JP2011212696A - 溶接ライン - Google Patents

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Abstract

【課題】建設機械の上部旋回体における旋回フレーム等のように缶組みしたワークを溶接する際に、構成各部を連結する作業を効率的に、しかも安全に行えるようにする。
【解決手段】搬入ステージ11と、4組の溶接ステージ12と、搬出ステージ15とからなり、各溶接ステージ12には自動溶接作業部13と手動溶接作業部14とから構成し、相隣接する溶接ステージ12,12間に待機部16が設けられ、X軸方向に移動する主搬送路20にY軸方向に移動するY軸移送体25が設けられて、ワーク10を移載するようになし、また待機部16におけるワーク載置部16a〜16c間にワーク10をピッチ送りするようになし、さらにXY移動搬送手段40によって、ワーク載置部16b,16cから自動溶接作業部13,手動溶接作業部14にワーク10を直接移載できるようにしている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば建設機械の上部旋回体の旋回フレーム等、部品を缶組みした後に、接合部を溶接することにより固着する等のために用いられ、溶接ロボットを用いた自動溶接を行う溶接ステージと、手動溶接を行う溶接ステージとを有する溶接ラインに関するものである。
自動車等の走行車両を製造するに当っては、その構成各部の溶接を行うが、この溶接を効率良く行うために、溶接工程を複数ステージに分けて、ワークを順次搬送しながら溶接する構成とするのが一般的である。このために、それぞれ溶接手段を装備した複数の溶接ステージからなる溶接ラインを設け、ワークをこの溶接ラインに沿って搬送することによって、順次各溶接ステージに装備した溶接手段を作動させて、所要の溶接を行うことになる。このための溶接ラインにおいて、搬送台車を用いて、ワークを溶接ステージ間に搬送する。即ち、一般的な溶接ラインにおいては、搬送台車にワークをセットして固定し、この搬送台車を駆動することによって、溶接ステージ間にワークを搬送する。この種の溶接ラインの構成は、例えば特許文献1に開示されている。
特開平11−34946公報
ところで、特許文献1においては、搬送台車はパレット台車と呼ばれているが、このパレット台車はワークを順次各溶接ステージにピッチ送りするものであり、各溶接ステージでは、それぞれ溶接時間が異なっている場合には、最長の時間を必要とする溶接ステージでの溶接作業時間に合わせてピッチ送りが行われることになり、短時間で溶接作業が終了する溶接ステージが中間に存在している場合には、短時間で作業が終了した溶接ステージでは、長い時間待機させることが必要となる等、全体としての溶接を効率的に行うことができないという問題点がある。
また、全ての溶接ステージでロボットを用いた自動溶接が行われる場合であればともかく、ロボット溶接に適しない部位を溶接する際には、手動による溶接を行うが、作業の安全性を確保するには、ワークをその搬送ラインから取り出すことが望ましい。しかしながら、特許文献1においては、ワークの搬送ラインからワークを取り出して、格別の作業を行うようにはなっていない。
ところで、例えば建設機械の上部旋回体を構成する旋回フレームを缶組みして溶接により連結するために、溶接ラインを構築する。建設機械にあっては、種類やサイズが多種多様にある。しかも、同一種類の建設機械を量産するものではなく、多品種少量生産が一般的であり、このために複数種類の建設機械の旋回フレームを単一の溶接ラインに適用することになる。従って、機種によっては溶接個所や各溶接部の作業時間が異なることから、待ち時間が極めて長くなり、作業効率が悪いという問題点がある。
また、建設機械は大型で、しかも溶接箇所は多岐にわたるところから、溶接ロボットにより溶接できない箇所があり、溶接は不可能ではないにしろ、手動による溶接を行う方が容易であり、また効率が良いこともある。従って、溶接作業の中に手動溶接も行えるシステム構成とするのが望ましい。この手動溶接を安全に行うためには、ワークを搬送ラインから切り離した位置で作業を行うことになる。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、建設機械の上部旋回体における旋回フレーム等のように、缶組みしたワークを溶接する際に、構成各部を連結する溶接作業を効率的に、しかも安全に行えるようにすることにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、溶接ロボットからなる溶接手段により自動溶接と、手動による溶接とによって、ワークの溶接作業を行う溶接ラインであって、自動溶接手段を備えた自動溶接作業部と手動溶接のための機構を配置した手動溶接作業部とを組とした溶接ステージが一定の方向に向けて複数組配列され、各溶接ステージ間における1または複数の箇所には、1または複数のワーク設置部を有する待機部が配設されており、前記各溶接ステージ及び待機部の配列方向と直交する方向に主搬送路が設けられ、前記主搬送路に装着され、この主搬送路と交差する方向の副搬送路を有する移送体が設けられ、前記副搬送路には、前記ワークを任意の待機部,自動溶接作業部または手動溶接作業部に移載するためのワーク移載部材をこの副搬送路に沿って移動可能に設ける構成としたことをその特徴とするものである。
ワークとしては、例えば建設機械の上部旋回体を構成する旋回フレームがある。この場合、多品種のワークが混在して溶接ラインに供給されることになる。自動溶接作業部では溶接ロボットが設けられており、この溶接ロボットにはそれぞれの品種のワークに対する作業手順がティーチング情報として制御装置に内蔵されている。また、手動溶接作業部では人手による作業である。従って、溶接ステージは自動溶接作業部と手動溶接作業部とで組として設けられているが、必ずしも同一の組で作業を完了する必要はない。例えば、第1の組の溶接ステージにおける自動溶接作業部で自動溶接が終了した時に、第1の溶接ステージでは作業を継続しており、第2の組の溶接ステージにおける手動溶接作業部に空きがあれば、ワークをこの空きの状態となっている第2の組の溶接ステージの手動溶接作業部に送り込むことができる。
特定の溶接作業部で溶接作業が終了した後に、作業が可能な空きの溶接作業部がない場合には、ワークを待機させる必要がある。また、溶接ラインにはワーク移載手段は1個しか設けられていないことから、ワークを移載するための時間も必要となる。待機部はこのために設けられるものであって、特定の溶接作業部で溶接作業が終了し、ワークが搬出されるまで、次に搬入されるワークを待機させる。待機部では、ワーク設置台を1箇所設けるだけであっても良いが、溶接ステージは2箇所の溶接作業部を並べる構成としているので、待機部にも複数のワーク設置台を設けるスペースを確保することができる。ただし、主搬送路に臨むワーク設置台にはワーク移載手段によりワークを設置できるが、この位置のワーク設置台以外のワーク設置台に移載手段でワークを設置するようにした場合には、移載手段の負担が増えることになり、ワークの各溶接作業部への移載作業に支障を来すおそれがある。そこで、待機部にピッチ送り手段を設けて、主搬送路に臨むワーク設置台から他のワーク設置台へのワークの移行は、ステージ内ワーク搬送手段で送るようにする。
さらに、待機部を構成するいずれかのワーク設置台から、この待機部に隣接する位置の自動溶接作業部または手動溶接作業部にワークを直接移動させるためのXY移動搬送手段を備える構成とすることもできる。これによって、移載手段の負担がさらに緩和されることになる。
主搬送路及び副搬送路により移載手段が搬送される経路には、自動溶接作業部及び手動溶接作業部が臨み、また待機部のワーク設置台も位置している。従って、ワーク移載手段により搬送されるワークがこれらと干渉しないようにする必要がある。このためには、移載手段によるワークの搬送は高所で行うようにするのが望ましい。そこで、ワーク移載部材は、ワークを下方から抱持するようにしてクランプするクランプ部材と、このクランプ部材を昇降駆動する昇降部材とから構成する。そして、この昇降部材によってワークを各溶接部にワークを載置できる高さ位置と、溶接作業部材と干渉しない高さ位置まで昇降可能な構成とする。
建設機械の上部旋回体における旋回フレーム等からなり、缶組みされたワークを溶接して構成各部を連結するために設けられる溶接ラインをコンパクトな構成で、作業を効率的に行うことができる。
溶接が行われるワークの一例としての建設機械の上部旋回体の旋回フレームの外観図である。 本発明の実施の一形態を示す溶接ラインの全体構成図である。 主搬送路と、この主搬送路に装着した搬送体の構成を示す平面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 待機部のワーク載置台と、ステージ内ワーク搬送手段との構成を示す正面図である。 図6の平面図である。 XY移動搬送手段の構成説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、溶接されるワークの一例を図1に示す。同図に示したのは建設機械の上部旋回体における旋回フレーム1であって、この旋回フレーム1は、中央部に前方側にはフロント作業機が連結され、後方側にはカウンタウエイトが載置されるメインフレーム部2と、左右の側部フレーム部3,4とから構成され、左側部フレーム部3の前方側には運転室が設置され、右側部フレーム部4の前方位置にはタンク類が設置される。そして、旋回フレーム1の後方位置にはエンジン等の機器類が設置されることになる。
旋回フレーム1は、ボックス形状またはD型形状となった左右のビーム5,6とメインフレーム部2との間に所定本数の梁部材7を掛け渡すことにより骨組構造が形成される。メインフレーム部2の左右の側面部とビーム5,6との間に掛け渡される梁部材7は溶接手段により固着されることになる。
前述した旋回フレーム1からなるワーク10は、図2に示した溶接ラインに沿って搬送される間に溶接が実行されるようになっている。同図において、11は搬入ステージであり、この搬入ステージ11では2箇所のストック部11a,11aと搬入部11bとからなり、缶組みされたワーク10は外部からいずれかのストック部11aに供給され、このストック部11aからワーク1が搬入台11bに送り込まれることになる。
12は溶接ステージであり、溶接ステージ12は4組設けられている。図2では、4組設けた溶接ステージ12に、搬入ステージ11に近い側から順に第1の溶接ステージ12A,第2の溶接ステージ12B,第3の溶接ステージ12C,第4の溶接ステージ12Dの符号を付している。ただし、以下の説明において、個別の溶接ステージについて言及する場合にはA〜Dの添え字を付けるが、溶接ステージを総称する場合には、溶接ステージ12という。
溶接ステージ12は、自動溶接作業部13と、手動溶接作業部14とから構成される。自動溶接作業部13は、ワーク置き台13aと溶接ロボット13bとから構成され、ワーク置き台13a上に設置されたワーク10に対して溶接ロボット13bにより自動溶接が行われる。手動溶接作業部14には、自動溶接作業部13と同様のワーク置き台14aが設けられている。この手動溶接作業部14の溶接手段については、所定の位置に設置されており、または溶接手段を構成する一部の機器については作業者により携帯されることもある。
4ステージから構成される溶接ステージ12A〜12Dの下流側には搬出ステージ15が設けられている。ここで、搬出ステージ15には、3台のワーク載置台15a,15b,15cが設けられている。搬出ステージ15においては、原則として、自動及び手動の両溶接作業が終了したワーク10がワーク載置台15aに載置され、順次ワーク載置台15b,15cと移動して、ワーク載置台15cから系外に取り出されることになる。また、第1の溶接ステージ12Aと第2の溶接ステージ12Bとの間と、第3の溶接ステージ12Cと第4の溶接ステージ12Dとの間の位置にはそれぞれ待機部16が設けられている。そして、これらの待機部16も3台のワーク載置部16a,16b,16cから構成されている。ただし、待機部16におけるワーク載置部16a,16b,16cについては、載置されるべきワーク10の順序は格別の定めはない。
以上のステージ構成によって、溶接ロボットを用いた自動溶接と、自動溶接が困難な部位を補正する手動溶接とによって、ワーク10の溶接作業が行われるが、ワーク10を搬入ステージ11から各溶接ステージ12A〜12Dのいずれかに、また待機部16に送り込み、またそれらから取り出し、最終的には搬出ステージ15により搬出されるが、このワーク10の移載のために、3種類の移載手段を備えている。
まず、第1の移載手段としては、搬入ステージ11から各溶接ステージ12を経て搬出ステージ15に至る主搬送路20を備えている。この主搬送路20は、搬入ステージ11から取り出して、いずれかの溶接ステージ12に搬送し、またいずれかの溶接ステージ12で溶接が完了した後に、この溶接ステージ12から搬出ステージ15に、ワーク10を搬送するために設けられている。ここで、搬入ステージ11,溶接ステージ12及び搬出ステージ15を含む経路をX軸方向の搬送経路とする。
主搬送路20は、左右に設けたガイドレール20a,20aから構成されており、図3乃至図5に示したように、この左右のガイドレール20aにはX軸移送体21が係合している。そして、このX軸移送体21は図示しない駆動機構により主搬送路20に沿って往復移動可能となっている。このために、X軸移送体21は支持部材22を備えており、この支持部材22にはブラケット23が4箇所立設されており、これら各ブラケット23には転動ローラ24が係合し、ガイドレール20aに沿って転動することによって、X軸方向に往復移動することになる。そして、X軸移送体21は、搬入ステージ11における搬入台11bの上部位置と、各溶接ステージ12の自動溶接作業部13の上部位置と、搬出ステージ15における溶接ステージ12における自動溶接作業部13と並ぶ位置のワーク載置台15a及び待機部16におけるワーク載置部16aと対応する位置に停止可能となっている。
また、支持部材22の下面には、前後に一対のガイドレール22a,22aが取り付けられている。さらに、各溶接ステージ12には副搬送用の固定ガイドレール22b,22bが固定的に設けられており、この固定ガイドレール22b,22bはガイドレール20aからなる主搬送路20と直交するY軸方向に向けて延在されており、これらガイドレール22a及び固定ガイドレール22bによる搬送経路はX軸方向の主搬送路と交差するY軸方向の副搬送路を構成するものである。Y軸移送体25の両側部にそれぞれ2箇所乃至それ以上の数の転動ローラ26が係合しており、これらの転動ローラ26がガイドレール22aと固定ガイドレール22bとの間を往復転動することになる。このY軸移送体25は、図示しない駆動手段により駆動されて、自動溶接作業部13と手動溶接作業部14との間を往復移動できるようになっている。
Y軸移送体25の下面には折り畳み式の伸縮アーム27が設けられている。伸縮アーム27の上下の両端部は連結部27a,27a,27b,27bとなっており、両連結部27a,27a間及び27b,27b間を離間させると、伸縮アーム27が畳み込まれ、また両連結部27a,27a間及び27b,27b間を近接する方向に変位させると、伸長することになる。伸縮アーム27の下端部にクランプ部材28が装着されており、伸縮アーム27を動作させることによって、クランプ部材28が昇降することになる。
クランプ部材28は複数のクランプ爪28a,28aが相対向する状態にして支持板28bに設けられており、両側のクランプ爪28aは相互に近接・離間する方向に変位可能となっている。両クランプ爪28aを相互に離間させると、クランプ開放状態となり、両クランプ爪28a間を近接させると、ワーク10を下方から抱持するようにしてクランプされる。そして、クランプ部材28は伸縮アーム27により昇降可能となっているので、ワーク10をクランプした状態で所定の高さ位置まで上昇させることができるようになっている。従って、Y軸移送体25と、伸縮アーム27及びクランプ部材28によってワーク移載手段29が構成される。
搬入ステージ11の搬入台11b,溶接ステージ12の自動溶接作業部13及び手動溶接作業部14,搬出ステージ15のワーク載置台15a,さらに待機部16のワーク載置部16aにおけるワーク10の載置面は同じ高さ位置にある。そして伸縮アーム27を伸長させたときには、前述した載置面に載置されているワーク10をクランプ部材28によりクランプできるようになっている。また、ワーク10をクランプ部材28でクランプさせた状態で、伸縮アーム27が畳み込まれると、ワーク10が上昇するが、その上昇位置は載置面に載置されているワーク10とは干渉しない高所となる。
次に、待機部16にはワーク載置部16a,16b及び16cが設けられており、これらワーク載置部16a,16b,16cは、図6及び図7に示したように、それぞれ4本のポスト30から構成される。これら4本のポスト30によってワーク10が支持される。この4本のポスト30はワーク10を所定の高さ位置に支持するものであり、このワーク10の支持位置の下部位置にはポスト30と干渉しないサイズの支持プレート31が配置されており、この支持プレート31は昇降アーム32を介して台車33に連結されている。従って、昇降アーム32を駆動することによって、支持プレート31によるワーク10の支持面をポスト30によるワーク10の支持面より低い位置と(図7の実線位置)、それより高い位置(図7の仮想線位置)とに昇降変位可能となっている。そして、台車33はレール34に沿ってワーク載置部16a,16b,16c間を往復移動することになる。これら支持プレート31及び台車33によってステージ内ワーク搬送手段35が構成される。これが第2の移載手段である。なお、搬入ステージ11及び搬出ステージ15にも、待機部16と同様のステージ内ワーク搬送手段35が設けられている。
ここで、例えば、待機部16のワーク載置部16cと、このワーク載置部16cに隣接する位置における手動溶接作業部14との間は、ワーク10の移載距離は短いが、前述したX軸移送体21及びY軸移送体25と、ステージ内ワーク搬送手段35とによってワーク10を移載する場合には、その経路がコ字状のものとなり、2度方向転換することから、複雑な動きとなり、しかもその経路は長いものとなる。さらに、ワーク10の持ち替えも必要となる等のことからも、移載に多大の時間が必要となる。
以上のことから、さらに第3の移載手段を設けている。このワーク10の移載手段は、図8に示したXY移動搬送手段40が設けられている。XY移動搬送手段40は、同図から明らかなように、天井クレーンから構成されるものである。即ち、門型の支持部41に、クレーンアーム42を設けたものからなり、クレーンアーム42にはワイヤ43がウインチ等の巻き取り手段44により巻き取り及び繰り出し可能に設けられており、このワイヤ43の先端にフック45が取り付けられている。クレーンアーム42は支持部41の架橋部材41aに横方向に移動可能に連結されており、またクレーンアーム42は架橋部材41aに対して前後方向に移動可能なものである。これによって、フック45はXY方向に移動可能となっている。従って、フック45にワーク10を吊り上げるための吊り具を係合させることによって、ワーク10を所定の高さ位置まで吊り上げて、ワーク10の移載を行うことができる。
以上のように構成することによって、溶接ステージを4ステージとし、かつ各溶接ステージ12A〜12Dにおいては、自動溶接作業部13と手動溶接作業部14とを含むものであるが、いずれかの溶接作業部での溶接作業が終了した後には、ワーク10の移載を円滑に、しかも迅速に行うことができる。そして、自動溶接作業部13における溶接作業が終了すると、いずれかの手動溶接作業部14に自動溶接が終了したワーク10を送り込むが、このときに同一の溶接ステージを構成するものである必要はなく、例えば第1の溶接ステージ12Aの自動溶接作業部13での作業が終了した後には、溶接ステージ12A〜12Dのいずれかの手動溶接作業部14が空いておれば、その空いた状態にある手動溶接作業部14に送り込む。この移載はワーク移載手段29により行われる。
搬入ステージ11における搬入台11bから缶組み状態で仮溶接されたワーク10が搬送された後には、いずれかの自動溶接作業部13に供給されるが、全ての自動溶接作業部13が溶接作業を行っており、空きのない状態となっていることがある。また、自動溶接作業部13での溶接作業が終了した後には、手動溶接作業部14での溶接作業を必要とするが、全ての手動溶接作業部14に空きがない場合もある。このような場合には、待機部16におけるワーク載置部16aに載置する。ここで、ワーク移載手段29によっては複数ある待機部16のいずれかにおけるワーク載置台16aにワーク10が移載され、このワーク載置台16aからワーク載置台16bまたは16cに、若しくはその逆方向にワーク10を移動させる際には、ステージ内ワーク搬送手段35が作動する。
いずれかの自動溶接作業部13または手動溶接作業部14における溶接作業が終了し、ワーク10が搬出されると、待機部16で待機しているワーク10がその空いた自動溶接作業部13または手動溶接作業部14に送り込まれる。このときには、ワーク移載手段29を主搬送路20に沿って、また手動溶接作業部14が空いたときには、自動溶接作業部13により自動溶接作業部13による溶接作業が終了したワーク10が供給されることから、ワーク移載手段29は主搬送路20と直交する方向に設けたガイドレール22aからなる副搬送路に移行して、手動溶接作業部14に対応する位置まで移動する。また、待機部16におけるワーク載置台16a〜16c間の移動はステージ内ワーク搬送手段35により行われる。
ワーク10の移載時には、各溶接ステージ12における自動溶接作業部13及び手動溶接作業部14では溶接作業が行われているので、これらの作業に対して移載中のワーク10が干渉しないようにする必要がある。ワーク移載手段29は伸縮アーム27によりクランプ部材28を高所にまで引き上げるようになっているので、このクランプ部材28を溶接作業中のワーク10や溶接ロボット13等の機器類、さらには溶接作業者と干渉することなくワーク10を搬送することができる。
ここで、待機部16を構成するいずれかのワーク載置部16a〜16cからのワーク10の自動溶接作業部13または手動溶接作業部14への移動は、最も移動距離の短いものを選択する。これによって、移載時間の短縮が図られる。ワーク10の移載は、主搬送路及び副搬送路に沿って移動するワーク移載手段29により行われるものであるが、例えば待機部16におけるワーク載置部16cからそれに近接する位置の手動溶接部14にワーク10を移載する場合等にあっては、ワーク10を直接送り込む方が望ましい。このために、XY移動搬送手段40が設けられており、このXY移動搬送手段40を作動させることによって、ワーク10の移載がより迅速かつ円滑に行われる。ただし、XY移動搬送手段40をあまり広範囲な動作を行わせると、他の部材や作業者と干渉するおそれがある。従って、このXY移動搬送手段40におけるワーク10の移載は待機部16のワーク載置台16bまたは16cから、それに近接する溶接ステージ12の自動溶接作業部13または手動溶接作業部14とし、また溶接ステージ12Dの手動溶接作業部14から搬出ステージ15のワーク載置台15cに限定するのが望ましい。
10 ワーク 11 搬入ステージ
12,12A〜12D 溶接ステージ 13 自動溶接作業部
14 手動溶接作業部 15 搬出ステージ
16 待機部 16a〜16c ワーク載置台
20 主搬送路 20a ガイドレール
21 X軸移送体 22a ガイドレール
25 Y軸移送体 27 伸縮アーム
28 クランプ部材 29 ワーク移載手段
30 ポスト 31 支持プレート
32 昇降アーム 33 台車
35 ステージ内ワーク搬送手段 40 XY移動搬送手段

Claims (4)

  1. 溶接ロボットからなる溶接手段により自動溶接と、手動による溶接とによって、ワークの溶接作業を行う溶接ラインにおいて、
    自動溶接手段を備えた自動溶接作業部と手動溶接のための機構を配置した手動溶接作業部とを組とした溶接ステージが一定の方向に向けて複数組配列され、
    各溶接ステージ間における1または複数の箇所には、1または複数のワーク設置部を有する待機部が配設されており、
    前記各溶接ステージ及び待機部の配列方向と直交する方向に主搬送路が設けられ、
    前記主搬送路に装着され、この主搬送路と交差する方向の副搬送路を有する移送体が設けられ、
    前記副搬送路には、前記ワークを任意の待機部,自動溶接作業部または手動溶接作業部に移載するためのワーク移載部材をこの副搬送路に沿って移動可能に設ける
    構成としたことを特徴とする溶接ライン。
  2. 前記待機部は複数のワーク設置台から構成され、これら複数のワーク設置台間はステージ内ワーク搬送手段により前記ワークをピッチ送り可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載の溶接ライン。
  3. 前記待機部を構成する任意のワーク設置台からこの待機部に隣接する位置の自動溶接作業部または手動溶接作業部にワークを直接移動させるためのXY移動搬送手段を備える構成としたことを特徴とする請求項2記載の溶接ライン。
  4. 前記ワーク移載部材は、前記ワークを下方から抱持するようにしてクランプするクランプ部材と、このクランプ部材を昇降駆動する昇降部材とから構成し、この昇降部材によって、前記ワークを前記各溶接部にワークを載置し、かつ溶接作業部材と干渉しない位置まで上昇可能な構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の溶接ライン。
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