JP6454561B2 - パネルベンダー及びヘミング加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークに対して正曲げ加工、逆曲げ加工、及びヘミング加工を行うためのパネルベンダー、及びワークの曲げフランジに対してヘミング加工を行うヘミング加工方法に関する。
従来のパネルベンダーによるヘミング加工について図面を参照して簡単に説明すると、次のようになる。なお、図面中、「FF」は、前方向、「FR」は、後方向、「U」は、上方向、「D」は、下方向をそれぞれ指している。
即ち、図6(a)に示すように、パネルベンダー101を適宜に作動させることによりワークWに対して鋭角な正曲げ加工を行って曲げフランジWfを形成した後に、ワークWの曲げフランジWfがトップダイ(上部押え金型)103とボトムダイ(下部押え金型)105の間に介在(位置)するように、ワーク搬送装置107によってワークWをボトムダイ105に対して位置決めする。そして、図6(b)に示すように、トップダイ103によってワークWの曲げフランジWfをボトムダイ105側へ押圧することにより、ワークWの曲げフランジWfを押し潰すことができる。
一方、図7(a)に示すように、ワークWの曲げフランジWfの端部に別のフランジ(製品フランジ)等の成形部Wsが形成されている場合には、トップダイ103によってワークWの曲げフランジWfのみを押し潰すことができない。そのため、ワーク搬送装置107によってワークWをボトムダイ105に対して位置決めした後に、逆曲げ用ベンド金型109を備えたベンドビーム(図示省略)を奥行方向の一方側(前方向)へ移動させることにより、逆曲げ用ベンド金型109の先端部をワークWの曲げフランジWf(曲げフランジWfの一部)に当接させる。そして、図7(b)に示すように、ベンドビームを下方向へ移動させることにより、逆曲げ用ベンド金型109によってワークWの曲げフランジWfを下方向へ押圧して、ワークWの成形部Wsの形状を維持した状態で、ワークWの曲げフランジWfのみを押し潰すことができる。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1及び特許文献2に示すものがある。
特開2001−198629号公報 特開2001−219223号公報
ところで、ワークWの曲げフランジWfの端部に成形部Wsが形成されている場合には、前述のように、トップダイ103ではなく、逆曲げ用ベンド金型109によってワークWの曲げフランジWfを下方向へ押圧しており、ヘミング加工中におけるボトムダイ105に対するワークWの支持状態が安定していない。その結果、ワークWの厚みが薄い等、ワークW自体の剛性が小さいと、ワークWの曲げフランジWfを押し潰す際に、ワークWに反り等の変形が生じ、ヘミング加工済みのワーク(製品)の外観品質(製品精度)の低下を招くことになる。そのため、通常、図8(a)(b)に示すように、トップダイ103の下面に対して着脱可能な補助押え金型111を用い、補助押え金型111によってワークWを下方向へ押圧してボトムダイ105に対して固定することにより、ワークWに反り等の変形が生じることを抑えて、ヘミング加工の加工済みのワークの外観品質を確保している。
しかしながら、ボトムダイ105の下面に対する補助押え金型111の装着動作(装着動作と離脱動作)に多くの時間を要し、パネルベンダー101の生産性の低下を招くことになる。つまり、ワークWの曲げフランジWfの端部に成形部Wsが形成されている場合において、ヘミング加工済みのワークWの外観品質を確保しつつ、パネルベンダー101の生産性の向上を図ることが困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成のパネルベンダー及びヘミング加工方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、ワークに対して正曲げ加工、逆曲げ加工、及びヘミング加工を行うためのパネルベンダーにおいて、上側にボトムダイ(下部押え金型)を備えた下部テーブルと、前記下部テーブルに対して上下方向へ移動可能であって、下側にワークを前記ボトムダイ側へ押圧する(換言すれば、前記ボトムダイと協働してワークをクランプする)トップダイ(上部押え金型)を備えた上部テーブルと、前記下部テーブルの背面側(後方)に設けられ、上下方向かつ奥行方向へ移動可能であって、逆曲げ加工を行うための逆曲げ用ベンド金型と正曲げ加工を行うための正曲げ用ベンド金型を上下に離隔して備えたベンドビームと、を具備し、前記ボトムダイの上面に、ワークの鋭角な曲げフランジの端部に成形部が形成されかつ前記逆曲げ用ベンド金型によってワークの曲げフランジを押し潰す場合に、ワークを下方向から吸着する吸着部が設けられていることを要旨とする。ここで、複数の前記吸着部が前記ボトムダイの長手方向に沿って間隔を置いて配置されていることが望ましい。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられ」とは、直接的に設けられたことの他に、別部材を介して間接的に設けられたこと、及び形成されることを含む意である。また、「移動」とは、揺動を含む意であって、「奥行方向」とは、パネルベンダーの奥行方向のことをいう。
本発明の第1の特徴によると、ワークの曲げフランジが前記トップダイと前記ボトムダイの間に介在するように、ワークを前記ボトムダイに対して位置決めする。そして、前記吸着部によってワークを下方向から吸着することにより、ワークを前記ボトムダイの上面に対して固定する。
ワークを前記ボトムダイの上面に対して固定した後に、前記ベンドビームを前記下部テーブル(前記ボトムダイ)に対して接近する奥行方向の一方側(前方向)へ移動させることにより、前記逆曲げ用ベンド金型の先端部をワークの曲げフランジ(曲げフランジの一部)に当接又は近接させる。そして、前記ベンドビームを下方向へ移動させることにより、前記逆曲げ用ベンド金型によってワークの曲げフランジを下方向へ押圧して、ワークの曲げフランジを押し潰す。
要するに、前記ボトムダイの上面にワークを下方向から吸着する前記吸着部が設けられているため、補助押え金型を用いることなく、ワークの曲げフランジを押し潰す前に、前記吸着部に関する簡単な操作(動作)によってワークを前記ボトムダイの上面に対して固定することができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴からなるパネルベンダーを用いて、ワークに対して鋭角な正曲げ加工を行って曲げフランジを形成した後に、ワークの曲げフランジに対してヘミング加工を行うヘミング加工方法において、ワークの曲げフランジが前記トップダイと前記ボトムダイの間に介在(位置)するように、ワークを前記ボトムダイに対して位置決めする位置決めステップと、前記位置決めステップの終了後に、ワークの鋭角な曲げフランジの端部に成形部が形成されている場合に、前記吸着部によってワークを下方向から吸着することにより、ワークを前記ボトムダイの上面に対して固定する固定ステップ(吸着ステップ)と、前記固定ステップの終了後に、前記ベンドビームを前記下部テーブル(前記ボトムダイ)に対して接近する奥行方向の一方側(前方向)へ移動させることにより、前記逆曲げ用ベンド金型の先端部をワークの曲げフランジ(曲げフランジの一部)に当接又は近接させる当接・近接ステップと、前記当接・近接ステップの終了後に、前記ベンドビームを下方向へ移動させることにより、前記逆曲げ用ベンド金型によってワークの曲げフランジを下方向へ押圧して、ワークの曲げフランジを押し潰す押し潰しステップ(ヘミングステップ)と、を具備したことを要旨とする。
本発明の第2の特徴によると、本発明の第1の特徴による作用と同様の作用を奏する。
本発明によれば、補助押え金型を用いることなく、ワークの曲げフランジを押し潰す前に、前記吸着部に関する簡単な操作によってワークを前記ボトムダイの上面に対して固定できるため、ワークの曲げフランジの端部に成形部が形成されている場合においても、ワークに反り等の変形が生じることを抑えて、ヘミング加工済みのワーク(製品)の外観品質(製品精度)を十分に確保しつつ、前記パネルベンダーの生産性の向上を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るパネルベンダーの側断面図である。 図2(a)は、本発明の実施形態に係るボトムダイの平面図、図2(b)は、図2(a)におけるIIB-IIB線に沿った断面図である。 図3(a)は、本発明の実施形態の変形例に係るボトムダイの平面図、図3(b)は、図3(a)におけるIIIB-IIIB線に沿った断面図である。 図4(a)は、本発明の実施形態に係るヘミング加工方法における位置決めステップを説明する模式図、図4(b)は、本発明の実施形態に係るヘミング加工方法における固定ステップを説明する模式図である。 図5(a)は、本発明の実施形態に係るヘミング加工方法における当接・近接ステップを説明する模式図、図5(b)は、本発明の実施形態に係るヘミング加工方法における押し潰しステップを説明する模式図である。 図6(a)(b)は、従来のパネルベンダーによるヘミング加工を説明する模式図である。 図7(a)(b)は、従来のパネルベンダーによるヘミング加工を説明する模式図である。 図8(a)(b)は、押え補助金型を用いた従来のパネルベンダーによるヘミング加工を説明する模式図である。
本発明の実施形態ついて図面を参照して説明する。なお、図面中、「L」は、左方向、「R」は、右方向、「FF」は、前方向、「FR」は、後方向、「U」は、上方向、「D」は、下方向をそれぞれ指している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るパネルベンダー1は、板状のワークWに対して正曲げ加工、逆曲げ加工、及びヘミング加工を行うための曲げ加工機である。そして、本発明の実施形態に係るパネルベンダー1の具体的な構成等については、以下のようになる。
パネルベンダー1は、左右方向へ延びた下部フレーム(本体フレーム)3をベースとして具備している。また、下部フレーム3の前部(前側)には、左右方向へ延びた下部テーブル5が一体的に連結されており、この下部テーブル5は、上側に、左右方向へ延びたボトムダイ(下部押え金型)7を備えている。
下部フレーム3の後部(後側)には、複数(1つのみ図示)の連結フレーム9の基端部(後端部)がヒンジピン11を介して上下方向へ移動可能(揺動可能)に連結されており、複数の連結フレーム9の先端部(前端部)には、左右方向へ延びた上部テーブル13が一体的に連結されている。換言すれば、下部フレーム3には、上部テーブル13が連結フレーム9及びヒンジピン11を介して設けられており、上部テーブル13は、下部テーブル5に対してヒンジピン11を中心として上下方向へ移動可能(揺動可能)になっている。また、上部テーブル13は、下側に、ワークWをボトムダイ7側へ押圧する(換言すれば、ボトムダイ7と協働してワークWをクランプする)トップダイ(上部押え金型)15を着脱可能に備えており、トップダイ15は、その長手方向(トップダイ15の長手方向)に沿ってセグメント化されている。そして、適宜の連結フレーム9には、上部テーブル13を上下方向へ移動させるためのクランプ用サーボモータ17が設けられており、このクランプ用サーボモータ17は、トップダイ15とボトムダイ7の協働によりワークWをクランプし又はアンクランプ(トップダイ15とボトムダイ7のクランプ状態を解除)する際等に駆動されるものである。なお、クランプ用サーボモータ17を除く上部テーブル13を上下方向へ移動させるための構成は、例えば特開2000−15346号公報、特開平11−226652号公報、特開平9−10849号公報等に示すように公知であり、その構成の詳細は省略する。
下部フレーム3の後部には、左右方向へ延びたクランク軸(偏心軸)19が回転可能に設けられており、このクランク軸19は、複数(1つのみ図示)の偏心部19eを有している。また、クランク軸19の各偏心部19eには、連結ビーム21の基端部(後端部)が回転可能に連結されており、複数(1つのみ図示)の連結ビーム21の先端部(前端部)には、左右方向へ延びたベンドビーム23が連結ピン25を介して上下方向へ移動可能(揺動可能)に連結されている。換言すれば、下部フレーム3における下部テーブル5の背面側(後方)には、ベンドビーム23がクランク軸19、連結ビーム21、及び連結ピン25を介して設けられている。ベンドビーム23は、連結ピン25を中心として上下方向へ移動可能(揺動可能)であって、かつクランク軸19の回転によって前後方向(パネルベンダー1の奥行方向)へ移動可能になっている。更に、ベンドビーム23は、下部フレーム3に上下方向へ移動可能に設けられた可動アーム(図示省略)に連結されている。ベンドビーム23は、先端側(前端側)に、逆曲げ加工を行うための逆曲げ用ベンド金型27と正曲げ加工を行うための正曲げ用ベンド金型29を上下に備えている。そして、下部フレーム3の前部の適宜位置には、ベンドビーム23を上下方向へ移動させるためのベンド用第1サーボモータ31が設けられており、このベンド用第1サーボモータ31は、ワークWに対して曲げ加工又はヘミング加工を行う際等に駆動されるものである。下部フレーム3の後部の適宜位置には、ベンドビーム23をクランク軸19を介して前後方向へ移動させるためのベンド用第2サーボモータ33が設けられており、このベンド用第2サーボモータ33は、ベンド金型27,29とボトムダイ7とのクリアランスの調整及びワークWに対して鋭角な正曲げ加工を行う際等に駆動されるものである。なお、ベンド用第1サーボモータ31を除くベンドビーム23を上下方向へ移動させるため構成、及びベンド用第2サーボモータ33を除くベンドビーム23を前後方向へ移動させるため構成は、例えば特開2000−15346号公報及び特開平11−226652号公報、特開平9−10849号公報等に示すように公知であり、それらの構成の詳細は省略する。
図1及び図2(a)(b)に示すように、ボトムダイ7の上面には、エアの吸引力を利用してワークWを下方向から吸着する複数の吸着孔35(吸着部の一例)が左右方向(ボトムダイ7の長手方向)に沿って間隔を置いて形成されており、各吸着孔35の開口形状は、丸孔形状であるが、長孔形状であっても構わない。また、ボトムダイ7の内部には、複数の吸着孔35に連通した連絡通路37が形成されており、この連絡通路37の両端は、ボトムダイ7の側面(一側面又は他側面)側にそれぞれ開口されており、エアを吸引する真空ポンプ(吸引ポンプ)又は吸引ファン等のエア吸引源39に配管41を介して接続されている。換言すれば、複数の吸着孔35は、エア吸引源39に連絡通路37及び配管41を介して接続されている。更に、配管41の途中には、配管41を連通状態と遮断状態に切り替えるソレノイド付きの切替バルブ43が配設されている。
なお、連絡通路37の両端がボトムダイ7の側面側にそれぞれ開口される代わりに、連絡通路37の一端がボトムダイ7の一側面(右側面又は左側面)側が開口されかつ連絡通路37の他端がボトムダイ7の内部に終端されても構わない。また、ボトムダイ7の上面に複数の吸着孔35が形成される代わりに、図3(a)(b)に示すように、ボトムダイ7の上面に磁力を利用してワークWを下方向から吸着する複数の電磁石45が左右方向に間隔を置いて埋設されるようにしても構わない。
図1に示すように、ボトムダイ7(下部テーブル5)の前方には、ワークWを前後方向へ搬送するためのマニピュレータ47(ワーク搬送装置の一例)が前後方向へ移動可能に配設されており、このマニピュレータ47は、ワークWを上下方向から把持(クランプ)する一対のハンド部材49,51を備えている。なお、マニピュレータ47の構成は、例えば特開号2006−102770公報、特開平11−216519号公報等に示すように公知であり、その構成の詳細は省略する。
続いて、本発明の実施形態に係るヘミング加工方法について、本発明の実施形態の作用の作用も含めて説明する。
本発明の実施形態に係るヘミング加工方法は、本発明の実施形態に係るパネルベンダー1を用い、ワークWに対して鋭角な正曲げ加工を行って曲げフランジWfを形成した後に、ワークWの曲げフランジWfに対してヘミング加工を行う方法であって、位置決めステップ、固定ステップ(吸着ステップ)、当接・近接ステップ、及び押し潰しステップ(ヘミングステップ)を具備している。そして、本発明の実施形態に係るヘミング加工法における各ステップの具体的な内容は、次のようになる。なお、ワークWの曲げフランジWfの端部には別のフランジ(製品フランジ)等の成形部Wsが形成されており、ヘミング加工を行う前の曲げフランジWf及び成形部Wsは、例えば特開2001−205344号公報、特開2001−219223号公報等に示す公知の手法によって形成されるものである。
(i)位置決めステップ
図1及び図4(a)に示すように、トップダイ15をボトムダイ7に対して上方向へ離隔させた状態で、一対のハンド部材49,51によってワークWを把持した状態で、マニピュレータ47を下部テーブル5(ボトムダイ7)に接近する後方向へ移動させて、ワークWを後方向へ搬送する。これにより、ワークWの曲げフランジWfがトップダイ15とボトムダイ7の間に介在するように、ワークWをボトムダイ7に対して位置決めすることができる。
(ii)固定ステップ
位置決めステップの終了後に、図1、図2(a)(b)、及び図4(b)に示すように、エア吸引源39を駆動させ、かつ切替バルブ43によって配管41を遮断状態から連通状態に切り替えることにより、複数の吸着孔35によってワークWを下方向から吸着する。これにより、ワークWをボトムダイ7の上面に対して固定することができる。なお、ボトムダイ7の上面に複数の電磁石45(図3(a)(b)参照)が埋設されている場合には、位置決めステップの終了後に、複数の電磁石45を消磁状態から励磁状態に切り替えることにより、複数の電磁石45によってワークWを下方向から吸着する。
(iii)当接・近接ステップ
固定ステップの終了後に、図1及び図5(a)に示すように、ベンド用第2サーボモータ33の駆動によりベンドビーム23を下部テーブル6に対して接近する奥行方向の一方側(前方向)へ移動させる。これにより、逆曲げ用ベンド金型27の先端部をワークWの曲げフランジWf(曲げフランジWfの一部)に当接させることができる。なお、逆曲げ用ベンド金型27の先端部をワークWの曲げフランジWfに当接させる代わりに、ワークWの曲げフランジWfに近接させても構わない。
(iv)押し潰しステップ
当接・近接ステップの終了後に、図1及び図5(b)に示すように、ベンド用第1サーボモータ31の駆動によりベンドビーム23を下方向へ移動させる。これにより、逆曲げ用ベンド金型27によってワークWの曲げフランジWfを下方向へ押圧して、ワークWの成形部Wsの形状を維持した状態で、ワークWの曲げフランジWfのみを押し潰すことができる。
要するに、ボトムダイ7の上面にワークWを下方向から吸着する複数の吸着孔35が形成され又は複数の電磁石45が埋設されているため、補助押え金型(図8(a)(b)参照)を用いることなく、ワークWの曲げフランジWfを押し潰す前に、複数の吸着孔35又は複数の電磁石45に関する簡単な操作(動作)によってワークWをボトムダイ7の上面に対して固定することができる。特に、複数の吸着孔35又は複数の電磁石45がボトムダイ7の長手方向に沿って間隔を置いて配置されているため、ワークWの長さ(ワークWの曲げフランジWfの長さ)に拘わらず、ワークWをボトムダイ7の上面に対して安定的に固定することができる。
従って、本発明の実施形態によれば、補助押え金型を用いることなく、ワークWの曲げフランジを押し潰す前に、複数の吸着孔35等に関する簡単な操作によってワークWをボトムダイ7の上面に対して安定的に固定できるため、ワークWの曲げフランジWfの端部に成形部Wsが形成されている場合においても、ワークWに反り等の変形が生じることを抑えて、ヘミング加工済みのワーク(製品)Wの外観品質(製品精度)を十分に確保しつつ、パネルベンダー1の生産性の向上を図ることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
W ワーク
Wf フランジ
Ws 成形部
1 パネルベンダー
3 下部フレーム
5 下部テーブル
7 ボトムダイ
9 連結フレーム
11 ヒンジピン
13 上部テーブル
15 トップダイ
17 クランプ用サーボモータ
19 クランク軸
19e 偏心部
21 連結ビーム
23 ベンドビーム
25 連結ピン
27 逆曲げ用ベンド金型
29 正曲げ用ベンド金型
31 ベンド用第1サーボモータ
33 ベンド用第2サーボモータ
35 吸着孔(吸着部)
37 連絡通路
39 エア吸引源
41 配管
43 切替バルブ
45 電磁石
47 マニピュレータ

Claims (5)

  1. ワークに対して正曲げ加工、逆曲げ加工、及びヘミング加工を行うためのパネルベンダーにおいて、
    上側にボトムダイを備えた下部テーブルと、
    前記下部テーブルに対して上下方向へ移動可能であって、下側にワークを前記ボトムダイ側へ押圧するトップダイを備えた上部テーブルと、
    前記下部テーブルの背面側に設けられ、上下方向かつ奥行方向へ移動可能であって、逆曲げ加工を行うための逆曲げ用ベンド金型と正曲げ加工を行うための正曲げ用ベンド金型を上下に離隔して備えたベンドビームと、を具備し、
    前記ボトムダイの上面に、ワークの鋭角な曲げフランジの端部に成形部が形成されかつ前記逆曲げ用ベンド金型によってワークの曲げフランジを押し潰す場合に、ワークを下方向から吸着する吸着部が設けられていることを特徴とするパネルベンダー。
  2. 複数の前記吸着部が前記ボトムダイの長手方向に沿って間隔を置いて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のパネルベンダー。
  3. 前記吸着部は、エアを吸引するエア吸引源に接続されかつエアの吸引力を利用してワークを下方向から吸着する吸着孔であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパネルベンダー。
  4. 前記吸着部は、前記ボトムダイの上面に埋設されかつ磁力を利用してワークを下方向から吸着する電磁石であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパネルベンダー。
  5. 請求項1に記載のパネルベンダーを用いて、ワークに対して鋭角な正曲げ加工を行って曲げフランジを形成した後に、ワークの曲げフランジに対してヘミング加工を行うヘミング加工方法において、
    ワークの曲げフランジが前記トップダイと前記ボトムダイの間に介在するように、ワークを前記ボトムダイに対して位置決めする位置決めステップと、
    前記位置決めステップの終了後に、ワークの鋭角な曲げフランジの端部に成形部が形成されている場合に、前記吸着部によってワークを下方向から吸着することにより、ワークを前記ボトムダイの上面に対して固定する固定ステップと、
    前記固定ステップの終了後に、前記ベンドビームを前記下部テーブルに対して接近する奥行方向の一方側へ移動させることにより、前記逆曲げ用ベンド金型の先端部をワークの曲げフランジに当接又は近接させる当接・近接ステップと、
    前記当接・近接ステップの終了後に、前記ベンドビームを下方向へ移動させることにより、前記逆曲げ用ベンド金型によってワークの曲げフランジを下方向へ押圧して、ワークの曲げフランジを押し潰す押し潰しステップと、を具備したことを特徴とするヘミング加工方法。
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