JP2014081851A - 現金処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】記憶部33にジャムした現金を除去する権限を持つ操作者の情報を前記本人確認情報と関連付けて登録し、例えば、紙幣処理機1での紙幣処理中に紙幣のジャムが発生したとき、操作表示部31で本人確認情報を入力させ、入力した本人確認情報に関連付けられた情報より操作者がジャムした現金を除去する権限を持つ操作者であることが確認されたとき、電磁ロック機構による前扉2のロックを解除して、内部にアクセスできるようにする。
【選択図】図1
Description
また、このような現金処理装置において、入金等の処理中に紙幣のジャムが生じた場合、その現金処理装置を使用しているレジ担当者等が装置を開いて、ジャム紙幣を除去することが行われている(例えば、特許文献2参照)。
また、パートタイムで働いているレジ担当者は、ジャムした現金の除去方法の訓練を受けていないことが多く、そのため、このような訓練を受けていない者が装置内の機構部を触ることで怪我をしたり、あるいは装置の一部を破損したりして、二次障害を生じさせるなどの問題もある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
また、ジャムした現金の除去方法の訓練を受けている操作者のみ、装置内部を触れるように制限していることから、装置内の機構部を触ることで怪我をしたり、あるいは装置の一部を破損したりして、二次障害を生じさせる等の問題も解消できるという効果が得られる。
まず、図2について説明する。この実施例の現金処理装置は、レジスタを使用する小売店等に設置されるもので、図2において1は紙幣(現金)の入出金処理を行う紙幣処理機(現金処理機)、21は硬貨(現金)の入出金処理を行う硬貨処理機(現金処理機)であり、それぞれ前扉2、22を有し、この前扉2、22にはそれぞれ電磁ロック機構(ロック手段)3、23が備えられている。
31は紙幣処理機1の入出金口4の奥側に配置された操作表示部である。この操作表示部31は、各種の処理操作の案内、各種の処理のための入力画面や入力された情報、情報入力用のキー等を表示するLCD等による表示部上に、キー入力を行うためのタッチパネル等の操作部(入力部)を配置することにより構成されている。
尚、レジカードは、レジ担当者が操作するレジスタに対応付けられており、このレジカードには、カードを特定するカード番号や、レジスタを特定するレジ番号等がカード情報として記録されている。また、管理者が保有する管理者カードには、管理者を特定する情報(識別情報)やカードを特定するカード番号等がカード情報として記録されている。
また、この記憶部33は、レジカードや管理者用カードのカード情報、レジ担当者や管理者のID番号及び本人確認情報である暗証番号も互いに関連付けて登録する登録部として利用され、更にこの記憶部33には管理者がジャムした現金を除去する権限を持つ装置の操作者であることを示す情報もID番号及び本人確認情報である暗証番号に関連付けられて登録されている。
まず、紙幣処理機1について説明すると、紙幣処理機1は、図3に示したように入出金口4と、紙幣鑑別部5と、一時保留部6と、複数の金種別紙幣カセット(金種別紙幣収納庫)7、8、9と、紙幣回収カセット(紙幣回収庫)10と、リジェクト紙幣カセット(リジェクト紙幣収納庫)11と、これらの間で紙幣を搬送ベルト等で挟持して搬送する搬送路12を備えている。
紙幣鑑別部5は、入金処理時や出金処理時等に紙幣の金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣を金種毎に計数する機能を有しており、一時保留部6は、入金処理時に紙幣鑑別部5で鑑別計数された紙幣を集積して一時保留する部位(集積部)で、この一時保留部6には、紙幣を繰出す図示しない繰出し手段が設けられている。
金種別紙幣カセット9は、入金された万円紙幣を収納するカセットであり、また、紙幣回収カセット10は、入金処理時の売上金分の紙幣、及び売上金の回収処理時に金種別紙幣カセット7、8、9から繰出される売上金分の紙幣を収納して回収するためのカセットである。
一方、硬貨処理機21は、図4に示したように入金口24と、硬貨鑑別部25と、一時保留部26と、硬貨返却箱27と、硬貨収納ホッパ(釣銭用硬貨収納カセット)28と、硬貨出金箱(硬貨出金カセット)29と、硬貨回収庫30、リジェクト口35を備えている。
硬貨鑑別部25は、分離部により分離された硬貨の金種等を鑑別すると共に鑑別した硬貨を金種毎に計数する機能を有している。一時保留部26は硬貨鑑別部25で鑑別計数された硬貨を一時保留する部位(収納庫)である。
硬貨返却箱27は、計数処理時の計数後の硬貨や、入金処理時のリジェクト硬貨、及び入金取消により顧客に返却する硬貨を集積して返却する集積部である。
硬貨出金箱29は、硬貨収納ホッパ28から繰出された硬貨を集積して出金するためのカセットであり、硬貨回収庫30は精算集計時に硬貨収納ホッパ28はから売上金の分の硬貨を移動して収納するカセット(収納庫)である。リジェクト口35は、入金処理時にリジェクト硬貨を排出する部位である。
は、金種毎に分けて硬貨を集積、収納できるように内部が区切られている。
また、入金口24と硬貨鑑別部25との間には分離部により分離された硬貨を搬送する搬送ベルト等による搬送路が設けられ、硬貨収納ホッパ28と硬貨出金箱29及び硬貨回収庫30との間には、硬貨収納ホッパ28から繰出される硬貨を硬貨出金箱29と硬貨回収庫30のいずれかに導く振分け手段と、通過する硬貨を金種毎に計数する計数手段が設けられている。
尚、以下に説明する各部の動作は、記憶部33に格納された制御プログラムに基づいて制御部34により制御されるものとし、その制御については、必要な場合を除いて省略する。
本現金処理装置は、レジで使用する釣銭の出金、レジから回収した現金(紙幣及び硬貨)の入金、現金の計数、釣銭の補充、現金の抜き取り、精算集計、売上金の回収等の処理(取引)を行う機能を有している。
この照合によりカードの正当性と、レジ担当者や管理者が本人であること、つまり正当な操作者であることが確認されると、操作表示部31にメニュー画面を表示する。
レジ担当者や管理者がサブメニュー画面で「金種と枚数パターンの出金」を選択すると、紙幣処理機1の金種別紙幣カセット7、8から千円と五千円の紙幣が繰出され、また硬貨処理機21の硬貨収納ホッパ28から硬貨が繰り出される。また、「任意の金種と枚数を指定する出金」を選択した場合は、金種と枚数を入力する画面を表示し、この画面で金種と枚数を入力すると、その入力に従って紙幣処理機1の金種別紙幣カセット7、8から紙幣が繰出され、また硬貨処理機21の硬貨収納ホッパ28から硬貨が繰り出される。
硬貨処理機21の硬貨収納ホッパ28から繰り出された硬貨は、硬貨出金箱29に送られ、その途中で金種毎に計数された後、硬貨出金箱29に収納される。
この出金処理の処理結果は、制御部34により記憶部33の入出金処理履歴に書込まれる。
このメニュー画面でレジ担当者や管理者が「売上入金」を選択して入力すると、紙幣処理機1の紙幣入出金部4に設けられているシャッタ及び硬貨処理機21の入金口24に設けられているシャッタが開かれ、操作表示部31に紙幣及び硬貨の入金誘導画面を表示する。
紙幣処理機1の紙幣入出金部4に投入された紙幣は図示しない分離部により一枚ずつ分離されて繰り出され、搬送路12により紙幣鑑別部5に搬送されて鑑別が行われる。その結果、正常と鑑別された紙幣は金種毎に計数された後、搬送路により一時保留部6に搬送され、集積される。金種不明などによりリジェクトと鑑別された紙幣は搬送路12により紙幣入出金部4に戻され、投入された紙幣とは区分して集積される。
その後、操作表示部31に紙幣及び硬貨の計数結果を表示し、それを見てレジ担当者や管理者が操作表示部31で入金承認の入力を行うと、紙幣入出金部4の一時保留部6から紙幣が1枚ずつ繰り出される。繰り出された紙幣は搬送路12により紙幣鑑別部5に搬送されて金種の鑑別が行われ、その鑑別結果に応じて金種別紙幣カセット7、8、9に搬送され、収納される。
尚、紙幣鑑別部5でリジェクトと鑑別された紙幣は、搬送路12によりリジェクト紙幣カセット11に搬送されて収納される。
また、硬貨処理機21の一時保留部26に集積された硬貨は、硬貨収納ホッパ28に送られ、金種別に収納される。
この入金処理の処理結果は、制御部34により記憶部33の入出金処理履歴に書込まれる。
このメニュー画面でレジ担当者や管理者が「計数」を選択して入力すると、紙幣処理機1の紙幣入出金部4に設けられているシャッタ及び硬貨処理機21の入金口24に設けられているシャッタが開かれ、操作表示部31に紙幣及び硬貨の入金誘導画面を表示する。
この画面に従ってレジ担当者や管理者が紙幣及び硬貨を紙幣入出金部4及び入金口24にそれぞれ投入する。
また、硬貨処理機21の入金口24に投入された硬貨は図示しない分離部により一枚ずつ分離されて繰り出され、硬貨鑑別部25に搬送されて鑑別が行われる。その結果、正常と鑑別された硬貨は計数された後、一時保留部26に送られ、集積される。金種不明などによりリジェクトと鑑別された硬貨は硬貨返却箱27に送られ収納される。
その後、操作表示部31に紙幣及び硬貨の計数結果を表示し、それを見てレジ担当者や管理者が操作表示部31で確認入力を行うと、紙幣入出金部4の一時保留部6から紙幣が1枚ずつ繰り出される。繰り出された紙幣は搬送路12により紙幣入出金部4に搬送されて集積され、すべての紙幣が紙幣入出金部4に搬送されて集積されると、シャッタを開いて紙幣をレジ担当者や管理者に返却する。
そして、計数結果が図示しないプリンタにより所定の用紙に印字され、レジ担当者や管理者に排出される。
このメニュー画面でレジ担当者や管理者が「補充」を選択して入力すると、紙幣処理機1の紙幣入出金部4に設けられているシャッタ及び硬貨処理機21の入金口24に設けられているシャッタが開かれ、操作表示部31に紙幣及び硬貨の入金誘導画面を表示する。以後入金処理の場合と同様の処理が行われる。
次に、管理者が行う精算集計処理について説明する。管理者が管理者カードのカード情報をカードリーダ32で読み取らせ、前記出金処理の場合と同様に、カードの正当性の確認と本人確認を行うと、操作表示部31にメニュー画面を表示する。
そして、算出した売上額を操作表示部31のメニュー画面に表示し、図示しないプリンタにより所定の用紙に売上額を印字して、管理者に排出する。
このメニュー画面でレジ担当者や管理者が「売上金の回収」を選択して入力すると、制御部34は売上金の金額から既に回収カセットに収納した金額を差引いて売上金の移動額を算出する。その移動額分について、紙幣は高額紙幣を優先して金種別紙幣カセット7、8,9から紙幣を繰出し、搬送路12により回収カセット10に搬送して収納する。硬貨についても高額の硬貨を優先して硬貨収納ホッパ28から繰出し、硬貨回収庫30に収納する。
このような現金処理装置では、レジ担当者や管理者によって利用する処理の権限が設定されており、その権限がレジカードや管理者カードのID等に関連づけられて記憶部33に記憶されている。
また、セキュリティー性を考慮して、電源オフ中に前扉2、22が開かれた場合は、不正があったことを示すポップアップ画面やブザーで警告するようになっている。
また、硬貨処理機21の入金口24や搬送路の必要個所にも硬貨を検知する図示しないセンサが設けられており、制御部34はそれらのセンサの検知信号(出力信号)に基づいて硬貨のジャムを検出するものとなっている。
上述したレジで使用する釣銭の出金、レジから回収した現金の入金、現金の計数、釣銭の補充、現金の抜き取り、売上金の回収等の処理(取引)、つまり紙幣や硬貨の繰出し、搬送、集積、収納が伴う処理(S1)において、制御部34は紙幣処理機1や硬貨処理機21に設けられた各個所のセンサの検知信号に基づいて紙幣や硬貨のジャムが発生したか否かを判断する(S2)。
ジャムが発生した場合、例えば紙幣のジャムが発生した場合、制御部34は操作表示部31に管理者カード操作誘導画面を表示する(S5)。
この管理者カード操作誘導画面を見て管理者が管理者カードのカード情報をカードリーダ32で読み取らせる(S6)。この読取が終了すると、制御部34はその後、操作表示部31にID番号入力画面及び暗証番号入力画面を順に表示(S7、S9)し、ID番号及び暗証番号を入力させる。
この照合により管理者本人であることが確認され、ID番号及び暗証番号に関連付けられた情報からジャムした現金を除去する権限を持つ操作者であることが確認されると、制御部34は紙幣処理機1の前扉2をロックしている電磁ロック機構3のロックを解除(開錠)する(S11)。
この画面に従って、管理者が紙幣処理機1の前扉2を開き、各カセット7〜11と共にその上部の搬送路12の一部を引き出してジャム紙幣を除去し、除去後前扉2を閉じて「復旧」の釦を押下する(S13)。
その後、制御部34は操作表示部31にメニュー画面を表示し、次の入金、出金等の処理に備える。
また、ジャムした現金の除去方法の訓練を受けている管理者のみ、装置内部を触れるように制限していることから、装置内の機構部を触ることで怪我をしたり、あるいは装置の一部を破損したりして、二次障害を生じさせる等の問題も解消できるという効果が得られる。
上述した構成、機能を有する第2の実施例の作用について説明する。図8は第2の実施例の作用を示すフローチャートで、ジャム発生時における復旧処理の手順を示している。図中のSはステップを示し、以下このステップに従って説明する。
S22でジャムが発生したと判断した場合、制御部34は現在の処理を実行しているのが管理者かどうかつまりジャムした現金を除去する権限を持つ操作者であるかどうかを判断し(S25)、管理者でない場合は、S26へ移行して操作表示部31に管理者カード操作誘導画面を表示するが、管理者の場合は、S32へ移行して制御部34は、紙幣処理機1の前扉2をロックしている電磁ロック機構3のロックを解除(開錠)する。
以後、S26からS34まで、第1の実施例のS5からS13までの動作と同様の動作を行う。
尚、上述した第1、第2の実施例では、ジャムした現金を除去する権限を持つ管理者の本人確認を行う本人確認情報として暗証番号を用いたが、暗証番号の変わりに指紋、指や掌の静脈パターン、虹彩等の生体情報を用いることも可能である。
更に、上述した第1、第2の実施例は、商用施設などで使用される現金金管理システムの現金処理装置に適用可能である。
2 前扉
3 電磁ロック機構
4 入出金口
5 紙幣鑑別部
6 一時保留部
7〜9 金種別紙幣カセット
10 紙幣回収カセット
11 リジェクト紙幣カセット
12 搬送路
21 硬貨処理機
22 前扉
23 電磁ロック機構
24 入金口
25 硬貨鑑別部
26 一時保留部
27 硬貨返却箱
28 硬貨収納ホッパ
29 硬貨出金箱
30 硬貨回収庫
31 操作表示部
32 カードリーダ
33 記憶部
34 制御部
35 リジェクト口
Claims (3)
- 内部で搬送路による現金の搬送、集積部への集積、収納庫への収納、前記集積部及び収納庫からの繰出しを伴う現金処理を行う現金処理機と、装置の操作者が情報入力を行う入力部と、装置操作者に対する本人確認を行うための本人確認情報を登録した登録部と、前記現金処理機内部へのアクセスを可能とする扉と、この扉をロックするロック手段を備えた現金処理装置において、
前記登録部にジャムした現金を除去する権限を持つ操作者の情報を前記本人確認情報と関連付けて登録し、
前記現金処理中に現金のジャムが発生したとき、前記入力部で本人確認情報を入力させ、入力した本人確認情報に関連付けられた情報より操作者がジャムした現金を除去する権限を持つ操作者であることが確認されたとき、前記ロック手段による扉のロックを解除することを特徴とする現金処理装置。 - 請求項1記載の現金処理装置において、
前記ジャムした現金を除去する権限を持つ操作者が本人確認を行った後の現金処理中に現金のジャムが発生したとき、直ちに前記ロック手段による扉のロックを解除することを特徴とする現金処理装置。 - 請求項1または請求項2記載の現金処理装置において、
現金処理機として、紙幣の処理を行う紙幣処理機と、硬貨の処理を行う硬貨処理機を備え、該紙幣処理機と硬貨処理機は、内部へのアクセスを可能とする扉と、この扉をロックするロック手段をそれぞれ有し、
前記紙幣処理機と硬貨処理機の一方でジャムが発生したとき、ジャムが発生した処理機の扉のロック手段のみロックを解除することを特徴とする現金処理装置。
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