JP6218465B2 - 回転伝達装置 - Google Patents

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Description

この発明は、回転の伝達と遮断の切換えを行なうことができるようにした回転伝達装置に関する。
駆動軸から従動軸への回転の伝達と遮断とを行う回転伝達装置として、2方向クラッチを有し、その2方向クラッチの係合および解除を電磁クラッチにより制御するようにしたものが従来から知られている。
特許文献1に記載された回転伝達装置においては、外輪とその内側に組み込まれた内輪との間に制御保持器と回転保持器とを、各保持器に形成された柱部が周方向で交互に配置されるよう組込み、隣接する柱部間に形成されたポケット内に対向一対のローラを組込み、その一対のローラをその対向部間に組み込まれた弾性部材で離反する方向に付勢して、外輪の内周に形成された円筒面と内輪の外周に形成されたカム面に係合する位置にスタンバイさせ、上記内輪の一方向への回転により一方のローラを円筒面およびカム面に係合させ、内輪の回転を外輪に伝達するようにしている。
また、内輪に接続された入力軸上に電磁クラッチを設け、その電磁クラッチにより制御保持器を軸方向に移動させ、その制御保持器のフランジと回転保持器のフランジの対向面間に設けられたトルクカムの作用によりポケットの周方向幅が小さくなる方向に制御保持器と回転保持器とを相対回転させて、各保持器の柱部で一対のローラを係合解除位置まで押圧移動させ、内輪から外輪への回転伝達を遮断するようにしている。
上記回転伝達装置においては、電磁クラッチにより制御保持器のフランジが回転保持器のフランジから離反する方向に制御保持器を移動させると、対向一対のローラ間に組み込まれた弾性部材の押圧作用により制御保持器と回転保持器とがポケットの周方向幅が大きくなる方向に相対回転して対向一対のローラが円筒面およびカム面に直ちに係合するため、回転方向ガタがきわめて小さく、応答性に優れているという特徴を有している。
特開2009−293679号公報
ところで、上記特許文献1に記載された回転伝達装置においては、外輪、内輪、一対のローラおよび保持器によって形成される2方向クラッチおよびその2方向クラッチを制御する電磁クラッチのそれぞれをハウジングで覆うようにしているが、2方向クラッチや電磁クラッチのハウジング内への組込み状態で、その2方向クラッチおよび電磁クラッチにガタツキがあると、2方向クラッチを精度よく制御することができない。
そのような不都合を解消するため、従来では、ハウジングとその内側に組み込まれた2方向クラッチおよび電磁クラッチからなる内蔵部品との対向部間にシムを組み入れるシム調整によってガタツキを取り除くことが行なわれる。しかし、そのシム調整は、厚さの異なる数種のシムを順次交換しながら組み付ける必要があるため、非常に手間がかかる作業であり、また、シムの組み込みにより部品点数が増えてコストが高くなり、回転伝達装置の組立性の向上やコストの低減を図る上において改善すべき点が残されていた。
また、上記回転伝達装置においては、外輪内に制御保持器と回転保持器の全体を収容する構成であるため、軸方向長さの長い外輪を必要として重量も重くなり、その軽量化を図る上において改善すべき点が残されている。
この発明の課題は、電磁クラッチによって2方向クラッチの係合および解除を制御する回転伝達装置において、ガタツキを取り除くシム調整作業を不要にして組立性の向上を図ることである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、入力軸から、その入力軸と同軸上に配置された出力軸への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチおよびその2方向クラッチの係合および解除を制御する電磁クラッチを有し、前記2方向クラッチが、制御保持器および回転保持器を有し、その両保持器の一方向への相対回転によって係合子を出力軸の軸端部に設けられた外輪の内周と入力軸の軸端部に設けられた内輪の外周に係合させる構成とされ、前記電磁クラッチが、電磁石を有し、その電磁石に対する通電により2方向クラッチの制御保持器と回転保持器を他方向に相対回転させて係合子を係合解除させるようにした回転伝達装置において、前記外輪および電磁クラッチを覆う筒状ハウジングの一端部に前記出力軸を覆う軸受筒を設け、その軸受筒内に出力軸を回転自在に支持する軸受を組み込み、その軸受から軸受筒の端部開口側に片寄った位置にバックアッププレートを設け、そのバックアッププレートと前記軸受間に、圧縮変形による復元弾性によりハウジングとその内側に収容された内蔵部品を相反する方向に付勢して軸方向ガタを吸収する弾性部材を組込み、その弾性部材を軸方向に圧縮変形させる状態で電磁石を抜止めし、前記軸受筒内には前記弾性部材を軸方向に圧縮変形させる前段の自然状態で、その弾性部材をハウジングと同軸上に保持するガイドリングを設けた構成を採用したのである。
ここで、弾性部材として、ウェーブばねや皿ばねを採用することができる。ウェーブばねや皿ばねは、周方向の一部に切り離し部を有するものであってもよい。
上記のように、ハウジングの軸受筒内に弾性部材を組込み、その弾性部材を軸方向に圧縮変形させた状態で電磁石を抜止めすることにより、ハウジングとその内部に収容された内蔵部品とを相反する方向に付勢することができ、ハウジング内に組込まれた内蔵部品のガタツキを取り除くことができる。
このため、シム調整を不要とし、回転伝達装置の組立ての容易化とコストの低減を図ることができる。
ここで、弾性部材は、圧縮変形されない自然状態において軸受筒内に組み込まれ、その組込み状態でハウジングと内蔵部品とを、その内蔵部品がハウジング内に押し込まれる方向に相対移動させることにより軸方向に加圧されて圧縮変形状態とされる。そして、ハウジングの他端開口において電磁石を抜止めすることにより圧縮変形状態に保持される。ここで、電磁石の抜止めは、ハウジングの他端開口部内に止め輪を取付けるようにしてもよく、あるいは、ハウジングの他端開口を内向きに加締めるようにしてもよい。また、溶着あるいは接着によって電磁石を固着してもよい。
弾性部材に対する弾性力の付与は、上記のように、軸方向への加圧によるため、弾性部材が拡径する。この時、弾性部材が、ハウジングに対して芯ずれする状態で拡径すると、圧力バランスが悪くなり、ハウジングと内蔵部品の双方に偏荷重が作用してガタツキを良好に吸収することができなくなる。
しかし、この発明においては、上記のように、軸受筒内にガイドリングを設け、そのガイドリングによって弾性部材を軸方向に圧縮変形させる前段の自然状態で、その弾性部材をハウジングと同軸上に保持するようにしているため、弾性部材をハウジングに対して芯ずれすることなく拡径させることができる。
ここで、バックアッププレートは、軸受筒の内径面に一体に設けられたものであってもよく、あるいは、軸受筒の内径面に形成されたリング溝に外径部が係合される止め輪からなるものであってもよい。
また、ガイドリングは、軸受筒の内径面に一体に設けられたバックアッププレートや止め輪からなるバックアッププレートの内径部に一体に設けるようにしてもよく、あるいは、軸受筒の内径面に嵌合される環状の案内プレートの内径部に設けるようにしてもよい。
上記案内プレートは、バックアッププレートと弾性部材間に組込むようにしてもよく、あるいは、軸受と弾性部材間に組込むようにしてもよい。バックアッププレートと弾性部材間に案内プレートを組込む場合、バックアッププレートを止め輪で形成することによって、止め輪の取付け前の状態で、軸受筒の開口端から内部にバックアッププレートを組込むことができるため、弾性部材を簡単に組込むことができる。
また、案内プレートを採用する場合において、ガイドリングの開口端部に径方向外方に向く複数の加締め突起を設けると、その加締め突起によりガイドリングの外周に嵌合された弾性部材が抜止めされて、案内プレートと弾性部材が組み合わせ状態に保持されるため、組立て性の向上を図ることができる。
ここで、軸受筒内に組み込まれる軸受は、通常、シール付き軸受が採用される。そこで、軸受と弾性部材との間に案内プレートを組込むと、その案内プレートの片面に沿って弾性部材が拡径するため、弾性部材が軸受の開口部に組み込まれたシールを損傷させることがなく、また、拡径時に弾性部材の外径面が外輪の内径面に引っ掛かるようなことはなく、弾性部材を円滑に拡径させることができる。
この発明においては、上記のように、ハウジングの一端部に設けられた軸受筒内に弾性部材を組込み、その弾性部材を圧縮変形させる状態で電磁石を抜止めしたことにより、弾性部材によりハウジングとその内部に収容された内蔵部品を相反する方向に付勢して内蔵部品のガタツキを取り除くことができる。その結果、シム調整を不要とし、回転伝達装置の組立ての容易化と、コストの低減を図ることができる。
また、軸受筒内にガイドリングを設け、そのガイドリングによって弾性部材を軸方向に圧縮変形させる前段の自然状態で、その弾性部材をハウジングと同軸上に保持するようにしたので、ハウジングと内蔵部品の相対的な移動により弾性部材を軸方向に押圧して拡径させる弾性力の付与時、弾性部材をハウジングに対して芯ずれすることなく拡径させることができ、上記弾性部材の弾性力によってガタツキを良好に吸収することができる。
この発明に係る回転伝達装置の実施の形態を示す縦断面図 図1のII−II線に沿った断面図 図2に示すローラの係合状態を示す断面図 図1のIV−IV線に沿った断面図 図4のV−V線に沿った断面図 図1のVI−VI線に沿った断面図 (a)は、図6のVII−VII線に沿った断面図、(b)は、作動状態を示す断面図 図1の弾性部材の組み込み部を拡大して示す断面図 ガイドリングが設けられた案内プレートの組込み状態を示す断面図 ガイドリングを有する案内プレートの組み込みの他の例を示す断面図 バックアッププレートの他の例を示す断面図 図11に記載されたバックアッププレートを示す斜視図 皿ばねからなる弾性部材と案内プレートとで形成されるユニット部品の組込み状態を示す断面図 図13に記載されたユニット部品を示す斜視図 ウェーブばねからなる弾性部材と案内プレートとで形成されるユニット部品の組込み状態を示す断面図 図15に示すユニット部品の斜視図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る回転伝達装置の実施の形態を示す。図示のように、回転伝達装置は、入力軸1と、その入力軸1と同軸上に配置された出力軸2と、その両軸の軸端部を覆うハウジング3と、そのハウジング3内に組み込まれて入力軸1から出力軸2への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチ10およびその2方向クラッチ10の係合、解除を制御する電磁クラッチ50とからなる。
ハウジング3は円筒状をなし、その一端部には小径の軸受筒4が設けられ、その軸受筒4内に組み込まれたシール付き軸受5によって出力軸2が回転自在に支持されている。
図1乃至図3に示すように、2方向クラッチ10は、出力軸2の軸端部に設けられた外輪11の内周に円筒面12を設け、入力軸1の軸端部に設けられた内輪13の外周に複数のカム面14を周方向に形成し、その複数のカム面14のそれぞれと円筒面12間に係合子としての一対のローラ15と弾性部材20とを組込み、そのローラ15を保持器16で保持し、上記内輪13の一方向への回転により一対のローラ15の一方を円筒面12およびカム面14に係合させて内輪13の回転を外輪11に伝達し、また、内輪13の他方向への回転時に他方のローラ15を円筒面12およびカム面14に係合させて内輪13の回転を外輪11に伝達するようにしている。
ここで、外輪11の閉塞端部の内面側には小径の凹部17が形成され、その凹部17内に組み込まれた軸受18によって入力軸1の軸端部が回転自在に支持されている。
内輪13は入力軸1に一体に形成されている。その内輪13の外周に形成されたカム面14は、相反する方向に傾斜する一対の傾斜面14a、14bから形成されて外輪11の円筒面12との間に周方向の両端が狭小のくさび形空間を形成しており、上記一対の傾斜面14a、14b間には内輪13の接線方向に向く平坦な弾性部材支持面19が設けられ、その弾性部材支持面19によって弾性部材20が支持されている。
弾性部材20はコイルばねからなる。この弾性部材20は、図3に示すように、一対のローラ15間に配置される組込みとされ、その弾性部材20で一対のローラ15は離反する方向に付勢されて、円筒面12およびカム面14に係合するスタンバイ位置に配置されている。
図1乃至図3および図6に示すように、保持器16は、制御保持器16Aと、回転保持器16Bとからなる。制御保持器16Aは、環状のフランジ21の片面外周部にカム面14と同数の柱部22を周方向に等間隔に設け、その隣接する柱部22間に円弧状の長孔23を形成し、外周には柱部22と反対向きに筒部24を設けた構成とされている。
一方、回転保持器16Bは、環状のフランジ25の外周にカム面14と同数の柱部26を周方向に等間隔に設けた構成とされている。
制御保持器16Aと回転保持器16Bは、制御保持器16Aの長孔23内に回転保持器16Bの柱部26が挿入されて、その柱部22、26が周方向に交互に並ぶ組み合わせとされている。そして、その組み合わせ状態で柱部22、26の先端部が外輪11と内輪13間に配置され、制御保持器16Aのフランジ21および回転保持器16Bのフランジ25が入力軸1の外周に嵌合された支持リング28と外輪11間に位置する組込みとされている。
上記のような保持器16A、16Bの組込みによって、図2及び図3に示すように、制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26間にポケット27が形成され、そのポケット27は内輪13のカム面14と径方向で対向し、各ポケット27内に対向一対のローラ15および弾性部材20が組込まれている。
図1に示すように、制御保持器16Aのフランジ21および回転保持器16Bのフランジ25は、入力軸1の外周に形成されたスライド案内面29に沿ってスライド自在に支持され、上記回転保持器16Bのフランジ25と入力軸1に嵌合された前述の支持リング28間にスラスト軸受30が組み込まれている。
スラスト軸受30は、回転保持器16Bが電磁クラッチ50側に移動するのを防止する状態で、その回転保持器16Bを回転自在に支持している。
図1および図6に示すように、制御保持器16Aのフランジ21と回転保持器16Bのフランジ25間には、トルクカム40が設けられている。図7(a)、(b)に示すように、トルクカム40は、制御保持器16Aにおけるフランジ21と回転保持器16Bにおけるフランジ25の対向面それぞれに周方向の中央部で深く両端に至るに従って次第に浅くなる対向一対のカム溝41、42を設け、一方のカム溝41の一端部と他方のカム溝42の他端部間にボール43を組み込んだ構成としている。
カム溝41、42として、ここでは円弧状の溝を示したが、V溝であってもよい。
上記トルクカム40は、制御保持器16Aのフランジ21が回転保持器16Bのフランジ25に接近する方向に制御保持器16Aが軸方向に移動した際に、図7(a)に示すように、ボール43がカム溝41、42の溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動し、制御保持器16Aと回転保持器16Bをポケット27の周方向幅が小さくなる方向に相対回転させるようになっている。
図1、図4および図5に示すように、内輪13の軸方向一端面とスライド案内面29の交差部には、そのスライド案内面29より大径の円筒形のホルダ嵌合面32が形成され、そのホルダ嵌合面32にばねホルダ33が嵌合されている。
ばねホルダ33は、入力軸1に対して回り止めされ、ホルダ嵌合面32に取付けた止め輪35と内輪13の軸方向の一端面で挟持された軸方向に非可動の支持とされている。
ばねホルダ33の外周には、保持器16に設けられた複数のポケット27のそれぞれ内部に配置される位置決め片36が設けられている。位置決め片36は、周方向の両側縁により制御保持器16Aの柱部22および回転保持器16Bの柱部26を受け止めて対向一対のローラ15を中立位置に保持すると共に、ローラ15が内輪13の一端側に移動するのを防止している。
図5に示すように、位置決め片36には弾性部材20の径方向外方への移動を防止するばね支持片37が設けられている。
図5に示すように、入力軸1の軸端部にはワッシャ45が嵌合されて内輪13の軸方向の他側面に衝合され、入力軸1の軸端部を回転自在に支持する前述の軸受18により衝合状態に保持されて、ローラ15が内輪13の他端側に移動するのを防止するようになっている。
図1に示すように、電磁クラッチ50は、制御保持器16Aに形成された筒部24の端面と軸方向で対向するアーマチュア51と、そのアーマチュア51と軸方向で対向するロータ52と、そのロータ52と軸方向で対向する電磁石53とを有している。
アーマチュア51は、支持リング28の円筒状外径面54に嵌合されて回転自在に、かつ、スライド自在に支持され、そのアーマチュア51の外周部に設けられた連結筒55の内径面に制御保持器16Aの筒部24が圧入されて制御保持器16Aとアーマチュア51が連結一体化されている。その連結によってアーマチュア51は、支持リング28の円筒状外径面54と入力軸1の外周のスライド案内面29の軸方向の2箇所においてスライド自在の支持とされている。
ここで、支持リング28は、入力軸1のスライド案内面29の軸方向他端に形成された段部38によって軸方向に位置決めされており、その支持リング28とロータ52の間に組み込まれたシム39によって、ロータ52が軸方向に位置決めされている。
また、支持リング28は、非磁性体から形成されている。非磁性体は、非磁性金属であってもよく、樹脂であってもよい。
電磁石53は、電磁コイル53aと、その電磁コイル53aを支持するコア53bとからなり、上記コア53bはハウジング3の他端開口内に嵌合され、ハウジング3の他端部開口内に取付けた抜止めリングとしての止め輪6によって抜止めされている。また、コア53bは入力軸1に嵌合された軸受60を介して入力軸1と相対的に回転自在とされている。
図8に示すように、ハウジング3の一端部に設けられた前述の軸受筒4は、シール部材7の組み込みによって端部開口が密封されている。また、軸受筒4の内径面には、シール付き軸受5とシール部材7間に径方向内方に向くバックアッププレート70が設けられている。
バックアッププレート70の内径部には軸受5に向けてガイドリング71が設けられ、そのガイドリング71上において、バックアッププレート70と軸受5間に弾性部材72が組み込まれている。
弾性部材72として、ここでは、ウェーブばねを採用しているが、図13に示す皿ばねを用いるようにしてもよい。弾性部材72は、ハウジング3とその内部に組み込まれた内部部品としての2方向クラッチ10および電磁クラッチ50を相反する方向に押圧しており、その押圧によって電磁クラッチ50の電磁石53がハウジング3の他端部内周に取付けられた前述の止め輪6に圧接されて抜け止めされ、2方向クラッチ10と電磁クラッチ50からなる内蔵部品は、ガタツキのない組込みとされている。
ここで、弾性部材72は、圧縮変形されない自然状態において軸受筒4内に組み込まれ、その組込み状態でハウジング3と内蔵部品とを、その内蔵部品がハウジング3内に押し込まれる方向に相対移動させることにより軸方向に加圧されて弾性変形状態とされる。そして、ハウジング3の他端開口に電磁石抜止め用の止め輪6を取付けることにより弾性変形状態に保持される。
弾性部材72に対する弾性力の付与は、上記のように、軸方向に向けての加圧であるため、弾性部材72が拡径する。この時、弾性部材72が、ハウジング3に対して芯ずれする状態で拡径すると、圧力バランスが悪くなり、ハウジング3と内蔵部品の双方に偏荷重が作用してガタツキを良好に吸収することができなくなる。
そこで、実施の形態においては、バックアッププレート70の内径部に形成された上述のガイドリング71の外径を自然状態での弾性部材72が嵌合可能な大きさとし、そのガイドリング71で弾性部材72を支持して、ハウジング3と同軸上に保持し、その保持状態において、ハウジング3と内蔵部品との相対的な移動により弾性部材72を軸方向に加圧して弾性変形させるようにしており、そのような弾性力の付与によって、弾性部材72をハウジング3に対して芯ずれすることなく拡径させることができる。
実施の形態で示す回転伝達装置は上記の構造からなり、図1に示す電磁クラッチ50の電磁コイル53aに対する通電の遮断状態では、2方向クラッチ10のローラ15は、図3に示すように、外輪11の円筒面12および内輪13のカム面14に係合する状態にある。
このため、入力軸1が一方向に回転すると、その回転は内輪13から対向一対のローラ15の一方を介して外輪11に伝達され、出力軸2が入力軸1と同方向に回転する。また、入力軸1が逆方向に回転すると、その回転は他方のローラ15を介して出力軸2に伝達される。
上記のような2方向クラッチ10の係合状態で、電磁クラッチ50の電磁コイル53aに通電すると、アーマチュア51に吸引力が作用し、アーマチュア51が軸方向に移動してロータ52に吸着される。
このとき、アーマチュア51と制御保持器16Aとは、連結筒55と筒部24の嵌合によって連結一体化されているため、アーマチュア51の軸方向への移動にともなって制御保持器16Aは、そのフランジ21が回転保持器16Bのフランジ25に接近する方向に移動する。
制御保持器16Aと回転保持器16Bの相対移動により、図7(b)に示すボール43が、図7(a)に示すように、カム溝41、42の溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動し、制御保持器16Aと回転保持器16Bはポケット27の周方向幅が小さくなる方向に相対回転する。
制御保持器16Aと回転保持器16Bの相対回転により、図3に示す対向一対のローラ15は制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26で押されて互いに中立位置に向けて移動する。
対向一対のローラ15が円筒面12およびカム面14に対して係合解除し、その解除状態から制御保持器16Aおよび回転保持器16Bのそれぞれがポケット27の周方向幅が小さくなる方向にさらに相対回転すると、各保持器16A、16Bの柱部22、26が図4に示すばねホルダ33の位置決め片36の両側縁に当接する。その当接により、制御保持器16Aおよび回転保持器16Bは停止状態とされ、対向一対のローラ15は、係合解除状態に保持される。
このため、入力軸1が回転しても、その回転は出力軸2に伝達されず、入力軸1がフリー回転する。
内輪13のフリー回転状態において、電磁コイル53aに対する通電を解除すると、アーマチュア51は吸着が解除されて回転自在となる。その吸着解除により、弾性部材20の押圧によって制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅が大きくなる方向に相対回転し、対向一対のローラ15のそれぞれが、図3に示すように、円筒面12およびカム面14に係合するスタンバイ状態とされ、その対向一対のローラ15の一方を介して内輪13と外輪11の相互間で一方向の回転トルクが伝達される。
ここで、入力軸1を停止して、その入力軸1の回転方向を切換えると、他方のローラ15を介して内輪13の回転が外輪11に伝達される。
このように、電磁コイル53aに対する通電の遮断により、制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅が大きくなる方向に相対回転して、対向一対のローラ15のそれぞれが円筒面12およびカム面14に直ちに噛み込むスタンバイ状態とされるため、回転方向ガタは小さく、内輪13の回転を外輪11に直ちに伝達することができる。
また、内輪13から外輪11への回転トルクの伝達は、カム面14と同数のローラ15を介して行われるため、内輪13から外輪11に大きな回転トルクを伝達することができる。
なお、制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅が大きくなる方向に相対回転すると、ボール43は対向一対のカム溝41、42の浅溝部に向けて転がり移動して、図7(b)に示す状態となる。
上記のように、電磁クラッチ50の電磁石53に通電すると2方向クラッチ10が係合解除し、通電を解除すると2方向クラッチ10が係合するため、フェールセーフ機構が求められる用途にきわめて有効である。
図1に示す実施の形態では、制御保持器16Aおよび回転保持器16Bを、その柱部22、26が外輪11と内輪13間に位置し、軸方向で対向するフランジ21、25が外輪11とアーマチュア51間に配置される組込みとしているため、外輪11の軸方向長さのコンパクト化と軽量化とを図ることができる。
また、ハウジング3の軸受筒4内に弾性部材72を組込み、その弾性部材72によってハウジング3内に組み込まれた2方向クラッチ10および電磁クラッチ50からなる内蔵部品をハウジング3の他端部内周に形成された止め輪6に向けて付勢して、電磁クラッチ50の電磁石53をその止め輪6に押し付けることにより、内蔵部品をガタツキのない組込みとすることができる。
このため、従来では必要とされていたシムの組付けによってガタツキをなくすシム調整を不要とすることができ、回転伝達装置の組立ての容易化とコストの低減を図ることができる。
さらに、バックアッププレート70の内径部に向けられたガイドリング71で自然状態の弾性部材72を支持し、その弾性部材72をハウジング3の軸心上に保持する状態で軸方向に加圧して弾性力を付与するようにしているため、弾性部材72を芯ずれすることなく拡径させることができ、その弾性部材72によって内蔵部品のガタツキを良好に吸収することができる。
図8では、軸受筒4の内径面にバックアッププレート70を一体的に設けたが、図9に示すように、軸受筒4の内径面にリング溝73を形成し、そのリング溝73に取付けた径方向に弾性変形可能な止め輪をバックアッププレート70としてもよい。
また、図8では、バックアッププレート70の内径部にガイドリング71を設けたが、図9に示すように、軸受筒4の内径面に嵌合されてバックアッププレート70により抜止めされる環状の案内プレート74の内径部にガイドリング75を設けるようにしてもよい。
ここで、図10に示すように、ガイドリング75を内径部に有する案内プレート74を軸受5と弾性部材72間に組込むようにすると、弾性部材72に対する弾性力の付与時、弾性部材72は案内プレート74の片面に沿って拡径するため、弾性部材72が軸受5の開口部に組み込まれたシールSを損傷させることがなく、また、拡径時に弾性部材72の外径面が外輪5aの内径面に引っ掛かるようなことはなく、弾性部材72を円滑に拡径させることができる。
図11乃至図16は回転伝達装置の他の例を示す。図11および図12に示す回転伝達装置においては、周方向に縮径するための切り離し部70aを有する径方向に弾性変形可能な止め輪をバックアッププレート70とし、そのバックアッププレート70の内径部にガイドリング76を設けるようにしている。
図11および図12に示すように、止め輪からなるバックアッププレート70の内径部にガイドリング76を設けることにより、図9に示す案内プレート74を不要とすることができるため、部品点数を削減し、組立ての容易化を図ることができる。
図13および図14に示す回転伝達装置においては、ガイドリング75の外周に嵌合した皿ばねからなる弾性部材72を抜止めして、案内プレート74と弾性部材72をユニット化している点で図9に示す回転伝達装置と相違する。抜止め手段としては、例えば、案内プレート74の内径部に設けられたガイドリング75の開口端に径方向外方に向く複数の加締め突起77を周方向に間隔をおいて設け、その加締め突起77によって抜止めする方法が考えられる。
図13および図14に示すように、案内プレート74と皿ばねからなる弾性部材72とをユニット化することにより、案内プレート74と弾性部材72の同時の組み付けが可能となり、組立て性の向上を図ることができる。
図13および図14では、弾性部材72として皿ばねを示したが、図15および図16に示すように、ウェーブばねを弾性部材72として、その弾性部材72を加締め突起77によって抜止めしてもよい。
実施の形態における回転伝達装置においては、2方向クラッチ10として、電磁石53に対する通電解除により制御保持器16Aを軸方向に移動させて、その制御保持器16Aと回転保持器16Bを相対回転させ、係合子としてのローラ15を外輪11の内周と内輪13の外周に係合させるようにしたローラタイプのものを示したが、2方向クラッチはこれに限定されるものではない。例えば、径の異なる一対の保持器を内外に配置し、径の大きな外側保持器を制御保持器と回転保持器とで形成し、電磁クラッチの電磁石に対する通電解除により、係合子としての一対のスプラグを、その対向部間に組み込まれた弾性部材により外輪の内周円筒面と内輪の外周円筒面に係合させ、前記電磁石に対する通電により制御保持器と回転保持器を相対回転させて、一対のスプラグを係合解除させるようにしたスプラグタイプのものであってもよい。
1 入力軸
2 出力軸
3 ハウジング
4 軸受筒
5 軸受
6 止め輪
10 2方向クラッチ
11 外輪
13 内輪
15 ローラ(係合子)
16A 制御保持器
16B 回転保持器
50 電磁クラッチ
53 電磁石
70 バックアッププレート
71 ガイドリング
72 弾性部材(ウェーブばね)
74 案内プレート
75 ガイドリング
76 ガイドリング
77 加締め突起

Claims (8)

  1. 入力軸から、その入力軸と同軸上に配置された出力軸への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチおよびその2方向クラッチの係合および解除を制御する電磁クラッチを有し、
    前記2方向クラッチが、制御保持器および回転保持器を有し、その両保持器の一方向への相対回転によって係合子を出力軸の軸端部に設けられた外輪の内周と入力軸の軸端部に設けられた内輪の外周に係合させる構成とされ、
    前記制御保持器のフランジが軸方向で外輪の一部と回転保持器のフランジに挟まれる状態で組み込まれて、その両保持器のフランジの対向面間にトルクカムが設けられており、
    前記トルクカムが、前記両保持器のフランジの対向面のそれぞれに、周方向の中央部で深く両端に至るに従って次第に浅くなる対向一対のカム溝を設け、その対向一対のカム溝の間にボールを組み込んで、制御保持器のフランジが回転保持器のフランジに接近する方向に移動したときに、制御保持器と回転保持器を他方向に相対回転させる構成とされ、
    前記電磁クラッチが、電磁石を有し、その電磁石に対する通電により2方向クラッチの制御保持器のフランジを回転保持器のフランジに接近させることにより、制御保持器と回転保持器を他方向に相対回転させて係合子を係合解除させるようにした回転伝達装置において、
    前記外輪および電磁クラッチを覆う筒状ハウジングの一端部に前記出力軸を覆う軸受筒を設け、その軸受筒内に出力軸を回転自在に支持する軸受を組み込み、その軸受から軸受筒の端部開口側に片寄った位置にバックアッププレートを設け、そのバックアッププレートと前記軸受間に、圧縮変形による復元弾性によりハウジングとその内側に収容された内蔵部品を相反する方向に付勢して軸方向ガタを吸収する弾性部材を組込み、その弾性部材を軸方向に圧縮変形させる状態で電磁石を抜止めし、前記軸受筒内には前記弾性部材を軸方向に圧縮変形させる前段の自然状態で、その弾性部材をハウジングと同軸上に保持するガイドリングを設けたことを特徴とする回転伝達装置。
  2. 前記バックアッププレートが、前記軸受筒の内径面に一体に設けられた請求項1に記載の回転伝達装置。
  3. 前記バックアッププレートが、前記軸受筒の内径面に形成されたリング溝に外径部が係合する止め輪からなる請求項1に記載の回転伝達装置。
  4. 前記ガイドリングが、前記バックアッププレートの内径部に一体に設けられた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転伝達装置。
  5. 前記ガイドリングが、前記バックアッププレートと前記軸受の対向部間に組み込まれた環状の案内プレートの内径部に設けられた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転伝達装置。
  6. 前記ガイドリングが、前記弾性部材を抜止めする手段を有する請求項5に記載の回転伝達装置。
  7. 前記弾性部材が、ウェーブばねからなる請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転伝達装置。
  8. 前記弾性部材が、皿ばねからなる請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転伝達装置。
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