JP6451251B2 - 印刷装置、及び、印刷システム - Google Patents
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Description
介して受信したデータを、受信部ごとに用意された処理プログラムにより処理する印刷装
置(画像形成装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
する処理を行って、記憶資源、計算資源の有効活用等を実現したい、とするニーズがある
。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の受信部を備える印刷装置
、及び、当該印刷装置を備える印刷システムについて、受信部が複数ある構成に対応する
処理を行うことを目的とする。
ータを受信する第1受信部と、前記第1受信部で受信したデータを格納する第1受信バッ
ファーと、データを受信する第2受信部と、前記第2受信部で受信したデータを格納する
第2受信バッファーと、処理対象を前記第1受信バッファー、及び、前記第2受信バッフ
ァーのいずれかに切り替え、処理対象としたバッファーに格納されたデータに基づいて前
記印刷部を制御する印刷制御部と、前記第1受信バッファーに即時実行コマンドが格納さ
れたか否かを監視し、格納された場合、前記即時実行コマンドを読み出して実行する第1
即時実行コマンド管理部と、前記第2受信バッファーに前記即時実行コマンドが格納され
たか否かを監視し、格納された場合、前記即時実行コマンドを読み出して実行する第2即
時実行コマンド管理部と、を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、印刷装置は、受信部が複数ある構成に対応する処理を行うこと
ができる。
前記即時実行コマンドを前記第1受信バッファーから削除せず、前記第2即時実行コマン
ド管理部は、読み出して実行した前記即時実行コマンドを前記第2受信バッファーから削
除し、前記印刷制御部は、前記第1受信バッファーに格納された前記即時実行コマンドを
読み出し、読み出した前記即時実行コマンドを実行しないことを特徴とする。
本発明の構成によれば、処理効率を向上できる。
納された状態の場合、前記第1受信バッファーに格納されたデータに基づく前記印刷部の
制御が完了後、所定期間が経過したときに、処理対象を前記第2受信バッファーに切り替
えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、第1受信バッファーに格納されたデータに基づく処理が確実に
完了した後、処理対象とするバッファーを第1受信バッファーから第2受信バッファーへ
切り替えることができる。
記第2受信バッファーにデータが格納された状態の場合、前記第1受信バッファーに格納
されたデータに含まれるコマンドのうち、特定のコマンドに基づく前記印刷部の制御が完
了後、処理対象を前記第2受信バッファーに切り替えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、処理効率の向上、及び、処理に要する時間の短縮を実現できる
。
ータを送信するPOS端末と、所定の情報が印刷された紙片を発行させるデータを送信す
る制御装置と、記録媒体に印刷を行い、前記記録媒体を切断して前記レシート又は前記紙
片を発行する印刷部、前記POS端末からデータを受信する第1受信部、前記第1受信部
で受信したデータを格納する第1受信バッファー、前記制御装置からデータを受信する第
2受信部、前記第2受信部で受信したデータを格納する第2受信バッファー、処理対象を
前記第1受信バッファーと前記第2受信バッファーとのいずれかに切り替え、処理対象と
したバッファーに格納されたデータに基づいて前記印刷部を制御する印刷制御部、前記第
1受信バッファーに即時実行コマンドが格納されたか否かを監視し、格納された場合、前
記即時実行コマンドを読み出して実行する第1即時実行コマンド管理部、及び、前記第2
受信バッファーに前記即時実行コマンドが格納されたか否かを監視し、格納された場合、
前記即時実行コマンドを読み出して実行する第2即時実行コマンド管理部を有する印刷装
置と、を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、印刷装置は、受信部が複数ある構成に対応する処理を行うこと
ができる。
した前記即時実行コマンドを前記第1受信バッファーから削除せず、前記第2即時実行コ
マンド管理部は、読み出して実行した前記即時実行コマンドを前記第2受信バッファーか
ら削除し、前記印刷制御部は、前記第1受信バッファーに格納された前記即時実行コマン
ドを読み出し、読み出した前記即時実行コマンドを実行しないことを特徴とする。
本発明の構成によれば、処理効率を向上できる。
が格納された状態の場合、前記第1受信バッファーに格納されたデータに基づく前記印刷
部の制御が完了後、所定期間が経過したときに、処理対象を前記第2受信バッファーに切
り替えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、第1受信バッファーに格納されたデータに基づく処理が確実に
完了した後、処理対象とするバッファーを第1受信バッファーから第2受信バッファーへ
切り替えることができる。
、前記第2受信バッファーにデータが格納された状態の場合、前記第1受信バッファーに
格納されたデータに含まれるコマンドのうち、特定のコマンドに基づく前記印刷部の制御
が完了後、処理対象を前記第2受信バッファーに切り替えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、処理効率を向上できる。
図1は、本実施形態に係る印刷システム1の仕様態様の一例を示す図である。
適用された様子を模式的に示す。
図1に示す飲食店Tは、ホールT1と、キッチンT2とに分かれている。
ホールT1は、来店した顧客が滞在し、ホールT1の担当者(以下、「ホール担当者」
という。)が飲食物の提供等のサービスを顧客に提供するエリアである。ホールT1には
、複数のホール担当者が、存在する。ホールT1には、料理等を載置可能な複数のテーブ
ルTBや、顧客が座るイスCHが設けられる。
設けられる。会計カウンターLCには、POS端末10と、POS端末10に有線接続さ
れた印刷装置11とが設けられる。POS端末10には、デバイスとして、モニターMT
と、キャッシュドロアーKSとが接続される。
顧客の会計に際し、ホール担当者は、POS端末10に、会計に応じた入力を行う。P
OS端末10は、入力に応じて、モニターMT、及び、キャッシュドロアーKSを制御し
、モニターMTに会計に関する情報を表示し、また、キャッシュドロアーKSを利用した
現金の受け渡しを可能とする。また、POS端末10は、印刷装置11を制御して、印刷
装置11にレシートを発行させる。印刷装置11により発行されたレシートは、顧客に引
き渡される。
3(制御装置)が、事前に、付与される。タブレット端末13は、前面にタッチパネル4
1(図2参照)が設けられたタブレット型のコンピューターである。
ホールT1において、顧客からの注文を受け付ける際、ホール担当者は、顧客の近くに
行き、顧客から注文を聞き、タブレット端末13に注文に対応する入力を行う。注文の受
け付けが完了すると、ホール担当者は、会計カウンターLCの近くに行き、タブレット端
末13と、印刷装置11とを、Bluetooth(登録商標)に従って、無線接続する。次いで
、ホール担当者は、タブレット端末13に対して所定の入力を行う。当該所定の入力に応
じて、タブレット端末13は、印刷装置11を制御して、少なくとも注文された飲食物の
名称、及び、注文された数量が印刷された注文伝票を発行させる。ホール担当者は、印刷
装置11が発行した注文伝票を、キッチンT2の所定の位置に載置する。
物を作るエリアであり、ドリンクサーバーや、ガスコンロ、冷蔵庫等が設けられる。キッ
チン担当者は、ホール担当者が所定の位置に載置した注文伝票を受け取り、注文伝票に基
づいて、注文が入った飲食物を認識し、飲食物を作る。キッチン担当者が作った飲食物は
、ホール担当者に渡され、ホール担当者により、顧客に引き渡される。
ン型のサーマルヘッドによってドットを形成することにより画像を印刷するラインサーマ
ルプリンターである。
図2に示すように印刷装置11は、制御部20と、印刷部21と、記憶部22と、US
Bインターフェース23(第1受信部)と、第1受信バッファー24と、無線通信インタ
ーフェース25(第2受信部)と、第2受信バッファー26と、を備える。
制御する。制御部20は、所定の制御プログラムを読み出して実行することにより、印刷
制御部201、第1即時実行コマンド管理部202、及び、第2即時実行コマンド管理部
203として機能する。印刷制御部201については後述する。
マルヘッドによってロール紙にドットを形成して画像を印刷する印刷機構、ロール紙を所
定の位置で切断する切断機構等を備える。印刷部21は、制御部20の制御で、搬送機構
によりロール紙を搬送しつつ、印刷機構によりロール紙に画像を印刷し、切断機構により
所定の位置でロール紙を切断して、上述したレシート、及び、注文伝票を発行する。
ファイルSFを記憶する。設定ファイルSFについては後述する。
スボード等を備え、制御部20の制御で、ポートに接続されたUSBケーブルを介して、
POS端末10と、USBの規格に従って通信する。
第1受信バッファー24は、USBインターフェース23がPOS端末10から受信し
たデータを格納するバッファーである。
線通信モジュール等を備え、制御部20の制御で、タブレット端末13と、Bluetoothの
規格に従って無線通信する。
第2受信バッファー26は、無線通信インターフェース25がタブレット端末13から
受信したデータを格納するバッファーである。
図2に示すように、POS端末10は、POS端末制御部30と、POS端末記憶部3
1と、POS端末通信インターフェース32と、POS端末入力部33と、POS端末デ
バイス通信部34と、を備える。
S端末10を制御する。
1と、USBの規格に従って通信する。
対する入力を検出し、POS端末制御部30に出力する。POS端末制御部30は、PO
S端末入力部33からの入力に基づいて、入力に対応する処理を実行する。
接続されたデバイスと通信する。POS端末10には、デバイスとして、モニターMTと
、キャッシュドロアーKSとが接続される。
モニターMTを、液晶表示パネル等の表示手段を備え、POS端末制御部30の制御絵
、表示手段に各種画像を表示する。
キャッシュドロアーKSは、現金を収容するトレイと、筐体からトレイを引き出す引出
機構と、トレイをロックするロック機構とを備える。キャッシュドロアーKSは、POS
端末制御部30の制御で、ロック機構のロックを解除し、引出機構により筐体からトレイ
を引き出す。
ーターである。
図2に示すように、タブレット端末13は、タブレット端末制御部40と、タッチパネ
ル41と、タブレット端末記憶部42と、タブレット端末通信インターフェース43とを
備える。
タブレット端末13を制御する。
たタッチセンサーとを備える。表示パネルは、タブレット端末制御部40の制御で、各種
画像を表示する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出し、タブレット端末制御部40に
出力する。タブレット端末制御部40は、タッチパネル41からの入力に基づいて、タッ
チ操作に対応する処理を実行する。
刷装置11と、Bluetoothの規格に従って無線通信する。
図3のフローチャートを用いて説明する。
なお、後に詳述するように、本実施形態では、第1受信バッファー24と、第2受信バ
ッファー26とのいずれかに処理対象が切り替えられ、第1受信バッファー24が処理対
象の場合に、印刷装置11はレシートの発行に係る処理を実行する。しかしながら、以下
の図3のフローチャートを用いた説明では、説明の便宜を考慮して、処理対象が第1受信
バッファー24である状態が維持されるものとする。
OS端末10のテンキー等を介して会計に応じた入力を行う。POS端末10は、入力に
応じて、モニターMT、及び、キャッシュドロアーKSを制御し、モニターMTに会計に
関する情報を表示し、また、キャッシュドロアーKSを利用した現金の受け渡しを可能と
する。
POS端末10のPOS端末制御部30は、顧客の会計に応じて決済処理を行い、決済
処理に基づいて、レシートの発行を指示する制御データ(以下、「レシート発行データ」
という。)を生成する(ステップSA1)。
詳述すると、POS端末10は、機能ブロックとして、POSアプリケーションを実行
するPOSアプリケーション実行部と、プリンタードライバーを実行するプリンタードラ
イバー実行部と、を備える。
POSアプリケーション実行部は、顧客の会計に応じて、レシートに印刷する情報を含
むレシート情報を生成する。レシート情報は、レシートに印刷するロゴに関する情報や、
レシートの発行日時(日付+時刻)を示す情報、顧客が購入した商品の名称、商品の単価
、購入した商品の数量、税に関する情報、合計購入金額、顧客から受け取った金銭の額、
お釣りを示す情報、その他の情報を含む情報である。POSアプリケーション実行部は、
テンキー等の入力手段に対するレジ担当者の入力に基づいてレシート情報を生成する。レ
シート情報の生成後、POSアプリケーション実行部は、レシート情報をプリンタードラ
イバー実行部に出力する。
プリンタードライバー実行部は、入力されたレシート情報に基づいて、印刷装置11の
コマンド体系に従って、レシート発行データを生成する。レシート発行データは、印刷装
置11のコマンド体系に従った制御コマンドを複数含んで構成されたデータである。
ース32を制御して、生成したレシート発行データを印刷装置11に送信する(ステップ
SA2)。
行データを受信し、第1受信バッファー24に格納する(ステップSB1)。
制御部20の印刷制御部201は、記憶部22が記憶する設定ファイルSFを参照する
(ステップSB2)。
設定ファイルSFは、印刷装置11に関する設定情報が、複数、記録されたデータであ
る。設定情報とは、設定項目と、設定項目にセットされる設定値との組み合わせにより構
成される情報である。
本実施形態では、設定情報の種類として、画像設定情報と、動作設定情報とがある。
る。画像設定情報の設定項目には、例えば、左右上下のマージンや、フォント、行間等が
ある。
画像設定情報は、レシートのレイアウトに応じて、所定の手段で事前に設定される。
る設定情報である。動作設定情報の設定項目には、例えば、印刷濃度や、印刷速度等があ
る。
グで書き換えることが可能である。
されたレシート発行データを読み出す(ステップSB3)。
次いで、印刷制御部201は、読み出したレシート発行データに基づいて、設定ファイ
ルSFに記録された設定情報(画像設定情報、及び、動作設定情報)に従って、印刷部2
1を制御し、レシートを発行させる(ステップSB4)。
て、図4のフローチャートを用いて説明する。
なお、後に詳述するように、本実施形態では、第1受信バッファー24と、第2受信バ
ッファー26とのいずれかに処理対象が切り替えられ、第2受信バッファー26が処理対
象の場合に、印刷装置11は注文伝票の発行に係る処理を実行する。しかしながら、以下
の図4のフローチャートを用いた説明では、説明の便宜を考慮して、処理対象が第2受信
バッファー26である状態が維持されるものとする。
トールされる。以下の説明では、タブレット端末13のタブレット端末制御部40の機能
は、ネイティブアプリケーション、その他付随するプログラムにより実現される。
の機能により提供される所定のユーザーインターフェースに、注文に対応する入力を行う
。注文の受け付けが完了すると、ホール担当者は、会計カウンターLCの近くに行き、タ
ブレット端末13と、印刷装置11とを、Bluetoothに従って、無線接続する。無線接続
時、タブレット端末13と印刷装置11との間で、Bluetoothの規格に従ったペアリング
が行われ、これら装置間で通信リンクが確立され、これら装置間でデータの送受信が行え
る状態が確立される。タブレット端末13と印刷装置11とを無線接続した後、ホール担
当者は、ユーザーインターフェースに所定の入力を行う。
、注文伝票の発行を指示する制御データ(以下、「注文伝票発行データ」という。)を生
成する(ステップSC1)。上述したように、注文伝票は、少なくとも注文された飲食物
の名称、及び、注文された数量が印刷された紙片である。ここで、ネイティブアプリケー
ションは、上述したPOSアプリケーション、及び、プリンタードライバーの機能と同様
の機能を有するプログラムを有する。タブレット端末制御部40は、ネイティブアプリケ
ーションの機能により、注文伝票発行データを生成する。
注文伝票発行データは、印刷装置11のコマンド体系に従った制御コマンドを複数含ん
で構成されたデータである。特に、注文伝票発行データは、先頭の制御コマンドに、設定
ファイル書換コマンドを含む。設定ファイル書換コマンドについては、後述する。
ターフェース43を制御して、印刷装置11に、注文伝票発行データを送信する(ステッ
プSC2)。
発行データを受信し、第2受信バッファー26に格納する(ステップSD1)。
次いで、制御部20の印刷制御部201は、記憶部22が記憶する設定ファイルSFを
参照する(ステップSD2)。
次いで、設定ファイルSFを参照した後、印刷制御部201は、第2受信バッファー2
6に格納された注文伝票発行データを読み出す(ステップSD3)。
次いで、印刷制御部201は、読み出した注文伝票発行データに基づいて、設定ファイ
ルSFに記録された設定情報(画像設定情報、及び、動作設定情報)に従って、印刷部2
1を制御し、注文伝票を発行させる(ステップSD4)。
システム(以下、「POSシステム」という。)は、既存のシステムであり、このPOS
システムを用いて会計が行われていた。そして、従来、注文伝票の発行は、紙媒体の用紙
に、ホール担当者が手書きで注文に関する情報を書き込むことにより行われていた。一方
で、本実施形態の印刷システム1は、印刷装置11がレシートだけでなく、注文伝票を発
行する構成とし、ホール担当者の作業の負担を低減している。
ここで、飲食店Tに、紙片を発行する機能を有する専用の装置を新たに設け、当該専用
の装置により、注文伝票を発行する構成とすることによって、ホール担当者の作業の負担
を低減することも可能である。しかしながら、この構成とした場合、専用の装置を設ける
必要があるため、コストの増大につながる。これを踏まえ、本実施形態では、印刷装置1
1がレシート、及び、注文伝票の双方を発行する構成とし、注文伝票を発行する専用の装
置を設けることに起因したコストの増大を防止する。しかしながら、この構成の場合、以
下の課題、及び、ニーズがある。
端末10に対して、できるだけ改変(例えば、インストールされたPOSアプリケーショ
ンのプログラム修正や、プリンタードライバーのプログラム修正等)を加えたくないとす
るニーズがある。POS端末10の改変を伴う場合、改変のための作業が必要となり、作
業負担が増大するからである。
また、既存のPOSシステムは、POS端末10と、印刷装置11とが一対一の関係で
常時接続されることが前提のシステムである。従って、POS端末10の制御による印刷
装置11のレシートの発行が正常に行われる状態を維持した上で、タブレット端末13の
制御による印刷装置11の注文伝票の発行が行われるようにする必要がある。また、印刷
装置11の設定ファイルSFに記録された画像設定情報は、レシートのレイアウトに対応
した内容であり、注文伝票のレイアウトに対応した内容ではなく、このことに対応する処
理を実行する必要がある。
また、印刷装置11についても既存の装置を用いるため、印刷装置11の記憶資源、計
算資源を有効活用し、印刷装置11に対してメモリーの増設や、高性能なCPUへの交換
等を行わなくてもいいようにしたい、とするニーズがある。
する。
なお、後述するように、印刷装置11の制御部20の印刷制御部201は、第1受信バ
ッファー24、又は、第2受信バッファー26のいずれかに、処理対象とするバッファー
を切り替える。そして、図5のフローチャートの開始時点では、処理対象のバッファーは
、第1受信バッファー24である。
を新たに受信し、受信した注文伝票発行データが第2受信バッファー26に格納されたか
否かを監視する(ステップSE1)。上述したように、無線通信インターフェース25は
、注文伝票発行データを受信した場合、受信した注文伝票発行データを、第2受信バッフ
ァー26に、順次、格納する。
印刷制御部201は、第1受信バッファー24、及び、第2受信バッファー26の状態
を監視しており、これらバッファーに新たなデータが格納された場合、そのことを検出で
きる。
ES)、印刷制御部201は、第1受信バッファー24に格納されたレシート発行データ
について、全てのレシート発行データの読み出しが完了し、全てのレシート発行データに
基づく処理(レシートの発行)が完了した状態か否かを判別する(ステップSE2)。こ
の完了した状態は、印刷制御部201による第1受信バッファー24に格納されたデータ
に基づく印刷部21の制御が完了した状態を含む。
た状態ではない場合(ステップSE2:NO)、印刷制御部201は、処理手順をステッ
プSE16へ移行する。ステップSE16以下の処理は、後述する。
の場合(ステップSE2:YES)、印刷制御部201は、処理が完了してから、予め定
められた第1の所定期間が経過した状態か否かを判別する(ステップSE3)。ここで、
印刷制御部201は、直近で行った(=最後に行った)レシート発行データに基づく処理
が完了した場合、完了した後の経過時間を計時する機能を有する。ステップSE3で、印
刷制御部201は、計時した経過時間と、予め定められた第1の所定期間とを比較し、比
較結果に基づいて、処理が完了してから予め定められた第1の所定期間が経過した状態か
否かを判別する。
01は、処理手順をステップSE6へ移行する。この場合、後に明らかとなるとおり、印
刷制御部201は、第1受信バッファーから第2受信バッファーへ処理対象を即時に切り
替える。
01は、最後に行った第1受信バッファー24に格納されたレシート発行データに基づく
処理が完了してから第1の所定期間が経過したか否かを監視しつつ(ステップSE5)、
POS端末10からレシート発行データを新たに受信し、受信したレシート発行データが
第1受信バッファー24に格納されたか否かを監視する(ステップSE4)。
ァー24に格納された場合(ステップSE4:YES)、印刷制御部201は、処理手順
をステップSE16へ移行する。この場合、後に明らかとなるとおり、印刷制御部201
は、処理対象とするバッファーの切り替えを行わず、第1受信バッファー24に格納され
たレシート発行データに基づく処理を優先して実行する。
プSE5:YES)、印刷制御部201は、処理手順をステップSE6へ移行する。
信バッファー24から第2受信バッファー26へ切り替える。
処理対象とするバッファーを切り替えるとは、データを読み出す対象とするバッファー
を1のバッファーから他のバッファーへ変更することを意味する。第1受信バッファー2
4が処理対象の場合、印刷制御部201は、第1受信バッファー24からデータ(レシー
ト発行データ)を読み出して実行する。一方、第2受信バッファー26が処理対象の場合
、印刷制御部201は、第2受信バッファー26からデータ(注文伝票発行データ)を読
み出して実行する。
所定期間の経過を待ってから、バッファーの切り替えを行う理由は以下である。
すなわち、上述したように、レシート発行データは、複数の制御コマンドを含んで構成
されたデータである。従って、1の制御コマンドが第1受信バッファー24に格納されて
から、当該1の制御コマンドの次の制御コマンドが第1受信バッファー24に格納される
までに、タイムラグが生じる場合がある。一方で、1枚のレシートの発行を指示するレシ
ート発行データに含まれる制御コマンドは、一連の処理で連続して実行する必要がある。
一連の処理で連続して実行しないと、レシートが正常に発行されないからである。以上を
踏まえ、レシート発行データに含まれる制御コマンドが第1受信バッファー24に格納さ
れるタイミングにタイムラグが生じた場合であっても、1枚のレシートの発行を指示する
レシート発行データに含まれる制御コマンドを、一連の処理で連続して実行するために、
第1受信バッファー24に格納されたデータに基づく処理が完了した後、所定期間の経過
を待ってから、バッファーの切り替えが行われる。
ァー26へ切り替えた後、印刷制御部201は、設定ファイルSFをコピーしたデータを
所定の記憶領域に記憶する(ステップSE7)。ステップSE7の処理は、設定ファイル
SFを退避する処理に相当する。
次いで、印刷制御部201は、設定ファイルSFの画像設定情報をリセットする(ステ
ップSE8)。画像設定情報をリセットするとは、画像設定情報が有する設定項目のそれ
ぞれにセットされる設定値をデフォルト値とすることを意味する。
タに含まれる制御コマンドのうち、先頭の制御コマンドである設定ファイル書換コマンド
を読み出す(ステップSE9)。
設定ファイル書換コマンドは、設定ファイルSFに記録された画像設定情報の書き換え
を実行させる制御コマンドである。画像設定情報の書き換えとは、画像設定情報が有する
設定項目のそれぞれに、所定の設定値をセットすることを意味する。設定ファイル書換コ
マンドには、画像設定情報の各設定項目と、各設定項目に設定する設定値とを示す情報が
含まれる。設定項目と、設定値との組み合わせを示す情報は、所定の手段により事前にタ
ブレット端末13に登録される。タブレット端末13は、注文伝票発行データを生成する
際、登録された情報に基づいて設定ファイル書換コマンドを生成する。
ァイルSFの画像設定情報を書き換える(ステップSE10)。
このように、本実施形態では、第1受信バッファー24から第2受信バッファー26へ
の処理対象の切り替え時に、設定ファイルSFの画像設定情報がリセットされる。その後
、第2受信バッファー26に格納された注文伝票発行データに含まれる設定ファイル書換
コマンドに基づいて、画像設定情報が書き換えられる。この構成のため、画像設定情報の
内容を、注文伝票に対応したものとすることができる。
さらに、本実施形態では、第1受信バッファー24から第2受信バッファー26へと処
理対象が切り替わる際に、設定ファイルSFに記録された設定情報のうち、動作設定情報
はリセットされず、また、設定ファイル書換コマンドによって書き換えられない。これは
以下の理由による。すなわち、動作設定情報は、上述したように、印刷濃度や、印刷速度
等の印刷装置11が印刷に係る処理を実行するときの動作に影響を与える設定情報である
。このため、動作設定情報は、レシートを発行したときの印刷結果がフィードバックされ
た上で、印刷装置11の個体差、飲食店Tで行われる業務の実態等を踏まえ、適宜、設定
されるものと想定される。従って、動作設定情報は、発行する紙片の種類に応じて変更せ
ず、発行する紙片の種類にかかわらず同一の情報を利用する方が適切だからである。
なお、設定ファイル書換コマンドに、動作設定情報の書き換えを指示する制御コマンド
が含まれている場合、印刷制御部201は、当該制御コマンドを実行せずに読み捨てる。
これにより、処理対象のバッファーの切り替え時に動作設定情報が書き換えられることが
防止される。
2受信バッファー26に格納された注文伝票発行データに含まれる制御コマンドを、順次
、読み出して実行することにより、印刷部21を制御し、印刷部21に注文伝票を発行さ
せる(ステップSE11)。
発行に係る処理が完了すると、印刷制御部201は、処理が完了してから第2の所定期間
が経過したか否かを監視しつつ(ステップSE13)、タブレット端末13から注文伝票
発行データを新たに受信し、受信した注文伝票発行データが第2受信バッファー26に格
納されたか否かを監視する(ステップSE12)。
第2の所定期間の値は、上述した第1の所定期間の値と同じでもよく、異なっていても
よい。
ァー26に格納された場合(ステップSE12:YES)、印刷制御部201は、処理手
順をステップSE9へ戻し、設定ファイル書換コマンドに基づく設定ファイルSFの書き
換え、及び、注文伝票発行データに基づく注文伝票の発行を実行する。
新たに注文伝票発行データを受信することなく第2の所定期間が経過した場合(ステッ
プSE13:YES)、印刷制御部201は、処理手順をステップSE14へ移行する。
イルSFのコピーに基づいて、設定ファイルSFを上書きする(設定ファイルSFを復元
する)。
このステップSE14の処理により、設定ファイルSFが、ステップSE6で処理対象
が第1受信バッファー24から第2受信バッファー26に切り替えられる直前のものへと
復元される。
受信バッファー26から第1受信バッファー24へと切り替える(ステップSE15)。
制御部201は、設定ファイルSFを参照し、第1受信バッファー24に格納されたデー
タ(レシート発行データ)に基づく処理(レシートの発行)を実行する(ステップSE1
6)。
第1の所定期間が経過したか否かを監視しつつ(ステップSE18)、POS端末10か
らレシート発行データを新たに受信し、受信したレシート発行データが第1受信バッファ
ー24に格納されたか否かを監視する(ステップSE17)。
ァー24に格納された場合(ステップSE17:YES)、印刷制御部201は、処理手
順をステップSE16へ移行し、新たに受信したレシート発行データに基づく処理を実行
する。
プSE18:YES)、印刷制御部201は、処理手順をステップSE6へ移行する。上
述したように、ステップSE6以下の処理により、処理対象が第1受信バッファー24か
ら第2受信バッファー26に切り替えられ、第2受信バッファー26に格納されたデータ
に基づく処理が実行される。
レシート発行データ)が変更されることなく、印刷装置11は、図5のフローチャートで
説明した処理を実行する。このため、POS端末10に対する改変(例えば、インストー
ルされたPOSアプリケーションのプログラム修正や、プリンタードライバーのプログラ
ム修正等)が必要ない。
また、印刷装置11の印刷制御部201は、タブレット端末13から注文伝票発行デー
タを受信した場合、POS端末10から受信したレシート発行データに基づく処理が完了
してから所定期間が経過している場合に、処理対象を第1受信バッファー24から第2受
信バッファー26へ切り替える。次いで、印刷制御部201は、注文伝票発行データに基
づく注文伝票の発行を実行する。注文伝票の発行後は、印刷制御部201は、処理対象を
第2受信バッファー26から第1受信バッファー24へ切り替える。このため、POS端
末10の制御による印刷装置11のレシートの発行が正常に行われる状態を維持した上で
、タブレット端末13の制御による印刷装置11の注文伝票の発行を行うことができる。
また、印刷制御部201は、第1受信バッファー24から第2受信バッファー26に処
理対象を切り替えるときに設定ファイルSFを退避し、第2受信バッファー26から第1
受信バッファー24に処理対象を切り替えるときに設定ファイルSFを復元する。また、
印刷制御部201は、第2受信バッファー26に格納された注文伝票発行データに基づく
処理を実行する場合は、当該データに含まれる設定ファイル書換コマンドに基づいて、設
定ファイルSFの内容を書き換えた後に実行する。このため、印刷制御部201は、レシ
ートを発行するときはレシートのレイアウトに対応した印刷を、また、注文伝票を発行す
るときは注文伝票のレイアウトに対応した印刷を実行できる。
また、本実施形態では、通信インターフェース(USBインターフェース23、無線通
信インターフェース25)ごとに、処理プログラムを用意するのではなく、同一の処理プ
ログラムで動作する印刷制御部201が、各通信インターフェースを介して受信したデー
タに基づく処理を実行する。このため、通信インターフェースごとに処理プログラムを用
意する必要がなく、記憶資源、計算資源の有効活用を実現できる。また、本実施形態では
、通信インターフェースごとに設定ファイルSFを記憶する構成ではなく、1つの設定フ
ァイルSFを必要に応じて切り替えて、使用する構成である。このため、記憶資源の有効
活用を実現できる。
、その後、第1即時実行コマンド管理部202、及び、第2即時実行コマンド管理部20
3の機能、及び、機能に基づく処理について説明する。
ー24の構造を、発明の便宜を考慮して、単純化して模式的に示す。また、以下では、第
1受信バッファー24について説明するが、第2受信バッファー26は、第1受信バッフ
ァー24の構造と同様の構造を有する。
第1受信バッファー24は、所定の容量の記憶領域である。第1受信バッファー24の
記憶領域は、所定のビット数(本実施形態では、64ビットとする。)を1ワードとして
、ワードに対応する領域毎に領域が区分されると共に、区分された領域ごとにアドレスが
割り当てられる。以下、ワード毎に区分された領域のことを「ワード領域」と表現する。
この第1受信バッファー24は、リングバッファーであり、データの書き込みは、ワー
ド領域単位で、循環的に行われる。
出ポインターP1により、制御データの読み出しを行うワード領域を管理する。
詳述すると、読出ポインターP1とは、第1受信バッファー24に形成されたワード領
域のうち、データを読み出すワード領域のアドレスを示すポインターである。印刷制御部
201は、読出ポインターP1が示すアドレスに対応する1のワード領域から制御データ
の読み出しを行った場合、読出ポインターP1が示すアドレスを、当該1のワード領域の
次のワード領域のアドレスに更新する。印刷制御部201は、ワード領域からの制御デー
タの読み出し、及び、読みだしに伴う読出ポインターP1が示すアドレスの更新を継続し
て実行する。これにより、読出ポインターP1が示すアドレスが、読み出しが行われてい
ない制御データが格納されたワード領域のアドレスを示す状態が維持される。
3の機能、及び、機能に基づく処理について説明する。
図7(A)は、第1即時実行コマンド管理部202の動作を示すフローチャートである
。
図7(A)に示すように、第1即時実行コマンド管理部202は、第1受信バッファー
24に即時実行コマンドが格納されたか否かを監視する(ステップSF1)。
即時実行コマンドは、特定の処理を即時に実行することを求める制御コマンドである。
後に明らかとなるとおり、第1受信バッファー24に即時実行コマンドが格納された場合
、第1即時実行コマンド管理部202により、即時実行コマンドが即時に読みだされ、当
該コマンドに基づく処理が実行される。
即時実行コマンドとしては、例えば、ステータスの応答を要求するステータス要求コマ
ンドや、第1受信バッファー24のクリアーを指示するバッファークリアーコマンド、キ
ャッシュドロアーKSの開動作を指示するドロアーオープンコマンド等がある。ステータ
スとは、例えば、印刷装置11のカバーの状態や、印刷部21のエラーの状態等である。
即時実行コマンドは、即時実行コマンドの専用の命令コードを有する。ステップSF1
において、第1即時実行コマンド管理部202は、第1受信バッファー24の状態を監視
し、第1受信バッファー24に新たに制御データが格納されたか否かを監視する。そして
、第1受信バッファー24に新たに制御データが格納された場合、当該制御データの命令
コードを参照して、当該制御データが即時実行コマンドであるか否かを判別する。
S)、第1即時実行コマンド管理部202は、第1受信バッファー24から即時実行コマ
ンドを読み出し、当該コマンドに基づく処理を実行する(ステップSF2)。例えば、即
時実行コマンドが、上述したステータス応答要求コマンドの場合、第1即時実行コマンド
管理部202は、以下の処理を実行する。第1即時実行コマンド管理部202は、図示し
ないセンサーの検出値等に基づいて、必要なステータスを取得し、ステータスを表す所定
のフォーマットのデータを生成し、USBインターフェース23を制御して、生成したデ
ータを送信する。ステップSF2の処理により、処理対象のバッファーが、第1受信バッ
ファー24と第2受信バッファー26とのいずれであるかにかかわらず、第1受信バッフ
ァー24に即時実行コマンドが格納された場合、当該コマンドに基づく処理が即時に実行
される。
ポインターP1が示すアドレスの更新を行わず(ステップSF3)、処理手順をステップ
SF1へ戻す。
なお、ステップSF3の処理は、「読み出して実行した即時実行コマンドを第1受信バ
ッファー24から削除しない」処理に相当する。即時実行コマンドが、印刷制御部201
の読み出し対象となるからである。
このように、第1即時実行コマンド管理部202により、即時実行コマンドに基づく処
理の実行に伴う読出ポインターP1が示すアドレスの更新が行われない場合、印刷制御部
201により以下の処理が行われる。
すなわち、印刷制御部201は、上述したように、処理対象が第1受信バッファー24
の場合、第1受信バッファー24に格納された制御データを読み出す。その際、印刷制御
部201は、読出ポインターP1が示すアドレスのワード領域に格納された制御データか
ら、順次、制御データを読み出していく。そして、ステップSF3において第1即時実行
コマンドに基づく処理の実行後に読出ポインターP1が示すアドレスの更新が行われない
ので、第1受信バッファー24に格納された即時実行コマンドは、印刷制御部201によ
る読み出しの対象となる。
印刷制御部201は、第1受信バッファー24に格納された即時実行コマンドを読み出
した場合、即時実行コマンドの命令コードに基づいて、読み出した制御データが即時実行
コマンドであることを認識する。読み出した制御データが即時実行コマンドである場合、
印刷制御部201は、即時実行コマンドを実行せずに読み捨てる。具体的には、印刷制御
部201は、読みだした即時実行コマンドに基づく処理を実行することなく、読出ポイン
ターP1が示すアドレスを、即時実行コマンドの次の制御データが格納されたワード領域
を示すアドレスへと更新する。
システム(POS端末10と、印刷装置11とにより構成されたシステム)で行われてい
た処理と同様の処理を実行できる。
また、印刷制御部201は、POS端末10から即時実行コマンドを受信したことを認
識でき、対応する処理を実行できる。対応する処理とは、例えば、POS端末10から受
信した即時実行コマンドのログを取る等である。
。
図7(B)に示すように、第2即時実行コマンド管理部203は、第2受信バッファー
26に即時実行コマンドが格納されたか否かを監視する(ステップSG1)。
S)、第2即時実行コマンド管理部203は、第2受信バッファー26から即時実行コマ
ンドを読み出し、当該コマンドに基づく処理を実行する(ステップSG2)。
ステップSG2の処理により、処理対象のバッファーが、第1受信バッファー24と第
2受信バッファー26とのいずれであるかにかかわらず、第2受信バッファー26に即時
実行コマンドが格納された場合、当該コマンドに基づく処理が即時に実行される。
ポインターP1が示すアドレスの更新を行い(ステップSG3)、処理手順をステップS
G1へ戻す。具体的には、第2即時実行コマンド管理部203は、読出ポインターP1が
示すアドレスを、即時実行コマンドの次の制御データが格納されたワード領域を示すアド
レスへと更新する。
なお、ステップSG3の処理は、「読み出して実行した即時実行コマンドを第2受信バ
ッファー26から削除する」処理に相当する。即時実行コマンドが、印刷制御部201の
読み出し対象とならないからである。
理の実行に伴う読出ポインターP1が示すアドレスの更新が行われる場合、第2受信バッ
ファー26に格納された即時実行コマンドは、印刷制御部201による読み出しの対象と
ならない。
これにより、以下のメリットがある。
すなわち、図5のフローチャートで説明したように、処理対象のバッファーが第1受信
バッファー24のときに、第2受信バッファー26にデータが格納された場合、所定の手
順を経て、処理対象が第2受信バッファー26へと切り替わる。そして、本実施形態では
、第2即時実行コマンド管理部203により、即時実行コマンドに基づく処理の実行に伴
う読出ポインターP1が示すアドレスの更新が行われる。このため、第2受信バッファー
26に即時実行コマンドが格納された場合は、印刷制御部201により、第2受信バッフ
ァー26にデータが格納されたと判別されない。従って、第2受信バッファー26に即時
実行コマンドのみが格納された場合であっても、このことをトリガーとしては、第2受信
バッファー26への処理対象の切り替えが行われない。
ここで、上述したように、即時実行コマンドは印刷制御部201により読み捨てられる
ため、処理対象を第2受信バッファー26に切り替えて印刷制御部201による即時実行
コマンドの読み捨てを行うよりは、処理対象の切り替えを行わず、処理効率を向上する方
が、メリットが大きい。また、印刷制御部201に、タブレット端末13から受信した即
時実行コマンドに対応する処理を実行する機能(既存のPOSシステムでは存在しなかっ
た)を、新たに実装させる必要がない。
すなわち、第2即時実行コマンド管理部203が、上述した処理を実行することにより
、不必要な処理対象の切り替えが発生することを防止でき、処理効率を向上できる。
1と、データを受信するUSBインターフェース23(第1受信部)と、USBインター
フェース23で受信したデータを格納する第1受信バッファー24と、データを受信する
無線通信インターフェース25(第2受信部)と、無線通信インターフェース25で受信
したデータを格納する第2受信バッファー26と、処理対象を第1受信バッファー24、
及び、第2受信バッファー26のいずれかに切り替え、処理対象としたバッファーに格納
されたデータに基づいて印刷部21を制御する印刷制御部201と、を備える。
また、印刷装置11は、第1受信バッファー24に即時実行コマンドが格納されたか否
かを監視し、格納された場合、即時実行コマンドを読み出して実行する第1即時実行コマ
ンド管理部202と、第2受信バッファー26に即時実行コマンドが格納されたか否かを
監視し、格納された場合、即時実行コマンドを読み出して実行する第2即時実行コマンド
管理部203と、を備える。
この構成によれば、印刷制御部201は、処理対象の切り替えにより、POS端末10
から受信したデータに基づく処理、及び、タブレット端末13から受信したデータに基づ
く処理を実行できる。その上で、第1即時実行コマンド管理部202、及び、第2即時実
行コマンド管理部203の機能により、印刷装置11は、処理対象がいずれのバッファー
にあるかにかかわらず、即時実行コマンドに基づく処理を即時に実行できる。すなわち、
印刷装置11は、インターフェース(受信部)が複数あることに対応する処理を実行でき
る。
時実行コマンドを第1受信バッファー24から削除しない。第2即時実行コマンド管理部
203は、読み出して実行した即時実行コマンドを第2受信バッファー26から削除する
。印刷制御部201は、第1受信バッファー24に格納された即時実行コマンドを読み出
し、読み出した即時実行コマンドを実行しない。
この構成によれば、不必要な処理対象の切り替えが発生することを防止でき、処理効率
を向上できる。
された状態の場合、第1受信バッファー24に格納されたデータに基づく印刷部21の制
御が完了後、所定期間が経過したときに、処理対象を第2受信バッファー26に切り替え
る。
この構成によれば、レシート発行データに基づくレシートの発行を確実に完了した後に
、処理対象を第1受信バッファー24から第2受信バッファー26に切り替えることがで
きる。
次いで、変形例について説明する。
上述した実施形態では、印刷制御部201は、処理対象が第1受信バッファー24の場
合に、タブレット端末13から注文伝票発行データを受信した場合、第1受信バッファー
24に格納された全てのレシート発行データに基づく処理が完了してから第1の所定期間
の経過後、バッファーの切り替えを実行した。しかしながら、レシート発行データに含ま
れる制御コマンドのうち、特定の種類の制御コマンドが、最後に処理される制御コマンド
である場合は、印刷制御部201が、当該特定の種類の制御コマンドを実行した後、所定
期間の経過を減ることなく、即時に、バッファーの切り替えを実行する構成でもよい。特
定の種類の制御コマンドは、例えば、ロール紙の切断を指示するカットコマンドである。
この構成によれば、1枚のレシートの発行を指示するレシート発行データに含まれる制
御コマンドを一連の処理で連続して実行した後に、バッファーの切り替えが行われるよう
にすることができる。さらに、上記構成によれば、所定期間の経過を待つことなく、バッ
ファーの切り替えを実行できるため、処理効率の向上、及び、処理に要する時間の短縮を
実現できる。
範囲内で任意に変形および応用が可能である。
上述した実施形態では、通信インターフェースは、USBインターフェース23と、無
線通信インターフェース25の2つであった。しかしながら、印刷装置11が備える通信
インターフェースの数は2つに限らず、3つ以上であってもよい。また、通信インターフ
ェースが対応する通信プロトコルも、USBや、Bluetoothに限らず、例えば、イーサネ
ット(登録商標)でもよく、RS232C等の所定のシリアル通信に係る規格でもよい。
また、上述した実施形態では、印刷装置11は、タブレット端末13からの要求に応じ
て、注文伝票を発行していたが、印刷装置11がPOS端末10以外の装置からの要求に
応じて発行する紙片は注文伝票に限らず、整理番号が印刷された紙片や、クーポン等でも
よい。
また、上述した実施形態では、印刷システム1が飲食店Tに適用された場合を例示した
が、印刷システム1が適用される施設は飲食店Tに限らない。
また、上述した実施形態では、処理対象のバッファーの切り替えに応じて、設定ファイ
ルSFに記録された設定情報のうち、画像設定情報が書き換えられる構成であったが、動
作設定情報も併せて書き換えられる構成であってもよい。
…印刷部、23…USBインターフェース23(第1受信部)、24…第1受信バッファ
ー、25…無線通信インターフェース(第2受信部)、26…第2受信バッファー、20
1…印刷制御部、201…第1即時実行コマンド管理部、202…第2即時実行コマンド
管理部。
Claims (8)
- 記録媒体に印刷する印刷部と、
第1データを受信する第1受信部と、
受信した前記第1データを格納する第1受信バッファーと、
第2データを受信する第2受信部と、
受信した前記第2データを格納する第2受信バッファーと、
処理対象のバッファーを、前記第1受信バッファー、及び、前記第2受信バッファーのいずれかに切り替えて、前記印刷部の制御を行う印刷制御部と、
前記第1受信バッファーに、即時実行コマンドが格納された場合、前記即時実行コマンドを読み出して実行する第1即時実行コマンド管理部と、
前記第2受信バッファーに、前記即時実行コマンドが格納された場合、前記即時実行コマンドを読み出して実行する第2即時実行コマンド管理部と、を備え、
前記第1即時実行コマンド管理部は、
実行した前記即時実行コマンドを、前記第1受信バッファーから削除しない処理を行い、
前記第2即時実行コマンド管理部は、
実行した前記即時実行コマンドを、前記第2受信バッファーから削除する処理を行うことを特徴とする印刷装置。 - 前記印刷制御部は、
前記第1受信バッファーに格納された前記即時実行コマンドを読み出し、読み出した前記即時実行コマンドを実行しないことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記印刷制御部は、
前記第1受信バッファーが、前記処理対象のバッファーであるとき、前記第2受信バッファーに、前記第2データが格納された場合、前記第1データに基づく前記印刷部の制御を完了してから所定期間が経過した後に、前記処理対象のバッファーを、前記第2受信バッファーに切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。 - 前記第1データ、及び、前記第2データは、所定数のコマンドを含み、
前記印刷制御部は、
前記第1受信バッファーが、前記処理対象のバッファーであるとき、前記第2受信バッファーに、前記第2データが格納された場合、前記第1データに含まれる所定数の前記コマンドのうち、特定の前記コマンドに基づく前記印刷部の制御を完了した後に、前記処理対象のバッファーを、前記第2受信バッファーに切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。 - レシートの発行を指示する第1データを送信するPOS端末と、
注文伝票の発行を指示する第2データを送信する制御装置と、
前記第1データ、又は、前記第2データに基づいて、前記レシート、又は、前記注文伝票を発行する印刷装置と、を備える印刷システムであって、
前記印刷装置は、
記録媒体に印刷する印刷部と、
前記POS端末から前記第1データを受信する第1受信部と、
受信した前記第1データを格納する第1受信バッファーと、
前記制御装置から前記第2データを受信する第2受信部と、
受信した前記第2データを格納する第2受信バッファーと、
処理対象のバッファーを、前記第1受信バッファー、及び、前記第2受信バッファーのいずれかに切り替えて、前記印刷部の制御を行う印刷制御部と、
前記第1受信バッファーに、即時実行コマンドが格納された場合、前記即時実行コマンドを読み出して実行する第1即時実行コマンド管理部と、
前記第2受信バッファーに、前記即時実行コマンドが格納されたか場合、前記即時実行コマンドを読み出して実行する第2即時実行コマンド管理部と、を有し、
前記第1即時実行コマンド管理部は、
実行した前記即時実行コマンドを、前記第1受信バッファーから削除しない処理を行い、
前記第2即時実行コマンド管理部は、
実行した前記即時実行コマンドを、前記第2受信バッファーから削除する処理を行うことを特徴とする印刷システム。 - 前記印刷制御部は、
前記第1受信バッファーに格納された前記即時実行コマンドを読み出し、読み出した前記即時実行コマンドを実行しないことを特徴とする請求項5に記載の印刷システム。 - 前記印刷制御部は、
前記第1受信バッファーが、前記処理対象のバッファーであるとき、前記第2受信バッファーに、前記第2データが格納された場合、前記第1データに基づく前記印刷部の制御を完了してから所定期間が経過した後に、前記処理対象のバッファーを、前記第2受信バッファーに切り替えることを特徴とする請求項5又は6に記載の印刷システム。 - 前記第1データ、及び、前記第2データは、所定数のコマンドを含み、
前記印刷制御部は、
前記第1受信バッファーが、前記処理対象のバッファーであるとき、前記第2受信バッファーに、前記第2データが格納された状態の場合、前記第1データに含まれる所定数の前記コマンドのうち、特定の前記コマンドに基づく前記印刷部の制御を完了した後に、前記処理対象のバッファーを、前記第2受信バッファーに切り替えることを特徴とする請求項5又は6に記載の印刷システム。
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