JPH09128458A - 自動取引装置の障害回復誘導方法およびシステム - Google Patents

自動取引装置の障害回復誘導方法およびシステム

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JPH09128458A
JPH09128458A JP27908395A JP27908395A JPH09128458A JP H09128458 A JPH09128458 A JP H09128458A JP 27908395 A JP27908395 A JP 27908395A JP 27908395 A JP27908395 A JP 27908395A JP H09128458 A JPH09128458 A JP H09128458A
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Application number
JP27908395A
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English (en)
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Nagamitsu Hikiba
永光 引場
Tadamasa Isobe
忠正 磯辺
Haruo Tanuma
晴夫 田沼
Yukio Oka
行雄 岡
Hiroyuki Ishihara
弘行 石原
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Hitachi Electronics Services Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Electronics Services Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】係員のいない自動取引装置において障害が発生
した場合に、極力、緊急対策要員を現地に派遣すること
なくユーザを遠隔的に誘導して障害回復を図る。 【解決手段】表示装置および入力装置を介して対話的に
取引を行う自動取引装置11〜13の障害発生を監視セ
ンタ20にて監視する。いずれかの自動取引装置に障害
が発生した場合、監視センタ20の分析部213により
障害の原因を分析し、遠隔的に当該自動取引装置の表示
装置上にその障害を回復するための指示を行う誘導画面
を表示する。これにより、エンドユーザの援助を得て、
軽微な障害を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関における
自動取引装置に係り、特に、その障害発生時の回復誘導
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、銀行、証券等の金融機関におい
て、いわゆるATMと呼ばれる自動取引装置が普及して
おり、ユーザは自己の口座番号が記憶された通帳あるい
はカードを用いかつ暗証番号を入力することにより、各
自で自動的に各種の取引を行うことができる。
【0003】通常、自動取引装置は、休日および時間外
の係員がいない時間も稼働しており、また、最近、自動
取引装置の設置された無人店舗も増えてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動取引装
置は複雑な機構を有する電子機器であり、種々の原因の
障害(エラー)が発生することは避けられない。これら
の原因には、単なる誤操作から、通帳やカードの不良、
機器の部品の不良等がある。
【0005】このような障害によりユーザが解決しえな
い問題が発生したとき、近くに係員がいれば、その係員
に助言を得て問題を解決することができる。しかし、前
述のように係員のいない時間、あるいは元々係員のいな
い設置場所では、付設された電話機を用いてユーザは監
視センターに電話をして問い合わせ、問題解決のための
指示を仰ぐことができる。
【0006】しかしながら、実際には、ユーザの障害情
況の申告だけではその原因を特定することが困難であ
り、緊急対策要員(例えばガードマン会社のガードマ
ン)を現地へ派遣しなければならないことが多い。
【0007】そこで、本発明は、このように係員のいな
い自動取引装置において障害が発生した場合に、極力、
緊急対策要員を現地に派遣することなくユーザを遠隔的
に誘導して障害回復を図ることができる障害回復誘導方
法およびシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による自動取引装
置の障害回復誘導方法は、表示装置および入力装置を介
して対話的に取引を行う自動取引装置に障害が発生した
場合、遠隔的に当該自動取引装置の表示装置上にその障
害を回復するための指示を行う誘導画面を表示するよう
にしたものである。
【0009】前記誘導画面は、例えば、自動取引装置の
エンドユーザに対する指示を含むものである。あるい
は、前記障害の回復のために現地に派遣された緊急対策
要員に対する指示を含むものでもありうる。
【0010】本発明による自動取引装置の障害回復誘導
システムは、おのおの表示装置および入力装置を介して
対話的に取引を行う複数の自動取引装置と、該複数の自
動取引装置から障害情報を受信して各自動取引装置を監
視する監視センタとを備え、前記各自動取引装置は、そ
の障害発生時にその障害コードおよび通帳またはカード
の口座番号を前記監視センタに送信する手段を有し、前
記監視センタは、各自動取引装置から送信された障害コ
ードおよび口座番号をその障害を発生した自動取引装置
の識別子および障害発生時刻情報とともに蓄積する障害
情報蓄積手段と、特定の自動取引装置に発生した障害に
ついて、該障害の原因を、当該特定の自動取引装置につ
いて前記障害情報蓄積手段に蓄積された過去の情報を参
照して分析し、分析結果を出力する障害分析手段と、該
障害分析手段の分析結果に応じて予め格納された、前記
自動取引装置の障害を回復するための指示を行う誘導画
面を表示させる誘導画面表示制御手段とを有することを
特徴とする。
【0011】前記障害分析手段は、例えば、現時点より
前のある期間中に、当該障害を起こしたユーザの口座番
号とは別の口座番号について同一の障害が所定の比率以
上に発生しているかを調べ、その結果がNoであれば、
機器の故障ではなくユーザ側の原因と判断する。
【0012】前記誘導画面表示制御手段は、前記分析手
段の種々の分析結果に対応して予め用意された複数の誘
導画面データを格納した誘導画面格納手段と、該誘導画
面格納手段から選択した誘導画面データを障害発生自動
取引装置へ転送する手段とを有する。または、前記自動
取引装置側に、前記分析手段の種々の分析結果に対応し
て予め用意された複数の誘導画面データを格納した誘導
画面格納手段を有し、前記誘導画面表示制御手段は、前
記分析手段の分析結果に対応した誘導画面の番号を障害
発生自動取引装置へ転送する手段を有し、該障害発生自
動取引装置は、当該誘導画面の番号に基づいて対応する
誘導画面データを前記誘導画面格納手段から取り出して
表示する。本発明によれば、エンドユーザの援助を得て
軽微なしかし頻度の高い障害を解消できるので、緊急対
策要員を現地に派遣しなくてなならない回数を削減する
ことができる。
【0013】また、誘導表示画面による視覚的な情報伝
達が行えるので、エンドユーザに専門知識を要求するこ
となく、回復のための指示を容易かつ正確に伝えること
ができる。
【0014】さらに、自動取引装置自体の表示装置を利
用するので、別個の表示手段を必要としない。
【0015】障害分析手段を備えることにより、監視セ
ンタ員は必ずしも熟練者である必要がなく、現地に派遣
する係員も専門知識や技量を有する必要はなく、ガード
マンで足りる。
【0016】障害分析手段による分析には、障害の履歴
を考慮することにより、より正確に障害原因を特定する
ことが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面により詳細に説明する。
【0018】図1に、本実施の形態のシステム構成を示
す。複数の自動取引装置(ATM)11、12、13
は、銀行等のホストコンピュータ10に接続されてお
り、各種取引の端末装置として機能する。各自動取引装
置には、周知のように、ユーザとのマンマシンインタフ
ェースのための表示装置およびその表示画面上のタッチ
式入力装置、さらには、通帳、カード、明細票、紙幣等
の取り扱い機構を備えている。そのほか、緊急時の連絡
用に電話機を備えている。
【0019】ホストコンピュータ10は、通常、複数の
店舗にある多数の自動取引装置11〜13の稼働状態を
監視し、障害の発生を検知することができる。さらにこ
の障害の情報は、ホストコンピュータ10から、通信媒
体を介して監視センタ20にへ通報される。監視センタ
20は、金融機関自身の所有にかかるものであっても、
あるいは別のサービス会社の所有にかかるものであって
もよい。
【0020】監視センタ20は、中央処理部21、電話
機22、操作端末23、監視ジャーナル出力部24、お
よびデータ蓄積部25を有する。中央処理部21は、ホ
ストコンピュータ10との通信を司る通信制御部21
1、ホストコンピュータ10から通報された障害データ
の編集等を行うデータ編集部212、障害データを分析
して障害原因を推定する分析部213、外部デバイスと
の入出力を司る入出力制御部214を有する。操作端末
23は、ディスプレイ、キーボード等を有する。データ
蓄積部25は、ホストコンピュータ10から通報された
障害データを格納する通報障害データ格納部251と、
分析部213がその分析処理時に用いる予め定められた
分析ルールを格納しておく分析ルール格納部252と、
分析結果画面を格納しておく分析結果画面格納部253
と、後述するエンドユーザの誘導画面を格納しておく誘
導画面格納部254と、後述する緊急対策要員としての
ガードマンを現地へ派遣する際に、そのガードマンへの
対策指示書データを格納しておく現地出動・対策指示書
データ格納部255とを有する。
【0021】監視センタ20は、通信媒体を介してガー
ドマン会社の端末15に接続され、ガードマンを現地に
派遣する際に、その障害に該当する現地出動・対策指示
書データを端末15へ送信する。ガードマンによる障害
対策は、予め決められた比較的簡単な処置であり、例え
ば、ジャム紙幣またはジャム明細票の排出、カードおよ
び通帳の排出、等である。
【0022】監視センタ20は、さらに通信媒体を介し
て保守サービス会社の端末14にも接続され、ガードマ
ン派遣によっても障害回復ができなかった場合に、障害
データおよび分析結果等を端末14に送信する。
【0023】本実施の形態では、自動取引装置11〜1
3において、発生した障害に関してユーザから監視セン
タ20へ電話連絡があった場合、監視センタ20に常駐
する監視センタ員がユーザの問い合わせに応じて当該障
害の分析を行い、分析結果を回答する。さらに、自動取
引装置の表示装置に、回復のための誘導画面を表示し、
ユーザの援助を得て軽微な障害を解消する。これによっ
ても障害から回復しないときには、監視センタ員は当該
障害に関連した現地出動・対策指示書データをガードマ
ン会社端末15へ送信し、緊急対策要員としてガードマ
ンの現地出動・対策を依頼する。ただし、本発明の誘導
画面表示により大部分の障害を解消することができるよ
うになるので、ガードマン派遣にいたる場合が大幅に軽
減され、経費節減となる。
【0024】図2により、図1のシステム全体の動作を
説明する。
【0025】まず、任意の自動取引装置に対して、通
常、口座番号が磁気記録された通帳あるいはカードを用
いて、ユーザが取引のための操作を行うと(301、3
11)、その自動取引装置は、ユーザの指示に応じた動
作を行う(312)。この際、エラーがなければステッ
プ311に戻り、エラーがあれば、そのエラーが自動取
引装置で検出される。さらに、このエラーに該当する障
害コードが、ホストコンピュータ10へ送信されるとと
もに、ホストコンピュータ10を介して監視センタ20
へ通報される(314)。その通報情報には、図3に示
すように、障害を特定する障害コードの他、障害の発生
した自動取引装置の支店名、号機番号(識別子)、時刻
情報、ユーザの口座番号、障害内容が含まれる。ただ
し、時刻情報は監視センタ20が通報を受けた時刻を用
いることができ、また、障害内容について障害コードか
ら判断できるので、両者については送信を省略すること
も可能である。
【0026】監視センタ20は、この通報を受けると
(331)、その障害データを通報障害データ格納部2
51に蓄積するとともに、モニタ画面に追加表示する
(332)。図4に通報障害データモニタ画面の表示例
を示す。この例では、障害の発生した自動取引装置の支
店名、号機番号、日時、障害コード、障害内容が表示さ
れる。監視センタ員は、このモニタ画面を監視すること
により、いつどの店舗のどの自動取引装置でどのような
障害が発生したかを把握することができる。
【0027】図2に戻り、障害発生時にユーザから監視
センタ20へ電話連絡が入ると(302、333)、監
視センタ員は、その障害がどのような障害であるかを、
ユーザの関わる店舗および号機番号からモニタ画面の内
容により認識することができる。監視センタ員が、この
障害の原因を直ちに認識し、かつ、ユーザが対処できる
場合には、その原因を取り除く指示をユーザに対して与
えることができる。しかし、障害が分かっていてもそれ
がどのような原因により発生しているかは必ずしも明瞭
でない場合が多い。例えば、通帳あるいはカードが自動
取引装置に受け付けられない場合、磁気ストライプの汚
れ、通帳の曲がり、折れ、機器の部品故障等の種々の原
因が考えられる。
【0028】そこで、監視センタ員は、操作端末23か
ら中央処理部21に対して障害分析起動の指示を与える
(334)。この指示を受けると、操作端末23の表示
装置上に図5に示すような分析パラメータ指定画面が表
示される。この画面で、店舗および号機を入力し、分析
方法およびパラメータを指定する。ここでの分析方法に
は、同一エラー件数分析、およびエラー組合せ分析の2
種類がある。両分析方法は選択できるが、本実施の形態
ではデフォルトとして両方が選択されている。
【0029】同一エラー件数分析は、当該号機につい
て、ある期間内に当該障害コードが他のユーザについて
も発生しているか否かを分析するものであり、分析ルー
ル格納部252内の分析ルールを参照して分析すること
により、障害原因を推定するものである。パラメータと
して、分析対象期間の開始日と終了日を指定する。開始
日および終了日としては、デフォルト値を設けてもよ
い。例えば、終了日としては当日、開始日としては当日
から所定日数前の日を自動設定することができる。これ
以外の期間を望む場合には、別途入力することができ
る。
【0030】エラー組合せ分析は、当該号機における同
一の取引についてすなわち同一ユーザ(口座番号)につ
いて、ほぼ同時に複数の障害コードが発生した場合に、
その障害原因を分析ルールに照らして推定するものであ
る。
【0031】本実施の形態では、まず、同一エラー件数
分析を行う。複数の障害コードが発生した場合には、エ
ラー組合せ分析も行って分析結果を照合し、総合的に判
断を行うことができる。各分析の手法については、後述
する。
【0032】障害分析の結果として、例えば、図6に示
すような分析結果画面が監視センタ20の操作端末23
に表示される。この例の分析結果60では、ユーザの通
帳に原因があるものと推定されている。参考のため、当
該店舗の当該号機の発生障害コードの一覧62が併せて
表示されている。この結果に基づき、ユーザに対して監
視センタ員が電話で、推定原因を回答する。さらに、後
述するように、回復のための誘導を行う旨をユーザに通
知する。ユーザに対して、この分析結果に対応する障害
回復処置用の誘導画面を表示するためのボタン61がこ
の分析結果画面に用意されている。
【0033】図2に戻り、障害分析の結果に応じて、エ
ンドユーザに対する障害回復のための誘導画面表示制御
がホストコンピュータ10を介し当該自動取引装置に対
して行われる(336)。この際、自動取引装置は、割
込み(315)を受け、その表示装置上に誘導画面表示
を行う(316)。本実施の形態では、監視センタ20
から誘導画面データ格納部254内の対応する画面デー
タを読み出して送信するものとしているが、誘導画面デ
ータを自動取引装置側に格納して、監視センタ20から
は画面を指定する番号のみを送信するようにすることも
可能である。
【0034】図7にエンドユーザ誘導画面の例を示す。
この画面は、自動取引装置の表示装置上に表示するの
で、通常の取引画面が中断されたことが分かるように、
取引画面内に設けたウインドウ内に表示することが好ま
しい。図示の例は、障害の原因が通帳の不良であること
が推定された場合に相当し、まず、画面71で通帳の2
つの不良パターン(汚れおよび曲がり)をユーザに提示
し、ユーザにいずれかの不良パターンかを問い合わせ
る。いずれかの不良パターンに対するユーザの選択に応
じて(303)、別個の対処指示画面72または73を
次に表示するようにしている。なお、これは単なる例示
であり、ユーザによる選択が不要である場合には、直ち
に対処指示画面を表示するようにしてもよい。この画面
の指示に応じて、ユーザは障害回復のための対処(図7
の画面72の例では、通帳の磁気ストライプの汚れを拭
く)を行う。
【0035】図2に戻り、自動取引装置に対してユーザ
が再操作を行う(304、317)と、自動取引装置が
その操作に応じた動作を行う(318)。そこで、同じ
障害が再び生じたか、あるいは正常状態に復帰したかを
ユーザが監視センタ員に報告する(305)。好ましく
は、この時点まで、ユーザと監視センタ20との間の電
話回線は接続されたままである。
【0036】監視センタ20に対するユーザの回答が、
障害非回復であった場合には(337)、現地へガード
マンを派遣するために、分析結果に該当するガードマン
対策指示書データをデータ格納部255から読み出し
て、ガードマン会社端末15へ送信する(338)。こ
のデータは、ガードマン会社端末15において、図10
に示すような現地出動・対策指示書としてプリントアウ
トされる(351)。図10の文面から分かるように、
具体的な対策指示の内容は、現地において自動取引装置
に表示されるので、この指示書自体には詳細指示は記載
されていない。この指示書に応じて、ガードマン会社か
らガードマンが現地へ派遣される(352)。
【0037】現地に到達したガードマンは、監視センタ
20へ電話等により連絡して対策指示画面表示を要求す
る(319)と、監視センタ員は、該当するガードマン
対策指示画面をホストコンピュータ10を介して自動取
引装置へ送信する(340)。このガードマン対策指示
画面も予め誘導画面データ格納部254に格納されてい
る。送信された対策指示画面は自動取引装置の表示装置
上に表示される(320)。対策指示画面の例を図8に
示す。ガードマンはこの対策指示画面を見て、指示どお
りの対処を行う(323)。その結果は、別途、ガード
マンから監視センタ員へ報告される。ガードマンによる
対処によっても障害回復しなかった場合には、監視セン
タ20から保守サービス会社端末14へ障害データおよ
び分析結果が送られ、保守サービスが依頼される。
【0038】次に、障害分析の具体的な手法について、
説明する。
【0039】ここでの障害分析は、その障害がマシン側
の原因により生じているのか、あるいはユーザ側の原因
で生じているのかを判定することが主目的である。ユー
ザ側の原因とは、例えば、通帳、カードの不良(そり、
曲がり、折れ、磁気ストライプの汚れおよびキズ等)、
紙幣の折れおよび汚れ等が挙げられる。
【0040】ユーザ側の原因か否かを判定するために
は、つぎのような基準を用いる。
【0041】(1)すなわち、現時点より前のある期間
中に、当該障害を起こしたユーザの口座番号とは別の口
座番号について同一の障害が所定の比率以上に発生して
いるかを調べ、その結果がNoであれば、機器の故障で
はなくユーザ側の原因と判断する。機器部品が故障する
場合には、徐々にマージンが低下して、不定期的に繰り
返して現象が発生し、かつその発生頻度が次第に高くな
ることが多く、このような場合をこの判定方法で検出す
ることができる。勿論、突然に完全な機器故障が発生し
た場合には、この判定方法では、正しく判定されない
が、その場合には前述したガードマン対策以降の処理に
より対処できる。
【0042】具体的な判定法には、IF・THENルー
ルを用いる。IFの後に続く条件部には、障害の発生期
間、障害コードの発生件数を表す変数(または配列)、
障害コード、発生率の閾値(例えば、1日当たり当該障
害の発生件数)、口座番号等を考慮しうる。また、TH
ENの後に続く結論部には、分析結果の内容、誘導画面
の番号等を含みうる。IF・THEN文は、例えば、次
のように記述される。
【0043】IF(障害コード変数)&ΣN(Dn)/
n)>Th)THEN 分析結果画面No. ここに、「障害コード変数」はその障害コードの障害が
発生している場合1、発生していない場合0となる変数
である。「&」は論理積を表す。「ΣN(Dn)/
n)」は、図5の分析パラメータ指定画面で指定された
期間内において、本障害に係るユーザ以外のユーザ(口
座番号)の同一障害コードの1日当たりの平均発生件数
を表わす。また、Thは予め定めた閾値であり、例えば
0.1である。
【0044】(2)同一口座番号について、同時に複数
の障害が発生した場合、例えば、図9に示すように、同
時に発生した複数の障害コードの組合せによって、障害
原因を推定する。
【0045】この場合のIF・THEN文は、例えば、
次のようになる。
【0046】IF (Eaaa&Efff&Eggg)
&{(Eaaaの口座番号)=(Efffの口座番号)
=(Egggの口座番号)} THEN 分析結果画面
No. ここで、Eaaa等は図9に示した障害コードに対応す
る障害コード変数である。
【0047】両分析方法に関する多数の分析ルールは、
予め作成して分析ルール格納部252に格納しておく。
【0048】このような分析ルールを用いることによ
り、監視センタ員は熟練者でなくとも障害要員の判定を
行うことができる。特に、現障害コードのみから判断す
るのではなく、当該自動取引装置の過去の障害の履歴を
も考慮することにより、より的確な障害原因の判定を行
うことが可能となる。また、前述した誘導画面によりユ
ーザを誘導して、比較的軽微な障害について、ユーザの
助力により障害を回復することが可能になる。これによ
り、ガードマンの出動回数を低減することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明の障害回復誘導方法およびシステ
ムによれば、係員のいない自動取引装置において障害が
発生した場合に、極力、緊急対策要員を現地に派遣する
ことなくユーザを遠隔的に誘導して障害回復を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するシステム全体の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1のシステムの動作の流れを説明するフロー
チャートである。
【図3】図1のシステムにおいて自動取引装置(AT
M)から通報される障害情報の例を示す説明図である。
【図4】図1のシステム内の監視センタで障害分析を行
う際の分析パラメータ指定画面の説明図である。
【図5】図1のシステム内の監視センタにおける障害の
モニタ画面の説明図である。
【図6】図1のシステム内の監視センタにおける障害の
分析結果画面の説明図である。
【図7】図1のシステム内の自動取引装置において表示
されるエンドユーザ誘導画面の一例の説明図である。
【図8】図1のシステム内の自動取引装置において、出
動した緊急対策要員に対して表示される対策指示画面の
一例の説明図である。
【図9】図9は、図5に示したエラー組合せ分析に関す
る説明図である。
【図10】図1のシステムにおいて監視センタから送信
される現地出動対策指示書の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…ホストコンピュータ、11〜13…自動取引装
置、14…保守サービス会社端末、15…ガードマン会
社端末、20…監視センタ、21…中央処理部、22…
電話機、23…操作端末、24…監視ジャーナル出力
部、25…データ蓄積部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/30 320 (72)発明者 岡 行雄 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内 (72)発明者 石原 弘行 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示装置および入力装置を介して対話的に
    取引を行う自動取引装置に障害が発生した場合、遠隔的
    に当該自動取引装置の表示装置上にその障害を回復する
    ための指示を行う誘導画面を表示することを特徴とする
    自動取引装置の障害回復誘導方法。
  2. 【請求項2】前記誘導画面は、自動取引装置のエンドユ
    ーザに対する指示を含むものである請求項1記載の自動
    取引装置の障害回復誘導方法。
  3. 【請求項3】前記誘導画面は、前記障害の回復のために
    現地に派遣された緊急対策要員に対する指示を含むもの
    である請求項1記載の自動取引装置の障害回復誘導方
    法。
  4. 【請求項4】おのおの表示装置および入力装置を介して
    対話的に取引を行う複数の自動取引装置と、該複数の自
    動取引装置から障害情報を受信して各自動取引装置を監
    視する監視センタとを備え、 前記各自動取引装置は、その障害発生時にその障害コー
    ドおよび通帳またはカードの口座番号を前記監視センタ
    に送信する手段を有し、 前記監視センタは、 各自動取引装置から送信された障害コードおよび口座番
    号をその障害を発生した自動取引装置の識別子および障
    害発生時刻情報とともに蓄積する障害情報蓄積手段と、 特定の自動取引装置に発生した障害について、該障害の
    原因を、当該特定の自動取引装置について前記障害情報
    蓄積手段に蓄積された過去の情報を参照して分析し、分
    析結果を出力する障害分析手段と、 該障害分析手段の分析結果に応じて予め格納された、前
    記自動取引装置の障害を回復するための指示を行う誘導
    画面を表示させる誘導画面表示制御手段とを有すること
    を特徴とする自動取引装置の障害回復誘導システム。
  5. 【請求項5】前記障害分析手段は、現時点より前のある
    期間中に、当該障害を起こしたユーザの口座番号とは別
    の口座番号について同一の障害が所定の比率以上に発生
    しているかを調べ、その結果がNoであれば、機器の故
    障ではなくユーザ側の原因と判断する請求項4記載の自
    動取引装置の障害回復誘導システム。
  6. 【請求項6】前記誘導画面表示制御手段は、前記分析手
    段の種々の分析結果に対応して予め用意された複数の誘
    導画面データを格納した誘導画面格納手段と、該誘導画
    面格納手段から選択した誘導画面データを障害発生自動
    取引装置へ転送する手段とを有する請求項4または5記
    載の自動取引装置の障害回復誘導システム。
  7. 【請求項7】前記自動取引装置側に、前記分析手段の種
    々の分析結果に対応して予め用意された複数の誘導画面
    データを格納した誘導画面格納手段を有し、前記誘導画
    面表示制御手段は、前記分析手段の分析結果に対応した
    誘導画面の番号を障害発生自動取引装置へ転送する手段
    を有し、該障害発生自動取引装置は、当該誘導画面の番
    号に基づいて対応する誘導画面データを前記誘導画面格
    納手段から取り出して表示することを特徴とする請求項
    4または5記載の自動取引装置の障害回復誘導システ
    ム。
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