JP5112957B2 - 回転伝達装置 - Google Patents

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Description

この発明は、動力の伝達と遮断の切換えに用いられる回転伝達装置に関するものである。
FRベースの4輪駆動車において、補助駆動輪としての前輪に駆動力の伝達と遮断とを行う回転伝達装置として、外輪と、その内側に組込まれた内輪間に2方向クラッチを組込み、その2方向クラッチに併設した電磁クラッチによって2方向クラッチの係合および係合解除を制御し、上記2方向クラッチの係合により外輪と内輪を結合して、外輪と内輪の相互間でトルクの伝達を行うようにしたものが従来から知られている(特許文献1参照)。
ここで、2方向クラッチは、外輪の内周に円筒面を形成し、内輪の外周には上記円筒面との間で周方向の両端が狭小のくさび形空間を形成するカム面を設け、そのカム面と円筒面との間にローラを組込み、そのローラを保持する保持器と内輪の相対回転によりローラを円筒面およびカム面に係合させるようにしている。また、内輪と保持器との間にスイッチばねを組込み、そのスイッチばねにより、ローラが円筒面およびカム面に対して係合解除される中立位置に保持器を弾性保持している。
一方、電磁クラッチは、保持器に回り止めされ、かつ、軸方向に移動自在に支持されたアーマチュアに外輪に接続されたロータを対向すると共に、そのロータに電磁石を対向し、その電磁石に対する通電と遮断とにより、ロータにアーマチュアを吸着し、または、吸着を解除し、その吸着状態において、外輪に結合されたアーマチュアと内輪の相対回転によりローラを円筒面およびカム面に係合させるようにしている。
特開2004−190730号公報
ところで、上記特許文献1に記載された回転伝達装置においては、入力軸としてのトルク伝達軸の端部外周に内輪をスプライン嵌合して、内輪を回り止めするようにしている。
このとき、スプライン嵌合部に回転方向のガタがあると、トルク伝達軸から内輪へのトルク伝達時に、回転方向ガタ分だけトルク伝達軸と内輪が相対回転して回転方向に係合し、その係合時に異音が発生するという問題が発生する。
その問題点を解決するには、スプラインを圧入による嵌合とすることが有効であるが、この場合、上記スプラインを高精度に仕上げる必要があるため、加工が困難となり、また、内輪の組付け、および、分解に手間がかかるという問題が生じる。
この発明の課題は、トルク伝達軸と内輪の相互に回転方向のガタのない接続状態を得ることができると共に、内輪の組付けや分解を容易に行なうことができるようにした回転伝達装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、トルク伝達軸の端部に設けられた内輪を外輪の内側に組込んで相対的に回転自在に支持し、その内輪の外周と外輪の内周間に組込まれた係合子を内輪の外周と外輪の内周に係脱させて、内輪と外輪の相互間で回転トルクの伝達と遮断とを行うようにした回転伝達装置において、前記トルク伝達軸の軸端部における外径面に前記内輪を軸方向に位置決めする大径部と、その大径部から軸端側に雄ねじとを設け、前記内輪の内径面に雌ねじを形成し、その内輪を前記雄ねじにねじ係合して、前記大径部により内輪を軸方向に位置決めし、前記雄ねじにねじ係合されたナットの締め付けにより内輪を固定し、前記トルク伝達軸の大径部と雄ねじのねじ切り端との間に円筒形の案内面を形成し、内輪のねじ込み側端部の内周に前記案内面に嵌合される嵌合面を設けた構成を採用したのである。
上記のように、トルク伝達軸の大径部と雄ねじのねじ切り端との間に円筒形の案内面を形成し、内輪のねじ込み側端部の内周に前記案内面に嵌合される嵌合面を設けると、トルク伝達軸と内輪の同軸度を高めることができ、外輪と内輪の対向面間に形成されたクラッチ空間を周方向の全体にわたって均一化することができ、複数の係合子のそれぞれを内輪外周と外輪内周に精度よく係合させることができる。
ここで、雄ねじおよび雌ねじのそれぞれを細目ねじとすると、トルク伝達軸と内輪の回転方向のガタをより低減することができる。
また、内輪とナットの対向面間に菊座金を組み込み、あるいは、トルク伝達軸の雄ねじに弾性係合可能なフリクションリングをねじ込み方向の後行側の端部内周に有してなるナットを採用することにより、ナットに弛みが生じるのを防止することができ、トルク伝達軸と内輪の相互に安定した結合状態を得ることができる。
上記のように、この発明に係る回転伝達装置においては、トルク伝達軸と内輪をねじ係合して、トルク伝達軸に設けた大径部で内輪を軸方向に位置決めし、上記トルク伝達軸の雄ねじにねじ係合したナットの締付けにより内輪を固定するようにしたので、トルク伝達軸と内輪の相互において回転方向ガタのない接続状態を得ることができ、異音の発生防止に効果を挙げることができる。
また、内輪およびナットのねじ込みによって内輪を固定するため、内輪の組付けが容易であり、しかも、簡単に分解することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図1は、この発明に係る回転伝達装置の実施の形態を示す。図示のように、回転伝達装置は、2方向ローラクラッチ10を備えている。
2方向ローラクラッチ10は、外輪11と、その外輪11の内側に組込まれた内輪12とを有し、上記内輪12の一端部にはボス部12aが形成され、そのボス部12aの端部に嵌合された軸受13を介して外輪11と内輪12は相対的に回転自在とされている。
外輪11の閉塞端には出力軸14が設けられている。一方、内輪12にはトルク伝達軸としての入力軸15が接続されている。その接続に際して、入力軸15の軸端部における外径面に内輪12を軸方向に位置決めする大径部16と、その大径部16から軸端側に円筒形の案内面17と、その案内面17から軸端側に雄ねじ18を設け、一方、内輪12の内径面には雌ねじ19と、上記案内面17に嵌合される嵌合面20とを形成し、その嵌合面20を先にして内輪12を雄ねじ18にねじ係合して、嵌合面20を案内面17に嵌合し、大径部16により内輪12を軸方向に位置決めする状態で、雄ねじ18にナット21をねじ係合し、そのナット21の締め付けにより内輪12を固定している。
図2に示すように、外輪11の内周には円筒面22が形成され、一方、内輪12の外周には、その円筒面22との間で周方向の両端に向けて狭小となるくさび空間を形成する複数の平坦なカム面23が周方向に等間隔に設けられている。
外輪11と内輪12との間には、制御保持器24Aと回転保持器24Bが組込まれている。図1および図3に示すように、制御保持器24Aは、フランジ25の外周にカム面23と同数の柱部26を周方向に等間隔に設けた構成とされている。一方、回転保持器24Bは、フランジ27の外周にカム面23と同数の柱部28を周方向に等間隔に設けた構成とされている。
回転保持器24Bは、内輪12のボス部12aにフランジ27が嵌合され、かつ、柱部28が円筒面22とカム面23間に位置する組込みとされて、上記フランジ27が内輪12の一側面と対向する組込みとされている。
一方、制御保持器24Aも、内輪12のボス部12aにフランジ25が嵌合されて、そのフランジ25が回転保持器24Bのフランジ27と軸方向で対向する組込みとされ、かつ、柱部26が回転保持器24Bの柱部28間に位置する組込みとされている。
上記のような保持器24A、24Bの組込みにより、図2(I)および図3に示すように、制御保持器24Aの柱部26と回転保持器24Bの柱部28間にポケット29が形成され、そのポケット29は内輪12のカム面23と径方向で対向し、各ポケット29内に対向一対の係合子としてのローラ30と、その一対のローラ30を相反する方向に向けて付勢するコイルばね31が組込まれている。
図1に示すように、回転保持器24Bは、内輪12のボス部12aを中心にして回転自在とされ、その回転保持器24Bのフランジ27と内輪12の対向面間にスラストニードル軸受32が組み込まれている。
一方、制御保持器24Aは、内輪12のボス部12aを中心に回転自在とされ、かつ、軸方向に移動自在とされている。
図5(I)に示すように、制御保持器24Aのフランジ25と回転保持器24Bのフランジ27間には、トルクカム40が設けられている。トルクカム40は、制御保持器24Aのフランジ25と回転保持器24Bのフランジ27の対向面それぞれに周方向の中央部で深く両端に至るに従って次第に浅くなる対向一対のカム溝41、42を設け、一方のカム溝41の一端部と他方のカム溝42の他端部間にボール43を組み込んだ構成としている。
カム溝41、42として、ここではV溝を示したが、円弧状の溝であってもよい。
上記トルクカム40は、制御保持器24Aのフランジ25が回転保持器24Bのフランジ27に接近する方向に制御保持器24Aが軸方向に移動した際に、図5(II)に示すように、ボール43がカム溝41、42の溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動し、制御保持器24Aと回転保持器24Bをポケット29の周方向幅が小さくなる方向に相対回転させるようになっている。
図1、図3および図4に示すように、内輪12の他側面にはばね保持器45が固定されている。ばね保持器45は環状板からなり、その外周面には制御保持器24Aの柱部26と回転保持器24Bの柱部28間の各ポケット29内に配置される複数の回り止め片46が形成されている。
複数の回り止め片46は、制御保持器24Aと回転保持器24Bとがポケット29の周方向幅を縮小する方向に相対回転した際に、制御保持器24Aの柱部26および回転保持器24Bの柱部28を両側縁で受け止めて対向一対のローラ30を中立位置に保持するようになっている。
回り止め片46のそれぞれには、軸方向に延びる支持片47が形成され、各支持片47によってコイルばね31が支持されている。
図1に示すように、2方向ローラクラッチ10の軸方向一側には、制御保持器24Aを軸方向に移動させるアクチュエータとしての電磁クラッチ50が設けられている。
電磁クラッチ50は、制御保持器24Aにおける柱部26の端面と軸方向で対向するアーマチュア51と、そのアーマチュア51と軸方向で対向するロータ52と、そのロータ52と軸方向で対向する電磁石53を有している。
アーマチュア51は、入力軸15に嵌合されて回転自在に支持され、そのアーマチュア51と制御保持器24Aの柱部26は、その柱部26の端面にねじ込まれるボルト54の締め付けによって連結一体化されている。
ロータ52は、入力軸15に圧入嵌合されて回り止めされ、その入力軸15に設けられた大径部16の肩16aによって位置決めされている。
電磁石53は、電磁コイル53aと、その電磁コイル53aを支持するコア53bとからなり、上記コア53bは図示省略した静止部材に支持されている。
実施の形態で示す回転伝達装置は上記の構造からなり、図1は、電磁石53の電磁コイル53aに対する通電の遮断状態を示し、アーマチュア51はロータ52から離反する状態にある。また、2方向ローラクラッチ10の対向一対のローラ30は、図2(I)に示すように、外輪11の円筒面22および内輪12のカム面23に対して係合し、2方向ローラクラッチ10は係合状態とされている。
2方向ローラクラッチ10の係合状態において、電磁コイル53aに通電すると、アーマチュア51に磁気吸引力が付与され、その磁気吸引力によりアーマチュア51が軸方向に移動してロータ52に吸着される。
ここで、アーマチュア51は制御保持器24Aの柱部26に連結一体化されているため、アーマチュア51の軸方向への移動に伴って制御保持器24Aは、そのフランジ25が回転保持器24Bのフランジ27に接近する方向に移動する。
このとき、図5(II)に示すように、ボール43がカム溝41、42の溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動し、制御保持器24Aと回転保持器24Bはポケット29の周方向幅が小さくなる方向に相対回転し、図3に示す対向一対のローラ30が制御保持器24Aの柱部26と回転保持器24Bの柱部28で押されて、図2(II)に示すように、係合解除し、2方向ローラクラッチ10は係合解除状態とされる。
2方向ローラクラッチ10の係合解除状態において、入力軸15に回転トルクを入力して内輪12を一方向に回転すると、ばね保持器45に形成された回り止め片46が制御保持器24Aの柱部26と回転保持器24Bの柱部28の一方を押圧するため、内輪12と共に制御保持器24Aおよび回転保持器24Bが回転する。このとき、対向一対のローラ30は係合解除された中立位置に保持されているため、内輪12の回転は外輪11に伝達されず、内輪12はフリー回転する。
このように、制御保持器24Aのフランジ25が回転保持器24Bのフランジ27に接近する方向に制御保持器24Aが移動すると、対向一対のローラ30が制御保持器24Aの柱部26と回転保持器24Bの柱部28で押されて係合解除状態とされ、その係合解除状態で対向一対のローラ30は制御保持器24Aと回転保持器24Bの柱部26、28によってくさび空間の狭小部に向けて移動するのが防止されるため、2方向ローラクラッチ10の空転時にローラ30がミス係合するようなことはない。
ここで、制御保持器24Aと回転保持器24Bがポケット29の周方向幅を小さくなる方向に相対回転すると、制御保持器24Aの柱部26と回転保持器24Bの柱部28がばね保持器45の回り止め片46の両側縁に当接して相対回転量が規制される。
このため、コイルばね31は必要以上に収縮することはなくなり、伸長と収縮が繰り返し行われても疲労によって破損するようなことはない。
内輪12のフリー回転状態において、電磁コイル53aに対する通電を解除すると、アーマチュア51は吸着が解除されて回転自在となる。その吸着解除により、コイルばね31の押圧によって制御保持器24Aと回転保持器24Bがポケット29の周方向幅が大きくなる方向に相対回転し、対向一対のローラ30のそれぞれが、図2(I)に示すように、くさび空間の狭小部に直ちに噛み込み、その対向一対のローラ30の一方を介して内輪12と外輪11の相互間で一方向の回転トルクが伝達される。
また、制御保持器24Aと回転保持器24Bの相対回転により、トルクカム40のボール43はカム溝41、42の浅溝部に向けて転がり移動するため、制御保持器24Aは、そのフランジ25が回転保持器24Bのフランジ27から離反する方向に向けて移動し、その移動によってアーマチュア51はロータ52から離反する。
ここで、入力軸15を停止して、その入力軸15の回転方向を切換えると、他方のローラ30を介して内輪12の回転が外輪11に伝達される。
このように、電磁コイル53aに対する通電の遮断により、制御保持器24Aと回転保持器24Bがポケット29の周方向幅が大きくなる方向に相対回転して、対向一対のローラ30のそれぞれがくさび空間の両端の狭小部に直ちに噛み込むため、回転方向ガタは小さく、内輪12の回転を外輪11に直ちに伝達することができる。
また、内輪12から外輪11への回転トルクの伝達は、カム面23と同数のローラ30を介して行われるため、内輪12から外輪11に大きな回転トルクを伝達することができる。
ここで、入力軸15から内輪12に回転トルクが伝達されるとき、あるいは、入力軸15の回転方向が切り換えられるとき、上記入力軸15と内輪12の接続部間に回転方向のガタがあると、入力軸15と内輪12は回転方向のガタ分だけ
相対的に回転して回転方向に係合し、その係合時に異音が発生することになる。
しかしながら、実施の形態では、入力軸15に形成された雄ねじ18に内輪12をねじ係合し、入力軸15に設けた大径部16で内輪12を軸方向に位置決めし、上記入力軸15の雄ねじ18にねじ係合したナット21の締付けにより内輪12を固定しているため、入力軸15と内輪12の接続部には回転方向ガタがなく、異音を発生するようなことはない。
ここで、雄ねじ18および雌ねじ19のそれぞれを細目ねじとすると、入力軸15と内輪12の回転方向のガタをより低減することができる。
図1に示すように、入力軸15に円筒形の案内面17を形成し、内輪12のねじ込み側端部の内周に形成された嵌合面20を上記案内面17に嵌合することにより、入力軸15と内輪12を高精度に同軸上に保持することができる。
このため、入力軸15の回転時に内輪12が振れ回るようなことがなく、外輪11と内輪12の対向面間に形成されたクラッチ空間は周方向の全体にわたって均一化され、複数のローラ30のそれぞれを円筒面22およびカム面23に精度よく係合させることができる。
図1に示すように、内輪12のボス部12aとナット21の対向面間に菊座金60を組み込み、あるいは、図6に示すように、入力軸15の雄ねじ18に係合可能なフリクションリング62をねじ込み方向の後行側の端部内周に有するナット61の締付けによって内輪12を固定することにより、ナット21、61に弛みが生じるのを防止することができる。
実施の形態においては、入力軸15の端部外周に形成された雄ねじ18に内輪12およびナット21をねじ込んで内輪12を固定する接続であるため、内輪12を容易に組付けることができ、また、簡単に分解することができる。
図5に示すトルクカム40においては、制御保持器24Aのフランジ25と回転保持器24Bのフランジ27の対向面それぞれに周方向で対向する一対のカム溝41、42を設け、その対向一対のカム溝41、42間にボール43を組み込んだ構成のものを示したが、トルクカム40はこれに限定されるものではない。
図7(I)は、トルクカム40の他の例を示す。このトルクカム40においては、制御保持器24Aのフランジ25と回転保持器24Bのフランジ27の対向面それぞれに周方向で対向する一対の突出部71、72を設け、その一対の突出部71、72の対向面それぞれに傾斜カム面73、74を設けた構成としている。
上記トルクカム40は、制御保持器24Aのフランジ25が回転保持器24Bのフランジ27に接近する方向に制御保持器24Aが軸方向に移動した際に傾斜カム面73、74のカム作用によって制御保持器24Aと回転保持器24Bをポケット29の周方向幅が小さくなる方向に相対回転させるようになっている。図7(II)は、トルクカム40によって制御保持器24Aと回転保持器24Bを相対回転させた状態を示す。
なお、実施の形態においては、外輪11の内周に円筒面22を設け、内輪12の外周にカム面23を形成したが、外輪11の内周にカム面を形成し、内輪12の外周に円筒面を設けるようにしてもよい。
また、実施の形態においては、外輪11と内輪12の対向面間に制御保持器24Aと回転保持器24Bとを組込み、その各保持器24A、24Bの柱部26、28間に一対のローラ30とコイルばね31を組み込み、上記制御保持器24Aを電磁クラッチ50によって軸方向に移動させるようにした回転伝達装置を示したが、回転伝達装置はこれに限定されるものではない。例えば、前述の特許文献1に記載される回転伝達装置であってもよい。
この発明に係る回転伝達装置の実施の形態を示す縦断正面図 (I)は、図1のII−II線に沿った断面図、(II)は、ローラの係合状態を示す断面図 2方向ローラクラッチの保持器の一部分を示す平面図 図1のIV−IV線に沿った断面図 トルクカムを示し、(I)は、作動前の状態を示す平面図、(II)は、作動状態を示す平面図 ナットの他の例を示す断面図 トルクカムの他の例を示し、(I)は、作動前の状態を示す平面図、(II)は、作動状態を示す平面図
符号の説明
11 外輪
12 内輪
15 入力軸(トルク伝達軸)
16 大径部
17 案内面
18 雄ねじ
19 雌ねじ
20 嵌合面
21 ナット
30 ローラ(係合子)
60 菊座金
61 ナット
62 フリクションリング

Claims (5)

  1. トルク伝達軸の端部に設けられた内輪を外輪の内側に組込んで相対的に回転自在に支持し、その内輪の外周と外輪の内周間に組込まれた係合子を内輪の外周と外輪の内周に係脱させて、内輪と外輪の相互間で回転トルクの伝達と遮断とを行うようにした回転伝達装置において、
    前記トルク伝達軸の軸端部における外径面に前記内輪を軸方向に位置決めする大径部と、その大径部から軸端側に雄ねじとを設け、前記内輪の内径面に雌ねじを形成し、その内輪を前記雄ねじにねじ係合して、前記大径部により内輪を軸方向に位置決めし、前記雄ねじにねじ係合されたナットの締め付けにより内輪を固定し、前記トルク伝達軸の大径部と雄ねじのねじ切り端との間に円筒形の案内面を形成し、内輪のねじ込み側端部の内周に前記案内面に嵌合される嵌合面を設けたことを特徴とする回転伝達装置。
  2. 前記雄ねじおよび雌ねじのそれぞれを細目ねじとした請求項1に記載の回転伝達装置。
  3. 前記内輪とナットの対向面間に菊座金を組み込んでナットを弛み止めした請求項1又は2に記載の回転伝達装置。
  4. 前記ナットが、トルク伝達軸の雄ねじに対して弾性係合可能なフリクションリングをねじ込み方向の後行側の端部内に有してなる請求項1又は2に記載の回転伝達装置。
  5. 前記係合子が、ローラからなる請求項1乃至4のいずれかの項に記載の回転伝達装置。
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