JP5238629B2 - エアクリーナ - Google Patents

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Description

本発明は、車両用エアクリーナに関するものである。
エアクリーナ、又はエアクリーナに吸気を送り込む吸気ダクトに、水や埃などを外部に排出するためのドレン排出口を形成することが知られている。エアクリーナ内のダーティサイドを車両搭載時クリーンサイドより上側に形成し、吸気ダクトをエアクリーナの下部に接続し、吸気ダクトの終端部にドレン排出口を設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。上記従来技術のように、吸気ダクトをエアクリーナケースの下部に接続すると、エアクリーナ内のダーティサイドを車両搭載時クリーンサイドより上側に形成するためには、吸入空気の上昇経路を設けなければならず、フィルタ部材に切欠きを設けるなど、フィルタ形状に制約がかかるという欠点があった。
また、フィルタ形状に制約をかけないように、フィルタの外側にドレン排出通路を設けようとすると、そのスペースを確保するために、エアクリーナを大型化させなければならなかった。
特許第3391379号公報(図2、図3)
吸気ダクトをエアクリーナケースの上部に設け、外気がエアクリーナ内のダーティサイドに直接流入するようにして、ダーティサイドに流入する水や埃を効果的に排出しうるドレン排出を有しながらも、フィルタに制約をかけず、且つ大型化しないエアクリーナを提供しようとするものである。
本発明は上記課題を解決したものであって、請求項1に記載の発明は、
本体容器とカバーとからなるエアクリーナケースと、上記エアクリーナケースの内部に設けられる仕切り部材と、上記仕切り部材の一部をなすフィルタと、上記カバーに設けられる吸気部と、上記本体容器に設けられるエンジンへの接続部とを備え、吸気部から吸入された空気をフィルタを通過させ、接続部を経てエンジンの吸気系へ供給するエアクリーナにおいて、
上記仕切り部材の周囲部と上記カバーの周囲部との間に第1シール部が形成され、上記仕切り部材においてドレン排出口が上記第1シール部の内側に位置するよう設けられ
に位置するよう設けられ、上記仕切り部材の周囲部と上記本体容器の周囲部との間に第2シール部が形成され、上記仕切り部材において、上記ドレン排出口は上記第2シール部の外側に位置するよう設けられることを特徴とするエアクリーナである
請求項に記載の発明は、請求項に記載のエアクリーナにおいて、上記仕切り部材に設けられたドレン排出口を上側ドレン排出口とし、上記本体容器の、上記上側ドレン排出口と対応する位置に、下側ドレン排出口を形成して、一つに繋がったドレン排出口としたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のエアクリーナにおいて、上記上側ドレン排出口及び上記下側ドレン排出口は楕円形に形成されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のエアクリーナにおいて、上記下側ドレン排出口は本体容器の外端に開放される溝形に形成されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のエアクリーナにおいて、上側ドレン排出口(104A)は、仕切り部材(57)の外端の一部を角形に貫通するように形成されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項にに記載のエアクリーナにおいて、上記仕切り部材の外周の複数個所に内方へ湾曲した凹形部が形成され、その凹形部に上記カバーと上記本体容器とを締結する締結部が形成されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のエアクリーナにおいて、上記締結部は、2つのドレン排出口の間に形成されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のエアクリーナにおいて、上記エアクリーナは車両進行方向に対し後部が低くなるよう傾斜して配置されると共に、上記ドレン排出口は車両進行方向に対し、それぞれ上記仕切り部材及び本体容器の後部に形成されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載のエアクリーナにおいて、車体フレームの、上記エアクリーナを支持する部分は後下がりに構成され、上記本体容器と上記カバーの接合面は、車体フレームの、上記エアクリーナを支持する部分とほぼ平行に傾斜して配置されるとともに、上記接合面は上記車体フレームより上方に配置されることを特徴とする。
請求項1の発明において
フィルタ部材に切欠きを設けるなどの制約をフィルタ形状にかけることなく、且つエアクリーナを大型化することなく、ダーティサイドに流入する水や埃を効果的に排出するドレン排出口を形成することができる。
また、上記仕切り部材と上記本体容器との気密性を維持しつつ、本体容器の第2シール部の外側にドレン排出口が位置するので、上記本体容器に水が入らないようにすることができる。
請求項の発明において
上記仕切り部材を上記カバーと上記本体容器で挟み込むことができるため、シール性を向上させながら挟む部分にドレン排出口を形成し、水を排出することができる。
請求項の発明において
円形のドレン排出口と比べて、楕円形のドレン排出口は吐出面積が大きくなるので、ドレンや埃を容易に排出することができる。
請求項の発明において
上記の溝がガイドの役割を果たすことになり、外周部にドレンを溜めることなく、スムーズに排出することができる。
請求項の発明において
角形の上側ドレン排出口は、十分な排出面積が確保できるとともに、楕円状のものと比べて成形性が良い。
請求項の発明において
上記カバーと上記本体容器との締結性を維持しつつ、上記締結部が上記エアクリーナの外側に突出することを抑制できるので、エアクリーナの小型化に寄与することができる。
請求項の発明において
凹形部の締結部は、2つのドレン排出口の間に形成されるので、カバー部、仕切り部材、本体容器間の空いたスペースを利用して、シール性を向上させることができる。
請求項の発明において、エアクリーナの後部は低い位置にあり、ドレン排出口はドレンや埃がたまりやすいエアクリーナの後部に形成されるので、ドレンや埃を効率よく排出することができる。
請求項9の発明において
上記エアクリーナは車両搭載状態で後下がりに傾斜しているので、ドレンの排出が容易である。また、車両搭載状態のままカバーを外せば分解できるので、メンテナンス性が向上する。
本発明の第1実施形態に係る自動二輪車1の側面図である。 上記エンジン14の縦断面を左側から見た図である。 上記エアクリーナ19の縦断面図である。 上記エアクリーナ19の正面図である。 上記エアクリーナ19のカバー55の上面図である。 図5のVI−VI断面図である。 仕切り部材57の上面図である。 図7のVIII−VIII断面図である。 図8のIX矢視図であり、保持板76の下面図である。 本体容器58の上面図である。 本体容器58の縦断面図である。 本体容器58の後面図である。 吸気ダクト56の図である。 接続チューブ59の図である。 上記第1実施形態のドレン排出経路87付近の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るドレン排出経路付近の分解斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るドレン排出経路付近の分解斜視図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る自動二輪車1の側面図である。図において、自動二輪車1の車体フレーム2はヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から斜め後方に延出するメインフレーム4と、メインフレーム4の後端から下方に延出するセンターフレーム5と、ヘッドパイプ3から下方に延びるダウンフレーム6と、センターフレーム5の上部から後方に延出するシートステー7と、センターフレーム5の後部とシートステー7の後部に掛け渡されたミッドフレーム8を備えている。前輪9を支持するフロントフォーク10が、ヘッドパイプ3で操向可能に支持され、フロントフォーク10の上部にはステアリングハンドル11が連結されている。また、後輪12を支持するリヤフォーク13が、センターフレーム5のピボットボルト25を介して上下揺動可能に支持されている。
エンジン14は2気筒エンジンであり、メインフレーム4、センターフレーム5及びダウンフレーム6に支持されている。エンジン14の動力は、後輪駆動用スプロケット26と後輪駆動用チェーン15を介して後輪12に伝達される。左右のメインフレーム4及びセンターフレーム5には、エンジン14の上方に位置する燃料タンク16が搭載され、シートステー7上には運転者用と同乗者用のタンデム型シート17が取付けられている。エンジン14の吸気ポートに連なるスロットルボディ18はエアクリーナ19に接続されている。エンジン14の前方には、ラジエータ20が配置され、冷却水を冷却する。エンジン14の前面から延出する排気管21は、エンジン14の下部を通って車体後部のマフラー22に通じている。排気管21の、エンジン前方位置には、触媒ケース23が設けられ、その中に触媒24が収容されている。
図2は、上記エンジン14の縦断面を左側から見た図である。このエンジン14は変速機一体型のエンジンであって、その殻体は、上部クランクケース27Aと下部クランクケース27Bとからなる上下2分割のクランクケース27、上記上部クランクケース27Aと一体成形されているシリンダブロック28、シリンダヘッド29、シリンダヘッドカバー30、及び下部クランクケース27Bの下面に取付けられたオイルパン31からなっている。
上下クランクケース27A、27Bの分割面32に、クランク軸33と常時噛合い式歯車変速機34のカウンタ軸35が設けてある。上記両軸の中間下方に変速機34のメイン軸36が設けてある。カウンタ軸35の下方且つメイン軸36の後方にギヤチェンジ機構37が設けてある。クランク軸33の斜め後上方に上側バランサ38Aが設けてある。クランク軸33の斜め前下方、上記上側バランサ38Aの対称位置に下側バランサ38Bが設けてある。これらのバランサ38A、38Bはクランク軸33から直接駆動される。下側バランサ38Bの軸端にはオイルポンプ39が設けてある。
シリンダブロック28には2本のシリンダ40が備えられ、各シリンダ40にピストン41が摺動可能に嵌装されている。シリンダヘッド29には吸気弁42、排気弁43、カム軸44、ロッカーアーム45を備えたロッカー軸46が設けてある。2本のシリンダ40から外方へ向かう各吸気ポート47はインテークマニホールド部48によって1本にまとめられ、1個のスロットルボディ18に接続されている。スロットルボディ18はインテークマニホールド部48に、インシュレータ50を介して取付けられている。インテークマニホールド部48には、燃料噴射弁49が、各気筒毎に1本ずつ設けてある。スロットルボディ18の上端に、エアクリーナ19が接続されている。シリンダヘッドカバー30の頂部の内側にブリーザ室51が形成され、シリンダヘッドカバーの頂部の外側にブリーザガス排出通路52が設けてある。
図3は、上記エアクリーナ19の縦断面図、図4は、上記エアクリーナ19の正面図である。エアクリーナ19の各部を説明するために、前(F)、左(L)、右(R)を図3、図4の矢印のように定義する。エアクリーナの前方と車両の前方は食い違っており、エアクリーナの前方(矢印F)は、車両の前方に対して約40度上向きとなっている。
図3、図4において、エアクリーナ19は大きく分けて五つの部分から構成されている。それは、カバー55、カバーに装着される吸気ダクト56、仕切り部材57、本体容器58、及び本体容器58に装着される接続チューブ59である。仕切り部材57はフィルタ組立体60を備えており、フィルタ組立体60には、空気をろ過するためのフィルタ61が設けてある。カバー55と本体容器58は、周囲の複数の組立用ネジ62によって接続され、仕切り部材57は、カバー55と本体容器58に挟持されている。
図3のJ−J面、即ち仕切り部材57の位置は、カバー55と本体容器58との接合面63である。図1において、メインフレーム4の上記エアクリーナ19を支持する部分は後下がりに構成され、エアクリーナ19は、上記接合面63が、メインフレーム4のエアクリーナ支持部とほぼ平行になるよう、傾斜して配置される。後述するように、ドレン排出口はエアクリーナ19の後部に設けられる。エアクリーナ19は車両搭載状態で後下がりに傾斜しているので、ドレンの排出が容易である。さらに、接合面63はメインフレーム4より上方に配置されるので、車両搭載状態のままカバー55を外せば分解が可能となり、メンテナンス性が向上する。
このエアクリーナ19において、外部の空気は、吸気ダクト56からカバー55内に吸い込まれ、仕切り部材57のフィルタ61を通過して清浄化されて本体容器58に入り、接続チューブ59を介し、スロットルボディ18を経て、エンジン14に吸入される。外部の空気は水分や塵埃を含んでいる。水分は後述のドレン排出経路87(図15)を介して外部へ排出され、塵埃はフィルタ61によって捕捉される。したがってフィルタ61を通過した空気は清浄空気である。なお、フィルタ61より上流側の空間はダーティサイド、フィルタ61より下流側の空間はクリーンサイドと呼ばれる。図4において、本体容器58の前部に、車体フレーム2への取付け用ブラケット81が突出形成されている。
図5は、上記エアクリーナ19のカバー55の上面図である。カバー55は合成樹脂製である。周囲には幅狭の外周張り出し部64が設けてあるが、複数個所で外周張り出し部64は幅広に形成され、そこにエアクリーナ組立用のネジ挿通孔65が設けてある。カバー55の前部に吸気ダクト嵌装用開口68が設けてある。
図6は、図5のVI−VI断面図である。外周張り出し部64の下面の内側には、全周にわたってカバー側シール溝66が、上記ネジ挿通孔65を避けて、蛇行して(図5も参照)設けてあり、上側シール材67が嵌装されている。カバー55の前部に、吸気ダクト嵌装用開口68が設けてある。
図7は、仕切り部材57の上面図である。仕切り部材57には中央部にほぼ正方形の貫通孔が設けてあり、この部分にフィルタ組立体60が装着される。フィルタ組立体60の周囲部外方が仕切板70であり、この部分は合成樹脂製である。仕切板70の外周にはエアクリーナ組立用ネジ62(図3)を避けるために凹形部71が形成されている。
図8は、図7のVIII−VIII断面図である。仕切板70には、その周囲部上面の全周に上向き凸条72が設けてあり、周囲部下面の全周に下向き凸条73が形成されている。上向き凸条72は、カバー55のカバー側シール溝66(図6)に嵌入されるものであり、下向き凸条73は、本体容器58の本体側シール溝84(図10)に嵌入されるものである。仕切板70の後端部では、下向き凸条73は上向き凸条72に対して、ずれた位置に設けてあり、上面視(図7)で、下向き凸条73は上向き凸条72の内側に位置するよう形成されている。図7において、上向き凸条72と下向き凸条73に挟まれた部分に円形の上側ドレン排出口74Aが2個設けてある。
図8において、フィルタ組立体60は、仕切板70の内方突出部にリベット75で止められた空気流通可能な保持板76と、この保持板76に保持されるフィルタ61とから構成されている。フィルタ61は、折り曲げて多数の襞を形成した濾紙である。
図9は、図8のIX矢視図であり、保持板76の下面図である。保持板76は、全面に多数のパンチ穴77を開けた薄い角形の金属板78と角形の金網79とからなっており、金網79が下、金属板78が上に位置する。金網79の周囲部は、金属板78の周囲を折り曲げて包んでかしめられ、金網79と金属板78が一体化されている。保持板76は、仕切板70の内方突出部にリベット75で止められる。この保持板76の上に、多数の襞を形成したフィルタ61(濾紙)が載せられる。
図10は、本体容器58の上面図である。本体容器58は合成樹脂製である。前部にメインフレーム4への取付け用ブラケット81が突出形成されている。中央部に接続チューブ嵌装用開口82が設けてある。周囲部にカバー55のネジ挿通孔65に対応して、エアクリーナ組立用の複数のネジ孔83が設けてある。本体容器58の周囲部に、上記ネジ孔83を避けて本体側シール溝84が蛇行して設けてあり、ここに下側シール材85(図11)が嵌装される。本体側シール溝84には、仕切板70の下向き凸条73(図8)が嵌め込まれる。仕切り部材57の上側ドレン排出口74A(図7)に対応する本体容器58後部の位置に、円形の下側ドレン排出口74Bが2個設けてある。この下側ドレン排出口74Bはエアクリーナ19の外部に通じている。上側ドレン排出口74Aと下側ドレン排出口74Bとによって、一つに繋がったドレン排出口74が形成され、ドレン排出経路87(図15)となり、カバー55と仕切り部材57との間に流入した水や埃が排出される。
図10において、本体容器58の底部の右側に、ブリーザガス流入通路88が設けてある(断面は図12)。エアクリーナ19の外側に露出しているブリーザガス流入通路88の下部88a(図12)は、エンジン14のシリンダヘッドカバー30に設けられたブリーザ室51に連なるブリーザガス排出通路52にホース89(図2)を介して接続される。エンジン運転中には、このブリーザガス流入通路88から、未燃焼ガスとオイルミストの混合物が流入する。未燃焼ガスは、浄化された空気とともに再度燃焼に供される。オイルミストは本体容器58の内壁に付着し、液状のオイルとなって流下し、本体容器58の底部に達する。本体容器58の底部の、上記ブリーザガス流入通路88に近い位置に、上記の流下したオイルを排出するためのオイル排出孔90が設けてある(断面は図12)。上記ブリーザガス流入通路88から離れた左側底部にも、他の1個のオイル排出孔90が設けてある。
図11は、本体容器58の縦断面図である。周囲部にエアクリーナ組立用の複数のネジ孔83が設けてある。ネジ孔83の周囲のボス部91は下方に突出し、本体容器58の外壁との間のリブ92によって補強されている。中央部に接続チューブ嵌装用開口82が設けてある。接続チューブ嵌装用開口82の外側は、スロットルボディ18(図2)との接続空間を確保するために、本体容器58の底面は、この部分だけ浅く作られている。
図12は、本体容器58の後面図である。図の右部にブリーザガス流入通路88とオイル排出孔90が設けてある。図の左部にもオイル排出孔90が設けてある。図の中央部に浅底部があるため、オイルは二手に分かれて流下するので、オイル排出孔90は左右の2箇所に設けてある。オイル排出孔90には栓が設けられ、流下したオイルを貯留し、整備の時に回収される。
図13は、吸気ダクト56の図である。(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は縦断面図、(d)は(c)のD−D断面図である。吸気ダクト56は、合成ゴム製である。外面に多数の膨出リブ93が形成されている。図(d)に見られるように、吸気ダクトの内部には、空気通路を左右に仕切る仕切り壁94が形成されている。この仕切り壁94は空気が吸引される際の減圧による吸気ダクト56の変形を防止するためのものである。外周に、傾斜嵌合溝95が形成されている。これは、カバー55の吸気ダクト嵌装用開口68(図5、図6)に、吸気ダクト56を嵌装するためのものである。吸気ダクト56は弾力性のある材料で作られているので、変形させて吸気ダクト嵌装用開口68に挿入し、元の形に戻して固定する。
図14は、接続チューブ59の図である。(a)は上面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)のC−C断面図、(d)は(b)のD−D断面図である。接続チューブ59は、合成ゴム製である。一端部に上向きのファンネル97が形成されている。他端部に、接続チューブ59の中心線CLに対して直交する直交嵌合溝98が形成され、本体容器の接続チューブ嵌装用開口82(図11、図12)に嵌装される。接続チューブ59の外面には多数の膨出リブ99が形成されている。接続チューブ59も、吸気ダクト56と同じく、弾力性のある材料で作られているので、変形させて接続チューブ嵌装用開口82に挿入し、元の形に戻して固定する。直交嵌合溝98内の上部に、位置決め用突起98aが形成してあり、接続チューブ嵌装用開口82の上部に形成されている凹部82a(図12)に嵌合する。
図15は、ドレン排出経路87付近の分解斜視図であり、カバー55と仕切り部材57と本体容器58との間を空けて各部の構造を示してある。組み立てられると、これらの部材はその周囲部で互いに密着する。仕切り部材57の上面に生成されたドレンは、上向き凸条72と上側シール材67とカバー側シール溝66からなる第1シール部101によって外周への流出を遮られ、上側ドレン排出口74Aと下側ドレン排出口74Bとからなるドレン排出口74を経由して外気へ排出される。ドレンは空気中の水分が液化したものであるから、外気へ排出しても環境に影響が及ぶことはない。下側ドレン排出口74Bの、容器の内方側において、下向き凸条73と本体側シール溝84と下側シール材85とからなる第2シール部102によって、ドレンが本体容器58内へ流れ込むことが防がれる。
図16は、本発明の第2実施形態に係るドレン排出経路付近の分解斜視図である。第1実施形態との違いは、楕円形の上側ドレン排出口103Aと楕円形の下側ドレン排出口103Bが設けてある点である。上記以外の構成は第1実施形態と同じである。円形のドレン排出口に比べて、楕円形のドレン排出口は吐出面積が大きくなるので、ドレンや埃を容易に排出することができる。
図17は、本発明の第3実施形態に係るドレン排出経路付近の分解斜視図である。第1実施形態との違いは、角形の上側ドレン排出口104Aと溝形の下側ドレン排出口104Bが形成されている点である。上記以外の構成は第1実施形態と同じである。角形の上側ドレン排出口104Aは十分な排出面積が確保でき、溝形の下側ドレン排出口104Bの溝はガイドの役割を果たすので、外周部にドレンを溜めることなく、ドレンをスムーズに排出することができる。
以上詳述したように、上記実施形態においては、次のような効果がある。
(1)仕切り部材57において、上側ドレン排出口74Aは第1シール部101の内側に位置するよう設けられるので、フィルタ部材に切欠きを設けるなどの制約をフィルタ形状にかけることなく、且つエアクリーナを大型化することなく、ダーティサイドに流入する水や埃を効果的に排出するドレン排出口を形成することができる。
(2)仕切り部材57において、上側ドレン排出口74Aは第2シール部102の外側に位置するよう設けられるので、仕切り部材57と本体容器58との気密性が維持され、且つ、本体容器58にドレンが流入することが防がれる。
(3)本体容器58の、上側ドレン排出口74Aと対応する位置に下側ドレン排出口74Bを形成して、一続きのドレン排出口としたので、仕切り部材57をカバー55と本体容器58で挟み込み、シール性を向上させながら挟む部分に下側ドレン排出口74Bを形成して、効果的にドレンを排出することができる。
(4)第2実施形態(図16)において、上側ドレン排出口103Aと下側ドレン排出口103Bが楕円形に形成されるので、円形のドレン排出口と比べて、楕円形のドレン排出口は吐出面積が大きくなり、ドレンや埃を容易に排出することができる。
(5)第3実施形態(図17)において、下側ドレン排出口104Bは本体容器58の外端に開放される溝形に形成されるので、上記の溝がガイドの役割を果たすことになり、外周部にドレンを溜めることなく、スムーズに排出することができる。
(6)第3実施形態(図17)において、上側ドレン排出口104Aは、仕切り部材の外端の一部を角形に貫通するように形成してあるので、十分な排出面積が確保できるとともに、楕円状のものと比べて成形性が良い。
(7)仕切り部材57の外周の複数個所に内方へ湾曲した凹形部71が形成され、その凹形部71にカバー55と本体容器58とを締結する締結部(ネジ62、ネジ孔83)が形成されるので、カバー55と本体容器58との締結性を維持しつつ、締結部がエアクリーナ19の外側に突出することを抑制できるので、エアクリーナ19の小型化に寄与することができる。
(8)凹形部71の締結部(ネジ62、ネジ孔83)が、2つのドレン排出口の間に形成されているので、カバー部、仕切り部材、本体容器間の空いたスペースを利用して、シール性を向上させることができる。
(9)エアクリーナ19は車両進行方向に対し後部が低くなるよう傾斜して配置され、上側ドレン排出口74A及び下側ドレン排出口74Bは車両進行方向に対し、それぞれ仕切り部材57及び本体容器58の後部に形成される。エアクリーナ19の後部は低い位置にあり、ドレンや埃が溜まりやすいので、ドレンや埃を効率よく排出することができる。
(10)メインフレーム4の上記エアクリーナ19を支持する部分は、後下がりに構成され、本体容器58とカバー55の接合面63は、メインフレーム4の、上記エアクリーナ19を支持する部分とほぼ平行に傾斜して配置され、且つ、上記接合面はメインフレーム4より上方に配置されるので、上記エアクリーナ19は後下がりに傾斜しているので、ドレンの排出が容易であり、また、車両搭載状態のままカバー55を外せば分解できるので、メンテナンス性が向上する。
2…車体フレーム、4…メインフレーム、18…スロットルボディ、19…エアクリーナ、55…カバー、56…吸気ダクト、57…仕切り部材、58…本体容器、59…接続チューブ、60…フィルタ組立体、61…フィルタ、62…組立用ネジ、63…接合面、71…凹形部、74…ドレン排出口(円孔)、74A…上側ドレン排出口(円孔)、74B…下側ドレン排出口(円孔)、87…ドレン排出経路、101…第1シール部、102…第2シール部、103A…楕円形の上側ドレン排出口、103B…楕円形の下側ドレン排出口、104A…角形の上側ドレン排出口、104B…溝形の下側ドレン排出口

Claims (9)

  1. 本体容器(58)とカバー(55)とからなるエアクリーナケースと、
    上記エアクリーナケースの内部に設けられる仕切り部材(57)と、
    上記仕切り部材(57)の一部をなすフィルタ(61)と、
    上記カバー(55)に設けられる吸気部(56)と、
    上記本体容器(58)に設けられるエンジンへの接続部(59)とを備え、
    吸気部(56)から吸入された空気をフィルタ(61)を通過させ、接続部(59)を経てエンジンの吸気系へ供給するエアクリーナにおいて、
    上記仕切り部材(57)の周囲部と上記カバー(55)の周囲部との間に第1シール部(101)が形成され、
    上記仕切り部材(57)においてドレン排出口(74,103,104)が上記第1シール部(101)の内側に位置するよう設けられ、
    上記仕切り部材(57)の周囲部と上記本体容器(58)の周囲部との間に第2シール部(102)が形成され、
    上記仕切り部材(57)において、上記ドレン排出口(74,103,104)は上記第2シール部(102)の外側に位置するよう設けられる
    ことを特徴とするエアクリーナ。
  2. 上記仕切り部材(57)に設けられたドレン排出口(74,103,104)を上側ドレン排出口(74A,103A,104A)とし、上記本体容器(58)の、上記上側ドレン排出口(74A,103A,104A)と対応する位置に、下側ドレン排出口(74B,103B,104B)を形成して、一つに繋がったドレン排出口としたことを特徴とする請求項に記載のエアクリーナ。
  3. 上記上側ドレン排出口(103A)及び上記下側ドレン排出口(103B)は楕円形に形成されることを特徴とする請求項に記載のエアクリーナ。
  4. 上記下側ドレン排出口(104B)は本体容器(58)の外端に開放される溝形に形成されることを特徴とする請求項に記載のエアクリーナ。
  5. 上側ドレン排出口(104A)は、仕切り部材(57)の外端の一部を角形に貫通するように形成されることを特徴とする請求項に記載のエアクリーナ。
  6. 上記仕切り部材(57)の外周の複数個所に内方へ湾曲した凹形部(71)が形成され、その凹形部(71)に上記カバー(55)と上記本体容器(58)とを締結する締結部(62,83)が形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエアクリーナ。
  7. 上記締結部(62,83)は、2つのドレン排出口(74,74)の間に形成されることを特徴とする請求項に記載のエアクリーナ。
  8. 上記エアクリーナは車両進行方向に対し後部が低くなるよう傾斜して配置されると共に、上記ドレン排出口(74,103,104)は車両進行方向に対し、それぞれ上記仕切り部材(57)及び本体容器(58)の後部に形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のエアクリーナ。
  9. 車体フレーム(2)の、上記エアクリーナを支持する部分は後下がりに構成され、
    上記本体容器(58)と上記カバー(55)の接合面は、車体フレームの、上記エアクリーナを支持する部分とほぼ平行に傾斜して配置されるとともに、上記接合面は上記車体フレーム(2)より上方に配置されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のエアクリーナ。
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