JP7331413B2 - ゴルフクラブ用グリップおよびゴルフクラブ - Google Patents
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Description
前記ゴルフクラブ用グリップは、その最表層の少なくとも一部が、前記第1ゴム組成物から形成されていればよい。ここで、最表層とは、グリップの最も外側の層であり、グリップ使用時に使用者が触れる部分である。前記ゴルフクラブ用グリップは、グリップ使用時に使用者が触れる部分の少なくとも一部が前記第1ゴム組成物から形成されていることが好ましい。前記ゴルフクラブ用グリップは、最表層における前記第1ゴム組成物から形成されている部分の面積率が、50面積%以上が好ましく、より好ましくは70面積%以上、さらに好ましくは90面積%以上である。また、前記ゴルフクラブ用グリップは、最表層の全ての部分が前記第1ゴム組成物から形成されていることも好ましい。なお、後述するようにゴルフクラブ用グリップが円筒部を有する場合、この円筒部の最表層全体が、前記第1ゴム組成物から形成されていることが好ましい。
前記第1ゴム組成物は、(A)基材ゴムと(B)熱可塑性樹脂および/または架橋ゴム粉末とを含有する。
前記第1ゴム組成物中の(A)基材ゴムの含有率は、50質量%以上が好ましく、より好ましくは55質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上である。前記(A)基材ゴムとしては、天然ゴム(NR)、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリル-ブタジエンゴム(NBR)、水素添加アクリロニトリル-ブタジエンゴム(HNBR)、カルボキシ変性アクリロニトリル-ブタジエンゴム(XNBR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ポリウレタンゴム(PU)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、エチレン-プロピレンゴム(EPM)などが挙げられる。これらの基材ゴムは、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記(B)熱可塑性樹脂は、前記(A)基材ゴムと相溶性を有さない。このような(B)熱可塑性樹脂を配合することで、成形されたグリップ内部では、(A)基材ゴム成分の海に、(B)熱可塑性樹脂成分の島が点在する海島構造が形成される。そして、グリップが変形する際には、この海島の界面に内部摩擦が生じることで、材料自体の防滑性能が向上する。
架橋ゴムとは、鎖状ゴム分子どうしを架橋し、塑性変形が起こらないように三次元網目構造を形成したゴムをいう。鎖状ゴム分子の架橋は、共架橋剤、有機過酸化物、硫黄などを用いて行うことができる。架橋ゴム粉末としては、前記第2ゴム組成物のようなゴム組成物の硬化物を粉砕したものや、シリコーンゴム粒子などが挙げられる。
前記第1ゴム組成物は、(A)基材ゴム、(B)熱可塑性樹脂および/または架橋ゴム粉末に加えて、架橋剤を含有する。前記架橋剤としては、硫黄系架橋剤、有機過酸化物を使用できる。前記硫黄系架橋剤としては単体硫黄、硫黄ドナー型化合物が挙げられる。前記単体硫黄としては、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド状硫黄、不溶性硫黄が挙げられる。前記硫黄ドナー型化合物としては、4,4’-ジチオビスモルホリンなどが挙げられる。前記有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、α,α’-ビス(t-ブチルパーオキシ-m-ジイソプロピル)ベンゼン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)3,3,5-トリメチルシクロヘキサンなどが挙げられる。前記架橋剤は単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記架橋剤としては、硫黄系架橋剤が好ましく、単体硫黄がより好ましい。前記架橋剤の使用量は、(A)基材ゴム100質量部に対して、0.2質量部以上が好ましく、より好ましくは0.4質量部以上、さらに好ましくは0.6質量部以上であり、4.0質量部以下が好ましく、より好ましくは3.5質量部以下、さらに好ましくは3.0質量部以下である。
前記加硫促進剤としては、テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラベンジルチウラムジスルフィド(TBzTD)、テトラメチルチウラムモノスルフィド(TMTM)、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、テトラキス(2-エチルヘキシル)チウラムジスルフィドなどのチウラム系;ジフェニルグアニジン(DPG)などのグアニジン系;ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZnPDC)、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛などのジチオカルバミン酸塩系;トリメチルチオ尿素、N,N'-ジエチルチオ尿素などのチオウレア系;メルカプトベンゾチアゾール(MBT)、ベンゾチアゾールジスルフィドなどのチアゾール系;N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、N-t-ブチル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(BBS)などのスルフェンアミド系;などが挙げられる。これらの加硫促進剤は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記加硫促進剤の合計使用量は、(A)基材ゴム100質量部に対して、0.4質量部以上が好ましく、より好ましくは0.8質量部以上、さらに好ましくは1.2質量部以上であり、8.0質量部以下が好ましく、より好ましくは7.0質量部以下、さらに好ましくは6.0質量部以下である。
前記加硫活性剤としては、金属酸化物、金属過酸化物、脂肪酸などが挙げられる。前記金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化鉛などが挙げられる。前記金属過酸化物としては、過酸化亜鉛、過酸化クロム、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウムなどが挙げられる。前記脂肪酸としては、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸などが挙げられる。これらの加硫活性剤は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記加硫活性剤の合計使用量は、(A)基材ゴム100質量部に対して、0.5質量部以上が好ましく、より好ましくは0.6質量部以上、さらに好ましくは0.7質量部以上であり、10.0質量部以下が好ましく、より好ましくは9.5質量部以下、さらに好ましくは9.0質量部以下である。
前記ゴルフクラブ用グリップは、前記第1ゴム組成物から形成された部分以外の他の部分の材質は特に限定されない。前記他の部分を形成する第2組成物としては、第2ゴム組成物、樹脂組成物が挙げられる。
前記ゴルフクラブ用グリップの形状は特に限定されないが、円筒部を有するものが好ましい。円筒部を有することで、この円筒部にシャフト等を挿嵌できる。また、前記円筒部は、単層構造でもよいし、多層構造でもよい。単層構造の場合は、円筒部全体が前記第1ゴム組成物から形成される。多層構造の場合、最表層の少なくとも一部あるいは全部が前記第1ゴム組成物から形成される。
本発明には、前記ゴルフクラブ用グリップを用いたゴルフクラブも含まれる。前記ゴルフクラブは、シャフトと、前記シャフトの一端に取り付けられたヘッドと、前記シャフトの他端に取り付けられたグリップとを備え、前記グリップが前記ゴルフクラブ用グリップである。前記シャフトは、ステンレス鋼製や炭素繊維強化樹脂製が使用できる。前記ヘッドとしては、ウッド型、ユーティリティ型、アイアン型が挙げられる。前記ヘッドを構成する材料は、特に限定されるものではなく、例えばチタン、チタン合金、炭素繊維強化プラスチック、ステンレス鋼、マルエージング鋼、軟鉄などが挙げられる。
(1)アクリロニトリル含有率
アクリロニトリル含有率は、水素添加前のアクリロニトリル-ブタジエンゴムについて、ISO 24698-1(2008)により測定した。
二重結合含有量は、共重合体中のブタジエン含有率(質量%)と残存二重結合量(%)から算出した。前記残存二重結合量とは、水素添加前の共重合体中の二重結合と水素添加後の共重合体中の二重結合との質量比(水素添加後の二重結合量/水素添加前の二重結合量)であり、赤外分光法により測定できる。アクリロニトリル-ブタジエンゴムが、アクリロニトリル-ブタジエン2元共重合体の場合、共重合体中のブタジエン含有率は100からアクリロニトリル含有率(質量%)を減ずることで求められる。
二重結合量={ブタジエン含有率/54}×残存二重結合量×10
水素添加アクリロニトリル-ブタジエンゴムを1g量りとり、クロロホルム50mlに溶解させ、ここにチモールブルー指示薬を滴下した。この溶液を攪拌しながら、水酸化ナトリウムの0.05mol/Lメタノール溶液を滴下し、最初に変色するまでの滴下量(Vml)を記録した。ブランクとして水素添加アクリロニトリル-ブタジエンゴムを含有しないクロロホルム50mlについても、チモールブルーを指示薬として、水酸化ナトリウムの0.05mol/Lメタノール溶液を滴下し、最初に変色するまでの滴下量(Bml)を記録した。下記式により、カルボキシ基含有率を算出した。
カルボキシ基含有単量体含有率={0.05×(V-B)×PM}/(10×X)
(式中、V:試験溶液の水酸化ナトリウム溶液滴下量(ml)、B:ブランクの水酸化ナトリウム溶液滴下量(ml)、PM:カルボキシ基含有単量体の分子量、X:カルボキシ基含有単量体の価数)
引張強さおよび切断時伸びはJIS K 6251(2017)に準拠して測定した。具体的には、(B)熱可塑性樹脂を用いて厚さ2mmのシートを作製し、これをダンベル形状(ダンベル状3号形)に打ち抜いて試験片を作製した。引張試験測定装置(島津製作所社製、オートグラフAGS-D)を用いて物性を測定した(測定温度23℃、引張速度500mm/分)。そして、切断時の伸びを測定し、試験片を切断するまで引っ張ったときに記録される最大の引張力を試験片の初期断面積で除することで引張強さを算出した。
ゴム組成物を用いて、160℃で8~20分間プレスして、厚み2mmのシートを作製した。なお、ゴム組成物がマイクロバルーンを含有する場合は、グリップを形成した際と同様の発泡倍率となるようにマイクロバルーンを膨張させてシートを作製した。このシートを、23℃で2週間保存し、測定基板などの影響が出ないように、3枚重ねた状態で、自動硬度計(H.バーレイス社製、デジテストII)を用いて硬度を測定した。検出器は、「Shore A」を用いた。
tanδ、E*は、動的粘弾性測定装置(ユービーエム社製、Rheogel-E4000)を用いて測定した。試験試料は、外層用ゴム組成物を用いて、160℃でプレスしてゴム板を作製し、このゴム板を所定サイズに打ち抜くことにより作製した。測定条件は、温度範囲;-100℃~100℃、昇温速度;3℃/min、測定間隔;3℃、周波数;10Hz、治具;引張り、試料形状;幅4mm、厚さ1mm、長さ40mmとした。動的粘弾性測定により得られた粘弾性スペクトルからtanδ、E*を求めた。
摩擦係数は、静・動摩擦測定機(トリニティーラボ社製、TL201Ts)を用いて測定した。具体的には、ゴルフクラブ用グリップから、1cm角のゴム片を切り出し、これを試験片(質量1.6g)とした。試験片を測定子として装置の測定ユニットに固定し、移動テーブルに床材を固定し、床材に対する試験片の動摩擦を測定した。試験は、移動距離1cm、移動速度1mm/秒、荷重25gとし、床材として人工皮革(クラレ社製、クラリーノ(登録商標))を用いた。動摩擦係数は、ずれ運動を開始した位置から1cmまでの平均値を求めた。測定は、グリップのバット端付近、チップ端付近、および、軸方向中央部から切り出した試験片について行い、これらの測定値を平均した。なお、摩擦係数は、グリップNo.20の摩擦係数を100として、指数化した値で示した。
耐摩耗性は、学振形摩耗試験機(安田精機製作所製、摩擦試験機II型)を用いて評価した。具体的には、グリップの表層を構成するゴム組成物を用いてプレス成形(成形温度160℃、成形時間15分)により、厚さ2mmのシートを作製した。このシートを長さ130mm、幅40mmの長方形状に切り出して試験片を作製し、試験片台(かまぼこ形(表面半径R200mm))に固定した。摩擦子(表面半径R45mm、20×20mm)の表面に紙やすり(番手240番)を取り付け、1.96Nの荷重で、試験片の中央部10cmの間を毎分30回往復の速度で500回往復摩擦した。その後、試験片の試験前後の質量変化により耐摩耗性を評価した。なお、耐摩耗性は、グリップNo.20の耐摩耗性を100として、指数化した値で示した。
表1~3に示す配合で各原料を混練し、外層用ゴム組成物および内層用ゴム組成物を調製した。なお、外層用ゴム組成物は、全ての原料をバンバリーミキサーで混練した。内層用ゴム組成物は、マイクロバルーン以外の原料をバンバリーミキサーで混練し、その後、ロールを用いてマイクロバルーンを配合した。内層用ゴム組成物のバンバリーミキサーの混練時の材料温度およびロールによりマイクロバルーンを配合する際の材料温度は、マイクロバルーンの膨張開始温度未満とした。
HXNBR:水素添加カルボキシ変性アクリロニトリル-ブタジエンゴム(ARANXEO社製、Therban XT VPKA 8889(残存二重結合量3.5%、アクリロニトリル含有率33.0質量%、二重結合含有量0.40mmol/g、カルボキシ基含有単量体含有率5.0質量%))
HNBR:水素添加アクリロニトリル-ブタジエンゴム(ARANXEO社製、Therban 3446(残存二重結合量4.0%、アクリロニトリル含有率34.0質量%))
NR(天然ゴム):TSR20
EPDM(エチレン-プロピレン-ジエンゴム):住友化学社製、エスプレン(登録商標)505A
IIR:JSR社製、JSR BUTYL065
シースト(SEAST)(登録商標)SO:東海カーボン社製、カーボンブラック
DIABLACK(登録商標)N220:三菱化学社製、カーボンブラック
ウルトラジルVN3 GR:エボニック社製、造粒シリカ
SBS:旭化成社製、アサプレン(登録商標)T432(スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体、ショアA硬度:75、引張強さ:30MPa、切断時伸び:750%)
SEBS:旭化成社製、タフテック(登録商標)H1041(スチレン-エチレン-ブチレン-スチレンブロック共重合体、ショアA硬度:84、引張強さ:21.6MPa、切断時伸び:650%)
SBBS:旭化成社製、タフテックP1500(スチレン-ブタジエン-ブチレン-スチレンブロック共重合体、ショアA硬度:69、引張強さ:3.3MPa、切断時伸び:780%)
SIBS:カネカ社製、シブスター(登録商標)102T(スチレン-イソブチレン-スチレンブロック共重合体、ショアA硬度:25、引張強さ:15MPa、切断時伸び:870%)
MDI系PU:BASF社製、ET2160A(ジフェニルメタンジイソシアネート系ポリウレタン、ショアA硬度:58、引張強さ:40.4MPa、切断時伸び:690%)
HMDI系PU:BASF社製、NY2160A(ヘキサメチレンジイソシアネート系ポリウレタン、ショアA硬度:54、引張強さ:32MPa、切断時伸び:826%)
軟質アクリル樹脂:クラレ社製、パラペット(登録商標)SA-FP(ショアA硬度:70、引張強さ:10MPa、切断時伸び:200%)
部分架橋NBR:部分架橋アクリロニトリル-ブタジエンゴム粉末(ARANXEO社製、BAYMOD(登録商標)(アクリロニトリル含有率34.0質量%、体積平均粒子径120μm、粒子硬度(ショアA)40~60)
硫黄:鶴見化学工業社製、5%油入微粉硫黄(200メッシュ)
サンセラー(登録商標)TBzTD:三新化学工業社製、テトラベンジルチウラムジスルフィド
ノクセラーNS:大内新興化学工業社製、N-t-ブチル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド
ノクセラーCZ:大内新興化学工業社製、N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド
ソクシノールD:住友化学社製、1,3-ジフェニルグアニジン
過酸化亜鉛:struktol社製、struktol ZP 1014(過酸化亜鉛含有量29質量%)
酸化亜鉛:PT.INDO LYSAGHT社製、ホワイトシール
ノクラック(登録商標)TBTU:大内新興化学工業社製、トリブチルチオ尿素
ノクラックNS-6:大内新興化学工業社製、2,2’-メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)
ステアリン酸:日油社製、ビーズステアリン酸つばき
ハリタックSE10:ハリマ化成社製、水素添加ロジンエステル(軟化点78℃~87℃、酸価2mgKOH/g~10mgKOH/g)
Sylvatac RE5S:Arizona Chemical製、ロジンエステル
PW380:出光興産社製、ダイアナプロセスオイルPW380
サントガードPVI:三新化学工業社製、N-シクロヘキシルチオフタルイミド
安息香酸:Aldrich社製
Koresin(登録商標):BASF社製、ブチルフェノール-アセチレン縮合物(軟化点135℃~150℃)
マイクロバルーン:Akzo Nobel社製、「エクスパンセル(登録商標)909-80DU」(熱可塑性樹脂の殻に低沸点炭化水素が内包された樹脂カプセル、体積平均粒子径18μm~24μm、膨張開始温度120℃~130℃)
Claims (7)
- 最表層の少なくとも一部が、(A)基材ゴムと(B)熱可塑性樹脂とを含有するゴム組成物から形成されており、
前記(B)熱可塑性樹脂の配合量が、前記(A)基材ゴム100質量部に対して、5質量部~30質量部であり、
前記ゴム組成物から形成された部分の損失正接(tanδ)(30℃、10Hz)と複素弾性率(E*)(30℃、10Hz)(MPa)とが、0.07≦tanδ/(E*)0.2≦0.15の関係を満足することを特徴とするゴルフクラブ用グリップ。 - 最表層の少なくとも一部が、(A)基材ゴムと(B)架橋ゴム粉末とを含有するゴム組成物から形成されており、
前記(B)架橋ゴム粉末の配合量が、前記(A)基材ゴム100質量部に対して、5質量部~15質量部であり、
前記ゴム組成物から形成された部分の損失正接(tanδ)(30℃、10Hz)と複素弾性率(E*)(30℃、10Hz)(MPa)とが、0.07≦tanδ/(E*)0.2≦0.15の関係を満足することを特徴とするゴルフクラブ用グリップ。 - 前記ゴム組成物の損失正接(tanδ)が、0.1~0.2である請求項1または2に記載のゴルフクラブ用グリップ。
- 前記ゴム組成物の複素弾性率(E*)が、3MPa~6MPaである請求項1~3のいずれか一項に記載のゴルフクラブ用グリップ。
- 前記(A)基材ゴムが、カルボキシ変性アクリロニトリル-ブタジエンゴム、水素添加アクリロニトリル-ブタジエンゴム、および、カルボキシ変性水素添加アクリロニトリル-ブタジエンゴムよりなる群から選択される少なくとも1種を含有する請求項1~4のいずれか一項に記載のゴルフクラブ用グリップ。
- 前記(B)熱可塑性樹脂が、スチレン系エラストマー、ポリウレタンエラストマーおよびアクリル樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する請求項1、3~5のいずれか一項に記載のゴルフクラブ用グリップ。
- シャフトと、前記シャフトの一端に取り付けられたヘッドと、前記シャフトの他端に取り付けられたグリップとを備え、
前記グリップが、請求項1~6のいずれか1項に記載のゴルフクラブ用グリップであることを特徴とするゴルフクラブ。
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