JP6361383B2 - 現金処理装置 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、小売店やスーパーマーケットなどの流通施設、商業施設、物流施設および各種サービス施設に設置される現金処理装置に適用される。本実施形態による現金処理装置は、例えば、物品配達の際の代引取引で用いられるつり銭準備金として紙幣及び硬貨を出金するつり銭出金、および上記取引により回収された紙幣および硬貨を入金する売上入金などの処理を実行可能である。以下、このような本実施形態による現金処理装置の構成および動作について順次詳細に説明する。
図1は、本実施形態による現金処理装置1の構成を示す説明図である。図1に示したように、本実施形態による現金処理装置1は、紙幣投入口101と、紙幣一時保留部103と、紙幣鑑別部105と、万券カセット107と、五千券カセット109と、千券カセット111と、回収カセット113と、リジェクト部115と、硬貨投入口117と、硬貨鑑別部119と、硬貨一時保留部121と、硬貨返却部123と、出金ホッパ125と、硬貨回収庫127と、硬貨出金箱129と、カードリーダ部131と、操作表示部133と、万券収納量検知部135と、五千券収納量検知部137と、千券収納量検知部139と、硬貨収納量検知部141と、制御部150と、を備える。
図2は、操作表示部133に表示されるメニュー画面20の具体例を示す説明図である。図2に示したように、メニュー画面20は、「01:つり銭出金」ボタン、「02:売上入金」ボタン、「03:計数」ボタン、「04:補充」ボタン、「05:精算集計」ボタン、「06:売上回収」ボタン、および「07:精査」ボタンなど、現金処理装置1が実行可能な処理と関連付けられた選択ボタンを含む。オペレータは、このメニュー画面20からの選択ボタンの選択により、所望の処理を現金処理装置1に実行させることが可能である。なお、以下の画面例においては、明示してない取消ボタンや訂正ボタンがあり、取消ボタン押下では取引を中断し、訂正ボタン押下では入力値の訂正や前画面への戻りを行うことが可能である。
つり銭出金は、各紙幣カセットおよび出金ホッパ125からつり銭準備金を出金するための処理である。例えば、メニュー画面20においてオペレータにより「01:釣銭出金」ボタンが選択されると、制御部150は、図3に示すつり銭出金方式の選択画面40を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、オペレータにより選択された方式のつり銭出金の処理を行う。
売上入金は、売上金の紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に収納するための処理である。例えば、メニュー画面20においてオペレータにより「02:売上入金」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
計数は、投入された紙幣および硬貨の計数を行った後、紙幣および硬貨を返却する処理である。例えば、メニュー画面20においてオペレータにより「03:計数」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
補充は、つり銭用の紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に補充するための処理である。例えば、メニュー画面20においてオペレータにより「04:補充」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。そして、紙幣投入口101および硬貨投入口117に紙幣および硬貨が投入されると、制御部150は、投入された紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に収納するための制御を行う。
精算集計は、それまでの出金および入金取引を集計し、売上額(入金合計―出金合計)を算出する処理である。例えば、メニュー画面20においてオペレータにより「05:精算集計」ボタンが選択されると、制御部150は、売上額と既に回収カセット113に収納した紙幣額との差分を売上移動金額として算出する。そして、制御部150は、高額券の紙幣を優先して紙幣カセットから回収カセット113に移動させ、出金ホッパ125から硬貨を回収カセット113に移動させ、売上金を作成するための制御を行う。なお、運用によっては、精算集計を設けず、入金を行ったタイミングや、売上回収を行ったタイミングで紙幣と硬貨を回収カセットに移動させてもよい。
売上回収は、オペレータによる売上金の回収を可能とするための処理である。例えば、メニュー画面20においてオペレータにより「06:売上回収」ボタンが選択されると、制御部150は、現金処理装置1の扉を解錠し、回収カセット113の脱着誘導を操作表示部133に表示させる。回収カセット113が脱着され、売上金がオペレータにより回収され、空の回収カセット113がセットされると、処理が完了する。オペレータは、回収した売上金を例えば金融機関などに入金する。
精査は、現金処理装置1内の有高を確認するための処理である。例えば、メニュー画面20においてオペレータにより「07:精査」ボタンが選択されると、制御部150は、現金処理装置1の扉を解錠し、紙幣カセットからの紙幣の取り出し、および出金ホッパ125からの硬貨の取り出しを誘導する画面を操作表示部133に表示させる。その後、オペレータにより紙幣および硬貨の取り出しが行われ、現金処理装置1の扉が閉められると、制御部150は、紙幣および硬貨の投入を誘導する画面を操作表示部133に表示させる。
なお、現金処理装置1は、オフラインで運用されてもよいし、店舗会計システムなどの上位サーバと連携してオンラインで運用されてもよい。現金処理装置1は、オンラインで運用される場合、LANなどで接続される上位サーバに対して、処理すべき内容を電文として受信し、各処理の結果を電文として送信する。
以上、現金処理装置1により実行される各処理の概要を説明した。続いて、図9を参照し、本実施形態による現金処理装置1により行われる第1の代引出金処理の流れをより具体的に説明する。
続いて、図10を参照し、本発明の実施形態による現金処理装置1の第2の代引出金処理の流れを説明する。
続いて、図11を参照し、本発明の実施形態による現金処理装置1の第3の代引出金処理の流れを説明する。
上記では、現金処理装置1を構成する制御部150が、代引出金処理におけるつり銭準備金の金種別枚数を算出する例を説明したが、現金処理装置1とは別の制御装置が、代引出金処理におけるつり銭準備金の金種別枚数を算出し、上記制御装置により現金処理装置1の現金の出金が制御されてもよい。例えば、現金処理装置1と制御装置とは、現金処理システムを構成してもよく、以下、図12および図13を参照して上記現金処理システムの構成について順次説明する。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、代引出金により、種々の受け取り金額に対応し得る金種別枚数の算出をオペレータが行わなくても、種々の受け取り金額に対応し得る金種別枚数が自動で算出されるため、出金取引を効率化することが可能である。また、代引出金により、商取引における請求金額に応じて算出した金種別枚数のつり銭準備金を出金することができるので、現金処理装置1の現金運用を効率化することが可能である。
3 現金処理装置管理用PC
5 商取引情報入力端末
7 通信回線
9 サーバ
101 紙幣投入口
103 紙幣一時保留部
105 紙幣鑑別部
107 万券カセット
109 五千券カセット
111 千券カセット
113 回収カセット
115 リジェクト部
117 硬貨投入口
119 硬貨鑑別部
121 硬貨一時保留部
123 硬貨返却部
125 出金ホッパ
127 硬貨回収庫
129 硬貨出金箱
131 カードリーダ部
133 操作表示部
135 万券収納量検知部
137 五千券収納量検知部
139 千券収納量検知部
141 硬貨収納量検知部
150 制御部
301 取得部
302 制御部
Claims (9)
- 現金を収納する現金収納部と、
前記現金収納部に収納された前記現金を出金するための出金口と、
請求金額が入力される操作入力部と、
複数の受け取り金額を予想し、前記複数の受け取り金額の各々について前記請求金額と前記受け取り金額との差額を算出し、複数の前記差額の各々について前記差額を構成する現金の金種別枚数を算出し、複数の前記現金の金種別枚数に応じたつり銭準備金の金種別枚数を算出し、前記つり銭準備金の金種別枚数に対応した出金を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記受け取り金額の優先度を算出し、一定以上の前記優先度に対応する前記受け取り金額及び前記請求金額に応じ、前記つり銭準備金の金種別枚数を算出する、現金処理装置。 - 前記制御部は、前記複数の差額の各々について全金種の合計枚数が最小となる前記現金の金種別枚数を算出する、請求項1に記載の現金処理装置。
- 前記制御部は、前記複数の現金の金種別枚数における各金種についての最大枚数を、前記つり銭準備金の金種別枚数として算出する、請求項1または2に記載の現金処理装置。
- 前記制御部は、前記差額の端数の最小の位が5になるように前記受け取り金額を予想する、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の現金処理装置。
- 前記制御部は、前記受け取り金額と前記請求金額において値の等しい桁の個数が多くなるにつれて低くなる前記優先度を算出する、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の現金処理装置。
- 前記制御部は、前記差額の端数の最小の位が5になるような前記受け取り金額の前記優先度を、前記最小の位の5の桁位置に応じて算出する、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の現金処理装置。
- 現金を収納する現金収納部と、
前記現金収納部に収納された前記現金を出金するための出金口と、
請求金額が入力される操作入力部と、
複数の受け取り金額を予想し、前記複数の受け取り金額の各々について前記請求金額と前記受け取り金額との差額を算出し、複数の前記差額の各々について前記差額を構成する現金の金種別枚数を算出し、複数の前記現金の金種別枚数に応じたつり銭準備金の金種別枚数を算出し、前記つり銭準備金の金種別枚数に対応した出金を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記つり銭準備金の金種別枚数のうちの収納量が一定以下の5系の金種の枚数を1系の金種の枚数に置き換えた前記現金の出金を制御する、現金処理装置。 - 現金を収納する現金収納部と、
前記現金収納部に収納された前記現金を出金するための出金口と、
請求金額が入力される操作入力部と、
複数の受け取り金額を予想し、前記複数の受け取り金額の各々について前記請求金額と前記受け取り金額との差額を算出し、複数の前記差額の各々について前記差額を構成する現金の金種別枚数を算出し、複数の前記現金の金種別枚数に応じたつり銭準備金の金種別枚数を算出し、前記つり銭準備金の金種別枚数に対応した出金を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、収納量が一定以下の5系の金種が前記現金の金種別枚数の最小額の金種となるような前記受け取り金額、を除いた前記受け取り金額及び前記請求金額に応じ、前記つり銭準備金の金種別枚数を算出する、現金処理装置。 - 請求金額を示す情報を取得する取得部と、
複数の受け取り金額を予想し、前記複数の受け取り金額の各々について前記請求金額と前記受け取り金額との差額を算出し、複数の前記差額の各々について前記差額を構成する現金の金種別枚数を算出し、複数の前記現金の金種別枚数に応じたつり銭準備金の金種別枚数を算出し、前記つり銭準備金の金種別枚数に対応した出金を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記受け取り金額の優先度を算出し、一定以上の前記優先度に対応する前記受け取り金額及び前記請求金額に応じ、前記つり銭準備金の金種別枚数を算出する、制御装置。
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