JP6190139B2 - 回転伝達装置 - Google Patents

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Description

この発明は、回転の伝達と遮断の切換えに用いられる回転伝達装置に関する。
入力軸から出力軸への回転の伝達と遮断とを行う回転伝達装置として、入力軸と出力軸を結合および解除する2方向クラッチを有し、その2方向クラッチの係合および解除を電磁クラッチにより制御するようにしたものが従来から知られている。
特許文献1には、2方向クラッチの係合および解除を電磁クラッチにより制御するようにした回転伝達装置が記載されている。その回転伝達装置に記載された2方向クラッチにおいては、入力軸の軸端部に設けられた内輪と出力軸の軸端部に設けられた外輪との間に制御保持器と回転保持器とを、各保持器に形成された柱部が周方向で交互に配置されるよう組込み、隣接する柱部間に形成されたポケット内に対向一対のローラを組込み、その一対のローラを、その対向部間に組み込まれた弾性部材で離反する方向に付勢して外輪の内周に形成された円筒面と内輪の外周に形成されたカム面に係合する位置にスタンバイさせ、上記内輪の一方向への回転により一方のローラを円筒面およびカム面に係合させ、内輪の回転を外輪に伝達するようにしている。
また、上記2方向クラッチを制御する電磁クラッチにおいては、電磁石に対する通電により制御保持器を軸方向に移動させ、その制御保持器のフランジと回転保持器のフランジの対向面間に設けられた運動変換機構としてのトルクカムの作用によりポケットの周方向幅が小さくなる方向に制御保持器と回転保持器とを相対回転させ、各保持器の柱部で一対のローラを係合解除位置まで移動させて、内輪から外輪への回転伝達を遮断するようにしている。
上記回転伝達装置においては、電磁クラッチの電磁石に対する通電を解除すると、対向一対のローラ間に組み込まれた弾性部材の押圧作用により制御保持器と回転保持器とがポケットの周方向幅が大きくなる方向に相対回転して対向一対のローラが円筒面およびカム面に直ちに係合するため、回転方向ガタがきわめて小さく、応答性に優れているという特徴を有している。
特開2012−149746号公報
ところで、上記特許文献1に記載された従来の回転伝達装置においては、電磁クラッチが、制御保持器に連結されたアーマチュアと、そのアーマチュアとの間に間隙おいて軸方向に対向配置されたロータと、2方向クラッチおよび電磁クラッチを覆うハウジングに支持されてロータと軸方向で対向する電磁石を有し、上記電磁石に対する通電によりアーマチュアに磁気吸引力を付与してロータに吸着し、そのアーマチュアと共に制御保持器を軸方向に移動させるようにしており、上記アーマチュアがロータに吸着される際、アーマチュアがロータに衝撃的に当接するため、衝突音や振動が発生する。このとき、衝突音はハウジングを透過して外部に漏れる。一方、振動はハウジングに伝播され、そのハウジングから外部に伝播されるため、不快感や不安感を与えるおそれがあり、改善すべき点が残されている。
この発明の課題は、電磁クラッチの作動時に発生する音振動の低減を図ることができるようにした回転伝達装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、入力軸と、その入力軸と同軸上に配置された出力軸と、その両軸の軸端部を覆うハウジングと、そのハウジング内に組み込まれて入力軸から出力軸への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチおよびその2方向クラッチの係合、解除を制御する電磁クラッチとからなり、前記2方向クラッチが、前記出力軸の軸端部に設けられた外輪と、前記入力軸の軸端部に設けられた内輪と、制御保持器および回転保持器を有し、各保持器に設けられたフランジが軸方向で対向し、各フランジの片面外周部に設けられた複数の柱部が前記外輪の内周と前記内輪の外周間において周方向に交互に配置されるよう組込み、隣接する柱部間に形成されたポケット内に前記外輪の内周および内輪の外周に対して係合可能な一対の係合子と、その一対の係合子を離反する方向に付勢する弾性部材とを組込んだ構成とされ、前記電磁クラッチが、前記制御保持器に連結されたアーマチュアと、前記入力軸に嵌合されてアーマチュアと軸方向で対向するロータと、前記ハウジングに支持されてロータと軸方向で対向し、通電により前記アーマチュアに磁気吸引力を付与してロータに吸着させる電磁石とからなり、前記電磁石に対する通電によりアーマチュアと共に制御保持器をロータに向けて軸方向に移動させ、その軸方向への移動を運動変換機構により制御保持器と回転保持器をポケットの周方向幅が小さくなる方向の相対回転運動に変換して一対の係合子を係合解除させるようにした回転伝達装置において、前記ハウジングまたは前記ロータの外周部に設けられた外筒部に、剛性の高い高剛性部と、その高剛性部より剛性の低い低剛性部とを周方向または軸方向に交互に設けた構成を採用したのである。
上記の構成からなる回転伝達装置において、電磁クラッチの電磁石に通電すると、アーマチュアに磁気吸引力が付与され、アーマチュアがロータに向けて移動して、ロータに当接する。このとき、アーマチュアはロータに衝撃的に当接して吸着されるため、衝突音や振動が発生し、その音振動がハウジングに伝播される。
このとき、ハウジングまたはロータの外周部に設けられた外筒部には、高剛性部と低剛性部とが設けられているため、上記音振動は高剛性部において低減され、低剛性部において共鳴が打ち消されることになって音振動が低減される。このため、外部への漏れが少なく、不快感や不安感を与えるようなことがない。
この発明に係る回転伝達装置において、高剛性部はハウジングの外径面に形成された複数の軸方向リブであってもよく、複数の周方向リブであってもよい。軸方向リブあるいは周方向リブが高剛性部とする場合、隣接する軸方向リブ間または周方向リブ間が低剛性部とされる。
また、低剛性部は、ハウジングの開口端やロータにおける外筒部の開口端から軸方向に延びる複数のスリットであってもよい。複数のスリットを低剛性部とする場合、隣接するスリット間が高剛性部とされる。
さらに、低剛性部は、ハウジングの内径面に形成された複数の軸方向溝であってもよく、複数の周方向溝であってもよい。複数の軸方向溝あるいは複数の周方向溝を低剛性部とする場合、隣接する軸方向溝間または複数の周方向溝間が高剛性部とされる。
ここで、入力軸の外径面に、その入力軸より低密度の材料からなる制振用のリングを嵌合し、あるいは、ハウジングの外周に設けられた複数の取付片のそれぞれを、そのハウジングより低密度の材料からなる制振用のワッシャを介在して静止部材にボルト止めすることにより、アーマチュアの吸着時に発生する振動を上記リングやワッシャによっても低減することができ、音振動の低減効果を高めることができる。
この発明においては、上記のように、ハウジングまたはロータの外周部に剛性の高い高剛性部と、その高剛性部より剛性の低い低剛性部とを周方向または軸方向に交互に設けたことにより、アーマチュアの吸着時に発生する音振動や共鳴音を低減することができ、外部への音漏れが少なくなって不快感や不安感を与えるようなことがない。
この発明に係る回転伝達装置の実施の形態を示す縦断面図 図1のII−II線に沿った断面図 図2の一部分を拡大して示す断面図 図1のIV−IV線に沿った断面図 図4のV−V線に沿った断面図 図1のVI−VI線に沿った断面図 (a)は図6のVII-VII線に沿った断面図、(b)は作動状態を示す断面図 図1のハウジングを示す斜視図 音振動低減機能付きハウジングの他の例を示す斜視図 音振動低減機能付きハウジングのさらに他の例を示す斜視図 音振動低減機能付きハウジングのさらに他の例を示す斜視図 音振動低減機能付きハウジングのさらに他の例を示す断面図 電磁クラッチにおけるロータの他の例を示す断面図 音振動低減手段の他の例を示す断面図 音振動低減手段のさらに他の例を示す断面図 音振動低減手段のさらに他の例を示す断面図 音振動低減手段のさらに他の例を示す断面図 音振動低減手段のさらに他の例を示す断面図 音振動低減手段のさらに他の例を示す断面図 音振動低減手段のさらに他の例を示す断面図 2方向クラッチの他の例を示す断面図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る回転伝達装置の実施の形態を示す。図示のように、回転伝達装置は、入力軸1と、その入力軸1と同軸上に配置された出力軸2と、その両軸の軸端部を覆うハウジング3と、そのハウジング3内に組み込まれて入力軸1から出力軸2への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチ10およびその2方向クラッチ10の係合、解除を制御する電磁クラッチ50とからなる。
ハウジング3は円筒状をなし、その一端部には小径の軸受筒4が設けられ、その軸受筒4内に組み込まれた軸受5によって出力軸2が回転自在に支持されている。
また、ハウジング3には、図8に示すように、外周他端部に複数の取付片6が周方向に間隔をおいて設けられ、その取付片6が図20に示すハウジング取付け対象としての静止部材7にボルト8の締め付けにより連結される。
ハウジング3には、電磁クラッチ50の作動時に発生する音振動を低減する剛性の高い複数の高剛性部Hと、その高剛性部Hより剛性の低い低剛性部Lが設けられている。高剛性部Hとして、ここでは、軸方向に延びる軸方向リブ61の数本を一組とし、その複数組の軸方向リブ61を周方向に間隔をおいて設けており、隣接する軸方向リブ61間が低剛性部Lとされている。
図1および図2に示すように、2方向クラッチ10は、出力軸2の軸端部に設けられた外輪11の内周に円筒面12を設け、入力軸1の軸端部に設けられた内輪13の外周に複数のカム面14を周方向に等間隔に形成し、その複数のカム面14のそれぞれと円筒面12間に一対の係合子としてのローラ15と弾性部材20とを組込み、そのローラ15を保持器16で保持し、上記内輪13の一方向への回転により一対のローラ15の一方を円筒面12およびカム面14に係合させて内輪13の回転を外輪11に伝達し、また、内輪13の他方向への回転時に他方のローラ15を円筒面12およびカム面14に係合させて内輪13の回転を外輪11に伝達するようにしている。
ここで、外輪11の閉塞端部の内面側には小径の凹部17が形成され、その凹部17内に組み込まれた軸受18によって内輪13の端部が回転自在に支持されている。
内輪13は入力軸1の軸端部に対してセレーション嵌合とされて回り止めされているが、入力軸1に一体に設けるようにしてもよい。その内輪13の外周に形成されたカム面14は、相反する方向に傾斜する一対の傾斜面14a、14bから形成されて外輪11の円筒面12との間に周方向の両端が狭小のくさび形空間を形成しており、上記一対の傾斜面14a、14b間には内輪13の接線方向に向く平坦なばね支持面19が設けられ、そのばね支持面19によって弾性部材20が支持されている。
弾性部材20はコイルばねからなる。この弾性部材20は一対のローラ15間に配置される組込みとされ、その弾性部材20により一対のローラ15は離反する方向に付勢されて円筒面12およびカム面14に係合するスタンバイ位置に配置されている。
保持器16は、制御保持器16Aと、回転保持器16Bとからなる。図1および図6に示すように、制御保持器16Aは、環状のフランジ21の片面外周部にカム面14と同数の柱部22を周方向に等間隔に設け、その隣接する柱部22間に円弧状の長孔23を形成し、外周には柱部22と反対向きに筒部24を設けた構成とされている。
一方、回転保持器16Bは、環状のフランジ25の外周にカム面14と同数の柱部26を周方向に等間隔に設けた構成とされている。
制御保持器16Aと回転保持器16Bは、制御保持器16Aの長孔23内に回転保持器16Bの柱部26が挿入されて、その柱部22、26が周方向に交互に並ぶ組み合わせとされている。そして、その組み合わせ状態で柱部22、26の先端部が外輪11と内輪13間に配置され、制御保持器16Aのフランジ21および回転保持器16Bのフランジ25が外輪11の外部に位置する組込みとされている。
上記のような保持器16A、16Bの組込みによって、図2および図3に示すように、制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26間にポケット27が形成される。ポケット27は内輪13のカム面14と径方向で対向し、各ポケット27内に対向一対の係合子としてのローラ15および弾性部材20が組込まれている。
図1に示すように、制御保持器16Aのフランジ21および回転保持器16Bのフランジ25は、入力軸1の外周に形成されたスライド案内面28に沿ってスライド自在に支持されている。
スライド案内面28の電磁クラッチ50側の端部には鍔部29が設けられ、その鍔部29と回転保持器16Bのフランジ25間に組み込まれたスラスト軸受30によって回転保持器16Bが電磁クラッチ50側に移動するのが防止される状態で回転自在に支持されている。
図1に示すように、制御保持器16Aのフランジ21と回転保持器16Bのフランジ25間には、制御保持器16Aの軸方向への移動を、その制御保持器16Aと回転保持器16Bの相対的な回転運動に変換する運動変換機構としてのトルクカム40が設けられている。
図7(a)、(b)に示すように、トルクカム40は、制御保持器16Aのフランジ21と回転保持器16Bのフランジ25の対向面それぞれに周方向の中央部で深く両端に至るに従って次第に浅くなる対向一対のカム溝41、42を設け、一方のカム溝41の一端部と他方のカム溝42の他端部間にボール43を組み込んだ構成としている。
カム溝41、42として、ここでは円弧状の溝を示したが、V溝であってもよい。
上記トルクカム40は、制御保持器16Aのフランジ21が回転保持器16Bのフランジ25に接近する方向に制御保持器16Aが軸方向に移動した際に、図7(b)に示すように、ボール43がカム溝41、42の溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動し、制御保持器16Aと回転保持器16Bをポケット27の周方向幅が小さくなる方向に相対回転させるようになっている。
図1に示すように、内輪13には、入力軸1に形成されたスライド案内面28側の端部に、そのスライド案内面28とほぼ同径のホルダ嵌合面44が形成され、そのホルダ嵌合面44にローラ15および弾性部材20の軸方向への脱落を防止する環状のばねホルダ45が嵌合されている。
ばねホルダ45は、内輪13の軸方向端面に衝合する状態で軸方向に位置決めされている。図4および図5に示すように、ばねホルダ45の外周には制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26間に配置される複数の制動片46が形成されている。
複数の制動片46は、制御保持器16Aと回転保持器16Bとがポケット27の周方向幅を縮小する方向に相対回転した際に、制御保持器16Aの柱部22および回転保持器16Bの柱部26を両側縁で受け止めて対向一対のローラ15を係合解除する中立位置に保持するようになっている。
複数の制動片46のそれぞれ外周部には、軸方向に延びて弾性部材20の外側に張り出すばね保持片47が形成され、そのばね保持片47の内径側に形成された切欠部48に弾性部材20の外周部が嵌合し、その嵌合によって、弾性部材20はローラ15の軸方向に移動するのが防止され、かつ、対向一対のローラ15間から脱落するのが防止されている。
図1に示すように、電磁クラッチ50は、制御保持器16Aに形成された筒部24の端面と軸方向で対向するアーマチュア51と、そのアーマチュア51と軸方向で対向するロータ52と、そのロータ52と軸方向で対向する電磁石53とを有している。
アーマチュア51は、入力軸1に設けられた前述の鍔部29によって回転自在かつスライド自在に支持され、そのアーマチュア51の外周部に連結筒54が形成され、その連結筒54の内径面に制御保持器16Aの筒部24が圧入されて、制御保持器16Aとアーマチュア51が連結一体化されている。その連結によってアーマチュア51は、鍔部29の外周と入力軸1の外周のスライド案内面28の軸方向の2箇所においてスライド自在の支持とされている。
ロータ52は、電磁石53の外周を覆う外筒部52aを外周に有し、内周には外筒部52aと同方向に向く内筒部52bが設けられ、その内筒部52bが入力軸1の外周に圧入されて入力軸1に回り止めされ、かつ、軸方向に位置決めされている。
電磁石53は、電磁コイル53aと、その電磁コイル53aを支持するコア53bとからなり、上記コア53bはハウジング3の他端部開口内に嵌合され、その他端部開口内に取付けた止め輪55によって抜止めされている。また、コア53bは入力軸1に嵌合された軸受56を介して入力軸1と相対的に回転自在とされている。
実施の形態で示す回転伝達装置は上記の構造からなり、図1は、電磁石53の電磁コイル53aに対する通電の遮断状態を示し、アーマチュア51はロータ52から離反する状態にある。また、2方向クラッチ10の対向一対のローラ15は、図3に示すように、外輪11の円筒面12および内輪13のカム面14に対して係合するスタンバイ位置に位置している。
2方向クラッチ10のスタンバイ状態において、電磁コイル53aに通電すると、アーマチュア51に吸引力が作用し、アーマチュア51が軸方向に移動してロータ52に吸着される。
ここで、アーマチュア51は制御保持器16Aに連結一体化されているため、アーマチュア51の軸方向への移動に伴って制御保持器16Aは、そのフランジ21が回転保持器16Bのフランジ25に接近する方向に移動する。
このとき、図7(a)に示すボール43が図7(b)に示すように、カム溝41、42の溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動し、制御保持器16Aと回転保持器16Bはポケット27の周方向幅が小さくなる方向に相対回転し、対向一対のローラ15は制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26で押されて互いに接近する方向に移動する。このため、ローラ15は、円筒面12およびカム面14から係合解除して中立状態となり、2方向クラッチ10は係合解除状態とされる。
2方向クラッチ10の係合解除状態において、入力軸1に回転トルクを入力して内輪13を一方向に回転すると、ばねホルダ45に形成された制動片46が制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26の一方を押圧するため、内輪13と共に制御保持器16Aおよび回転保持器16Bが回転する。このとき、対向一対のローラ15は係合解除された中立位置に保持されているため、内輪13の回転は外輪11に伝達されず、内輪13はフリー回転する。
ここで、制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅を小さくなる方向に相対回転すると、制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26がばねホルダ45の制動片46の両側縁に当接して相対回転量が規制される。
このため、弾性部材20は必要以上に収縮することはなくなり、伸長と収縮が繰り返し行われても疲労によって破損するようなことはない。
内輪13のフリー回転状態において、電磁コイル53aに対する通電を解除すると、アーマチュア51は吸着が解除されて回転自在となる。その吸着解除により、弾性部材20の押圧によって制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅が大きくなる方向に相対回転し、対向一対のローラ15のそれぞれが、図2および図3に示すように、円筒面12およびカム面14に係合するスタンバイ状態とされ、その対向一対のローラ15の一方を介して内輪13と外輪11の相互間で一方向の回転トルクが伝達される。
ここで、入力軸1を停止して、その入力軸1の回転方向を切換えると、他方のローラ15を介して内輪13の回転が外輪11に伝達される。
このように、電磁コイル53aに対する通電の遮断により、制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅が大きくなる方向に相対回転して、対向一対のローラ15のそれぞれが円筒面12およびカム面14に直ちに噛み込むスタンバイ状態とされるため、回転方向ガタは小さく、また、内輪13は入力軸1に一体化されているため、入力軸1の回転を内輪13から外輪11に直ちに伝達することができる。
また、内輪13から外輪11への回転トルクの伝達は、カム面14と同数のローラ15を介して行われるため、内輪13から外輪11に大きな回転トルクを伝達することができる。
なお、制御保持器16Aと回転保持器16Bがポケット27の周方向幅が大きくなる方向に相対回転すると、ボール43は対向一対のカム溝41、42の浅溝部に向けて転がり移動して、図7(a)に示す状態となる。
ここで、電磁コイル53aに対する通電によりロータ52にアーマチュア51が吸着されるとき、アーマチュア51はロータ52に衝撃的に当接する。その当接により衝突音や振動が発生し、その音振動はハウジング3に伝播される。
このとき、ハウジング3の外周には、図8に示すように、数本を一組とする軸方向リブ61の複数組が周方向に間隔をおいて設けられているため、ハウジング3に伝播された音振動は剛性の高い軸方向リブ61により低減される。また、軸方向リブ61間の薄肉とされた低剛性部Lの表面側の溝部によって共鳴が打ち消される。このため、音振動は効果的に低減され、外部への音漏れは極めて少なくなり、不快感や不安感を与えるようなことはない。
図8では、高剛性部Hとして、軸方向リブ61からなるものを示し、その軸方向リブ61間を低剛性部Lとしたが、高剛性部Hおよび低剛性部Lはこれに限定されるものではない。図9乃至図12は高剛性部Hおよび低剛性部Lの他の例を示す。図9においては、ハウジング3の外周に周方向に延びる複数の周方向リブ62をハウジング3の軸方向に間隔をおいて形成し、その周方向リブ62を高剛性部Hとして音振動を低減し、隣接する周方向リブ62間を低剛性部Lとして低周波の共鳴音を低減している。
図10においては、ハウジング3の開口端から軸方向に延びる複数のスリット63をハウジング周方向に間隔をおいて設け、そのスリット63を低剛性部Lとして共鳴音を低減し、隣接するスリット63間を高剛性部Hとして音振動を低減している。
図11においては、ハウジング3の内径面に軸方向に延びる複数の軸方向溝64を周方向に間隔をおいて設け、その軸方向溝64を低剛性部Lとして共鳴音を低減し、隣接する軸方向溝64間を高剛性部Hとして音振動を低減している。
図12においては、図11に示す軸方向溝64に代えてハウジング3の内径面に複数の周方向溝65を軸方向に間隔をおいて設け、その周方向溝65を低剛性部Lとして共鳴音を低減し、隣接する周方向溝65間を高剛性部Hとして音振動を低減している。
図8乃至図12では、音振動を低減する高剛性部Hおよび低剛性部Lをハウジング3に設けるようにしたが、図13に示すように、電磁クラッチ50におけるロータ52の外筒部52aに高剛性部Hおよび低剛性部Lを設けて、アーマチュア51の吸着時に発生する音振動を低減するようにしてもよい。ここで、図13では、ロータ52における外筒部52aに、その開口端から軸方向に延びる複数のスリット66を周方向に間隔をおいて形成し、そのスリット66を低剛性部Lとし、隣接するスリット66間を高剛性部Hとしている。
図14乃至図20は、音振動を低減する音振動低減手段の他の例を示す。図14においては、制御保持器16Aに設けられた筒部24の内径面全体を覆うようにして制振材70を取付け、その制振材70でアーマチュア51の吸着時に発生する音振動を吸収し、低減している。
図15においては、ロータ52に設けられた外筒部52aの外径面全体を覆うようにして制振材71を取付け、その制振材71でアーマチュア51の吸着時に発生する音振動を吸収し、低減している。
図16においては、アーマチュア51の外周部に設けられた連結筒54の外径面全体を覆うようにして制振材72を取付け、その制振材72でアーマチュア51の吸着時に発生する音振動を吸収し、低減している。
図17においては、ロータ52の内周部に設けられた内筒部52bの内径面と入力軸1の外径面間に遮音材73を設けて、ロータ52から入力軸1への音の伝播を抑制している。
図18においては、制御保持器16Aの筒部24とアーマチュア51の連結筒54の嵌合面間に遮音材74を設けてアーマチュア51から制御保持器16Aへの音の伝播を抑制している。
図19においては、入力軸1の外径面に、その入力軸1より低密度の材料からなる制振用のリング75を嵌合して、アーマチュア51の吸着時に発生する音振動をリング75で吸収し、低減している。
図20においては、ハウジング3の外周に設けられた複数の取付片6のそれぞれを、そのハウジング3より低密度の材料からなる制振用のワッシャ76を介在して静止部材7にボルト8止めし、アーマチュア51の吸着時に発生する音振動をワッシャ76により吸収し、低減している。
図1および図2に示す実施の形態においては、2方向クラッチ10として、電磁石53に対する通電により制御保持器16Aを軸方向に移動させて、その制御保持器16Aと回転保持器16Bを相対回転させ、係合子としてのローラ15を外輪11の内周と内輪13の外周に係合させるようにしたローラタイプのものを示したが、2方向クラッチ10はこれに限定されるものではない。
例えば、図21に示すように、径の異なる一対の保持器C、Cを内外に配置し、径の大きな外側保持器Cを、図1乃至図3に示す実施の形態と同様に、制御保持器16Aと回転保持器16Bとで形成し、上記制御保持器16Aの柱部22と回転保持器16Bの柱部26間に形成されたポケット27内に一対の係合子としてのスプラグ31と、その一対のスプラグ31間に弾性部材32とを組込み、上記一対のスプラグ31のそれぞれ内端部を小径側保持器Cに形成されたポケット33内に挿入して、その内端部を中心に揺動自在に支持したスプラグタイプのものであってもよい。
上記スプラグタイプの2方向クラッチ10においては、電磁クラッチ50の電磁石53に対する通電を解除すると、一対のスプラグ31が弾性部材32の押圧により外端部が離反する方向に揺動して外輪11の内周円筒面12と内輪13の外周円筒面13aに係合し、また、電磁石53に通電し、制御保持器16Aの軸方向への移動により、その制御保持器16Aと回転保持器16Bを相対回転させると、一対のスプラグ31の外端部が各保持器の柱部22、26で押圧されて外端部が近接する方向に揺動し、外輪11の内周円筒面12および内輪13の外周円筒面13aに対して係合解除するようになっている。
1 入力軸
2 出力軸
3 ハウジング
10 2方向クラッチ
11 外輪
13 内輪
15 ローラ(係合子)
16A 制御保持器
16B 回転保持器
20 弾性部材
21 フランジ
22 柱部
25 フランジ
26 柱部
27 ポケット
31 スプラグ(係合子)
32 弾性部材
33 ポケット
40 トルクカム(運動変換機構)
50 電磁クラッチ
51 アーマチュア
52 ロータ
52a 外筒部
53 電磁石
61 軸方向リブ(高剛性部)
62 周方向リブ(高剛性部)
63 スリット(低剛性部)
64 軸方向溝(低剛性部)
65 周方向溝(低剛性部)
66 スリット(低剛性部)
H 高剛性部
L 低剛性部

Claims (8)

  1. 入力軸と、その入力軸と同軸上に配置された出力軸と、その両軸の軸端部を覆うハウジングと、そのハウジング内に組み込まれて入力軸から出力軸への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチおよびその2方向クラッチの係合、解除を制御する電磁クラッチとからなり、
    前記2方向クラッチが、前記出力軸の軸端部に設けられた外輪と、前記入力軸の軸端部に設けられた内輪と、制御保持器および回転保持器を有し、各保持器に設けられたフランジが軸方向で対向し、各フランジの片面外周部に設けられた複数の柱部が前記外輪の内周と前記内輪の外周間において周方向に交互に配置されるよう組込み、隣接する柱部間に形成されたポケット内に前記外輪の内周および内輪の外周に対して係合可能な一対の係合子と、その一対の係合子を離反する方向に付勢する弾性部材とを組込んだ構成とされ、
    前記電磁クラッチが、前記制御保持器に連結されたアーマチュアと、前記入力軸に嵌合されてアーマチュアと軸方向で対向するロータと、前記ハウジングに支持されてロータと軸方向で対向し、通電により前記アーマチュアに磁気吸引力を付与してロータに吸着させる電磁石とからなり、
    前記電磁石に対する通電によりアーマチュアと共に制御保持器をロータに向けて軸方向に移動させ、その軸方向への移動を運動変換機構により制御保持器と回転保持器をポケットの周方向幅が小さくなる方向の相対回転運動に変換して一対の係合子を係合解除させるようにした回転伝達装置において、
    前記ハウジングまたは前記ロータの外周部に設けられた外筒部に、剛性の高い高剛性部と、その高剛性部より剛性の低い低剛性部とを周方向または軸方向に交互に設け
    前記低剛性部が、前記ハウジングの開口端から軸方向に延びる複数のスリットからなり、隣接するスリット間が高剛性部とされたことを特徴とする回転伝達装置。
  2. 入力軸と、その入力軸と同軸上に配置された出力軸と、その両軸の軸端部を覆うハウジングと、そのハウジング内に組み込まれて入力軸から出力軸への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチおよびその2方向クラッチの係合、解除を制御する電磁クラッチとからなり、
    前記2方向クラッチが、前記出力軸の軸端部に設けられた外輪と、前記入力軸の軸端部に設けられた内輪と、制御保持器および回転保持器を有し、各保持器に設けられたフランジが軸方向で対向し、各フランジの片面外周部に設けられた複数の柱部が前記外輪の内周と前記内輪の外周間において周方向に交互に配置されるよう組込み、隣接する柱部間に形成されたポケット内に前記外輪の内周および内輪の外周に対して係合可能な一対の係合子と、その一対の係合子を離反する方向に付勢する弾性部材とを組込んだ構成とされ、
    前記電磁クラッチが、前記制御保持器に連結されたアーマチュアと、前記入力軸に嵌合されてアーマチュアと軸方向で対向するロータと、前記ハウジングに支持されてロータと軸方向で対向し、通電により前記アーマチュアに磁気吸引力を付与してロータに吸着させる電磁石とからなり、
    前記電磁石に対する通電によりアーマチュアと共に制御保持器をロータに向けて軸方向に移動させ、その軸方向への移動を運動変換機構により制御保持器と回転保持器をポケットの周方向幅が小さくなる方向の相対回転運動に変換して一対の係合子を係合解除させるようにした回転伝達装置において、
    前記ハウジングまたは前記ロータの外周部に設けられた外筒部に、剛性の高い高剛性部と、その高剛性部より剛性の低い低剛性部とを周方向または軸方向に交互に設け
    前記低剛性部が、前記ハウジングの内径面に形成された複数の軸方向溝または複数の周方向溝からなり、隣接する軸方向溝間または周方向溝間が高剛性部とされたことを特徴とする回転伝達装置。
  3. 入力軸と、その入力軸と同軸上に配置された出力軸と、その両軸の軸端部を覆うハウジングと、そのハウジング内に組み込まれて入力軸から出力軸への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチおよびその2方向クラッチの係合、解除を制御する電磁クラッチとからなり、
    前記2方向クラッチが、前記出力軸の軸端部に設けられた外輪と、前記入力軸の軸端部に設けられた内輪と、制御保持器および回転保持器を有し、各保持器に設けられたフランジが軸方向で対向し、各フランジの片面外周部に設けられた複数の柱部が前記外輪の内周と前記内輪の外周間において周方向に交互に配置されるよう組込み、隣接する柱部間に形成されたポケット内に前記外輪の内周および内輪の外周に対して係合可能な一対の係合子と、その一対の係合子を離反する方向に付勢する弾性部材とを組込んだ構成とされ、
    前記電磁クラッチが、前記制御保持器に連結されたアーマチュアと、前記入力軸に嵌合されてアーマチュアと軸方向で対向するロータと、前記ハウジングに支持されてロータと軸方向で対向し、通電により前記アーマチュアに磁気吸引力を付与してロータに吸着させる電磁石とからなり、
    前記電磁石に対する通電によりアーマチュアと共に制御保持器をロータに向けて軸方向に移動させ、その軸方向への移動を運動変換機構により制御保持器と回転保持器をポケットの周方向幅が小さくなる方向の相対回転運動に変換して一対の係合子を係合解除させるようにした回転伝達装置において、
    前記ハウジングまたは前記ロータの外周部に設けられた外筒部に、剛性の高い高剛性部と、その高剛性部より剛性の低い低剛性部とを周方向または軸方向に交互に設け
    前記低剛性部が、前記ロータの外筒部の開口端から軸方向に延びる複数のスリットからなり、隣接するスリット間が高剛性部とされたことを特徴とする回転伝達装置。
  4. 入力軸と、その入力軸と同軸上に配置された出力軸と、その両軸の軸端部を覆うハウジングと、そのハウジング内に組み込まれて入力軸から出力軸への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチおよびその2方向クラッチの係合、解除を制御する電磁クラッチとからなり、
    前記2方向クラッチが、前記出力軸の軸端部に設けられた外輪と、前記入力軸の軸端部に設けられた内輪と、制御保持器および回転保持器を有し、各保持器に設けられたフランジが軸方向で対向し、各フランジの片面外周部に設けられた複数の柱部が前記外輪の内周と前記内輪の外周間において周方向に交互に配置されるよう組込み、隣接する柱部間に形成されたポケット内に前記外輪の内周および内輪の外周に対して係合可能な一対の係合子と、その一対の係合子を離反する方向に付勢する弾性部材とを組込んだ構成とされ、
    前記電磁クラッチが、前記制御保持器に連結されたアーマチュアと、前記入力軸に嵌合されてアーマチュアと軸方向で対向するロータと、前記ハウジングに支持されてロータと軸方向で対向し、通電により前記アーマチュアに磁気吸引力を付与してロータに吸着させる電磁石とからなり、
    前記電磁石に対する通電によりアーマチュアと共に制御保持器をロータに向けて軸方向に移動させ、その軸方向への移動を運動変換機構により制御保持器と回転保持器をポケットの周方向幅が小さくなる方向の相対回転運動に変換して一対の係合子を係合解除させるようにした回転伝達装置において、
    前記ハウジングまたは前記ロータの外周部に設けられた外筒部に、剛性の高い高剛性部と、その高剛性部より剛性の低い低剛性部とを周方向または軸方向に交互に設け
    前記低剛性部が、前記ロータの外筒部の内径面に形成された複数の軸方向溝または複数の周方向溝からなり、隣接する軸方向溝間または周方向溝間が高剛性部とされたことを特徴とする回転伝達装置。
  5. 入力軸と、その入力軸と同軸上に配置された出力軸と、その両軸の軸端部を覆うハウジングと、そのハウジング内に組み込まれて入力軸から出力軸への回転の伝達と遮断とを行なう2方向クラッチおよびその2方向クラッチの係合、解除を制御する電磁クラッチとからなり、
    前記2方向クラッチが、前記出力軸の軸端部に設けられた外輪と、前記入力軸の軸端部に設けられた内輪と、制御保持器および回転保持器を有し、各保持器に設けられたフランジが軸方向で対向し、各フランジの片面外周部に設けられた複数の柱部が前記外輪の内周と前記内輪の外周間において周方向に交互に配置されるよう組込み、隣接する柱部間に形成されたポケット内に前記外輪の内周および内輪の外周に対して係合可能な一対の係合子と、その一対の係合子を離反する方向に付勢する弾性部材とを組込んだ構成とされ、
    前記電磁クラッチが、前記制御保持器に連結されたアーマチュアと、前記入力軸に嵌合されてアーマチュアと軸方向で対向するロータと、前記ハウジングに支持されてロータと軸方向で対向し、通電により前記アーマチュアに磁気吸引力を付与してロータに吸着させる電磁石とからなり、
    前記電磁石に対する通電によりアーマチュアと共に制御保持器をロータに向けて軸方向に移動させ、その軸方向への移動を運動変換機構により制御保持器と回転保持器をポケットの周方向幅が小さくなる方向の相対回転運動に変換して一対の係合子を係合解除させるようにした回転伝達装置において、
    前記ハウジングまたは前記ロータの外周部に設けられた外筒部に、剛性の高い高剛性部と、その高剛性部より剛性の低い低剛性部とを周方向または軸方向に交互に設け
    前記入力軸の外径面に、その入力軸より低密度の材料からなる制振用のリングを嵌合したことを特徴とする回転伝達装置。
  6. 前記高剛性部が、ハウジングの外径面に形成された複数の軸方向リブまたは複数の周方向リブからなり、隣接する軸方向リブ間または周方向リブ間が低剛性部とされた請求項に記載の回転伝達装置。
  7. 前記入力軸の外径面に、その入力軸より低密度の材料からなる制振用のリングを嵌合した請求項1乃至のいずれか1項に記載の回転伝達装置。
  8. 前記ハウジングの外周に設けられた複数の取付片のそれぞれを、そのハウジングより低密度の材料からなる制振用のワッシャを介在して静止部材にボルト止めする請求項1乃至のいずれか1項に記載の回転伝達装置。
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