JPH084306A - 構造物用部材の持上げ装置および持上げ方法 - Google Patents

構造物用部材の持上げ装置および持上げ方法

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JPH084306A
JPH084306A JP14269794A JP14269794A JPH084306A JP H084306 A JPH084306 A JP H084306A JP 14269794 A JP14269794 A JP 14269794A JP 14269794 A JP14269794 A JP 14269794A JP H084306 A JPH084306 A JP H084306A
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lifting
elevating
arm
elevating device
mounting
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Application number
JP14269794A
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English (en)
Inventor
Kunio Miyawaki
国男 宮脇
Azuma Hisayasu
東 久安
Tsuneto Mori
常人 森
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Kanadevia Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Hitachi Shipbuilding and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下方の昇降装置2の第二アーム部25に構造
物用部材3を載置して、この下方の昇降装置2を昇降手
段8によって上昇させ、また上方にある昇降装置2を上
昇させながら下方の第二アーム部25をリフト手段24
で上昇させて上方の昇降装置2の第二アーム部25に構
造物用部材3を受渡し、このような動作を繰り返して構
造物用部材3を順次上方の昇降装置2の第二アーム部2
5に受渡して構造物用部材3を構造物1の作業階4側へ
持上げる。 【効果】 下方の昇降装置および上方の昇降装置を上昇
させながら下方の昇降装置の第二アーム部から上方の昇
降装置の第二アーム部に構造物用部材を受渡すので、構
造物用部材の受渡しの作業を途切れることなく連続して
行うことができ、構造物用部材の持上げのための作業能
率を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層ビルディングなど
の構造物の建設の際に、その建築物を構成する部材を作
業階まで順次受渡すことにより持上げるようにした構造
物用部材の持上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高層ビルディングなどの構造物の建設の
際に、その建築物を構成する部材を作業階まで持上げる
必要がある。そして従来、高層ビルディングなどの建築
物を構成する部材を作業階まで持上げるには、タワーク
レーンを構造物の作業階と途中の階に配置し、部材を構
造物の高さ方向に沿って持上げ、順次上方のタワークレ
ーンに受渡すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように部材を作
業階まで持上げる際には、順次上方のタワークレーンに
部材を受渡すので、部材の受渡し作業が連続せずに間欠
的になり、従って、作業能率の低下をきたしている。
【0004】そこで本発明は、上記課題を解決し得る構
造物用部材の持上げ装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、構造物用部材を構造物の作業階ま
で持上げるための構造物用部材の持上げ装置であって、
前記構造物の高さ方向に沿った支柱に取付けた取付けベ
ースに、複数組の鉛直案内レールが設けられ、前記取付
けベースに、各鉛直案内レールを介して昇降装置が昇降
自在に取付けられ、該各昇降装置は、昇降手段を介して
前記各鉛直案内レールに上下移動自在に案内される昇降
体と、該昇降体に設けた水平案内レールに移動手段を介
して水平方向に移動自在に支持されたアーム支持体と、
該アーム支持体に揺動手段を介して水平面内で揺動自在
に支持されて前記構造物用部材を載置するための載置ア
ームとから構成され、該載置アームは、基端部がアーム
把持体に鉛直軸を介して水平面内で揺動自在に取付けら
れた第一アーム部と、該第一アーム部にリフト手段を介
して昇降自在に支持された第二アーム部とから構成さ
れ、前記昇降装置が鉛直案内レールの上下にわたって複
数個設けられているものである。
【0006】また、構造物の高さ方向に沿った複数組の
鉛直案内レールに、昇降手段を介して昇降自在に設けら
れるとともにリフト手段によって昇降自在な構造物用部
材載置用の載置アームを有した複数個の昇降装置が上下
にわたって取付けられ、構造物用部材を順次上方の昇降
装置の載置アームに受渡すことにより、構造物用部材を
構造物の作業階まで持上げる構造物用部材の持上げ方法
であって、前記複数個の昇降装置のうち、下位の昇降装
置の載置アームに構造物用部材を載置し、昇降手段によ
って下位の昇降装置を上昇させて上方の昇降装置に近付
け、両昇降装置を上昇させながら下方の昇降装置の載置
アームをリフト手段で上昇させることにより構造物用部
材を持上げて、下方の昇降装置の載置アームから上方の
昇降装置の載置アームに構造物用部材を受渡すように
し、順次上方の昇降装置に構造物用部材を受渡すことに
より、構造物用部材を構造物の作業階まで持上げる持上
げ方法である。
【0007】そして、大重量の構造物用部材を構造物の
作業階まで持上げるための構造物用部材の持上げ方法で
あって、昇降装置を上下に複数個連結することにより昇
降装置群とし、下位の昇降装置群のうちの下方の昇降装
置の載置アームをリフト手段で上昇させることにより、
この載置アームに載置した構造物用部材を持上げて上方
の昇降装置の載置アームに受渡し、下位の昇降装置群を
昇降手段によって上昇させて上位の昇降装置群に近付け
るとともに、上方の昇降装置の載置アームをリフト手段
で上昇させることにより構造物用部材を上位の昇降装置
群のうちの下方の昇降装置の載置アームに受渡し、上位
の昇降装置群のうちの下方の昇降装置の載置アームをリ
フト手段で上昇させることにより、構造物用部材を上方
の昇降装置の載置アームに受渡し、上位の昇降装置群を
昇降手段によって上昇させ、この上方の昇降装置の載置
アームをリフト手段で上昇させることにより、構造物用
部材を構造物の作業階まで持上げる持上げ方法である。
【0008】
【作用】上記課題解決手段において、複数個の昇降装置
のうち、下位の昇降装置の載置アームの第二アーム部に
構造物用部材を載置し、昇降手段によって下位の昇降装
置を上昇させて上方にある昇降装置に近付け、両昇降装
置を上昇させながら下方の昇降装置の第二アーム部をリ
フト手段で第一アーム部に対して上昇させることにより
構造物用部材を持上げて、上方の昇降装置においては回
動手段によって載置アームを水平面内で揺動して受渡さ
れる構造物用部材を回避し、載置アームを戻して上方の
昇降装置の第二アーム部に構造物用部材を受渡すように
するといった動作を繰り返しながら、順次上方の昇降装
置に構造物用部材を受渡すので、構造物用部材を構造物
の作業階まで連続した動作で持上げることができる。
【0009】また、昇降装置を上下に複数個連結するこ
とにより昇降装置群とし、下位の昇降装置群のうちの下
方の昇降装置の載置アームをリフト手段で上昇させるこ
とにより、この載置アームに載置した構造物用部材を持
上げて上方の昇降装置の載置アームに受渡し、下位の昇
降装置群を昇降手段によって上昇させて上位の昇降装置
群に近付けるとともに、上方の昇降装置の載置アームを
リフト手段で上昇させることにより構造物用部材を上位
の昇降装置群のうちの下方の昇降装置の載置アームに受
渡し、上位の昇降装置群のうちの下方の昇降装置の載置
アームをリフト手段で上昇させることにより、構造物用
部材を上方の昇降装置の載置アームに受渡し、上位の昇
降装置群を昇降手段によって上昇させて、この上方の昇
降装置の載置アームをリフト手段で上昇させ、構造物用
部材を構造物の作業階まで持上げることにより、大重量
の構造物用部材を構造物の作業階まで持上げることがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例を示す昇降装置の使用状態
における全体斜視図、図2は昇降装置の平面図、図3は
昇降装置の側面図、図4は昇降装置によって構造物用部
材が構造物の作業階と略同じ高さまで持上げられた状態
の斜視図、図5および図6は建設中の構造物の斜視図で
ある。
【0011】そして本発明の実施例に係る持上げ装置
は、高層ビルディングなどの構造物1を構成する構造物
用部材3を下方(地上)から、図5および図6に示す作
業階4と略同じ高さまで持上げるためのものであって、
構造物1の上下にわたって設けた複数の昇降装置2によ
って構成される。
【0012】そして図1〜図3に示すように、前記昇降
装置2を構造物1に取付けるための取付け装置Aが設け
られ、該取付け装置Aは、前記構造物1の支柱5あるい
はこの支柱5とは別に構造物1の側面高さ方向に沿って
立設された一対の支柱5と、該各支柱5に外嵌された矩
形の把持体6と、該各把持体6の前面に掛渡されて、所
定の高さを有するとともに、上端面に配置されたセット
ピン7aを嵌合することにより構造物1の高さ方向に沿
って取付けられる板状の取付けベース7とから構成され
ている。
【0013】前記昇降装置2は、取付けベース7の前面
に昇降手段8を介して昇降自在とされ、この昇降装置2
は、前記昇降手段8に案内される昇降体9と、該昇降体
9の前面に形成した水平案内レール17を介して水平方
向に往復移動自在に支持されるアーム把持体19と、該
アーム把持体19に水平面内で揺動自在(例えば180
°の範囲内)に支持されて前記構造物用部材3を載置す
るための載置アーム10とから構成されている。
【0014】また、前記アーム把持体19を水平案内レ
ール17に沿って水平方向に往復動自在に移動させるた
めの移動手段11と、前記載置アーム10を水平面内で
揺動自在に支持するための揺動手段12とを有してい
る。
【0015】前記昇降手段8は、取付けベース7側に鉛
直方向に取付けられたラック13と、昇降体9側に取付
けられるとともに前記ラック13に噛合して転動するピ
ニオン14と、前記昇降体9に取付けられて前記取付け
ベース7の前面に設けられた鉛直案内レール15と、こ
の鉛直案内レール15にスライド自在な鉛直摺動部材
(スライド部材)15aと、前記ピニオン14を駆動す
るための昇降モーター16とから構成されている。
【0016】前記移動手段11は、前記水平案内レール
17に摺動自在に嵌合する摺動部材18と、アーム把持
体19を水平方向に移動させるための移動モーター20
とから構成され、前記揺動手段12は、前記載置アーム
10の基端部を支持する鉛直軸21と、該鉛直軸21を
所定範囲内で回動させるための揺動モーター22とから
構成されている。
【0017】前記載置アーム10は、基端部が鉛直軸2
1を介してアーム把持体19に取付けられた第一アーム
部23と、該第一アーム部23にリフト手段(例えば油
圧シリンダー装置が用いられる)24を介して昇降自在
に支持されるとともに水平方向に伸縮自在な第二アーム
部25とから構成されている。
【0018】該第二アーム部25は枠体26と、該枠体
26の側部に形成された案内溝27にローラーRを介し
て取付けられた伸長部28とから構成され、前記枠体2
6に伸長部28を伸縮させるための油圧シリンダー装置
29が取付けられ、また枠体26の上面には上方に突出
して前記構造物用部材3を側部で把持するために互いに
近接離間自在な一対の把持片30が設けられ、前記伸長
部28の先端部と枠体26の基端部のそれぞれの上面
に、スラブ状の構造物用部材3を支持する際に用いるバ
キューム装置31が設けられている。
【0019】次に、上記の昇降装置2において、構造物
用部材3を上方の昇降装置2に受渡して構造物1の作業
階4まで持上げる手順を図7〜図11に基づいて説明す
る。図7はアーム把持体19および載置アーム10の動
きを示す概略平面図、図8は下方の昇降装置2において
第二アーム部25を持上げた状態の概略側面図、図9は
下方の昇降装置2の第二アーム部25に柱状の構造物用
部材3を載置して持上げた状態の概略側面図、図10は
上方の昇降装置2の第二アーム部25に柱状の構造物用
部材3を載置した状態の概略側面図、図11は下方の昇
降装置2の第二アーム部25にスラブ状の構造物用部材
3を載置して持上げた状態の概略側面図である。
【0020】まず地上に最も近い昇降装置2において、
図7の実線で示すように載置アーム10を揺動手段12
によって水平面内で回動して構造物1の側壁に直角な状
態とし、構造物用部材3を両第二アーム部25に掛渡
す。このとき、構造物用部材3の長さに応じてアーム把
持体19を移動手段11で水平方向に移動させることに
より両第二アーム部25の間隔を調節して構造物用部材
3を安定させ、把持片30を接近させて構造物用部材3
を把持する。
【0021】このようにした後、地上に最も近い一対の
昇降装置2を、昇降手段8によって上昇させ、すぐ上方
にある一対の昇降装置2を昇降手段8によって下降さ
せ、上下の昇降装置2どうしを近付ける。このとき、す
ぐ上方にある昇降装置2においては、揺動手段12によ
って載置アーム10を内側へ揺動させておく。そして、
上下の昇降装置2どうしを接近させた後に、図8に示す
ように、下方の昇降装置2においてリフト手段24を駆
動して第二アーム部25を持上げることにより構造物用
部材3を持上げる。
【0022】次に、図9に示すように、上方の昇降装置
2において揺動手段12によって載置アーム10を水平
面内で外側へ揺動して、載置アーム10を構造物1の側
壁に直角になるように位置させる。
【0023】そして下方の昇降装置2の把持片30を離
反させ、上方の昇降装置2を昇降手段8によって上昇さ
せて、上方の昇降装置2の載置アーム10で下側から構
造物用部材3を掬うようにして持上げ、上方の昇降装置
2の把持片30を接近させて構造物用部材3を把持する
とともに、下方の昇降装置2においてはリフト手段24
を縮め、また下降させて次の構造物用部材3を載置アー
ム44に載置する。
【0024】そして、さらに上方の昇降装置2へ構造物
用部材3を受渡す場合は、その昇降装置2において、移
動手段11でアーム把持体19どうしを離反させるとと
もに載置アーム10は揺動手段12によって外側へ揺動
させておく。
【0025】次に、前述と同様に下方の昇降装置2の第
二アーム部25を持上げた後、今度は上方の昇降装置2
の載置アーム10を外側から内側へ向けて回動して、構
造物1の側壁に直角な方向に位置させ、上方の昇降装置
2を上昇させて構造物用部材3を載置アーム10で掬う
ようにして載置する。
【0026】このような動作を繰り返すことにより、構
造物用部材3を順次上方の昇降装置2の載置アーム10
に受渡し、構造物用部材3を作業階4側へ持上げるよう
にする。
【0027】そして、構造物用部材3の受渡し作業を行
っている途中の昇降装置2より下方にある昇降装置2に
おいては、次に作業階4側に移送する構造物用部材3の
受渡し作業をすることによって作業能率を向上させるこ
とができる。
【0028】なお図11に示すように、スラブ状の構造
物用部材3を移送する際は、構造部材3を各昇降装置2
の載置アーム10においてバキューム装置31に掛渡
し、バキューム装置31で吸着するようにして構造物用
部材3を確実に載置しながら上方の昇降装置2の載置ア
ーム10に受渡すようにする。
【0029】また、各昇降装置2においては、構造物用
部材3の大きさに応じて油圧シリンダー装置29を駆動
して第二アーム部25の伸長部28を伸長させることに
より、確実に構造物用部材3を載置する。
【0030】次に、図4および図12〜図15に基づい
て、昇降装置2によって構造物用部材3が作業階4と略
同じ高さ位置まで持上げられた後に、構造物用部材3を
作業階4上に設けた運搬装置(例えば、いわゆるFRA
CCが用いられる)40に移載するための移載装置41
の構成を説明する。
【0031】この移載装置41は、前記作業階4に設置
されたベースヤード42に水平方向に配置された支軸4
3と、該支軸43に鉛直面内で揺動自在に支持された複
数本の移載アーム44と、該移載アーム44上に設けら
れて運搬装置40上に構造物用部材3を搬送するための
コンベヤー45とから構成されている。
【0032】なお前記支軸43は、ラックピニオン機構
から成る昇降手段によってベースヤード42に昇降自在
に支持され、また前記支軸43は揺動手段を介してベー
スヤード42に回動自在に支持され、この揺動手段は、
例えば支軸43の端部に取付けられたスプロケットと、
このスプロケットに巻回されたチェーンと、このチェー
ンを駆動するためのモーターとから成るものである。
【0033】そして前記ベースヤード42内の中央部に
は前記昇降手段、揺動手段、コンベヤー45の駆動を制
御するコントロラー46やパワーサプライ47が設けら
れ、前記ベースヤード42の両側部は、エレベーター4
8を有するメンテナンス室49とされている。
【0034】また図2に示すように、前記運搬装置40
は作業階4上の所定位置に縦横に設けられて組立てロボ
ット50や移動用ロボット51と組合せて使用される。
上記構成において、最も上方にある昇降装置2で構造物
用部材3を作業階4と略同じ高さまで持上げた後に運搬
装置40に移載する手順を説明する。
【0035】図12に示すように、前述したような動作
によって構造物用部材3が最も上方にある昇降装置2に
よって略作業階4と同じ高さまで持上げられた状態で
は、昇降手段で支軸43を上動させておくとともに揺動
手段で移載アーム44を下回動させて移載アーム44を
構造物1の側壁に沿った待機姿勢としておく。
【0036】次に図13に示すように、昇降手段で支軸
43を下降させることにより移載アーム44を下回動さ
せたままで下降させ、続いて図14に示すように揺動手
段で支軸43を90°だけ鉛直面内で上回動させて、構
造物1の側壁に直角な支持姿勢とする。
【0037】このとき、移載アーム44は下降している
ので、ベースヤード42を下方に回避して回動し、移載
アーム44が昇降装置2の載置アーム10間に入り込ん
で構造物用部材3を下側から掬い上げるようにし、続い
て図15に示すように、移載アーム44に設けたコンベ
ヤー45を駆動して構造物用部材3を運搬装置40側に
引込む。
【0038】なお移載アーム44が構造物用部材3を掬
い上げた後は、昇降装置2を直ちに下降させ、この昇降
装置2は次の構造物用部材3の受渡しにそなえる。また
移載装置41においては、構造物用部材3をコンベヤー
45で運搬装置40側に引き込んだ後は、揺動手段で移
載アーム44を再び下回動させるとともに昇降手段で支
軸43を元の位置まで上昇させて移載アーム44を待機
姿勢とし、次の構造物用部材3が持上げられてくるのを
待機する。
【0039】なお、運搬装置40に移送された構造物用
部材3は、他の運搬装置40や組立てロボット50、移
動用ロボット51を用いて所定の場所まで搬送され、ま
た組立てられる。
【0040】以上のように本発明の実施例によれば、下
方の昇降装置2の第二アーム部25に構造物用部材3を
載置して、この下方の昇降装置2を昇降手段8によって
上昇させて上方の昇降装置2に近付け、また上方にある
昇降装置2を上昇させながら下方の第二アーム部25を
リフト手段で上昇させて上方の昇降装置2の第二アーム
部25に構造物用部材3を受渡し、このような動作を繰
り返して構造物用部材3を順次上方の昇降装置2の第二
アーム部25に受渡し、構造物用部材3を作業階4側へ
持上げるので、下方の昇降装置2の第二アーム部25か
ら上方の昇降装置2の第二アーム部25に構造物用部材
3を途切れることなく連続して受渡すことができ、従っ
て構造物用部材3の持上げのための作業能率を向上させ
ることができる。
【0041】また昇降装置2は、取付けベース7に取付
けることによりユニット化してあるので、昇降装置2を
構造物1の高さ方向に容易に設置できる。次に図16の
拡大側面図に基づいて、大重量の構造物用部材3を持上
げる場合の持上げ装置2の実施例を説明する。これは、
大重量の構造物用部材3の受渡しに対応すべく、上下二
個の昇降装置2を連結部材54を介して連結して一個の
昇降装置群55としたものであり、また、該昇降装置群
55が取付けベース7に上下に渡って複数個設けられて
いる。
【0042】そして各昇降装置2の構成およびその他の
構成は、上記実施例と同様であるので省略する。次に上
記構成における構造物用部材3の持上げ方法を説明す
る。まず、最も下位の昇降装置群55において、その下
方の昇降装置2の載置アーム10に構造物用部材3を載
置して、昇降装置群55を昇降手段8で構造物1の側壁
に沿って上昇させ、この下位の昇降装置群55が上昇し
ている途中で、その昇降装置群55において上記実施例
と同様にリフト手段24によって下方の昇降装置2の第
二アーム部25を上昇させて上位の上方の昇降装置2の
第二アーム部25に構造物用部材3を受渡し、昇降手段
8で下位の昇降装置群55を上昇させて上位の昇降装置
群55と接近させる。
【0043】その後、上位の昇降装置群55も上昇させ
ながら、下位の昇降装置群55から上位の昇降装置群5
5へ構造物用部材3を上記実施例と同様にして受渡す。
このような動作を、さらに上位の昇降装置群55に対し
て行い、最も上位の昇降装置群55によって構造物用部
材3を作業階4と略同じ高さまで持上げ、その後は上記
実施例と同様に、移載アーム44によって構造物用部材
3を作業階4上の運搬装置40に移載するようにする。
【0044】この実施例によれば、上下二個の昇降装置
2から昇降装置群55を構成しているので、可搬能力が
大となり、従って、大重量の構造物用部材3を持上げる
ことができる。
【0045】なおこの実施例においては、二個の昇降装
置2から一個の昇降装置群55を構成したが、例えば三
個の昇降装置2を連結部材54で連結し、この三個の昇
降装置2から一個の昇降装置群55を構成することによ
り、さらに可搬能力を向上させることができる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、下方の昇降装置の載置アームにおける第二アーム部
に構造物用部材を載置して、この下方の昇降装置を昇降
手段によって上昇させ、また上方にある昇降装置を上昇
させながら下方の第二アーム部をリフト手段で上昇させ
て上方の昇降装置の載置アームにおける第二アーム部に
構造物用部材を受渡し、このような動作を繰り返して構
造物用部材を作業階側へ持上げるようにするので、下方
の昇降装置の第二アーム部から上方の昇降装置の第二ア
ーム部に構造物用部材を受渡す作業を途切れることなく
連続して行うことができ、従って構造物用部材の持上げ
のための作業能率を向上させることができる。
【0047】また、昇降装置を上下に複数個連結して昇
降装置群とすることにより可搬力が大になり、この昇降
装置群によれば、可搬力が大であるので、構造物用部材
が大重量であってもこれを構造物の作業階まで持上げる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す持上げ装置における昇降
装置を示す使用状態の斜視図である。
【図2】同じく昇降装置の平面図である。
【図3】同じく昇降装置の側面図である。
【図4】同じく使用状態における全体斜視図である。
【図5】同じく構造物の作業階を示す斜視図である。
【図6】同じく建設中の構造物の全体斜視図である。
【図7】同じくアーム把持体および載置アームの動きを
示す概略平面図である。
【図8】同じく下方の昇降装置において第二アーム部を
持上げた状態の概略側面図である。
【図9】同じく下方の昇降装置の第二アーム部に構造物
用部材を載置して持上げた状態の概略側面図である。
【図10】同じく上方の昇降装置の第二アーム部に柱状
の構造物用部材を載置した状態の概略側面図である。
【図11】同じく下方の昇降装置の第二アーム部にスラ
ブ状の構造物用部材を載置して持上げた状態の概略側面
図である。
【図12】同じく移載アームが上動状態でかつ待機姿勢
を示す概略側面図である。
【図13】同じく移載アームが下動状態でかつ待機姿勢
を示す概略側面図である。
【図14】同じく移載アームが支持姿勢となって構造物
用部材を支持した直後の状態の概略側面図である。
【図15】同じく移載アームが支持姿勢となって構造物
用部材を運搬装置へ移載している状態の概略側面図であ
る。
【図16】他の実施例における昇降装置の使用状態を示
す拡大側面図である。
【符号の説明】
1 構造物 2 昇降装置 3 構造物用部材 4 作業階 5 支柱 7 取付けベース 8 昇降手段 9 昇降体 10 載置アーム 11 移動手段 12 揺動手段 15 鉛直案内レール 17 水平案内レール 26 枠体 28 伸長部 40 運搬装置 41 移載装置 44 移載アーム 45 コンベヤー 55 昇降装置群

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物用部材を構造物の作業階まで持上
    げるための構造物用部材の持上げ装置であって、前記構
    造物の高さ方向に沿った支柱に取付けた取付けベース
    に、複数組の鉛直案内レールが設けられ、前記取付けベ
    ースに、各鉛直案内レールを介して昇降装置が昇降自在
    に取付けられ、該各昇降装置は、昇降手段を介して前記
    各鉛直案内レールに上下移動自在に案内される昇降体
    と、該昇降体に設けた水平案内レールに移動手段を介し
    て水平方向に移動自在に支持されたアーム支持体と、該
    アーム支持体に揺動手段を介して水平面内で揺動自在に
    支持されて前記構造物用部材を載置するための載置アー
    ムとから構成され、該載置アームは、基端部がアーム把
    持体に鉛直軸を介して水平面内で揺動自在に取付けられ
    た第一アーム部と、該第一アーム部にリフト手段を介し
    て昇降自在に支持された第二アーム部とから構成され、
    前記昇降装置が鉛直案内レールの上下にわたって複数個
    設けられてなることを特徴とする構造物用部材の持上げ
    装置。
  2. 【請求項2】 構造物の高さ方向に沿った複数組の鉛直
    案内レールに、昇降手段を介して昇降自在に設けられる
    とともにリフト手段によって昇降自在な構造物用部材載
    置用の載置アームを有した複数個の昇降装置が上下にわ
    たって取付けられ、構造物用部材を順次上方の昇降装置
    の載置アームに受渡すことにより、構造物用部材を構造
    物の作業階まで持上げる構造物用部材の持上げ方法であ
    って、前記複数個の昇降装置のうち、下位の昇降装置の
    載置アームに構造物用部材を載置し、昇降手段によって
    下位の昇降装置を上昇させて上方の昇降装置に近付け、
    両昇降装置を上昇させながら下方の昇降装置の載置アー
    ムをリフト手段で上昇させることにより構造物用部材を
    持上げて、下方の昇降装置の載置アームから上方の昇降
    装置の載置アームに構造物用部材を受渡すようにし、順
    次上方の昇降装置に構造物用部材を受渡すことにより、
    構造物用部材を構造物の作業階まで持上げることを特徴
    とする構造物用部材の持上げ方法。
  3. 【請求項3】 大重量の構造物用部材を構造物の作業階
    まで持上げるための構造物用部材の持上げ方法であっ
    て、請求項1記載の昇降装置を上下に複数個連結するこ
    とにより昇降装置群とし、下位の昇降装置群のうちの下
    方の昇降装置の載置アームをリフト手段で上昇させるこ
    とにより、この載置アームに載置した構造物用部材を持
    上げて上方の昇降装置の載置アームに受渡し、下位の昇
    降装置群を昇降手段によって上昇させて上位の昇降装置
    群に近付けるとともに、上方の昇降装置の載置アームを
    リフト手段で上昇させることにより構造物用部材を上位
    の昇降装置群のうちの下方の昇降装置の載置アームに受
    渡し、上位の昇降装置群のうちの下方の昇降装置の載置
    アームをリフト手段で上昇させることにより、構造物用
    部材を上方の昇降装置の載置アームに受渡し、上位の昇
    降装置群を昇降手段によって上昇させ、この上方の昇降
    装置の載置アームをリフト手段で上昇させることによ
    り、構造物用部材を構造物の作業階まで持上げることを
    特徴とする構造物用部材の持上げ方法。
JP14269794A 1994-06-24 1994-06-24 構造物用部材の持上げ装置および持上げ方法 Pending JPH084306A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101285426B1 (ko) * 2012-12-20 2013-07-12 고려대학교 산학협력단 수평 이동 유닛
JP2016156195A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 鹿島建設株式会社 組立型建物用ユニットの荷卸し兼組立装置
CN118373143A (zh) * 2024-06-26 2024-07-23 江苏环亚医用科技集团股份有限公司 一种应用于智慧医院垂直物送系统的上、下料转运机构

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