JP6493808B2 - Icカード - Google Patents
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Description
本明細書において、配合を示す「部」、「%」などは特に断らない限り質量基準である。
表基材層および裏基材層は、これらの間に設けられるカードコア層、プレ印刷層および/または遮蔽層などを支持する層である。また、ICカードが、情報記録層を備えてなる場合、表基材層は、情報記録層も支持する。
プレ印刷層は、表基材層またはレーザー発色層の遮蔽層側の表面に設けられる。このような構成によれば、表基材層上に情報記録層を形成させた場合に、プレ印刷層に起因する情報記録層表面の凹凸の発生を防止することができる。
一実施形態において、プレ印刷層は、樹脂材料および顔料を含んでなる。
プレ印刷層として印刷される情報の一例として、絵柄、模様、共通の文字列あるいは枠のような、他のICカードと共通の印刷情報が挙げられる。
特に、プレ印刷層には、絵柄などとともに、細紋印刷やマイクロ文字印刷、レインボー印刷、パールインキなどの光学変化インキ印刷、UV蛍光印刷などの印刷方法により形成されたセキュリティ印刷が施されていることが好ましい。
遮蔽層は、プレ印刷層またはレーザー発色層上に設けられる層である。ICカードにおいて遮蔽層は、プレ印刷層に印刷された絵柄などの背景として機能するとともに、カードコア層に含まれる電子部品を遮蔽する機能を有する層である。一実施形態において、遮蔽層は、樹脂材料および顔料を含んでなる。樹脂材料などを含んでなる塗工液を上記したような従来公知の印刷方法により、塗布し、乾燥させることにより、表基材上に遮蔽層を形成することができる。また別の実施形態において、樹脂材料および顔料を含んだ樹脂フィルムシートを予め形成して、表基材に貼り合せることにより遮蔽層を形成することもできる。
透かし模様の印刷は、従来公知の印刷方法により形成させることができる。例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、凹版印刷、スクリーン印刷などを利用することにより行うことができる。透かし模様の色調や光学濃度は、前記遮蔽層との組合せにより適宜選定することができるが、一例としてグレー系の色調であると、通常観察でカード表面から透かし印刷模様が視認しにくく好ましい。
カードコア層は、電子部品を収容するための層である。カードコア層は、表基材層および裏基材層に接着剤を塗布し、表基材層の接着剤が塗布された面に電子部品を配置して裏基材層で挟み込むことにより形成される。ICカードの平滑性を保つため、表基材層および裏基材層の間に接着剤を介して電子部品を直接挟み込むのではなく、インレット(図示せず)としたものを挟み込むことが好ましい。インレットは、基材上に塗布した接着剤に電子部品を封入するために、予め、電子部品を多孔質の樹脂フィルム、多孔質の発泡性樹脂フィルム、可撓性の樹脂シート、多孔性の樹脂シートまたは不織布シート状にしたものである。インレットを含む電子部品の全厚さは50μm以上、500μm以下であることが好ましく、100μm以上、400μm以下であることがより好ましく、100μm以上、300μm以下であることがさらに好ましい。
一実施形態において、本発明に係るICカードには、表基材層と、プレ印刷層との間、または前記プレ印刷層と、前記遮蔽層との間にはレーザー発色層が設けられていてもよい。レーザー発色層とは、レーザー光線を照射することにより発色する層のことをいい、バインダーおよびレーザー発色剤を含んでなることができる。
一実施形態において、本発明に係るICカードには、表基材層、クッション層または中間層上に情報記録層が設けられていてもよい。情報記録層は、顔写真などの画像情報や、カードの種類、氏名、住所、生年月日、有効期限などの文字情報(以下、これらをまとめて個人情報という場合がある)が記録される層であり、画像情報や文字情報の他、画像情報の枠や文字情報以外の固定文字などのフォーマット印刷が施されていてもよい。
[M(Q1)k(Q2)m (Q3)n]p+p(L−)
(式中、Mは金属イオンを表し、Q1、Q2、Q3は各々Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合物を表わし、Lは錯体を形成しうる対アニオンを表し、kは1、2または3の整数を表し、mは1、2または0を表し、nは1または0を表すが、これらは前記一般式で表される錯体が4座配位か、6座配位かによって決定されるか、あるいはQ1、Q2、Q3の配位子の数によって決定され、pは1、2または3を表す。)で表される錯体が好ましく用いられる。これらの中でも、金属と配位結合する少なくとも一個のアミノ基を有する配位化合物が好ましく、具体的にはエチレンジアミンおよびその誘導体、グリシンアミドおよびその誘導体、ピコリンアミドおよびその誘導体が挙げられる。また、錯体を形成しうる対アニオンLとしては、Cr、SO4、ClO4などの無機化合物アニオンやベンゼンスルホン酸誘導体、アルキルスルホン酸誘導対などの有機化合物アニオンが挙げられるが、特に好ましくはテトラフェニルホウ素アニオンおよびその誘導体、ならびにアルキルベンゼンスルホン酸アニオンおよびその誘導体である。金属イオン含有化合物の樹脂材料への添加量は、0.5g/m2以上、20g/m2以下であることが好ましく、1g/m2以上、15g/m2以下であることがより好ましい。
X1−N=N−X2−G
(式中、X1は、少なくとも一つの環が5〜7個の原子から構成される芳香族の炭素環、または複素環を完成するのに必要な原子の集まりを表わし、アゾ結合に結合する炭素原子の隣接位の少なくとも一つが、窒素原子またはキレート化基で置換された炭素原子であり、X2は、少なくとも一つの環が5〜7個の原子から構成される芳香族複素環または、芳香族炭素環を表わし、Gはキレート化基を表わす。)
一実施形態において、本発明に係るICカードには、表基材層と情報記録層または中間層との間に、クッション層が設けられていてもよい。クッション層を設けると、情報記録層への記録(熱転写)の際の表面の凹凸の影響を緩和することができ、画像や文字を再現性良く転写記録することができる。クッション層を形成する材料としては、クッション層の透明性と柔軟性という観点から、ポリオレフィン樹脂やアクリル樹脂が好ましい。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−水素添加イソプレン−スチレンブロック共重合体、ポリブタジエン、紫外線硬化型樹脂、光硬化型樹脂のような柔軟性を有し、熱伝導性の低いものが適する。
一実施形態において、本発明に係るICカードには、情報記録層と、表基材層またはクッション層との間に、これら層間の接着性を向上させるために中間層が設けられていてもよい。中間層は、例えば、UV吸収剤、各種公知のフィラー粒子、中空粒子および帯電防止剤などを含んでなることができる。
一実施形態において、本発明に係るICカードには情報記録層上に、表面保護層が設けられていてもよい。表面保護層は情報記録層を保護してICカードの耐久性を向上させる機能を有するものであり、上記した情報記録層に画像情報などを印刷した後、保護層転写箔シートを用いて、情報記録層上に保護層を転写することにより形成される。
一実施形態において、本発明に係るICカードには、裏基材層下に、筆記層が設けられていてもよい。筆記層とは、ICカードの裏面に筆記をすることができるようにした層である。筆記層としては、例えば、炭酸カルシウム、タルク、ケイソウ土、酸化チタン、硫酸バリウムなどの無機微細粉末を含有させた熱可塑性樹脂(ポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂や、各種共重合体など)を含んでなるフィルムを裏基材層表面に従来公知の接着剤などを介して接着することにより、形成することができる。
11 表基材層
12 プレ印刷層
13 遮蔽層
14 電子部品
14a ICチップ
14b アンテナ
15 カードコア層
16 裏基材層
17 レーザー印刷層
18 情報記録層
Claims (5)
- 表基材層と、プレ印刷層と、遮蔽層と、電子部品を収納したカードコア層と、裏基材層と、をこの順に備え、
前記表基材層が、透明であり、
前記表基材層と前記プレ印刷層との間、または前記プレ印刷層と前記遮蔽層との間に、レーザー発色層をさらに備えることを特徴とする、ICカード。 - 前記表基材層上に、情報記録層を備える、請求項1に記載のICカード。
- 前記表基材層と、前記情報記録層との間に、クッション層を備える、請求項2に記載のICカード。
- 前記遮蔽層の前記カードコア層側の面に、透かし模様が印刷されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のICカード。
- 前記遮蔽層が、蛍光増白剤を含まない、請求項1〜4のいずれか一項に記載のICカード。
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JP2015191103A JP6493808B2 (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | Icカード |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015191103A JP6493808B2 (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | Icカード |
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JP6493808B2 true JP6493808B2 (ja) | 2019-04-03 |
Family
ID=58494809
Family Applications (1)
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JP2015191103A Active JP6493808B2 (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | Icカード |
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2015
- 2015-09-29 JP JP2015191103A patent/JP6493808B2/ja active Active
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