JP7501195B2 - 現金処理システムおよび現金処理装置 - Google Patents

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本発明は、現金処理システムおよび現金処理装置に関する。
近年、小売店やスーパーマーケットなどの流通施設および商業施設において、現金の出金取引および入金取引を行う現金処理装置が設置されている。現金処理装置は、出金取引では、例えば操作者が金種ごとに指定した枚数の現金を出金用の現金収納部から出金する。出金取引で出金された現金は、レジまたは窓口などで釣銭準備金として使用される。入金取引では、レジまたは窓口などから持ち運ばれた現金が現金処理装置に入金され、当該現金が上記出金用の現金収納部に収納される。特許文献1には、このような現金処理装置の一例が開示されている。
また、現金処理装置は、売上金を警送員が回収するための売上回収取引を実行する機能も有する。警送員は、現金処理装置に表示された警送員メニュー画面で売上回収ボタンを選択し、現金処理装置は、売上回収ボタンの選択に基づいて、出金用の現金収納部から売上金を回収庫に搬送し、搬送が完了すると回収完了画面を表示する。警送員は、回収完了画面が表示されると、回収庫から売上金を回収する。
特開2012-27956号公報
しかし、各取引は現金処理装置への直接の操作により開始されるので、操作者は、取引の開始から終了まで待機する必要がある。例えば、売上回収取引は、操作者となる警送員が実際に商業施設に到着してから開始されるので、警送員は、売上回収取引が行われている間、その場で待機している必要がある。警送員の作業時間(待機時間を含む)が長くなるとコストが増加するので、コストの観点からも、警送員の待機時間が短縮されることが望ましい。また、他のユーザによる現金処理装置の使用の観点からも、警送員の待機時間が短縮されることが望ましい。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、取引の完了を待機する時間を短縮することが可能な、新規かつ改良された現金処理システムおよび現金処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、現金処理装置および通信装置を有する現金処理システムであって、前記通信装置は、前記現金処理装置と通信する通信部を有し、前記現金処理装置は、現金を収納する現金収納部と、前記現金収納部への現金の移動、または前記現金収納部からの現金の移動を伴う取引を制御する制御部と、前記通信装置から信号を受信する受信部と、売上金を収納する売上金収納部と、を有し、前記制御部は、前記受信部による前記信号の受信に基づき、前記取引の実行を制御し、前記取引は、前記現金収納部から前記売上金収納部への前記売上金の移動を伴う売上回収取引である、現金処理システムが提供される。
前記受信部は、前記通信装置からダイヤルアップ方式で前記信号を受信してもよい。
前記信号は、前記通信装置から前記現金処理装置への呼び出し信号であってもよい。
前記現金処理システムは、1または2以上の電話番号を記憶する記憶部をさらに備え、前記呼び出し信号は、前記通信装置が利用する電話番号を含み、前記制御部は、前記受信部により受信された前記呼び出し信号に含まれる電話番号が前記記憶部に記憶されていることに基づき、前記取引の制御を実行してもよい。
前記現金処理システムは、1または2以上の認証情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記受信部は、前記通信装置から認証情報を含む信号を受信し、前記制御部は、前記受信部により受信された前記信号に含まれる認証情報が前記記憶部に記憶されていることに基づき、前記取引の制御を実行してもよい。
前記制御部は、前記受信部による前記信号の受信に基づく前記売上金の移動が終了した場合、所定のフラグを設定してもよい。
前記制御部は、表示部に表示されたメニュー画面において前記取引が選択された場合、前記所定のフラグの設定の有無を確認し、前記所定のフラグが設定されていない場合には前記取引の制御を実行し、前記所定のフラグが設定されている場合には前記所定のフラグの設定を解除してもよい。
前記制御部は、前記受信部による前記信号の受信に基づいて前記取引の実行を制御している間、当該取引の実行を中断するための操作ボタンを表示部に表示させ、前記操作ボタンが選択された場合には前記取引の実行を中断して中断フラグを設定し、前記中断フラグが設定されていることがアイドル時に確認された場合には、前記取引の実行の制御を再開して前記中断フラグの設定を解除してもよい。
前記通信装置は、前記現金処理装置に前記売上金の回収のために赴く警送員が利用する携帯端末であってもよい。
前記通信装置は、前記現金処理装置から取引データを受信する管理サーバであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、現金を収納する現金収納部と、前記現金収納部への現金の移動、または前記現金収納部からの現金の移動を伴う取引を制御する制御部と、通信装置から信号を受信する受信部と、売上金を収納する売上金収納部と、を有し、前記制御部は、前記受信部による前記信号の受信に基づき、前記取引の実行を制御し、前記取引は、前記現金収納部から前記売上金収納部への前記売上金の移動を伴う売上回収取引である、現金処理装置が提供される。

以上説明した本発明によれば、取引の完了を待機する時間を短縮することが可能である。
本発明の一実施形態による現金処理システムの構成例を示す説明図である。 本発明の実施形態による現金処理装置1の構成を示す説明図である。 比較例による売上回収取引を示すフローチャートである。 売上回収取引の第1の動作例を示すフローチャートである。 売上回収取引の第2の動作例を示すフローチャートである。 売上回収取引の第3の動作例を示すフローチャートである。 売上回収取引の第4の動作例を示すフローチャートである。 回収中画面60の具体例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、複数の構成要素の各々に同一符号のみを付する。
<1.現金処理システムの構成>
本発明の実施形態は、小売店やスーパーマーケットなどの流通施設および商業施設に設置される現金処理装置を含む現金処理システムに適用される。以下、図1を参照して、本発明の一実施形態による現金処理システムの構成例を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による現金処理システムの構成例を示す説明図である。図1に示したように、本発明の一実施形態による現金処理システムは、現金処理装置1、管理サーバ20および携帯電話30を有する。
(現金処理装置1)
現金処理装置1は、現金の処理に関する多様な取引を行う機能を有する。例えば、現金処理装置1は、レジで用いられる釣銭準備金として紙幣および硬貨を出金する出金取引、およびレジから回収された紙幣および硬貨を入金する入金取引などを実行する機能を有する。また、現金処理装置1は、売上金を警送員が回収するための売上回収取引を実行可能である。このような現金処理装置1の詳細な構成および動作概要は図2を参照して後述する。
(管理サーバ20)
管理サーバ20は、INS(Information Network System)網42、およびTA(Terminal Adapter)/DSU(Digital Service Unit)46を介して現金処理装置1に接続される通信装置の一例である。管理サーバ20は、INS網42およびTA/DSU46を介してダイヤルアップ方式で現金処理装置1と通信が可能である。
すなわち、管理サーバ20には固有の電話番号が割り当てられており、現金処理装置1から管理サーバ20に対して電話をかけることで、または、管理サーバ20が現金処理装置1に電話をかけることで、現金処理装置1と管理サーバ20の間の通信路が占有され、該通信路において音声信号の代わりにデータ信号が送受信される。例えば、管理サーバ20は、現金処理装置1に制御プログラムファイルおよび時刻情報などを送信し、現金処理装置1から売上金額を示す売上データ、および現金処理装置1に収納されている現金の金額を示す在高データなどを受信する。なお、現金処理装置1と管理サーバ20は、現金処理装置1の運用中に常時接続されるのではなく、現金処理装置1が管理サーバ20にデータを送信する時にのみ管理サーバ20に接続されてもよい。
このような管理サーバ20は、現金処理装置1から売上金を回収する警送会社のサーバであってもよい。この場合、管理サーバ20は、現金処理装置1から受信された売上データに基づいて現金の振り込みを行う機能、売上金の回収時期を判断する機能、および在高データに基づいて現金処理装置1に補充すべき現金の金額を判断する機能、などを有してもよい。
(携帯電話30)
携帯電話30は、通信装置の一例であり、INS網42およびTA/DSU46を介して現金処理装置1に接続される。携帯電話30は、INS網42およびTA/DSU46を介してダイヤルアップ方式で現金処理装置1と通信する通信部を有する。本発明の一実施形態において、携帯電話30は、現金処理装置1が設置された商業施設に売上金の回収のために赴く警送員により利用される。
また、携帯電話30は管理サーバ20とネットワーク44を介して接続される。ネットワーク44は、インターネットのような公衆回線網、またはIP-VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)のような専用回線網を含んでもよい。
<2.現金処理装置の構成>
以上、本発明の一実施形態による現金処理システムの構成を説明した。続いて、図2を参照し、現金処理装置1の構成を説明する。
図2は、本発明の実施形態による現金処理装置1の構成を示す説明図である。図2に示したように、本実施形態による現金処理装置1は、紙幣投入口101と、紙幣一時保留部103と、紙幣鑑別部105と、万券カセット107と、五千券カセット109と、千券カセット111と、回収カセット113と、リジェクト部115と、硬貨投入口117と、硬貨鑑別部119と、硬貨一時保留部121と、硬貨返却部123と、出金ホッパ125と、硬貨回収庫127と、硬貨出金箱129と、カードリーダ部131と、操作表示部133と、通信部140と、制御部150と、記憶部160と、を備える。
紙幣投入口101、紙幣一時保留部103、紙幣鑑別部105、万券カセット107、五千券カセット109、千券カセット111、回収カセット113およびリジェクト部115は、図示しない紙幣搬送部によって繋がれている。特に、紙幣一時保留部103から紙幣鑑別部105を経由して各紙幣カセットへ紙幣を搬送する双方向の紙幣搬送路が設けられている。さらに、紙幣一時保留部103から紙幣鑑別部105を経由して回収カセット113へ紙幣を搬送する双方向の紙幣搬送路が設けられている。同様に、硬貨投入口117、硬貨鑑別部119、硬貨一時保留部121、硬貨返却部123、出金ホッパ125、硬貨回収庫127および硬貨出金箱129は図示しない硬貨搬送部によって繋がれている。以下、紙幣搬送部および硬貨搬送部を単に搬送部と総称する場合もある。
紙幣投入口101は、現金処理装置1に入金される紙幣が投入される投入口である。また、紙幣投入口101は、紙幣の出金口でもあり、入金取引の取り消しにより返却される紙幣、出金される紙幣、および紙幣鑑別部105により正常ではないとしてリジェクトされた紙幣が紙幣投入口101から取り出される。
紙幣一時保留部103には、入金取引における計数時に一時的に紙幣が集積される。また、紙幣鑑別部105は、投入された紙幣の金種、および投入された紙幣が正常な紙幣であるか否かなどを各種センサによって鑑別する。
万券カセット107、五千券カセット109、および千券カセット111は、それぞれ万券、五千券、および千券の紙幣を収納する現金収納部である。具体的には、万券カセット107、五千券カセット109、および千券カセット111(各紙幣カセット)には、バラ状態の各種紙幣が釣銭準備金として収納される。また、各紙幣カセットには、入金取引で入金され、紙幣鑑別部105で正常と鑑別された各種紙幣が収納され得る。さらに、出金取引時には、各紙幣カセットから各種紙幣が出金される。
回収カセット113は、売上金を収納するための回収収納部である。本発明の一実施形態では、売上回収取引時に紙幣が紙幣カセットから回収カセット113へ搬送される。
リジェクト部115には、紙幣鑑別部105によって正常な紙幣ではないと鑑別された紙幣、すなわちリジェクトされた紙幣が集積される。具体的には、リジェクト部115には、入金取引時に紙幣一時保留部103から収納のために紙幣を搬送する過程で紙幣鑑別部105によってリジェクトされた紙幣、各紙幣カセットから出金を行う過程で紙幣鑑別部105によってリジェクトされた紙幣、売上回収取引時に各紙幣カセットから回収カセット113に紙幣を搬送する過程で紙幣鑑別部105によってリジェクトされた紙幣などが集積される。
硬貨投入口117は、硬貨が投入される開口である。また、硬貨鑑別部119は、投入された硬貨の金種、および投入された硬貨が正常な硬貨であるか否かなどを各種センサによって鑑別する。さらに、硬貨一時保留部121には、入金取引における計数時に一時的に硬貨が集積される。
硬貨返却部123は、硬貨の返却口であり、計数が行われた硬貨、入金取引の取り消しがなされた硬貨が硬貨返却部123から返却される。出金取引では出金ホッパ125から各種硬貨が出金され、入金取引では投入された各種硬貨が出金ホッパ125に収納され得る。
硬貨回収庫127は、売上金を収納するための現金収納部である。本発明の一実施形態では、売上回収取引時に硬貨が硬貨回収庫127へ搬送される。また、硬貨出金箱129は、出金取引時に硬貨を出金するための硬貨出金口である。
カードリーダ部131は、レジカードやIDカード等に書き込まれた情報を読み取る。レジカードやIDカード等に書き込まれる情報として、例えば、カードを利用する操作者を識別するための情報、および許可されている取引の種類を示す情報が挙げられる。このカードリーダ部131から読取られる情報が事前に登録されている情報と一致する場合、現金処理装置1の利用が制御部150により許可される。なお、現金処理装置1は、カードリーダ部131に加えて、あるいはカードリーダ部131に代えて、指紋認識を行う指紋認識部、または暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力部を有してもよい。
操作表示部133は、操作者による操作を検出する操作部としての機能、および各種画面を表示する表示部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、操作部としての機能は例えばタッチパネルにより実現される。なお、表示部および操作部の機能は分離して構成されてもよい。
通信部140は、INS網42を介して管理サーバ20へ売上データおよび在高データなどを送信する送信部、および、INS網42を介して管理サーバ20および携帯電話30から電話の呼び出し信号などを受信する受信部としての機能を有する。
制御部150は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)等で構成される。
この制御部150は、現金処理装置1の動作全般を制御する。例えば、制御部150は、各紙幣カセット、回収カセット113、出金ホッパ125および硬貨回収庫127などに収納されている現金の枚数を記憶部160に記憶させる管理部としての機能を包含する。また、制御部150は、各取引において搬送部による現金の搬送を制御する。また、制御部150は、レジカードやIDカードによる認証が終了すると、操作者が所望の取引を選択するためのメニュー画面を操作表示部133に表示させ、メニュー画面において操作者により選択された取引を制御する。以下、制御部150の制御により実現される各種取引の概要を説明する。
<3.各種取引の概要>
続いて、上述した現金処理装置1において実行される各種取引の概要を説明する。
(出金取引)
出金取引は、各紙幣カセットおよび出金ホッパ125から釣銭準備金を出金するための取引である。メニュー画面において操作者により出金ボタンが選択されることで、当該出金取引が開始する。制御部150は、出金取引において、金額指定出金または金種枚数指定出金などの出金方法に従って出金を制御する。
具体的には、金額指定出金においては、操作者により出金金額が指定され、制御部150は、事前に用意されているルールに従って各金種の出金枚数を決定してもよい。例えば、上記ルールは、各金種の出金枚数の比率を規定するものであってもよいし、各金種の出金枚数の最低数を規定するものであってもよい。金種枚数指定出金においては、操作者により金種ごとの出金枚数が指定され、制御部150は、操作者からの指定に従って各金種の出金を制御する。
いずれの出金方法においても、各紙幣カセットから紙幣が排出され、搬送部が当該紙幣を紙幣投入口101に搬送する。また、出金ホッパ125から硬貨が繰り出され、当該硬貨を搬送部が硬貨出金箱129に搬送する。
(入金取引)
入金取引は、レジから回収された紙幣および硬貨を現金処理装置1内に収納するための取引である。メニュー画面において操作者により入金ボタンが選択されると、当該入金取引が開始する。制御部150は、入金取引において、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
さらに、制御部150は、計数により得られた入金合計金額を操作表示部133に表示させる。そして、操作者により入金合計金額の確認操作が行われると、紙幣一時保留部103に集積されている紙幣、および硬貨一時保留部121に集積されている硬貨の収納処理を制御する。
(補充取引)
補充取引は、釣銭用の紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に補充するための取引である。メニュー画面において操作者により補充ボタンが選択されると、当該補充取引が開始する。制御部150は、補充取引において、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。そして、紙幣投入口101および硬貨投入口117に紙幣および硬貨が投入されると、制御部150は、投入された紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に収納するための制御を行う。
(売上回収取引)
売上回収取引は、売上金を回収するための取引である。当該売上回収取引は、例えば警送会社の警送員により実行される。制御部150は、売上回収取引において、「前回の売上回収取引以降の入金合計金額」-「前回の売上回収取引以降の出金合計金額」の演算により売上金の金額(売上金額)を確定する。そして、制御部150は、回収カセット113が収納する現金の金額が確定した売上金額に一致するように、回収カセット113と紙幣カセットとの間での現金移動、および硬貨回収庫127と出金ホッパ125との間での現金移動を制御する。その後、制御部150は、現金処理装置1の扉を解錠し、回収カセット113および硬貨回収庫127の脱着誘導を含む回収完了画面を操作表示部133に表示させる。警送員は、回収カセット113および硬貨回収庫127を脱着することで売上金を回収し、空の回収カセット113および硬貨回収庫127を現金処理装置1にセットする。
ここで、図3を参照して、本発明の一実施形態の比較例による売上回収取引の流れを説明する。
図3は、比較例による売上回収取引を示すフローチャートである。図3に示したように、現金処理装置のアイドル時に現金処理装置がアイドル画面を表示する(S91)。そして、警送員が現金処理装置の前に立ち、回収用カードをカードリーダ部に近づけると、カードリーダ部が回収用カードから回収用カード番号を読み取る(S92)。制御部は、読み取られた回収用カード番号が記憶部に事前に登録されている回収用カード番号に一致する場合、警送員に許可されている取引の選択項目を含む警送員メニュー画面を操作表示部に表示させる(S93)。
警送員が警送員メニュー画面で売上回収ボタンを選択すると(S94)、制御部が売上金を算出し、搬送部が、当該売上金に相当する紙幣および硬貨の搬送を開始し、売上回収取引が実行中であることを示す回収中画面を操作表示部が表示する(S95)。売上金に相当する紙幣および硬貨が紙幣カセットおよび出金ホッパから回収カセットおよび硬貨回収庫に搬送されると、操作表示部が回収完了画面を表示し(S96)、警送員が回収カセットおよび硬貨回収庫から売上金を回収する(S97)。
このように、比較例による売上回収取引は、警送員が商業施設に到着して現金処理装置1の前に立ってから開始される。このため、警送員は、売上回収取引が行われている間、その場で待機している必要がある。しかし、警送員の作業時間(待機時間を含む)が長くなるとコストが増加するので、コストの観点からは、警送員の待機時間が短縮されることが望ましい。また、比較例による売上回収取引が行われている間、他のユーザが現金処理装置を使用できないので、他のユーザによる現金処理装置の使用の観点からも、警送員の待機時間が短縮されることが望ましい。
そこで、上記事情を一着眼点にして本発明の実施形態が創作されるに至った。本発明の実施形態によれば、取引の完了を待機する時間を短縮することが可能である。以下、取引の一例として主に売上回収取引を挙げて、幾つかの動作例を詳細に説明する。
<4.売上回収取引の動作>
(4-1.第1の動作例)
第1の動作例では、現金処理装置1が設置されている商業施設に警送員が到着する前に、警送員が携帯電話30から現金処理装置1に電話をかける。そして、現金処理装置1は、携帯電話30からの呼び出し信号の受信に基づき、売上回収取引を開始する。以下、図4を参照して第1の動作例を詳細に説明する。
図4は、売上回収取引の第1の動作例を示すフローチャートである。図4に示したように、現金処理装置1のアイドル時に操作表示部133がアイドル画面を表示している(S204)。現金処理装置1のアイドル時とは、現金処理装置1が操作されておらず、かつ、現金処理装置1がいずれの取引も実行していない状態にある時を指す。
その後、携帯電話30から通信部140がダイヤルアップ方式で電話の呼び出し信号を受信すると(S208/Yes)、制御部150が売上金を算出し、搬送部が、当該売上金に相当する紙幣および硬貨の搬送を開始し、売上回収取引が実行中であることを示す回収中画面を操作表示部133が表示する(S212)。売上回収取引が実行中である間は操作表示部133が回収中画面の表示を続け(S216/No)、売上金に相当する紙幣および硬貨が紙幣カセットおよび出金ホッパ125から回収カセット113および硬貨回収庫127に搬送されると(S216/Yes)、制御部150が記憶部160に電話回収フラグを設定する(S220)。電話回収フラグは、携帯電話30からの呼び出し信号に基づいて売上金の搬送が完了していることを示す所定のフラグの一例である。S220の後、または、携帯電話30から通信部140が電話の呼び出し信号を受信しない場合(S208/No)、操作表示部133がアイドル画面を表示する(S224)。なお、電話回収フラグが設定されてアイドル画面が表示されている間、他のユーザは他の取引を適宜実行できる。
そして、警送員が商業施設に到着して現金処理装置1の前に立ち、警送員が有する回収用カードからカードリーダ部131が回収用カード番号を読み取ると(S228/Yes)、操作表示部133が警送員メニュー画面を表示する(S232)。一方、回収用カード番号が読み取られない場合(S228/No)、S208からの処理が繰り返される。
警送員が警送員メニュー画面で売上回収ボタンを選択すると(S236)、制御部150は、記憶部160に電話回収フラグが設定されているか否かを判断する(S240)。電話回収フラグが設定されていない場合(S240/No)、制御部150が売上金を算出し、搬送部が、当該売上金に相当する紙幣および硬貨の搬送を開始し、売上回収取引が実行中であることを示す回収中画面を操作表示部133が表示する(S244)。一方、電話回収フラグが設定されている場合(S240/Yes)、制御部150は、現金の搬送を制御することなく、電話回収フラグの設定を解除する、すなわち、電話回収フラグをクリアする(S248)。
S244の後、またはS248の後、操作表示部133が回収完了画面を表示し(S252)、警送員が回収カセット113および硬貨回収庫127から売上金を回収する(S256)。
このような第1の動作例によれば、警送員が商業施設に到着する前に遠隔操作で売上金の搬送を現金処理装置1に開始させることができる。例えば、警送員は、警送員が商業施設に到着するよりも売上金の搬送に要する時間以上前に、携帯電話30で現金処理装置1に電話をかけることにより、売上金の搬送を現金処理装置1に開始させることができる。この場合、警送員が商業施設に到着する時点で回収カセット113および硬貨回収庫127への売上金の搬送が完了しているので、警送員が商業施設において売上金の搬送の完了を待機する時間を削減、または無くすことが可能である。結果、警送員の商業施設における作業時間を短縮できるので、警送会社のコストを削減できる。また、警送員が現金処理装置1を占有する時間が短縮されるので、警送員による作業が他のユーザによる現金処理装置1の使用を妨げ難くなる。
なお、警送員による作業時間を短縮する方法として、操作表示部133への操作で売上回収取引の実行を予約しておく方法も考えられる。当該方法では、事前に売上回収取引を実行する日時または周期を指定し得るが、警送員の到着日時が予約された日時に対してばらつく可能性がある。例えば、売上回収取引の望ましい頻度は必ずしも一定でなく、繁忙期では週2回、閑散期では月1回などのように、不定となりえる。このため、売上回収取引の予約を周期の指定により正確に行うことは難しい。
また、細かな周期を指定すること、または各売上回収取引の日時を個別に指定することも考えられるが、警送員の到着日時は、警送員の業務量や交通状況によって前後し得る。例えば、警送員が予約日時よりも前に商業施設に到着した場合、売上金の搬送が行われていないので、警送員は、売上金の搬送が開始されてから売上金の搬送が完了するまで待機することになる。また、警送員が予約日時の数日後に商業施設に到着した場合、予約日時における売上金は回収カセット113および硬貨回収庫127に搬送されているものの、予約日時以降に売上金が発生している可能性がある。予約日時以降に売上金が発生している場合、警送員は、当該売上金の搬送が開始されてから売上金の搬送が完了するまで待機することになる。
これに対し、上述した第1の動作例は、警送員が商業施設に到着する日時に不確定要素があっても、当該不確定要素による影響を吸収することが可能である。例えば、警送員が商業施設に到着する日時が予定より早くなりそうな場合であっても、遅くなりそうな場合であっても、商業施設に警送員が到着する見込み時刻よりも売上金の搬送に要する時間程度前の時刻に警送員が携帯電話30から現金処理装置1に電話をかけることにより、警送員が商業施設に到着する時刻に合わせて売上金の搬送を完了させておくことが可能である。
(4-2.第2の動作例)
続いて、売上回収取引の第2の動作例を説明する。第2の動作例は、売上金の搬送開始の条件として、呼び出し信号に含まれる電話番号に関する条件が追加された動作例である。当該第2の動作例の実現のために、第2の動作例では、警送員が利用する携帯電話30の電話番号が記憶部160に事前に登録されている。
図5は、売上回収取引の第2の動作例を示すフローチャートである。図5に示したように、現金処理装置1のアイドル時に操作表示部133がアイドル画面を表示している(S204)。その後、携帯電話30から通信部140が電話の呼び出し信号を受信すると(S208/Yes)、制御部150は、呼び出し信号に含まれる発信元の電話番号が記憶部160に登録済みの電話番号に一致するか否かを判断する(S210)。
呼び出し信号に含まれる発信元の電話番号が記憶部160に登録済みの電話番号に一致する場合(S210/Yes)、図4を参照して説明したS212以降の処理が行われる。すなわち、売上金の搬送などが開始される。一方、携帯電話30から通信部140が電話の呼び出し信号を受信しない場合(S208/No)、または、呼び出し信号に含まれる発信元の電話番号が記憶部160に登録済みの電話番号に一致しない場合(S210/No)、売上金の搬送は開始されず、図4を参照して説明したS224に処理が進められる。
このような第2の動作例によれば、間違い電話、または、いたずら電話などにより、携帯電話30以外の電話から現金処理装置1に電話がかけられた場合には、売上金の搬送が開始されない。従って、警送員が意図しない売上金の搬送が開始されてしまうケースの発生を抑制することが可能である。
(4-3.第3の動作例)
続いて、売上回収取引の第3の動作例を説明する。第3の動作例は、売上金の搬送開始の条件として、第2の動作例と異なる条件が追加された動作例である。当該第3の動作例の実現のために、第3の動作例では、認証情報の一例として、警送員が利用する回収用カードの番号である回収用カード番号が記憶部160に事前に登録されている。
図6は、売上回収取引の第3の動作例を示すフローチャートである。図6に示したように、現金処理装置1のアイドル時に操作表示部133がアイドル画面を表示している(S204)。その後、携帯電話30から通信部140が電話の呼び出し信号を受信すると(S208/Yes)、制御部150は、記憶部160に登録済みの回収用カード番号に一致する番号が携帯電話30から受信されたか否かを判断する(S211)。ここで、警送員が携帯電話30から現金処理装置1に電話をかけた後に、警送員がダイヤル入力により回収用カードの回収用カード番号を入力した場合、現金処理装置1が受信する回収用カード番号は記憶部160に登録済みの回収用カード番号に一致する。
記憶部160に登録済みの回収用カード番号に一致する番号が携帯電話30から受信された場合(S211/Yes)、図4を参照して説明したS212以降の処理が行われる。すなわち、売上金の搬送などが開始される。一方、携帯電話30から通信部140が電話の呼び出し信号を受信しない場合(S208/No)、または、記憶部160に登録済みの回収用カード番号に一致する番号が携帯電話30から受信されなかった場合(S211/No)、売上金の搬送は開始されず、図4を参照して説明したS224に処理が進められる。
このような第3の動作例では、第2の動作例と同様に、間違い電話、または、いたずら電話などにより、売上金の搬送が開始されてしまうケースの発生を抑制することが可能である。
さらに、第3の動作例では、第2の動作例よりも優れた運用性を実現することが可能である。例えば、第2の動作例では、売上金の回収に赴く可能性がある全ての警送員の携帯電話30の電話番号が現金処理装置1に事前に登録されていることが望ましい。このような電話番号の登録は手間であり、また、現金処理装置1の記憶部160のメモリ容量が圧迫されてしまう。さらに、警送員の異動または退職に伴い、電話番号の新規登録および削除などの管理作業のための時間と手間も生じてしまう。この点に関し、第3の動作例では、複数の警送員が共有する回収用カードの回収用カード番号を現金処理装置1に事前に登録しておけばよいので、手間、時間およびメモリ容量などの観点から優れた運用性を実現することが可能である。
なお、第3の動作例では、認証情報の一例として、警送員が利用する回収用カードの番号である回収用カード番号を説明したが、認証情報は回収用カード番号に限定されない。例えば、認証情報として、パスワードまたは社員番号など、ダイヤル入力可能な多様な情報を適用することが可能である。
(4-4.第4の動作例)
続いて、売上回収取引の第4の動作例を説明する。第4の動作例は、携帯電話30からの電話に基づいて開始した売上金の回収を中断して他の取引を実行することが可能な動作例である。
図7は、売上回収取引の第4の動作例を示すフローチャートである。図7に示したように、現金処理装置1のアイドル時に操作表示部133がアイドル画面を表示している(S204)。そして、制御部150が例えば1分周期などの所定周期で、中断フラグが記憶部160に設定されているか否かを判断する(S206)。中断フラグは、売上金の搬送が途中で中断されたことを示すフラグである。この中断フラグが記憶部160に設定されている場合(S206/Yes)、搬送部が売上金に相当する紙幣および硬貨の搬送を再開し、売上回収取引が実行中であることを示す回収中画面を操作表示部133が表示する(S212)。
一方、中断フラグが記憶部160に設定されていない場合(S206/No)、携帯電話30から通信部140が電話の呼び出し信号を受信したことに基づき(S208/Yes)、制御部150が売上金を算出し、売上金の搬送、および回収中画面の表示が開始される(S212)。なお、第2の動作例および第3の動作例で説明したように、売上金の搬送開始には条件が追加されてもよい。また、携帯電話30から通信部140が電話の呼び出し信号を受信しない場合(S208/No)、図4を参照して説明したS224に処理が進められる。ここで、図8を参照して、S212において表示される回収中画面の具体例を説明する。
図8は、回収中画面60の具体例を示す説明図である。図8に示したように、回収中画面60は、案内メッセージ62および中断ボタン64を含む。案内メッセージ62は、売上回収取引が実行中であること、および、売上回収取引を中断する場合には中断ボタン64を選択すべきこと、を示すメッセージである。中断ボタン64は、売上回収取引を中断するためにユーザにより選択されるボタンである。
回収中画面60において中断ボタン64が選択されずに売上金の搬送が終了すると(S214/No、S216/Yes)、S220からの処理が進められる。一方、回収中画面60において中断ボタン64が選択されると(S214/Yes)、制御部150が売上金の搬送を中断し、記憶部160に中断フラグを設定する(S260)。
その後、ユーザのIDカードの読み取りに基づいて制御部150が操作表示部133にメニュー画面を表示させ、メニュー画面において取引が選択されると、制御部150は選択された取引の実行を制御する(S264)。そして、取引が終了すると、操作表示部133がアイドル画面を表示し(S268)、S206からの分岐が繰り返される。
このような第4の動作例によれば、携帯電話30からの電話に基づいて売上金の搬送が行われていても、他のユーザが割込みで他の取引を開始できるので、現金処理装置1の使用の自由度を向上することが可能である。
<5.むすび>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上記では携帯電話30からの電話に基づいて現金処理装置1が売上金の搬送を開始する例を説明したが、売上金の搬送開始のトリガは携帯電話30からの電話に限られない。例えば、売上金の搬送開始のトリガは、管理サーバ20からの電話であってもよい。この場合、管理サーバ20は、携帯電話30からアプリケーションまたはメールなどにより指示信号が受信されたことに基づき、現金処理装置1に電話をかけてもよい。
また、上記では現金処理装置1に電話がかけられたことに基づいて現金処理装置1が売上金の搬送を開始する例を説明したが、現金処理装置1はSMS(Short Message Service)のようなメールを例えば携帯電話30から受信したことに基づいて売上金の搬送を開始してもよい。同様に、現金処理装置1は、管理サーバ20からのSMSのようなメールの受信に基づいて売上金の搬送を開始してもよい。
また、上記では携帯電話30からの電話に基づいて売上金の搬送が開始される例を説明したが、他の取引にも本発明の実施形態を適用可能である。例えば、本発明の実施形態は、警送員が行う紙幣の精査取引にも適用可能である。精査取引は、現金処理装置1内の現金の金種別枚数を数え直し、現金処理装置1内の論理在高(有高)を更新するための処理である。論理在高は、制御プログラムで論理的に管理する在高である。論理在高と実際の在高との間には、ジャム障害や重走などによってズレが生じてしまうことがある。当該ズレは、精査取引を実施することで修正される。
具体的には、例えば警送員が携帯電話30から現金処理装置1に電話をかけると、万券カセット107に収納されている現金を搬送部が紙幣鑑別部105と紙幣一時保留部103を経由して回収カセット113に搬送する。当該搬送の過程で、紙幣鑑別部105が万券の枚数をカウントする。その後、搬送部が回収カセット113から万券カセット107に万券を戻す。このような処理を千券および五千券などの他の金種についても実行することにより、現金処理装置1内の現金の金種別枚数を数え直すことが可能である。
さらに、制御部150は、警送員の回収用カードがカードリーダ部131により読み取られると、警送員メニュー画面を操作表示部133に表示させ、警送員メニュー画面において紙幣の精査取引が選択されると、数え直された現金の金種別枚数を操作表示部133に表示させる。そして、警送員により現金の金種別枚数の確認操作が行われると、制御部150は現金処理装置1内の論理在高を数え直された現金の金種別枚数で更新する。なお、精査取引においても、紙幣の移動中に中断ボタンを操作表示部133が表示することにより、精査取引を中断することが可能である。
また、本発明の実施形態は、ダイヤルアップ方式でサーバとオンライン通信を行うことが可能な多様な装置およびシステムに適用可能である。
また、本明細書の現金処理装置1の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、現金処理装置1の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、現金処理装置1に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した現金処理装置1の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
1 現金処理装置
20 管理サーバ
30 携帯電話
101 紙幣投入口
103 紙幣一時保留部
105 紙幣鑑別部
107 万券カセット
109 五千券カセット
111 千券カセット
113 回収カセット
115 リジェクト部
117 硬貨投入口
119 硬貨鑑別部
121 硬貨一時保留部
123 硬貨返却部
125 出金ホッパ
127 硬貨回収庫
129 硬貨出金箱
131 カードリーダ部
133 操作表示部
140 通信部
150 制御部
160 記憶部

Claims (11)

  1. 現金処理装置および通信装置を有する現金処理システムであって、
    前記通信装置は、
    前記現金処理装置と通信する通信部を有し、
    前記現金処理装置は、
    現金を収納する現金収納部と、
    前記現金収納部への現金の移動、または前記現金収納部からの現金の移動を伴う取引を制御する制御部と、
    前記通信装置から信号を受信する受信部と、
    売上金を収納する売上金収納部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記受信部による前記信号の受信に基づき、前記取引の実行を制御し、
    前記取引は、前記現金収納部から前記売上金収納部への前記売上金の移動を伴う売上回収取引である、
    現金処理システム。
  2. 前記受信部は、前記通信装置からダイヤルアップ方式で前記信号を受信する、請求項1記載の現金処理システム。
  3. 前記信号は、前記通信装置から前記現金処理装置への呼び出し信号である、請求項2に記載の現金処理システム。
  4. 前記現金処理システムは、1または2以上の電話番号を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記呼び出し信号は、前記通信装置が利用する電話番号を含み、
    前記制御部は、前記受信部により受信された前記呼び出し信号に含まれる電話番号が前記記憶部に記憶されていることに基づき、前記取引の制御を実行する、請求項3に記載の現金処理システム。
  5. 前記現金処理システムは、1または2以上の認証情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記受信部は、前記通信装置から認証情報を含む信号を受信し、
    前記制御部は、前記受信部により受信された前記信号に含まれる認証情報が前記記憶部に記憶されていることに基づき、前記取引の制御を実行する、請求項1~3に記載の現金処理システム。
  6. 前記制御部は、前記受信部による前記信号の受信に基づく前記売上金の移動が終了した場合、所定のフラグを設定する、請求項1に記載の現金処理システム。
  7. 前記制御部は、表示部に表示されたメニュー画面において前記取引が選択された場合、前記所定のフラグの設定の有無を確認し、前記所定のフラグが設定されていない場合には前記取引の制御を実行し、前記所定のフラグが設定されている場合には前記所定のフラグの設定を解除する、請求項6に記載の現金処理システム。
  8. 前記制御部は、
    前記受信部による前記信号の受信に基づいて前記取引の実行を制御している間、当該取引の実行を中断するための操作ボタンを表示部に表示させ、
    前記操作ボタンが選択された場合には前記取引の実行を中断して中断フラグを設定し、
    前記中断フラグが設定されていることがアイドル時に確認された場合には、前記取引の実行の制御を再開して前記中断フラグの設定を解除する、請求項1~7のいずれか一項に記載の現金処理システム。
  9. 前記通信装置は、前記現金処理装置に前記売上金の回収のために赴く警送員が利用する携帯端末である、請求項1に記載の現金処理システム。
  10. 前記通信装置は、前記現金処理装置から取引データを受信する管理サーバである、請求項1~8のいずれか一項に記載の現金処理システム。
  11. 現金を収納する現金収納部と、
    前記現金収納部への現金の移動、または前記現金収納部からの現金の移動を伴う取引を制御する制御部と、
    通信装置から信号を受信する受信部と、
    売上金を収納する売上金収納部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記受信部による前記信号の受信に基づき、前記取引の実行を制御し、
    前記取引は、前記現金収納部から前記売上金収納部への前記売上金の移動を伴う売上回収取引である、現金処理装置。
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