JP2014055001A - パレット - Google Patents

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Abstract

【課題】物品を保持するバンドのフックを係止するための係止部やその周辺部の変形や損傷等を防止することのできるパレットを提供する。
【解決手段】パレット1は、略矩形状をなし、上下に所定距離を隔てて相対する一対のデッキ2と、一対のデッキ2間を連結する複数の支柱部3とを備えている。一対のデッキ2には、当該デッキ2のうち支柱部3と連結されている部位に対応して、物品が載置される載置面、及び、設置場所の床面に支持される支持面を構成し得る機能面13において、当該デッキ2の外周縁に連接する一対の第1凹部21が形成されている。また、第1凹部21の底面に対し、当該デッキ2の外周縁よりも内周側に変位した部位において第2凹部22が形成されることで、第2凹部22の内面のうち当該デッキ2の外周側の面によって、バンド31のフック32を係止可能な係止面23が形成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、物品の運搬等に使用されるパレットに関するものである。
一般に、物品の運搬等に使用されるパレットは、上下一対の略矩形状のデッキと、一対のデッキ間を複数箇所において連結する複数の支柱部とを備え、支柱部間においてフォークリフトやハンドリフトのフォークを差込み可能なフォーク差込み部を有している。また、パレットに載置された物品を保持するための補助器具であるバンドのフックを係止可能な係止部を備えているものがある(例えば、特許文献1等参照。)。
特開2001−18968号公報
しかしながら、特許文献1における係止部というのは、上側のデッキの外周縁を下方に屈曲させることによって形成されている。このため、係止部やその周辺部の強度が弱く、係止部に対して比較的大きな力が負荷されてしまうと、係止部やその周辺部が変形したり、損傷したりしてしまうことが懸念される。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、物品を保持するバンドのフックを係止するための係止部やその周辺部の変形や損傷等を防止することのできるパレットを提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.略矩形状をなし、上下に所定距離を隔てて相対する一対のデッキと、
前記一対のデッキ間を連結する複数の支柱部とを備え、
前記複数の支柱部の間にフォークリフト又はハンドリフトのフォークを差込み可能なフォーク差込み部を有するパレットであって、
前記一対のデッキのうち、少なくとも当該パレットによって支持される物品とは反対側に位置する前記デッキには、当該デッキのうち前記支柱部と連結されている部位に対応して、物品が載置される載置面、及び、設置場所の床面に支持される支持面のうち少なくとも一つによって構成される機能面において、当該デッキの外周縁に連接する第1凹部が形成されるとともに、
当該デッキの前記機能面から没入した位置にある前記第1凹部の底面に対し、当該デッキの外周縁よりも内周側に変位した部位において第2凹部が形成されることで、前記第2凹部の内面のうち当該デッキの外周側の面によって、フックを係止可能な係止面が形成されていることを特徴とするパレット。
手段1によれば、例えば、上側のデッキの上面(機能面)に物品を積載する場合、下側のデッキに第1凹部及び第2凹部が形成されていれば、積載された物品を保持するバンドのフックを下側のデッキの下面側に形成された係止面に係止させることができる。特に、本手段によれば、フックが掛けられる係止面は、一対のデッキのうち、パレットによって支持される物品とは反対側に位置するデッキの機能面を凹ませることで形成されており、当該係止面と、物品を支持しているデッキの機能面との間に、係止面(係止面を構成する係止面構成壁部)の強度を高める構成(補強リブ等)を設けるためのスペースを十分に確保することができる。その上、第1凹部は、デッキのうち支柱部と連結されている部位に対応して形成されている。従って、第1凹部を形成しても、フォーク差込み部を狭めることなく、係止面の強度を高める構成を支柱部において確実に設けることができる。結果として、係止面やその周辺部の強度を向上させることができ、係止面やその周辺部の変形や損傷等を防止することができる。
さらに、第1凹部内に第2凹部を形成することで係止面を形成することにより、下側のデッキに第1凹部が形成されているパレットが床面に設置されている状態であっても、パレットを持ち上げることなく、第1凹部を介して係止面にフックを係止することができ、作業性の向上を図ることができる。また、第1凹部が係止面の形成位置の目印にもなり、第2凹部が直接視認できない状況であっても、第2凹部の位置を把握することができる。加えて、係止面にフックを係止した状態でパレットを床面に設置した場合でも、フックが床面に衝突する(床面とデッキとで挟まれて圧縮される)といった事態を防止することができ、フックの保護を図ることもできる。
尚、「パレットの高さ方向(厚み方向)における第1凹部の深さは、パレットの高さの1/2以下であること」としてもよい。この場合、係止面構成壁部の補強構造を設けるスペースを確保するといった作用効果が一層確実に奏され、より強固な補強構造を設けることができる。
手段2.1つの前記デッキと、前記支柱部の長手方向の一部とが一体成形された一対の構成体を備え、前記一対の構成体の前記支柱部の先端部同士が上下に固着されることによって構成され、
前記第1凹部及び前記第2凹部が形成された前記デッキを有する前記構成体において、前記係止面を構成する係止面構成壁部は、上下方向(パレットの高さ方向)において前記支柱部の固着側端縁にまで延設され、相手側の前記構成体の前記支柱部と固着されていることを特徴とする手段1に記載のパレット。
手段2によれば、係止面を構成する係止面構成壁部や、その周辺部の強度を向上させることができる。特に、係止面構成壁部の上下方向における変形を防止することができ、係止面にバンドのフックを係止させてバンドをパレットに支持される物品側に引っ張った場合等において、係止面構成壁部やその周辺部が引っ張られた側に盛り上がるようにして変形してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
尚、「第1凹部の深さは、各構成体の高さの1/2以下であること」としてもよい。この場合、係止面構成壁部の補強構造を設けるスペースを確保するといった作用効果が一層確実に奏され、より強固な補強構造を設けることができる。
手段3.前記係止面を構成する係止面構成壁部と、パレットの外周面を構成する外壁部との間を連結する連結リブを備えていることを特徴とする手段1又は2に記載のパレット。
手段3によれば、係止面を構成する係止面構成壁部や、その周辺部の強度を向上させることができる。特に、係止面構成壁部のデッキ外周方向における変形を防止することができ、係止面にバンドのフックを係止させてバンドをデッキ外周方向に引っ張った場合等において、係止面構成壁部やその周辺部がデッキ外周側に膨らむようにして(係止面よりもデッキ外周側の部位が引っ張られた側に捲れるようにして)変形してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
手段4.1つの前記デッキと、前記支柱部の長手方向の一部とが一体成形された一対の構成体を備え、前記一対の構成体の前記支柱部の先端部同士が上下に固着されることによって構成され、
前記第1凹部及び前記第2凹部が形成された前記デッキを有する前記構成体において、前記連結リブの少なくとも一部は、上下方向(パレットの高さ方向)において前記支柱部の固着側端縁にまで延設され、相手側の前記構成体の前記支柱部と固着されていることを特徴とする手段3に記載のパレット。
手段4によれば、連結リブやその周辺部(係止面構成壁部等)の強度を向上させることができる。特に、連結リブの上下方向における変形を防止することができ、係止面にバンドのフックを係止させてバンドをパレットに支持される物品側に引っ張った場合等において、連結リブやその周辺部が引っ張られた側に盛り上がるようにして変形してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
手段5.1つの前記デッキと、前記支柱部の長手方向の一部とが一体成形された一対の構成体を備え、前記一対の構成体の前記支柱部の先端部同士が上下に固着されることによって構成され、
前記係止面の横幅方向において、前記係止面を構成する係止面構成壁部を延長させるようにして形成された延設リブを備え、
前記延設リブは、上下方向(パレットの高さ方向)において前記支柱部の固着側端縁にまで延設され、相手側の前記構成体の前記支柱部と固着されている通しリブにまで延設されて連結されていることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のパレット。
手段5によれば、係止面を構成する係止面構成壁部の側縁部と、通しリブとが、延設リブを介して連結されることとなる。これにより、係止面構成壁部や、その周辺部の強度を向上させることができる。特に、係止面構成壁部と、その左右の部位との間の位置ずれを防止することができ、係止面にバンドのフックを係止させてバンドをパレットに支持される物品側に引っ張った場合等において、係止面構成壁部が、その左右の部位よりも、引っ張られた側に盛り上がるようにして変形してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
パレットを上面側から見た斜視図である。 パレットの部分拡大斜視図である。 構成体を合わせ面(固着面)側から見た斜視図である。 構成体の部分拡大斜視図である。 パレットに載置された物品をバンドで固定した状態を示す斜視図である。 パレットにバンドを係止させる過程を示す斜視図である。 パレットの断面を含む斜視図である。 パレットの断面を含む斜視図である。 構成体の断面を含む斜視図である。 パレットの別の使用例を示す斜視図である。 パレットの別の使用例を示す斜視図である。 パレットの別の使用例を示す斜視図である。 別の実施形態におけるパレットの斜視図である。 図13に示すパレットに物品を載置した状態を示す斜視図である。 別の実施形態におけるパレットの斜視図である。 別の実施形態におけるパレットの斜視図である。 図16に示すパレットに物品を載置した状態を示す斜視図である。 別の実施形態におけるパレットの斜視図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、パレット1は、略矩形状をなし、上下に所定距離を隔てて相対する一対のデッキ2と、一対のデッキ2間を連結する複数の支柱部3とを備えている。本実施形態の支柱部3は、デッキ2の相対する一対の短辺部に沿って延在する一対の隅柱4と、当該一対の隅柱4の中間位置において各隅柱4と略平行して延在する中柱5とを備えている(図3参照)。また、各隅柱4と中柱5との間には、ハンドリフトのフォークを差込み可能なフォーク差込み部6が形成されている。本実施形態のパレット1はポリプロピレンにより構成されている。
また、パレット1は、上下一対の構成体11によって構成されている。図3に示すように、各構成体11は1つのデッキ2と、支柱部3の長手方向の半分(以下、「柱構成部12」と称する)とを備え、これらが一体成形されることによって構成されている。さらに、本実施形態の一対の構成体11は互いに同形状となっている。そして、一対の構成体11を面対称となるように向かい合わせて、柱構成部12の先端部同士を熱溶着することによって、上下一対の構成体11が一体化され、これにより本実施形態のパレット1が形成されている。本実施形態では、上下一対の構成体11が同形状であり、パレット1が上下対称形状であることから、どちらのデッキ2も設置場所の床面に設置される方(或いは、物品G(図5参照)を支持する方)として使用することができる。以下、デッキ2のうち、物品Gが載置される載置面、及び、設置場所の床面に支持される支持面を構成し得る面のことを「機能面13」と称する。
さて、図1、図2、図7に示すように、本実施形態のデッキ2には、機能面13において、当該デッキ2の一対の短辺部にそれぞれ連接する一対の第1凹部21が形成されている。本実施形態では、一対の第1凹部21は、互いに対称となる位置となるように、各短辺部の中央部を含む範囲に形成されている。また、上記のように、デッキ2の短辺部は、隅柱4(の柱構成部12)と連結されている部位である。このため、フォーク差込み部6を狭めることなく、第1凹部21をデッキ2のうちフォーク差込み部6を画定している面よりも深く没入させるようにして形成することができる。本実施形態では、図7に示すように、第1凹部21の深さL1(機能面13から第1凹部21の底面までの距離)は、各構成体11の高さL2の1/3程度(1/4以上、1/2以下)となっている。
さらに、第1凹部21の底面には、当該デッキ2の外周縁よりも内周側に変位(離間)した部位において第2凹部22が形成されている。これにより、第2凹部22の内面のうち当該デッキ2の外周側の面によって、フックを係止可能な係止面23が形成されている。すなわち、図5、図6、図8に示すように、パレット1に載置された物品Gを保持するバンド31のフック32を当該係止面23に係止させることができるようになっている。加えて、図8に示すように、第2凹部22の係止面23と、第1凹部21のデッキ2外周側端縁との間の幅L3は、隅柱4の厚みL4の1/3以上となっている。尚、本実施形態では、上下一対の構成体11が同形状であるため、上下一対のデッキ2の両方に第1凹部21及び第2凹部22がそれぞれ一対で形成されることとなる。
また、図4、図7、図9等に示すように、係止面23を構成する係止面構成壁部24(図4で散点模様を付した壁部)は、上下方向(パレット1の高さ方向)において柱構成部12の先端(固着側端縁)にまで延設され、相手側の構成体11の柱構成部12と固着されている。特に、本実施形態では、上下一対の構成体11が同形状であるため、一対の構成体11の係止面構成壁部24を延長させた端部同士が互いに固着されることとなる。
さらに、係止面23の横幅方向において係止面構成壁部24を第2凹部22の左右端縁よりも側方に延長させるようにして形成された延設リブ25が設けられている。延設リブ25は、上下方向(パレット1の高さ方向)において柱構成部12の固着側端縁にまで延設され、相手側の構成体11の柱構成部12と固着されている通しリブ26にまで延設されて連結されている。これにより、係止面構成壁部24の両側縁部と、通しリブ26とが、延設リブ25を介して連結されることとなる。尚、本実施形態では、通しリブ26や延設リブ25の一部は、第1凹部21の内面を構成し、かつ、上下方向において一方のデッキ2から柱構成部12を介して他方のデッキ2にかけて連続して延びるリブにまで延設されて連結されている。
また、本実施形態では、係止面構成壁部24と、パレット1の外周面を構成する外壁部27との間を連結する連結リブ28が設けられている。加えて、連結リブ28の少なくとも一部は、上下方向(パレット1の高さ方向)において柱構成部12の固着側端縁にまで延設され、相手側の構成体11の柱構成部12と固着されている。但し、連結リブ28の全区間が柱構成部12の固着側端縁まで延在しているのではなく、固着側端縁にまで届いていない部位もある。すなわち、第1凹部21に対応しては、強度を向上させるべく、その裏面側において、その他の部位よりも狭いピッチで(割り増して)連結リブ28等の補強用のリブが形成されているのであるが、割り増して形成されたリブの一部が柱構成部12の固着側端縁にまで延在しないように切欠かれている。これにより、連結リブ28の側面等の成形性を確保するとともに、パレット1の軽量化を図ることができる。
加えて、図2等に示すように、第1凹部21や第2凹部22の底面には、構成体11同士の合わせ面(固着面)側に貫通する複数の開口部29が形成されている。但し、第1凹部21の底面のうち第2凹部22のデッキ2外周側の部位には、かかる開口部29が一切形成されていない。これにより、第1凹部21の底面において、複数の開口部29が形成された網目状の部位と、開口部29が形成されていない平坦な部位とが形成されることとなる。かかる見た目の違いにより、第1凹部21の底面を視認すれば、図6に示すように、第2凹部22が直接視認できない状況であっても、第2凹部22がどの位置にあるかを把握することができる。尚、第1凹部21の底面のうちフック32からの応力がより大きく作用することとなる係止面構成壁部24に連接する部位を開口部29の形成されていない方とすることで、かかる部位の変形等をより確実に防止することができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、上側のデッキ2の上面(機能面13)に物品Gを積載する場合、下側のデッキ2に形成された係止面23に対して、バンド31のフック32を係止させ、物品Gを保持することができる。特に、本実施形態によれば、物品Gを支持する際に使用される係止面23は、パレット1に支持される物品Gとは反対側のデッキ2の機能面13を凹ませることで形成されており、当該係止面23と、物品Gを支持しているデッキ2の機能面13との間に、係止面23(係止面23を構成する係止面構成壁部24)の強度を高める構成(補強リブ等)を設けるためのスペースを十分に確保することができる。その上、第1凹部21は、デッキ2のうち支柱部3と連結されている部位に対応して形成されている。従って、第1凹部21を形成しても、フォーク差込み部6を狭めることなく、係止面23の強度を高める構成を支柱部3において確実に設けることができる。特に、本実施形態では、パレット1の高さ方向における第1凹部21の深さは、パレット1の高さの1/2以下(より具体的には、各構成体11の高さの1/2以下であることからパレット1の高さの1/4以下)となっているため、かかる作用効果が一層確実に奏される。結果として、係止面23やその周辺部の強度を向上させることができ、係止面23やその周辺部の変形や損傷等を防止することができる。
さらに、第1凹部21内に第2凹部22を形成することで係止面23を形成することにより、物品Gを載置したパレット1が床面に設置されている状態であっても、パレット1を持ち上げることなく、下側のデッキ2の第1凹部21を介して係止面23にフック32を係止することができ、作業性の向上を図ることができる。また、第1凹部21が係止面23の形成位置の目印にもなり、第2凹部22が直接視認できない状況であっても、第2凹部22の位置を把握することができる。加えて、係止面23にフック32を係止した状態でパレット1を床面に設置した場合でも、フック32が床面に衝突する(床面とデッキ2とで挟まれて圧縮される)といった事態を防止することができ、フック32の保護を図ることもできる。
また、本実施形態では、各構成体11において、係止面23を構成する係止面構成壁部24は、パレット1の高さ方向において柱構成部12の先端(固着側端縁)にまで延設され、相手側の構成体11の柱構成部12の先端と固着されている。このため、係止面構成壁部24やその周辺部の強度を向上させることができる。特に、係止面構成壁部24の上下方向における変形を防止することができ、係止面23にバンド31のフック32を係止させてバンド31をパレット1に支持される物品G側に引っ張った場合等において、係止面構成壁部24やその周辺部が引っ張られた側に盛り上がるようにして変形してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
さらに、係止面構成壁部24と、パレット1の外周面を構成する外壁部27との間を連結する連結リブ28が設けられている。このため、係止面構成壁部24やその周辺部の強度を向上させることができる。特に、係止面構成壁部24のデッキ2外周方向における変形を防止することができ、係止面23にバンド31のフック32を係止させてバンド31をデッキ2外周方向に引っ張った場合等において、係止面構成壁部24やその周辺部がデッキ2外周側に膨らむようにして(係止面23よりもデッキ2外周側の部位が引っ張られた側に捲れるようにして)変形してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
加えて、各構成体11において、連結リブ28の少なくとも一部は、パレット1の高さ方向において柱構成部12の固着側端縁にまで延設され、相手側の構成体11の柱構成部12の先端と固着されている。このため、連結リブ28やその周辺部(係止面構成壁部24等)の強度を向上させることができる。特に、連結リブ28の上下方向における変形を防止することができ、係止面23にバンド31のフック32を係止させてバンド31をパレット1に支持される物品G側に引っ張った場合等において、連結リブ28やその周辺部が引っ張られた側に盛り上がるようにして変形してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
また、係止面構成壁部24の左右両側縁部と、第2凹部22の左右側方に位置する通しリブ26との間を連結する延設リブ25が設けられている。このため、係止面構成壁部24やその周辺部の強度を向上させることができる。特に、係止面構成壁部24と、その左右の部位との間の位置ずれを防止することができ、係止面23にバンド31のフック32を係止させてバンド31をパレット1に支持される物品G側に引っ張った場合等において、係止面構成壁部24が、その左右の部位よりも、引っ張られた側に盛り上がるようにして変形してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
さらに、延設リブ25の一部や通しリブ26等は、第1凹部21の内面を構成し、かつ、上下方向において一方のデッキ2から柱構成部12を介して他方のデッキ2にかけて連続して延びるリブにまで延設されて連結されている。このため、係止面23にバンド31のフック32を係止させてバンド31をパレット1に支持される物品G側に引っ張った場合等において、第1凹部21(の底面が全体的に)が、その左右の部位よりも、引っ張られた側に盛り上がるようにして変形してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、パレット1の使用例として、パレット1の上方に物品Gを載せることが開示されているが、例えば、図10、図11に示すように、フォークリフトで持ち上げられたパレット1の上側のデッキ2に形成された一対の係止面23に対してバンド31のフック32を係止させ、バンド31をパレット1の下方に横架する(輪を形成する)ようにして吊下げるとともに、当該吊下げられたバンド31に物品Gを載せて(バンド31とパレット1下面とで挟持させて)物品Gを保持・運搬することも可能である。尚、図10、図11に示すように、パレット1に物品Gを吊るす場合には、係止面23に対してより大きな負荷がかかることになる。この点、上記実施形態のように、係止面23を構成する係止面構成壁部24及びその周辺部の強度を高めることによって、かかる負荷に十分耐え得るように構成することができる。
さらに、図12に示すように、パレット1の上方に物品Gを載置するとともに、かかる物品Gの上方にさらにパレット1を載置して、上下一対のパレット1間を一対のバンド31で結束させるように構成してもよい。この場合、上下どちらのパレット1にでもフォークを差し込んで移動させることができる。また、バンド31に手を掛けて引っ張って移動させることもできる。
(b)上記実施形態では、パレット1は、形状が同じ第1構成体11及び第2構成体11同士を固着することで構成され、一対のデッキ2のうちどちらの機能面13でも物品を載置する載置面として使用できる両面使用型のパレット1に具体化されているが、第1構成体11と第2構成体11とで形状が異なる片面使用型のパレットに適用してもよい。当該パレットを採用する場合には、物品を支持する面が一方のデッキ2の機能面に限定されることから、第1凹部21及び第2凹部22については他方のデッキ2の機能面にのみ形成するだけでもよい。
また、支柱部3の存在する部位にしか下側のデッキ2が存在しないようなタイプ(一見すると下側のデッキ2が存在しないような形状)のパレットに適用してもよい。ちなみに、かかる構成を採用する場合には、支柱部3の下端部のように見える下方に臨む面に第1凹部21及び第2凹部22を形成することとなる。さらに、パレット1全体を一体成形することとしてもよい。但し、これらの構成を採用する場合においても、係止面23を構成する係止面構成壁部24及びその周辺部の強度を高める(補強用のリブ等を形成するスペースを確保する)観点から、第1凹部21の対応する機能面13からの深さは、パレット1の全高の1/2以下が望ましく、さらには、パレット1の全高の1/4以下が望ましい。
(c)また、上記実施形態では、ハンドリフト等のフォークを2方向から差し込める所謂2方差しタイプのパレットに具体化されているが、フォークを4方向から差し込める所謂4方差しタイプ(例えば、支柱部3が、デッキ2の四隅と、デッキ2の各側辺部の略中間位置と、中央部との9箇所にそれぞれ設けられるタイプ)のパレットに適用してもよい。
さらに、デッキ2の形状や、第1凹部21及び第2凹部22の形成位置や数等は特に限定されるものではなく、例えば、デッキ2が略正方形をなすように構成されてもよいし、中柱5の長手方向両端部に対応する部位において第1凹部21及び第2凹部22を形成することとしてもよい。
(d)上記実施形態では、第1凹部21の底面のうち、第2凹部22のデッキ2外周側に位置する部位と、その左右の部位とで、開口部29が形成されているか否か(網目状又はベタ目)によって、第2凹部22の形成位置を示す目印としているが、特にかかる構成に限定されるものではない。例えば、図13、図14に示すように、第2凹部22の形成範囲の境界部に沿って延びる凸状部41を形成することとしてもよい。当該構成を採用する場合、凸状部41によってバンド31(フック32)の左右の位置ずれを防止することもできる。さらに、図15に示すように、上下一対の構成体11の凸状部41を上下に繋げるようにして、パレット1の外周面にも凸状部41を延設してもよい。当該構成を採用する場合、第1凹部21の底面が見えなくても、パレット1の外周面に形成された凸状部41を見て第2凹部22の位置を把握することができる。
また、図16、図17に示すように、第2凹部22の形成範囲に対応する部位を一段低くするようにして目印凹部42を形成することとしてもよい。該構成を採用する場合、目印凹部42の側部の段差によってバンド31(フック32)の左右の位置ずれを防止することもできる。さらに、図18に示すように、上下一対の構成体11の目印凹部42を上下に繋げるようにして、パレット1の外周面にも目印凹部42を延設してもよい。
(e)上記実施形態では、パレット1はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。
1…パレット、2…デッキ、3…支柱部、4…隅柱、5…中柱、6…フォーク差込み部、11…構成体、12…柱構成部、13…機能面、21…第1凹部、22…第2凹部、23…係止面、24…係止面構成壁部、25…延設リブ、26…通しリブ、27…外壁部、28…連結リブ、29…開口部、31…バンド、32…フック、G…物品。

Claims (5)

  1. 略矩形状をなし、上下に所定距離を隔てて相対する一対のデッキと、
    前記一対のデッキ間を連結する複数の支柱部とを備え、
    前記複数の支柱部の間にフォークリフト又はハンドリフトのフォークを差込み可能なフォーク差込み部を有するパレットであって、
    前記一対のデッキのうち、少なくとも当該パレットによって支持される物品とは反対側に位置する前記デッキには、当該デッキのうち前記支柱部と連結されている部位に対応して、物品が載置される載置面、及び、設置場所の床面に支持される支持面のうち少なくとも一つによって構成される機能面において、当該デッキの外周縁に連接する第1凹部が形成されるとともに、
    当該デッキの前記機能面から没入した位置にある前記第1凹部の底面に対し、当該デッキの外周縁よりも内周側に変位した部位において第2凹部が形成されることで、前記第2凹部の内面のうち当該デッキの外周側の面によって、フックを係止可能な係止面が形成されていることを特徴とするパレット。
  2. 1つの前記デッキと、前記支柱部の長手方向の一部とが一体成形された一対の構成体を備え、前記一対の構成体の前記支柱部の先端部同士が上下に固着されることによって構成され、
    前記第1凹部及び前記第2凹部が形成された前記デッキを有する前記構成体において、前記係止面を構成する係止面構成壁部は、上下方向において前記支柱部の固着側端縁にまで延設され、相手側の前記構成体の前記支柱部と固着されていることを特徴とする請求項1に記載のパレット。
  3. 前記係止面を構成する係止面構成壁部と、パレットの外周面を構成する外壁部との間を連結する連結リブを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパレット。
  4. 1つの前記デッキと、前記支柱部の長手方向の一部とが一体成形された一対の構成体を備え、前記一対の構成体の前記支柱部の先端部同士が上下に固着されることによって構成され、
    前記第1凹部及び前記第2凹部が形成された前記デッキを有する前記構成体において、前記連結リブの少なくとも一部は、上下方向において前記支柱部の固着側端縁にまで延設され、相手側の前記構成体の前記支柱部と固着されていることを特徴とする請求項3に記載のパレット。
  5. 1つの前記デッキと、前記支柱部の長手方向の一部とが一体成形された一対の構成体を備え、前記一対の構成体の前記支柱部の先端部同士が上下に固着されることによって構成され、
    前記係止面の横幅方向において、前記係止面を構成する係止面構成壁部を延長させるようにして形成された延設リブを備え、
    前記延設リブは、上下方向において前記支柱部の固着側端縁にまで延設され、相手側の前記構成体の前記支柱部と固着されている通しリブにまで延設されて連結されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のパレット。
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