JP6478016B2 - ワーク搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等の組立ラインに使用されるワーク搬送装置に関する。
自動車等の車両の組立ラインに用いられる車両搬送装置は、例えば車体を支持する搬送台車を備えており、当該搬送台車をレーン上で移動させ、各作業ステージで作業者やロボット等により、溶接や組み立て作業が行われる。
従来の車両搬送装置は、例えばレーン上を移動する搬送台車を備え、搬送断車には車体(ワーク)を支持する支持具が備えられている。更に、搬送台車には、搬送台車に対する支持具の位置を移動する位置決め具を備えており、各作業ステージにおいて位置決め具の作動により車体の位置決めをする。
また、例えば特許文献1では、搬送台車としてスキッドを備え、スキッドに車体支持具を備えており、スキッドに車体を支持した状態で作業ステージを搬送可能となっている。各作業ステージ、例えば溶接ステージには、スキッドを支持するスキッド支持手段、スキッドを駆動してレーン上を移動させるドライブローラ、溶接ステージでの溶接作業時に車体を所定位置まで持ち上げて位置決めするロケータ治具を備えている。そして、特許文献1の車両搬送装置では、各作業ステージにおいてスキッド支持手段によりスキッドが支持され、ロケータ治具によって車体の位置が細かく位置決めされる。
特開2002−274451号公報
しかしながら、上記のように搬送台車に位置決め具を備えた従来技術では、搬送台車の構造が複雑となり搬送台車のコストが増加するとともに大型化する虞もある。また各搬送台車全てに位置決め具を備えなければならないので、車両搬送装置全体の設備コストが増加するとともに、搬送台車の大型化に伴い車両搬送装置全体の大型化に繋がる場合もある。
また、特許文献1の車両搬送装置では、位置決め具としてのロケータ治具が搬送台車ではなく作業ステージに備えられているので、搬送台車の構造を簡素化することが可能であるが、ロケータ治具が車体を直接支持するため、作業ステージ毎に車体の着脱が行なわれ、車体にダメージを与える虞がある。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、
搬送台車の構造を簡素化するとともに、ワークにダメージを与えにくいワーク搬送装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1のワーク搬送装置は、所定の作業順序で配列された複数の作業ステージに沿って、ワークを支持した複数の搬送台車を順次移動させるワーク搬送装置であって、前記搬送台車は、前記複数の作業ステージを所定の経路で移動する台車部と、1つの前記台車部に前記台車部の移動方向に夫々が互いに間隔をおいて着脱可能に連結されるとともに前記ワークを支持する複数のワーク支持部と、を備え、前記作業ステージに配置され、前記ワーク支持部を支持し前記台車部から離脱させ、当該離脱した状態の前記ワーク支持部を位置決めする位置決め部を備え、前記ワーク支持部の下面及び前記台車部の上面のいずれか一方には他方に向かって延びる先細のピンを備えるとともに、他方には孔部を備え、前記孔部に前記ピンが挿入されて前記ワーク支持部と前記台車部とが連結し、少なくとも1つの前記ワーク支持部と前記台車部との連結部において、前記ピンまたは前記孔部の少なくとも一方が前記移動方向に並べて複数配置されていることを特徴とする。
また、請求項2のワーク搬送装置は、請求項1において、前記ワーク支持部の下面及び前記台車部の上面のいずれか一方に前記移動方向に並べて複数配置されている前記ピンの前後に第1台座部を備え、前記第1台座部は、少なくとも1つの前記ワーク支持部と前記台車部との連結部において、前記ワーク支持部の下面及び前記台車部の上面の他方に当接することを特徴とする。
また、請求項3のワーク搬送装置は、請求項1または2において、前記位置決め部は、前記台車部に連結された前記ワーク支持部を支持して上方に移動することで前記台車部から前記ワーク支持部が離脱し、前記ワーク支持部を支持した状態で下方に移動することで前記ワーク支持部と当該ワーク支持部の下方に位置する前記台車部とが連結することを特徴とする。
また、請求項のワーク搬送装置は、請求項において、前記位置決め部は、上方に向かって延びる先細の突起部を備え、前記ワーク支持部は、前記位置決め部による支持される部位の下面に、前記突起部が係止される係止部を備え、前記位置決め部は、前記突起部を上方に移動して前記係止部に係止して、前記ワーク支持部を支持することを特徴とする。
た、請求項5のワーク搬送装置は、請求項4において、前記位置決め部は、前記突起部の前後に第2台座部を備えるとともに、前記第2台座部に上方に対向して配置される押え部を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、搬送台車がワークを支持する複数のワーク支持部と台車部とに分割可能であり、作業ステージに設けられた位置決め部がワーク支持部を支持して位置決めすることで、ワークの位置決めが行われるので、搬送台車に位置決め部を設ける必要がなく、搬送台車の構造を簡素化することができる。また、台車部の精度を必要とすることなく、ワーク支持部及びワークの支持位置の精度を確保することができ、搬送台車全体としてのコストを低下することができる。
また、位置決め部がワーク支持部を支持して位置決めするので、作業ステージ毎に位置決め部によってワークを支持する必要がなく、ワークのダメージを低減することができる。
また、ワーク支持部の下面及び台車部の上面に、先細のピンと孔部を備え、孔部にピンが挿入されてワーク支持部と台車部とが連結するので、ピンを容易にワーク支持部の孔部に挿入することができ、容易に台車部とワーク支持部との連結が可能となる。また、ピンをワーク支持部の孔部に深く挿入することで、台車部とワーク支持部とをずれなく連結することができ、搬送台車の移動時での車体のガタ付きを低減することができる。
また、ピンと孔部との連結を選択することで、台車部に対するワーク支持部の移動方向の位置を変更することができる。これにより、複数のワーク支持部の互いの間隔を変更することができ、多種の大きさのワークを支持することが可能となる。
請求項2の発明によれば、搬送台車の発進時、あるいは停止時にワーク及びワーク支持部の慣性により前後方向に移動しようとした際に、第1台座部でワーク等の荷重を支持する。これにより、ピン及びワーク支持部の孔部の縁部に作用する応力を低減し、これらの連結部の必要な強度を低減することができる。
請求項の発明によれば、位置決め部が上方に移動することで台車部からワーク支持部が離脱し、位置決め部が下方に移動することでワーク支持部と台車部とが連結するので、位置決め部の構成を簡単にするとともに、台車部とワーク支持部との連結構造を簡単に構成することができる。
請求項の発明によれば、上方に向かって延びる先細の突起部を上方に移動して、ワーク支持部の下面に設けられた係止部に係止することで、ワーク支持部を支持する際にワーク支持部が自動的に位置決めされる。これにより、簡易な構造で容易にワーク支持部の位置決めを可能にすることができる
請求項5の発明によれば、突起部を上方に移動して係止部に係止して、ワーク支持部を支持している際に、第2台座部と押え部によってワーク支持部が支持される。
本発明の一実施形態に係る車両搬送装置の全体構成を示す斜視図である。 車体支持状態での搬送台車の側面図である。 搬送台車の構造を示す斜視図である。 台車部の構造を示す斜視図である。 車体金具と車体金具位置決めユニットの構造を示す斜視図である。 車両搬送装置の前側の構造を示す斜視図である。 台車部と車体金具との連結部の構造を示す斜視図である。 車体金具位置決めユニットの構造を示す斜視図である。 車体金具位置決めユニットによる車体金具の支持状態を示す車両搬送装置の一部前面図である。 台車部と車体金具との連結状態を示す車両搬送装置の一部前面図である。 車両搬送装置を用いた車体の移動手順を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両搬送装置1(ワーク搬送装置)の全体構成を示す斜視図である。図2は、車体支持状態での搬送台車2の側面図である。図3は、搬送台車2の構造を示す斜視図である。図4は、台車部5の構造を示す斜視図である。図5は、車体金具3(ワーク支持部)と車体金具位置決めユニット4(位置決め部)の構造を示す斜視図である。なお、図5では、作業ステージにおいて車体金具位置決めユニット4によって車体金具3が位置決めされている状態を示す。
本実施形態の車両搬送装置1は、車両の組み立てラインに備えられる。この組み立てラインは、溶接ロボットによる複数の溶接ステージや、組立ロボット等による複数の組立ステージ等が設けられている。
図1、2に示すように、車両搬送装置1は、車体W(ワーク)を支持し、レールRに沿って移動する搬送台車2と、作業ステージに設置され、当該作業ステージにおいて搬送台車2の位置決めをすることで車体Wの位置決めをする車体金具位置決めユニット4を備えている。
レールRは、作業順序に配列された複数の作業ステージを移動するように敷設されている。レールRには、複数の搬送台車2が設置され、複数の搬送台車2はレールRに沿って夫々独立して移動可能となっている。
搬送台車2は、後述する支持ポスト16により車体Wの下部を左右前後の4点で支持し、レールRに沿って各作業ステージを順次移動する。これにより、車体Wは、各作業ステージを順次移動し、溶接等の作業が行われる。
図3に示すように、本実施形態の搬送台車2は、レールRに沿って移動する台車部5と、車体Wを支持する2つの車体金具3とにより構成されている。
図4に示すように、台車部5は、車両Wよりも長い棒状のガイド部材6と、当該ガイド部材6に固定された支持枠7とにより構成されている。
ガイド部材6は、レールRに支持されて、当該レールRに沿って移動可能に設置される部材である。支持枠7は、ガイド部材6と平行に延びる2本の縦部材7aと、当該2本の縦部材を連結する3本の横部材7bとにより長方形の枠状に形成されている。支持枠7は、横部材7bの中央部でガイド部材6の上面に固定されている。
支持枠7の四隅部には、棒状のピン10a〜10cが上方に突出して設けられている。ピン10aは、支持枠7の縦部材7aの前端部の左右に夫々設けられている。ピン10b及びピン10cは、本実施形態では、縦部材7aの後端部の左右に夫々設けられており、左右1組のピン10bと左右1組のピン10cは、前後方向(搬送台車2の移動方向)に離間して配置されている。
図3に示すように、車体金具3は、支持枠7の前部及び後部に夫々載置され、互いに前後方向に離間して配置されている。
車体金具3は、台車部5に対して左右方向に延びて構成され、その左右両端部近傍に上方に延びる支持ポスト16が備えられている。
支持ポスト16の上端部には、車体Wの下面を支持する支持部17と、上方に突出する突起部18が夫々設けられている。突起部18は、車体Wの下面に設けられた孔に挿入されて支持部17に支持された車体Wの横ズレを防止する機能を有する。
本発明の車両搬送装置1では、車体金具3は台車部5に着脱可能に支持されている。車体金具3の下面には、支持枠7に設けられたピン10a〜10cのうち左右1組のピンが挿入される孔部11が左右に夫々1個ずつ設けられている。
そして、支持枠7の前部左右に設けられたピン10aが、前側の車体金具3の孔に挿入されて、当該車体金具3と台車部5とが連結する。また、支持枠7の後部左右に設けられている2組のピン10b及び10cのうち、いずれか一方の組を選択して後側の車体金具3の孔に挿入することで、後側の車体金具3の支持枠7に対する前後位置を変更することができる。
一方、図1に示すように、各作業ステージには、搬送台車2の車体金具3を支持する車体金具位置決めユニット4と、台車部5をレールRに沿って移動させる移動装置20を備えている。移動装置20は、台車部5のガイド部材6に接するローラ21と当該ローラ21を回転駆動するモータ22により構成され、モータ22の駆動により台車部5を移動させる。移動装置20は、車体金具位置決めユニット4の左右中央部に夫々配置されている。
車体金具位置決めユニット4は、レールRに沿って移動してきた搬送台車2の車体金具3の左右端部を把持し、上方に持ち上げる機能を有している。
図5に示すように、車体金具位置決めユニット4は、車体金具3の前後間隔に合わせて前後方向に離間してレールRの左右に配置され、1つの作業ステージに計4個設けられている。左右1組の車体金具位置決めユニット4によって、レールRに沿って当該作業ステージに移動してきた搬送台車2の2つの車体金具3の一方の左右端部を把持し、2組の車体金具位置決めユニット4によって2つの車体金具3を同時に持ち上げることで、車体金具3に支持された車体Wが上方に移動する。
図6は、車両搬送装置1の前側の構造を示す斜視図である。図7は、台車部5と車体金具3との連結部の構造を示す斜視図であり、支持枠7の上面を示す。図8は、車体金具位置決めユニット4の構造を示す斜視図である。図9は、車体金具位置決めユニット4による車体金具3の支持状態を示す車両搬送装置1の一部前面図である。図10は、台車部5と車体金具3との連結状態を示す車両搬送装置1の一部前面図である。
図7に示すように、支持枠7の前端部に設けられるピン10aは、先端(上方)に向かうに連れて断面が小さく先細のテーパ状になっている。これにより、ピン10aの先端部とピン10aが挿入される車体金具3の孔部11とは隙間があり、車体金具3とピン10aとの相対位置が若干ずれていても容易に孔部11にピン10aが挿入し易くなっている。孔部11にピン10aを挿入した状態で車体金具3を下方に移動すると、ピン10aと車体金具3の孔部11との隙間がなくなり、ガタ付きなく台車部5と車体金具3とが連結される。また、支持枠7の上面には、ピン10aの前後に夫々台座部25(第1台座部)が形成されている。台座部25は、ピン10aによって支持された車体金具3の下面を支持する機能を有している。なお、支持枠7のその他のピン10b及び10cについても、ピン10aと同様に先細形状になっている。また、ピン10b及び10cについても、その前後に夫々台座部25が設けられている。
また、図8に示すように、車体金具位置決めユニット4には、シリンダ27によって上下方向に移動可能なブロック26が備えられている。ブロック26には、上方に向かって延びる先細形状の突起部28が設けられるとともに、突起部28の前後に台座部25と同様な形状の台座部29(第2台座部)が設けられている。また、車体金具位置決めユニット4には、台座部29に上方に対向して配置された押え部30が設けられている。
一方、図9、10に示すように、車体金具3の左右端部の下面には、突起部28が係止される係止部31が形成されている。係止部31は、例えば突起部28が挿入される孔であったり、下方に向かって前後方向に開くV字状の斜面であったりすればよい。
ブロック26上に車体金具3が位置している状態で、ブロック26を上方に移動させると、ブロック26の台座部29と押え部30によって車体金具3の端部が把持される。このとき、突起部28と係止部31とが係止されるが、突起部28が先細形状であり、孔やV字状の斜面である係止部31に係止されることで、ブロック26に対する車体金具3の前後方向あるいは左右方向の位置決めがなされる。
図9に示すように、ブロック26を上方に移動して車体金具3の端部を把持している状態では、車体金具3が上方に移動して、台車部5のピン10a〜10cが車体金具の孔部11から抜け、車体金具3と台車部5との連結が解除(離脱)される。したがって、車体金具3を車体金具位置決めユニット4によって支持している状態では、移動装置20を作動させることで台車部5がレールR上を移動可能となる。
図10に示すように、車体金具3の下方に台車部5が位置している状態で、ブロック26を下方に移動すれば、車体金具3が下方に移動し、台車部5に車体金具3が載置されて、ピン10a〜10cが車体金具3の孔部11に挿入され、台車部5と車体金具3とが連結される。更にブロック26を下方に移動させることで、車体金具3と台座部29との接触が解除され非支持状態となり、移動装置20によって台車部5を移動させることで、車体金具3を台車部5とともに移動させることができ、車体金具3によって支持しているワークWを移動可能となる。
図11は、車両搬送装置1を用いた車体Wの移動手順を示す説明図である。
図11中、(a)から(b)、(c)、(d)、(e)の順番で移動することを示し、上側の図が側面図、下側の図が背面図である。
図11の(a)に示すように、例えば第1の作業ステージにおいて、車体Wを支持している車体金具3を第1の作業ステージの車体金具位置決めユニット4によって台車部5から上方に持ち上げて支持し、車体Wに対して溶接等の作業を行う。なお、このとき、台車部5と車体金具3とが連結されていないので、台車部5をレールR上で移動させることができる。
次に図11中(b)に示すように、車体金具位置決めユニット4を下方に作動して車体金具3を台車部5に載せ、更に車体金具位置決めユニット4を下方に作動して、車体金具位置決めユニット4による車体金具3の支持を解除する。これにより、車体金具3は台車部5にのみ支持される状態となる。
次に図11中(c)に示すように、台車部5を次の第2の作業ステージに移動させる。これにより、台車部5とともに車体金具3に支持された車体Wが第2の作業ステージに搬送される。
次に図11中(d)に示すように、台車部5を次の第2の作業ステージに移動して、車体金具3を第2の作業ステージの車体金具位置決めユニット4上に配置させる。
次に図11中(e)に示すように、第2の作業ステージにおいて、(a)と同様に、車体金具3を車体金具位置決めユニット4によって台車部5から上方に持ち上げて支持し位置決めして、各種作業が行われる。このとき、台車部5と車体金具3とが連結されていないので、台車部5を返送することができる。
以上のような手順を作業ステージ毎に繰り返すことで、車体Wを各作業ステージに順番に搬送することができ、各作業ステージにおいて車体Wに対し、溶接作業等の各種作業が行われる。搬送台車2は、作業ステージ数以上に備えられ、レールRに沿って並ぶ各作業ステージを順番に車体Wを搬送する。ある1つの作業ステージで作業が終わって搬送台車2が次の作業ステージに車体Wを搬送すると、前の作業ステージにおいて作業が終わった車体Wを支持した次の搬送台車が搬入され、次の車体Wに対して作業が行われる。
本実施形態では、搬送台車2が台車部5と車体金具3とに分離可能であり、車体金具位置決めユニット4によって車体金具3を支持可能な構造であるので、車体金具位置決めユニット4によって車体金具3を支持して当該車体Wを作業しているときに、台車部5を移動して例えば前工程に戻し、他の車体Wを搬送するといったことが可能となり、台車部5の数を抑制することが可能となる。
台車部5と車体金具3とが一体となっているような従来の搬送台車2では、作業時に車体Wの位置決め精度が必要となることから、搬送台車2全体の位置決めを精度良く行わなければならない。したがって、搬送台車2全体の精度が必要となり、コスト増加を招いてしまう。
しかし、本実施形態では、作業ステージで作業を行う際に、車体金具位置決めユニット4によって車体金具3を支持することで、車体Wの位置決めが行われるので、台車部5の精度が不要となり、搬送台車2のコストを抑制することができる。
また、車体金具位置決めユニット4によって車体Wを直接支持するような従来の車体搬送装置では、作業ステージ毎に車体Wの支持及び解除を行うので、車体Wの支持部にダメージを与える虞がある。これに対し、本実施形態では、車体Wを車体金具3に支持し、各作業ステージで車体金具位置決めユニット4によって車体金具3を支持するので、車体Wに対するダメージを低減することができる。
図8に示すように、車体金具位置決めユニット4のブロック26は、上方に向かって延びる先細形状の突起部28を有し、ブロック26を上方に移動して車体金具3を把持する際に、この突起部28が車体金具3の下面に設けられた係止部31に係止されるので、前後方向あるいは左右方向に自動的に車体金具3の位置決めが行われる。したがって、簡易な構造で、かつ簡単な作動で、車体金具位置決めユニット4に対する車体金具3の前後方向あるいは左右方向の位置決めが容易にかつ精度良く可能となる。
また、台車部5と車体金具3との連結部Aは、台車部5に上方に突出するピン10a〜10cを設け、車体金具3に設けた孔部11に当該ピン10a〜10cを挿入して行うので、簡単な構成で当該連結部Aを構成することができる。また、車体金具位置決めユニット4によって車体金具3を上下方向に移動することで、容易に台車部5と車体金具3との着脱が可能となる。また、ピン10a〜10cは、上端部が先細の形状になっているので、車体金具3の孔部11に容易に挿入することができるとともに、ピン10a〜10cを孔部11に深く挿入することで、台車部5と車体金具3とをずれなく連結することができ、搬送台車2の移動時での車体Wのガタ付きを低減することができる。
また、本実施形態では、ピン10a〜10cが前後方向に複数設けられ、例えば後部側の車体金具3の孔部11に挿入するピン10cをピン10bに変更することで、台車部に対する車体金具の前後方向の位置を変更することができる。これにより、車体Wの支持位置を車体Wの長さに合わせて車体前後方向で変更することができ、より多くの種類の車体Wを支持することが対応可能となる。
また、台車部5には、ピン10a〜10cの前後に台座部25が設けられ、台車部5と車体金具3とが連結した際に車体金具3の下面が台座部25上に当接し、車体金具3の荷重を支持可能な構造となっている。したがって、例えば搬送台車2の発進時、あるいは停止時に車体W及び車体金具3の慣性により前後方向に移動しようとした際に、台座部25で車体W等の荷重を支持する。これにより、ピン10a〜10c及び車体金具3の孔部の縁部に作用する応力を低減し、これらの連結部Aの必要な強度を低減することができる。
なお、本願発明は上記実施形態に限定するものではない。例えば台車部5と車体金具3との連結部Aや車体金具位置決めユニット4による車体金具3の支持部の構造を適宜変更してもよい。本発明は、車体Wを搬送する搬送台車2が、台車部5と車体Wを支持する車体金具3とに分割可能であって、作業ステージに設置された車体金具位置決めユニット4によって車体金具3を支持する構造であればよく、搬送台車2及び車体金具位置決めユニット4の詳細な構造は適宜変更可能である。
また、本実施形態では、搬送台車2によって車体Wを支持し搬送するが、車体以外のワークを搬送する装置においても、本発明を適用することができる。
1 車両搬送装置(ワーク搬送装置)
2 搬送台車
3 車体金具(ワーク支持部)
4 車体金具位置決めユニット(位置決め部)
5 台車部
10a〜10c ピン
11 孔部
25 台座部(第1台座部)
28 突起部
29 台座部(第2台座部)
31 係止部
W 車体(ワーク)

Claims (5)

  1. 所定の作業順序で配列された複数の作業ステージに沿って、ワークを支持した複数の搬送台車を順次移動させるワーク搬送装置であって、
    前記搬送台車は、前記複数の作業ステージを所定の経路で移動する台車部と、1つの前記台車部に前記台車部の移動方向に夫々が互いに間隔をおいて着脱可能に連結されるとともに前記ワークを支持する複数のワーク支持部と、を備え、
    前記作業ステージに配置され、前記ワーク支持部を支持し前記台車部から離脱させ、当該離脱した状態の前記ワーク支持部を位置決めする位置決め部を備え
    前記ワーク支持部の下面及び前記台車部の上面のいずれか一方には他方に向かって延びる先細のピンを備えるとともに、他方には孔部を備え、前記孔部に前記ピンが挿入されて前記ワーク支持部と前記台車部とが連結し、少なくとも1つの前記ワーク支持部と前記台車部との連結部において、前記ピンまたは前記孔部の少なくとも一方が前記移動方向に並べて複数配置されていることを特徴とするワーク搬送装置。
  2. 前記ワーク支持部の下面及び前記台車部の上面のいずれか一方に前記移動方向に並べて複数配置されている前記ピンの前後に第1台座部を備え、前記第1台座部は、少なくとも1つの前記ワーク支持部と前記台車部との連結部において、前記ワーク支持部の下面及び前記台車部の上面の他方に当接することを特徴とする請求項1に記載のワーク搬送装置。
  3. 前記位置決め部は、前記台車部に連結された前記ワーク支持部を支持して上方に移動することで前記台車部から前記ワーク支持部が離脱し、前記ワーク支持部を支持した状態で下方に移動することで前記ワーク支持部と当該ワーク支持部の下方に位置する前記台車部とが連結することを特徴とする請求項1または2に記載のワーク搬送装置。
  4. 前記位置決め部は、上方に向かって延びる先細の突起部を備え、
    前記ワーク支持部は、前記位置決め部による支持される部位の下面に、前記突起部が係止される係止部を備え、
    前記位置決め部は、前記突起部を上方に移動して前記係止部に係止して、前記ワーク支持部を支持することを特徴とする請求項に記載のワーク搬送装置。
  5. 前記位置決め部は、前記突起部の前後に第2台座部を備えるとともに、前記第2台座部に上方に対向して配置される押え部を備えることを特徴とする請求項4に記載のワーク搬送装置。
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