JP6136766B2 - 現金処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現金処理装置に関し、例えば金融機関等に設置される自動現金処理装置(ATM:Automatic Teller Machine)等の現金処理装置に適用し得るものである。
図2は、従来の現金処理装置900の制御系の構成を示すブロック図である。図3は、現金処理装置900内部の各構成要素の配置例を示す構成図である。図4は、現金処理装置900の内部機構の構成を示す構成図である。
従来の現金処理装置900は、入金処理又は出金処理に係る紙幣の金種、真贋判定や紙幣状態(例えば、搬送される紙幣の傾き(スキュー)、損傷、破れ、汚れ等の状態)などを鑑別する認識部902を有している。認識部902は、搬送される紙幣を1枚ずつ鑑別して、図5に例示するように、金種や、真贋判定・紙幣状態を示す認識結果を含む判定結果を得る。
認識部902により得られた判定結果は制御部905に通知され、制御部905は認識部902からの判定結果に応じて、接客部201、リジェクト庫205又は紙幣庫206に紙幣を搬送制御する。
入金処理の場合の具体的な例を挙げると、顧客による入金操作後に、紙幣(媒体)が入金されると、制御部905は一時的に紙幣を一時保留部203に退避させる。このとき、認識部902の判定結果が、非紙幣・偽造券と判定された場合には、当該媒体は一時保留部203から接客部201に搬送される。また、判定結果が、真券かつ紙幣状態が正常(すなわち、状態が良好)の場合、紙幣は一時保留部203から当該紙幣の金種を収納する紙幣庫206に搬送される。さらに、判定結果が、真券かつ紙幣状態が非正常(すなわち、紙幣状態が非良好)の場合、紙幣は一時保留部203からリジェクト庫205に搬送される。
制御部905は、上記のような認識部202の判定結果に応じた紙幣の搬送制御を行うと共に、図6に示すように、認識部202の判定結果に基づいて、紙幣を金種毎に収納する各紙幣庫206やリジェクト庫205に収納される紙幣枚数データを記憶部に記憶して管理している。
保守員は、現金処理装置900の紙幣庫206やリジェクト庫205に収納されている紙幣を回収するための精査処理を定期的に行う。このとき、紙幣庫206やリジェクト庫205に収納されている紙幣を回収するため、保守員は、所定の操作により図7に例示する精査画面500を表示部101に表示させ、リジェクト庫205の収納紙幣を金種毎に集計し、金種毎の紙幣や金額を確定させ、更に紙幣回収後、保守員は精査画面500で紙幣庫206やリジェクト庫205の収納枚数の初期化等を行っている(特許文献1参照)。
特開2009−295132号公報
ところで、紙幣がリジェクトされる理由は、紙幣状態による場合と、現金処理装置の機器状態による場合(例えば、装置故障、装置の汚れの影響によるもの等)とがある。
しかしながら、従来の現金処理装置は、精査等の際に、リジェクト紙幣がリジェクト庫に集積されても、そのリジェクト理由を出力することはなかった。そのため、機器状態に起因する紙幣リジェクトが発生していても、保守員はその状況を知ることができないため、装置の修理、装置の清掃等の適切な処置ができないという問題が生じ得る。
そのため、精査の際に、リジェクトされた紙幣のリジェクト理由を出力することができる現金処理装置が強く求められている。
かかる課題を解決するために、本発明の現金処理装置は、少なくとも、非正常な状態の媒体を収納するリジェクト収納部を有して所定の現金処理を行う現金処理装置において、(1)当該現金処理装置内で搬送される媒体の状態を検出する1又は複数の状態センサと、(2)1又は複数の状態センサの検出データに基づく非正常な状態を示すリジェクト要因を媒体毎に獲得し、リジェクト収納部に収納されている各媒体のリジェクト要因を含む情報を記憶する記憶手段と、(3)記憶手段に記憶されるリジェクト収納部に収納されている各媒体のリジェクト要因を含む精査情報の出力制御を行う制御手段と、(4)制御手段の出力制御により、リジェクト収納部に収納されている各媒体のリジェクト要因を含む精査情報を出力する出力手段とを備えることを特徴とする現金処理装置である。
本発明によれば、精査の際に、リジェクトされた紙幣のリジェクト理由を出力することができる。
第1の実施形態に係る現金処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。 従来の現金処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。 現金処理装置内部の各構成要素の配置例を示す構成図である。 現金処理装置の内部機構の構成を示す構成図である。 従来の現金処理装置が通知する判定データの構成を示す説明図である。 従来の紙幣枚数データの構成を説明する説明図である。 従来の精査画面の画面例を示す画面図である。 第1の実施形態に係る現金処理装置の入金取引に係る処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る認識部が通知する判定データの構成を示す構成図である。 第1の実施形態に係る制御部が記憶するリジェクト庫の紙幣枚数データの構成を示す構成図である。 第1の実施形態に係る現金処理装置の精査処理に係る処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る精査画面の画面例を示す画面図である。 第1の実施形態に係るリジェクト要因画面の画面例を示す画面図である。 第2の実施形態に係る現金処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るリジェクト要因分析部により分析されるリジェクト要因分析データの構成を示す構成図である。 第2の実施形態に係る現金処理装置の精査処理に係る処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るリジェクト要因画面の画面例を示す画面図である。 変形実施形態に係る遠隔管理システムの全体構成を示す構成図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明の現金処理装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施形態は、例えば金融機関等に設けられている自動現金処理装置(ATM)に本発明を適用する場合を例示する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係る現金処理装置100Aの制御系の構成を示すブロック図である。
図1に示す現金処理装置100Aの構成要素のうち、図2の従来の現金処理装置900の構成要件と同一又は対応するものについては、同一の符号を付して示している。
また、第1の実施形態に係る現金処理装置100Aの各構成要素の配置や内部機構の構成は、図3及び図4に示す従来の現金処理装置900と同一又は対応するものとすることができる。そのため、第1の実施形態においても、図3及び図4を用いて説明する。
図1において、第1の実施形態に係る現金処理装置100Aは、表示部101、入力部102、カードリーダ103、レシートプリンタ104、制御部105、接客部201、認識部202、一時保留部203、搬送部204、リジェクト庫205、紙幣庫206を有する。
表示部101は、制御部の制御を受けて、顧客や保守者等に対して処理選択画面や取引画面や精査画面等を表示したり、顧客が入力した取引に関する情報や保守者が入力した情報(例えば、保守の際の金種毎の確定枚数や確定金額等)や制御部105の管理データ(例えば、精査画面において金種毎の枚数や金額等)などを含む画面を表示したりするものである。表示部101は、出力手段に含まれるものである。
入力部102は、顧客や保守者等が機能選択や必要な情報入力するものであり、入力された情報を制御部105に与えるものである。
なお、表示部101及び入力部102は、例えばLCD等の表示画面の表面にタッチパネルを配置させたタッチパネル式の操作表示部を用いても良い。また、表示部101及び入力部102は、顧客専用のものと保守者専用のものを区別してそれぞれ複数設けるようにしても良い。
カードリーダ103は、顧客により入力されたカード(例えば、磁気カードやICカード等)に格納されているデータを読み取り、その読み取ったデータを制御部105に与えるものである。なお、図1では図示していないが、金融機関等の通帳データを読み取る通帳データ読み取り部を有するようにしても良い。
レシートプリンタ104は、制御部105の制御により、取引の処理結果に関するデータや精査に関するデータを媒体に印刷し、印刷された媒体をレシートとして排出するものである。
接客部201は、入金に係る紙幣を取り込む入金部や、出金に係る紙幣を排出する出金部である。接客部201は、例えば、紙幣を収納する収納部(バケット)と開閉可能な開閉体とを有するバケットタイプのものを用いることができる。具体的には、紙幣入金の際、接客部201は、開閉体を開き、投入される紙幣を受け入れ、その後開閉体を閉じる。そして、接客部201は、投入された紙幣を1枚ずつ搬送部204に送り出す。また、紙幣出金の際、現金処理装置100A内の搬送部204からの紙幣が接客部201のバケットに送られた後、接客部201は開閉体を開放する。これにより、顧客による紙幣の受け取りを可能とする。
一時保留部203は、制御部105の制御を受けて、入金された紙幣や出金すべき紙幣を一時的に蓄積するものである。一時保留部203は、紙幣を一時的に退避するためのものであり、必要に応じて複数設けるようにしても良い。また、精査の際に、紙幣庫206やリジェクト庫205に収納されている紙幣を認識部202が鑑別するような場合に、一時保留部203が紙幣を一時的に蓄積するようにしても良い。
搬送部204は、制御部105の制御を受けて、接客部201、認識部202、一時保留部203、リジェクト庫205、紙幣庫206の間で紙幣を搬送するものである。
リジェクト庫205は、リジェクトされた紙幣を収納するリジェクト収納部である。つまり、リジェクト庫205は、認識部202により真券であってリジェクト対象紙幣であると判定された紙幣を集積する。
紙幣庫206は、それぞれ予め設定された金種の紙幣を金種毎に集積する紙幣カセットである。紙幣庫206は、図4に示すように金種毎に複数の紙幣カセットからなるものである。紙幣カセットの数は特に限定されるものではない。紙幣庫206の各紙幣カセットは、搬送部204からの紙幣を1枚ずつ集積する。紙幣庫206の各紙幣カセットは、種々のタイプのものを広く適用することができる。具体的には、入金専用カセットや出金専用カセットや、紙幣の集積機能及び分離機能を有しており収納した紙幣を出金用に排出する還流型カセットを紙幣カセットに使用することができる。なお、入金専用カセットは複数金種の紙幣を集積する場合もある。
認識部202は、搬送部204によって搬送される紙幣の鑑別を行うものである。認識部202は、通過する紙幣の状態を認識するものであり、紙幣の真贋判定(真券、偽造券等の判定)、正損判定(汚損券、破損券、損壊券、外形異常券、折れ券等、又は正券の判定)、金種判定、計数処理等を行う。認識部202は、認識手段に含まれるものである。
ここで、認識部202は、正常判定とリジェクト判定とを行う。リジェクト判定は、例えば、偽造券、汚損券、破損券、損壊券、外形異常券、折れ券、搬送方向に対して傾いた状態の紙幣の検出(以下、スキューと呼ぶ。)等と認識部202が判定したことをいう。正常判定は、例えば、真券、紙幣状態が上記汚損券等でない状態、スキューでない状態等と認識部202が判定したことをいう。また、認識部202は、双方向に進行する紙幣に対応するものや一方向に進行する紙幣に対応するものとしても良い。
認識部202は、図1に示すように、状態センサ群21、判定部22、判定データ通知部23を有する。
状態センサ群21は、通過する紙幣の状態を感知するセンサ群である。状態センサ群21は、例えば、通過する紙幣の画像を撮るイメージセンサや、通過する紙幣の厚さやサイズを感知するセンサ等とすることができる。状態センサ群21は、センシングしたデータを判定部22に与える。
判定部22は、リジェクト判定を行うための検査項目が予め設定されており、この検査項目と状態センサ群21からのセンシングデータとに基づいて、真贋判定や紙幣状態を判定するものである。
紙幣状態の認識方法は、従来のATM等の鑑別装置で利用されている技術を利用することができる。例えば、判定部22は、イメージセンサにより撮像された紙幣の画像に基づいて、汚損や落書きや破損等の有無を判定したり、汚損や落書きや破損等の位置を特定したりする方法を適用することができる。
具体的には、例えば紙幣に汚れがあった場合、紙幣全体の範囲又は紙幣の特定箇所の範囲において汚損が占める割合や汚損の程度(例えば明度等)を鑑定部2は評価する。つまり、判定部22は、検査項目に設定されている判別レベル値(例えば、汚損レベル値等の閾値)とセンシングデータに基づく評価レベル値とを比較して汚損券又は正券を判別する。また例えば、判定部22は、イメージセンサにより撮像された紙幣の画像に基づいて、搬送される紙幣の傾き(すなわち、撮像画面上で搬送方向に垂直な線に対する紙幣端部の傾き)が検査項目で設定されている判別レベル値を超えて傾いているときには、紙幣がスキューしていると判定する。また、判定部22は、紙幣の厚さに関するセンシングデータが判別レベル値を超えているときには複数枚の紙幣が重なって搬送されていると判定する。また、判定部22は、イメージセンサにより撮像された紙幣の画像に基づいて、紙幣のサイズが判別レベル値を超えているときには複数枚の紙幣が重なって搬送されていると判定したりする。
なお、判定部22が利用する検査項目は、認識部202が有する記憶部に記憶されるものであっても良いし、又制御部105の記憶部15に記憶されており必要に応じて制御部105から読み出したものであっても良いし、又ネットワークを通じて管理装置(例えば金融機関等の管理サーバ等)から取得したものとしても良い。
判定データ通知部23は、判定部22の判定結果(データ)を制御部105に与えるものである。
判定データ通知部23が通知する判定結果は、通過する紙幣の金種、真贋(正券、偽造券)及び紙幣状態を含む認識結果、更にリジェクト判定の場合に、そのリジェクト要因データを有する。なお、判定結果は、上記に限定されるものではなく、金種毎の枚数や金額等の計数データや、鑑別時刻や、鑑別処理の別を識別する鑑別識別情報等を含むようにしても良い。
ここで、リジェクト要因とは、リジェクト判定の要因となった理由をいう。リジェクト要因には、大別して、紙幣状態のリジェクト要因と、機器状態のリジェクト要因とに区別することができる。
紙幣状態のリジェクト要因は、例えば、リジェクト要因は、汚損、破れ、折れ、落書き等とすることができる。
機器状態のリジェクト要因は、現金処理装置100Aを構成する機構的な不具合や装置内の汚れや装置故障等の影響に関連する要因である。例えば、スキュー異常、イメージセンサのレンズの汚れに基づく画像異常、厚み異常、セキュリティ異常、サイズ異常等がある。
制御部105は、現金処理装置100Aの各種機能を司るものである。制御部105は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース部等を有するものである。制御部105は、例えば、CPUがROMに記憶される処理プログラムを実行することにより、現金処理装置100Aの機能を実現するものである。なお、処理プログラムは、インストールにより構築することができ、その場合でも機能的には図1に示すことができる。制御部105は、制御手段に含まれるものである。
制御部105は、取引処理部11、判定データ取得部12、搬送制御部13、精査処理部14、記憶手段としての記憶部15を有する。
取引処理部11は、現金処理装置100Aにおける入金取引や出金取引に関する処理を行うものである。出金取引は、顧客に対して現金を支払う取引であり、例えば、引き出し取引等がある。入金取引は、顧客から受け取った現金を入金する取引であり、例えば、預け入れ取引や振り込み取引等がある。取引処理部11は、入力部102を介して、顧客が希望する取引種別の入力情報を受け取ると、その取引種別に応じた手順で取引処理を実行し、図示しない通信部を介してセンタとの間で取引情報を授受して取引を完了させる。また、取引処理部11は、完了した各種取引に関する取引情報を記憶部15に記憶するものである。
判定データ取得部12は、認識部202から判定データを取得するものである。例えば、入金取引や出金取引の際、認識部202による紙幣の鑑別が行われる。判定データ取得部12は、認識部202から鑑別に係る判定データを取得する。また、判定データ取得部12は、取得した判定データを制御部105内の記憶部15に記憶する。
搬送制御部13は、判定データ取得部12により取得された認識部202の判定データに応じて、入金又は出金に係る紙幣の搬送制御を行うものである。
具体的には、例えば入金取引の場合、顧客による入金操作後に、紙幣(媒体)が入金されると、搬送制御部13は一時的に紙幣を一時保留部203に退避させる。このとき、認識部202の判定結果が非紙幣・偽造券の場合、搬送制御部13は、当該媒体を一時保留部203から接客部201に搬送する。また、判定結果が真券かつ紙幣状態が正常の場合、搬送制御部13は、紙幣を一時保留部203から当該紙幣の金種を収納する紙幣庫206に搬送する。さらに、判定結果が真券かつ紙幣状態が非正常の場合、搬送制御部13は、紙幣を一時保留部203からリジェクト庫205に搬送する。
また例えば出金取引の場合、顧客による出金操作後に、搬送制御部13は、出金に係る金種及び枚数の紙幣を1枚ずつ紙幣庫206から繰り出して認識部202に搬送する。このとき、認識部202の判定結果が真券かつ紙幣状態が正常の場合、搬送制御部13は、紙幣を接客部201に搬送する。また、判定結果が真券かつ紙幣状態が非正常の場合、搬送制御部13は、紙幣を一時保留部203に搬送する。そして、出金枚数の紙幣を接客部201に排出した後、搬送制御部13は、一時保留部203に収納されている紙幣をリジェクト庫205に搬送する。
精査処理部14は、入力部102を介して、保守者操作により精査処理を選択する情報が与えられると、精査画面を表示部101に表示すると共に、入力部102を介して保守者の操作により、所定の精査処理を実行するものである。
記憶部15は、制御部105の処理プログラムや、処理に必要なデータや、紙幣庫206の各紙幣カセットの紙幣枚数データや、リジェクト庫205の紙幣枚数データ等を記憶するものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係る現金処理装置100Aの動作例を説明する。
図8は、第1の実施形態に係る現金処理装置100Aの入金取引に係る処理を示すフローチャートである。
まず、顧客は入力部102を操作して、表示部101に表示されているメニュー画面から入金取引を選択し、顧客のカードが挿入される。現金処理装置100Aでは、挿入されたカードがカードリーダ103に与えられ、カードに格納されているカードデータがカードリーダ103により読み取られる。読み取られたカードデータは制御部105に与えられる(S101)。
制御部105は、入金取引に必要な情報を取得するため、暗証番号等の入力を可能とする入力処理画面を表示部101に表示させる(S102)。これにより、例えば、カードの暗証番号等の入力情報が取得され(S103)、制御部105は認証処理を行う。
次に、制御部105の制御を受けて接客部201の開閉体が開き、入金に係る紙幣が接客部201に投入される。紙幣投入が終了すると、接客部201は開閉体を閉じる。そして、制御部105の制御を受けて搬送部204は駆動し、接客部201に投入された紙幣は1枚ずつ認識部202に搬送される(S104)。
紙幣が認識部202に与えられると、認識部202は、搬送されてきた紙幣の金種判定、真贋判定、紙幣状態判定等の鑑別を行う(S105)。また、認識部202により鑑別された紙幣は、一時保留部203に搬送される(S106)。
認識部202による紙幣の鑑別は、接客部201に投入された全ての紙幣について行われる。そのため、投入された全ての紙幣が鑑別されるまで、S104〜S107の処理が繰り返し行われる(S107)。
認識部202による紙幣の鑑別は1枚ずつなされる。また、認識部202は、投入された紙幣の鑑別結果としての判定データを制御部105に通知する。認識部202からの判定データが制御部105に与えられると、通知された判定データは制御部105の記憶部15に記憶される(S108)。
なお、ここでは、投入された全ての紙幣の鑑別が終了した後に、全ての紙幣の判定データが制御部105に通知されるものとして例示するが、1枚ずつの紙幣の鑑別が終了する毎に、判定データが制御部105に通知されるようにしても良い。
また、認識部202は投入された紙幣を計数しており、紙幣の枚数や金額に関するデータも制御部105に通知される。
図9は、第1の実施形態に係る認識部202が通知する判定データの構成を示す構成図である。
図9に示すように、判定データは、鑑別に係る通し番号を示す「No.」、各紙幣の金種を示す「金種」、「認識結果」、「リジェクト要因」を含むものである。「認識結果」には、認識部202により判定された真贋判定結果と紙幣状態結果(汚損、破れ、落書き等の結果)が含まれる。具体的には、真贋判定結果として真券、偽造券、非紙幣等を示すデータが通知される。また、紙幣状態結果として、紙幣状態が良好であることを示す正常や、紙幣状態が非良好であることを示す損傷等を示す非正常のデータが通知される。
「リジェクト要因」には、認識部202によりリジェクト判定された場合に、認識部202が判定したリジェクト要因が含まれる。そのため、リジェクト判定でない場合(すなわち、正常判定の場合)には、図9の「No.1」等のように、「リジェクト要因:なし」を示すデータが通知される。これに対して、図9の「No.4」のように、リジェクト判定された場合には、「リジェクト要因:スキュー」を示すデータが通知される。なお、実際の判定データは、「金種」、「認識結果」、「リジェクト要因」の内容を示す識別番号が通知される。
判定データが制御部105に与えられると、制御部105の制御により、認識部202から通知された投入紙幣の合計金額を含む表示画面が表示部101に表示される(S109)。そして、投入金額が正しいものであり、顧客が表示画面上で確認すると、制御部105は投入された金額の入金取引をセンタとの間で行う(S110)。
制御部105は、認識部202からの判定データに基づいて、一時保留部203に収納されている紙幣の搬送制御を行う(S111)。
つまり、制御部105は図9に例示する判定データの「認識結果」を参照し、
「認識結果」が非紙幣・偽造券の場合、当該媒体を一時保留部203から接客部201に搬送する。また、「認識結果」が真券かつ紙幣状態が正常(例えば、図9の「正常」)の場合、紙幣を一時保留部203から当該紙幣の金種を収納する紙幣庫206に搬送する。さらに、「認識結果」が真券かつ紙幣状態が非正常(例えば、図9の「損傷」)の場合、紙幣を一時保留部203からリジェクト庫205に搬送する。
そして、制御部105は、認識部202からの判定データ及び入金された枚数に基づいて、紙幣庫206やリジェクト庫205の紙幣枚数データ(入金データ)を記憶して更新する(S112)。紙幣庫206の紙幣枚数データについて、制御部105は、従来と同様に、紙幣庫206に収納される枚数及び金額からなる紙幣枚数データを紙幣カセット毎に記憶している。
図10は、第1の実施形態に係る制御部105が記憶するリジェクト庫205の紙幣枚数データの構成を示す構成図である。
図10において、リジェクト庫205の紙幣枚数データは、リジェクト庫205に集積された順序を示す「No.」(例えば「No.」が小さい方がリジェクト庫205に古くに収納されたことを示す。)、リジェクト庫205に集積されている紙幣の金種を示す「金種」、リジェクト庫205に収納された紙幣の判定データの「認識結果」及び「リジェクト要因」を有する。
例えば、図10の「No.1」は、リジェクト庫205に収納されている紙幣の金種が「金種:1000(円券)」であり、この紙幣の判定データの認識結果及びリジェクト要因が「認識結果:真券・損傷」及び「リジェクト要因:スキュー」であることを示している。これにより、リジェクト庫205に収納されている紙幣がリジェクトされた理由が、機器状態のリジェクト要因である「スキュー」であることが分かる。
なお、リジェクト庫205の紙幣枚数データは、図10に示す項目に限定されるものではなく、他の項目も含むようにしてよい。例えば認識部202による鑑別時時刻が含まれるようにしても良い。
次に、第1の実施形態に係る現金処理装置100Aにおける精査処理の動作を説明する。
図11は、第1の実施形態に係る現金処理装置100Aにおける精査処理の動作を示すフローチャートである。
保守者は、現金処理装置100Aの紙幣庫205及びリジェクト庫206に収納されている紙幣を回収するために定期的に精査を行う。
まず、保守者は入力部102を用いて、表示部101に表示されているメニュー画面から精査(例えばメニュー画面の精査ボタン)を選択する(S201)。
制御部105では、精査処理を行うために、記憶部15の紙幣庫206各紙幣カセット及びリジェクト庫205の紙幣枚数データが読み出され(S202)、精査画面が表示部101に表示される(S203)。なお、精査処理の開始は、メニュー画面から精査ボタンを選択する場合に限定されるものではなく、例えば、紙幣庫206を取り出すための扉を開くための鍵が開けられた場合や、精査専用スイッチの押下等をトリガとして、表示部101に精査画面が表示されるようにしても良い。
図12は、第1の実施形態に係る精査画面の一例を示す画面図である。図12の精査画面1000は、現金処理装置100A内の金種毎の枚数及び金額を表示する金種枚数表示部501と、紙幣カセット(図12では「CST」と表示している。)毎の金種及び枚数を表示するカセット枚数表示部502と、金種毎の枚数を確定させる「精査」ボタン503、リジェクト要因を表示させるための「リジェクト(RJ)要因」ボタン1005、「戻る」ボタン504を有する。
ここで、図12の精査画面1000は、「RJ要因」ボタン1005を有することに特徴がある。従来、認識部202による鑑別後に、認識部202から通知される判定データは、制御部105が鑑別後の紙幣の搬送先を決定するために用いられている。そのため、判定データにはリジェクト判定又は正常判定を示す「認識結果」が含まれていれば、制御部は搬送制御が可能となるので、それで充分であった。しかし、リジェクト要因が機器状態のリジェクト要因の場合には、保守者に装置内の清掃や点検等のメンテナンスをさせる必要がある。そこで、第1の実施形態では、精査の際に、リジェクト要因を保守者に認識させるために、図12の精査画面1000は「RJ要因」ボタン1005を有するものとしている。
リジェクト庫206に紙幣が収納されていることを認識した保守者が、図12の精査画面1000の「RJ要因」ボタン1005を押下すると(S204)、制御部105では記憶部15に記憶されているリジェクト庫205の紙幣枚数データが読み出され、このリジェクト庫205の紙幣枚数データに基づいて、作成したリジェクト要因画面(図13参照)を表示部101に表示する(S205)。
図13は、第1の実施形態に係るリジェクト要因画面1100の画面例を示す画面図である。図13において、第1の実施形態に係るリジェクト要因画面1100は、リジェクト要因表示部1101と「戻る」ボタン1102とを有する。リジェクト要因表示部1101は、リジェクト庫205の紙幣枚数データに基づくものであり、図13に示すように、「No.」、「金種」、「認識結果」、「リジェクト要因」が対応付けられたものである。
例えば、図13のリジェクト要因表示部1101では、「No.1」及び「No.2」の金種はそれぞれ「1000(円券)」及び「10000(円券)」であるが、それぞれのリジェクト要因は「スキュー」であることが分かる。つまり、保守者は、金種に関係なく、「スキュー」が多く発生していることを認識できる。このことから、認識部202に紙幣を搬送する搬送部4において機構的な不具合(例えば、搬送路における搬送ローラの不具合等)が発生している可能があり、保守者は、必要に応じて、搬送路に関する故障の有無の点検や清掃等のメンテナンスを行うことができる。
また例えば、認識部202における紙幣画像を撮像するイメージセンサのレンズに汚れが付着している場合には、金種に関係なく、連続してリジェクト要因が汚損となる。このような場合、リジェクト要因が「画像(異常)」と判断し、保守者はイメージセンサのレンズの清掃等を行うことができる。リジェクト庫205の紙幣枚数データが項目として「時刻」が含まれている場合、図12のリジェクト要因表示部1101においても「時刻」の項目が表示されることで、連続して汚損を理由とするリジェクト要因の発生を保守者は認識することができる。
その後、保守者が、必要に応じて、現金処理装置100A内のメンテナンスを行なった後、保守者操作により「戻る」ボタン1102が押下されると(S206)、表示部101には精査画面1000が表示される(S203)。
そして、保守者は紙幣庫206の各紙幣カセットから紙幣を回収する。紙幣回収後、従来と同様に、入力部102を通じた保守者操作により、各紙幣カセット毎の紙幣枚数の枚数欄に「0」が入力される(S207)。保守者操作により「精査」ボタン503が押下されると(S208)、制御部105は、紙幣庫206の各紙幣カセットの紙幣枚数データ及びリジェクト庫205の紙幣枚数データの枚数を「0」にして初期化を行う(S209)。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、認識部202がリジェクト要因を含む判定データを制御部105に通知し、制御部105がリジェクト要因を含む紙幣枚数データを記憶することで、精査の際に、リジェクト要因を含む精査画面を表示することができる。その結果、保守者はリジェクトした紙幣のリジェクト要因を確認することができるため、保守者の経験に基づき、必要な点検、修理処置を行うことができる。これにより、装置の稼働率を高く維持することができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の現金処理装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第2の実施形態も、第1の実施形態と同様に、例えば金融機関等に設けられている自動現金処理装置(ATM)に本発明を適用する場合を例示する。
(B−1)第2の実施形態の構成
第2の実施形態に係る現金処理装置100Bは、制御部の機能が第1の実施形態の現金処理装置100Aと異なり、それ以外の構成要素は第1の実施形態の構成要素と同一又は対応するものを用いることができる。
また、第2の実施形態に係る現金処理装置100Bの各構成要素の配置や内部機構の構成は、図3及び図4に示す従来の現金処理装置900と同一又は対応するものとすることができる。そのため、第2の実施形態においても、図3及び図4を用いて説明する。
図14は、第2の実施形態に係る現金処理装置100Bの制御系の構成を示す構成図である。
図14において、第2の実施形態に係る現金処理装置100Bは、表示部101、入力部102、カードリーダ103、レシートプリンタ104、制御部305、接客部201、認識部202、一時保留部203、搬送部204、リジェクト庫205、紙幣庫206を有する。
図14に示す現金処理装置100Bの構成要素のうち、第1の実施形態に係る図1の現金処理装置100Aの構成要件と同一又は対応するものについては、同一の符号を付して示している。
制御部305は、第1の実施形態の制御部105と同様に、取引処理及び搬送制御を行うと共に、認識部202からリジェクト要因を含む判定データを取得し記憶するものである。なお、制御部305は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース部等を有するものである。制御部305は、例えば、CPUがROMに記憶される処理プログラムを実行することにより、現金処理装置100Bの機能を実現するものである。なお、処理プログラムは、インストールにより構築することができ、その場合でも機能的には図14に示すことができる。
制御部305は、第1の実施形態と同様に、取引処理部11、判定データ取得部12、搬送制御部13、記憶部15を備える。さらに制御部305は、第1の実施形態に係る精査処理部14に代えて精査処理部31を有し、更に、リジェクト要因分析データ記憶部32を有する。
精査処理部31は、第1の実施形態と同様に、入力部102を介して、保守者操作により精査処理を選択する情報が与えられると、精査画面を表示部101に表示すると共に、入力部102を介して保守者の操作により、所定の精査処理を実行するものである。また、精査処理部31は、リジェクト要因分析部311を有し、リジェクト要因分析部311によるリジェクト要因分析結果を含むリジェクト要因画面に表示部101に表示するものである。
リジェクト要因分析部311は、紙幣庫206の各紙幣カセットの紙幣枚数データ及びリジェクト庫205の紙幣枚数データに基づいて、リジェクト要因毎のリジェクト率を分析するものである。リジェクト要因分析部311により分析されたリジェクト要因分析データは、リジェクト要因分析データ記憶部32に記憶される。
また、リジェクト要因分析部311は、リジェクト要因画面を表示する際に、今回の精査時におけるリジェクト要因毎のリジェクト率と、後述する対応する基準リジェクト率とを比較し、今回リジェクト率が基準リジェクト率を超えている場合には、保守者に注意喚起させるため、データを強調表示する。強調表示の方法としては、例えば、赤色や青色等の表示色を変えたり、データの表示フォントを大きくしたり、下線を付与したり、データを点滅させたり、又はこれらの組わせる等の方法を使用できる。
図15は、第2の実施形態に係るリジェクト要因分析部311により分析されるリジェクト要因分析データの構成を示す構成図である。
図15において、第2の実施形態に係るリジェクト要因分析データは、「金種」、「処理枚数」、「リジェクト要因」、リジェクトされた紙幣の枚数を示す「枚数」、「リジェクト率(%)」、「基準リジェクト率(%)」を項目として有する。
「金種」は、紙幣の金種を示している。例えば、日本円の場合、「1000(円券)」、「5000(円券)」、「10000(円券)」等のように区分している。勿論外貨の場合にも対応することができ、適宜金種を定義することができる。
「処理枚数」は、紙幣庫206の各紙幣カセット、リジェクト庫205に収納した紙幣枚数である。「処理枚数」は、前回の精査処理後に、各紙幣カセット、リジェクト庫205に収納した紙幣枚数である。
「リジェクト要因」は、認識部202により判断されるリジェクト要因を示している。「リジェクト要因」は、「スキュー(異常)」、「画像(異常)」、「厚み(異常)」、「セキュリティ(異常)」、「サイズ(異常)」を例示しているが、これらに限定されるものではない。
「枚数」には、認識部202からの判定データに基づいて、リジェクトされた紙幣の枚数がリジェクト要因毎に記憶される。
「リジェクト率」は、リジェクト要因分析部311により分析されたリジェクト要因分析データが記憶される。つまり、リジェクト要因分析部311は、金種毎の「処理枚数」と、金種毎のリジェクト要因の「枚数」とを用いて、リジェクト率(=「枚数」/「処理枚数」)を求める。この分析結果が「リジェクト率」に記憶される。
「基準リジェクト率」は、リジェクト要因分析部311に求められた「リジェクト率」と比較するための基準値である。「基準リジェクト率」は、リジェクト率を評価するための基準値であれば良い。「基準リジェクト率」は、国、通貨、地区等で生じ得るリジェクト要因に応じて設定される数値を用いることができる。例えば、「基準リジェクト率」は、予め設定された基準値であっても良い。また例えば、「基準リジェクト率」は、ネットワーク等を通じてセンタ端末により更新可能な基準値としても良い。また例えば、「基準リジェクト率」は、リジェクト要因分析部311が前回求めたリジェクト率としても良いし、前回以前に求められたリジェクト率を用いて統計処理を行い、その統計処理後の値を逐次更新したものであっても良い。
上記のように、リジェクト要因分析部311は、金種毎の処理枚数とリジェクト要因毎のリジェクト枚数とに基づいて、リジェクト要因毎のリジェクト率を求めることができる。
なお、図15では、リジェクト要因分析部311が、金種毎に区別して、リジェクト要因毎のリジェクト率を求める場合を例示している。しかし、金種毎に区別することなく、リジェクト要因分析部311が、リジェクト要因毎のリジェクト率を求めるようにしても良い。
リジェクト要因分析データ記憶部32は、リジェクト分析要因分析部311により分析されたリジェクト要因分析データ(図15参照)を記憶するものである。精査処理部31が、リジェクト要因分析結果を含むリジェクト要因画面を表示する際に、精査処理部31によりリジェクト要因分析データが読み出される。リジェクト要因分析データ記憶部32は、基準値記憶手段に含まれるものである。
(B−2)第2の実施形態の動作
第2の実施形態は、現金処理装置100Bにおける精査処理の際の制御部305の動作が第1の実施形態と異なるため、以下では、精査処理の際の制御部305の動作を中心に説明する。
図16は、第2の実施形態に係る現金処理装置100Bにおける精査処理の動作を示すフローチャートである。図16において、第1の実施形態に係る処理と同一又は対応する処理については同一の符号を付している。
まず、保守者による精査に係る所定操作を受けて、制御部305は表示部101に精査画面を表示部101に表示する(S201〜S203)。S203で表示部101に表示される精査画面は、第1の実施形態に係る図12の精査画面1000と同様の画面とすることができる。
次に、リジェクト庫206に紙幣が収納されていることを認識した保守者が、図12の精査画面1000の「RJ要因」ボタン1005を押下すると(S204)、制御部305では、精査処理部31のリジェクト要因分析部311がリジェクト要因分析データ記憶部32のリジェクト要因分析データを読み出し、各金種のリジェクト要因毎のリジェクト率と、対応する基準リジェクト率とを比較する(S301)。
そして、リジェクト要因毎のリジェクト率が基準リジェクト率を超えるものについて、精査処理部31のリジェクト要因分析部311は強調表示を行い(S302)、精査処理部31は、リジェクト庫205の紙幣枚数データ及びリジェクト要因分析データ記憶部32のリジェクト要因分析データに基づくリジェクト要因画面を表示部101に表示する(S303)。
図17は、第2の実施形態に係るリジェクト要因画面1400の画面例を示す画面図である。図17において、第2の実施形態に係るリジェクト要因画面1400は、リジェクト要因表示部1101と、リジェクト要因分析データ表示部1402と、「戻る」ボタン1102とを有する。
リジェクト要因表示部1101は、第1の実施形態と同様に、リジェクト庫205の紙幣枚数データに基づくものであり、「No.」、「金種」、「認識結果」、「リジェクト要因」が対応付けられたものである。
リジェクト要因分析データ表示部1402は、リジェクト要因分析データに基づくものであり、「金種」、「処理枚数」、「リジェクト要因」、「枚数」、「リジェクト率(%)」、「基準リジェクト率(%)」が対応付けられている。
例えば、図17において、各金種のリジェクト要因毎のリジェクト率を見ると、「金種:1000(円券)」の「リジェクト要因:スキュー」のリジェクト率が「4.0」であり、対応する「基準リジェクト率:3.5」を超えている。この場合、リジェクト要因分析部311は、「金種:1000(円券)」の「リジェクト要因:スキュー」のリジェクト率が「4.0」の値の表示を赤色等の表示色にする等の強調表示を行う。これにより、保守者に注意喚起を促すことができる。
強調表示させる項目は「リジェクト率」のみでなく、「金種」、「処理枚数」、「リジェクト要因」、「枚数」、「リジェクト率(%)」、「基準リジェクト率(%)」の全部又は一部を強調表示するようにしても良い。
なお、図17のリジェクト要因分析データ表示部1402は、リジェクト要因分析データの全ての項目のデータを表示する場合を例示するが、リジェクト要因分析データの一部の項目データのみを表示するようにしても良い。
その後、保守者が、必要に応じて、現金処理装置100B内のメンテナンスを行なった後、保守者操作により「戻る」ボタン1102が押下されると(S206)、表示部101には精査画面1000が表示される(S203)。
そして、保守者は紙幣庫206の各紙幣カセットから紙幣を回収する。紙幣回収後、従来と同様に、入力部102を通じた保守者操作により、各紙幣カセット毎の紙幣枚数の枚数欄に「0」が入力される(S207)。保守者操作により「精査」ボタン503が押下されると(S208)、制御部305は、紙幣庫206の各紙幣カセットの紙幣枚数データ及びリジェクト庫205の紙幣枚数データの枚数を「0」にして初期化を行う(S209)。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、リジェクト要因を分析したデータを表示することができ、また強調表示もできるため、保守者の経験によらず、装置内の故障点検、清掃の必要が想定される項目が明示されるため、保守の品質を高くすることができる。
(C)他の実施形態
上述した各実施形態においても種々の変形実施形態を挙げて説明したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用することができる。
(C−1)上述した各実施形態では、認識部202がリジェクト要因の検出を行うこととして説明しているが、現金処理装置内に搭載されている他のセンサ類からのセンシングデータに基づいて、制御部がリジェクト要因を検出できるようにしても良い。例えば、搬送部に設けられているセンサに基づいて搬送の不具合を検出するセンサや、紙幣カセットや接客部から紙幣を繰り出しを検知するセンサ等から、制御部が、機器状態のリジェクト要因となり得るリジェクト要因を検出するようにしても良い。
(C−2)上述した各実施形態では、制御部がリジェクト要因画面を表示部101に表示する場合を例示した。しかし、図18に例示するように、ネットワークを通じて、複数の現金処理装置100−1〜100−N(Nは整数)の状態を管理するセンタ端末500が接続されているような場合、リジェクト要因を含むデータや画面情報がセンタ端末500に与えられて、リジェクト要因画面がセンタ端末500の表示部に表示されるようにしても良い。つまり、複数の現金処理装置100−1〜100−Nの状態を遠隔管理する場合にも、リジェクト要因を含む通信データがセンタ端末500に与えられ、遠隔的に当該現金処理装置のリジェクト要因が認識できるようにしても良い。この遠隔管理は、例えば、ある店舗内の複数の現金処理装置を遠隔管理する場合や、複数の店舗を含むエリア毎に現金処理装置を遠隔管理する場合、全店舗の現金処理装置を遠隔管理する場合に広く適用することができる。
(C−3)上記各実施形態では、リジェクト要因分析データの保存先が現金処理装置の制御部の記憶部に保存するものとして説明したが、現金処理装置が一般的にネットワークに接続されるため、システム内部に監視センタを設け、その監視センタの端末に保存し、統計処理を行っても良い。
(C−4)上述した各実施形態では、精査画面1000の「RJ(リジェクト)要因」ボタン1005が押下されたときに、リジェクト要因画面が表示されるものとして説明した。しかし、リジェクト要因画面は、精査画面1000中に表示されるものとしても良い。つまり、リジェクト要因画面は、別の画面として表示部に表示されることに限定されるものではなく、精査画面中に当初から表示されるものとしても良い。
100A及び100B…現金処理装置、101…表示部、105及び305…制御部、12…判定データ取得部、13…搬送制御部、14及び31…精査処理部、311…リジェクト要因分析部、32…リジェクト要因分析データ記憶部、202…認識部、21…状態センサ群、22…判定部、23…判定データ通知部、205…リジェクト庫、206…紙幣庫。

Claims (8)

  1. 少なくとも、非正常な状態の媒体を収納するリジェクト収納部を有して所定の現金処理を行う現金処理装置において、
    当該現金処理装置内で搬送される媒体の状態を検出する1又は複数の状態センサと、
    上記1又は複数の状態センサの検出データに基づく非正常な状態を示すリジェクト要因を媒体毎に獲得し、上記リジェクト収納部に収納されている各媒体の上記リジェクト要因を含む情報を記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶される上記リジェクト収納部に収納されている各媒体の上記リジェクト要因を含む精査情報の出力制御を行う制御手段と、
    上記制御手段の出力制御により、上記リジェクト収納部に収納されている各媒体の上記リジェクト要因を含む精査情報を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする現金処理装置。
  2. 上記1又は複数の状態センサの一部を搭載しており、搬送される媒体の状態を認識するものであって、搭載されている上記各状態センサの検出データに基づく媒体毎の上記リジェクト要因を含む判定データを上記記憶手段に通知する認識手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の現金処理装置。
  3. 上記制御手段が、上記記憶手段の各媒体の上記リジェクト要因を含む情報に基づいて、上記リジェクト要因毎の発生率を求め、上記リジェクト要因毎の発生率を含む精査情報を出力制御するものであり、
    上記出力手段が、上記リジェクト要因毎の発生率を含む精査情報を出力するものである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の現金処理装置。
  4. リジェクト要因の発生率を評価するための基準値を上記リジェクト要因毎に記憶する基準値記憶手段を備え、
    上記制御手段が、上記リジェクト要因毎の発生率と、対応する上記基準値との比較を行い、上記リジェクト要因毎の発生率が上記基準値を超えるリジェクト要因を強調するものであり、
    上記出力手段が、上記制御手段の制御を受けて、上記リジェクト要因毎の発生率を含む精査情報のうち、上記リジェクト要因毎の発生率が上記基準値を超えるリジェクト要因を強調出力するものである
    ことを特徴とする請求項3に記載の現金処理装置。
  5. 上記出力手段が出力する精査情報が精査画面であり、
    上記制御手段が、上記リジェクト要因を出力させるための選択ボタンを含む精査画面を上記出力手段に出力させ、上記精査画面中の選択ボタンが選択された場合に、各媒体の上記リジェクト要因を含む画面を上記出力手段に出力させるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の現金処理装置。
  6. 上記出力手段が出力する精査情報が精査画面であり、
    上記制御手段が、各媒体の上記リジェクト要因を当初から含む画面を有する精査画面を上記出力手段に出力させるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の現金処理装置。
  7. 上記1又は複数の状態センサが、当該現金処理装置内の機器状態の影響に基づく状態異常を検知する機器状態センサを含むものであり、
    上記リジェクト要因が、上記機器状態センサによる機器異常に基づく要因を含むものである
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の現金処理装置。
  8. 上記制御手段が、ネットワークを通じて接続するセンタ端末に、上記リジェクト収納部に収納されている各媒体の上記リジェクト要因を含む精査情報を与えるものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の現金処理装置。
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