JP7435133B2 - 現金取扱い装置 - Google Patents

現金取扱い装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7435133B2
JP7435133B2 JP2020055437A JP2020055437A JP7435133B2 JP 7435133 B2 JP7435133 B2 JP 7435133B2 JP 2020055437 A JP2020055437 A JP 2020055437A JP 2020055437 A JP2020055437 A JP 2020055437A JP 7435133 B2 JP7435133 B2 JP 7435133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cash
residual
box
location
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020055437A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021157366A (ja
Inventor
浩一 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2020055437A priority Critical patent/JP7435133B2/ja
Publication of JP2021157366A publication Critical patent/JP2021157366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7435133B2 publication Critical patent/JP7435133B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、現金取扱い装置に関する。
近年、百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどといった小売業の店舗に設置される現金取扱い装置が知られている。かかる現金取扱い装置には、装置内の残留物を検知するためのセンサ(残留センサ)が設けられる場合がある(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、装置内に障害が発生した場合、残留センサの状態に基づいて、残留センサによって残留物が検知された場合には、現金の受け取りを誘導することがある。現金の受け取り誘導は、受け取りを誘導するメッセージを画面に表示させたり、受け取りを誘導するメッセージをレシートに印字したりすることによって実現され得る。
特開2017-168022号公報
しかし、実際には装置内に現金が残留しているにも関わらず、残留センサによって残留現金が検知されない場合がある。例えば、残留センサによって検知不可能な位置に現金が残留してしまった場合には、残留センサによって残留現金が検知されない可能性がある。さらに、残留センサが故障している場合などには、残留センサによって残留現金が検知されない可能性がある。
このような場合には、残留現金の受け取り誘導がなされずに装置内の残留現金が利用者によって受け取られないまま障害を回復させるための措置が正常に施された場合、第三者に残留現金が不正に受け取られてしまう可能性がある。そこで、装置内の残留現金の受け取りをより確実に操作者に行わせることが可能な技術が提供されることが望まれる。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、現金が出金される出金箱と、現金を返却する返却箱と、装置内に障害が発生した場合、前記装置の動作状態に基づいて、前記出金箱と前記返却箱の一方または双方を残留現金が生じる残留箇所として特定し、前記残留箇所からの前記残留現金の受け取りを誘導する制御部と、を備え、前記制御部は、前記障害が発生した際の取引種別に基づいて、前記動作状態および残留センサによる検知結果のいずれに基づいて前記残留箇所を特定するかを制御する、現金取扱い装置が提供される。
前記制御部は、前記取引種別が入金または出金である場合には、前記動作状態に基づいて前記残留箇所を特定してもよい。
前記制御部は、前記取引種別が入金または出金である場合には、前記動作状態に基づいて第1の残留箇所を特定するとともに、前記残留センサによる検知結果に基づいて第2の残留箇所を特定し、前記第1の残留箇所と前記第2の残留箇所との少なくともいずれか一方に含まれる第3の残留箇所を特定し、前記第3の残留箇所からの残留現金の受け取りを誘導してもよい。
また、本発明の他の観点によれば、現金が出金される出金箱と、現金を返却する返却箱と、装置内に障害が発生した場合、前記装置の動作状態に基づいて、前記出金箱と前記返却箱の一方または双方を残留現金が生じる残留箇所として特定し、前記残留箇所からの前記残留現金の受け取りを誘導する制御部と、を備え、前記制御部は、前記動作状態が、入金計数中、現金の返却中および現金の収納中のいずれかである場合には、前記返却箱を前記残留箇所として特定する、現金取扱い装置が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、現金が出金される出金箱と、現金を返却する返却箱と、装置内に障害が発生した場合、前記装置の動作状態に基づいて、前記出金箱と前記返却箱の一方または双方を残留現金が生じる残留箇所として特定し、前記残留箇所からの前記残留現金の受け取りを誘導する制御部と、を備え、前記制御部は、前記動作状態が、還流庫から回収庫への売上移動中である場合には、前記出金箱および前記返却箱を前記残留箇所として特定する、現金取扱い装置が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、現金が出金される出金箱と、現金を返却する返却箱と、装置内に障害が発生した場合、前記装置の動作状態に基づいて、前記出金箱と前記返却箱の一方または双方を残留現金が生じる残留箇所として特定し、前記残留箇所からの前記残留現金の受け取りを誘導する制御部と、を備え、前記制御部は、前記動作状態が、現金の出金中または出金された現金の受取待ちである場合には、前記出金箱を前記残留箇所として特定する、現金取扱い装置が提供される。
前記制御部は、前記取引種別が回収または精査である場合には、前記残留センサによる検知結果に基づいて前記残留箇所を特定してもよい。
前記残留センサは、前記出金箱内の残留現金を検知可能な出金箱内残留センサと、前記返却箱内の残留現金を検知可能な返却箱内残留センサと、を含み、前記制御部は、前記出金箱内残留センサによって前記出金箱内の残留現金が検知された場合には、前記出金箱を前記残留箇所として特定し、前記返却箱内残留センサによって前記返却箱内の残留現金が検知された場合には、前記返却箱を前記残留箇所として特定してもよい。
前記制御部は、前記障害が発生した後、イニシャル処理が正常に終了した場合に、前記残留箇所からの前記残留現金の受け取りを誘導してもよい。
前記制御部は、障害発生時の前記動作状態に基づいて、前記残留箇所を特定してもよい。
以上説明したように本発明によれば、装置内の残留現金の受け取りをより確実に操作者に行わせることが可能な技術が提供される。
本発明の実施形態に係る現金取扱い装置の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る残留硬貨の受け取り誘導について説明するための図である。 本発明の実施形態に係る残留硬貨の受け取り誘導の動作例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合がある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合がある。ただし、異なる実施形態の類似する構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
<1.現金取扱い装置の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る現金取扱い装置1の構成を示す説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態に係る現金取扱い装置1は、紙幣投入口101と、紙幣一時保留部103と、紙幣鑑別部105と、万券還流庫107と、五千券還流庫109と、千券還流庫111と、紙幣回収庫113と、紙幣リジェクト庫115と、硬貨投入口117と、硬貨鑑別部119と、硬貨一時保留部121と、硬貨返却箱123と、硬貨還流庫125と、硬貨回収庫127と、硬貨出金箱129と、カードリーダ部131と、操作表示部133と、制御部150と、記憶部160と、を備える。
なお、装置の前面(図1の手前側の面)にフロント扉が設けられている。フロント扉の電磁ロックが施錠されているときには、フロント扉を開けることができず、外部から装置内にアクセスできないが、フロント扉の電磁ロックが解錠されているときには、フロント扉を開けることができ、外部から装置内にアクセス可能となる。
紙幣投入口101は、現金取扱い装置1に入金される紙幣が投入される投入口である。また、紙幣投入口101は、紙幣の出金口でもあり、紙幣投入口101から、売上金の入金(以下、単に「売上入金」とも言う。)の取り消しにより返却される紙幣、出金される紙幣、および、紙幣鑑別部105により正常ではないとしてリジェクトされた紙幣が出金される。
紙幣一時保留部103には、入金計数時および売上金の回収時に、一時的に紙幣が集積される。また、紙幣鑑別部105は、投入された紙幣が正常な紙幣であるか否かを各種センサによって鑑別すると共に、投入された紙幣の金種枚数を計数する。
万券還流庫107、五千券還流庫109、および千券還流庫111は、それぞれ万券、五千券、および千券の紙幣を収納する現金収納部である。具体的に、万券還流庫107、五千券還流庫109、および、千券還流庫111(各紙幣還流庫)には、バラ状態の各種紙幣が釣銭準備金として収納される。また、各紙幣還流庫には、売上として入金され、紙幣鑑別部105で正常と鑑別された各種紙幣が収納される。さらに、釣銭出金時には、各紙幣還流庫から各種紙幣が出金される。釣銭準備金とは、店舗での取引に釣銭として使用するために確保する現金である。
紙幣回収庫113は、売上金の回収のための還流庫として主に用いられる。具体的に、紙幣回収庫113には、回収時に、各紙幣還流庫から移動された紙幣が売上金として収納される。
紙幣リジェクト庫115には、紙幣鑑別部105によって正常な紙幣ではないと鑑別された紙幣、すなわちリジェクトされた紙幣が集積される。具体的に、紙幣リジェクト庫115には、売上入金時に紙幣一時保留部103から各紙幣還流庫に紙幣を搬送する過程で紙幣鑑別部105によってリジェクトされた紙幣、各紙幣還流庫から釣銭出金を行う過程で紙幣鑑別部105によってリジェクトされた紙幣、回収時に各紙幣還流庫から紙幣回収庫113に紙幣を搬送する過程で紙幣鑑別部105によってリジェクトされた紙幣などが集積される。
硬貨投入口117は、硬貨が投入される開口である。また、硬貨鑑別部119は、投入された硬貨が正常な硬貨であるか否かを各種センサによって鑑別すると共に、投入された硬貨の金種枚数を計数する。さらに、硬貨一時保留部121には、入金計数時に、一時的に硬貨が集積される。
硬貨返却箱123は、硬貨の返却箱であり、計数が行われた硬貨、売上入金の取り消しがなされた硬貨が硬貨返却箱123から返却される。また、硬貨還流庫125(現金収納部)には、売上入金によって投入された各種硬貨が収納されており、釣銭出金時には硬貨還流庫125から各種硬貨が出金される。
硬貨回収庫127は、売上金の回収のための収納庫として主に用いられる。具体的に、硬貨回収庫127には、回収時に硬貨還流庫125から移動された硬貨が売上金として収納される。また、硬貨出金箱129は、釣銭出金時に硬貨を出金するための硬貨出金口である。
カードリーダ部131は、レジカード、IDカードまたは回収用カード等に書き込まれた情報を読み取る。レジカード、IDカードまたは回収用カード等に書き込まれる情報として、例えば、カードを利用する操作者を識別するための情報、および許可されている取引の種類を示す情報が挙げられる。このカードリーダ部131から読み取られる情報が事前に登録されている情報と一致する場合、現金取扱い装置1の利用が制御部150により許可される。なお、現金取扱い装置1は、カードリーダ部131に加えて、あるいはカードリーダ部131に代えて、指紋認識を行う指紋認識部、または暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力部を有してもよい。
操作表示部133は、操作者による操作を検出する操作部としての機能、および各種画面を表示する表示部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、操作部としての機能は、例えば、タッチパネルにより実現される。なお、表示部および操作部は分離して構成されてもよい。
制御部150は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、データ等を記憶するHDD(Hard Disk Drive)装置などのデータ格納用記憶装置等で構成される。
制御部150は、現金取扱い装置1の動作全般を制御する。例えば、制御部150は、各紙幣還流庫および硬貨還流庫125に収納されている現金の枚数を記憶部160に記憶させる管理部としての機能を包含する。制御部150は、操作者のレジカード、IDカードまたは回収用カードによる認証が終了すると、操作者が所望の処理を選択するためのメニュー画面を操作表示部133に表示させ、メニュー画面において操作者により選択された処理を制御する。レジカード、IDカードまたは回収用カードによる認証はどのようにして行われてもよい。
例えば、店員は、IDカードとカードリーダ部131とを接触させることにより認証を実行させる。IDカードに記録されている店員の識別情報が、記憶部160によってあらかじめ記憶されている店員の識別情報と一致する場合に、店員のログインが成功する。しかし、店員は、テンキー入力によりログインを行うことも可能である。
例えば、店員のログインが成功すると、制御部150は、店員が所望の処理を選択するための取引用メニュー画面を操作表示部133に表示させ、取引用メニュー画面において店員により選択された処理を制御する。取引用メニュー画面は、釣銭出金ボタン、売上入金ボタンなどを含む。
(釣銭出金)
釣銭出金は、各紙幣還流庫および硬貨還流庫125から釣銭準備金を出金するための処理である。例えば、取引用メニュー画面において店員により釣銭出金ボタンが選択されると、店員は、出金方法の選択画面において、金額指定出金、金種枚数指定出金およびパターン出金のいずれかを選択することができる。
金額指定出金においては、店員により出金金額が指定され、制御部150は、事前に用意されているルールに従って各金種の出金枚数を決定してもよい。例えば、上記ルールは、各金種の出金枚数の比率を規定するものであってもよいし、各金種の出金枚数の最低数を規定するものであってもよい。
金種枚数指定出金においては、店員により金種ごとの出金枚数が指定され、制御部150は、店員からの指定に従って各金種の出金を制御する。パターン出金においては、制御部150は、1または2以上の金種ごとの出金枚数を示す事前登録された出金パターンに従って出金を制御する。
いずれの出金方法においても、各紙幣還流庫から紙幣が排出され、当該紙幣が紙幣投入口101に集積される。また、硬貨還流庫125から硬貨が繰り出され、当該硬貨が硬貨出金箱129に搬送される。
(売上入金)
売上入金は、レジから回収された紙幣および硬貨を各紙幣還流庫および硬貨還流庫125に収納するための処理である。例えば、取引用メニュー画面において店員により売上入金ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101のシャッタを開放し、紙幣投入口101と硬貨投入口117への紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却箱123から返却される。
さらに、制御部150は、計数により得られた入金合計金額を操作表示部133に表示させる。そして、店員により入金合計金額の確認操作が行われると、紙幣一時保留部103から各紙幣還流庫に紙幣が搬送され、各紙幣還流庫が当該紙幣を収納する。同様に、硬貨一時保留部121から硬貨還流庫125に硬貨が搬送され、硬貨還流庫125が当該硬貨を収納する。
本発明の実施形態においては、警送員(回収員)が回収用カードとカードリーダ部131とを接触させることにより認証を実行させる場合を主に想定する。回収用カードに記録されている警送員の識別情報が、記憶部160によってあらかじめ記憶されている警送員の識別情報と一致する場合に、警送員のログインが成功する。しかし、警送員は、テンキー入力によりログインを行うことも可能である。
警送員のログインが成功すると、制御部150は、警送員が所望の処理を選択するための回収用メニュー画面を操作表示部133に表示させ、回収用メニュー画面において警送員により選択された処理を制御する。回収用メニュー画面は、回収ボタン、精査ボタンなどといった、警送員が現金取扱い装置1に実行させることが可能な処理と関連付けられた選択ボタンを含む。警送員は、この回収用メニュー画面からの選択ボタンの選択により、所望の処理を現金取扱い装置1に実行させることが可能である。
(精査)
精査は、現金取扱い装置1の内部の有高を集計するための処理である。例えば、回収用メニュー画面において警送員により精査ボタンが選択されると、制御部150は、現金取扱い装置1の扉を解錠し、各紙幣還流庫からの紙幣の取り出し、および、硬貨還流庫125からの硬貨の取り出しを誘導する画面を操作表示部133に表示させる。その後、警送員により紙幣および硬貨の取り出しが行われ、現金取扱い装置1の扉が閉められると、制御部150は、紙幣および硬貨の投入を誘導する画面を操作表示部133に表示させる。
その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却箱123から返却される。
さらに、制御部150は、計数により得られた合計金額を操作表示部133に表示させる。そして、操作者により合計金額の確認操作が行われると、紙幣一時保留部103から各紙幣還流庫に紙幣が搬送され、各紙幣還流庫が当該紙幣を収納する。同様に、硬貨一時保留部121から硬貨還流庫125に硬貨が搬送され、硬貨還流庫125が当該硬貨を収納する。
(回収)
回収は、警送員による売上金の回収を可能とするための処理である。例えば、回収用メニュー画面において警送員により回収ボタンが選択されると、制御部150は、回収取引を実行する。制御部150は、回収取引においては売上金の回収を可能とするための売上金回収方法に応じた処理を実行する。現金取扱い装置1によって売上金回収方法に応じた処理が実行され、警送員によって現金取扱い装置1から売上金が回収されると、警送員は、回収した売上金を金融機関などに入金する。
以上では、店員の操作に基づいて現金取扱い装置1によって実行される取引の例として、釣銭出金および売上入金の概要を説明し、警送員の操作に基づいて現金取扱い装置1によって実行される取引の例として、精査および回収の概要を説明した。以下では、これらの取引中に現金取扱い装置1に障害が発生した場合に、現金取扱い装置1内の残留現金の受け取りをより確実に操作者(例えば、店員または警送員)に行わせることが可能な技術について主に説明する。
なお、以下の説明においては、現金の例として「硬貨」が用いられる場合を主に説明する。すなわち、「残留硬貨」の受け取り誘導が行われる場合を主に想定する。しかし、現金取扱い装置1内に残留した「硬貨」以外の現金(例えば、紙幣)に対しても、「残留硬貨」の受け取り誘導と同様な受け取り誘導がなされてもよい。また、以下の説明においては、現金取扱い装置1を単に「装置」と呼ぶ場合がある。
<2.残留硬貨の受け取り誘導>
図2は、本発明の実施形態に係る残留硬貨の受け取り誘導について説明するための図である。図2を参照すると、「取引種別」と「動作状態」と「残留硬貨の受取誘導」とが対応付けられている。
本発明の実施形態では、現金取扱い装置1内の残留硬貨を検知可能なセンサ(残留センサ)が現金取扱い装置1内に設けられている場合を想定する。例えば、残留センサは、光学センサであってよいが、残留センサの種類は光学センサに限定されない。より詳細には、残留センサの例として、硬貨出金箱129内の残留硬貨を検知可能なセンサ(硬貨出金箱129内の残留センサ)と、硬貨返却箱123内の残留硬貨を検知可能なセンサ(硬貨返却箱123内の残留センサ)とが設けられている場合を想定する。しかし、残留センサが特に必要ない場合には、現金取扱い装置1内に残留センサは設けられていなくてもよい。
「取引種別」は、現金取扱い装置1によって実行される取引の種別を示す。図2を参照すると、「取引種別」の例として、「入金」と「出金」と「上記以外」とが記載されている。「入金」は、上記した「売上入金」に該当し、「出金」は、上記した「釣銭出金」に該当する。「上記以外」は、入金および出金以外の取引である。本発明の実施形態では、入金および出金以外の取引として、上記した「回収」および「精査」を例に挙げて説明する。しかし、入金および出金以外の取引は、これらに限定されない。
「動作状態」は、現金取扱い装置1の動作の状態を示す。「動作状態」と「取引種別」との関係は、図2に示されたように、1または複数の「動作状態」が「取引種別」に対応するという関係にある。図2を参照すると、「取引種別=入金」に対応する「動作状態」の例として、「入金計数中」と「返却中」と「収納中」と「売上移動中」とが記載されている。また、「取引種別=出金」に対応する「動作状態」の例として、「出金中」と「受取待ち」とが記載されている。
「入金計数中」は、売上入金によって硬貨投入口117に投入された硬貨が硬貨鑑別部119によって計数及び鑑別されている状態を示す。「返却中」は、「入金計数中」が終わり、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた計数済みの硬貨が硬貨返却箱123に移動されている状態を示す。「収納中」は、「入金計数中」が終わり、硬貨鑑別部119により正常と判断されて硬貨一時保留部121に集積された計数済みの硬貨が硬貨還流庫125に移動されている状態を示す。「売上移動中」は、硬貨一時保留部121から硬貨還流庫125への硬貨の移動中に硬貨還流庫125が硬貨で満杯になってしまった場合に、硬貨還流庫125からあふれた硬貨が硬貨還流庫125から硬貨回収庫127に売上金として移動されている状態を示す。
「出金中」は、硬貨還流庫125から繰り出されて硬貨出金箱129に硬貨が移動されている状態を示す。「受取待ち」は、硬貨還流庫125から繰り出されて硬貨出金箱129に移動された硬貨が店員によって受け取られることを待っている状態を示す。
ここで、図2に示されるように、現金取扱い装置1内に障害が発生した場合、「動作状態」に応じて硬貨がどこに移動されるかが異なることが想定される。より詳細に、「動作状態」に応じて、硬貨が硬貨出金箱129に移動され得る場合もあれば、硬貨返却箱123に移動され得る場合もあれば、硬貨出金箱129および硬貨返却箱123の双方に移動され得る場合もある。
そこで、制御部150は、現金取扱い装置1内に障害が発生した場合、「動作状態」に基づいて、硬貨出金箱129と硬貨返却箱123の一方または双方を残留硬貨が生じる残留箇所として特定し、残留箇所からの残留硬貨の受け取りを誘導する。これによって、現金取扱い装置1内の残留硬貨の受け取りをより確実に店員に行わせることが可能となる。
本発明の実施形態では、残留硬貨の受け取り誘導が、残留箇所を操作表示部133に表示させるとともに残留箇所からの受け取りを誘導するメッセージを操作表示部133に表示させることによって実現される場合を主に想定する。しかし、残留硬貨の受け取り誘導は、かかる例に限定されない。例えば、残留硬貨の受け取り誘導は、残留箇所をレシートに印字させるとともに残留箇所からの受け取りを誘導するメッセージをレシートに印字させることによって実現されてもよい。
なお、本発明の実施形態では、現金取扱い装置1内に障害が発生した後、操作者によって障害対応(すなわち、障害を回復させるための措置)が施され、制御部150は、障害対応後の操作者によるイニシャルボタンの押下に基づいてイニシャル処理を実行し、イニシャル処理が正常に終了した場合に、操作表示部133に待機画面を表示させ、残留箇所からの残留硬貨の受け取りを誘導する場合を想定する。しかし、制御部150によって受け取り誘導が行われるタイミングは限定されない。障害対応の例としては、装置内に詰った硬貨を取り除く動作などが想定される。
ここで、「取引種別」によって、操作者が異なる場合が想定される。例えば、現金取扱い装置1の扱いに不慣れな操作者によって現金取扱い装置1が操作される場合には、残留センサによる検知結果に基づいて残留硬貨の受け取り誘導がなされたとしても、残留硬貨を受け取り切れない可能性がある(例えば、残留センサによって検知不可能な位置に硬貨が残留してしまった場合などには、残留硬貨を確認し切れない可能性がある)。そのため、現金取扱い装置1の扱いに不慣れな操作者によって現金取扱い装置1が操作される場合には、「動作状態」に基づいて残留箇所が特定されたほうがよいと考えられる。
一方、現金取扱い装置1の扱いに慣れている操作者によって現金取扱い装置1が操作される場合には、残留センサによる検知結果に基づく受け取り誘導がなされる場合であっても、効率良く硬貨を受け取ることができる可能性がある(例えば、残留センサによって検知不可能な位置に硬貨が残留してしまった場合などであっても、残留硬貨を確認できる可能性がある)。そのため、現金取扱い装置1の扱いに慣れている操作者によって現金取扱い装置1が操作される場合には、残留センサによる検知結果に基づいて残留箇所が特定されたほうがよいと考えられる。
そこで、制御部150は、「取引種別」に基づいて、「動作状態」および残留センサによる検知結果のいずれに基づいて残留箇所を特定するかを制御するのがよい。例えば、店員の中には、現金取扱い装置1の扱いに不慣れな者が存在し得る。そこで、図2に示されたように、制御部150は、「入金」または「出金」などといった取引のように、「取引種別」が店員の操作に基づいて実行される取引である場合には、「動作状態」に基づいて残留箇所を特定するのがよいと考えられる。
より詳細に、図2に示されるように、「動作状態」が「入金計数中」である場合には、障害対応後のイニシャル処理において、硬貨一時保留部121に集積された硬貨が硬貨返却箱123に移動される可能性がある。そこで、制御部150は、現金取扱い装置1内に障害が発生した場合に、「動作状態」が「入金計数中」である場合には、硬貨返却箱123を残留箇所として特定し、硬貨返却箱123からの残留硬貨の受け取りを誘導する。
また、図2に示されるように、「動作状態」が「返却中」である場合には、障害対応後のイニシャル処理において、まだ硬貨返却箱123に移動されていない硬貨も硬貨返却箱123に移動される可能性がある(既に硬貨返却箱123に移動された硬貨も存在し得る)。そこで、制御部150は、現金取扱い装置1内に障害が発生した場合に、「動作状態」が「返却中」である場合には、硬貨返却箱123を残留箇所として特定し、硬貨返却箱123からの残留硬貨の受け取りを誘導する。
また、図2に示されるように、「動作状態」が「収納中」である場合には、障害対応後のイニシャル処理において、まだ硬貨還流庫125に移動されていない硬貨が硬貨一時保留部121から硬貨返却箱123に移動される可能性がある。そこで、制御部150は、現金取扱い装置1内に障害が発生した場合に、「動作状態」が「収納中」である場合には、硬貨返却箱123を残留箇所として特定し、硬貨返却箱123からの残留硬貨の受け取りを誘導する。
さらに、図2に示されるように、「動作状態」が「売上移動中」である場合には、障害対応後のイニシャル処理において、硬貨一時保留部121に集積されている硬貨、硬貨還流庫125から硬貨回収庫127への移動中の硬貨などが、硬貨返却箱123に移動される可能性がある。このとき、硬貨出金箱129に硬貨が落ちてしまう可能性もある。そこで、制御部150は、現金取扱い装置1内に障害が発生した場合に、「動作状態」が「売上移動中」である場合には、硬貨返却箱123および硬貨出金箱129の双方を残留箇所として特定し、硬貨返却箱123および硬貨出金箱129の双方からの硬貨返却箱123からの残留硬貨の受け取りを誘導する。
さらに、図2に示されるように、「動作状態」が「出金中」である場合には、既に硬貨出金箱129に移動された硬貨が硬貨出金箱129に残留している可能性がある。そこで、制御部150は、現金取扱い装置1内に障害が発生した場合に、「動作状態」が「出金中」である場合には、硬貨出金箱129を残留箇所として特定し、硬貨出金箱129からの残留硬貨の受け取りを誘導する。
さらに、図2に示されるように、「動作状態」が「受取待ち」である場合には、既に硬貨出金箱129に移動された硬貨が硬貨出金箱129に残留している可能性がある。そこで、制御部150は、現金取扱い装置1内に障害が発生した場合に、「動作状態」が「受取待ち」である場合には、硬貨出金箱129を残留箇所として特定し、硬貨出金箱129からの残留硬貨の受け取りを誘導する。
一方、例えば、警送員の中には、現金取扱い装置1の扱いに慣れている者が存在し得る。そこで、図2に示されたように、制御部150は、「回収」または「精査」などといった取引のように、「取引種別」が警送員の操作に基づいて実行される取引である場合には、残留センサによる検知結果に基づいて残留箇所を特定するのがよいと考えられる。
より詳細に、制御部150は、硬貨出金箱129内の残留センサによって硬貨出金箱129内の残留硬貨が検知された場合には、硬貨出金箱129を残留箇所として特定すればよい。また、制御部150は、硬貨返却箱123内の残留センサによって硬貨返却箱123内の残留硬貨が検知された場合には、硬貨返却箱123を残留箇所として特定すればよい。
なお、本発明の実施形態では、制御部150は、「入金」または「出金」などといった取引のように、「取引種別」が店員の操作に基づいて実行される取引である場合に、「動作状態」に基づいて残留箇所を特定する場合を主に想定する。しかし、「取引種別」が店員の操作に基づいて実行される取引である場合であっても、残留センサが残留箇所の特定に補助的に用いられてもよい。
すなわち、制御部150は、「入金」または「出金」などといった取引のように、「取引種別」が店員の操作に基づいて実行される取引である場合に、「動作状態」に基づいて残留箇所(第1の残留箇所)を特定するとともに、残留センサによる検知結果に基づいて残留箇所(第2の残留箇所)を特定してもよい。そして、制御部150は、「動作状態」に基づいて特定した残留箇所と、残留センサによる検知結果に基づいて特定した残留箇所との少なくともいずれか一方に含まれる新たな残留箇所(第3の残留箇所)を特定し直してもよい。制御部150は、特定した新たな残留箇所からの残留硬貨の受け取りを誘導してもよい。
例えば、制御部150が、「動作状態」に基づいて残留箇所(第1の残留箇所)として硬貨返却箱123を特定し、残留センサによる検知結果に基づいて残留箇所(第2の残留箇所)として硬貨出金箱129を特定したとする。かかる場合には、制御部150は、「動作状態」に基づいて特定した残留箇所である硬貨返却箱123と、残留センサによる検知結果に基づいて特定した残留箇所である硬貨出金箱129とを新たな残留箇所(第3の残留箇所)として特定し直してもよい。制御部150は、特定した新たな残留箇所である硬貨返却箱123および硬貨出金箱129からの残留硬貨の受け取りを誘導してもよい。
また、現金取扱い装置1内に障害が発生した場合に、制御部150によって障害発生時の「取引種別」および障害発生時の「動作状態」が記憶されている。そして、イニシャル処理が正常終了した場合に、制御部150は、記憶している障害発生時の「取引種別」に基づいて残留箇所を特定する。同様に、制御部150は、記憶している障害発生時の「動作状態」に基づいて残留箇所を特定する。
例えば、操作者による一度目の障害対応が不十分であるために(例えば、ユニットが引き出されたままの状態、または、フロント扉が開けられたままの状態は、障害対応が不十分である)、一度目のイニシャル処理が正常終了せずに(待機画面が表示されずに)、再度の障害が発生し得る。このとき、二度目の障害対応が十分となり、二度目のイニシャル処理が正常終了する場合もあり得る。あるいは、三度目以降の障害対応が十分となり、三度目以降のイニシャル処理がようやく正常終了する場合もあり得る。
このように、一度目の障害対応によって障害が復旧されずに、複数回連続的に障害が発生した場合であっても、制御部150は、連続的に発生する複数回の障害のうち、記憶している最初の障害発生時の「取引種別」に基づいて残留箇所を特定する。同様に、制御部150は、連続的に発生する複数回の障害のうち、記憶している最初の障害発生時の「動作状態」に基づいて残留箇所を特定する。
<3.受け取り誘導の動作例>
図3は、本発明の実施形態に係る残留硬貨の受け取り誘導の動作例を示すフローチャートである。図3に示されるように、現金取扱い装置1において取引が開始される。制御部150は、現金取扱い装置1内において障害が発生しない場合には(S11において「NO」)、S41に動作を移行させる。一方、制御部150は、現金取扱い装置1内において障害が発生した場合には(S11において「YES」)、障害発生時の「取引種別」および障害発生時の「動作状態」を記憶する。
続いて、操作者によって障害対応が行われ(S12)、操作者によってイニシャルボタンが押下されると、制御部150は、イニシャル処理を実行する(S13)。イニシャル処理が正常終了しない場合には(S14において「NO」)、S12に動作が移行される。一方、制御部150は、イニシャル処理が正常終了した場合には(S14において「YES」)、記憶した障害発生時の取引種別を判定する(S15)。
制御部150は、記憶した障害発生時の取引種別が入金または出金である場合には(S15において「入金」または「出金」)、記憶した障害発生時の動作状態を判定する(S21)。
制御部150は、記憶した障害発生時の動作状態が、入金計数中、返却中または収納中である場合(S21において「入金計数中」、「返却中」または「収納中」)、残留箇所として硬貨返却箱123を特定し、硬貨返却箱123からの受け取りを誘導し(S22)、S41に動作を移行させる。
制御部150は、記憶した障害発生時の動作状態が、売上移動中である場合(S21において「売上移動中」)、残留箇所として硬貨返却箱123および硬貨出金箱129を特定し、硬貨返却箱123および硬貨出金箱129からの受け取りを誘導し(S23)、S41に動作を移行させる。
制御部150は、記憶した障害発生時の動作状態が、出金中または受取待ちである場合(S21において「出金中」または「受取待ち」)、残留箇所として硬貨出金箱129を特定し、硬貨出金箱129からの受け取りを誘導し(S24)、S41に動作を移行させる。
一方、制御部150は、記憶した障害発生時の取引種別が回収または精査である場合には(S15において「回収」または「精査」)、残留センサによる検知結果に基づいて、硬貨返却箱123および硬貨出金箱129の双方または一方に、残留硬貨が存在するか否かを判定する(S31)。制御部150は、残留硬貨の存在する箇所からの受け取りを誘導し(S32)、S41に動作を移行させる。
制御部150は、取引を継続する場合には(S41において「NO」)、動作をS11に移行させる。一方、制御部150は、取引を終了する場合には(S41において「YES」)、取引を終了する。
<4.まとめ>
本発明の実施形態によれば、現金取扱い装置1内に障害が発生した場合、現金取扱い装置1の動作状態に基づいて、硬貨出金箱129と硬貨返却箱123の一方または双方を残留硬貨が生じる残留箇所として特定し、残留箇所からの残留硬貨の受け取りを誘導する制御部150を備える、現金取扱い装置1が提供される。
かかる構成によれば、装置内の残留硬貨の受け取りをより確実に操作者に行わせることが可能となる。例えば、残留センサによって検知不可能な位置に硬貨が残留してしまった場合であっても、より確実に残留硬貨が受け取られ得る。さらに、残留センサの故障などによって残留センサによって残留硬貨が検知されない場合であっても、より確実に残留硬貨が受け取られ得る。
本発明の実施形態によれば、「回収」と「精査」の取引を警送員が行う運用として説明したが、「回収」と「精査」の取引を店員が行う運用も考えられる。この場合は、「回収」と「精査」の取引においても、制御部150は、「動作状態」に基づいて予め残留硬貨の受取誘導を行う箇所を設定し、「動作状態」に応じて硬貨出金箱129と硬貨返却箱123の一方または双方を残留硬貨が生じる残留箇所として特定し、残留箇所からの残留硬貨の受け取りを誘導してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、現金取扱い装置1の例として、現金の入出金を行う入出金機が用いられる場合を主に想定した。しかし、現金取扱い装置1は、入出金機に限定されない。例えば、現金取扱い装置1は、現金を取り扱う各種装置(例えば、ATM(Automated /Automatic Teller Machine)などの現金処理装置)などであってもよい。
また、現金取扱い装置1の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、現金取扱い装置1の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
1 現金取扱い装置
101 紙幣投入口
103 紙幣一時保留部
105 紙幣鑑別部
107 万券還流庫
109 五千券還流庫
111 千券還流庫
113 紙幣回収庫
115 紙幣リジェクト庫
117 硬貨投入口
119 硬貨鑑別部
121 硬貨一時保留部
123 硬貨返却箱
125 硬貨還流庫
127 硬貨回収庫
129 硬貨出金箱
130 硬貨リジェクト庫
131 カードリーダ部
133 操作表示部
150 制御部
160 記憶部


Claims (10)

  1. 現金が出金される出金箱と、
    現金を返却する返却箱と、
    装置内に障害が発生した場合、前記装置の動作状態に基づいて、前記出金箱と前記返却箱の一方または双方を残留現金が生じる残留箇所として特定し、前記残留箇所からの前記残留現金の受け取りを誘導する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記障害が発生した際の取引種別に基づいて、前記動作状態および残留センサによる検知結果のいずれに基づいて前記残留箇所を特定するかを制御する、
    現金取扱い装置。
  2. 前記制御部は、前記取引種別が入金または出金である場合には、前記動作状態に基づいて前記残留箇所を特定する、
    請求項に記載の現金取扱い装置。
  3. 前記制御部は、前記取引種別が入金または出金である場合には、前記動作状態に基づいて第1の残留箇所を特定するとともに、前記残留センサによる検知結果に基づいて第2の残留箇所を特定し、前記第1の残留箇所と前記第2の残留箇所との少なくともいずれか一方に含まれる第3の残留箇所を特定し、前記第3の残留箇所からの残留現金の受け取りを誘導する、
    請求項に記載の現金取扱い装置。
  4. 前記制御部は、前記取引種別が回収または精査である場合には、前記残留センサによる検知結果に基づいて前記残留箇所を特定する、
    請求項に記載の現金取扱い装置。
  5. 前記残留センサは、
    前記出金箱内の残留現金を検知可能な出金箱内残留センサと、
    前記返却箱内の残留現金を検知可能な返却箱内残留センサと、を含み、
    前記制御部は、前記出金箱内残留センサによって前記出金箱内の残留現金が検知された場合には、前記出金箱を前記残留箇所として特定し、前記返却箱内残留センサによって前記返却箱内の残留現金が検知された場合には、前記返却箱を前記残留箇所として特定する、
    請求項に記載の現金取扱い装置。
  6. 現金が出金される出金箱と、
    現金を返却する返却箱と、
    装置内に障害が発生した場合、前記装置の動作状態に基づいて、前記出金箱と前記返却箱の一方または双方を残留現金が生じる残留箇所として特定し、前記残留箇所からの前記残留現金の受け取りを誘導する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記動作状態が、入金計数中、現金の返却中および現金の収納中のいずれかである場合には、前記返却箱を前記残留箇所として特定する、
    金取扱い装置。
  7. 現金が出金される出金箱と、
    現金を返却する返却箱と、
    装置内に障害が発生した場合、前記装置の動作状態に基づいて、前記出金箱と前記返却箱の一方または双方を残留現金が生じる残留箇所として特定し、前記残留箇所からの前記残留現金の受け取りを誘導する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記動作状態が、還流庫から回収庫への売上移動中である場合には、前記出金箱および前記返却箱を前記残留箇所として特定する、
    金取扱い装置。
  8. 現金が出金される出金箱と、
    現金を返却する返却箱と、
    装置内に障害が発生した場合、前記装置の動作状態に基づいて、前記出金箱と前記返却箱の一方または双方を残留現金が生じる残留箇所として特定し、前記残留箇所からの前記残留現金の受け取りを誘導する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記動作状態が、現金の出金中または出金された現金の受取待ちである場合には、前記出金箱を前記残留箇所として特定する、
    金取扱い装置。
  9. 前記制御部は、前記障害が発生した後、イニシャル処理が正常に終了した場合に、前記残留箇所からの前記残留現金の受け取りを誘導する、
    請求項1~のいずれか一項に記載の現金取扱い装置。
  10. 前記制御部は、障害発生時の前記動作状態に基づいて、前記残留箇所を特定する、
    請求項1~のいずれか一項に記載の現金取扱い装置。
JP2020055437A 2020-03-26 2020-03-26 現金取扱い装置 Active JP7435133B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020055437A JP7435133B2 (ja) 2020-03-26 2020-03-26 現金取扱い装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020055437A JP7435133B2 (ja) 2020-03-26 2020-03-26 現金取扱い装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021157366A JP2021157366A (ja) 2021-10-07
JP7435133B2 true JP7435133B2 (ja) 2024-02-21

Family

ID=77917902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020055437A Active JP7435133B2 (ja) 2020-03-26 2020-03-26 現金取扱い装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7435133B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016122233A (ja) 2014-12-24 2016-07-07 沖電気工業株式会社 現金処理装置および現金処理方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016122233A (ja) 2014-12-24 2016-07-07 沖電気工業株式会社 現金処理装置および現金処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021157366A (ja) 2021-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5332515B2 (ja) 自動取引装置
JP5096042B2 (ja) 紙葉類取扱装置及びその制御方法
JP5365344B2 (ja) 自動取引装置
TWI333634B (ja)
KR101554252B1 (ko) 지폐일련번호 인식을 통한 금융자동화기기의 지폐관리방법 및 그 방법이 적용된 금융자동화기기
JP5322770B2 (ja) 紙幣処理装置
JP2008020983A (ja) 復旧ナビゲーション機能を備える自動取引装置
US9640007B2 (en) Medium transaction device
JP2010277365A (ja) 自動取引装置
WO2015068525A1 (ja) 自動取引装置及び自動取引システム
US20040026499A1 (en) Automatic transaction machine
JP2014081851A (ja) 現金処理装置
JP5087889B2 (ja) 現金処理装置
JP5194413B2 (ja) 現金入出金機
KR20120012116A (ko) 입금액 수정기능이 구비된 금융자동화기기 및 이를 이용한 금융 서비스 방법
JP6245029B2 (ja) 媒体取引装置
JP7435133B2 (ja) 現金取扱い装置
JP6844129B2 (ja) 現金処理装置
JP6452976B2 (ja) 現金処理装置
JP6136766B2 (ja) 現金処理装置
JP6435954B2 (ja) 現金処理装置
JP6277747B2 (ja) 入出金装置及び入出金プログラム
JP6208007B2 (ja) 現金入出金機、売上金回収方法、及び、プログラム
JP7334592B2 (ja) 現金取扱い装置
JP6135182B2 (ja) 現金処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7435133

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150