信圏外であり磁界強度を検出できない場合、又は第1携帯装置10aの無線アンテナ11の無線通信圏外であり制御装置20と通信できない場合は、識別情報等のデータを制御装置20に送信しない。
<制御装置20の基本構成>
次に、制御装置20の構成について、図4に示すブロック図を用いて説明する。制御装置20は、無線アンテナ21、制御装置通信部22、及び運転環境設定部23等を備えている。
制御装置20の各機能部22及び23等は、制御装置20が備えた処理回路により実現される。例えば、制御装置20は、図5に示すように、処理回路として、CPU等の演算処理装置201(コンピュータ)、演算処理装置201とデータのやり取りをする記憶装置202、無線アンテナ21、無線アンテナ21を用いて各携帯装置と無線通信を行う外部通信装置203、車内ネットワーク100を介してステアリングロック装置110から走行制御装置180等の各車載装置と有線通信を行う車内通信装置204、ヒューマンインターフェイス装置205等を備えている。
演算処理装置201として、ASIC、IC、FPGA、各種の論理回路、及び各種の信号処理回路等が備えられてもよい。また、演算処理装置201として、同じ種類のもの又は異なる種類のものが複数備えられ、各処理が分担して実行されてもよい。記憶装置202として、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の各種の記憶装置が用いられている。ヒューマンインターフェイス装置205は、ユーザの入力を受け付ける操作ボタン、ディスプレイ、スピーカ等を有する。ヒューマンインターフェイス装置205は、他の車載装置のものが流用されてもよい。
そして、制御装置20が備える各機能部22及び23の機能は、演算処理装置201が、記憶装置202に記憶されたソフトウェア(プログラム)を実行し、記憶装置202、外部通信装置203、車内通信装置204、ヒューマンインターフェイス装置205、及び無線アンテナ21等の他のハードウェアと協働することにより実現される。なお、各機能部22及び23等が用いる設定データは、ソフトウェア(プログラム)の一部として、ROM又はフラッシュメモリ等の記憶装置202に記憶されている。
無線アンテナ21は、各携帯装置と無線通信を行うためのアンテナである。制御装置通信部22は、無線アンテナ21により通信可能な単数又は複数の携帯装置から、送信された識別情報及び磁界強度を受信する。本実施の形態では、制御装置通信部22は、通信可能な単数又は複数の携帯装置から、識別情報及び磁界強度に加えて、運転環境の設定データを受信する。なお、制御装置通信部22は、受信した磁界強度及び運転環境の設定データを、対応する識別情報と関連付けてRAM又はフラッシュメモリ等の記憶装置202に記憶する。
運転環境設定部23は、識別情報及び磁界強度等を受信した単数又は複数の携帯装置から、車両の運転者に対応する携帯装置である運転者携帯装置を判定し、運転者携帯装置の識別情報に基づいて、運転席の運転環境を変化させる。なお、運転環境設定部23は、識別情報及び磁界強度等を受信した携帯装置が単数の場合は、その1つの携帯装置を、運転者携帯装置として判定する。
本実施の形態では、運転環境設定部23は、記憶装置202から運転者携帯装置の識別情報に対応する運転環境の設定データを読み出して、各設定データを各車載装置に伝達し、各運転環境を変化させる。
具体的には、運転環境設定部23は、運転環境の設定データに含まれる運転席のシートの位置の設定データをシート位置制御装置120に伝達して、シートの位置を変化させる。運転環境設定部23は、運転環境の設定データに含まれるハンドルの位置の設定データをハンドル位置制御装置130に伝達して、ハンドルの位置を変化させる。運転環境設定部23は、運転環境の設定データに含まれるミラーの位置の設定データをミラー位置制御装置140に伝達して、ミラーの位置を変化させる。運転環境設定部23は、運転環境の設定データに含まれるハンドルの位置の設定データを空調制御装置150に伝達して、ハンドルの位置を変化させる。
運転環境設定部23は、運転環境の設定データに含まれる、自宅地点、目的地履歴等の記憶データ等のナビゲーション装置の設定データをナビゲーション装置160に伝達して、ナビゲーション装置160の設定を変化させる。運転環境設定部23は、運転環境の設定データに含まれる、ディスプレイの設定、スピーカの設定、プリセットチャンネルの設定等のマルチメディア装置の設定データをマルチメディア装置170に伝達して、マルチメディア装置170の設定を変化させる。運転環境設定部23は、運転環境の設定データに含まれる、ドライバビリティの設定等の走行制御装置の設定データを走行制御装置180に伝達して、走行制御装置180の設定を変化させる。
<無線アンテナ21の配置に合わせた運転者携帯装置の判定>
本実施の形態では、制御装置20の無線アンテナ21は、運転席以外の車両の座席である非運転席よりも運転席に近い位置に配置されている。例えば、図6に示すように、車両が2輪車である場合は、車両は、運転席となる前部座席40と、非運転席となる後部座席41とを有している。そして、無線アンテナ21は、後部座席41よりも前部座席40に近い位置に配置されている。図6に示す例では、無線アンテナ21は、運転席のハンドル付近に設けられている。
また、図7に示すように、車両が4輪車である場合は、車両は、運転席となる前部右座席50と、非運転席となる前部左座席51、後部右座席52、及び後部左座席53を有している。そして、無線アンテナ21は、非運転席51から53よりも、前部右座席50に近い位置に配置されている。図7に示す例では、無線アンテナ21は、運転席のハンドル付近に設けられている。
そのため、運転席に座った運転者が所持する携帯装置と無線アンテナ21との距離は、非運転席に座った同乗者が所持する携帯装置と無線アンテナ21との距離よりも近くなる。よって、運転者の携帯装置が検出した無線アンテナ21の磁界強度は、同乗者の携帯装置が検出した無線アンテナ21の磁界強度よりも大きくなる。
そこで、運転環境設定部23は、識別情報及び磁界強度等を受信した単数又は複数の携帯装置から、単数又は複数の携帯装置の磁界強度に基づいて、運転者携帯装置を判定する。本実施の形態では、運転環境設定部23は、識別情報及び磁界強度等を受信した単数又は複数の携帯装置から、磁界強度が最も大きい携帯装置を、運転者携帯装置として判定する。この構成によれば、磁界強度の大きさにより精度よく運転者が所持する運転者携帯装置を判定することができる。
<無線アンテナ21の通信可能範囲>
図6及び図7に、制御装置20の無線アンテナ21から送信された無線通信電波が届き、通信が可能な通信可能範囲を示す。無線アンテナ21の送信電波には、10KHz程度のLF(Low Frequency)の周波数帯が用いられており、無線アンテナ21の通信可能範囲は、2m程度とされている。そのため、図8に、無線アンテナ21からの距離と、送信電波の磁束密度との関係を示すように、運転座席と非運転座席との距離差に対応する2m程度の距離変化により、磁束密度が大きく変化する。よって、無線アンテナ21から送信された無線通信電波の磁界強度の大きさにより、精度よく携帯装置の位置を判定し、運転者が所持する運転者携帯装置を判定することができる。
一方、携帯装置の無線アンテナ11の送信電波の通信可能範囲は、携帯装置による制御装置20の遠隔操作が可能なように、数10m程度とされている。無線アンテナ11の送信電波には、数100MHzのUHF(Ultra High Frequency)の周波数帯が用いられている。そのため、運転座席と非運転座席との距離差に対応する2m程度の距離変化により、磁束密度があまり変化しない。よって、無線アンテナ11から送信された無線通信電波の磁界強度の大きさにより、精度よく携帯装置の位置を判定できない。
以上のように、本実施の形態では、制御装置20の無線アンテナ21からの距離の増加に対する、無線アンテナ21から送信される無線通信電波の磁界強度の低下率の大きさは、携帯装置の無線アンテナ11からの距離の増加に対する、無線アンテナ11から送信される無線通信電波の磁界強度の低下率の大きさよりも大きい。よって、携帯装置側で磁界強度を検出することにより、精度よく携帯装置の位置を判定し、運転者が所持する運転者携帯装置を判定することができる。
<動作の詳細説明>
次に、運転環境設定システム1の動作について詳細に説明する。図6の2輪車において、ステアリングロック装置110は運転席のハンドル付近に設けられている。制御装置20の無線アンテナ21は、運転席のメータの下側に設けられている。そして、前部座席40に座った運転者が所持する携帯装置(本例では、第1携帯装置10a)は、後部座席41に座った同乗者が所持する携帯装置(本例では、第2携帯装置10b)よりも制御装置20の無線アンテナ21に近い場所に位置する。
この状態において行われる処理について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS01で、制御装置20は、ヒューマンインターフェイス装置205としてのロック解除要求スイッチの信号により、運転者によるステアリングロックの解除操作を検知した場合は(ステップS01:Yes)、ステップS02に進み、解除操作を検知しない場合は(ステップS01:No)、ステップS01を繰り返し実行する。
ステップS02で、制御装置通信部22は、制御装置20の無線アンテナ21により通信可能な単数又は複数の携帯装置に対して、順番に、制御装置20に登録されている複数の登録携帯装置(本例では、第1携帯装置10aから第3携帯装置10c)に一致するか否か、認証通信を実施する。例えば、制御装置通信部22は、通信可能な単数又は複数の携帯装置の内の1つの携帯装置と通信を行い、識別情報等を受信する。そして、制御装置通信部22は、受信した識別情報を、制御装置20の記憶装置202に予め記憶されている複数の登録携帯装置の識別情報と照合し、識別情報が一致する場合は、一致した携帯装置を、認証が成立した携帯装置として判定する。制御装置通信部22は、識別情報が最初に一致するまで、通信可能な複数の携帯装置に対して、順番に、認証通信を行う。制御装置通信部22は、認証が成功した携帯装置から、識別情報に加えて、磁界強度、及び運転環境の設定データを受信する。
制御装置通信部22は、登録携帯装置の1つでも認証が成立した場合は、ステップS03に進み、認証が成立した携帯装置が存在しない場合は、ステップS01に戻る。
また、ステップS02において、制御装置20の電波を受信した携帯装置の磁界強度検出部13は、制御装置20から送信された無線通信電波の磁界強度を検出する。そして、認証に成功にした携帯装置の携帯装置通信部12は、識別情報に加えて、磁界強度、及び運転環境の設定データを制御装置20に送信する。
ステップS03で、制御装置通信部22は、ステップS02で認証が成立した携帯装置から受信した磁界強度及び運転環境の設定データを、識別情報と関連付けてRAM又はフラッシュメモリ等の記憶装置202に記憶する。
ステップS04で、制御装置20は、認証が成立した携帯装置が存在するので、ステアリングロック装置110にロック解除の指令を伝達する。
ステップS05で、制御装置通信部22は、通信可能な全ての携帯装置に対して認証通信を実施したか判定する。制御装置通信部22は、通信可能な全ての携帯装置に対して認証通信を実施済みの場合は(ステップS05:Yes)、ステップS08に進み、実施済みでない場合は(ステップS05:No)、ステップS06に進む。
ステップS06では、制御装置通信部22は、認証通信が未実施である通信可能な単数又は複数の携帯装置に対して、ステップS02と同様に、順番に、認証通信を実施する。そして、制御装置通信部22は、認証が成立した場合は(ステップS06:認証成立)、ステップS07に進み、認証が成立しなかった場合(ステップS06:認証不成立)、ステップS05に進む。ステップS07では、制御装置通信部22は、ステップS03と同様に、ステップS06で認証が成立した携帯装置から受信した磁界強度及び運転環境の設定データを、対応する識別情報と関連付けてRAM又はフラッシュメモリ等の記憶装置202に記憶する。
ステップS08で、運転環境設定部23は、認証が成功した携帯装置が複数の場合は、認証が成功した複数の携帯装置から、磁界強度が最も大きい携帯装置を、運転者携帯装置として判定する。一方、運転環境設定部23は、認証が成功した携帯装置が単数の場合は、その1つの携帯装置を、運転者携帯装置として判定する。
そして、ステップS09で、運転環境設定部23は、上述したように、記憶装置202から運転者携帯装置の識別情報に対応する運転環境の設定データを読み出して、各設定データを各車載装置に伝達し、各運転環境を変化させる。
以上のように、運転環境設定システム1では、制御装置20は、ユーザが運転席付近でステアリングロックの解除操作をした後、制御装置20の無線アンテナ21から送信された電波が届き、無線通信が可能な領域に存在する複数の登録携帯装置の中で、磁界強度が最も大きい携帯装置を、運転者携帯装置と判定している。
そして、制御装置20は、運転者携帯装置の識別情報及びそれに対応する運転環境の設定データに基づいて、運転席の運転環境を変化させる。そのため、カメラ、指紋識別装置等といった、運転者の身体的特徴を判定する装置を設けることなく、ユーザを認証する携帯装置を用いて、複数のユーザから運転者を判定することができる。従って、運転環境設定システム1は、単純なハードウェア構成により、複数の携帯装置から運転者が所持する携帯装置である運転者携帯装置を判定し、運転者携帯装置の識別情報等に基づいて、自動的に運転者に合わせた運転席の運転環境を整えることができる。これにより、運転環境設定システム1のコスト増加を抑制しつつ、運転者の利便性を向上させることができる。
2.実施の形態2
次に、実施の形態2に係る運転環境設定システム1について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態に係る運転環境設定システム1の基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、制御装置20の無線アンテナ21の配置位置と、運転環境設定部23における磁界強度に応じた運転者携帯装置の判定方法が実施の形態1と異なる。
本実施の形態では、制御装置20の無線アンテナ21は、運転席よりも、運転席以外の乗物の座席である非運転席に近い位置に配置されている。例えば、図10に示すように、車両が2輪車である場合は、無線アンテナ21は、前部座席40よりも後部座席41に近い位置に配置されている。図10に示す例では、無線アンテナ21は、後部座席41の後ろ側のブレーキランプ付近に設けられている。
また、図11に示すように、車両が4輪車である場合は、無線アンテナ21は、運転席の前部右座席50から最も遠い後部左座席53に近い位置に配置されている。
そのため、運転席に座った運転者が所持する携帯装置と無線アンテナ21との距離は、非運転席に座った同乗者が所持する携帯装置と無線アンテナ21との距離よりも遠くなる。よって、運転者の携帯装置が検出した無線アンテナ21の磁界強度は、同乗者の携帯装置が検出した無線アンテナ21の磁界強度よりも小さくなる。
そこで、運転環境設定部23は、識別情報及び磁界強度等を受信した単数又は複数の携帯装置から、磁界強度が最も小さい携帯装置を、運転者携帯装置として判定する。この構成によれば、磁界強度の大きさにより精度よく運転者が所持する運転者携帯装置を判定することができる。
実施の形態1の図9のステップS01からステップS07、ステップS09の処理は、本実施の形態でも同様であるが、図9のステップS08の処理が実施の形態1と異なる。本実施の形態では、ステップS08で、運転環境設定部23は、認証が成功した携帯装置が複数の場合は、認証が成功した複数の携帯装置から、磁界強度が最も小さい携帯装置を、運転者携帯装置として判定する。一方、運転環境設定部23は、認証が成功した携帯装置が単数の場合は、その1つの携帯装置を、運転者携帯装置として判定する。
3.実施の形態3
次に、実施の形態3に係る運転環境設定システム1について説明する。上記の実施の形態1又は2と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態に係る運転環境設定システム1の基本的な構成は実施の形態1又は2と同様であるが、環境設定記憶部が制御装置20に設けられており、それに関連する処理が実施の形態1又は2と異なる。
図12に、本実施の形態に係る第1携帯装置10aのブロック図を示す。なお、他の携帯装置も第1携帯装置10aと同様に構成されている。実施の形態1又は2の図2とは異なり、第1携帯装置10aは、環境設定記憶部14を備えていない。
そのため、携帯装置通信部12は、実施の形態1と同様に、自装置の識別情報と磁界強度とを、無線通信を介して制御装置20に送信するが、実施の形態1とは異なり運転環境の設定データを制御装置20に送信しない。
一方、図13に、本実施の形態に係る制御装置20のブロック図を示す。実施の形態1又は2の図4とは異なり、制御装置20は、複数の携帯装置のそれぞれについて、識別情報と関連付けた運転環境の設定データを記憶した環境設定記憶部24を備えている。環境設定記憶部24は、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性の制御装置20の記憶装置202に設けられる。
運転環境設定部23は、環境設定記憶部24から、運転者携帯装置の識別情報に対応する運転環境の設定データを読み出し、読み出した運転環境の設定データに基づいて、運転席の運転環境を変化させる。
なお、制御装置20は、運転者の操作等により運転環境の設定データが変更されると、運転者携帯装置に設定されている携帯装置の識別情報に対応する環境設定記憶部24の運転環境の設定データを更新する。
実施の形態1の図9のステップS03又はステップS07において、実施の形態1とは異なり、制御装置通信部22は、認証が成立した携帯装置から受信した磁界強度を、識別情報と関連付けてRAM又はフラッシュメモリ等の記憶装置202に記憶する。
〔その他の実施の形態〕
最後に、本願のその他の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する各実施の形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施の形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の各実施の形態では、乗物が車両である場合を例に説明した。しかし、乗物は、運転席と非運転席が設けられた乗物であれば、各種の乗物であってもよく、例えば、船艇であってもよい。他の乗物の場合であっても、実施の形態1の場合は、図6及び図7のように、制御装置20の無線アンテナ21は、非運転席よりも運転席に近い位置に配置されればよく、実施の形態2の場合は、図10及び図11のように、制御装置20の無線アンテナ21は、運転席よりも非運転席に近い位置に配置されればよく、非運転席が2つ以上ある場合は、制御装置20の無線アンテナ21は、運転席から最も遠い非運転席の近い位置に配置されればよい。
(2)上記の各実施の形態では、携帯装置は、スマートキーシステムにおける携帯装置である場合を例に説明した。しかし、携帯装置は、携帯電話であってもよい。この場合も、携帯電話は、無線アンテナ11、演算処理装置101、記憶装置102、及び通信装置103を有しており、携帯装置通信部12及び磁界強度検出部13等は、携帯電話で動作するアプリケーションとされてもよい。
(3)上記の各実施の形態では、制御装置20は、ステアリングロックの解除操作をトリガーとして、通信可能な単数又は複数の携帯装置と通信を行い、運転者携帯装置を判定し、運転者携帯装置の識別情報に基づいて、運転席の運転環境を変化させるように構成されている場合を例に説明した。しかし、制御装置20は、ステアリングロックの解除操作をトリガーとしなくてもよく、常時、通信可能な携帯装置を探索し、通信可能な携帯装置があった場合に、一連の処理を開始してもよく、或いは、車両の電源スイッチのオン操作等の他の操作をトリガーとして、一連の処理を開始してもよい。
(4)上記の各実施の形態では、運転環境設定部23は、運転者携帯装置の判定を1回行う場合を例に説明した。しかし、運転環境設定部23は、最初に運転者携帯装置を判定した後も、定期的に運転者携帯装置を再判定してもよい。この構成によれば、途中で運転者が入れ替わった場合、又は誤判定があった場合でも、再判定が行われることにより、精度よく運転者が所持する運転者携帯装置を判定することができる。
そして、運転環境設定部23は、再判定した運転者携帯装置が、前回判定した運転者携帯装置と異なっていた場合、運転者に対して、異なっている旨を報知してもよい。報知は、スピーカによる音声、ディスプレイによる表示により行われる。この構成によれば、報知された運転者は、運転環境を確認し、再設定することができる。
或いは、運転環境設定部23は、再判定した運転者携帯装置が、前回判定した前記運転者携帯装置と異なっていた場合、再判定した運転者携帯装置の識別情報に基づいて、運転環境を再び変化させてもよい。この構成によれば、再び自動的に運転環境を設定することができ、運転者の利便性を高めることができる。また、運転環境設定部23は、運転環境を再び変化させる前に、運転者に運転環境の再変化の要否を、ヒューマンインターフェイス装置205を介して選択させ、再変化が必要であると選択された場合は、運転環境を再び変化させ、再変化が必要でないと選択された場合は、運転環境を再び変化させなくてもよい。
運転環境設定部23は、運転環境を再び変化させる場合、運転環境を徐々に変化させてもよい。この構成によれば、運転中に急に運転環境が変化することを防止することができる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 運転環境設定システム、12 携帯装置通信部、13 磁界強度検出部、14 環境設定記憶部、20 制御装置、21 無線アンテナ、22 制御装置通信部、23 運転環境設定部、24 環境設定記憶部

Claims (16)

  1. 乗物に搭載される制御装置と複数の携帯装置とを有する運転環境設定システムであって、
    前記携帯装置は、
    前記制御装置から送信された無線通信電波の磁界強度を検出する磁界強度検出部と、
    自装置の固有の情報である識別情報と、前記磁界強度とを、無線通信を介して前記制御装置に送信する携帯装置通信部と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記携帯装置と無線通信を行うための一つの無線アンテナと、
    ステアリングロックの解除操作を検知した場合に、前記無線アンテナにより通信可能な単数又は複数の前記携帯装置と通信を行い、単数又は複数の前記携帯装置から送信された前記識別情報及び前記磁界強度を受信する制御装置通信部と、
    前記識別情報及び前記磁界強度を受信した単数又は複数の前記携帯装置から、単数又は複数の前記携帯装置の前記磁界強度に基づいて、前記乗物の運転者に対応する前記携帯装置である運転者携帯装置を判定し、前記運転者携帯装置の前記識別情報に基づいて、前記乗物の運転席の運転環境を変化させる運転環境設定部と、を備え
    前記制御装置の前記無線アンテナからの距離の増加に対する、前記無線アンテナから送信される無線通信電波の磁界強度の低下率の大きさは、前記携帯装置からの距離の増加に対する、前記携帯装置から送信される無線通信電波の磁界強度の低下率の大きさよりも大きい運転環境設定システム。
  2. 前記無線アンテナは、前記運転席から最も遠い、前記運転席以外の前記乗物の座席である非運転席に近い位置に配置され、
    前記運転環境設定部は、前記磁界強度が最も小さい前記携帯装置を、前記運転者携帯装置として判定する請求項1に記載の運転環境設定システム。
  3. 前記携帯装置は、前記運転環境の設定データを記憶した環境設定記憶部を備え、
    前記携帯装置通信部は、前記識別情報及び前記磁界強度に加えて、前記運転環境の設定データを前記制御装置に送信し、
    前記制御装置通信部は、前記ステアリングロックの解除操作を検知した場合に、通信可能な単数又は複数の前記携帯装置と通信を行い、前記識別情報及び前記磁界強度に加えて、前記運転環境の設定データを受信し、
    前記運転環境設定部は、前記運転者携帯装置の前記識別情報及び前記運転環境の設定データに基づいて、前記乗物の運転席の運転環境を変化させる請求項1又は2に記載の運転環境設定システム。
  4. 前記制御装置通信部は、前記ステアリングロックの解除操作を検知した場合に、通信可能な単数又は複数の前記携帯装置と通信を行い、単数又は複数の前記携帯装置から前記識別情報を受信し、受信した前記識別情報が、登録されている単数又は複数の登録携帯装置の識別情報に一致するか否かの認証を行い、
    認証が成功した単数又は複数の前記携帯装置から、前記識別情報に加えて、前記磁界強度及び前記運転環境の設定データを受信する請求項3に記載の運転環境設定システム。
  5. 前記制御装置通信部は、認証が成立した前記携帯装置が存在する場合は、前記ステアリングロックを解除させる請求項4に記載の運転環境設定システム。
  6. 前記無線アンテナは、前記運転席以外の前記乗物の座席である非運転席よりも前記運転席に近い位置に配置され、
    前記運転環境設定部は、前記磁界強度が最も大きい前記携帯装置を、前記運転者携帯装置として判定する請求項1に記載の運転環境設定システム。
  7. 前記携帯装置は、スマートキーシステムにおける携帯装置である請求項1からのいずれか一項に記載の運転環境設定システム。
  8. 前記携帯装置は、携帯電話である請求項1からのいずれか一項に記載の運転環境設定システム。
  9. 前記運転環境設定部は、最初に前記運転者携帯装置を判定した後も、定期的に前記運転者携帯装置を再判定する請求項1からのいずれか一項に記載の運転環境設定システム。
  10. 前記運転環境設定部は、再判定した前記運転者携帯装置が、前回判定した前記運転者携帯装置と異なっていた場合は、運転者に対して、異なっている旨を報知する請求項に記載の運転環境設定システム。
  11. 前記運転環境設定部は、再判定した前記運転者携帯装置が、前回判定した前記運転者携帯装置と異なっていた場合、再判定した前記運転者携帯装置の前記識別情報に基づいて、前記運転環境を再び変化させる請求項又は10に記載の運転環境設定システム。
  12. 前記運転環境設定部は、前記運転環境を再び変化させる場合、前記運転環境を徐々に変化させる請求項11に記載の運転環境設定システム。
  13. 前記制御装置は、複数の前記携帯装置のそれぞれについて、前記識別情報と関連付けた前記運転環境の設定データを記憶した環境設定記憶部を備え、
    前記運転環境設定部は、前記環境設定記憶部から、前記運転者携帯装置の前記識別情報に対応する前記運転環境の設定データを読み出し、読み出した前記運転環境の設定データに基づいて、前記乗物の運転席の運転環境を変化させる請求項1又は2に記載の運転環境設定システム。
  14. 前記乗物は、2輪車であり、前記運転席となる前部座席と、前記運転席以外の前記乗物の座席である非運転席となる後部座席とを有している請求項1から1のいずれか一項に記載の運転環境設定システム。
  15. 前記乗物は、4輪車である請求項1から1のいずれか一項に記載の運転環境設定システム。
  16. 前記乗物は、船艇である請求項1から1のいずれか一項に記載の運転環境設定システム。
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