JP4391286B2 - カ−ド基材 - Google Patents

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Description

本発明は、カ−ド基材に関し、更に詳しくは、各種カ−ドの偽造防止に有用な印字機能を有するカ−ド基材に関するものである。
従来、プラスチックカ−ドとしては、例えば、会員カ−ド、身分証明カ−ド、ポイントカ−ド、キャッシュカ−ド、クレジットカ−ド、ICカ−ド、その他等の種々のカ−ドが知られている。 而して、これらのカ−ドは、一般に、一層ないし二層からなるカ−ドコア層の両面に、透明な表面層と裏面層とを積層した積層体から構成され、そして、所有者の氏名等を明記したり、そのカ−ドに関する情報やその他等を表示して使用されている。
例えば、クレジットカ−ド等においては、上記のカ−ドコア層、表面層、あるいは、裏面層等の面に、印刷あるいはエンボス処理等により、例えば、カ−ド発行者名、カ−ド番号、発行年月日、使用期間、その他等が、印字されると共に、その裏面に所有者の氏名を明記する署名用筆記層等を設け、そこにカ−ド使用者が自署してカ−ドとして使用されている。
しかし、上記のカ−ド使用者の自署等は、主に、ボ−ルペン、万年質等による手書きが多く、記名直後にその部分に接触すると、簡単に消えてしまったり、また、磨耗や溶剤等により容易に消去が可能であったり、その安全性、信頼性、偽造、その他等の観点から非常に問題視されているものである。
上記のような問題点を解決すべく、例えば、表面側が白色以外の色からなる第1印刷層、この第1印刷層の下面に白色の第2印刷層を設けたレ−ザ−印字表示部を有する表示材料および表示体等が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−175013号公報。
しかしながら、上記で提案されている表示材料は、表層部を除去して印字するものであることから、印字状態が明確に目視でき、また、使用中に消失したり、あるいは、不鮮明になることがなく、更に、水、溶剤、酸、アルカリ、その他等による作用によっても、その影響を受けないという利点を有するものの、表層部を除去することから、その表面の平滑性に欠けると共に、その美麗感、意匠性等に劣るという問題点を有するものである。
特に、上記で提案されている表示材料は、表層部を除去して印字するものであることから、印字部分に除去残滓等が付着し、存在することがあり、その印字部の美麗性等を著しく損なうという問題点も有するものである。
そこで本発明は、カ−ド基材に関し、更に詳しくは、各種カ−ドの偽造防止に有用な印字機能を有するカ−ド基材を提供することである。
本発明者は、上記のような問題点を解決すべく種々研究の結果、表面層と一ないし二層からなるカ−ドコア層と裏面層とを積層したカ−ド積層体において、表面層とカ−ドコア層との間および/またはカ−ドコア層と裏面層との間に、樹脂をビヒクルとし、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤を含み、かつ、そのレ−ザ−光線照射により発色する発色剤の含有量が、樹脂に対し、0.01重量%〜50.0重量%からなる樹脂組成物によるレ−ザ−光線照射発色樹脂層を設けてカ−ド基材を製造し、而して、該カ−ド基材の表面層および/または裏面層に、例えば、YAGレ−ザ−光線を照射したところ、カ−ド基材を構成する表面層、裏面層等が、YAGレ−ザ−光線による影響を受けることなく、かつ、カ−ド基材を構成するレ−ザ−光線照射発色樹脂層において、上記のYAGレ−ザ−光線のエネルギ−を吸収し、その部分において、炭化による黒色発色、あるいは、発砲による白色発色により、極めて鮮明なレ−ザ−印字画像を形成し、その印字状態を明確に視認し得ると共に印字後のレ−ザ−印字画像が、その外側に位置して存在する正面層あるいは裏面層等により保護されて、外的影響を受けることなく、印字画像が、消失、不鮮明等になることもなく、更に、その改変、偽造等を防止することができ、極めて有用なカ−ド印字画像を形成し得ることを見出して本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、表面層と一層ないし二層からなるカ−ドコア層と裏面層とを積層したカ−ド積層体において、表面層とカ−ドコア層との間および/またはカ−ドコア層と裏面層との間に、樹脂をビヒクルとし、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤を含み、かつ、そのレ−ザ−光線照射により発色する発色剤の含有量が、樹脂に対し、0.01重量%〜50.0重量%からなる樹脂組成物によるレ−ザ−光線照射発色樹脂層を設けたことを特徴とするカ−ド基材に関するものである。
本発明においては、YAGレ−ザ−光線等を照射しても、カ−ド基材を構成する表面層、裏面層等は、YAGレ−ザ−光線による影響を受けることなく、かつ、カ−ド基材を構成するレ−ザ−光線照射発色樹脂層において、上記のYAGレ−ザ−光線のエネルギ−を吸収し、その部分において、炭化による黒色発色、あるいは、発砲による白色発色により、極めて鮮明なレ−ザ−印字画像を形成し、その印字状態を明確に視認し得ると共に印字後のレ−ザ−印字画像が、その外側に位置して存在する正面層あるいは裏面層等により保護されて、外的影響を受けることなく、更に、消失、不鮮明等になることもなく、また、その改変、偽造等を防止することができるという極めて有用なカ−ド印字画像を形成し得ることができるという利点を有するものである。
以下、上記の本発明に係るカ−ド基材について図面等を用いて更に詳しく説明する。
まず、本発明に係るカ−ド基材を構成する層構成についてその一二例を例示して図面を用いて説明すると、図1および図2は、本発明に係るカ−ド基材についてその一二例の層構成を示す概略的断面図であり、図3は、上記の図1に示す本発明に係るカ−ド基材を使用し、これに、レ−ザ−光線を照射してレ−ザ−印字画像を形成したカ−ドについしその層構成の一例を示す概略的断面図である。
まず、本発明に係るカ−ド基材Aとしては、図1に示すように、表面層1と一層からなるカ−ドコア層2と裏面層3とを積層したカ−ド積層体4からなり、更に、該表面層1とカ−ドコア層2との間および/またはカ−ドコア層2と裏面層3との間に、樹脂をビヒクルとし、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤を含み、かつ、そのレ−ザ−光線照射により発色する発色剤の含有量が、樹脂に対し、0.01重量%〜50.0重量%からなる樹脂組成物によるレ−ザ−光線照射発色樹脂層5、5を設けた構成からなることを基本構造とするものである。
次に、本発明に係るカ−ド基材について、別の例を挙げると、図2に示すように、表面層1と二層からなるカ−ドコア層2a、2bと裏面層3とを積層したカ−ド積層体4aからなり、更に、該表面層1とカ−ドコア層2aとの間および/またはカ−ドコア層2bと裏面層3との間に、樹脂をビヒクルとし、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤を含み、かつ、そのレ−ザ−光線照射により発色する発色剤の含有量が、樹脂に対し、0.01重量%〜50.0重量%からなる樹脂組成物によるレ−ザ−光線照射発色樹脂層5、5を設けた構成からなる本発明に係るカ−ド基材A1 を例示することができる。
上記の例示は、本発明に係るカ−ド基材についてその一二例を例示したものであり、本発明は、これに限定されるものではないものである。
なお、本発明においては、図示しないが、更に、その使用目的、用途等によって、他の基材を任意に積層して、種々の形態からなる多層のカ−ド基材を設計して製造することができるものである。
次に、本発明において、上記のような本発明に係るカ−ド基材を使用し、これにレ−ザ−光線を照射してレ−ザ−印字画像を形成したカ−ドおよびそのレ−ザ−光線照射方法等について、上記の図1に示す本発明に係るカ−ド基材Aを使用する場合で説明すると、図3に示すように、本発明に係るカ−ド基材Aを構成する表面層1および/または裏面層3の面に、レ−ザ−光線11を照射すると、該レ−ザ−光線11は、上記の表面層1および/または裏面層3を透過し、その下に位置しているレ−ザ−光線照射発色樹脂層5、5に到達し、その部分のレ−ザ−光線照射発色樹脂層5、5で、そのレ−ザ−光線によるエネルギ−を吸収し、そのレ−ザ−光線照射部分において、炭化による黒色発色、あるいは、発砲による白色発色等を生成して、例えば、文字、数字、記号、図柄、その他等からなるレ−ザ−印字画像12を極めて鮮明に形成して、本発明に係るカ−ド基材Aを使用したカ−ドBを製造し得るものである。
上記の例示は、本発明に係るカ−ド基材を使用してレ−ザ−印字するその一例を例示したものであり、本発明は、これに限定されるものではないものである。
なお、本発明において、図示しないが、勿論、上記の図2に示す本発明に係るカ−ド基材について上記と同様にしてレ−ザ−光線を照射して、レ−ザ−印字画像を形成したカ−ドを同様に製造し得るものである。
ところで、本発明に係るカ−ド基材においては、基本的には、樹脂をビヒクルの主成分とし、更に、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤を含み、かつ、そのレ−ザ−光線照射により発色する発色剤の含有量が、0.01重量%〜50.0重量%からなる樹脂組成物によるレ−ザ−光線照射発色樹脂層が、例えば、YAGレ−ザ−等のレ−ザ−光線によるエネルギ−を吸収し、その部分において、炭化による黒色発色、あるいは、発泡による白色発色とうにより、例えば、文字、数字、記号、図柄、その他等からなるレ−ザ−印字画像を極めて鮮明に形成し得ると共にそのレ−ザ−印字画像の外側に位置して存在する表面層あるいは裏面層等が、そのレ−ザ−印字画像を保護して、その外的影響を排除し、例えば、改変、偽造等を防止するものである。
そのため、本発明において、上記のレ−ザ−印字画像は、例えば、会員カ−ド、身分証明カ−ド、ポイントカ−ド、キャッシュカ−ド、クレジットカ−ド、ICカ−ド、その他等の種々のカ−ドの印字画像の形成に適用することができるものである。
而して、本発明に係るカ−ド基材においては、例えば、YAGレ−ザ−光線等を照射しても、カ−ド基材を構成する表面層、裏面層等は、YAGレ−ザ−光線による影響を受けることなく、更に、カ−ド基材を構成するレ−ザ−光線照射発色樹脂層においては、上記のYAGレ−ザ−光線のエネルギ−を吸収し、その部分において、炭化による黒色発色、あるいは、発砲による白色発色により、極めて鮮明なレ−ザ−印字画像を形成し、その印字状態を明確に視認し得ると共に印字後のレ−ザ−印字画像が、その外側に位置して存在する正面層あるいは裏面層等により保護されて、外的影響を受けることなく、更に、消失、不鮮明等になることもなく、また、磨耗や溶剤等による擦過、その他等により消去、偽造、変造、改変、その他等を行うことは極めて困難なものであるという特性を有し、その安全性、信頼性等は極めて高いものである。
また、上記において、レ−ザ−光線としては、通常、レ−ザ−印字で多く用いられている炭酸ガス〔CO2 〕レ−ザ−(波長=10.6μm)を用いる場合には、炭酸ガス〔CO2 〕レ−ザ−光線を照射して表面を切削、炭化させることによりレ−ザ−印字を行うものであり、照射中に煙を発すること、あるいは、表面層あるいは裏面層への作業性に劣ること等から好ましくなく、更に、レ−ザ−印字画像の部分に穴開きが容易に発生すること等の問題点があるので好ましくないものであ る。
本発明において、レ−ザ−光線としては、YAG〔イットリウム(Y)・アルミニウム(A)・ガ−ネット(G)〕レ−ザ−光線(波長=1.064μm)を用いてレ−ザ−印字を行うことが好ましいものである。
而して、本発明において、上記のYAGレ−ザ−光線は、透明体を透過してしまう性質を有し、その性質を利用し、更に、レ−ザ−光線照射発色樹脂層を表面層あるいは裏面層等で挟み込むことにより、煙等の発生を抑え、また、レ−ザ−光線照射発色樹脂層中に存在するレ−ザ−光線照射により発色する発色剤の添加量、レ−ザ−光線照射発色樹脂層の膜厚、その他等を制御して、発色濃度、表面層あるいは裏面層等に与える影響等を調整し、レ−ザ−印字画像を形成しても穴開き等がない極めて鮮明なレ−ザ−印字画像を形成し得るものである。
次に、本発明において、本発明に係るカ−ド基材等を構成する材料、製造法等について説明すると、まず、本発明に係るカ−ド基材等を構成する表面層としては、前述のカ−ドコア層に積層するためのものであり、印刷適性を有する透明ないし半透明のプラスチックフィルム、更には、白色ないし有色のプラスチックフィルムを使用することができる。
具体的には、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ABS樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、生分解性樹脂、セルロ−ス系樹脂、その他等を使用することがてきる。
而して、その膜厚としては、印刷適性等を考慮して、厚さ50μm〜300μm位、好ましくは、100μm前後位の厚さが望ましいものである。
次に、本発明において、本発明に係るカ−ド基材等を構成する裏面層としては、上記の表面層とほぼ同一の目的で使用されるものであることから、上記の表面層と同一のものを同様に使用することができる。
次に、本発明において、本発明に係るカ−ド基材等を構成するカ−ドコア層としては、これがカ−ドを構成する基本素材となるものであり、白色、有色あるいは透明ないし半透明のプラスチックフィルムないしシ−ト等からなり、更に、その一層あるいは二層の積層体から構成することができるものである。
具体的には、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ABS樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、生分解性樹脂、セルロ−ス系樹脂、その他等の樹脂、紙基材、金属素材、その他を使用することがてきる。
而して、その膜厚としては、印刷適性等を考慮して、厚さ100μm〜1mm位、好ましくは、500μmないし700μm位、更に、具体的には、570μm前後位が望ましいものである。
次に、本発明において、本発明に係るカ−ド基材等を構成するレ−ザ−光線照射発色樹脂層を形成する樹脂としては、例えば、熱によって溶融し、押出機等の押出ダイ等から押出可能であり、更に、相互に熱融着し得る熱可塑性樹脂の1種ないし2種以上の混合物を使用することができ、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(マルチサイト触媒を使用して重合したポリマ−、LLDPE)、メタロセン触媒(シングルサイト触媒)使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテンポリマ−、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、熱可塑性ポリエステル系樹脂、熱可塑性ポリアミド系樹脂、その他等の熱可塑性樹脂の1種ないし2種以上を使用することができる。
次に、本発明において、本発明に係るカ−ド基材等を構成するレ−ザ−光線照射発色樹脂層を形成するレ−ザ−光線照射により発色する発色剤としては、従来公知のもの、例えば、染料・顔料等の着色剤、粘土類、その他等を使用することができ、具体的には、黄色酸化鉄、無機鉛化合物、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、水銀、コバルト、銅、ビスマス、ニッケル等の金属化合物、真珠光沢顔料、珪素化合物、雲母類、カオリン類、珪砂、硅藻土、タルク、酸化チタン被覆雲母類、二酸化錫被覆雲母類、アンチモン被覆雲母類、スズ+アンチモン被覆雲母類、スズ+アンチモン+酸化チタン被覆雲母類、その他等の1種ないし2種以上を使用することができる。
その使用量としては、上記の熱可塑性樹脂に対し、0.01重量%〜50.0重量%位、好ましくは、1.0重量%〜10重量%位添加して使用することが望ましいものである。
次に、本発明において、本発明に係るカ−ド基材を構成するレ−ザ−光線照射発色樹脂層を形成する、樹脂をビヒクルの主成分とし、更に、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤を含み、かつ、そのレ−ザ−光線照射により発色する発色剤の含有量が、0.01重量%〜50.0重量%からなる樹脂組成物について説明すると、本発明においては、例えば、上記の熱可塑性樹脂の1種ないし2種以上をビヒクルの主成分とし、これに、上記のレ−ザ−光線照射により発色する発色剤の1種ないし2種以上を、その含有量が0.01重量%〜50.0重量%の範囲内で添加し、更に、必要ならば、その製膜化に際して、例えば、フィルムの加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度、その他等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、要すれば、溶剤、希釈剤等を添加し、十分に混練して、樹脂をビヒクルの主成分とし、更に、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤を含む樹脂組成物を調整することができる。
なお、本発明において、上記の本発明に係るカ−ド基材を構成する樹脂組成物において、上記のプラスチック配合剤や添加剤等としては、例えば、滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、補強剤、帯電防止剤、難燃剤、耐炎剤、発泡剤、防カビ剤、顔料、染料、分散剤、界面活性剤、ブロッキング防止剤、その他等を使用することができ、更には、改質用樹脂等も使用することがてき、更に、その添加量としては、極く微量から数十重量%まで、その目的に応じて、任意に添加することができる。
更に、上記において、配合剤や添加剤等としては、具体的には、それ自身が滑性を有し、かつ、樹脂中における移行が少ない滑剤を使用することができ、例えば、流動パラフィン、白色ワセリン、石油系ワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、ポリエチレンワックス等のワックス類、炭素数が8〜22の高級脂肪酸、または、高級脂肪酸アルミニウム、高級脂肪酸カルシウム、高級脂肪酸マグネシウム高級脂肪酸亜鉛、高級脂肪酸リチウム等の高級脂肪酸またはその金属塩、炭素数が8〜18の直鎖脂肪族1価アルコ−ル、グリセリン、ソルビト−ル、プロピレングリコ−ル、ペンタエリスリト−ル、トリエチレングリコ−ル等の脂肪族アルコ−ル類、炭素数が4〜22の高級脂肪酸と炭素数が8〜18の直鎖脂肪族1価アルコ−ルとのエステル類、アセチルクエン酸ドリブチル、アジピン酸ジ−2エチル−ヘキシル、アゼライン酸−n−ヘキシル、エタンジオ−ルモンタン酸エステル、ポリ(1.3−ブタンジオ−ルアジピン酸)エステル、アセチルリシノ−ル酸メチル、ポリ(1.3−ブチレングリコ−ル、1.4−ブチレングリコ−ル、アジピン酸オクチルアルコ−ル)エステル、糖ろう等のアルコ−ルと脂肪酸とのエステル類、水添食用油脂、ひまし油、スパ−ムアセチワックス、アセチル化モノグリセライド糖のグリセライド類、炭素数が16〜18の例えばエチレンビスオレイルアミドに代表されるエチレンビス脂肪酸アミド、炭素数が8〜22の高級脂肪酸アミド、ステアリルエルカアミド、エルカ酸アミド、オレイルパルミトアミド等の高級脂肪酸アミド類、その他、メチルヒドロジエンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・ジメチルポリシロキサン等のシリコ−ン油ヤロジンやマレイン酸変性ロジンのグリセリンエステル等の1種ないし2種以上を使用することができる。
なお、本発明においては、上記のような滑剤の中でも、特に、エルカ酸アミドやエチレンビスオレイルアミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド等は、それ自身が滑性をもち、極めて有効な材料である。
上記の滑剤の添加量としては、熱可塑性樹脂100重量部に対し0.08重量%〜10.0重量%位の割合で添加することが好ましいものである。
また、本発明においては、その他、例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸化カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等の酸化物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の硫酸塩、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、アルミノケイ酸等のケイ酸塩、その他、カオリン、タルク、けいそう土等の無機化合物系のブロッキング防止剤、あるいは、高密度ポリエチレン、分子量300000以上の超高分子ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカ−ボネ−ト、ポリアミド、ポリエステル、メラミン樹脂、ジアリルフタレ−ト樹脂、アクリル系樹脂、その他等の微粉末等からなる有機化合物系のブロッキング防止剤の1種ないし2種以上を添加することができる。
その添加量としては、樹脂100重量部に対し0.01〜3重量%位が好ましい。
次に、本発明において、上記のような樹脂組成物を使用して、本発明に係るレ−ザ−光線照射発色樹脂層を形成する方法について説明すると、まず、本発明においては、上記で、樹脂をビヒクルの主成分とし、更に、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤を含み、かつ、そのレ−ザ−光線照射により発色する発色剤の含有量が、0.01重量%〜50.0重量%からなる樹脂組成物を調製後、該樹脂組成物を使用し、これらを、例えば、T押出機、インフレ−ション成形機等を使用して、上記の樹脂組成物によるレ−ザ−光線照射発色樹脂フィルムを製造し、これを、前述の本発明に係るカ−ド基材を構成する表面層、裏面層、あるいは、カ−ドコウ層を構成するプラスチックフィルムの面に積層して、本発明に係るレ−ザ−光線照射発色樹脂層を形成することができる。
あるいは、本発明においては、上記と同様に、まず、上記で、樹脂をビヒクルの主成分とし、更に、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤を含み、かつ、そのレ−ザ−光線照射により発色する発色剤の含有量が、0.01重量%〜50.0重量%からなる樹脂組成物調製後、該樹脂組成物を使用し、これらを、前述の本発明に係るカ−ド基材を構成する表面層、裏面層、あるいは、カ−ドコウ層を構成するプラスチックフィルムの面に、例えば、ロ−ルコ−ト法、グラビアロ−ルコ−ト法、スプレイコ−ト法、キスコ−ト法、その他等の通常のコ−ト法ないし印刷法等により塗布ないし印刷して、上記の樹脂組成物によるコ−ト膜ないし印刷膜を形成して、本発明に係るレ−ザ−光線照射発色樹脂層を形成することができる。
上記の例示は、本発明に係るレ−ザ−光線照射発色樹脂層を形成する方法についてその一二例を例示したものであり、本発明は、これに限定されるものではないものである。
なお、本発明において、本発明に係るレ−ザ−光線照射発色樹脂層の膜厚としては、膜厚1μm〜50μm位、好ましくは、5μm〜30μm位が望ましいものである。
上記において、本発明に係るレ−ザ−光線照射発色樹脂層の膜厚として、膜厚1μm、更には、5μm未満であると、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤による発色、印字が不十分、不鮮明となること等の理由から好ましくなく、また、膜厚50μm、更には、30μmを越えると、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤による発色、印字は、十分となるが、コストアップ、レ−ザ−光線照射発色樹脂層の物性(強度)低下、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤自体の顔料色が着色すること等の理由から好ましくないものである。
次に、本発明において、本発明に係るカ−ド基材の製造法について説明すると、本発明においては、例えば、上記のようにして調製した表面層と、一層ないし二層からなるカ−ドコア層と、裏面層と、該表面層とカ−ドコア層との間および/またはカ−ドコア層と裏面層との間に設けた、樹脂をビヒクルとし、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤を含み、かつ、そのレ−ザ−光線照射により発色する発色剤の含有量が、樹脂に対し、0.01重量%〜50.0重量%からなる樹脂組成物によるレ−ザ−光線照射発色樹脂層とを、例えば、熱プレス機等を使用し、加熱加圧して、それらを積層一体化して、本発明に係るカ−ド基材、更には、それからなるカ−ドを製造することができる。
あるいは、本発明においては、上記のようにして調製した表面層と、一層ないし二層からなるカ−ドコア層と、裏面層と、該表面層とカ−ドコア層との間および/またはカ−ドコア層と裏面層との間に設けた、樹脂をビヒクルとし、レ−ザ−光線照射により発色する発色剤を含み、かつ、そのレ−ザ−光線照射により発色する発色剤の含有量が、樹脂に対し、0.01重量%〜50.0重量%からなる樹脂組成物によるレ−ザ−光線照射発色樹脂層とを、例えば、プライマ−剤層あるいはラミネ−ト用接着剤層等を介して積層するドライラミネ−ト積層法、または、プライマ−剤層あるいはアンカ−コ−ト剤層等を介して、各種の樹脂等を溶融押出して積層する押出ラミネ−ト積層法、その他等の積層法を用いて、それらを積層一体化して、本発明に係るカ−ド基材、更には、それからなるカ−ドを製造することができる。
なお、本発明において、上記の積層一体化に際しては、例えば、表面層、裏面層、あるいは、カ−ドコア層等のいずれかに所望の印刷模様層を形成することができるものである。
而して、上記の印刷模様層としては、通常のインキビヒクルの1種ないし2種以上を主成分とし、これに、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、その他等の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練してインキ組成物を調整し、次いで、該インキ組成物を使用し、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリ−ン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、その他等の印刷方式を使用し、前述のコ−ティング薄膜の上に、文字、図形、記号、模様等からなる所望の印刷模様を印刷して、本発明にかかる印刷模様層を形成することができる。
また、本発明において、上記の積層一体化に際しては、例えば、表面層、裏面層、あるいは、カ−ドコア層等のいずれか、更には、その層間等に、例えば、カ−ドの暗証番号、その他等を記録する磁気層、ICチップ、その他等を積層一体化することができるものである。
更に、本発明において、上記の積層一体化に際しては、エンボス加工等を行うこともできるものである。
而して、本発明において、上記で製造される本発明に係るカ−ド基材は、前述のように、その一方の面からレ−ザ−光線を照射すると、該レ−ザ−光線は、表面層あるいは裏面層を透過し、その下に位置しているレ−ザ−光線照射発色樹脂層に到達し、その部分のレ−ザ−光線照射発色樹脂層でそのレ−ザ−光線によるエネルギ−を吸収し、そのレ−ザ−光線照射部分において、炭化による黒色発色、あるいは、発泡による白色発色して、例えば、文字、数字、記号、図柄、その他等からなるレ−ザ−印字画像を極めて鮮明に形成し得るものであるから、これに日付印字、番号印字、文字印字、記号ないし絵柄印字、その他等の印字が可能なものであり、これを利用して、製品の偽造防止、改変防止、その他等の付加価値を付けたカ−ドの製造を可能とするものであり、これにより、例えば、会員カ−ド、身分証明カ−ド、ポイントカ−ド、キャッシュカ−ド、クレジットカ−ド、ICカ−ド、その他等の種々のカ−ドの高機能化を図ることができるものである。
次に、本発明について実施例を挙げて更に具体的に説明する。
まず、材料として、第1層に、ポリエステル樹脂フィルム(厚さ12μm)、該2層に、ポリプロピレン樹脂90.0重量部と、YAGレ−ザ−発色顔料(メルクジャパン株式会社製、商品名、イリオジンLS−825)10.0重量部とを十分に混練した樹脂組成物からなるフィルム(厚さ30μm)、第3層に、第1層と同じポリエステル樹脂シ−ト(厚さ350μm)、第4層に、第1層と同じポリエステル樹脂シ−ト(厚さ350μm)、第5層に、第1層と同じポリエステル樹脂フィルム(厚さ12μm)を準備した。
なお、第3層と第4層を構成するシ−トの表面側面に、オフセット印刷機を用いて印刷して、白色ベタの印刷層を設けた。
次に、上記の第1〜5層を重ね合わせ、次いで、熱プレス機を用いて加熱圧着し、上記の第1〜5層を積層一体化し、五層からなる総厚754μmからなるカ−ド基材を製造した。
次いで、上記で製造したカ−ド基材の第1層側のポリエステル樹脂フィルムの面から、YAGレ−ザ−を照射したところ、明瞭な文字が浮き出てきて、文字画像を印字できることを確認した。
なお、上記の印字においては、煙は発生ぜず、また、穴開きも認められなかった。
まず、材料として、第1層に、ポリエステル樹脂フィルム(厚さ12μm)、該2層に、ポリプロピレン樹脂90.0重量部と、YAGレ−ザ−発色顔料(大日精化工業株式会社製、商品名、PE−RMAZMD1239)10.0重量部とを十分に混練した樹脂組成物からなるフィルム(厚さ30μm)、第3層に、第1層と同じポリエステル樹脂シ−ト(厚さ350μm)、第4層に、第1層と同じポリエステル樹脂シ−ト(厚さ350μm)、第5層に、第1層と同じポリエステル樹脂フィルム(厚さ12μm)を準備した。 なお、第3層と第4層を構成するシ−トの表面側面に、オフセット印刷機を用いて印刷して、白色ベタの印刷層を設けた。
次に、上記の第1〜5層を重ね合わせ、次いで、熱プレス機を用いて加熱圧着し、上記の第1〜5層を積層一体化し、五層からなる総厚754μmからなるカ−ド基材を製造した。
次いで、上記で製造したカ−ド基材の第1層側のポリエステル樹脂フィルムの面から、YAGレ−ザ−を照射したところ、明瞭な文字が浮き出てきて、文字画像を印字できることを確認した。
なお、上記の印字においては、煙は発生ぜず、また、穴開きも認められなかった。
まず、材料として、第1層に、ポリスチレン樹脂フィルム(厚さ12μm)、該2層に、ポリプロピレン樹脂90.0重量部と、YAGレ−ザ−発色顔料(メルクジャパン株式会社製、商品名、イリオジンLS−825)10.0重量部とを十分に混練した樹脂組成物からなるフィルム(厚さ30μm)、第3層に、第1層と同じポリスチレン樹脂シ−ト(厚さ350μm)、第4層に、第1層と同じポリスチレン樹脂シ−ト(厚さ350μm)、第5層に、第1層と同じポリスチレン樹脂フィルム(厚さ12μm)を準備した。
なお、第3層と第4層を構成するシ−トの表面側面に、オフセット印刷機を用いて印刷して、白色ベタの印刷層を設けた。
次に、上記の第1〜5層を重ね合わせ、次いで、熱プレス機を用いて加熱圧着し、上記の第1〜5層を積層一体化し、五層からなる総厚754μmからなるカ−ド基材を製造した。
次いで、上記で製造したカ−ド基材の第1層側のポリスチレン樹脂フィルムの面から、YAGレ−ザ−を照射したところ、明瞭な文字が浮き出てきて、文字画像を印字できることを確認した。
なお、上記の印字においては、煙は発生ぜず、また、穴開きも認められなかった。
まず、材料として、第1層に、ポリエステル樹脂フィルム(厚さ12μm)、該2層に、ポリエステル樹脂90.0重量部と、YAGレ−ザ−発色顔料(大日精化工業株式会社製、商品名、PE−RMAZMD1239)10.0重量部とを十分に混練した樹脂組成物からなるフィルム(厚さ30μm)、第3層に、第1層と同じポリエステル樹脂シ−ト(厚さ350μm)、第4層に、第1層と同じポリエステル樹脂シ−ト(厚さ350μm)、第5層に、第1層と同じポリエステル樹脂フィルム(厚さ12μm)を準備した。
なお、第3層と第4層を構成するシ−トの表面側面に、オフセット印刷機を用いて印刷して、白色ベタの印刷層を設けた。
次に、上記の第1〜5層を重ね合わせ、次いで、熱プレス機を用いて加熱圧着し、上記の第1〜5層を積層一体化し、五層からなる総厚754μmからなるカ−ド基材を製造した。
次いで、上記で製造したカ−ド基材の第1層側のポリエステル樹脂フィルムの面から、YAGレ−ザ−を照射したところ、明瞭な文字が浮き出てきて、文字画像を印字できることを確認した。
なお、上記の印字においては、煙は発生ぜず、また、穴開きも認められなかった。
なお、上記の各実施例において、各層を構成する材料の膜厚は、ソニ−株式会社製のμ−メ−タ−にて測定した。
また、上記の各実施例において、YAGレ−ザ−印字は、富士電機株式会社製、YAGレ−ザ−システム(機種名、DW5200)から、16.5A、6kHzにてレ−ザ−照射した。
而して、本発明において、上記で製造される本発明に係るカ−ド基材は、前述のように、その一方の面からレ−ザ−光線を照射すると、該レ−ザ−光線は、表面層あるいは裏面層を透過し、その下に位置しているレ−ザ−光線照射発色樹脂層に到達し、その部分のレ−ザ−光線照射発色樹脂層でそのレ−ザ−光線によるエネルギ−を吸収し、そのレ−ザ−光線照射部分において、炭化による黒色発色、あるいは、発泡による白色発色して、例えば、文字、数字、記号、図柄、その他等からなるレ−ザ−印字画像を極めて鮮明に形成し得るものであるから、これに日付印字、番号印字、文字印字、記号ないし絵柄印字、その他等の印字が可能なものであることから、これを利用して、製品の偽造防止、改変防止、その他等の付加価値を付けたカ−ドの製造を可能とするものであり、これにより、例えば、会員カ−ド、身分証明カ−ド、ポイントカ−ド、キャッシュカ−ド、クレジットカ−ド、ICカ−ド、その他等の種々のカ−ドの高機能化を図ることができるものである。
本発明に係るカ−ド基材についてその層構成の一例を示す概略的断面図である。 本発明に係るカ−ド基材についてその層構成の一例を示す概略的断面図である。 上記の図1に示す本発明に係るカ−ド基材を使用し、これに、レ−ザ−光線を照射してレ−ザ−印字画像を形成したカ−ドについてその層構成の一例を示す概略的断面図である。
符号の説明
1 表面層
2、2a、2b カ−ドコア層
3 裏面層
4、4a カ−ド積層体
5 レ−ザ−光線照射発色樹脂層
11 レ−ザ−光線
12 レ−ザ−印字画像

Claims (4)

  1. 表面層と一層ないし二層からなるカ−ドコア層と裏面層とを積層したカ−ド積層体において、表面層とカ−ドコア層との間および/またはカ−ドコア層と裏面層との間に、樹脂をビヒクルとし、レ−ザ−光線照射により発色する無機系の顔料または粘土の1種ないし2種以上からなる発色剤を含み、かつ、そのレ−ザ−光線照射により発色する無機系の顔料または粘土の1種ないし2種以上からなる発色剤の含有量が、樹脂に対し、0.01重量%〜50.0重量%からなる樹脂組成物によるレ−ザ−光線照射発色樹脂層を設けたことを特徴とするカ−ド基材。
  2. 樹脂が、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(マルチサイト触媒を使用して重合したポリマ−、LLDPE)、メタロセン触媒(シングルサイト触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン樹脂、プロピレン−エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、熱可塑性ポリエステル系樹脂、または、熱可塑性ポリアミド系樹脂からなることを特徴とする上記の請求項1に記載するカ−ド基材。
  3. レ−ザ−光線照射により発色する無機系の顔料または粘土の1種ないし2種以上からなる発色剤の含有量が、1.0重量%〜10.0重量%からなることを特徴とする上記の請求項1〜2のいずれか1項に記載するカ−ド基材。
  4. レ−ザ−光線照射発色樹脂層が、膜厚1μm〜50μmからなることを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれか1項に記載するカ−ド基材。
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