JP6468773B2 - 回転伝達装置 - Google Patents

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Description

この発明は、入力軸から出力軸への回転の伝達と遮断の切換えに用いられる回転伝達装置に関する。
入力軸から出力軸への回転の伝達と遮断とを行う回転伝達装置として、入力軸と出力軸とを結合および解除する2方向クラッチを有し、その2方向クラッチの係合および解除を電磁クラッチにより制御するようにしたものが従来から知られている。
特許文献1に記載された回転伝達装置においては、出力軸の軸端部に設けられた外輪と入力軸の軸端部に設けられて上記外輪の内側に組み込まれた内輪との間に制御保持器と回転保持器とを、各保持器に形成された柱部が周方向で交互に配置されるよう組込み、隣接する柱部間に形成されたポケット内に対向一対のローラを組込み、その一対のローラを、その対向部間に組み込まれた弾性部材で離反する方向に付勢して、外輪の内周に形成された円筒面と内輪の外周に形成されたカム面に係合する位置にスタンバイさせ、上記内輪の一方向への回転により一方のローラを円筒面およびカム面に係合させ、内輪の回転を外輪に伝達するようにしている。
また、内輪が設けられた入力軸上に電磁クラッチを設け、その電磁クラッチの電磁コイルに対する通電により制御保持器を軸方向に移動させ、その制御保持器のフランジと回転保持器のフランジの対向面間に設けられたトルクカムの作用によりポケットの周方向幅が小さくなる方向に制御保持器と回転保持器とを相対回転させて、各保持器の柱部で一対のローラを係合解除位置まで移動させ、内輪から外輪への回転伝達を遮断するようにしている。
特開2012−149746号公報
上記回転伝達装置においては、2方向クラッチの係合および解除の検知について何も記載されていない。このため、回転伝達装置を用いた場合、機械的に2方向クラッチが正確に動作しているのかどうかを知ることができない。
ここで、入力軸および出力軸の周囲に回転センサを設け、その回転センサによって入力軸と出力軸の回転数差を検出することにより、2方向クラッチの係合および解除の動作の確認を行うことができるが、回転センサは回転伝達装置と切り離されたものであるため、センサホルダを別途設けて回転センサを支持する必要がある。この場合、入力軸および出力軸との間で所定の間隔を設けて回転センサを支持する必要があるため、支持が困難であって安定した検知ができず、また、電磁クラッチの作動後、出力軸が回転するまでに時間を要するため、2方向クラッチの作動を瞬時に知ることができない。
この発明の課題は、2方向クラッチの動作状況を安定よく瞬時に検知できるようにした回転伝達装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明においては入力軸と出力軸の相互間において回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチと、その2方向クラッチの係合および解除を制御する電磁クラッチおよび前記2方向クラッチおよび電磁クラッチを覆うハウジングとを有し、前記2方向クラッチが、前記出力軸の軸端部に設けられた外輪の内周と前記入力軸の軸端部に設けられた内輪の外周間に、制御保持器のフランジに設けられた複数の柱部および回転保持器のフランジに設けられた複数の柱部が周方向に交互に配置されるよう組込み、隣接する柱部間に形成されたポケット内に前記外輪の内周および内輪の外周に対して係合可能な一対の係合子と、その一対の係合子を離反する方向に付勢する弾性部材とを組込んだ構成とされ、前記電磁クラッチが、前記制御保持器に連結されたアーマチュアと、そのアーマチュアと軸方向で対向するロータと、そのロータと軸方向で対向し、通電によりロータにアーマチュアを吸着させる電磁石とからなり、前記電磁石に対する通電によりアーマチュアと共にロータに向けて移動する制御保持器の直線運動を制御保持器と回転保持器がポケットの周方向幅を小さくする方向の相対的な回転運動に変換する運動変換機構を設け、前記電磁石に対する通電の解除時に、前記弾性部材の復元弾性により制御保持器を外輪の開口端面に当接する位置まで移動させて前記一対の係合子を係合位置にスタンバイさせるようにした回転伝達装置において、前記ハウジングの内部に前記制御保持器の軸方向の位置を検出し、その軸方向位置から前記2方向クラッチの係合、解除を検知する検知センサを設けた構成を採用したのである。
上記の構成からなる回転伝達装置においては、電磁石に対する通電によりアーマチュアと共に制御保持器を軸方向に移動させることで2方向クラッチを係合解除させるものであるため、上記のように、ハウジングの内部に設けた検知センサで制御保持器の軸方向の位置を検出することにより、その軸方向位置から2方向クラッチの係合、解除を検知することができる。
ここで、検知センサは、ハウジングに形成されたセンサ取付孔に取り付けられて制御保持器またはその制御保持器に連結されたアーマチュアの移動により作動するギャップセンサであってもよく、あるいは、外輪と制御保持器の軸方向の対向面またはアーマチュアとロータの軸方向の対向面に設けられて軸方向力の負荷により作動する圧力センサであってもよい。
上記ギャップセンサは、渦電流式、静電容量式、超音波式、光学式のいずれでもよい。そのギャップセンサの取り付けに、圧入による取り付けや、ナットの締め付けによる取り付け、ねじ込みによる取り付け、さらには、接着あるいは溶着による取り付けを採用することができる。
回転伝達装置のステアバイワイヤ等の装置への組込みに際し、ハウジングは静止部材に固定されるため、そのハウジングに検知センサを設けることで安定した検知が可能となり、配線作業も容易とすることができる。
この発明においては、上記のように、ハウジングの内部に制御保持器の軸方向の位置を検出する検知センサを設けたことにより、2方向クラッチの動作状況を安定よく瞬時に検知できる。
この発明に係る回転伝達装置の実施の形態を示す縦断面図 図1の外輪と制御保持器の接触部を拡大して示す断面図 アーマチュアの吸着状態を示す断面図 図1のIV−IV線に沿った断面図 2方向クラッチにおけるローラの係合解除状態を拡大して示す断面図 図1のVI−VI線に沿った断面図 図6のVII−VII線に沿った断面図 図1のVIII−VIII線に沿った断面図 (a)は図8のIX−IX線に沿った断面図、(b)はトルクカムの作動前の状態を示す断面図 検知センサの取り付けの他の例を示す断面図 検知センサの取り付けのさらに他の例を示す断面図 アーマチュアの位置検出の他の例を示す断面図 光学式ギャップセンサによるアーマチュアの位置検出を示す断面図 アーマチュアの位置検出の他の例を示す断面図 圧力センサによるアーマチュアの位置検出を示す断面図 圧力センサによるアーマチュアの位置検出の他の例を示す断面図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る回転伝達装置の実施の形態を示す。図示のように、回転伝達装置は、入力軸1と、その入力軸1と同軸上に配置された出力軸2と、その両軸の軸端部を覆うハウジング3と、そのハウジング3内に組み込まれて入力軸1から出力軸2への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチ10およびその2方向クラッチ10の係合、解除を制御する電磁クラッチ50とからなる。
ハウジング3は円筒状をなし、その一端部には小径の軸受筒4が設けられ、その軸受筒4内に組み込まれた軸受5によって出力軸2が回転自在に支持されている。
図1および図4に示すように、2方向クラッチ10は、出力軸2の軸端部に設けられた外輪11の内周に円筒面12を設け、入力軸1の軸端部に設けられた内輪13の外周に複数のカム面14を周方向に等間隔に形成し、その複数のカム面14のそれぞれと円筒面12間に係合子としての一対のローラ15と弾性部材20とを組込み、そのローラ15を保持器16で保持し、上記内輪13の一方向への回転により一対のローラ15の一方を円筒面12およびカム面14に係合させて内輪13の回転を外輪11に伝達し、また、内輪13の他方向への回転時に他方のローラ15を円筒面12およびカム面14に係合させて内輪13の回転を外輪11に伝達するようにしている。
ここで、外輪11の閉塞端部の内面側には小径の凹部17が形成され、その凹部17内に組み込まれた軸受18によって入力軸1の軸端部が回転自在に支持されている。
内輪13は入力軸1に一体に形成されている。その内輪13の外周に形成されたカム面14は、相反する方向に傾斜する一対の傾斜面14a、14bから形成されて外輪11の円筒面12との間に周方向の両端が狭小のくさび形空間を形成しており、上記一対の傾斜面14a、14b間には内輪13の接線方向に向く平坦面19が設けられ、その平坦面19によって弾性部材20が支持されている。
弾性部材20はコイルばねからなる。この弾性部材20は一対のローラ15間に配置される組込みとされ、その弾性部材20で一対のローラ15は離反する方向に付勢されて、図4に示すように、円筒面12およびカム面14に係合するスタンバイ位置に配置される。
保持器16は、制御保持器16Aと、回転保持器16Bとからなる。図1および図8に示すように、制御保持器16Aは、環状のフランジ21の片面外周部にカム面14と同数の柱部22を周方向に等間隔に設け、その隣接する柱部22間に円弧状の長孔23を形成し、外周には柱部22と反対向きに筒部24を設けた構成とされている。
一方、回転保持器16Bは、図1に示すように、環状のフランジ25の外周にカム面14と同数の柱部26を周方向に等間隔に設けた構成とされている。
制御保持器16Aと回転保持器16Bは、制御保持器16Aの長孔23内に回転保持器16Bの柱部26が挿入されて、その柱部22、26が周方向に交互に並ぶ組み合わせとされている。そして、その組み合わせ状態で柱部22、26の先端部が外輪11と内輪13間に配置され、制御保持器16Aのフランジ21および回転保持器16Bのフランジ25が入力軸1の外周に嵌合された支持リング28と外輪11間に位置する組込みとされている。
上記のような保持器16A、16Bの組込みによって、図4に示すように、制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26間にポケット27が形成され、そのポケット27は内輪13のカム面14と径方向で対向し、各ポケット27内に対向一対のローラ15および弾性部材20が組込まれている。
図1に示すように、制御保持器16Aのフランジ21は入力軸1の外周に形成されたスライド案内面29に沿ってスライド自在に支持され、上記回転保持器16Bのフランジ25と入力軸1に嵌合された上述の支持リング28間にスラスト軸受30が組み込まれている。
スラスト軸受30は、回転保持器16Bが電磁クラッチ50側に移動するのを防止する状態で、その回転保持器16Bを回転自在に支持している。
図1および図8に示すように、制御保持器16Aのフランジ21と回転保持器16Bのフランジ25間には、制御保持器16Aの軸方向への直線運動を制御保持器16Aと回転保持器16Bの相対的な回転運動に変換する運動変換機構としてのトルクカム40が設けられている。
図9(a)、(b)に示すように、トルクカム40は、制御保持器16Aにおけるフランジ21と回転保持器16Bにおけるフランジ25の対向面それぞれに周方向の中央部で深く両端に至るに従って次第に浅くなる対向一対のカム溝41、42を設け、その対向一対のカム溝41、42間にボール43を組み込んだ構成としている。
ここで、カム溝41は、相反する方向に傾斜する一対の傾斜カム面41a、41bにより形成されて断面V字形とされている。一方、カム溝42もカム溝41と同様に、一対の傾斜カム面42a、42bにより形成されて断面V字形とされている。
上記トルクカム40は、制御保持器16Aのフランジ21が回転保持器16Bのフランジ25に接近する方向に制御保持器16Aが軸方向に移動した際に、図9(b)に示すように、ボール43がカム溝41、42の溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動し、制御保持器16Aと回転保持器16Bをポケット27の周方向幅が小さくなる方向に相対回転させるようになっている。
制御保持器16Aは、弾性部材20の弾性力によって一対のローラ15が互いに離反する方向に移動した際、上記トルククカム40の作動により回転しつつ外輪11に向けて移動する。
図7に示すように、内輪13の軸方向の一端面とスライド案内面29の交差部には、そのスライド案内面29より大径の円筒形のホルダ嵌合面44が形成され、そのホルダ嵌合面44にばねホルダ45が嵌合されている。
ばねホルダ45は、ホルダ嵌合面44に対して回り止めされ、かつ、軸方向に非可動の支持とされ、その外周には、図6に示すように、制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26間に配置される複数の回り止め片46が形成されている。
複数の回り止め片46は、制御保持器16Aと回転保持器16Bとがポケット27の周方向幅を縮小する方向に相対回転した際に、制御保持器16Aの柱部22および回転保持器16Bの柱部26を両側縁で受け止めて対向一対のローラ15を中立位置に保持するようになっている。
図7に示すように、ばねホルダ45の外周部には複数の弾性部材20のそれぞれ外径側に張り出すばね保持片47が設けられ、そのばね保持片47によって弾性部材20は一対のローラ15間より外径側に逃げ出るのが防止されている。
図1に示すように、電磁クラッチ50は、制御保持器16Aに形成された筒部24の端面と軸方向で対向するアーマチュア51と、そのアーマチュア51と軸方向で対向するロータ52と、そのロータ52と軸方向で対向する電磁石53とを有している。
アーマチュア51は、支持リング28の外周に嵌合されて回転自在に、かつ、スライド自在に支持され、そのアーマチュア51の外周部に設けられた連結筒55の内径面に制御保持器16Aの筒部24が圧入されて制御保持器16Aとアーマチュア51が連結一体化されている。その連結によってアーマチュア51は、支持リング28の円筒状外径面54と入力軸1の外周のスライド案内面29の軸方向の2箇所においてスライド自在の支持とされている。
ここで、支持リング28は、入力軸1のスライド案内面29の軸方向他側に形成された段部31によって軸方向に位置決めされている。
ロータ52は、入力軸1に圧入され、上記支持リング28との間に組み込まれたシム56によって軸方向に位置決めされている。
電磁石53は、電磁コイル53aと、その電磁コイル53aを支持するコア53bとからなる。コア53bはハウジング3の他端開口内に嵌合され、そのハウジング3の他端部開口内に取付けた止め輪6によって抜止めされている。また、コア53bは入力軸1に嵌合された軸受57を介して入力軸1と相対的に回転自在とされている。
上記の構造からなる回転伝達装置において、図1に示す電磁クラッチ50の電磁コイル53aに対する通電の遮断状態では、2方向クラッチ10のローラ15は、図4に示すように、外輪11の円筒面12との間に微小な間隙を形成するスタンバイ状態にある。
このため、入力軸1が一方向に回転すると、一対のローラ15に対して内輪13が相対回転して対向一対のローラ15の一方が係合し、入力軸1の回転が一方のローラ15を介して外輪11に伝達され、出力軸2が入力軸1と同方向に回転する。また、入力軸1が逆方向に回転すると、他方のローラ15が係合して、入力軸1の回転が他方のローラ15を介して出力軸2に伝達される。
2方向クラッチ10の係合状態で、電磁クラッチ50の電磁コイル53aに通電すると、アーマチュア51に吸引力が作用し、アーマチュア51が軸方向に移動してロータ52に吸着される。
このとき、アーマチュア51と制御保持器16Aとは、連結筒55と筒部24の嵌合によって連結一体化されているため、アーマチュア51の軸方向への移動に伴って制御保持器16Aは、そのフランジ21が回転保持器16Bのフランジ25に接近する方向に移動する。
制御保持器16Aと回転保持器16Bの相対移動により、図9(a)に示すボール43が、図9(b)に示すように、カム溝41、42の溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動し、制御保持器16Aと回転保持器16Bはポケット27の周方向幅が小さくなる方向に相対回転する。
制御保持器16Aと回転保持器16Bの相対回転により、図4に示す対向一対のローラ15が制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26で押されて互いに接近する方向に移動する。
このため、ローラ15は、図5に示すように、円筒面12およびカム面14に対して係合解除する中立位置に変位し、2方向クラッチ10は係合解除状態とされる。
2方向クラッチ10の係合解除状態において、入力軸1に回転トルクを入力して、その入力軸1を一方向に回転させると、入力軸1に圧入されたロータ52も同じく回転し、ロータ52に吸着されたアーマチュア51とアーマチュア51に連結された制御保持器16Aも回転することになり、トルクカム40を通じて回転保持器16Bも回転する。このとき、対向一対のローラ15は係合解除された中立位置に保持されているため、入力軸1の回転は外輪11に伝達されず、入力軸1はフリー回転する。
ここで、制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅を小さくなる方向に相対回転すると、制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26のどちらか一方がばねホルダ45の回り止め片46の縁に当接し回転方向規制を受け、もう一方がさらにポケット27の周方向幅を小さくする方向に相対回転する。もう一方はロータ52とアーマチュア51が接触するまで軸方向に動いた分だけトルクカム40を通じて回転し、最終的にほぼ中立状態まで回転する。
このため、弾性部材20は必要以上に収縮することはなくなり、伸長と収縮が繰り返し行われても疲労によって損傷するようなことはない。
入力軸1のフリー回転状態において、電磁コイル53aに対する通電を解除すると、アーマチュア51は吸着が解除されて回転自在となる。その吸着解除により、弾性部材20の押圧によって対向一対のローラ15が離反する方向に移動し、制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅が大きくなる方向に相対回転すると共に、トルクカム40の作用により制御保持器16Aが外輪11側に移動して、外輪11の開口端面に当接する。
また、対向一対のローラ15のそれぞれが、図4に示すように、円筒面12およびカム面14との間に微小な間隙を形成するスタンバイ位置に配置され、入力軸1の回転により、対向一対のローラ15の一方のローラ15が外輪11の円筒面12および内輪13のカム面14に直ちに係合し、入力軸1の回転が出力軸2に伝達される。
ここで、入力軸1を停止して、その入力軸1の回転方向を切換えると、他方のローラ15を介して入力軸1の回転が出力軸2に伝達される。
このように、電磁コイル53aに対する通電の遮断により、制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅が大きくなる方向に相対回転して、対向一対のローラ15のそれぞれが円筒面12およびカム面14との間に微小間隙を形成して直ちに噛み込むスタンバイ状態とされるため、回転方向ガタは小さく、内輪13の回転を外輪11に直ちに伝達することができる。
また、入力軸1から出力軸2への回転トルクの伝達は、カム面14と同数のローラ15を介して行われるため、入力軸1から出力軸2に大きな回転トルクを伝達することができる。
なお、制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅が大きくなる方向に相対回転すると、ボール43は対向一対のカム溝41、42の浅溝部に向けて転がり移動して、図9(a)に示す状態となる。
上記のように、電磁石53に対する通電解除によって電磁クラッチ50をOFFにすると2方向クラッチ10が係合し、電磁石53に対する通電によって電磁クラッチ50をONにすると2方向クラッチ10が係合解除するため、フェールセーフ機構が求められる用途にきわめて有効である。
上記の構成からなる回転伝達装置は、例えば、車両のステアバイワイヤに用いられる。このとき、回転伝達装置を回転させる前に、フェールセーフ機構が作動しているかどうかをドライバに知らせる上において、2方向クラッチ10の作動状況を機械的に検知できるようにする必要がある。
そこで、実施の形態では、図1および図2に示すように、ハウジング3にセンサ取付孔60を設け、そのセンサ取付孔60に検知センサとしてのギャップセンサ61を圧入し、そのギャップセンサ61により制御保持器16Aの位置を検出し、その位置検出から2方向クラッチ10の係合、解除の検知としている。
図2は、アーマチュア51が吸着解除された状態にあり、そのアーマチュア51に連結された制御保持器16Aのフランジ21は外輪11の開口端面に当接し、2方向クラッチ10のローラ15は図4に示すように係合位置に配置され、2方向クラッチ10は係合状態にある。ギャップセンサ61は制御保持器16Aのフランジ21の外周と対向する位置に設けられ、その制御保持器16Aの軸方向位置から2方向クラッチ10が係合状態にあることの検知信号を出力する。
図2に示す状態において、電磁コイル53aに対する通電により、アーマチュア51および制御保持器16Aをロータ52側に向けて移動させて2方向クラッチ10を係合解除の状態に切り換えると、図3に示すように、外輪11の開口端面と制御保持器16Aのフランジ21間に間隙が形成される状態になり、ギャップセンサ61は制御保持器16Aがロータ52側に移動したことを検出し、その制御保持器16Aの軸方向位置から2方向クラッチ10が係合解除状態にあることの検知信号を出力する。
このように、ギャップセンサ61によって制御保持器16Aの軸方向位置を検出することにより、2方向クラッチ10の係合、解除を検知することができると共に、2方向クラッチ10の動作状況を安定よく瞬時に検知できる。
ここで、ギャップセンサ61は、渦電流式、静電容量式、超音波式、光学式のいずれでもよい。そのギャップセンサ61の取り付けに際し、図2では、圧入による取り付けとしたが、これに限定されるものではない。
図10および図11は、ギャップセンサ61の取り付けの他の例を示している。図10においては、ハウジング3に形成されたセンサ取付孔60の内端部にナット62を埋設し、そのナット62にギャップセンサ61の外周に設けられた雄ねじ61aをねじ係合し、上記ギャップセンサ61のハウジング3の外部に位置する端部にロックナット63をねじ係合してギャップセンサ61を固定している。
図11では、ハウジング3に形成されたセンサ取付孔60にギャップセンサ61を嵌合してハウジング3に溶着している。64は溶着部を示す。なお、溶着に代えて接着してもよい。
図3においては、ギャップセンサ61により制御保持器16Aの軸方向位置を検出し、その軸方向位置から2方向クラッチ10の係合、解除の検知としたが、図12に示すように、アーマチュア51とロータ52の軸方向の対向面と対向する位置にギャップセンサ61を設け、アーマチュア51の軸方向の位置から2方向クラッチ10の係合、解除の検知としてもよい。図12では、ロータ52とアーマチュア51の対向部間に間隙が形成された状態にあるため、ギャップセンサ61は2方向クラッチ10が係合状態であることの検出信号を出力する。
図13に示すように、外輪11と制御保持器16Aの対向面と対向する位置およびアーマチュア51とロータ52の軸方向の対向面と対向する位置のそれぞれにギャップセンサ61を設けて制御保持器16Aの軸方向位置およびアーマチュア51の軸方向位置から2方向クラッチ10の係合、解除の検知としてもよい。図13では、ギャップセンサ61として光学式のものを採用している。
図2、図12および図13に示すように、静止部材に固定されるハウジング3にギャップセンサ61を設けることにより、安定した検知が可能となり、配線作業も容易とすることができる。
また、図2、図12および図13においては、検知センサ61としてギャップセンサを採用したが、検知センサ61はギャップセンサに限定されるものではない。
図14は、検知センサ61として圧力センサを採用して2方向クラッチ10の係合、解除を検知している。すなわち、外輪11の制御保持器16Aと対向する開口端面に圧力センサ61を埋設し、制御保持器16Aが外輪11の開口端面に当接する2方向クラッチ10の係合時、その制御保持器16Aから圧力センサ61に負荷される軸方向力によって圧力センサ61を作動させるようにしている。圧力センサ61は、軸方向力が負荷されると、2方向クラッチ10が係合状態にあることの信号を出力する。
図14では、外輪11に圧力センサ61を設けるようにしたが、図15に示すように、制御保持器16Aにおけるフランジ21の外輪11と対向する面の外周部に圧力センサ61を設けるようにしてもよい。
また、図16に示すように、アーマチュア51のロータ52と対向する面の外周部に凹段部65を設け、その凹段部65にロータ52に対する当接時の衝撃力を緩衝する円環状の緩衝部材65をスライド自在に取り付け、その緩衝部材65と凹段部65の端面間に圧力センサ61を設け、アーマチュア51の吸着時に圧力センサ61に軸方向力を負荷して、圧力センサ61を作動させるようにしてもよい。図16において、圧力センサ61は軸方向力が負荷されると、2方向クラッチ10が係合解除状態にあることの信号を出力する。
図14、図15及び図16に示すように、回転部材である外輪11、制御保持器16A乃至アーマチュア51に圧力センサ61を設ける場合の配線は、スリップリングを用いることで安定した信号を送ることができる。
1 入力軸
2 出力軸
10 2方向クラッチ
11 外輪
13 内輪
15 ローラ(係合子)
16A 制御保持器
16B 回転保持器
20 弾性部材
21 フランジ
22 柱部
25 フランジ
26 柱部
40 トルクカム(運動変換機構)
50 電磁クラッチ
51 アーマチュア
52 ロータ
53 電磁石
61 検知センサ(ギャップセンサ、圧力センサ)

Claims (5)

  1. 入力軸と出力軸の相互間において回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチと、その2方向クラッチの係合および解除を制御する電磁クラッチおよび前記2方向クラッチおよび電磁クラッチを覆うハウジングとを有し、
    前記2方向クラッチが、前記出力軸の軸端部に設けられた外輪の内周と前記入力軸の軸端部に設けられた内輪の外周間に、制御保持器のフランジに設けられた複数の柱部および回転保持器のフランジに設けられた複数の柱部が周方向に交互に配置されるよう組込み、隣接する柱部間に形成されたポケット内に前記外輪の内周および内輪の外周に対して係合可能な一対の係合子と、その一対の係合子を離反する方向に付勢する弾性部材とを組込んだ構成とされ、
    前記電磁クラッチが、前記制御保持器に連結されたアーマチュアと、そのアーマチュアと軸方向で対向するロータと、そのロータと軸方向で対向し、通電によりロータにアーマチュアを吸着させる電磁石とからなり、
    前記電磁石に対する通電によりアーマチュアと共にロータに向けて移動する制御保持器の直線運動を制御保持器と回転保持器がポケットの周方向幅を小さくする方向の相対的な回転運動に変換する運動変換機構を設け、
    前記電磁石に対する通電の解除時に、前記弾性部材の復元弾性により制御保持器を外輪の開口端面に当接する位置まで移動させて前記一対の係合子を係合位置にスタンバイさせるようにした回転伝達装置において、
    前記ハウジングの内部に前記制御保持器の軸方向の位置を検出し、その軸方向位置から前記2方向クラッチの係合、解除を検知する検知センサを設け
    前記検知センサが、前記外輪の開口端面と前記制御保持器のフランジが対向する位置、または、前記アーマチュアと前記ロータの軸方向の対向面が対向する位置の少なくとも一方に設けられており、前記外輪の開口端面と前記制御保持器のフランジ間、または、前記ロータと前記アーマチュアの対向部間の間隙の形成状態を直接検出することを特徴とする回転伝達装置。
  2. 前記検知センサが、前記ハウジングに形成されたセンサ取付孔に取り付けられて前記制御保持器または前記アーマチュアの移動により作動するギャップセンサからなる請求項1に記載の回転伝達装置。
  3. 前記ギャップセンサが、渦電流式、静電容量式、超音波式、光学式の一種からなる請求項2に記載の回転伝達装置。
  4. 前記検知センサの取り付けが、圧入、ナットの締め付け、ねじ込み、接着または溶着の一種からなる請求項2に記載の回転伝達装置。
  5. 前記検知センサが、前記外輪と制御保持器の軸方向の対向面または前記アーマチュアとロータの軸方向の対向面に設けられて軸方向力の負荷により作動する圧力センサからなる請求項1に記載の回転伝達装置。
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