JP6163953B2 - 現金処理装置 - Google Patents
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Description
また、つり銭用の貨幣を取り出すための装置として特許文献1のような現金処理機が提案されている。
これにより、合計金額から想定される預り金パターン別に、それぞれの預り金パターンに対するつり銭として使用されうる貨幣の枚数が金種別に算出され、全ての預り金パターンで算出された金種別の貨幣の枚数に基づいてつり銭として使用されうる貨幣の最大枚数に関する情報を金種別に取得することができる。
これにより、予めつり銭として使用されうる貨幣の最大枚数を記憶しているテーブルを参照するだけで、合計金額からつり銭として使用されうる所定の貨幣の最大枚数に関する情報を金種別に取得することができる。
これにより、合計金額の各桁の数字に基づいて、つり銭として使用されうる所定の貨幣の最大枚数に関する情報を金種別に取得することができる。
これにより、取得された金種別の最大枚数分の貨幣を出金できる。
図1は、本発明の一実施形態における現金処理装置100の構成を示すブロック図である。
現金処理装置100は、情報処理装置を用いて構成される。現金処理装置100は、硬貨や紙幣などの貨幣を金種別に収納して管理し、注文商品の合計金額に応じたつり銭を金種別に出金する。
また、CPU101(取得手段)は、スキャナ部104によって読み取られた商品の情報(商品情報)に基づいて算出された合計金額から想定される預り金パターン別に、個々の預り金パターンに対するつり銭として使用されうる貨幣の枚数を金種別に算出する。この際、CPU101(取得手段)は、預り金パターン別に貨幣の枚数が最少枚数となるようにつり銭として使用されうる貨幣の枚数を金種別に算出する。預り金パターンとは、ある合計金額に対して注文者から預かることが想定される金額(預り金額)のパターンである。より具体的には、ある合計金額が2000円であった場合、当該合計金額に対して注文者から預かることが想定される金額、10000円、5000円、2000円が預り金パターンになる。そして、CPU101(取得手段)は、預り金パターンそれぞれに対して合計金額との差額をつり銭として算出し、預り金パターン別につり銭に使用される貨幣の枚数が最少枚数となるように貨幣の枚数を金種別に算出する。
RAM103は、種々の情報を記憶する読み出し書き込みメモリである。RAM103には、ROM102から読み出されたプログラムが展開される。また、RAM103は、プログラムが実行されることによって生成された各種データを記憶する。
表示部105は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。また、表示部105は、モード切替、設定、登録等の操作の受付と表示とを行う。表示部105の表示面には、透明な接点スイッチであるタッチキー(ソフトキー)が設けられているタッチパネルが備えられており、スキャナ部104によって読み取られたバーコードから商品登録が行われた商品情報や買上商品の合計金額などが表示される。
ハードディスク109は、例えば、磁気記録装置などの記録装置である。ハードディスク109は、種々の情報を記憶する。また、ROM102に代えて、ハードディスク109が、上記プログラムを記憶してもよい。
ステップS10:まず、CPU101は、注文商品の合計金額を算出する。具体的には、店員が注文商品のバーコードをスキャナ部104に読み取らせることによって注文商品の登録を行い、CPU101は登録された注文商品の商品情報に基づいて合計金額を算出する。その後、ステップS12の処理に進む。
ステップS14:CPU101は、生成した複数の預り金パターンの中から一の預り金パターンに対してつり銭として使用されうる貨幣の枚数を金種別に算出する。具体的には、まず、CPU101は、複数の預り金パターンの中から一の預り金パターンを選択する。次に、CPU101は、選択した預り金パターンの預り金額とステップS10の処理で算出した合計金額との差分をつり銭として算出する。そして、CPU101は、算出したつり銭に対して使用されうる貨幣の枚数を金種別に算出する。この際、CPU101は、貨幣の枚数が最少枚数となるようにつり銭に使用されうる貨幣の枚数を金種別に算出する。ステップS16の処理に進む。
ステップS18:CPU101は、ステップ14の処理で預り金パターン別に算出した金種別の貨幣の枚数を比較し、比較した結果、つり銭として使用されうる貨幣の最大枚数に関する情報を金種別に取得する。その後、ステップS20の処理に進む。
なお、ステップS20の処理において、釣銭釣札部108がCPU101によって取得された金種別の貨幣の最大枚数に関する情報に従って、つり銭として使用されうる貨幣を金種別に出金する構成を示したが、これに限定される必要はない。例えば、取得された金種別の貨幣の最大枚数に関する情報を金種別に表示部105に表示させるように構成されてもよい。
図3(A)に示す釣銭算出テーブルは、合計金額の下1桁ごとに、5円玉数及び1円玉数の各値を対応付けて記憶する。合計金額の下1桁の値とは、具体的には、図3(A)に示すように“0,1,2,…,8,9”である。5円玉数の値は、つり銭として使用されうる5円玉の最大枚数を表す。1円玉数の値は、つり銭として使用されうる1円玉の最大枚数を表す。
以下の説明では、合計金額の具体例として注文商品の合計金額が2480円である場合について説明する。まず、合計金額が入力されると、CPU101はハードディスク109に記憶されている各種釣銭算出テーブル(下1桁釣銭算出テーブル、下2桁釣銭算出テーブル、下3桁釣銭算出テーブル、下4桁釣銭算出テーブル)を読み出す。
まず、注文者が精算時において2000円札を使用することを考慮した場合に利用される下4桁釣銭算出テーブルの構成例について図5(A)を用いて説明する。
注文者が2000円札を精算時に使用した場合、最大1999円のつり銭が生じる。具体的には、合計金額が9001円である場合に、注文者が1000円札を9枚と2000円札を1枚とで支払いを行うと、つり銭が1999円になる。また、合計金額が10000円である場合に、注文者が1000円札を9枚と2000円札を1枚とで支払いを行うと、つり銭が1000円になる。そのため、1000円札が必ず1枚は必要になる。そこで、注文者が2000円札を使用することを考慮した場合の下4桁釣銭算出テーブルには、図5(A)に示すように、1000円札数の値が“1”以上に設定される。
以上のように、注文者が精算時に2000円札を使用することを想定(考慮)する場合、CPU101は図4(B)に示す下4桁釣銭算出テーブルに代えて図5(A)に示す下4桁釣銭算出テーブルを利用する。
図5(B)に示す下4桁釣銭算出テーブルは、合計金額の下4桁の所定の間隔で設定された範囲ごとに、5000円札数、2000円札数及び1000円札数の各値を対応付けて記憶する。合計金額の下4桁の所定の間隔で設定された範囲ごととは、具体的には、図4(B)に示すように“0000,0001〜2999,3000〜4999,…,5001〜7999,8000〜9999”である。5000円札数の値は、つり銭として使用されうる5000円札の最大枚数を表す。2000円札数の値は、つり銭として使用されうる2000円札の最大枚数を表す。1000円札数の値は、つり銭として使用されうる1000円札の最大枚数を表す。
以上のように、注文者が2000円札を精算時に使用することを考慮し、配達員が精算時においてつり銭として2000円札を使用することを想定(考慮)する場合、CPU101は図4(B)に示す下4桁釣銭算出テーブルに代えて図5(B)に示す下4桁釣銭算出テーブルを利用する。
また、注文者が2000円札を精算時に使用することを考慮し、配達員がつり銭として2000円札を使用することを考慮する場合において、注文者がもらうつり銭の枚数を減らそう、又は、本来もらうつり銭の金種より上位の金種でつり銭をもらおうとすることを考慮した支払い(以下、「特殊払い」という。)をする場合もある。例えば、注文者が4000円の商品を購入した場合に、本来ならば、注文者は5000円札を1枚で支払うことが可能である。この場合には、配達員は1000円札1枚をつり銭として注文者に支払う。しかし、注文者が、特殊払いをする場合、すなわち、注文者がつり銭として1000円札1枚よりも上位の金種である2000円札1枚をつり銭としてもらおうとすることを考慮した支払いをする場合、注文者は5000円札を1枚と1000円札を1枚とで支払いを行う。そうすると、つり銭が2000円になる。この場合には、配達員は2000円札1枚をつり銭として注文者に支払う。
注文者がこのような特殊払いを行なうことがあるのは、財布の中の小銭を少なくすることができるためである。例えば、合計金額が90円のとき、注文者が100円玉1枚で支払いを行うと、つり銭は10円玉1枚になる。また、合計金額が90円のとき、注文者が100円玉1枚と10円玉4枚とで支払いを行うと、つり銭は50円玉1枚になる。このように、注文者がつり銭としてもらう金種の枚数自体は変わらないものの、注文者は本来もらうつり銭の金種(10円玉1枚)より上位の金種(50円玉1枚)をつり銭としてもらえるとともに手元にあった10円玉4枚を消費することができるため、財布の中の小銭を少なくすることができる。
このような、注文者が、特殊払いをする場合を想定する必要がある。
ここで、特殊払いを許す場合と特殊払いを許さない場合との違いについて説明する。具体的には、合計金額が2000円である場合に、注文者が5000円札を1枚と1000円札を1枚とで支払いを行うと、つり銭が4000円になる。特殊払いを許す場合には、このような支払いを許すため、つり銭として2000円札が2枚あれば十分である。そのため、図5(B)に示す下4桁釣銭算出テーブルの合計金額の下4桁“0001〜2999”の項目の2000円札数の値は“2”となる。一方、特殊払いを許さない場合には、上記のような支払いを許さないため、2000円札は1枚あれば十分である。そのため、図6に示す下4桁釣銭算出テーブルの合計金額の下4桁“2000〜3999”の項目の2000円札数の値は“1”となる。このように、合計金額が同じであっても、特殊払いを許す場合と特殊払いを許さない場合とでつり銭として使用されうる枚数が異なる。なお、釣銭算出テーブルのいずれを利用するかは、予め配達員が指定することによって設定されてもよい。
以下、図7及び図8を用いて、具体的に説明する。図7は、変形例におけるつり銭取得処理の概略を示す図である。
合計金額の1の位が“0”である場合(YES)、CPU101は記憶部を参照し、10の位が“5”及び1の位が“0”に対応付けて記憶されているつり銭として使用されうる50円玉の最大枚数及び10円玉の最大枚数に関する情報を取得する。具体的には、CPU101は、記憶部に記憶されている50円玉数及び10円玉数の各項目からつり銭として使用されうる50円玉の最大枚数が1枚、10円玉の最大枚数が0枚であることを示す情報を取得する。
なお、10の位の値が上記の値(10の位が“0及び5”)以外の場合については上述した判断手法は行われない。
なお、100の位の値が上記の値(100の位が“0及び5”)以外の場合については上述した判断手法は行われない。
図8に示すように、合計金額の1000の位の値は、“0〜9”の場合が存在する。本手法は、その中でも1000の位が“0”である場合と“5”である場合に適用される。以下、詳細に説明する。まず、CPU101(第1特定手段)は、合計金額を構成する1000の位の数字を特定する。ここで、まず、CPU101(第1特定手段)によって、特定された合計金額の1000の位が“0”の場合について説明する。合計金額の1000の位が“0”の場合、CPU101は合計金額の1の位が“0”であるか否かを判定する。合計金額の1の位が“0”である場合(YES)、CPU101は合計金額の10の位が“0”であるか否かを判定する。
なお、1000の位の値が上記の値(1000の位が“0及び5”)以外の場合については上述した判断手法は行われない。
以下の説明では、合計金額の具体例として注文商品の合計金額が2480円である場合について説明する。まず、合計金額が入力されると、CPU101は10の位の数字を特定する。CPU101は10の位の数字を特定すると、合計金額の1の位が“0”であるか否かを判定する。合計金額の1の位が“0”であるため、CPU101は記憶部を参照し、10の位が“8”及び1の位が“0”に対応付けて記憶されているつり銭として使用されうる50円玉の最大枚数及び10円玉の最大枚数に関する情報を取得する。具体的には、CPU101は、記憶部に記憶されている50円玉数及び10円玉数の各項目からつり銭として使用されうる50円玉の最大枚数が1枚、10円玉の最大枚数が2枚であることを示す情報を取得する。
また、本発明の現金処理装置100は、つり銭準備金の保有枚数に応じて、各釣銭算出テーブルの5のつく金銭(5円玉、50円玉、500円玉、5000円札)の項目に設定されている値を“0”にしてもよい。例えば、現金処理装置100は、つり銭準備金の枚数が予め設定された閾値未満になった場合に、釣銭算出テーブルを参照し、閾値未満になった5のつく金銭の項目に対応する値を“0”にする。この際、現金処理装置100は、釣銭算出テーブルに記憶されている“0”にした5のつく金銭の項目と同じ位の1のつく金銭(1円玉、10円玉、100円玉、1000円札)の値に“5”を加算する。例えば、5円玉のつり銭準備金の枚数が予め設定された閾値未満になった場合に、現金処理装置100は釣銭算出テーブルの1円玉数の項目に記憶されている値に“5”を加算する。50円玉のつり銭準備金の枚数が予め設定された閾値未満になった場合に、現金処理装置100は釣銭算出テーブルの10円玉数の項目に記憶されている値に“5”を加算する。500円玉のつり銭準備金の枚数が予め設定された閾値未満になった場合に、現金処理装置100は釣銭算出テーブルの100円玉数の項目に記憶されている値に“5”を加算する。5000円札のつり銭準備金の枚数が予め設定された閾値未満になった場合に、現金処理装置100は釣銭算出テーブルの1000円札数の項目に記憶されている値に“5”を加算する。つり銭準備金とは、現金処理装置100が収納して管理しているつり銭として使用される金銭である。また、現金処理装置100は、つり銭準備金の枚数が予め設定された閾値未満になった場合に、閾値未満になった5のつく金銭を出力しないようにするか(例えば、釣銭算出テーブルの値を“0”にする)否かを表示部105に表示してもよい。
また、本実施例では、1つの宅配指定先に宅配を行う場合について説明したが、本発明の現金処理装置100は、宅配指定先が複数存在する場合であっても利用することができる。具体的には、同時に複数の宅配指定先に配達を行う場合、現金処理装置100は配達指定先ごとにつり銭として使用されうる貨幣の最大枚数を金種別に算出する。その後、現金処理装置100は算出した配達指定先ごとのつり銭として使用されうる貨幣の最大枚数を合計金額として出金してもよいし、配達指定先ごとに出金してもよい。例えば、配達指定先ごとにつり銭として使用されうる貨幣の最大枚数を出金する場合、配達員は1回の配達ごとに分けてつり銭を管理することができる。このように構成されることによって、違算が発生した場合に、どの配達指定先で違算が発生したのかを把握しやすくなる。また、1配達ごとに分けてつり銭を管理することによって、他の配達指定先のつり銭と混ざってしまうおそれが無くなる。そのため、つり銭の管理を容易に行うことができる。
Claims (4)
- 商品の合計金額を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された前記合計金額から想定される預り金パターン別に、個々の前記預り金パターンに対するつり銭として使用されうる貨幣の枚数を金種別に算出し、預り金パターン別に算出された金種別の貨幣の枚数から、何れかの預り金パターンに対するつり銭として使用されうる貨幣の最大枚数に関する情報を金種別に取得する取得手段と、
を備える現金処理装置。 - 商品の合計金額を入力する入力手段と、
金額を構成する下位所定桁別に、前記下位所定桁の最小金額から最大金額までを複数に区切った範囲ごとに、つり銭として使用されうる貨幣の金種別の最大枚数を記憶する記憶部と、
前記入力手段によって前記合計金額が入力された場合に、前記記憶部に記憶されている、当該合計金額を構成する下位所定桁別の金額を含む前記範囲の金種別の最大枚数に基づいて、当該合計金額に対するつり銭として使用されうる貨幣の最大枚数に関する情報を金種別に取得する取得手段と、
を備える現金処理装置。 - 商品の合計金額を入力する入力手段と、
前記合計金額を構成する各桁の数字を特定する第1特定手段と、
前記合計金額を構成する各桁の中から当該桁の数字がゼロである最下位桁を特定する第2特定手段と、
金額を構成する下位所定桁別に、前記下位所定桁の最上位桁の数字と、前記下位所定桁の最上位桁以外の数字とに対応付けて、当該金額に対するつり銭として使用されうる貨幣の金種別の最大枚数を記憶する記憶部と、
前記入力手段によって前記合計金額が入力された場合に、前記第1特定手段及び前記第2特定手段の特定結果と、前記記憶部に記憶されている情報とに基づいて、当該合計金額に対するつり銭として使用されうる所定の貨幣の最大枚数に関する情報を金種別に取得する取得手段と、
を備える現金処理装置。 - 前記取得手段によって取得された金種別の前記最大枚数に関する情報に従って、前記入力手段によって入力された前記合計金額に対して、つり銭として使用されうる貨幣を金種別に出金する出金手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の現金処理装置。
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