JP7314681B2 - 現金処理装置 - Google Patents
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本発明の実施形態は、小売店やスーパーマーケットなどの流通施設および商業施設に設置される現金処理装置に適用される。本実施形態による現金処理装置は、例えば、レジで用いられる釣銭準備金として紙幣および硬貨を出金する出金取引、およびレジから回収された紙幣および硬貨を入金する入金取引などを実行可能である。以下、このような本発明の実施形態による現金処理装置の構成および動作について順次詳細に説明する。
図2は、操作表示部133に表示されるメニュー画面40の具体例を示す説明図である。図2に示したように、メニュー画面40は、「01:出金」ボタン、「02:入金」ボタン、「03:計数」ボタン、「04:補充」ボタン、「05:締め」ボタン、「06:売上回収」ボタン、「07:精査」ボタン、「08:照会」ボタン、および「09:両替」など、現金処理装置1が実行可能な取引と関連付けられた選択ボタンを含む。操作者は、このメニュー画面40からの選択ボタンの選択により、所望の取引を現金処理装置1に実行させることが可能である。
出金取引は、各紙幣カセットおよび出金ホッパ125から釣銭準備金を出金するための取引である。メニュー画面40において操作者により「01:出金」ボタンが選択されることで、当該出金取引が開始する。制御部150は、出金取引において、金額指定出金または金種枚数指定出金などの出金方法に従って出金を制御する。
入金取引は、レジから回収された紙幣および硬貨を現金処理装置1内に収納するための取引である。メニュー画面40において操作者により「02:入金」ボタンが選択されると、当該入金取引が開始する。制御部150は、入金取引において、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
計数取引は、投入された紙幣および硬貨の計数を行った後、紙幣および硬貨を返却する取引である。メニュー画面40において操作者により「03:計数」ボタンが選択されると、当該計数取引が開始する。制御部150は、計数取引において、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
補充取引は、紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に補充するための取引である。メニュー画面40において操作者により「04:補充」ボタンが選択されると、当該補充取引が開始する。制御部150は、補充取引において、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。そして、紙幣投入口101および硬貨投入口117に紙幣および硬貨が投入されると、制御部150は、投入された紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に収納するための制御を行う。
締め取引は、売上金を回収するための売上処理取引の1つである。メニュー画面40において操作者により「05:締め」ボタンが選択されると、当該締め取引が開始する。制御部150は、締め取引において、「前回の締め取引以降の入金合計金額」-「前回の締め取引以降の出金合計金額」の演算により売上金額を確定する。
売上回収取引は、売上金を回収するための売上処理取引の1つである。メニュー画面40において操作者により「06:売上回収」ボタンが選択されると、当該売上回収取引が開始する。制御部150は、紙幣カセットおよび出金ホッパ125から売上金額に相当する現金である売上金を回収カセット113および硬貨回収庫127に移動させることを示す表示画面を操作表示部133に表示させる。そして、制御部150は、操作者が確認操作を行った後に、紙幣カセットおよび出金ホッパ125から回収カセット113および硬貨回収庫127に売上金を移動させる。なお、詳細には、紙幣は、紙幣カセットから紙幣一時保留部103に移動された後に、紙幣一時保留部103から回収カセット113に移動される。同様に、硬貨は、出金ホッパ125から硬貨回収一時庫126に移動された後に、硬貨回収一時庫126から硬貨回収庫127に移動される。
精査取引は、現金処理装置1内の有高を集計するための処理である。メニュー画面40において操作者により「07:精査」ボタンが選択されると、当該精査取引が開始する。制御部150は、精査取引において、現金処理装置1のフロント扉鍵143を解錠し、紙幣カセットからの紙幣の取り出し、および出金ホッパ125からの硬貨の取り出しを誘導する画面を操作表示部133に表示させる。その後、操作者によりフロント扉141が開かれ、紙幣および硬貨の取り出しが行われ、現金処理装置1のフロント扉141が閉められると、制御部150は、紙幣および硬貨の投入を誘導する画面を操作表示部133に表示させる。
照会取引は、現金処理装置1内の有高を照会するための取引である。メニュー画面40において操作者により「08:照会」ボタンが選択されると、当該照会取引が開始する。制御部150は、照会取引において、記憶部160を参照して、各紙幣カセットおよび出金ホッパ125が収納している各金種の現金の枚数を操作表示部133に表示させる。
両替取引は、投入された現金と同金額の現金を、投入された現金と異なる金種で出金するための取引である。メニュー画面40において操作者により「09:両替」ボタンが選択されると、当該両替取引が開始する。制御部150は、両替取引において、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣投入口101および硬貨投入口117を現金の投入待ち状態に遷移させる。そして、制御部150は、投入された現金と同金額の現金を、例えば操作者により指定された金種構成で紙幣投入口101および硬貨出金箱129から出金させる。
上述した売上回収取引の際に、紙幣カセットおよび出金ホッパ125が収納している現金の金種毎の枚数によっては、1または2以上の金種で、売上金を構成するための現金の枚数が不足し得る。例えば、千券を2枚収納している現金処理装置に万券2枚(売上金1万6千円および釣銭準備金を4千円)が入金された状態で売上金1万6千円の売上回収取引を行おうとすると、千券が4枚不足し、売上回収取引が完了しない。
現金処理装置1の制御部150は、売上回収取引において、売上金を構成する現金の金種毎の枚数、すなわち金種毎の移動枚数を特定する。また、制御部150は、記憶部160を参照して、紙幣カセットおよび出金ホッパ125に収納されている現金の金種毎の枚数である収納枚数を確認する。全ての金種において収納枚数が移動枚数以上であれば、制御部150は売上回収取引において現金の移動を実行する。一方、移動枚数に対して収納枚数が不足する金種である不足金種がある場合には、そのまま現金の移動を実行することは困難である。以下では、このような不足金種がある場合に行われ得る現金処理装置1の動作例を中心に説明する。
第1の動作例では、制御部150は、売上回収取引において不足金種がある場合、当該不足金種を示す表示画面(不足通知画面)を操作表示部133に表示させる。以下、図3および図4を参照して当該第1の動作例を説明する。
第2の動作例では、制御部150は、売上回収取引において不足金種がある場合、メニュー画面の表示を経ずに両替取引などを実行して売上回収取引を再開する。以下、図5および図6を参照して当該第2の動作例を説明する。
第3の動作例では、制御部150は、売上回収取引において不足金種がある場合、金種毎の投入枚数を含む現金投入誘導画面を操作表示部133に表示させる。以下、図7および図8を参照して当該第3の動作例を説明する。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、売上回収取引において操作者が容易に不足金種などを把握するができる。結果、売上回収取引における現金の不足に操作者がより容易に対処することが可能となる。
101 紙幣投入口
103 紙幣一時保留部
105 紙幣鑑別部
107 万券カセット
109 五千券カセット
111 千券カセット
113 回収カセット
115 リジェクト部
117 硬貨投入口
119 硬貨鑑別部
121 硬貨一時保留部
123 硬貨返却部
125 出金ホッパ
126 硬貨回収一時庫
127 硬貨回収庫
129 硬貨出金箱
131 カードリーダ部
133 操作表示部
141 フロント扉
143 フロント扉鍵
150 制御部
160 記憶部
Claims (6)
- 出金取引において出金される現金を金種毎に収納する第1の現金収納部と、
第2の現金収納部と、
売上金を前記第1の現金収納部から前記第2の現金収納部に搬送する搬送部と、
表示部と、
前記売上金を回収用の現金として前記第2の現金収納部が収容するための前記第1の現金収納部から前記第2の現金収納部への前記売上金の搬送を伴う売上処理取引に際し、前記売上金を構成する各金種の現金に対して、前記第1の現金収納部に収納された現金が不足する金種である不足金種がある場合に、当該不足金種を示す表示画面を前記表示部に表示させる制御部と、
を備える、現金処理装置。 - 前記制御部は、前記不足金種がある場合、現金の投入を伴う取引に自動移行する旨を示すメッセージを前記表示部に表示させ、前記売上処理取引を一時停止して前記現金処理装置の状態を現金の投入待ち状態に遷移させ、前記現金の投入を伴う取引で現金が投入されて前記不足金種が解消された後に、取引選択画面の表示を経ずに前記売上処理取引を再開する、請求項1に記載の現金処理装置。
- 前記制御部は、前記不足金種がある場合、取引選択画面の表示を経ずに前記現金処理装置の状態を現金の投入待ち状態に遷移させる、請求項2に記載の現金処理装置。
- 前記現金の投入を伴う処理は、両替取引または補充取引である、請求項2または3に記載の現金処理装置。
- 前記表示画面は、前記不足金種について、前記売上金を構成する現金に対して前記第1の現金収納部に収納された現金が不足する枚数である不足枚数をさらに示す、請求項1~4までのいずれか一項に記載の現金処理装置。
- 前記表示画面は、前記不足金種について、前記現金処理装置に投入すべき現金の枚数である投入枚数をさらに示す、請求項2~4までのいずれか一項に記載の現金処理装置。
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