JP6476665B2 - 現金処理装置 - Google Patents

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本発明は、現金処理装置に関する。
近年、小売店やスーパーマーケットなどの流通施設および商業施設において、売上金を入金し、釣銭準備金を出金する現金処理装置が設置されている。オペレータは、現金処理装置において操作を行うことにより、各種取引を行うことができる。
例えば、特許文献1には、オペレータがメニュー画面を操作することにより、カセット及び出金ホッパから釣銭準備金を出金する出金取引や、カセット及び出金ホッパに釣銭準備金を収納する入金取引や、現金処理装置内の有高を確認するための精査等の取引機能を有する現金処理装置が開示されている。
また、硬貨の処理に関係する障害が発生した場合に、従来の現金処理装置は精査が完了するまで出金取引や入金取引などの取引を取引不可能とする制限を掛けている。
特開2013−109400号公報
しかし、従来の現金処理装置において、顧客へのサービスの質が低下する、という問題があった。
具体的には、現金処理装置の障害が発生した場合に精査が完了するまで出金取引や入金取引などの取引が取引不可能となり、精査が行われている間、窓口の顧客を待たせなければならない、という問題がある。ここで、精査は現金処理装置内の全ての紙幣および硬貨を抜き取る処理と、抜き取られた紙幣及び硬貨を投入口から投入する処理と、投入された紙幣及び硬貨を計数する処理と、からなる取引であり、精査にかかる時間は上記処理各々にかかる時間を含む。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、顧客へのサービスの質の低下を防止することが可能な、新規かつ改良された現金処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、現金処理装置であって、前記現金処理装置の障害の発生及び前記障害からの復旧を検知する検知部と、硬貨を収納する硬貨収納部と、前記障害に対して行われた復旧処理における前記硬貨収納部の脱着の有無に応じた取引を、前記復旧が検知された後、前記現金処理装置内の有高を確認するための取引である精査が完了するまでの間、実施可能とする制御部と、を備え、前記制御部は、前記復旧処理において前記硬貨収納部の脱着が無かった場合、前記復旧処理において前記硬貨収納部の脱着があった場合に制限される取引を、前記復旧が検知された後に実施可能とし、前記復旧処理において前記硬貨収納部の脱着があった場合、出金動作を含まない取引を、前記復旧が検知された後に実施可能とする、現金処理装置が提供される。
前記制御部は、前記復旧処理において前記硬貨収納部の脱着が無かった場合、出金動作を含む取引を、前記復旧が検知された後に実施可能としてもよい。
管理者承認情報を取得する取得部をさらに備え、前記制御部は、前記復旧が検知された後に前記管理者承認情報が取得された場合に、制限されている取引のうちいずれかの取引を、実施可能としてもよい。
前記制御部は、前記復旧が検知された後に前記管理者承認情報が取得された場合に、出金動作を含む取引を、実施可能としてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、現金処理装置であって、前記現金処理装置の障害の発生及び前記障害からの復旧を検知する検知部と、硬貨を収納する硬貨収納部と、前記硬貨収納部を含む硬貨部を外部から遮断する硬貨部扉と、前記障害に対して行われた復旧処理における前記硬貨部扉の開閉の有無に応じた取引を、前記復旧が検知された後、前記現金処理装置内の有高を確認するための取引である精査が完了するまでの間、実施可能とする制御部と、を備え、前記制御部は、前記復旧処理において前記硬貨部扉の開閉が無かった場合、前記復旧処理において前記硬貨部扉の開閉があった場合に制限される取引を、前記復旧が検知された後に実施可能とし、前記復旧処理において前記硬貨部扉の開閉があった場合、出金動作を含まない取引を、前記復旧が検知された後に実施可能とする、現金処理装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、顧客へのサービスの質の低下を防止することができる。
本発明の実施形態による現金処理装置の内部構成を示す説明図である。 本発明の実施形態による現金処理装置の外観を示す説明図である。 操作表示部に表示されるカードパス誘導画面の具体例を示す説明図である。 操作表示部に表示されるジャム除去誘導画面の具体例を示す説明図である。 操作表示部に表示されるメニュー画面の具体例を示す説明図である。 比較例に係る現金処理装置が行う障害発生後の取引の流れを示すフローチャートである。 操作表示部に表示される有高保証外画面の具体例を示す説明図である。 操作表示部に表示されるメニュー画面の具体例を示す説明図である。 第1の実施形態に係る現金処理装置が行う障害発生後の取引の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る現金処理装置が行う障害発生後の取引の流れを示すフローチャートである。 操作表示部に表示されるメニュー画面の具体例を示す説明図である。 現金処理装置が行う出金取引の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る現金処理装置が行う障害発生後の取引の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る現金処理装置が行う管理者承認情報の取得の有無に応じた取引の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<0.導入>
本発明の実施形態は、小売店やスーパーマーケットなどの流通施設および商業施設に設置される現金処理装置に適用される。本実施形態による現金処理装置は、例えば、釣銭準備金として紙幣および硬貨を出金する出金取引、および上記取引により回収された紙幣および硬貨を入金する入金取引などの処理を実行可能である。以下、このような本実施形態による現金処理装置の構成および動作について順次詳細に説明する。
<1.現金処理装置の構成>
図1は、本実施形態による現金処理装置1の内部構成を示す説明図である。また、図2は、本実施形態による現金処理装置1の外観を示す説明図である。図1及び図2に示したように、本実施形態による現金処理装置1は、紙幣投入口101と、紙幣一時保留部103と、紙幣鑑別部105と、万券カセット107と、五千券カセット109と、千券カセット111と、回収カセット113と、リジェクト部115と、硬貨投入口117と、硬貨鑑別部119と、硬貨一時保留部121と、硬貨返却部123と、出金ホッパ125と、硬貨回収庫127と、硬貨出金箱129と、カードリーダ部131と、操作表示部133と、検知部135と、硬貨部扉137と、制御部150と、を備える。
紙幣投入口101は、現金処理装置1に入金される紙幣が投入される投入口である。また、紙幣投入口101は、紙幣の出金口でもあり、紙幣投入口101から売上入金の取り消しにより返却される紙幣、出金取引において選択された紙幣、および紙幣鑑別部105により正常ではないとしてリジェクトされた紙幣が出金される。
紙幣一時保留部103には、入金計数時および売上金作成時に、一時的に紙幣が集積される。また、紙幣鑑別部105は、投入された紙幣が正常な紙幣であるか否かを各種センサによって鑑別する。
万券カセット107、五千券カセット109、および千券カセット111は、それぞれ万券、五千券、および千券の紙幣を収納するリサイクルカセットである。具体的には、万券カセット107、五千券カセット109、および千券カセット111(各紙幣カセット)には、バラ状態の各種紙幣が釣銭準備金として収納される。また、各紙幣カセットには、売上として入金され、紙幣鑑別部105で正常と鑑別された各種紙幣が収納される。さらに、釣銭出金時には、各紙幣カセットから各種紙幣が出金される。
回収カセット113は、売上回収のためのカセットである。具体的には、回収カセット113には、精算集計時に、各紙幣カセットから移動された紙幣が売上金として収納される。
リジェクト部115には、紙幣鑑別部105によって正常な紙幣ではないと鑑別された紙幣、すなわちリジェクトされた紙幣が集積される。具体的には、リジェクト部115には、売上入金時に紙幣一時保留部103から各紙幣カセットに紙幣を搬送する過程で紙幣鑑別部105によってリジェクトされた紙幣、各紙幣カセットから釣銭出金を行う過程で紙幣鑑別部105によってリジェクトされた紙幣、精算集計時に各紙幣カセットから回収カセット113に紙幣を搬送する過程で紙幣鑑別部105によってリジェクトされた紙幣などが集積される。
硬貨投入口117は、硬貨が投入される開口である。また、硬貨鑑別部119は、投入された硬貨が正常な硬貨であるか否かを各種センサによって鑑別する。さらに、硬貨一時保留部121には、入金計数時および精算集計時に、一時的に硬貨が集積される。
硬貨返却部123は、硬貨の返却口であり、計数が行われた硬貨、売上入金の取り消しがなされた硬貨が返却される。また、出金ホッパ125には、売上入金によって投入された各種硬貨が収納されており、釣銭出金時には出金ホッパ125から各種硬貨が出金される。なお、出金ホッパ125の脱着の有無は、光学センサなどのセンサにより検知され、出金ホッパ125の脱着の有無の情報は制御部150に取得される。
硬貨回収庫127は、売上回収のためのカセットである。具体的には、硬貨回収庫127には、精算集計時に出金ホッパ125から移動された硬貨が売上金として収納される。また、硬貨出金箱129は、釣銭出金時に硬貨を出金するための硬貨出金口である。
カードリーダ部131は、IDカード等に書き込まれた情報を読み取る。IDカード等に書き込まれる情報として、例えば、カードを利用するオペレータの識別情報、および許可されている取引の種類を示す情報、管理者権限の有無を示す情報が挙げられる。このカードリーダ部131から読み取られる情報が事前に登録されている情報と一致する場合、現金処理装置1の利用が制御部150により許可される。なお、現金処理装置1は、カードリーダ部131に加えて、あるいはカードリーダ部131に代えて、指紋認識を行う指紋認識部、または暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力部を有してもよい。
操作表示部133は、オペレータによる各種コマンドや管理者権限を有するオペレータによる管理者承認情報などを取得する取得部としての機能、および各種画面を表示する表示部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、取得部としての機能は例えばタッチパネルにより実現される。なお、表示部および取得部の機能は分離して構成されてもよい。
検知部135は、現金処理装置1の障害の発生及び障害からの復旧を検知する。例えば、検知部135は、硬貨の処理に関係する障害の発生及び障害からの復旧を検知する。なお、硬貨の処理に関係する障害は、鍵を用いた硬貨部扉137の解放と、出金ホッパ125への硬貨収納中または硬貨出金中に生じた不具合と、取引中の停電と、を含む。以下、図3および図4を参照して、障害からの復旧処理の具体的な流れを説明する。
障害が発生した場合、障害の種類に応じた画面が操作表示部133に表示される。例えば、硬貨部扉137を開け出金ホッパ125における硬貨ジャムを除去する必要のある障害が発生した場合には、図3に示すカードパス誘導画面2が操作表示部133に表示される。さらに、管理者権限のカードに書き込まれた情報がカードリーダ部131に読み取られると、硬貨部扉137の電磁ロックが開錠され、図4に示すジャム除去誘導画面3が操作表示部133に表示される。次に、オペレータにより硬貨ジャムの除去および出金ホッパ125の確認がなされ、オペレータによりジャム除去誘導画面3に含まれる復旧ボタンが選択されると、復旧処理が完了する。なお、硬貨ジャムの除去において、出金ホッパ125が脱着される場合がある。一方、硬貨部扉137を開け出金ホッパ125における硬貨ジャムを除去する必要のない障害が発生した場合には、復旧ボタンを含む画面が操作表示部133に表示され、オペレータにより障害の種類に応じた処理がなされ、オペレータにより復旧ボタンが選択されると、復旧処理が完了する。
硬貨部扉137は、硬貨の処理に関連する現金処理装置1の内部構成を外部から遮断する。例えば、硬貨部扉137は、硬貨鑑別部119と、硬貨一時保留部121と、硬貨返却部123と、出金ホッパ125と、硬貨回収庫127と、硬貨出金箱129と、からなる硬貨部を外部から遮断する。なお、硬貨部扉137の開閉の有無は、光学センサなどのセンサにより検知され、硬貨部扉137の開閉の有無の情報は制御部150に取得される。
制御部150は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、データ等を記憶するHDD(Hard Disk Drive)装置などのデータ格納用記憶装置等で構成される。
制御部150は、現金処理装置1の動作全般を制御する。例えば、制御部150は、取引の制限および実施可能化を制御する。具体的には、制御部150は、障害が発生した場合には、障害に対して行われた復旧処理に応じた取引を、復旧が検知された後に実施可能とする。より具体的には、制御部150は、復旧処理における出金ホッパ125の脱着の有無に応じた取引を、復旧が検知された後に実施可能とする。さらに、制御部150は、復旧が検知された後に管理者承認情報が取得された場合に、制限されている取引のうちいずれかの取引を実施可能とする。また、制御部150は、IDカードによる認証が終了すると、オペレータが所望の取引を選択するためのメニュー画面を操作表示部133に表示させ、メニュー画面においてオペレータにより選択された取引の処理を制御する。以下、図5を参照してメニュー画面の具体例を説明した上で、制御部150の制御により各取引において実現される処理の概要を説明する。
<2.現金処理装置が行う各取引における処理>
図5は、操作表示部133に表示されるメニュー画面4の具体例を示す説明図である。図5に示したように、メニュー画面4は、「入金」ボタン、「出金」ボタン、「回金入金」ボタン、「回金出金」ボタン、「装填」ボタン、「回収」ボタン、「両替」ボタン、「計数」ボタン、「照会」ボタン、「締上」ボタン、「精査」ボタン、「暗証変更」ボタン、および「再印字」ボタンなど、現金処理装置1が実行可能な処理と関連付けられた取引選択ボタンを含む。オペレータは、このメニュー画面4からの選択ボタンの選択により、所望の処理を現金処理装置1に実行させることが可能である。
(入金)
入金は、回収された紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に収納するための取引である。例えば、メニュー画面4においてオペレータにより「入金」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
さらに、制御部150は、計数により得られた入金合計金額を操作表示部133に表示させる。そして、オペレータにより入金合計金額の確認操作が行われると、紙幣一時保留部103から紙幣カセットに紙幣が搬送され、紙幣カセットが当該紙幣を収納する。同様に、硬貨一時保留部121から出金ホッパ125に硬貨が搬送され、出金ホッパ125が当該硬貨を収納する。なお、紙幣および硬貨の収納時点で売上(入金合計が出金合計を上回る金額)が発生している場合、高額な紙幣が優先的に回収カセット113に収納される。
(出金)
出金は、各紙幣カセットおよび出金ホッパ125から釣銭準備金を出金するための取引である。例えば、メニュー画面4においてオペレータにより「出金」ボタンが選択されると、制御部150は、「パターン出金」又は「金種枚数指定出金」のサブメニューを、操作表示部133に表示する。オペレータは、「パターン出金」のサブメニュー又は「金種枚数指定出金」のサブメニューを選択する。「パターン出金」のサブメニューを選択した場合、オペレータは、事前に登録された金種別枚数の複数のパターンから、いずれかの金種別枚数のパターンを選択し、制御部150は選択された金種別枚数に相当する現金を出金させる。一方、「金種枚数指定出金」のサブメニューを選択した場合、オペレータは、金種別枚数を入力し、制御部150は入力された金種別枚数に相当する現金を出金させる制御を行う。
(回金入金)
回金入金は、営業店内の他の現金処理装置から回収された紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に収納するための取引である。回金入金において実行される処理の流れは入金において実行される処理の流れと実質的に同一であり、また、入金と回金入金は現金処理装置1における集計において区別される。
(回金出金)
回金出金は、営業店内の他の現金処理装置へ回金入金される現金を各紙幣カセットおよび出金ホッパ125から出金するための取引である。回金出金において実行される処理の流れは出金において実行される処理の流れと実質的に同一であり、また、出金と回金出金は現金処理装置1における集計において区別される。
(装填)
装填は、釣銭用の紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に補充するための取引である。例えば、メニュー画面4においてオペレータにより「装填」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。そして、紙幣投入口101および硬貨投入口117に紙幣および硬貨が投入されると、制御部150は、投入された紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に収納するための制御を行う。
(回収)
回収は、現金精査のために装置内の全ての紙幣・硬貨、もしくは、入金過多で溢れそうになったリサイクルカセットの紙幣や硬貨を出金して抜取るための取引である。例えば、メニュー画面4においてオペレータにより「回収」ボタンが選択されると、制御部150は、全カセット及び出金ホッパ125から、紙幣投入口101及び硬貨出金箱129へ、紙幣及び硬貨を搬送する制御を行う。
(両替)
両替は、投入された紙幣または硬貨の合計金額と同額の合計金額を構成し、投入された紙幣または硬貨と異なる金種の紙幣または硬貨を出金する取引である。例えば、メニュー画面4においてオペレータにより「両替」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数し、計数された合計金額と同額の合計金額を構成し、投入された紙幣または硬貨と異なる金種の紙幣または硬貨を出金させる制御を行う。
(計数)
計数は、投入された紙幣および硬貨の計数を行った後、紙幣および硬貨を返却する取引である。例えば、メニュー画面4においてオペレータにより「計数」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
さらに、制御部150は、計数により得られた入金合計金額を操作表示部133に表示させる。そして、オペレータにより入金合計金額の確認操作が行われると、紙幣一時保留部103の紙幣が紙幣投入口101から返却され、硬貨一時保留部121の硬貨が硬貨返却部123から返却される。
(照会)
照会は、それまでの現金処理装置1において行われた操作の履歴や、有高などを照会する取引である。例えば、メニュー画面4においてオペレータにより「照会」ボタンが選択されると、制御部150は、照会対象の選択画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、オペレータにより選択された照会対象の情報を操作表示部133に表示させる。
(締上)
締上は、それまでの出金および入金取引を集計し、売上額(入金合計―出金合計)を算出する取引である。例えば、メニュー画面4においてオペレータにより「締上」ボタンが選択されると、制御部150は、売上額と既に回収カセット113に収納した紙幣額との差分を売上移動金額として算出する。そして、制御部150は、高額券の紙幣を優先して紙幣カセットから回収カセット113に移動させ、出金ホッパ125から硬貨を回収カセット113に移動させ、売上金を作成するための制御を行う。
(精査)
精査は、現金処理装置1内の有高を確認するための取引である。例えば、メニュー画面4においてオペレータにより「精査」ボタンが選択されると、制御部150は、現金処理装置1の扉を解錠し、紙幣カセットからの紙幣の取り出し、および出金ホッパ125からの硬貨の取り出しを誘導する画面を操作表示部133に表示させる。その後、オペレータにより紙幣および硬貨の取り出しが行われ、現金処理装置1の扉が閉められると、制御部150は、紙幣および硬貨の投入を誘導する画面を操作表示部133に表示させる。
その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
さらに、制御部150は、計数により得られた合計金額を操作表示部133に表示させる。そして、オペレータにより合計金額の確認操作が行われると、紙幣一時保留部103から紙幣カセットに紙幣が搬送され、紙幣カセットが当該紙幣を収納する。同様に、硬貨一時保留部121から出金ホッパ125に硬貨が搬送され、出金ホッパ125が当該硬貨を収納する。
(暗証変更)
暗証変更は、現金処理装置1へのログインなどにおいてオペレータを識別するための暗証番号を変更する取引である。例えば、メニュー画面4においてオペレータにより「暗証変更」ボタンが選択されると、制御部150は、変更後の新たな暗証番号の入力画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、オペレータにより入力された新たな暗証番号を変更後の暗証番号として記憶する。
(再印字)
再印字は、現金処理装置1における取引において印字されるレシートを再印字する取引である。例えば、メニュー画面4においてオペレータにより「再印字」ボタンが選択されると、制御部150は、前回印字されたレシートに記載された情報と同一の情報が記載されたレシートを再印字させる制御を行う。
(補足)
なお、現金処理装置1は、オフラインで運用されてもよいし、店舗会計システムなどの上位サーバと連携してオンラインで運用されてもよい。現金処理装置1は、オンラインで運用される場合、LANなどで接続される上位サーバに対して各処理の結果を電文として送信する。
また、現金処理装置1は多くの処理に対応しているので、全ての取引に対応する選択ボタンを1または2以上のメニュー画面4に配置すると、オペレータが所望の取引に対応する選択ボタンを探すのに手間がかかる。そこで、制御部150は、カードリーダ部131により読み取られた情報から特定されるオペレータの権限に応じて、メニュー画面4の構成を変化させてもよい。例えば、メニュー画面4が複数画面で構成される場合、制御部150は、オペレータによる選択頻度が高い取引の選択ボタンを複数画面のうちで最初に表示される画面に配置してもよい。または、オペレータが一部の取引を行う権限しか有さない場合、制御部150は、オペレータが行う権限を有する取引に対応する選択ボタンを拡大表示してもよい。かかる構成により、メニュー画面4の視認性および操作性を改善することが可能である。
また、現金処理装置1が電源OFFである間に現金処理装置1の扉が開けられた場合、現金処理装置1は、不正な操作があったことをポップアップ画面やブザーで警告してもよい。かかる構成により、現金処理装置1のセキュリティが向上する。
<3.比較例>
以上、制御部150の制御により各取引において実現される処理の概要を説明した。ここで、本実施形態に係る現金処理装置1の技術的意義を明らかにするために、本実施形態に係る現金処理装置1の障害発生後の取引の流れの説明に先立ち、比較例に係る現金処理装置の障害発生後の取引の流れを説明する。
図6は、比較例に係る現金処理装置が行う障害発生後の取引の流れを示すフローチャートである。図6に示したように、まず、硬貨の処理に関係する障害が発生し(S202)、障害からの復旧処理がなされると(S204)、制御部150は、入金動作または出金動作を含む取引を制限する(S206)。具体的には、制御部150は、入金、出金、回金入金、回金出金、装填、回収、両替の取引を制限する。ここで、制御部150は、図7に示す有高保証外画面5を操作表示部133に表示させる(S208)。
図7は、操作表示部133に表示される有高保証外画面5の具体例を示す説明図である。例えば、オペレータは、図7に示す有高保証外画面5において、硬貨部に関する情報と、紙幣部に関する情報と、レシート部に関する情報と、のそれぞれの情報を表示するためのタブを選択し、当該各部の情報を確認することができる。図7には、全金種の硬貨が有高保証外であることを示している。なお、制御部150は、オペレータによる所定のコマンドに応じて図8に示すメニュー画面6を操作表示部133に表示する。
図8は、操作表示部133に表示されるメニュー画面6の具体例を示す説明図である。例えば、図8において破線で表示されているボタンに対応する取引の実施は制限されている。また、オペレータは、S206において制限されている取引を示すボタンを選択することができない。ここで、オペレータにより図8に示すメニュー画面6の「精査」ボタンが選択され精査が完了すると(S210)、制御部150は、全ての取引を実施可能にする(S212)。
以上のように、比較例に係る現金処理装置の障害発生後の取引の流れでは、硬貨の処理に関係する障害が発生した場合に精査が完了するまで入金動作または出金動作を含む取引が取引不可能となる。ここで、精査は現金処理装置内の全ての紙幣および硬貨を抜き取る処理と、抜き取られた紙幣及び硬貨を投入口から投入する処理と、投入された紙幣及び硬貨を計数する処理と、からなる取引であり、精査にかかる時間は上記処理各々にかかる時間を含む。従って、精査が行われている間、窓口の顧客を待たせなければならないため、顧客へのサービスの質が低下するという問題がある。
また、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合、金種別に出金ホッパに収納されている硬貨に異なる金種の硬貨が混入する可能性がある。従って、精査が完了する前に全ての取引が実施可能である場合、出金取引において、オペレータにより指定された金種と異なる金種の硬貨が出金され、さらに違算が生じる可能性がある、という問題がある。
<4.第1の実施形態に係る障害発生後の取引の流れ>
本発明の第1の実施形態に係る障害発生後の取引の流れによれば、上記問題を解決し、顧客へのサービスの質の低下を防止することが可能である。このために、本発明の第1の実施形態による現金処理装置1は、障害に対して行われた復旧処理に応じた取引を、復旧が検知された後に実施可能とする制御を行う。具体的には、本発明の第1の実施形態による現金処理装置1は、復旧処理における出金ホッパ125の脱着の有無に応じた取引を、復旧が検知された後に実施可能とする制御を行う。より具体的には、本発明の第1の実施形態による現金処理装置1は、復旧処理における出金ホッパ125の脱着が無かった場合、復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合に制限される取引を、復旧が検知された後に実施可能とする制御を行う。以下、図9を参照し、本発明の第1の実施形態に係る障害発生後の取引の流れをより具体的に説明する。
図9は、第1の実施形態に係る現金処理装置が行う障害発生後の取引の流れを示すフローチャートである。図9に示したように、まず、硬貨の処理に関係する障害が発生し(S302)、障害からの復旧処理がなされ(S304)、復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合(S306/YES)、制御部150は入金動作または出金動作を含む取引を制限する(S308)。具体的には、制御部150は、入金、出金、回金入金、回金出金、装填、回収、両替の取引を制限する。一方、復旧処理において出金ホッパ125の脱着が無かった場合(S306/NO)、制御部150は全ての取引を実施可能とする(S310)。なお、S310において、制御部150は、復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合に制限される取引のうちいずれか1つ以上の取引を実施可能としてもよい。具体的には、S310において、制御部150は、復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合に制限される取引のうち出金動作を含む取引を実施可能としてもよい。次に、制御部150は、図7に示す有高保証外画面5を操作表示部133に表示させる(S312)。
なお、復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合(S306/YES)、制御部150は、オペレータによる所定のコマンドに応じて図8に示すメニュー画面6を操作表示部133に表示する。従って、オペレータは、S308において制限されている取引を示すボタンを選択することができない。一方、復旧処理において出金ホッパ125の脱着が無かった場合(S306/NO)、制御部150は、オペレータによる所定のコマンドに応じて図5に示すメニュー画面4を操作表示部133に表示する。従って、オペレータは、全ての取引について取引を示すボタンを選択することができる。ここで、オペレータにより図8に示すメニュー画面6の「精査」ボタンが選択され精査が完了すると(S314)、制御部150は、全ての取引を実施可能にする(S316)。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る障害発生後の取引の流れでは、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着が無かった場合には、精査を行わずとも全ての取引が実施可能である。従って、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着が無かった場合には、窓口の顧客を待たせる必要がないため、顧客へのサービスの質の低下を防止することが可能である。さらに、精査を行うことによるオペレータの作業負担を削減することが可能である。
また、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着が無かった場合には、金種別に出金ホッパ125に収納されている硬貨に異なる金種の硬貨が混入する可能性はない。従って、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着が無かった場合には、出金取引において、オペレータにより指定された金種と異なる金種の硬貨が出金され、さらに違算が生じることを防止することが可能である。
<5.第2の実施形態に係る障害発生後の取引の流れ>
続いて、図10および11を参照し、本発明の第2の実施形態に係る障害発生後の取引の流れを説明する。
図10は、第2の実施形態に係る現金処理装置が行う障害発生後の取引の流れを示すフローチャートである。図10に示したように、第2の実施形態に係る障害発生後の取引の流れのS402〜S406、S410〜S416の処理は、第1の実施形態に係る障害発生後の取引の流れで説明したS302〜S306、S310〜S316の処理と実質的に同一である。一方、第2の実施形態に係る障害発生後の取引の流れにおいては、障害復旧において出金ホッパ125の脱着があった場合の処理(S408)が第1の実施形態に係る障害発生後の取引の流れと異なる。そこで、以下では第2の実施形態に係る障害発生後の取引の流れにおいて第1の実施形態に係る障害発生後の取引の流れと異なる処理を主に説明する。
図10に示したように、復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合(S406/YES)、制御部150は出金動作を含む取引を制限する(S408)。具体的には、制御部150は、出金、回金出金、回収、両替の取引を制限する。ゆえに、制御部150は出金動作を含まない取引を実施可能とする。ここで、制御部150は、図7に示す有高保証外画面5を操作表示部133に表示させる(S412)。なお、制御部150は、オペレータによる所定のコマンドに応じて図11に示すメニュー画面7を操作表示部133に表示する。
図11は、操作表示部133に表示されるメニュー画面7の具体例を示す説明図である。図11において破線で表示されているボタンに対応する取引の実施は制限されている。また、オペレータは、S408において実施可能とされた出金動作を含まない取引を示すボタンを選択することができる。従って、オペレータにより図11に示すメニュー画面7の「入金」、「回金入金」、「装填」ボタンが選択されると、それぞれ入金、回金入金、装填の取引が行われる。なお、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合には、金種別に出金ホッパ125に収納されている硬貨に異なる金種の硬貨が混入する可能性がある。当該硬貨の混入が生じた状態で仮に出金動作を含む取引が行われると上述したように違算の問題が生じるが、当該硬貨の混入が生じた状態で入金動作を含む入金、回金入金、装填の取引が行われても、現金処理装置1は入金動作前の装置内有高に入金額を加算することにより装置内有高を正しく管理できる。すなわち、硬貨の混入が生じた状態で入金、回金入金、装填の取引が行われても、違算の問題は生じない。従って、出金ホッパ125の脱着の有無に依存せずに入金、回金入金、装填の取引を実施可能とする本実施形態によっても、現金処理装置1を支障なく運用することが可能である。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る障害発生後の取引の流れでは、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合であっても、精査を行わずとも出金動作を含まない取引が実施可能である。従って、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合に、窓口の顧客を待たせる場面を低減することができるため、顧客へのサービスの質の低下を防止することが可能である。さらに、精査を行うことによるオペレータの作業負担を削減することが可能である。
<6.第3の実施形態に係る障害発生後の取引の流れ>
続いて、図12〜14を参照し、本発明の第3の実施形態に係る障害発生後の取引の流れを説明する。
図12は、現金処理装置1が行う出金取引の流れを示すフローチャートである。図12に示したように、オペレータによりオペレータの識別のための暗証番号が入力され(S502)、出金金額が入力され(S504)、金種別枚数が入力され(S506)、金種別枚数の確認がされる(S508)。次に、S504において入力された出金金額が出金限度額より大きい場合(S510/YES)、管理者権限を有するオペレータにより入力される管理者承認情報を操作入力部133が取得すると(S512)、現金処理装置1は入力された金種別枚数の現金の出金を行い(S514)、オペレータは出金された現金を受け取る(S516)。一方、オペレータにより金種別枚数の確認がされ(S508)、S504において入力された出金金額が出金限度額以下である場合(S510/NO)、現金処理装置1は入力された金種別枚数の現金の出金を行う(S514)。
以上のように、現金処理装置1は、管理者承認情報の取得があった場合、出金限度額より大きい金額の現金の出金取引を可能とする制御を行う。出金限度額以下の現金の出金取引における場合と比べ、出金限度額より大きい金額の現金の出金取引においては、オペレータにより指定された金種が出金されているか否かの確認をする必要性が大きい。そこで、管理者の判断の下に上記確認がなされることを条件に、出金限度額より大きい金額の現金の出金取引が認められる。ところで、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合には、出金取引において、オペレータにより指定された金種と異なる金種の硬貨が出金され、さらに違算が生じる可能性がある。従って、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合に出金取引を可能とするためには、出金される現金の金種を確認する必要がある。そこで、出金限度額より大きい金額の現金の出金取引における場合と同様に、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合に、管理者の判断の下に上記確認がなされることを条件に出金取引を可能とする、本発明の第3の実施形態に係る障害発生後の取引の流れについて、以下説明する。
図13は、第3の実施形態に係る現金処理装置が行う障害発生後の取引の流れを示すフローチャートである。図13に示したように、第3の実施形態に係る障害発生後の取引の流れのS602〜S614、S618、S620の処理は第2の実施形態に係る障害発生後の取引の流れで説明したS402〜S416の処理と実質的に同一である。一方、第3の実施形態に係る障害発生後の取引の流れにおいては、障害復旧において出金ホッパ125の脱着があった場合の処理(S616)が第2の実施形態に係る障害発生後の取引の流れと異なる。そこで、以下では第3の実施形態に係る障害発生後の取引の流れにおいて第2の実施形態に係る障害発生後の取引の流れと異なる処理を主に説明する。
図13に示したように、復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合(S606/YES)、制御部150は出金動作を含む取引を制限する(S608)。具体的には、制御部150は、出金、回金出金、回収、両替の取引を制限する。ここで、制御部150は、図7に示す有高保証外画面5を操作表示部133に表示させる(S612)。その後、精査が完了する(S618)まで、現金処理装置1は管理者承認情報の取得の有無に応じた取引を行う(S616)。以下に、図14を参照して、第3の実施形態に係る現金処理装置が行う管理者承認情報の取得の有無に応じた取引の流れを説明する。
図14は、第3の実施形態に係る現金処理装置が行う管理者承認情報の取得の有無に応じた取引の流れ示すフローチャートである。図14に示したように、管理者権限を有するオペレータにより入力される管理者承認情報を操作入力部133が取得した場合(S702/YES)、制御部150は全ての取引を実施可能とする(S704)。なお、S704において、制御部150は制限されている取引のうちいずれか1つ以上の取引を実施可能としてもよい。具体的には、S704において、制御部150は制限されている取引のうち出金動作を含む取引を実施可能としてもよい。一方、管理者権限を有するオペレータにより入力される管理者承認情報を操作入力部133が取得しない場合(S702/NO)、制御部150は制限されている取引を実施可能とする制御を行わない。
次に、オペレータにより取引が選択され(S706)、選択された取引が精査ではない場合(S708/NO)、S706において選択された取引が実行され(S710)、取引が完了すると(S712)、制御部150は出金動作を含む取引を制限し(S714)、S702へ戻る。具体的には、S714において、制御部150は、出金、回金出金、回収、両替の取引を制限する。一方、選択された取引が精査である場合(S708/YES)、管理者承認情報の取得の有無に応じた取引(S616)は終了する。
なお、上記では、オペレータはS608において制限された出金動作を含む取引をメニュー画面において選択できない例を説明したが、オペレータはS608において制限された出金動作を含む取引をメニュー画面において選択できてもよい。さらに、制御部150はオペレータにより取引が選択された後に管理者承認情報の入力を誘導する画面を操作表示部133に表示させてもよく、管理者承認情報が取得されなかった場合には当該取引は実行されないが、管理者承認情報が取得された場合には当該取引は実行され、選択された取引は完了する。
以上のように、第3の実施形態に係る現金処理装置が行う障害発生後の取引の流れでは、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合であっても、管理者承認情報の取得があることを条件に、精査を行わずとも全ての取引が実施可能である。従って、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合に、窓口の顧客を待たせる必要がないため、顧客へのサービスの質の低下を防止することが可能である。さらに、精査を行うことによるオペレータの作業負担を削減することが可能である。また、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理における出金ホッパ125の脱着の有無にかかわらず、窓口の顧客を待たせる必要がないため、精査は業務終了後や空き時間に実施することが可能である。
また、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合には、金種別に出金ホッパ125に収納されている硬貨に異なる金種の硬貨が混入する可能性がある。しかし、各々の取引について管理者の判断の下でオペレータにより指定された金種が出金されているか否かが目視等により確認されることによって、オペレータにより指定された金種と異なる金種の硬貨が出金され、さらに違算が生じることを抑止することが可能である。
<7.変形例>
上記では、制御部150が復旧処理における出金ホッパ125の脱着の有無に応じた取引を復旧が検知された後に実施可能とする例を説明したが、出金ホッパ125の脱着の有無を他の情報に置き換えてもよい。
例えば、制御部150は、復旧処理における硬貨部扉137の開閉に応じた取引を、復旧が検知された後に実施可能としてもよい。具体的には、制御部150は、復旧処理において硬貨部扉137の開閉が無かった場合、復旧処理において硬貨部扉137の開閉があった場合に制限される取引を、復旧が検知された後に実施可能としてもよい。ゆえに、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において硬貨部扉137の開閉が無かった場合には、精査を行わずとも全ての取引が実施可能である。従って、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において硬貨部扉137の開閉が無かった場合には、窓口の顧客を待たせる必要がないため、顧客へのサービスの質の低下を防止することが可能である。さらに、精査を行うことによるオペレータの作業負担を削減することが可能である。
また、硬貨部扉137の開閉が無い場合には出金ホッパ125は硬貨部扉137により外部から遮断されるため、出金ホッパ125が脱着されることはないので、復旧処理において硬貨部扉137の開閉が無かった場合には金種別に出金ホッパ125に収納されている硬貨に異なる金種の硬貨が混入する可能性はない。従って、復旧処理において硬貨部扉137の開閉が無かった場合には、出金取引においてオペレータにより指定された金種と異なる金種の硬貨が出金され、さらに違算が生じることを防止することが可能である。
<8.むすび>
以上のように、本発明の実施形態によれば、硬貨の処理に関係する障害が発生した場合であっても、復旧処理において出金ホッパ125の脱着が無かった場合には、精査を行わずとも全ての取引が実施可能である。また、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合であっても、精査を行わずとも出金動作を含まない取引が実施可能である。さらに、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合であっても、管理者承認情報の取得があることを条件に、精査を行わずとも全ての取引が実施可能である。従って、窓口の顧客を待たせる必要がないため、顧客へのサービスの質の低下を防止することが可能である。さらに、精査を行うことによるオペレータの作業負担を削減することが可能である。
また、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着が無かった場合には、金種別に出金ホッパ125に収納されている硬貨に異なる金種の硬貨が混入する可能性はない。従って、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着が無かった場合には、出金取引において、オペレータにより指定された金種と異なる金種の硬貨が出金され、さらに違算が生じることを防止することが可能である。さらに、硬貨の処理に関係する障害からの復旧処理において出金ホッパ125の脱着があった場合には、金種別に出金ホッパ125に収納されている硬貨に異なる金種の硬貨が混入する可能性があるが、各々の取引について管理者の判断の下でオペレータにより指定された金種が出金されているか否かが目視等により確認されることによって、オペレータにより指定された金種と異なる金種の硬貨が出金され、さらに違算が生じることを抑止することが可能である。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の現金処理装置1の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、現金処理装置1の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。例えば、本発明は、図7に示す第1の実施形態に係る現金処理装置が行う障害発生後の取引の流れにおいて、各ステップの順番は本実施例に限られず、例えば、有高保証外画面の表示(S312)は復旧処理における出金ホッパ125の脱着の有無の判断(S306)の前であってもよい。
また、現金処理装置1に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した現金処理装置1の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
1 現金処理装置
101 紙幣投入口
103 紙幣一時保留部
105 紙幣鑑別部
107 万券カセット
109 五千券カセット
111 千券カセット
113 回収カセット
115 リジェクト部
117 硬貨投入口
119 硬貨鑑別部
121 硬貨一時保留部
123 硬貨返却部
125 出金ホッパ
127 硬貨回収庫
129 硬貨出金箱
131 カードリーダ部
133 操作表示部
133 操作入力部
135 検知部
137 硬貨部扉
150 制御部

Claims (5)

  1. 現金処理装置であって、
    前記現金処理装置の障害の発生及び前記障害からの復旧を検知する検知部と、
    硬貨を収納する硬貨収納部と、
    前記障害に対して行われた復旧処理における前記硬貨収納部の脱着の有無に応じた取引を、前記復旧が検知された後、前記現金処理装置内の有高を確認するための取引である精査が完了するまでの間、実施可能とする制御部と、
    を備え
    前記制御部は、
    前記復旧処理において前記硬貨収納部の脱着が無かった場合、前記復旧処理において前記硬貨収納部の脱着があった場合に制限される取引を、前記復旧が検知された後に実施可能とし、
    前記復旧処理において前記硬貨収納部の脱着があった場合、出金動作を含まない取引を、前記復旧が検知された後に実施可能とする、現金処理装置。
  2. 前記制御部は、前記復旧処理において前記硬貨収納部の脱着が無かった場合、出金動作を含む取引を、前記復旧が検知された後に実施可能とする、請求項に記載の現金処理装置。
  3. 管理者承認情報を取得する取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記復旧が検知された後に前記管理者承認情報が取得された場合に、制限されている取引のうちいずれかの取引を、実施可能とする、請求項1又は2に記載の現金処理装置。
  4. 前記制御部は、前記復旧が検知された後に前記管理者承認情報が取得された場合に、出金動作を含む取引を、実施可能とする、請求項に記載の現金処理装置。
  5. 現金処理装置であって、
    前記現金処理装置の障害の発生及び前記障害からの復旧を検知する検知部と
    貨を収納する硬貨収納部と、
    前記硬貨収納部を含む硬貨部を外部から遮断する硬貨部扉と、
    前記障害に対して行われた復旧処理における前記硬貨部扉の開閉の有無に応じた取引を、前記復旧が検知された後、前記現金処理装置内の有高を確認するための取引である精査が完了するまでの間、実施可能とする制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記復旧処理において前記硬貨部扉の開閉が無かった場合、前記復旧処理において前記硬貨部扉の開閉があった場合に制限される取引を、前記復旧が検知された後に実施可能とし、
    前記復旧処理において前記硬貨部扉の開閉があった場合、出金動作を含まない取引を、前記復旧が検知された後に実施可能とする、現金処理装置。
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