JP3701220B2 - 防滑部材、ゴルフクラブ用グリップ及びゴルフクラブ - Google Patents

防滑部材、ゴルフクラブ用グリップ及びゴルフクラブ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防滑部材に関する。具体的には、ゴルフクラブ用グリップ、杖の持ち手、杖の下端部、階段の手すり、運動用グローブにおける手やボールとの接触部、ジャングルジムや滑り台等の遊具における握り手部、マンホール蓋やその取っ手、床や階段に敷かれるシート、鞄の持ち手、筆記具のグリップ、調理用品のグリップ、運動用バットのグリップ、工具(ハンマー、ドライバー、ドリル等)のグリップ、道具(スコップ、ハサミ等)のグリップ等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ゴルフクラブは、シャフトと、このシャフトの前端近傍に装着されたヘッドと、シャフトの後端近傍が嵌入されるグリップとから構成されている。グリップはゴルフクラブをスイングするゴルファーが手で把持する部分であり、ゴルファーの運動がゴルフクラブに伝達される際に極めて重要な役割を果たす部分である。
【0003】
グリップの重要な要求性能として、スイング中にゴルファーの手とグリップとの滑り(ゴルファーが手袋を着用する場合はこの手袋との滑り)が抑制されることが挙げられる。一般にグリップは、ゴム、合成樹脂等の柔軟な材料から成形されており、これによって防滑性能が付与されている。典型的なグリップには、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム又はブタジエンゴムが用いられている。
【0004】
雨天時のゴルフでは、手(手袋を含む。以下同様)やグリップが雨水で濡れることがある。また、夏場のゴルフでは、汗によって手やグリップが濡れることがある。手やグリップが濡れた状態、すなわちウエット状態では、柔軟な材料から成形されたグリップであっても、手とグリップとの間に水膜が介在することに起因して両者の滑りが生じやすい。滑りが生じるとスイングが乱れ、ミスショットを招来してしまう。多くのゴルファーは、ウエット状態でも滑りにくいグリップを望んでいる。
【0005】
ゴルフクラブ用グリップ以外の防滑部材に関しても、種々の工夫がなされている。特開平11−178620号公報及び特開平11−222538号公報には、シリル化剤又はシランカップリング剤が配合されたゴム組成物からなる防滑部材が開示されている。特開平11−28135号公報には、地面とのスリップを起こしにくい下端部を備えた杖が開示されている。特開平10−252088号公報及び特開2001−90097号公報には、その上を歩行するヒトがスリップしにくいマンホール蓋が開示されている。特開2000−87306号公報には、スリップ防止のための処理が施された歩行面が開示されている。実開平6−51220号公報には、スリップしにくい手袋及び靴下が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、防滑性能向上を意図し、ゴルフクラブ用グリップや他の防滑部材の工夫が種々なされているが、ウェット状態での防滑性能は未だ不十分である。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、防滑性能、特にウエット状態での防滑性能に優れた防滑部材の提供を目的とするものである。
【0008】
上記の目的を達成するためになされた発明は、
ガラス転移点が−40℃以上−13℃以下であるアクリロニトリル−ブタジエンゴムを基材ポリマーとし、該アクリロニトリル−ブタジエンゴムの基材ポリマー全量に占める比率を45質量%以上とした、 ゴム組成物が架橋されることによって成形されており、
初期歪みが10%であり振幅が±2%であり周波数が10Hzであり開始温度が−100℃であり終了温度が100℃であり昇温速度が3℃/minであり変形モードが引張である条件で粘弾性スペクトロメーターによって測定された損失係数曲線のピーク温度が、−29℃以上0℃以下である防滑部材、
である。
【0009】
この防滑部材の損失係数曲線のピーク温度は、従来の防滑部材のピーク温度に比べて高い。この防滑部材は、ウエット状態での防滑性能に優れる。
【0010】
好ましくは、ゴム組成物の基材ポリマーは、ガラス転移点が−40℃以上−13℃以下であるアクリロニトリル−ブタジエンゴムを主成分とする。これにより、ウエット状態での防滑性能がさらに向上する。
【0011】
本発明の防滑部材は、特にゴルフクラブ用グリップに適している。このグリップが装着されたゴルフクラブは、ウエット状態であってもゴルファーにとってスイングしやすいものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態にかかるゴルフクラブ用のグリップ1が示された斜視図である。このグリップ1は後端が塞がれた円筒状であり、その外径は前端から後端に向けて徐々に拡径している。
【0014】
図2は、図1のグリップ1が用いられたゴルフクラブ2が示された斜視図である。この図に示されているように、グリップ1にはシャフト3の後端近傍が嵌入されている。このシャフト3の前端近傍には、ヘッド4が装着されている。シャフト3はステンレススチール製でもよく、カーボン繊維強化樹脂製であってもよい。ヘッド4はウッド型ヘッドでもアイアン型ヘッドでもよい。ヘッド4の材質としては、ステンレススチール、アルミニウム合金、チタン合金、マグネシウム合金、繊維強化合成樹脂、パーシモン等が挙げられる。
【0015】
このグリップ1の損失係数(tanδ)の曲線がピークを示す温度は、−35℃以上0℃以下である。従来のグリップのピーク温度は、例えば天然ゴムが主成分とされたものでは−70℃程度であり、スチレン−ブタジエンゴムが主成分とされたものでは−50℃程度であり、ブタジエンゴムが主成分とされたものでは−100℃程度である。本発明のグリップ1は、従来のグリップ1に比べてピーク温度が高い。このグリップ1は、ウエット状態での防滑性能に優れるものである。このグリップ1が装着されたゴルフクラブ2は、雨天時であってもゴルファーにとってスイングしやすいものである。
【0016】
ピーク温度が−29℃未満であると、ウエット状態でのグリップ1の防滑性能が不十分となることがある。この観点から、ピーク温度は−29℃以上が好ましい。ピーク温度が0℃を超えると、例えば冬場のゴルフ場のような低温の環境下でグリップ1が使用された際にグリップ1にクラックが発生することがある。この観点から、ピーク温度は−2℃以下、さらには−3℃以下、特には−8℃以下が好ましい。なお、損失係数は、下記に示される条件で、粘弾性スペクトロメーター(島津製作所社の商品名「VA−200改良型」)によって測定される。
【0017】
粘弾性スペクトロメーターの測定条件
初期歪み:10%
振幅:±2%
周波数:10Hz
開始温度:−100℃
終了温度:100℃
昇温速度:3℃/min
変形モード:引張
【0018】
粘弾性スペクトロメーターによる測定に供される試験片は板状であり、その長さは45mmであり、幅は4mmであり、厚みは2mmである。この試験片の両端部がチャックされて、測定がなされる。試験片の変位部分の長さは、30mmである。この試験片は、グリップ1から切り出される。切り出しが困難な場合は、グリップ1と同一のゴム組成物から厚みが2mmのスラブが金型で成形・架橋され、このスラブから試験片が打ち抜かれる。スラブの架橋は、160℃で10分間行われる。
【0019】
グリップ1は、ゴム組成物が架橋されることによって成形されている。ゴム組成物の好適な基材ポリマーとしては、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、天然ゴム等が挙げられる。これらのゴムは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。ゴムに代えて又はゴムと共に、合成樹脂や、ソフトセグメントとハードセグメントとを備えた熱可塑性エラストマーが基材ポリマーとされてもよい。
【0020】
特に好適な基材ポリマーは、ガラス転移点(Tg)が−40℃以上−13℃以下であるアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)である。このアクリロニトリル−ブタジエンゴムが基材ポリマーの主成分とされることにより、ウエット状態でのグリップ1の防滑性能がより向上し、また、低温環境下でのクラックの発生がより抑制される。
【0021】
主成分とされるアクリロニトリル−ブタジエンゴムのガラス転移点が−40℃未満であると、ウエット状態でのグリップ1の防滑性能が不十分となるおそれがある。この観点から、ガラス転移点が−38℃以上、特には−33℃以上のアクリロニトリル−ブタジエンゴムが主成分とされるのが好ましい。主成分とされるアクリロニトリル−ブタジエンゴムのガラス転移点が−13℃を超えると、低温環境下でクラックが発生するおそれがある。この観点から、ガラス転移点が−14℃以下、特には−15℃以下のアクリロニトリル−ブタジエンゴムが主成分とされるのが好ましい。
【0022】
ガラス転移点が−40℃以上−13℃以下であるアクリロニトリル−ブタジエンゴムと他の基材ポリマーとが併用される場合は、ガラス転移点が−40℃以上−13℃以下であるアクリロニトリル−ブタジエンゴムが基材ポリマー全量に占める比率は50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、65質量%がさらに好ましく、80質量%以上が特に好ましい。ウエット状態での防滑性能向上の観点からはこの比率は多いほど好ましいので、理想的には100質量%である。但し、グリップ1の強度向上、耐摩耗性向上、加工性向上等が重視される場合は、必要に応じて他の基材ポリマーと併用されるのが好ましい。
【0023】
本明細書におけるガラス転移点は、示差走査熱量計(Differential Scanning Calorimeter、TAインスツルメント社の商品名「DSC−2910」)によって、昇温速度が10℃/minの条件下で測定される。
【0024】
ゴム組成物は、既知の手段によって架橋される。通常は、架橋剤として硫黄が用いられる。一般的な硫黄の配合量は、基材ポリマー100部に対して0.3部以上5.0部以下、特には0.5部以上3.0部以下である。硫黄と共に、加硫促進剤が用いられてもよい。好適な加硫促進剤としては、チアゾール系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、スルフェンアミド系加硫促進剤、ジオカルバミン酸塩系加硫促進剤等が挙げられる。特に、本発明のグリップ1にはチアゾール系加硫促進剤及びチウラム系加硫促進剤が好ましい。一般的な加硫促進剤の配合量は、基材ポリマー100部に対して0.5部以上7部以下、特には1.5部以上4部以下である。また、加硫促進助剤として、酸化亜鉛等の金属化合物や、ステアリン酸等の脂肪酸が配合されてもよい。なお、本明細書において「部」で示される数値は、質量が基準とされたときの比を意味する。
【0025】
強度向上の目的で、ゴム組成物に充填剤が配合されるのが好ましい。用いられうる充填剤としては、例えばシリカ、カーボンブラック、炭酸カルシウム、クレー等が挙げられる。なかでも、補強効果に優れるシリカ及びカーボンブラックが好ましく、一次粒子径が30nm以下であるシリカが特に好ましい。シリカの好ましい配合量は、基材ポリマー100部に対して3部以上60部以下、特には10部以上35部以下である。
【0026】
ゴム組成物には、シランカップリング剤又はシリル化剤が配合されるのが好ましい。シランカップリング剤とシリル化剤とは、いずれもその分子中に疎水性基を有している。シランカップリング剤及びシリル化剤は、この疎水性基の作用により、グリップ1に撥水性を付与する。従って、ゴルファーの手とグリップ1との間の水膜形成を抑制し、ウエット状態でのグリップ1の防滑性能を高める。シランカップリング剤及びシリル化剤の合計配合量は、基材ポリマー100部に対して1部以上10部以下、特には1.5部以上5部以下とされる。
【0027】
ゴム組成物には、必要に応じて軟化剤が配合されてもよい。軟化剤としては、パラフィンオイル、ナフテンオイル、アロマチックオイル等の鉱物油や、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルセパケート、ジオクチルアジペート等の可塑剤が挙げられる。
【0028】
ゴム組成物には、必要に応じ、老化防止剤、着色剤、加工助剤等が適量配合されてもよい。
【0029】
図1では図示が省略されているが、グリップ1の外周面には所定パターンの溝が形成されている。この溝により、ゴルファーの手とグリップ1との間の水膜形成が抑制され、ウエット状態でのグリップ1の防滑性能が高められる。また、防滑性能及び耐摩耗性の観点から、グリップ1に補強コードが配設されてもよい。
【0030】
このグリップ1の製造では、まず基材ポリマー、架橋剤、各種添加剤等が例えば密閉式混練機、オープンロール等で混練され、ゴム組成物が得られる。次に、このゴム組成物が、グリップ1と同等形状であるキャビティを備えた金型に投入される。次に、ゴム組成物が加熱・加圧され、架橋反応を起こす。こうして、グリップ1が成形される。もちろん、例えば射出成形法等の他の成形方法が用いられてもよい。
【0031】
グリップ1と同等の材質が他の防滑部材に用いられた場合も、この防滑部材の防滑性能が向上する。他の防滑部材の例としては、
(1)ゴルフクラブ用グリップ、
(2)杖の持ち手、
(3)杖の下端部、
(4)階段の手すり、
(5)運動用グローブにおける手やボールとの接触部、
(6)ジャングルジムや滑り台等の遊具における握り手部、
(7)マンホール蓋やその取っ手、
(8)床や階段に敷かれるシート、
(9)鞄の持ち手、
(9)筆記具のグリップ、
(10)調理用品のグリップ、
(11)運動用バット(野球用バット、ソフトボール用バット、クリケット用バット等)のグリップ、
(12)工具(ハンマー、ドライバー、ドリル等)のグリップ
及び
(13)道具(スコップ、ハサミ等)のグリップ
が挙げられる。
【0032】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
【0033】
[実施例1]
ガラス転移点が−51.7℃であるアクリロニトリル−ブタジエンゴム55部、ガラス転移点が−28.0℃であるアクリロニトリル−ブタジエンゴム45部、シリカ25部、シランカップリング剤2.0部、可塑剤3.0、老化防止剤0.5部、他の老化防止剤2.0部、酸化亜鉛3.0部、ステアリン酸1.0部、硫黄0.5部、加硫促進剤DM1.3部、加硫促進剤TET0.7部及び加硫促進剤DT0.1部をバンバリーミキサーで混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物を、キャビティ面に既知の溝パターンを備えた金型に投入した。そして、160℃の温度で10分間かけてゴム組成物に架橋反応を起こさせ、実施例1のゴルフクラブ用グリップを得た。
【0034】
[実施例2から7及び比較例1から3]
配合剤の種類と配合量とを下記の表1とした他は実施例1と同様にして、実施例2から7及び比較例1から3のゴルフクラブ用グリップを得た。なお、各配合剤の詳細が下記の表2に示されている。
【0035】
[防滑性能の評価]
図3に示されるポータブルスキッドレジスタンステスター5を用意し、水に濡れた下地6に設置した。一方、各グリップと同等のゴム組成物から得られた架橋ゴムシートを用意し、このゴムシートから長さが76mmであり、幅が25mmであり、厚みが6mmである試験片を切り出して、テスター5のアーム7の先端に取り付けた。次に、アーム7を所定角度まで持ち上げ、さらにここから振り下ろした。そして、試験片が下地6を擦ってから振り上がる最高点の角度を目盛盤8で読みとった。なお、試験片と下地6とが擦れ合う周方向距離が12.7cmとなるように、テスター5の高さを調整した。振り下ろし前の角度と振り上がる角度とから、摩擦抵抗を求めた。この結果が、下記の表1に示されている。表1には、比較例1の摩擦抵抗が100とされたときの指数が示されている。
【0036】
[防滑性能の官能評価]
グリップをシャフトに取り付けて、ゴルフクラブを製作した。このグリップに水をつけてウエット状態とし、このゴルフクラブを10名のゴルファーに使用させて防滑性能を「1」から「5」の5段階で評価させた。最も滑りが生じにくいものを「5」とし、生じやすいものを「1」とした。10名のゴルファーの評価値の平均が、下記の表1に示されている。
【0037】
[低温破壊テスト]
グリップを、−30℃の恒温槽に24時間保管した。そして、これを取り出して直ちにハンマーで打撃し、割れが生じるか否かを判定した。この結果が、下記の表1に示されている。
【0038】
【表1】
Figure 0003701220
【0039】
【表2】
Figure 0003701220
【0040】
表1に示されるように、各実施例のグリップはウエット状態での防滑性能に優れている。この評価結果より、本発明の優位性は明らかである。
【0041】
以上、ゴルフクラブ用グリップが一例とされて本発明が詳細に説明されたが、このゴルフクラブ用グリップと同等の材質は、他の種々の防滑部材にも適している。
【0042】
【発明の効果】
以上説明されたように、本発明の防滑部材はウェット状態での防滑性能に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかるゴルフクラブ用グリップが示された斜視図である。
【図2】図2は、図1のグリップが用いられたゴルフクラブが示された斜視図である。
【図3】図3は、防滑性能評価のためのポータブルスキッドレジスタンステスターが示された斜視図である。
【符号の説明】
1・・・グリップ
2・・・ゴルフクラブ
3・・・シャフト
4・・・ヘッド
5・・・ポータブルスキッドレジスタンステスター
6・・・下地
7・・・アーム
8・・・目盛盤

Claims (5)

  1. ガラス転移点が−40℃以上−13℃以下であるアクリロニトリル−ブタジエンゴムを基材ポリマーとし、該アクリロニトリル−ブタジエンゴムの基材ポリマー全量に占める比率を45質量%以上とした、ゴム組成物が架橋されることによって成形されており、
    初期歪みが10%であり振幅が±2%であり周波数が10Hzであり開始温度が−100℃であり終了温度が100℃であり昇温速度が3℃/minであり変形モードが引張である条件で粘弾性スペクトロメーターによって測定された損失係数曲線のピーク温度が、−29℃以上0℃以下である防滑部材。
  2. 上記ゴム組成物が、シリカを含む充填剤を有する請求項1に記載の防滑部剤。
  3. 上記ゴム組成物が、シランカップリング剤又はシリル化剤を有する請求項1又は2に記載の防滑部剤。
  4. ガラス転移点が−40℃以上−13℃以下であるアクリロニトリル−ブタジエンゴムを基材ポリマーとし、該アクリロニトリル−ブタジエンゴムの基材ポリマー全量に占める比率を45質量%以上とした、ゴム組成物が架橋されることによって成形されており、
    初期歪みが10%であり振幅が±2%であり周波数が10Hzであり開始温度が−100℃であり終了温度が100℃であり昇温速度が3℃/minであり変形モードが引張である条件で粘弾性スペクトロメーターによって測定された損失係数曲線のピーク温度が、−29℃以上0℃以下であるゴルフクラブ用グリップ。
  5. シャフトと、このシャフトの前端近傍に装着されたヘッドと、シャフトの後端近傍が嵌入されるグリップとを備えており、
    このグリップは、ガラス転移点が−40℃以上−13℃以下であるアクリロニトリル−ブタジエンゴムを基材ポリマーとし、該アクリロニトリル−ブタジエンゴムの基材ポリマー全量に占める比率を45質量%以上とした、ゴム組成物が架橋されることによって成形されており、
    初期歪みが10%であり振幅が±2%であり周波数が10Hzであり開始温度が−100℃であり終了温度が100℃であり昇温速度が3℃/minであり変形モードが引張である条件で粘弾性スペクトロメーターによって測定されたグリップの損失係数曲線のピーク温度が、−29℃以上0℃以下であるゴルフクラブ。
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