JP6478698B2 - 組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置 - Google Patents

組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6478698B2
JP6478698B2 JP2015034728A JP2015034728A JP6478698B2 JP 6478698 B2 JP6478698 B2 JP 6478698B2 JP 2015034728 A JP2015034728 A JP 2015034728A JP 2015034728 A JP2015034728 A JP 2015034728A JP 6478698 B2 JP6478698 B2 JP 6478698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor unit
column
unloading
unit
assembly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015034728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016156195A (ja
Inventor
成浩 蔡
成浩 蔡
柳田 克巳
克巳 柳田
知洋 吉田
知洋 吉田
美那 岡村
美那 岡村
泉 土井原
泉 土井原
正夫 上野
正夫 上野
丹羽 直幹
直幹 丹羽
悦広 尾崎
悦広 尾崎
亮 水谷
亮 水谷
貴士 古賀
貴士 古賀
雅彦 中村
雅彦 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2015034728A priority Critical patent/JP6478698B2/ja
Publication of JP2016156195A publication Critical patent/JP2016156195A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6478698B2 publication Critical patent/JP6478698B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は工場で製作され、現場に搬入された組立型建物用の床ユニットを荷卸しする荷卸し装置に、他のユニットとの組み合わせによる別ユニットの組み立てにも使用される機能を持たせた組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置に関するものである。
工場で製作された、柱・梁等の架構構成材から構成される複数のユニットを現場で組み立てることにより建物を構築する方法では、製作されたユニットの現場への搬入にはトレーラーが使用されることから、ユニットの幅寸法はトレーラーの荷台の幅に制限されるため、制限された幅寸法のユニットが水平方向と鉛直方向に組み合わせられることにより建物が完成する(特許文献1参照)。
特開平10−131297号公報(請求項1、段落0013〜0024、図1〜図4)
特許文献1では現場に搬入されたユニットをトレーラーの荷台から一旦、受取装置にスライドにより移動させ、荷卸しした後、受取装置の幅方向片側に隣接して設置された組立装置にスライドにより移動させ、組立装置において複数のユニットの連結(組立)をしている。
この例では受取装置と組立装置自身がトレーラーの長さ方向にスライド自在な構造ではない関係で、トレーラー上のユニットを直接、組立装置に荷卸しし、移動させることができない。従って組立装置において複数のユニットの連結作業を行うには、トレーラーから一旦、受取装置を経由する必要があり、トレーラー上のユニットを2度、スライドさせる必要が生じているため、ユニットの荷卸しから連結(組立)までの作業効率を高めることが難しい。
本発明は上記背景より、トレーラーからの床ユニットの荷卸しの機能と、床ユニットを用いた別ユニットの組み立ての機能を兼ね、荷卸しから連結(組立)までの作業効率を高めることを可能にする装置を提案するものである。
請求項1に記載の発明の組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置は、予め組み立てられ、組立型建物を構成する床ユニットの幅寸法より大きい距離を置いて地上に直接、もしくは間接的に敷設される、並列するレールと、この並列する各レール上に立設され、前記レールの並列する方向に対向する複数本の支柱とを備え、前記各レール上の前記支柱が前記レールの長さ方向に距離を置いて隣接し、前記レールの並列する方向に対向する前記各支柱に前記床ユニットを受けるアームが支持されていることを構成要件とする。
並列するレール2、2は図6に示すようにレール2、2間へのトレーラー12の進入を許容するために、トレーラー12に積載される床ユニット10の幅寸法より大きい距離を置いて敷設される。レール2は地上に直接、敷設される場合と、レール2の敷設状態での沈下等を防止し、安定性を確保するために地上に敷設された床版等の上に敷設される場合がある。レール2、2は基本的に軸を水平にして敷設される。
支柱3は並列する各レール2上に立設されてレール2、2の並列する方向に対向すると共に、各レール2上でレール2の長さ方向に距離を置いて隣接することで、並列するレール2、2上に合わせて少なくとも4本、立設される。「対向する支柱3、3」はレール2、2が並列する方向に対向する2本の支柱3、3を指す。
少なくとも4本の支柱3はレール2、2の並列する方向に2本で対になるため、全支柱3の本数は4本以上の偶数本になる。レール2、2の並列方向に対向する支柱3、3は互いに梁5により連結されることもあり(請求項6)、レール2の長さ方向に隣接する支柱3、3は互いに桁等により連結されることもあるが、全支柱3が床ユニット10を支持した状態では対向する支柱3、3と隣接する支柱3、3は床ユニット10を介して互いに連結された状態になるため、必ずしも対向する支柱3、3同士と隣接する支柱3、3同士が連結される必要はない。
但し、レール2、2の並列方向に対向する支柱3、3の頂部間に梁5が架設された場合には、支柱3、3が床ユニット10を支持した状態での支柱3、3の安定性が増す利点がある。対向する支柱3、3間に梁5が架設されることは、後述のように床ユニット10か、床ユニット10に組み合わせられるユニットの部材を移動させるためのクレーン6を支持させる意味もあるが(請求項6)、レール2、2の並列方向に対向する支柱3、3の頂部間に梁5が架設され、接合されることで、支柱3、3の頂部の変位が拘束され、支柱3、3が床ユニット10を支持した状態での傾斜が防止されるため、床ユニット10を支持したまま支柱3、3に沿って床ユニット10を昇降させることも可能になる。
「レールの並列する方向に対向する各支柱に床ユニットを受けるアームが支持されている」とは、レール2、2の並列方向に対向し、対になる各支柱3にアーム4が支持されていることの意味であり、支柱3、3はレール2の長さ方向にも隣接するから、全支柱3にアーム4が支持されていることになる。荷卸し兼組立装置1を構成する支柱3が4本以上であることと、全支柱3がアーム4を有することで、現場に搬入された床ユニット10は複数本の全支柱3にアーム4において支持される。
床ユニット10は例えば平面上の四隅位置に配置される柱部材10aと、この柱部材10aに支持される床部材10bから予め組み立てられ、その状態で図6に示すようにトレーラー12の荷台に載置されて現場に搬入されるが、現場では床ユニット10の幅寸法より大きい距離を置いて敷設された、並列する各レール2上に支柱3が立設されていることで、トレーラー12の荷台の幅が床ユニット10の幅寸法以下である限り、並列するレール2、2間、すなわち対向する支柱3、3間にトレーラー12の荷台を進入させることが可能である。
対向する支柱3、3間にトレーラー12の荷台を進入させた状態からは、図7に示すようにトレーラー12上の床ユニット10を全支柱3のアーム4上に移し換えて全支柱3に支持させることで、トレーラー12からの床ユニット10の荷卸しが完了する。トレーラー12の荷台から全支柱3への床ユニット10の荷卸しが完了することで、荷卸しの済んだトレーラー12を対向する支柱3、3間から退出(離脱)させることが可能になる。
トレーラー12から全支柱3への床ユニット10の荷卸しは例えば荷卸し兼組立装置1とは別に設置されるクレーン15により、または荷卸し兼組立装置1に付属する後述のクレーン6(請求項6)により行われる。但し、対向する支柱3、3間にトレーラー12の荷台が進入したときに、床ユニット10の底面がアーム4の上面より上にある場合に、アーム4が支柱3に支柱3の軸方向に昇降自在に支持されている場合(請求項5)には、アーム4を上昇させるだけで、トレーラー12上の床ユニット10をアーム4に支持させることが可能である。
床ユニット10の全支柱3への荷卸しが完了した後には、全支柱3上で床ユニット10と他のユニット、例えば床ユニット10に組み合わせられる柱ユニット11の柱部材11a等の部材や部品との接合(組み合わせ)による別ユニット16の組み立てが行われる。別ユニット16は荷卸し兼組立装置1とは別のクレーン15による建物構築位置への吊り込みの単位になる。
ここで、荷卸し兼組立装置1において床ユニット10の荷卸しと荷卸し済みの床ユニット10と他のユニット(柱ユニット11)との接合の各作業を並行して進行させる上では、床ユニット10を荷卸しする荷卸し領域Aと、床ユニット10に他の部材等を組み合わせる組立領域Bを区分させる必要があり、図8に示すように荷卸し領域Aにおいて荷卸しされた床ユニット10を組立領域Bに移動させる必要がある。一方、荷卸し領域Aに荷卸しされた床ユニット10を組立領域Bに移動させた後には荷卸し領域Aは空くため、各領域A、Bでの作業を並行させ、作業効率を向上させる上で、図7〜図9に示すように荷卸しの済んだトレーラー12は退出させられ、次の床ユニット10を積載したトレーラー12が対向する支柱3、3間に進入させられる。
荷卸し領域Aに荷卸しされた床ユニット10を組立領域Bに移動させる方法は、図6〜図10に示すように全支柱3をレール2、2に沿って往復動させる方法(請求項2)と、図11〜図14に示すように全支柱3を荷卸しの位置に留めたまま昇降させる方法(請求項3)の2通りある。前者の場合、全支柱3はレール2に沿って移動自在に立設され、後者の場合、全支柱3はその軸方向に伸縮自在な構造をする。全支柱3は伸縮自在でありながら、レール2に沿って移動自在に立設されることもある(請求項3)。
支柱3がレール2に沿ってレール2の長さ方向に移動自在である場合、床ユニット10を支持した全支柱3を同時にレール2に沿って移動させることができるため、トレーラー12を搬入時の位置(荷卸し領域A)に留めたままでも、トレーラー12から荷卸しされた床ユニット10を支柱3と共に、トレーラー12から離脱する向きに移動させた位置(組立領域B)で、床ユニット10に他のユニットを組み合わせ、別ユニット16を組み立てる作業に移行することが可能である。トレーラー12から床ユニット10を預けられた全支柱3は荷卸し領域Aから組立領域Bに移動している間に、次のトレーラー12の進入を可能にするために、少なくともレール2の長さ方向に隣接する支柱3、3間距離分、トレーラー12から離脱する向きに移動させられる。
支柱3が軸方向に伸縮自在である場合、床ユニット10を支持した全支柱3を同時に伸長させることができるため、トレーラー12を搬入時の位置(荷卸し領域A)に留めたままでも、トレーラー12から預けられた床ユニット10を伸長する支柱3と共に上昇させた位置(組立領域B)で、床ユニット10に他のユニットを組み合わせ、別ユニット16を組み立てる作業に移行することが可能である。トレーラー12から床ユニット10を預けられた全支柱3は床ユニット10を荷卸し領域Aから組立領域Bに上昇させている間、その床ユニット10の下に次のトレーラー12の進入を可能にするために、少なくとも床ユニット10の高さ分、伸長する。全支柱3の伸長時、アーム4は床ユニット10を支持したまま、支柱3の伸長に伴って上昇可能であるため、必ずしもアーム4が支柱3に対して上昇する必要はない。
支柱3が軸方向に伸縮可能であることは、例えば図11〜図14に示すように複数本の主柱構成材31、32を幅方向、もしくは厚さ方向に平行に隣接させ、互いに軸方向にスライド自在に組み合わせ、幅方向等の片側の支柱構成材31をレール2に固定し、他の支柱構成材32を、固定された支柱構成材31と隣接する支柱構成材32に対して軸方向にスライド自在に接続することにより可能になる。この他、複数本の支柱構成材31、32を多重管状に組み合わせ、最も外周側の管である支柱構成材31をレール2に固定し、それより内周側の管である支柱構成材32を隣接する管に対してスライド自在に接続することによっても可能になる。これらの場合、隣接する支柱構成材31、32間には隣接する支柱構成材31、32を軸方向に相対移動させるためのローラ、またはローラ付きのスライダ、もしくはローラ付きのレールが介在させられる。
全支柱3を往復動させる方法では、図8、図9に示すように荷卸しされた床ユニット10を支持した全支柱3をレール2に沿い、トレーラー12から離脱する向きに移動させることで、床ユニット10がトレーラー12から荷卸しされる上記荷卸し領域Aに次の床ユニット10を積載したトレーラー12が進入できる空間を確保することができる。全支柱3がトレーラー12から離脱する向きに移動した先の領域は移動した床ユニット10に他のユニットを組み合わせるための上記組立領域Bになり、この組立領域Bにおいて床ユニット10と他のユニットとの接合等の作業が行われる。荷卸しが済んだトレーラー12は全支柱3の組立領域Bへの移動前、または移動後に退出させられる。
全支柱3を昇降させる方法では、図12、図13に示すように荷卸しされた床ユニット10を全支柱3のアーム4に支持させた状態で、トレーラー12を対向する支柱3、3間から退出させ、そのまま床ユニット10上に他のユニット、もしくはその一部を組み合わせると共に、全支柱3を伸長させることで、支柱3の伸長に伴って上昇した床ユニット10の下に、次の床ユニット10を積載したトレーラー12が進入するための空間としての荷卸し領域Aを確保することができる。この方法では支柱3の伸長に伴って上昇する床ユニット10上の空間が組立領域Bになる。上昇した床ユニット10上では図14に示すように他のユニットの組み合わせにより組み立てられた別ユニット16の建物内への吊り込みの準備が行われる。
いずれの方法によってもレール2、2の並列方向に対向する支柱3、3間にトレーラー12の荷台を進入させ、荷台上の床ユニット10を全支柱3に支持させた後にトレーラー12を退出させることで、床ユニット10を支持する全支柱3を使用して床ユニット10のトレーラー12からの荷卸しと、床ユニット10と他のユニット同士の組み合わせによる別ユニット16の組み立ての2通りの作業を遂行することが可能になる。従って本発明では特許文献1における受取装置が不要になり、受取装置を経由する場合より荷卸しから組み立てまでに要する作業時間の短縮とそれによる作業効率の向上が図られる。
アーム4が、支柱3、3間に進入したトレーラー12上の床ユニット10の底面より下に位置する場合には、対向する支柱3、3間へのトレーラー12の進入時に床ユニット10がアーム4に衝突することはないが、トレーラー12の進入時に床ユニット10が支柱3のアーム4に衝突する可能性がある場合には、アーム4は図3に示すように支柱3の軸に平行な軸の回りに、もしくはレール2の軸に平行な軸の回りに回転自在に支柱3に支持される(請求項4)。
「支柱3の軸に平行な軸」は支柱3が鉛直に立設される場合には鉛直軸であり、「レール2の軸に平行な軸」はレール2が水平に敷設される場合にはレール2に平行な水平軸である。「回転自在」は折り畳み自在とも言える。いずれの軸回りに回転自在である場合も、アーム4が対向する支柱3側へ張り出した状態と、張り出しのない格納状態とに切り替え可能であるため、トレーラー12に積まれた床ユニット10の底面のレベル、すなわち床ユニット10の形態や高さ、または厚さに関係なく、トレーラー12の進入時に床ユニット10とアーム4との衝突を回避できる利点がある。アーム4は例えばヒンジ(蝶番)や回転軸を介して支柱3に直接、もしくは間接的に接続されることにより支柱3に回転自在に支持され、使用状態では例えばアーム4の底面や側面にストッパが介在させられることにより対向する支柱3側へ張り出した状態を維持する。
床ユニット10をアーム4に支持させた状態で、床ユニット10を支柱3に沿って昇降させたい場合には、アーム4が支柱3の軸方向に昇降自在に支持される(請求項5)。アーム4が昇降自在であることは、アーム4が床ユニット10を支持したまま昇降できることであるから、全支柱3のアーム4自体がトレーラー12上の床ユニット10を支持したまま、床ユニット10をトレーラー12の荷台から上昇させ、離脱させる能力を持つことになる。アーム4が支柱3に沿って昇降できることは、例えば支柱3内、もしくは支柱3外の上下に軸支された滑車間に循環自在に張架されたワイヤ、あるいは昇降自在に配置されたスライダ等にアーム4が接続されることにより、またはアーム4に、支柱3に反力を取るジャッキが接続されることにより可能になる。
トレーラー12の荷台上に載置されている床ユニット10を全支柱3のアーム4に支持させる荷卸し作業は、並列するレール2、2(対向する支柱3、3)間にトレーラー12を荷台側から進入させ、図6、図11に示すように床ユニット10の底面の下にアーム4を配置し、前記したいずれかのクレーン6、15を用いて、または昇降自在である場合(請求項5)のアーム4を支柱3に対して上昇させ、床ユニット10をアーム4に支持させた後、トレーラー12を退出させることにより行われる。アーム4が昇降自在でない場合には、荷卸し兼組立装置1に付属するクレーン6(請求項6)、または荷卸し兼組立装置1とは別に配置されるクレーン(揚重機)15を用いて荷台上の床ユニット10を一旦、吊り上げ、トレーラー12の退出後、床ユニット10をアーム4上に降下させることにより荷卸し作業が行われる。
アーム4に支持されている床ユニット10に図6〜図14に示すように例えば他のユニット(柱ユニット11)を構成する柱部材11a等を組み合わせ、接合する場合のように、床ユニット10上での柱部材11a等の移動や上昇等の取り扱いに荷卸し兼組立装置1とは別のクレーン15を使用するまでもない場合には、対向する支柱3、3の頂部間に梁5を架設し、梁5に少なくとも床ユニット10に組み合わせられる部材を支持可能なクレーン6を支持させればよい(請求項6)。
床ユニット10は基本的に柱部材10aと床部材10bから構成されるが、床ユニット10には隣接する階のユニットを構成する柱部材11aのみ、または床部材のみが組み合わせられることがあるため、「少なくとも床ユニット10に組み合わせられる部材」とは、少なくとも床ユニット10に組み合わせられるユニット(柱ユニット11)を構成する柱部材11a、もしくは床部材、またはこれらの一部、あるいは床ユニット10に付属する部材や部品を言い、床ユニット10を含むこともある。
支柱3、3間の梁5に支持されるクレーン6は主に、前記のようにアーム4に支持されている床ユニット10上に載置された柱ユニット11等、他のユニット、もしくはその一部を構成する柱部材11a等の部材や部品を床ユニット10上で移動させるか、起立させる等の目的で使用されることから、床ユニット10の領域内での移動の自由度が高いことが望まれる。この自由度を満たす上では、クレーン6は梁5に支柱3の軸に平行な軸の回りに回転自在に支持されたガイド7に、ガイド7の長さ方向に移動自在に支持されることが適切である(請求項7)。この場合、ガイド7が図4に示すように梁5の軸方向に移動自在であれば、クレーン6の移動範囲が拡大するため、柱ユニット11等に対するクレーン6の取り扱い能力が向上する。
この場合、梁5の軸方向に移動自在で、支柱3の軸に平行な軸の回りに回転自在に支持されたガイド7にクレーン6がガイド7の長さ方向に移動自在にに支持されることで、平面上、梁5の軸線上のあらゆる点を中心としてガイド7の全長の半分の長さを半径とする円を描いた領域内に存在する部材等をクレーン6が網羅することになる。この梁5の軸線上から円を描いた領域は梁5の軸線上にガイド7の中心を位置させ、梁5の軸線にガイド7の軸線を直交させた状態でガイド7を平行移動させてできる帯形状の端部に半円を加えた形状になる。
前記したように全支柱3のアーム4に床ユニット10が支持された状態で、他のユニットの柱部材11a等、少なくとも一部が組み合わせられるときには、アーム4上の床ユニット10上に例えば柱部材11a等の部材を立設し、位置決めして床ユニット10に接合する作業が必要になる。このとき、柱部材11aの水平二方向の位置決めを正確に、効率的にする上では、対向する支柱3、3の内、少なくともいずれかの支柱3にレーザー光線を照射する水平墨出し器8を設置すると共に、梁5にレーザー光線を照射する鉛直墨出し器9を設置することが有効である(請求項8)。水平墨出し器8は例えば対向する支柱3、3の対向する側面、もしくはそれ以外の側面等に、鉛直墨出し器9は例えば梁5の下面や側面等に設置される。水平墨出し器8と鉛直墨出し器9の設置に伴い、レーザー光線照射の対象になる柱部材11a等の部材の、支柱3、3の対向する方向の側面と上面にはレーザー光線を反射する標識が貼着される。
この場合、支柱3、3が対向する方向の線上に部材が位置しているか、すなわち部材がレール2の長さ方向にずれていないか(図1中のY方向)の位置決めを水平墨出し器8が行い、支柱3、3が対向する方向の線上の、どの位置に部品が位置しているか、すなわち部材が支柱3、3の対向する方向のいずれかの側にずれていないか(図1中のX方向)の位置決めを鉛直墨出し器9が行う。水平墨出し器8と鉛直墨出し器9が部材の水平二方向の位置決めをすることで、荷卸し兼組立装置1に付属するクレーン6か別のクレーン15による部材の配置作業が効率的に行われるため、床ユニット10と他のユニットからなる別ユニット16の組立作業効率が向上する。
予め組み立てられた床ユニットの幅寸法より大きい距離を置いて地上に敷設されるレールと、各レール上に立設される複数本の支柱を持ち、レールの並列する方向に対向する各支柱に床ユニットを受けるアームが支持されているため、対向する支柱間に進入させたトレーラーの荷台上の床ユニットを全支柱に支持させた後にトレーラーを退出させることで、床ユニットを支持する全支柱を使用して床ユニットのトレーラーからの荷卸しと、別ユニットの組み立ての2通りの作業を遂行することができる。従って荷卸し兼組立装置のみの使用により床ユニットの荷卸しから別ユニットの組み立てまでに要する作業時間の短縮とそれによる作業効率の向上を図ることができる。
全支柱をレールに沿って往復動させることにより全支柱が荷卸しされた床ユニットの支持と移動を行う方法で使用される荷卸し兼組立装置の構成例を示した斜視図である。 全支柱を伸長させることにより全支柱が荷卸しされた床ユニットの支持と移動を行う方法で使用される荷卸し兼組立装置の構成例を示した斜視図である。 アームが支柱に沿って昇降自在で、水平軸、もしくは鉛直軸回りに回転自在に支持された様子を示した斜視図である。 クレーンが梁の軸方向に移動自在で、鉛直軸回りに回転自在に支持された様子を示した斜視図である。 トレーラーから荷卸しされた床ユニットを風雨から保護するための屋根と外壁を支柱に支持させた様子を示した斜視図である。 全支柱をレールに沿って往復動させて全支柱が床ユニットの支持と移動を行う方法で使用される荷卸し兼組立装置の支柱による、荷卸し領域での床ユニットのトレーラーからの荷卸しの様子を示した斜視図である。 図6の次の工程として床ユニットを全支柱のアームに支持させ、トレーラーを退出させた様子を示した斜視図である。 図7の次の工程として全支柱を組立領域に移動させた様子を示した斜視図である。 図8の次の工程としてレール間の荷卸し領域に次の床ユニットを積載したトレーラーが進入した様子を示した斜視図である。 図9の次の工程として荷卸し領域にある次の床ユニットの両側に全支柱を移動させると共に、組立領域に設置された床ユニットから組み立てられた別ユニットを荷卸し兼組立装置とは別のクレーンで吊り上げる様子を示した斜視図である。 全支柱を伸長させて全支柱が次の床ユニットを受け入れる方法で使用される荷卸し兼組立装置の支柱による、荷卸し領域での床ユニットのトレーラーからの荷卸しの様子を示した斜視図である。 図11の次の工程として床ユニットを全支柱のアームに支持させ、トレーラーを退出させた様子を示した斜視図である。 図12の次の工程として支柱を伸長させ、床ユニットを上昇させた様子を示した斜視図である。 図13の次の工程として上昇した床ユニットの下に次の床ユニットを積載したトレーラーが進入すると共に、上昇している床ユニットから組み立てられた別ユニットをクレーンで吊り上げる様子を示した斜視図である。
図1、図2は予め組み立てられ、組立型建物を構成する床ユニット10の幅寸法より大きい距離を置いて地上に敷設される、並列するレール2、2と、並列する各レール2上に立設され、レール2、2の並列する方向に対向する複数本の支柱3、3とを備えた荷卸し兼組立装置1の構成例を示す。床ユニット10は例えば少なくとも平面上の四隅位置に配置される柱部材10aと、柱部材10aに支持される床部材10bを持つ。図1は特に支柱3、3がレール2、2に沿って往復動することにより床ユニット10の荷卸しと移動を行う場合に使用される形式の荷卸し兼組立装置1を示す。図2は支柱3、3が伸長することにより床ユニット10の荷卸しと移動を行う場合に使用される形式の荷卸し兼組立装置1を示す。
床ユニット10は図6〜図8に示すように少なくとも4本の柱部材10aと、全柱部材10aに跨る面積を持つ床部材10bを基本的な構成要素として持ち、全柱部材10aに床部材10bを支持させ、接合することにより工場において予め組み立てられる。現場では例えば同様の形態を有する床ユニット10と組み合わせられながら、または柱部材11aのみからなる柱ユニット11等と組み合わせられた状態で、建物の敷地内に積み上げられることにより組立型建物を構成する。
支柱3、3は各レール2上に立設されるため、レール2、2の並列方向に対向して対になり、レール2の長さ方向には複数本の支柱3、3が床ユニット10を支持可能な距離を置いて隣接する。支柱3、3は床ユニット10の四隅位置で床ユニット10を支持することが合理的であるから、レール2の長さ方向に隣接する支柱3、3は床ユニット10の長さ寸法に相当する距離を置いて配列する。
レール2、2は床ユニット10を積載したトレーラー12がレール2、2間に、レール2の長さ方向に進入可能なように床ユニット10の幅寸法より大きい距離を置いて地上に直接、もしくは間接的に敷設される。図1に示すように支柱3、3がレール2上を往復動する場合、レール2はレール2の長さ方向に距離を置いて隣接する2本の支柱3、3間距離の2倍以上の長さを持つ。図2に示すように支柱3、3がレール2上を移動する必要がなく、軸方向に伸縮自在である場合には、必ずしもレール2の長さ方向に隣接する2本の支柱3、3間距離の2倍以上の長さを持つ必要はなく、少なくともレール2の長さ方向に隣接する2本の支柱3、3間距離分の長さを持てばよい。
支柱3がレール2上を移動自在な場合、図3に示すように支柱3の下端部にレール2に沿って転動する車輪3aが軸支される。車輪3aは支柱3の起立状態での安定性を確保する上で、レール2の幅方向両側に、レール2を挟むように配置されると同時に、レール2の長さ方向に並列して配置され、支柱3の下端部に固定されたブラケット3b等に水平に軸支される。
対向する各支柱3には床ユニット10を受けるアーム4が支持されるが、支柱3にトレーラー12の荷台上の床ユニット10を荷卸しする機能を持たせる上では、アーム4は図3に示すように支柱3の軸方向に昇降自在に支持される。アーム4は例えばアーム4の支柱3側にローラを軸支させ、ローラを支柱3の内周面に転動自在に当接させると共に、アーム4に、支柱3内を昇降するワイヤを接続することにより支柱3に昇降自在に支持される。
またトレーラー12上の床ユニット10の荷卸し時に床ユニット10がアーム4に衝突、もしくは接触する可能性がある場合には、アーム4は支柱3の軸に平行な軸の回りに、もしくはレール2の軸に平行な軸の回りにヒンジや回転軸により回転自在に直接、もしくは間接的に支柱3に支持される。支柱3の軸は実質的に鉛直軸であり、レール2の軸に平行な軸は実質的に水平軸である。
図3では支柱3の対向する支柱3側の側面に軸方向に形成された溝3cに沿い、支柱3の側面に平行な片を持つ接続部41aと、アーム4の軸に平行な片を持つ受け部41bからなるL形状のブラケット41を昇降自在に支持させている。またブラケット41の受け部41bに鉛直軸となる回転軸41cを接続し、この回転軸41cにアーム4を回転自在に接続することによりアーム4を間接的に支柱3に回転自在に接続している。アーム4はまた、回転軸41cに対してアーム4の軸方向に移動(スライド)自在に接続されることによりブラケット41からの対向する支柱3側への張り出し長さの調整が自在な状態になる。
図4は対向する支柱3、3の頂部間に梁5を架設し、梁5に、少なくとも床ユニット10に組み合わせられる例えば柱ユニット11の柱部材11aを支持可能なクレーン6を支持させた場合の例を示す。ここでは特に梁5に、梁5の軸方向に移動自在で、支柱3の軸に平行な軸の回りに回転自在に支持(軸支)されたガイド7にその長さ方向に移動自在にクレーン6を支持させている。
ガイド7が梁5の軸方向に移動自在で、クレーン6がガイド7の長さ方向に移動自在であると同時に、支柱3の軸に平行な軸の回りに回転自在に支持されることで、クレーン6は梁5の軸線上にガイド7の中心を位置させ、梁5の軸線にガイド7の軸線を直交させた状態でガイド7を平行移動させてできる帯状の領域にある部材を取り扱うことが可能になる。
図5はレール2の軸方向に隣接する梁5、5間に、支柱3、3が支持した床ユニット10を風雨から保護するための屋根13を架設し、レール2の軸方向に隣接する支柱3、3間に外壁14を架設した場合の様子を示す。屋根13と外壁14は天候の変化に応じて自由に開閉できることが適切である。開閉自在には屋根13と外壁14をベローズ状に形成するか、折り畳み自在に形成することにより可能になる。
図1に示すように対向する支柱3、3の内、少なくともいずれかの支柱3の対向する側面、もしくはそれに直交する方向の側面、またはそれぞれの付近等には床ユニット10上に設置された他のユニット(柱ユニット11)を構成する部材(柱部材11a)や部品の側面にレーザー光線を照射する水平墨出し器8が設置される。同様に梁5の下面、もしくはそれに直交する方向の側面、またはそれぞれの付近等には同部材等の上面にレーザー光線を照射する鉛直墨出し器9が設置される。図1では床ユニット10を構成する各柱部材10aに連続する位置に柱ユニット11を構成する柱部材11aを設置したときに、各柱部材11aの位置決めをし易くする目的で、対向する各支柱3の対向する面に水平墨出し器8を設置している。
水平墨出し器8と鉛直墨出し器9の設置に対応し、床ユニット10上に設置される部材(柱部材11a)の、支柱3、3が対向する方向の側面等と上面等には図示しないが、それぞれ水平墨出し器8と鉛直墨出し器9から照射されるレーザー光線を反射させる標識が貼着されている。水平墨出し器8からのレーザー光線が部材の側面の標識に反射することで、部材の、レール2の長さ方向(Y方向)の位置決めがされ、鉛直墨出し器9からのレーザー光線が部材の上面の標識に反射することで、部材の、支柱3、3が対向する方向(X方向)の位置決めがされる。
図6〜図10は全支柱3をレール2に沿って往復動させて全支柱3が床ユニット10の支持と移動を行う方法で使用される荷卸し兼組立装置1の支柱3による床ユニット10の荷卸しから、地上に設置した床ユニット10を用いて組み立てた別ユニット16を荷卸し兼組立装置1とは別のクレーン15で吊り上げるまでの作業手順例を示す。全支柱3は荷卸し兼組立装置1の内、レール2、2以外の部分を指す。この例では全支柱3がトレーラー12上の床ユニット10を受け取る荷卸し領域Aと、受け取った床ユニット10に他のユニット(柱ユニット11)を組み合わせ、別ユニット16を組み立てるための組立領域Bとの間を往復するため、レール2はその長さ方向に隣接する支柱3、3間距離の2倍以上の長さを持つ。
図6は荷卸し領域Aの並列するレール2、2間に床ユニット10を積載したトレーラー12を進入させ、トレーラー12の進入方向の位置を調節することにより各支柱3のアーム4の位置に床ユニット10の、長さ方向の位置を合わせた様子を示す。このとき、床ユニット10の底面はアーム4の上面より上に位置している。図6ではトレーラー12の進入時に床ユニット10の上に、床ユニット10の柱部材10aに連続する柱部材11aのみからなる柱ユニット11の柱部材11aを寝かせた状態で載置している。
床ユニット10の位置の調節後、支柱3の軸方向に昇降自在なアーム4を上昇させて床ユニット10の底面をアーム4の上面に接触させることにより図7に示すように全支柱3のアーム4に床ユニット10を支持させ、トレーラー12を退出させる。
その後、新たな床ユニット10を積載したトレーラー12の進入を受け入れられるよう、図8に示すように全支柱3を組立領域Bに移動させ、組立領域Bにおいて全支柱3が支持している床ユニット10上に載置されている柱ユニット11の柱部材11aを水平墨出し器8と鉛直墨出し器9を用いて二方向の位置決めをしながら、梁5に支持されたクレーン6を用いて起立させ、柱部材11aを床ユニット10に接合し、建物の構築場所へ吊り込む単位となる別ユニット16を組み立てる。
図8に示す作業の後、または作業と並行して図9に示すように荷卸し領域Aに新たな床ユニット10を積載したトレーラー12を進入させる一方、図10に示すように別ユニット16を全支柱3から組立領域Bの地上に降下させた後、全支柱3を荷卸し領域Aに移動させる。この作業と並行し、組立領域Bに荷卸し兼組立装置1とは別に荷卸し兼組立装置1の周辺に設置されたクレーン15にワイヤ18を介して吊り支持されたフレーム17を図8、図9において組み立てられた別ユニット16に接続し、この別ユニット16を構築場所へ吊り込む。以後、図6〜図10の作業が繰り返される。
図11〜図14は全支柱3を伸長させて全支柱3が次の床ユニット10を受け入れる方法で使用される荷卸し兼組立装置1の支柱3による床ユニット10の荷卸しから次の床ユニット10を積載したトレーラー12の進入までの作業手順例を示す。
この例では全支柱3はレール2に沿って移動することなく、同じ位置に留まった状態で伸縮することにより全支柱3のアーム4が床ユニット10を支持したまま、同一平面上に位置する荷卸し領域Aと組立領域Bを往復するため、全支柱3は少なくとも1枚の床ユニット10上に例えば1組の柱ユニット11の柱部材11aを寝かせた状態で支持したときの床ユニット10と柱ユニット11の高さを合わせた分の高さの2倍以上の長さを持つ。荷卸し領域Aは全支柱3が収縮しているときの全アーム4上の空間であり、組立領域Bは全支柱3が伸長しているときの全アーム4上の空間である。
図11〜図14の例ではアーム4が支持している床ユニット10を全支柱3の伸長に伴って上昇させる一方、上昇した床ユニット10の下方に進入したトレーラー12の床ユニット10を支柱3の別のアーム4が支持できるようにしている。具体的には上昇した床ユニット10を支持しているアーム4とは別のアーム4が、上昇した床ユニット10の下に進入したトレーラー12の次の床ユニット10を支持できるようにするために、支柱3をレール2の長さ方向に並列する2本の支柱構成材31、32から構成し、各支柱構成材31、32の対向する支柱3側の側面にアーム4、4を支持している。
並列する支柱構成材31、32の内、一方の支柱構成材31はレール2に固定され、他方の支柱構成材32は一方の支柱構成材31に対して軸方向に相対移動自在に接続され、各支柱構成材31、32にアーム4が昇降自在に支持される。他方の支柱構成材32が一方の支柱構成材31に昇降自在に接続されることは、例えば他方の支柱構成材32で一方の支柱構成材31を幅方向に挟持しながら、両支柱構成材31、32の幅方向に対向する部分に、軸方向に並列するローラを介在させることにより可能になる。ここでの幅方向は並列する支柱構成材31、32の並列方向に直交する方向であり、支柱3、3がレール2、2の並列方向に対向する方向を指す。
この場合、ローラは図13、図14に示すように支柱3が伸長しきったときに他方の支柱構成材32が一方の支柱構成材31と互いに重なる区間内に、支柱3の幅方向である支柱3、3の対向する方向の両側に挟み込まれる位置に納まる形で収納され、両支柱構成材31、32に常に接触しながら回転することにより他方の支柱構成材32を一方の支柱構成材31に対して軸方向に相対移動させ、支柱3として伸縮させる。
図11は全支柱3が収縮しているときの荷卸し領域Aに床ユニット10を積載したトレーラー12が進入し、トレーラー12の進入方向の位置を調節し、各支柱3のアーム4の位置に床ユニット10の、長さ方向の位置を合わせたときの様子を示す。床ユニット10の底面はアーム4の上面より上に位置している。この例においてもトレーラー12の進入時に床ユニット10の上に、床ユニット10の柱部材10aに連続する柱部材11aのみからなる柱ユニット11の柱部材11aを寝かせた状態で載置している。全支柱3のアーム4が床ユニット10を支持した後、図12に示すようにトレーラー12が対向する支柱3、3間から退出させられる。
その後、新たな床ユニット10を積載したトレーラー12の進入を受け入れられるよう、図13に示すように全支柱3を伸長させて床ユニット10を上昇させ、上昇した床ユニット10上で柱ユニット11の柱部材11aを水平墨出し器8と鉛直墨出し器9を用いて二方向の位置決めをしながら、梁5に支持されたクレーン6を用いて起立させ、柱部材11aを床ユニット10に接合し、建物の構築場所へ吊り込む単位となる別ユニット16を組み立てる。床ユニット10が上昇した位置は別ユニット16を組み立てるための組立領域Bになる。
図13において上昇した床ユニット10はレール2に固定された一方の支柱構成材31に対して上昇した他方の支柱構成材32のアーム4に支持されており、図14においてレール2、2間に進入したトレーラー12上の床ユニット10は一方の支柱構成材31のアーム4に一時的に支持されている。
組立領域Bで組み立てられた別ユニット16は図14に示すように荷卸し兼組立装置1とは別のクレーン15にワイヤ18で支持されたフレーム17に接続され、クレーン15に吊り上げられて建物の構築場所へ吊り込まれる。別ユニット16の吊り上げ時には上昇した他方の支柱構成材32、32の頂部間に架設されている梁5の一方の端部が吊り上げの障害にならないよう、支柱構成材32から分離させられる。梁5の一方の端部がその側の支柱構成材32から分離することは、例えば梁5の他方の端部がその側の支柱構成材32の頂部に、支柱3の軸の回りに回転自在に接続されていることにより可能になる。
クレーン15による別ユニット16の吊り上げと前後して、または並行して組立領域Bの真下に確保されている荷卸し領域Aに次の床ユニット10を積載したトレーラー12が進入させられ、トレーラー12上の床ユニット10がレール2に固定されている一方の支柱構成材31のアーム4に支持される。組立領域Bから別ユニット16が吊り上げられた後の、床ユニット10が不在になった上昇している他方の支柱構成材32は降下させられて図11の状態に復帰し、荷卸し領域Aにおいて床ユニット10を支持している一方の支柱構成材31のアーム4に代わり、他方の支柱構成材32のアーム4が床ユニット10を支持し、床ユニット10の上昇に備えられる。以後、図11〜図14の作業が繰り返される。
1……荷卸し兼組立装置、
2……レール、
3……支柱、3a……車輪、3b……ブラケット、3c……溝、31……(一方の)支柱構成材、32……(他方の)支柱構成材、
4……アーム、41……ブラケット、41a……接続部、41b……受け部、41c……回転軸、
5……梁、6……クレーン、7……ガイド、
8……水平墨出し器、9……鉛直墨出し器、
10……床ユニット、10a……柱部材、10b……床部材、
11……柱ユニット、11a……柱部材、
12……トレーラー、
13……屋根、14……外壁、
15……クレーン、
16……別ユニット、
17……フレーム、18……ワイヤ、
A……荷卸し領域、B……組立領域。

Claims (8)

  1. 予め組み立てられ、組立型建物を構成する床ユニットの幅寸法より大きい距離を置いて地上に直接、もしくは間接的に敷設される、並列するレールと、この並列する各レール上に立設され、前記レールの並列する方向に対向する複数本の支柱とを備え、前記各レール上の前記支柱は前記レールの長さ方向に距離を置いて隣接し、前記レールの並列する方向に対向する前記各支柱には前記床ユニットを受けるアームが支持されていることを特徴とする組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置。
  2. 前記支柱は前記レールに沿って移動自在に立設されていることを特徴とする請求項1に記載の組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置。
  3. 前記支柱はその軸方向に伸縮自在であることを特徴とする請求項1、もしくは請求項2に記載の組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置。
  4. 前記アームは前記支柱の軸に平行な軸の回りに、もしくは前記レールの軸に平行な軸の回りに回転自在に前記支柱に支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置。
  5. 前記アームは前記支柱の軸方向に昇降自在に支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置。
  6. 前記対向する支柱の頂部間に梁が架設され、この梁に、少なくとも前記床ユニットに組み合わせられる部材を支持可能なクレーンが支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置。
  7. 前記クレーンは前記梁に前記支柱の軸に平行な軸の回りに回転自在に支持されたガイドに、その長さ方向に移動自在に支持されていることを特徴とする請求項6に記載の組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置。
  8. 前記対向する支柱の内、少なくともいずれかの支柱にレーザー光線を照射する水平墨出し器が設置され、前記梁にレーザー光線を照射する鉛直墨出し器が設置されていることを特徴とする請求項6、もしくは請求項7記載の組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置。
JP2015034728A 2015-02-25 2015-02-25 組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置 Active JP6478698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015034728A JP6478698B2 (ja) 2015-02-25 2015-02-25 組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015034728A JP6478698B2 (ja) 2015-02-25 2015-02-25 組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016156195A JP2016156195A (ja) 2016-09-01
JP6478698B2 true JP6478698B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=56825287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015034728A Active JP6478698B2 (ja) 2015-02-25 2015-02-25 組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6478698B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106335846A (zh) * 2016-11-16 2017-01-18 天津港兴东物流有限公司 大型冷凝器的装箱专用装置
CN116040464B (zh) * 2023-02-11 2024-04-16 利辛县宝城建筑工业化有限公司 一种混凝土预制夹芯复合墙板的吊装装置及其使用方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5341895B2 (ja) * 1973-11-15 1978-11-07
JPS60108706A (ja) * 1983-11-17 1985-06-14 Hiroshi Nishida 土木作業の機械化
JPH084306A (ja) * 1994-06-24 1996-01-09 Hitachi Zosen Corp 構造物用部材の持上げ装置および持上げ方法
JPH08151687A (ja) * 1994-11-28 1996-06-11 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物の施工方法
JP3060098B2 (ja) * 1996-08-09 2000-07-04 積水化学工業株式会社 ユニット建物の施工装置
JP4257729B2 (ja) * 2003-05-23 2009-04-22 株式会社Tjmデザイン レーザー墨出し器のホルダー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016156195A (ja) 2016-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03208968A (ja) 3階層駐車装置
JP6478698B2 (ja) 組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置
JP5914203B2 (ja) 解体方法、解体補助装置
CN208843685U (zh) 大范围液压三级升降平台
JP5815432B2 (ja) 資材運搬装置及び資材運搬方法
JP2971042B2 (ja) 桁運搬機及び桁運搬方法
JP5973216B2 (ja) 昇降台車
JP5698474B2 (ja) 天井クレーンの設置方法
CN206667047U (zh) 桥梁检测车
JP6491582B2 (ja) 移動架設台車
JP2016142097A (ja) 可搬式昇降装置および水平部材の解体方法
JP6709115B2 (ja) 高所作業車および部材の施工方法
JP6348465B2 (ja) アウトリガー装置
JP6967216B2 (ja) 回転体設置方法
JP2014001034A (ja) リフト車
JP3178060U (ja) リフト車
JP2017120012A (ja) 船舶旅客搭乗橋
JP3217773B2 (ja) 建屋内への重量物搬入方法及び建屋外への重量物搬出方法
JPH092780A (ja) ジャッキアップ付ジブ式走行クレーン
JP2020012321A (ja) リフトアップ装置及び塔状構造物の構築方法
JP4519588B2 (ja) 立体交差構築方法
JP7144006B2 (ja) 回転体の組立方法
CN215618938U (zh) 翻转机及混凝土预制构件生产线
JPH0745778B2 (ja) リフト用蓮台の昇降方法と装置
JPS5840121Y2 (ja) 杭建込み用支持台

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6478698

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250