JP2020099376A - グリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストの上昇を抑えつつ、芯材に対する固定力を高めることが可能なグリップを提供する。【解決手段】グリップ20は把持部14を構成する芯材12の端部に外嵌固定される。グリップ20は、軸方向一端側で開口した挿通孔24を有する筒形状の本体部22と、本体部22の一端側に形成され且つ挿通孔24内に折り返された折り返し部30と、を備え、折り返し部30は挿通孔24の一端側において芯材12の外周面15を圧接する。【選択図】 図4
Description
この発明は、車椅子、自転車、バイク等の把持部で用いられるグリップに関する。
車椅子、自転車、バイク等の把持部では、金属パイプ等の芯材の外側にゴム製や樹脂製などのグリップが装着される。この際、芯材の外径に対しグリップの内径を若干小さくし、外嵌圧入後にグリップが芯材から抜け出してしまうのを防止している。しかしながら芯材が圧入されるグリップ側の挿通孔には、成形時の型抜きを可能にするための抜き勾配が形成されているため、挿通孔の奥側の径を芯材の外径に合わせると挿通孔の開口側(グリップの口元側)の嵌合が緩くなり、一方、挿通孔の開口側の径を芯材の外径に合わせると、挿通孔の奥側は更に小径となり圧入が困難になる問題があった。なお、挿通孔の勾配を前記抜き勾配とは逆の傾き(逆勾配)とした場合には、グリップ成形型の型形状が複雑化して型作製が困難となる。
ところで下記特許文献1では、固定具を用いてグリップと芯材を固定し、グリップの抜け防止を図るようにした点が開示されている。しかしながらこの特許文献1に記載のものは、別途リベット等の締結具を必要とするものであり、また締結作業の工数も増加する。その結果、グリップの抜け防止が図られたとしても、製造コストが上昇してしまう。
本発明は以上のような事情を背景とし、製造コストの上昇を抑えつつ、芯材に対する固定力を高めることが可能なグリップを提供することを目的としてなされたものである。
而して本発明は、把持部を構成する芯材の端部に外嵌固定されるグリップであって、
軸方向一端側で開口した挿通孔を有する筒形状の本体部と、該本体部の前記一端側に形成され且つ前記挿通孔内に折り返された折り返し部と、を備え、
前記挿通孔の一端側において前記折り返し部を前記芯材の外周面に圧接させることを特徴としている。
軸方向一端側で開口した挿通孔を有する筒形状の本体部と、該本体部の前記一端側に形成され且つ前記挿通孔内に折り返された折り返し部と、を備え、
前記挿通孔の一端側において前記折り返し部を前記芯材の外周面に圧接させることを特徴としている。
本発明によれば、型抜き勾配の影響で広がった挿通孔の開口側の孔径が、挿通孔内に配設された折り返し部の厚み分だけ実質的に小さく(狭く)なり、グリップの口元側(挿通孔の開口側)で芯材との嵌合が緩くなってしまう問題を解決し、芯材に対する固定力を高めることができる。本発明は、芯材やグリップを精度良く加工しなくとも一定の効果が得られるため安全性にも優れている。また、グリップ単体でも抜け出し難くなるため、締結具等の別途固定力を高めるための部品を省略することも可能である。この場合には部品点数を抑えることができ、また組付時の工数を削減することができる。
また本発明では、前記折り返し部を、前記本体部の一端側の開口の周りに無端環状に繋げて形成することができる。このようにすることで、周方向全周に亘って折り返し部を芯材の外周面に圧接させることができ、グリップの口元側での固定力を高めることができる。
また本発明では、前記折り返し部と重複しない前記挿通孔の他端側において、前記挿通孔の内面を直接前記芯材の外周面に圧接させることができる。このようにすることで、折り返し部と重複しない挿通孔の他端側においても固定力を発揮させることができる。即ち、軸方向の広い範囲に亘って固定力が発揮され、グリップの抜け出しを防止する効果を高めることができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、1は車椅子で、左右のフレーム2,2と、フレーム2,2間に配置された可撓性を有する布製の座シート4と、フレーム2,2に取り付けられた左右の前輪6,6及び後輪7,7とを備えている。
図1において、1は車椅子で、左右のフレーム2,2と、フレーム2,2間に配置された可撓性を有する布製の座シート4と、フレーム2,2に取り付けられた左右の前輪6,6及び後輪7,7とを備えている。
フレーム2の一部を構成する金属パイプ製の後杆状部材12,12は上方に延設され、その上端部は介助者が車椅子1を移動させる際に握られる一対の把持部14,14とされている。そして把持部14には、合成樹脂製のグリップ20が装着されている。金属パイプ製の後杆状部材12は、本発明における芯材に相当するものであり、グリップ20は、後杆状部材(以下、単に芯材と称する場合がある)12の上端部に外嵌固定されている。
図2,図3は、芯材12に組み付ける前のグリップ20を示している。グリップ20は、本体部22と、本体部22一端側に形成された薄肉の折り返し部30と、を備えている。これら本体部22および折り返し部30は、成形用の金型を用いて一体に形成されている。なお、グリップ20は、合成樹脂のほか、ゴムやエラストマーを材料として製造することも可能である。
本体部22は、図中左側の一端で開口し、図中右側が底部23で閉鎖された有底円筒形状を成し、内部には断面円形状の挿通孔24が長手方向に沿って形成されている。この挿通孔24には、同じく断面円形状の芯材12の端部が圧入される。
挿通孔24の大きさを規定する本体部22の内面22aには、成型時の型抜きを可能にするため、軸方向(長手方向)に沿って抜き勾配が形成されている。このため挿通孔24では、図中左側の開口26の孔径D2よりも、挿通孔24の最も奥側となる底部23の孔径D1が小さくなっている。本例では、挿通孔24の奥側において、内面22aを芯材12の外周面15に圧接させてグリップ20と芯材12との固定力を高めるため、底部23の孔径D1は芯材12の外径D3よりも小さく設定されている。
なお、本体部22の外面形状については、把持性が高められるよう、その形状を適宜変更することが可能である。
なお、本体部22の外面形状については、把持性が高められるよう、その形状を適宜変更することが可能である。
本例の折り返し部30は、本体部22の周壁27よりも薄肉とされている。その厚みは、挿通孔24の孔径D2や芯材12の外径D3等を考慮して所定の固定力が得られるよう決定される。図3(A)に示すように、折り返される前の状態での折り返し部30は、本体部22の一端側の端面25から軸方向外向きに延設され、折り返し部30の内面30aにも抜き勾配が形成されている。このため、折り返し部30の厚みは、本体部22と接する基端側で厚く、先端側で薄くなっている。
図3(A)に示すように、折り返し部30の内面30aは本体部22の内面22aと面一に形成され、折り返し部30の外面30bと本体部22の外面22bとの間に段差が形成されている。この折り返し部30は、図2に示すように、本体部22の開口26の周りに無端環状に繋がって形成されており、断面円形の筒状を成している。このように構成された折り返し部30は、容易に折り返し可能な可撓性を備えたものとされている。
なお、図3(A)に示す折り返し部30の軸方向長さL1と挿通孔24の軸方向長さ(奥行き)L2との比L1/L2の範囲は、例えば1/4〜2/3とすることができる。比L1/L2が過度に小さくなるとグリップ20の口元側(開口26側)で固定力を高める効果が小さくなってしまい、一方、比L1/L2が過度に大きくなるとグリップ20を芯材12に圧入する際の抵抗が大きくなり組付作業性が悪化する。なお、より好ましい比L1/L2の範囲は、1/4〜1/2である。
次に、グリップ20を芯材12の端部に組み付ける手順について説明する。
金型を用いて成形されたグリップ20は、図2,図3(A)に示すように折り返し部30が軸方向外側に延び出している。このため、まず図3(B)に示すように、折り返し部30をその基端部にて折り返し、挿通孔24内に配設する。このようにすることで、挿通孔24の開口側の孔径を折り返し部30の厚み分だけ実質的に小さく(狭く)する。
金型を用いて成形されたグリップ20は、図2,図3(A)に示すように折り返し部30が軸方向外側に延び出している。このため、まず図3(B)に示すように、折り返し部30をその基端部にて折り返し、挿通孔24内に配設する。このようにすることで、挿通孔24の開口側の孔径を折り返し部30の厚み分だけ実質的に小さく(狭く)する。
次に、芯材12を開口26から挿通孔24内に圧入する。そして、図4に示すように、グリップ20の底部23が芯材12の先端13と当接する位置まで、グリップ20を嵌め込むことで、グリップ20が芯材12に対し所定の位置で外嵌固定される。その際、グリップ20は、挿通孔24の奥側において内面22aを芯材12の外周面15に圧接させる。一方、挿通孔24の開口側においては、部分拡大図で示すように、折り返し部30を芯材12の外周面15に圧接させて、挿通孔24の開口側で嵌合が緩くなってしまうのを防止している。
以上のように本実施形態のグリップ20は、本体部22の一端側に形成され且つ挿通孔24内に折り返された折り返し部30を備え、挿通孔24の開口側において折り返し部30を芯材12の外周面15に圧接させている。本実施形態によれば、型抜き勾配の影響で広がった挿通孔24の開口側の孔径が、挿通孔24内に配設された折り返し部30の厚み分だけ実質的に小さく(狭く)なり、グリップ20の口元側(挿通孔24の開口側)で、芯材12との嵌合が緩くなってしまう問題を解決し、芯材12に対する固定力を高めることができる。本実施形態では、芯材12やグリップ20を精度良く加工しなくとも一定の効果が得られるため安全性に優れている。また、グリップ20単体でも抜け出し難くなるため、締結具等の別途固定力を高めるための部品を省略することも可能である。この場合には部品点数を抑えることができ、また組付時の工数を削減することができる。
また本実施形態では、折り返し部30を、本体部22の一端側の開口26の周りに無端環状に繋げて形成しているため、周方向全周に亘って折り返し部30を芯材12の外周面15に圧接させることができ、グリップ20の口元側で芯材12との固定力を高めることができる。
また本実施形態では、折り返し部30が配設されていない挿通孔24の奥側において、挿通孔24の内面22aを芯材12の外周面15に圧接させることで、折り返し部30が配設されていない挿通孔24の奥側においても固定力を発揮させることができる。即ち、軸方向の広い範囲に亘って固定力が発揮され、グリップ20の抜け防止効果を高めることができる。
<その他の変形例・適用例>
(1)以上本発明の実施形態を詳述したが、グリップの材質、折り返し部の長さ及び厚み等は適宜変更可能である。上記実施形態は、折り返し部30と本体部22との境界において段差を設けて、折り返し部30を本体部22に対して明確に薄く形成した例であったが、例えば、図5(A)に示すグリップ20Aのように、本体部22から折り返し部30にかけて厚みの変化を小さく設定し、折り返し部30と本体部22との境界となる部位に環状の溝部35を形成することも可能である。なお、折り返し部30の先端は、図示とは異なる鋭角的に尖った断面形状であってもよい。
(1)以上本発明の実施形態を詳述したが、グリップの材質、折り返し部の長さ及び厚み等は適宜変更可能である。上記実施形態は、折り返し部30と本体部22との境界において段差を設けて、折り返し部30を本体部22に対して明確に薄く形成した例であったが、例えば、図5(A)に示すグリップ20Aのように、本体部22から折り返し部30にかけて厚みの変化を小さく設定し、折り返し部30と本体部22との境界となる部位に環状の溝部35を形成することも可能である。なお、折り返し部30の先端は、図示とは異なる鋭角的に尖った断面形状であってもよい。
(2)また、折り返し可能な可撓性が確保できる場合には、図5(B)に示すグリップ20Bのように、環状の溝部を設けない構成とすることも可能である。このような場合には、グリップの外面に形成された模様等にて折り返し部30と本体部22との境界となる部位を明示するのが望ましい。
(3)また、上記実施形態では、折り返し部30を開口周りの全周に無端環状に設けているが、折り返し部30を開口周りの一部にのみ設けることも可能である。
(4)また、上記実施形態は車椅子の把持部に適用した例であったが、自転車やバイクの把持部に適用することも可能である等、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において様々変更を加えた形態で実施可能である。
(4)また、上記実施形態は車椅子の把持部に適用した例であったが、自転車やバイクの把持部に適用することも可能である等、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において様々変更を加えた形態で実施可能である。
12 後杆状部材(芯材)
14 把持部
15 外周面
20,20A,20B グリップ
22 本体部
22a 内面
24 連通孔
26 開口
30 折り返し部
14 把持部
15 外周面
20,20A,20B グリップ
22 本体部
22a 内面
24 連通孔
26 開口
30 折り返し部
Claims (3)
- 把持部を構成する芯材の端部に外嵌固定されるグリップであって、
軸方向一端側で開口した挿通孔を有する筒形状の本体部と、該本体部の前記一端側に形成され且つ前記挿通孔内に折り返された折り返し部と、を備え、
前記挿通孔の一端側において前記折り返し部を前記芯材の外周面に圧接させることを特徴とするグリップ。 - 前記折り返し部は、前記本体部の一端側の開口の周りに無端環状に繋がって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のグリップ。
- 前記折り返し部と重複しない前記挿通孔の他端側において、前記挿通孔の内面を前記芯材の外周面に圧接させることを特徴とする請求項1,2の何れかに記載のグリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018237780A JP2020099376A (ja) | 2018-12-19 | 2018-12-19 | グリップ |
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JP2020099376A true JP2020099376A (ja) | 2020-07-02 |
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JP2018237780A Pending JP2020099376A (ja) | 2018-12-19 | 2018-12-19 | グリップ |
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Citations (1)
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JP2016214679A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | ダンロップスポーツ株式会社 | ゴルフクラブ用グリップおよびゴルフクラブ |
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2018
- 2018-12-19 JP JP2018237780A patent/JP2020099376A/ja active Pending
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