JP6536229B2 - 現金処理装置 - Google Patents

現金処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6536229B2
JP6536229B2 JP2015134213A JP2015134213A JP6536229B2 JP 6536229 B2 JP6536229 B2 JP 6536229B2 JP 2015134213 A JP2015134213 A JP 2015134213A JP 2015134213 A JP2015134213 A JP 2015134213A JP 6536229 B2 JP6536229 B2 JP 6536229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cash
cassette
collection
sales
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015134213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017016495A (ja
Inventor
祐香 青池
祐香 青池
優聖 金湖
優聖 金湖
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2015134213A priority Critical patent/JP6536229B2/ja
Publication of JP2017016495A publication Critical patent/JP2017016495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6536229B2 publication Critical patent/JP6536229B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、現金処理装置に関する。
近年、例えば小売店やスーパーマーケットなどの商業施設および流通施設において、キャッシュレジスターなどに保管される釣銭準備金を出金し、売上金を入金する現金処理装置が設置されている。
例えば、特許文献1に記載の現金処理装置は、紙幣の回収開始がユーザにより入力された場合には、紙幣の搬送先として回収庫と出金口のいずれかをユーザに選択させ、そして、ユーザにより選択された搬送先へ回収対象の紙幣を搬送する。
特開2010−129002号公報
ところで、搬送対象の現金の枚数と現金の回収に要する時間との関係は、搬送先によって異なり得る。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、搬送対象の現金の枚数によらずに、ユーザにより選択された搬送先へ固定的に現金を搬送する。このため、特許文献1に記載の技術では、搬送される現金の回収作業の時間がより必要となる搬送先に現金が搬送される恐れがある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、収納されている現金を回収する場面において、搬送対象の現金の枚数に適応的に搬送先を決定することが可能な、新規かつ改良された現金処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、現金処理装置であって、現金を回収するための、着脱可能な回収カセットと、現金を排出するための出金口と、ユーザにより設定された設定枚数と収納されている現金のうち前記現金処理装置外へ搬送対象の第1の現金の枚数との比較に基づいて、前記回収カセットへ前記第1の現金を搬送させるカセット回収処理と、前記出金口へ前記第1の現金を搬送させる出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する制御部と、を備える、現金処理装置が提供される。
前記制御部は、前記第1の現金の枚数が前記設定枚数よりも大きい場合には、前記カセット回収処理を実行し、前記第1の現金の枚数が前記設定枚数以下である場合には、前記出金口回収処理を実行してもよい。
前記現金処理装置は、投入された現金を収納するリサイクルカセットをさらに備え、前記第1の現金は、前記カセット回収処理の実行時において前記回収カセットに収納されている紙幣の枚数が所定の上限枚数に達した際における、前記リサイクルカセットに収納されている現金のうち前記現金処理装置外へ搬送対象の現金であってもよい。
また、本発明の他の観点によれば、現金処理装置であって、現金を回収するための、着脱可能な回収カセットと、現金を排出するための出金口と、前記出金口に設定されている一回の出金の制限枚数と収納されている現金のうち前記現金処理装置外へ搬送対象の第1の現金の枚数との比較に基づいて、前記回収カセットへ前記第1の現金を搬送させるカセット回収処理と、前記出金口へ前記第1の現金を搬送させる出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する制御部と、投入された現金を収納するリサイクルカセットと、を備え、前記第1の現金は、前記カセット回収処理の実行時において前記回収カセットに収納されている紙幣の枚数が所定の上限枚数に達した際における、前記リサイクルカセットに収納されている現金のうち前記現金処理装置外へ搬送対象の現金である、現金処理装置が提供される。
前記制御部は、前記第1の現金の枚数が前記制限枚数よりも大きい場合には、前記カセット回収処理を実行し、前記第1の現金の枚数が前記制限枚数以下である場合には、前記出金口回収処理を実行してもよい。
また、本発明の他の観点によれば、現金処理装置であって、現金を回収するための、着脱可能な回収カセットと、現金を排出するための出金口と、収納されている現金のうち前記現金処理装置外へ搬送対象の第1の現金の枚数に基づいて、前記回収カセットと前記出金口のいずれに前記第1の現金を搬送させるかを決定する制御部と、を備え、前記制御部は、さらに、取引中の売上入金取引が取り消された際の、前記売上入金取引において前記回収カセットに収納された第2の現金の枚数と、前記出金口に設定されている一回の出金の制限枚数との比較に基づいて、前記第2の現金を前記出金口へ搬送させるか否かを決定する、現金処理装置が提供される。
前記制御部は、前記回収カセットへ前記第1の現金を搬送させるカセット回収処理と、前記出金口へ前記第1の現金を搬送させる出金口回収処理のいずれを実行するかを前記第1の現金の枚数に基づいて決定してもよい。
前記制御部は、前記第2の現金の枚数が前記制限枚数よりも大きい場合には、前記回収カセットの抜き取りを誘導するための制御を実行し、前記第2の現金の枚数が前記制限枚数以下である場合には、前記第2の現金を前記出金口へ搬送させてもよい。
以上説明したように本発明によれば、収納されている現金を回収する場面において、搬送対象の現金の枚数に適応的に搬送先を決定することができる。
本発明の各実施形態に共通する店舗2の構成例を示した説明図である。 店舗2での現金処理装置10の使用の流れの一例を示したフローチャートである。 各実施形態に共通する現金処理装置10の構成例を示した説明図である。 各実施形態に共通する現金処理装置10の側断面を概略的に示した説明図である。 各実施形態に共通するメニュー画面の表示例を示した説明図である。 カセット回収時の紙幣の搬送ルートの一部を示した説明図である。 カセット回収時の紙幣の搬送ルートの一部を示した説明図である。 出金口回収時の紙幣の搬送ルートを示した説明図である。 第1の実施形態による動作を示したフローチャートである。 第2の実施形態による動作の一部を示したフローチャートである。 第2の実施形態による動作の一部を示したフローチャートである。 第3の実施形態による動作を示したフローチャートである。 第4の実施形態による動作を示したフローチャートである。 追加投入時の紙幣の搬送ルートの一部を示した説明図である。 追加投入時の紙幣の搬送ルートの一部を示した説明図である。 売上入金取引の取消時の、紙幣一時保留部102に集積されている紙幣の搬送ルートを示した説明図である。 売上入金取引の取消時の、売上回収カセット112に収納されている紙幣の搬送ルートを示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じてキャッシュレジスター20aおよびキャッシュレジスター20bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、キャッシュレジスター20aおよびキャッシュレジスター20bを特に区別する必要が無い場合には、単にキャッシュレジスター20と称する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.現金処理装置の基本構成
2.各実施形態の詳細な説明
2−1.第1の実施形態
2−2.第2の実施形態
2−3.第3の実施形態
2−4.第4の実施形態
3.変形例
<<1.現金処理装置の基本構成>>
<1−1.基本構成>
まず、本発明の各実施形態に共通する現金処理装置10の基本構成について説明する。図1は、現金処理装置10が設置される店舗2の構成例を示した説明図である。店舗2は、例えば小売店やスーパーマーケットなどである。図1に示したように、店舗2には、キャッシュレジスター20、および、現金処理装置10が設置されている。また、現金処理装置10は、例えば店舗2のバックヤードに設置される。
[1−1−1.キャッシュレジスター20]
キャッシュレジスター20は、店舗2に来店した顧客による商品購入の精算、および記録を行うための機器である。このキャッシュレジスター20は、毎回の精算時の売上金額を自動集計することが可能である。なお、図1に示したように、店舗2には、キャッシュレジスター20が複数台設置され得る。
[1−1−2.現金処理装置10]
現金処理装置10は、キャッシュレジスター20の釣銭準備金を出金したり、また、店舗2における売上金を入金するための装置である。この現金処理装置10は、釣銭出金や売上入金などの各種の機能を有する。
(1−1−2−1.現金処理装置10の使用の流れ)
ここで、図2を参照して、店舗2での現金処理装置10の使用の流れの一例について説明する。図2は、毎営業日における店舗2での現金処理装置10の使用の流れを示したフローチャートである。図2に示したように、例えば、営業日の営業時間前に、オペレータは、現金処理装置10に対して釣銭出金の入力を行うことにより、個々のキャッシュレジスター20の釣銭準備金を出金する(S11)。そして、オペレータは、出金された釣銭準備金を各キャッシュレジスター20に保管する(S13)。
その後、営業時間が終了した際には(S15:Yes)、オペレータは、個々のキャッシュレジスター20に保管されている現金を取り出す(S17)。そして、オペレータは、現金処理装置10に対して売上入金の入力を行い、かつ、S17で取り出された現金を現金処理装置10に投入する。そして、現金処理装置10は、投入された現金の入金額からS11で出金された出金額を減じた値を売上金額として計算する。さらに、現金処理装置10は、投入された現金を、後述するリサイクルカセットまたは出金ホッパ124に収納する。(S19)。
なお、S17の動作時期、つまりキャッシュレジスター20に保管されている現金をオペレータが取り出す時期は、営業時間の終了時に限定されず、例えば各キャッシュレジスター20の担当者のシフトの交代時であってもよい。
(1−1−2−2.構成)
次に、図3および図4を参照して、各実施形態に共通する現金処理装置10の構成について説明する。図3は、各実施形態に共通する現金処理装置10の構成を示した説明図である。また、図4は、現金処理装置10の側断面を概略的に示した説明図である。図3または図4に示したように、現金処理装置10は、紙幣投入受取部100、紙幣一時保留部102、紙幣鑑別部104、万券カセット106、五千券カセット108、千券カセット110、売上回収カセット112、リジェクト部114、硬貨投入口116、硬貨鑑別部118、硬貨一時保留部120、硬貨返却箱122、出金ホッパ124、硬貨回収庫126、硬貨出金箱128、カードリーダ部130、操作表示部132、および、制御部150を備える。
紙幣投入受取部100は、オペレータが紙幣を現金処理装置10に投入するための投入口である。また、紙幣投入受取部100は、紙幣の出金口でもある。例えば、釣銭出金により出金される紙幣、および、後述する紙幣鑑別部104により正常ではないとしてリジェクトされた紙幣などが紙幣投入受取部100に排出される。
紙幣一時保留部102は、例えば入金計数時や売上金作成時などに、一時的に紙幣が集積される部分である。例えば、紙幣一時保留部102には、紙幣投入受取部100から投入された紙幣が一時的に集積される。
紙幣鑑別部104は、紙幣投入受取部100から投入された紙幣が正常な紙幣であるか否かを各種センサによって鑑別する。
万券カセット106、五千券カセット108、および千券カセット110(以下、各リサイクルカセットと称する場合がある)は、万券、五千券、および千券の紙幣を収納する部分である。例えば、売上入金取引では、紙幣一時保留部102に一時的に集積された紙幣が各リサイクルカセットに搬送され、収納される。また、釣銭出金取引では、例えば出金額に相当する金種別の枚数の紙幣が各リサイクルカセットから取り出され、そして、紙幣投入受取部100へ搬送される。
売上回収カセット112は、売上回収のためのカセットである。例えば、精算集計の入力がオペレータによりなされると、各リサイクルカセットに収納されている紙幣のうち、集計された売上金分の紙幣が売上回収カセット112へ搬送され、収納される。
リジェクト部114は、例えば紙幣鑑別部104によって正常ではないと鑑別された紙幣などのリジェクト紙幣を集積する部分である。例えば、紙幣一時保留部102から各リサイクルカセットに紙幣を搬送する過程でリジェクトされた紙幣、各リサイクルカセットから釣銭出金を行う過程でリジェクトされた紙幣、および、各リサイクルカセットから売上回収カセット112に紙幣を搬送する過程でリジェクトされた紙幣などをリジェクト部114は集積する。
硬貨投入口116は、オペレータが硬貨を投入するための投入口である。
硬貨鑑別部118は、硬貨投入口116から投入された硬貨が正常な硬貨であるか否かを各種センサによって鑑別する。
硬貨一時保留部120には、入金計数時などに、一時的に硬貨が集積される部分である。例えば、硬貨一時保留部120には、硬貨投入口116から投入された硬貨が一時的に集積される。
硬貨返却箱122は、硬貨の返却口である。例えば、硬貨鑑別部118により正常ではないと鑑別された硬貨などが硬貨返却箱122に排出される。
出金ホッパ124は、本発明におけるリサイクルカセットの一例である。この出金ホッパ124は、釣銭準備金の硬貨が収納される部分である。例えば、売上入金取引では、硬貨一時保留部120に一時的に集積された硬貨が出金ホッパ124に搬送され、収納される。また、釣銭出金取引では、例えば出金額に相当する金種別の枚数の硬貨が出金ホッパ124から取り出され、そして、硬貨出金箱128へ搬送される。
硬貨回収庫126は、本発明における回収カセットの一例である。この硬貨回収庫126は、売上回収のためのカセットである。例えば、精算集計の入力がオペレータによりなされると、出金ホッパ124に収納されている硬貨のうち、集計された売上金分の硬貨が硬貨回収庫126へ搬送され、収納される。
この硬貨回収庫126には、例えば扉が設けられており、かつ、扉が施錠可能となっている。また、硬貨回収庫126は、後述する硬貨出金箱128と比べて容量が大きく、また、各金種が区別されずに纏めて収納される。
硬貨出金箱128は、釣銭出金時の硬貨の出金口である。例えば、硬貨出金箱128は、金種別の硬貨の収納エリアが設けられた引出式の箱である。また、出金対象の硬貨は、金種ごとに、対応する収納エリアに排出される。
カードリーダ部130は、レジカードやIDカードなどの所定のカードに書き込まれた情報を読み取る。例えば、所定のカードがオペレータによりカードリーダ部130にかざされると、カードリーダ部130は、該当のカードの使用者の識別情報や、該当のカードの使用者に許可されている取引の種類を示す情報などを該当のカードから読み取る。なお、現金処理装置10は、カードリーダ部130に加えて、あるいはカードリーダ部130に代えて、指紋認識を行う指紋認識部、または暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力部を有してもよい。
操作表示部132は、オペレータによる入力を受け付ける入力部としての機能、および各種画面を表示する表示部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置などにより実現される。また、入力部としての機能は例えばタッチパネルにより実現される。なお、表示部および入力部の機能は分離して構成されてもよい。
制御部150は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを用いて、現金処理装置10の動作を全般的に制御する。
例えば、制御部150は、カードリーダ部130により読み取られた情報と事前に登録されている情報との比較に基づいて、オペレータによる現金処理装置10の利用可否を判定する。また、制御部150は、各種の機能の利用をオペレータが選択するためのメニュー画面を操作表示部132に表示させる。また、制御部150は、メニュー画面においてオペレータにより選択された機能の実行を制御する。以下、図5を参照してメニュー画面の具体例を説明した上で、制御部150の制御により実現される各種処理の概要を説明する。
(1−1−2−3.現金処理装置が行う各種処理)
図5は、メニュー画面の表示例(メニュー画面30)を示した説明図である。図5に示したように、メニュー画面30は、例えば、釣銭出金選択ボタン300a、売上入金選択ボタン300b、精算集計選択ボタン300c、および売上回収選択ボタン300dなどの複数の処理選択ボタン300を含む。
‐‐釣銭出金
釣銭出金は、各リサイクルカセットおよび出金ホッパ124から釣銭準備金を出金するための処理である。例えば、メニュー画面30において釣銭出金選択ボタン300aがオペレータにより選択されると、制御部150は、まず、事前に登録された「金種と枚数パターンの出金」、もしくは「任意の金種と枚数を指定する出金」のサブメニューを操作表示部132に表示させる。そして、制御部150は、表示されたサブメニューにおけるオペレータの入力に基づいて、各リサイクルカセット及び出金ホッパ124に収納されている現金(紙幣および硬貨)を紙幣投入受取部100または硬貨出金箱128から出金する。
‐‐売上入金
売上入金は、例えばキャッシュレジスター20から回収された現金を現金処理装置10に収納するための処理である。例えば、メニュー画面30において売上入金選択ボタン300bがオペレータにより選択されると、制御部150は、紙幣投入受取部100および硬貨投入口116のシャッタを開放させ、そして、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部132に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入受取部100および硬貨投入口116から投入された紙幣および硬貨を計数する。そして、紙幣鑑別部104により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部102に集積され、また、硬貨鑑別部118により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部120に集積される。
さらに、制御部150は、計数により得られた入金合計金額を操作表示部132に表示させる。そして、入金合計金額の確認操作がオペレータにより行われると、紙幣一時保留部102から各リサイクルカセットに紙幣が搬送され、収納される。同様に、硬貨一時保留部120から出金ホッパ124に硬貨が搬送され、収納される。なお、収納時点で売上(入金合計が出金合計を上回る金額)が発生している場合には、売上額のうち紙幣に関しては、高額券が優先されて売上回収カセット112に収納される。また、売上額のうち硬貨に関しては、硬貨回収庫126に収納される。
‐‐精算集計
精算集計は、それまでの出金および入金取引を集計し、売上額(入金合計−出金合計)を算出する処理である。例えば、メニュー画面30において精算集計選択ボタン300cがオペレータにより選択されると、制御部150は、売上額に対応する紙幣の枚数と、既に売上回収カセット112に収納された紙幣の枚数との差分、および、売上額に対応する硬貨の枚数と、既に硬貨回収庫126に収納された硬貨の枚数との差分を搬送対象として算出する。そして、制御部150は、高額券の紙幣を優先して、搬送対象の枚数の紙幣を各リサイクルカセットから売上回収カセット112に搬送させる。また、制御部150は、搬送対象の枚数の硬貨を出金ホッパ124から硬貨回収庫126に搬送させる。
さらに、制御部150は、算出した売上金額を操作表示部132に表示させたり、または、レシートに印字し、印字されたレシートを現金処理装置10外へ排出させる。
‐‐売上回収
売上回収は、売上金をオペレータに回収させるための処理である。この売上回収の具体的な方法は、カセット回収と出金口回収との2種類がある。例えば、精算集計取引によって売上額が算出された後に、メニュー画面30において売上回収選択ボタン300dがオペレータにより選択されると、制御部150は、カセット回収と出金口回収のいずれかをオペレータが選択するための選択メニューを操作表示部132に表示させる。
ここで、カセット回収は、売上回収カセット112および硬貨回収庫126に売上金を搬送させることにより、売上金を回収する方法である。例えば、選択メニューにおいて「カセット回収」が選択されると、制御部150は、まず、売上金分の紙幣を各リサイクルカセットから売上回収カセット112へ搬送させ、また、売上金分の硬貨を出金ホッパ124から硬貨回収庫126へ搬送させる。
ここで、図6および図7を参照して、「カセット回収」が選択された際の紙幣の搬送ルートについて説明する。図6に示したように、制御部150は、まず、売上金分の紙幣を各リサイクルカセットから紙幣一時保留部102まで搬送路160上を搬送させる。そして、制御部150は、図7に示したように、紙幣一時保留部102に搬送された紙幣を売上回収カセット112まで搬送路160上を搬送させる。
そして、全額搬送が完了したら、制御部150は、現金処理装置10の筐体の扉の鍵を解錠し、硬貨回収庫126および売上回収カセット112の抜き取りを誘導するための制御を行う。そして、オペレータによる売上金の回収の終了が確認されたら、制御部150は、取引を終了する。具体的には、オペレータは、装着中の売上回収カセット112を抜き取り、そして、空の売上回収カセット112をセットする。また、オペレータは、硬貨回収庫126の扉を解錠し、硬貨回収庫126内の現金を回収し、そして、硬貨回収庫126の扉を施錠する。なお、オペレータは、回収した売上金を例えば金融機関などに入金する。
また、出金口回収は、紙幣投入受取部100および硬貨投入口116に売上金を搬送させることにより、売上金を回収する方法である。例えば、選択メニューにおいて「出金口回収」が選択されると、制御部150は、例えば図8に示したように、売上金分の紙幣を各リサイクルカセットから紙幣投入受取部100まで搬送路160上を搬送させる。また、制御部150は、売上金分の硬貨を出金ホッパ124から硬貨出金箱128へ搬送させる。
そして、制御部150は、例えば、搬送された現金の受け取りを誘導する表示画面を操作表示部132に表示させる。そして、現金の受け取りの終了が確認されたら、制御部150は、取引を終了する。なお、オペレータは、出金口回収により回収された現金を例えばバッグなどに入れて所定の場所へ搬送する。
<1−2.課題の整理>
以上、各実施形態に共通する現金処理装置10の基本構成について説明した。ところで、公知の技術では、売上回収の方法をオペレータが自由に選択可能であった。このため、非効率な回収方法、つまり、回収作業の時間がより必要となる回収方法が選択される恐れがある。
例えば、「カセット回収」では、現金処理装置の扉を開けて回収カセットの脱着を誘導する処理を行うので、一定の処理時間が必要となる。このため、売上金の枚数が少ない場合に「カセット回収」が選択されてしまうと、売上金を回収するために余計な時間がかかってしまう。また、通常、紙幣投入受取部100および硬貨出金箱128では、一度に出金可能な現金の枚数に上限が設けられている。このため、売上金の枚数が多い場合に「出金口回収」が選択されてしまうと、現金の受取回数が複数回必要となり、手間となる。その結果、売上回収取引にかかる時間も増加してしまう。
そこで、上記事情を一着眼点にして、各実施形態による現金処理装置10を創作するに至った。各実施形態による現金処理装置10は、売上金の枚数によって、より効率的な回収方法を自動的に決定することが可能である。以下、各実施形態について順次詳細に説明する。
<<2.各実施形態の詳細な説明>>
<2−1.第1の実施形態>
[2−1−1.構成]
まず、第1の実施形態による構成について詳細に説明する。なお、以下では、上記の説明と重複する内容については説明を省略する。
(2−1−1−1.制御部150)
第1の実施形態による制御部150は、紙幣投入受取部100に予め設定されている紙幣制限枚数と、回収対象の売上金に含まれる紙幣の枚数との比較に基づいて、当該紙幣に関してカセット回収処理と出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する。ここで、回収対象の売上金は、本発明における第1の現金の一例である。
例えば、売上金に含まれる紙幣の枚数が紙幣制限枚数よりも大きい場合には、制御部150は、当該紙幣に関してカセット回収処理を実行する。また、売上金に含まれる紙幣の枚数が紙幣制限枚数以下である場合には、制御部150は、当該紙幣に関して出金口回収処理を実行する。ここで、カセット回収処理は、売上回収カセット112または硬貨回収庫126へ回収対象の現金を搬送させる処理である。また、出金口回収処理は、紙幣投入受取部100または硬貨出金箱128へ回収対象の現金を搬送させる処理である。また、紙幣制限枚数は、例えば一回の出金処理で紙幣投入受取部100に排出可能な紙幣の上限枚数である。
一般的に、例えば回収対象の紙幣の枚数が少ない場合には、出金口回収では扉を開ける手間が不要であるので、出金口回収の方がカセット回収よりも作業時間が短くなる。上記の制御例によれば、回収対象の紙幣の枚数によって、より効率的な回収方法が自動的に決定される。
また、制御部150は、硬貨出金箱128に予め設定されている硬貨制限枚数と回収対象の売上金に含まれる硬貨の枚数との比較に基づいて、当該硬貨に関してカセット回収処理と出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する。例えば、売上金に含まれる硬貨の枚数が硬貨制限枚数よりも大きい場合には、制御部150は、当該硬貨に関してカセット回収処理を実行する。また、売上金に含まれる硬貨の枚数が硬貨制限枚数以下である場合には、制御部150は、当該硬貨に関して出金口回収処理を実行する。ここで、硬貨制限枚数は、例えば一回の出金処理で硬貨出金箱128に排出される硬貨の枚数である。
なお、売上金に含まれる紙幣の枚数が紙幣制限枚数よりも大きく、かつ、売上金に含まれる硬貨の枚数が硬貨制限枚数以下である場合、または、売上金に含まれる紙幣の枚数が紙幣制限枚数以下であり、かつ、売上金に含まれる硬貨の枚数が硬貨制限枚数よりも大きい場合には、制御部150は、紙幣と硬貨とで異なる種類の回収処理を実行してもよいし、または、同じ種類の回収処理を実行してもよい。
[2−1−2.動作]
以上、第1の実施形態による構成について説明した。続いて、第1の実施形態による動作について、図9を参照して説明する。なお、以下では、オペレータにより精算集計取引が選択され、売上金額が算出された後に、オペレータにより売上回収取引が選択される場面における動作例について説明する。また、以下では、紙幣が回収される場面における動作例について説明するが、硬貨が回収される場面に関しても概略同様な動作が適用可能である。
図9に示したように、まず、現金処理装置10の操作表示部132に表示されているメニュー画面において、オペレータは「売上回収」を選択する(S101)。そして、オペレータは、精算集計取引において算出された売上金額に基づいて、売上金として回収すべき紙幣の枚数を算出する(S103)。
その後、現金処理装置10の制御部150は、S103で算出された紙幣の枚数が紙幣制限枚数よりも大きいか否かを判定する(S105)。算出された紙幣の枚数が紙幣制限枚数よりも大きい場合には(S105:Yes)、制御部150は、紙幣の回収方法をカセット回収に設定する(S107)。一方、算出された紙幣の枚数が紙幣制限枚数以下である場合には(S105:No)、制御部150は、紙幣の回収方法を出金口回収に設定する(S109)。
S107もしくはS109の後に、操作表示部132は、制御部150の制御に従って、S107もしくはS109で設定された回収方法を示す回収方法確認画面を表示する(S111)。
その後、回収方法確認画面において例えば「確認」が選択されるなど、「変更」がオペレータにより選択されなかった場合には(S113:No)、現金処理装置10は、後述するS117の動作を行う。
一方、回収方法確認画面において回収方法の「変更」がオペレータにより選択された場合には(S113:Yes)、制御部150は、S107もしくはS109で設定された回収方法とは別の回収方法を設定する(S115)。例えば、S107もしくはS109で設定された回収方法が「出金口回収」である場合には、制御部150は、回収方法を「カセット回収」に変更する。
その後、制御部150は、設定された回収方法により、S103で算出された枚数の紙幣の回収処理を実行する(S117)。
[2−1−3.効果]
以上、例えば図9などを参照して説明したように、第1の実施形態による現金処理装置10は、紙幣投入受取部100に設定されている紙幣制限枚数と回収対象の売上金に含まれる紙幣の枚数との比較に基づいて、当該紙幣に関してカセット回収処理と出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する。また、現金処理装置10は、硬貨出金箱128に設定されている硬貨制限枚数と回収対象の売上金に含まれる硬貨の枚数との比較に基づいて、当該硬貨に関してカセット回収処理と出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する。このため、予め設定されている紙幣制限枚数または硬貨制限枚数を基準としてより効率的な回収方法が自動的に決定される。
従って、より短い時間で売上回収取引を終了させることができ、売上回収取引にかかる時間のロスを最小限に抑えることができる。その結果、店舗2における業務効率の向上につながる。
<2−2.第2の実施形態>
以上、第1の実施形態について説明した。次に、第2の実施形態について説明する。まず、第2の実施形態を創作するに至った背景について説明する。
公知の技術では、回収方法としてカセット回収が一旦オペレータにより選択されると、回収対象の売上金が全て回収されるまで回収方法を途中で変更することができない。例えば、カセット回収による売上回収取引の途中に、売上回収カセット112または硬貨回収庫126が一度フルになった後の残りの売上金の回収に関しても、回収方法としてカセット回収が自動的に決定されてしまう。その結果、残りの売上金の枚数が少ない場合であってもカセット回収により回収しなければならず、オペレータの手間がかかる。
後述するように、第2の実施形態による現金処理装置10は、カセット回収による売上回収の途中にフルが発生した際の残りの売上金の回収に関して、より効率的な回収方法を自動的に決定することが可能である。
[2−2−1.構成]
第2の実施形態による現金処理装置10に含まれる構成要素は、第1の実施形態と同様である。以下では、第1の実施形態と異なる機能を有する構成要素についてのみ説明を行う。
(2−2−1−1.制御部150)
第2の実施形態による制御部150は、紙幣に関するカセット回収処理の実行時において売上回収カセット112がフルになった際に、紙幣投入受取部100に設定されている紙幣制限枚数と、回収対象の残りの売上金に含まれる紙幣の枚数との比較に基づいて、当該紙幣に関してカセット回収処理と出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する。また、硬貨に関するカセット回収処理の実行時において硬貨出金箱128がフルになった際に、制御部150は、硬貨出金箱128に設定されている硬貨制限枚数と、回収対象の残りの売上金に含まれる硬貨の枚数との比較に基づいて、当該硬貨に関してカセット回収処理と出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する。
なお、具体的な制御方法については、第1の実施形態と概略同様であるので、説明を省略する。
[2−2−2.動作]
以上、第2の実施形態による構成について説明した。続いて、第2の実施形態による動作について、図10および図11を参照して説明する。なお、以下では、売上回収取引の回収方法として「カセット回収」が最初に設定された場面における動作例について説明する。また、以下では、紙幣が回収される場面における動作例について説明するが、硬貨が回収される場面に関しても概略同様な動作が適用可能である。
なお、図10に示したS201は、第1の実施形態におけるS101と同様である。図10に示したように、S201の後、操作表示部132に表示される選択メニューにおいて、オペレータは「カセット回収」を選択する(S203)。
なお、図10に示したS205は、第1の実施形態におけるS103と同様である。
その後、制御部150は、S205で算出された枚数の紙幣に関してカセット回収処理を実行する(S207)。
ここで、図11を参照して、S207より後の動作について説明する。図11に示したように、S207で開始されたカセット回収処理の実行途中において売上回収カセット112がフルになったか否かを監視する(S211)。売上回収カセット112がフルではない状態でカセット回収処理が終了した場合には(S211:No)、本動作は終了する。
一方、カセット回収処理の実行途中において売上回収カセット112がフルになった場合には(S211:Yes)、次に、制御部150は、S205で算出された枚数の紙幣のうち未搬送の紙幣の枚数を算出する。そして、未搬送の紙幣の枚数が紙幣制限枚数よりも大きいか否かを判定する(S213)。
未搬送の紙幣の枚数が紙幣制限枚数よりも大きい場合には(S213:Yes)、制御部150は、回収カセットの交換を誘導する処理を行う(S215)。そして、オペレータは、売上回収カセット112を現金処理装置10から抜き取り、そして、空の売上回収カセット112を現金処理装置10にセットする。その後、制御部150は、未搬送の紙幣に関してカセット回収処理を実行する(S217)。
一方、未搬送の紙幣の枚数が紙幣制限枚数以下である場合には(S213:No)、操作表示部132は、制御部150の制御に従って、回収方法変更画面を表示する(S219)。
S219で表示された回収方法変更画面において回収方法の「変更」が選択されなかった場合には(S221:No)、現金処理装置10は、上述したS215以降の動作を行う。
一方、S219で表示された回収方法変更画面において回収方法の「変更」が選択された場合には(S221:Yes)、制御部150は、回収方法を出金口回収に変更する(S223)。そして、制御部150は、未搬送の紙幣に関して出金口回収処理を実行する(S225)。
[2−2−3.効果]
以上、図10および図11を参照して説明したように、第2の実施形態による現金処理装置10は、カセット回収処理の実行時において売上回収カセット112がフルになった際に、紙幣制限枚数と、回収対象の売上金に含まれる紙幣の枚数との比較に基づいて、当該紙幣に関してカセット回収処理と出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する。このため、カセット回収による売上回収の途中にフルが発生した際の残りの売上金の回収に関して、より効率的な回収方法が自動的に決定される。
例えば、残りの紙幣の枚数が紙幣制限枚数以下である場合には、現金処理装置10は、残りの枚数の紙幣に関して出金口回収処理を実行する。通常、カセット回収では、売上回収カセット112を取り換える作業が必要となるので、カセット回収は、出金口回収よりも作業時間が長くなる。第2の実施形態によれば、残りの紙幣の枚数によって、作業時間がより短い回収方法を自動的に決定することができる。そして、より短い時間で売上回収取引を終了させることができる。
<2−3.第3の実施形態>
以上、第2の実施形態について説明した。次に、第3の実施形態について説明する。後述するように、第3の実施形態によれば、回収方法を決定するための設定枚数がユーザのニーズに応じて設定されることにより、ユーザにとって最適な回収方法が自動的に決定される。
[2−3−1.構成]
第3の実施形態による現金処理装置10に含まれる構成要素は、第1の実施形態と同様である。以下では、第1の実施形態と異なる機能を有する構成要素についてのみ説明を行う。
(2−3−1−1.制御部150)
第3の実施形態による制御部150は、オペレータにより予め設定されている紙幣設定枚数と回収対象の売上金に含まれる紙幣の枚数との比較に基づいて、当該紙幣に関してカセット回収処理と出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する。ここで、紙幣設定枚数は、例えば一回の出金処理で紙幣投入受取部100に排出される紙幣の枚数の設定値である。
例えば、売上金に含まれる紙幣の枚数が紙幣設定枚数よりも大きい場合には、制御部150は、当該紙幣に関してカセット回収処理を実行する。また、売上金に含まれる紙幣の枚数が紙幣設定枚数以下である場合には、制御部150は、当該紙幣に関して出金口回収処理を実行する。
また、制御部150は、オペレータにより予め設定されている硬貨設定枚数と回収対象の売上金に含まれる硬貨の枚数との比較に基づいて、当該硬貨に関してカセット回収処理と出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する。ここで、硬貨設定枚数は、例えば一回の出金処理で硬貨出金箱128に排出される硬貨の枚数の設定値である。
例えば、売上金に含まれる硬貨の枚数が硬貨設定枚数よりも大きい場合には、制御部150は、当該硬貨に関してカセット回収処理を実行する。また、売上金に含まれる硬貨の枚数が硬貨設定枚数以下である場合には、制御部150は、当該硬貨に関して出金口回収処理を実行する。
‐設定枚数の設定
なお、紙幣設定枚数および硬貨設定枚数の値は、現金処理装置10が設置されている店舗2ごとにそれぞれ設定されてもよいし、または、オペレータごとにそれぞれ設定されてもよい。
一般的に、カセット回収にかかる作業時間と出金口回収にかかる作業時間との差は、オペレータによってばらつきがある。例えば、オペレータによっては、出金口回収にかかる作業時間がカセット回収にかかる作業時間よりも2倍以上短くなり得る。そこで、例えば該当のオペレータが出金口回収にかかった過去の作業平均時間と、カセット回収にかかった過去の作業平均時間とに基づいて、売上回収作業における総作業時間が最も短くなるように算出された紙幣(または硬貨)の枚数が紙幣設定枚数(または硬貨設定枚数)として、該当のオペレータに対して設定されてもよい。これにより、当該オペレータにとって売上回収取引にかかる時間を最小化することができる。
また、紙幣設定枚数(または硬貨設定枚数)は、オペレータが例えば手持ちのバッグや台車などで一度に搬送可能な範囲内の枚数が設定されてもよい。これにより、オペレータの利便性が向上する。
‐設定枚数の記憶
また、紙幣設定枚数および硬貨設定枚数の値は、現金処理装置10内の例えばHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置(図示省略)に記憶されていてもよいし、または、オペレータが保持する所定のカードに記録されていてもよい。
例えば、オペレータにより設定された紙幣設定枚数および硬貨設定枚数が当該オペレータのカードに記録されており、かつ、当該オペレータのカードから紙幣設定枚数および硬貨設定枚数がカードリーダ部130により読み取られた場合には、制御部150は、カードリーダ部130により読み取られた紙幣設定枚数と、回収対象の売上金に含まれる紙幣の枚数との比較に基づいて、当該紙幣に関してカセット回収処理と出金口回収処理のいずれを実行するかを決定してもよい。また、制御部150は、カードリーダ部130により読み取られた硬貨設定枚数と、回収対象の売上金に含まれる硬貨の枚数との比較に基づいて、当該硬貨に関してカセット回収処理と出金口回収処理のいずれを実行するかを決定してもよい。
[2−3−2.動作]
以上、第3の実施形態による構成について説明した。続いて、第3の実施形態による動作について、図12を参照して説明する。なお、以下では、オペレータにより精算集計取引が選択された後に、オペレータにより売上回収取引が選択される場面における動作例について説明する。また、以下では、紙幣が回収される場面における動作例について説明するが、硬貨が回収される場面に関しても概略同様な動作が適用可能である。
なお、図12に示したS301〜S303の動作は、第1の実施形態によるS101〜S103と同様である。
その後、現金処理装置10の制御部150は、S303で算出された紙幣の枚数が、オペレータにより設定された紙幣設定枚数よりも大きいか否かを判定する(S305)。算出された紙幣の枚数が紙幣設定枚数よりも大きい場合には(S305:Yes)、制御部150は、紙幣の回収方法をカセット回収に設定する(S307)。一方、算出された紙幣の枚数が紙幣設定枚数以下である場合には(S305:No)、制御部150は、紙幣の回収方法を出金口回収に設定する(S309)。
なお、図12に示したS311〜S317の動作は、第1の実施形態によるS111〜S117と同様である。
[2−3−3.効果]
以上、例えば図12などを参照して説明したように、第3の実施形態による現金処理装置10は、オペレータにより設定された紙幣設定枚数と、回収対象の売上金に含まれる紙幣の枚数との比較に基づいて、当該紙幣に関してカセット回収処理と出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する。このため、例えばオペレータなどのユーザのニーズに応じて設定された紙幣設定枚数を基準として、ユーザにとって最適な回収方法が自動的に決定される。
<2−4.第4の実施形態>
以上、第3の実施形態について説明した。次に、第4の実施形態について説明する。後述するように、第4の実施形態によれば、売上入金が取り消された場面における、売上回収カセット112に一旦収納された紙幣の回収に関してより効率的な回収方法を決定することが可能である。
[2−4−1.構成]
第4の実施形態による現金処理装置10に含まれる構成要素は、第1の実施形態と同様である。以下では、第1の実施形態と異なる機能を有する構成要素についてのみ説明を行う。
(2−4−1−1.制御部150)
第4の実施形態による制御部150は、取引中である売上入金取引が取り消された際の、売上入金取引において売上回収カセット112に収納された紙幣の枚数と、紙幣投入受取部100に設定されている紙幣制限枚数との比較に基づいて、売上回収カセット112に収納された紙幣を紙幣投入受取部100へ搬送させるか否かを決定する。なお、売上回収カセット112に収納された紙幣は、本発明における第2の現金の一例である。
例えば、売上入金取引が取り消された際の、売上入金取引において売上回収カセット112に収納された紙幣の枚数が紙幣制限枚数以下である場合には、制御部150は、売上回収カセット112に収納された紙幣を紙幣投入受取部100へ搬送させる。また、売上入金取引が取り消された際の、売上入金取引において売上回収カセット112に収納された紙幣の枚数が紙幣制限枚数よりも大きい場合には、制御部150は、売上回収カセット112の抜き取りを誘導するための制御を実行する。
[2−4−2.動作]
以上、第4の実施形態による構成について説明した。続いて、第4の実施形態による動作について、図13を参照して説明する。なお、以下では、オペレータにより売上入金取引が選択された場面における動作例について説明する。また、以下では、紙幣が回収される場面における動作例について説明する。
図13に示したように、まず、現金処理装置10の操作表示部132に表示されているメニュー画面において、オペレータは「売上入金」を選択する(S401)。
その後、制御部150は、紙幣投入受取部100のシャッタを開放させ、そして、紙幣の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部132に表示させる(S403)。
その後、オペレータは、投入対象の紙幣の一部を紙幣投入受取部100にセットする(S405)。そして、制御部150は、S405でセットされた紙幣を計数するとともに、当該紙幣を紙幣一時保留部102に集積させる。そして、操作表示部132は、制御部150の制御に従って、オペレータが最終確認を行うための収納確認画面を表示する(S407)。そして、収納確認画面において「確認」がオペレータにより選択された場合には(S409:Yes)、制御部150は、紙幣一時保留部102に集積されている紙幣を各リサイクルカセットに収納させる。なお、各リサイクルカセットがフルになった場合には、制御部150は、各リサイクルカセットに収納されている紙幣のうち売上金分の紙幣を売上回収カセット112に搬送させ、収納させる(S411)。
その後、オペレータが紙幣の追加投入(追加セット)を行わない場合には(S413:No)、本動作は終了する。一方、紙幣の追加投入(追加セット)を行う場合には(S413:Yes)、操作表示部132に表示される選択メニュー画面において、オペレータは「追加投入」を選択する。その後、現金処理装置10は、再びS403の動作を行う。
ここで、図14および図15を参照して、紙幣が現金処理装置10に追加投入された際の紙幣の搬送ルートについて説明する。図14に示したように、制御部150は、まず、紙幣投入受取部100から新たに投入された紙幣を紙幣一時保留部102まで搬送路160上を搬送させ、紙幣一時保留部102に集積させる。そして、制御部150は、図15に示したように、紙幣一時保留部102に集積された紙幣を売上回収カセット112まで搬送路160上を搬送させる。
S409において、収納確認画面内の「(収納の)取消」がオペレータにより選択された場合には(S409:No)、制御部150は、まず、例えば図16に示したように、紙幣一時保留部102に集積されている紙幣、つまり、S405で投入され、かつ、未収納である紙幣を紙幣投入受取部100まで搬送路160上を搬送させる(S415)。
その後、制御部150は、売上回収カセット112に現在収納されている紙幣の枚数が紙幣制限枚数よりも大きいか否かを判定する(S417)。収納されている紙幣の枚数が紙幣制限枚数よりも大きい場合には(S417:Yes)、制御部150は、例えば売上回収カセット112の抜き取りを促す表示を操作表示部132に表示させるなど、売上回収カセット112の抜き取りを誘導するための制御を実行する。そして、オペレータは、カセット回収を行う(S419)。そして、本動作は終了する。
一方、売上回収カセット112に収納されている紙幣の枚数が紙幣制限枚数以下である場合には(S417:No)、制御部150は、例えば図17に示したように、売上回収カセット112に現在収納されている紙幣を紙幣投入受取部100まで搬送路160上を搬送させる(S421)。そして、本動作は終了する。
[2−4−3.効果]
以上、例えば図13などを参照して説明したように、第4の実施形態による現金処理装置10は、取引中である売上入金取引が取り消された際に、当該売上入金取引において売上回収カセット112に収納された紙幣の枚数と紙幣制限枚数との比較に基づいて、売上回収カセット112に収納されている紙幣を紙幣投入受取部100へ搬送させるか、または、売上回収カセット112の抜き取りを誘導するための制御を実行する。このため、売上入金が取り消された場面において、売上回収カセット112に一旦収納された紙幣の枚数および紙幣制限枚数を基準として、より効率的な回収方法が自動的に決定される。
従って、売上入金取引の取消に伴う紙幣の回収作業をより短い時間で終了させることができる。その結果、店舗2における業務効率の向上につながる。
<<3.変形例>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した各実施形態では現金処理装置10が例えばスーパーマーケットなどの店舗2に設置される入出金機である例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、現金処理装置10は、商業施設などに設置され、入出金を管理するための現金入出金装置などにも適用可能である。
また、上述した各実施形態の動作における各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って処理されなくてもよい。例えば、各ステップは、適宜順序が変更されて処理されてもよい。また、各ステップは、時系列的に処理される代わりに、一部並列的に又は個別的に処理されてもよい。
10 現金処理装置
20 キャッシュレジスター
100 紙幣投入受取部
102 紙幣一時保留部
104 紙幣鑑別部
106 万券カセット
108 五千券カセット
110 千券カセット
112 売上回収カセット
114 リジェクト部
116 硬貨投入口
118 硬貨鑑別部
120 硬貨一時保留部
122 硬貨返却箱
124 出金ホッパ
126 硬貨回収庫
128 硬貨出金箱
130 カードリーダ部
132 操作表示部
150 制御部
160 搬送路

Claims (8)

  1. 現金処理装置であって、
    現金を回収するための、着脱可能な回収カセットと、
    現金を排出するための出金口と、
    ユーザにより設定された設定枚数と収納されている現金のうち前記現金処理装置外へ搬送対象の第1の現金の枚数との比較に基づいて、前記回収カセットへ前記第1の現金を搬送させるカセット回収処理と、前記出金口へ前記第1の現金を搬送させる出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する制御部と、
    を備える、現金処理装置。
  2. 前記制御部は、前記第1の現金の枚数が前記設定枚数よりも大きい場合には、前記カセット回収処理を実行し、
    前記第1の現金の枚数が前記設定枚数以下である場合には、前記出金口回収処理を実行する、請求項に記載の現金処理装置。
  3. 前記現金処理装置は、投入された現金を収納するリサイクルカセットをさらに備え、
    前記第1の現金は、前記カセット回収処理の実行時において前記回収カセットに収納されている紙幣の枚数が所定の上限枚数に達した際における、前記リサイクルカセットに収納されている現金のうち前記現金処理装置外へ搬送対象の現金である、請求項1または2に記載の現金処理装置。
  4. 現金処理装置であって、
    現金を回収するための、着脱可能な回収カセットと、
    現金を排出するための出金口と、
    前記出金口に設定されている一回の出金の制限枚数と収納されている現金のうち前記現金処理装置外へ搬送対象の第1の現金の枚数との比較に基づいて、前記回収カセットへ前記第1の現金を搬送させるカセット回収処理と、前記出金口へ前記第1の現金を搬送させる出金口回収処理のいずれを実行するかを決定する制御部と、
    投入された現金を収納するリサイクルカセットと、
    を備え、
    前記第1の現金は、前記カセット回収処理の実行時において前記回収カセットに収納されている紙幣の枚数が所定の上限枚数に達した際における、前記リサイクルカセットに収納されている現金のうち前記現金処理装置外へ搬送対象の現金である、
    現金処理装置。
  5. 前記制御部は、前記第1の現金の枚数が前記制限枚数よりも大きい場合には、前記カセット回収処理を実行し、
    前記第1の現金の枚数が前記制限枚数以下である場合には、前記出金口回収処理を実行する、請求項に記載の現金処理装置。
  6. 現金処理装置であって、
    現金を回収するための、着脱可能な回収カセットと、
    現金を排出するための出金口と、
    収納されている現金のうち前記現金処理装置外へ搬送対象の第1の現金の枚数に基づいて、前記回収カセットと前記出金口のいずれに前記第1の現金を搬送させるかを決定する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、さらに、取引中の売上入金取引が取り消された際の、前記売上入金取引において前記回収カセットに収納された第2の現金の枚数と、前記出金口に設定されている一回の出金の制限枚数との比較に基づいて、前記第2の現金を前記出金口へ搬送させるか否かを決定する、
    現金処理装置。
  7. 前記制御部は、前記回収カセットへ前記第1の現金を搬送させるカセット回収処理と、前記出金口へ前記第1の現金を搬送させる出金口回収処理のいずれを実行するかを前記第1の現金の枚数に基づいて決定する、請求項に記載の現金処理装置。
  8. 前記制御部は、前記第2の現金の枚数が前記制限枚数よりも大きい場合には、前記回収カセットの抜き取りを誘導するための制御を実行し、
    前記第2の現金の枚数が前記制限枚数以下である場合には、前記第2の現金を前記出金口へ搬送させる、請求項6または7に記載の現金処理装置。
JP2015134213A 2015-07-03 2015-07-03 現金処理装置 Active JP6536229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015134213A JP6536229B2 (ja) 2015-07-03 2015-07-03 現金処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015134213A JP6536229B2 (ja) 2015-07-03 2015-07-03 現金処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017016495A JP2017016495A (ja) 2017-01-19
JP6536229B2 true JP6536229B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=57830772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015134213A Active JP6536229B2 (ja) 2015-07-03 2015-07-03 現金処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6536229B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7334592B2 (ja) * 2019-11-25 2023-08-29 沖電気工業株式会社 現金取扱い装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008077195A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Oki Electric Ind Co Ltd 現金処理装置
JP5181683B2 (ja) * 2008-01-11 2013-04-10 レシップホールディングス株式会社 現金回収装置
JP5335389B2 (ja) * 2008-11-29 2013-11-06 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 紙葉類取扱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017016495A (ja) 2017-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016081142A (ja) 貨幣処理装置及び貨幣処理装置の入金制御方法
JP5906682B2 (ja) 現金処理装置
JP2008234461A (ja) 現金処理装置
JP5480040B2 (ja) 自動取引装置
JP5434025B2 (ja) 現金管理装置
JP6363644B2 (ja) 現金処理システム、および、現金処理方法
JP6361383B2 (ja) 現金処理装置
JP6536229B2 (ja) 現金処理装置
JP5200388B2 (ja) 現金処理装置
JP5034407B2 (ja) 紙幣処理装置
JP6459802B2 (ja) 現金処理装置
JP2016040696A (ja) 貨幣処理システム
JP6411946B2 (ja) 貨幣処理機
JP2008065628A (ja) 現金処理装置
JP7238349B2 (ja) 現金管理装置および現金管理方法
JP5859243B2 (ja) 貨幣処理機、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法
JP5640708B2 (ja) 現金処理装置
JP5293323B2 (ja) 現金処理装置
JP5200502B2 (ja) 現金処理装置
JP6750337B2 (ja) 現金処理装置
JP7314681B2 (ja) 現金処理装置
JP7314682B2 (ja) 現金処理装置
JP2014106804A (ja) 現金処理装置及び現金処理プログラム
JP6135182B2 (ja) 現金処理装置
JP6897435B2 (ja) 現金取引装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190222

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190327

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6536229

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150