JP6482485B2 - 自動取引装置及び繰り出し方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動取引装置及び繰り出し方法に関する。
自動取引装置(ATM:Automated Teller Machine)には、通帳がその最終ページがいっぱいになると新たに別の通帳に繰り越す、通帳繰り越し機能が備わっている。
このような自動取引装置では、収納部に縦向きに通帳が整列され、収納部内では、ばねの弾性力が利用された通帳押さえにより、整列された通帳が当該繰り出しローラ側に押圧されている。
自動取引装置は、通帳繰り越し機能により、格納部内の通帳が繰り出しローラの回転により下方に繰り出される。繰り出された通帳は、当該繰り出しローラの下方に配置された駆動ローラと繰り出しベルトとにより、さらに下方の搬送路に送られ、搬送路から印字部等に搬送されて、通帳の繰り越し処理を行う(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−293734号公報
しかし、上記自動取引装置では、収納部内に収納されている通帳は通帳押さえにより繰り出しローラ側に押圧されるために、収納部内に収納される通帳の冊数に応じて、通帳に対する繰り出しローラの摩擦力が変動する。また、繰り出しローラの回転により繰り出される通帳の厚さ、表面等の状態、また、繰り出しローラ、繰り出しベルトの繰り出し面の汚損等の状態によっても、通帳に対する繰り出しローラの摩擦力が変わってくる。
このように、通帳、繰り出しローラ、繰り出しベルト等の状態によっては、通帳を格納部から適切に繰り出せずに搬送路に送ることができない場合がある。また、繰り出せたとしても繰り出しベルトにより通帳を搬送路に適切に送れない場合もある。
本発明では、このような点を鑑みてなされたものであり、通帳を搬送路に適切に繰り出すことができる自動取引装置及び繰り出し方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、通帳を格納し、前記通帳を前記通帳の主面に対して垂直方向に移動させる移動部を含む格納部と、前記主面に対向配置され、前記移動部により移動されて前記主面が押圧された前記通帳を、回転して繰り出し方向に繰り出す第1繰り出しローラと、前記第1繰り出しローラから前記繰り出し方向側に離間して設けられ、前記第1繰り出しローラにより繰り出された前記通帳の前記主面を、回転して前記繰り出し方向に摩擦する第2繰り出しローラと、一端部が、前記第1繰り出しローラにより繰り出された前記通帳を前記第2繰り出しローラと挟み込むように配置され、他端部が、前記繰り出し方向側に配置され、前記第2繰り出しローラにより摩擦される前記主面の裏面を、走行して前記繰り出し方向に摩擦して、前記通帳を前記繰り出し方向に案内する繰り出しベルトと、前記第2繰り出しローラから前記繰り出し方向側に設けられ、前記繰り出しベルトにより案内された前記通帳を外部に搬送する搬送部と、を有し、前記通帳が前記繰り出し方向に繰り出されない繰り出しエラーが生じた際には、前記第1繰り出しローラと、前記第2繰り出しローラと、前記繰り出しベルトとにより、前記通帳を前記繰り出しエラーが生じた際よりも速く繰り出し方向に繰り出す、自動取引装置が提供される。
また、本発明の一観点によれば、上記自動取引装置の繰り出し方法が提供される。
開示の技術によれば、通帳の繰り出しエラーの発生を抑制し、装置休止率の増加を抑止することができる。
実施の形態の自動取引装置の外観の一例を示す図である。 実施の形態の自動取引装置のハードウェア構成例を示す図である。 実施の形態の自動取引装置が備える通帳処理ユニットの一例を示す図である。 実施の形態の自動取引装置が備える通帳処理ユニットの通帳繰り出し機構を示す図である。 実施の形態の自動取引装置が通帳処理ユニットで実行する通帳繰り越し処理内の通帳搬出(繰り出し)動作を表すフローチャート(その1)である。 実施の形態の自動取引装置が通帳処理ユニットで実行する通帳繰り越し処理内の通帳搬出(繰り出し)動作を表すフローチャート(その2)である。 実施の形態の自動取引装置が通帳処理ユニットで実行する通帳繰り出し処理における通帳繰り出し位置変更エラーを示す図である。 実施の形態の自動取引装置が通帳処理ユニットで実行する通帳繰り出し処理における通帳繰り出し位置変更を示す図である。 実施の形態の自動取引装置が通帳処理ユニットで実行する通帳繰り出し処理における通帳繰り出し位置変更リトライを示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
まず、実施の形態の自動取引装置について図1を用いて説明する。
図1は、実施の形態の自動取引装置の外観の一例を示す図である。
実施の形態における自動取引装置100の前面には、取引画面等を表示する表示ユニット120と、キャッシュカードが挿入/排出されるカード挿入/排出口131と、通帳が挿入/排出される通帳挿入/排出口201と、硬貨が入出金される硬貨入出金口141と、紙幣が入出金される紙幣入出金口151とが設けられている。
なお、キャッシュカードは、磁気ストライプまたはICチップの少なくともいずれかが備えられており、それらの記憶媒体には、銀行番号、店番号、口座番号等の情報が記憶されている。
次に、自動取引装置100のハードウェア構成の一例について図2を用いて説明する。
図2は、実施の形態の自動取引装置のハードウェア構成例を示す図である。
自動取引装置100は、自動取引装置100で実行される処理の制御を行う制御ユニット110と、利用者からの操作入力を受け付け、並びに、取引画面等を表示する表示ユニット120とを有する。また、自動取引装置100は、キャッシュカードをカード挿入/排出口131から挿入及び排出するカード処理ユニット130と、通帳を通帳挿入/排出口201から挿入及び排出する通帳処理ユニット200と、硬貨を硬貨入出金口141から入出金する硬貨処理ユニット140と、紙幣を紙幣入出金口151から入出金する紙幣処理ユニット150とを有する。
制御ユニット110は、CPU(Central Processing Unit)111と、RAM(Random Access Memory)112と、HDD(Hard Disk Drive)113と、グラフィック処理部114と、入出力インタフェース115と、通信制御部116とを備えており、これらの各部はバス117で相互に接続されている。
CPU111は、HDD113等の記憶媒体に記憶された各種プログラムを実行することにより、自動取引装置100全体を制御する。
RAM112には、CPU111に実行させるOS(Operating System)並びにプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM112には、CPU111による処理に必要な各種データが格納される。
HDD113には、自動取引装置100上のOSやアプリケーションのプログラムが格納される。また、HDD113には、CPU111による処理に必要な各種情報が格納される。
グラフィック処理部114には、表示ユニット120の表示部121が接続されている。グラフィック処理部114は、CPU111からの命令に従って所定の画面を表示ユニット120の表示部121に表示させる。
入出力インタフェース115には、表示ユニット120の入力検知部122と、カード処理ユニット130と、通帳処理ユニット200と、硬貨処理ユニット140と、紙幣処理ユニット150とが接続されている。入出力インタフェース115は、バス117を介してCPU111からの制御信号を各ユニットに通知し、各ユニットからの信号を同様にCPU111に通知する。
通信制御部116は、自動取引装置100の管理等を行うホストコンピュータ(図示を省略)とネットワークにより通信可能に接続されており、ホストコンピュータと信号の送受信を行う。
続いて、各ユニットについて説明する。
表示ユニット120は、表示部121と入力検知部122とを備え、グラフィック処理部114と入出力インタフェース115にそれぞれ接続されている。
表示部121は、例えば、モニタであって、グラフィック処理部114からの画面情報に基づいて、受付画面、取引画面等の取引を行うために必要な画面または案内を表示する。
入力検知部122は、表示部121が表示する画面に対する利用者のタッチを検知する、例えば、タッチパネルである。なお、入力検知部122が検知した画面のタッチ位置に表示されている取引内容が制御ユニット110のCPU111で実行される。
カード処理ユニット130は、カード挿入/排出口131から利用者により挿入されたカードに対して情報の読み出し等の処理を実行する。また、カード処理ユニット130は、取引が完了したら、カードを搬送させてカード挿入/排出口131から排出して利用者に返却する。
通帳処理ユニット200は、通帳挿入/排出口201から利用者により挿入された通帳を所定位置まで搬送し、利用者からの取引実行指示に応じて実行された取引の履歴等を通帳の頁に印字する。通帳処理ユニット200は、取引履歴等の印字が完了した通帳を搬送して、通帳挿入/排出口201から排出して、利用者に返却する。また、通帳処理ユニット200は、制御ユニット110からの制御信号に基づき、通帳繰り越し処理を実行する。なお、通帳処理ユニット200の詳細については後述する。
硬貨処理ユニット140及び紙幣処理ユニット150は、自動取引装置100で実行した取引に応じて、当該取引の形式に基づく金額に対応する硬貨及び紙幣の入金または出金を硬貨入出金口141及び紙幣入出金口151に対して実行する。
次に、通帳処理ユニット200の詳細について図3を用いて説明する。
図3は、実施の形態の自動取引装置が備える通帳処理ユニットの一例を示す図である。
通帳処理ユニット200は、通帳を受け付け、また、通帳を排出する通帳挿入/排出口201に接続された、通帳が搬送される搬送路202を有する。通帳処理ユニット200は、搬送路202沿いに、磁気処理部203と、光学読み取り部204と、印字部205と、頁捲り部206と、切り替えガイド部207と、通帳収容部208とを有する。そして、通帳処理ユニット200は、搬送路202に複数の搬送ローラ210と、捲りローラ211とが設けられている。
磁気処理部203は、通帳が任意の頁が開かれた状態で搬送路202を搬送される際に、通帳の表紙に設けられた磁気ストライプから情報の読み取り処理を実行し、また、磁気ストライプに対して情報の書き込み処理を実行する。
光学読み取り部204は、通帳が任意の頁が開かれた状態で搬送路202を搬送される際に、通帳の表紙の主面のバーコード、文字等の画像を読み取る、例えば、光学スキャナである。
印字部205は、通帳が任意の頁が開かれた状態で搬送路202を搬送される際に、搬送路202を搬送される通帳の頁に印字を行う。
頁捲り部206では、任意の頁が開かれた状態の通帳が搬送路202を搬送されて、当該通帳の頁が捲りローラ211の回転により捲られる。
切り替えガイド部207は、新たに通帳が繰り出されるまでの間、搬送路202を搬送した旧通帳を一時的に図3中右方向位置に退避させておく等の場合には、図3に示されるように、水平方向を向いている。切り替えガイド部207は、搬送路202を搬送した通帳を通帳収容部208に収容する場合には、回転して、通帳収容部208に通帳を搬送させる。
搬送ローラ210は、時計回り方向または反時計回り方向への回転に応じて、通帳挿入/排出口201から受け付けた通帳を搬送路202内部に搬送させ、また、搬送路202上の通帳を搬送させて通帳挿入/排出口201から排出させる。
さらに、通帳処理ユニット200は、繰り越し用の通帳を格納する格納部221,231,241,251と、第1繰り出しローラ222,232,242,252と、第2繰り出しローラ224,244と、繰り出しベルト225,235,245,255とを有する。
なお、格納部221,231,241,251には、例えば、表紙のデザインの異なる通帳がそれぞれ格納され、または、表紙が同一デザインの通帳が格納される等、適宜、通帳が格納される。
格納部221,231,241,251に格納されている通帳は、第1繰り出しローラ222,232,242,252により図3中下方にそれぞれ繰り出される。格納部221,231,241,251から繰り出された通帳は、第2繰り出しローラ224,244と繰り出しベルト225,235,245,255とにより搬送路202にそれぞれ搬送される。
なお、通帳処理ユニット200では、通帳繰り越し処理を実行する際には、格納部221,231,241,251のいずれかから通帳が一冊繰り出される。
また、通帳処理ユニット200は、CPU260を備えており、CPU111からの制御信号に基づき、搬送ローラ210と、捲りローラ211とを回転させ、磁気処理部203と、光学読み取り部204と、印字部205と、頁捲り部206と、切り替えガイド部207とを動作させる。また、通帳処理ユニット200では、CPU111からの繰り越し処理のための制御信号に基づき、第1繰り出しローラ222,232,242,252と、第2繰り出しローラ224,244と、繰り出しベルト225,235,245,255とを回転させて、通帳の繰り越し処理を実行する。
ここで、通帳処理ユニット200が有するこれらの通帳繰り出し機構の詳細について、図4を用いて説明する。
図4は、実施の形態の自動取引装置が備える通帳処理ユニットの通帳繰り出し機構を示す図である。
なお、図4(A)の通帳繰り出し機構220は、上記で説明した図3の左側の格納部221,231に付随した構成に対応し、図4(B)の通帳繰り出し機構240は、上記で説明した図3の右側の格納部241,251に付随した構成に対応する。
通帳繰り出し機構220は、移動部223,233をそれぞれ備える格納部221,231と,第1繰り出しローラ222,232と、第2繰り出しローラ224と、繰り出しベルト225,235と、センサ226,236とを有する。
格納部221,231には、縦方向に整列された複数の通帳Pが格納されており、通帳Pが移動部223,233により、第1繰り出しローラ222,232側に押圧されている。移動部223,233は、例えば、ばね等の弾性体の弾性力が利用されて複数の通帳Pを第1繰り出しローラ222,232側に押圧する。したがって、格納される通帳Pの冊数が増えるほど、移動部223,233の通帳Pに対する押圧力が増加する。
このようにして格納部221,231は、第1繰り出しローラ222,232を境に、対向配置されている。第1繰り出しローラ222,232は、時計回り方向、反時計回り方向にそれぞれ回転して、第1繰り出しローラ222,232側に押圧された最端の通帳Pを図4中下方向(繰り出し方向)に繰り出す。
第2繰り出しローラ224は、第1繰り出しローラ222,232から図4中下方向側(繰り出し方向側)に離間して配置されている。第2繰り出しローラ224は、第1繰り出しローラ222,232と共に時計回り方向、反時計回り方向にそれぞれ回転する。第2繰り出しローラ224は、第1繰り出しローラ222,232から繰り出された通帳Pの主面を繰り出し方向に摩擦する。
繰り出しベルト225,235は、それぞれローラ225a,225bとローラ235a,235bとに係合している。ローラ225a,235aは、第2繰り出しローラ224に接触して直線状になるように配置されており、第2繰り出しローラ224の回転に従動して回転する。したがって、第2繰り出しローラ224の回転に伴って、繰り出しベルト225,235は、繰り出し方向(図4中下方向側)に走行することができる。また、繰り出しベルト225,235の上端側(ローラ225a,235a)と、第2繰り出しローラ224との間に入り込んだ通帳Pは、主面が第2繰り出しローラ224により繰り出し方向に摩擦されて、主面の裏面側が繰り出しベルト225,235により繰り出し方向に摩擦されて、下方向側に引き込まれる。さらに、このようにして図4中下方向側に引き込まれた通帳Pは、走行する繰り出しベルト225,235により搬送路202(図3参照)に案内される。
センサ226,236は、いずれか一方から発光し、いずれか他方が受光する。センサ226,236は、出力される光が第2繰り出しローラ224の下側を通過するように配置される(図4中のセンサ226,236間の破線)。センサ226,236は、格納部221,231から繰り出された通帳Pにより光が一旦遮られ、その後に再び光を受光することで、通帳Pが適切に搬送路202に繰り出されたことを検知する。
したがって、次の場合には繰り出しエラーであると判断される。すなわち、通帳Pが格納部221,231から繰り出されたにも関わらず、センサ226,236が光の遮りを検知しない場合には、通帳Pがセンサ226,236に到達しておらず、第1繰り出しローラ222,232で何等かのエラーが発生したものと判断される。
または、通帳Pが格納部221,231から繰り出されたにも関わらず、センサ226,236が光の遮りを検知した後、再び受光を検知しない場合には、通帳Pがセンサ226,236を通過しておらず、第2繰り出しローラ224(または繰り出しベルト225,235)で何等かのエラーが発生したものと判断される。
なお、センサ226,236により、繰り出される通帳Pによる光の遮りが検知されると、第2繰り出しローラ224は、第1繰り出しローラ222,232とは独立して回転するようになり、第1繰り出しローラ222,232は、自由に空転するようになる。
一方、通帳繰り出し機構240も、通帳繰り出し機構220と同様に、移動部243,253をそれぞれ備える格納部241,251と,第1繰り出しローラ242,252と、第2繰り出しローラ244と、繰り出しベルト245,255と、センサ246,256とを有する。
なお、通帳繰り出し機構240が有するこれらの構成は、通帳繰り出し機構220が有する移動部223,233をそれぞれ備える格納部221,231と,第1繰り出しローラ222,232と、第2繰り出しローラ224と、繰り出しベルト225,235と、センサ226,236と同様の機能を有する。このため、これらの機能の説明については省略する。
次に、このような自動取引装置100が通帳処理ユニット200で実行する通帳繰り越し処理内の通帳搬出(繰り出し)動作について図5及び図6並びに図7〜図9を用いて説明する。
図5及び図6は、実施の形態の自動取引装置が通帳処理ユニットで実行する通帳繰り越し処理内の通帳搬出(繰り出し)動作を表すフローチャートである。
なお、図5及び図6では、通帳繰り越し処理内の通帳搬出(繰り出し)動作のフローチャートに対して、通帳繰り越し処理内の通帳搬出(繰り出し)動作で実行される繰り出し時の各種ローラの回転条件を併記している。また、回転条件の上段は、各種ローラのモータ切り替え周波数(PPS)を、下段は、各種ローラのステップ数をそれぞれ表している。モータ切り替え周波数(PPS)が大きい程、各種ローラの回転速度が速いことを表す。ステップ数において、各種ローラを繰り出し方向側に回転させる場合を「(正)」と、繰り出し方向に対して逆方向側に回転させる場合を「(逆)」とそれぞれ表している。
また、図7は、実施の形態の自動取引装置が通帳処理ユニットで実行する通帳繰り出し処理における通帳繰り出し位置変更エラーを示す図である。
図8は、実施の形態の自動取引装置が通帳処理ユニットで実行する通帳繰り出し処理における通帳繰り出し位置変更を示す図である。
図9は、実施の形態の自動取引装置が通帳処理ユニットで実行する通帳繰り出し処理における通帳繰り出し位置変更リトライを示す図である。
自動取引装置100では、ユーザから表示ユニット120を介して、通帳繰り越し処理の要求の操作入力を受け付けると、制御ユニット110が、通帳処理ユニット200に対して、通帳繰り越し処理の制御信号を通知する。
通帳処理ユニット200では、CPU260が制御ユニット110からの通帳繰り越し処理の制御信号を受け付けて、以下の処理を実行する。
なお、以下の処理では、通帳繰り出し機構220(格納部221側)で通帳繰り越し処理内の通帳搬出(繰り出し)動作が行われるまでを例に挙げて説明する。(通帳搬出後の印字や頁捲り動作等は省略する)
また、以下の処理は、通帳繰り出し機構220(格納部231側)、通帳繰り出し機構240でも同様に実行することができる。
[ステップS1] CPU260は、第1繰り出しローラ222と、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)とを回転させて、複数の通帳Pのうち第1繰り出しローラ222側に押圧された最端の通帳P1の繰り出し位置を下側(繰り出し方向)に移動(変更)させる。この際の通帳P1の繰り出し位置の変更では、通帳P1の上端部が第1繰り出しローラ222から離れるように、通帳P1を下側に移動させることを目的とする。
なお、通帳P1の繰り出し位置を変更させる理由等については後述するが、従来は、第1繰り出しローラ222の上側を通帳P1の繰り出し位置としていた。
また、この際、第1繰り出しローラ222は、2種類の回転をそれぞれ行って、これを1セットとする繰り出しを行う。具体的には、第1繰り出しローラ222は、モータ切り替え周波数が500(PPS)であり、そのステップ数が500(回)で繰り出し(正)方向に回転して(1種目)、さらに、モータ切り替え周波数が500(PPS)であり、そのステップ数が1500(回)で繰り出し(正)方向に回転する(2種目)。
[ステップS2] CPU260は、ステップS1の通帳繰り出し位置変更の際にエラーが生じたか否かを判定する。
次の処理は、通帳繰り出し位置変更エラーが生じた場合には、ステップS3の処理が実行され、通帳繰り出し位置変更エラーが生じずに適切に通帳繰り出し位置変更が行われた場合には、ステップS25の処理が実行される。
なお、この際の通帳繰り出し位置変更エラーについて説明する。
第1繰り出しローラ222で通帳P1を繰り出し方向(図4中下方向側)に繰り出す。この際、第1繰り出しローラ222は通帳P1を適切に繰り出すことができずに、例えば、図7に示されるように、通帳P1が、第2繰り出しローラ224と繰り出しベルト225との間に入って行けず、センサ226,227が通帳P1を検出することができない。この場合に、CPU260は、通帳繰り出し位置変更エラーと判断する。
また、通帳繰り出し位置変更エラーが生じずに適切に通帳繰り出し位置変更が行われると、図8に示されるように、通帳P1は、その上端部が第1繰り出しローラ222から離れるように、図8中下方向側に移動される。
既述の通り、格納部221の移動部223は、ばねの弾性力を利用して複数の通帳Pを第1繰り出しローラ222側に押圧している。このため、格納部221に収納される通帳Pの冊数が多いほど、通帳Pに対する押圧力も増加する。したがって、格納部221に収納可能な通帳Pの最大冊数が収納されると、通帳Pに対する押圧力も最大となる。このような状態から、第1繰り出しローラ222により通帳P1を繰り出そうとすると、通帳P1に対する押圧力が大きいために、第1繰り出しローラ222で通帳P1を適切に繰り出すことができずに繰り出しエラーが生じるおそれがある。
そこで、予め、通帳P1の上端部が第1繰り出しローラ222から離れるように図8中下方向側に移動させておく。これにより、通帳P1を繰り出す際には、第1繰り出しローラ222の回転による繰り出しに対する寄与が減少して、通帳P1は第2繰り出しローラ(並びに繰り出しベルト225)により安定して引き込まれて搬送路202に送られるようになる。したがって、第1繰り出しローラ222による繰り出しエラーの発生が抑制される。
なお、このように通帳P1の繰り出し位置が図8中下方向側に変更されると、センサ226,236による受光が遮られて、既述の通り、第2繰り出しローラ224は、第1繰り出しローラ222から独立して回転するようになる。
[ステップS3] CPU260は、通帳繰り出し位置変更リトライ(1回目)として、第1繰り出しローラ222と、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)と、を回転させて、再び、通帳P1の繰り出し位置を下側(繰り出し方向)に移動(変更)させる。
この際、ステップS1と同様に、第1繰り出しローラ222は、モータ切り替え周波数が500(PPS)であり、そのステップ数が500(回)で繰り出し(正)方向に回転して(1種目)、さらに、モータ切り替え周波数が500(PPS)であり、そのステップ数が1500(回)で繰り出し(正)方向に回転する(2種目)。
[ステップS4] CPU260は、ステップS3の通帳繰り出し位置変更の際にエラーが生じたか否かを判定する。
次の処理は、通帳繰り出し位置変更エラーが生じた場合には、ステップS5の処理が実行され、通帳繰り出し位置変更エラーが生じずに適切に通帳繰り出し位置変更が行われた場合には、ステップS25の処理が実行される。
[ステップS5] CPU260は、通帳繰り出し位置変更リトライ(2回目)として、第1繰り出しローラ222と、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)とを回転させて、再び、通帳P1の繰り出し位置を下側(繰り出し方向)に移動(変更)させる。
但し、第1繰り出しローラ222は、モータ切り替え周波数が2000(PPS)でありステップS1,S3の1種目よりも速く、そのステップ数が100(回)で繰り出し方向の逆方向に回転する(1種目)。
このような第1繰り出しローラ222の回転により、図9に示されるように、第2繰り出しローラ224と繰り出しベルト225との間に入り込めなかった通帳P1を一旦繰り出し方向の逆方向(図9中上方向)に移動させて、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)または、その付近から離す。
さらに、モータ切り替え周波数が2000(PPS)でありステップS1,S3の2種目よりも速く、そのステップ数が250(回)で繰り出し(正)方向に回転する(2種目)。
このような第1繰り出しローラ222の回転により、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)から一旦離された通帳P1が、再び、ステップS1,S3の場合よりも速く、第2繰り出しローラ224と繰り出しベルト225との間に向けて繰り出される。このため、勢い付けられた通帳P1は、第2繰り出しローラ224と繰り出しベルト225との間に入り込み易くなる。
[ステップS6] CPU260は、ステップS5の通帳繰り出し位置変更の際にエラーが生じたか否かを判定する。
次の処理は、通帳繰り出し位置変更エラーが生じた場合には、ステップS7の処理が実行され、通帳繰り出し位置変更エラーが生じずに適切に通帳繰り出し位置変更が行われた場合には、ステップS25の処理が実行される。
なお、以下の[ステップS7]〜[ステップS22]では、ステップS5,S6と同様の通帳繰り出し位置変更リトライの処理が10回目まで繰り返される。
[ステップS23] CPU260は、通帳繰り出し位置変更リトライ(11回目)として、第1繰り出しローラ222と、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)とを回転させて、再び、通帳P1の繰り出し位置を下方向側(繰り出し方向)に移動(変更)させる。
但し、第1繰り出しローラ222は、モータ切り替え周波数が2000(PPS)でありステップS1,S3の1種目よりも速く、そのステップ数が100(回)で繰り出し方向の逆方向に回転する(1種目)。
さらに、モータ切り替え周波数が2000(PPS)でありステップS1,S3の2種目よりも速く、そのステップ数が250(回)で繰り出し(正)方向に回転する(2種目)。
[ステップS24] CPU260は、ステップS23の通帳繰り出し位置変更の際にエラーが生じたか否かを判定する。
次の処理は、通帳繰り出し位置変更エラーが生じた場合には、ステップS51の処理が実行され、通帳繰り出し位置変更エラーが生じずに適切に通帳繰り出し位置変更が行われた場合には、ステップS25の処理が実行される。
なお、一例として、ステップS1の回転条件で、通帳繰り出し位置変更リトライ(2回目)まで行った場合に要する時間は、約16.2秒である。一方、ステップS1〜S24に要する時間は、約21.8秒である。ステップS1〜S24の方が5秒ほど時間を要しているものの、ユーザに待機させるための超過時間として5秒程度が限度である。また、通帳繰り出し位置変更処理におけるリトライの回数は、11回に限らず、それよりも少なくても、多くても構わない。但し、既述の通り、ユーザに待機させるための超過時間は5秒程度が限度であるために、リトライの回数は11回程度までが好ましい。
[ステップS25] CPU260は、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)を回転させて、ステップS1〜S24で繰り出し位置を繰り出し方向側に変更した通帳P1を繰り出し方向に引き込み、搬送路202に案内する。
また、この際、第2繰り出しローラ224は、1種類の回転を行って、これを1セットとする引き込みを行う。具体的には、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)は、モータ切り替え周波数が500(PPS)であり、そのステップ数が1000(回)で繰り出し(正)方向に回転する(1種目)。
[ステップS26] CPU260は、ステップS25の通帳の引き込みの際にエラーが生じたか否かを判定する。
次の処理は、通帳の引き込みエラーが生じた場合には、ステップS27の処理が実行され、通帳の引き込みエラーが生じずに適切に通帳を繰り出し方向に引き込み、搬送路202に案内することができた場合には、通帳の繰り越し処理内の通帳搬出(繰り出し)動作が終了する。
[ステップS27] CPU260は、通帳の引き込みリトライ(1回目)として、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)を回転させて、再び、通帳P1を繰り出し方向に引き込み、搬送路202に案内する。
この際、第2繰り出しローラ224は、モータ切り替え周波数が2000(PPS)であってステップS25よりも速く、そのステップ数が1000(回)で繰り出し(正)方向に回転する(1種目)。
このような第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)の回転により、通帳P1が、再び、ステップS25よりも速く、繰り出し方向側に引き込まれる。このため、勢い付けられた通帳P1は、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)に引き込まれ易くなる。
[ステップS28] CPU260は、ステップS27の通帳の引き込みの際にエラーが生じたか否かを判定する。
次の処理は、通帳の引き込みエラーが生じた場合には、ステップS29の処理が実行され、通帳の引き込みエラーが生じずに適切に通帳を繰り出し方向に引き込み、搬送路202に案内することができた場合には、通帳の繰り越し処理内の通帳搬出(繰り出し)動作が終了する。
[ステップS29] CPU260は、通帳の引き込みリトライ(2回目)として、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)を回転させて、再び、通帳P1の繰り出し方向に引き込み、搬送路202に案内する。
また、この際、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)は、2種類の回転をそれぞれ行って、これを1セットとする引き込みを行う。
具体的には、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)は、モータ切り替え周波数が2000(PPS)であってステップS25よりも速く、そのステップ数が60(回)で繰り出し方向の逆方向に回転する(1種目)。
このような第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)の回転により、通帳P1を一旦繰り出し方向の逆方向(図8中上方)に移動させる。
さらに、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)は、モータ切り替え周波数が2000(PPS)であり、そのステップ数が1000(回)で繰り出し(正)方向に回転する(2種目)。
このような第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)の回転により、一旦繰り出し方向の逆方向に移動された通帳P1が、再び、ステップS25よりも速く、繰り出し方向に引き込まれる。例えば、通帳P1が第2繰り出しローラ224と繰り出しベルト225との間に詰まることで引き込みエラーが生じている場合には、通帳P1は一旦繰り出し方向の逆方向に移動されることで、この詰まりが解消される。これにより、通帳P1は、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)に引き込まれ易くなり、搬送路202に安定して案内されるようになる。
[ステップS30] CPU260は、ステップS29の通帳の引き込みの際にエラーが生じたか否かを判定する。
次の処理は、通帳の引き込みエラーが生じた場合には、ステップS31の処理が実行され、通帳の引き込みエラーが生じずに適切に通帳を繰り出し方向に引き込み、搬送路202に案内することができた場合には、通帳の繰り越し処理内の通帳搬出(繰り出し)動作が終了する。
なお、以下の[ステップS31]〜[ステップS48]では、ステップS29,S30と同様の通帳引き込みリトライの処理が11回目まで繰り返される。
[ステップS49] CPU260は、通帳の引き込みリトライ(12回目)として、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)を回転させて、再び、通帳P1の繰り出し方向に引き込み、搬送路202に案内する。
また、この際、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)は、2種類の回転をそれぞれ行って、これを1セットとする繰り出しを行う。
具体的には、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)は、モータ切り替え周波数が2000(PPS)であってステップS25よりも速く、そのステップ数が60(回)で繰り出し方向の逆方向に回転する(1種目)。
さらに、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)は、モータ切り替え周波数が2000(PPS)であり、そのステップ数が1000(回)で繰り出し(正)方向に回転する(2種目)。
[ステップS50] CPU260は、ステップS49の通帳の引き込みの際にエラーが生じたか否かを判定する。
次の処理は、通帳の引き込みエラーが生じた場合には、ステップS51の処理が実行され、通帳の引き込みエラーが生じずに適切に通帳を繰り出し方向に引き込み、搬送路202に案内することができた場合には、通帳の繰り越し処理内の通帳搬出(繰り出し)動作が終了する。
なお、一例として、ステップS25のあと、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)が、モータ切り替え周波数が500(PPS)で、そのステップ数が60(回)で繰り出し方向の逆方向に回転し(1種目)、さらに、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)が、モータ切り替え周波数が500(PPS)で、そのステップ数が1000(回)で繰り出し(正)方向に回転して(2種目)、1セットとする通帳引き込みリトライを2回行う。さらに、その後、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)が、モータ切り替え周波数が500(PPS)で、そのステップ数が5(回)で繰り出し方向の逆方向に回転し(1種目)、さらに、第2繰り出しローラ224(並びに繰り出しベルト225)が、モータ切り替え周波数が500(PPS)で、そのステップ数が1000(回)で繰り出し(正)方向に回転して(2種目)、1セットとする通帳引き込みリトライを2回行う。この場合に要する時間は、約12.2秒である。一方、ステップS25〜S50に要する時間も、約12.2秒である。また、通帳引き込み処理におけるリトライの回数は、12回に限らず、それよりも少なくても、多くても構わない。但し、ユーザに待機させるための超過時間は5秒程度が限度であるために、それに対応するリトライの回数までが好ましい。
[ステップS51] CPU260は、通帳処理ユニット200を休止して、通帳繰り越し処理を終了する。
以上の処理により、ステップS26,S28,S30,S32,S34,S36,S38,S40,S42,S44,S46,S48,S50で通帳P1の引き込みエラーが無く、通帳P1が適切に引き込まれて、搬送路202に安定して案内されると、通帳P1は搬送路202を搬送ローラ210により搬送されて、印字処理等(詳細は省略)が行われ、通帳挿入/排出口201から通帳P1が排出されて、通帳繰り越し処理が終了する。
上記自動取引装置100の通帳処理ユニット200は、通帳を格納し、通帳を通帳の主面に対して垂直方向に移動させる移動部223,233,243,253を含む格納部221,231,241,251を有する。また、通帳処理ユニット200は、通帳の主面に対向配置され、移動部223,233,243,253により移動されて当該主面が押圧された通帳を、回転して繰り出し方向に繰り出す第1繰り出しローラ222,232,242,252を有する。また、通帳処理ユニット200は、第1繰り出しローラ222,232,242,252から繰り出し方向側に設けられ、第1繰り出しローラ222,232,242,252により繰り出された通帳の主面を、回転して繰り出し方向に摩擦する第2繰り出しローラ224,244を有する。また、通帳処理ユニット200は、一端部が、第1繰り出しローラ222,232,242,252により繰り出された通帳を第2繰り出しローラ224,244と挟み込むように配置され、他端部が、繰り出し方向側に配置され、第2繰り出しローラ224,244により摩擦される主面の裏面を、走行して繰り出し方向に摩擦して、通帳を繰り出し方向側に案内する繰り出しベルト225,235,245,255を有する。さらに、通帳処理ユニット200は、第2繰り出しローラ224,244から繰り出し方向側に設けられ、繰り出しベルト225,235,245,255により案内された通帳を外部に搬送する搬送路202を有する。
このような自動取引装置100の通帳処理ユニット200では、第1繰り出しローラ222,232,242,252と、第2繰り出しローラ224,244(並びに繰り出しベルト225,235,245,255)とにより通帳を、繰り出し方向に繰り出して第1繰り出しローラ222,232,242,252から離れる位置に移動させる。これにより、第1繰り出しローラ222,232,242,252により通帳を繰り出そうとすると、移動部223,233,243,253から通帳Pに対する押圧力が大きい際に、第1繰り出しローラ222,232,242,252で通帳を適切に繰り出すことができない繰り出しエラーの発生を防止することができるようになる。そして、第2繰り出しローラ224,244(並びに繰り出しベルト225,235,245,255)により、通帳を安定して繰り出し方向に引き込み、搬送路202に案内することができるようになる。したがって、自動取引装置100の通帳処理ユニット200における装置の休止率を低減することができる。
また、自動取引装置100の通帳処理ユニット200では、通帳の繰り出し、引き込みの際にエラーが生じた際には、第1繰り出しローラ222,232,242,252と、第2繰り出しローラ224,244(並びに繰り出しベルト225,235,245,255)との回転速度を、エラーが生じた際よりも速くして、通帳の繰り出し、引き込みを再び行う。さらに、自動取引装置100の通帳処理ユニット200では、第1繰り出しローラ222,232,242,252と、第2繰り出しローラ224,244(並びに繰り出しベルト225,235,245,255)とを、繰り出し方向の逆方向に一旦回転させる。これにより、適切に繰り出されず、また、適切に引き込まれなかった通帳が、安定して繰り出され、また、安定して引き込まれるようになる。したがって、自動取引装置100の通帳処理ユニット200における装置の休止率を低減することができる。
上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、コンピュータが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体には、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記憶媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)等がある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。光磁気記憶媒体には、MO(Magneto - Optical disk)等がある。半導体メモリには、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のフラッシュメモリがある。
上記プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータに格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
上記プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム若しくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、プログラムで記述された処理の一部または全てを、電子回路に置き換えることが可能である。例えば、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現してもよい。
なお、上述の実施の形態は、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
さらに、上述の実施の形態は、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、説明した正確な構成及び応用例に限定されるものではない。
200 通帳処理ユニット
201 通帳挿入/排出口
202 搬送路
203 磁気処理部
204 光学読み取り部
205 印字部
206 頁捲り部
207 切り替えガイド部
208 通帳収容部
210 搬送ローラ
211 捲りローラ
220,240 通帳繰り出し機構
221,231,241,251 格納部
222,232,242,252 第1繰り出しローラ
223,233 移動部
224,244 第2繰り出しローラ
225,235,245,255 繰り出しベルト
225a,225b,235a,235b ローラ
226,236 センサ

Claims (7)

  1. 通帳を格納し、前記通帳を前記通帳の主面に対して垂直方向に移動させる移動部を含む格納部と、
    前記主面に対向配置され、前記移動部により移動されて前記主面が押圧された前記通帳を、回転して繰り出し方向に繰り出す第1繰り出しローラと、
    前記第1繰り出しローラから前記繰り出し方向側に離間して設けられ、前記第1繰り出しローラにより繰り出された前記通帳の前記主面を、回転して前記繰り出し方向に摩擦する第2繰り出しローラと、
    一端部が、前記第1繰り出しローラにより繰り出された前記通帳を前記第2繰り出しローラと挟み込むように配置され、他端部が、前記繰り出し方向側に配置され、前記第2繰り出しローラにより摩擦される前記主面の裏面を、走行して前記繰り出し方向に摩擦して、前記通帳を前記繰り出し方向に案内する繰り出しベルトと、
    前記第2繰り出しローラから前記繰り出し方向側に設けられ、前記繰り出しベルトにより案内された前記通帳を外部に搬送する搬送部と、
    を有し、
    前記通帳が前記繰り出し方向に繰り出されない繰り出しエラーが生じた際には、前記第1繰り出しローラと、前記第2繰り出しローラと、前記繰り出しベルトとにより、前記通帳を前記繰り出しエラーが生じた際よりも速く繰り出し方向に繰り出す、
    ことを特徴とする自動取引装置。
  2. 前記通帳の前記繰り出しエラーが前記第2繰り出しローラと前記繰り出しベルトとの間で生じた際には、
    前記第1繰り出しローラの回転速度を、前記繰り出しエラーが生じた際の前記第1繰り出しローラの回転速度よりも速くして、前記通帳の繰り出しを再び行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の自動取引装置。
  3. 前記第1繰り出しローラを前記繰り出し方向の逆方向に回転させて、前記通帳を前記第2繰り出しローラと前記繰り出しベルト乃至その付近から分離させて、
    再び、前記第1繰り出しローラを前記繰り出し方向に回転させて、前記通帳を前記第2繰り出しローラと前記繰り出しベルトとの間に繰り出す、
    ことを特徴とする請求項2記載の自動取引装置。
  4. 前記通帳の前記繰り出しエラーが前記第1繰り出しローラで生じた際には、
    前記第2繰り出しローラと前記繰り出しベルトとの回転速度を、前記繰り出しエラーが生じた際の前記第2繰り出しローラと前記繰り出しベルトとの回転速度よりも速くして、前記通帳の繰り出しを再び行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の自動取引装置。
  5. 前記第2繰り出しローラと前記繰り出しベルトとを、前記繰り出し方向の逆方向に回転させて、前記通帳を前記逆方向に移動させて、
    再び、前記第2繰り出しローラと前記繰り出しベルトとを前記繰り出し方向に回転させて、前記通帳を移動させる、
    ことを特徴とする請求項4記載の自動取引装置。
  6. 前記格納部から前記通帳を繰り出す前に、
    前記第1繰り出しローラと、前記第2繰り出しローラと、前記繰り出しベルトとにより前記通帳を、前記繰り出し方向に繰り出して前記第1繰り出しローラから離れる位置に移動させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の自動取引装置。
  7. 通帳を格納し、前記通帳を前記通帳の主面に対して垂直方向に移動させる移動部を含む格納部と、前記主面に対向配置され、前記移動部により移動されて前記主面が押圧された前記通帳を、回転して繰り出し方向に繰り出す第1繰り出しローラと、
    前記第1繰り出しローラから前記繰り出し方向側に離間して設けられ、前記第1繰り出しローラにより繰り出された前記通帳の前記主面を、回転して前記繰り出し方向に摩擦する第2繰り出しローラと、一端部が、前記第1繰り出しローラにより繰り出された前記通帳を前記第2繰り出しローラと挟み込むように配置され、他端部が、前記繰り出し方向側に配置され、前記第2繰り出しローラにより摩擦される前記主面の裏面を、走行して前記繰り出し方向に摩擦して、前記通帳を前記繰り出し方向に案内する繰り出しベルトと、
    前記第2繰り出しローラから前記繰り出し方向側に設けられ、前記繰り出しベルトにより案内された前記通帳を外部に搬送する搬送部と、を有する自動取引装置が、
    前記通帳が前記繰り出し方向に繰り出されない繰り出しエラーが生じた際には、前記第1繰り出しローラと、前記第2繰り出しローラと、前記繰り出しベルトとにより、前記通帳を前記繰り出しエラーが生じた際よりも速く繰り出し方向に繰り出す、
    ことを特徴とする自動取引装置の繰り出し方法。
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