JP6970537B2 - 回転伝達装置 - Google Patents

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Description

この発明は、回転の伝達と遮断の切換えに用いられる回転伝達装置に関する。
駆動軸から従動軸への回転の伝達と遮断とを行う回転伝達装置として、2方向クラッチを有し、その2方向クラッチの係合および解除を電磁クラッチにより制御するようにしたものが従来から知られている。
特許文献1に記載された回転伝達装置においては、外輪とその内側に組み込まれたカムリングとの間に制御保持器と回転保持器とを、各保持器に形成された柱部が周方向で交互に配置されるよう組込み、隣接する柱部間に形成されたポケット内に対向一対のローラを組込み、その一対のローラを、その対向部間に組み込まれた弾性部材で離反する方向に付勢して、外輪の内周に形成された円筒面とカムリングの外周に形成されたカム面に係合する位置にスタンバイさせ、上記カムリングの一方向への回転により一方のローラを円筒面およびカム面に係合させ、カムリングの回転を外輪に伝達するようにしている。
また、カムリングが設けられた入力軸上に電磁クラッチを設け、その電磁クラッチにより制御保持器を軸方向に移動させ、その制御保持器のフランジと回転保持器のフランジの対向面間に設けられたトルクカムの作用によりポケットの周方向幅が小さくなる方向に制御保持器と回転保持器とを相対回転させて、各保持器の柱部で一対のローラを係合解除位置まで移動させ、カムリングから外輪への回転伝達を遮断するようにしている。
上記回転伝達装置においては、電磁クラッチにより制御保持器のフランジが回転保持器のフランジから離反する方向に制御保持器を移動させると、対向一対のローラ間に組み込まれた弾性部材の押圧作用により制御保持器と回転保持器とがポケットの周方向幅が大きくなる方向に相対回転して対向一対のローラが円筒面およびカム面に直ちに係合するため、回転方向ガタがきわめて小さく、応答性に優れているという特徴を有している。
特開2013−92191号公報
上記特許文献1に記載された回転伝達装置では、2方向クラッチの外輪は、その軸方向一端が閉塞端となっており、その閉塞端に出力軸が突出して設けられている。出力軸は、ハウジングの軸受筒内に挿通されて突出した端部が外部に臨んでいる。そして、軸受筒内には、軸受筒に対して出力軸を回転自在に支持する第一の軸受部と、軸受筒に対して第一の軸受部を軸方向他端側へ押圧する弾性部材が組み込まれている。
また、2方向クラッチの内輪として機能する入力軸の一端には、その入力軸を外輪に対して回転自在に支持する第二の軸受部が設けられている。その第二の軸受部の軸方向他端側の端面と、内輪の軸方向一端側の端面との間に、スペーサとして機能するワッシャが組み込まれている。
弾性部材は、第一の軸受部を介して2方向クラッチの外輪を、第二の軸受部及びスペーサを介して内輪を、さらに、内輪と一体の入力軸を介して2方向クラッチの係合、解除を制御する電磁クラッチを、それぞれ、ハウジングの他端側の開口内周に取付けられた止め輪に向けて、すなわち、軸方向他端側に向けて付勢して、電磁クラッチを止め輪に押し付けている。これにより、ハウジング内に組込まれた2方向クラッチや電磁クラッチ等の内蔵部品の、軸方向及び回転方向(周方向)へのガタツキが防止されている。
しかし、回転伝達装置においては、その用途によっては、入力軸と出力軸との間に想定される荷重を上回るような大きなアキシアル荷重が負荷される場合がある。このような大きなアキシアル荷重が弾性部材の許容荷重を上回った場合、ガタツキの防止機能が阻害される恐れがある。
そこで、この発明の課題は、大きなアキシアル荷重が負荷された場合でも、ハウジング内に組込まれた内蔵部品のガタツキを防止することである。
上記の課題を解決するため、この発明は、入力軸と、前記入力軸の軸方向一端側に同軸上に配置された出力軸と、前記入力軸から前記出力軸への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチと、前記2方向クラッチの係合及び係合解除を制御するため前記2方向クラッチの軸方向他端側に配置された電磁クラッチと、前記2方向クラッチ及び前記電磁クラッチを覆うハウジングとを有し、前記2方向クラッチは、前記出力軸及び前記入力軸の一方に設けられた円筒面と他方に設けられ周方向に沿って複数のカム面が形成されたカムリングと、前記円筒面と前記カムリングとの間で形成され周方向の端部が狭小となるくさび形空間と、前記くさび形空間のそれぞれに配置されるローラと、前記ローラを周方向に付勢する弾性部材と、前記ローラを保持し前記電磁クラッチへの通電により周方向へ動作して前記弾性部材の付勢力に抗して前記ローラを前記くさび形空間への係合方向又は係合解除方向へ移動させる保持器とを有し、前記ハウジングの軸方向一端に設けられた軸受筒の内面と前記出力軸の外面との間に、外輪及び内輪と、前記外輪及び前記内輪との間に配置されたボールとを有し、前記ボールと前記外輪及び内輪との接触点を結ぶ直線がラジアル方向に対して傾斜する玉軸受を含む第一の軸受部を配置した回転伝達装置を採用した。
ここで、前記第一の軸受部は、単列の玉軸受、複列の玉軸受、又は複数の玉軸受の組合わせで構成され、前記第一の軸受部に、前記ボールと前記外輪及び内輪との接触点を結ぶ直線がラジアル方向に対して一方向に傾斜する第一の接触ラインと他方向に傾斜する第二の接触ラインが設定されている構成を採用することができる。
また、前記第一の軸受部は、前記第一の接触ラインと前記第二の接触ラインとが内径方向へ向かうにつれて軸方向へ遠ざかる複列アンギュラ玉軸受又は背面組合わせアンギュラ玉軸受を含んで構成されていることが好ましい。
あるいは、前記第一の軸受部は、単列の4点接触玉軸受で構成されていることが好ましい。
これらの各態様において、前記出力軸又は前記軸受筒に係合して前記第一の軸受部の軸方向一端側への移動を規制する止め輪を配置し、前記止め輪と前記出力軸又は前記止め輪と前記軸受筒との係合部を軸方向に対して傾斜するテーパ面とした構成を採用することができる。
これらの各態様において、前記電磁クラッチよりも軸方向他端側に前記ハウジングに対して前記電磁クラッチ及び前記入力軸を軸方向他端側へ押圧する予圧付与用弾性部材を配置し、前記予圧付与用弾性部材は、前記ハウジングの軸方向他端に設けられた固定手段によって軸方向他端側への移動が規制されている構成を採用することができる。
この発明は、ハウジングの軸方向一端に設けられた軸受筒の内面と出力軸の外面との間に、ボールと外輪及び内輪との接触点を結ぶ直線がラジアル方向に対して成す接触角を0度より大きく設定した玉軸受を含む第一の軸受部を配置したので、第一の軸受部は、アキシアル荷重支持用の軸受として機能する。このため、大きなアキシアル荷重が負荷された場合でも、ハウジング内に組込まれた内蔵部品のガタツキを防止することができる。
この発明に係る回転伝達装置の使用例を示す装置の略図 この発明に係る回転伝達装置の実施の形態を示す縦断面図 (a)は図2のIII−III線に沿った断面図、(b)はローラの係合状態を示す断面図 図2のIV−IV線に沿った断面図 図4のV−V線に沿った断面図 図2のVI−VI線に沿った断面図 (a)は図6のVII−VII線に沿った断面図、(b)は(a)の作動状態を示す断面図 図2のVIII−VIII線に沿った断面図 回転伝達装置の軸方向一端の第一の軸受部付近の拡大図 回転伝達装置の軸方向他端の予圧付与用弾性部材付近の拡大図 第一の軸受部の他の実施形態を示す拡大図
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態の回転伝達装置80は、例えば、図1に示す車両用操舵装置に使用される。この車両用操舵装置は、運転者によるステアリングホイール88の操舵角を電気信号に変換し、その電気信号に基づいて左右の車輪87を転舵するステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置である。
この車両用操舵装置は、ステアリングホイール88と、そのステアリングホイール88の操舵角に応じて左右一対の車輪87の向きが変わるように一対の車輪87を動かす転舵ユニット85と、ステアリングホイール88と転舵ユニット85の間の回転伝達経路の途中に組み込まれた回転伝達装置80を有する。回転伝達装置80は、正常時はステアリングホイール88と転舵ユニット85の間で回転の伝達を遮断し、電源喪失時などの異常時は、ステアリングホイール88と転舵ユニット85の間で回転を伝達するバックアップクラッチとして機能する。
回転伝達装置80は、入力軸1が軸継手を介してステアリングホイール88側のシャフト81に接続されるとともに、出力軸2が軸継手を介して転舵ユニット85側のシャフト82に接続されている。転舵ユニット85内の構造としては、ラック、ピニオン等の周知の伝達機構を採用できる。図1に示す転舵ユニット85の例では、シャフト82とともに回転する第一部材83の回転が、左右一対の車輪87間を結ぶ第二部材84の左右方向への動きに変換される。第二部材84の左右方向への動きによって、車両のフレームに支持されたアーム(タイロッド)86を介して、左右一対の車輪87を同時に同方向へ転舵させる。
図2に、回転伝達装置80の詳細を示す。回転伝達装置80は、入力軸1と、その入力軸1の軸方向一端側に同軸上に配置された出力軸2と、入力軸1から出力軸2への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチ10と、2方向クラッチ10の係合及び係合解除を制御するため前記2方向クラッチ10の軸方向他端側に配置された電磁クラッチ60と、2方向クラッチ10及び電磁クラッチ60を覆うハウジング3とを有している。
ハウジング3は円筒状を成し、その軸方向一端側の端部には、その内面がやや小径となった軸受筒4が設けられている。軸受筒4内に組み込まれた第一の軸受部70によって、ハウジング3に対して出力軸2が回転自在に支持されている。
図1から図3に示すように、2方向クラッチ10は、出力軸2の軸方向他端側の端部に設けられたクラッチ外輪11の内周に円筒面12が設けられ、入力軸1の軸方向一端側の端部に設けられたカムリング13の外周に複数のカム面14が周方向に沿って形成されている。
複数のカム面14のそれぞれと円筒面12間に、周方向に対向する一対のローラ15と弾性部材20とが組み込まれている。その対向一対のローラ15を保持器16で保持し、カムリング13の軸回り一方向への回転により、一対のローラ15の一方を円筒面12及びカム面14に係合させてカムリング13の回転を外輪11に伝達し、また、カムリング13の他方向への回転時に他方のローラ15を円筒面12およびカム面14に係合させてカムリング13の回転を外輪11に伝達するようにしている。
ここで、クラッチ外輪11の閉塞端部の内面側には、小径の凹部17が形成されている。凹部17内に組み込まれた第二の軸受部18によって、入力軸1の軸方向一端側の端部が、クラッチ外輪11及び出力軸2に対して回転自在に支持されている。この実施形態では、第二の軸受部18として、深溝玉軸受が採用されている。
カムリング13は入力軸1に一体に形成されている。そのカムリング13の外周に形成されたカム面14は、周方向に沿って相反する方向に傾斜する一対の傾斜面14a、14bから形成されて、クラッチ外輪11の円筒面12との間に、周方向の両端が狭小のくさび形空間を形成している(図3参照)。一対の傾斜面14a、14b間には、カムリング13の接線方向に向く平坦なばね支持面19が設けられ、そのばね支持面19によって弾性部材20が支持されている。
この実施形態の弾性部材20は、コイルばねからなる。弾性部材20は、一対のローラ15間に配置され、その弾性部材20で一対のローラ15を周方向に沿う方向へ付勢する。ここでは、弾性部材20は、周方向に対向する一対のローラ15を、周方向に沿って互いに離反する方向に付勢し、その一対のローラ15を、円筒面12及びカム面14に係合するスタンバイ位置に配置している。
保持器16は、ローラ15を周方向に沿って保持している。電磁クラッチ60への通電により、保持器16が周方向へ回転動作することにより、弾性部材20の付勢力に抗してローラ16をくさび形空間内の係合解除方向へ移動させる。
この実施形態の保持器16は、制御保持器16Aと、回転保持器16Bとからなる。図1、図3及び図4に示すように、制御保持器16Aは、環状のフランジ21の片面外周部にカム面14と同数の柱部22を、周方向に沿って等間隔に有している。その隣接する柱部22間に円弧状の長孔23が形成され、外周には柱部22と反対向きに筒部24を設けた構成とされている。
回転保持器16Bは、環状のフランジ25の外周に、カム面14と同数の柱部26を、周方向に沿って等間隔に有している。
制御保持器16Aと回転保持器16Bは、制御保持器16Aに設けた長孔23内に回転保持器16Bの柱部26が挿入されて、制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26が、周方向に交互に並ぶ組み合わせとされている。そして、その組み合わせ状態で、両方の柱部22、26の先端部が、クラッチ外輪11とカムリング13間に配置されている。また、制御保持器16Aのフランジ21、及び、回転保持器16Bのフランジ25が、入力軸1の外周に嵌合された支持リング28とクラッチ外輪11との間に位置するように組込まれている。
上記のような制御保持器16Aと回転保持器16Bの組込みによって、図3に示すように、制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26間に、ポケット27が形成される。ポケット27の内面は、カムリング13のカム面14と径方向で対向し、各ポケット27内に、対向一対のローラ15及び弾性部材20が組込まれている。
また、図2に示すように、制御保持器16Aのフランジ21、及び、回転保持器16Bのフランジ25は、入力軸1の外周に形成されたスライド案内面29に沿ってスライド自在に支持されている。回転保持器16Bのフランジ25と、入力軸1に嵌合された支持リング28との間には、スラスト軸受30が組み込まれている。
スラスト軸受30は、回転保持器16Bが電磁クラッチ60側に移動するのを防止する状態で、その回転保持器16Bを入力軸1に対して回転自在に支持している。
図2及び図6に示すように、制御保持器16Aのフランジ21と回転保持器16Bのフランジ25との間には、トルクカム50が設けられている。図7(a)(b)に示すように、トルクカム50は、制御保持器16Aにおけるフランジ21と回転保持器16Bにおけるフランジ25の対向面のそれぞれに、周方向の中央部で深く両端に至るにしたがって次第に浅くなる対向一対のカム溝51、52が設けられている。一方のカム溝51と、他方のカム溝52との間には、ボール53が組み込まれている。
カム溝51、52として、ここでは、その底面が周方向に沿って円弧状に湾曲する溝を示したが、これ以外にも、カム溝51、52として、例えば、その底面が周方向に沿ってV字状に屈曲するV溝等であってもよい。
トルクカム50は、制御保持器16Aのフランジ21が回転保持器16Bのフランジ25に接近する方向に制御保持器16Aが軸方向へ移動した際に、図7(a)に示すように、ボール53がカム溝51、52の溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動し、制御保持器16Aと回転保持器16Bをポケット27の周方向幅が小さくなる方向に相対回転させるようになっている。
図2、図4及び図5に示すように、カムリング13の軸方向一端面とスライド案内面29の交差部には、スライド案内面29より大径の円筒形のホルダ嵌合面54が形成され、そのホルダ嵌合面54に、ばねホルダ55が嵌合されている。
ばねホルダ55は、その内周の対向位置に形成された係合面56とホルダ嵌合面54に設けられた平坦面57との係合によって回り止めされ、かつ、軸方向に非可動の支持とされている。ばねホルダ55の外周には、ローラ15が軸方向に脱落するのを防止する抜止め片58が設けられている。また、抜止め片58には、弾性部材20の径方向外方への移動および軸方向への移動を防止するばね保持片59が設けられている。
図2に示すように、電磁クラッチ60は、制御保持器16Aに形成された筒部24の端面と軸方向で対向するアーマチュア61と、そのアーマチュア61と軸方向で対向するロータ62と、そのロータ62と軸方向で対向する電磁石63とを有している。
図2に示すように、アーマチュア61は、支持リング28の外周に嵌合されて回転自在に、且つ、スライド自在に支持されている。アーマチュア61の外周部に設けられた連結筒65の内径面に、制御保持器16Aの筒部24が圧入されて、制御保持器16Aとアーマチュア61が連結一体化されている。その連結によってアーマチュア61は、支持リング28の円筒状外径面64と、入力軸1の外周のスライド案内面29の軸方向の2箇所において、スライド自在に支持されている。
また、支持リング28は、入力軸1のスライド案内面29の軸方向他端側に形成された段部によって、軸方向に位置決めされている。
ロータ62は、入力軸1の外周に嵌合され、支持リング28との間に組み込まれたシムによって軸方向に位置決めされ、且つ、入力軸1に対して回り止めされている。
電磁石63は、電磁コイル63aと、その電磁コイル63aを支持するコア63bとからなる。コア63bは、ハウジング3の軸方向他端側の開口内に嵌合されている。また、コア63bは、入力軸1の外周に嵌合された第三の軸受部67を介して、入力軸1に対して相対回転自在に支持されている。この実施形態では、第三の軸受部67として、深溝玉軸受が採用されている。
第三の軸受部67は、コア63bの軸方向他端側の内径面に取付けた止め輪によって、軸方向他端側へ抜止めされている。
図2に示す電磁クラッチ60の電磁コイル63aに対する通電の遮断状態では、2方向クラッチ10のローラ15は、図3(b)に示すように、クラッチ外輪11の円筒面12及びカムリング13のカム面14との間のくさび形空間に係合する状態にある。
このため、入力軸1が軸回り一方向に回転すると、その回転は、カムリング13から対向一対のローラ15の一方を介してクラッチ外輪11に伝達される。これにより、出力軸2が入力軸1と軸回り同方向に回転する。また、入力軸1が軸回り他方向に回転すると、その回転は他方のローラ15を介して出力軸2に伝達される。これにより、出力軸2が入力軸1と軸回り同方向に回転する。
2方向クラッチ10の係合状態で、電磁クラッチ60の電磁コイル63aに通電すると、アーマチュア61に吸引力が作用し、アーマチュア61が軸方向に移動してロータ62に吸着される。
このとき、アーマチュア61と制御保持器16Aとは、連結筒65と筒部24の嵌合によって連結一体化されているため、アーマチュア61の軸方向への移動に伴って制御保持器16Aは、そのフランジ21が回転保持器16Bのフランジ25に接近する方向に移動する。すなわち、電磁クラッチ60に対する通電により、制御保持器16Aは、フランジ21,25間の間隔が狭くなる方向へ移動する。
この制御保持器16Aと回転保持器16Bの相対移動により、図7(b)に示すボール53が、図7(a)に示すように、カム溝51、52の溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動し、制御保持器16Aと回転保持器16Bは、ポケット27の周方向幅が小さくなる方向に相対回転する。
制御保持器16Aと回転保持器16Bの相対回転により、図3(b)に示す係合状態にある対向一対のローラ15は、制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26に押されて、互いに中立位置に向けて移動する。これにより、対向一対のローラ15は、図3(a)に示すように、係合解除状態に移行してその位置に保持される。
この状態で、入力軸1が軸回り回転しても、その回転は出力軸2に伝達されず、入力軸1がフリー回転する。
ここで、制御保持器16Aと回転保持器16Bとの相対回転の際に、制御保持器16A及び回転保持器16Bのそれぞれを、ローラ15の中立位置に対応する位置で停止させる回転角規制手段を備えていてもよい。
ところで、回転伝達装置80の入力軸1や出力軸2には、入力軸1と出力軸2とを軸方向に離反させる方向のアキシアル荷重や、入力軸1と出力軸2とを軸方向に接近させる方向のアキシアル荷重が作用することがある。
例えば、図1に示すような回転伝達装置80の使用例においては、ハウジング3が車両のフレームに固定されている状況で、回転伝達装置80の出力軸2側(シャフト82側)から、その出力軸2を回転伝達装置80内へ押し込む方向へ、又は、その出力軸2を回転伝達装置80外へ引き出す方向へ、大きなアキシアル荷重が負荷される場合がある。また、場合によっては、回転伝達装置80の入力軸1側(シャフト81側)から、その入力軸1を回転伝達装置80内へ押し込む方向へ、又は、その入力軸1を回転伝達装置80外へ引き出す方向へ、大きなアキシアル荷重が負荷される場合がある。特に、転舵ユニット85として、ラック、ピニオン機構等を採用する場合は、このようなアキシアル荷重が作用する。
このような大きなアキシアル荷重に対応するため、ハウジング3と出力軸2とを回転自在に支持する第一の軸受部70として、以下の構成を採用している。
第一の軸受部70は、ハウジング3の軸方向一端に設けられた軸受筒4の内面と、出力軸2の外面との間に、外輪71及び内輪72と、外輪71及び内輪72との間に配置された転動体としてのボール73とを有する玉軸受で構成される。ボール73は、保持器74によって、外輪71と内輪72との間の環状空間内において、周方向に沿って保持されている。
この実施形態の第一の軸受部70は、単列の4点接触玉軸受で構成されている。4点接触玉軸受は、図9に示すように、外輪71の軌道面が、その軌道面の軸方向中心を挟んで軸方向一端側の軌道面71bと軸方向他端側の軌道面71aとが折れ点で接続されている断面V字状である。また、同じく、内輪72の軌道面が、その軌道面の軸方向中心を挟んで軸方向一端側の軌道面72bと軸方向他端側の軌道面72aとが折れ点で接続されている断面V字状である。
また、この実施形態の内輪72は、断面V字状の軌道面の軸方向中心に位置する折れ点を挟んで、軸方向一端側の軌道輪と軸方向他端側の軌道輪とが別部材で構成されている。
4点接触玉軸受において、図9に示すように、ボール73と外輪71及び内輪72との接触点を結ぶ直線は、ラジアル方向に対して傾斜している。すなわち、接触点間を結ぶ直線は、ラジアル方向に対して成す接触角が0度より大きく、また、90度よりも小さく設定され、さらに、その接触点間を結ぶ直線は、ラジアル方向に対して一方向に傾斜する第一の接触ラインと、他方向に傾斜する第二の接触ラインの2本が設定されている。
これにより、第一の軸受部70は、作用するアキシアル荷重が大きい条件下であっても、2点接触状態で使用されることとなる。このため、回転伝達装置80に対して入力軸1や出力軸2から負荷されるアキシアル荷重に対して、回転伝達装置80のハウジング3に対する出力軸2や入力軸1の変位量を抑制することができる。したがって、大きなアキシアル荷重が負荷された場合でも、ハウジング内に組込まれた内蔵部品のガタツキを防止することができる。
なお、この4点接触玉軸受において、接触角は、0度より大きく90度未満である必要があるが、特に、入力軸1や出力軸2から負荷される大きなアキシアル荷重に対抗するためには、接触角は、0度より大きく45度未満であることが望ましい。
また、図9に示すように、第一の軸受部70の外輪71及び内輪72の軸方向他端側の端面は、出力軸2や軸受筒4に設けた段部に当接して、第一の軸受部70の軸方向他端側への移動は規制されている。そこで、出力軸2の外面及び軸受筒4の内面に、周方向に沿って係合溝2a,4aを全周に形成し、その係合溝2a,4aに、第一の軸受部70の軸方向一端側への移動を規制する止め輪75,76を配置している。これにより、出力軸2や軸受筒4に対して、第一の軸受部70の軸方向両方向への移動が規制される。
以下、出力軸2の外面に係合する止め輪75を内径側止め輪75、軸受筒4の内面に係合する止め輪76を外径側止め輪76と称する。この実施形態では、図8に示すように、内径側止め輪75と外径側止め輪76を別部材としているが、これらを一体の部材としてもよい。また、第一の軸受部70の軸方向への移動が規制できるものであれば、内径側止め輪75と外径側止め輪76のいずれか一方のみであってもよい。
図9に示すように、内径側止め輪75と外径側止め輪76は、それぞれ環状を成す部材の1箇所が開口したC字状を成す形態である。開口部分の円周方向への隙間が拡縮することによって、環状を成す部材の外径が増減する。
ここで、内径側止め輪75と出力軸2の外周に設けた係合溝2a、外径側止め輪76と軸受筒4の内周に設けた係合溝4aとの間のそれぞれの係合部は、軸方向に対して傾斜するテーパ面となっている。内径側止め輪75に設けられたテーパ面75aが、係合溝2aの内面に設けられたテーパ面2bに当接し、外径側止め輪76に設けられたテーパ面76aが、係合溝4aの内面に設けられたテーパ面4bに当接している。
また、内径側止め輪75と出力軸2の係合溝2aの底面との間には径方向への隙間w2が設定され、内径側止め輪75の軸方向他端側の端面と係合溝2aの軸方向他端側の端面との間には、軸方向への隙間w1が設定されている。さらに、外径側止め輪76と軸受筒4の係合溝4aの底面との間には径方向への隙間w4が設定され、外径側止め輪76の軸方向他端側の端面と係合溝4aの軸方向他端側の端面との間には、軸方向への隙間w3が設定されている。これにより、内径側止め輪75と外径側止め輪76の外径がそれぞれ増減することで、第一の軸受部70と出力軸2との軸方向相対移動(ガタツキ)を、より確実に抑制できる。
さらに、回転伝達装置80は、図2に示すように、電磁クラッチ60よりも軸方向他端側に、ハウジング3に対して電磁クラッチ60及び入力軸1を軸方向他端側へ押圧する予圧付与用弾性部材8を備えている。この実施形態では、予圧付与用弾性部材8としてウェーブバネを採用しているが、ウェーブバネ以外にも、皿バネ、コイルバネ等の他の形態からなる弾性部材を用いてもよい。
予圧付与用弾性部材8は、ハウジング3の軸方向他端に設けられた固定手段6によって軸方向他端側への移動が規制されている。固定手段6は、ハウジング3の内面に嵌って固定される筒状の挿入部6aと、その挿入部6aの軸方向他端において、外径方向に突出するフランジ部6bとを有するキャップとなっている。挿入部6aの外周には、Oリング7が収容される周溝6cが全周に形成されている。周溝6cに収容されたOリング7がハウジング3の内面に当接して、シールが成されている。なお、挿入部6aの中心は、入力軸1が通過する貫通孔6dとなっている。
予圧付与用弾性部材8は、ハウジング3に嵌合固定された固定手段6の軸方向一端側の端面6eと、電磁クラッチ60のコア63bの軸方向一端側の端面(背面)との間で突っ張って、固定手段6に反力を取りながら電磁クラッチ60を軸方向一端側に付勢する。この付勢力は、電磁クラッチ60、入力軸1、第二の軸受部18、出力軸2を通じて、第一の軸受部70に伝達される。第一の軸受部70に伝達された付勢力は、外径側止め輪76によってハウジング3の軸受筒4に伝達される。これにより、ハウジング3内に組込まれた2方向クラッチ10や電磁クラッチ60等の内蔵部品に対して予圧が付与され、軸方向へのガタツキ防止の効果がさらに高められている。
また、ハウジング3は、軸方向一端側の軸受筒4付近は、出力軸2を支持するためにその内面がやや小径となっているので、予圧付与用弾性部材8の配置場所を電磁クラッチ60よりも軸方向他端側とすることで、より大きな配置スペースを確保できる。これにより、より大径でより大きな弾性力を有する予圧付与用弾性部材8を採用することができる。
他の実施形態を図11に示す。この実施形態は、第一の軸受部70として、背面組合わせアンギュラ玉軸受を採用したものである。背面組合わせアンギュラ玉軸受は、組み合わせた二つのアンギュラ玉軸受のボール73と外輪71及び内輪72との接触点を結ぶ直線が、第一の接触ラインと第二の接触ラインの2方向の直線で構成され、さらに、その2方向の直線は、内径方向へ向かうにつれて互いに軸方向へ遠ざかる向きとなっている。ここで、背面組合わせアンギュラ玉軸受に代えて、第一の軸受部70として、第一の接触ラインと第二の接触ラインの2方向の直線が、内径方向へ向かうにつれて互いに軸方向へ遠ざかる複列アンギュラ玉軸受を採用してもよい。
第一の軸受部70として、接触点間を結ぶ第一の接触ラインと第二の接触ラインの2方向の直線が、内径方向へ向かうにつれて互いに軸方向へ遠ざかる背面組合わせアンギュラ玉軸受又は複列アンギュラ玉軸受であれば、入力軸1や出力軸2から負荷されるアキシアル荷重に対して、その荷重を、外径側のハウジング3から内径側へ近づくにつれて、徐々に拡がる方向に負担することができる。外径側のハウジング3から内径側への荷重の作用方向が末拡がり状であれば、より安定的な支持が実現できる。
第一の軸受部70としては、上記の実施形態で示した以外にも、単列のアンギュラ玉軸受、複列のアンギュラ玉軸受、又は、複数のアンギュラ玉軸受の組合わせ等の種々の構成を採用することができる。
ただし、いずれの実施形態においても、アキシアル荷重に対して強固に対抗するためには、第一の軸受部70を構成する玉軸受又は玉軸受群に、ボール73と外輪71及び内輪72との接触点を結ぶ直線が、ラジアル方向に対して一方向に傾斜する第一の接触ラインと他方向に傾斜する第二の接触ラインが設定されていることが望ましい。また、その第一の接触ラインと第二の接触ラインの方向は、内径方向へ向かうにつれて互いに軸方向へ近づく方向でもよいが、より大きなアキシアル荷重に対抗するためには、第一の接触ラインと第二の接触ラインの方向は、内径方向へ向かうにつれて互いに軸方向へ遠ざかる方向であることがより望ましい。
上記の実施形態はすべての点で例示であって、この発明は、これらの実施形態には限定されない。例えば、2方向クラッチ10や電磁クラッチ60、トルクカム50等の形態は、上記の実施形態には限定されず、他の形態であってもよい。
また、上記の実施形態では、回転伝達装置80を車両用操舵装置に用いた例について説明したが、この発明の回転伝達装置80は、車両用操舵装置以外にも種々の用途に使用可能である。
1 入力軸
2 出力軸
6 固定手段
8 予圧付与用弾性部材
10 2方向クラッチ
11 クラッチ外輪
12 円筒面
13 カムリング
14 カム面
15 ローラ
16 保持器
16A 制御保持器
16B 回転保持器
20 弾性部材
21 フランジ
22 柱部
25 フランジ
26 柱部
27 ポケット
50 トルクカム
55 ばねホルダ
60 電磁クラッチ
70 第一の軸受部
71 外輪
72 内輪
73 ボール(転動体)
74 軸受保持器
75,76 止め輪
80 回転伝達装置

Claims (5)

  1. 入力軸(1)と、前記入力軸(1)の軸方向一端側に同軸上に配置された出力軸(2)と、前記入力軸(1)から前記出力軸(2)への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチ(10)と、前記2方向クラッチ(10)の係合及び係合解除を制御するため前記2方向クラッチ(10)の軸方向他端側に配置された電磁クラッチ(60)と、前記2方向クラッチ(10)及び前記電磁クラッチ(60)を覆うハウジング(3)と、を有し、
    前記2方向クラッチ(10)は、前記出力軸(2)及び前記入力軸(1)の一方に設けられた円筒面(12)と他方に設けられ周方向に沿って複数のカム面(14)が形成されたカムリング(13)と、前記円筒面(12)と前記カムリング(13)との間で形成され周方向の端部が狭小となるくさび形空間と、前記くさび形空間のそれぞれに配置されるローラ(15)と、前記ローラ(15)を周方向に付勢する弾性部材(20)と、前記ローラ(15)を保持し前記電磁クラッチ(60)への通電により周方向へ動作して前記弾性部材(20)の付勢力に抗して前記ローラ(15)を前記くさび形空間への係合方向又は係合解除方向へ移動させる保持器(16)と、を有し、
    前記ハウジング(3)の軸方向一端に設けられた軸受筒(4)の内面と前記出力軸(2)の外面との間に、外輪(71)及び内輪(72)と、前記外輪(71)及び前記内輪(72)との間に配置されたボール(73)と、を有し、前記ボール(73)と前記外輪(71)及び内輪(72)との接触点を結ぶ直線がラジアル方向に対して傾斜する玉軸受を含む第一の軸受部(70)を配置し、
    前記電磁クラッチ(60)よりも軸方向他端側の前記軸受筒(4)よりも大径の部分に前記ハウジング(3)に対して前記電磁クラッチ(60)及び前記入力軸(1)を軸方向一端側へ押圧する予圧付与用弾性部材(8)を配置し、
    前記予圧付与用弾性部材(8)は、前記ハウジング(3)の軸方向他端に設けられた固定手段(6)によって軸方向他端側への移動が規制され、前記固定手段(6)は、前記ハウジング(3)の内面に嵌って固定される筒状の挿入部(6a)と、その挿入部(6a)の軸方向他端において、外径方向に突出するフランジ部(6b)とを有し、前記予圧付与用弾性部材8は、その軸方向他端側が前記挿入部(6a)の端面(6e)によって支持されて前記電磁クラッチ(60)及び前記入力軸(1)を軸方向一端側へ押圧している回転伝達装置。
  2. 前記第一の軸受部(70)は、単列の玉軸受、複列の玉軸受、又は複数の玉軸受の組合わせで構成され、前記第一の軸受部(70)に、前記ボール(73)と前記外輪(71)及び内輪(72)との接触点を結ぶ直線がラジアル方向に対して一方向に傾斜する第一の接触ラインと他方向に傾斜する第二の接触ラインが設定されている
    請求項1に記載の回転伝達装置。
  3. 前記第一の軸受部(70)は、前記第一の接触ラインと前記第二の接触ラインとが内径方向へ向かうにつれて軸方向へ遠ざかる複列アンギュラ玉軸受又は背面組合わせアンギュラ玉軸受を含んで構成される
    請求項2に記載の回転伝達装置。
  4. 前記第一の軸受部(70)は、単列の4点接触玉軸受で構成される
    請求項2に記載の回転伝達装置。
  5. 前記出力軸(2)又は前記軸受筒(4)に係合して前記第一の軸受部(70)の軸方向一端側への移動を規制する止め輪(75,76)を配置し、
    前記止め輪(75)と前記出力軸(2)又は前記止め輪(76)と前記軸受筒(4)との係合部を軸方向に対して傾斜するテーパ面とした
    請求項1から4のいずれか一つに記載の回転伝達装置。
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