JP2003266974A - Idカードおよびその作成方法 - Google Patents

Idカードおよびその作成方法

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JP2003266974A
JP2003266974A JP2003067406A JP2003067406A JP2003266974A JP 2003266974 A JP2003266974 A JP 2003266974A JP 2003067406 A JP2003067406 A JP 2003067406A JP 2003067406 A JP2003067406 A JP 2003067406A JP 2003266974 A JP2003266974 A JP 2003266974A
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Kunihiro Koshizuka
国博 腰塚
Masataka Takimoto
正高 瀧本
Shigehiro Kitamura
繁寛 北村
Tomonori Kawamura
朋紀 河村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便に、高品位で機械的強度に優れ、高度に
偽変造防止されたIDカードを得る方法及びそのような
カードを提供することをその目的とする。 【解決手段】 支持体上に順に画像を受容した層、ホロ
グラムを有し、更に紫外線硬化樹脂の表面保護層を有す
ることを特徴とするIDカード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入りIDカー
ドに関し、詳しくは、機械的強度に優れ、高度に偽変造
防止されたIDカードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、運転免許証等の免許証類、身分証
明証、写真つき会員証、写真つき名刺等の各種IDカー
ドが普及するようになった。カード社会の到来と共にカ
ードの偽変造が問題となっている。特にIDカードの作
成に当たっては、個人に係わる情報を簡単に高品位に記
録し、なお且つカードの偽変造を高度に防止して、窓口
で迅速に発行する手軽なIDカード作成方法が必要であ
った。
【0003】例えば、従来よりクレジットカードやID
カードでは金属箔を用いたりホログラムをカード表面に
登載して偽造を防止してきた。金属箔や特にホログラム
をカードに搭載する事は、その作成に時間と手間がかか
る為、近年のカラーコピー技術の発達に対抗する意味で
確かにある種の偽造を防止する効果があるが、顔写真の
入れ替えや一部記載文書の書き換えといった、変造には
全く効果をなさない場合がある。
【0004】また、ホログラムは通常カード表面に箔の
形で熱転写して形成するが、ホログラムをカード最表面
に単に位置した場合、キズなどが付きやすく、またカー
ドを使用している内にホログラム箔のエッジ部分が剥げ
てしまう等の問題があった。
【0005】従来、IDカードの画像は例えば、支持体
の表面に、銀塩写真法により顔写真や文字画像を形成
し、更にその表面に保護層を設けてなる。この銀塩写真
法等による顔写真のごとき階調画像は、他の記録手段を
用いた場合と比べて圧倒的に優れた画質を得る事が出来
る。しかしこれとは逆に銀塩写真方式は、文字あるいは
マークのごとき、2値画像を同時に得ようとした場合に
は、シャープネスに欠け、あるいは濃度に欠けるという
問題点があった。このことは、銀塩写真の階調性に由来
しており、階調画像を最適化するが故に2値画像は劣化
するという事情がある。
【0006】このような事情から、顔写真部分をカード
に埋め込み、あるいはラミネートシートに挟み込み、他
の文字記録は2値画像に適した記録方法(例えば印刷や
種々のプリンターを用いた方法)で記録する手法がとら
れてきた。しかし、この方法の場合には、カードに埋め
込み或いは挟み込む為に手間取り、仕上がりもモノシッ
ク性に欠けたIDカードとなってしまう。
【0007】本発明者らは鋭意研究の結果、顔写真画像
として圧倒的に階調再現性に優れ、文字もしくはマーク
としてシャープネスに優れ、かつカードへの埋め込み或
いは挟み込みのごとき手間を取ることなく、一体感の高
い高品位な写真カードであって、かつ熱転写による文字
形成が可能であり、かつIDカードとして充分な、偽変
造防止性、機械的強度を有するカードの構成を開発する
に至った。特に、文字画像を溶融熱転写し、顔画像のよ
うな諧調画像を昇華熱転写で記録すると高品位なカード
とする事ができる。
【0008】レンチキュラーもホログラムと同様にその
造り難さから、偽変造防止に使われている。しかし、レ
ンチキュラーの場合、予めカード形状に打ち抜きを施し
ておいて、画像をカードに記載した後、カード表面全体
にラミネートしたりすることになる。ラミネートは位置
合わせが困難な為、ラミネートした後に打ち抜きを行う
こともできるが、この場合には、カード発行窓口で、打
ち抜きを行わねばならず、やはり実用上有効と言えるも
のではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
基づくもので、簡便に、高品位で機械的強度に優れ、高
度に偽変造防止されたIDカードを得る方法及びそのよ
うなカードを提供することをその目的とする。
【0010】本発明者らは鋭意検討の結果、以下に述べ
る知見を得て本件発明を為すに至った。
【0011】従来、カード表面にホログラムあるいは金
属蒸着箔(以下代表的にホログラムと称する)を形成し
ていたが、ホログラムが剥げてしまったり、キズにより
劣化してしまったりした。そこでホログラムの上を熱可
塑性樹脂コート保護層やラミネートフィルムで保護した
場合、ホログラムの輝きを失ってしまう。ところが、紫
外線硬化樹脂で保護することによって、格段にホログラ
ムの耐久強度が増すばかりではなく、紫外線硬化樹脂に
よる保護層では、保護層自身の光沢が手伝って、ホログ
ラムの外見上の明るさを失わないことも解った。また、
ホログラムを形成する場合、紫外線硬化樹脂上にホログ
ラムを形成すると剥げにくく、また下地が硬いことに起
因してキズになりにくいことも発見した。
【0012】加えて、ホログラムあるいは金属蒸着箔の
上に、網点印刷画像を形成した場合、単にそれらを形成
した場合に比べ、その複雑さ故に偽造防止に効果がある
ばかりではなく、カードを軽く曲げた時に、ホログラム
あるいは金属蒸着箔画像上にモアレが発生し、独特な光
学模様を示すことが解った。また、本来カラーコピー機
での複写を防止する為に形成するホログラムあるいは金
属蒸着箔は、例えば文字画像を表現する場合など、それ
だけでは識別性や判読性が低いが、印刷を施すことでこ
れらが高められる。
【0013】特にホログラムは画像形成前に予め、ホッ
トスタンパー等の加熱ヘッドにより転写形成しておくこ
とが、IDカード発行窓口での煩雑さや、IDカード発
行装置をコンパクトに収める意味で好ましい。しかし、
ホログラムを形成した後に例えばサーマルヘッドで熱転
写画像を形成する場合、しばしばホログラム箔の厚さに
よる、凸部分により形成画像が損なわれる。これは、サ
ーマルヘッドのカード面への密着を凸部分が阻害する為
である事が解った。その為ホログラム箔の全体の転写膜
厚を10μm以下、特に5μm以下とする事が好ましい事も
解った。又、このことはホログラムを熱転写する場合
の、圧力にも影響され、押圧力を大きくしてホッスタン
プを下地にめり込ますことも有効である。
【0014】更に、ホログラムを形成した後に中間樹脂
層でホログラムを被覆してしまうことが有効な手段と解
った。中間樹脂層は、例えば印刷やコーティングにより
塗設することが好ましい。コーティングが特に好ましい
のは、レベリング効果によりホログラム周辺との段差を
緩和する為である。中間樹脂層としては、熱可塑性樹脂
であってもよいが、紫外線硬化樹脂であることが特に好
ましい。
【0015】ホログラムとともに形成した画像を保護す
る目的で、透明な熱転写箔を画像およびホログラム上に
形成する場合、特に中間樹脂層を塗設しておくことが好
ましい事が解った。ホログラム上に直接熱転写箔を形成
すると、失透することがままあるが、中間樹脂層の存在
によりこれを防ぐことが出来るからである。
【0016】更に、サーマルヘッドを用いてホログラム
を自由な形状に転写し、その輪郭形状でカード識別手段
とできることも見いだした。
【0017】更に、透明(光透過性)のホログラムの場
合、画像の上に形成して画像を見る事ができ、かつホロ
グラム上から画像に細工しようとするとホログラムの破
壊に伴って画像も破壊されてしまうことが解った。
【0018】ホログラムの登載は確かに偽造防止の一助
となるが、高価なためIDカードのコストをいたずらに
上昇してしまう欠点がある。そこで本発明者らはホログ
ラムを採用しない場合、凹凸のある刻印を加熱して、あ
るいは加熱せずに押印(以下、エンボス加工とも言
う。)した後、紫外線硬化表面樹脂層を形成すると、エ
ンボス加工が長期に渡り耐久する事をつきとめた。
【0019】エンボス加工の場合、微妙な凹凸がよくみ
ると存在するだけなので、カード上の他のいかなる情報
の上にも重ねることができ、限られたカード表面を有効
に使用できるばかりではなく、特に例えば昇華画像上に
割り印として施すなど、重ねて用いる事がカード作成の
複雑さを増し特に効果がある。凹凸のレベルとしては、
20〜0.01μmが好ましい。20μmより深い場合には、画像
を破損してしまう危険性があり、浅すぎるとエンボス画
像を確認しにくい欠点がある。
【0020】凹凸表面とその凹凸表面に呼応したレンチ
キュラー画像からなるレンチキュラーはホログラムと並
んで偽造防止効果をもつが、表面の凹凸が大きい為、従
来は支持体上に画像形成後、画像を被覆あるいは画像横
に位置する様に施されていた。そこでレンチキュラー裏
面に画像形成層を形成し、該層に画像形成した後、有色
背景層により画像を隠蔽すれば、画像形成部分にはレン
チキュラーの凹凸を形成しなくても良いのでムラのない
画像を形成できることが解った。
【0021】
【課題を解決するための手段】したがって、上記課題を
解決する手段は、以下の様である。 1) 支持体上に順に画像を受容した層、ホログラムを
有し、更に紫外線硬化樹脂を用いて形成された表面保護
層を有することを特徴とするIDカード。 2) 前記ホログラムと前記表面保護層の間に中間樹脂
層を有することを特徴とする上記1記載のIDカード。 3) 前記中間樹脂層が紫外線硬化樹脂層であることを
特徴とする上記2記載のIDカード。 4) 支持体上に画像を受容した層を有し、前記支持体
の画像面側の少なくとも1層及び画像を受容した層から
選ばれる少なくとも1つが、光学変調機能を持つひとつ
の方向に規則性を有する凹凸のエンボス加工を有し、更
に紫外線硬化樹脂を用いて形成された表面保護層を有す
ることを特徴とするIDカード。 5) 前記画像を受容した層と前記表面保護層との間に
更に画像保護層を有することを特徴とする上記4記載の
IDカード。 6) 支持体上に順に画像を受容した層、紫外線硬化樹
脂を用いて形成された表面保護層及びホログラムを有す
ることを特徴とするIDカード。 7) 前記ホログラムが光透過性ホログラムであること
を特徴とする上記6記載のIDカード。 8) 前記ホログラムが画像の少なくとも一部を被覆す
るように形成されていることを特徴とする上記6又は7
に記載のIDカード。 9) 前記画像を受容した層と前記表面保護層との間に
更に画像保護層を有することを特徴とする上記6乃至8
のいずれかに記載のIDカード。 10) 支持体上に順に画像を受容した層、金属蒸着箔
及び少なくとも金属蒸着箔を被覆する紫外線硬化樹脂を
用いて形成された表面保護層を有することを特徴とする
IDカード。 11) 前記金属蒸着箔と前記表面保護層の間に中間樹
脂層を有することを特徴とする上記10記載のIDカー
ド。 12) 前記中間樹脂層が紫外線硬化樹脂層であること
を特徴とする上記11記載のIDカード。 13) 支持体上の画像を受容する層に画像を形成した
後、サーマルヘッドを用いてホログラムをイメージワイ
ズに熱転写し、更に紫外線硬化樹脂を用いて形成された
表面保護層を形成することを特徴とするIDカードの作
成方法。 14) 支持体上の画像を受容する層に画像を形成した
後、ホログラム又は金属箔又は有色転写箔を形成画像の
少なくとも1部を被覆する様にイメージワイズに熱転写
し、更に紫外線硬化樹脂を用いて形成された表面保護層
を形成することを特徴とするIDカードの作成方法。 15) 画像を受容した層に形成された画像が、昇華型
熱転写および溶融熱転写から選ばれる少なくとも1つの
方法によるものであることを特徴とする上記1乃至12
に記載のIDカード。 16) 画像を受容する層に形成される画像が、昇華型
熱転写および溶融熱転写から選ばれる少なくとも1つの
方法によるものであることを特徴とする上記13又は1
4に記載のIDカードの作成方法。
【0022】本発明の具体的な構成の例を図1〜12に示
した。以下、本発明を構成するための各項目について詳
述する。(なお、符号は図のそれと共通である。) 1.カードの支持体 カードの支持体としては、塩化ビニル、ポリエステル、
ポリスチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂と言った公
知の樹脂基体及びこれらの貼合基体、基紙、コート紙等
が使用できる。
【0023】特に好ましい基体としては2軸延伸ポリエ
ステルフィルムの両側にポリオレフィンをラミネートし
たものが好ましい。ポリエステルとしては、従来から公
知の方法で製造されるものを使用することができ、たと
えば、ポリエチレンテレフタレート等を挙げることがで
きる。ポリオレフィン層に使用されるポリオレフィンと
しては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン、ポリスチレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等を挙げることがで
きる。ポリオレフィン層に使用される樹脂はコポリマー
であってもよい。特にポリプロピレンは耐熱性等の点で
好ましい。ポリオレフィンおよびポリエステルフィルム
の接着層としては、通常、一般に用いられる水溶液型、
エマルジョン型、溶剤型、無溶剤型接着剤や固体状接着
剤、あるいはフィルム、テープ、ウェブ状接着剤等を使
用することができ、たとえば、にかわ、デンプン等の天
然高分子系接着剤、酢酸セルロース等の半合成天然高分
子系接着剤、酢酸ビニル、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性
樹脂系接着剤、エポキシ、ウレタン等の熱硬化性樹脂系
接着剤、クロロプレン、NBR等のゴム系接着剤、ケイ
酸塩系、アルミナセメント、低融点ガラス等の無機高分
子系接着剤、アクリル、エポキシ等の紫外線硬化型接着
剤等を挙げることができる。
【0024】基体の白色隠蔽性が不足している場合、白
色隠蔽層を基体の中間層に形成することが特に好まし
い。白色隠蔽層としては、樹脂に白色顔料を含有させる
ことにより形成することができる。上記白色顔料として
は、たとえば、チタンホワイト、炭酸マグネシウム、酸
化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレー、炭酸
カルシウム等を挙げることができる。
【0025】なお、上記白色顔料は、基材層を構成する
いずれかの層に含有されていてもよい。この場合、簡単
な例としてはたとえば、白色顔料を含有した塩化ビニ
ル、ポリエステル、ポリスチレン、ポリプロピレン、A
BS樹脂と言った公知の樹脂基体や基紙、コート紙等が
使用できる。上記ポリオレフィン層に白色顔料を配合す
ることができる。また、2軸延伸ポリエステルフィルム
層に白色顔料を配合することができる。白色顔料の配合
により、後の工程で形成される画像の鮮明性を一層向上
させることができる。
【0026】これら白色顔料の各層における含有量は、
通常その層の0.5〜50.0質量%、好ましくは5.0〜40質量
%である。
【0027】いずれの基材層も、塗工法、ラミネート
法、共押出法、ホットメルトエクストルージョン法等の
従来から公知の方法で形成することができる。ラミネー
ト法により基材層を形成する場合には、基材層を構成す
る各層間に接着層を介在させるのが好ましい。
【0028】さらにまた、この支持体層と画像形成層と
は、接着層を介して積層されていてもよく、また接着層
を介さずに積層されていてもよい。この場合の接着層は
基材層を構成するときの接着層と同じ構成でもよい。
【0029】IDカード用としての2軸延伸ポリエステ
ルフィルム層の厚みは、特に好ましくは300〜500μmで
ある。そして、IDカードの全体の厚みは、200〜1,000
μm、好ましくは250〜850μm、特に好ましくは300〜600
μmである。
【0030】ポリオレフィン層の厚さは通常5〜200好
ましくは10〜100μm。各層およびIDカードの厚みが前
記範囲にあることにより、耐久性に優れたIDカードと
することができる。 2.画像を受容する層(受像層) 本発明の受像層は、その表面にすくなくとも昇華性色素
による階調情報含有画像を形成し得る。
【0031】前記受像層の構成は、後述する昇華型熱転
写記録用インクシートにおけるインク層から、加熱によ
り拡散してくる昇華性色素を受容することができる限り
特に制限がなく、基本的にバインダーおよび必要に応じ
て各種の添加剤で形成される。IDカード用支持体の表
面に受像層を形成する方法としては、受像層を形成する
成分を溶媒に分散あるいは溶解してなる受像層用塗工液
を調製し、その受像層用塗工液を前記IDカード用支持
体の表面に塗布し、乾燥する塗工法、あるいは前記受像
層を形成する成分を有する混合物を溶融押出し、IDカ
ード用支持体の表面にラミネートするラミネート法等を
挙げることができる。IDカード用支持体の表面に形成
される受像層の厚みは、一般に1〜50μm、好ましくは
2〜20μm程度である。 −受像層用バインダー− 本発明における受像層用のバインダーとしては、塩化ビ
ニル系樹脂、ポリエテル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリビニールアセタール系など各
種の耐熱性樹脂などさまざまのバインダーを使用するこ
とができる。バインダーの種類の選択は任意であるが、
画像保存性などの点において、ポリビニルアセタール系
樹脂または塩化ビニル系樹脂が好ましい。前記ポリビニ
ルアセタール系樹脂としては、ポリビニルアセトアセタ
ール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホル
マール樹脂などがあげられる。前記塩化ビニル系樹脂と
しては、ポリ塩化ビニル樹脂と塩化ビニル共重合体とを
挙げることができる。この塩化ビニル共重合体として
は、塩化ビニルをモノマーユニットとして50モル%以上
の割合で含有する塩化ビニルと他のコモノマーとの共重
合体を挙げることができる。前記ポリビニルアセタール
系樹脂、塩化ビニル系樹脂の他に、ポリエステル系樹脂
も昇華型感熱転写用の受像層として好適に用いることが
できる。 −添加剤− 受像層には、添加剤として、剥離剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、光安定剤、フィラー、顔料を添加しても良
い。また増感剤として可塑剤、熱溶剤などをを添加して
も良い。剥離剤は、後述する昇華型感熱転写用インクシ
ートと受像層との剥離性を向上させることができる。こ
のような剥離剤としては、シリコーンオイル(シリコー
ン樹脂と称されるものも含む);ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、アミドワックス、テフロ
ン(R)パウダー等の固型ワックス類;弗素系、燐酸エ
ステル系の界面活性剤等が挙げられ、中でもシリコーン
オイルが好ましい。
【0032】このシリコーンオイルは、単に添加するタ
イプ(単純添加型)と、硬化もしくは反応させるタイプ
(硬化反応型)とがある。単純添加型の場合には、バイ
ンダーとの相溶性を向上させるために、変性シリコーン
オイルを使用するのが好ましい。変性シリコーンオイル
としては、ポリエステル変性シリコン樹脂、アクリル変
性シリコン樹脂、ウレタン変性シリコン樹脂(もしく
は、シリコン変性ウレタン樹脂)、セルロース変性シリ
コン樹脂、などを挙げることができる。
【0033】酸化防止剤としては、特開昭59-182785
号、同60-130735号、特開平1-127387号公報等に記載の
酸化防止剤、および写真その他の画像記録材料における
画像耐久性を改善するものとして公知の化合物を挙げる
ことができる。
【0034】紫外線吸収剤および光安定剤としては、特
開昭59-158287号、同63-74686号、同63-145089号、およ
び写真その他の画像記録材料における画像耐久性を改善
するものとして公知の化合物を挙げることができる。
【0035】フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂
粒子を挙げることができる。この無機微粒子としてはシ
リカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土、活
性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒子と
してはフッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル
樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げること
ができる。これらの無機・有機樹脂粒子は比重により異
なるが、0.1〜70質量%の添加が好ましい。
【0036】顔料としては、代表例としてチタンホワイ
ト、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリ
カ、タルク、クレー、カオリン、活性白土、酸性白土な
どを挙げることができる。 −その他− 受像層と熱転写記録用インクシートのインク層との融着
防止をより効果的にするため、受像層の表面に剥離剤を
含有する剥離層がさらに積層されていても良い。この剥
離層の厚みは、通常0.03〜2.0μmである。また、IDカ
ード用支持体と受像層との間にクッション層あるいはバ
リヤー層を設けることもできる。クッション層を設ける
と、ノイズが少なくて、画像情報に対応した画像を再現
性良く転写記録することができる。クッション層を構成
する材質としては例えばウレタン樹脂、アクリル樹脂、
エチレン系樹脂、プロピレン系樹脂、ブタジエンラバ
ー、エポキシ樹脂等が挙げられる。クッション層の厚さ
は通常、1〜100μm、好ましくは3〜30μmである。
【0037】バリヤー層を設けると昇華性色素のIDカ
ード用支持体への拡散が防げ、IDカード用支持体内で
の色素の滲みなどを防止することができる。バリヤー層
を構成する材質としては例えばゼラチン、カゼインなど
の親水性バインダー、Tgの高いポリマーなどが挙げられ
る。 3.昇華熱転写画像 −昇華型熱転写記録用インクシート− 受像層における階調情報含有画像は、昇華型熱転写記録
用インクシートを使用することにより形成することがで
きる。前記昇華型熱転写記録用インクシートは、インク
シート用支持体とその上に形成された昇華性色素含有イ
ンク層とで構成することができる。インクシート用支持
体としては、寸法安定性がよく、感熱ヘッドでの記録の
際の熱に耐える限り特に制限がなく、従来から公知のも
のを使用することができる。昇華性色素としてはシアン
色素、マゼンタ色素、イエロー色素を挙げることができ
る。
【0038】特に好ましいのは、開鎖型または閉鎖型の
活性メチレン基を有する化合物とp-フェニレンジアミン
誘導体の酸化体またはp-アミノフェノール誘導体の酸化
体とのカップリング反応により得られるアゾメチン色素
およびフェノールまたはナフトール誘導体とp-フェニレ
ンジアミン誘導体の酸化体またはp-アミノフェノール誘
導体の酸化体とのカップリング反応により得られるイン
ドアニリン色素である。昇華性色素含有インク層に含有
される色素としては、形成しようとする画像が単色であ
るならば、イエロー色素、マゼンタ色素、およびシアン
色の何れであってもよい。
【0039】IDカードにおける受像層中に金属イオン
含有化合物が含まれているときには、該金属イオン含有
化合物とキレートを形成することのできる色素化合物が
好ましい。
【0040】金属イオン含有化合物とキレートを形成す
る色素化合物としては、特に制限はなくそれ自体公知の
各種の化合物を適宜に選定して使用することができる。
具体的には、例えば特開昭59-78893号、同59-109349
号、特願平2-213303号、同2-214719号、同2-203742号に
記載されているシアン色素、マゼンタ色素、イエロー色
素などを挙げることができる。
【0041】上記の色素の中でも、金属イオン含有化合
物と2座のキレートを形成することができる色素化合物
を使用するのが好ましい。そのような色素として、例え
ば、下記一般式で表される色素などを挙げることができ
る。
【0042】
【化1】
【0043】ただし、前記式中X1は、少なくとも1つ
の環が5〜7個の原子から構成される芳香族の炭素環、
または複素環を完成するのに必要な原子の集まりを表
し、アゾ結合に結合する炭素原子の隣接位の少なくとも
1つが、窒素原子又はキレート化基で置換された炭素原
子である。X2は、少なくとも1つの環が5〜7個の原
子から構成される芳香族複素環又は芳香族炭素環を表
す。Gはキレート化基を表す。
【0044】前記色素の使用量は、通常、インクシート
の支持体1m2当たり0.1〜20gであり、好ましくは0.2〜
5gである。 4.ホログラム、13.金属蒸着箔、10.エンボス加
工 エンボス,ホログラムを設ける方法としてはすでにエン
ボス,ホログラムが設けられたシートのホットスタンプ
による転写、あるいは該シートを粘着剤によりIDカー
ド上に貼付けする方法、紫外線硬化樹脂,透明保護層,
受像層,支持体または筆記層上に直接エンボス加工、エ
ンボスタイプのホログラムを設ける方法がある。転写,
粘着型のエンボス加工、ホログラムシートは公知のもの
が使用できる。
【0045】これを紫外線硬化樹脂上に設ける場合には
接着性を良好にするために紫外線硬化樹脂を半硬化の状
態で転写,接着した後、完全に樹脂を硬化させることが
好ましい。
【0046】また、エンボス加工、ホログラムを設ける
場所は紫外線硬化樹脂の下が好ましい。この位置に設け
ることにより偽変造防止効果を高め、さらにエンボス加
工、ホログラムの耐久性を高めることができる。
【0047】直接エンボス加工を行なう場合、例えばひ
とつの方向に規則性を有し、これにより光学変調機能を
持たせることができる。
【0048】ひとつの方向に規則性を有し、これにより
光学変調機能を持たせた凹凸とは反射光ないし透過光の
光量を規則性をもって光学的に変化させるようなもので
あればよい。凹凸の光量変調の形式としてはレンズを利
用し、一定の方向にレンズ作用を有する凹凸を持ついわ
ゆるレンチキュラーレンズや、凹凸の表面で光の反射量
を変えることのできるもの、例えば一般に写真業界で絹
目と称される表面などがある。表面の凹凸を一方の方向
にのみ規則性を持つ凹凸とする場合は畝状に凹凸を一定
間隔aで形成すればよい。
【0049】あるいはX−Y方向(直角方向)に規則性
を持つ凹凸として配列することも可能である。このよう
な光量変調を行なう規則性のある凹凸の繰り返し密度I
=1/aは50〜2000dpi(dpiは、2.54cm当たりの
ドット数を表す、以下同。)とすることが好ましい。線
密度が低い場合には内容が見づらくなりまた高い場合に
は凹凸の形成が難しい。凹凸の深さは紫外線樹脂の密接
率や、光沢,厚み等を考慮して必要な光量変調が得られ
る程度とすればよいが、通常は0.1〜400μmが好まし
い。また、光量変調を行なう規則性のある凹凸のある部
分の下面には凹凸に対応した画像があることが好まし
い。あるいは光量変調を行なう規則性のある凹凸のある
部分の下面に凹凸に対応した画像を設けない場合は、真
偽判定を行なう際に網線または網目を有するか、あるい
は上記光変調部と同様少なくとも一方の方向に規則性を
もって光の強さを変化させることのできる透明なガラ
ス,プラスチックからなるフィルム片を重ね合わせ、互
いの角度を変化させるとモアレが生じ、真偽判定が容易
になる。
【0050】また、直接、位相型ホログラムを作成する
場合には次のような方法をとることができる。例えば、
エンボスタイプのホログラムを作成する一般的な方法と
同様の方法で紫外線硬化樹脂の表面凹凸を設けこれによ
り位相型ホログラムとすることができる。
【0051】エンボスタイプのホログラムを作成する一
般的な方法はまずフォトレジストとレーザーを用いて表
面レリーフ型ホログラムを作成し、この表面レリーフ型
ホログラムからニッケルめっきにより金型を作成する。
エンボスタイプのホログラムはこの金型を用いて、熱可
塑性樹脂に熱プレスを行なうことで得られるが、ここで
紫外線硬化樹脂の表面にプレスを行なうことでカード等
の表面に直接ホログラムを設けることができる。この
時、紫外線硬化樹脂を半硬化の状態でプレスを行い、紫
外線硬化樹脂表面にホログラムを作成した後、完全に樹
脂を硬化させることもできる。この様な方法をとればプ
レスの条件を緩やかに設定でき、好ましい。
【0052】また、紫外線硬化樹脂上に設けたホログラ
ムを見やすくするために、その表面に金属蒸着層などの
反射層を設けるか、紫外線硬化樹脂と屈折率が大きく違
う樹脂を表面に設けるなどの方法をとることができる。
【0053】尚、金属蒸着箔タイプのホログラムの場
合、膜厚は100Å〜2000Åが好ましい。 5.紫外線硬化樹脂層 本発明においては、紫外線照射によって硬化してなる実
質的に透明な硬化保護層を画像面側の最外保護層として
形成するのが好ましい。該保護層は紫外線硬化性樹脂を
含有するコーティング剤を塗布し、紫外線を照射するこ
とによって形成することができる。 −コーティング剤− このコーティング剤は、紫外線硬化性のプレポリマーと
重合開始剤とを主成分とする組成物によって形成するこ
とができる。
【0054】紫外線硬化性のプレポリマーとしては、1
分子内にエポキシ基を2個以上含有するプレポリマーを
挙げることができる。このようなプレポリマーとして
は、例えば、脂環式ポリエポキシド類、多塩基酸のポリ
グリシジルエステル類、多価アルコールのポリグリシジ
ルエーテル類、ポリオキシアルキレングリコールのポリ
グリシジルエーテル類、芳香族ポリオールのポリグリシ
ジルエーテル類、芳香族ポリオールのポリグリシジルエ
ーテル類の水素添加化合物類、ウレタンポリエポキシ化
合物類およびエポキシ化ポリブタジエン類などが挙げら
れ、これらは単独で使用することも2種以上併用するこ
ともできる。又、コーティング剤中のこのプレポリマー
の含有量は70質量%以上であることが好ましい。
【0055】重合開始剤としては、カチオン重合開始剤
が好ましく、具体的には、芳香族オニウム塩を挙げるこ
とができる。この芳香族オニウム塩として、ホスホニウ
ム塩のような周期律表第Va族元素の塩(例えばヘキサ
フルオロリン酸トリフェニルフェナシルスルホニウムな
ど)、スルホニウム塩のような第VIa族元素の塩(例え
ばテトラフルオロホウ酸トリフェニルスルホニウム、ヘ
キサフルオロリン酸トリフェニルスルホニウム、ヘキサ
フルオロリン酸トリス(4-チオメトキシフェニル)スルホ
ニウムおよびヘキサフルオロアンチモン酸トリフェニル
スルホニウムなど)、およびヨードニウム塩のような第
VIIa族元素の塩(例えば塩化ジフェニルヨードニウム
など)を挙げることができ、スルホニウム塩、中でも、
紫外線硬化性と組成物の貯蔵安定性の点でヘキサフルオ
ロアンチモン酸トリアリールスルホニウムが好ましい。
これらのコーティング剤中の含有量は、3〜20質量%が
好ましく、特に5〜12質量%が好ましい。
【0056】紫外線硬化性の樹脂としては、前記エポキ
シ系硬化性樹脂に限られず、ラジカル重合性の樹脂、例
えば単官能性あるいは多官能性アクリレート化合物を挙
げることができる。
【0057】コーティング剤中には、更に油類(特にシ
リコーン油)、シリコーン-アルキレンオキシド共重合
体(たとえばユニオンカーバイト社から市販されている
L−5410)のような界面活性剤、シリコーン油含有脂肪
族エポキシド類、3M社から市販されているFO−171
および3M社から市販されているFO−430、大日本イ
ンキ株式会社から市販されているMegafac F−141のよ
うなフルオロカーボン界面活性剤等を含有させてもよ
い。
【0058】このコーティング剤中には、さらに、たと
えば、スチレン、パラメチルスチレン、メタクリル酸エ
ステル、アクリル酸エステル等のビニル単量体やセルロ
ース系、熱可塑性ポリエステル、フェニルグリシジンエ
ーテル、ケイ素含有モノエポキシド、ブチルグリシジル
エーテル等のモノエポキシ等が、この発明の効果を阻害
しない範囲で含有されていてもよい。
【0059】また、このコーティング剤中には、不活性
性成分として、たとえばタルク、炭酸カルシウム、アル
ミナ、シリカ、マイカ、硫酸バリウム、炭酸マグネシウ
ム、ガラス等の充填剤、染料、顔料、増粘剤、可塑剤、
安定剤、レベリング剤、カップリング剤、粘着付与剤、
シリコーン基含有活性剤、フルオロカーボン基含有表面
活性剤等の濡れ向上剤、その他の各種添加剤、さらにコ
ーティング剤の塗布中における流動性を改良することを
目的として、前記カチオン重合開始剤とほとんど反応し
ないアセトン、メチルエチルケトン、メチルクロライド
等の少量の溶剤を含有させても良い。 −塗布方法および塗布条件− 前記コーティング剤の塗布は、場合により溶剤等を加え
るなどして適宜の粘度に調整されたコーティング剤を、
ダブルロールコータ、スリットコータ、エアナイフコー
タ、ワイヤーバーコータ、スライドホッパー、スプレー
コーティング、グラビアロール、フェルト、布などの繊
維状部材から染み出す方式(通称フェルト塗布)等の通
常の方法にて基材表面に塗布することにより、達成する
ことができる。
【0060】これらの適宜の塗布方法により、前記コー
ティング剤による塗布層が、通常0.1〜30μm、好ましく
は1〜20μmの厚みになるように、塗布される。
【0061】塗布後に、前記コーティング剤による塗布
層に紫外線が照射され、コーティング剤中の紫外線硬化
性のプレポリマーの重合反応ないし硬化反応が進行す
る。
【0062】ここで、紫外線というとき、これは紫外領
域の光を意味し、また、紫外領域の光を含む光線をも含
む意味である。したがって、紫外線の照射として、太陽
光線の照射、低圧水銀灯の照射、高圧水銀灯の照射、超
高圧水銀灯の照射、カーボンアーク等の照射、メタルハ
ライドランプによる反射、キセノンランプの照射等を挙
げることができる。
【0063】紫外線を照射するときの雰囲気としては、
空気、窒素ガス、炭酸ガス等の不活性ガス雰囲気が好ま
しい。
【0064】紫外線の照射時間としては、紫外線領域の
照射光源の種類によって相違するのであるが、通常0.5
秒〜5分、好ましくは3秒〜2分である。通常、照射時
間の短い場合には照射強度の大きい大型の光源を必要と
し、照射時間が長い場合には照射強度の小さい光源を使
用することもできる。もっとも、照射強度の小さな光源
では硬化作用時間が長くなり、製造工程上有利ではな
い。しかし、この発明では、200W以下の紫外線発生ラ
ンプを用いて、3秒〜2分の照射によって、実用上十分
な強度を有する硬化被膜を形成することができる。
【0065】なお、硬化に際しては、紫外線の照射時ま
たは照射の前後において、コーティング剤の塗布膜を加
熱すると、硬化時間の短縮を図ることができる。そのよ
うな加熱をする場合、加熱温度は30〜80℃が好ましい。
紫外線照射前においては、前記加熱温度による加熱時間
は長くても短くても良いのであるが、紫外線照射後にお
いては、加熱時間は1〜120分が好ましい。 6.筆記層 本発明のIDカードには、通常の場合、支持体の受像層
形成面とは反対側の表面に、筆記層が形成される。本発
明のIDカードを運転免許証等とする場合には、筆記層
を設けることが特に好ましい。筆記層を形成しておく
と、そのIDカードに種々の情報を筆記することができ
て便利であるからである。前記筆記層に関する説明は、
特開平1-205155号公報の第4頁右上欄第14行から第4頁
右下欄第2行までに記載の「書き込み層」に関する説明
をもって代え、その詳細な説明を省略する。 7.溶融熱転写画像 本発明のIDカードに、文字情報などの必ずしも階調情
報を必要としない情報が形成されるとき、熱溶融性イン
クシートを用いた溶融熱転写画像が形成されることがあ
る。熱溶融性インクシート及び転写記録方法は公知のも
のを適宜採用することができる。 8.画像保護箔 本発明の画像保護層は画像保護層用転写箔によって形成
することができる。画像保護用転写箔は、形成した階調
情報含有画像の表面に加熱加圧することにより実質的に
透明な樹脂保護層を転写して前記画像を保護する。画像
保護用転写箔は、例えば転写シート用支持部材の表面に
転写用画像保護樹脂層を形成してなる転写シートを使用
する。画像保護用転写箔は、単層であっても良いし、接
着層と剥離層および、あるいは中間層とからなる複数層
であっても良い。更に、画像保護用転写箔は紫外線吸収
剤を含有していることが好ましい。
【0066】この画像保護用転写箔用支持体としては、
耐熱性を有すると共に画像保護用転写箔を積層すること
ができる素材であれば特に制限がなく、例えば塩化ビニ
ル系樹脂シート、ABS樹脂シート、ポリエチレンテレ
フタレートベースフィルム、ポリエチレンナフタレート
ベースフィルム等の各種プラスチックフィルムないしシ
ートを挙げることができる。前記フィルムの厚みは通常
3〜50μm好ましくは6〜30μmである。
【0067】画像保護用転写樹脂層と支持体との間に
は、剥離性を高めるために剥離層が設けられていること
が好ましく、この剥離層中にはポリビニルアセタール系
樹脂およびまたはエチルセルロース系樹脂あるいは、ア
クリル系樹脂等が含有されていることが好ましい。これ
らの樹脂の含有量は通常5〜100%好ましくは20〜100%
である。膜厚は通常0.2〜3.0μm好ましくは0.3〜2.0μm
である。
【0068】本発明の画像保護用転写箔において、転写
される樹脂層にクッション性を持たせ転写時の受像層と
の密着性を高めたり、接着層と剥離層の層間の接着性を
高める等の目的で中間層を設けることが好ましい。膜厚
は通常0.2〜3.0μm好ましくは0.3〜2.0μmである。
【0069】本発明の画像保護用転写箔の中間層には熱
可塑性樹脂を含有していることが好ましく、スチレン−
ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレ
ン−スチレン(SIS)、スチレン−エチレン/ブチレ
ン−スチレン(SEBS)、スチレン−エチレン/プロ
ピレン−スチレン(SEPS)、スチレン−エチレン/
プロピレン(SEP)のブロックコポリマー等があげら
れる。
【0070】このほかに好ましい樹脂としては、例えば
ホットメルト型接着剤を構成する組成物(例えばエチレ
ン−塩化ビニル系共重合体、ワックス、可塑剤、粘着付
与剤、充填剤等を含む。)、ポリ酢酸ビニルエマルジョ
ン系接着剤を構成する組成物、クロロプレン系接着剤を
構成する組成物、エポキシ樹脂系接着剤を構成する組成
物、アクリルエステルあるいはアクリルエステル共重合
体等がある。
【0071】この転写シートによる画像保護用転写箔の
受像層への転写は、通常サーマルヘッド、ヒートローラ
ー、ホットスタンプマシンなどの加熱しながら加圧を行
える手段を用いて転写をおこなう。このなかでもとく
に、サーマルヘッドとヒートローラーが本発明の目的に
おいて好ましい。 −紫外線吸収剤− 本発明の画像保護箔は、画像の耐久性を向上させるとい
う意味において転写される樹脂層中に紫外線吸収剤、紫
外線安定剤、酸化防止剤を含有することが好ましい。紫
外線吸収剤は、画像保護箔が接着能力を有する接着層と
剥離層の2層である場合は該接着層中あるいは該剥離層
またはその両層に、それ以外のたとえば中間層などの複
数の層からなる場合は、画像上に転写される少なくとも
1層に含有される。次に前記酸化防止剤としては、特開
昭59-182785号、同60-130735号、特開平1-127387号公報
等に記載の酸化防止剤、および写真その他の画像記録材
料における画像耐久性を改善するものとして公知の化合
物を挙げることができる。 9.中間樹脂層 本発明でいう中間樹脂層は、画像形成層の上、あるいは
ホログラムや金属箔の上に形成される。
【0072】特に、紫外線硬化性インクを用いて印刷す
ることが、更にホログラムや金属箔の上に画像保護箔を
形成する際の失透を防ぐのに効果があることが本発明者
らの研究によって明らかになった。該層の膜厚として
は、0.3〜5μmが好ましい。 11.12.レンチキュラー 本発明におけるレンチキュラーは、反射光ないし透過光
の光量を規則性をもって光学的に変化させ得る光量変調
層であれば特にその凹凸の態様について制限はなく、公
知のものを適宜採用できる。ただ、規則的に配列される
凹凸は実質的に均一な形状であることが好ましい。 14.有色網点画像 本発明における有色網点画像は通常の印刷と同様に形成
し得るが、それのみならず、例えばIDカードに記載す
るフォーマット情報(個人に依存しない共通情報)も、
画像形成層上や支持体上に印刷することが出来る。印刷
方法は特に制限されず公知の方法、例えばオフセット印
刷、ドライオフセット印刷、グラビア印刷、シルク印刷
等の方法で可能である。ホログラムや金属箔の上に網点
画像を印刷する場合にも同様に公知の方法を使用でき
る。本発明IDカードに採用する場合の網点面積率は1
〜80%であることが好ましい。 15.有色背景層 本発明でいう有色背景層は、有色転写箔の熱転写により
形成することができる。熱転写する際の熱ヘッドとして
は、サーマルヘッドやヒートロールや熱刻印等の公知の
熱ヘッドを用いることができる。
【0073】有色背景層の色としては、白色が好まし
い。通常知られている白色含料(酸化チタン、硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム)をバインダに分散して着色層と
して得られる。当然、白に限られず他の色でもよい。ま
た金属蒸着層を持つ箔を用いることも隠蔽性を稼ぐ上で
好ましい。こうした有色背景層を画像形成層に接着せし
めるために、熱接着性の接着層を必要とするが、該接着
層は前述の、画像保護箔に使用する接着層樹脂を使うこ
とが出きる。
【0074】以上述べて来た構成を適宜採用して本発明
のIDカードを得ることができ、その作成は例えば次の
ように行う。
【0075】即ち、受像層と昇華型熱転写インクシート
又は溶融型熱転写インクシートのインク層と重ねてイメ
ージワイズに過熱することにより画像を形成するが、該
画像形成の前又は後に、ホログラム・エンボス又は金属
箔を搭載し、次いで紫外線硬化性樹脂を塗布し紫外線を
照射することにより紫外線硬化表面保護層を形成する。
画像上にホログラムを設ける場合網点印刷を有していて
も良い。その他の作成方法のバリエーションについては
今までの記載に基づき適宜採用することができる。
【0076】
【実施例】以下、この発明の実施例につき具体的に説明
する。なお、以下において「部」は質量部を表す。 実施例1 −支持体の作成− 厚み350μmのポリエチレンテレフタレート樹脂シート
(ICI(株)製;メリネクッス226)の両面に、厚みが5
0μmとなるように低密度ポリエチレン樹脂(三井石油化
学(株)製;ミラソン16P)に酸化チタン15%を混合した
組成物を、押し出しコーティング法により押し出すこと
により、厚み450μmの幅広な複合樹脂シートを得た。得
られた複合樹脂シートのいっぽうのめんに25W/(m2
min)でコロナ放電処理を施すと共に、このシートを支
持体として以下の各層の積層を行った。 −アンカー層の作成− 下記組成のアンカー層用塗布液を、支持体のコロナ放電
処理を行った面上に塗布し、乾燥することにより、厚み
0.5μmのアンカー層を形成した。 <アンカー層用塗布液> ポリビニルブチラール (エスレックBL−1:積水化学工業(株)) 9部 ヘキサメチレンジイソシアネート (コロネートHX:日本ポリウレタン(株)) 1部 メチルエチルケトン 80部 シクロヘキサノン 10部 −受像層の形成− <第1受像層形成用塗布液> ポリビニルブチラール樹脂 (エスレックBL−1:積水化学工業(株)) 6部 金属イオン含有化合物 4部
【0077】
【化2】
【0078】 メチルエチルケトン 80部 シクロヘキサノン 10部 <第2受像層形成用塗布液> アクリルエマルジョン(43%固形分) (AD−51;カネボウエヌエスシー社製) 25部 ポリエチレン系ワックスエマルジョン(35%固形分) (ハイテックE1000;東邦化学工業(株)製) 5部 水 70部 −筆記層の形成− 支持体の受像層とは反対の面に下記組成を有する筆記層
形成塗布液を塗布し、乾燥することにより、厚み40μm
の筆記層を形成した。 <筆記形成用塗布液> コロイダルシリカ 2.5部 ゼラチン 7.0部 硬膜剤(化3) 0.2部
【0079】
【化3】
【0080】 水 90.0部 −透明保護層の形成− ダイアホイルヘキスト(株)製ポリエチレンテレフタレー
ト(S−25)の片面に下記処方の剥離層及び接着層を膜
厚がそれぞれ0.7μm、1.0μmとなる様にワイヤーバーコ
ーティングにて塗布乾燥して画像保護層転写媒体を得
た。 <剥離層> アクリル系樹脂 (ダイアナールBR−87;三菱レイヨン製) 9部 シリコーン樹脂粒子 (トスパール120;東芝シリコーン(株)製) 1部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 50部 <接着層> スチレン系樹脂 (クレイトン−1726;シェル化学(株)製) 9部 水添石油樹脂 (エスコレッツ5320;トーネックス(株)) 1部 トルエン 60部 −転写画像の形成− 支持体にアンカー層、受像層及び筆記層を設けたIDカ
ード用積層体をJIS規格に準じたカードサイズに裁断
し、その受像層と昇華型感熱インクシートのインク層と
を重ねて、インクシート側からサーマルヘッドを用いて
出力0.23/ドット、パルス幅0.4〜4.5msec、ドット密度
16ドット/mmの条件で加熱することにより、人物画像を
形成した。
【0081】次いで溶融型転写シートを用いて400dpiの
ラインサーマルヘッドを搭載したカードプリンタにて印
字を行い受像層に文字情報含有画像を形成した。
【0082】次いで、この人物画像の表面に前記透明保
護層が位置するように、ヒートローラにより180℃で、
1.2秒画像保護層転写媒体を加熱して、透明保護層を受
像層に転写した。 −紫外線硬化樹脂保護層の形成− 次に透明保護層の表面と前記透明保護層以外の表面に紫
外線硬化樹脂層形成用塗布液を20g/m2の塗布量になる
ようにワイヤーバー法により塗布し下記の硬化条件で硬
化させた。 <紫外線硬化樹脂層形成用塗布液> ビス(3,4-エポキシ-6-メチルシクロヘキシルメチル)アジペート (ERL4299;UCC社製) 70.0部 ビスフェノールAグリシジルエーテル 10.0部 1,4-ブタンジオールグリシジルエーテル 13.0部 トリアリールスルホニウムフルオロアンチモン 7.0部 〈硬化樹脂〉 光照射源 ;60W/cm2の高圧水銀ランプ 照射距離 ;10cm 照射モード;3cm/分で光走査 この紫外線硬化樹脂層上にホットスタンプ転写型ホログ
ラム(旺電社(株)製)を、1センチ角金属版を190℃に
加熱し、面圧が20kgになるようにプレスし転写した。 実施例2 透明保護層の形成までは実施例1と同様になった。
【0083】つぎに透明保護層の表面と前記透明保護層
以外の表面に紫外線硬化樹脂層形成用塗布液を20g/m2
の塗布量になるようにワイヤーバー法により塗布し下記
の硬化条件にて半硬化させた。 〈硬化条件〉 光照射源 ;60W/cm2の高圧水銀ランプ 照射距離 ;10cm 照射モード;6cm/分で光走査 この紫外線硬化樹脂層上にホットスタンプ転写型ホログ
ラム(旺電社(株)製)を、1センチ角金属版を190℃に
加熱し、面圧20kgになるようにプレスし転写した。
【0084】その後、紫外線硬化樹脂を再度前記硬化条
件で硬化をおこない完全に硬化した。 実施例3 透明保護層の形成までは実施例1と同様に行なった。
【0085】つぎに透明保護層の表面と前記透明保護層
以外の表面に紫外線硬化樹脂層形成用塗布液を20g/m2
の塗布量になるようにワイヤーバー法により塗布し下記
の硬化条件にて半硬化させた。 〈硬化条件〉 光照射源 ;60W/cm2の高圧水銀ランプ 照射距離 ;10cm 照射モード;6cm/分で光走査 この紫外線硬化樹脂層上に1センチ角の表面レリーフ型
ホログラムの金型を、面圧が50kgになるように60秒間プ
レスし、表面レリーフ型ホログラムを形成した。
【0086】その後、紫外線硬化樹脂を再度前記硬化樹
脂条件で硬化をおこない完全に硬化した。 実施例4 透明保護層の形成までは実施例1と同様に行なった。
【0087】つぎにこの透明保護層上にホットスタンプ
転写型ホログラム(旺電社(株)製)を、1センチ角金属
版を190℃に加熱し、面圧が20kgになるようにプレスし
転写した。
【0088】つぎに透明保護層の表面と前記透明保護層
以外の表面に紫外線硬化樹脂層形成用塗布液を20kg/m2
の塗布量になるようにワイヤーバー法により塗布し下記
の硬化条件にて硬化させた。 〈硬化条件〉 光照射源 ;60W/cm2の高圧水銀ランプ 照射距離 ;10cm 照射モード;3cm/分で光走査 実施例5 透明保護層の形成までは実施例1と同様に行なった。
【0089】つぎにこの透明保護層上に1センチ角の表
面レリーフ型ホログラムの金型を、面圧が50kgになるよ
うに60秒間プレスし、表面レリーフ型ホログラムを形成
した。
【0090】つぎに透明保護層の表面と前記透明保護層
以外の表面に紫外線硬化樹脂層形成用塗布液を20kg/m2
の塗布量になるようにワイヤーバー法により塗布し下記
の硬化条件にて硬化させた。 〈硬化条件〉 光照射源 ;60W/cm2の高圧水銀ランプ 照射距離 ;10cm 照射モード;3cm/分で光走査 実施例6 紫外線硬化樹脂層の形成までは実施例1と同様におこな
った。
【0091】つぎに筆記層にホットスタンプ転写型ホロ
グラム(旺電社(株)製)を、1センチ角金属版を190℃
に加熱し、面圧が20kgになるようにプレスし転写した。 比較例1 ホットスタンプ転写型ホログラムの形成までは実施例4
と同様に行い、紫外線硬化樹脂層は形成しなかった。 比較例2 紫外線硬化樹脂層の形成までは実施例1と同様に行い、
ホットスタンプ転写型ホログラムの転写は行なわなかっ
た。
【0092】得られた各実施例の試料について、以下の
評価項目で評価を行なった。 (画像の耐久性)JIS K6717の表面硬さの評価方法
に準じて先端半径0.1mmのサファイア針で200g荷重のス
クラッチを行い傷の程度を評価した。 (ホログラムの耐久性)JIS K6717の表面硬さの評
価方法に準じて先端半径0.1mmのサファイア針で200g荷
重のスクラッチを行い傷の程度を評価した。 (ホログラムの接着性)テープ剥離試験で評価した。具
体的には、最外層の表面に幅2ミリ間隔に5×5の升目
となるように縦横それぞれ6本の切り込みを入れた。こ
の上にニチバン製セロテープ(R)を貼付け、90°の角
度で急激に剥離したときにテープ側にはぎ取られた画像
保護層の破片の数を数えた。 (偽変造防止効果)偽変造の困難さを評価した。
【0093】以上の結果を表1に示す。
【0094】
【表1】
【0095】
【発明の効果】この発明によると、簡便に、高品位で機
械的強度に優れ、高度に偽変造防止されたIDカードを
得る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】受像層上にホログラムを形成する実施態様であ
る。
【図2】支持体上にホログラムを形成する実施態様であ
る。
【図3】筆記層を有する本発明の実施態様である。
【図4】ホログラム上に中間樹脂層及び画像保護転写箔
を有する実施態様である。
【図5】受像層上にエンボスを有する実施態様である。
【図6】レンチキュラーを有する本発明の実施態様であ
る。
【図7】紫外線硬化樹脂層上にホログラムを形成した実
施態様である。
【図8】受像層上に金属箔を有する実施態様である。
【図9】受像層上に有色網点が印刷された金属箔を有す
る実施態様である。
【図10】画像を光透過性ホログラムで被覆した実施態
様である。
【図11】画像の上に光透過性ホログラムをイメージワ
イズに形成した実施態様である。
【図12】画像の上に光透過性ホログラムをイメージワ
イズに形成し、紫外線硬化樹脂層で被覆した実施態様で
ある。
【符号の説明】
1 支持体 2 受像層 3 昇華熱転写画像 4 ホログラム 5 紫外線硬化樹脂層 6 筆記層 7 溶融転写画像 8 画像保護箔 9 中間樹脂層 10 エンボス 11 レンチキュラー画像層 12 レンチキュラー凹凸層 13 金属箔 14 有色網点印刷層 15 有色背景層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 朋紀 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2C005 HA04 HA07 HB01 HB03 HB20 JA07 JA08 JA18 JB02 JB08 KA06 KA09 KA10 KA40 KA48 LA05 LA11 LA19 LA28 LA29

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に順に画像を受容した層、ホロ
    グラムを有し、更に紫外線硬化樹脂を用いて形成された
    表面保護層を有することを特徴とするIDカード。
  2. 【請求項2】 前記ホログラムと前記表面保護層の間に
    中間樹脂層を有することを特徴とする請求項1記載のI
    Dカード。
  3. 【請求項3】 前記中間樹脂層が紫外線硬化樹脂層であ
    ることを特徴とする請求項2記載のIDカード。
  4. 【請求項4】 支持体上に画像を受容した層を有し、前
    記支持体の画像面側の少なくとも1層及び画像を受容し
    た層から選ばれる少なくとも1つが、光学変調機能を持
    つひとつの方向に規則性を有する凹凸のエンボス加工を
    有し、更に紫外線硬化樹脂を用いて形成された表面保護
    層を有することを特徴とするIDカード。
  5. 【請求項5】 前記画像を受容した層と前記表面保護層
    との間に更に画像保護層を有することを特徴とする請求
    項4記載のIDカード。
  6. 【請求項6】 支持体上に順に画像を受容した層、紫外
    線硬化樹脂を用いて形成された表面保護層及びホログラ
    ムを有することを特徴とするIDカード。
  7. 【請求項7】 前記ホログラムが光透過性ホログラムで
    あることを特徴とする請求項6記載のIDカード。
  8. 【請求項8】 前記ホログラムが画像の少なくとも一部
    を被覆するように形成されていることを特徴とする請求
    項6又は7に記載のIDカード。
  9. 【請求項9】 前記画像を受容した層と前記表面保護層
    との間に更に画像保護層を有することを特徴とする請求
    項6乃至8のいずれかに記載のIDカード。
  10. 【請求項10】 支持体上に順に画像を受容した層、金
    属蒸着箔及び少なくとも金属蒸着箔を被覆する紫外線硬
    化樹脂を用いて形成された表面保護層を有することを特
    徴とするIDカード。
  11. 【請求項11】 前記金属蒸着箔と前記表面保護層の間
    に中間樹脂層を有することを特徴とする請求項10記載
    のIDカード。
  12. 【請求項12】 前記中間樹脂層が紫外線硬化樹脂層で
    あることを特徴とする請求項11記載のIDカード。
  13. 【請求項13】 支持体上の画像を受容する層に画像を
    形成した後、サーマルヘッドを用いてホログラムをイメ
    ージワイズに熱転写し、更に紫外線硬化樹脂を用いて形
    成された表面保護層を形成することを特徴とするIDカ
    ードの作成方法。
  14. 【請求項14】 支持体上の画像を受容する層に画像を
    形成した後、ホログラム又は金属箔又は有色転写箔を形
    成画像の少なくとも1部を被覆する様にイメージワイズ
    に熱転写し、更に紫外線硬化樹脂を用いて形成された表
    面保護層を形成することを特徴とするIDカードの作成
    方法。
  15. 【請求項15】 画像を受容した層に形成された画像
    が、昇華型熱転写および溶融熱転写から選ばれる少なく
    とも1つの方法によるものであることを特徴とする請求
    項1乃至12に記載のIDカード。
  16. 【請求項16】 画像を受容する層に形成される画像
    が、昇華型熱転写および溶融熱転写から選ばれる少なく
    とも1つの方法によるものであることを特徴とする請求
    項13又は14に記載のIDカードの作成方法。
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