JP6460321B2 - マルチコア光ファイバ及びマルチコア光ファイバケーブル - Google Patents

マルチコア光ファイバ及びマルチコア光ファイバケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP6460321B2
JP6460321B2 JP2014521383A JP2014521383A JP6460321B2 JP 6460321 B2 JP6460321 B2 JP 6460321B2 JP 2014521383 A JP2014521383 A JP 2014521383A JP 2014521383 A JP2014521383 A JP 2014521383A JP 6460321 B2 JP6460321 B2 JP 6460321B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
core
core optical
cross
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014521383A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014163084A1 (ja
Inventor
塚本 好宏
好宏 塚本
武史 北山
武史 北山
英樹 木原
英樹 木原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Publication of JPWO2014163084A1 publication Critical patent/JPWO2014163084A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6460321B2 publication Critical patent/JP6460321B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02042Multicore optical fibres
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/045Light guides
    • G02B1/046Light guides characterised by the core material
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/045Light guides
    • G02B1/048Light guides characterised by the cladding material

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Description

本発明は、高速光信号伝送用媒体としてLAN(ローカルエリアネットワーク)やFA(ファクトリーオートメーション)、OA(オフィスオートメーション)等で使用されるマルチコア光ファイバケーブルに関する。
近年、安価、軽量、大口径であり、端面加工や取り扱いが容易である等の長所を有するプラスチック光ファイバが開発され、ライティング用途やセンサー用途、あるいはFA、OA、LAN等の屋内配線、自動車内LAN等の移動体内配線等の短・中距離通信用途の分野で実用化されている。
従来実用化されている単芯のプラスチック光ファイバの場合には、小さな曲げ半径で曲げると曲げ損失が大きいという問題を有している。この曲げ損失を低減することを目的として多数の芯(コア)が鞘(クラッド)によって個別に仕切られる構造のマルチコアプラスチック光ファイバが提案されている。また、適用環境を拡大するため、優れた耐熱性を有するマルチコアプラスチック光ファイバの開発が望まれている。
特開平11−95048(特許文献1)には、PMMA系樹脂で複数のコアを形成し、特定の組成からなるビニリデンフロライド−テトラフロロエチレン−ヘキサフロロプロペン共重合体を用いてクラッドを構成し、ビニリデンフロライド系樹脂で保護被覆することにより、優れた耐熱性を示すマルチコアプラスチック光ファイバケーブルが提案されている。
特開平9−33737(特許文献2)にはマルチコアプラスチック光ファイバのコアとクラッドの屈折率差およびコアとクラッドの断面積の比を特定の範囲にすることで曲げ損失を低減することができることが開示されている。
WO95/32442(特許文献3)にはマルチコアプラスチック光ファイバのコアとクラッドの屈折率差を特定の範囲にすることで広い伝送帯域で伝送損失が小さく、曲げ損失を低減することができることが開示されている。
WO98/35247(特許文献4)ではマルチコアプラスチック光ファイバにおいて屈折率の異なる2層のクラッドを有する構造とすることで曲げ損失を低減し受光量を大きくする技術が開示されている。
特開平11−160553(特許文献5)でマルチコアプラスチック光ファイバにおいてはコアの断面積を特定のものとし、中心部のコア形状を六角形構造とすることで曲げ損失を低減し受光量を大きくする技術が開示されている。
また、プラスチック光ファイバを高い耐熱特性が要求される自動車内LANまたは航空機内LAN等の移動体内配線として使用するため、様々な材料でプラスチック光ファイバの外側を被覆して耐熱性を付与することが提案されている。
特開2006−215178(特許文献6)にはプラスチック光ファイバの外側にポリプロピレン系樹脂を主成分とする樹脂を被覆することにより耐熱性を向上させる技術が開示されている。
特開2005−266742(特許文献7)にはプラスチック光ファイバの外側に水架橋ポリエチレンを被覆することにより耐熱性を向上させる技術が開示されている。
特開平11−95048号公報 特開平9−33737号公報 WO95/32442号パンフレット WO98/35247号パンフレット 特開平11−160553号公報 特開2006−215178号公報 特開2005−266742号公報
上記特許文献1〜4では、コアの各形状を円形に近い構造に保とうとする為に、ファイバ断面に占めるコア占有率を上げることができず、単芯のプラスチック光ファイバに比べて十分な受光量が確保できない。特に外周部のクラッド部や海部の存在が多いため、広開口数の光源を用いたときの受光量の損失が大きい。
この点に関し、特許文献5ではコア形状を多角形とすることで実質的なコア断面積を向上させているが、各々のコアの断面積が小さいため、コアの単独の受光量は減少し、光ファイバ全体としての十分な受光量が確保できない。
そこで、本発明の第1の目的は、マルチコアプラスチック光ファイバの特徴である曲げ損失を低減するという特性を維持しつつ、マルチコアにすることによる受光量の損失を低減し、単芯のプラスチック光ファイバと同等の受光量を得ることである。
また、上記特許文献6および7はいずれも単芯のプラスチック光ファイバについてのものであり、マルチコアプラスチック光ファイバについても同様の効果が得られるかどうかは不明である。そこで本発明の第2の目的は、高い耐熱特性を有するマルチコア光ファイバケーブルを提供することである。
すなわち本発明は、以下の通りである。
[1]複数のコアと、各コアの周りに形成された海部とを有する、マルチコア光ファイバであって、
少なくとも以下の条件1又は条件2を満たす、マルチコア光ファイバ。
(条件1)マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率が、80〜95%である。
(条件2)マルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率が、82〜93%である。
[2]条件1及び条件2のいずれの条件も満たす、前記[1]に記載のマルチコア光ファイバ。
[3]コアの材料が、ポリメチルメタクリレート又はメチルメタクリレートとメチルメタクリレート以外の1種以上の単量体との共重合体である、前記[1]又は[2]に記載のマルチコア光ファイバ。
[4]海部の材料が、少なくともフッ化ビニリデン単位を含み、示差走査熱量測定における結晶融解熱が70mJ/mg以下であるフッ素系樹脂である、前記[1]〜[3]のいずれか1項に記載のマルチコア光ファイバ。
[5]コアの外周に、少なくとも1層のクラッドを有する、前記[1]〜[4]のいずれか1項に記載のマルチコア光ファイバ。
[6]クラッドの材料が、少なくともフッ素化メタクリレート単位を含む、前記[5]に記載のマルチコア光ファイバ。
[7]コアの材料82〜93質量%及び海部の材料7〜18質量%を溶融紡糸する、前記[1]に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
[8]コアの材料82〜93質量%、クラッドの材料0.1〜8質量%及び海部の材料6.9〜17.9質量%を溶融紡糸する、前記[1]に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
[9]ノズル孔が六方配列で配置されたノズルを用いて溶融紡糸する、前記[7]又は[8]に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
[10]前記[1]〜[6]のいずれか1項に記載のマルチコア光ファイバの外周に、被覆層を有する、マルチコア光ファイバケーブル。
[11]前記[1]〜[6]のいずれか1項に記載のマルチコア光ファイバを含む、光通信システム。
[12]前記[1]〜[6]のいずれか1項に記載のマルチコア光ファイバを含む、光ファイバセンサ。
[13]前記[1]〜[6]のいずれか1項に記載のマルチコア光ファイバを含む、光ファイバライト。
本発明によれば、曲げ損失を低減すると同時に単芯のプラスチック光ファイバと同等の受光量を得ることができるマルチコア光ファイバを提供することができる。また本発明によれば高い耐熱特性を有するマルチコア光ファイバケーブルを提供することができる。
ノズル断面形状と得られるファイバ断面の違い マルチコア光ファイバの断面の外側領域 コア、クラッド及び海部を有するマルチコア光ファイバの断面図 コア及び海部を有するマルチコア光ファイバの断面図 実施例1のマルチコア光ファイバの断面図 実施例3のマルチコア光ファイバの断面図
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(1)本発明の光ファイバの構造
本発明のマルチコア光ファイバは複数のコア、好ましくは7本以上のコアと、各コアの周りに形成された海部とを有する構造をなし、実質的に円形断面を有する。さらに好ましくは19本以上のコアを有する。特に好ましくは19本のコアを有する。
本発明のマルチコア光ファイバにおいて、海部は各コア部の周りを構成する。またコアと海部の間には一層以上のクラッドが存在していても良い。
例えば、図3に示すようなコア、クラッド及び海部を有するマルチコア光ファイバであってもよく、図4に示すようなコア及び海部を有するマルチコア光ファイバであってもよい。
本発明のマルチコア光ファイバは、少なくとも以下の条件1又は条件2を満たす。
(条件1)マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率が、80〜95%である。
(条件2)マルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率が、82〜93%である。
ここでマルチコア光ファイバの断面の「外側領域」とは、光ファイバの断面において、実質的に円形断面を有するファイバ径の円中心から60%にあたる長さの径を持つ同心円を描いた場合にその同心円の外側とファイバの外周に挟まれる領域をいう(図2参照)。なお、本明細書において光ファイバの断面およびコアの断面とは、ファイバの長さ方向に対して垂直な断面をいう。マルチコア光ファイバの外側領域における「コアの総断面積の占有率」とはマルチコア光ファイバの断面の外側領域の総面積に対する、マルチコア光ファイバの断面の外側領域に含まれるコア部の総断面積の占める割合をいう。マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率は好ましくは81〜90%である。マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率を80%以上とすることにより、開口数の大きい光源を用いた場合においても、単芯の光ファイバと同等の高い受光量を得ることができる。また、マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率は、配列される各コアを細径化し充填率を高めることでさらに高めることができるが、細径化されたコアの単独の受光量は減少する。光ファイバ全体としての受光量を確保するためには、マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率を95%以下とすることが必要である。
また、マルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率とは、マルチコア光ファイバの総断面積に対するマルチコア光ファイバの断面に含まれるコア部の総断面積が占める割合をいう。マルチコア光ファイバにおけるコアの占有率は好ましくは84〜88%である。コア部の総断面積が82〜93%を占めることにより、十分な受光量を得ることができる。マルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率を82%以上とすることにより、開口数の大きい光源を用いた場合においても、単芯の光ファイバと同等の高い受光量を得ることができる。また、マルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率は、配列される各コアを細径化し充填率を高めることでさらに高めることができるが、細径化されたコアの単独の受光量は減少する。光ファイバ全体としての受光量を確保するためには、マルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率を93%以下とすることが必要である。
本発明のマルチコア光ファイバにおいて最外周に配置されたコアの形状は、好ましくは少なくとも異なる2種類以上の形状を有する。形状は特に限定されず、どのような形状を取ることもできる。形状は多角形であってよく、各辺は直線でも曲率を有していても特に問題はない。好ましくは四角形乃至五角形様の楕円形状である。
(2)コア
本発明のマルチコア光ファイバにおいて、コアの材質としては限定されず、例えば、ガラスであってもよいし、プラスチックであってもよい。コア部としてプラスチックを使用すると、光ファイバを製造する際の加工性や、機械特性が優れているので好ましい。本明細書においては、どちらの光ファイバを使用することもできるが、代表してプラスチック光ファイバ(POF)について述べる。
本発明において、コアを構成する材料としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)またはメチルメタクリレート(MMA)とメチルメタクリレート以外の1種以上の単量体との共重合体が好ましい。共重合体としては1種類以上のビニル系単量体とメチルメタクリレート単量体との共重合体(以下、これらをPMMA系樹脂という。)がさらに好ましく用いられる。なかでも透明性と機械的強度のバランスに優れたPMMAを用いることが特に好ましい。コアが後者の共重合体からなる場合には、透明性を十分に確保する点から、MMA単位の含有量は50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上が最も好ましい。MMA単位の共重合成分としては、メタクリル酸エステル単位、アクリル酸エステル単位等の、プラスチック光ファイバ(POF)用コア材としてこれまでに提案されている単量体単位を適宜選択する事ができる。
(3)海部
本発明のマルチコア光ファイバにおいて、各コア部の周りを形成する海部の材料は、少なくともフッ化ビニリデン(VdF)単位を含むことが好ましく(このような材料を以下「含フッ化ビニリデン樹脂」という)、フッ化ビニリデン及びテトラフルオロエチレン(TFE)の単位を含む含フッ化ビニリデン樹脂からなることがさらに好ましい。フッ化ビニリデン(VdF)単位と共にTFE単位を含む含フッ化ビニリデン樹脂は、耐薬品性、耐衝撃性に優れるとともに、低屈折率で耐熱性に優れている点で好ましい。
このような含フッ化ビニリデン樹脂としては、例えば、VdF単位とTFE単位との共重合体、VdF単位とTFE単位とHFP(ヘキサフルオロプロピレン)単位との共重合体、VdF単位とHFP単位との共重合体、VdF単位とTFE単位とHFP単位とパーフルオロ(フルオロ)アルキルビニルエーテル単位との共重合体、VdF単位とTFE単位とパーフルオロ(フルオロ)アルキルビニルエーテル単位との共重合体、VdF単位とTFE単位とヘキサフルオロアセトン単位との共重合体等が挙げられるが、これに限定されるものではない。含フッ化ビニリデン樹脂としては、特にVdF単位およびHFP単位を用いることが、透明性が高く、かつPOFの溶融紡糸時の安定性に優れた樹脂を得ることができることから好ましい。
より具体的には、
VdF単位60〜90質量%とTFE単位10〜40質量%からなる2元共重合体、
VdF単位10〜60質量%と、TFE単位20〜70質量%と、HFP単位5〜35質量%とからなる3元共重合体、
VdF単位5〜25質量%と、TFE単位50〜80質量%と、パーフルオロ(フルオロ)アルキルビニルエーテル単位5〜25質量%からなる3元共重合体、
エチレン単位5〜60質量%と、TFE単位25〜70質量%と、HFP単位5〜45質量%とからなる3元共重合体、
VdF単位10〜30質量%と、TFE単位40〜68質量%と、HFP単位21〜40質量%と、パーフルオロ(フルオロ)アルキルビニルエーテル単位1〜15質量%とからなる4元共重合体、
等を挙げることができる。
TFEを含む含フッ化ビニリデン樹脂に上記のパーフルオロ(フルオロ)アルキルビニルエーテル単位(以下、FVE単位という。)を含む場合には、下記一般式(I)
CF2=CF−(OCF2CF(CF3))aO−Rf2 (I)
(式中、Rf2は炭素原子数が1〜8個のアルキル基もしくはフルオロアルキル基又はアルコキシルアルキル基もしくはフルオロアルコキシルアルキル基を示し、aは0〜3の整数である。)
で示される構造単位が挙げられる。
なかでも、FVE単位としては、下記一般式(II)〜(V)
CF2=CFO(CF2n−OCF3 (II)
(式中、nは1〜3の整数)
CF2=CF(OCF2CF(CF3))nO(CF2mCF3 (III)
(式中、nは0〜3の整数、mは0〜3の整数)
CF2=CFO(CH2n(CF2mCF3 (IV)
(式中、nは1〜3の整数、mは0〜3の整数)
CF2=CFO(CH2nCH3 (V)
(式中、nは0〜3の整数)
の何れかで表わされる単位であることが好ましい。
上記のFVE単位としては、特にCF2=CFOCF3、CF2=CFOCF2CF3、CF2=CFOCF2CF2CF3、CF2=CFOCH2CF3、CF2=CFOCH2CF2CF3、CF2=CFOCH2CF2CF2CF3、CF2=CFOCH3、CF2=CFOCH2CH3及びCF2=CFOCH2CH2CH3からなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物の単位を用いることが、原料が低コストである点から好ましい。
しかし、上記のようなTFE単位を含む含フッ化ビニリデン樹脂の結晶性が高い場合は透明性が低下する傾向にあるため、結晶融解熱が70mJ/mg以下であるものを用いることが好ましい。
含フッ化ビニリデン樹脂の結晶性は、示差走査熱量測定(DSC)で測定した結晶融解熱を指標として表すことができる。結晶融解熱は、含フッ化ビニリデン樹脂のTFE単位およびVdF単位に由来する結晶成分の熱融解に起因して発生する熱量であって、値が大きい程樹脂の結晶性が高くなる傾向がある。
特にこの結晶融解熱が70mJ/mgより大きいと著しく白濁する傾向があり、POFケーブルの初期の伝送損失および高温環境下に長期間放置された場合の伝送損失の増加が著しくなる傾向がある。
結晶融解熱が70mJ/mgより小さければ、含フッ化ビニリデン樹脂は比較的低い結晶性を有し、長時間高温環境下に置かれてもPOFケーブルの伝送損失の増加を抑えることができる。より好ましくは50mJ/mg以下であり、20mJ/mg以下であればさらに好ましい。
(4)クラッド
本発明のマルチコア光ファイバにおいて、クラッドを形成する樹脂としては、フッ素化メタクリレート系重合体、フッ化ビニリデン系重合体等のPOF用クラッド材として使用されている公知の材料を適宜選択することができるが、本発明のPOFケーブルにおいては、屈折率の調整が容易である、透明性および耐熱性が高い、屈曲性及び加工性に優れているといった特徴を有する点から少なくともフッ素化メタクリレート単位を含むフッ素化メタクリレート系重合体を用いることが好ましい。
上記のフッ素化メタクリレート系重合体としては、より具体的には下記一般式(VI)
CH2=CX−COO(CH2m(CF2nY (VI)
(式中、Xは水素原子またはメチル基、Yは水素原子またはフッ素原子を示し、mは1又は2、nは1〜12の整数を示す。)
で表されるフルオロアルキル(メタ)アクリレートの単位(A)15〜90質量%と、他の共重合可能な単量体の単位(B)10〜85質量%からなり、屈折率が1.39〜1.475の範囲にある共重合体を挙げることができる。
また、クラッドのフッ素化メタクリレート系重合体として、下記一般式(VII)、
CH2=C(CH3)COO−(CH2m(CF2nCF3 (VII)
(式中、mは1又は2、nは5〜12の整数を示す。)
で表わされる長鎖フルオロアルキルメタクリレートの単位(C)0〜50質量%と、下記一般式(VIII)
CH2=C(CH3)COO−CH2(CF2mX (VIII)
(式中、Xは水素原子またはフッ素原子、mは1〜4の整数を示す。)
で表わされる短鎖フルオロアルキルメタクリレートの単位(D)0〜50質量%と、他の共重合可能な単量体の単位(E)50〜80質量%からなり(単位(C)と(D)の少なくともいずれか一方を含む)、屈折率が1.45〜1.48の範囲にあるフッ素化メタクリレート系重合体を挙げることができ、この重合体を用いる場合は、POFケーブルの伝送帯域をより広くすることができる。
また、上記フッ素化メタクリレート系共重合体として、上記長鎖フルオロアルキルメタクリレート単位(C)0〜80質量%と、上記短鎖フルオロアルキルメタクリレート単位(D)10〜90質量%と、他の共重合可能な単量体単位(E)10〜50質量%とからなり、屈折率が1.39〜1.435の範囲にある共重合体を挙げることができ、この重合体を用いる場合は、POFケーブル屈曲時の曲げ光量損失をより低減することができる。
但し、クラッドの屈折率が高すぎると、伝送帯域を広げることができる一方で海部による曲げ光量損失の抑制効果が不十分になる傾向があるため、クラッドは上記の組成範囲内でPOFケーブルが使用される環境に応じて必要とされる伝送帯域と曲げ光量損失が得られるように適宜設計することが望ましい。
上記の他の共重合可能な単量体の単位(E)としては特に限定されないが、透明性の向上には(メタ)アクリル酸メチル単位を、機械特性の向上には(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単位を、耐熱性の向上には(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ボルニル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸アダマンチル等の(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステルの単位、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル等の(メタ)アクリル酸芳香族エステルの単位、(メタ)アクリル酸ヘキサフルオロネオペンチルの単位、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド等のN−置換マレイミドの単位、α−メチレン−γ−ブチロラクトン、α−メチレン−γ−メチル−γ−ブチロラクトン、α−メチレン−γ、γ−ジメチル−γ−ブチロラクトン、α−メチレン−γ−エチル−γ−ブチロラクトン、α−メチレン−γ−シクロヘキシル−γ−ブチロラクトン等のγ−ブチロラクトン系化合物の単位を用いることができる。
これらのなかでも透明性および100〜105℃付近での長期耐熱性、機械的強度に優れたPOFケーブルが得られる点から、他の共重合可能な単量体(E)として(メタ)アクリル酸メチルの単位を用いることが特に好ましい。
また、100℃付近での耐熱性を満足するためには、通常クラッドのTgは100℃前後あるいはそれ以上であることが好ましいが、本発明のPOFケーブルにおいては、クラッドにTgが70〜90℃程度の公知のフッ素化メタクリレート系重合体を用いた場合であっても100〜105℃での長期耐熱性を満足することができる。
このTgが70〜90℃程度の公知のフッ素化メタクリレート系重合体はクラッドに限定されず、クラッドが2層以上からなる場合には最外層を除いた他の層にも適用することができる。Tgが70℃〜90℃のフッ素化メタクリレート系重合体は、Tgが100℃前後あるいはそれ以上のフッ素化メタクリレート系重合体と比較すると柔軟性に富み、割れにくい特徴を有しているため、クラッドに用いた場合、特に曲げ特性に優れたPOFケーブルを得ることができる。
(5)被覆層1
本発明のPOFケーブルの被覆層を形成する被覆材には、耐熱性、耐屈曲性、耐化学薬品性、加工性に優れるとともに、適度な融点を有しており、POFケーブルの光伝送特性を低下させることなく容易にPOFを被覆することができる樹脂を用いることが好ましい。
このような樹脂として、少なくとも被覆層の最内層には、ASTM D−648に準じて測定した熱変形温度(荷重4.6kgf(45.1N))が90℃以上で、ポリプロピレン系樹脂を主成分とする樹脂成分(F)にゴム成分を適当量配合したオレフィン系熱可塑性エラストマー(X)を用いる。
樹脂成分(F)としては、POFケーブルの耐熱性を向上できる点からポリプロピレン系樹脂を主成分とする樹脂を用いる。具体的には、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体、ポリプロピレンとポリエチレンのブレンド組成物から選ばれた少なくとも1種を挙げることができる。特に、ポリプロピレン(G)とポリエチレン(H)のブレンド組成物は、各重合体(G、H)の配合比を適宜選ぶことにより、POFケーブルの耐熱性を容易に調整できる点から好ましい。また、ポリプロピレン系樹脂を主成分とする樹脂であれば、POFに被覆層を形成する時の温度を230℃より低く設定でき、被覆工程時に発生するPOFの光学性能の低下も抑えることができる。なお、ポリプロピレンとはアイソタクチックまたはシンジオタクチックなポリプロピレンを示し、ポリエチレンとは低密度、中密度または高密度なポリエチレンを示す。
上述したポリプロピレン(G)とポリエチレン(H)のブレンド組成物において、ポリプロピレン(G)とポリエチレン(H)の割合は、POFケーブルが使用される要求温度に従って適宜選べば良いが、POFケーブルが100℃以上で長期間使用される場合には、樹脂成分はポリプロピレン(G)30〜100質量部とポリエチレン(H)0〜70質量部の混合物からなることが好ましく、POFケーブルが125℃以上で長期間使用される場合には、ポリエチレン(G)0〜50質量部、ポリプロピレン(H)50〜100質量部の混合物からなることが好ましい。ポリエチレン(G)が多すぎると、POFケーブルが100℃以上で熱変形しやすくなる等、耐熱性が低下する傾向がある。
一方、ゴム成分としては、エチレンおよび/またはプロピレンの単位と非共役ジエンの単位を主成分として有する共重合体(J)、この共重合体(J)に水素添加してなる共重合体(K)から選ばれた少なくとも1種の重合体が好ましい。共重合体(J)としては、エチレンおよび/またはプロピレンの単位を主成分として有する重合体ブロック(L)と非共役ジエン化合物の単位を主成分として有する重合体ブロック(M)とからなるブロック共重合体(N)が挙げられ、共重合体(K)としてはこのブロック共重合体(N)に水素添加してなるブロック共重合体(O)が挙げられる。なお、非共役ジエンモノマーとしては、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、ジクロロペンタジエン等を挙げることができるが、特にこれらに限定されるものではない。特に、エチレン−プロピレン−非共役ジエンモノマーの三元共重合体は、上述したゴム成分としての機能を発現してPOFケーブルに適度な柔軟性を持たせることができるだけではなく、上記樹脂成分のポリエチレン(G)とポリプロピレン(H)の相溶性を向上する効果も合わせ持つという利点がある。
また、上述した共重合体(J)又は(N)の水素添加とは、共重合体(J)又は(N)は主鎖に不飽和結合(炭素・炭素二重結合)を含み耐熱性、耐候性などの化学的安定性が劣るため、その不飽和結合部分を水素化することによって、安定な飽和結合へと変化させることを意味する。水素化反応により、ポリマーの主鎖中に含まれる残存二重結合の量が少なくなるほど、つまり水素化率が高くなるほど、被覆層の耐熱性、耐化学薬品性、耐候性などが向上する傾向がある。
このオレフィン系熱可塑性エラストマー(X)は、室温においては、エントロピー弾性を有するゴム成分である軟質ブロックが、POFケーブルを柔軟にする効果を有することに加え、低温時には加硫ゴムと同様の挙動をとり、樹脂成分である硬質ブロックがその塑性変形を防止する効果を有し、また高温下では、その樹脂成分がその結晶融点までは軟化しないため、十分な耐熱性を有し、かつ柔軟で、優れた加工性を備えている。また、このエラストマー(X)は熱可塑性であるため、ポリエチレン、ポリプロピレン同様の加工が可能であり、POFへ被覆後、煩雑な後架橋処理も必要とせず、オレフィン系ポリマーであることから官能基やPOF中へ移行する低分子化合物を含まないため、POFケーブルの耐湿熱特性も良好である。
オレフィン系熱可塑性エラストマー(X)の耐熱性や柔軟性は、樹脂成分とゴム成分を混合する割合によって調整することが可能である。例えば自動車用途等で要求されている100℃以上、さらには125℃以上の耐熱性を要求される用途で利用するには、樹脂成分(ポリプロピレン系樹脂を主成分とする樹脂成分(F))100質量部に対して、ゴム成分(例えばブロック共重合体(N及び/又はO))を5〜40質量部配合した樹脂組成物からなることが好ましく、10〜30質量部配合した樹脂組成物からなることがより好ましい。ゴム成分が多すぎると、POFケーブルの耐熱性やPOFに被覆層を形成する時の成形安定性が低下する傾向があり、少なすぎると、柔軟なPOFケーブルを得ることができない。
さらに、オレフィン系熱可塑性エラストマー(X)において、前記共重合体(J)又は(N)を、架橋(加硫)することによって耐熱性を向上することが可能である。具体的には、前記共重合体(J)又は(N)に、加硫剤(架橋剤)としての硫黄化合物、架橋開始剤としての有機過酸化物、さらに場合によっては充填剤や加硫促進剤、加硫促進助剤を添加して架橋処理(加硫)を行う。加硫剤(架橋剤)、架橋開始剤、加硫促進剤、加硫促進助剤の組み合わせた系を加硫系というが、使用される加硫系は、ポリマーの構造、性質、製品に要求される性能、製品の製造方法などに従って加硫促進剤の種類、量の選定を行えば良い。なお、加硫温度は有機過酸化物の分解温度以上である必要がある。
架橋剤としての硫黄の種類としては、硫黄華、脱酸硫黄、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄などがあるが、特に粉末硫黄が最も多く使われている。有機過酸化物の選定は、加硫方法や架橋助剤の種類によって選択する必要がある。有機過酸化物の種類としては、例えば、ベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,1′−ジ−t−ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチレンシクロヘキサン、1,3−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−ジイソプロピルベンゼン等がある。充填剤の種類としては、例えば、硫酸バリウム、酸化亜鉛、炭酸塩類、金属粉末、高比重金属粉末等がある。加硫促進剤の種類としては、例えば、スルフェンアミド系化合物、チウラム系化合物、ジチオカルバミン酸塩類、ブチルキサントゲン酸亜鉛、チオ尿素系化合物、チアゾール系化合物、アルデヒドアンモニア系化合物、グアニジン系化合物、加硫促進助剤の種類としては、例えば、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛等がある。
市販品として入手可能なオレフィン系熱可塑性エラストマー(X)としては、例えば三井化学社製のミラストマー(商品名)、三菱化学社製のサーモラン(商品名)、住友化学工業社製の住友TPE(商品名)等がある。例えば自動車用途等で要求されている100℃以上、さらには125℃以上の耐熱性を満足することが可能な樹脂を挙げると、三井化学社製の商品名:ミラストマー5030B、6030B、7030B、8030B、9020B、9070B、M2400B、M4400B、M2600B、M3800B、M4800B、三菱化学社製の商品名:サーモラン3555B、3655B、3705B、3755B、3855B、3981B、3707B、Z102B、5800B、215B、Z101N、5850N、TT744N、住友化学工業社製の商品名:住友TPE3000、4000、5000、8000、9000シリーズ等がある。
また上述したように、オレフィン系熱可塑性エラストマー(X)は、ASTM D−648に準じて測定した熱変形温度(荷重4.6kgf(45.1N))が90℃以上であることが必要であるが、例えば自動車用途で要求されるような高い耐熱性を満足するには、この熱変形温度が100℃以上であることがより好まく、110℃以上であることがさらに好ましい。熱変形温度が低すぎると、POFケーブルが100〜105℃付近で用いられた時に、被覆層が著しく変形して、POFの光学性能が低下する傾向がある。
また、上記オレフィン系熱可塑性エラストマー(X)のメルトフローインデックスは5〜50の範囲にあることが好ましい。メルトフローインデックスが低すぎると、POF部に被覆層を被覆する際、配向ひずみが大きくなる傾向があり、この配向ひずみを抑えるために加工温度を上げると、POFの熱劣化を生じる傾向がある。また、メルトフローインデックスが高すぎると、被覆層の強度が極めて弱いものとなり、使用上不都合を生じるおそれがある。
オレフィン系熱可塑性エラストマー(X)には、必要に応じて酸化防止剤、POFへの外光の入射を防止するための黒色無機顔料等(例えばカーボンブラック等)の遮光剤、タルク、ガラス繊維、芳香族ポリアミド、炭素繊維等の無機物あるいは有機物のフィラー等を含有させてもよい。
また、耐久性、耐環境特性などをさらに良好なものとするために、被覆材において、上記被覆層(一次被覆層)の外周に、熱可塑性樹脂からなる二次被覆層を形成しても良い。
二次被覆層の材料としては、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体を例示することができる。これらはPOFケーブルの使用環境に応じて、1種単独で、又は2種以上を適宜選択し混合したものを用いることができる。特に自動車内配線用などでは、二次被覆層として、耐油性、耐熱性等に優れた材料を用いることが好ましい。具体的には、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6−12等の単独重合体や、これら重合体の単量体単位の組合せからなるナイロン共重合体、これら重合体に柔軟なセグメントを導入したナイロン系エラストマー、このエラストマーを主成分とするポリアミド系樹脂が好ましい。また、これらの中でも、成形性が良好で、POFケーブルに熱的及び機械的ダメージを与えにくいことから、ナイロン系エラストマー、又はナイロン系エラストマーと他のポリアミド系樹脂との混合物が好ましい。
(6)被覆層2
また本発明のPOFケーブルの被覆層を形成する被覆材には、水架橋ポリオレフィン樹脂を用いることもできる。水架橋ポリオレフィン系樹脂は、耐屈曲性、耐溶剤性、加工性に優れるとともに適度な融点を有しており、POFケーブルの光伝送特性を低下させることなく容易にPOF素線を被覆することができる。
特にPOFケーブルが自動車エンジンルーム内で用いられる場合には、長期耐熱性だけではなく耐油性、耐ガソリン性等も向上する傾向がある点から、密度が0.935g/cm3以上の水架橋ポリエチレン樹脂を用いることが好ましい。
また、上記水架橋ポリオレフィン樹脂には、必要に応じて酸化防止剤、あるいはPOFへの外光の入射を防止するためのカーボンブラック等の黒色無機顔料等の添加剤、タルク、ガラス繊維、芳香族ポリアミド、炭素繊維等の充填材等を含有させてもよい。
水架橋ポリオレフィン樹脂は、例えば、ベースポリマーとなるポリオレフィン樹脂に、アルコキシシラン基等のような架橋性官能基を有する化合物を混練し、グラフト重合或いは共重合する(シリル変性)等により水架橋ポリオレフィン前駆体樹脂を生成させ、これをシラノール縮合触媒の存在下で水分等と反応させ、−Si−O−Si−結合を生成させることにより得ることができる。
水架橋ポリオレフィン樹脂のベースポリマーとしては、低密度、中密度または高密度ポリエチレン樹脂、アイソタクチックまたはシンジオタクチックポリプロピレン樹脂、これらの共重合体、ブロック共重合体、ブレンド物等が挙げられる。
本発明のPOFケーブルにおいては、海部最外層として、HFP単位およびFVE単位を含有する含フッ素オレフィン系樹脂を用い、その外周に上述の水架橋ポリオレフィン樹脂からなる被覆層を形成することによりPOFと被覆層の密着性をより向上させることができる。このようにPOFと被覆層との密着性を高めることによって、POFケーブル末端にプラグ等を固定するための端末処理を行う場合に被覆層の上からプラグ等を締め付けて固定できるため端末処理を簡略化できると同時に、POFケーブルに振動が加わった際にPOFが損傷、破断することを防止することができる。
また、POFと被覆層との密着性をより高めることにより、被覆層に対してのPOFの突き出しや引っ込みなど(ピストニング)の寸法変化の発生を十分に防止することができる。
(7)本発明のマルチコア光ファイバの製造
本発明のマルチコア光ファイバの製造に際しては、公知の方法を用いることが可能であるが、特に溶融複合紡糸設備により、溶融紡糸する製造方法が好ましい。コアを形成する成分、必要に応じてクラッドを形成する成分、海部を形成する成分を用意し、コアの数に相当するノズル孔を例えば六方配列で配置、すなわち三角形格子の格子点に各ノズル孔の中心がくるように、且つ最も外側に配置されたノズル孔の中心を結んだ線が正六角形となるように配置した紡糸ノズル(図1、六方配列のノズル断面形状参照)又は同心円配列で配置した紡糸ノズル(図1、同心円配列のノズル断面形状参照)にコアを形成する成分及びクラッドを形成する成分と海部を形成する成分を供給して複数本のコア−クラッド−海構造を形成し、このコア(−クラッド)−海構造の形成と同時に或いはその後に複数本のコア(−クラッド)−海構造体を一体化し、必要に応じて保護層を被覆し、延伸することにより本発明の光ファイバを製造することができる。
紡糸ノズルは、マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率を上げることができることから、六方配列で配置した紡糸ノズルが好ましい。
本発明において、コアの材料82〜93質量%及び海部の材料〜18質量%を溶融紡糸することが好ましく、コアの材料82〜93質量%、クラッドの材料0.1〜8質量%及び海部の材料6.9〜17.9質量%を溶融紡糸することがさらに好ましい。
複数本のコア(−クラッド)−海構造体の一体化時に口金を用いて互いのコア(−クラッド)−海構造体を密着させ隙間を埋めるようにして六角形状の芯部を形成させる。この一体化時の口金には、形状が円筒状や終端面が円形であるロート状のものが好ましく用いられる。
延伸は、光ファイバ成形後に行うが、延伸倍率は1.2〜4倍の範囲で必要な光学特性と機械的特性を満足する範囲で適宜調整が可能である。延伸時における光ファイバの加熱・冷却を目的として、熱風を用いる方法の他、遠赤外線を用いた輻射熱による加熱、温水等液体を用いることによる加熱等いずれの方法を用いても良い。
また、本発明のPOFケーブルを得るには、POFのケーブル化方法として一般的に使用されている被覆層の形成方法によってPOF外周に被覆層を被覆すればよいが、本発明の効果を十分に発現するにはクロスヘッドダイを用いて水架橋ポリオレフィン前駆体樹脂を形成する方法が好ましい。
被覆層に用いられる水架橋ポリオレフィン前駆体樹脂のメルトフローインデックスは5〜20の範囲にあることが好ましい。メルトフローインデックスが5未満の場合は、POFに被覆層を被覆する際、配向ひずみが大きくなる傾向があり、配向ひずみを抑えるために加工温度を上げると、POF素線の熱劣化を生じる傾向がある。また、メルトフローインデックスが20より高い場合には、被覆層の強度が低下する傾向にある。
上記の方法でPOFに水架橋ポリオレフィン前駆体樹脂を被覆したのち、水分によって前駆体樹脂の架橋処理を行う。このような架橋処理を短時間で効率よく実施するためには、熱水蒸気中や温水中にPOFケーブルを曝す方法をとることが好ましい。
特に、温水中であれば、熱水蒸気中に比べて熱効率が非常に優れており、POFが熱劣化の影響を受けない程度の非常に短い時間で架橋処理を行うことができるため、架橋処理後もPOFケーブル初期の光伝送特性が大きく損なわれることがない。また、温水中であれば、紡糸時に延伸されたPOFに十分な緩和処理も同時に施すことができ、POFケーブルの寸法安定性も合わせて向上させることができる。
架橋処理を行う際の温度は、90℃以上であることが好ましく、95℃以上がより好ましい。90℃より低い温度では、十分な水架橋反応を行うために非常に長時間を要する傾向がある。また、オートクレーブ等を用いて加圧条件下とすることによって水の沸点である100℃を超えた温度で架橋処理を実施することもできる。その際にはPOFの延伸配向の低下によってPOFの強度低下を招かないように120℃以下の温度で実施することが好ましい。
温水による架橋処理に要する時間は、温水の温度に応じて設定される。例えば、水温が95〜98℃の場合には、30分以上6時間以下の範囲であることが好ましく、3時間以上4時間以内の範囲であることがより好ましい。処理時間が30分より短い場合には、被覆層の架橋反応やPOFケーブルの緩和が不充分となり、POFケーブルの熱収縮やピストニングの発生等の寸法変化が起こり易くなる傾向がある。また、処理を6時間より長く実施した場合には、POFケーブルの緩和が過剰となるため、POFケーブルの光伝送特性が低下する傾向がある。
(8)他の態様
本発明の他の態様として、本発明のマルチコア光ファイバを含む、光通信システムがあげられる。本発明の光通信システムは光ファイバとして本発明のマルチコア光ファイバを含むこと以外は特に制限なく従来の方法により構築することができる。
本発明の他の態様として、本発明のマルチコア光ファイバを含む、光ファイバセンサがあげられる。本発明の光ファイバセンサは光ファイバとして本発明のマルチコア光ファイバを含むこと以外は特に制限なく従来の方法により製造することができる。
本発明の他の態様として、本発明のマルチコア光ファイバを含む、光ファイバライトである。本発明の光ファイバライトは光ファイバとして本発明のマルチコア光ファイバを含むこと以外は特に制限なく、従来の方法により製造することができる。
以下、実施例により本発明のPOFケーブルを説明する。なお、本発明の実施例における評価結果は、下記の評価方法により実施して得られたものである。
(結晶融解熱(ΔH))
測定には示差走査熱量計(DSC)(セイコーインスツルメンツ社製、DSC−220)を使用した。サンプルを、昇温速度10℃/分で200℃まで昇温し、その状態で5分間保持して溶融させた後、降温速度10℃/分で0℃まで降温させた。この操作を再度繰り返して行い、この時の結晶融解熱を求めた。
(伝送損失)
波長650nmの光を用い、励振NA=0.1の条件で、25−1mのカットバック法により測定した。測定は、POFケーブルの初期状態と、POFケーブルを温度105℃のオーブンに放置して3000時間経過後について実施した。
[実施例1]
コア材としてPMMA(屈折率1.492)、クラッド材として、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート(3FM)/2−(パーフルオロオクチル)エチルメタクリレート(17FM)/MMA/メタクリル酸(MAA)(51/30/18/1(質量%))共重合体(FM1)(屈折率1.417)、海材として、VdF/TFE/HFP(48/43/9(質量%))共重合体(屈折率1.375、結晶融解熱14mJ/mg)を用い、コア材86質量%、クラッド材5質量%、海材9質量%をそれぞれ溶融して、220℃の紡糸ヘッドに供給し、19個のノズル孔を六方配列で配置した紡糸ノズルと、ロート状の口金を組み合わせて紡糸を行い、2倍に延伸して、19個の光伝送コア部を有するマルチコアプラスチック光ファイバを得た。このマルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率は86.6%、マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率は81.6%であった。この光ファイバの外周縁に接するコア部の形状は、四角形乃至五角形様の楕円形状であった。得られたマルチコアプラスチック光ファイバの断面形状概略図を図5に示す。
このマルチコアプラスチック光ファイバの外周に、ポリエチレンを被覆した外径2.2mmの光ファイバケーブルを長さ1mに切断し、一端から波長650nm、開口数(NA)0.1及び0.65の光を入射し、他端での出射光量を測定した結果、このマルチコアプラスチック光ファイバの出射光量は、それぞれ249.2nA(P0.1)、219.4nA(P0.65)、光量比(P0.65/0.1)は0.88であった。
また50m、NA0.3における伝送帯域は213MHzであり、優れた伝送帯域を有するマルチコアプラスチック光ファイバケーブルであった。
詳細な結果を表1に示す。
[実施例2]
クラッド材として、VdF/TFE/HFP(48/43/9(質量%))共重合体(屈折率1.375、結晶融解熱14mJ/mg)を用いた以外は、実施例1と同様にしてマルチコアプラスチック光ファイバを得た。得られたマルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率は87.0%、マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率は85.9%であった。
このマルチコアプラスチック光ファイバの外周に、ポリエチレンを被覆した外径2.2mmの光ファイバケーブルを長さ1mに切断し、実施例1と同様に出射光量を測定した結果、出射光量は、それぞれ250.8nA(P0.1)、218.4nA(P0.65)、光量比(P0.65/0.1)は0.87であり、広開口数、低開口数いずれの光を入射した場合も高い光量保持を維持した。
詳細な結果を表1に示す。
[実施例3]
ノズル孔を同心円配列で配置した紡糸ノズルを使用した以外は実施例1と同様にしてマルチコアプラスチック光ファイバを得た。得られたマルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率は82.0%、マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率は80.3%であった。得られたマルチコアプラスチック光ファイバの断面形状概略図を図6に示す。
このマルチコアプラスチック光ファイバの外周に、ポリエチレンを被覆した外径2.2mmの光ファイバケーブルを長さ1mに切断し、実施例1と同様に出射光量を測定した結果、出射光量は、それぞれ245.3nA(P0.1)、200.3nA(P0.65)、光量比(P0.65/0.1)は0.82であった。
詳細な結果を表1に示す。
[実施例4]
クラッド材及び海材としてVdF/TFE(80/20(モル%))共重合体(屈折率1.402、結晶融解熱60mJ/mg)を使用した以外は実施例1と同様にしてマルチコアプラスチック光ファイバを得た。得られたマルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率は87.8%、マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率は87.6%であった。
このマルチコアプラスチック光ファイバの外周に、ポリエチレンを被覆した外径2.2mmの光ファイバケーブルを長さ1mに切断し、実施例1と同様に出射光量を測定した結果、出射光量は、それぞれ253.1nA(P0.1)、212.5nA(P0.65)、光量比(P0.65/0.1)は0.84であった。
詳細な結果を表1に示す。
[参考例]
コア材、クラッド材、海材を供給する各樹脂供給ポンプの吐出量を調整し、紡糸ノズルに供給するコア材重合体量を2%減、クラッド材重合体供給量40%減、海材重合体供給量を44%増(それぞれ実施例1との比較)に調整した以外は実施例1と同様にしてマルチコアプラスチック光ファイバを得た。得られたマルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率は83.8%、マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率は75.9%であった。
このマルチコアプラスチック光ファイバの外周に、ポリエチレンを被覆した外径2.2mmの光ファイバケーブルを長さ1mに切断し、実施例1と同様に出射光量を測定した結果、出射光量は、それぞれ245.1nA(P0.1)、180.3nA(P0.65)、光量比(P0.65/0.1)は0.74であった。
詳細な結果を表1に示す。
[比較例1]
コア材、クラッド材、海材を供給する各樹脂供給ポンプの吐出量を調整し、紡糸ノズルに供給するコア材重合体量を12%減、クラッド材重合体供給量を40%増、海材重合体供給量を93%増(それぞれ実施例1との比較)に調整した以外は実施例1と同様の方法にてマルチコアプラスチック光ファイバを得た。得られたマルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率は76.0%、マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率は68.8%であった。であった。この光ファイバの外周縁に接するコア部の形状は、四角形乃至五角形様の円形状であり、光ファイバ外周縁に接する面の曲率が大きかった。
このマルチコアプラスチック光ファイバの外周に、ポリエチレンを被覆した外径2.2mmの光ファイバケーブルを長さ1mに切断し、実施例1と同様に出射光量を測定した結果、出射光量は、それぞれ205.5nA(P0.1)、145.1nA(P0.65)、光量比(P0.65/0.1)は0.71であり、開口数の大きな光を入射した際の光の減衰が非常に大きいものであった。
詳細な結果を表1に示す。
[比較例2]
151個のノズル孔を六方配列で配置した紡糸ノズルを用い、コア材、クラッド材、海材を供給する各樹脂供給ポンプの吐出量を調整し、紡糸ノズルに供給するコア材重合体量を13%増、クラッド材重合体供給量79%減、海材重合体供給量76%減(それぞれ実施例1との比較)に調整した以外は実施例1と同様の方法にてマルチコアプラスチック光ファイバを得た。この光ファイバの外周縁に接するコア部の形状は、四角形乃至五角形様の楕円形状であるが、光ファイバ外周縁に接する面の曲率が大きくかった。得られたマルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率は98.5%、マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率は97.6%であった。
このマルチコアプラスチック光ファイバの外周に、ポリエチレンを被覆した外径2.2mmの光ファイバケーブルを長さ1mに切断し、実施例1と同様に出射光量を測定した結果、出射光量は、それぞれ163.3nA(P0.1)、61.3nA(P0.65)、光量比(P0.65/0.1)は0.38であり、開口数の大きな光を入射した際の光の減衰が非常に大きいものであった。
詳細な結果を表1に示す。
[実施例6]
実施例1にて得たマルチコアプラスチック光ファイバの外周にオレフィン系熱可塑性エラストマーとしてポリプロピレン/ポリエチレン/加硫ゴム成分とのアロイ(三井化学製 ミラストマー9070B)を用いた以外は実施例1と同様にしてマルチコアプラスチック光ファイバケーブルを得た。得られたプラスチック光ファイバケーブルの25−1m、650nm、NA0.1における伝送損失は152dB/kmであった。このマルチコアプラスチック光ファイバケーブルを105℃環境下、3000時間の熱処理を実施した後に測定した伝送損失は180dB/kmであり、高い耐熱性を有するケーブルであった。
詳細な結果を表2に示す。
[実施例7]
実施例1にて得たマルチコアプラスチック光ファイバの外周に水架橋ポリエチレン前駆体樹脂(三菱化学製 リンクロンXHM−611N)を用い、被覆後98℃の温水中に3時間浸漬して架橋処理を行った以外は実施例1と同様にしてマルチコアプラスチック光ファイバケーブルを得た。得られたプラスチック光ファイバケーブルの25−1m、650nm、NA0.1における伝送損失は155dB/kmであった。このマルチコアプラスチック光ファイバケーブルを105℃環境下、3000時間の熱処理を実施した後に測定した伝送損失は175dB/kmであり、高い耐熱性を有するケーブルであった。
詳細な結果を表2に示す。
[実施例8、9]
マルチコアプラスチック光ファイバを実施例2のものに変えた以外は実施例6、7と同様にしてマルチコアプラスチック光ファイバケーブルを得た。得られたケーブルの耐熱性、帯域特性はいずれも良好であった。
詳細結果を表2に示す。
Figure 0006460321
Figure 0006460321
1 コア
2 クラッド
3 海部

Claims (12)

  1. 7本または19本のコアと、各コアの周りに形成された海部とを有する、マルチコア光ファイバであって、
    以下の条件1及び条件2
    (条件1)マルチコア光ファイバの断面の外側領域におけるコアの総断面積の占有率が、80〜95%である。
    (条件2)マルチコア光ファイバの断面におけるコアの総断面積の占有率が、82〜93%である。
    を満たし、
    前記マルチコア光ファイバの断面の外側領域は、光ファイバの断面において、実質的に円形断面を有するファイバ径の円中心から60%にあたる長さの径を持つ同心円を描いた場合にその同心円の外側とファイバの外周に挟まれる領域であり、
    前記マルチコア光ファイバの最外周に配置されたコアの形状は、少なくとも異なる2種類以上の形状を有する、
    マルチコア光ファイバ。
  2. コアの材料が、ポリメチルメタクリレート又はメチルメタクリレートとメチルメタクリレート以外の1種以上の単量体との共重合体である、請求項1に記載のマルチコア光ファイバ。
  3. 海部の材料が、少なくともフッ化ビニリデン単位を含み、示差走査熱量測定における結晶融解熱が70mJ/mg以下であるフッ素系樹脂である、請求項1又は2に記載のマルチコア光ファイバ。
  4. コアの外周に、少なくとも1層のクラッドを有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマルチコア光ファイバ。
  5. クラッドの材料が、少なくともフッ素化メタクリレート単位を含む、請求項4に記載のマルチコア光ファイバ。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のマルチコア光ファイバの製造方法であって、コアの材料82〜93質量%及び海部の材料7〜18質量%を溶融紡糸する、前記マルチコア光ファイバの製造方法。
  7. 請求項4又は5に記載のマルチコア光ファイバの製造方法であって、コアの材料82〜93質量%、クラッドの材料0.1〜8質量%及び海部の材料6.9〜17.9質量%を溶融紡糸する、前記マルチコア光ファイバの製造方法。
  8. ノズル孔が六方配列で配置されたノズルを用いて溶融紡糸する、請求項6又は7に記載のマルチコア光ファイバの製造方法。
  9. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のマルチコア光ファイバの外周に、被覆層を有する、マルチコア光ファイバケーブル。
  10. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のマルチコア光ファイバを含む、光通信システム。
  11. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のマルチコア光ファイバを含む、光ファイバセンサ。
  12. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のマルチコア光ファイバを含む、光ファイバライト。
JP2014521383A 2013-04-02 2014-04-01 マルチコア光ファイバ及びマルチコア光ファイバケーブル Active JP6460321B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013076828 2013-04-02
JP2013076828 2013-04-02
PCT/JP2014/059656 WO2014163084A1 (ja) 2013-04-02 2014-04-01 マルチコア光ファイバ及びマルチコア光ファイバケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014163084A1 JPWO2014163084A1 (ja) 2017-02-16
JP6460321B2 true JP6460321B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=51658379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014521383A Active JP6460321B2 (ja) 2013-04-02 2014-04-01 マルチコア光ファイバ及びマルチコア光ファイバケーブル

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9448358B2 (ja)
EP (1) EP2983022B1 (ja)
JP (1) JP6460321B2 (ja)
CN (1) CN105103018B (ja)
WO (1) WO2014163084A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3455662B1 (en) * 2016-05-11 2020-08-05 Intuitive Surgical Operations Inc. Redundant core in multicore optical fiber for safety
CN109690886A (zh) * 2016-09-09 2019-04-26 住友电气工业株式会社 光放大器和多芯光纤
KR102466037B1 (ko) * 2017-08-31 2022-11-10 아사히 가세이 가부시키가이샤 플라스틱 광 파이버, 플라스틱 광 파이버 케이블, 커넥터가 부착된 플라스틱 광 파이버 케이블, 광 통신 시스템, 및 플라스틱 광 파이버 센서
CN108381955B (zh) * 2018-02-27 2020-04-14 西南科技大学 一种塑料闪烁体光纤阵列的制备方法
US11261130B2 (en) 2019-05-10 2022-03-01 Facebook, Inc. Spool-free fiber optic cable configuration for cable installation onto a powerline conductor
US11652337B2 (en) 2019-05-10 2023-05-16 Meta Platforms, Inc. Systems and methods for installing fiber optic cable onto a powerline conductor
US11353672B1 (en) 2019-11-27 2022-06-07 Meta Platforms, Inc. Components for fiber optic cable installation on a powerline conductor
US11262521B1 (en) * 2019-11-27 2022-03-01 Facebook, Inc. Fiber optic cable assembly for installation on a powerline conductor
CN111562645B (zh) * 2020-04-21 2022-07-22 艾菲博(宁波)光电科技有限责任公司 一种复合材料光纤及其制备方法
CN112068320B (zh) * 2020-09-14 2022-11-18 哈尔滨工程大学 一种基于多芯光纤的光致微马达

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4816202A (en) * 1986-10-09 1989-03-28 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Method of melt spinning pitch
KR100248137B1 (ko) * 1994-05-24 2000-03-15 야마모토 카즈모토 광 신호 전송용 다심 플라스틱 광 파이버
JPH0915432A (ja) 1995-06-26 1997-01-17 Asahi Chem Ind Co Ltd 光センサー用プラスチック光ファイバ
JPH0933737A (ja) 1995-07-18 1997-02-07 Asahi Chem Ind Co Ltd 光通信用多芯プラスチック光ファイバ及びケーブル
WO1998035247A1 (fr) 1997-02-07 1998-08-13 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Fibre optique en plastique a coeurs multiples pour la transmission des signaux optiques
JP3850962B2 (ja) 1997-09-19 2006-11-29 旭化成エレクトロニクス株式会社 多芯プラスチック光ファイバ裸線、これを用いた素線及びケーブル
JPH11160553A (ja) 1997-11-27 1999-06-18 Mitsubishi Rayon Co Ltd 六角芯プラスチック製マルチ光ファイバ
JPH11167031A (ja) 1997-12-02 1999-06-22 Mitsubishi Rayon Co Ltd プラスチック製マルチ光ファイバケーブル
JPH11194220A (ja) 1997-12-26 1999-07-21 Mitsubishi Rayon Co Ltd プラスチック製マルチ光ファイバ及びケーブル
JP2005266742A (ja) 2003-12-05 2005-09-29 Mitsubishi Rayon Co Ltd プラスチック光ファイバケーブルおよびその製造方法
KR100878084B1 (ko) * 2004-12-27 2009-01-13 미츠비시 레이온 가부시키가이샤 중합체 조성물, 플라스틱 광섬유, 플라스틱 광섬유 케이블및 플라스틱 광섬유의 제조방법
JP2006215178A (ja) 2005-02-02 2006-08-17 Mitsubishi Rayon Co Ltd プラスチック光ファイバケーブル
JP4680715B2 (ja) 2005-08-09 2011-05-11 三菱レイヨン株式会社 プラスチック光ファイバケーブルの製造方法
WO2009037742A1 (ja) 2007-09-19 2009-03-26 Asahi Kasei E-Materials Corporation 耐屈曲プラスチック光ファイバケーブル
BRPI0914331A2 (pt) * 2008-06-23 2021-04-20 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. cabo de fibra óptica de plástico e método para transmitir sinal
CN102122042A (zh) * 2010-10-13 2011-07-13 成都亨通光通信有限公司 一种耐热光缆

Also Published As

Publication number Publication date
EP2983022A4 (en) 2016-03-23
CN105103018A (zh) 2015-11-25
EP2983022A1 (en) 2016-02-10
EP2983022B1 (en) 2020-03-25
CN105103018B (zh) 2018-08-14
US20160011366A1 (en) 2016-01-14
WO2014163084A1 (ja) 2014-10-09
US9448358B2 (en) 2016-09-20
JPWO2014163084A1 (ja) 2017-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6460321B2 (ja) マルチコア光ファイバ及びマルチコア光ファイバケーブル
KR101675413B1 (ko) 플라스틱 광파이버 및 플라스틱 광파이버 코드
JP6897863B2 (ja) 光ファイバケーブル、ハーネス、及び光ファイバケーブルの製造方法
CN1576915A (zh) 光信号传输系统
CN111801608B (zh) 塑料光纤和塑料光纤软线
JP2007052095A (ja) プラスチック光ファイバケーブル
JP5537315B2 (ja) プラスチック光ファイバケーブル
JP5304704B2 (ja) プラスチック光ファイバコード
JP4680715B2 (ja) プラスチック光ファイバケーブルの製造方法
JP2016110083A (ja) 光ファイバ、光ファイバケーブル、通信機器及び照明器具
JP5459070B2 (ja) プラスチック光ファイバおよびプラスチック光ファイバコード
JP2006215178A (ja) プラスチック光ファイバケーブル
JP2004219579A (ja) プラスチック光ファイバ及びプラスチック光ファイバケーブル
JP6326883B2 (ja) プラスチック光ファイバコード
JP2005266742A (ja) プラスチック光ファイバケーブルおよびその製造方法
JP2011253108A (ja) プラスチック光ファイバ及びその製造方法、並びにプラスチック光ファイバケーブル
JP2007047258A (ja) プラスチック光ファイバケーブル
JP4225547B2 (ja) プラスチック光ファイバ、及びプラスチック光ファイバケーブル
JP2015028645A (ja) プラスチック光ファイバ及びその製造方法、並びにプラスチック光ファイバケーブル
JP5235426B2 (ja) プラスチック光ファイバケーブルの製造方法
JP2021036312A (ja) プラスチック光ファイバおよびそれを用いたプラスチック光ファイバコード
JP5654370B2 (ja) 多芯プラスチック光ファイバ素線及びケーブル
JP2006064766A (ja) プラスチック光ファイバ,コード及び光通信システム
JP2006064767A (ja) プラスチック光ファイバコード
CN1783756A (zh) 光信号传输系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180620

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181218

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6460321

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151