JP4381837B2 - 障害情報管理装置、及び障害情報管理方法 - Google Patents
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Description
また、前記伝達経路が、障害に関する情報を複数の送信先へ送信する際の送信順序が決められている経路である場合も想定される。その場合、前記送信手段は、前記伝達経路において送信順序が先である送信先に前記障害に関する情報を送信した後は、前記送信順序が先である送信先から送信順序が次である送信先に前記障害に関する情報を送信することを許可する内容を含む前記応答が受信されてから、前記送信順序が次である送信先に前記障害に関する情報を送信するようにしてもよい。
更に、本発明は、本発明の障害情報管理装置の特徴的な構成手段をステップとする障害情報管理方法として実現したり、それらのステップを含むプログラムとして実現することもできる。そして、そのプログラムは、CD−ROM等の記録媒体や通信ネットワーク等の伝送媒体を介して流通させることもできる。
先ず、本発明の実施の形態の障害情報管理装置1の構成を、その障害情報管理装置1を備える障害情報送受信システムの他の構成部の構成とともに、図1〜図11を用いて説明する。
図1は、障害情報送受信システムのハードウェア構成図である。障害情報送受信システムは、例えば企業、その企業の取引先、及びその企業の関係相手先において多数の人々が使用する受発注物流、収支、販売管理、社内人事、及び経理等の所定のシステムで障害が発生した場合に、その障害に関する情報を送受信するシステムであって、図1に示すように、障害に関する情報を送信する障害情報管理装置1を備える。また、障害情報送受信システムは、上記企業の各社員が使用する複数のコンピュータ2と、対応するコンピュータ2に接続されている複数の表示装置3と、対応するコンピュータ2に接続されている複数のキーボード4及びマウス5と、障害情報管理装置1と各コンピュータ2とを接続するネットワーク6とを備える。本実施の形態では、障害情報送受信システムが所定の企業の各社員(ユーザの一例)によって使用され、上記所定のシステムが上記勤務管理システム等の上記企業、その企業の取引先、及びその企業の関係相手先において使用されるシステムである、という場合を想定する。
各社員は、所定のシステムにおいて障害が発生した場合、図3に示す5個の障害程度決定項目それぞれについて障害が及ぼす影響度を客観的に判断し、項目毎にいずれか1個の具体的内容を選択する。
X=a1×a2×a3×a4×a5
所定のシステムにおいて障害が発生した場合、その障害を発見した社員は、その障害に対して考えられる処置を行なった後、自分のコンピュータ2に接続されている表示装置3に、発生した障害に関する各障害関連項目の内容等の入力を案内する第1入力案内画面(図6参照)を表示させる。そして、上記社員は、障害の影響を客観的に判断し、表示された第1入力案内画面に従って、キーボード4及びマウス5を用いて各障害関連項目の内容等を入力する(S1)。また、上記社員は、第1入力案内画面の中の障害の程度(障害ランク)の項目の中の「自動判定」という項目を選択し、発生した障害に関する5個の障害程度決定項目の内容の入力を案内する第2入力案内画面(図7参照)を表示させる。そして、上記社員は、障害の影響を客観的に判断し、表示された第2入力案内画面に従って障害程度決定項目毎に具体的内容を1個選択し、その選択に対応するチェック欄にキーボード4及びマウス5を用いて印を付ける。コンピュータ2は、入力されたデータを障害情報管理装置1へ送信する。なお、図3を用いて説明したように、上記社員は(5)責任者判断という障害程度決定項目については「(5a)通常」しか選択できないのでその項目については入力しない。コンピュータ2は、(5)責任者判断という障害程度決定項目については「(5a)通常」が選択され入力されたものとみなしてその旨のデータを障害情報管理装置1へ送信する。
障害程度決定部15は、受信部13によって受信された5個の障害程度決定項目の内容を、対応する数値a1,a2,a3,a4,a5に変換した上で(図3参照)、上記(数1)に示される式に代入して乗算値Xを算出する。そして、障害程度決定部15は、算出した乗算値Xと、障害程度対応関係記憶部11に記憶されている障害程度対応関係情報(図4参照)とを対照し、算出した乗算値Xに対応する障害の程度を決定する(S2)。
このように、送信先有無判断部17によって障害に関する情報を送信すべき送信先がまだ残っていると判断された場合(S4でYes)、送信先特定部18は、決定された伝達経路において障害に関する情報がまだ送信されていない送信先のうちで送信順序が最先である送信先を特定する(S5)。例えば、伝達経路がβであるときは、図5を用いて説明したように、障害に関する情報の送信先はT主任,H主事,N課長の3か所あって、送信順序がT主任→H主事→N課長の順であるので、障害に関する情報がまだどの送信先にも送信されていない場合、送信順序が最先である送信先はT主任であるので、送信先特定部18は送信先としてT主任を特定する(S5)。また、伝達経路がβであって、障害に関する情報がT主任のみに既に送信されている場合、障害に関する情報がまだ送信されていない送信先のうちで送信順序が最先である送信先はH主事であるので、送信先特定部18は、送信先としてH主事を特定する(S5)。
上記特定の社員が障害に関する情報を次の送信先に送信することを許可(承認)する判断結果を応答として入力した場合(S11でYes)、その応答が入力されたコンピュータ2(上記特定の社員が使用するコンピュータ2)は、上記特定の社員の操作により、その応答を障害情報管理装置1へ電子メールにより送信する。障害情報管理装置1では、受信部13が応答を受信し、応答判断部24は、その応答が障害に関する情報を送信順序が次である送信先に送信することを許可(承認)する内容であるか否かを判断する。この場合、応答は承認を意味する内容であるので(S11でYes)、送信先有無判断部17が伝達経路決定部16によって決定された伝達経路において障害に関する情報を送信すべき送信先がまだあるか否かを判断するステップ(S4)に戻る。
以上説明したように、本実施の形態の障害情報管理装置1は、所定のシステムにおいて障害が発生した場合に、その障害を発見した社員に、主観的な判断をさせず、客観的に判断可能な障害の程度を決定するための項目の内容を入力させる。そして、本実施の形態の障害情報管理装置1は、その客観的な判断による障害程度決定項目の内容に基づいて障害の程度を決定し、決定した障害の程度に基づいて障害に関する情報の伝達経路を決定し、決定した伝達経路に従って、障害に関する情報を送信する。このように、本実施の形態の障害情報管理装置1は、障害を発見した社員に、客観的に判断可能な障害の程度を決定するための項目の内容を入力させるので、社員毎の判断により障害の程度に対する認識が異なるという事態が起きることはなく、障害に関する情報を送信すべき送信先にその情報が送信されるという効果が得られる。また、障害に関する情報を、上記所定のシステムに関係する特定の社員複数人に、各社員の承認を順次得た上で段階的に送信することができる。
また、類似特定部20は、既に記憶されている組の中の障害関連項目の用語と、受信部13によって受信された各障害関連項目の用語とを比較対照し、関連している用語を含む組があれば、その組を上記類似する組と特定してもよい。関連している用語は、予め決められていてもよいし、比較対照される2個の用語の一部が相互に一致する用語であってもよい。
2 コンピュータ
3 表示装置
4 キーボード
5 マウス
6 ネットワーク
11 障害程度対応関係記憶部
12 伝達経路対応関係記憶部
13 受信部
14 入力情報記憶部
15 障害程度決定部
16 伝達経路決定部
17 送信先有無判断部
18 送信先特定部
19 障害関連項目記憶部
20 類似特定部
21 パスワード記憶部
22 パスワード判定部
23 送信部
24 応答判断部
Claims (12)
- 所定のシステムにおいて障害が発生した場合の前記障害に関する情報を送信する障害情報管理装置であって、
障害程度決定項目の内容と障害の程度との対応関係を規定する障害程度対応関係情報を記憶する障害程度対応関係記憶手段と、
ユーザによって入力された、前記システムにおいて発生した障害の程度を決定するための障害程度決定項目を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記障害程度決定項目の内容と、前記障害程度対応関係情報とを対照し、障害の程度を決定する障害程度決定手段と、
前記障害に関する情報を複数の送信先へ送信する際の送信順序が決められている経路である伝達経路と前記障害の程度との対応関係を規定する伝達経路対応関係情報を記憶する伝達経路対応関係記憶手段と、
前記障害程度決定手段によって決定された障害の程度と、前記伝達経路対応関係情報とを対照し、前記障害に関する情報の伝達経路を決定する伝達経路決定手段と、
前記伝達経路決定手段によって決定された伝達経路に従って、前記障害に関する情報を当該伝達経路に含まれる送信先に送信する送信手段とを備え、
前記受信手段は、前記送信先によって入力された情報であって、前記障害に関する情報を前記送信順序が次である送信先に送信することを許可するか否かを示す情報である送信許否情報及び当該送信許否情報が許可しない旨を示す場合は前記障害程度決定項目の一部の内容を変更する旨の指示を示す情報である指示情報をあわせて含む応答情報を前記送信先から受信するとともに、当該許可しない旨の応答情報に含まれる前記指示情報に基づき前記ユーザによって入力された、少なくとも一部の内容が変更された前記障害程度決定項目を受信し、
前記障害程度決定手段は、前記変更された障害程度決定項目を受信した場合、当該障害程度決定項目に基づいて前記障害の程度を改めて決定し、
前記伝達経路決定手段は、前記障害程度決定手段によって改めて決定された障害の程度に基づいて前記伝達経路を改めて決定し、
前記送信手段は、前記伝達経路決定手段によって改めて決定された伝達経路に従って、前記障害に関する情報を改めて当該伝達経路に含まれる送信先に送信する
ことを特徴とする障害情報管理装置。 - 前記障害程度決定項目は複数存在し、
前記障害程度対応関係情報は、複数の前記障害程度決定項目の内容の組み合わせと、障害の程度との対応関係を規定する情報であって、
前記障害程度決定手段は、ユーザによって入力された複数の前記障害程度決定項目の内容の組み合わせと、前記障害程度対応関係情報とを対照して障害の程度を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の障害情報管理装置。 - 前記障害程度決定項目は、障害の影響が及ぶ部署、障害の影響が及ぶ部署内の全部の人数に対する実際に障害の影響が及ぶ人数の割合、障害により前記システムが使用不可状態となる時間、業務に及ぼす障害の影響度、及び、障害に対する前記システムの責任者の判断のいずれかである
ことを特徴とする請求項1から2のいずれか1項に記載の障害情報管理装置。 - 前記送信手段は、前記伝達経路において送信順序が先である送信先に前記障害に関する情報を送信した後は、前記受信手段によって、前記送信順序が先である送信先から送信順序が次である送信先に前記障害に関する情報を送信することを許可する旨を示す前記送信許否情報を含む前記応答情報が受信されてから、前記送信順序が次である送信先に前記障害に関する情報を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の障害情報管理装置。 - 前記障害情報管理装置は、更に、
ユーザによって入力された障害に関する複数の障害関連項目の内容を組にして記憶する障害関連項目記憶手段と、
ユーザによって入力された各前記障害関連項目の内容の組と、前記障害関連項目記憶手段に既に記憶されている各組とを比較し、前記障害関連項目記憶手段に既に記憶されている各組の中から、ユーザによって入力された各前記障害関連項目の内容の組と類似する組を特定する特定手段とを備え、
前記送信手段は、前記特定手段によって特定された組の前記障害関連項目記憶手段における格納場所を示す格納場所情報を含む前記障害に関する情報を送信する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の障害情報管理装置。 - 前記特定手段は、前記障害関連項目記憶手段に既に記憶されている各組の中から、ユーザによって入力された各前記障害関連項目の内容と関連する内容を有する組を類似する組として特定する
ことを特徴とする請求項5記載の障害情報管理装置。 - 少なくとも一部の前記障害関連項目の内容は、前記内容を特定する用語によって表現され、
前記特定手段は、前記障害関連項目記憶手段に既に記憶されている各組の中から、ユーザによって入力された各前記障害関連項目の内容を特定する用語と一致する用語を所定の個数有する組を類似する組として特定する
ことを特徴とする請求項6記載の障害情報管理装置。 - 前記特定手段は、前記障害関連項目記憶手段に既に記憶されている各組の中の、ユーザによって入力された各内容を特定する用語と一致する用語を有する各組に、ユーザによって入力された前記各内容を特定する用語と一致する用語を多く含む順に順位を付け、
前記送信手段は、前記特定手段によって順位付けされた組のうちで上から順に所定の個数の組の格納場所情報を含む前記障害に関する情報を送信する
ことを特徴とする請求項7記載の障害情報管理装置。 - 前記障害関連項目は、前記システムの名称、コンピュータ処理、オーダグループ、プログラム名称、帳票名、画面名称、処理タイミング、障害の件名、起因部署、影響範囲、対応方法、及び再発防止策のいずれかである
ことを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の障害情報管理装置。 - ユーザによって前記障害に関する情報の送信先として特定の送信先が入力された場合、前記送信手段は、前記伝達経路決定手段によって決定された伝達経路にかかわらず、前記特定の送信先に前記障害に関する情報を送信する
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の障害情報管理装置。 - 所定のシステムにおいて障害が発生した場合の前記障害に関する情報を送信する障害情報管理装置における障害情報管理方法であって、
前記障害情報管理装置は、
障害程度決定項目の内容と障害の程度との対応関係を規定する障害程度対応関係情報を記憶する障害程度対応関係記憶手段と、
前記障害に関する情報を複数の送信先へ送信する際の送信順序が決められている経路である伝達経路と前記障害の程度との対応関係を規定する伝達経路対応関係情報を記憶する伝達経路対応関係記憶手段とを備えており、
前記障害情報管理装置が、前記システムにおいて発生した障害の程度を決定するための障害程度決定項目の内容をユーザから受け付ける障害程度決定項目受付ステップと、
前記障害情報管理装置が、前記障害程度決定項目受付ステップにおいて受け付けた前記障害程度決定項目の内容と前記障害程度対応関係情報とを対照し、障害の程度を決定する障害程度決定ステップと、
前記障害情報管理装置が、前記障害程度決定ステップにおいて決定した障害の程度と、前記伝達経路対応関係情報とを対照し、前記障害に関する情報の伝達経路を決定する伝達経路決定ステップと、
前記伝達経路決定ステップにおいて決定した伝達経路に従って、前記障害に関する情報を当該伝達経路に含まれる送信先に送信する障害情報送信ステップと、
前記障害情報管理装置が、前記送信先によって入力された情報であって、前記障害に関する情報を前記送信順序が次である送信先に送信することを許可するか否かを示す情報である送信許否情報及び当該送信許否情報が許可しない旨を示す場合には前記障害程度決定項目の一部を変更する旨の指示を示す情報である指示情報をあわせて含む応答情報を前記送信先から受信する応答受信ステップと、
前記障害情報管理装置が、前記許可しない旨の応答情報に含まれる前記指示情報に基づき前記ユーザによって入力された、少なくとも一部の内容が変更された前記障害程度決定項目を受信する障害程度決定項目再受信ステップと、
前記情報管理装置が、前記変更された障害程度決定項目を受信した場合、当該障害程度決定項目に基づいて前記障害の程度を改めて決定する障害程度再決定ステップと、
前記情報管理装置が、前記障害程度再決定ステップによって改めて決定された障害の程度に基づいて前記伝達経路を改めて決定する伝達経路再決定ステップと、
前記障害情報発信装置が、前記伝達経路再決定ステップによって改めて決定された伝達経路に従って、前記障害に関する情報を改めて送信する障害情報再送信ステップと
を含むことを特徴とする障害情報管理方法。 - 所定のシステムにおいて障害が発生した場合の前記障害に関する情報を送信するためのプログラムであって、
障害程度決定項目の内容と障害の程度との対応関係を規定する障害程度対応関係情報を
記憶する障害程度対応関係記憶ステップと、
前記障害の程度と、前記障害に関する情報を複数の送信先へ送信する際の送信順序が決められている経路である伝達経路との対応関係を規定する伝達経路対応関係情報を記憶する伝達経路対応関係記憶ステップと、
前記システムにおいて発生した障害の程度を決定するための障害程度決定項目の内容をユーザから受け付ける障害程度決定項目受付ステップと、
前記障害程度決定項目受付ステップにおいて受け付けた前記障害程度決定項目の内容と、前記障害程度対応関係情報とを対照し、障害の程度を決定する障害程度決定ステップと、
前記障害程度決定ステップにおいて決定した障害の程度と、前記伝達経路対応関係情報とを対照し、前記障害に関する情報の伝達経路を決定する伝達経路決定ステップと、
前記伝達経路決定ステップにおいて決定した伝達経路に従って、前記障害に関する情報を当該伝達経路に含まれる送信先に送信する障害情報送信ステップと、
前記送信先によって入力された情報であって、前記障害に関する情報を前記送信順序が次である送信先に送信することを許可するか否かを示す情報である送信許否情報及び当該送信許否情報が許可しない旨を示す場合には前記障害程度決定項目の一部を変更する旨の指示を示す情報である指示情報をあわせて含む応答情報を前記送信先から受信する応答受信ステップと、
前記許可しない旨の応答情報に含まれる前記指示情報に基づき前記ユーザによって入力された、少なくとも一部の内容が変更された前記障害程度決定項目を受信する障害程度決定項目再受信ステップと、
前記変更された障害程度決定項目を受信した場合、当該障害程度決定項目に基づいて前記障害の程度を改めて決定する障害程度再決定ステップと、
前記障害程度再決定ステップによって改めて決定された障害の程度に基づいて前記伝達経路を改めて決定する伝達経路再決定ステップと、
前記伝達経路再決定ステップによって改めて決定された伝達経路に従って、前記障害に関する情報を改めて送信する障害情報再送信ステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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