JP5769663B2 - 自動取引装置、及び自動取引方法 - Google Patents

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この発明は、例えば利用者不在の場合、省電力稼動するとともに、省電力稼動から復帰する際には取引にかかる準備動作を行うような自動取引装置、及び自動取引方法に関する。
金融機関や商業施設に設置されるATMや両替機のような自動取引装置は、利用者の様々な要望に対応するため、取扱い可能な取引の増加、及び処理速度の向上など、多機能化、高性能化が図られている。このため、自動取引装置は、稼働中における消費電力が高くなる傾向にある。
一方、昨今、環境問題やエネルギー問題に対する関心が高まっており、各分野において、省資源化、あるいは省エネルギー化が求められている。
そこで、自動取引装置においても、利用者を検出する顧客センサなどによって利用者の有無を検出し、利用者不在の場合、貨幣の入出金にかかる機構部や明細票や通帳の搬入出や印字にかかる機構部などへの電力供給を遮断して消費電力を抑えた省電力稼動とすることで省エネルギー化を図っている。
ところが、利用者を検出して省電力稼動から復帰する際、自動取引装置は、取引にかかる準備動作を行うため、利用者との取引を開始するまでに時間を要するという問題がある。そこで、省電力稼動から復帰する際、利用者の待ち時間を短縮する様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の現金自動取引装置は、金融機関等の店舗入口に備えた入室センサで店舗に入室した利用者を検知すると、省エネモードからの復旧処理を開始して、利用者が自動取引装置の前に到着する頃には、利用者との取引が可能な状態にすることで、取引開始までの利用者の待ち時間を短縮するとされている。
また、特許文献2に記載の自動取引装置は、省エネモードから復帰する際、利用者に対して暗証番号や出金金額など取引にかかる入力操作を先に要求するとともに、並行して取引にかかる機構部の動作確認を行うことで、利用者の待ち時間を短縮するとされている。
しかしながら、特許文献1に記載の現金自動取引装置は、省エネモードから復帰する際、取引にかかる機構部に何らかの障害が生じると、障害回復処理が必要となり、利用者の待ち時間が長くなるという問題がある。
また、特許文献2に記載の自動取引装置は、利用者による入力操作の受付けと、取引にかかる機構部の動作確認を並行で行うため、取引にかかる機構部の障害が検出されると、取引にかかる情報を入力した利用者が所望する取引を継続できないおそれがある。このため、利用者に対する利便性が低下するという問題がある。
特開2007−304740号公報 特開2000−259894号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、省電力稼動からの復帰時に取引に影響する障害が生じても、利用者の待ち時間が長くなることなく、取引を開始することができる自動取引装置、及び自動取引方法を提供することを目的とする。
この発明は、利用者を検出する利用者検出手段と、前記利用者による入力操作を許容する操作入力手段と、前記利用者と取引媒体の授受を行う少なくとも1つの媒体授受手段と、前記利用者検出手段が前記利用者を検知していない場合、前記媒体授受手段への電力供給を遮断し、前記利用者を検知すると前記媒体授受手段への電力供給を再開する電力供給制御手段とを備えた自動取引装置であって、前記媒体授受手段を、前記電力供給制御手段からの電力供給が再開した際、前記取引媒体の授受準備動作を実行し、前記授受準備動作において障害を検出すると回復動作を実行して、該回復動作後に前記授受準備動作における障害を検出しなければ、回復信号を出力する構成とし、前記媒体授受手段が前記授受準備動作において障害を検出すると、障害を検出した前記媒体授受手段を用いる特定の取引の受付けを停止して前記利用者との取引を開始するとともに、前記利用者との取引開始後に前記回復信号を取得すると、停止していた前記特定の取引の受付けを再開する特定取引一時停止手段を備え、さらに、前記媒体授受手段が前記授受準備動作において障害を検出すると、障害が検出された前記媒体授受手段の障害発生回数を記憶する記憶手段を備え、前記電力供給制御手段を、前記利用者検出手段が前記利用者を検知していない場合、前記障害発生回数が所定の回数以上の前記媒体授受手段には電力供給を継続する構成としたことを特徴とする。
本発明は、上述の問題に鑑み、省電力稼動からの復帰時に取引に影響する障害が生じても、利用者の待ち時間が長くなることなく、取引を開始できる自動取引装置、及び自動取引方法を提供することができる。
自動取引システムの構成を示す構成図。 ATMの内部構成を示すブロック図。 省電力稼動状態から通常稼動状態に移行する動作を示すシーケンス図。 利用者に対して省電力稼動状態からの復帰中を通知する画面を示す復帰画面。 利用者に所望する取引ボタンの押下を促す画面を示す初期画面。 省電力稼動移行処理の動作を示すフローチャート。 実施例2における省電力稼動状態から通常稼動状態に移行する動作を示すシーケンス図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、本実施例における自動取引システム10について、図1及び図2を用いて説明する。
なお、図1は自動取引システム10の構成図を示し、図2はATM200(自動取引装置)の内部構成のブロック図を示している。
自動取引システム10は、図1に示すように、ホストコンピュータ100、及び通信回線20を介してホストコンピュータ100と接続したATM200で構成している。
ホストコンピュータ100は、ATM200と同一店舗内あるいは遠隔地の本店などに設置するとともに、通信回線20を介して複数のATM200と取引にかかる各種情報の授受を行う。
具体的には、ホストコンピュータ100は、図2に示すように、ホスト側記憶部101、口座情報ファイル制御部102、ホスト側回線接続部103、及びホスト側制御部104で構成している。
ホスト側記憶部101は、ハードディスク等で構成し、各種情報の書き込み、及び読み出しを行う機能を有している。なお、ホスト側記憶部101には、顧客の口座情報を記憶した口座情報ファイル、及び顧客の口座情報以外の各種情報を記憶した各種ファイルなどを記憶している。
口座情報ファイル制御部102は、ホスト側制御部104の指示により、ホスト側記憶部101の口座情報ファイルや各種ファイルに記憶された情報の入出力の制御を行う機能を有している。
ホスト側回線接続部103は、LANカードなどで構成し、通信回線20に接続する機能と、通信回線20を介してATM200と各種情報の受送信を行う機能とを有している。
ホスト側制御部104は、CPU、及びメモリ等のハード構成と、プログラム、及びデータ等のソフト構成とで構成し、通信回線20を介したATM200との各種情報の受け渡しにかかる各種処理機能や、所定のバスを介して接続された各部の動作を制御する制御機能を有している。
通信回線20は、LAN回線、インターネット回線などで構成している。
ATM200は、図1に示すように、銀行などに設置されて利用者の操作によって貨幣の入出金等の取引を行うことができる自動取引装置であって、側面視略L字状の筐体における中ほどの高さにある水平操作面の前端に顧客センサ201(利用者検出手段)を配置し、水平操作面に操作・表示部202(操作入力手段)、紙幣入出金機構部203(媒体授受手段)、及び硬貨入出金機構部204(媒体授受手段)を配置し、水平操作面から上方に略垂直な垂直操作面に通帳機構部205(媒体授受手段)、及びカード・明細票機構部206(媒体授受手段)を配置している。
具体的には、ATM200は、図2に示すように、顧客センサ201、操作・表示部202、紙幣入出金機構部203、硬貨入出金機構部204、通帳機構部205、カード・明細票機構部206、記憶部207(記憶手段)、回線接続部208、電源部209、及び制御部210(電力供給制御手段、特定取引一時停止手段)で構成している。
顧客センサ201は、赤外線センサ、超音波センサ、あるいは可視光センサなどで構成し、利用者がATM200に近づいたことを検知する機能と、利用者がATM200から離れたことを検知する機能とを有している。
操作・表示部202は、顧客の操作を受付ける機能と、各種操作案内を表示する機能とを兼ね備えたタッチパネルで構成している。なお、操作・表示部202には、制御部210の指示により、点灯、消灯するバックライト(図示省略)を備えている。
紙幣入出金機構部203は、搬送ベルト(図示省略)、駆動モータ(図示省略)、及び各種センサ(図示省略)などで構成し、紙幣(取引媒体)の入出金機能、識別機能、及び収納機能などを有している。
硬貨入出金機構部204は、搬送ベルト(図示省略)、駆動モータ(図示省略)、及び各種センサ(図示省略)などで構成し、硬貨(取引媒体)の入出金機能、識別機能、及び収納機能などを有している。
通帳機構部205は、搬送ローラー(図示省略)、駆動モータ(図示省略)、各種センサ(図示省略)、及び印字機構(図示省略)などで構成し、顧客の通帳(取引媒体)の挿入・排出する機能と、通帳の情報を読み取る機能と、通帳に取引内容を印字する印字機能とを有している。
カード・明細票機構部206は、搬送ローラー(図示省略)、駆動モータ(図示省略)、各種センサ(図示省略)、及び印字機構(図示省略)などで構成し、顧客のキャッシュカード(取引媒体)の挿入・排出する機能と、キャッシュカード情報の読み取り書き込み機能とを有するカード機構部、及び取引内容を明細票(取引媒体)に印字する機能と、印字した明細票を排出する機能とを有する明細票機構部を一体で構成している。
記憶部207は、ハードディスク等で構成し、各種情報の書み込み、及び読み出しを行う機能を有している。なお、記憶部207には、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204ごとの障害発生件数(障害発生回数)を記憶している。この障害発生件数は、店舗の営業終了後、ATM200の電源を落とすなどして電源部209への電力供給が遮断されることで、リセットされるものとする。
回線接続部208は、LANカードなどで構成し、通信回線20に接続する機能と、通信回線20を介してホストコンピュータ100と各種情報の受送信を行う機能とを有している。
電源部209は、商用電源(図示省略)からの給電を受け付ける機能と、制御部210を介して各部に給電する機能とを有している。
制御部210は、CPU、及びメモリ等のハード構成と、プログラム、及びデータ等のソフト構成とで構成し、顧客がATM200を操作して取引を行う取引操作等の各種処理機能や、所定のバスを介して接続された各部の動作を制御する制御機能を有している。なお、制御部210は、電源部209から供給された電力を各部に供給する動作を制御する機能も有している。
このような構成のATM200において、省電力稼動状態から復帰する際の動作について、図3から図5を用いて詳しく説明する。
なお、図3は省電力稼動状態から通常稼動状態に移行する動作のシーケンス図を示し、図4は利用者に対して省電力稼動状態からの復帰中を通知する復帰画面30を示し、図5は利用者に所望する取引ボタンの押下を促す初期画面40を示している。
まず、顧客センサ201が利用者を検出していない場合、ATM200の制御部210は、操作・表示部202を消灯するとともに、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204への電力供給を遮断して、顧客センサ201が利用者を検出するまで待機している。
この際、ATM200は、利用者に対して取引可能であることを示す表示ランプの点灯(図示省略)、顧客センサ201による利用者の接近の監視、制御部210の機能維持、及びホストコンピュータ100との通信などにより僅かな電力を消費して稼動している。この状態を省電力稼動状態とする。
そして、図3に示すように、顧客センサ201が利用者を検出すると(ステップS301)、制御部210は、操作・表示部202に対して復帰画面30の表示を指示する。制御部210の指示により、操作・表示部202は、利用者に対して省電力稼動状態からの復帰中を通知する復帰画面30を表示する(ステップS302)。
この復帰画面30は、図4に示すように、画面上部に「ご案内」というメッセージと、その下部に「省電力運用からの復帰中です。しばらくお待ちください。」という案内メッセージを表示している。
さらに、制御部210は、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204への電力供給を再開する(ステップS303)。
電力供給が再開されると、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204は、それぞれ授受準備動作を実行する。この授受準備動作は、イニシャル処理や暖気運転を含むものとする。
具体的には、カード・明細票機構部206は、キャッシュカードや明細票の搬入出にかかる駆動モータや搬送ローラーの準備動作、各種センサの較正など各部を適宜動作させて動作確認を行う(ステップS304)。
この際、カード・明細票機構部206には、動作不良や各種センサの異常などが検出されず、授受準備動作を正常に完了したものとする。そして、カード・明細票機構部206は、制御部210に対して授受準備動作が正常に完了したことを示す正常信号を出力する。なお、この正常信号には、カード・明細票機構部206からの出力であることを示す情報が付与されているものとする。
通帳機構部205は、通帳の搬入出にかかる駆動モータや搬送ローラーの準備動作、各種センサの較正、及び印字準備動作など各部を適宜動作させて動作確認を行う(ステップS305)。
この際、通帳機構部205には、動作不良や各種センサの異常などが検出されず、授受準備動作を正常に完了したものとする。そして、通帳機構部205は、制御部210に対して授受準備動作が正常に完了したことを示す正常信号を出力する。なお、この正常信号には、通帳機構部205からの出力であることを示す情報が付与されているものとする。
紙幣入出金機構部203は、紙幣を搬送する駆動モータや搬送ベルトの準備動作、搬送路上の異物確認、及び金種や真偽を識別する各種センサの較正など各部を適宜動作させて動作確認を行う(ステップS306)。
この際、紙幣入出金機構部203には、動作不良や各種センサの異常などが検出されず、授受準備動作を正常に完了したものとする。そして、紙幣入出金機構部203は、制御部210に対して授受準備動作が正常に完了したことを示す正常信号を出力する。なお、この正常信号には、紙幣入出金機構部203からの出力であることを示す情報が付与されているものとする。
硬貨入出金機構部204は、硬貨を搬送する駆動モータや搬送ベルトの準備動作、搬送路上の異物確認、及び金種や真偽を識別する各種センサの較正など各部を適宜動作させて動作確認を行う(ステップS307)。
この際、硬貨入出金機構部204には、動作不良あるいは各種センサに異常が検出され、硬貨を取扱うことが出来ない障害が発生したものとする。障害が発生した硬貨入出金機構部204は、制御部210に対して授受準備動作において障害を検出したことを示す障害信号を出力する。なお、この障害信号には、硬貨入出金機構部204からの出力であることを示す情報が付与されているものとする。
カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204が出力した正常信号、あるいは障害信号を受信すると、制御部210は、正常信号、及び障害信号に基づいて障害発生件数を記憶する(ステップS308)。
具体的には、制御部210は、受信した障害信号に基づいて、記憶部207から硬貨入出金機構部204の障害発生件数を読出し、これに1件を加算して記憶する。
その後、制御部210は、利用者の取引操作を受け付ける通常稼動に移行する(ステップS309)。この際、制御部210は、障害信号を受信した硬貨入出金機構部204を用いた取引の受付けを停止する、すなわちATM200での硬貨の取扱いを停止して、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、及び紙幣入出金機構部203を用いた取引のみを受付ける。
さらに、制御部210は、操作・表示部202に対して初期画面40の表示を指示するとともに、障害信号を出力した硬貨入出金機構部204に対して回復動作の実行を指示する。
制御部210の指示により、操作・表示部202は、利用者に所望する取引ボタンの押下を促す初期画面40を表示する(ステップS310)。
この初期画面40には、図5に示すように、画面上部に「いらっしゃいませ」というメッセージを表示し、その下方に「ご用件のお取引をお選びください。」というメッセージ、及び「現在、硬貨のお取扱いをできません。」というメッセージ表示し、画面下部にお引出ボタン41、お預入ボタン42、お振込みボタン43、お振替えボタン44、通帳記入ボタン45、残高照会ボタン46、暗証番号変更ボタン47、定期預入ボタン48、クレジットボタン49、その他ボタン50を表示している。
その後、制御部210は、所望する取引に対応するボタンを利用者が押下すると、利用者との取引を開始する(ステップS311)。この際、所望する取引に対応するボタンを押下した利用者は、操作・表示部202に表示される操作案内に沿ってATM200との取引を行う。
なお、取引中の操作・表示部202には、硬貨の入金、及び出金の受付けを停止していることを示す「現在、硬貨のお取扱いをできません。」というメッセージを常時表示している。
一方、ステップS309における制御部210の指示により、硬貨入出金機構部204は、回復動作を実行する(ステップS312)。この回復動作は、利用者との取引と並行して行われる。具体的には、硬貨入出金機構部204は、駆動モータや搬送ベルトを適宜動作させるなどし、各部の温度を上げる、あるいは搬送路上の異物の排除などを行い、障害の除去を試みる。
そして、硬貨入出金機構部204は、授受準備動作と同様の動作確認を行い、障害の有無を検出する。この際、硬貨入出金機構部204は、動作不良や各種センサに異常などが検出されなければ、制御部210に対して障害から回復したことを示す回復信号を出力する。
利用者と取引中の制御部210は、回復信号を受信すると、硬貨入出金機構部204を用いた取引が可能な状態になったと判定し、硬貨入出金機構部204を用いた取引の受付けを開始する(ステップS313)。この際、制御部210の指示により、操作・表示部202は、「現在、硬貨のお取扱いをできません。」というメッセージの表示を取り消す。
なお、ステップS312において、硬貨入出金機構部204は、動作不良や各種センサの異常などが検出されると、制御部210に対して障害信号を出力せず、動作を停止する。
このようにして、ATM200は、省電力稼動状態から復帰して利用者との取引を行う。
次に、通常稼動状態から省電力稼動に移行する際の動作について、図6を用いて説明する。
なお、図6は省電力稼動移行処理の動作のフローチャートを示している。
まず、通常稼動状態にあるATM200の顧客センサ201が利用者を検知しなくなって一定時間が経過すると、制御部210は、図6に示すように、省電力稼動移行処理を開始する。
省電力稼動移行処理を開始すると、制御部210は、操作・表示部202にバックライトを消灯させる(ステップS401)。
その後、制御部210は、障害発生件数確認処理を開始する(ステップS402)。具体的には、制御部210は、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204で発生した障害発生件数を記憶部207から読み出す。
カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204の障害発生件数を読み出すと、制御部210は、カード・明細票機構部206の障害発生件数が3件(所定の回数)より少ないか否かを判定する(ステップS403)。
カード・明細票機構部206の障害発生件数が3件より少なければ(ステップS403:Yes)、制御部210は、カード・明細票機構部206への電力供給を停止する(ステップS404)。
一方、カード・明細票機構部206の障害発生件数が3件以上であれば(ステップS403:No)、制御部210は、カード・明細票機構部206には電力供給を継続する(ステップS405)。
カード・明細票機構部206への電力供給の停止、あるいは継続を決定すると、制御部210は、通帳機構部205の障害発生件数が3件(所定の回数)より少ないか否かを判定する(ステップS406)。通帳機構部205の障害発生件数が3件より少なければ(ステップS406:Yes)、制御部210は、通帳機構部205への電力供給を停止する(ステップS407)。
一方、通帳機構部205の障害発生件数が3件以上であれば(ステップS406:No)、制御部210は、通帳機構部205には電力供給を継続する(ステップS408)。
通帳機構部205への電力供給の停止、あるいは継続を決定すると、制御部210は、紙幣入出金機構部203の障害発生件数が3件(所定の回数)より少ないか否かを判定する(ステップS409)。紙幣入出金機構部203の障害発生件数が3件より少なければ(ステップS409:Yes)、制御部210は、紙幣入出金機構部203への電力供給を停止する(ステップS410)。
一方、紙幣入出金機構部203の障害発生件数が3件以上であれば(ステップS409:No)、制御部210は、紙幣入出金機構部203には電力供給を継続する(ステップS411)。
紙幣入出金機構部203への電力供給の停止、あるいは継続を決定すると、制御部210は、硬貨入出金機構部204の障害発生件数が3件(所定の回数)より少ないか否かを判定する(ステップS412)。硬貨入出金機構部204の障害発生件数が3件より少なければ(ステップS412:Yes)、制御部210は、硬貨入出金機構部204への電力供給を停止する(ステップS413)。
一方、硬貨入出金機構部204の障害発生件数が3件以上であれば(ステップS412:No)、制御部210は、硬貨入出金機構部204には電力供給を継続する(ステップS414)。その後、制御部210は、省電力稼動移行処理を終了して、省電力稼動状態となる。
このようにしてATM200は、通常稼動状態から省電力稼動に移行して消費電力を抑制する。
以上のような動作を実現するATM200、及び自動取引方法は、省電力稼動からの復帰時に取引に影響する障害が生じても、利用者の待ち時間が長くなることなく、取引を開始することができる。
具体的には、省電力稼動の際、電力供給が遮断されて稼動停止することで、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204の内部における各部温度が低下する。このため、搬送ベルトや潤滑剤の硬化による動作の抵抗増加などが生じて、駆動モータなどがスムーズに動作しないなどの障害が発生することがある。さらに、電力供給が再開された直後は、各種センサの感度が安定しない、あるいは初期駆動トルクによる搬送ベルトの損傷などが生じることがある。
このため、ATM200が利用者を検知して各部への電力供給を再開する、すなわち省電力稼動から復帰する際、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204に障害が発生していないかを検出することで、ATM200は、利用者との取引を開始した後にトラブルが生じることを防止することができる。
さらに、例えば硬貨入出金機構部204が障害を検出すると、ATM200は、硬貨入出金機構部204を用いた取引の受付けを停止する、つまり硬貨の取扱いを停止して利用者との取引を開始することで、顧客センサ201が利用者を検出してから取引を開始するまでの時間を障害の有無に関わらず一定にすることができる。
加えて、利用者との取引を開始する前に、ATM200は、取扱い可能な取引を判別することができるため、利用者が所望する取引に対応したボタンを押下する前に、取扱い可能な取引を利用者に対して通知することができる。
一方、障害が発生した硬貨入出金機構部204は、回復動作によって利用者との取引中に障害からの回復を試みることができる。このため、硬貨入出金機構部204の回復動作に要する時間が、利用者を検知してから取引を開始するまでの時間に含まれず、万一、障害が発生しても利用者の待ち時間が長くなることがない。
そして、硬貨入出金機構部204が出力した回復信号を受信すると、制御部210は、硬貨入出金機構部204を用いた取引の受付けを開始する、つまり硬貨の取扱いを開始することで、回復動作によって正常に稼動するような硬貨入出金機構部204を用いた取引が継続して停止することを防止できる。このため、利用者が引き続き取引を継続する場合、あるいは順番待ちの利用者がいる場合、ATM200は、障害が発生しても効率的に利用者との取引を行うことができる。
これにより、ATM200は、省電力稼動から復帰する際、硬貨入出金機構部204に障害があっても、利用者の待ち時間が一定にすることができ、さらに硬貨入出金機構部204の障害が解消されれば、硬貨入出金機構部204を用いた取引を開始することで、利用者の利便性を損なうことを防止できる。
従って、ATM200、及び自動取引方法は、省電力稼動からの復帰時に取引に影響する障害が生じても、利用者の待ち時間が長くなることなく、取引を開始することができる。
また、省電力稼動に移行する際、障害発生件数が3件以上のカード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、あるいは硬貨入出金機構部204には電力供給を継続することにより、省電力稼動から復帰する際に生じる障害によって、利用者の利便性が低下することを防止できる。
具体的には、省電力稼動に移行したことで、潤滑剤の硬化などによる抵抗増加による動作不良、温度低下による感度低下、あるいは授受準備動作による損傷などの障害が発生することがある。
そこで、障害発生件数が3件以上のカード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、あるいは硬貨入出金機構部204には、省電力稼動時においても電力供給を継続することで、省電力稼動に移行したことで障害が発生することを防止できる。
これにより、ATM200は、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、あるいは硬貨入出金機構部204を用いた取引の受付けが頻繁に停止することを防止できる。
加えて、障害発生件数が3件以上の場合、電力供給を継続することで、ATM200は、回復動作を頻繁に行うことによる消費電力の増加を抑制することができる。
従って、ATM200は、障害発生件数が3件以上であるカード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、あるいは硬貨入出金機構部204には電力供給を継続することで、利用者の利便性が低下することを防止できる。
なお、上述の実施例1において、省電力稼動へ移行する際、障害発生件数の閾値を3件より少ないか否かとしたが、これに限定せず、ATM200の設置環境、取引頻度などに応じて静的、あるいは動的な適宜の件数としてもよい。
例えば、1台のATM200において、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、あるいは硬貨入出金機構部204を用いた取引の頻度がそれぞれ異なることから、障害発生件数の閾値を、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204ごとに異なる件数としてもよい。
もしくは、障害発生件数の閾値を、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、あるいは硬貨入出金機構部204を用いた取引の頻度に応じて変更可能にしてもよい。
あるいは、ATM200の設置環境によってATM200の稼動頻度が異なるため、障害発生件数の閾値を、ATM200の設置環境による稼動頻度が低いほど件数を少なくするなどATM200の稼動頻度に応じて変更可能にしてもよい。
これにより、搬送ベルトの硬化や潤滑油の硬化など省電力稼動時間の長さによる障害の発生を抑制することができる。
また、障害発生件数が3件以上のカード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、あるいは硬貨入出金機構部204には電力供給を継続するとしたが、これに限定せず、障害発生頻度が高い場合、省電力稼動移行処理の対象外として、省電力稼動に移行することを規制してもよい。
また、ATM200の電源を落とすことでリセットされる障害発生件数が3件より少ないか否かで判定したが、これに限定せず、ATM200の電源を落としても障害発生件数がリセットされない構成とし、省電力稼動移行処理において、直近の月単位、日単位、週単位、あるいは数日間単位における障害発生件数が3件より少ないか否かで判定する構成としてもよい。
次に、上述の実施例1に対して省電力稼動状態から復帰する際の動作が異なる実施例2について、図7を用いて詳しく説明する。
なお、図7は実施例2における省電力稼動状態から通常稼動状態に移行する動作のシーケンス図を示している。
また、上述の実施例1と同じ構成は同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
まず、図7に示すように、省電力稼動状態にあるATM200の顧客センサ201が利用者を検出すると(ステップS501)、制御部210は、操作・表示部202に対して復帰画面30の表示を指示する。制御部210の指示により、操作・表示部202は、図4に示すように、利用者に対して省電力稼動状態からの復帰中を通知する復帰画面30を表示する(ステップS502)。
その後、制御部210は、経過時間をカウントするタイマー処理を開始する(ステップS503)。さらに、制御部210は、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204への電力供給を再開する(ステップS504)。
電力供給が再開されると、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204は、それぞれ授受準備動作を実行する。
具体的には、カード・明細票機構部206は、キャッシュカードや明細票の搬入出にかかる駆動モータや搬送ローラーの準備動作、各種センサの較正など各部を適宜動作させて動作確認を行う(ステップS505)。
この際、カード・明細票機構部206には、動作不良や各種センサの異常などが検出されず、授受準備動作を正常に完了したものとする。そして、カード・明細票機構部206は、制御部210に対して授受準備動作が正常に完了したことを示す正常信号を出力する。なお、この正常信号には、カード・明細票機構部206からの出力であることを示す情報が付与されているものとする。
通帳機構部205は、通帳の搬入出にかかる駆動モータや搬送ローラーの準備動作、各種センサの較正、及び印字準備動作など各部を適宜動作させて動作確認を行う(ステップS506)。
この際、通帳機構部205には、動作不良や各種センサの異常などが検出されず、授受準備動作を正常に完了したものとする。そして、通帳機構部205は、制御部210に対して授受準備動作が正常に完了したことを示す正常信号を出力する。なお、この正常信号には、通帳機構部205からの出力であることを示す情報が付与されているものとする。
紙幣入出金機構部203は、紙幣を搬送する駆動モータや搬送ベルトの準備動作、搬送路上の異物確認、及び金種や真偽を識別する各種センサの較正など各部を適宜動作させて動作確認を行う(ステップS507)。
この際、紙幣入出金機構部203には、動作不良や各種センサの異常などが検出されず、授受準備動作を正常に完了したものとする。そして、紙幣入出金機構部203は、制御部210に対して授受準備動作が正常に完了したことを示す正常信号を出力する。なお、この正常信号には、紙幣入出金機構部203からの出力であることを示す情報が付与されているものとする。
硬貨入出金機構部204は、硬貨を搬送する駆動モータや搬送ベルトの準備動作、搬送路上の異物確認、及び金種や真偽を識別する各種センサの較正など各部を適宜動作させて動作確認を行う(ステップS508)。
この際、硬貨入出金機構部204が動作不良あるいは各種センサの異常を検出したものとする。硬貨入出金機構部204は、硬貨を取扱うことが出来ない障害が発生したものとして、正常信号を出力しない。
ステップS503のタイマー処理開始から10秒(所定の時間)が経過すると、制御部210は、受信した正常信号に基づいて、障害発生件数を記憶する(ステップS509)。
具体的には、制御部210は、硬貨入出金機構部204からの正常信号を受信していないことから、硬貨入出金機構部204に何らかの障害が発生したと判定し、記憶部207から硬貨入出金機構部204の障害発生件数を読出し、これに1件を加算して記憶する。
その後、制御部210は、利用者の取引操作を受け付ける通常稼動に移行する(ステップS510)。この際、制御部210は、正常信号を受信していない硬貨入出金機構部204を用いた取引の受付けを停止する、すなわちATM200での硬貨の取扱いを停止して、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、及び紙幣入出金機構部203を用いた取引のみを受付ける。
さらに、制御部210は、操作・表示部202に対して初期画面40の表示を指示する。制御部210の指示により、操作・表示部202は、図5に示すように、利用者に所望する取引ボタンの押下を促す初期画面40を表示する(ステップS511)。
その後、制御部210は、所望する取引に対応するボタンを利用者が押下すると、利用者との取引を開始する(ステップS512)。この際、所望する取引に対応するボタンを押下した利用者は、操作・表示部202に表示される操作案内に沿ってATM200との取引を行う。
なお、取引中の操作・表示部202には、硬貨の入金、及び出金の受付けを停止していることを示す「現在、硬貨のお取扱いをできません。」というメッセージを常時表示している。
一方、ステップS508において正常信号を出力しなかった硬貨入出金機構部204は、自動的に回復動作を実行する(ステップS513)。この回復動作は、利用者との取引と並行して行われる。具体的には、駆動モータや搬送ベルトを適宜動作させるなどし、各部の温度を上げる、あるいは搬送路上の異物の排除などを行い、障害の除去を試みる。
そして、硬貨入出金機構部204は、授受準備動作と同様の動作確認を行い、障害の有無を検出する。この際、硬貨入出金機構部204は、動作不良や各種センサの異常などが検出されなければ、制御部210に対して障害から回復したことを示す回復信号を出力する。
利用者と取引中の制御部210は、回復信号を受信すると、硬貨入出金機構部204を用いた取引が可能な状態になったと判定し、硬貨入出金機構部204を用いた取引の受付けを開始する(ステップS514)。この際、制御部210の指示により、操作・表示部202は、「現在、硬貨のお取扱いをできません。」というメッセージの表示を取り消す。
なお、ステップS513において、硬貨入出金機構部204は、動作不良や各種センサの異常などが検出されると、その動作を停止する。
このようにして、ATM200は、省電力稼動状態から復帰して利用者との取引を行う。
以上のような動作を実現するATM200、及び自動取引方法は、省電力稼動からの復帰時に取引に影響する障害が生じても、利用者の待ち時間が長くなることなく、取引を開始することができる。
具体的には、万一、硬貨入出金機構部204に深刻な障害が発生し、何ら信号を出力できないような場合、ATM200が通常稼動に移行せず、利用者との取引が開始されないおそれがある。
そこで、タイマー処理によって経過時間をカウントし、制御部210が10秒以内に正常信号を受信しなければ、硬貨入出金機構部204に何らかの障害が発生したと判定することで、ATM200が通常稼動に移行しないことを防止できる。
これにより、ATM200は、硬貨入出金機構部204に何ら信号を出力できないような深刻な障害が発生しても、利用者を検出してから取引を開始するまでの時間が異常に長くなることなく、取引を開始することができる。
従って、ATM200は、顧客センサ201が利用者を検出してから取引を開始するまでの時間を障害の有無に関わらず確実に一定にして、利用者の利便性が低下することを防止できる。
なお、上述の実施例2において、タイマー処理の時間を10秒に設定したが、これに限定せず、ATM200の設置環境や取引頻度に応じて適宜設定してもよい。あるいは、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204が復帰に要する時間に応じて、一律、もしくは個別に設定してもよい。
また、上述の実施例1、及び実施例2では、自動取引装置としてATM200を用いて説明したが、これに限定せず、両替機、キャッシュディスペンサー、自動発券機、自動販売機などの自動取引装置であってもよい。
また、硬貨入出金機構部204が障害を検出した事例を説明したが、これに限定せず、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、あるいは紙幣入出金機構部203であっても同様の処理を行う。
また、電力供給の停止、及び再開を行う対象をカード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204としたが、これに限定せず、例えば利用者の静脈を読取る静脈読取機能を有する生体認証機構部(図示省略)などであってもよい。
また、電源部209から供給された電力を各部に供給する動作の制御を制御部210で行ったが、これに限定せず、電源部209と各部とを接続し、制御部210の指示により、電源部209が各部への電力供給を制御するようにしてもよい。
また、顧客センサ201が利用者を検知すると、省電力稼動からの復帰を開始するとしたが、これに限定せず、利用者が操作・表示部202に触れる、あるいはカード・明細票機構部206、もしくは通帳機構部205にカードや通帳を挿入することで省電力稼動からの復帰を開始してもよい。
また、店舗の営業終了後、ATM200の電源を落として、電源部209への電力供給が遮断されることで障害発生件数をリセットしたが、これに限定せず、障害発生件数をリセットする条件を別途設けてもよい。例えば、月単位、日単位、週単位、あるいは直近の数日間単位でリセットしてもよい。
また、障害発生件数を記憶部207に記憶したが、これに限定せず、制御部210のメモリ(図示省略)に記憶してもよい。
また、回復動作を授受準備動作とは異なる動作で説明したが、これに限定せず、所定の回数だけ授受準備動作を繰り返してもよい。
また、硬貨入出金機構部204が回復信号を出力すると、利用者との取引中であっても硬貨入出金機構部204を用いた取引を開始したが、これに限定せず、利用者との取引が完了したあとに、硬貨入出金機構部204を用いた取引を開始してもよい。
また、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、及び硬貨入出金機構部204が障害を検出する、あるいは回復信号を出力しなければ、制御部210は、障害が発生したことを、通信回線20を介してホストコンピュータ100にエラーログとして送信するようにしてもよい。
これにより、カード・明細票機構部206、通帳機構部205、紙幣入出金機構部203、あるいは硬貨入出金機構部204の障害発生件数を容易に把握することができ、保守点検を容易することができる。
200…ATM
201…顧客センサ
202…操作・表示部
203…紙幣入出金機構部
204…硬貨入出金機構部
205…通帳機構部
206…カード・明細票機構部
207…記憶部
210…制御部

Claims (4)

  1. 利用者を検出する利用者検出手段と、
    前記利用者による入力操作を許容する操作入力手段と、
    前記利用者と取引媒体の授受を行う少なくとも1つの媒体授受手段と、
    前記利用者検出手段が前記利用者を検知していない場合、前記媒体授受手段への電力供給を遮断し、前記利用者を検知すると前記媒体授受手段への電力供給を再開する電力供給制御手段とを備えた自動取引装置であって、
    前記媒体授受手段を、
    前記電力供給制御手段からの電力供給が再開した際、前記取引媒体の授受準備動作を実行し、前記授受準備動作において障害を検出すると回復動作を実行して、該回復動作後に前記授受準備動作における障害を検出しなければ、回復信号を出力する構成とし、
    前記媒体授受手段が前記授受準備動作において障害を検出すると、障害を検出した前記媒体授受手段を用いる特定の取引の受付けを停止して前記利用者との取引を開始するとともに、前記利用者との取引開始後に前記回復信号を取得すると、停止していた前記特定の取引の受付けを再開する特定取引一時停止手段を備え、さらに、
    前記媒体授受手段が前記授受準備動作において障害を検出すると、障害が検出された前記媒体授受手段の障害発生回数を記憶する記憶手段を備え、
    前記電力供給制御手段を、
    前記利用者検出手段が前記利用者を検知していない場合、前記障害発生回数が所定の回数以上の前記媒体授受手段には電力供給を継続する構成とし
    自動取引装置。
  2. 前記媒体授受手段を、
    前記授受準備動作において障害を検出しなければ、障害がないことを示す正常信号を前記特定取引一時停止手段に出力する構成とし、
    前記特定取引一時停止手段を、
    所定の時間、前記正常信号を取得しなければ、前記授受準備動作において障害を検出したものとして、前記正常信号を取得できない前記媒体授受手段を用いる特定の取引の受付けを停止して、前記利用者との取引を開始する構成とした
    請求項1に記載の自動取引装置
  3. 用者を検出する利用者検出手段と、
    前記利用者による入力操作を許容する操作入力手段と、
    前記利用者と取引媒体の授受を行う少なくとも1つの媒体授受手段と、
    前記利用者検出手段が前記利用者を検知していない場合、前記媒体授受手段への電力供給を遮断し、前記利用者を検知すると前記媒体授受手段への電力供給を再開する電力供給制御手段とを備えた自動取引装置であって、
    前記媒体授受手段を、
    前記電力供給制御手段からの電力供給が再開した際、前記取引媒体の授受準備動作を実行して、前記授受準備動作における障害を検出する構成とし、
    前記媒体授受手段が前記授受準備動作において障害を検出すると、障害が検出された前記媒体授受手段の障害発生回数を記憶する記憶手段を備え、
    前記電力供給制御手段を、
    前記利用者検出手段が前記利用者を検知していない場合、前記障害発生回数が所定の回数以上の前記媒体授受手段には電力供給を継続する構成とした
    自動取引装置。
  4. 利用者を検出する利用者検出手段と、前記利用者による入力操作を許容する操作入力手段と、前記利用者と取引媒体の授受を行う少なくとも1つの媒体授受手段と、前記利用者検出手段が前記利用者を検知していない場合、前記媒体授受手段への電力供給を遮断し、前記利用者を検知すると前記媒体授受手段への電力供給を再開する電力供給制御手段とを備えた装置を用いた自動取引方法であって、
    前記電力供給制御手段からの電力供給が再開した際、前記取引媒体の授受準備動作を実行し、前記授受準備動作において障害を検出すると回復動作を実行して、該回復動作後に前記授受準備動作における障害を検出しなければ、回復信号を出力する前記媒体授受手段が前記授受準備動作において障害を検出すると、障害が検出された前記媒体授受手段の障害発生回数を記憶手段により記憶し、さらに、
    特定取引一時停止手段により、障害を検出した前記媒体授受手段を用いる特定の取引の受付けを停止して前記利用者との取引を開始するとともに、前記利用者との取引開始後に前記回復信号を取得すると、停止していた前記特定の取引の受付けを再開し、
    前記電力供給制御手段により、前記利用者検出手段が前記利用者を検知していない場合、前記障害発生回数が所定の回数以上の前記媒体授受手段には電力供給を継続する
    自動取引方法。
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