JP6462649B2 - 建物ユニットの連結構造 - Google Patents
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Description
ところで、例えばユニット式建物が規模の大きい建物である場合や、施工スケジュールの都合上、建物ユニットの据付作業が一日で完了しないことがある。そのような場合には、例えば特許文献2,3に示すように、分割された連結プレート同士を接続する方法を採用することにより、翌日以降に、隣接する建物ユニット同士を連結することができる。より具体的には、当日に据付作業が行われた上下の建物ユニット間の第一連結プレートと、翌日以降に据付作業が行われた上下の建物ユニット間の第二連結プレートとをボルトで接続している。
前記第一建物ユニット11と前記第二建物ユニット12との間に跨って、これら建物ユニット11,12同士を連結するための連結部材30が設けられており、
前記連結部材30は、
前記第一建物ユニット11に設けられているとともに前記隙間Sに向かって突出する第一突出部33を備えた第一連結プレート31と、
前記第二建物ユニット12に設けられているとともに前記隙間Sに向かって突出し、かつ前記第一突出部33に重なり合って接続された第二突出部34を備えた第二連結プレート32と、を含んで構成されており、
前記第一突出部33と前記第二突出部34のうち少なくとも一方の突出部33(34)は、当該少なくとも一方の突出部33(34)における突出側縁部を含む範囲に設けられるとともに上下方向に沿って突出する補強部35(36)を有する建物ユニットの連結構造であって、
前記第一突出部33と前記第二突出部34のうち少なくとも一方の突出部34(33)が、前記隙間Sに向かって突出する突出部本体40と、この突出部本体40に積層する積層板部41と、を備えており、
前記第一突出部33と前記第二突出部34のうち、一方の突出部34(33)が前記積層板部41を備え、他方の突出部33(34)が前記積層板部41を備えない場合に、前記他方の突出部33(34)は、前記一方の突出部34(33)における前記突出部本体40が収まる段部43を有することを特徴とする。
さらに、補強部35(36)は、上下方向に沿って突出するので、例えば第一補強部35の場合は下方に突出させ、第二補強部36の場合は上方に突出させることで、補強部35(36)が、第一突出部33に対して第二突出部34を重ね合わせる際の妨げとならないので、第一連結プレート31と第二連結プレート32とを確実に接続することができる。
さらにまた、請求項1に記載の発明によれば、第一突出部33と第二突出部34のうち少なくとも一方の突出部34(33)が、隙間Sに向かって突出する突出部本体40と、この突出部本体40に積層する積層板部41と、を備えるので、第一突出部33と第二突出部34のうち少なくとも一方の突出部34(33)における板厚を増やすことができる。これによって、第一突出部33と第二突出部34のうち少なくとも一方の突出部34(33)における剛性を向上させることができる。
加えて、請求項1に記載の発明によれば、第一突出部33と第二突出部34のうち、一方の突出部34(33)が積層板部41を備え、他方の突出部33(34)が積層板部41を備えない場合に、他方の突出部33(34)は、一方の突出部34(33)における突出部本体40が収まる段部43を有するので、第一建物ユニット11の上端部と第二建物ユニット12の上端部が同一の高さ位置であっても、他方の突出部33(34)における段部43に、一方の突出部34(33)における突出部本体40が収まり、第二突出部34を第一突出部33に対して確実に重ね合わせることができる。
前記補強部35(36)は、前記第一突出部33と前記第二突出部34のうち少なくとも一方の突出部33(34)の縁部が折曲形成された部位であることを特徴とする。
前記第一突出部33は斜め下向きに折曲形成され、前記第二突出部34は斜め上向きに折曲形成されていることを特徴とする。
ところで、第二建物ユニット12の据付作業が翌日以降に持ち越される場合には、雨養生のために第一建物ユニット11に対して防水シートが上から被せられるが、第一突出部33が斜め下向きに折曲形成されていれば、上から被せられる防水シートが引っ掛かりにくいという利点がある。このように、防水シートが引っ掛かりにくければ、何度も防水シートを使い回すこともできるし、雨養生作業も行いやすくなるので、コストの低減や施工性の向上に貢献できる。
前記第一建物ユニット11の上と前記第二建物ユニット12の上のそれぞれには上部構造体(例えば上階建物ユニット20)が設けられており、
前記第一建物ユニット11と前記上部構造体との間に挟み込まれるようにして前記第一連結プレート31が設けられ、
前記第二建物ユニット12と前記上部構造体との間に挟み込まれるようにして前記第二連結プレート32が設けられていることを特徴とする。
前記上部構造体は、他の建物ユニット20(20a,20b)、又は、複数本の小屋梁によって矩形枠状に形成された小屋パネルであることを特徴とする。
より詳細に説明すると、ユニット式建物は、複数の下階建物ユニット10と、複数の上部構造体と、が水平方向及び鉛直方向に並べられて組み合わされて建築されるものである。具体的には、図示しない基礎上に複数の下階建物ユニット10が据え付けられ、これら複数の下階建物ユニット10上に複数の上部構造体が据え付けられることにより、その建物躯体が構築される。
そして、複数の下階建物ユニット10には、第一建物ユニット11と、第二建物ユニット12と、他の下階建物ユニット13と、が含まれている。
第一建物ユニット11は、ユニット式建物の「一方側」に位置するものであり、第二建物ユニット12は、ユニット式建物の「他方側」に位置するものである。これら第一建物ユニット11と第二建物ユニット12は、特に一方側(一日目側)と他方側(翌日以降側)との境界Bに面して配置されるものを指しており、当該境界Bに面しない下階建物ユニット10として、前記他の下階建物ユニット13が用いられている。
本参考例においては、第一建物ユニット11と第二建物ユニット12と他の下階建物ユニット13のいずれも、前後方向に3つ並んで据え付けられている。また、ユニット式建物の一方側においては、3つの第一建物ユニット11と、3つの他の下階建物ユニット13とが左右方向に隣接して配置されている。さらに、ユニット式建物の他方側においては、3つの第二建物ユニット12と、3つ以上の他の下階建物ユニット13とが並んで配置されている。
第一建物ユニット11を例に挙げてより詳細に説明すると、この第一建物ユニット11は、図1に示すように、四隅の柱1と、四隅の柱1の上端部間に架け渡された複数の天井梁2a,2bと、四隅の柱1の下端部間に架け渡された複数の床梁3a,3bと、柱梁連結部に位置する仕口部材4a,4bと、を備える。
一方の天井梁2aは、第一建物ユニット11の長辺方向に沿って長尺であり、他方の天井梁2bは、短辺方向に沿って短尺である。
一方の床梁3aは、第一建物ユニット11の長辺方向に沿って長尺であり、他方の床梁3bは、短辺方向に沿って短尺である。
一方の仕口部材4aは、柱1の上端部と天井梁2a,2b同士を連結し、他方の仕口部材4bは、柱1の下端部と床梁3a,3b同士を連結している。すなわち、一方の仕口部材4aは第一建物ユニット11における上端側の隅部を構成し、他方の仕口部材4aは第一建物ユニット11における下端側の隅部を構成している。
これによって、建物ユニット10,20は略直方体フレーム状に形成されている。
なお、長尺な天井梁2a,2a間には、短尺な天井梁2bと平行し、かつ当該短尺な天井梁2bを含んで互いに間隔を空けて配置された複数の天井小梁5が設けられており、これら複数の天井小梁5に対して天井板6を予め取り付けることができる。
また、長尺な床梁3a,3a間には、短尺な床梁3bと平行し、かつ当該短尺な床梁3bを含んで互いに間隔を空けて配置された複数の床根太(図示せず)が設けられており、これら複数の床根太に対して床板7を予め取り付けることができる。
さらに、図示はしないが、第一建物ユニット11に対しては、必要に応じて外壁材や内壁材、その他の装飾・機能部品を予め取り付けることができる。
すなわち、それぞれが、柱1と、天井梁2a,2bと、床梁3a,3bと、仕口部材4a,4aとを備えて、略直方体フレーム状に形成されている。
なお、隙間Sが形成されるのは、第一建物ユニット11と第二建物ユニット12との間だけでなく、図2に示すように、左右方向に隣接する建物ユニット同士の間、前後方向に隣接する建物ユニット同士の間の全てに形成されている。
また、この隙間Sは数センチメートル程度に設定されている。
連結部材30は、ユニット式建物の一方側と他方側の境界Bに位置して、第一建物ユニット11と第二建物ユニット12とを連結するプレート状のものであり、一方側(すなわち、第一建物ユニット11側:一日目側)と他方側(すなわち、第二建物ユニット12側:翌日以降側)に分割された状態となっている。
なお、図示はしないが、境界B以外の箇所で下階建物ユニット10同士を連結する場合には、境界Bに位置する連結部材30とは異なり、分割されていない状態のプレート状連結部材(シアプレート)が用いられているものとする。また、ユニット式建物の四隅に位置する部分は他の建物ユニットと隣接しないので、高さ調整用プレートが設けられるものとする。
建物中央部用の連結部材30Aは、前後方向に隣接配置された2つの第一建物ユニット11,11の隅部(仕口部材4a)と、前後方向に隣接配置された2つの第二建物ユニット12,12の隅部(仕口部材4a)とが集合した箇所の連結に用いられるものである。換言すれば、建物中央部用の連結部材30Aは、4つの建物ユニットのそれぞれの仕口部材4aが集合した箇所に設けられている。
建物縁部用の連結部材30Bは、ユニット式建物の縁部に配置された第一建物ユニット11における外側の隅部(仕口部材4a)と、第二建物ユニット12における外側の隅部(仕口部材4a)とが集合した箇所の連結に用いられるものである。
すなわち、連結部材30である建物中央部用の連結部材30A及び建物縁部用の連結部材30Bのそれぞれは、第一連結プレート31と、第二連結プレート32と、含んで構成されている。
また、第一連結プレート31は第一突出部33を備え、第一突出部33は第一補強部35を有する。
さらに、第二連結プレート32は第二突出部34を備え、第二突出部34は第二補強部36を有する。
より詳細に説明すると、仕口部材4aの上端面にはピン挿通孔4cが形成されており、第一連結プレート31の下面にはピン31aが一体に設けられている。すなわち、第一連結プレート31のピン31aを、第一建物ユニット11における仕口部材4aのピン挿通孔4cに挿入することで、第一連結プレート31は、第一建物ユニット11における仕口部材4aの上端面に設けられている。第一建物ユニット11の上には、上階建物ユニット20aが設けられるため、第一連結プレート31は、第一建物ユニット11と上階建物ユニット20aとの間に挟み込まれた状態となる。
換言すれば、第二連結プレート32側)に突出した部位を指している。
本参考例における第一突出部33は、やや斜め下向きに折曲形成されている。その折曲角度は、例えば5度〜10度程度に設定されている。また、第一突出部33の突出寸法は、隙間Sの間隔寸法に対応している。
なお、第一突出部33の上面はブラスト処理(目粗し処理)がされており、第一突出部33に接触する第二突出部34との滑り止めとして機能することになる。
第一突出部33には、複数のボルト挿通孔33aが形成されている。当該ボルト挿通孔33aは、第二突出部34に形成された複数のボルト挿通孔34a(後述する)に対応して配置されている。
また、第一突出部33に形成される複数のボルト挿通孔33aの数は必要耐力に応じて適宜変更可能である。第二突出部34に形成される複数のボルト挿通孔34aの数も同様である。
さらに、第一突出部33には、複数のボルト挿通孔33aとは別に貫通孔33bが形成されている。この貫通孔33bは、施工用の治具等が通されて、施工時に一時的に使用されるものであるため、ボルト挿通孔33aとは異なり、ボルトを通すためには使用されない。第二突出部34にも同様の貫通孔34bが形成されている。
また、本参考例における第一補強部35は、第一突出部33に対して垂直下方に突出している。そのため、第一補強部35は、鉛直方向よりも、第一建物ユニット11側に傾けられた状態となっている。
この第二連結プレート32も、第一連結プレート31と同様に、下面にピン32aが一体に設けられており、第二建物ユニット12における仕口部材4aの上端面に形成されたピン挿通孔4cに挿入できるようになっている。また、第二連結プレート32は、第二建物ユニット12と上階建物ユニット20bとの間に挟み込まれた状態となる。
本参考例における第二突出部34は、やや斜め上向きに折曲形成されている。その折曲角度は、第一突出部33の折曲角度と対称(等しい折曲角度で上向き)に設定されている。また、第二突出部34の突出寸法は、隙間Sの間隔寸法に対応している。
なお、第二突出部34の下面はブラスト処理(目粗し処理)がされており、第一突出部33との滑り止めとして機能することになる。
第二突出部34には、複数のボルト挿通孔34aが形成されている。当該ボルト挿通孔34aは、第一突出部33に形成された複数のボルト挿通孔33aに対応して配置されている。
また、本参考例における第二補強部36は、第二突出部34に対して垂直上方に突出している。そのため、第二補強部36は、鉛直方向よりも、第二建物ユニット12側に傾けられた状態となっている。
なお、第一突出部33及び第二突出部34は、それぞれ第一補強部35及び第二補強部36によって補強されているため、ボルト挿通孔33a,34aの径を広くして、軸径の太いボルト37を使用することができる。換言すれば、第一補強部35及び第二補強部36によって補強されない場合、ボルト挿通孔33a,34aの径を広くすることができない。したがって、上述のように、第一突出部33及び第二突出部34が第一補強部35及び第二補強部36によって補強されていれば、軸径の太いボルト37によって、第一連結プレート31と第二連結プレート32とを強固に連結できる。
すなわち、図1,図2に示すように、下階建物ユニット10である第一建物ユニット11及び他の下階建物ユニット13を基礎上に据え付ける作業を行う。第一建物ユニット11は境界Bに面して前後方向に並んで3つ配置され、他の下階建物ユニット13は、第一建物ユニット11の左側に対して前後方向に3つ並んで配置される。
さらに、図5に示すように、第一建物ユニット11における境界Bに面する仕口部材4aの上に、連結部材30A,30Bの第一連結プレート31をそれぞれ設ける。より具体的には、第一連結プレート31のピン31aを、仕口部材4aの上端面に形成されたピン挿通孔4cに挿入する。
図6に示すように、第一建物ユニット11の上に上階建物ユニット20aを据え付けた際に、第一連結プレート31を、第一建物ユニット11と上階建物ユニット20aとの間に挟み込んで固定することができる。また、このとき、第一突出部33は外側に突出した状態となっている。
なお、上階建物ユニット20aを据え付けた後、上下に隣接し合う建物ユニット11,20a・13,20a同士は、その上下に隣接し合う仕口部材4a,4b同士が第一連結プレート31を介してボルト連結される。
翌日以降、残りの建物ユニット10,20の据付作業を再開する場合は、まず、防水シートを取り除く。なお、第一突出部33における第一補強部35は、上述のように、鉛直方向よりも第一建物ユニット11側に傾いた状態となっているので、例えば第一補強部35が鉛直下方に突出する場合に比して、防水シートを取り除きやすいという利点がある。
なお、第二建物ユニット12を境界Bに面して配置する場合は、第一建物ユニット11の縁部から突出する第一突出部33を位置決めの目標として利用しつつ、当該第一突出部33に接触しないようにしながら配置する。
さらに、図7に示すように、第二建物ユニット12における境界Bに面する仕口部材4aの上に、連結部材30A,30Bの第二連結プレート32をそれぞれ設ける。より具体的には、第二連結プレート32のピン32aを、仕口部材4aの上端面に形成されたピン挿通孔4cに挿入する。これと同時に、第二連結プレート32における第二突出部34の下面を、第一連結プレート31における第一突出部33の上面に載せる。
このとき、第一連結プレート31における第一突出部33と、第二連結プレート32における第二突出部34とを、ボルト37及びナット38によって連結する。
図8に示すように、第二建物ユニット12の上に上階建物ユニット20bを据え付けた際に、第二連結プレート32を、第二建物ユニット12と上階建物ユニット20bとの間に挟み込んで固定することができる。
なお、上階建物ユニット20bを据え付けた後、上下に隣接し合う建物ユニット12,20b・13,20b同士は、その上下に隣接し合う仕口部材4a,4b同士が第二連結プレート32を介してボルト連結される。
第二連結プレート32における第二突出部34の下面を、第一連結プレート31における第一突出部33の上面に載せた後であって、第二建物ユニット12の上に上階建物ユニット20bを据え付ける前に、第一連結プレート31における第一突出部33と、第二連結プレート32における第二突出部34とを、ボルト37及びナット38によって連結するので、隙間Sが狭くても確実かつ強固に、第一突出部33と第二突出部34とを連結することができて好ましい。
さらに、第一補強部35は下方に突出し、第二補強部36は上方に突出するため、第一補強部35及び第二補強部36が、第一突出部33に対して第二突出部34を重ね合わせる際の妨げにならないので、第一連結プレート31と第二連結プレート32とを確実に接続することができる。
さらに、第一突出部33が斜め下向きに折曲形成されていれば、上から被せられる防水シートが引っ掛かりにくいという利点がある。このように、防水シートが引っ掛かりにくければ、何度も防水シートを使い回すこともできるし、雨養生作業も行いやすくなるので、コストの低減や施工性の向上に貢献できる。
さらに、上部構造体として上階建物ユニット20a,20bが採用されているので、建物ユニット10,20によって構築されるユニット式建物が複数階建てである場合に確実に対応できる。
以下、実施形態について説明する。なお、下階建物ユニット10など、前記参考例と同一部材には同一符号を付すとともに、その説明は省略する。
上述の参考例では、第一突出部33は斜め下向きに折曲形成され、第二突出部34は斜め上向きに折曲形成されている。それに対して、次のように変更してもよい。
本実施形態における代表例では、突出部本体40は、斜め上向きに折曲形成されておらず、水平に真っすぐな状態となっている。このような突出部本体40における突出方向側端部の上面に、積層板部41が積層して一体的に固定されている。
第二補強部36は、積層板部41の突出方向側縁部が上向きに折曲形成された部位を指しており、鉛直方向に沿って立ち上がった状態となっている。
突出部本体40に積層板部41が積層された箇所には、後述する連結用ピン44が挿入されるピン挿通孔42が貫通形成されている。
すなわち、第一突出部33と第二突出部34のうち、一方の突出部(本実施形態では第二突出部34)が積層板部41を備え、他方の突出部(本実施形態では第一突出部33)が積層板部41を備えない場合に、他方の突出部である第一突出部33は、一方の突出部である第二突出部34における突出部本体40が収まる段部43を有する。
連結用ピン44は、第二突出部34におけるピン挿通孔42の位置に対応して配置され、かつ、段部43に対して上向きに一体に設けられている。
このとき、第二連結プレート32における突出部本体40は、第一連結プレート31における段部43に収まり、第一連結プレート31と第二連結プレート32の高さが揃った状態となる。
また、第二突出部34が積層板部41を備え、第一突出部33が積層板部41を備えない場合に、第一突出部33は、第二突出部34における突出部本体40が収まる段部43を有するので、第一建物ユニット11の上端部と第二建物ユニット12の上端部が同一の高さ位置であっても、第一突出部33における段部43に、第二突出部34における突出部本体40が収まり、第二突出部34を第一突出部33に対して確実に重ね合わせることができる。
この場合は、図示はしないが、第二突出部34が、第一突出部33における突出部本体が収まる段部を有する。
上述の実施形態では、第一補強部35は、第一突出部33の突出側縁部が下向きに折曲形成された部位であり、第二補強部36は、第二突出部34の突出側縁部が上向きに折曲形成された部位である。それに対して、次のように変更してもよい。
第一突出部33の側端部及び第二突出部34の側端部とは、第一連結プレート31と第二連結プレートの本体部分よりも側方に突出した部位である。
すなわち、上述の実施形態における第一連結プレート31及び第二連結プレート32は、図3に示すように、側面視において略L字型に形成された状態となっているが、本変形例における第一連結プレート31及び第二連結プレート32は、正面視において略凹字型に形成された状態となっている。
また、図12では、建物縁部用の連結部材30Bにおける第一連結プレート31のみを図示したが、このような本変形例における構成は、建物縁部用の連結部材30Bにおける第二連結プレート32と、建物中央部用の連結部材30Aにおける第一連結プレート31及び第二連結プレート32にも適用できることは言うまでもない。
上述の実施形態では、第一補強部35は、第一突出部33の突出側縁部が下向きに折曲形成された部位であり、第二補強部36は、第二突出部34の突出側縁部が上向きに折曲形成された部位である。それに対して、次のように変更してもよい。
リブ状部位35Cbは、本変形例では複数であるが、一つであってもよい。また、このリブ状部位35Cbは、折曲部位35Caに対して一体的に形成されていればよく、その位置や向き、形状等は任意である。
なお、図13では、建物縁部用の連結部材30Bにおける第一連結プレート31のみを図示したが、このような本変形例における構成は、建物縁部用の連結部材30Bにおける第二連結プレート32と、建物中央部用の連結部材30Aにおける第一連結プレート31及び第二連結プレート32にも適用できることは言うまでもない。したがって、建物縁部用の連結部材30Bにおける第二連結プレート32と、建物中央部用の連結部材30Aにおける第一連結プレート31及び第二連結プレート32にも適用された場合にも同様の効果を発揮する。
上述の実施形態では、下階建物ユニット10の上に据え付けられる上部構造体として、上階建物ユニット20(20a,20b)が採用されている。それに対して、次のように変更してもよい。
小屋パネルは、この小屋パネルよりも上方に設けられる屋根等の荷重を分散して、小屋パネル下の建物ユニットへの負担を軽減するために設けられるものである。
上部構造体として本変形例の小屋パネルを採用した場合、第一連結プレート31は、第一建物ユニット11と小屋パネルとの間に挟み込まれた状態となり、第二連結プレート32は、第二建物ユニット12と小屋パネルとの間に挟み込まれた状態となる。なお、図8(a)と同様の状態に現れることとなる。
また、上部構造体として小屋パネルが採用されているため、建物ユニット10,20によって構築されるユニット式建物が平屋である場合にも確実に対応することができる。
上述の実施形態では、一方側に位置する第一建物ユニット11と、他方側に位置する第二建物ユニット12とが短辺側の梁(天井梁2b、床梁3b)同士が隣り合うように配置されている。それに対して、次のように変更してもよい。
この場合、連結部材30(30A,30B)をそのまま使用してもよいし、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜で仕様(例えば縦横の長さやボルト挿通孔33a,34aの位置など)を変更したものを採用してもよい。
4b 仕口部材
10 下階建物ユニット
11 第一建物ユニット
12 第二建物ユニット(他方側・境界)
13 他の下階建物ユニット(非境界)
20 上階建物ユニット
20a 上階建物ユニット
20b 上階建物ユニット
30 連結部材
30A 連結部材
30B 連結部材
31 第一連結プレート
32 第二連結プレート
33 第一突出部
33a ボルト挿通孔
34 第二突出部
34a ボルト挿通孔
35 第一補強部
36 第二補強部
37 ボルト
B 境界
S 隙間
Claims (5)
- 一方側に位置する第一建物ユニットと、他方側に位置し、かつ前記第一建物ユニットとの間に隙間を空けて水平方向に隣接配置された第二建物ユニットとの連結構造において、
前記第一建物ユニットと前記第二建物ユニットとの間に跨って、これら建物ユニット同士を連結するための連結部材が設けられており、
前記連結部材は、
前記第一建物ユニットに設けられているとともに前記隙間に向かって突出する第一突出部を備えた第一連結プレートと、
前記第二建物ユニットに設けられているとともに前記隙間に向かって突出し、かつ前記第一突出部に重なり合って接続された第二突出部を備えた第二連結プレートと、を含んで構成されており、
前記第一突出部と前記第二突出部のうち少なくとも一方の突出部は、当該少なくとも一方の突出部における突出側縁部を含む範囲に設けられるとともに上下方向に沿って突出する補強部を有する建物ユニットの連結構造であって、
前記第一突出部と前記第二突出部のうち少なくとも一方の突出部が、前記隙間に向かって突出する突出部本体と、この突出部本体に積層する積層板部と、を備えており、
前記第一突出部と前記第二突出部のうち、一方の突出部が前記積層板部を備え、他方の突出部が前記積層板部を備えない場合に、前記他方の突出部は、前記一方の突出部における前記突出部本体が収まる段部を有することを特徴とする建物ユニットの連結構造。 - 請求項1に記載の建物ユニットの連結構造において、
前記補強部は、前記第一突出部と前記第二突出部のうち少なくとも一方の突出部の縁部が折曲形成された部位であることを特徴とする建物ユニットの連結構造。 - 請求項1または2に記載の建物ユニットの連結構造において、
前記第一突出部は斜め下向きに折曲形成され、前記第二突出部は斜め上向きに折曲形成されていることを特徴とする建物ユニットの連結構造。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物ユニットの連結構造において、
前記第一建物ユニットの上と前記第二建物ユニットの上のそれぞれには上部構造体が設けられており、
前記第一建物ユニットと前記上部構造体との間に挟み込まれるようにして前記第一連結プレートが設けられ、
前記第二建物ユニットと前記上部構造体との間に挟み込まれるようにして前記第二連結プレートが設けられていることを特徴とする建物ユニットの連結構造。 - 請求項4に記載の建物ユニットの連結構造において、
前記上部構造体は、他の建物ユニット、又は、複数本の小屋梁によって矩形枠状に形成された小屋パネルであることを特徴とする建物ユニットの連結構造。
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