JP2019216037A - ワイヤーハーネス、接続端子、及び、ワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネス、接続端子、及び、ワイヤーハーネスの製造方法 Download PDF

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岡 史人
Fumito Oka
史人 岡
敬浩 二ツ森
Keiko Futatsumori
敬浩 二ツ森
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Abstract

【課題】導体部に印加される応力を抑制する。【解決手段】ワイヤーハーネスは、電線と接続端子とを備える。電線は、導体部と、導体部の外周を囲む絶縁体とを有する。接続端子は、電線に取り付けられ、相手側端子に接続される。また、接続端子は、内側スリーブと、外側スリーブとを有する。内側スリーブは、導体部が挿入される。外側スリーブは、内側スリーブの外周を囲む。そして、絶縁体は、内側スリーブと外側スリーブとに挟まれているとともに、外側スリーブにより内側スリーブ側に押し付けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、ワイヤーハーネス、接続端子、及び、ワイヤーハーネスの製造方法に関する。
導体部と該導体部の外周を囲む絶縁体とを有する電線の端部に、機器の相手側端子に接続される接続端子が取り付けられたワイヤーハーネスが知られている。特許文献1のワイヤーハーネスにおける接続端子は、絶縁体から露出した導体部に加締められる導体部加締め部と、絶縁体に加締められる絶縁体加締め部と、を有している。
特開平7−161392号公報
しかしながら、特許文献1のワイヤーハーネスでは、導体部加締め部及び絶縁体加締め部の2箇所において、導体部に加締めによる応力が印加される。すなわち、導体部加締め部においては、導体部に直接加締めによる応力が印加され、絶縁体加締め部においては、絶縁体を介して導体部に加締めによる応力が印加される。このため、接続端子を電線の端部に取り付ける際、導体部の損傷等が生じるおそれがある。
本開示の一側面においては、接続端子を電線の端部に取り付ける際、導体部に印加される応力を抑制することが可能なワイヤーハーネス、接続端子、及び、ワイヤーハーネスの製造方法の提供を目的とする。
本開示の一態様は、ワイヤーハーネスであって、電線と、接続端子とを備える。電線は、導体部と、導体部の外周を囲む絶縁体とを有する。接続端子は、電線に取り付けられ、相手側端子に接続される。また、接続端子は、内側スリーブと、外側スリーブとを有する。内側スリーブは、導体部が挿入される。外側スリーブは、内側スリーブの外周を囲む。そして、絶縁体は、内側スリーブと外側スリーブとに挟まれているとともに、外側スリーブにより内側スリーブ側に押し付けられている。
上記構成によれば、接続端子を電線の端部に取り付ける際、導体部に印加される応力を抑制できる。
また、本開示の一態様は、電線に取り付けられ、相手側端子に接続されるよう構成された接続端子である。電線は、導体部と絶縁体とを有する。絶縁体は、導体部の外周を囲む。接続端子は、内側スリーブと、外側スリーブとを備える。内側スリーブは、導体部が挿入される。外側スリーブは、内側スリーブの外周を囲む。そして、外側スリーブは、内側スリーブと外側スリーブとに挟まれるように配置された絶縁体を、内側スリーブ側に押し付けるよう構成されている。
上記構成によれば、接続端子を電線の端部に取り付ける際、導体部に印加される応力を抑制できる。
本開示の一態様は、ワイヤーハーネスの製造方法である。ワイヤーハーネスは、電線と、接続端子とを備える。電線は、導体部と、導体部の外周を囲む絶縁体とを有する。接続端子は、電線に取り付けられ、相手側端子に接続される。また、接続端子は、内側スリーブと、外側スリーブとを有する。内側スリーブは、導体部が後端から挿入される。外側スリーブは、内側スリーブの外周を囲む。ここで、内側スリーブの前端と後端との間の予め定められた位置を、中間位置とする。絶縁体は、中間位置よりも後端側の位置で、内側スリーブと外側スリーブとに挟まれているとともに、かしめられた外側スリーブにより内側スリーブ側に押しつけられている。導体部は、内側スリーブにおける中間位置よりも前端側まで挿入されている。また、内側スリーブにおける導体部が挿入された部分は、かしめられている。そして、外側スリーブに対するかしめは、内側スリーブに対するかしめの開始タイミングと同時に、又は、開始タイミングよりも前に開始される。
上記構成によれば、接続端子を電線の端部に取り付ける際、導体部に印加される応力を抑制できる。
図1は、ワイヤーハーネスの接続端子及び電線の概略断面図である。 図2は、ワイヤーハーネスの接続端子の前端側を示す前面図である。 図3は、ワイヤーハーネスの接続端子の後端側を示す後面図である。 図4は、変形例のワイヤーハーネスの接続端子及び電線の概略断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本開示の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[ワイヤーハーネスの構成]
図1〜3に示す本実施形態のワイヤーハーネス1は、可撓性を有する電線10と、相手側端子に接続される接続端子20とを備える。接続端子20は、電線10の端部に取り付けられる。ワイヤーハーネス1は、例えば、自動車、ロボット、建設用機械、産業用機械、又は家電等の様々な用途に用いられる。より詳しくは、ワイヤーハーネス1は、例えば、接続端子20の付近に繰り返し屈曲が生じ得る状況で用いられても良い。具体的には、ワイヤーハーネス1は、例えば、電気自動車に用いられても良い。より詳しくは、電気自動車の車輪に設けられたインホイールモータと、車体に設けられたインバータとの接続に用いられても良い。また、ワイヤーハーネス1は、例えば、ロボットの関節部分等に用いられても良い。
電線10は、絶縁電線として構成されており、導体部11と、絶縁体12とを有する。
導体部11は、導電性を有し、断面が円形である。なお、導体部11は、一本の線導体として構成されていても良いし、複数本の線導体を撚り合わせた構成であっても良い。
絶縁体12は、全周にわたって導体部11の側面(換言すれば、外周)を囲む。つまり、絶縁体12は、導体部11に対し同心円状に配置される。
また、絶縁体12の前端12bは、電線10の前端10aまで達していない。つまり、電線10における前端10aを含む部分は、導体部11が絶縁体12からむき出しとなった導体前端部11aとして構成されている。
また、絶縁体12における前端12bを含む部分である絶縁体前端部12cは、導体部11に接合されていない。なお、絶縁体12における絶縁体前端部12c以外の他の部分は、導体部11の側面に接合されていても良い。また、絶縁体12は、全体として、導体部11の側面に接合されておらず、導体部11に対し摺動可能に構成されていても良い。この場合、絶縁体12は、全体として、導体部11の側面に接触していても良いし、少なくとも絶縁体12の一部が、導体部11の側面から離間していても良い。
また、絶縁体12には、絶縁体12の前端12bから後端側に延びる少なくとも1つの切れ目12aが設けられている。切れ目12aは、一例として、電線10の長さ方向に直線状に延びている。しかし、これに限らず、切れ目12aは、例えば、長さ方向に傾いても良いし、湾曲していても良い。また、切れ目12aは、絶縁体前端部12cにわたって延びていても良い。
また、絶縁体12は、絶縁性を有する材料により構成されている。具体的には、該材料とは、例えば、ETFEやPTFE等のフッ素樹脂、EPDM等のゴム、ポリエチレン等のエチレン系樹脂、熱可塑性ポリウレタン等の熱可塑性エラストマー、又は、シリコンゴム等のシリコン系の絶縁材料であっても良い。
一方、接続端子20は、導電性を有する金属材料(一例として、アルミ又はアルミ合金等)により構成される。接続端子20は、内側スリーブ21と、外側スリーブ22と、接続部23と、底部26と、連結部27と、を一体に有する。なお、接続端子20は、黄銅、SUS、銅、又は、鉄等により構成されてもよい。
内側スリーブ21は、後端21bが開口された円筒状の部位である。なお、内側スリーブ21は、断面が多角形である筒状の部位として構成されていても良い。以後、内側スリーブ21の前端21aと後端21bとの間に定められた位置を、中間位置21cとする。
また、内側スリーブ21における後端21bを含む部分には、テーパ状に形成されたテーパ部21dが設けられている。テーパ部21dは、後端21bに向かうに従い、その外周の径が小さくなる。テーパ部21dは、例えば、後端21bに向かうに従い、内側スリーブ21の側壁を薄くすることで形成されても良い。また、テーパ部21dは、例えば、内側スリーブ21の側壁を内側に傾斜させることで形成されていても良い。
外側スリーブ22は、内側スリーブ21の外周を囲む円筒状の部位である。外側スリーブ22は、内側スリーブ21との間に隙間(以後、外周空間22d)を有した状態で、内側スリーブ21に対し同心円状に配置される。なお、外側スリーブ22は、断面が多角形である筒状の部位として構成されていても良い。また、一例として、外側スリーブ22の前端22aは中間位置21cに位置し、後端22bは内側スリーブ21の後端21bの外側に位置する。
また、外側スリーブ22は、内側スリーブ21に比べて容易に変形するよう構成されている。具体的には、例えば、外側スリーブ22の側壁は、内側スリーブ21の側壁よりも薄くなっていても良い。また、例えば、外側スリーブ22は、内側スリーブ21を構成する材料よりも剛性の低い材料で構成されていても良い。
底部26は、内側スリーブ21の前端21aの開口を塞ぐ部位である。なお、底部26を設けず、内側スリーブ21の前端21aを開放させても良い。
接続部23は、内側スリーブ21の底部26(換言すれば、前端21a)に設けられた部位である。接続部23は、相手側端子の接続部と接続される接続部として用いられる。接続部23は、底部26から前方向(図の左方向)に突出する板状の部位である。また、接続部23は、一例として、内側スリーブ21の断面の中心を通過する中心軸上に配置される。しかし、接続部23の形状、突出方向、又は配置位置は、適宜定められる。
連結部27は、中間位置21cに設けられ、外側スリーブ22の前端22aと内側スリーブ21とを繋ぐ壁状の部位である。換言すれば、連結部27は、外側スリーブ22の前端22a(換言すれば、中間位置21c)で、外側スリーブ22と内側スリーブ21との間の隙間を塞ぐ。
また、内側スリーブ21には、後端21bの開口から電線10の導体部11が挿入されている。上述したように、電線10の前端10aには、導体部11がむき出しになった導体前端部11aが設けられている。また、導体前端部11aの後端側に位置する絶縁体前端部12cは、導体部11に接合されていない。そして、内側スリーブ21には、導体前端部11a、及び絶縁体前端部12cの内側の導体部11が挿入されている。導体部11は、内側スリーブ21における中間位置21c及び後述する内側領域21eよりも、前端21a側まで達している。なお、内側スリーブ21には絶縁体12は配置されていない。
そして、外周空間22dには、絶縁体前端部12cが配置されている。つまり、絶縁体前端部12cは、中間位置21cよりも後端21b側の位置で、内側スリーブ21と外側スリーブ22とにより挟まれた状態で配置される。
また、接続端子20は、内側かしめ部24と外側かしめ部25とを有する。
内側かしめ部24は、内側スリーブ21における導体部11が挿入された部分をかしめることで形成される。具体的には、内側かしめ部24は、内側スリーブ21の側面における中間位置21cよりも前端21a側の領域(以後、内側領域21e)をかしめることで形成される。内側かしめ部24により、内側スリーブ21に挿入された導体部11が把持される。また、内側かしめ部24により、導体部11と内側スリーブ21及び接続部23とが電気的に導通する。
また、外側かしめ部25は、外側スリーブ22の側面における中間位置21cよりも後端22b側の領域(以後、外側領域22c)をかしめることで形成される。外側かしめ部25により、外周空間22dに配置された絶縁体前端部12cが把持される。換言すれば、絶縁体前端部12cは、かしめられた外側スリーブ22により、内側スリーブ21側に押し付けられている。なお、外側かしめ部25の内側に位置する内側スリーブ21及び導体部11は、かしめられていない状態とするのが好適である。
また、外側領域22cは、一例として、外側スリーブ22の側面におけるテーパ部21dの外側の部分よりも前端22a側に設けられる。しかし、外側領域22cは、テーパ部21dの外側に設けられても良い。
また、一例として、外側領域22cの面積は、内側領域21eの面積よりも大きい。なお、これに限らず、外側領域22cの面積と内側領域21eの面積とは、同一であっても良い。また、外側領域22cの面積は、内側領域21eの面積よりも小さくても良い。
[ワイヤーハーネス1の製造方法]
次に、ワイヤーハーネス1の製造工程にについて説明する。
まず、電線10における前端10aを含む部分から絶縁体12が除去され、導体前端部11aが形成される。
次に、絶縁体12における前端12bを含む部分を、導体部11から剥すことで、絶縁体前端部12cが形成される。なお、絶縁体12が導体部11の側面に接合されていない場合には、該工程は省略される。
次に、絶縁体前端部12cに、少なくとも1つの切れ目12aが形成される。なお、絶縁体12が柔軟な材料で構成されている場合等には、絶縁体前端部12cに切れ目12aを形成しなくても良い。このような場合には、切れ目12aが無くても、絶縁体前端部12cを外周空間22dに容易に挿入できるためである。
次に、電線10の導体前端部11aが、後端21b側から内側スリーブ21に挿入される。また、絶縁体前端部12cが、外側スリーブ22の後端22b側から外周空間22dに挿入される。
次に、外側かしめ部25を形成するための外側領域22cに対するかしめ30と、内側かしめ部24を形成するための内側領域21eに対するかしめ31とが行われる。具体的には、2つのダイスにより内側スリーブ21又は外側スリーブ22を挟んで加圧することで、かしめが行われても良い。これ以外にも、2つのダイスの組を複数(例えば、4組)設け、各ダイスを、内側スリーブ21又は外側スリーブ22の側面を囲むように配置しても良い。そして、各組のダイスによりかしめが行われても良い。
ここで、外側領域22cに対するかしめ30の開始タイミングを、第1タイミングとし、内側領域21eに対するかしめ31の開始タイミングを、第2タイミングとする。なお、かしめの開始タイミングとは、かしめの際に、ダイスによる押圧により内側スリーブ21又は外側スリーブ22が変形し始めるタイミングである。本実施形態では、第1タイミングは、第2タイミングと同時であるか、又は、第2タイミングよりも前となっている。
[効果]
(1)上記実施形態のワイヤーハーネス1では、外周空間22dに配置された絶縁体前端部12cは、かしめられた外側スリーブ22により、内側スリーブ21側に押しつけられている。このため、ワイヤーハーネス1の製造工程において、内側スリーブ21に直接的に応力を加えること無く、絶縁体前端部12cを接続端子20に締結させることができる。したがって、接続端子20を電線10の端部に取り付ける際、導体部11に印加される応力を抑制できる。
(2)また、内側スリーブ21の前端21aに、接続部23が設けられている。このため、相手側端子に対し、接続端子20を容易に接続できる。
(3)また、かしめにより電線の端部と接続端子とが締結されているワイヤーハーネスにおいては、電線の接続端子の近傍部分は、屈曲時に強い応力が生じ易い。このため、該近傍部分は、繰り返し屈曲により損傷し易い。また、ワイヤーハーネスの配索時には、作業者により接続端子が把持される場合が多い。このため、電線の導体部に引っ張り力が加わり易い。
これに対し、上記実施形態のワイヤーハーネス1では、電線10の接続端子20の近傍部分では、導体部11が絶縁体12に覆われている。このため、近傍部分の剛性が増す。また、導体部11は、内側かしめ部24にて内側スリーブ21に締結されている。このため、導体部11における屈曲が生じる部分と、かしめられた部分との距離を確保できる。
したがって、電線10における接続端子20の近傍部分で屈曲が生じても、該近傍部分に位置する導体部11に生じる応力を抑制できる。さらに、電線10は、内側かしめ部24と外側かしめ部25との2か所で接続端子20に締結されている。このため、内側かしめ部24での締結力が低くても、電線10と接続端子20とを十分な強度で締結できる。つまり、内側かしめ部24を形成する際、導体部11と内側スリーブ21とをより弱くかしめることができる。その結果、電線10における接続端子20の近傍部分において、屈曲時に導体部11に生じる応力を抑制できる。
このため、電線10における接続端子20の近傍部分が繰り返し屈曲した場合であっても、電線10の損傷を抑制できる。
(4)また、内側スリーブ21の後端21bには、テーパ部21dが設けられている。このため、ワイヤーハーネス1の製造工程において、電線10の絶縁体12を外周空間22dに挿入し易くなる。
(5)また、テーパ部21dは、内側スリーブ21の他の部分よりも薄い。これに対し、外側かしめ部25は、テーパ部21dよりも前端22a側に位置する。このため、外側かしめ部25を形成するために外側領域22cをかしめる際に、内側スリーブ21が変形するのを抑制できる。つまり、内側スリーブ21の後端21bの近傍で導体部11がかしめられるのを抑制できる。その結果、電線10における接続端子20の近傍部分において、屈曲時に導体部11に生じる応力を抑制できる。
(6)また、外側スリーブ22は、内側スリーブ21よりも容易に変形する。これにより、内側かしめ部24の形成時よりも弱い力で外側スリーブ22をかしめることで、外側かしめ部25を形成できる。このため、外側領域22cをかしめる際に、内側スリーブ21が変形するのを抑制できる。その結果、(3)と同様、内側スリーブ21の後端21bの近傍で導体部11がかしめられるのを抑制できる。
(7)また、外側領域22cは、内側かしめ部24が形成される内側領域21eよりも広い。このため、外側かしめ部25を形成する際、弱い力で外側スリーブ22をかしめても、絶縁体12と外側スリーブ22とを十分に締結できる。つまり、より弱い力で外側スリーブ22をかしめることで、外側かしめ部25を形成できる。このため、外側領域22cをかしめる際に、内側スリーブ21が変形するのを抑制できる。その結果、(3),(4)と同様、内側スリーブ21の後端21bの近傍で導体部11がかしめられるのを抑制できる。
(8)また、接続端子20には、外側スリーブ22の前端22aと内側スリーブ21とを繋ぐ連結部27が設けられている。このため、接続端子20の剛性を向上できる。また、ワイヤーハーネス1の製造工程において、絶縁体前端部12cを適切な位置に配置し易くなる。
(9)また、電線10の絶縁体12における絶縁体前端部12cには、切れ目12aが形成されている。このため、絶縁体12が硬い材料で構成されている場合であっても、外周空間22dに絶縁体12を挿入し易くなる。
(10)また、ワイヤーハーネス1の製造工程において、内側スリーブ21の内側領域21eがかしめられた際、内側スリーブ21に挿入されている電線10の導体部11が、後端21b側に移動する恐れがある。そして、該移動に伴い、外周空間22dに配置された絶縁体12が後端21b側に移動する恐れがある。その結果、外側かしめ部25を形成するために外側領域22cをかしめた際、絶縁体12と外側スリーブ22とを適切に締結できなくなる恐れがある。
これに対し、上記実施形態では、ワイヤーハーネス1の製造工程において、外側かしめ部25を形成するためのかしめ30は、内側かしめ部24を形成するためのかしめ31の開始タイミングと同時、又は、該開始タイミングよりも前に開始される。このため、内側領域21eのかしめ31により、外周空間22dに配置された絶縁体12が後端21b側に移動するのを抑制できる。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、接続端子20は、外側スリーブ22の前端22aと内側スリーブ21とを繋ぐ連結部27を有する。しかし、図4に示すように、接続端子20は、連結部27を有さない構成としても良い。つまり、外側スリーブ22は、内側スリーブ21等から分離されていても良い。これにより、接続端子20の構造を簡略化できる。
(2)また、上記実施形態では、外側スリーブ22の前端22aは、中間位置21cに位置する。しかし、外側スリーブ22は、例えば、内側かしめ部24の外側や、内側スリーブ21の前端21aまで延びていても良い。また、この場合、内側かしめ部24を形成する際、内側スリーブ21における内側領域21eと共に、外側スリーブ22がかしめられても良い。これにより、接続端子20の強度が向上する。
(3)また、外側スリーブ22における後端22bを含む部分は、後端22b側に向かうに従い外側に広がっていても良い。つまり、該部分では、外側スリーブ22と内側スリーブ21との間の距離が、後端22b側に向かうに従い大きくなっていても良い。これにより、ワイヤーハーネス1の製造工程において、外周空間22dに絶縁体12を挿入し易くなる。
(4)また、接続端子20の内側スリーブ21及び外側スリーブ22を、例えば熱収縮チューブ等により覆っても良い。また、外側スリーブ22と、外周空間22dに配置された絶縁体12との隙間や、内側スリーブ21と導体部11との隙間を、樹脂で塞いでも良い。また、(1)で述べたように、連結部27が設けられていない場合には、外側スリーブ22の前端22aにおける内側スリーブ21との隙間を、樹脂等により塞いても良い。これにより、防水性を向上できる。
(5)また、絶縁体前端部12cは、外側スリーブ22に設けられた外側かしめ部25により把持される。つまり、絶縁体前端部12cは、かしめられた外側スリーブ22により、内側スリーブ21側に押し付けられている。しかしながら、絶縁体前端部12cは、かしめ以外の手法により変形させられた外側スリーブ22により、内側スリーブ21側に押し付けられても良い。
また、(1)で述べたように、外側スリーブ22が内側スリーブ21から分離された構成である場合が想定される。この場合、外側スリーブ22をベルト状の部材として構成しても良い。そして、内側スリーブ21の外側に配置された絶縁体前端部12cの上から、外側スリーブ22を巻きつけることで、絶縁体前端部12cを内側スリーブ21側に押し付けても良い。
また、導体部11における内側スリーブ21に挿入された部分は、内側かしめ部24により把持される。しかしながら、該部分を、かしめ以外の手法により変形させられた内側スリーブ21により把持しても良い。また、例えば、該部分は、内側スリーブ21にハンダ付けされても良い。
これらの構成が用いられる場合であっても、同様の効果が得られる。
(6)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
1…ワイヤーハーネス、10…電線、11…導体部、11a…導体前端部、12…絶縁体、12a…切れ目、12c…絶縁体前端部、20…接続端子、21…内側スリーブ、21a…前端、21b…後端、21c…中間位置、21d…テーパ部、21e…内側領域、22…外側スリーブ、22c…外側領域、22d…外周空間、23…接続部、24…内側かしめ部、25…外側かしめ部、27…連結部、30…外側かしめ、31…内側かしめ。

Claims (13)

  1. 導体部と、前記導体部の外周を囲む絶縁体と、を有する電線と、
    前記電線に取り付けられ、相手側端子に接続される接続端子と、
    を備え、
    前記接続端子は、前記導体部が挿入される内側スリーブと、前記内側スリーブの外周を囲む外側スリーブと、を有し、
    前記絶縁体は、前記内側スリーブと前記外側スリーブとに挟まれているとともに、前記外側スリーブにより前記内側スリーブ側に押し付けられている
    ワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載されたワイヤーハーネスにおいて、
    前記絶縁体は、かしめられた前記外側スリーブにより前記内側スリーブ側に押し付けられている
    ワイヤーハーネス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたワイヤーハーネスにおいて、
    前記導体部は、前記内側スリーブの後端から前記内側スリーブに挿入されており、
    前記接続端子は、前記内側スリーブの前端に設けられた接続部をさらに有する
    ワイヤーハーネス。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載されたワイヤーハーネスにおいて、
    前記導体部は、前記内側スリーブの後端から前記内側スリーブに挿入されており、
    前記内側スリーブの前端と後端との間の予め定められた位置を、中間位置とし、
    前記絶縁体は、前記中間位置よりも後端側の位置で、前記内側スリーブと前記外側スリーブとに挟まれており、
    前記導体部は、前記内側スリーブにおける前記中間位置よりも前端側の位置まで挿入されており、
    前記内側スリーブにおける前記中間位置よりも前端側の部分であって、前記導体部が挿入された部分は、かしめられている、
    ワイヤーハーネス。
  5. 請求項4に記載されたワイヤーハーネスにおいて、
    前記外側スリーブにおけるかしめられた部分の面積は、前記内側スリーブにおけるかしめられた部分の面積よりも広い
    ワイヤーハーネス。
  6. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載されたワイヤーハーネスにおいて、
    前記導体部は、前記内側スリーブの後端から前記内側スリーブに挿入されており、
    前記内側スリーブの後端を含む部分に、テーパ状であるテーパ部が設けられている
    ワイヤーハーネス。
  7. 請求項6に記載されたワイヤーハーネスにおいて、
    前記外側スリーブにおける前記絶縁体を前記内側スリーブ側に押し付けている部分は、前記テーパ部よりも前端側に設けられる
    ワイヤーハーネス。
  8. 請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載されたワイヤーハーネスにおいて、
    前記外側スリーブは、前記内側スリーブよりも変形し易い
    ワイヤーハーネス。
  9. 請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載されたワイヤーハーネスにおいて、
    前記内側スリーブの前端と後端との間の予め定められた位置を、中間位置とし、
    前記接続端子は、前記中間位置に設けられ、前記外側スリーブと前記内側スリーブとを繋ぐ壁状の部分である連結部をさらに有する
    ワイヤーハーネス。
  10. 請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載されたワイヤーハーネスにおいて、
    前記外側スリーブは、前記内側スリーブから分離されている
    ワイヤーハーネス。
  11. 請求項1から請求項10のうちのいずれか1項に記載されたワイヤーハーネスにおいて、
    前記絶縁体における前記外側スリーブと前記内側スリーブとの間に配置される部分には、前記電線の前端から後端側に延びる少なくとも1つの切れ目が設けられている
    ワイヤーハーネス。
  12. 電線に取り付けられ、相手側端子に接続されるよう構成された接続端子であって、
    前記電線は、導体部と、前記導体部の外周を囲む絶縁体と、を有し、
    前記接続端子は、
    前記導体部が挿入される内側スリーブと、
    前記内側スリーブの外周を囲む外側スリーブと、
    を備え、
    前記外側スリーブは、前記内側スリーブと前記外側スリーブとに挟まれるように配置された前記絶縁体を、前記内側スリーブ側に押し付けるよう構成されている
    接続端子。
  13. ワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記ワイヤーハーネスは、
    導体部と、前記導体部の外周を囲む絶縁体と、を有する電線と、
    前記電線に取り付けられ、相手側端子に接続される接続端子と、
    を備え、
    前記接続端子は、前記導体部が後端から挿入される内側スリーブと、前記内側スリーブの外周を囲む外側スリーブと、を有し、
    前記内側スリーブの前端と後端との間の予め定められた位置を、中間位置とし、
    前記絶縁体は、前記中間位置よりも後端側の位置で、前記内側スリーブと前記外側スリーブとに挟まれているとともに、かしめられた前記外側スリーブにより前記内側スリーブ側に押しつけられており、
    前記導体部は、前記内側スリーブにおける前記中間位置よりも前端側の位置まで挿入されており、
    前記内側スリーブにおける前記中間位置よりも前端側の部分であって、前記導体部が挿入された部分は、かしめられており、
    前記外側スリーブに対するかしめは、前記内側スリーブに対するかしめの開始タイミングと同時に、又は、前記開始タイミングよりも前に開始される
    ワイヤーハーネスの製造方法。
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