JP6634832B2 - ネットワークシステム、情報処理装置、及び、情報処理装置の制御方法 - Google Patents
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本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、エージェント端末が印刷装置の状態を監視し、情報処理装置に対して印刷装置の状態に関する情報を送信するネットワークシステム、及び、当該ネットワークシステムの情報処理について、エージェント端末が複数の印刷装置の状態を監視する機能を有することに対応する処理を実行できるようにすることを目的とする。
本発明の構成によれば、同一の印刷装の印刷装置状態情報が重複して情報処理装置に送信されることを防止できる。すなわち、本発明の構成によれば、監視装置が印刷装置の状態を監視し、情報処理装置に対して印刷装置の状態に関する情報を送信するネットワークシステムについて、監視装置が複数の印刷装置Pの状態を監視する機能を有することに対応する処理を実行できる。
本発明の構成によれば、優先度を利用して、印刷装置の状態の監視、及び、印刷装置状態情報の送信を停止させる監視装置を適切に決定できる。
本発明の構成によれば、監視装置が監視対象とする印刷装置の個数の平準化を図ることができる。また、特定の監視装置の処理負荷が偏って大きくなることを防止できる。また、監視装置が情報処理装置に送信するデータのデータ量の平準化を図ることができる。
本発明の構成によれば、ネットワークの通信負荷を効果的に低減することができ、ネットワークにおける輻輳や、ネットワークを介した通信の遅延の発生を抑制できる。
本発明の構成によれば、監視装置の処理負荷を効果的に大きく低減できる。
本発明の構成によれば、情報処理装置は、停止指示情報を送信して、適切に、監視装置による印刷装置の状態の監視、及び、印刷装置状態情報の送信を停止させることができる。
本発明の構成によれば、監視装置が、所定の間隔をあけて印刷装置状態情報を情報処理装置に送信することを踏まえて、情報処理装置は、的確に、異なる複数の監視装置が同一の印刷装置の印刷装置状態情報を送信する状態か否かを判別できる。
本発明の構成によれば、監視装置が、接続されてない印刷装置の状態を監視している状態の場合、当該監視装置による印刷装置の状態の監視を停止することができる。
本発明の構成によれば、印刷装置状態情報の送信を停止しない装置として決定した監視装置が、故障や、装置の交換、その他の原因により、印刷装置に係る印刷装置状態情報を送信できない状態となった場合であっても、他の監視装置により、印刷装置に係る印刷装置状態情報が送信される状態とすることができる。
本発明の構成によれば、同一の印刷装の印刷装置状態情報が重複して情報処理装置に送信されることを防止できる。すなわち、本発明の構成によれば、監視装置が印刷装置の状態を監視し、情報処理装置に対して印刷装置の状態に関する情報を送信するネットワークシステムの情報処理装置について、監視装置が複数の印刷装置Pの状態を監視する機能を有することに対応する処理を実行できる。
本発明の構成によれば、同一の印刷装の印刷装置状態情報が重複して情報処理装置に送信されることを防止できる。すなわち、本発明の構成によれば、監視装置が印刷装置の状態を監視し、情報処理装置に対して印刷装置の状態に関する情報を送信するネットワークシステムの情報処理装置について、監視装置が複数の印刷装置Pの状態を監視する機能を有することに対応する処理を実行できる。
図1は、本実施形態に係るネットワークシステム1の構成を示す図である。ネットワークシステム1は、スーパーマーケットや、コンビニエンスストア、デパート、飲食店等の商品や、サービス等を提供し、当該提供に応じて会計が行われる店舗を運営する企業が利用するシステムである。
図1に示すように、ネットワークシステム1は、管理システム2と、複数の店舗システム3とを備える。管理システム2と、店舗システム3のそれぞれとは、インターネット、その他のネットワークを含んで構成されたグローバルネットワークGNを介して通信可能に接続される。
本社端末5は、本社において、企業の社員、その他の企業の関係者が利用するコンピューターである。
メンテナンスサーバー7(情報処理装置)は、後述する第1印刷装置P1、第1エージェント端末K1、及び、第2エージェント端末K2と通信し、所定の処理を実行するサーバーである。
メンテナンスサーバー7の構成、機能、及び、機能に基づく処理の詳細については後述する。
管理システム2のメンテナンスサーバー7は、通信装置12の機能を利用して、本社側ローカルネットワークHLN、グローバルネットワークGN、及び、後述する店舗側ローカルネットワークTLNを介して、第1印刷装置P1、第1エージェント端末K1、及び、第2エージェント端末K2と通信する。
図2に示すように、店舗システム3は、ローカルネットワークである店舗側ローカルネットワークTLNを備える。店舗側ローカルネットワークTLNを介して行われる通信の通信規格は何でもよく、また、当該ローカルネットワークを介して行われる通信は有線通信でも無線通信でもよい。
第1印刷装置P1は、会計に応じてレシートを発行する機能を有する装置である。第1印刷装置P1は、後に詳述するように、グローバルネットワークGNを介してメンテナンスサーバー7と通信し、印刷装置状態情報(後述)をメンテナンスサーバー7に送信する機能を有する点で、第2印刷装置P2、及び、第3印刷装置P3と機能を異にする。
第2印刷装置P2は、会計に応じてレシートを発行する機能を有する装置である。第2印刷装置P2は、後に詳述するように、印刷装置状態情報(後述)をメンテナンスサーバー7に送信するのではなく、店舗側ローカルネットワークTLNを介して第1エージェント端末K1に送信する機能を有する点で、第1印刷装置P1、及び、第3印刷装置P3と機能を異にする。
第3印刷装置P3は、会計に応じてレシートを発行する機能を有する装置である。第3印刷装置P3は、後に詳述するように、印刷装置状態情報(後述)をメンテナンスサーバー7に送信するのではなく、第2エージェント端末K2とUSBにより通信して、第2エージェント端末K2に送信する機能を有する点で、第1印刷装置P1、及び、第2印刷装置P2と機能を異にする。
以下の説明において、第1印刷装置P1、第2印刷装置P2、及び、第3印刷装置P3を区別しない場合、「印刷装置P」と表現する。
なお、後に明らかとなる通り、第1印刷装置P1は、自身(第1印刷装置P1)の状態を監視し、自身(第1印刷装置P1)の状態に関する印刷装置状態情報をメンテナンスサーバー7(情報処理装置)に送信する「監視装置」として機能する。
印刷装置Pの構成、機能、及び、機能に基づく処理の詳細については後述する。
POS端末8は、POSアプリケーション、及び、プリンタードライバーがインストールされた端末である。POS端末8は、レジカウンターで行われる会計に応じて会計処理を実行し、会計処理に基づいて、印刷装置Pにレシートを発行させる。印刷装置Pにより発行されたレシートは、レジ担当者によって顧客に引き渡される。
POS端末8の構成、機能、及び、機能に基づく処理の詳細については後述する。
第1エージェント端末K1は、監視する対象の1又は複数の第2印刷装置P2と店舗側ローカルネットワークTLNを介して接続され、第2印刷装置P2の状態を監視し、第2印刷装置P2の状態に関する情報をメンテナンスサーバー7に送信する機能を備える装置である。
第2エージェント端末K2は、監視する対象の1又は複数の第3印刷装置P3とUSBケーブルKBを介して接続され、第3印刷装置P3の状態を監視し、第3印刷装置P3の状態に関する情報をメンテナンスサーバー7に送信する機能を備える装置である。
以下の説明において、第1エージェント端末K1、及び、第2エージェント端末K2を区別しない場合、「エージェント端末K」と表現する。
詳細な説明は省略するが、メンテナンスサーバー7と、第1印刷装置P1、第1エージェント端末K1、及び、第2エージェント端末K2との間では、VPN(Virtual Private Network)等の、暗号化に係る技術や、仮想専用線(物理的な専用線であってもよい。)に係る技術によりセキュアな通信が行われる。
メンテナンスサーバー制御部20は、図示しないCPUや、ROM、RAM、その他周辺回路等を備え、メンテナンスサーバー7を制御する。
メンテナンスサーバー制御部20は、ステータスデータ受信部201、応答部202、分析部203、及び、情報提供部204を備える。これら機能ブロックは、CPUが、対応するプログラム(例えば、OS(Operating System)や所定のサーバーソフトウェア上で動作する専用のプログラム)を読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの連携により処理を実行する。これら機能ブロックの機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
メンテナンスサーバー記憶部21は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。
メンテナンスサーバー通信部22は、メンテナンスサーバー制御部20の制御で、グローバルネットワークGNにアクセスし、当該ネットワークと接続する機器(第1印刷装置P1、第1エージェント端末K1、及び、第2エージェント端末K2を含む。)と通信する。
本社端末5には、所定のブラウザーがインストールされる。
図4に示すように、POS端末制御部40と、POS端末記憶部41と、POS端末デバイス通信部42と、を備える。
POS端末記憶部41は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。
POS端末デバイス通信部42は、USBの規格に従ったポートや、USB以外のシリアル通信規格(RS232C等)に従ったポート、所定のパラレル通信規格(IEEE1284等)に従ったポート、その他の通信規格に従ったポートを有するインターフェースボードを備える。POS端末デバイス通信部42は、POS端末制御部40の制御で、ポートに接続されたデバイス(印刷装置Pを含む。)と、接続されたポートに対応する通信規格に従って通信する。なお、POS端末デバイス通信部42が無線通信機能を備え、デバイスと無線通信する構成でもよい。
なお、本実施形態では、印刷装置Pと、POS端末8とは、USBケーブルKBを介して接続されてUSBに従って通信するが、これら装置が他の通信規格に従って通信する構成でもよい。例えば、印刷装置PとPOS端末8とが店舗側ローカルネットワークTLNを介して接続され、LANに係る通信規格に従って通信する構成でもよい。また、印刷装置Pと、POS端末8とが、無線通信により通信する構成でもよい。
カスタマーディスプレーCDは、液晶ディスプレー等の表示装置であり、POS端末制御部40の制御で、各種情報を表示する。カスタマーディスプレーCDは、カスタマーディスプレーCDに表示された情報が、レジカウンターで会計を行う顧客により視認できる位置に設けられる。
キャッシュドロアーKSは、現金を収容するトレイや、トレイをロックし、ロックを解除する機構、トレイを引き出す機構等を備え、POS端末制御部40の制御で、ロックを解除し、トレイを引き出す。
ディスプレーDPは、液晶表示パネル等の表示パネルを備え、POS端末制御部40の制御で、各種情報を表示する。ディスプレーDPは、ディスプレーDPに表示された情報が、レジカウンターで会計を担当するレジ担当者により視認できる位置に設けられる。
図4に示すように、第1印刷装置P1は、第1印刷装置制御部50と、第1印刷部51と、第1印刷装置記憶部52と、第1印刷装置ネットワーク通信部53と、第1印刷装置デバイス通信部54と、を備える。
第1印刷装置制御部50は、第1ログ書込部501と、第1印刷装置ステータスデータ生成部502と、第1印刷装置対応処理実行部503と、を備える。これら機能ブロックは、CPUが、対応するプログラム(例えば、ファームウェア)を読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの連携により処理を実行する。これら機能ブロックの機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
第1印刷部51は、第1印刷装置P1の筐体に収容されたロール紙を搬送する搬送機構や、サーマルヘッドによりロール紙に印刷する印刷機構、カッターによりロール紙を切断する切断機構等を備える。第1印刷部51は、第1印刷装置制御部50の制御で、搬送機構によりロール紙を搬送しつつ、サーマルヘッドによりロール紙にレシートに係る情報を印刷し、カッターにより所定の位置でロール紙を切断して、レシートを発行することができる。
第1印刷装置ネットワーク通信部53は、第1印刷装置制御部50の制御で、グローバルネットワークGNを介して、メンテナンスサーバー7と所定の通信規格に従って通信する。また、第1印刷装置ネットワーク通信部53は、店舗側ローカルネットワークTLNに接続された機器、及び、グローバルネットワークGNに接続された機器と通信する。
第1印刷装置デバイス通信部54は、第1印刷装置制御部50の制御で、POS端末8とUSBに従って通信する。
図4に示すように、第2印刷装置P2は、第2印刷装置制御部60と、第2印刷部61と、第2印刷装置記憶部62と、第2印刷装置ネットワーク通信部63と、第2印刷装置デバイス通信部64と、を備える。
第2印刷装置制御部60は、第2ログ書込部601と、第2印刷装置状態管理部602とを備える。これら機能ブロックは、CPUが、対応するプログラム(例えば、ファームウェア)を読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの連携により処理を実行する。これら機能ブロックの機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
第2印刷部61は、第2印刷装置P2の筐体に収容されたロール紙を搬送する搬送機構や、サーマルヘッドによりロール紙に印刷する印刷機構、カッターによりロール紙を切断する切断機構等を備える。第2印刷部61は、第2印刷装置制御部60の制御で、搬送機構によりロール紙を搬送しつつ、サーマルヘッドによりロール紙にレシートに係る情報を印刷し、カッターにより所定の位置でロール紙を切断して、レシートを発行することができる。
第2印刷装置ネットワーク通信部63は、第2印刷装置制御部60の制御で、店舗側ローカルネットワークTLNを介して、第1エージェント端末K1と所定の通信規格に従って通信する。また、第2印刷装置ネットワーク通信部63は、店舗側ローカルネットワークTLNに接続された機器と通信可する。
第2印刷装置デバイス通信部64は、第2印刷装置制御部60の制御で、POS端末8とUSBに従って通信する。
図4に示すように、第3印刷装置P3は、第3印刷装置制御部70と、第3印刷部71と、第3印刷装置記憶部72と、第3印刷装置ネットワーク通信部73と、第3印刷装置デバイス通信部74と、を備える。
第3印刷装置制御部70は、第3ログ書込部701と、第3印刷装置状態管理部702とを備える。これら機能ブロックは、CPUが、対応するプログラム(例えば、ファームウェア)を読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの連携により処理を実行する。これら機能ブロックの機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
第3印刷部71は、第3印刷装置P3の筐体に収容されたロール紙を搬送する搬送機構や、サーマルヘッドによりロール紙に印刷する印刷機構、カッターによりロール紙を切断する切断機構等を備える。第3印刷部71は、第3印刷装置制御部70の制御で、搬送機構によりロール紙を搬送しつつ、サーマルヘッドによりロール紙にレシートに係る情報を印刷し、カッターにより所定の位置でロール紙を切断して、レシートを発行することができる。
第3印刷装置ネットワーク通信部73は、第2印刷装置制御部60の制御で、店舗側ローカルネットワークTLNを介して、店舗側ローカルネットワークTLNに接続された機器と通信する。
また、第3印刷装置P3には、第2エージェント端末K2が、USBケーブルKBを介して接続される。第3印刷装置デバイス通信部74は、第3印刷装置制御部70の制御で、USBに従って、第2エージェント端末K2と通信する。なお、本実施形態では、第3印刷装置P3と、第2エージェント端末K2とは、USBケーブルKBを介して接続され、USBに従って通信するが、これら装置が他の通信規格に従って通信する構成でもよい。ただし、第3印刷装置P3と、第2エージェント端末K2とは、店舗側ローカルネットワークTLNを介した通信を行わず、直接通信を行うものとする。
図4に示すように、第1エージェント端末K1は、第1エージェント端末制御部80と、第1エージェント端末記憶部81と、第1エージェント端末ネットワーク通信部82とを備える。
第1エージェント端末制御部80は、第1エージェント端末ステータスデータ生成部801と、第1エージェント端末対応処理実行部802とを備える。これら機能ブロックは、CPUが、対応するプログラム(例えば、メンテナンスサーバー7のサーバーソフトウェアに対応するクライアントソフトウェア)を読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの連携により処理を実行する。これら機能ブロックの機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
第1エージェント端末記憶部81は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。第1エージェント端末記憶部81は、少なくとも、第1エージェント端末送信間隔設定ファイル811と、第1監視対象印刷装置管理ファイル812とを記憶する。
また、第1エージェント端末ネットワーク通信部82は、第1エージェント端末制御部80の制御で、グローバルネットワークGNを介してメンテナンスサーバー7と通信する。
また、第1エージェント端末ネットワーク通信部82は、店舗側ローカルネットワークTLNに接続された機器、及び、グローバルネットワークGNに接続された機器と通信する。
図4に示すように、第2エージェント端末K2は、第2エージェント端末制御部90と、第2エージェント端末記憶部91と、第2エージェント端末通信部92と、第2エージェント端末デバイス通信部93とを備える。
第2エージェント端末制御部90は、第2エージェント端末ステータスデータ生成部901と、第2エージェント端末対応処理実行部902とを備える。これら機能ブロックは、CPUが、対応するプログラム(例えば、メンテナンスサーバー7のサーバーソフトウェアに対応するクライアントソフトウェア)を読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの連携により処理を実行する。これら機能ブロックの機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
第2エージェント端末記憶部91は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。第2エージェント端末記憶部91は、少なくとも、第2エージェント端末送信間隔設定ファイル911と、第2監視対象印刷装置管理ファイル912とを記憶する。
また、第2エージェント端末通信部92は、店舗側ローカルネットワークTLNに接続された機器、及び、グローバルネットワークGNに接続された機器と通信する。
以下、印刷装置Pの状態を管理する際のネットワークシステム1の各装置の動作について説明する。
このように、第1印刷装置P1、第1エージェント端末K1、及び、第2エージェント端末K2と、メンテナンスサーバー7とは、第1印刷装置P1、第1エージェント端末K1、及び、第2エージェント端末K2による応答要求の送信、及び、メンテナンスサーバー7による応答要求に応じた応答の送信により、これら装置間でデータを送受信する。従って、メンテナンスサーバー7から特定の第1印刷装置P1、第1エージェント端末K1、及び、第2エージェント端末K2に対して非同期でデータを送信することはできず、メンテナンスサーバー7から特定の第1印刷装置P1、第1エージェント端末K1、及び、第2エージェント端末K2に対してデータを送信する場合は、当該特定の第1印刷装置P1、第1エージェント端末K1、及び、第2エージェント端末K2からの応答要求に対する応答という形でデータの送信が行われる。
以下、まず、第1印刷装置P1の状態をメンテナンスサーバー7が管理する場合の、第1印刷装置P1、及び、メンテナンスサーバー7の処理について説明する。
図5は、第1印刷装置P1の第1印刷装置制御部50が備える機能ブロック、及び、メンテナンスサーバー7のメンテナンスサーバー制御部20が備える機能ブロックを、関連するデータと共に示す図である。
以下、図5を用いて、メンテナンスサーバー7が第1印刷装置P1の状態を管理する際に、第1印刷装置P1、及び、メンテナンスサーバー7の各機能ブロック間で送受信されるデータの基本的な流れについて説明する。
なお、図5を用いた説明では、機能ブロックの処理の詳細、及び、機能ブロック間で送受信されるデータの内容の詳細については後に説明するため省略する。
第1ログファイル521とは、ログ情報が記録されたファイルである。
ログ情報とは、複数の監視項目のログである。
監視項目とは、状態を監視し、ログを取る対象とすることが事前に定められた項目のことである。本実施形態では、監視項目として、監視項目:プリンターエラー、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数、及び、監視項目:カッター使用累計数が少なくとも存在する。なお、本実施形態で説明する監視項目は一例であり、例示した監視項目に加えて、又は、例示した監視項目の少なくとも一部に代えて、他の監視項目が存在してもよい。例えば、監視項目として、第1印刷装置P1に接続されたデバイスに関する項目や、通信に関する項目(データ転送速度等)、第1印刷装置P1で起動するプロセスに関する項目等が存在してもよい。
なお、第2印刷装置P2に係る第2ログファイル621、及び、第3印刷装置P3に係る第3ログファイル721に記録される情報は、第1ログファイル521に記録される情報と同一である。
第1ログ書込部501は、プリンターエラーが発生したか否か、及び、プリンターエラーが解消したか否かを監視し(監視項目:プリンターエラーの状態を監視し)、監視結果に基づいて、第1ログファイル521に監視項目:プリンターエラーのログを記録する。
印刷ヘッド形成ライン累計数とは、サーマルヘッドにより形成したラインの累計数のことである。本実施形態に係る第1印刷装置P1の第1印刷部51は、サーマルヘッドによる1ライン分のドットの形成、及び、搬送機構による1ライン分のロール紙の搬送を交互に繰り返し行って、ロール紙に情報を印刷する。
第1ログ書込部501は、所定の間隔で印刷ヘッドライン累計数を取得し(監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数を監視し)、第1ログファイル521に監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数のログを記録する。
カッター使用累計数とは、カッターが行ったロール紙の切断の累計数のことである。
第1ログ書込部501は、所定の間隔でカッター使用累計数を取得し(監視項目:カッター使用累計数を監視し)、第1ログファイル521に監視項目:カッター使用累計数のログを記録する。
ステータスデータ受信部201は、ステータスデータSTを応答部202に出力する(矢印Y2)。また、ステータスデータ受信部201は、受信したステータスデータSTを、分析部203に出力する(矢印Y3)。
応答部202は、応答データTDを生成し、生成した応答データTDを第1印刷装置P1に送信する(矢印Y4)。応答部202による応答データTDの送信は、HTTPに従って、HTTPレスポンスとして行われる。
また、情報提供部204は、分析部203により更新されるステータスデータベース211に基づいて、保守担当者からの要求に応じて、保守担当者に第1印刷装置P1を含む印刷装置Pの保守に関する情報を提供する。
図6は、第1印刷装置P1、及び、メンテナンスサーバー7の動作を示すフローチャートである。
図6の(A)は第1印刷装置P1の第1印刷装置ステータスデータ生成部502の動作を示し、(B)は第1印刷装置P1の第1印刷装置対応処理実行部503の動作を示す。図6の(C)はメンテナンスサーバー7のステータスデータ受信部201の動作を示し、(D)はメンテナンスサーバー7の応答部202の動作を示し、(E)は分析部203の動作を示す。
第1印刷装置送信間隔設定ファイル522は、ステータスデータSTを生成し、送信する間隔を示す情報が記録されたファイルである。ステップSA1において、第1印刷装置ステータスデータ生成部502は、第1印刷装置送信間隔設定ファイル522を参照し、前回、ステータスデータSTを生成して送信した後、第1印刷装置送信間隔設定ファイル522が示す間隔が経過した場合、ステータスデータSTを生成するタイミングが到来したと判別する。
ステータスデータSTは、階層化されたキーと値との組み合わせによって、情報を階層化して記録可能なテキストデータ(例えば、XML(Extensible Markup Language)形式や、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)形式のデータ)であり、メンテナンスサーバー7にリクエストとして送信可能なデータである。
以下、ステップSA2の処理について詳述する。
次いで、第1印刷装置ステータスデータ生成部502は、取得したログ情報に基づいて、印刷装置状態情報データJDを生成する。
図7に示すように、印刷装置状態情報データJDは、印刷装置識別情報を含む。印刷装置識別情報とは、印刷装置Pを一意に識別する識別情報であり、例えば、印刷装置Pのシリアル番号(印刷装置Pの製造時に、印刷装置Pに一意に割り振られる番号)を印刷装置識別情報として用いることができる。
また、印刷装置状態情報データJDは、監視項目ごとに、ログ関連情報を備える。すなわち、印刷装置状態情報データJDは、監視項目:プリンターエラーのログ関連情報、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数のログ関連情報、及び、監視項目:カッター使用累計数のログ関連情報を備える。
ログ関連情報は、対応する監視項目を識別する識別情報である監視項目識別情報と、対応する監視項目のログである監視項目ログ情報とを備える。すなわち、監視項目:プリンターエラーのログ関連情報は、監視項目:プリンターエラーを識別する監視項目識別情報(以下、「プリンターエラー識別情報」という。)と、監視項目:プリンターエラーの監視項目ログ情報(以下、「プリンターエラーログ情報」という。)とを備える。監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数のログ関連情報は、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数を識別する監視項目識別情報(以下、「印刷ヘッド形成ライン累計数識別情報」という。)と、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数の監視項目ログ情報(以下、「印刷ヘッド形成ライン累計数ログ情報」という。)とを備える。監視項目:カッター使用累計数のログ関連情報は、監視項目:カッター使用累計数を識別する監視項目識別情報(以下、「カッター使用累計数識別情報」という。)と、監視項目:カッター使用累計数の監視項目ログ情報(以下、「カッター使用累計数ログ情報」という。)とを備える。
ステータスデータSTは、ステータスデータSTを生成する第1印刷装置P1が設けられた店舗を示す店舗識別情報を含む。店舗識別情報とは、店舗に一意に割り振られた識別情報である。印刷装置Pのそれぞれには、印刷装置Pが設けられた店舗を示す店舗識別情報が登録される。図8で例示するステータスデータSTでは、領域A81に、店舗識別情報が記録される。
ステータスデータSTは、ステータスデータSTを生成した第1印刷装置P1を示す印刷装置識別情報を含む。図8で例示するステータスデータSTでは、領域A82に、印刷装置識別情報が記録される。
印刷装置状態情報は、監視項目のそれぞれのログ関連情報(監視項目識別情報と監視項目ログ情報との組み合わせ)を含む。
図8で例示するステータスデータSTでは、領域A83に印刷装置状態情報が記録される。また、領域A831に監視項目:プリンターエラーに係るログ関連情報が記録され、領域A832に監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数に係るログ関連情報が記録され、領域A833に監視項目:カッター使用累計数に係るログ関連情報が記録される。
ステップSA3において、第1印刷装置ステータスデータ生成部502は、リクエストボディーにステータスデータSTが記録されたHTTPリクエストを、HTTPに従って、メンテナンスサーバー7に送信する。なお、ステータスデータSTを送信するメンテナンスサーバー7のURLや、使用するプロトコル等の、ステータスデータSTを応答要求としてメンテナンスサーバー7に送信するために必要な情報は、第1印刷装置P1に登録される。ステップSA3の処理後、第1印刷装置ステータスデータ生成部502は、処理手順をステップSA1に戻す。
次いで、ステータスデータ受信部201は、受信したステータスデータSTを、応答部202に出力し(ステップSC2)、分析部203に出力する(ステップSC3)。
次いで、応答部202は、応答データTDを生成する(ステップSD2)。
応答データTDは、少なくともステータスデータSTの受信が正常に完了したことを示す情報を含むデータである。応答データTDに含まれる情報は、ステータスデータSTの受信が正常に完了したことを示す情報に限らない。例えば、応答データTDに、応答データTDに基づいて第1印刷装置P1に実行させる処理に関する情報や、ステータスデータSTを送信する間隔の変更を指示する情報が含まれる構成でもよい。
次いで、応答部202は、メンテナンスサーバー通信部22を制御して、生成した応答データTDを、応答として、第1印刷装置P1に送信する(ステップSD3)。例えば、応答部202は、レスポンスボディーに応答データTDが記録されたHTTPレスポンスを、HTTPに従って、第1印刷装置P1に送信する。
次いで、第1印刷装置対応処理実行部503は、応答データTDに基づいて、対応する処理を実行する(ステップSB2)。例えば、第1印刷装置P1は、1のステータスデータSTを送信した後、当該1のステータスデータSTに対応する応答データTDを受信した場合に、当該1のステータスデータSTの次のステータスデータSTの送信が可能な状態となる構成とされる。そして、ステップSB2において、第1印刷装置対応処理実行部503は、応答データTDの受信に応じて、次にステータスデータSTの送信を可能な状態とする。
次いで、分析部203は、取得したステータスデータSTに基づいて、ステータスデータベース211を更新する(ステップSE2)。
以下、ステップSE2の処理について詳述する。
ステータスデータベース211は、印刷装置Pごとにレコードを有する。図9に示すように、ステータスデータベース211の1件のレコードは、少なくとも、印刷装置識別情報と、プリンターエラー有無情報と、印刷ヘッドエラー有無情報と、カッターエラー有無情報とを備える。
プリンターエラー有無情報とは、プリンターエラーが発生しているか否かを示す情報であり、発生していることを示す値(図9では「有」と表現。)、又は、発生していないことを示す値(図9では「無」と表現。)のいずれかの値を有する。
印刷ヘッドエラー有無情報とは、印刷ヘッドエラーが発生しているか否かを示す情報であり、発生していることを示す値(図9では「有」と表現。)、又は、発生していないことを示す値(図9では「無」と表現。)のいずれかの値を有する。印刷ヘッドエラーとは、サーマルヘッドによる印刷ヘッド形成ライン累計数が、サーマルヘッドの寿命を判定する基準となる所定の閾値を上回っている状態のことである。
カッターエラー有無情報とは、カッターエラーが発生しているか否かを示す情報であり、発生していることを示す値(図9では「有」と表現。)、又は、発生していないことを示す値(図9では「無」と表現。)の何れかの値を有する。カッターエラーとは、カッターによるカッター使用累計数が、カッターの寿命を判定する基準となる所定の閾値を上回っている状態のことである。
次に、第2印刷装置P2の状態をメンテナンスサーバー7が管理する場合の、第2印刷装置P2、第1エージェント端末K1、及び、メンテナンスサーバー7の処理について説明する。
以下、図10を用いて、メンテナンスサーバー7が第2印刷装置P2の状態を管理する際に、第2印刷装置P2、第1エージェント端末K1、及び、メンテナンスサーバー7の各機能ブロック間で送受信されるデータの基本的な流れについて説明する。
第2印刷装置状態管理部602は、第1エージェント端末K1からの応答要求に応じて、第2ログファイル621に書き込まれたログ情報に基づいて印刷装置状態情報データJDを生成し、第2エージェント端末K2に送信する(矢印Y5)。
第1エージェント端末ステータスデータ生成部801は、第1エージェント端末送信間隔設定ファイル811を参照し、当該ファイルが示す間隔で、受信した印刷装置状態情報データJDに基づいてステータスデータSTを生成する。
第1エージェント端末ステータスデータ生成部801は、生成したステータスデータSTを、メンテナンスサーバー7に送信する(矢印Y6)。つまり、第1エージェント端末ステータスデータ生成部801は、第1エージェント端末送信間隔設定ファイル811が示す間隔で、ステータスデータSTの生成、及び、メンテナンスサーバー7への送信を実行する。
第1エージェント端末ステータスデータ生成部801によるステータスデータSTのメンテナンスサーバー7への送信は、HTTPに従って、HTTPリクエストとして行われる。
また、情報提供部204は、分析部203により更新されるステータスデータベース211に基づいて、保守担当者からの要求に応じて、保守担当者に第2印刷装置P2を含む印刷装置Pの保守に関する情報を提供する。
図11は、第2印刷装置P2、第1エージェント端末K1、及び、メンテナンスサーバー7の動作を示すフローチャートである。
図11の(A)は第2印刷装置P2の第2印刷装置状態管理部602の動作を示す。図11の(B)は第1エージェント端末K1の第1エージェント端末ステータスデータ生成部801の動作を示し、(C)は第1エージェント端末K1の第1エージェント端末対応処理実行部802の動作を示す。図11の(D)はメンテナンスサーバー7のステータスデータ受信部201を示し、(E)はメンテナンスサーバー7の応答部202を示し、(F)はメンテナンスサーバー7の分析部203の動作を示す。
第1エージェント端末送信間隔設定ファイル811は、ステータスデータSTを生成し、送信する間隔を示す情報が記録されたファイルである。ステップSG1において、第1エージェント端末ステータスデータ生成部801は、第1エージェント端末送信間隔設定ファイル811を参照し、前回、ステータスデータSTを生成して送信した後、第1エージェント端末送信間隔設定ファイル811が示す間隔が経過した場合、ステータスデータSTを生成するタイミングが到来したと判別する。
第1監視対象印刷装置管理ファイル812は、第1エージェント端末K1が監視対象とする印刷装置Pに関する情報を管理するファイルである。第1監視対象印刷装置管理ファイル812には、監視対象の印刷装置Pのそれぞれについて、印刷装置Pの印刷装置識別情報と対応付けて、印刷装置Pに関する情報が記録される。印刷装置Pに関する情報は、少なくとも、印刷装置Pの店舗側ローカルネットワークTLNにおけるアドレス等、印刷装置状態情報応答要求データDD(後述)を監視対象の印刷装置Pに送信するために必要な情報が記録される。
印刷装置状態情報応答要求データDDは、印刷装置Pに対して、印刷装置状態情報データJDの応答を要求するデータである。
なお、図11の(A)のフローチャートの処理の主体は、図11の(B)の処理の主体の第1エージェント端末K1による監視対象の印刷装置Pのうちの1つの第2印刷装置P2である。
次いで、第2印刷装置状態管理部602は、第2ログファイル621を参照し、印刷装置状態情報データJD(図7参照。)を生成する(ステップSF2)。
次いで、第2印刷装置状態管理部602は、第2印刷装置ネットワーク通信部63を制御して、ステップSF2で生成した印刷装置状態情報データJDを、第1エージェント端末K1に送信する(ステップSF3)。
次いで、第1エージェント端末ステータスデータ生成部801は、受信した印刷装置状態情報データJDのそれぞれに基づいて、ステータスデータSTを生成する(ステップSG5)。
ステータスデータSTは、ステータスデータSTを生成した第1エージェント端末K1が設けられた店舗を示す店舗識別情報を含む。エージェント端末Kのそれぞれには、エージェント端末Kが設けられた店舗を示す店舗識別情報が登録される。図12で例示するステータスデータSTでは、領域A121に、店舗識別情報が記録される。
ステータスデータSTは、ステータスデータSTを生成した第1エージェント端末K1のエージェント端末識別情報を含む。エージェント端末識別情報とは、エージェント端末Kに一意に割り振られた識別情報である。エージェント端末Kのそれぞれには、エージェント端末Kを示すエージェント端末識別情報が登録される。図12で例示するステータスデータSTでは、領域A122に、エージェント端末識別情報が記録される。
印刷装置ステータス情報は、対応する印刷装置Pの印刷装置識別情報と、対応する印刷装置Pの印刷装置状態情報とを含む。
ステップSB5において、第1エージェント端末ステータスデータ生成部801は、リクエストボディーにステータスデータSTが記録されたHTTPリクエストを、HTTPに従って、メンテナンスサーバー7に送信する。なお、ステータスデータSTを送信するメンテナンスサーバー7のURLや、使用するプロトコル等の、ステータスデータSTを応答要求としてメンテナンスサーバー7に送信するために必要な情報は、第1エージェント端末K1に登録される。ステップSG6の処理後、第1エージェント端末ステータスデータ生成部801は、処理手順をステップSG1に戻す。
次いで、ステータスデータ受信部201は、受信したステータスデータSTを、応答部202に出力し(ステップSI2)、分析部203に出力する(ステップSI3)。
次いで、応答部202は、ステップSJ1で取得したステータスデータSTに基づいて応答データTDを生成する(ステップSJ2)。
次いで、応答部202は、メンテナンスサーバー通信部22を制御して、生成した応答データTDを、応答として、第1エージェント端末K1に送信する(ステップSJ3)。
例えば、応答部202は、レスポンスボディーに応答データTDが記録されたHTTPレスポンスを、HTTPに従って、第1エージェント端末K1に送信する。
次いで、第1エージェント端末対応処理実行部802は、応答データTDに基づいて、対応する処理を実行する(ステップSH2)。
次いで、分析部203は、取得したステータスデータSTに基づいて、ステータスデータベース211を更新する(ステップSK2)。以下、ステップSF2の処理について詳述する。
次いで、分析部203は、未処理の印刷装置ステータス情報のうち、1つの印刷装置ステータス情報を処理対象として決定する。次いで、分析部203は、ステータスデータベース211のレコードのうち、処理対象の印刷装置ステータス情報に含まれる印刷装置識別情報の値と同一の値の印刷装置識別情報を有するレコードを特定する。次いで、分析部203は、特定したレコードのプリンターエラー有無情報、印刷ヘッドエラー有無情報、及び、カッターエラー有無情報の各情報の値を、処理対象の印刷装置ステータス情報に含まれる印刷装置状態情報に基づいて更新する。
次に、第3印刷装置P3の状態をメンテナンスサーバー7が管理する場合の、第3印刷装置P3、第2エージェント端末K2、及び、メンテナンスサーバー7の処理について説明する。
すなわち、第3印刷装置P3と、第2エージェント端末K2とは、店舗側ローカルネットワークTLNを介して通信するのではなく、これら装置間を接続するUSBケーブルKBを介してUSBに従って通信する。この点で、第3印刷装置P3及び第2エージェント端末K2は、第2印刷装置P2及び第1エージェント端末K1と異なる処理を実行する。
なお、第3印刷装置P3の第3ログ書込部701は、第2印刷装置P2の第2ログ書込部601に対応する処理を実行する。第3印刷装置P3の第3印刷装置状態管理部702は、第2印刷装置P2の第2印刷装置状態管理部602に対応する処理を実行する。第3印刷装置P3の第3ログファイル721には、第2印刷装置P2の第2ログファイル621と同様の情報が記録される。第2エージェント端末K2の第2エージェント端末ステータスデータ生成部901は、第1エージェント端末K1の第1エージェント端末ステータスデータ生成部801に対応する処理を実行する。第2エージェント端末K2の第2エージェント端末対応処理実行部902は、第1エージェント端末K1の第1エージェント端末対応処理実行部802に対応する処理を実行する。第2エージェント端末K2の第2エージェント端末送信間隔設定ファイル911には、第1エージェント端末K1の第1エージェント端末送信間隔設定ファイル811と同様の情報が記録される。
また、第2エージェント端末K2が記憶する第2監視対象印刷装置管理ファイル912には、第2エージェント端末K2の監視対象の印刷装置Pについて、印刷装置情報と、印刷装置Pに印刷装置状態情報応答要求データDDを送信するために必要な情報(印刷装置Pが接続されたUSBポートの番号等)が記録される。
なお、以下の説明では、保守担当者は、本社に勤務し本社端末5を利用するものとする。
まず、特定の印刷装置Pに関する情報を取得することを望む保守担当者は、本社端末5のブラウザーを立ち上げ、予め定められたメンテナンスサーバー7の所定のURLにアクセスさせる。
メンテナンスサーバー7の情報提供部204は、所定のURLへのアクセスに応じて、印刷装置識別情報入力画面G131(図13)を表示させるHTMLファイルを生成し、本社端末5に送信する。
本社端末5の本社端末制御部30は、ブラウザーの機能により、HTMLファイルを受信し、受信したHTMLファイルに基づいて本社端末表示部33を制御して、表示パネルに印刷装置識別情報入力画面G131を表示させる。
図13に示すように、印刷装置識別情報入力画面G131は、印刷装置識別情報を入力可能な印刷装置識別情報入力欄R131を備える。保守担当者は、印刷装置識別情報入力欄R131に、情報を取得することを望む印刷装置Pの印刷装置識別情報を入力し、確定ボタンB131を操作することにより、入力を確定する。入力の確定に応じて、HTMLファイルに実装されたスクリプトの機能により、入力された印刷装置識別情報が、メンテナンスサーバー7に送信される。
本社端末5の本社端末制御部30は、ブラウザーの機能により、HTMLファイルを受信し、受信したHTMLファイルに基づいて本社端末表示部33を制御して、表示パネルに情報提供画面G141を表示させる。
図14に示すように、情報提供画面G141は、領域A141と、領域A142とを有する。
領域A141には、保守担当者が入力した印刷装置識別情報の印刷装置Pに関する基礎的な情報が表示される。図14の例では、印刷装置Pに関する基礎的な情報は、印刷装置Pの型番を示す情報、印刷装置Pにインストールされたファームウェアのバージョンを示す情報、印刷装置Pが設けられた店舗の名称を示す情報、当該店舗の住所を示す情報、当該店舗の電話番号を示す情報、及び、印刷装置Pが設けられたレジカウンターのレーンの番号を示す情報である。印刷装置Pに関する基礎的な情報は例示した情報に限らない。
ここで、メンテナンスサーバー7のメンテナンスサーバー記憶部21には、印刷装置Pについて、印刷装置識別情報と、印刷装置Pに関する基礎的な情報とを対応付けて記憶するデータベースが記憶される。情報提供部204は、当該データベースに基づいて、印刷装置Pに関する基礎的な情報を取得する。
保守担当者は、情報提供画面G141の領域A141に表示された情報を参照することにより、印刷装置Pに関する基礎的な情報を取得することができ、必要に応じて、店舗への電話等の作業を行うことができる。
保守担当者は、領域A142に表示された情報を参照することにより、プリンターエラー、印刷ヘッドエラー、及び、カッターエラーのそれぞれについて、発生しているか否かを認識でき、当該認識に基づいて対応する作業を行うことができる。対応する作業とは、例えば、エラーが発生している場合に、店舗の責任者に、エラーが発生していること、及び、エラーに対応して行うべき作業を連絡することである。
以下では、会計時の第1印刷装置P1の処理を説明するが、会計時、第2印刷装置P2、及び、第3印刷装置P3は、以下で説明する第1印刷装置P1と同様の処理を実行する。
図15の(A)に示すように、POS端末8のPOS端末制御部40は、顧客の会計に応じて、会計処理を実行する(ステップSL1)。
会計処理において、レジ担当者は、顧客が購入した商品に付されたバーコードをバーコードスキャナーBSにより読み取る。POS端末制御部40は、バーコードスキャナーBSの読み取り結果に基づいて、商品の商品コードを取得し、適宜、図示しないPOSサーバーの商品マスターを参照して、商品の単価等の会計処理に必要な商品に関する情報を取得する。POS端末制御部40は、取得した商品に関する情報に基づいて、カスタマーディスプレーCDや、ディスプレーDPに商品に関する情報を表示する。また、POS端末制御部40は、取得した商品に関する情報に基づいて、合計金額の計算や、釣銭の計算を行って会計を確定し、カスタマーディスプレーCDや、ディスプレーDPに計算結果を示す情報を表示し、また、キャッシュドロアーKSを制御する。
次いで、POS端末制御部40は、POS端末デバイス通信部42を制御して、生成した制御コマンドを第1印刷装置P1に送信する(ステップSL3)。
次いで、印刷制御部403は、受信した制御コマンドに基づいて、第1印刷部51を制御して、レシートを発行する(ステップSM2)。発行されたレシートは、レジ担当者によって、顧客に引き渡される。
このように、エージェント端末Kが複数の印刷装置Pを監視対象とする機能を有することに起因して、以下の事態が生じ得る。
なお、上述したように、第1監視対象印刷装置管理ファイル812、及び、第2監視対象印刷装置管理ファイル912には、監視対象の印刷装置Pごとに、印刷装置Pの印刷装置識別情報と、印刷装置Pに関する情報(印刷装置Pに印刷装置状態情報応答要求データDDを送信するために必要な情報を含む。)と、が記録される。以下、第1監視対象印刷装置管理ファイル812、及び、第2監視対象印刷装置管理ファイル912に記録される1つの印刷装置Pの印刷装置識別情報と、印刷装置Pに関する情報との組み合わせを、「監視対象印刷装置情報」という。
また、以下の説明では、第1監視対象印刷装置管理ファイル812と、第2監視対象印刷装置管理ファイル912とを区別しない場合、「監視対象印刷装置管理ファイルKF」という。
第1監視対象印刷装置管理ファイル812には、所定の手段により、監視対象の印刷装置Pのそれぞれについて、監視対象印刷装置情報が記録される。同様に、第2監視対象印刷装置管理ファイル912には、所定の手段により、監視対象の印刷装置Pのそれぞれについて、監視対象印刷装置情報が記録される。
そして、異なるエージェント端末Kの異なる監視対象印刷装置管理ファイルKFに、同一の印刷装置Pに係る監視対象印刷装置情報が記録される可能性がある。例えば、監視対象印刷装置管理ファイルKFへの監視対象印刷装置情報の記録が、人為的な手段によって行われる場合に、誤って、異なるエージェント端末Kの異なる監視対象印刷装置管理ファイルKFに、同一の印刷装置Pに係る監視対象印刷装置情報が記録される場合がある。
なお、第1印刷装置P1、第2印刷装置P2、及び、第3印刷装置P3は、それぞれ、エージェント端末Kから印刷装置状態情報応答要求データDDを受信した場合、印刷装置状態情報データJDをエージェント端末Kに送信する機能を有する。
以下の説明において、第1印刷装置P1、第1エージェント端末K1、及び、第2エージェント端末K2を区別しない場合、「監視装置」という。また、以下の説明において、印刷装置識別情報、及び、エージェント端末識別情報を区別しない場合、「装置識別情報」という。
図16に示すように、メンテナンスサーバー7のメンテナンスサーバー制御部20の応答部202は、所定の期間内に、異なる監視装置から、同一の印刷装置Pに係る印刷装置状態情報が記録されたステータスデータSTを受信したか否かを監視する(ステップSN1)。
所定の期間は、監視装置がステータスデータSTをメンテナンスサーバー7に送信する間隔に対応する期間である。例えば、監視装置のそれぞれについて、メンテナンスサーバー7にステータスデータSTを送信する間隔が同一の場合、所定の期間は、メンテナンスサーバー7にステータスデータSTを送信する間隔に所定のマージンを反映させた期間である。また、所定の期間は、メンテナンスサーバー7にステータスデータSTを送信する間隔が監視装置によって異なる場合、異なる監視装置が、同一の印刷装置Pを監視対象としているか否かを判別するという観点の下、事前のテストやシミュレーションによって適切に定められる。
また、ステップSN1において、応答部202は、異なる装置識別情報の監視装置から、同一の印刷装置識別情報に係る印刷装置状態情報が記録されたステータスデータSTを受信した場合に、「異なる監視装置から、同一の印刷装置Pに係る印刷装置状態情報が記録されたステータスデータSTを受信した」と判別する。上述したように、ステータスデータSTには、ステータスデータSTの送信元の監視装置の装置識別情報が記録される。また、ステータスデータSTには、印刷装置状態情報ごとに、印刷装置識別情報が対応付けて記録される。応答部202は、ステータスデータSTの内容に基づいて、異なる装置識別情報の監視装置から、同一の印刷装置識別情報に係る印刷装置状態情報が記録されたステータスデータSTを受信したか否かを判別する。
また、ステータスデータSTに記録された印刷装置状態情報のことを、単に、「印刷装置状態情報」といい、例えば、印刷装置状態情報が記録されたステータスデータSTを送信することを、「印刷装置状態情報を送信する」のように表現する。
図17は、未接続情報の印刷装置状態情報が記録されたステータスデータSTを示す図である。
図17に示すように、1のエージェント端末Kに、監視対象の1の印刷装置Pが接続されてない場合、当該1のエージェント端末Kが生成するステータスデータSTには、当該1の印刷装置Pの印刷装置状態情報として、各監視項目のログ関連情報に代えて、未接続情報が記録される。
未接続情報の印刷装置状態情報を送信した対象監視装置がある場合(ステップSN2:YES)、応答部202は、未接続情報の印刷装置状態情報を送信した対象監視装置を、対象印刷装置に係る印刷装置状態情報の送信を停止させる監視装置に決定する(ステップSN3)。ステップSN3の処理により、接続されてない印刷装置Pの印刷装置状態情報(未接続情報の印刷装置状態情報)を送信する監視装置について、印刷装置状態情報の送信を停止させることができる。ステップSN3の処理後、応答部202は、処理手順をステップSN4へ移行する。
ステップSN4の送信停止装置決定処理は、対象監視装置から、印刷装置Pの状態の監視、及び、印刷装置状態情報の送信を停止させる監視装置を決定し、印刷装置状態情報を送信する監視装置を「1つ」にする処理である。
以下の説明では、印刷装置Pの状態の監視、及び、印刷装置状態情報の送信を停止させることを、適宜、「印刷装置状態情報の送信を停止させる」という。また、印刷装置状態情報の送信を停止させる対象監視装置を、「送信停止装置」という。
なお、ステップSN3の処理が行われた結果、ステップSN4の時点で、印刷装置状態情報の送信を停止させない対象監視装置が1つの場合は、応答部202は、ステップSN4の処理を行わず、処理手順をステップSN5へ移行する。
すなわち、複数の第1エージェント端末K1が対象監視装置である場合、応答部202は、監視対象の印刷装置Pの個数が多い第1エージェント端末K1ほど、高い優先度で、送信停止装置として決定する。例えば、対象監視装置に1の第1エージェント端末K1と、他の第1エージェント端末K1とが含まれる場合において、当該1の第1エージェント端末K1の監視対象の印刷装置Pの個数が「10個」であり、当該他の第1エージェント端末K1の監視対象の印刷装置Pの個数が「5個」の場合、応答部202は、当該1の第1エージェント端末K1を、送信停止装置として決定する。なお、ステータスデータSTに記録される印刷装置状態情報の個数は、監視対象の印刷装置Pの個数に対応するため、応答部202は、対応するステータスデータSTの内容に基づいて、第1エージェント端末K1が監視対象とする印刷装置Pの個数を取得する。
また、メンテナンスサーバー7は、所定のデータベースにより、エージェント端末Kのそれぞれについて、第1エージェント端末K1(店舗側ローカルネットワークTLNを介して印刷装置Pと通信して印刷装置Pの状態を監視するタイプの装置)であるか、又は、第2エージェント端末K2(USB等により、印刷装置Pと直接通信して印刷装置Pの状態を監視するタイプの装置)であるかを管理する。
すなわち、監視対象の印刷装置Pの個数が多い第1エージェント端末K1ほど、高い優先度で、送信停止装置とすることにより、第1エージェント端末K1が監視対象とする印刷装置Pの個数の平準化を図ることができる。これにより、特定の第1エージェント端末K1の処理負荷が偏って大きくなることを防止できる。また、監視対象の印刷装置Pの個数が多い第1エージェント端末K1ほど、高い優先度で、送信停止装置とすることにより、第1エージェント端末K1が送信するステータスデータSTのデータ量の平準化を図ることができる。
このように、第2エージェント端末K2と比して、第1エージェント端末K1を、高い優先度で、送信停止装置とする理由は以下である。
すなわち、第1エージェント端末K1は、店舗側ローカルネットワークTLN(ネットワーク)を介して印刷装置Pと通信して印刷装置Pの状態を監視する装置である。上述したように、第1エージェント端末K1による印刷装置Pの監視に際し、これら装置の間で、印刷装置状態情報応答要求データDDや、印刷装置状態情報データJD等のデータが店舗側ローカルネットワークTLNを介して送受信される。従って、第2エージェント端末K2と比して、第1エージェント端末K1を、高い優先度で、送信停止装置とすることによって、店舗側ローカルネットワークTLNの通信負荷をより大きく低減できる。店舗側ローカルネットワークTLNは、種々の装置が通信に利用するネットワークであるため、店舗側ローカルネットワークTLNの通信負荷を低減することによって、店舗側ローカルネットワークTLNにおける輻輳や、店舗側ローカルネットワークTLNを介した通信の遅延の発生を抑制できる。
つまり、応答部202は、異なる複数のエージェント端末Kのうち、印刷装置Pの状態の監視、及び、印刷装置状態情報の送信を停止した場合に、ネットワークの通信負荷の低減が大きいエージェント端末Kほど高い優先度で、印刷装置Pの状態の監視、及び、印刷装置状態情報の送信を停止させる。
このように、エージェント端末Kと比して、第1印刷装置P1を、高い優先度で、送信停止装置とする理由は以下である。
すなわち、上述したように、第1印刷装置P1は、レジカウンターにおける会計に応じて所定の処理を行って、レシートを発行する。すなわち、第1印刷装置P1は、自身の状態の監視のほかに、店舗における営業に応じた処理を実行する必要がある。従って、第1印刷装置P1は、状態の監視に係る処理と、店舗における営業に応じた処理を並行して実行する場合があり、これに起因して処理負荷が急激に増大することがある。このため、エージェント端末Kと比して、第1印刷装置P1を、高い優先度で、送信停止装置とすることによって、処理負荷を効果的に大きく低減できる。
また、店舗における営業に応じた処理の遅延(例えば、レシートの発行に係る処理に遅延)は、店舗に来店した顧客の満足度に影響を与える場合があるため、店舗における営業に応じた処理は、状態の監視に係る処理よりも優先される。これを踏まえ、エージェント端末Kと比して、第1印刷装置P1を、高い優先度で、送信停止装置とすることにより、状態の監視に係る処理を第1印刷装置P1が実行することに起因した、店舗における営業に応じた処理に対する悪影響を防止することができる。
なお、上述したように、第1印刷装置P1は、自身の状態を監視し、印刷装置状態情報を送信する「監視装置」に相当する。
すなわち、応答部202は、送信停止装置に係る監視装置からステータスデータSTを受信したときに、対象印刷装置の印刷装置識別情報を含み、対象印刷装置の状態の監視、及び、対象印刷装置についての印刷装置状態情報の送信の停止を指示する停止指示情報が記録された応答データTDを生成する。次いで、応答部202は、生成した応答データTDを、レスポンスとして、送信停止装置に係る監視装置に送信する。
停止指示情報が記録された応答データTDを受信した監視装置は、当該応答データTDの受信に応じて、停止指示情報に含まれる印刷装置識別情報の印刷装置P(=対象印刷装置)の状態の監視、及び、当該印刷装置Pについての印刷装置状態情報の送信を停止する。
具体的には、監視装置が第1印刷装置P1の場合(この場合、対象印刷装置は第1印刷装置P1である。)、第1印刷装置P1の第1印刷装置対応処理実行部503は、停止指示情報に基づいて、第1印刷装置P1の状態の監視、及び、第1印刷装置P1についての印刷装置状態情報の送信を停止する。
また、監視装置が第1エージェント端末K1の場合、第1エージェント端末K1の第1エージェント端末対応処理実行部802は、停止指示情報に基づいて、第1監視対象印刷装置管理ファイル812を更新して、当該ファイルから、停止指示情報に含まれる印刷装置識別情報に係る監視対象印刷装置情報を削除する。これにより、第1エージェント端末K1は、停止指示情報に含まれる印刷装置識別情報の印刷装置P(=対象印刷装置)の状態の監視、及び、当該印刷装置Pについての印刷装置状態情報の送信を停止する。
また、監視装置が第2エージェント端末K2の場合、第2エージェント端末K2の第2エージェント端末対応処理実行部902は、停止指示情報に基づいて、第2監視対象印刷装置管理ファイル912を更新して、当該ファイルから、停止指示情報に含まれる印刷装置識別情報に係る監視対象印刷装置情報を削除する。これにより、第2エージェント端末K2は、停止指示情報に含まれる印刷装置識別情報の印刷装置P(=対象印刷装置)の状態の監視、及び、当該印刷装置Pについての印刷装置状態情報の送信を停止する。
図18は、停止後監視処理の詳細を示す図である。
図18に示すように、応答部202は、ステップSN4の送信停止装置決定処理において印刷装置状態情報の送信を停止しない装置として決定した監視装置から、所定の間隔で対象印刷装置に係る監視対象印刷装置情報が記録されたステータスデータSTの受信が行われている状態であるか否かを監視する(ステップSO1)。
所定の間隔で対象印刷装置に係る監視対象印刷装置情報が記録されたステータスデータSTの受信が行われてない状態の場合(ステップSO1:NO)、応答部202は、送信停止装置決定処理において送信停止装置と決定した監視装置を対象として、改めて送信停止装置決定処理を実行し、対象とした監視装置から、対象印刷装置の印刷装置状態情報の送信の停止を解除する監視装置を決定する(ステップSO2)。
次いで、応答部202は、対象印刷装置の印刷装置状態情報の送信の停止を解除する監視装置について、以下の方法で、対象印刷装置の印刷装置状態情報の送信の停止を解除する。すなわち、応答部202は、対象印刷装置の印刷装置状態情報の送信の停止を解除する監視装置からステータスデータSTを受信したときに、印刷装置状態情報の送信の停止の解除を指示する解除指示情報が記録された応答データTDを生成する。次いで、応答部202は、応答データTDを、対象印刷装置の印刷装置状態情報の送信の停止を解除する監視装置に送信する。
この構成によれば、同一の印刷装置Pの印刷装置状態情報が重複してメンテナンスサーバー7に送信されることを防止でき、メンテナンスサーバー7の処理負荷の増大の抑制、監視装置とメンテナンスサーバー7との間で送受信されるデータのデータ量の増大の抑制、及び、データ量の増大に伴う通信負荷の増大の抑制を実現できる。すなわち、上記構成によれば、監視装置が印刷装置Pの状態を監視し、メンテナンスサーバー7に対して印刷装置Pの状態に関する情報を送信するネットワークシステム1について、監視装置が複数の印刷装置Pの状態を監視する機能を有することに対応する処理を実行できる。
この構成によれば、優先度を利用して、印刷装置Pの状態の監視、及び、印刷装置状態情報の送信を停止させる監視装置を適切に決定できる。
この構成によれば、監視装置が監視対象とする印刷装置Pの個数の平準化を図ることができる。また、特定の監視装置の処理負荷が偏って大きくなることを防止できる。また、監視装置が送信するステータスデータSTのデータ量の平準化を図ることができる。
この構成によれば、店舗側ローカルネットワークTLNの通信負荷を効果的に低減することができ、店舗側ローカルネットワークTLNにおける輻輳や、店舗側ローカルネットワークTLNを介した通信の遅延の発生を抑制できる。
この構成によれば、監視装置の処理負荷を効果的に大きく低減できる。
この構成によれば、メンテナンスサーバー7は、停止指示情報を送信して、適切に、監視装置による印刷装置Pの状態の監視、及び、印刷装置状態情報の送信を停止させることができる。
この構成によれば、監視装置が、所定の間隔をあけて印刷装置状態情報をメンテナンスサーバー7に送信することを踏まえて、的確に、異なる複数の監視装置が同一の印刷装置Pの印刷装置状態情報を送信する状態か否かを判別できる。
この構成によれば、監視装置が、接続されてない印刷装置Pの状態を監視している状態の場合、当該監視装置による印刷装置Pの状態の監視を停止することができる。
この構成によれば、印刷装置状態情報の送信を継続する装置として決定した監視装置が、故障や、装置の交換、その他の原因により、印刷装置Pに係る印刷装置状態情報を送信できない状態となった場合であっても、他の監視装置により、印刷装置Pに係る印刷装置状態情報が送信される状態とすることができる。
例えば、上述したメンテナンスサーバー7の制御方法(情報処理装置の制御方法)が、情報処理装置が備えるコンピューター、又は、情報処理装置に接続される外部装置を用いて実現される場合、本発明を、情報処理装置の制御方法を実現するためにコンピューターが実行するプログラム、このプログラムをコンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。上記記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標)Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型の、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、情報処理装置が備えるコンピューターや、情報処理装置に接続された外部装置が備える内部記憶装置であるRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
また例えば、上述した実施形態では、店舗システム3が、店舗に適用される場合を例示して発明を説明したが、店舗システム3が適用される施設は、店舗に限らない。
また例えば、ネットワークシステム1を構成する各装置の通信方法はどのような方法でもよい。
また例えば、上述した実施形態では、印刷装置Pの記録方式は、サーマル式としたが、記録方式は何でもよい。
また例えば、上述した実施形態における各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアにより任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。
Claims (10)
- 印刷装置と、前記印刷装置の状態を監視可能な監視装置と、前記監視装置と通信可能な情報処理装置とを備えるネットワークシステムにおいて、
前記監視装置は、
複数の前記印刷装置の状態を監視する機能を有し、監視する対象の1又は複数の前記印刷装置について、前記印刷装置の状態に関する印刷装置状態情報を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、
受信した前記印刷装置状態情報を管理し、
異なる複数の前記監視装置から同一の前記印刷装置の前記印刷装置状態情報を受信した場合、所定の前記監視装置以外の前記監視装置を、前記印刷装置の状態の監視、及び、前記印刷装置状態情報の送信を停止させる送信停止装置として決定し、決定した前記送信停止装置に対して停止指示を送信することにより、前記印刷装置の状態の監視、及び、前記印刷装置状態情報の送信を停止させる
ことを特徴とするネットワークシステム。 - 前記情報処理装置は、
所定の優先度に従って、異なる複数の前記監視装置から前記送信停止装置を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。 - 前記情報処理装置は、
異なる複数の前記監視装置のうち、状態を監視する対象の前記印刷装置の個数が多い前記監視装置ほど高い優先度で、前記送信停止装置として決定する
ことを特徴とする請求項2に記載のネットワークシステム。 - 前記監視装置は、
ネットワークを介して前記印刷装置と通信し、前記印刷装置の状態を監視する機能を有し、
前記情報処理装置は、
異なる複数の前記監視装置のうち、前記印刷装置の状態の監視、及び、前記印刷装置状態情報の送信を停止した場合に、前記ネットワークの通信負荷の低減が大きい前記監視装置ほど高い優先度で、前記送信停止装置として決定する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のネットワークシステム。 - 前記情報処理装置は、
異なる複数の前記監視装置のうち、前記印刷装置の状態の監視、及び、前記印刷装置状態情報の送信を停止した場合に、前記監視装置における処理負荷の低減が大きい前記監視装置ほど高い優先度で、前記送信停止装置として決定する
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のネットワークシステム。 - それぞれの前記監視装置には、前記印刷装置状態情報を送信する送信間隔が設定され、
前記監視装置は、設定された前記送信間隔をあけて前記印刷装置状態情報を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、
複数の前記監視装置に設定された前記送信間隔に対応する所定の期間内に、異なる複数の前記監視装置から同一の前記印刷装置の前記印刷装置状態情報を受信した場合、前記送信停止装置を決定する処理を行う
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のネットワークシステム。 - 前記監視装置は、
状態を監視する対象の前記印刷装置が接続されていない場合、状態を監視する対象の前記印刷装置が接続されてないことを示す未接続情報を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、
1の前記監視装置から1の前記印刷装置の前記印刷装置状態情報を受信し、他の前記監視装置から当該1の前記印刷装置の前記未接続情報を受信した場合、前記未接続情報を送信した前記監視装置による当該1の前記印刷装置の状態の監視、及び、前記印刷装置状態情報の送信を停止させる
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のネットワークシステム。 - 前記情報処理装置は、
前記所定の前記監視装置以外の前記監視装置による前記印刷装置の状態の監視、及び、前記印刷装置状態情報の送信を停止させた後、前記所定の前記監視装置から前記印刷装置状態情報を受信しなかった場合、前記送信停止装置として決定した前記監視装置のうち、いずれかの前記監視装置による前記印刷装置の状態の監視、及び、前記印刷装置状態情報の送信の停止を解除する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のネットワークシステム。 - 複数の印刷装置の状態を監視する機能を有し、監視する対象の1又は複数の前記印刷装置について、前記印刷装置の状態に関する印刷装置状態情報を送信する監視装置と通信可能な情報処理装置であって、
前記監視装置から受信した前記印刷装置状態情報を管理し、
異なる複数の前記監視装置から同一の前記印刷装置の前記印刷装置状態情報を受信した場合、所定の前記監視装置以外の前記監視装置を、前記印刷装置の状態の監視、及び、前記印刷装置状態情報の送信を停止させる送信停止装置として決定し、決定した前記送信停止装置に対して停止指示を送信することにより、前記印刷装置の状態の監視、及び、前記印刷装置状態情報の送信を停止させる
ことを特徴とする情報処理装置。 - 複数の印刷装置の状態を監視する機能を有し、監視する対象の1又は複数の前記印刷装置について、前記印刷装置の状態に関する印刷装置状態情報を送信する監視装置と通信可能な情報処理装置の制御方法であって、
前記監視装置から受信した前記印刷装置状態情報を管理し、
異なる複数の前記監視装置から同一の前記印刷装置の前記印刷装置状態情報を受信した場合、所定の前記監視装置以外の前記監視装置を、前記印刷装置の状態の監視、及び、前記印刷装置状態情報の送信を停止させる送信停止装置として決定し、決定した前記送信停止装置に対して停止指示を送信することにより、前記印刷装置の状態の監視、及び、前記印刷装置状態情報の送信を停止させる
ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
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