JP6464133B2 - 端子圧着構造及びケーブル付きコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、端子圧着構造及びケーブル付きコネクタに関する。
従来、例えば正極側の第1電線と負極側の第2電線とを有するケーブルが存在している。しかしながら、このような2芯のケーブルは、体格の大型化を招く虞がある。このため、従来は、その2芯分の2つの導体を同心上に配置した同軸ケーブルが知られている(下記の特許文献1)。この同軸ケーブルは、柱状の中心導体と、管状の外側導体と、この中心導体と外側導体との間に同心上で介在させた管状の絶縁体と、を備えている。外側導体は、複数本の線状導体から成り、これらを絶縁体の外周面上で周方向に並べて配置することによって、仮想的に管状を成している。例えば、この同軸ケーブルには、中心導体に対して第1端子金具が物理的且つ電気的に接続され、更に外側導体に対して第2端子金具が物理的且つ電気的に接続される。
特開2010−272404号公報
ところで、第2端子金具は、外側導体における剥き出しの端子接続部が物理的且つ電気的に接続される管状の導体接続部を有している。導体接続部においては、径方向の外側に同心の管状の圧着部材が配置され、この圧着部材との間に外側導体の端子接続部が介装されている。圧着部材は、周方向における複数箇所で径方向の内側に加圧された際の加締め変形によって、端子接続部のそれぞれの線状導体を導体接続部に圧着させる。この端子圧着構造においては、圧着部材が加締め変形と共に端子接続部のそれぞれの線状導体を押し潰すことで、導体接続部と線状導体との圧着度合いを高める。しかしながら、上記の同軸ケーブルは、その配索経路や配索作業性等を鑑みた上で柔軟性を持たせており、更に、加圧に伴う導体接続部側からの力を絶縁体で受け止めるので、その力と同等の大きさの反力を導体接続部に返すことが難しい。このため、この従来の端子圧着構造は、圧着部材が端子接続部に対して加圧に伴う力を作用させた際に、導体接続部が径方向の内側に変形してしまう可能性があり、端子接続部と導体接続部との間の圧着精度を向上させることが難しい。
そこで、本発明は、圧着精度の向上が可能な端子圧着構造及びケーブル付きコネクタを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係る端子圧着構造は、同心上で軸心側から順に配置された柱状の中心導体と管状の絶縁体と管状の外側導体とを有し、前記絶縁体の周方向に対する交差方向でケーブル軸方向へと前記絶縁体の外周面に沿わせて延在させた複数本のアルミニウム製又はアルミニウム合金製の線状導体から前記外側導体が成り、それぞれの前記線状導体を前記周方向に沿って並べることで前記外側導体が仮想的に管状の如く形成された同軸ケーブルと、相手方端子に対して物理的且つ電気的に接続させる端子間接続部、及び、前記同軸ケーブルのケーブル端部における前記外側導体の剥き出しの端子接続部と前記絶縁体との間に同心上で介装して、前記端子接続部との間で物理的且つ電気的に接続された管状の導体接続部を有する端子金具と、前記端子接続部を前記導体接続部との間に同心上で介装させ、径方向の内側に向けた加圧に伴い変形して前記端子接続部を前記導体接続部に圧着させた管状の圧着部材と、前記導体接続部よりも高強度で硬質な管状体であり、前記導体接続部と前記絶縁体との間に同心上で介装された管部材と、を備え、前記端子接続部におけるそれぞれの前記線状導体は、前記加圧の前の前記周方向における隣り合うもの同士の隙間が前記加圧に伴う押し潰しにより縮まって当接している部位であり、前記導体接続部に対しての凝着に要する新生面の露出領域を得るための酸化皮膜の割れを発生させた潰れ状態を目標潰れ状態とし、その当接状態のまま前記目標潰れ状態に応じた自らの軸線方向に沿う延伸量に至るまで押し潰された潰れ部を有することを特徴としている。
ここで、前記管部材は、前記加圧に伴い作用する前記導体接続部からの径方向の内側に向けた力をそのまま反力として前記導体接続部に返すことができるように成形されたものであることが望ましい。
また、前記管部材は、前記加圧に伴って変形せぬよう成形されたものであることが望ましい。
また、上記目的を達成する為、本発明に係るケーブル付きコネクタは、同心上で軸心側から順に配置された柱状の中心導体と管状の絶縁体と管状の外側導体とを有し、前記絶縁体の周方向に対する交差方向でケーブル軸方向へと前記絶縁体の外周面に沿わせて延在させた複数本のアルミニウム製又はアルミニウム合金製の線状導体から前記外側導体が成り、それぞれの前記線状導体を前記周方向に沿って並べることで前記外側導体が仮想的に管状の如く形成された同軸ケーブルと、前記同軸ケーブルのケーブル端部が接続されたコネクタと、を備える。そして、前記コネクタは、相手方コネクタの相手方端子に対して物理的且つ電気的に接続させる端子間接続部、及び、前記ケーブル端部における前記外側導体の剥き出しの端子接続部と前記絶縁体との間に同心上で介装して、前記端子接続部との間で物理的且つ電気的に接続された管状の導体接続部を有する端子金具と、前記端子接続部を前記導体接続部との間に同心上で介装させ、径方向の内側に向けた加圧に伴い変形して前記端子接続部を前記導体接続部に圧着させた管状の圧着部材と、前記導体接続部よりも高強度で硬質な管状体であり、前記導体接続部と前記絶縁体との間に同心上で介装された管部材と、を備え、前記端子接続部におけるそれぞれの前記線状導体は、前記加圧の前の前記周方向における隣り合うもの同士の隙間が前記加圧に伴う押し潰しにより縮まって当接している部位であり、前記導体接続部に対しての凝着に要する新生面の露出領域を得るための酸化皮膜の割れを発生させた潰れ状態を目標潰れ状態とし、その当接状態のまま前記目標潰れ状態に応じた自らの軸線方向に沿う延伸量に至るまで押し潰された潰れ部を有することを特徴としている。
また、前記同軸ケーブルは、同心上で軸心側から順に、前記中心導体と、前記絶縁体としての第1絶縁体と、前記外側導体と、前記絶縁体とは別の管状の第2絶縁体と、管状のシールドと、管状の保護外被覆と、が配置されたものであり、前記コネクタは、前記端子金具とは別のものであり、前記中心導体に対して物理的且つ電気的に接続される第1端子金具と、前記端子金具としての第2端子金具と、前記第1端子金具及び前記第2端子金具が収容されるハウジングと、前記ハウジングを外方側から覆い、かつ、前記シールドに対して電気的に接続されるシールドシェルと、を備えることが望ましい。
本発明に係る端子圧着構造及びケーブル付きコネクタは、端子金具(第2端子金具)の導体接続部と絶縁体(第1絶縁体)との間に管部材を介装しており、圧着金型による圧着部材への加圧に応じた力を最終的に管部材で受け止めて、導体接続部の変形を抑えることができる。このため、この端子圧着構造及びケーブル付きコネクタは、導体接続部と圧着部材との間に介装している外側導体の端子接続部について、この端子接続部におけるそれぞれの線状導体を圧着部材で略均等に押し潰すことが可能になるので、それぞれの線状導体を導体接続部の外周面に圧着することができる。その圧着に伴い、この端子圧着構造及びケーブル付きコネクタにおいては、それぞれの線状導体に潰れ部が形成される。ここで、その潰れ部は、圧着金型による加圧の前の周方向における隣り合うもの同士の隙間が加圧に伴う押し潰しにより縮まって当接している部位であり、その当接状態のまま目標潰れ状態に応じた自らの軸線方向に沿う延伸量に至るまで押し潰されたものとして形成されている。よって、本発明に係る端子圧着構造及びケーブル付きコネクタは、それぞれの潰れ部で表面上の酸化皮膜が割られて所望の露出領域の新生面が露出されるので、それぞれの潰れ部を導体接続部の外周面に対して略均等に凝着させることができ、導体接続部の外側導体に対する圧着精度を向上させることができる。
図1は、実施形態のケーブル付きコネクタを示す斜視図である。 図2は、実施形態のケーブル付きコネクタを別角度から見た斜視図である。 図3は、実施形態の同軸ケーブルの構造を説明する斜視図である。 図4は、同軸ケーブルの端面をケーブル軸方向に見た図である。 図5は、コネクタの分解斜視図である。 図6は、第1端子金具と第2端子金具とが接続された同軸ケーブルを示す斜視図である。 図7は、第1端子金具と第2端子金具とが接続された同軸ケーブルを別角度から見た斜視図である。 図8は、同軸ケーブルと同軸ケーブルに接続等される部品とを示す分解斜視図である。 図9は、同軸ケーブルに対する第2端子金具と管部材の設置状態を示す斜視図である。 図10は、同軸ケーブルに対する第2端子金具と管部材の設置前の状態を示す斜視図である。 図11は、第2端子金具の圧着金型について説明する概念図であって、圧着前の第2端子金具と同軸ケーブルを断面で示している。 図12は、第2端子金具の圧着金型について説明する概念図であって、圧着中の第2端子金具と同軸ケーブルを断面で示している。 図13は、ハウジングを示す斜視図である。 図14は、ハウジングの分解斜視図である。 図15は、第1シール部材を示す斜視図である。 図16は、図15のX−X線断面図である。 図17は、図15のY−Y線断面図であって、ハウジングと共に第1シール部材の取付前の状態を示す図である。 図18は、図15のY−Y線断面図であって、ハウジングと共に第1シール部材の取付後の状態を示す図である。 図19は、シールドシェルを示す斜視図である。 図20は、シールドシェルの分解斜視図である。 図21は、第1端子金具等が接続された同軸ケーブルのハウジングへの取り付けについて説明する分解斜視図である。
以下に、本発明に係る端子圧着構造及びケーブル付きコネクタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る端子圧着構造及びケーブル付きコネクタの実施形態の1つを図1から図21に基づいて説明する。
図1及び図2の符号1は、本実施形態のケーブル付きコネクタを示す。本実施形態の端子圧着構造は、このケーブル付きコネクタ1に適用される技術である。以下においては、このケーブル付きコネクタ1の説明を進めると共に、この説明に併せて端子圧着構造の説明も行う。
ケーブル付きコネクタ1は、例えば、車両に配策されたワイヤハーネス(図示略)の構成の1つとして設けられる。そのワイヤハーネスは、車両がハイブリッド車や電気自動車等の電動機を動力源とするものの場合、図示しないが、回転機(動力用の電動機や発電用の発電機等)等の走行用の駆動システム側とバッテリ側とを繋ぎ、バッテリから回転機への給電や回転機における回生電力のバッテリへの充電等の送電を担っている。例えば、ケーブル付きコネクタ1は、そのワイヤハーネスの中でも、フロアパネルFP(図2)の車両下側の床下面に沿って配策されるもの(所謂床下ワイヤハーネス)の構成の1つとして設ける。床下ワイヤハーネスは、その両端が各々フロアパネルFPにおける別々の貫通孔を介して床上に引き上げられており、一端が床上の駆動システム側に接続され、他端が床上のバッテリ側に接続される。本実施形態のケーブル付きコネクタ1は、例えば、その床下ワイヤハーネスの他端側における床下側と床上側とを連結させるべく設けられたものであり、床下側に配置され、フロアパネルFPの貫通孔を介して床上側の相手方コネクタCN(図2)に接続される。
ケーブル付きコネクタ1は、コネクタ10と同軸ケーブル100とを備え、そのコネクタ10に対して同軸ケーブル100の端部(以下、「ケーブル端部」という。)100aを物理的且つ電気的に接続したものである(図1及び図2)。コネクタ10は、次のような構造の同軸ケーブル100を接続対象としている。このため、その同軸ケーブル100について先ずは説明する。
同軸ケーブル100は、柔軟性を有するものであり、中心導体101と第1絶縁体102と外側導体103と第2絶縁体104とシールド105と保護外被覆106とを備えている(図3及び図4)。この同軸ケーブル100においては、同心上で軸心側から順に、柱状の中心導体101、管状の第1絶縁体102、管状の外側導体103、管状の第2絶縁体104、管状のシールド105及び管状の保護外被覆106が配置されている。
中心導体101は、同軸ケーブル100が有する2つの導電体の内の一方の導電体であり、同軸ケーブル100の軸線方向(以下、「ケーブル軸方向」という。)に柱軸方向が沿うよう金属等の導電性材料で柱状に形成される。この例示では、アルミニウムやアルミニウム合金を用いて円柱状に形成している。例えば、この中心導体101は、円柱状に成形された棒状導体であってもよく、複数本の素線を撚り合わせた撚り線であってもよい。
第1絶縁体102は、同軸ケーブル100が有する2つの絶縁体の内の一方の絶縁体であり、自らの内周面で中心導体101の外周面を覆うよう合成樹脂等の絶縁性材料で管状に成形される。この例示の第1絶縁体102は、円管状に成形し、中心導体101と同心上に配置している。
外側導体103は、同軸ケーブル100が有する2つの導電体の内の他方の導電体である。この外側導体103は、第1絶縁体102の周方向に対する交差方向でケーブル軸方向へと第1絶縁体102の外周面に沿わせて延在させた複数本の線状導体103aから成る。その線状導体103aは、金属等の導電性材料で線状の導電体として成形されたものである。ここでは、アルミニウムやアルミニウム合金を用いて線状導体103aが成形されている。この外側導体103は、それぞれの線状導体103aを第1絶縁体102の周方向に沿って並べることで、仮想的に管状の如く形成している。この例示の外側導体103は、円管状を成すように、それぞれの線状導体103aが並べられている。この外側導体103は、中心導体101等と同心上に配置される。
第2絶縁体104は、同軸ケーブル100が有する2つの絶縁体の内の他方の絶縁体であり、自らの内周面で外側導体103における仮想的な管状の外周面側を覆うよう合成樹脂等の絶縁性材料で管状に成形される。この例示の第2絶縁体104は、円管状に成形し、中心導体101等と同心上に配置している。
シールド105は、自らの内周面で第2絶縁体104の外周面を覆う管状の導電体であり、金属等の導電性材料で形成されている。例えば、このシールド105は、複数本の素線を管状に編み上げた編組であってもよく、管状に成形された金属箔であってもよい。この例示のシールド105は、円管状に形成し、中心導体101等と同心上に配置している。
保護外被覆106は、自らの内周面でシールド105の外周面を覆う管状の被覆(所謂シース)であり、合成樹脂等の絶縁性材料で成形されている。この例示の保護外被覆106は、円管状に成形し、中心導体101等と同心上に配置している。
この同軸ケーブル100は、コネクタ10との接続が行われるケーブル端部100aにおいて、中心導体101と第1絶縁体102と外側導体103と第2絶縁体104とシールド105とが各々ケーブル軸方向で所定長さが剥き出しとなるように、第1絶縁体102と外側導体103と第2絶縁体104とシールド105と保護外被覆106とを適宜剥ぎ取っている。この同軸ケーブル100においては、その中心導体101における剥き出しの部分がコネクタ10の端子{後述する第1端子金具20(図5)}に接続される端子接続部101aとなり(図6から図8)、その外側導体103における剥き出しの部分がコネクタ10の別の端子{後述する第2端子金具30(図5)}に接続される端子接続部103bとなる(図6から図8)。
次に、コネクタ10について説明する。
このコネクタ10は、先の車両の例示に照らし合わせるのであれば、フロアパネルFPの床下面に取り付けられると共に、フロアパネルFPの貫通孔を介して床上の相手方コネクタCNに嵌合される。このため、この例示のコネクタ10においては、床下から床上に向けた方向が相手方コネクタCNに対するコネクタ挿入方向となり、床上から床下に向けた方向が相手方コネクタCNに対するコネクタ抜去方向となる。ここでは、フロアパネルFPの貫通孔の軸線方向がコネクタ10の相手方コネクタCNに対するコネクタ挿抜方向となる。尚、相手方コネクタCNは、フロアパネルFPの床上面に取り付けられており、同軸ケーブル100と同等の構造の同軸ケーブル又は電線を介して電気接続箱に繋げられている。
コネクタ10は、第1端子金具20と第2端子金具30と圧着部材40と管部材50とハウジング60と第1シール部材70とシールドシェル80と第2シール部材90とを備えている(図5)。
このコネクタ10においては、下記の端子間接続部21の第1相手方端子に対する挿抜方向と端子間接続部31の第2相手方端子に対する挿抜方向とがコネクタ挿抜方向となる。このため、第1端子金具20と第2端子金具30は、それぞれの端子間接続部21,31を導体接続部22,32側から同じ向きに突出させるように配置する。この例示のケーブル付きコネクタ1においては、第1端子金具20と第2端子金具30とをケーブル軸方向に並べて配置している。以下に、このコネクタ10の各構成についての説明を行う。
第1端子金具20は、コネクタ10が有する2つの端子金具の内の一方の端子金具であり、金属等の導電性材料で成形する。この第1端子金具20は、相手方コネクタCNの第1相手方端子(図示略)と同軸ケーブル100の中心導体101とを電気的に接続させる。この例示の第1端子金具20は、銅板のプレス成形品として用意している。この第1端子金具20は、第1相手方端子に対して物理的且つ電気的に接続させる端子間接続部21と、中心導体101における剥き出しの端子接続部101aに対して物理的且つ電気的に接続させる導体接続部22と、を有する(図6から図8)。この例示の第1端子金具20は、その端子間接続部21と導体接続部22とを交差(ここでは、直交)させたL型端子として成形している。
端子間接続部21は、第1相手方端子が雄端子であれば雌型に形成し、第1相手方端子が雌端子であれば雄型に形成する。この例示の端子間接続部21は、矩形の片体状の雄型に形成し、雌端子としての第1相手方端子に挿入及び嵌合させることによって、この第1相手方端子に対して物理的且つ電気的に接続させる。
一方、この例示の導体接続部22は、中心導体101がアルミニウム又はアルミニウム合金で形成されているので、矩形の片体状に形成し、その平面部分に対して中心導体101の端子接続部101aを超音波接合技術で接合する。このため、端子接続部101aにおいては、その表面に形成されている酸化皮膜が割れたり除去されたりして、新生面を露出させることができる。よって、この第1端子金具20においては、中心導体101の端子接続部101aを導体接続部22の平面部分に対して凝着させることができる。
第2端子金具30は、コネクタ10が有する2つの端子金具の内の他方の端子金具であり、金属等の導電性材料で成形する。この第2端子金具30は、相手方コネクタCNの第2相手方端子(図示略)と同軸ケーブル100の外側導体103とを電気的に接続させる。この例示の第2端子金具30は、銅板のプレス成形品として用意している。この第2端子金具30は、第2相手方端子に対して物理的且つ電気的に接続させる端子間接続部31と、外側導体103における剥き出しの端子接続部103bに対して物理的且つ電気的に接続させる導体接続部32と、を有する(図6から図8)。この例示の第2端子金具30は、その端子間接続部31と導体接続部32とを交差(ここでは、直交)させたL型端子として成形している。
端子間接続部31は、第2相手方端子が雄端子であれば雌型に形成し、第2相手方端子が雌端子であれば雄型に形成する。この例示の端子間接続部31は、矩形の片体状の雄型に形成し、雌端子としての第2相手方端子に対して挿入及び嵌合させることによって、この第2相手方端子に対して物理的且つ電気的に接続させる。
一方、導体接続部32は、同軸ケーブル100のケーブル端部100aが内方に挿入される管状体として形成する(図8から図10)。この例示の導体接続部32は、円管状で且つ直管状に形成する。この導体接続部32は、外周面側に外側導体103の端子接続部103bが配置されるように、内方に中心導体101と第1絶縁体102とを挿通させる(図9及び図10)。このため、この導体接続部32は、その外周面が端子接続部103bにおける仮想的な管状の内周面側で覆われることになる。つまり、この管状の導体接続部32は、第1絶縁体102と外側導体103の端子接続部103bとの間に同心上で介装されるものであり、その外周面側に端子接続部103bが物理的且つ電気的に接続される。但し、後述するように、この導体接続部32と第1絶縁体102との間には、同心の管部材50を介在させている。このため、この例示の導体接続部32は、管部材50を介装させることが可能な範囲内で、その管部材50の外径と同等の内径となるように形成する。
圧着部材40は、その導体接続部32と端子接続部103bとの間の物理的且つ電気的な接続を担う部材である。この圧着部材40は、同軸ケーブル100のケーブル端部100aが内方に挿入される管状体として金属等の導電性材料で成形する(図8から図10)。この例示の圧着部材40は、仮想的な管状の端子接続部103bを導体接続部32との間に同心上で介装させるべく、円管状で且つ直管状に形成する。尚、この圧着部材40は、導体接続部32の内方にケーブル端部100aを挿通させるよりも前に、ケーブル端部100aを挿通させておく。このため、この圧着部材40は、ケーブル端部100aに第2端子金具30が設置されるまで、少なくとも第2絶縁体104の位置まで一時的に退避させておくことが望ましい。従って、この圧着部材40は、第2絶縁体104の外径よりも大きな内径となるように成形する。
この管状の圧着部材40は、径方向の内側に向けた加圧に伴い変形するものであり、その変形に伴い端子接続部103bを導体接続部32に圧着させることによって、導体接続部32と端子接続部103bとを物理的且つ電気的に接続させる。その圧着は、周方向に互いに間隔を空けて並べられた複数の圧着金型Mm(図11及び図12)で実施する。それぞれの圧着金型Mmは、導体接続部32の外周面における周方向の一部に密着させ、かつ、その外周面に対する加圧に伴う押圧力を加える弧状の内周面Mm1を有している。
それぞれの圧着金型Mmは、各々、径方向に沿って往復移動し得るよう配置されており、径方向の内側に向けて動かすことで、導体接続部32の外周面に対する加圧を行う。それぞれの圧着金型Mmは、その径方向の内側への動きに伴って、隣り合うもの同士における周方向の間隔が詰まり、それぞれの内周面Mm1が周方向で繋がって、円柱状の空間を形成する。それぞれの圧着金型Mmは、その円柱状の空間における直径が圧着部材40の外周面の直径よりも小さくなるように形成することによって、径方向の内側に移動させていった際に、内周面Mm1で圧着部材40の外周面に対して径方向の内側に向けて加圧させるようにする。圧着部材40は、その加圧に伴い、それぞれの圧着金型Mmによる加圧位置で径方向の内側に変形し、その変形に応じた径方向の内側に向けた力を導体接続部32の外周面に対して外側導体103の端子接続部103bを介して作用させる。圧着部材40は、このようにして導体接続部32と端子接続部103bとに加締められていき、端子接続部103bのそれぞれの線状導体103aを導体接続部32の外周面に圧着させる。
その圧着に際して、端子接続部103bのそれぞれの線状導体103aは、圧着部材40で押し潰すことによって、その表面の酸化皮膜に亀裂を発生させたり酸化皮膜を除去したりして新生面を露出させ、導体接続部32の外周面に凝着させることが望ましい。ここで、圧着部材40の変形に伴う径方向の内側に向けた力が導体接続部32に作用した際には、その導体接続部32から径方向の内側に向けた力が同軸ケーブル100に対して作用することになる。しかしながら、このコネクタ10においては、その導体接続部32の内方に、柔軟性を有する同軸ケーブル100の中心導体101と第1絶縁体102とが配置されている。このため、同軸ケーブル100においては、導体接続部32から作用している圧着金型Mm毎の力を均等に受け止めて、その力と同等の大きさの反力として返すことが難しい。従って、このままでは、導体接続部32も変形し、この導体接続部32の外周面に対して端子接続部103bのそれぞれの線状導体103aから作用させるべき力が逃げてしまい、その線状導体103aを導体接続部32の外周面に凝着させることが難しくなる。
そこで、ここでは、その点を改善するべく、第1絶縁体102の硬度を上げることも考えられるが、同軸ケーブル100の柔軟性を損なう可能性がある。よって、本実施形態のケーブル付きコネクタ1には、導体接続部32の外周面に対する端子接続部103bの凝着度合いを上げることで、導体接続部32と端子接続部103bとの間の圧着精度を向上させるべく、導体接続部32と第1絶縁体102との間に管状の管部材50を介在させた端子圧着構造を設ける。この端子圧着構造においては、その間に同心の管状の管部材50を介在させる(図6、図7及び図9から図12)。この端子圧着構造では、それぞれの圧着金型Mmからの加圧に伴う導体接続部32側からの力を管部材50で均等に受け止め、その力と同等の大きさの反力として管部材50から各々返すことによって、導体接続部32の変形を抑え、導体接続部32と端子接続部103bとの間の圧着精度を向上させる。尚、ここでは、加圧時の押圧力の大きさや印加タイミングが各加圧位置において公差の範囲内でずれていると、導体接続部32側からのそれぞれの力にも同様のずれが生じるが、公差の範囲内である限り、それぞれの力の大きさや印加タイミングを均等なものとして考える。
管部材50は、第2端子金具30を外側導体103に圧着させる際に、その第2端子金具30の導体接続部32と第1絶縁体102との間に同心上で介装させる。この例示の管部材50は、円管状で且つ直管状に成形している。導体接続部32は、その管部材50の介装を可能にするべく、この管部材50の外径と同等の内径となるように成形する。
この管部材50は、圧着金型Mmからの加圧に伴い導体接続部32から径方向の内側に向けた力が作用した際に、その力をそのまま反力として導体接続部32に返すことができるように成形する。換言するならば、圧着部材40が周方向における圧着金型Mm毎の各加圧位置で押圧力に応じて加締め変形するが、管部材50は、それぞれの加締め変形の変形形状を略均等にすることが可能な強度となるように成形する。例えば、この管部材50は、導体接続部32よりも高強度で硬質なものとなるように成形する。より好ましくは、管部材50は、それぞれの圧着金型Mmで加圧した際に、その加圧に伴って導体接続部32が変形せぬように成形する。この管部材50は、その所望の強度が得られるのであれば、如何様な材料を用いて成形してもよい。例えば、管部材50は、金属材料で成形する。
これにより、この管部材50は、それぞれの圧着金型Mmから径方向の内側に向けて圧着部材40に押圧力が加えられたときに、それぞれの押圧力に応じた導体接続部32側からの力を均等に受け止めて、それぞれの力と同等の大きさの反力を導体接続部32側に各々作用させることができる。このため、この端子圧着構造では、圧着部材40のそれぞれの加圧位置を略均等な形状に変形させ、この圧着部材40と導体接続部32との間で、端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aを所望の潰れ量で略均等に押し潰すことができる。
ここで、端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aには、圧着部材40と導体接続部32との間で押し潰された潰れ部103aが形成される(図12)。その潰れ部103aは、導体接続部32に対しての凝着に要する新生面の露出領域を確保すべき場所であり、その所望の露出領域を得るための酸化皮膜の割れを発生させた潰れ状態となるように押し潰す。ここでは、その潰れ状態を目標潰れ状態とする。
例えば、端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aは、導体接続部32と管部材50とが内側に入れられているので、圧着金型Mmによる加圧の前の導体接続部32の外周面上において、隣り合うもの同士が周方向で隙間を有している(図11)。このため、端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aは、圧着部材40と導体接続部32との間で加圧に伴う径方向の力が作用した際に、自らの軸線方向に延伸しつつ、その圧着部材40の内周面や導体接続部32の外周面の周方向に沿って自らの径方向に拡がりながら潰れていく。
ここでは、端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aを自らの軸線方向に延伸させながら押し潰していくことで、目標潰れ状態に応じた自らの軸線方向に沿う延伸量で押し潰された潰れ部103aを形成する。これにより、端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aは、自らの軸線方向に延伸しながら略均等に目標潰れ状態となるよう押し潰されていき、それぞれの潰れ部103aで表面上の酸化皮膜が割られて所望の露出領域の新生面を露出させる。よって、この端子圧着構造は、端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aを導体接続部32の外周面に対して略均等に凝着させることができるので、導体接続部32と外側導体103との間の圧着精度を向上させることができる。
ここで、目標潰れ状態に応じた延伸量とならない場合、端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aは、その延伸量に至るまで押し潰すべく、加圧の前の導体接続部32の外周面上における隣り合うもの同士の隙間を決めればよい。例えば、端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aは、それぞれの圧着金型Mmから径方向の内側に向けて圧着部材40に押圧力が加えられたときに、先に示したように、自らの軸線方向に延伸しつつ自らの径方向に拡がりながら潰れていく。その際、端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aは、その径方向への拡がりによって隣り合うもの同士を当接させ、圧着金型Mmの加圧に伴い作用している力を自らの軸線方向に逃がすようにして、自らの軸線方向に向けて延伸させる。端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aは、このときの延伸量が目標潰れ状態に応じたものとなるように、加圧の前の導体接続部32の外周面上での隣り合うもの同士の隙間を決める。ここで云うそれぞれの潰れ部103aとは、加圧の前の周方向における隣り合うもの同士の隙間が加圧に伴う押し潰しにより縮まって当接している部位であり、その当接状態のまま目標潰れ状態に応じた自らの軸線方向に沿う延伸量に至るまで押し潰されたもののことである。これにより、端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aは、当接後に自らの軸線方向に延伸し続けながら略均等に目標潰れ状態となるように押し潰されていき、それぞれの潰れ部103aで表面上の酸化皮膜が割られて所望の露出領域の新生面を露出させる。よって、この端子圧着構造は、端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aを導体接続部32の外周面に対して略均等に凝着させることができるので、導体接続部32と外側導体103との間の圧着精度を向上させることができる。
管部材50は、このような潰れ部103aの形成を担うものであり、このことから、導体接続部32と同等以上の長さの軸長に成形し、この導体接続部32の内方のケーブル軸方向における全領域に介在させることが望ましい。つまり、この管部材50は、それぞれの圧着金型Mmで加圧した際に、その加圧に伴う導体接続部32からの力をケーブル軸方向における全領域で受け止めることができるようにしておくことが望ましい。
このケーブル付きコネクタ1においては、導体接続部32の外周面と圧着部材40の内周面の内の少なくとも一方にセレーション領域を設けてもよい。セレーション領域は、その導体接続部32の外周面と圧着部材40の内周面の内の少なくとも潰れ部103aが形成される領域に配置する。このセレーション領域とは、例えば、複数の凹部、複数の凸部又は複数の凹部と凸部の組み合わせが並べられた領域である。端子接続部103bのそれぞれの線状導体103aにおいては、加圧に伴い押し潰されていく過程で、表面の酸化皮膜がセレーション領域における凹部等のエッジ部分で削り取られていくので、新生面の露出領域を増加させることができる。このため、この端子圧着構造は、そのようなセレーション領域を設けることによって、導体接続部32と外側導体103との間の圧着精度を更に向上させることできる。
このコネクタ10においては、これら第1端子金具20と第2端子金具30と圧着部材40と管部材50を同軸ケーブル100のケーブル端部100aと共にハウジング60に収容する。
ハウジング60は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。このハウジング60は、方体状の基体61と、この基体61からコネクタ挿入方向に突出させた嵌合部(以下、「コネクタ嵌合部」という。)62と、を有する(図13)。
基体61は、内方が空間となっており、その内部空間に、第1端子金具20の導体接続部22と第2端子金具30の導体接続部32と圧着部材40と管部材50とケーブル端部100aとが収容される。同軸ケーブル100は、この基体61の内方から外方へとコネクタ挿抜方向に対する交差方向(ここでは、直交方向)に引き出されている。基体61には、その同軸ケーブル100を引き出すための引出口63が形成されている。その引出口63は、基体61の1つの面に円形の貫通孔として形成されている。
コネクタ嵌合部62は、その内方に、第1端子金具20の端子間接続部21と第2端子金具30の端子間接続部31とが収容される。このコネクタ嵌合部62は、その内部空間に、端子間接続部21が収容される第1端子収容部62aと、端子間接続部31が収容される第2端子収容部62bと、を有する。第1端子収容部62aと第2端子収容部62bは、コネクタ嵌合部62における突出方向側の端部を開口させている。このコネクタ嵌合部62は、相手方コネクタCNの嵌合部(以下、「相手方嵌合部」という。)に嵌合され、これに伴い、端子間接続部21と端子間接続部31とが相手方嵌合部の内方の第1相手方端子と第2相手方端子とに各々嵌合される。
この例示のハウジング60は、第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bの二分割構造になっている(図14)。その第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bは、コネクタ挿抜方向で嵌合される。このハウジング60においては、第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bとを嵌め合わせることによって基体61が形成される。コネクタ嵌合部62は、第1端子収容部62a及び第2端子収容部62bと共に、第1ハウジング部材60Aに形成されている。また、引出口63は、第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bとを嵌め合わせた際に、これらに各々設けた半円状の切欠きによって形成される。
その第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bとの間には、互いの嵌合状態を保持するため保持構造64を複数箇所に設けている。その保持構造64は、例えば、第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bの内の一方に設けた突出部64aと、その内の他方に設け、第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bとの嵌合状態を解除させぬよう突出部64aをコネクタ挿抜方向で係止する係止部64bと、を有する。ここでは、第2ハウジング部材60Bに突出部64aとしての係止爪を設けると共に、第1ハウジング部材60Aに係止部64bとしての貫通孔を設ける。
このハウジング60においては、第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bとの嵌合部分に第1シール部材70を設けている。第1シール部材70は、その第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bとの間の液密性を向上させるためのものであり、その嵌合部分からのハウジング60の内方への水等の浸入を抑える。この第1シール部材70は、ゴムやシリコン等の柔軟性を有する合成樹脂材料で成形する。
この例示では、第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bとの嵌合部分が矩形の環状を成している。このため、この例示の第1シール部材70は、その矩形の環状の嵌合部分に沿うよう形成され、その嵌合部分で第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bとに密着させる矩形の環状の矩形環状シール部71を有している(図15及び図16)。
更に、このハウジング60においては、同軸ケーブル100の引出口63についての液密性も向上させる。ここでは、引出口63の周壁と同軸ケーブル100の外周面との間の隙間を埋めることによって、この引出口63での液密性を向上させる。この例示では、その隙間を埋めるべく円環状に形成された円環状シール部72を第1シール部材70に設けている。この円環状シール部72の内方には、同軸ケーブル100のケーブル端部100aにおける第2絶縁体104が同心上に挿通されている。
ここで、第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bは、具体的に、互いの嵌合部分において、矩形の環状の一辺が各々切り欠かれており、その各々の切欠き部分に引出口63の周壁が設けられている。このため、第1シール部材70においては、矩形環状シール部71の一辺が円環状シール部72に置き換えられた状態で一体成形されている。そして、この第1シール部材70は、第1ハウジング部材60A側と第2ハウジング部材60B側とに各々複数のリップ73を設けている。リップ73は、矩形環状シール部71における3つの辺と円環状シール部72の外周面における半円部分とが一周連なるように形成されている。そして、このリップ73は、矩形環状シール部71側と円環状シール部72側との境界部分も含め、第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bとで全域に渡って押し潰すことができるように形成する。このため、第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bとリップ73は、その境界部分に関わる部位において、互いに密着が可能となる形状に形成する(図17及び図18)。尚、図17の二点鎖線は、第1ハウジング部材60Aと第2ハウジング部材60Bとで押し潰される前のリップ73の外形線を表している。
また、第1シール部材70は、円環状シール部72の内周面にも同心の環状のリップ74を複数設けている。そのリップ74は、第2絶縁体104の外周面に密着させるものであり、第2絶縁体104の外周面での押し潰しが可能となるように形成する。
このコネクタ10は、フロアパネルFPの貫通孔に床下からコネクタ嵌合部62を挿入することによって、このコネクタ嵌合部62を床上の相手方コネクタCNの相手方嵌合部に嵌合させる。このため、このハウジング60においては、基体61が床下側で剥き出しとなる。そこで、このハウジング60は、その基体61を外方側からシールドシェル80で覆い、外方からのノイズの侵入を抑える。
シールドシェル80は、金属等の導電性材料で成形する。このシールドシェル80は、一面を開口81とする方体状の箱体となるように形成し(図19)、その内方にハウジング60の基体61を配置する。その開口81からは、コネクタ嵌合部62を突出させている(図1)。
このシールドシェル80は、ハウジング60から引き出されている同軸ケーブル100を外方に引き出す引出口82を有しており、その引出口82の周縁から外方に向けて突出させた筒状の接続部83を備えている。接続部83は、円筒状に形成されており、その内方に同軸ケーブル100のケーブル端部100aにおける第2絶縁体104を挿通させる。また、この接続部83の外周面は、そのケーブル端部100aにおけるシールド105で覆う。そのシールド105の径方向の外側には、更に、管状の加締め部材84が同心上に配置される(図8)。加締め部材84は、円筒上且つ直管状に例えば金属材料で成形されたものであり、径方向の外側からの加圧に伴う変形を可能にするべく、柔軟性を持たせている。シールド105は、外周面側から管状の加締め部材84で接続部83の外周面に加締められており(図1)、この接続部83に対して物理的且つ電気的に接続される。
また、このシールドシェル80は、開口81側の端部に鍔状の固定部85を設けている。固定部85は、その平面部分をフロアパネルFPの床下面に密着させ、このフロアパネルFPに固定する。例えば、ここでは、床下に向けて突出させたスタッドボルト等の雄ネジ部材BをフロアパネルFPが備えており(図1及び図2)、その雄ネジ部材Bを挿通させる貫通孔85aが雄ネジ部材B毎に固定部85に形成されている。よって、コネクタ10は、コネクタ嵌合部62を相手方嵌合部に嵌合させつつ、その貫通孔85aにフロアパネルFPの雄ネジ部材Bを挿通させながら、固定部85の平面部分をフロアパネルFPの床下面に密着させる。このコネクタ10は、その雄ネジ部材Bに雌ネジ部材Nを締め込んでいくことによって、フロアパネルFPの床下面に固定される。
この例示のシールドシェル80は、第1シールドシェル部材80Aと第2シールドシェル部材80Bの二分割構造になっている(図20)。例えば、第1シールドシェル部材80Aは、開口81と固定部85とが設けられた主体となる箱状ものであり、その開口81とは別の開口86も形成されている。その開口86は、同軸ケーブル100が引き出される場所に形成されている。第2シールドシェル部材80Bは、その開口86を塞ぐ板状のものであり、引出口82と接続部83が設けられている。第1シールドシェル部材80Aと第2シールドシェル部材80Bは、例えば、溶接や加締め等で一体化する。
このシールドシェル80に対しては、ケーブル端部100aの軸線方向(つまり、引出口63,82からの同軸ケーブル100の引き出し方向)での相対移動が行えるようにハウジング60を取り付ける。このコネクタ10においては、そのハウジング60とシールドシェル80との間の取付状態を保持するため保持構造を複数箇所に設けている。その保持構造は、例えば、ハウジング60とシールドシェル80の内の一方に設けた突出部65(図13及び図14)と、その内の他方に設け、ハウジング60とシールドシェル80との間の取付状態を解除させぬよう突出部65をコネクタ挿抜方向で係止する係止部87(図19及び図20)と、を有する。ここでは、ハウジング60の第1ハウジング部材60Aに突出部65としての係止爪を設けると共に、シールドシェル80の第1シールドシェル部材80Aに係止部87としての貫通孔を設ける。突出部65は、ケーブル端部100aの軸線方向とコネクタ挿抜方向とに対する直交方向に突出させている。係止部87は、その突出部65の位置に合わせて配置する。
ここで、その突出部65と係止部87との間には、ケーブル端部100aの軸線方向で遊びとしての間隙を設ける。これにより、このコネクタ10においては、その間隙の大きさの分だけ、ハウジング60とシールドシェル80とを相互間で相対移動させることができる。このため、このコネクタ10は、フロアパネルFPに取り付ける際、ケーブル端部100aの軸線方向において、コネクタ嵌合部62と相手方コネクタCNの相手方嵌合部との間で公差の範囲内の相対的な位置ずれが生じていたとしても、シールドシェル80に対するハウジング60の相対移動が可能なので、コネクタ嵌合部62と相手方嵌合部とを互いに嵌合させることができる。従って、突出部65と係止部87との間においては、その公差の範囲内の相対的な位置ずれ量に応じて先の間隙の大きさを設定する。
更に、このシールドシェル80において、それぞれの貫通孔85aは、ケーブル端部100aの軸線方向とコネクタ挿抜方向とに対する直交方向が長手方向となる長孔とし、その直交方向で雄ネジ部材Bに対する遊びを設けることが望ましい。これにより、このコネクタ10は、その遊びの分だけ、フロアパネルFPに対する相対移動を行うことができる。このため、このコネクタ10は、フロアパネルFPに取り付ける際、そのケーブル端部100aの軸線方向とコネクタ挿抜方向とに対する直交方向において、コネクタ嵌合部62と相手方コネクタCNの相手方嵌合部との間で公差の範囲内の相対的な位置ずれが生じていたとしても、フロアパネルFPに取り付けられている相手方嵌合部に対する相対移動が可能なので、コネクタ嵌合部62と相手方嵌合部とを互いに嵌合させることができる。従って、それぞれの貫通孔85aは、その公差の範囲内の相対的な位置ずれ量に応じて長手方向の長さを設定する。
このコネクタ10は、固定後のフロアパネルFPとの間に配置される第2シール部材90を備えている(図1及び図5)。第2シール部材90は、ハウジング60の基体61とフロアパネルFPの床下面との間の液密性を向上させるためのものであり、その間からのコネクタ嵌合部62側への水等の浸入を抑える。この例示では、基体61における矩形の環状の先端がフロアパネルFPの床下面と向かい合っている。このため、この例示の第2シール部材90は、その矩形の環状の先端に沿うよう矩形の環状に形成されており、その対向部分で基体61における矩形の環状の先端とフロアパネルFPの床下面とに密着させる。この第2シール部材90は、ゴムやシリコン等の合成樹脂材料で成形する。
このケーブル付きコネクタ1は、下記の如くして組み立てる。
先ず、加締め部材84、第2シールドシェル部材80Bの引出口82、第1シール部材70の円環状シール部72、圧着部材40の順に、同軸ケーブル100のケーブル端部100aを挿入していく(図8)。これら加締め部材84と第2シールドシェル部材80Bと第1シール部材70と圧着部材40は、少なくともケーブル端部100aにおける剥き出しの第2絶縁体104の位置まで退避させておく。その後、このケーブル端部100aにおいては、管部材50が第1絶縁体102と外側導体103の端子接続部103bとの間に介装され、更に、その管部材50と端子接続部103bとの間に第2端子金具30の導体接続部32が介装され、その管部材50と導体接続部32を覆う端子接続部103bの位置まで圧着部材40を移動させる。このケーブル端部100aにおいては、この状態で圧着部材40を加締めていき、端子接続部103bのそれぞれの線状導体103aを導体接続部32の外周面に圧着させると共に、中心導体101の端子接続部101aに第1端子金具20の導体接続部22を超音波接合させる。続いて、第1シール部材70をケーブル端部100aの所定位置まで移動させる。
ケーブル端部100aは、このようにして取り付けられた第1端子金具20と第2端子金具30と第1シール部材70と共にハウジング60に収容する(図21)。先ずは、それぞれの導体接続部22,32を第2ハウジング部材60Bの内方に配置する。その際には、第2ハウジング部材60Bにおける第1ハウジング部材60Aとの嵌合部分に第1シール部材70の矩形環状シール部71を嵌め込むと共に、第1シール部材70の円環状シール部72を第2ハウジング部材60Bの半円状の切欠きに嵌め込む。そして、端子間接続部21,31を第1及び第2の端子収容部62a,62bに各々収容しながら、第2ハウジング部材60Bに対して第1ハウジング部材60Aを嵌め合わせていく。その際には、第1シール部材70の円環状シール部72を第1ハウジング部材60Aの半円状の切欠きに嵌め込む。しかる後、第1シールドシェル部材80Aの開口86に第2シールドシェル部材80Bを嵌め込みながら、第1シールドシェル部材80Aの内方にハウジング60の基体61を挿入していく。その第2シールドシェル部材80Bにおいては、接続部83にシールド105が被せられ、これらに対して加締め部材84を加締めていく。
このようにして、このケーブル付きコネクタ1は、組み立てられていく。
以上示したように、本実施形態の端子圧着構造及びケーブル付きコネクタ1は、第2端子金具30の導体接続部32と第1絶縁体102との間に管部材50を介装しており、圧着金型Mmによる圧着部材40への加圧に応じた力を最終的に管部材50で受け止めて、導体接続部32の変形を抑えることができる。このため、この端子圧着構造及びケーブル付きコネクタ1は、導体接続部32と圧着部材40との間に介装している外側導体103の端子接続部103bについて、この端子接続部103bにおけるそれぞれの線状導体103aを圧着部材40で略均等に押し潰すことが可能になるので、それぞれの線状導体103aを導体接続部32の外周面に圧着することができる。その圧着に伴い、この端子圧着構造及びケーブル付きコネクタ1においては、それぞれの線状導体103aに潰れ部103aが形成される。ここで、その潰れ部103aは、圧着金型Mmによる加圧の前の周方向における隣り合うもの同士の隙間が加圧に伴う押し潰しにより縮まって当接している部位であり、その当接状態のまま目標潰れ状態に応じた自らの軸線方向に沿う延伸量に至るまで押し潰されたものとして形成されている。よって、本実施形態の端子圧着構造及びケーブル付きコネクタ1は、それぞれの潰れ部103aで表面上の酸化皮膜が割られて所望の露出領域の新生面が露出されるので、それぞれの潰れ部103aを導体接続部32の外周面に対して略均等に凝着させることができ、導体接続部32の外側導体103に対する圧着精度を向上させることができる。
1 ケーブル付きコネクタ
10 コネクタ
20 第1端子金具
21 端子間接続部
22 導体接続部
30 第2端子金具(端子金具)
31 端子間接続部
32 導体接続部
40 圧着部材
50 管部材
60 ハウジング
80 シールドシェル
100 同軸ケーブル
100a ケーブル端部
101 中心導体
101a 端子接続部
102 第1絶縁体(絶縁体)
103 外側導体
103a 線状導体
103a 潰れ部
103b 端子接続部
104 第2絶縁体
105 シールド
106 保護外被覆
CN 相手方コネクタ

Claims (5)

  1. 同心上で軸心側から順に配置された柱状の中心導体と管状の絶縁体と管状の外側導体とを有し、前記絶縁体の周方向に対する交差方向でケーブル軸方向へと前記絶縁体の外周面に沿わせて延在させた複数本のアルミニウム製又はアルミニウム合金製の線状導体から前記外側導体が成り、それぞれの前記線状導体を前記周方向に沿って並べることで前記外側導体が仮想的に管状の如く形成された同軸ケーブルと、
    相手方端子に対して物理的且つ電気的に接続させる端子間接続部、及び、前記同軸ケーブルのケーブル端部における前記外側導体の剥き出しの端子接続部と前記絶縁体との間に同心上で介装して、前記端子接続部との間で物理的且つ電気的に接続された管状の導体接続部を有する端子金具と、
    前記端子接続部を前記導体接続部との間に同心上で介装させ、径方向の内側に向けた加圧に伴い変形して前記端子接続部を前記導体接続部に圧着させた管状の圧着部材と、
    前記導体接続部よりも高強度で硬質な管状体であり、前記導体接続部と前記絶縁体との間に同心上で介装された管部材と、
    を備え、
    前記端子接続部におけるそれぞれの前記線状導体は、前記加圧の前の前記周方向における隣り合うもの同士の隙間が前記加圧に伴う押し潰しにより縮まって当接している部位であり、前記導体接続部に対しての凝着に要する新生面の露出領域を得るための酸化皮膜の割れを発生させた潰れ状態を目標潰れ状態とし、その当接状態のまま前記目標潰れ状態に応じた自らの軸線方向に沿う延伸量に至るまで押し潰された潰れ部を有することを特徴とした端子圧着構造。
  2. 前記管部材は、前記加圧に伴い作用する前記導体接続部からの径方向の内側に向けた力をそのまま反力として前記導体接続部に返すことができるように成形されたものであることを特徴とした請求項1に記載の端子圧着構造。
  3. 前記管部材は、前記加圧に伴って変形せぬよう成形されたものであることを特徴とした請求項1又は2に記載の端子圧着構造。
  4. 同心上で軸心側から順に配置された柱状の中心導体と管状の絶縁体と管状の外側導体とを有し、前記絶縁体の周方向に対する交差方向でケーブル軸方向へと前記絶縁体の外周面に沿わせて延在させた複数本のアルミニウム製又はアルミニウム合金製の線状導体から前記外側導体が成り、それぞれの前記線状導体を前記周方向に沿って並べることで前記外側導体が仮想的に管状の如く形成された同軸ケーブルと、
    前記同軸ケーブルのケーブル端部が接続されたコネクタと、
    を備え、
    前記コネクタは、
    相手方コネクタの相手方端子に対して物理的且つ電気的に接続させる端子間接続部、及び、前記ケーブル端部における前記外側導体の剥き出しの端子接続部と前記絶縁体との間に同心上で介装して、前記端子接続部との間で物理的且つ電気的に接続された管状の導体接続部を有する端子金具と、
    前記端子接続部を前記導体接続部との間に同心上で介装させ、径方向の内側に向けた加圧に伴い変形して前記端子接続部を前記導体接続部に圧着させた管状の圧着部材と、
    前記導体接続部よりも高強度で硬質な管状体であり、前記導体接続部と前記絶縁体との間に同心上で介装された管部材と、
    を備え、
    前記端子接続部におけるそれぞれの前記線状導体は、前記加圧の前の前記周方向における隣り合うもの同士の隙間が前記加圧に伴う押し潰しにより縮まって当接している部位であり、前記導体接続部に対しての凝着に要する新生面の露出領域を得るための酸化皮膜の割れを発生させた潰れ状態を目標潰れ状態とし、その当接状態のまま前記目標潰れ状態に応じた自らの軸線方向に沿う延伸量に至るまで押し潰された潰れ部を有することを特徴としたケーブル付きコネクタ。
  5. 前記同軸ケーブルは、同心上で軸心側から順に、前記中心導体と、前記絶縁体としての第1絶縁体と、前記外側導体と、前記絶縁体とは別の管状の第2絶縁体と、管状のシールドと、管状の保護外被覆と、が配置されたものであり、
    前記コネクタは、前記端子金具とは別のものであり、前記中心導体に対して物理的且つ電気的に接続される第1端子金具と、前記端子金具としての第2端子金具と、前記第1端子金具及び前記第2端子金具が収容されるハウジングと、前記ハウジングを外方側から覆い、かつ、前記シールドに対して電気的に接続されるシールドシェルと、を備えることを特徴とした請求項4に記載のケーブル付きコネクタ。
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