JP2016040696A - 貨幣処理システム - Google Patents

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Minami YAMASHITA
みなみ 山下
征司 清瀬
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征司 清瀬
真弥 江本
Shinya Emoto
真弥 江本
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Abstract

【課題】貨幣処理装置の硬貨収納量を店舗要求に応じて増加させる。
【解決手段】貨幣処理システムを、紙幣の入金及び出金を実行可能な紙幣処理装置と、硬貨の入金及び出金を実行可能な複数台の硬貨処理装置と、硬貨の入金又は出金を指示する操作を受け付けて、予め設定された設定内容に基づいて、複数台の硬貨処理装置の中から指示された硬貨の入金又は出金を実行する少なくとも1台の硬貨処理装置を選択するターミナル装置とによって構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は大量の紙幣及び硬貨を処理することができる貨幣処理システムに関し、特に、システム利用者の要求に応じて硬貨収納量を増大することができる貨幣処理システムに関する。
従来、店舗のチェックアウトカウンターにおいて店員が顧客との現金の受け渡し業務を行うために、現金精算装置と呼ばれる貨幣処理装置と、POS(Point Of Sale)レジスタとが利用されている。POSレジスタにより、顧客が購入した商品の価格情報が取得され、現金精算装置により、顧客が支払った貨幣の識別計数が行われて金額が算出される。現金精算装置は、識別計数した貨幣を装置内に収納する一方で、顧客に釣銭を支払う必要がある場合には、装置内に収納されている貨幣を釣銭として払い出す機能を有している。
このような顧客との取引に利用される現金精算装置に釣銭準備金として装填するための貨幣を出金したり、現金精算装置内部に収納されている貨幣を回収して入金したりするために、店舗のバックオフィスでは、大量の貨幣を処理することができる現金出納装置と呼ばれる貨幣処理装置が利用されている。例えば、特許文献1には、チェックアウトカウンターで利用される現金精算装置と、バックオフィスで利用される現金出納装置との間で現金搬送カセットを利用して行う貨幣の装填処理や回収処理が開示されている。
国際公開第2012/114449号
しかしながら、従来バックオフィスで利用されている現金出納装置で硬貨が不足する場合があった。多くの店舗では、顧客から紙幣を受け取って釣銭として硬貨を払い出すことが多い。また、店舗内に複数のチェックアウトカウンターが設けられる場合や、各チェックアウトカウンターで複数台の現金精算装置が利用される場合があるのに対し、バックオフィスでは1台の現金出納装置のみが利用されることが多い。このため、チェックアウトカウンターの現金精算装置で不足した硬貨をバックオフィスの現金出納装置から出金して補充する処理を続けるうちに、現金出納装置でも硬貨が不足する場合があった。
現金出納装置で硬貨が不足すると、CIT(現金輸送会社:Cash In Transit)によって銀行から店舗へ硬貨が輸送されるが、輸送の回数が増えると、店舗から現金輸送会社へ支払う手数料がかさむという問題もあった。その一方で、従来の現金出納装置で問題なく運用できる店舗も存在する。このため、単純に硬貨収納量を増やすために現金出納装置を大型化すると、従来装置で問題が生じない店舗で、装置の設置スペース及び導入コストの増大という問題が生じてしまう。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたもので、店舗の要求に応じて、バックオフィスで利用する貨幣処理装置の硬貨収納量を増加させることができる貨幣処理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、紙幣の入金及び出金を実行可能な紙幣処理装置と、硬貨の入金及び出金を実行可能な複数台の硬貨処理装置と、硬貨の入金又は出金を指示する操作を受け付けて、予め設定された設定内容に基づいて、前記複数台の硬貨処理装置の中から、指示された前記硬貨の入金又は出金を実行する少なくとも1台の硬貨処理装置を選択するターミナル装置とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ターミナル装置は、各硬貨処理装置に収納されている硬貨の金種及び収納量に基づいて、前記複数台の硬貨処理装置の中から、前記硬貨の入金又は出金を実行する硬貨処理装置を選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ターミナル装置は、前記硬貨の入金又は出金を1台で実行可能な硬貨処理装置を、前記硬貨の入金又は出金を実行する硬貨処理として選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ターミナル装置は、金種及び数量を指定する硬貨の出金指示がなされた場合に、同じ金種の硬貨は同じ硬貨処理装置から出金するように硬貨出金を実行する硬貨処理装置を選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ターミナル装置は、各硬貨処理装置が設置されている位置の位置関係に基づいて、前記複数台の硬貨処理装置の中から前記硬貨の入金又は出金を実行する硬貨処理装置を選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ターミナル装置は、前記複数台の硬貨処理装置の中から、前記硬貨の入金又は出金を実行する硬貨処理装置を選択すると、選択した硬貨処理装置を通知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ターミナル装置は、前記複数台の硬貨処理装置のそれぞれを示すサムネイル画像を各装置の設置位置に合わせて表示すると共に、前記硬貨の入金又は出金を実行する硬貨処理装置のサムネイル画像を他の硬貨処理装置のサムネイル画像と区別可能に表示することにより前記通知を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ターミナル装置は、前記複数台の硬貨処理装置の中から選択した硬貨処理装置で前記硬貨の入金を実行して、該硬貨処理装置に収納できずにリジェクトされた硬貨がある場合には、該硬貨を別の硬貨処理装置へ入金するよう通知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙幣処理装置、前記複数台の硬貨処理装置及び前記ターミナル装置により現金出納装置を構成することを特徴とする。
本発明によれば、店舗の要求に応じて、バックオフィスで利用する貨幣処理装置を構成する硬貨処理装置の台数を増やすことにより硬貨収納量を増やすことができる。また、複数の硬貨処理装置の中から、操作者によって指示された入金処理又は出金処理を実行する硬貨処理装置が自動的に選択されると共に、通知された硬貨処理装置が操作者に通知されるため、操作者は入金処理又は出金処理を容易に行うことができる。
また、本発明によれば、硬貨処理装置が自動選択される際の優先度を設定することができる。例えば、入出金を行う操作者の移動が少なくてすむように操作者に近い位置に設置された装置が優先されるよう設定したり、全ての硬貨を一台で入出金できる装置が優先されるように設定したりすることができる。また、全ての硬貨を入出金できる装置がない場合には、同じ金種の硬貨は同じ装置で入出金するように優先度を設定することができるので、操作者は入出金処理を容易に行うことができる。
また、本発明によれば、実際に設置されている硬貨処理装置の外観に対応する画像をターミナル装置の画面上に表示して、入出金処理を実行する硬貨処理装置の通知が行われるので、複数の硬貨処理装置が同様の外観を有する場合でも、入出金処理を実行する装置を容易に認識することができる。
図1は、本実施形態に係る現金管理システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、現金管理システムに含まれる現金出納装置の構成を示すブロック図である。 図3は、現金出納装置の機能構成概略を示すブロック図である。 図4は、現金出納装置の外観を示す斜視図である。 図5は、現金出納装置を構成する紙幣出納装置の内部構成を示す断面模式図である。 図6は、現金出納装置を構成する硬貨出納装置の内部構成を示す断面模式図である。 図7は、現金出納装置を構成するターミナル装置に表示される貨幣処理の処理メニューと操作者との対応を示す図である。 図8は、現金出納装置で行われる認証処理の種類と処理メニューとの対応を示す図である。 図9は、操作者によって異なる処理メニューが表示されるターミナル装置の画面例を示す図である。 図10は、現金出納装置で貨幣処理を実行する際にターミナル装置に表示される画面例を示す図である。 図11は、硬貨出納装置で実行される硬貨入金処理の流れを示すフローチャートである。 図12は、硬貨出納装置で実行される硬貨出金処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明に係る貨幣処理システムの実施形態を説明する。図1は、本実施形態に係る現金管理システム(貨幣処理システム)1の構成例を示すブロック図である。現金管理システム1は、店員が顧客から受け取った現金及び店員が顧客へ支払う現金の処理と管理とを行うシステムである。
現金管理システム1は、店舗内のチェックアウトエリアに設けられており、店員が顧客との間でやりとりした現金を入出金するチェックアウトカウンター10と、チェックアウトカウンター10の現金及び商品を管理するバックオフィス20と、チェックアウトカウンター10とバックオフィス20との間において現金を搬送する現金搬送カセット30とから構成されている。
チェックアウトカウンター10には現金精算装置11が設置されている。現金精算装置11に現金を入金及び出金することにより顧客との精算処理が行われる。現金精算装置11は、店員又は顧客自らによって操作され、店員と顧客との間の精算処理に用いられる。例えば、現金精算装置11は、顧客が支払った代金の入金、顧客へ支払う釣銭の出金を行うために利用される。なお、図1にはチェックアウトカウンター10に複数の現金精算装置11が設けられた例を示しているが、現金精算装置11の数は特に限定されず、店舗の規模等によって単数の場合もある。
現金精算装置11は、例えば、店員によって操作されるPOSレジスタ又は顧客によって操作されるセルフチェックアウト用レジスタと通信可能に接続されている。現金精算装置11は、POSレジスタ又はセルフチェックアウト用レジスタと一体に構成されていてもよい。
バックオフィス20には、現金出納装置21と、現金管理装置25と、POS管理装置26とが設けられ、LAN(Local Area Network)等を介して通信可能に接続されている。現金出納装置21では、例えば、現金精算装置11へ装填するための釣銭準備金の出金、現金精算装置11から回収した売上金の入金等が行われる。現金管理装置25では、現金精算装置11及び現金出納装置21に収納されている現金の管理が行われる。現金管理装置25は、例えば、現金精算装置11のそれぞれにおいて精算処理された現金、現金精算装置11と現金出納装置21との間で授受された現金を管理する。また、現金管理装置25は、現金精算装置11又は現金出納装置21に現金搬送カセット30が装着されているか否かを監視する機能も有している。POS管理装置26は、商品価格や在庫数等、商品に関する情報を管理するものであるが、本実施形態とは直接関連しないので詳細な説明は省略する。
現金搬送カセット30は、現金精算装置11及び現金出納装置21に着脱可能に構成されている。現金精算装置11又は現金出納装置21と、装着された現金搬送カセット30との間で現金を授受できるようになっている。店員は、釣銭準備金の装填、売上金の回収等を行う際に、この現金搬送カセット30を用いて現金を搬送する。また、現金搬送カセット30は、現金精算装置11及び現金出納装置21から離脱して搬送する間は、内部に収納された現金を取出せないように構成されている。このため、店員は現金の搬送時に現金搬送カセット30内の現金に触れることができず、セキュリティ上安全な状態で現金を搬送できるようになっている。
現金搬送カセット30は、搬送対象とする貨幣に応じて、紙幣及び硬貨の少なくともいずれか一方を搬送するように構成されている。紙幣用の現金搬送カセット30として、例えば、紙幣を積み重ねて収納するスタック式カセット又は紙幣を一枚ずつ複数のテープ間に挟み込んだ状態で該テープを紙幣とともに巻き取るテープリール式カセットが利用される。また、硬貨用の現金搬送カセット30は、金種混合の状態で硬貨を搬送する他、内部が複数に区分けされ硬貨を金種別に収納して搬送することも可能となっている。
なお、各現金精算装置11、現金管理装置25、現金出納装置21、現金搬送カセット30の構成及び動作等については、本願出願人が出願した国際公開第2012/114449号に詳細を記載しているため、既に開示した内容は省略して、以下では本発明に関連する内容を中心として説明することとする。
図2は、本実施形態に係る現金出納装置21の構成を示すブロック図である。現金出納装置21は、紙幣を入出金するための紙幣出納装置22と、硬貨を入出金するための2台の硬貨出納装置23と、これらの装置22、23で行う入出金処理に関する操作を行うためのターミナル装置295とによって構成されている。
紙幣出納装置22は紙幣を処理対象とする貨幣処理装置であり、現金精算装置11へ装填する紙幣の出金及び現金精算装置11から回収した紙幣の入金を行うために利用される。硬貨出納装置23は硬貨を処理対象とする貨幣処理装置であり、現金精算装置11へ装填する硬貨の出金及び現金精算装置11から回収した硬貨の入金を行うために利用される。なお、現金出納装置21を構成する複数台の硬貨出納装置23は、全て構成及び機能が同一の貨幣処理装置であるため同じ符号を付して説明する。
ターミナル装置295は、例えば、タッチパネル式の液晶表示装置からなるコンピュータ装置である。ターミナル装置295を操作して入出金に係る情報入力を行うことができる。また、現金出納装置21や入出金処理に関する情報をターミナル装置295に出力表示される情報によって確認することができる。また、ターミナル装置295は現金精算装置11及び現金管理装置25と通信可能に接続されているので、現金精算装置11に関する情報、現金搬送カセット30に関する情報等をターミナル装置295上に表示して確認することもできる。
図3は、現金出納装置21の機能構成概略を説明するためのブロック図である。紙幣出納装置22及び硬貨出納装置23は、取り扱う対象が硬貨と紙幣とでそれぞれ異なるため具体的な構成については相違するものの、図3に示す基本的なブロック構成については同様である。なお、図4に示すようにターミナル装置295は紙幣出納装置22上方に配置されるが、ターミナル装置295によって現金出納装置21を構成する全ての装置22、23の操作及び情報確認を行えるようになっている。
図3に示すように、現金出納装置21は、入金部210、出金部220及びターミナル装置295のほか、搬送部230と、識別部240と、収納部250と、回収部255と、リード・ライト部257と、機外リジェクト部222と、機内リジェクト部224と、メモリ270と、通信部280と、制御部290とをさらに備えている。
現金出納装置21の入金部210には、バラ貨幣繰出部211又は現金搬送カセット30を選択的に装着することができるように構成されている。例えば、店員が現金出納装置21へバラ貨幣を入金する場合には、バラ貨幣繰出部211が入金部210に装着される。店員が現金出納装置21へ現金搬送カセット30を用いて現金を入金する場合には、バラ貨幣繰出部211に代えて、現金搬送カセット30が入金部210に装着される。即ち、現金出納装置21は、バラ貨幣繰出部211に代えて、入金部210に現金搬送カセット30を着脱することができるように構成されている。
搬送部230は、入金部210に投入された現金を収納部250へ搬送し、あるいは、出金部220から投出する現金を収納部250から搬送する。また、搬送部230は、収納部250から現金搬送カセット30へ現金を搬送し、あるいは、現金搬送カセット30から収納部250へ現金を搬送できるように構成されている。
識別部240は、搬送部230によって搬送される現金の金種、真偽、正損、新旧、数量等を識別するように構成されている。例えば、識別部240は、磁気センサ、蛍光センサ、金属スレッドセンサ、厚みセンサ、イメージセンサ等のセンサを備えており現金の数量を金種別にカウントする。
収納部250は、識別部240において識別された現金を金種別に収納できるように構成されている。収納部250に紙幣を収納する場合、収納部250はスタック式収納部であってもよいしテープリール式収納部であってもよい。
リード・ライト部257は、現金搬送カセット30に設けられた記憶部に格納された情報の読み取り、記憶部への情報の書き込みを行うことができるように構成されている。
メモリ270は、現金出納装置21を制御する各種プログラム及びデータを格納する不揮発性の記憶装置であるROM又はHDDと、プログラムのロード領域やプログラム実行時の作業領域として利用する揮発性の記憶装置であるRAM等を含む。また、メモリ270は、収納部250及び現金搬送カセット30に収納されている現金の情報(金種、数量等)を保存するために利用される。さらに、メモリ270は、識別部240で識別された金種別の現金の数量を保存するために利用される。
通信部280は、現金管理システム1を構成する現金精算装置11、現金管理装置25、POS管理装置26等と通信可能に接続されている。制御部290は、メモリ270内のプログラムを実行して現金出納装置21の全体を制御するように構成された演算処理装置である。
次に、図4〜図6を参照して、現金出納装置21、紙幣出納装置22及び硬貨出納装置23の構成について説明する。図4は、現金出納装置21の外観を示す斜視図である。図5は、側方から見た紙幣出納装置22の内部構成を示す断面模式図であり、同図(A)は入金部210でバラ紙幣繰出部211aを利用する状態を示し、同図(B)は入金部210で現金搬送カセット30を利用する状態を示している。図6は硬貨出納装置23の内部装置を示す断面模式図であり、同図(A)は側方から見た状態を示し、同図(B)は前方から見た状態を示している。
なお、図4〜図6では、図3に示す構成要素に対応する紙幣出納装置22の構成要素と硬貨出納装置23の構成要素とを区別するために、紙幣出納装置22の構成要素の参照番号に「a」を付し、硬貨出納装置23の構成要素の参照番号に「b」を付す。
図4に示すように紙幣出納装置22及び硬貨出納装置23は、横方向に並べて配置した際に、各装置の筐体上面、背面及び全面が略同一平面を成すように構成されている。紙幣出納装置22に対する硬貨出納装置23の設置位置については特に限定されず、硬貨出納装置23を紙幣出納装置22の右側又は左側のいずれかに設置して利用することができる。また、現金出納装置21では、1台の硬貨出納装置23のみを利用することもできるし3台以上の硬貨出納装置23を利用することもできるが、本実施形態では2台の硬貨出納装置23を利用する場合を例に説明する。
図4に示すように、紙幣出納装置22は、筐体200aと、入金部210aと、出金部220aと、ターミナル装置295とを備えている。入金部210aは、紙幣を投入するために設けられている。図5に示すように、入金部210aは、バラ紙幣を繰り出すバラ紙幣繰出部211a又は現金搬送カセット30を選択的に装着できるように構成されている。従って、入金部210aでは、現金搬送カセット30を用いることなくバラ紙幣を入金することも可能であり、現金搬送カセット30から紙幣を入金することも可能となっている。出金部220aは、紙幣を投出するために設けられている。出金部220aでは、現金搬送カセット30を用いることなくバラ紙幣を出金する。図4に示す前カバー201aを開くと、図5に示す回収部255a及び収納部250aが設けられている。
図4に示すように、硬貨出納装置23は、筐体200bと、入金部210bと、出金部220bとして機能するドロア装着部260bとを備えている。入金部210bは、硬貨を投入するために設けられている。図6に示すように、入金部210bは、バラ硬貨をそのまま投入することもできるし、現金搬送カセット30を装着して現金搬送カセット30からバラ硬貨を投入することもできるように構成されている。ドロア装着部260bは、硬貨を投出するために設けられている。ドロア装着部260bには、硬貨を金種別に収納する収納ドロア258b又は現金搬送カセット30を選択的に装着できるように構成されている。従って、ドロア装着部260bでは、現金搬送カセット30を用いることなく硬貨を出金することも可能であり、現金搬送カセット30へ硬貨を出金することも可能となっている。図4に示す前カバー201bを開くと、図6に示す収納部250bが設けられている。
店員がバラ紙幣を入金する場合、図5(A)に示すように、店員は、入金部210aにバラ紙幣繰出部211aを装着する。店員が紙幣をバラ紙幣繰出部211aへ投入すると、バラ紙幣繰出部211aは投入された紙幣を一枚ずつ搬送部230aへ繰り出す。搬送部230aは、繰り出された紙幣を識別部240aに通過させた後、収納部250a、回収集積部254a又は機外リジェクト部222aへ搬送するように構成されている。識別部240aは、搬送されている紙幣の金種、真偽、正損、新旧、数量等を識別する。搬送部230aは、識別部240aによる識別結果に基づいて紙幣を金種別に収納部250aに収納する。
搬送部230aは、収納部250aがフルの場合等、必要に応じて、回収集積部254aに紙幣を搬送する。そして、回収集積部254aに集積された紙幣が所定数を超えた場合には、紙幣は回収部255aへ収納される。また、搬送部230aは、識別部240aで識別できない場合や偽紙幣と識別された場合には、これをリジェクト紙幣として機外リジェクト部222aへ投出する。
収納部250aは、紙幣を出金する場合に、紙幣が一枚ずつ搬送部230aへ繰り出されるように構成されている。搬送部230aは、繰り出された紙幣を出金部220aへ搬送して投出する。紙幣の搬送の途中で、搬送路等に設けられたセンサによって重送、連鎖、斜行等の搬送異常が検出された場合には、搬送部230aは、この紙幣を機内リジェクト部224aへ搬送する。
このように、紙幣出納装置22では、入金部210aに投入された紙幣を収納部250aへ収納し、逆に、収納部250aに収納された紙幣を出金部220aへ投出することができる。即ち、紙幣出納装置22は、入金された紙幣を出金に再利用することができるように構成されている。
図5(B)に示すように、バラ紙幣繰出部211aが上方へ回動されて退避され、バラ紙幣繰出部211aの代わりに現金搬送カセット30が入金部210aに装着された場合には、紙幣出納装置22は、現金搬送カセット30から収納部250aへの紙幣の入金、収納部250aから現金搬送カセット30への紙幣の出金を行う。紙幣を現金精算装置11へ装填する場合、紙幣を現金搬送カセット30へ搬送するために、収納部250aから繰り出された紙幣が、搬送部230aによって搬送されて搬送カセット30内へ出金される。
現金精算装置11から紙幣を回収する場合には、カセット内にある紙幣が一枚ずつ搬送部230aへ繰り出されて、搬送部230aによって収納部250aへ収納される。紙幣の搬送の途中でセンサによって重送、連鎖、斜行等の搬送異常が検出された場合には、搬送部230aは、この紙幣を機内リジェクト部224aへ収納する。
このように、紙幣出納装置22では、現金精算装置11へ装填される紙幣を現金搬送カセット30内へ出金することができる。また、現金精算装置11から回収された紙幣を現金搬送カセット30から紙幣出納装置22へ入金することができるように構成されている。
図6に示すように、硬貨出納装置23は、入金部210bを備えており、現金精算装置11から回収した硬貨を現金搬送カセット30から入金することができるように構成されている。また、硬貨出納装置23は、回収部255b及び現金搬送カセット30を装着可能なドロア装着部260bを備えている。ドロア装着部260bに現金搬送カセット30を装着することによって、現金精算装置11へ装填する硬貨を現金搬送カセット30へ金種別に区分けして出金することができる。
バラ硬貨を入金する場合は、店員が入金部210bへ硬貨を投入する。このとき、複数の金種の硬貨を混合した状態で投入することができる。円盤型の繰出部233bは、入金部210bに投入された硬貨を一枚ずつ搬送部230bへ繰り出すように構成されている。搬送部230bは、繰り出された硬貨を識別部240bに通過させた後、一時保留部235bへ搬送するように構成されている。一時保留部235bは、金種別に設けられており、硬貨を一時的に保留するように構成されている。
識別部240bは、搬送されている硬貨の金種、真偽、正損、新旧、数量等を識別する。搬送部230bは、識別部240bによる識別結果に基づいて硬貨を金種別に選別し、硬貨を対応する金種の一時保留部235bに収納する。
各一時保留部235bは、シュート236bを介して、対応する金種の収納部250bに連通しており、投入された全ての硬貨が一時保留部235bに保留された後、一時保留部235b内の硬貨が対応する金種別の収納部250bへ収納される。
搬送部230bは、収納部250bがフルの場合等、必要に応じて、オーバーフローボックス259bに硬貨を搬送する。また、搬送部230bは、一時保留部235bがフルの場合にもオーバーフローボックス259bに硬貨を搬送する。また、搬送部230bは、識別部240bにおいて硬貨がリジェクト硬貨であると識別された場合には、このリジェクト硬貨をリジェクト部234bへ搬送する。
一方、収納部250bは、バラ硬貨を出金する場合に、硬貨を一枚ずつ搬送部230bへ繰り出すように構成されている。複数の収納部250bは、各金種別に硬貨を収納しており、それぞれ円盤型の繰出部253bを備えている。繰出部253bは、硬貨を一枚ずつ繰り出して、この硬貨をシュート256bを介してドロア258bへ搬送する。硬貨出金部として機能するドロア258bは、硬貨を金種別に収容するように構成されており、シュート256bも硬貨を金種別に投出するように構成されている。これにより、硬貨出納装置23は、硬貨を金種別にドロア258bへ出金することができる。なお、回収部255bへ回収される硬貨は、金種が混合された状態でよい。
このように、硬貨出納装置23は、入金部210bに投入された硬貨を収納部250bへ収納し、逆に、収納部250bに収納された硬貨をドロア258bへ投出することができる。即ち、硬貨出納装置23は、入金された硬貨を出金に再利用することができるように構成されている。
硬貨出納装置23では、現金搬送カセット30を入金部210bに装着して、現金精算装置11から現金搬送カセット30内に回収した硬貨を、硬貨出納装置23へ入金することができる。店員が現金搬送カセット30を入金部210bに装着すると、現金搬送カセット30から繰出部233bへ硬貨が投入される。このとき、貨幣は、金種混合の状態で投入されてよい。その後の動作は、バラ硬貨が投入されたときと同様である。これにより、硬貨は、金種別に収納部250bへ収納される。
硬貨出納装置23では、回収部255bに代えて現金搬送カセット30を硬貨出納装置23に装着して、現金精算装置11へ装填する硬貨を、硬貨出納装置23から現金搬送カセット30内へ出金することができる。この場合、バラ硬貨を出金する場合と同様に、硬貨は、収納部250bからシュート256bを介して現金搬送カセット30へ投出される。このとき、現金搬送カセット30へ投出された硬貨は、金種混合の状態であってもよい。
このように、硬貨出納装置23は、現金搬送カセット30からの硬貨を収納部250bへ収納し、逆に、収納部250bに収納された硬貨を現金搬送カセット30へ投出することができる。
例えば、テナント(店舗)のバックオフィス20に設置された現金出納装置21は、テナントのチェックアウトカウンター10で働くレジ係、テナント全体を管理するテナント責任者、所定地域内に存在する複数のテナントを統括管理する統括マネージャ等、複数のテナント関係者によって利用される。また、この他、現金出納装置21から貨幣を回収して銀行等へ運搬したり現金出納装置21へ銀行等から運搬した貨幣を補充したりする現金輸送会社の担当者も、現金出納装置21を操作して作業を行うことになる。現金出納装置21では、これら様々な種類の操作者に応じて、ターミナル装置295上に異なる処理メニューを表示できるようになっている。
図7は、現金出納装置21で行われる処理メニューと各操作者との対応関係を示している。図7に示す「Menu Name」は現金出納装置21で実行可能な処理メニューを示しており、「Tenant」の列に縦方向に示した丸印は、これらの処理メニューの中からテナント責任者に対して表示する処理メニューを示している。同様に、「Cashier」はテナントのレジ係に対して表示する処理メニューを示し、「CIT」は現金輸送会社に対して表示する処理メニューを示し、「Manager」は複数のテナントを統括する統括マネージャに対して表示する処理メニューを示している。また、「Service」は、テナント責任者及び統括マネージャに対して表示する処理メニューを示している。ターミナル装置295内では、図7に示す操作者の種類と処理メニューとの対応関係が管理されており、各店舗での運用に応じて、設定を変更できるようになっている。
現金出納装置21を操作する際には、最初に認証処理が行われ、認証された者だけが貨幣処理に係る処理メニューを実行できるようになっている。ターミナル装置295では、認証時に取得した情報に基づいて、現金出納装置21を利用しようとする操作者が、テナント責任者、レジ係、現金輸送会社、統括マネージャのいずれであるかが認識される。そして、操作者が認証された後、ターミナル装置295の画面上には、認証された各操作者に応じた処理メニューが表示される。
なお、ターミナル装置295で行われる認証処理は、ターミナル装置295に接続された専用の認証装置によって行われる。この認証装置はカードリーダを有しており、現金出納装置21を操作しようとする者が自身の有するカード内の情報をカードリーダに読み取らせると、認証装置は読み取った情報に基づいて認証処理を実行する。認証装置によって行われた認証結果に関する情報はターミナル装置295に入力される。ターミナル装置295では、認証装置から受けた情報に基づいて、認証された操作者の種類が認識され、操作者に応じた処理メニューが表示されるようになっている。
また、現金出納装置21では、通常、操作者が認証装置にカードを通すだけで認証処理が行われるようになっているが、認証装置が故障した場合、認証に利用するカードに異常が発生して認証できなくなった場合等には、ターミナル装置295による緊急認証を行うことも可能となっている。具体的には、操作者の認証に必要な操作者IDやパスワード等の情報がターミナル装置295内部で管理されており、緊急時には、ターミナル装置295を操作して利用者ID及びパスワードを入力することにより認証処理を行うことができる。
現金出納装置21では、1人の操作者を認証する他、複数人による認証処理を行うことも可能となっている。以下では、テナントのバックオフィス20に設置された現金出納装置21で行われる複数人による認証の具体例を説明する。
図8は、ターミナル装置295の画面に表示される処理メニューと、ログインの種類との対応関係を示している。シングルログインとは1人で行う認証処理を示し、4eyesログインは2人で行う認証処理を示し、6eyesログインは3人で行う認証処理を示している。
例えば、認証操作を行って認証された操作者がテナント責任者(図8「シングルログイン」の列の「Tenant」)であった場合には、これに対応するメニュー表示として「Tenant」が選択される。この結果、ターミナル装置295の画面上には、図7に示す「Tenant」に対応する処理メニューが表示される。同様に、シングルログインを実行して認証された操作者がレジ係であれば図7の「Cashier」に対応する処理メニューが表示され、統括マネージャであれば図7の「Manager」に対応する処理メニューが表示される。
4eyesログインは、2人が連続して認証された場合にのみ現金出納装置21の操作が可能となる認証処理である。現金出納装置21では、例えば、現金輸送会社の担当者が認証操作を行って「CIT」として認証された場合には、図8に示すようにシングルログインが許可された操作者の中に「CIT」が含まれていないため、ターミナル装置295の画面上には処理メニューは表示されず、続けてもう1人の認証操作を行うよう指示する情報が表示される。これに応じて、テナント責任者が認証操作を行って「Tenant」として認証されると、図8に示すように、4eyesログインが許可された「CIT+Tenant」の条件を満たすものとして認証処理が完了する。そして、この4eyesログインによる認証結果に対応して、図8に示すメニュー表示の「CIT」が選択され、ターミナル装置295の画面上には、図7に示す「CIT」に対応する処理メニューが表示される。
また、統括マネージャが認証操作を行って「Manager」として認証された場合には、図8に示すように、「Manager」はシングルログインが許可された操作者の中に含まれているため、ターミナル装置295には「Manager」に対応する処理メニューが表示される。ここで、貨幣処理を行うことなく、続けてテナント責任者が認証操作を行って「Tenant」として認証されると、図8で4eyesログインが許可された「Manager+Tenant」の条件を満たすものとして認証処理が完了する。そして、この4eyesログインによる認証結果に対応して、図8に示すメニュー表示の「Service」が選択され、ターミナル装置295の画面上には、図7に示す「Service」に対応する処理メニューが表示される。
同様に、6eyesログインでは、現金輸送会社の担当者と、2人のレジ係とが続けて認証されると、図8で6eyesログインが許可された「CIT+Cashier+Cashier」の条件を満たすものとして認証処理が完了する。そして、この6eyesログインによる認証結果に対応して、図8に示すメニュー表示の「CIT」が選択され、ターミナル装置295の画面上には、図7に示す「CIT」に対応する処理メニューが表示される。
このように、現金出納装置21では、現金出納装置21内部に収納されている貨幣全てを回収するためのCITメニューは、1人が認証されただけでは表示されず、現金輸送会社の担当者及びテナント責任者の2人が認証された場合(4eyesログインの「CIT+Tenant」)、現金輸送会社の担当者とレジ係2人の合計3人が認証された場合(6eyesログインの「CIT+Cashier+Cashier」)のいずれかでなければ表示されない。同様に、貨幣回収(Collect)やリジェクト貨幣の取り出し(Remove Reject Box)、複数の収納部250bからの硬貨の取り出し(Verify Stacker)を行うことができるServiceメニューは、統括マネージャ及びテナント責任者の2人が認証されなければ表示されない。これにより、現金出納装置21内に収納される大量の貨幣に係るセキュリティを確保することができる。
図9は、ターミナル装置295の画面上に表示されるメニュー表示の例を示している。図9(A)は図7の「Tenant」に対応する処理メニューが表示された画面を示し、図9(B)は図7の「Cashier」に対応する処理メニューが表示された画面を示している。このように、画面上には、認証処理結果に応じて操作者の操作権限に対応する処理メニューのみが表示されるため、誤って操作権限を有さない処理を実行することがない。また、例えば、図9(B)に示すように、レジ係が操作を行う際にはレジ係が実行する3つの処理メニューしか表示されないので、レジ係は画面上の全ての情報を即座に確認して処理を実行することができる。
図10は、図9に示す画面上で入金処理に対応する「Deposit」を選択した場合に表示される画面例を示している。このように、貨幣処理を実行する画面上では、画面上部に、現金出納装置21を構成する全ての装置の外観を示すサムネイル画像等がグラフィック表示され、各画像の横には各装置に関する情報を表示するための吹き出し窓が表示される。
図10の例では、図3に示す現金出納装置21の外観に対応して、左から紙幣出納装置22及び2台の硬貨出納装置23を示す3つのサムネイル画像が表示されている。また、同じ外観を有する2台の硬貨出納装置23を区別するため、左側の硬貨出納装置23のサムネイル画像の下には数字の「1」が表示され、右側の硬貨出納装置23の下には数字の「2」が表示される。
各装置のサムネイル画像の横に表示される吹き出し窓には、操作者が行う操作に関する情報が文字、静止画像又は動画像で表示できるようになっている。例えば、現金出納装置21の操作者が、入金処理を開始して、図10に示す入金処理用の画面が表示されると、紙幣出納装置22のサムネイル画像に対応する吹き出し窓の中に、紙幣出納装置22に紙幣を投入するよう促す情報が表示される。
同様に、硬貨を投入するよう促す情報が表示されるが、このとき現金出納装置21では、2台の硬貨出納装置23のいずれに硬貨を投入すべきであるかの判定が行われ、判定結果に応じて情報が表示される。具体的には、現金出納装置21では、2台の硬貨出納装置23のいずれを優先するかを設定することが可能となっている。この設定が、左側の硬貨出納装置23を優先して硬貨を入金するよう設定されている場合には、図10に示す画面上で、左側の硬貨出納装置23のサムネイル画像に対応する吹き出し窓の中に、硬貨を投入するよう促す情報が表示される。このとき、例えば、左側の硬貨出納装置23のサムネイル画像及びサムネイル画像の下部の数字の少なくともいずれかを点滅表示する。これらの表示により、操作者は、外観が同一の2台の硬貨出納装置23のうち、いずれに硬貨を投入すべきであるかを認識することができる。なお、サムネイル画像を利用した通知方法は画像を点滅する態様に限定されるものではなく、対象とする装置の画像を他の装置の画像と区別することができれば、例えば、対象とする装置の画像の色や大きさ等を変更するなどして点灯する態様であっても構わない。
図11は、複数の硬貨出納装置23の優先度を判定して行われる硬貨入金処理の流れを示すフローチャートである。ターミナル装置295を操作して認証操作を行い、認証された操作者が入金処理を開始する(ステップS11)。入金処理が開始されると、ターミナル装置295は、現金出納装置21を構成する全ての硬貨出納装置23を対象として優先度を判定する(ステップS12)。
優先度の判定は、予め、ターミナル装置295で設定された設定内容に応じて行われる。例えば、複数の硬貨出納装置23のそれぞれに収納されている硬貨の金種及び数量に応じて優先度を決定するように設定する。具体的には、例えば、硬貨の収納量が多い装置に硬貨を入金すると収納部250bが満杯になって1台の装置に全ての硬貨を入金できない可能性がある。このため、なるべく1台の硬貨出納装置23に全ての硬貨を入金できるように、各硬貨出納装置23の硬貨収納量を比較して、収納量が最も少ない硬貨出納装置23に優先して硬貨を入金するよう設定する。また、これとは逆に、収納量が最も多い硬貨出納装置23に優先して硬貨を入金するよう設定することも可能である。
チェックアウトカウンター10で利用される現金精算装置11から現金を回収して行われる入金処理では、現金管理システム1で処理される全ての貨幣を管理する現金管理装置25から、現金出納装置21に入金される硬貨の金種や数量に関する情報を取得することができる。現金出納装置21では、ターミナル装置295が、現金管理装置25から入金硬貨に係る情報を取得することにより、この情報と硬貨出納装置23のそれぞれに収納されている硬貨の金種及び数量に関する情報とに基づいて優先して硬貨を入金する硬貨出納装置23を判定することも可能となっている。例えば、なるべく1台の硬貨出納装置23に全ての硬貨を入金できるように優先度を設定し、全ての硬貨を入金できる硬貨出納装置23が複数ある場合にはターミナル装置295との距離が近い順に優先度を高く設定する。
こうして、優先して硬貨を入金する硬貨出納装置23が判定されると、操作者に対して、優先される硬貨出納装置23が通知される(ステップS13)。ターミナル装置295の画面上で、優先する硬貨出納装置23のサムネイル画像を点滅させたり、吹き出しに硬貨入金を指示する情報を表示させたりすることにより通知が行われる。通知方法は、この他、音声による通知であってもよいし、硬貨出納装置23の筐体外部にLED等の表示装置を設けてこれを点灯又は点滅して通知する態様であっても構わない。
現金出納装置21の操作者は、優先される硬貨出納装置23を示す通知に基づいて、硬貨出納装置23の入金部210bに硬貨を投入して入金処理を開始する(ステップS14)。
入金部210bに投入された全ての硬貨の処理が完了するまで入金処理が継続される(ステップS15;No)。入金処理中に硬貨出納装置23の収納部250が満杯になって硬貨出納装置23の収納部250bに入金できなかった硬貨はリジェクト部234bに排出される。
入金部210bに投入された全ての硬貨の処理が完了すると(ステップS15:Yes)、ターミナル装置295は、硬貨出納装置23で収納部250bが満杯になってリジェクトされた硬貨があるか否かを判定する(ステップS16)。そして、硬貨出納装置23の収納部250に入金できなかった硬貨がある場合は(ステップS16;Yes)、ターミナル装置295は、この硬貨をリジェクトした硬貨出納装置23を除く残りの硬貨出納装置23の中から、リジェクトされた硬貨を入金する装置を選択するための優先度判定を実行する(ステップS17)。そして、ターミナル装置295の画面上に、判定結果に基づいて、リジェクトされた硬貨を他の硬貨出納装置23へ入金するよう指示する通知がなされる(ステップS18)。このとき、現金出納装置21で2台の硬貨出納装置23が利用されている場合には、リジェクトされた硬貨を別の装置へ入金するよう通知され、3台以上の硬貨出納装置23が利用されている場合にはステップS12で行われたのと同様に、他の硬貨出納装置23を対象とした優先度の判定が行われ、判定結果に基づく通知がなされることになる。
操作者は、ターミナル装置295の画面に表示された通知を受けて、リジェクトされた硬貨を取り出して、通知された別の硬貨出納装置23へ投入する(ステップS19)。こうして、硬貨全てが単数又は複数の硬貨出納装置23に入金されるまで、ステップS15、S17〜S19の処理が繰り返される。
そして、全ての硬貨が硬貨出納装置23に入金されると(ステップS16;No)、硬貨入金処理を終了する。
このように、現金出納装置21に複数の硬貨出納装置23が含まれている場合には、ターミナル装置295で予めなされた設定に基づいて硬貨を入金する硬貨出納装置23の優先度が判定される。そして、判定結果が操作者に通知されるので、操作者は、外観が同一の複数の硬貨出納装置23がある場合でも、いずれの装置に硬貨を入金すべきかを迷うことなく入金処理を行うことができる。硬貨出納装置23を所望の数だけ増設して現金出納装置21として利用することができるので、店舗の規模や運用に応じて現金出納装置21の硬貨収納量を増やすことができる。また、こうして複数の硬貨出納装置23を接続した現金出納装置21で硬貨を出金する際にも、外観が同一の複数装置があることによる処理の混乱が生じないようになっている。
図12は、複数の硬貨出納装置23の優先度を判定して行われる硬貨出金処理の流れを示すフローチャートである。ターミナル装置295を操作して認証操作を行い、認証された操作者が出金する硬貨の内訳(金種及び数量)を指定して出金処理を開始する(ステップS21)。出金処理が開始されると、ターミナル装置295は、現金出納装置21を構成する全ての硬貨出納装置23を対象として優先度を判定する(ステップS22)。なお、出金する硬貨の内訳を指定する方法については、金種及び数量のそれぞれを入力することによって行ってもよいし、金種及び数量が予め設定されている出金パターンを選択することによって行ってもよい。
優先度の判定は、予め、ターミナル装置295で設定された設定内容に応じて行われる。具体的には、先に入力された出金硬貨の金種及び数量と、硬貨出納装置23のそれぞれに収納されている硬貨の金種及び数量に関する情報とに基づいて、なるべく1台の硬貨出納装置23から全ての硬貨を出金できるように、硬貨を出金する硬貨出納装置23の優先度を判定する。また、全ての硬貨を出金できる硬貨出納装置23が複数ある場合にはターミナル装置295との距離が近い順に優先度を高く設定する。
そして、優先される1台の硬貨出納装置23から全ての硬貨を出金できる場合には(ステップS23;Yes)、操作者に対して、優先される硬貨出納装置23が通知される(ステップS24)。ターミナル装置295の画面上で、優先する硬貨出納装置23のサムネイル画像を点滅させたり、吹き出しに硬貨入金を指示する情報を表示させたりすることにより通知が行われる。通知方法は、この他、音声による通知であってもよいし、硬貨出納装置23の筐体外部にLED等の表示装置を設けてこれを点灯又は点滅して通知する態様であっても構わない。現金出納装置21の操作者は、優先される硬貨出納装置23を示す通知に基づいて、硬貨出納装置23から硬貨を出金して(ステップS25)、硬貨出金処理を終了する。
一方、1台の硬貨出納装置23から全ての硬貨を出金できない場合には(ステップS23;No)、ターミナル装置295は、複数の硬貨出納装置23を対象として、各金種の硬貨を出金する硬貨出納装置23を選択する(ステップS26)。具体的には、先に入力された出金硬貨の金種及び数量と、硬貨出納装置23のそれぞれに収納されている硬貨の金種及び数量に関する情報とに基づいて、同じ金種の硬貨はなるべく1台の硬貨出納装置23から出金するように、かつ、なるべく少ない台数を対象として出金処理を終えることができるように硬貨出納装置23が選択される。
こうして硬貨を出金する硬貨出納装置23が選択されると、操作者に対して、硬貨が出金される硬貨出納装置23が順に通知される。操作者は、通知に従って、複数の硬貨出納装置23から順に全ての硬貨を出金して(ステップS27)、硬貨出金処理を終了する。
このように、現金出納装置21に複数の硬貨出納装置23が含まれている場合には、ターミナル装置295で予めなされた設定に基づいて硬貨を出金する硬貨出納装置23の優先度が判定される。そして、判定結果が操作者に通知されるので、操作者は、外観が同一の複数の硬貨出納装置23がある場合でも、いずれの装置から硬貨を出金すべきかを迷うことなく出金処理を行うことができる。
なお、硬貨の入金処理及び出金処理について、入出金される硬貨の金種及び数量、硬貨出納装置23に収納されている硬貨の金種及び数量等に応じて、入出金処理を行う硬貨出納装置23の優先度を判定する例を示したが、本実施形態がこれに限定されるものではない。例えば、硬貨の金種や数量によらず、単に、硬貨出納装置23の設置された位置に応じて設定する態様であっても構わない。具体的には、例えば、現金出納装置21を構成する各装置が図4に示すように配置されている場合に、ターミナル装置295に近い左側の硬貨出納装置23を優先するよう設定してもよい。
また、現金出納装置21では、ターミナル装置295が入出金処理の実行を優先して行う硬貨出納装置23を判定して操作者に通知するが、これに従わずに入出金処理を行うことも可能となっている。優先度の判定結果は、優先して硬貨を入金することが好ましいことを示すもので、優先するよう通知された装置ではなく、他の硬貨出納装置23に硬貨を入金しても問題は生じない。このため、操作者は、優先度の通知に従わずに硬貨の入出金処理を行うことも可能となっている。ただし、ターミナル装置295で予め設定を行うことにより、通知した硬貨出納装置23以外では硬貨の入出金処理ができないように設定することも可能となっている。
上述したように、本実施形態によれば、現金出納装置21に単数又は複数の硬貨出納装置23を接続することができる。これにより、店舗の規模や運用に応じて硬貨出納装置23を増設し、現金出納装置21に収納可能な硬貨の収納量を増加させることができる。
また、硬貨出納装置23はターミナル装置295との間で通信可能に接続されていれば、設置場所は特に限定されないため、店舗での設置スペースや現金出納装置21の利用方法等に合わせて、増設した硬貨出納装置23を設置することができる。
また、外観が同一の硬貨出納装置23を複数台利用することになるが、入出金処理を行う硬貨出納装置23の優先度が自動的に判定されて操作者に通知されるので、操作者は、迷うことなく通知に従って入出金処理を行うことができる。また、操作者の動きが最小限ですむように入出金処理を行う硬貨出納装置23の優先度が設定されるので、操作者は通知に従って入出金処理を行うだけで無駄な動きをせずに入出金処理を完了することができる。
また、同一の硬貨出納装置23を利用する場合には、硬貨出納装置23の優先度判定、入出金を行う硬貨出納装置23の通知等、複数台の硬貨出納装置23を利用するために必要な処理は、全てターミナル装置295で行われる。これにより、従来の現金出納装置21を利用している店舗においても、本実施形態に係るターミナル装置295を導入すれば、従来の硬貨出納装置23に加えて、新たな硬貨出納装置23を増設して利用することができる。このため、本実施形態に係る現金管理システム1を実現するためのコストを抑制することができる。
以上のように、本発明に係る貨幣処理システムは、店舗の要求に応じてバックオフィスで利用する貨幣処理装置の硬貨収納量を増加するために有用な技術である。
1 現金管理システム
10 チェックアウトカウンター
11 現金精算装置
20 バックオフィス
21 現金出納装置
22 紙幣出納装置
23 硬貨出納装置
25 現金管理装置
26 POS管理装置
30 現金搬送カセット
200a、200b 筐体
201a、201b 前カバー
210、210a、210b 入金部
211 バラ貨幣繰出部
211a バラ紙幣繰出部
220、220a、220b 出金部
222、222a 機外リジェクト部
224、224a 機内リジェクト部
230、230a、230b 搬送部
233b、253b 繰出部
234b リジェクト部
235b 一時保留部
236b、256b シュート
240、240a、240b 識別部
250、250a、250b 収納部
254a 回収集積部
255、255a、255b 回収部
257 リード・ライト部
258b ドロア
259b オーバーフローボックス
260b ドロア装着部
270 メモリ
280 通信部
290 制御部
295 ターミナル装置

Claims (9)

  1. 紙幣の入金及び出金を実行可能な紙幣処理装置と、
    硬貨の入金及び出金を実行可能な複数台の硬貨処理装置と、
    硬貨の入金又は出金を指示する操作を受け付けて、予め設定された設定内容に基づいて、前記複数台の硬貨処理装置の中から、指示された前記硬貨の入金又は出金を実行する少なくとも1台の硬貨処理装置を選択するターミナル装置と
    を備えることを特徴とする貨幣処理システム。
  2. 前記ターミナル装置は、各硬貨処理装置に収納されている硬貨の金種及び収納量に基づいて、前記複数台の硬貨処理装置の中から、前記硬貨の入金又は出金を実行する硬貨処理装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理システム。
  3. 前記ターミナル装置は、前記硬貨の入金又は出金を1台で実行可能な硬貨処理装置を、前記硬貨の入金又は出金を実行する硬貨処理として選択することを特徴とする請求項2に記載の貨幣処理システム。
  4. 前記ターミナル装置は、金種及び数量を指定する硬貨の出金指示がなされた場合に、同じ金種の硬貨は同じ硬貨処理装置から出金するように硬貨出金を実行する硬貨処理装置を選択することを特徴とする請求項2に記載の貨幣処理システム。
  5. 前記ターミナル装置は、各硬貨処理装置が設置されている位置の位置関係に基づいて、前記複数台の硬貨処理装置の中から前記硬貨の入金又は出金を実行する硬貨処理装置を選択することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の貨幣処理システム。
  6. 前記ターミナル装置は、前記複数台の硬貨処理装置の中から、前記硬貨の入金又は出金を実行する硬貨処理装置を選択すると、選択した硬貨処理装置を通知することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の貨幣処理システム。
  7. 前記ターミナル装置は、前記複数台の硬貨処理装置のそれぞれを示すサムネイル画像を各装置の設置位置に合わせて表示すると共に、前記硬貨の入金又は出金を実行する硬貨処理装置のサムネイル画像を他の硬貨処理装置のサムネイル画像と区別可能に表示することにより前記通知を行うことを特徴とする請求項6に記載の貨幣処理システム。
  8. 前記ターミナル装置は、前記複数台の硬貨処理装置の中から選択した硬貨処理装置で前記硬貨の入金を実行して、該硬貨処理装置に収納できずにリジェクトされた硬貨がある場合には、該硬貨を別の硬貨処理装置へ入金するよう通知することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の貨幣処理システム。
  9. 前記紙幣処理装置、前記複数台の硬貨処理装置及び前記ターミナル装置により現金出納装置を構成することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の貨幣処理システム。
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