JP6459789B2 - エアクリーナ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エアクリーナ構造に関し、特に、スクータタイプの車両に採用されるエアクリーナ構造に関する。
スクータタイプの自動二輪車には、ユニットスイング式のエンジンが多く採用されている。このタイプの自動二輪車では、前後に延びるエンジンの上方にエアクリーナが設けられているものがある。エアクリーナは車幅方向の一方に偏って取り付けられ、吸気口が車幅方向外側に向けられている。この場合、吸気口からエアクリーナ内に埃が入り易くなっており、防塵性に欠ける。このため、フィルタの目詰まりを起こす原因となっていた。そこで、吸気口にダクトを接続したエアクリーナが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のエアクリーナでは、ダクトがシート下のヘルメットボックス周辺まで延長されている。これにより、車両の外側からエアクリーナ内に埃等が入り込むのを防止することができる。
特開2014−218949号公報
しかしながら、特許文献1では、吸気口にダクトを設けることで部品点数が増加するだけでなく、ダクトの取り付け作業が煩雑になる結果、組付工数も増加するという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、構成の複雑化や組付工数の増加をさせることなく防塵効果を得ることができるエアクリーナ構造を提供することを目的とする。
本発明に係るエアクリーナ構造は、車幅方向内側にクリーンサイド室が形成されるクリーナケースに対し、車幅方向外側にダーティサイド室が形成されるクリーナキャップを取り付けたエアクリーナ構造であって、前記クリーナケースは、エアを取り入れる吸気口と、当該吸気口から流入するエアを前記ダーティサイド室に導入する導入管とを有し、前記クリーナケースと前記クリーナキャップとの合わせ面に設けられるエアフィルタと、前記クリーナケースに取り付けられるアウトレットチューブと、をさらに備え、前記クリーナケースにおいて、前記アウトレットチューブの接続口と前記吸気口とは隣接して設けられ、前記アウトレットチューブには、エアに含まれる埃を遮蔽する遮蔽部が設けられ、前記遮蔽部は、前記吸気口を覆うように形成されることを特徴とする。
この構成によれば、吸気口が車幅方向内側に向けられることにより、車両外側からエアクリーナ内に埃等が入り込むのを防止することができる。また、遮蔽部が設けられることにより、エアクリーナ周辺のエアに含まれる埃等が遮蔽部によって遮蔽される。このため、エアが吸気口から導入管を通じてダーティサイド室に流入する際に、埃等が入り難くなる。よって、エアフィルタの目詰まりを抑制することができる。このように、吸気口にダクトを接続する必要がないため、構成の複雑化や組付工数の増加をさせることなく防塵効果を得ることができる。
本発明に係る上記エアクリーナ構造において、前記カバーは、前記アウトレットチューブに一体形成されることが好ましい。この構成によれば、部品点数が削減されることで、更なる構成の簡略化及び組付工数の削減が実現される。
本発明に係る上記エアクリーナ構造において、前記アウトレットチューブは、弾性材料で形成されることが好ましい。この構成によれば、周辺部品の形状に追従してアウトレットチューブが変形可能である。このため、アウトレットチューブが樹脂材料で形成される場合に比べ、アウトレットチューブのシール性が確保し易くなる。
本発明に係る上記エアクリーナ構造において、前記吸気口と前記アウトレットチューブは、前記エアクリーナの車両前側に配置されることが好ましい。この構成によれば、吸気口及びアウトレットチューブを車両後側の車輪から離すことができ、車輪や車輪周辺部品の取り付けスペースを確保することができる。また、吸気口周辺に他部品を配置することができ、吸気口が他部品に囲まれることで吸気口内に埃が入り難くなる。
本発明に係る上記エアクリーナ構造において、前記吸気口は、前記アウトレットチューブと、前記カバーと、エンジンケースとで囲まれた空間に配置されることが好ましい。この構成によれば、カバーだけでなくアウトレットチューブやエンジンケースが壁となるため、さらに吸気口内に埃が入り難くなる。
本発明に係る上記エアクリーナ構造において、前記吸気口は、前記アウトレットチューブよりも車両前側に配置されることが好ましい。この構成によれば、アウトレットチューブを挟んで吸気口を車両後側の車輪から更に離すことができる。これにより、車輪が巻き上げる埃等に対する防塵効果を高めることができる。
本発明によれば、吸気口を車両内側に向け、アウトレットチューブに設けられたカバーで吸気口を覆うことにより、構成の複雑化や組付工数の増加をさせることなく防塵効果を得ることができる。
本実施の形態に係る自動二輪車のエンジン周辺の概略構成を示す斜視図である。 本実施の形態に係る自動二輪車のエンジン周辺の概略構成を示す斜視図である。 本実施の形態に係るエアクリーナの分解斜視図である。 本実施の形態に係るエアクリーナの側面図である。 本実施の形態に係るエアクリーナ構造の流路説明図である。 本実施の形態に係るエアクリーナ構造の流路説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係るエアクリーナ構造をスクータタイプの自動二輪車のエンジンに適用した例について説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、本発明に係るエアクリーナ構造を、他のタイプの自動二輪車や、バギータイプの自動三輪車、自動四輪車などに適用してもよい。また、方向について、車体前方を矢印FR、車体後方を矢印RE、車体左側を矢印L、車体右側を矢印Rでそれぞれ示す。また、以下の各図では、説明の便宜上、一部の構成を省略している。
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る自動二輪車の一部の概略構成について説明する。図1及び図2は、本実施の形態に係る自動二輪車のエンジン周辺の概略構成を示す斜視図である。図1は自動二輪車を右後方から見た斜視図を示し、図2は自動二輪車を左前方から見た斜視図を示している。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るエンジン1は、スクータ等の車両に適用されるユニットスイング式のエンジンである。エンジン1は、シリンダブロックやシリンダヘッドで構成されるエンジンケース10内にピストン(不図示)等の構成部品を収容し、エンジンケース10の前端にシリンダヘッドカバー11(図2のみ図示)を取り付けて構成される。エンジンケース10の後方には、クランクシャフト(不図示)を収容するクランクケース12(図1のみ図示)が取り付けられている。
クランクケース12の右側には、エンジン1を冷却するクーリングファン(不図示)を覆うクーリングファンカバー13が取り付けられている。クランクケース12の左側には、後方に向かって延びる変速機ケース14(図2のみ図示)が取り付けられている。変速機ケース14内には、クランクシャフトの回転を後輪15(図1のみ図示)に伝達するためのドライブベルトや変速機構(いずれも不図示)が収容されている。
変速機ケース14の後端には、後輪15が回転可能に取り付けられる。後輪15とクランクケース12との間には、後輪15に沿ってリヤインナフェンダ16(図1のみ図示)が設けられている。変速機ケース14の後端部分は、サスペンション17(図1のみ図示)によってフレーム18(図1のみ図示)の一部に懸架されている。上記したように、エンジン1はユニットスイング式のエンジンであり、エンジン1の前端部分を支点にエンジン1全体が揺動可能に構成される。エンジン1が揺動するときの衝撃はサスペンション17によって吸収される。
また、エンジンケース10(シリンダヘッド)には、エンジン1内にエアを取り込むインテークパイプ19を介してスロットルボディ20が取り付けられている。スロットルボディ20は、エンジン1内への吸気量を調整する。また、スロットルボディ20には、アウトレットチューブ21を介してエアクリーナ3が取り付けられている。本実施の形態においては、エアクリーナ3が変速機ケース14の上方に設けられている。
エアクリーナ3は、前後に延びて左右に分割可能な箱型に形成されている。具体的には、エアクリーナ3の右側部分を構成するクリーナケース30に対して、左側部分を構成するクリーナキャップ31が取り付けられる。クリーナケース30は車幅方向外側に開放され、クリーナキャップ31は車幅方向内側に開放されている。詳細は後述するが、クリーナケース30の内部空間にはクリーンサイド室4(図3参照)が形成され、クリーナキャップ31の内部空間にはダーティサイド室5(図3参照)が形成される。
クリーナケース30の側面には、吸気口30a(図3又は図4参照)が形成されると共に、上記したアウトレットチューブ21が接続される。また、詳細は後述するが、クリーナケース30とクリーナキャップ31との合わせ面には、エアフィルタ32(図3参照)が設けられている。エアクリーナ3では、吸気口30aからエアが流入し、エアはエアクリーナ3内のダーティサイド室5からエアフィルタ32を通過してクリーンサイド室4に流れ込むことによって濾過される。
また、シリンダヘッドカバー11とエアクリーナ3との間には、シリンダヘッドカバー11からクリーナケース30の前端に向かって延びるブリーザホース22が接続されている。ブリーザホース22は、エンジン1内で発生したブローバイガスをエアクリーナ3に送り込む。
このように構成されるエンジン1においては、吸気口30aから流入したエアがエアクリーナ3で濾過された後、スロットルボディ20によってエアの吸気量が調整される。そして、エアは、燃料噴射装置(不図示)にて燃料と混合された後、エンジンケース10内の燃焼室(不図示)に送り込まれる。エンジンケース10内で燃焼後の排気ガスは、エンジンケース10に接続されるエキゾーストパイプ及びマフラ(いずれも不図示)を通って外に排出される。エンジンケース10内では、燃料とエアとが混合された混合気の燃焼によってピストン(不図示)が往復動され、クランクケース12内のクランクシャフトに動力が伝達される。
ところで、従来のエアクリーナ構造にあっては、吸気口が車両の外側に向けられていたため、車輪の回転によって巻き上げられる埃や水分が、直にエアクリーナ内に入り込み易くなっていた。このため、エアフィルタに目詰まりが生じ、エアフィルタの交換頻度が多くなってしまうという問題があった。そこで、吸気口にダクト(インレットチューブ)を接続し、外気の取入口を車両の外側ではなくシート下の空間に設ける構成も採用されている。しかしながら、構成が複雑になるだけでなくダクトの取り付け作業が煩雑になる結果、組付工数が増加してコストアップに繋がってしまう。
そこで、本実施の形態では、吸気口30aを車両の内側に向け、アウトレットチューブ21の一部の構成(後述する遮蔽部21a)を利用して吸気口30aを覆う構成とした。これにより、吸気口30aにダクトを接続することがなく防塵効果を高めることができ、更には構成の簡略化及び組付工数の削減も実現することができる。
次に、図3及び図4を参照して、本実施の形態に係るエアクリーナ構造について説明する。図3は、本実施の形態に係るエアクリーナの分解斜視図である。図4は、本実施の形態に係るエアクリーナの側面図である。図4Aはエアクリーナを車幅方向内側(右側)から見た図を示しており、図4Bはエアクリーナを車幅方向外側(左側)から見た図を示している。また、図4Bにおいては説明の便宜上、クリーナキャップ及びエアフィルタを省略している。
図3及び図4に示すように、エアクリーナ3は、合成樹脂によって成形されており、左側が開放されたクリーナケース30に対して、右側が開放されたクリーナキャップ31を取り付けて構成される。クリーナケース30及びクリーナキャップ31は、互いの合わせ面を合わせた状態で、外形に沿って複数箇所をネジ止めすることにより固定される。クリーナケース30とクリーナキャップ31との境界部分には、エアクリーナ3の内部空間を左右に仕切るように、エアフィルタ32が取り付けられる(図3参照)。
クリーナケース30の側面の前方には、エアクリーナ3内にエアを取り入れる吸気口30aが形成されている。吸気口30aには、クリーナケース30の開口端に向かって延びる円筒状の筒状部33が形成されている。筒状部33は、クリーナケース30の開口端面(合わせ面)より外側に突出している。この筒状部33は、吸気口30aから流入するエアをクリーナキャップ31側(ダーティサイド室5)に導入する導入管として機能する。なお、以下の説明では、筒状部33を導入管33と記す。
また、吸気口30aの後側には、アウトレットチューブ21が接続される接続口30bが吸気口30aに隣接して設けられている。本実施の形態では、吸気口30a及び接続口30bがクリーナケース30の前側に集中して設けられている。アウトレットチューブ21は、接続口30bから車幅方向内側に突出した後、車両前方に向かって略直角に屈曲し、上記したスロットルボディ20(図1又は図2参照)に接続される。アウトレットチューブ21は、ゴム等の弾性材料で形成される。
また、アウトレットチューブ21の側面には、吸気口30aの上方空間を覆うように板状の遮蔽部21aが形成されている。遮蔽部21aは、エアクリーナ3周辺のエア(特に前方からくるエア)に含まれる埃等を遮蔽する役割を果たす。遮蔽部21aは、アウトレットチューブ21と一体成型されており、アウトレットチューブ21の外面から前下方に向かって弧を描くように湾曲して形成される。遮蔽部21aの下端は、アウトレットチューブ21の下端よりも下方に延出している。また、図4Aに示すように、車幅方向内側から見ると、遮蔽部21aには周辺部品(不図示)を避けるための切欠き21bが円弧状に形成されている。
また、クリーナケース30の前方には、ブリーザ室34が形成されている。ブリーザ室34の上半部は車幅方向外側に開口されており、下半部はブリーザキャップ34aによって閉じられている。ブリーザ室34の下半部には、上記したブリーザホース22(図1又は図2参照)が接続される。エンジン1(図1参照)で発生したブローバイガスは、ブリーザホース22を通じてブリーザ室34に流入した後にブリーザ室34内で気液分離され、クリーナケース30内に流入する。そして、ブローバイガスは、エアと混合された後、アウトレットチューブ21を通じて再びエンジン1内に取り込まれる。
エアフィルタ32は、フィルタ取付プレート35にフィルタ部36を取り付けて構成される。フィルタ取付プレート35は、クリーナケース30及びクリーナキャップ31の開口形状に沿った外形を有している。フィルタ取付プレート35の前後方向の略中央部分には、側面視矩形状のフィルタ部36が着脱可能に取り付けられている。フィルタ部36は、例えば、目の細かい濾紙を蛇腹状に折りたたんだ乾式タイプのフィルタで構成される。なお、フィルタ部36はこの構成に限定されず、スポンジにオイルを染み込ませた湿式タイプのフィルタで構成されてもよい。また、フィルタ取付プレート35の前方側には、導入管33を挿通するための貫通口35aが形成されている。
このように構成されるエアクリーナ構造では、クリーナケース30の接続口30bにアウトレットチューブ21が差し込まれ、アウトレットチューブ21の先端がクリーナケース30の内側に入り込む。これにより、クリーナケース30とアウトレットチューブ21とが接続される。また、クリーナケース30の導入管33をフィルタ取付プレート35の貫通口35aに挿通し、貫通口35aから突出した導入管33の先端に環状のグロメット37が取り付けられる。これにより、吸気口30aとフィルタ取付プレート35が密閉され、吸気口30aがクリーナキャップ31側(後述するダーティサイド室5)に連通される。そして、クリーナケース30とクリーナキャップ31との間にエアフィルタ32を挟み込んだ状態で、クリーナケース30とクリーナキャップ31とをネジ止め固定することによりエアクリーナ3が組み立てられる。
このとき、エアクリーナ3内に密閉された左右2つの内部空間が形成される。具体的には、エアクリーナ3の右側空間(クリーナケース30によって形成される空間)がクリーンサイド室4を構成し、左側空間(クリーナキャップ31によって形成される空間)がダーティサイド室5を構成する。ここで、ダーティサイドとは、フィルタ部36を通過する前のエアが流れる空間を示し、クリーンサイドとは、フィルタ部36を通過して浄化された後のエアが流れる空間を示している。
上記したように、本実施の形態では、アウトレットチューブ21に対して遮蔽部21aが一体形成されているため、部品点数を削減することができる。この結果、構成の簡略化及び部品の組付工数の削減を実現することができる。また、吸気口30aとアウトレットチューブ21が、エアクリーナ3の車両前側に配置されて、車両後方には、後輪15やサスペンション17、リヤインナフェンダ16(共に図1参照)が設けられている。このため、吸気口30a及びアウトレットチューブ21を車両後側の後輪15から離すことができ、後輪15や車輪周辺部品の取り付けスペースを確保することができる。この場合、車両前側において部品のレイアウトに制約がないため、吸気口30a周辺に他部品を配置することができる。この結果、吸気口30aが他部品に囲まれることで吸気口30a内に埃が入り難くなる。
また、本実施の形態において、吸気口30aは、アウトレットチューブ21と、遮蔽部21aと、エンジンケース10(図1又は図2参照)とで囲まれた空間に配置されている。このため、遮蔽部21aだけでなくアウトレットチューブ21やエンジンケース10も壁として機能させることができ、吸気口30aへの埃の侵入を抑制することができる。特に、吸気口30aの下方空間がエンジンケース10によって遮られているため、後輪15が巻き上げる埃等に対する防塵効果を高めることができる。さらに、クリーナケース30とアウトレットチューブ21の接続部分よりも、吸気口30aが車両前側に配置されている。このため、アウトレットチューブ21を挟んで吸気口30aを後輪15から更に離すことができる。これによっても、後輪15が巻き上げる埃等に対する防塵効果を高めることができる。また、吸気口30aとアウトレットチューブ21とが隣接して設けられることで、隣接部品との隙間を確保することができる。この結果、吸気口30aに対するエアの流入を妨げることなく、隙間を通じてエアクリーナ3内に効果的にエアを導入することができる。
また、上記したように、本実施の形態では、アウトレットチューブ21がゴム等の弾性材料で形成されている。この場合、周辺部品の形状に追従してアウトレットチューブが変形可能である。このため、アウトレットチューブ21がプラスチック等の樹脂材料で形成される場合に比べ、アウトレットチューブ21のシール性が確保し易くなる。
次に、図5及び図6を参照して、本実施の形態に係るエアクリーナ構造のエアの流路について説明する。図5及び図6は、本実施の形態に係るエアクリーナ構造の流路説明図である。図6においては説明の便宜上、エアクリーナの分解斜視図で示している。
図5及び図6に示すように、エアクリーナ3では、エンジン1(図1参照)内で生じる負圧により、吸気口30aからエアが流入する。このとき、エアは、エアクリーナ3の周辺部品の隙間を通じてアウトレットチューブ21の下方から吸気口30aに流入する。この場合、吸気口30aの周囲がアウトレットチューブ21や遮蔽部21a、エンジンケース10(図1参照)によって覆われているため、後輪15(図1参照)の回転によって巻き上げられる埃や水分が、直接吸気口30aに入り難くなっている。このように、遮蔽部21aによって埃や水分等を含んだエアが遮られることで、エアクリーナ3内に埃等が侵入することを抑制することができる。
吸気口30aから流入するエアは、導入管33を通じてダーティサイド室5(クリーナキャップ31)に導入される。ダーティサイド室5内において、エアはクリーナキャップ31の内面に衝突し、跳ね返りながらフィルタ部36を通過してクリーンサイド室4内に流れ込む。このとき、エアに含まれる埃や水分の一部はフィルタ部36に捕捉され、浄化されたエアのみがクリーンサイド室4内に流入することができる。クリーンサイド室4に流入したエアは、接続口30bからアウトレットチューブ21を通じてスロットルボディ20(図1又は図2参照)に導入され、燃料と混合される。
以上のように、本実施の形態に係るエアクリーナ構造によれば、吸気口30aが車幅方向内側に向けられることにより、車両外側からエアクリーナ3内に埃等が入り込むのを防止することができる。また、遮蔽部21aが設けられることにより、エアクリーナ3周辺のエアに含まれる埃等が遮蔽部21aによって遮蔽される。このため、エアが吸気口30aから導入管33を通じてダーティサイド室5に流入する際に、埃等が入り難くなる。よって、エアフィルタ32の目詰まりを抑制することができる。このように、吸気口30aにダクトを接続する必要がないため、構成の複雑化や組付工数の増加をさせることなく防塵効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施の形態において、エアクリーナ3は、ユニットスイング式のエンジンに適用される構成としたが、この構成に限定されない。エアクリーナ3は、どのタイプのエンジンに適用されてもよい。
また、本実施の形態において、アウトレットチューブ21と遮蔽部21aを一体的に形成する構成としたが、この構成に限定されない。アウトレットチューブ21と遮蔽部21aは、別々の部品で構成されてもよい。
また、本実施の形態において、アウトレットチューブ21及び遮蔽部21aがゴムで形成される構成としたが、この構成に限定されない。アウトレットチューブ21及び遮蔽部21aはどのような材料で形成されてもよい。
また、本実施の形態において、遮蔽部21aが、アウトレットチューブ21の側面から前下方に向かって円弧状に湾曲して形成される構成としたが、この構成に限定されない。遮蔽部21aは、吸気口30aに対して直に埃等が流入するのを抑制するような形状であれば、どのように形成されてもよい。
また、本実施の形態において、吸気口30a(導入管33)は、接続口30bの前方に設けられる構成としたが、この構成に限定されない。吸気口30a(導入管33)は、接続口30bの後方に設けられてもよい。
以上説明したように、本発明は、防塵効果を得ると共に構成の簡略化及び組付工数の削減をすることができるという効果を有し、特に、スクータタイプの車両に採用されるエアクリーナ構造に有用である。
1 エンジン
10 エンジンケース
21 アウトレットチューブ
21a 遮蔽部
3 エアクリーナ
30 クリーナケース
30a 吸気口
31 クリーナキャップ
32 エアフィルタ
33 筒状部(導入管)
4 クリーンサイド室
5 ダーティサイド室

Claims (6)

  1. 車幅方向内側にクリーンサイド室が形成されるクリーナケースに対し、車幅方向外側にダーティサイド室が形成されるクリーナキャップを取り付けたエアクリーナ構造であって、
    前記クリーナケースは、エアを取り入れる吸気口と、当該吸気口から流入するエアを前記ダーティサイド室に導入する導入管とを有し、
    前記クリーナケースと前記クリーナキャップとの合わせ面に設けられるエアフィルタと、
    前記クリーナケースに取り付けられるアウトレットチューブと、をさらに備え、
    前記クリーナケースにおいて、前記アウトレットチューブの接続口と前記吸気口とは隣接して設けられ、
    前記アウトレットチューブには、エアに含まれる埃を遮蔽する遮蔽部が設けられ
    前記遮蔽部は、前記吸気口を覆うように形成されることを特徴とするエアクリーナ構造。
  2. 前記遮蔽部は、前記アウトレットチューブに一体形成されることを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ構造。
  3. 前記アウトレットチューブは、弾性材料で形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアクリーナ構造。
  4. 前記吸気口と前記アウトレットチューブは、前記エアクリーナの車両前側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のエアクリーナ構造。
  5. 前記吸気口は、前記アウトレットチューブと、前記遮蔽部と、エンジンケースとで囲まれた空間に配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のエアクリーナ構造。
  6. 前記吸気口は、前記アウトレットチューブよりも車両前側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のエアクリーナ構造。
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