JP6474668B2 - ホイール運搬ユニット - Google Patents

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本発明は、ホイールの運搬等に使用されるホイール運搬ユニットに関するものである。
従来、複数のホイールを効率的に運搬等する場合に、(複数の)ホイールを設置可能なトレーを使用することが知られている。より具体的には、ホイールを載せたトレーを複数段積み重ねてパレットに載置し、フォークリフトやハンドリフトにより、パレットに載置されたホイールをまとめて運搬等することとなる。さらに、ホイールをまとめて保管したり、トラック等で運搬したりする場合には、トレーを介在させつつ、複数段重ねられてパレットに載せられたホイールのうち最も上側に位置するホイールの上方にトレーを被せて、該トレーの上方に対し、トレーを介在させつつ、複数段重ねられたホイールが載せられたパレットを載置することも行われている。
また、トレーの上方にパレットを載置した場合に、トレーとパレットとの水平方向における位置ずれを防止するべく、トレーの上面側において上方に突出し、パレットの下面に形成された下面係止孔に挿入されて係止される上係止凸部を設けるといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
特開平11−278453号公報
ところで、ホイールに被せられたトレーの上方にパレットを載置する作業に際して、トレーの上係止凸部にパレットが接触する等、上係止凸部に対して下向きの力が加えられた場合には、かかる力に起因して上係止凸部の周辺部が変形することが考えられる。このため、例えば、トレーのうちホイールが設置される環状部位よりも内周側の部位に上係止凸部が設けられている場合には、トレーの上係止凸部の周辺部に変形が生じた場合、該トレーが被せられているホイール(特に、スポーク等の意匠面)に対してトレーの変形部位が圧接し、損傷させてしまうことが懸念される。
これに対し、トレーの上面側においてホイールが設置される環状部位よりも外周側の部位にのみ、上係止凸部を設けることで、かかる懸念を抑制することができる。しかしながら、パレットの種類によっては、強度的、又は、機能的な観点から、下面係止孔のような孔部を、トレーの前記環状部位よりも外周側の部位に対応する位置に形成することが困難なものも存在する。さらに、トレー側においても、前記環状部位を好適に配置しようとすると、環状部位よりも外周側の部位において好適に上係止凸部を設けることが困難になってしまう(スペースがなく、各個の強度を確保できなくなったり、全体の配置のバランスが悪くなったりする)といった事態が発生することも懸念される。以上のように、上係止凸部の形成位置を前記環状部位よりも外周側の部位にのみに限定すると、使用できるパレットやトレーの形状についても限定されてしまい、利便性の低下等を招くことが懸念される。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、利便性の向上を図りつつ、ホイールを損傷なく安定的に運搬及び保管することのできるホイール運搬ユニットを提供することにある。
以下、上記課題等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.略円筒状のリムと、リムの内周側に配置される略円盤状のハブと、ハブの外周面からリムの内周面にかけて放射状に延在する複数のスポークとを具備するホイールを、リムが上下に貫通する向きで設置可能な設置部が(複数)形成されたトレーと、
トレーを載置可能なパレットとを備え、
パレットの上方に、トレーの前記各設置部に設置されたホイールを、トレーを介在させつつ、複数段重ねて載せるとともに、
複数段重ねられたホイールのうち最も上側に位置するホイールの上方にトレーを被せて、該トレーの上方に、トレーの前記各設置部に設置されたホイールが複数段重ねられて載せられたパレットを載置可能なホイール運搬ユニットにおいて、
トレーの上面側には、
ホイールのリムの一対の開口部のうち、ハブ及びスポークが形成されていない側の開口部の周縁部と当接して支持する円環状の前記設置部と、
前記設置部の内周側に位置する部位から上方に突出する内周凸部と、
ホイールの水平方向における位置ずれを防止する位置ずれ防止凸部とが設けられ、
トレーの下面側には、
トレーをパレットに載置した場合に、パレットの上面に当接して支持される載置部と、
前記載置部よりも下方の位置にまで突出し、トレーをパレットに載置した場合に、パレットの上面に形成された上面係止孔に挿入されて係止される下係止凸部とが設けられ、
トレーの前記各設置部に設置されたホイールの上方にトレーを載せた場合、当該トレーの前記設置部の下面が、ホイールのリムの一対の開口部のうち、ハブ及びスポークが形成されている側の開口部の周縁部と当接して支持される構成であって、
トレーは、
トレーの上方にパレットを載置した場合に、パレットの下面に当接して支持する支持部と、
前記支持部よりも上方の位置にまで突出し、トレーの上方にパレットを載置した場合に、パレットの下面に形成された下面係止孔に挿入されて係止される上係止凸部とを備え、
前記内周凸部は、上面側が閉塞された筒形状をなし、
前記上係止凸部は、前記内周凸部の上壁部から上方に突出形成されるとともに、前記内周凸部の周壁部から当該内周凸部の内周側に離間した位置に形成されていることを特徴とするホイール運搬ユニット。
手段1によれば、トレーの上方にパレットを載置した場合に、トレーの内周凸部の上壁部に形成された上係止凸部が、パレットの下面に形成された下面係止孔に挿入されて係止されるようになっている。このため、トレーの上方にパレットを載置した場合に、トレーの内周凸部に対応した位置にしか下面係止孔を形成することができないようなパレットについても、水平方向における位置ずれを防止可能なパレットとして利用することができる。さらに、トレー側においても、設置部を好適に配置しようとすると、設置部よりも外周側の部位において好適に上係止凸部を設けることが困難になってしまう(スペースがなく、各上係止凸部の強度を確保できなくなったり、上係止凸部の配置のバランスが悪くなったりする)といった構成であっても、設置部よりも内周側の内周凸部に上係止凸部を設けることで、かかる懸念を払拭することができる。従って、ホイール運搬ユニットとして使用できるパレットやトレーの形状上の制約を低減させることができ、結果として、利便性の向上等を図ることができる。
さらには、パレットの下面係止孔を、トレーの内周凸部に対応する位置に形成することが好ましい構成にもかかわらず、パレットの下面係止孔を内周凸部に対応する位置からあえて外して形成することに起因して、パレットの強度低下を招いたり、トレーの上方にパレットを載置した状態の不安定化を招いたりするといった事態を回避することができる。
加えて、設置部の内周側に内周凸部が設けられており、ホイールにトレーを被せた場合には、内周凸部の下面と、ホイールの上面(スポーク等の意匠面)とを離間させることができる。従って、ホイールの意匠面がトレーに擦れて損傷等してしまうといった事態を抑制することができる。
また、上係止凸部は、内周凸部の上壁部において、内周凸部の周壁部から当該内周凸部の内周側に離間した位置に形成されていることから、上係止凸部が上方から押された場合、上係止凸部と、内周凸部の周壁部との間に介在する内周凸部の上壁部が、下方に撓むこととなる。このため、例えば、内周凸部の周壁部の一部を上方に延長させるようにして上係止凸部の側壁部の一部を形成する場合のように、上係止凸部が下方に押圧された場合に、かかる押圧に起因する力がダイレクトに内周凸部の周壁部に作用してしまうといった事態を回避することができる。従って、上係止凸部が下方に押圧された場合に、内周凸部の周壁部を下方に変位させようとする力を極力小さくすることができる。結果として、上係止凸部が下方に押圧された場合に、内周凸部に隣接する設置部に対する下向きの力の抑制を図ることができ、ひいては、設置部の内周側縁部が、設置部の下面側を支持しているホイールの上面(スポーク等の意匠面)に圧接すること、さらには、ホイールの意匠面が損傷することを抑制することができる。
手段2.前記上係止凸部の前記内周凸部からの突出長は、前記内周凸部の前記設置部からの突出長よりも短い、又は、同じであることを特徴とする手段1に記載のホイール運搬ユニット。
手段2によれば、上係止凸部が下方に押圧され、内周凸部の上壁部が下方に撓んだとしても、該上壁部がホイールの上面(スポーク等の意匠面)に接触するといった事態を抑制することができる。
手段3.前記支持部は、前記設置部の外周側に位置する部位において上方に突出する支持凸部の上面と、前記内周凸部の上面とによって構成されていることを特徴とする手段1又は2に記載のホイール運搬ユニット。
手段3によれば、トレーの上方に載置されるパレットを極力広い面積、及び、広い範囲で支持することができ、パレットを支持するトレーに対して局所的に大きな荷重が付加されてしまうことを抑制することができる。従って、トレーの耐久性の向上等を図ることができる。尚、「前記支持凸部は、前記位置ずれ防止凸部によって構成されていること」としてもよい。
手段4.前記設置部の下面は、前記載置部の下面よりも上方に位置していることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のホイール運搬ユニット。
手段4によれば、パレットの上方に載置されたトレーの設置部を、パレットから上方に離間させることができる。このため、トレーに載置されたホイールが下方に押圧される等した場合に、ホイールを支持する設置部が、トレーの設置部(下面)と、パレットとの間に形成される空間部に進入するようにして、傾倒変形することが可能となる。これにより、ホイールが下方に押圧されることで、ホイールが設置部を介してパレットに突き当たり、ホイールが損傷してしまうといった事態を抑制することができる。
手段5.パレットに積み重ねられたトレー及びホイールを結束可能なバンドを備え、
前記トレーには、バンドを係止する凹状のバンド係止部が設けられ、
前記バンド係止部に係止されたバンドの側辺部と、前記上係止凸部の側面とが当接又は近接することを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のホイール運搬ユニット。
手段5によれば、バンド係止部に係止されたバンドの位置ずれを上係止凸部によって規制することができ、結束状態の安定化等を図ることができる。
ホイール運搬ユニットの斜視図である。 パレットの上面側を示す斜視図である。 パレットの下面側を示す斜視図である。 トレーの上面側を示す斜視図である。 トレーの下面側を示す斜視図である。 トレーの平面図である。 ホイール運搬ユニットの部分拡大断面図である。 ホイール運搬ユニットの部分拡大断面図である。 上係止凸部がパレットによって押圧された場合の変形態様を示すホイール運搬ユニットの部分拡大断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、ホイール2の運搬や保管等に使用されるホイール運搬ユニット1は、ホイール2が収容されるトレー3と、トレー3を載置可能なパレット4とを備えている。本実施形態のホイール2は、例えば、自動車用のアルミホイールであり、図1、図7等に示すように、略円筒状のリム11と、リム11の内周側に配置される略円盤状のハブ12と、ハブ12の外周面からリム11の内周面にかけて放射状に延在する複数のスポーク13とを具備している。
図2、図3に示すように、パレット4は、平面視略矩形状をなし、パレット4の四隅に設けられる4本の隅柱21と、パレット4の側辺部に沿って並ぶ一対の隅柱21の中間部位に設けられる中間柱22と、パレット4の中央部に設けられる中央柱23と、隅柱21、中間柱22、及び、中央柱23の上端部間を連結する上デッキ24と、隅柱21、中間柱22、及び、中央柱23の下端部間を連結する下デッキ25とを備えている。加えて、各隅柱21と中間柱22との間には、フォーク付きリフト手段としてのハンドリフトやフォークリフトのフォークを差込み可能なフォーク差込み部26が形成されている。本実施形態では、パレット4の外周面を構成する4つの側面からフォークを差込み可能な4方差しタイプのパレットとなっている。
図2に示すように、上デッキ24は、隅柱21、中間柱22、及び、中央柱23のうち、互いにパレット4の側辺部と平行に並んでいるもの同士の上端部間を真っ直ぐに連結する上連結桟27と、上連結桟27で囲まれている領域を覆うようにして、4辺の上連結桟27の間を連結する上補助桟28とを備えている。一方、下デッキ25は、図3に示すように、隅柱21、中間柱22、及び、中央柱23のうち互いにパレット1の長手方向又は短手方向に沿って並んでいるもの同士の下端部間を真っ直ぐに連結する下連結桟29を備えているものの、下連結桟29で囲まれている領域は、ハンドリフトのフォーク先端側に設けられたキャスターを接地させるためのキャスター用開口部30として開口形成されている。本実施形態のパレット4は、ポリプロピレンにより構成されている。
図4、図6に示すように、トレー3の上面側には、ホイール2を設置可能な円環状の設置部31が7箇所に形成されている。つまり、1つのトレー3に対して7つのホイール2を載置可能に構成されている。図8等に示すように、各設置部31には、ホイール2が、リム11の一対の開口部のうち、ハブ12及びスポーク13が形成されている側の開口部が上側となる向きで設置されるようになっている。本実施形態のトレー3は、ポリエチレンによって構成されるとともに、真空成形によって全体が一体的に形成されている。
また、図4、図7に示すように、トレー3の上面側には、各設置部31の内周側に位置する部位からそれぞれ上方に突出する内周凸部32と、設置部31の外周側に位置する部位において上方に突出し、設置部31に設置されたホイール2の外周面と当接して、水平方向における位置ずれを防止する位置ずれ防止凸部35とが設けられている。内周凸部32は、上方に向けて次第に縮径する略筒状の周壁部33と、周壁部33の上方の開口を閉塞する上壁部34とを備え、外形状が円錐台形状をなしている。
さらに、図5、図8に示すように、トレー3の下面側には、トレー3をパレット4に載置した場合に、パレット4の上面に当接して支持される載置部36と、載置部36から下方に突出し、トレー3をパレット4に載置した場合に、パレット4の上面に形成された上面係止孔37(図2参照)に挿入されて係止される下係止凸部38(図5参照)とが設けられている。下係止凸部38が上面係止孔37に挿入されることにより、下側のパレット4に対する上側のトレー3の水平方向における位置ずれが防止されるようになっている。
また、ホイール運搬ユニット1は、パレット4の上方に、トレー3の各設置部31に設置されたホイール2を、トレー3を介在させつつ、複数段重ねて載せることができるようになっている。つまり、図8等に示すように、トレー3の各設置部31に設置されたホイール2の上方にトレー3を載せた場合、当該トレー3の設置部31の下面が、ホイール2のリム11の一対の開口部のうち、ハブ12及びスポーク13が形成されている側の開口部の周縁部と当接して支持されることとなる。
さらに、ホイール運搬ユニット1は、図1、図7に示すように、複数段重ねられたホイール2のうち最も上側に位置するホイール2の上方にトレー3を被せるとともに、該トレー3の上方に、トレー3の各設置部31に設置されたホイール2が複数段重ねられて載せられたパレット4を載置可能に構成されている。尚、図1では、パレット4に、ホイール2を載せたトレー3を4段重ねて載せるとともに、その最上段のホイール2にトレー3を被せたものを1ユニットとして、それを2段に重ねた状態(2ユニット)を示している。
図7に示すように、複数設けられた位置ずれ防止凸部35のうちの大部分の上面が、内周凸部32の上面と同じ高さ位置となっており、その他の位置ずれ防止凸部35の上面の高さ位置についても、内周凸部32の上面よりも若干低い程度となっている。本実施形態では、トレー3の上方にパレット4を載置した場合に、内周凸部32の上面、及び、(大部分の)位置ずれ防止凸部35の上面が、パレット4の下面に当接して支持するように構成されている。尚、本実施形態では、内周凸部32、及び、位置ずれ防止凸部35によって支持部が構成され、位置ずれ防止凸部35によって支持凸部が構成されている。
また、図4、図7に示すように、トレー3は、7つの内周凸部32のうち、トレー3の各コーナー部に近い4つの内周凸部32の上壁部34からそれぞれ上方に突出する上係止凸部39を備えている。各上係止凸部39は、対応する内周凸部32の周壁部33から当該内周凸部32の内周側に離間した位置に形成されている。さらに、図7等に示すように、上係止凸部39の内周凸部32の上壁部34からの突出長は、内周凸部32の設置部31からの突出長よりも短くなっている。
本実施形態では、トレー3の上方にパレット4を載置した場合に、各上係止凸部39が、パレット4の下面に形成された下面係止孔としてのキャスター用開口部30にそれぞれ挿入されるようになっている。各上係止凸部39は、キャスター用開口部30よりも小さいものの、それぞれがキャスター用開口部30の周縁部に当接、又は、略当接することで、4つの上係止凸部39が全体としてキャスター用開口部30(の周縁部)に係止されるように構成されている。これにより、下側のトレー3に対する上側のパレット4の水平方向における位置ずれが防止されるようになっている。
また、図8に示すように、設置部31の下面は、載置部36の下面よりも上方に位置している。これにより、パレット4の上方に載置されたトレー3の設置部31が、パレット4から上方に離間することとなる。さらに、図7に示すように、設置部31の下面と、載置部36の下面との間に形成される段差部40によって、トレー3に載置されたホイール2と、該ホイール2の上方に載置されたトレー3とが水平方向に位置ずれするような力が作用した場合に、ホイール2のリム11の外周面上端部と、その上方に載置されたトレー3の段差部40とが当接し、位置ずれが規制されるようになっている。加えて、図5、図8に示すように、トレー3の外寸は、パレット4の外寸よりも一回り大きく構成されるとともに、トレー3の外周縁(基本的にトレー3の外周縁は載置部36によって構成されている)から下方に突出する枠部41が設けられている。そして、パレット4にトレー3を載置した場合には、枠部41がパレット4の外周を囲うようにして配置されることとなる。
また、ホイール運搬ユニット1に対して、パレット4に積み重ねられたトレー3及びホイール2を結束可能なバンド(図示略)を掛ける場合がある。これに対し、図4、図6に示すように、トレー3の外周面(枠部41)には、バンドを係止する凹状のバンド係止部42が設けられている。バンド係止部42は、上係止凸部39の所定の側面の延長線上に形成されており、バンド係止部42に係止されたバンドの側辺部と、上係止凸部39の側面とが当接又は近接するようになっている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、トレー3の上方にパレット4を載置した場合に、トレー3の内周凸部32の上壁部34に形成された4つの上係止凸部39が、パレット4の下面に形成されたキャスター用開口部30にそれぞれ挿入されて係止されるようになっている。このため、トレー3の上方にパレット4を載置した場合に、トレー3の内周凸部32に対応した位置にしかキャスター用開口部30を形成することができないようなパレット4についても、水平方向における位置ずれを防止可能なパレット4として利用することができる。さらに、トレー3側においても、設置部31を好適に配置しようとすると、設置部31よりも外周側の部位において好適に上係止凸部39を設けることが困難になってしまう(スペースがなく、各上係止凸部39の強度を確保できなくなったり、上係止凸部39の配置のバランスが悪くなったりする)といった構成であっても、設置部31よりも内周側の内周凸部32に上係止凸部39を設けることで、かかる懸念を払拭することができる。従って、ホイール運搬ユニット1として使用できるパレット4やトレー3の形状上の制約を低減させることができ、結果として、利便性の向上等を図ることができる。
さらには、パレット4のキャスター用開口部30を、トレー3の内周凸部32に対応する位置に形成することが好ましい構成にもかかわらず、パレット4のキャスター用開口部30を内周凸部32に対応する位置からあえて外して形成することに起因して、パレット4の強度低下を招いたり、トレー3の上方にパレット4を載置した状態の不安定化を招いたりするといった事態を回避することができる。
加えて、設置部31の内周側に内周凸部32が設けられており、ホイール2にトレー3を被せた場合には、内周凸部32の下面と、ホイール2の上面(スポーク13等の意匠面)とを離間させることができる。従って、ホイール2の意匠面がトレー3に擦れて損傷等してしまうといった事態を抑制することができる。
また、上係止凸部39は、内周凸部32の上壁部34において、内周凸部32の周壁部33から当該内周凸部32の内周側に離間した位置に形成されていることから、図9に示すように、上係止凸部39が上方から押された場合、上係止凸部39と、内周凸部32の周壁部33との間に介在する内周凸部32の上壁部34が、下方に撓むこととなる。このため、例えば、内周凸部32の周壁部33の一部を上方に延長させるようにして上係止凸部39の側壁部の一部を形成する場合のように、上係止凸部39が下方に押圧された場合に、かかる押圧に起因する力がダイレクトに内周凸部32の周壁部33に作用してしまうといった事態を回避することができる。従って、上係止凸部39が下方に押圧された場合に、内周凸部32の周壁部33を下方に変位させようとする力を極力小さくすることができる。結果として、上係止凸部39が下方に押圧された場合に、内周凸部32に隣接する設置部31に対する下向きの力の抑制を図ることができ、ひいては、設置部31の内周側縁部が、設置部31の下面側を支持しているホイール2の上面(スポーク13等の意匠面)に圧接すること、さらには、ホイール2の意匠面が損傷することを抑制することができる。
また、上係止凸部39の内周凸部32からの突出長は、内周凸部32の設置部31からの突出長よりも短くなっている。このため、上係止凸部39が下方に押圧され、内周凸部32の上壁部34が下方に撓んだとしても、該上壁部34がホイール2の上面(スポーク13等の意匠面)に接触するといった事態を抑制することができる。
加えて、本実施形態では、トレー3の上方にパレット4を載置した場合に、内周凸部32の上面、及び、大部分の位置ずれ防止凸部35の上面が、パレット4の下面に当接して支持するように構成されている。このため、トレー3の上方に載置されるパレット4を極力広い面積、及び、広い範囲で支持することができ、パレット4を支持するトレー3に対して局所的に大きな荷重が付加されてしまうことを抑制することができる。従って、トレー3の耐久性の向上等を図ることができる。
また、上面側にホイール2が設置される設置部31の下面は、トレー3をパレット4に載せた場合にパレット4の上面に当接して支持される載置部36の下面よりも上方に位置している。これにより、パレット4に載置されたトレー3の設置部31を、パレット4から上方に離間させることができる。このため、トレー3に載置されたホイール2が下方に押圧される等した場合に、ホイール2を支持する設置部31が、トレー3の設置部31(下面)と、パレット4との間に形成される空間部に進入するようにして、傾倒変形することが可能となる。これにより、ホイール2が下方に押圧されることで、ホイール2が設置部31を介してパレット4に突き当たり、ホイール2が損傷してしまうといった事態を抑制することができる。
さらに、トレー3の外周面には、上係止凸部39の所定の側面の延長線上にバンド係止部42が形成されており、バンド係止部42に係止されたバンドの側辺部と、上係止凸部39の側面とが当接又は近接するようになっている。このため、バンド係止部42に係止されたバンドの位置ずれを上係止凸部39によって規制することができ、結束状態の安定化等を図ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、設置部31よりも内周側の内周凸部32にのみ上係止凸部39が設けられているが、設置部31よりも外周側の位置(例えば、位置ずれ防止凸部35の上壁部等)にも上係止凸部39を設けることとしてもよい。また、上係止凸部39、及び、下係止凸部38の数や形状、大きさ等についても特に限定されるものではなく、組合わせるパレット4の形状等に応じて適宜変更可能である。さらに、上記実施形態では、上係止凸部39の内周凸部32からの突出長が、内周凸部32の設置部31からの突出長よりも短く構成されているが、例えば、同じとしてもよい。
また、設置部31の数についても特に限定されるものではなく、例えば、1つでもよい。さらに、設置部31の幅を広くする等して、1つのトレー3により、サイズの異なる複数種類のホイール2を設置可能に構成してもよい。尚、パレット4の形状に関しても特に限定されるものではなく、例えば、キャスター用開口部30が形成されていないものでもよいし、2方差しタイプのものであってもよい。
(b)上記実施形態において、複数設けられた位置ずれ防止凸部35の上面の高さ位置を、内周凸部32の上面と同じ高さ位置で統一するように構成してもよい。また、例えば、内周凸部32の上面の高さ位置を、位置ずれ防止凸部35の上面の高さ位置よりも若干(例えば、1mm〜2mm程度)低く構成し、上方に載せられるパレット4が若干撓む等した場合に、パレット4の下面を位置ずれ防止凸部35の上面で支持するように構成してもよい。また、位置ずれ防止凸部35とは別に、設置部31の外周側において上方に突出して、トレー3の上方にパレット4を載せた場合に、パレット4の下面に当接して支持する支持凸部を設けることとしてもよい。この場合、位置ずれ防止凸部35の突出長を内周凸部32等の突出長よりも短くしてもよい。
(c)また、内周凸部32の外周形状についても特に限定されるものではないが、ホイール2に載せられたトレー3の上係止凸部39が下方に押圧され、その周辺部が変形した場合に、ホイール2のリム11に対して極力広範囲に極力均等な力が作用するように、内周凸部32の外周形状は、ホイール2の外周形状と同じく円環状とすることが望ましい。さらに、内周凸部32の周壁部33を上方に向けて次第に縮径するテーパ状とすることで、上係止凸部39が下方に押圧された場合に、周壁部33を介して設置部31に作用する下向きの力の大きさを低減することができ、ホイール2の意匠面が損傷することをより一層抑制することができる。
(d)上記実施形態では、トレー3がポリエチレンにより構成され、パレット4がポリプロピレンにより構成されているが、その他の材料により構成されることとしてもよい。
1…ホイール運搬ユニット、2…アルミホイール、3…トレー、4…パレット、11…リム、12…ハブ、13…スポーク、30…キャスター用開口部、31…設置部、32…内周凸部、33…周壁部、34…上壁部、35…位置ずれ防止凸部、36…載置部、37…上面係止孔、38…下係止凸部、39…上係止凸部、42…バンド係止部。

Claims (6)

  1. 略円筒状のリムと、リムの内周側に配置される略円盤状のハブと、ハブの外周面からリムの内周面にかけて放射状に延在する複数のスポークとを具備するホイールを、リムが上下に貫通する向きで設置可能な設置部が形成されたトレーと、
    トレーを載置可能なパレットとを備え、
    パレットの上方に、トレーの前記各設置部に設置されたホイールを、トレーを介在させつつ、複数段重ねて載せるとともに、
    複数段重ねられたホイールのうち最も上側に位置するホイールの上方にトレーを被せて、該トレーの上方に、トレーの前記各設置部に設置されたホイールが複数段重ねられて載せられたパレットを載置可能なホイール運搬ユニットにおいて、
    トレーの上面側には、
    ホイールのリムの一対の開口部のうち、ハブ及びスポークが形成されていない側の開口部の周縁部と当接して支持する円環状の前記設置部と、
    前記設置部の内周側に位置する部位から上方に突出する内周凸部と、
    ホイールの水平方向における位置ずれを防止する位置ずれ防止凸部とが設けられ、
    トレーの下面側には、
    トレーをパレットに載置した場合に、パレットの上面に当接して支持される載置部と、
    前記載置部よりも下方の位置にまで突出し、トレーをパレットに載置した場合に、パレットの上面に形成された上面係止孔に挿入されて係止される下係止凸部とが設けられ、
    トレーの前記各設置部に設置されたホイールの上方にトレーを載せた場合、当該トレーの前記設置部の下面が、ホイールのリムの一対の開口部のうち、ハブ及びスポークが形成されている側の開口部の周縁部と当接して支持される構成であって、
    トレーは、
    トレーの上方にパレットを載置した場合に、パレットの下面に当接して支持する支持部と、
    前記支持部よりも上方の位置にまで突出し、トレーの上方にパレットを載置した場合に、パレットの下面に形成された下面係止孔に挿入されて係止される上係止凸部とを備え、
    前記内周凸部は、上面側が閉塞された筒形状をなし、
    前記上係止凸部は、前記内周凸部の上壁部から上方に突出形成されるとともに、前記内周凸部の周壁部から当該内周凸部の内周側に離間した位置に形成されていることを特徴とするホイール運搬ユニット。
  2. 前記上係止凸部の前記内周凸部からの突出長は、前記内周凸部の前記設置部からの突出長よりも短い、又は、同じであることを特徴とする請求項1に記載のホイール運搬ユニット。
  3. 前記支持部は、前記設置部の外周側に位置する部位において上方に突出する支持凸部の上面と、前記内周凸部の上面とによって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のホイール運搬ユニット。
  4. 前記設置部の下面は、前記載置部の下面よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のホイール運搬ユニット。
  5. パレットに積み重ねられたトレー及びホイールを結束可能なバンドを備え、
    前記トレーには、バンドを係止する凹状のバンド係止部が設けられ、
    前記バンド係止部に係止されたバンドの側辺部と、前記上係止凸部の側面とが当接又は近接することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のホイール運搬ユニット。
  6. ホイールの上方にトレーを載せた場合、当該トレーの前記設置部の下面が、ホイールのリムの一対の開口部のうち、ハブ及びスポークが形成されている側の開口部の周縁部と当接して支持され、
    前記上係止凸部は、前記設置部の下面からも前記内周凸部の内周側に離間した位置に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のホイール運搬ユニット。
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