JP6456243B2 - ゴルフクラブ用グリップおよびゴルフクラブ - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフクラブ用グリップに関する。
ゴルフクラブに装着されるグリップとして、ゴム製のグリップが多用されている。このようなゴム製グリップとして、例えば、特許文献1には、ガラス転移点が−40℃以上−13℃以下であるアクリロニトリル−ブタジエンゴムを基材ポリマーとし、該アクリロニトリル−ブタジエンゴムの基材ポリマー全量に占める比率を45質量%以上とした、ゴム組成物が架橋されることによって成形されており、初期歪みが10%であり振幅が±2%であり周波数が10Hzであり開始温度が−100℃であり終了温度が100℃であり昇温速度が3℃/minであり変形モードが引張である条件で粘弾性スペクトロメーターによって測定された損失係数曲線のピーク温度が、−29℃以上0℃以下であるゴルフクラブ用グリップが記載されている(特許文献1(請求項4)参照)。
また、グリップについて軽量化を図ることも提案されている。例えば、特許文献2には、ソリッドゴム質から成る表面層と発泡ゴム質から成る内面層で構成されるゴルフクラブ用グリップにおいて、未加硫ゴム配合の中へ有機溶剤を包含する塩化ビニリデンとアクリロニトリルのコポリマーを添加混入した材料を加硫成形することにより得られる発泡ゴム質で前記内面層が構成されており軽量化されているゴルフクラブ用グリップが記載されている(特許文献2(請求項2)参照)。
特許第3701220号公報 特開平11−347166号公報
本出願人は、例えば、図7のような構成を有するゴルフクラブ用グリップについてすでに特許出願をしている(特願2014−231356号、2014−231357号など)。このグリップ1は、円筒状内層3と前記円筒状内層3を被覆する円筒状外層5とを有するグリップ本体と、前記グリップ本体の端部に設けられたグリップエンド13とを有する。このような構成のグリップでは、発泡層である円筒状内層の引張強さと円筒状外層の引張強さに差が生じてしまい、ゴルフクラブ用グリップのチップ側の開口が、楕円形に歪んでしまう場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、発泡層からなる内層とこの内層を被覆する外層とを有するグリップにおいて、グリップのチップ側開口の形状が、楕円形にならず、円形を維持できるグリップを提供することを課題とする。
前記課題を解決することができた本発明のゴルフクラブ用グリップは、円筒状内層と、前記円筒状内層を被覆する円筒状外層とを有し、前記円筒状内層が発泡層であり、前記グリップは、チップ側端部に、前記円筒状外層が内側に折り返された折返部を有することを特徴とする。このような構成とすることにより、グリップのチップ側開口が楕円形になるのを抑制することができる。
前記折返部の長さは、2mm以上、60mm未満であることが好ましい。また、前記折返部は、円筒状内層には積層していないことが好ましい。前記円筒状内層は、第1内層と前記第1内層の外側を被覆する第2内層とを有することが好ましい。前記円筒状内層の発泡倍率は、例えば、1.2〜5.0である。前記円筒層外層が、中実層であることが好ましい。前記円筒状外層の厚みは、0.2mm以上、0.7mm以下が好適である。
前記円筒状外層は、基材ゴムとして、天然ゴムまたはアクリロニトリル−ブタジエン系ゴムを有するゴム組成物から形成されていることが好ましい。前記アクリロニトリル−ブタジエン系ゴムとしては、例えば、カルボキシル変性アクリロニトリルブタジエンゴム、水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム、および、カルボキシル変性水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴムよりなる群から選択される少なくとも1種を挙げることができる。前記円筒状内層は、基材ゴムとして、天然ゴムを含有することが好ましい。
本発明には、シャフトと、前記シャフトの一端に取り付けられたヘッドと、前記シャフトの他端に取り付けられたグリップとを備え、前記グリップが、本発明のゴルフクラブ用グリップであるゴルフクラブも含まれる。
本発明によれば、グリップのチップ側開口の形状が、楕円形にならず、円形を維持できるゴルフクラブ用グリップが得られる。
本発明のゴルフクラブ用グリップの一例を示す模式的断面図である。 図1のゴルフクラブ用グリップのチップ側端部の拡大図である。 本発明のゴルフクラブ用グリップの別例を示す模式的断面図である。 図3のゴルフクラブ用グリップのチップ側端部の拡大図である。 本発明のゴルフクラブ用グリップの別例を示す模式断面図である。 本発明のゴルフクラブの一例を示す斜視図である。 従来のゴルフクラブ用グリップの一例を示す模式的断面図である。
本発明のゴルフクラブ用グリップは、円筒状内層と、前記円筒状内層を被覆する円筒状外層とを有する。そして、前記円筒状内層が発泡層であり、前記グリップは、チップ側端部に、前記円筒状外層が内側に折り返された折返部を有することを特徴とする。前記グリップは、内層が発泡層であるため、グリップの軽量化を図ることができる。また、チップ側端部に折返部を有することで、チップ側端部の形状を円形に維持できるものとなる。なお、ゴルフクラブおよびこれに装着されるゴルフクラブ用グリップにおいて、バット側とは、グリップエンド側を意味し、ゴルフクラブにおける後端側を意味する。一方、チップ側とは、ゴルフクラブの先端側(ヘッドが取付けられる側)を意味する。
[ゴルフクラブ用グリップの構造]
以下、図面を参照しつつ、本発明のゴルフクラブ用グリップの構造について説明するが、本発明は、図面に示された態様に限定されるものではない。
図1は、本発明のゴルフクラブ用グリップの一例を示す模式的断面図である。本発明のゴルフクラブ用グリップ1は、円筒状内層3と、前記円筒状内層3を被覆する円筒状外層5とを有する。また、前記グリップ1は、円筒状内層3と円筒状外層5とからなるグリップ本体のバット側端にグリップエンド13を有する。そして、前記グリップ1は、チップ側端部に、前記円筒状外層3が内側に折り返された折返部を有する。つまり、円筒状外層5が、チップ側端部において内側(シャフト側)に折り返されている。図1のように、チップ側端部に折返部を有することで、グリップのチップ側端部の形状を円形に維持できる。
図2は、図1のゴルフクラブ用グリップのチップ側端部の拡大図である。円筒状外層5は、チップ側端部において、内側に折り返されてなる折返部7が形成されている。折返部7の長さ(グリップの軸方向長さ)L1は、2mm以上が好ましく、4mm以上がより好ましく、6mm以上がさらに好ましく、7mm以上が特に好ましく、60mm未満が好ましく、30mm以下がより好ましく、20mm以下がさらに好ましく、15mm以下が特に好ましい。折返部の長さが2mm以上であれば、グリップのチップ側端部の形状が楕円形に歪むことをより抑制できる。また、折返部7の長さL1を、60mm未満にすることにより、グリップ内部の発泡層の割合を高くすることができ、グリップの軽量化を図ることができる。
前記ゴルフクラブ用グリップでは、円筒状外層5の折返部7が、円筒状内層3に積層しないことが好ましい。すなわち、前記グリップのチップ側端部が、円筒状外層5の折返部7のみから形成されていることが好ましい。チップ側端部が円筒状外層の折返部のみから形成されていれば、チップ側端部の機械的強度が向上する。そのため、グリップをシャフトに装着する際に、チップ側端部が破断することが抑制される。前記折返部7は、グリップの周方向に連続していることが好ましい。
図2において、前記折返部7の端縁9(折り返された外層の先端部)と、円筒状内層3のチップ側端縁11との間には隙間が形成されているが、これらは接触していることが好ましい。折返部の端縁と円筒状内層のチップ側端縁が接触していれば、成形後のグリップにおいて、内層および外層の存在しない空隙が生じることが防止できる。なお、前記折返部7の端縁9と、円筒状内層3のチップ側端縁11との間に隙間があってもよいが、この場合の距離L2は、1mm以下とすることが好ましい。
前記円筒状内層は、発泡層である。円筒状内層の発泡倍率は、1.2以上が好ましく、より好ましくは1.5以上、さらに好ましくは1.8以上であり、5.0以下が好ましく、より好ましくは4.5以下、さらに好ましくは4.0以下である。発泡倍率が1.2以上であればグリップの軽量化の効果が大きくなり、5.0以下であれば内層の機械的強度の低下を抑制できる。
前記円筒状内層の密度(Din)は、0.25g/cm以上が好ましく、より好ましくは0.27g/cm以上、さらに好ましくは0.29g/cm以上であり、0.40g/cm以下が好ましく、より好ましくは0.38g/cm以下、さらに好ましくは0.36g/cm以下である。前記内層の密度が0.25g/cm以上であれば、内層の変形量が大きくなりすぎず、しっかりとした打感が得られ、0.40g/cm以下であれば発泡層によるグリップの軽量化の効果が大きくなる。
前記円筒状外層は、中実層または発泡層のいずれであってもよいが、中実層が好ましい。前記円筒状外層を中実層とすることにより、グリップの機械的強度を一層向上することできる。なお、前記円筒状外層を発泡層とした場合、グリップをさらに軽量化できる。
円筒状外層が発泡層である場合、円筒状外層の発泡倍率は、円筒状内層の発泡倍率よりも小さいことが好ましい。この場合、円筒状外層の発泡倍率と円筒状内層の発泡倍率との比(内層/外層)は、1.1以上が好ましく、より好ましくは1.5以上、さらに好ましくは2.0以上であり、10.0以下が好ましく、より好ましくは9.0以下、さらに好ましくは8.0以下である。
円筒状外層が発泡層である場合、外層の密度(Dout)は、0.6g/cm以上が好ましく、より好ましくは0.65g/cm以上、さらに好ましくは0.7g/cm以上であり、1.1g/cm以下が好ましく、より好ましくは1.05g/cm以下、さらに好ましくは1.0g/cm以下である。前記円筒状外層の密度が0.6g/cm以上であれば、外層の耐摩耗性が良好となり、1.1g/cm以下であれば発泡層によるグリップの軽量化の効果が大きくなる。
前記円筒状内層および円筒状外層の両方を発泡層とする場合、これらの密度の比(Dout/Din)は1.6以上が好ましく、より好ましくは1.8以上、さらに好ましくは2.0以上であり、4.5以下が好ましく、より好ましくは4.3以下、さらに好ましくは4.0以下である。
前記ゴルフクラブ用グリップにおいて、円筒状内層および円筒状外層は、少なくとも1層あればよい。前記円筒状内層は、2層構造としてもよい。図3は、本発明のゴルフクラブ用グリップの別例を示す模式断面図である。図3に示した態様では、円筒状内層3は、第1内層3aと、前記第1内層3aの外側を被覆する第2内層3bとを有する。円筒状外層5は、第2内層3bの外側を被覆し、チップ側端部において内側に折り返されている。
図4は、図3のゴルフクラブ用グリップのチップ側端部の拡大図である。折返部7の長さL1は、2mm以上が好ましく、4mm以上がより好ましく、6mm以上が好ましく、7mm以上が特に好ましく、60mm未満が好ましく、30mm以下がより好ましく、20mm以下がさらに好ましく、15mm以下が特に好ましい。折返部の長さが2mm以上であれば、グリップのチップ側端部の形状が楕円形に歪むことをより抑制できる。また、折返部7の長さL1を、60mm未満にすることにより、グリップ内部の発泡層の割合を高くすることができ、グリップの軽量化を図ることができる。円筒状外層5の折返部7が、円筒状内層3に積層しないことが好ましい。
図4において、前記折返部7の端縁9(折り返された外層の先端部)と、円筒状内層3のチップ側端縁11(11a,11b)とは、接触していることが好ましい。折返部の端縁と円筒状内層のチップ側端縁が接触していれば、成形後のグリップにおいて、内層および外層の存在しない空隙が生じることが防止できる。図4では、円筒状内層のチップ側端縁11aと、円筒状内層のチップ側端縁11bとが一致しているが、例えば、円筒状内層11aを円筒状内層11bよりもチップ側に長くしてもよいし、逆に、円筒状内層11bを円筒状内層11aよりもチップ側に長くしてもよい。
図5は、本発明のゴルフクラブ用グリップの変形例である。円筒状内層3と円筒状外層5との間に接着剤層4が設けられている。斯かる接着剤層4を設けることにより、円筒状内層3と円筒状外層5とが、親和性の低い材料から形成されている場合であっても、両者を強固に接着することができる。
前記ゴルフクラブ用グリップのグリップ本体を構成する円筒部(円筒状内層と円筒状外層の積層体)の厚みは、軸方向に一定となるように形成してもよいし、先端部(チップ側)から後端部(バット側)に向かって、徐々に厚くなるように形成してもよい。また、円筒部の厚みは、径方向に一定となるように形成してもよいし、一部に凸条部分(いわゆるバックライン)を設けてもよい。また、円筒部の表面には溝を設けてもよい。溝により、ゴルファーの手とグリップとの間の水膜形成が抑制され、ウェット状態でのグリップ性能がより向上する。さらに、グリップの防滑性能および耐摩耗性の観点から、グリップ内に補強コードを配設してもよい。
前記ゴルフクラブ用グリップのグリップ本体の円筒部の厚さは、0.5mm以上が好ましく、より好ましくは1.0mm以上、さらに好ましくは1.5mm以上であり、17.0mm以下が好ましく、より好ましくは10.0mm以下、さらに好ましくは8.0mm以下である。前記円筒部の厚さは、軸方向に一定となるように形成してもよいし、先端部から後端部に向かって徐々に厚くなるように形成してもよい。
前記円筒状外層の厚さおよび円筒状内層の厚さは、それぞれ、均一としてもよいし、変化をつけてもよい。例えば、円筒状グリップの軸方向に、一方端から他方端に向かって徐々に厚くなるように形成してもよい。前記外層の厚さは、均一であることが好ましい。
前記グリップの円筒部の厚さが0.5mm〜17.0mmの場合、前記円筒状外層の厚さは、0.1mm以上が好ましく、より好ましくは0.15mm以上、さらに好ましくは0.2mm以上であり、2.5mm以下が好ましく、より好ましくは2.0mm以下、さらに好ましくは1.5mm以下、特に好ましくは0.7mmである。前記円筒状外層の厚さが0.1mm以上であれば外層素材による補強効果がより大きくなり、2.5mm以下であれば相対的に内層を厚くすることができ、グリップの軽量化の効果が大きくなる。
前記円筒部の厚さに対する円筒状外層の厚さの百分率((円筒状外層厚さ/円筒部厚さ)×100)は、0.5%以上が好ましく、より好ましくは1.0%以上、さらに好ましくは1.5%以上であり、99.0%以下が好ましく、より好ましくは98.0%以下、さらに好ましくは97.0%以下である。前記百分率が0.5%以上であれば外層素材による補強効果がより大きくなり、99.0%以下であれば相対的に内層を厚くすることができ、グリップの軽量化の効果が大きくなる。
前記ゴルフクラブ用グリップは、グリップ本体のバット側端にグリップエンドを有することが好ましい。グリップエンドの形状は、特に限定されず、円錐台、半球状、円盤状などを挙げることができる。これらの中でも、グリップエンドの形状は、円盤状が好ましい。円盤状グリップエンドの直径は、25mm以上が好ましく、27mm以上がより好ましく、31mm以下が好ましく、29mm以下がより好ましい。円盤状グリップエンドの厚みは、3mm以上が好ましく、4mm以上がより好ましく、6mm以下が好ましく、5mm以下がより好ましい。
前記ゴルフクラブ用グリップは、以下に規定するスティフネスの値が、0.7以上であることが好ましく、1.0以上であることがより好ましく、1.5以上であることがさらに好ましく、6.0以下であることが好ましく、3.5以下であることがより好ましく、2.6以下であることがさらに好ましい。前記スティフネスが上記範囲内であれば、チップ側端部近傍における内層の発泡を阻害することなく、均一に発泡させることができる。よって、得られるグリップのチップ側端部の形状がより円形に近いものとなる。
スティフネス={折返部の長さ(mm)×折返部のゴムの引張強さ(MPa)×折返部の厚さ(mm)}/{チップ側開口の楕円率に影響を及ぼす部分の長さ(mm)×グリップの引張強さ(MPa)×グリップ厚さ(mm)}
なお、上記式において、チップ側開口の楕円率に影響を及ぼす部分とは、折返部のバット側端からグリップのバット側方向に向かって10mmの範囲とする。前記グリップ厚さとは、前記楕円率に影響を及ぼす部分の厚さであり、この部分のグリップの軸方向の中央部(折返部のバット側端からバット側方向に向かって5mmの位置)における外層の厚さと内層の厚さとの和である。前記グリップの引張強さとは、前記楕円率に影響を及ぼす部分の引張強さであり、この部分のグリップの軸方向の中央部(折返部のバット側端からバット側方向に向かって5mmの位置)の引張強さを使用する。グリップの引張強さは、外層および内層の引張強さ、ならびに、外層および内層の厚みから以下の通り算出できる。
グリップの引張強さ={外層の引張強さ(MPa)×外層の厚み(mm)+内層の引張強さ(MPa)×内層の厚み(mm)}/{外層の厚み(mm)+内層の厚み(mm)}
[ゴルフクラブ用グリップの材料]
本発明のゴルフクラブ用グリップは、例えば、ゴム組成物または樹脂組成物から形成されることができ、ゴム組成物から形成されることが好ましい。
前記ゴム組成物としては、基材ゴムと架橋剤とを含有することが好ましい。前記基材ゴムとしては、天然ゴム(NR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム(HNBR)、カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエンゴム(XNBR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ポリウレタンゴム(PU)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM)などが挙げられる。これらの中でも、前記基材ゴムとしては、NR、EPDM、IIR、NBR、HNBR、XNBR、BR、SBR、PUが好ましい。
前記架橋剤としては、硫黄系架橋剤、有機過酸化物を使用できる。前記硫黄系架橋剤としては単体硫黄、硫黄ドナー型化合物が挙げられる。前記単体硫黄としては、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド状硫黄、不溶性硫黄が挙げられる。前記硫黄ドナー型化合物としては、4,4’−ジチオビスモルホリンなどが挙げられる。前記有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−ジイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサンなどが挙げられる。前記架橋剤は単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記架橋剤としては、硫黄系架橋剤が好ましく、単体硫黄がより好ましい。前記架橋剤の使用量は、基材ゴム100質量部に対して、0.2質量部以上が好ましく、より好ましくは0.4質量部以上、さらに好ましくは0.6質量部以上であり、4.0質量部以下が好ましく、より好ましくは3.5質量部以下、さらに好ましくは3.0質量部以下である。
前記ゴム組成物は、さらに加硫促進剤、加硫活性剤を含有することが好ましい。
前記加硫促進剤としては、テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラメチルチウラムモノスルフィド(TMTM)、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィドなどのチウラム系;ジフェニルグアニジン(DPG)などのグアニジン系;ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZnPDC)、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛などのジチオカルバミン酸塩系;トリメチルチオ尿素、N,N'−ジエチルチオ尿素などのチオウレア系;メルカプトベンゾチアゾール(MBT)、ベンゾチアゾールジスルフィドなどのチアゾール系;N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(BBS)などのスルフェンアミド系;などが挙げられる。これらの加硫促進剤は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記加硫促進剤の使用量は、基材ゴム100質量部に対して、0.4質量部以上が好ましく、より好ましくは0.8質量部以上、さらに好ましくは1.2質量部以上であり、8.0質量部以下が好ましく、より好ましくは7.0質量部以下、さらに好ましくは6.0質量部以下である。
前記加硫活性剤としては、金属酸化物、金属過酸化物、脂肪酸などが挙げられる。前記金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化鉛などが挙げられる。前記金属過酸化物としては、過酸化亜鉛、過酸化クロム、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウムなどが挙げられる。前記脂肪酸としては、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸などが挙げられる。これらの加硫活性剤は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記加硫活性剤の使用量は、基材ゴム100質量部に対して、0.5質量部以上が好ましく、より好ましくは0.6質量部以上、さらに好ましくは0.7質量部以上であり、10.0質量部以下が好ましく、より好ましくは9.5質量部以下、さらに好ましくは9.0質量部以下である。
前記ゴム組成物は、さらに必要に応じて補強材、老化防止剤、軟化剤、加硫遅延剤、着色剤などを配合してもよい。
前記補強材としては、カーボンブラック、シリカなどが挙げられる。前記補強材の使用量は、基材ゴム100質量部に対して、2.0質量部以上が好ましく、より好ましくは3.0質量部以上、さらに好ましくは4.0質量部以上であり、50質量部以下が好ましく、より好ましくは45質量部以下、さらに好ましくは40質量部以下である。
前記老化防止剤としては、イミダゾール類、アミン類、フェノール類などが挙げられる。前記イミダゾール類としては、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル(NDIBC)、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩などが挙げられる。アミン類としては、フェニル−α−ナフチルアミンなどが挙げられる。フェノール類としては、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)(MBMBP)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールなどが挙げられる。これらの老化防止剤は単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記老化防止剤の使用量は、基材ゴム100質量部に対して、0.2質量部以上が好ましく、より好ましくは0.3質量部以上、さらに好ましくは0.4質量部以上であり、5.0質量部以下が好ましく、より好ましくは4.8質量部以下、さらに好ましくは4.6質量部以下である。
前記軟化剤としては、鉱物油、可塑剤が挙げられる。前記鉱物油としては、パラフィンオイル、ナフテンオイル、アロマチックオイル、プロセスオイルなどが挙げられる。前記可塑剤としては、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルセパケート、ジオクチルアジペートなどが挙げられる。
前記基材樹脂としては、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などが挙げられる。
本発明のゴルフクラブ用グリップの円筒状外層は、基材ゴムとして天然ゴムを含有するゴム組成物(以下、第一ゴム組成物と称する場合がある。)、または、基材ゴムとしてアクリロニトリル−ブタジエン系ゴムを含有するゴム組成物(以下、第二ゴム組成物と称する場合がある。)から形成されることが好ましい。特に、前記円筒状外層は、前記第二ゴム組成物から形成されていることがより好ましい。グリップの円筒状外層が、アクリロニトリル−ブタジエン系ゴムを含有することにより、グリップの引張強さが向上し、かつ、ウェット時のグリップ性能が良好となる。
前記第一ゴム組成物は、基材ゴムとして天然ゴム以外の他のゴムを含有してもよい。この場合、前記基材ゴム中の天然ゴムの含有率は、50質量%以上が好ましく、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上である。また、基材ゴムとしてアクリロニトリル−ブタジエン系ゴムのみを含有することも好ましい。
前記第二ゴム組成物は、基材ゴムとしてアクリロニトリル−ブタジエン系ゴム以外のゴムを含有してもよい。前記基材ゴム中のアクリロニトリル−ブタジエン系ゴムの含有率は、50質量%以上が好ましく、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上である。また、基材ゴムとしてアクリロニトリル−ブタジエン系ゴムのみを含有することも好ましい。
前記アクリロニトリル−ブタジエン系ゴムとしては、例えば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、カルボキシル変性アクリロニトリルブタジエンゴム(XNBR)、水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム(HNBR)、カルボキシル変性水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム(HXNBR)が挙げられる。前記XNBRとは、カルボキシ基を有する単量体と、アクリロニトリルと、ブタジエンとの共重合体である。前記HNBRとは、アクリロニトリル−ブタジエンゴムの水素添加物である。前記HXNBRとは、カルボキシ基を有する単量体と、アクリロニトリルと、ブタジエンとの共重合体の水素添加物である。
前記NBR、XNBR、HNBR、HXNBRにおいて、アクリロニトリル含有率は、15質量%以上が好ましく、より好ましくは18質量%以上、さらに好ましくは21質量%以上であり、50質量%以下が好ましく、より好ましくは45質量%以下、さらに好ましくは40質量%以下である。アクリロニトリル含有率が15質量%以上であれば耐摩耗性が良好となり、50質量%以下であれば寒冷地や冬場におけるグリップの触感が良好となる。
前記HNBR、HXNBRにおいて、二重結合含有量は、0.09mmol/g以上が好ましく、より好ましくは0.2mmol/g以上であり、2.5mmol/g以下が好ましく、より好ましくは2.0mmol/g以下、さらに好ましくは1.5mmol/g以下である。二重結合含有量が0.09mmol/g以上であれば成形時に加硫しやすくなりグリップの引張強度がより向上し、2.5mmol/g以下であればグリップの耐久性(耐候性)および引張強さがより良好となる。二重結合含有量は、共重合体中のブタジエン含有率や、共重合体への水素添加量により調整できる。
前記XNBR、HXNBRにおいて、カルボキシ基を有する単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸などが挙げられる。前記XNBR、HXNBRにおいて、カルボキシ基を含有する単量体の含有率は、1.0質量%以上が好ましく、より好ましくは2.0質量%以上、さらに好ましくは3.5質量%以上であり、30質量%以下が好ましく、より好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下である。カルボキシ基を含有する単量体の含有率が1.0質量%以上であれば耐摩耗性がより良好となり、30質量%以下であれば寒冷地や冬場におけるグリップの触感が良好となる。
前記XNBR、HXNBRにおいて、カルボキシ基含有量は、1.0質量%以上が好ましく、より好ましくは2.0質量%以上、さらに好ましくは3.5質量%以上であり、30質量%以下が好ましく、より好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下である。カルボキシ基含有量が1.0質量%以上であれば耐摩耗性がより良好となり、30質量%以下であれば寒冷地や冬場におけるグリップの触感が良好となる。
前記外層用組成物の材料硬度Hout(JIS−A)は、後述する内層用組成物の材料硬度Hin(JIS−A)と同じか、あるいはHin(JIS−A)よりも大きいことが好ましい。この場合、これらの硬度差(Hout−Hin)(JIS−A)は、0以上が好ましく、より好ましくは10以上、さらに好ましくは20以上であり、65以下が好ましく、より好ましくは60以下、さらに好ましくは55以下である。硬度差(Hout−Hin)が上記範囲内であれば、掴んだ時のグリップ感がより良好となる。
前記外層用組成物の引張強さは、1.0MPa以上が好ましく、より好ましくは1.2MPa以上、さらに好ましくは1.3MPa以上であり、3.0MPa以下が好ましく、より好ましくは2.5MPa以下、さらに好ましくは2.0MPa以下である。
本発明のゴルフクラブ用グリップの円筒状内層は、基材ゴムまたは基材樹脂を含有する内層用組成物から成形されることが好ましい。前記基材ゴムとしては、天然ゴム(NR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム(HNBR)、カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエンゴム(XNBR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ポリウレタンゴム(PU)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM)などが挙げられる。これらの中でも、前記基材ゴムとしては、NR、EPDM、IIR、NBR、HNBR、XNBR、BR、SBR、PUが好ましい。
前記内層用組成物の材料硬度Hin(JIS−A)は、10以上が好ましく、より好ましくは15以上、さらに好ましくは20以上であり、80以下が好ましく、より好ましくは70以下、さらに好ましくは60以下である。内層用組成物の材料硬度Hin(JIS−A)が10以上であれば内層が軟らかくなりすぎず、掴んだ時にしっかりと固定できる感触が得られ、80以下であれば内層が硬くなりすぎず、掴んだ時のグリップ感がより良好となる。
前記内層用組成物の引張強さは、0.1MPa以上が好ましく、より好ましくは0.2MPa以上、さらに好ましくは0.3MPa以上であり、1.1MPa以下が好ましく、より好ましくは1.0MPa以下、さらに好ましくは0.9MPa以下である。
前記外層用組成物の引張強さと前記内層用組成物の引張強さとの比(外層用組成物/内層用組成物)は、1.0以上が好ましく、より好ましくは1.5以上、さらに好ましくは2.0以上であり、20以下が好ましく、より好ましくは10以下、さらに好ましくは5以下である。
発泡層を作製する方法としては、バルーン発泡法、化学発泡法、超臨界二酸化炭素射出成型法などを挙げることができる。前記バルーン発泡法では、ゴム組成物にマイクロバルーンを含有させ、加熱によりマイクロバルーンを膨張させて、発泡させる。なお、ゴム組成物に膨張済みのマイクロバルーンを配合し、それを成形してもよい。前記化学発泡法では、ゴム組成物に発泡剤(アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、N,N−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p−トルエンスルホニルヒドラジン、p−オキシビス(ベンゼンスルホヒドラジド)など)や発泡助剤を含有させ、化学反応により気体(炭酸ガス、窒素ガスなど)を発生させて発泡させる。前記超臨界二酸化炭素射出成型では、高圧力下で超臨界状態にある二酸化炭素をゴム組成物に含侵させ、このゴム組成物を常圧下に射出し、二酸化炭素を気化させて発泡させる。
前記円筒状内層または円筒状外層を発泡層とする場合、バルーン発泡法により作製された発泡層とすることが好ましい。すなわち、発泡層は、マイクロバルーンを含有する組成物から成形された発泡層が好ましい。マイクロバルーンを用いることで、発泡層の機械的強度を維持しつつ、軽量化を図ることができる。前記マイクロバルーンとしては、有機マイクロバルーン、無機マイクロバルーンのいずれも使用できる。有機マイクロバルーンとしては、熱可塑性樹脂からなる中空粒子、熱可塑性樹脂の殻に低沸点炭化水素が内包された樹脂カプセルなどが挙げられる。前記樹脂カプセルの具体例としては、Akzo Nobel社製のエクスパンセル、松本油脂製薬社製のマツモトマイクロスフェアー(登録商標)などが挙げられる。無機マイクロバルーンとしては、中空ガラス粒子(シリカバルーン、アルミナバルーンなど)、中空セラミックス粒子などが挙げられる。
バルーン発泡法により発泡層を作製する場合、前記組成物中のマイクロバルーンの含有量は、基材ゴムまたは基材樹脂100質量部に対して、7質量部以上が好ましく、より好ましくは8質量部以上、さらに好ましくは9質量部以上であり、22質量部以下が好ましく、より好ましくは21質量部以下、さらに好ましくは20質量部以下である。前記マイクロバルーンの含有量が7質量部以上であれば十分に発泡させることができ、軽量化が図れ、22質量部以下であれば内層の機械的強度が高く、打撃の衝撃にも耐え得る層となる。
前記外層用組成物および内層用組成物は、従来公知の方法で調製できる。例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、オープンロールなどの混練機を用いて、各原料を混練りすることで調製できる。混練りする際の温度(材料温度)は、90℃〜160℃が好ましい。なお、組成物が後述するマイクロバルーンを含有する場合は、マイクロバルーンの膨張開始温度未満の温度で混練りすることが好ましい。
[接着剤層]
本発明のゴルフクラブ用グリップは、円筒状内層および円筒状外層の層間に接着剤層を有していてもよい。なお、接着剤層はその厚さが、約30μm以下の非常に薄い層であることが好ましい。接着剤層を構成する接着剤としては、加硫接着剤(架橋接着剤)、ゴムのりが挙げられる。接着剤層を有することで、円筒状内層と円筒状外層との剥離強度が高くなる。
前記接着剤層を形成する接着剤組成物は、オレフィン系ゴムを含有することが好ましい。前記オレフィン系ゴムとしては、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−EPM)、塩素化ポリエチレンゴム(CM)、などが挙げられる。前記接着剤組成物に含まれるゴム成分中のオレフィン系ゴム含有率は50質量%以上が好ましい。
前記オレフィン系ゴムとしては、変性オレフィン系ゴムが好ましい。前記変性オレフィン系ゴムとしては、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−EPM)、塩素化ポリエチレンゴム(CM)などが挙げられる。
前記変性オレフィン系ゴムは、変性ポリエチレン含有率が、5質量%以上が好ましく、より好ましくは7質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上であり、15質量%以下が好ましく、より好ましくは12質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である。前記変性ポリエチレン含有率が5質量%以上であれば内層と外層との剥離強度がより向上し、15質量%以下であればグリップの引張強度の低下が抑制される。
前記オレフィン系ゴムとしては、クロロスルホン化ポリエチレンが特に好ましい。前記クロロスルホン化ポリエチレンは、ポリエチレンをクロロスルホン化することで得られ、下記化学式(1)で表される。
Figure 0006456243
[式中、l、m、nは、各繰り返し単位の割合(質量%)を表す。]
前記オレフィン系ゴムの具体例としては、例えば、ロード・ファー・イースト社製のChemlok 6108、XJ−150、Chemlok 233X、Chemlok 402X、Chemlok 8216などを挙げることができる。
前記接着剤組成物は、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を含有することが好ましい。MDIを含有することで、内層と外層との剥離強度が一層向上する。前記MDIの含有率は、0質量%超が好ましく、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは2質量%以上であり、6質量%以下が好ましく、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下である。
前記接着剤組成物は、溶媒を含有してもよい。溶媒を含有することで、接着剤層をより薄く成形することができ、グリップの引張強度をより高めることができる。前記溶媒としては、キシレン、トルエンなどの有機溶媒が挙げられる。溶媒を含有する場合、接着剤組成物の固形分濃度(溶媒以外の成分の濃度)は10質量%〜30質量%が好ましい。また、前記接着剤組成物は、充填剤(カーボンブラック、シリカなど)を含有してもよい。
[製造方法]
本発明のゴルフクラブ用グリップは、例えば、内層シート(未加硫の内層ゴムシートまたは内層樹脂シート)と、外層シート(未加硫の外層ゴムシートまたは外層樹脂シート)との積層物を、金型内でプレス成形することで得られる。この際、外層シートのチップ側端部を内側に折り返すようにする。積層物をプレス成形する際、金型温度は140℃〜200℃が好ましく、成形時間は5分間〜45分間が好ましく、成形圧力は0.1MPa〜150MPaが好ましい。なお、バルーン発泡法を用いて発泡層を作製する場合、外層シートおよび内層シートを作製する際にはバルーンを膨張させず、外層シートと内層シートとの積層物をプレス成型する際にバルーンを膨張させることが好ましい。
前記ゴルフクラブ用グリップの製造方法としては、内層用組成物および外層用組成物を調製する工程(組成物調製工程);前記内層用組成物を用いて内層シートを作製する工程(内層シート作製工程);前記外層用組成物を用いて未加硫の外層シートを作製する工程(外層シート作製工程);前記内層シートと外層シートとを積層し、積層物を作製する工程(積層工程);前記外層シートのチップ側端部を内層シート側に折返し、折返部を形成する工程(折返工程);および、前記折返部を形成した積層物を金型内でプレス成型する工程(成型工程);を含むことが好ましい。
前記組成物調製工程において、内層用組成物および外層用組成物は、上述した方法により調整できる。例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、オープンロールなどの混練機を用いて、各原料を混練りすることで調製できる。なお、組成物がマイクロバルーンを含有する場合、混練時の材料温度は、マイクロバルーンの膨張開始温度未満とすることが好ましい。
前記内層シート作製工程において、内層用組成物から内層シートを作製する方法は特に限定されず、従来公知の方法を用いればよい。前記内層用組成物がゴム組成物である場合には、未加硫の内層シートを作製する。前記内層用組成物は、マイクロバルーンを含有することが好ましい。この場合、内層シートを作製する工程において、成形時の材料温度は、マイクロバルーンの膨張開始温度未満とすることが好ましい。
前記外層シート作製工程において、外層用組成物から未加硫の外層シートを作製する方法は特に限定されず、従来公知の方法を用いればよい。
前記積層工程において、内層シートと外層シートは、シートの状態で積層してもよいし、内層シートをマンドレルに巻き付けた後、この内層の周囲に外層シートを巻き付けることで積層してもよい。
前記外層シートのチップ側端部の折返しの長さは、外層シートのバット側端縁から2mm以上が好ましく、4mm以上がより好ましく、6mm以上がさらに好ましく、30mm以下が好ましく、20mm以下がより好ましく、15mm以下がさらに好ましい。チップ側端部に折返部を有することで、チップ型端部において外層が変形し難くなる。そのため、内層を発泡させる際に、チップ側端部付近の内層を均一に発泡させることができる。よって、内層発泡時にグリップのチップ側端部の形状が楕円形に歪むことを抑制できる。
前記成形工程では、前記積層物に熱処理を行い、加硫を行う。成型方法は特に限定されず、従来公知の方法を採用できる。なお、内層用組成物がマイクロバルーンを含有する場合、プレス成型時の材料温度をマイクロバルーンの膨張開始温度以上とすることが好ましい。
[ゴルフクラブ]
本発明には、前記ゴルフクラブ用グリップを用いたゴルフクラブも含まれる。前記ゴルフクラブは、シャフトと、前記シャフトの一端に取り付けられたヘッドと、前記シャフトの他端に取り付けられたグリップとを備え、前記グリップが、本発明のゴルフクラブ用グリップである。前記シャフトは、ステンレス鋼製や炭素繊維強化樹脂製が使用できる。前記ヘッドとしては、ウッド型、ユーティリティ型、アイアン型が挙げられる。前記ヘッドを構成する材料は、特に限定されるものではなく、例えばチタン、チタン合金、炭素繊維強化プラスチック、ステンレス鋼、マルエージング鋼、軟鉄などが挙げられる。
図6は、本発明のゴルフクラブの一例を示す斜視図である。ゴルフクラブ20は、シャフト22と、前記シャフトの一端に取り付けられたヘッド21と、前記シャフトの他端に取り付けられたグリップ1とを備えている。グリップ1の円筒部にシャフト22の後端が嵌入されている。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、前・後記の趣旨に適合しうる範囲で適宜変更して実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
[評価方法]
(1)アクリロニトリル含有率
アクリロニトリル含有率は、水素添加前のアクリルニトリル−ブタジエンゴムについて、ISO 24698−1(2008)により測定した。
(2)二重結合含有量(mmol/g)
二重結合含有量は、共重合体中のブタジエン含有率(質量%)と残存二重結合量(%)から算出した。前記残存二重結合量とは、水素添加前の共重合体中の二重結合と水素添加後の共重合体中の二重結合との質量比(水素添加後の二重結合量/水素添加前の二重結合量)であり、赤外分光法により測定できる。アクリロニトリル−ブタジエンゴムが、アクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体の場合、共重合体中のブタジエン含有率は100からアクリロニトリル含有率(質量%)を減ずることで求められる。
二重結合量={ブタジエン含有率/54}×残存二重結合量×10
(3)カルボキシ基を含有する単量体の含有率
水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴムを1g量りとり、クロロホルム50mlに溶解させ、ここにチモールブルー指示薬を滴下した。この溶液を攪拌しながら、水酸化ナトリウムの0.05mol/Lメタノール溶液を滴下し、最初に変色するまでの滴下量(Vml)を記録した。ブランクとして水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴムを含有しないクロロホルム50mlについても、チモールブルーを指示薬として、水酸化ナトリウムの0.05mol/Lメタノール溶液を滴下し、最初に変色するまでの滴下量(Bml)を記録した。下記式により、カルボキシ基含有率を算出した。
カルボキシ基含有単量体含有率={0.05×(V−B)×PM}/(10×X)
(式中、V:試験溶液の水酸化ナトリウム溶液滴下量(ml)、B:ブランクの水酸化ナトリウム溶液滴下量(ml)、PM:カルボキシ基含有単量体の分子量、X:カルボキシ基含有単量体の価数)
(4)材料硬度(JIS−A)
ゴム組成物を用いて、160℃で8〜20分間プレスして、厚み2mmのシートを作製した。なお、ゴム組成物がマイクロバルーンを含有する場合は、グリップを形成した際と同様の発泡倍率となるようにマイクロバルーンを膨張させてシートを作製した。このシートを、23℃で2週間保存し、測定基板などの影響が出ないように、3枚重ねた状態で、JIS K6253−3(2012)に規定するタイプAデュロメータを備えた高分子計器社製自動ゴム硬度計P1型を用いて測定した。
(5)発泡倍率
グリップから測定対象となる発泡層を切り出し、発泡層の密度(d1)を測定した。また、この発泡層の形成に使用されたゴム組成物を用いて未発泡のゴムシートを作製し、このゴムシートの密度(d2)を測定した。前記未発泡シートの密度を発泡層の密度で除することで発泡倍率(d2/d1)を算出した。なお、密度は、自動比重計(エムエステック社製、SP−GR1、アルキメデスの原理)を用いて測定した。
(6)引張強さ
引張強さはJIS K 6251(2010)に準拠して測定した。ゴム組成物を用いて、160℃で8〜20分間プレスして、厚み2mmのシートを作製し、これをダンベル形状(ダンベル状3号形)に打ち抜いて試験片を作製した。なお、ゴム組成物がマイクロバルーンを含有する場合は、グリップを形成した際と同様の発泡倍率となるようにマイクロバルーンを膨張させてシートを作製した。また、グリップを外層側から厚さ2mmとなるように切り出し、これをダンベル形状(ダンベル状3号形)に打ち抜いて試験片を作製した。各試験片について、引張試験測定装置(島津製作所社製、オートグラフAGS−D)を用いて物性を測定した(測定温度23℃、引張速度500mm/分)。そして、試験片を切断するまで引っ張ったときに記録される最大の引張力を試験片の初期断面積で除することで引張強さを算出した。なお、グリップの引張強さは、グリップNo.1の引張強さを100として、指数化した値で示した。
(7)質量
各グリップの質量を測定した。なお、質量は、グリップNo.1の質量を100として、指数化した値で示した。
(8)楕円率
成形後のゴルフクラブ用グリップのチップ側開口のシーム径と、ポール径とをそれぞれ測定して、以下の式で算出した。楕円率が0に近いほど、チップ側開口の形状が円形に近くなる。
楕円率={1−(ポール径/シーム径)}×100
[グリップの作製]
表1に示す配合で各原料をバンバリーミキサー(材料温度80〜150℃)で混練し、ゴム組成物を調製した。
Figure 0006456243
表1で用いた材料は下記のとおりである。
NR(天然ゴム):TSR20
EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム):住友化学社製、エスプレン(登録商標)505A
HXNBR:水素添加カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエンゴム(ランクセス社製、Therban XT VPKA 8889(残存二重結合量3.5%、アクリロニトリル含有率33.0質量%、カルボキシ基含有単量体含有率5.0質量%、二重結合含有量0.40mmol/g))
粉末硫黄:鶴見化学工業社製、5%油入微粉硫黄(200メッシュ)
ノクセラーCZ:大内新興化学工業社製、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド
ノクセラーNS:大内新興化学工業社製、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド
ソクシノールD:住友化学社製、1,3−ジフェニルグアニジン
ノクセラーTBzTD:大内新興化学工業社製、テトラベンジルチウラムジスルフィド
酸化亜鉛:PT.INDO LYSAGHT社製、ホワイトシール
過酸化亜鉛:struktol社製、struktol ZP 1014(過酸化亜鉛含有量29質量%)
ステアリン酸:日油社製、ビーズステアリン酸つばき
シリカ:EVONIK社製、ウルトラジルVN3
カーボンブラック(1):三菱化学社製、ダイヤブラックN220
カーボンブラック(2):東海カーボン社製、シーストSO(FEF)
MBMBP:2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)(大内新興化学工業社製、ノクラック(登録商標)NS−6)
NiBDC:ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル(大内新興化学工業社製、ノクラック NBC)
サントガードPVI:三新化学工業社製、N−シクロヘキシルチオフタルイミド
安息香酸:シグマアルドリッチ社製
ダイアナプロセスオイルPA32:出光興産社製
マイクロバルーン:Akzo Nobel社製、「エクスパンセル909−80」(熱可塑性樹脂の殻に低沸点炭化水素が内包された樹脂カプセル、体積平均粒子径18μm〜24μm、膨張開始温度120℃〜130℃)
[ゴルフクラブ用グリップの作製]
前記ゴム組成物No.2およびNo.3を用いて、扇台形状の未加硫の外層用ゴムシートを作製した。外層用ゴムシートは一定の厚さとなるように成形した。また、外層と同じゴム組成物から、厚み4mm、直径28mmの円盤状のグリップエンド(未加硫)を成形した。ゴム組成物No.1を用いて、長方形状の未加硫の内層(第1内層および第2内層)用ゴムシートを作製した。なお、内層用ゴムシートは、一方端から他方端に向かって徐々に厚くなるように成形した。
マンドレルに第1内層用ゴムシートを巻き付け、次に、第2内層ゴムシートを重ねて巻き付けた。ゴルフクラブ用グリップNo.9〜No.16については、第2内層ゴムシート上に、接着剤として、ロード・ファー・イースト社製Chemlok(登録商標)6108または8216を塗布して、外層用ゴムシートを重ねて巻き付けた。グリップNo.2〜8および10〜16については外層用ゴムシートのチップ側端部を内側に折り返した。
次いで、グリップエンドをグリップ本体のバット側に貼り付けて、グリップの未加硫物を得た。このグリップの未加硫物を、キャビティ面に溝パターンを備えた金型に投入した。そして、金型温度160℃、加熱時間15分間で熱処理を行い、ゴルフクラブ用グリップを得た。得られたゴルフクラブ用グリップの円筒部の厚さは、最薄部(ヘッド側端部)が1.3mm、最厚部(グリップエンド側端部)が7.3mmであった。
各グリップの評価結果を表2、表3に示した。
Figure 0006456243
Figure 0006456243
表2、3の結果から、円筒状内層と、前記円筒状内層を被覆する円筒状外層とを有するゴルフクラブ用グリップであって、前記円筒状内層は、発泡層であり、前記円筒状外層は、チップ側端部において内側に折り返されているゴルフクラブ用グリップNo.2〜No.8、および、No.10〜No.16は、グリップのチップ側開口形状の楕円率が低く、円形により近いことが分かる。また、折返部の長さが2mm〜60mm未満の範囲では、グリップの軽量化も可能である。
1:グリップ、3:円筒状内層、3a:第1内層、3b:第2内層、5:円筒状外層、7:折返部、9:折返部の端縁、11:内層のチップ側端縁、13:グリップエンド

Claims (10)

  1. 円筒状内層と、前記円筒状内層を被覆する円筒状外層とを有するゴルフクラブ用グリップであって、
    前記円筒状内層が発泡層であり、
    前記グリップは、チップ側端部に、前記円筒状外層が内側に折り返された折返部を有し、前記折返部は、前記円筒状内層には積層していないことを特徴するゴルフクラブ用グリップ。
  2. 前記折返部の長さが、2mm以上、60mm未満である請求項1に記載のゴルフクラブ用グリップ。
  3. 前記円筒状内層は、第1内層と前記第1内層の外側を被覆する第2内層とを有する請求項1または2に記載のゴルフクラブ用グリップ。
  4. 前記円筒状内層の発泡倍率が、1.2〜5.0である請求項1〜3のいずれか一項に記載のゴルフクラブ用グリップ。
  5. 前記円筒状外層が、中実層である請求項1〜4のいずれか一項に記載のゴルフクラブ用グリップ。
  6. 前記円筒状外層の厚さが、0.1mm以上、2.5mm以下である請求項1〜5のいずれか一項に記載のゴルフクラブ用グリップ。
  7. 前記円筒状外層は、基材ゴムとして、天然ゴムまたはアクリロニトリル−ブタジエン系ゴムを有するゴム組成物から形成されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のゴルフクラブ用グリップ。
  8. 前記アクリロニトリル−ブタジエン系ゴムが、カルボキシル変性アクリロニトリルブタジエンゴム、水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム、および、カルボキシル変性水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴムよりなる群から選択される少なくとも1種である請求項に記載のゴルフクラブ用グリップ。
  9. 前記円筒状内層は、基材ゴムとして、天然ゴムを含有する請求項1〜8のいずれか一項に記載のゴルフクラブ用グリップ。
  10. シャフトと、前記シャフトの一端に取り付けられたヘッドと、前記シャフトの他端に取り付けられたグリップとを備え、
    前記グリップが、請求項1〜9のいずれか1項に記載のゴルフクラブ用グリップであることを特徴とするゴルフクラブ。
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