JP2017016178A - ネットワークシステム、サーバー、及び、ネットワークシステムの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネットワークシステム1のPOS端末13は、状態を監視する対象の監視項目の状態を示すステータス情報データを含むログデータD11を生成し、生成したログデータD11を送信し、メンテナンスサーバー17は、受信したログデータD11に含まれるステータス情報データに基づいて、監視項目の状態がエラー状態か否かを判別し、エラー状態と判別した監視項目について、エラー状態に応じて行われる対応の状況を示す対応状況情報を管理する一方、所定の状態と判別した監視項目について、重複して対応状況情報を管理することを禁止する。
【選択図】図2
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、制御装置からサーバーにログデータを送信するシステム、及び、当該システムを構成するサーバーについて、制御装置がサーバーにログデータを送信する構成に対応する処理を実行できるようにすることを目的とする。
本発明の構成によれば、制御装置からサーバーにログデータを送信するシステムについて、制御装置がサーバーにログデータを送信する構成に対応する処理を実行できる。
本発明の構成によれば、ユーザーは、エラー状態の監視項目について、対応状況情報を把握できる。
本発明の構成によれば、ユーザーは、現時点のエラー状態に応じた対応に係る対応状況情報をユーザーインターフェースに入力することにより、サーバーに、入力した対応状況情報を、現時点の対応の状況を示す情報として管理させることができる。
本発明の構成によれば、ユーザーは、エラー状態となった監視項目を示す情報を選択することにより、対応状況情報の管理を開始させることができる。
本発明の構成によれば、制御装置からサーバーにログデータを送信するシステムについて、制御装置がサーバーにログデータを送信する構成に対応する処理を実行できる。
本発明の構成によれば、制御装置からサーバーにログデータを送信するシステムを構成するサーバーについて、制御装置がサーバーにログデータを送信する構成に対応する処理を実行できる。
本発明の構成によれば、制御装置からサーバーにログデータを送信するシステムについて、制御装置がサーバーにログデータを送信する構成に対応する処理を実行できる。
図1に示すように、ネットワークシステム1は、複数の店舗管理システム10(図1では、2台の第1店舗管理システム101、及び、第2店舗管理システム102)を備える。
本実施形態では、店舗は、商品を販売する施設であるものとする。ただし、店舗は、商品を販売する施設に限らず、飲食物や、所定のサービスを提供する施設等、会計が行われる施設であればよい。また、本実施形態では、店舗管理システム10を利用する主体は企業であるものとする。ただし、店舗管理システム10を利用する主体は企業に限らない。
店舗システム11が適用される店舗には、顧客が会計を行なうレジカウンターLが設けられる。各レジカウンターLには、会計に応じてレシートを発行可能なPOS端末13(制御装置)、又は、印刷装置14(外部機器)が設けられる。POS端末13、及び、印刷装置14により発行されたレシートは、レジ担当者によって顧客に引き渡される。
POS端末13、及び、印刷装置14の構成、機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
POS端末13、及び、印刷装置14は、LANに係る通信規格に従って、ローカルネットワークLNと接続する。POS端末13、及び、印刷装置14がローカルネットワークLNと接続する際に使用する通信規格は何でもよく、また、有線接続でも無線接続でもよい。
ローカルネットワークLNには、通信装置15が接続される。通信装置15は、ローカルネットワークLNと、グローバルネットワークGNとを接続するインターフェース装置である。通信装置15は、モデム(又は、ONU(Optical Network Unit))としての機能、ルーター機能、NAT(Network Address Translation)機能、及び、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー機能等を有する。通信装置15は、ローカルネットワークLNに接続された機器と、グローバルネットワークGNに接続された機器との間で行われる通信に際し、機器間で送受信されるデータを転送する。なお、図1では、通信装置15を1つのブロックで表現するが、通信装置15は、機能に応じた複数の装置を有する構成でもよい。
POS端末13は、ローカルネットワークLNの通信装置15を介して、グローバルネットワークGNにアクセスし、グローバルネットワークGNと接続する機器と通信可能である。
印刷装置14は、グローバルネットワークGNにアクセスする機能を備えない。
後述するように、1のPOSユニット16において、当該1のPOSユニット16の1台のPOS端末13は、当該1のPOSユニット16の1又は複数の印刷装置14を制御する。
店舗管理サーバー12の構成、機能、及び、機能に基づく処理については、後述する。
メンテナンスサーバー17の構成、機能、及び、機能に基づく処理については、後述する。
図2に示すように、POS端末13は、制御装置制御部20と、制御装置印刷部21と、制御装置記憶部22と、制御装置通信部23(通信部)と、制御装置デバイス通信部24と、を備える。
処理制御部201は、POS端末13にインストールされたファームウェア、その他付随するプログラムに基づいて処理を実行する機能ブロックである。
クライアント機能部202は、POS端末13にインストールされたウェブブラウザー、その他付随するプログラムに基づいて処理を実行する機能ブロックである。
ログ収集部203、通信管理部204、及び、命令実行部205は、それぞれ、POS端末13にインストールされた対応する所定のソフトウェア、その他付随するプログラムに基づいて処理を実行する機能ブロックである。
制御装置印刷部21は、印刷ヘッド211による1ライン(搬送方向と交わる方向に延びる発熱素子の列)分のドットの形成、及び、搬送機構による1ライン分のロール紙の搬送を交互に繰り返し行って、画像の印刷を実行する。
制御装置印刷部21は、制御装置制御部20の制御で、搬送機構によりロール紙を搬送しつつ、印刷ヘッド211によりロール紙にレシートに係る画像を印刷し、カッター212により所定の位置でロール紙を切断して、レシートを発行する。
制御装置記憶部22は、SSD(solid state drive)を備えており、SSDのフラッシュメモリー(以下、単に「SSD」という。)に各種データを記憶可能である。
制御装置記憶部22は、生成間隔設定ファイル221、送信間隔設定ファイル222、及び、ログファイル223を記憶する。これらデータにいては後述する。
また、制御装置通信部23は、制御装置制御部20の制御で、ローカルネットワークLNの通信装置15を介してグローバルネットワークGNにアクセスし、グローバルネットワークGNに接続された機器と通信する。
カスタマーディスプレーCDは、液晶ディスプレー等の表示装置であり、制御装置制御部20の制御で、画像を表示する。カスタマーディスプレーCDに表示された情報は、レジカウンターLで会計を行う顧客が視認できる。
キャッシュドロアーKSは、現金を収容するトレイや、トレイをロックする機構、トレイを引き出す機構等を備え、制御装置制御部20の制御で、ロックを解除し、トレイを引き出す。
タッチパネルTPは、液晶表示パネルや有機ELパネル等の表示パネルと、当該表示装置に重ねて設けられ、ユーザー(レジ担当者を含む。)のタッチ操作を検出するタッチセンサーと、を有する。タッチパネルTPは、レジカウンターLにおいて、レジ担当者が視認可能であり、タッチ操作可能な位置に設けられる。タッチパネルTPは、制御装置制御部20の制御で、表示パネルに画像を表示する。制御装置制御部20のクライアント機能部202は、所定の手段で取得したHTMLファイルに基づいて、タッチパネルTPにウェブページを表示可能である。また、タッチパネルTPは、ユーザーのタッチ操作を検出した場合、タッチ操作された位置を示す信号を制御装置制御部20に出力する。制御装置制御部20は、タッチパネルTPからの入力に基づいて、ユーザーのタッチ操作に対応する処理を実行する。
図2に示すように、印刷装置14は、印刷装置制御部30と、印刷装置印刷部31と、印刷装置記憶部32と、印刷装置通信部33と、印刷装置デバイス通信部34と、を備える。
印刷装置印刷部31は、印刷装置14の筐体に収容されたロール紙を搬送する図示しない搬送機構のほか、印刷ヘッド、及び、カッターを備える。 印刷装置記憶部32は、EPROM等の不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。
印刷装置通信部33は、印刷装置制御部30の制御で、ローカルネットワークLNにアクセスし、ローカルネットワークLNに接続された機器(POS端末13、及び、他の印刷装置14を含む。)と通信する。
印刷装置デバイス通信部34は、USBの規格に従ったポートや、USB以外のシリアル通信規格に従ったポート、その他通信規格に従ったポートを有するインターフェースボードを備える。印刷装置デバイス通信部34は、印刷装置制御部30の制御で、ポートに接続されたデバイスと通信する。なお、印刷装置デバイス通信部34が無線通信機能を備え、デバイスと無線通信する構成でもよい。図2の例では、印刷装置14に、デバイスとして、バーコードスキャナーBS、カスタマーディスプレーCD、キャッシュドロアーKS、及び、タッチパネルTPが接続される。
店舗管理サーバー制御部40は、会計関連処理実行部401を備える。
会計関連処理実行部401は、店舗管理サーバー12にインストールされたサーバーソフトウェアで動作する所定のウェブアプリケーション、その他付随するプログラムに基づいて処理を実行する機能ブロックである。
店舗管理サーバー記憶部41は、商品マスター411を記憶する。商品マスター411は、店舗で販売される商品について、商品の商品コードと、商品の単価と、その他の商品に関する情報とを対応付けて記憶する。
店舗管理サーバー記憶部41は、会計情報管理データベース412を記憶する。会計情報管理データベース412については後述する。
ログ受信部501、レスポンス応答部502、ログ情報処理部503、ログ情報表示部504、及び、対応状況情報管理部505は、それぞれ、メンテナンスサーバー17にインストールされたサーバーソフトウェアで動作する所定のウェブアプリケーション、その他のプログラムに基づいて処理を実行する機能ブロックである。
メンテナンスサーバー記憶部51は、命令格納データベース511、契約管理データベース512、第1ステータス情報データベース513、第2ステータス情報データベース514、接続機種データベース515、登録機種データベース516、対応状況情報管理データベース517、及び、エラー管理データベース518を記憶する。これらデータについては後述する。
メンテナンスサーバー17は、店舗管理システム10を利用する企業にかかわらず、企業との事前の契約に基づいて、店舗管理システム10の店舗システム11が備えるPOS端末13及び印刷装置14の状態を管理する。本実施形態では、企業K1、及び、企業K2が、メンテナンスサーバー17によるPOS端末13及び印刷装置14の状態の管理に関する契約を事前に締結しており、メンテナンスサーバー17は、第1店舗管理システム101の店舗システム11、及び、第2店舗管理システム102の店舗システム11のそれぞれについて、各店舗システム11が備えるPOS端末13及び印刷装置14の状態を統括的に管理する。
さらに、メンテナンスサーバー17は、店舗システム11のPOS端末13及び印刷装置14の保守を担当する者(以下、「保守担当者」という。)に対して、POS端末13及び印刷装置14の保守のために有益な情報を提供する。
以下、POS端末13及び印刷装置14の状態を管理する際のメンテナンスサーバー17の動作について説明する。
以下、まず、図3を用いて、メンテナンスサーバー17がPOS端末13及び印刷装置14の状態を管理するときの機能ブロック間で送受信されるデータの基本的な流れについて説明する。図3を用いた説明では、機能ブロックの処理の詳細、及び、機能ブロック間で送受信されるデータの内容の詳細については省略する。
リクエストデータD1は、ログデータD11、及び、処理結果通知データD12を含むデータである。
ログ収集部203は、生成したリクエストデータD1を、通信管理部204に出力する(図3の矢印Y1)。
通信管理部204が間隔をあけてメンテナンスサーバー17に送信するリクエストデータD1は、クライアントであるPOS端末13からサーバーであるメンテナンスサーバー17に送信するリクエストに相当する。メンテナンスサーバー17は、リクエストであるリクエストデータD1の受信に応答するレスポンスとして、POS端末13にデータを送信することが可能となる。
レスポンスデータD2は、後述するように、POS端末13に所定の処理を実行させる処理命令制御データD21(制御データ)、及び、所定の監視項目(後述)の状態がエラー警告状態(後述)又はエラー予兆状態(後述)であることを示すエラー警告/予兆通知データD22を含む。
レスポンス応答部502は、生成したレスポンスデータD2をPOS端末13に送信する(図3の矢印Y5)。
また、レスポンス応答部502は、リクエストデータD1を、ログ情報処理部503に出力する(図3の矢印Y4)。
通信管理部204は、受信したレスポンスデータD2に含まれるエラー警告/予兆通知データD22を、ログ収集部203に出力する(図3の矢印Y6)。
また、通信管理部204は、受信したレスポンスデータD2に含まれる処理命令制御データD21を、命令実行部205に出力する(図3の矢印Y7)。
また、ログ収集部203は、命令実行部205から入力された処理結果データD3に基づいて、処理結果通知データD12を生成する。
図4は、POS端末13、及び、メンテナンスサーバー17の動作を示すフローチャートである。
図4(A)はPOS端末13のログ収集部203の動作を示し、(B)はPOS端末13の通信管理部204の動作を示し、(C)はPOS端末13の命令実行部205の動作を示し、(D)はメンテナンスサーバー17のログ受信部501の動作を示し、(E)はメンテナンスサーバー17のレスポンス応答部502の動作を示し、(F)はメンテナンスサーバー17のログ情報処理部503の動作を示す。
生成間隔設定ファイル221は、リクエストデータD1を生成する間隔を示す情報が記録されたファイルである。ステップSA1において、ログ収集部203は、生成間隔設定ファイル221を参照し、前回、リクエストデータD1を生成した後、生成間隔設定ファイル221が示す間隔が経過した場合、リクエストデータD1を生成するタイミングが到来したと判別する。
処理結果通知データD12は、情報を階層化して記述可能なテキストデータ(例えば、XML(Extensible Markup Language)形式のデータ)であり、メンテナンスサーバー17にリクエストとして送信可能なデータである。
処理結果通知データD12の生成後、ログ収集部203は、所定の記憶領域から処理結果通知データD12の生成に用いた処理結果データD3を削除する。
後に明らかとなる通り、ログ収集部203は、前回、リクエストデータD1を生成した後、ステップSA1でリクエストデータD1を生成するタイミングが到来したと判別するまでに、命令実行部205から入力された処理結果データD3を所定の記憶領域に記憶する。
図5に示すように、ログ収集部203は、制御装置記憶部22が記憶するログファイル223を参照する(ステップSG1)。
ログファイル223は、複数の監視項目のそれぞれのログが記録されたファイルである。監視項目とは、状態を監視し、ログを取る対象とすることが事前に定められた項目のことである。本実施形態では、監視項目として、監視項目:通信エラー、監視項目:プリンターエラー、監視項目:RAM使用率、監視項目:CPU使用率、監視項目:CPU温度、監視項目:データ転送速度、監視項目:SSD使用実績値、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数、監視項目:カッター使用累計数、監視項目:動作プロセス、及び、監視項目:接続デバイスが存在する。なお、本実施形態で説明する監視項目は一例であり、例示した監視項目に加えて、又は、例示した監視項目の少なくとも一部に代えて、他の監視項目が存在してもよい。
処理制御部201は、通信エラーが発生したか否か、及び、通信エラーが解消したか否かを監視し(監視項目:通信エラーの状態を監視し)、ログファイル223に監視項目:通信エラーのログを記録する。
処理制御部201は、プリンターエラーが発生したか否か、及び、プリンターエラーが解消したか否かを監視し(監視項目:プリンターエラーの状態を監視し)、ログファイル223に監視項目:プリンターエラーのログを記録する。
処理制御部201は、所定の手段により、所定の間隔でRAM使用率を取得し(監視項目:RAM使用率の状態を監視し)、ログファイル223に監視項目:RAM使用率のログを記録する。
処理制御部201は、所定の間隔でCPU使用率を取得し(監視項目:CPU使用率の状態を監視し)、ログファイル223に監視項目:CPU使用率のログを記録する。
処理制御部201は、所定の手段により所定の間隔でCPU温度を取得し(監視項目:CPU温度の状態を監視し)、ログファイル223に監視項目:CPU温度のログを記録する。
処理制御部201は、所定の間隔で、所定の手段でデータ転送速度を取得し(監視項目データ転送速度の状態を監視し)、ログファイル223に監視項目:データ転送速度のログを記録する。
処理制御部201は、所定の間隔でSSD使用実績値を取得し(監視項目:使用実績値の状態を監視し)、ログファイル223に監視項目:SSD使用実績値のログを記録する。
印刷ヘッド形成ライン累計数とは、印刷ヘッド211により形成したラインの累計数のことである。上述したように、本実施形態に係るPOS端末13の制御装置印刷部21は、印刷ヘッド211による1ライン分のドットの形成、及び、搬送機構による1ライン分のロール紙の搬送を交互に繰り返し行って画像の印刷を実行する。また上述したように、ラインの形成とは、印刷ヘッド211により1ライン分のドットを形成することをいう。
処理制御部201は、所定の間隔で印刷ヘッドライン累計数を取得し(監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数を監視し)、ログファイル223に監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数のログを記録する。
カッター使用累計数とは、カッター212が行ったロール紙の切断の累計数のことである。
処理制御部201は、所定の間隔でカッター使用累計数を取得し(監視項目:カッター使用累計数を監視し)、ログファイル223に監視項目:カッター使用累計数のログを記録する。
処理制御部201は、所定の間隔で動作状態のプロセスを取得し、ログファイル223に監視項目:動作プロセスのログを記録する。
接続状態のデバイスとは、有線接続、又は、無線接続されたデバイスであり、正常に通信可能なデバイスのことをいう。
処理制御部201は、所定の間隔で接続状態のデバイスの種類を取得し、ログファイル223に監視項目:接続デバイスのログを記録する。
ライン形成時記録媒体属性情報は、過去にPOS端末13に収容されたロール紙の紙質、種類、及び、厚さの組み合わせ(以下、「記録媒体属性」という。)を示す情報と、それぞれの記録媒体属性のロール紙に対して形成されたラインの累計数を示す情報とを対応付けた値のことである。
例えば、過去に、紙質kx1、種類sx1、及び、厚さax1の組み合わせに係る記録媒体属性z1のロール紙と、紙質kx2、種類sx2、及び、厚さsx2の組み合わせに係る記録媒体属性z2のロール紙とが、POS端末13に収容されたことがあるとする。さらに、印刷ヘッド形成ライン累計数が「100」であり、記録媒体属性z1のロール紙に形成したラインの累計数が「30」であり、記録媒体属性z2のロール紙に形成したラインの累計数が「70」であるとする。この場合、ライン形成時記録媒体属性情報は、記録媒体属性z1を示す情報と、記録媒体属性z1のロール紙に形成したラインの累計数である「30」を示す情報とを対応付けた情報、及び、記録媒体属性z2を示す情報と、記録媒体属性z2のロール紙に形成したラインの累計数である「70」を示す情報とを対応付けた情報である。
例えば、過去に、記録媒体属性z1のロール紙と、記録媒体属性z2のロール紙とが、POS端末13に収容されたことがあるとする。さらに、カッター使用累計数が「100」であり、記録媒体属性z1のロール紙に対してカッター212により行った切断の累計数が「30」であり、記録媒体属性z2のロール紙に対してカッター212により行った切断の累計数が「70」であるとする。この場合、切断時記録媒体属性情報は、記録媒体属性z1を示す情報と、記録媒体属性z1のロール紙に形成したラインの累計数である「30」を示す情報とを対応付けた情報、及び、記録媒体属性z2を示す情報と、記録媒体属性z2のロール紙に形成したラインの累計数である「70」を示す情報とを対応付けた情報である。
後述するように、ステータス情報データは、ステータス情報データを識別する識別情報であるステータス識別情報を含む。
図6(A)に示すように、通信エラーステータス情報データは、通信エラーステータス情報データを識別するステータス識別情報(以下、「通信エラーステータス識別情報」という。)を備える。
また、通信エラーステータス情報データは、通信エラー状態情報を備える。通信エラー状態情報は、現時点(リクエストデータD1を生成するタイミングに対応する時点)で発生した状態の通信エラーを示す情報と、通信エラーが発生した日時を示す情報とを含む。
ステップSG3において、ログ収集部203は、監視項目:通信エラーのログに基づいて通信エラー状態情報を生成し、通信エラーステータス識別情報と、通信エラー状態情報とを対応付けて通信エラーステータス情報データを生成する。
なお、ログ収集部203は、現時点で、通信エラーが発生した状態ではない場合(過去に発生した通信エラーが解消しており、新たに通信エラーが発生してない状態の場合)、通信エラーステータス情報データを生成しない。
図6(B)に示すように、プリンターエラーステータス情報データは、プリンターエラーステータス情報データを識別するステータス識別情報(以下、「プリンターエラーステータス識別情報」という。)を備える。
また、プリンターエラーステータス情報データは、プリンターエラー状態情報を備える。プリンターエラー状態情報は、現時点(リクエストデータD1を生成するタイミングに対応する時点)で発生した状態のプリンターエラーを示す情報と、プリンターエラーが発生した日時を示す情報とを含む。
ステップSG3において、ログ収集部203は、監視項目:プリンターエラーのログに基づいてプリンターエラー状態情報を生成し、プリンターエラーステータス識別情報と、プリンターエラー状態情報とを対応付けてプリンターエラーステータス情報データを生成する。
なお、ログ収集部203は、現時点で、プリンターエラーが発生した状態ではない場合(過去に発生したプリンターエラーが解消しており、新たにプリンターエラーが発生してない状態の場合)、プリンターエラーステータス情報データを生成しない。
図6(C)に示すように、RAM使用率ステータス情報データは、RAM使用率ステータス情報データを識別するステータス識別情報(以下、「RAM使用率ステータス識別情報」という。)を備える。
また、RAM使用率ステータス情報データは、RAM使用率状態情報を備える。RAM使用率状態情報は、現時点(リクエストデータD1を生成するタイミングに対応する時点)のRAM使用率を示す情報と、RAM使用率を測定した日時を示す情報とを含む。
ステップSG3において、ログ収集部203は、監視項目:RAM使用率のログに基づいてRAM使用率状態情報を生成し、RAM使用率ステータス識別情報と、RAM使用率状態情報とを対応付けてRAM使用率ステータス情報データを生成する。
図6(D)に示すように、CPU使用率ステータス情報データは、CPU使用率ステータス情報データを識別するステータス識別情報(以下、「CPU使用率ステータス識別情報」という。)を備える。
また、CPU使用率ステータス情報データは、CPU使用率状態情報を備える。CPU使用率状態情報は、現時点(リクエストデータD1を生成するタイミングに対応する時点)のCPU使用率を示す情報と、CPU使用率を測定した日時を示す情報とを含む。
ステップSG3において、ログ収集部203は、監視項目:CPU使用率のログに基づいてCPU使用率状態情報を生成し、CPU使用率ステータス識別情報と、CPU使用率状態情報とを対応付けてCPU使用率ステータス情報データを生成する。
図6(E)に示すように、CPU温度ステータス情報データは、CPU温度ステータス情報データを識別するステータス識別情報(以下、「CPU温度ステータス識別情報」という。)を備える。
また、CPU温度ステータス情報データは、CPU温度状態情報を備える。CPU温度状態情報は、現時点(リクエストデータD1を生成するタイミングに対応する時点)のCPU温度を示す情報と、CPU温度を測定した日時を示す情報とを含む。
ステップSG3において、ログ収集部203は、監視項目:CPU温度のログに基づいてCPU温度状態情報を生成し、CPU温度ステータス識別情報と、CPU温度状態情報とを対応付けてCPU温度ステータス情報データを生成する。
図6(F)に示すように、データ転送速度ステータス情報データは、データ転送速度ステータス情報データを識別するステータス識別情報(以下、「データ転送速度ステータス識別情報」という。)を備える。
また、データ転送速度ステータス情報データは、データ転送速度状態情報を備える。データ転送速度状態情報は、現時点(リクエストデータD1を生成するタイミングに対応する時点)のデータ転送速度を示す情報と、データ転送速度を測定した日時を示す情報とを含む。
ステップSG3において、ログ収集部203は、監視項目:データ転送速度のログに基づいてデータ転送速度状態情報を生成し、データ転送速度ステータス識別情報と、データ転送速度状態情報とを対応付けてデータ転送速度ステータス情報データを生成する。
図6(G)に示すように、SSD使用実績値ステータス情報データは、SSD使用実績値ステータス情報データを識別するステータス識別情報(以下、「SSD使用実績値ステータス識別情報」という。)を備える。
また、SSD使用実績値ステータス情報データは、SSD使用実績値状態情報と、SSD寿命情報と、を備える。
SSD使用実績値状態情報は、現時点(リクエストデータD1を生成するタイミングに対応する時点)におけるSSD使用実績値(SSDに対する累計の書き込み回数等)を示す情報と、SSD使用実績値を取得した日時を示す情報とを含む。
ステップSG3において、ログ収集部203は、監視項目:SSD使用実績値のログに基づいてSSD使用実績値状態情報を生成する。
SSD寿命情報は、SSDの寿命を示す情報である。
ステップSG3において、ログ収集部203は、SSD使用実績値に基づいて、所定の方法によりSSDの寿命を算出し、SSD寿命情報を生成する。
ステップSG3において、ログ収集部203は、SSD使用実績値ステータス識別情報と、SSD使用実績値状態情報、及び、SSD寿命情報とを対応付けてSSD使用実績値ステータス情報データを生成する。
図6(H)に示すように、印刷ヘッド形成ライン累計数ステータス情報データは、印刷ヘッド形成ライン累計数ステータス情報データを識別するステータス識別情報(以下、「印刷ヘッド形成ライン累計数ステータス識別情報」という。)を備える。
また、印刷ヘッド形成ライン累計数ステータス情報データは、印刷ヘッド形成ライン累計数状態情報と、印刷ヘッド残使用日数情報とを備える。
印刷ヘッド形成ライン累計数状態情報は、現時点(リクエストデータD1を生成するタイミングに対応する時点)における印刷ヘッド形成ライン累計数を示す情報と、印刷ヘッド形成ライン累計数を取得した日時を示す情報とを含む。
ステップSG3において、ログ収集部203は、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数のログに基づいて印刷ヘッド形成ライン累計数状態情報を生成する。
ステップSG3において、ログ収集部203は、以下の式(1)で印刷ヘッド残使用日数を算出する。
また、式(1)において、右辺の「[(IUse(N)−IUse(0))÷N]」の部位は、POS端末13店舗に設置された後、印刷ヘッド211が1日に形成するラインの数の平均値を表す。
そして、印刷ヘッド211により形成可能な残りのラインの数を、POS端末13が1日に形成するラインの数の平均値で除算することにより、POS端末13が継続して使用された場合における印刷ヘッド残使用日数を算出することができる。
すなわち、ログ収集部203は、予め定められたIUseLimitの初期値に対して、過去にPOS端末13に収容されたロール紙の記録媒体属性のそれぞれに設定された係数を乗算することによって、IUseLimitを算出する。なお、IUseLimitの算出にあたり、ログ収集部203は、各記録媒体属性の係数を、記録媒体属性のロール紙に形成されたラインの累計数に応じた重みを反映させた値とする。
ここで、記録媒体属性は、ロール紙の紙質、種類、及び、厚さの組み合わせを示す情報である。そして、ロール紙の紙質、種類、及び、厚さの組み合わせに応じて、印刷ヘッド211によりラインを形成したときの劣化の進行度は異なる。これを踏まえ、1の記録媒体属性に設定される係数は、当該1の記録媒体属性のロール紙にラインを形成したときの印刷ヘッド211の劣化の進行度が大きいほど値が大きくなり、一方、印刷ヘッド211の劣化の進行度が小さいほど値が小さくなるように、事前のテストやシミュレーションの結果に基づいて設定される。
なお、本実施形態では、過去に収容したロール紙(記録媒体)の紙質、種類、及び、厚さを反映して、印刷ヘッド残使用日数を算出するか、紙質、種類、及び、厚さのうち少なくともいずれか1つを反映して算出すれば、上述した効果を奏することができる。後述するカッター残使用日数についても同様である。
ステップSG3において、ログ収集部203は、印刷ヘッド形成ライン累計数ステータス識別情報と、印刷ヘッド形成ライン累計数状態情報、及び、印刷ヘッド残使用日数情報とを対応付けて印刷ヘッド形成ライン累計数ステータス情報データを生成する。
図6(I)に示すように、カッター使用累計数ステータス情報データは、カッター使用累計数ステータス情報データを識別するステータス識別情報(以下、「カッター使用累計数ステータス識別情報」という。)を備える。
また、カッター使用累計数ステータス情報データは、カッター使用累計数状態情報と、カッター残使用日数情報とを備える。
カッター使用累計数状態情報は、現時点(リクエストデータD1を生成するタイミングに対応する時点)におけるカッター使用累計数を示す情報と、カッター使用累計数を取得した日時を示す情報とを含む。
ステップSG3において、ログ収集部203は、監視項目:カッター使用累計数のログに基づいてカッター使用累計数状態情報を生成する。
ステップSG3において、ログ収集部203は、以下の式(2)でカッター残使用日数を算出する。
また、式(2)において、右辺の「[(KUse(N)−KUse(0))÷N]」の部位は、POS端末13が店舗に設置された後、カッター212の1日の使用回数の平均値を表す。
そして、カッター212を使用可能な残りの回数を、カッター212の1日の使用回数の平均値で除算することにより、店舗でPOS端末13が継続して使用された場合におけるカッター残使用日数を算出することができる。
すなわち、ログ収集部203は、予め定められたKUseLimitの初期値に対して、過去にPOS端末13に収容されたロール紙の記録媒体属性のそれぞれに設定された係数を乗算することによって、KUseLimitを算出する。なお、KUseLimitの算出にあたり、ログ収集部203は、各記録媒体属性の係数を、記録媒体属性のロール紙を切断した回数に応じた重みを反映させた値とする。
ここで、記録媒体属性は、ロール紙の紙質、種類、及び、厚さの組み合わせを示す情報である。そして、ロール紙の紙質、種類、及び、厚さの組み合わせに応じて、カッター212によりロール紙を切断したときの劣化の進行度は異なる。これを踏まえ、1の記録媒体属性に設定される係数は、当該1の記録媒体属性のロール紙を切断したときのカッター212の劣化の進行度が大きいほど値が大きくなり、一方、カッター212の劣化の進行度が小さいほど値が小さくなるように、事前のテストやシミュレーションの結果に基づいて設定される。
ステップSG3において、ログ収集部203は、カッター使用累計数ステータス識別情報と、カッター使用累計数状態情報、及び、カッター残使用日数情報とを対応付けてカッター使用累計数ステータス情報データを生成する。
図6(J)に示すように、動作プロセスステータス情報データは、動作プロセスステータス情報データを識別するステータス識別情報(以下、「動作プロセスステータス識別情報」という。)を備える。
また、動作プロセスステータス情報データは、動作プロセス状態情報を備える。動作プロセス状態情報は、現時点(リクエストデータD1を生成するタイミングに対応する時点)で動作状態の(=CPUの割り当てが行われた状態の)プロセスを示す情報(プロセスを表す文字列)と、動作プロセス状態情報を取得した日時を示す情報とを示す情報を含む。
ステップSG3において、ログ収集部203は、監視項目:動作プロセスのログに基づいて動作プロセス状態情報を生成し、動作プロセスステータス識別情報と、動作プロセス状態情報とを対応付けて動作プロセスステータス情報データを生成する。
図6(K)に示すように、接続デバイスステータス情報データは、接続デバイスステータス情報データを識別するステータス識別情報(以下、「接続デバイスステータス識別情報」という。)を備える。
また、接続デバイスステータス情報データは、接続デバイス状態情報を備える。接続デバイス状態情報は、現時点(リクエストデータD1を生成するタイミングに対応する時点)で通信可能に接続されたデバイスの機種(複数のデバイスが通信可能に接続された状態のバイは、複数のデバイスのそれぞれの機種)を示す情報(デバイスの機種を表す文字列)を示す情報と、接続デバイス状態情報を取得した日時を示す情報とを含む。すなわち、接続デバイス状態情報は、POS端末13に接続されたデバイスのそれぞれについて、機種を表す文字列を含む。
なお、POS端末13にデバイスが接続された状態とは、POS端末13とデバイスとが所定のプロトコルに従って通信可能な状態を意味し、有線、無線を問わない。例えば、デバイスがUSBデバイスの場合は、POS端末13とデバイスとがUSBに従って通信可能な状態が、POS端末13にデバイスが接続された状態を意味する。また例えば、デバイスが、イーサネット(登録商標)に対応する機器であれば、POS端末13とデバイスとがイーサネットに係るプロトコルに従って通信可能な状態が、POS端末13にデバイスが接続された状態を意味する。
また、本実施形態において、POS端末13に接続されたデバイスは、POS端末13に接続される機器全般を意味し、専用の周辺機器のみを意味しない。例えば、POS端末13に、LANに係る所定のプロトコル(有線でも無線でもよい。)に従ってタブレット端末等のコンピューターが接続された状態の場合は、当該コンピューターも、POS端末13に接続されたデバイスに相当する。
ステップSG3において、ログ収集部203は、監視項目:接続デバイスのログに基づいて接続デバイス状態情報を生成し、接続デバイスステータス識別情報と、接続デバイス状態情報とを対応付けて接続デバイスステータス情報データを生成する。
POS端末識別情報とは、POS端末13を識別する識別情報であり、例えば、POS端末13の製造段階でPOS端末13に一意に割り当てられるシリアル番号である。
ログデータD11は、情報を階層化して記述可能なテキストデータ(例えば、XML形式のデータ)であり、各情報が、階層化されたキーと値との組み合わせによって記述される。
印刷装置識別情報とは、印刷装置14を識別する識別情報であり、例えば、印刷装置14の製造段階で印刷装置14に一意に割り当てられるシリアル番号である。
ステップSG5において、ログ収集部203は、同じPOSユニット16に属する印刷装置14のそれぞれと通信して、印刷装置14のそれぞれから、印刷装置14の各監視項目のログ、その他のサブログデータD11sを生成するために必要な情報を取得する。印刷装置14のIPアドレスや、印刷装置14との通信で使用するプロトコル、印刷装置14と送受信するデータのフォーマット等の、印刷装置14と通信するために必要な情報は、事前に登録される。
次いで、ログ収集部203は、各印刷装置14について、各監視項目のログに基づいて各監視項目のステータス情報データを生成し、生成したステータス情報データに基づいてサブログデータD11sを生成する。
リクエストデータD1は、POS端末13が設置された店舗を識別する店舗識別情報、POS端末13のPOS端末識別情報、処理結果通知データD12、メインログデータD11m、及び、サブログデータD11s(POS端末13と同一のPOSユニット16に属する印刷装置14が複数ある場合は、複数のサブログデータD11s)を含み、各情報が階層化されて記述されたテキストデータである。
図7で例示するリクエストデータD1において、領域A1には、店舗識別情報、及び、POS端末識別情報が記述される。
また、領域A2には、処理結果通知データD12が記述される。
また、領域A3には、メインログデータD11mが記述される。領域A3の領域A31には、POS端末識別情報が記述される。領域A3の領域A32には、ステータス情報データが記述される。領域A32の領域A321には、ステータス識別情報が記述される。
また、領域A4には、サブログデータD11sが記述される。領域A4の領域A41には、印刷装置識別情報が記述される。領域A4の領域A42には、ステータス情報データが記述される。領域A42の領域A421には、ステータス識別情報が記述される。
次いで、通信管理部204は、取得したリクエストデータD1を、所定の記憶領域に記憶する(ステップSB2)。所定の記憶領域には、メンテナンスサーバー17に未送信のリクエストデータD1、及び、メンテナンスサーバー17に送信された後に後述する理由によりメンテナンスサーバー17において破棄されたリクエストデータD1が累積的に記憶される。
送信間隔設定ファイル222は、リクエストデータD1を送信するタイミングを示す情報が記録されたファイルである。
本実施形態では、リクエストデータD1を送信するタイミングとして、以下の2つのタイミングがある。
1つ目のタイミングは、ログ収集部203によりリクエストデータD1が生成されたタイミングである。この場合、リクエストデータD1の生成するタイミングと、リクエストデータD1を送信するタイミングとで同期がとられ、リクエストデータD1の生成に応じて、生成されたリクエストデータD1がメンテナンスサーバー17に送信される。以下、1つ目のタイミングを「通常送信タイミング」という。
後述するように、POS端末13を備える店舗システム11を利用する企業との契約が切れた状態にある場合に、送信間隔設定ファイル222に契約期間外送信タイミングを示す情報が記録される。
また、ステップSB3において、通信管理部204は、送信間隔設定ファイル222が示す情報が契約期間外送信タイミングである場合、前回、リクエストデータD1を送信した後、契約期間外送信間隔が経過したときに、リクエストデータD1を送信するタイミングが到来したと判別する。
次いで、ログ受信部501は、取得したリクエストデータD1を、レスポンス応答部502に出力する(ステップSD2)。
次いで、レスポンス応答部502は、契約管理データベース512(契約期間情報)を参照し、現時点が、対応する企業の契約期間内であるか否かを判別する(ステップSE2)。
契約管理データベース512は、メンテナンスサーバー17の管理の対象となり得る店舗ごとに、店舗識別情報と、店舗の店舗システム11を利用する企業の契約期間を示す情報とを対応付けたレコードを記憶するデータベースである。企業の契約期間とは、企業が、メンテナンスサーバー17を利用して店舗システム11の管理を行うことが可能な期間である。店舗の契約期間は、メンテナンスサーバー17を運営する会社と企業との間で事前の契約で取り決められる。メンテナンスサーバー17を運営する会社は、契約期間中にメンテナンスサーバー17により契約した企業の店舗システム11のPOS端末13及び印刷装置14の状態を管理し、その対価として収入を得る。
契約管理データベース512の内容は、企業ごとの契約の状況に応じて、適宜、所定の手段により書き換えられ、実際の契約の状況に対応した内容とされる。
詳述すると、レスポンス応答部502は、契約期間内でないことを示す情報を含む契約情報レスポンスデータを生成し、レスポンスとして送信する。
レスポンスデータ生成処理は、レスポンスデータD2を生成する処理である。以下、レスポンスデータ生成処理について詳述する。
図8(A)に示すように、レスポンスデータ生成処理において、レスポンス応答部502は、処理命令制御データ生成処理を実行し(ステップSH1)、処理命令制御データD21を生成する。
図8(B)に示すように、処理命令制御データ生成処理において、レスポンス応答部502は、命令格納データベース511を参照する(ステップSI1)。
命令格納データベース511は、POS端末13のPOS端末識別情報と、POS端末13に実行させる処理に関する情報(以後、「実行処理情報」という。)と、を対応付けたレコードを記憶するデータベースである。
実行処理情報は、POS端末13に実行させる処理を識別する情報や、処理を実行するために必要なデータ、その他の処理命令制御データD21の生成に必要な情報等を含む。
詳述すると、特定のPOS端末13に所定の処理を実行させることを望む企業の担当者等は、ウェブブラウザーがインストールされた端末のウェブブラウザーを立ち上げ、ウェブブラウザーに、メンテナンスサーバー17の所定のURLにアクセスさせる。レスポンス応答部502は、当該所定のURLへのアクセスがあった場合、必要な認証を行った後、POS端末識別情報、及び、実行処理情報を生成するために必要な情報の入力が可能なユーザーインターフェース(ウェブページ)を、当該端末に表示させる。企業の担当者等は、当該ユーザーインターフェースに、当該特定のPOS端末13のPOS端末識別情報、及び、当該特定のPOS端末13に実行させる処理に係る処理実行関連情報を生成するために必要な情報を入力する。レスポンス応答部502は、当該ユーザーインターフェースに入力された処理実行関連情報を生成するために必要な情報を取得し、取得した情報に基づいて実行処理情報を生成する。レスポンス応答部502は、命令格納データベース511にアクセスし、当該データベースに、当該ユーザーインターフェースに入力されたPOS端末識別情報と、生成した実行処理情報とを対応付けたレコードを記憶する。
次いで、レスポンス応答部502は、ステップSI2で取得したPOS端末識別情報を有するレコードが命令格納データベース511に存在するか否かを判別する(ステップSI3)。
ステップSI2で取得したPOS端末識別情報を有するレコードが命令格納データベース511に1つも存在しない場合(ステップSI3:NO)、レスポンス応答部502は、処理手順をステップSI5へ移行する。
詳述すると、レスポンス応答部502は、取得した実行処理情報に基づいて、実行処理情報に対応する処理をPOS端末13に実行させる制御データ(以下、「第1制御データ」という。)を生成する。取得した実行処理情報が、複数、存在する場合、レスポンス応答部502は、複数の実行処理情報に対応する処理のそれぞれを実行させる制御データを生成する。なお、レスポンス応答部502は、1又は複数の実行処理情報に基づいて、対応する1又は複数の処理を実行させる処理命令制御データD21を生成する機能を有する。
さらに、レスポンス応答部502は、処理結果通知データD12に基づいて、命令実行部205が実行した処理の処理結果に応じて、POS端末13に実行させるべき処理が存在する場合は、当該処理を実行させる制御データ(以下、「第2制御データ」という。)を生成する。
次いで、レスポンス応答部502は、第1制御データ、及び、第2制御データを含む処理命令制御データD21を生成する。処理命令制御データD21は、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)形式、XML形式等のレスポンスとしてPOS端末13に送信可能なデータである。
なお、「命令格納データベース511に対応するレコードがない」、かつ、「リクエストデータD1に処理結果通知データD12がない、又は、リクエストデータD1に含まれる処理結果通知データD12に応じてPOS端末13に実行させる処理がない」場合は、処理命令制御データD21は生成されない。しかし、以下では、説明の便宜のため、処理命令制御データD21が生成されたものとして、レスポンス応答部502、その他の主体の処理を説明する。
図8(C)に示すように、エラー警告/予兆通知データ生成処理において、レスポンス応答部502は、リクエストデータD1に含まれるログデータD11(メインログデータD11m、及び、サブログデータD11s)を取得する(ステップSJ1)。
ここで、エラー警告状態又はエラー予兆状態であるか否かを判別する対象となる監視項目は、監視項目:RAM使用率、監視項目:CPU使用率、監視項目:CPU温度、及び、監視項目:データ転送速度である。
レスポンス応答部502は、POS端末13監視項目:RAM使用率について、以下の方法でエラー警告状態又はエラー予兆状態であるか否かを判別する。すなわち、監視項目:RAM使用率について、エラー状態(RAMに障害が発生した状態)、エラー警告状態(RAMに障害は発生していないものの、対応する処置を行わないと障害が発生する蓋然性が高い状態)、及び、エラー予兆状態(RAMに障害は発生していないものの継続的な使用によって障害が発生する可能性がある状態)のそれぞれの状態と判別するための条件が予め定められる。条件は、RAM使用率(数値)と、所定の閾値とが所定の関係となった場合に成立する条件とされる。エラー状態と判別する条件は、例えば、RAM使用率が所定の閾値を上回ることである。エラー警告状態と判別する条件は、例えば、RAM使用率が、エラー状態の判別に係る閾値よりも値が小さい所定の閾値を上回ることである。エラー予兆状態と判別する条件は、例えば、RAM使用率の増加又は低下のペースが所定の閾値を上回ることである。ここで閾値を上回るとは、例えば、RAM使用率が瞬間的に閾値を上回ることに加え、RAM使用率が閾値を超えた状態が所定期間継続する状態にある場合も含む。
監視項目:RAM使用率がエラー警告状態又はエラー予兆状態であるか否かを判別するにあたって、レスポンス応答部502は、リクエストデータD1のメインログデータD11mに含まれるRAM使用率ステータス情報データのRAM使用率状態情報を取得する。上述したように、RAM使用率状態情報は、所定の期間におけるRAM使用率の推移を時系列で示す情報を含む。次いで、レスポンス応答部502は、取得したRAM使用率状態情報に基づいて、エラー警告状態又はエラー予兆状態に係る条件が成立するか否かを判別することにより、監視項目:RAM使用率について、エラー警告状態又はエラー予兆状態であるか否かを判別する。
また、レスポンス応答部502は、同様の方法で、印刷装置14の所定の監視項目について、サブログデータD11sに基づいて、エラー警告状態又はエラー予兆状態であるか否かを判別する。
すなわち、レスポンス応答部502は、POS端末13の所定の監視項目がエラー警告状態又はエラー予兆状態である場合、又は、印刷装置14の所定の監視項目がエラー警告状態又はエラー予兆状態である場合に、エラー警告状態又はエラー予兆状態である監視項目のそれぞれについて、監視項目を示す情報、及び、エラー警告状態又はエラー予兆状態のいずれかを示す情報を含むエラー警告/予兆通知データD22を生成する。
また、レスポンス応答部502は、エラー警告状態又はエラー予兆状態の監視項目が1つもない場合、エラー警告状態又はエラー予兆状態の監視項目が1つもないことを示す情報を含むエラー警告/予兆通知データD22を生成する。
エラー警告/予兆通知データD22は、情報を階層化して記述可能なテキストデータ(例えば、XML形式のデータ)であり、POS端末13にレスポンスとして送信可能なデータである。
レスポンスデータD2は、現時点が企業の契約期間内であることを示す情報、処理命令制御データD21、及び、エラー警告/予兆通知データD22を含むデータである。
レスポンスデータD2の送信後、レスポンス応答部502は、処理を終了する。
詳述すると、通信管理部204は、契約情報レスポンスデータ、又は、レスポンスデータD2に基づいて、現時点が契約期間内であるか否かを判別する。現時点が規約期間内である場合、通信管理部204は、送信間隔設定ファイル222に、通常送信タイミングを示す情報を記録する。一方、現時点が契約期間内ではない場合、通信管理部204は、送信間隔設定ファイル222に、契約期間外送信タイミングを示す情報を書き込む。契約期間外タイミングは、前回、リクエストデータD1を送信した後、契約期間外間隔が経過したタイミングである。契約期間外間隔は、基準生成間隔(リクエストデータD1を生成する最長の間隔)よりも長い間隔である。例えば、基準生成間隔が「5分」の場合に、契約期間外間隔は、「1時間」である。
すなわち、POS端末13がリクエストデータD1を送信した場合、その分、通信帯域を消費することになり、また、リクエストデータD1を受信したメンテナンスサーバー17は、必要な記憶領域を使用して必要なデータを記憶し、必要な演算処理を実行することになる。つまり、POS端末13によるリクエストデータD1の送信は、通信に関する資源、メンテナンスサーバー17におけるソフトウェア、及び、ハードウェアに関する資源の消費を伴う。そして、契約期間内ではない企業に係るPOS端末13がリクエストデータD1を送信する間隔を、契約期間内の企業に係るPOS端末13がリクエストデータD1を送信する間隔よりも長くすることにより、契約期間内ではない企業に係るPOS端末13によるリクエストデータD1の送信に起因する資源の消費を抑制することができ、また、契約を行った企業とそうでない企業とに対する対応を差別化でき、公平さを担保できる。
ここで、契約期間内ではない企業については、当該企業に係るPOS端末13からのリクエストデータD1の送信を完全に停止することも可能である。しかしながら、企業が、契約する意思を持っているのにもかかわらず手続きのミス等により、現時点が契約期間内ではない事態が生じ得ると想定される。そして、本実施形態のように、契約期間内ではない企業について、当該企業に係るPOS端末13からのリクエストデータD1の送信を完全に停止するのではなく、契約期間内ではない間だけ一時的にリクエストデータD1の送信間隔を長くすることにより、契約する意思を持つ企業にメンテナンスサーバー17の機能が全く使えないことに伴う不測の不利益が生じることを抑制できる。また、メンテナンスサーバー17は、リクエストデータD1を受信する度に、契約期間内であるか否かを判別するため、POS端末13によるリクエストデータD1の送信が継続的に行われることにより、メンテナンスサーバー17によるリクエストデータD1の受信に伴う契約期間内か否かの判別が継続して行われる。このため、新たに契約が行われた場合に、リクエストデータD1を送信するタイミングを通常送信タイミングとすることが可能となる。
なお、後述するように、契約期間内ではない間に生成されたリクエストデータD1は、消失せず、契約期間内となったときにメンテナンスサーバー17に送信され当該サーバーにより適切に処理される。
契約期間内ではない場合(ステップSB7:NO)、通信管理部204は、処理を終了する。この場合、所定の記憶領域に記憶したリクエストデータD1の削除は行われず、記憶された状態が維持される。所定の記憶領域に記憶されたリクエストデータD1は、次にリクエストデータD1を送信するタイミングが到来したときに、送信する対象のデータ(複数のリクエストデータD1が所定の記憶領域に記憶された状態の場合は、送信する対象のデータの1つ)とされる。
図9に示すように、ログ収集部203は、ログデータD11(メインログデータD11m、及び、サブログデータD11s)を取得する(ステップSK1)。
次いで、ログ収集部203は、ステップSK1で取得したログデータD11に基づいて、POS端末13の所定の監視項目がエラー警告状態又はエラー予兆状態であるか否か、及び、印刷装置14の所定の監視項目がエラー警告状態又はエラー予兆状態であるか否かを判別する(ステップSK2)。
ステップSK2の処理で、エラー警告状態又はエラー予兆状態であるか否かの判別に使用される条件は、所定の担当者により、所定の手段によって、事前に登録される。
例えば、POS端末側条件は、POS端末13が設置された環境等のPOS端末13の実際の使用態様等を把握できる者が、POS端末13の実際の使用態様を反映した条件とする等、サーバー側条件とは異なる観点で、条件の内容を設定可能である。
エラー警告状態又はエラー予兆状態の監視項目が1つでもある場合(ステップSK5:YES)、ログ収集部203は、生成間隔設定ファイル221を更新して、生成間隔設定ファイル221に、短縮生成間隔を示す情報を記録する(ステップSK6)。その後、ログ収集部203は、処理手順をステップSK7に移行する。短縮生成間隔の値は、ステップSK2でエラー警告状態又はエラー予兆状態と判別した監視項目の状態、及び、エラー警告/予兆通知データD22においてエラー警告状態又はエラー予兆状態であると示された監視項目の状態に応じた値とされる。
ステップSK2、及び、ステップSK5のいずれの処理においても、エラー警告状態又はエラー予兆状態の監視項目が1つもないと判別した場合(ステップSK7:YES)、ログ収集部203は、生成間隔設定ファイル221を更新して、生成間隔設定ファイル221に、基準生成間隔を示す情報を記録する(ステップSK8)。その後、ログ収集部203は、生成間隔設定処理を終了する。
ステップSK2、及び、ステップSK5のいずれかの処理で、エラー警告状態又はエラー警告状態と判別した監視項目がある場合(ステップSK7:NO)、ログ収集部203は、生成間隔設定処理を終了する。
すなわち、1の監視項目がエラー警告状態又はエラー予兆状態となった場合、当該1の監視項目は、エラー状態(障害が発生した状態)となる可能性が高い状態である。この場合、保守担当者は、当該1の監視項目の状態をできるだけ短い間隔で監視し、必要に応じて対応する処理を行う必要がある。そして、後述するように、メンテナンスサーバー17のログ情報処理部503は、リクエストデータD1の受信に応じて、第2ステータス情報データベース514にリクエストデータD1に基づくレコードを記憶する。さらに、メンテナンスサーバー17のログ情報表示部504は、保守担当者の要求に応じて、第2ステータス情報データベース514に基づいて、POS端末13及び印刷装置14の状態を報知する。このため、監視項目がエラー警告状態又はエラー予兆状態となった場合にリクエストデータD1を生成、送信する間隔を短くすることにより、このような状態の場合に、保守担当者が、監視項目の状態をできるだけ短い間隔で監視し、必要に応じて対応する処理を行うことが可能となる。
なお、リクエストデータD1を生成、送信する間隔を常に短縮生成間隔とすることも可能である。しかしながら、上述したように、リクエストデータD1の送信は、各種資源の消費を伴う。従って、監視項目がエラー警告状態又はエラー予兆状態の間、リクエストデータD1の生成、送信の間隔を短くすることにより、不必要な資源の消費を抑制した上で、必要な場合に効率的な方法で保守担当者に監視項目の状態を報知することができる。
次いで、通信管理部204は、ステップSB4で送信したリクエストデータD1を所定の記憶領域から削除する(ステップSB10)。ステップSB11の処理により、メンテナンスサーバー17に送信され、メンテナンスサーバー17で処理された(リクエストデータD1に基づく情報が記憶された)リクエストデータD1が、重複して送信されることが防止される。
次いで、通信管理部204は、所定の記憶領域に、リクエストデータD1が記憶された状態か否かを判別する(ステップSB11)。ステップSB12の時点で、所定の記憶領域に記憶された状態のリクエストデータD1は、メンテナンスサーバー17によって処理された状態にない(リクエストデータD1に基づく情報が記憶された状態にない)データである。
所定の記憶領域にリクエストデータD1が記憶された状態の場合(ステップSB11:YES)、通信管理部204は、処理手順をステップSB4へ移行する。
所定の記憶領域にリクエストデータD1が記憶された状態ではない場合(ステップSB11:NO)、通信管理部204は、処理を終了する。
次いで、命令実行部205は、取得した処理命令制御データD21に基づいて、対応する処理を実行する(ステップSC2)。上述したように、処理命令制御データD21には、命令実行部205が実行すべき処理ごとに、当該処理の実行を指示する制御データが含まれる。命令実行部205は、必要に応じて制御データのコマンド体系の変更等行って、処理を実行する。例えば、処理命令制御データD21に、ファームウェアのアップデートを指示する制御データが含まれた状態の場合、命令実行部205は、当該制御データに基づいてファームウェアのアップデートを実行する。
次いで、命令実行部205は、生成した処理結果データD3を、ログ収集部203に出力する(ステップSC4)。
次いで、ログ情報処理部503は、データベース登録処理を実行する(ステップSF2)。
図10に示すように、ログ情報処理部503は、リクエストデータD1に含まれるログデータD11(メインログデータD11m、及び、サブログデータD11s)を取得する(ステップSL1)。
第1データベース登録処理は、ログデータD11に含まれるステータス情報データに基づくレコードを生成し、第1ステータス情報データベース513に記憶する処理である。
1の監視項目のステータス情報データベースに基づくレコードを生成する場合、ログ情報処理部503は、以下の処理を実行する。すなわち、ログ情報処理部503は、対応する店舗の店舗識別情報と、当該1の監視項目に対応する装置(POS端末13又は印刷装置14)の識別情報(POS端末識別情報又は印刷装置識別情報)と、当該1の監視項目のステータス情報データとを対応付けたレコードを生成する。なお、ログ情報処理部503は、レコードに含まれるステータス情報データについて、第1ステータス情報データベース513のレコードのデータ構造に対応するように形式的な変更を施す。
例えば、POS端末13の監視項目:RAM使用率に基づくレコードを生成する場合、ログ情報処理部503は、以下の処理を実行する。すなわち、ログ情報処理部503は、リクエストデータD1に記述された店舗識別情報と、POS端末13のPOS端末識別情報と、第1ステータス情報データベース513のデータ構造への対応を目的とした形式的な変更が行われたRAM使用率ステータス情報データと、を対応付けたレコードを生成する。この結果、監視項目:RAM使用率に基づくレコードとして、図11(A)に示すレコードが生成され、第1ステータス情報データベース513に記憶される。
第2データベース登録処理は、ログデータD11に含まれるステータス情報データに基づくレコードを生成し、第2ステータス情報データベース514に記憶する処理である。特に、第2データベース登録処理では、ログ情報処理部503は、所定の場合に、後述する状態分類情報が含まれたレコードを生成する。
図12に示すように、ログ情報処理部503は、ログデータD11から、ステータス情報データを取得する(ステップSM1)。
次いで、ログ情報処理部503は、取得したステータス情報データに、ステータス識別情報が含まれた状態か否かを判別する(ステップSM2)。
詳述すると、本実施形態では、ステータス情報データのうち、監視項目:通信エラーの通信エラーステータス情報データ(ステータス情報データ)、及び、監視項目:プリンターエラーのプリンターエラーステータス情報データ(ステータス情報データ)が、「監視項目がエラー状態であることを示すデータ」である。上述したように、これらステータス情報データは、監視項目の状態がエラー状態となった場合に生成されるデータだからである。これらステータス情報データに対応する監視項目は、状態がエラー状態であることが確定しており、後述するログ情報処理部503による状態の分類を行う必要がない。
分類情報とは、監視項目の状態の分類を示す情報である。本実施形態では、監視項目の状態は、エラー状態(障害が発生した状態)、エラー警告状態(障害は発生していないものの、対応する処置を行わないと障害が発生する蓋然性が高い状態)、エラー予兆状態(障害は発生していないものの継続的な使用によって障害が発生する可能性がある状態)、及び、通常状態の4つの状態に分類される。分類情報とは、上述した4つの状態の何れかを示す情報である。
例えば、POS端末13の監視項目:通信エラーに基づくレコードを生成する場合、ログ情報処理部503は、以下の処理を実行する。すなわち、ログ情報処理部503は、リクエストデータD1に記述された店舗識別情報と、POS端末13のPOS端末識別情報と、第2ステータス情報データベース514のデータ構造への対応を目的とした形式的な変更が行われた通信エラーステータス情報データと、エラー状態であることを示す分類情報と、を対応付けたレコードを生成する。この結果、監視項目:通信エラーに基づくレコードとして、図11(B)に示すレコードが生成され、第2ステータス情報データベース514に記憶される。
本実施形態では、監視項目:RAM使用率、監視項目:CPU使用率、監視項目:CPU温度、監視項目:データ転送速度、監視項目:SSD使用実績値、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数、及び、監視項目:カッター使用累計数のステータス情報データが、監視項目の状態を数値によって表すデータである。
特に、監視項目:SSD使用実績値のステータス情報データについては、SSD寿命情報が示すSSDの寿命が、数値によって表される監視項目の状態に相当する。また、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数のステータス情報データについては、印刷ヘッド残使用日数情報が示す印刷ヘッド残使用日数が、数値によって表される監視項目の状態に相当する。また、監視項目:カッター使用累計数のステータス情報データについては、カッター残使用日数情報が示すカッター残使用日数が、数値によって表される監視項目の状態に相当する。
また、本実施形態では、監視項目:動作プロセス、及び、監視項目:接続デバイスのステータス情報データが、監視項目の状態を文字列によって表すデータである。
また、ステップSM5において、ログ情報処理部503は、ステータス情報の値に基づいて監視項目を識別し、監視項目が、監視項目:動作プロセス、又は、監視項目:接続デバイスの場合、ステータス情報データが、監視項目の状態を文字列によって表すデータであると判別する。
詳述すると、監視項目ごとに、エラー状態、エラー警告状態、エラー予兆状態、及び、通常状態のそれぞれについて、各状態に分類すると判別する条件が予め定められる。条件は、監視項目の状態を示す数値と、所定の閾値とが所定の関係となった場合に成立する条件とされる。
なお、所定の監視項目について、条件は、上述したエラー警告/予兆通知データ生成処理で使用する条件と同一でもよい。
例えば、POS端末13の監視項目:RAM使用率に基づくレコードを生成する場合、ログ情報処理部503は、以下の処理を実行する。すなわち、ログ情報処理部503は、リクエストデータD1に記述された店舗識別情報と、POS端末13のPOS端末識別情報と、第2ステータス情報データベース514のデータ構造への対応を目的とした形式的な変更が行われたRAM使用率ステータス情報データと、ステップSM6で判別した分類を示す分類情報と、を対応付けたレコードを生成する。この結果、監視項目:RAM使用率に基づくレコードとして、図11(C)に示すレコードが生成され、第2ステータス情報データベース514に記憶される。
図11(A)に示すレコードと、図11(C)に示すレコードとの比較によって明らかなとおり、第1ステータス情報データベース513に記憶されるレコードには分類情報が付加されないが、第2ステータス情報データベース514に記憶されるレコードには分類情報が付加される。
詳述すると、POS端末13ごとに、動作状態である必要があるプロセス(以下、「必要プロセス」という。)と、動作状態であってはならないプロセス(以下、「不必要プロセス」という。)が事前に定められ、POS端末13のPOS端末識別情報又は印刷装置14の印刷装置識別情報と対応付けて登録される。ステップSM8において、ログ情報処理部503は、文字列によって表された監視項目の状態について、文字列検索等の技術を利用して、必要プロセス、及び、不必要プロセスのそれぞれについて動作状態か否かを判別する。そして、ログ情報処理部503は、必要プロセスが動作状態であり、不必要プロセスが動作状態ではない場合、監視項目の状態が、通常状態であると判別する。一方、ログ情報処理部503は、必要プロセスに動作状態でないものがあり、又は、不必要プロセスに動作状態であるものがある場合、監視項目の状態が、エラー状態であると判別する。
必要プロセス、及び、不必要プロセスは、保守担当者、及び、企業の担当者等により、所定の手段によって変更可能である。
例えば、POS端末13の監視項目:動作プロセスに基づくレコードを生成する場合、ログ情報処理部503は、以下の処理を実行する。すなわち、ログ情報処理部503は、リクエストデータD1に記述された店舗識別情報と、POS端末13のPOS端末識別情報と、第2ステータス情報データベース514のデータ構造への対応を目的とした形式的な加工が行われた動作プロセスステータス情報データと、ステップSM8で判別した分類を示す分類情報と、を対応付けたレコードを生成する。この結果、監視項目:動作プロセスに基づくレコードとして、図11(D)に示すレコードが生成され、第2ステータス情報データベース514に記憶される。
詳述すると、接続機種データベース515は、状態を管理する対象のPOS端末13、及び、印刷装置14ごとに、接続デバイス機種情報を有するデータベースである。
接続デバイス機種情報は、1の装置(POS端末13又は印刷装置14)について、当該1の装置が設けられた店舗の店舗識別情報と、当該1の装置の識別情報(POS端末識別情報又は印刷装置識別情報)と、接続機種情報と、を対応付けた情報である。接続機種情報は、接続デバイスステータス情報データに係る情報に対応する情報であり、1又は複数のデバイスの機種を表す文字列を含む。
ステップSM11において、ログ情報処理部503は、接続機種データベース515にアクセスし、装置(POS端末13又は印刷装置14)の識別情報(POS端末識別情報又は印刷装置識別情報)に基づいて、対応する接続デバイス機種情報を特定する。次いで、ログ情報処理部503は、特定した接続デバイス機種情報が有する接続機種情報を、処理対象とした接続デバイスステータス情報データに基づく接続機種情報により上書き更新する。
登録機種データベース516は、状態を管理する対象のPOS端末13、及び、印刷装置14ごとに、登録デバイス機種情報を有するデータベースである。
登録デバイス機種情報は、1の装置(POS端末13又は印刷装置14)について、当該1の装置が設けられた店舗の店舗識別情報と、当該1の装置の識別情報(POS端末識別情報又は印刷装置識別情報)と、登録機種情報と、を対応付けた情報である。
登録デバイス機種情報は、装置(POS端末13又は印刷装置14)ごとに、接続される必要のある1又は複数のデバイス(接続されるべきデバイス)の機種を表す文字列を含む情報である。
詳述すると、特定のPOS端末13又は特定の印刷装置14に係る登録デバイス機種情報の更新を望む保守担当者等は、ウェブブラウザーがインストールされた端末のウェブブラウザーを立ち上げ、ウェブブラウザーに、メンテナンスサーバー17の所定のURLにアクセスさせる。例えば、保守担当者等は、店舗の改装等に応じて、1のPOS端末13について、当該1のPOS端末13に接続するデバイスを変更する場合に、上記の作業を行う。
ログ情報処理部503は、当該所定のURLへのアクセスがあった場合、必要な認証を行った後、所定のHTTPファイルを端末に送信して、所定のユーザーインターフェース(ウェブページ)を、当該端末に表示させる。当該所定のユーザーインターフェースは、特定のPOS端末13又は特定の印刷装置14の識別情報を入力する欄を有する。また、当該所定のユーザーインターフェースは、特定のPOS端末13又は特定の印刷装置14に接続すべきデバイスの機種を示す情報(デバイスの機種を表す文字列)を入力する欄を有する。
保守担当者等は、ユーザーインターフェースに、特定のPOS端末13のPOS端末識別情報、又は、当該特定の印刷装置14の印刷装置識別情報を入力する。また、保守担当者等は、ユーザーインターフェースに、特定のPOS端末13又は特定の印刷装置14に接続すべき1又は複数のデバイスの機種を示す情報(デバイスの機種を表す文字列)を入力する欄を有する。
また、POS端末13のファームウェアのバージョン、インストールされたプログラムの状況等によっても、POS端末13に接続される必要のあるデバイスが異なってくる。
これらのことは、印刷装置14についても同様である。
そして、保守担当者等は、上述したことを考慮して、POS端末13に接続することが必要なデバイスを決定し、メンテナンスサーバー17が提供するユーザーインターフェースの対応する欄に、特定のPOS端末13又は特定の印刷装置14に接続すべき1又は複数のデバイスの機種を示す情報を入力する。
次いで、ログ情報処理部503は、当該ユーザーインターフェースに入力されたPOS端末識別情報又は印刷装置識別情報に基づいて、登録機種データベース516における対応する登録デバイス機種情報を特定する。次いで、ログ情報処理部503は、特定した登録デバイス機種情報が有する登録機種情報の内容を、当該ユーザーインターフェースに入力された1又は複数のデバイスの機種を示す情報(デバイスの機種を表す文字列)に基づいて更新する。
なお、保守担当者等は、メンテナンスサーバー17が提供する所定のユーザーインターフェースを利用して、登録機種データベース516からの登録デバイス機種情報の削除、及び、登録機種データベース516への登録デバイス機種情報の追加も可能である。
詳述すると、ログ情報処理部503は、ステップSM1で取得したステータス情報データ(接続デバイスステータス情報データ)に対応するPOS端末識別情報又は印刷装置識別情報に基づいて、登録機種データベース516の対応する登録デバイス機種情報を特定する。
次いで、ログ情報処理部503は、特定した登録デバイス機種情報の登録機種情報に含まれるデバイス(POS端末13に接続すべきデバイスの機種の文字列と、処理対象の接続デバイスステータス情報データに含まれるデバイス(POS端末13に実際に接続されたデバイス)の機種の文字列とを比較する。
次いで、ログ情報処理部503は、上記比較に基づいて、接続すべき機種のデバイスが接続された状態か否か、及び、接続すべきでない機種のデバイスが接続された状態か否かを判別する。
そして、ログ情報処理部503は、接続すべき機種のデバイスが接続された状態ではない場合、又は、接続すべきでない機種のデバイスが接続された状態の場合は、監視項目:接続デバイスの状態がエラー状態であると判別する。一方、接続すべき機種のデバイスが不足なく接続されており、接続すべきでない機種のデバイスが接続された状態ではない場合は、監視項目:接続デバイスの状態が、通常状態であると判別する。
このような処理が行われることにより、以下の効果を奏する。
すなわち、第1ステータス情報データベース513の各レコードには、生成元となったステータス情報データの内容と同一の内容のデータが含まれる。従って、第1ステータス情報データベース513の各レコードに基づいて、第2ステータス情報データベース514のレコードの生成に使用した条件と異なる条件を使用した監視項目の状態の分類や、その他の監視項目の状態の分析が可能となる。
また、第2ステータス情報データベース514の所定のレコードには、所定の方法で判別された分類を示す分類情報が付加される。従って、第2ステータス情報データベース514の所定のレコードに基づいて、対応する監視項目の状態の分類に応じた処理の実行や、監視項目の状態の分類の報知等を即時に実行可能となる。
そして、これら機能ブロックは、各機能ブロックに対応するプログラム(各機能ブロックの機能を実現するプログラム)に、プラグインを追加することにより、機能を追加可能に構成される。このような構成のため、ログ収集部203、通信管理部204、及び、命令実行部205のそれぞれについて、柔軟に簡易な手段で、必要に応じて機能を追加することができる。
ログ情報表示部504は、保守担当者(権限を有する他の者でもよい。)に対して、第2ステータス情報データベース514に基づいて、指定された装置(POS端末13又は印刷装置14)の監視項目の状態に関する情報を報知する。
特定のPOS端末13又は特定の印刷装置14に関する監視項目の状態に関する情報を取得することを望む保守担当者は、ウェブブラウザーがインストールされた端末のウェブブラウザーを立ち上げ、ウェブブラウザーに、メンテナンスサーバー17の所定のURLにアクセスさせる。例えば、保守担当者は、店舗の担当者から、電話やメール等で、特定のPOS端末13又は特定の印刷装置14の状態が通常の状態ではない旨の連絡を受けた場合に、上記の作業を行う。
ログ情報表示部504は、当該所定のURLへのアクセスがあった場合、必要な認証を行った後、所定のHTTPファイルを端末に送信して、POS端末識別情報又は印刷装置識別情報の入力が可能なユーザーインターフェース(ウェブページ)を、当該端末に表示させる。保守担当者は、当該ユーザーインターフェースに、当該特定のPOS端末13のPOS端末識別情報、又は、当該特定の印刷装置14の印刷装置識別情報を入力する。ログ情報表示部504は、当該ユーザーインターフェースに入力されたPOS端末識別情報又は印刷装置識別情報を取得する。
次いで、ログ情報表示部504は、所定のHTTPファイルを端末に送信して、監視項目に関する以下の情報が表示されたユーザーインターフェース(ウェブページ、画面)を端末に表示させる。ログ情報表示部504は、監視項目:通信エラー、及び、監視項目:プリンターエラーについて、ユーザーインターフェースに、通信エラー又はプリンターエラーが発生している状態の場合に、その旨を示す情報が表示される。保守担当者は、ユーザーインターフェースを参照することにより、通信エラー又はプリンターエラーが発生した状態の場合に、そのことを認識できる。
また、ログ情報表示部504は、監視項目:RAM使用率、監視項目:CPU使用率、監視項目:CPU温度、監視項目:データ転送速度、監視項目:SSD使用実績値、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数、及び、監視項目:カッター使用累計数について、ユーザーインターフェースに、各監視項目の状態の分類(エラー状態、エラー警告状態、エラー予兆状態、又は、通常状態)を示す情報を表示する。また、ログ情報表示部504は、監視項目:動作プロセス、及び、監視項目:接続デバイスについては、ユーザーインターフェースに、各監視項目の状態の分類(エラー状態、又は、通常状態)を示す情報を表示する。
ログ情報表示部504は、対応するレコードの分類情報に基づいて、これら監視項目の状態の分類を示す情報を表示する。
保守担当者は、ユーザーインターフェースを参照することにより、これら監視項目の状態の分類を認識でき、当該認識に基づいて、対応する処理を実行できる。
ログ情報表示部504は、保守担当者、その他の権限を有する者に対して、接続機種データベース515、及び、登録機種データベース516に基づいて、指定された装置(POS端末13又は印刷装置14)に接続されたデバイスに関する情報を報知する。
特定のPOS端末13又は特定の印刷装置14についてのデバイスに関する情報を取得することを望む保守担当者等は、ウェブブラウザーがインストールされた端末のウェブブラウザーを立ち上げ、ウェブブラウザーに、メンテナンスサーバー17の所定のURLにアクセスさせる。
ログ情報表示部504は、当該所定のURLへのアクセスがあった場合、必要な認証を行った後、所定のHTTPファイルを端末に送信して、所定のユーザーインターフェース(ウェブページ)を、当該端末に表示させる。ユーザーインターフェースは、当該特定のPOS端末13のPOS端末識別情報、又は、当該特定の印刷装置14の印刷装置識別情報を入力する欄を有する。
保守担当者等は、当該ユーザーインターフェースに、当該特定のPOS端末13のPOS端末識別情報、又は、当該特定の印刷装置14の印刷装置識別情報を入力する。
次いで、ログ情報表示部504は、接続機種データベース515を参照し、当該データベースが有する接続デバイス機種情報のうち、取得したPOS端末識別情報又は印刷装置識別情報を有する接続デバイス機種情報を取得する。
また、ログ情報表示部504は、登録機種データベース516を参照し、当該データベースが有する登録デバイス機種情報のうち、取得したPOS端末識別情報又は印刷装置識別情報を有する登録デバイス機種情報を取得する。
次いで、ログ情報表示部504は、取得した接続デバイス機種情報、及び、登録デバイス機種情報に基づいて、POS端末13又は印刷装置14に接続すべき機種のデバイスが接続されてない状態である登録機種未接続状態であること、及び、POS端末13又は印刷装置14に接続されるべきでない機種のデバイスが接続された状態である非登録機種接続状態であることを示すデバイス関連ユーザーインターフェースを、端末に表示させる。
図13に示すように、デバイス関連ユーザーインターフェースは、店舗識別情報、及び、POS端末識別情報又は印刷装置識別情報が表示される領域A131を有する。
また、デバイス関連ユーザーインターフェースは、デバイス関連テーブルTB1を有する。デバイス関連テーブルTB1は、1又は複数のレコードを有する。各レコードは、登録デバイスフィールドF1と、接続デバイスフィールドF2と、接続状態フィールドF3とを有する。
登録デバイスフィールドF1には、装置に接続すべきデバイスの機種を示す情報が表示される。ログ情報表示部504は、登録デバイス機種情報に基づいて、各レコードの登録デバイスフィールドF1に情報を表示する。
接続デバイスフィールドF2には、装置に実際に接続されたデバイスの機種を示す情報が表示される。ログ情報表示部504は、接続デバイス機種情報に基づいて、各レコードの接続デバイスフィールドF2に情報を表示する。
接続状態フィールドF3に表示される情報については後述する。
そして、ログ情報表示部504は、デバイスの接続状態に応じて、デバイス関連テーブルTB1に対応するレコードを生成する。
詳述すると、正常接続状態の場合、ログ情報表示部504は、登録デバイスフィールドF1に登録されたデバイスの機種を示す情報が表示され、接続デバイスフィールドF2に接続されたデバイスの機種を示す情報が表示され、接続状態フィールドF3に、正常接続状態であることを示す情報(図13の例では、「connect」。)が表示されたレコードを生成する。ログ情報表示部504は、接続デバイス機種情報の接続機種情報に含まれる機種を表す文字列と、登録デバイス機種情報の登録機種情報に含まれる機種を表す文字列とを比較し、文字列が一致する機種について、正常接続状態に対応するレコードを生成する。
図13において、1件目のレコードR1は、正常接続状態に対応するレコードである。保守担当者等は、正常接続状態に対応するレコードを参照することにより、対応する装置について、正常接続状態であることを簡易に認識できる。
ログ情報表示部504は、接続デバイス機種情報の接続機種情報に含まれる機種を表す文字列と、登録デバイス機種情報の登録機種情報に含まれる機種を表す文字列とを比較し、登録機種情報に存在し接続機種情報に存在しない機種について、登録機種未接続状態に対応するレコードを生成する。
図13において、2件目のレコードR2は、登録機種未接続状態に対応するレコードである。保守担当者等は、登録機種未接続状態に対応するレコードを参照することにより、対応する装置について、登録機種未接続状態であることを簡易に認識できる。
ログ情報表示部504は、接続デバイス機種情報の接続機種情報に含まれる機種を表す文字列と、登録デバイス機種情報の登録機種情報に含まれる機種を表す文字列とを比較し、登録機種情報に存在せず接続機種情報に存在する機種について、非登録機種接続状態に対応するレコードを生成する。
図13において、3件目のレコードR3は、非登録機種接続状態に対応するレコードである。保守担当者等は、非登録機種接続状態に対応するレコードを参照することにより、対応する機種のデバイスについて、非登録機種接続状態であることを簡易に認識できる。
対応状況情報管理部505は、エラー状態(所定の状態)と判別された監視項目について、エラー状態に応じて行われる対応の状況を示す対応状況情報を管理し、対応状況情報に基づく情報、その他の有益な情報を提供する機能を有する。
エラー管理データベース518は、第2ステータス情報データベース514のレコードのうち、監視項目の状態がエラー状態であることを示す分類情報を有するレコードを管理するデータベースである。
なお、対応状況情報管理部505は、エラー管理データベース518にレコードを記憶する際、同一の店舗識別情報、同一のPOS端末識別情報(又は印刷装置識別情報)、及び、同一のステータス識別情報を有するレコードが、既に、エラー管理データベース518に記憶された状態の場合は、既に記憶されたレコードを、新たなレコードによって上書き更新する。これにより、後に説明するエラー一覧ユーザーインターフェースの表示に際し、同一の店舗識別情報と、同一のPOS端末識別情報と、同一のステータス識別情報に基づく監視項目情報とを有するレコードが重複して表示されることが防止される。
図14は、対応状況情報管理部505の動作を示すフローチャートである。
対応状況情報管理部505による対応状況情報の管理に際し、保守担当者、その他の権限を有する者は、所定の端末のウェブブラウザーに、エラー一覧ユーザーインターフェース(後述)の表示に係るメンテナンスサーバー17の所定のURLにアクセスさせる。
図14に示すように、対応状況情報管理部505は、エラー一覧ユーザーインターフェース(後述)の表示に係るURLにアクセスがあったか否かを監視する(ステップSN1)。
エラー一覧ユーザーインターフェース(後述)の表示に係るURLにアクセスがあった場合(ステップSN1:YES)、対応状況情報管理部505は、必要な認証を行い、エラー管理データベース518を参照する(ステップSN2)。
次いで、対応状況情報管理部505は、ステップSN2で参照したエラー管理データベース518に基づいて、対応するHTTPファイルをアクセス元の端末に送信し、当該端末にエラー一覧ユーザーインターフェースを表示させる(ステップSN3)。
図15に示すように、エラー一覧ユーザーインターフェースは、エラー状態の監視項目のそれぞれについて、対応する店舗の店舗識別情報と、対応する装置の識別情報(POS端末識別情報又は印刷装置識別情報)と、監視項目を示す監視項目情報と、エラー発生日時情報と、が対応付けられたレコードを一覧表示する。本実施形態では、エラー発生日時情報は、監視項目の状態がエラー状態となった日時を示す情報である。監視項目の状態がエラー状態となった日時は、ステータス情報データに基づいて検出される。ステータス情報データには、エラー状態となった日時を検出するために必要な情報が含まれる。なお、エラー発生日時情報が示す日時は、対応する監視項目がエラー状態となった日時に対応するものであればよい。
また、本実施形態では、エラー状態の監視項目が、エラー一覧ユーザーインターフェースに表示される対象となるが、エラー警告状態や、エラー予兆状態等のエラー状態に至っていない状態の監視項目を当該ユーザーインターフェースに表示する対象としてもよい。
図16の詳細状態ユーザーインターフェースは、監視項目:RAM使用率に係る詳細状態ユーザーインターフェースである。
ステップSN5において、対応状況情報管理部505は、第2ステータス情報データベース514を参照し、選択されたレコードに対応する監視項目のステータス情報データを取得する。
次いで、対応状況情報管理部505は、取得したステータス情報データに基づいて、監視項目の状態の詳細を示す情報が表示された詳細状態ユーザーインターフェースを表示させる。
詳細状態ユーザーインターフェースに表示される監視項目の状態の詳細を示す情報は、監視項目ごとに、態様(フォーマット)が予め定められる。対応状況情報管理部505は、取得したステータス情報データに基づいて、対応する監視項目について予め定められた態様で、監視項目の状態の詳細を示す情報を表示させる。
図16の詳細状態ユーザーインターフェースでは、監視項目:RAM使用率について、RAM使用率の水位が時系列で表示され、注意すべき点を端的に表す文言が表示される。RAM使用率ステータス情報データには、図16の詳細状態ユーザーインターフェースを表示させるために必要な情報が含まれる。
保守担当者等は、詳細状態ユーザーインターフェースに表示された情報を参照した上で、対応状況情報の管理を望む場合は、表示指示ボタンB161を操作する。
なお、表示指示ボタンB161が選択されることなく、エラー一覧ユーザーインターフェースに係るウェブページが閉じられた場合、対応状況情報管理部505は、処理を終了する。
表示指示ボタン161が選択された場合(ステップSN6:YES)、対応状況情報管理部505は、対応状況登録ユーザーインターフェース(後述)を表示させる(ステップSN7)。
図17に示すように、対応状況登録ユーザーインターフェースは、担当者表示領域Q1を有し、担当者表示領域Q1は、担当者入力欄Q11を有する。担当者入力欄Q11は、対応状況登録ユーザーインターフェースへの入力を行う担当者を示す情報(氏名や、役職等)(以下、「担当者情報」という。)を入力する入力欄である。保守担当者等は、担当者入力欄Q11に、担当者を示す情報を入力する。
なお、対応状況情報管理部505が、メンテナンスサーバー17にアクセスがあったときに行われる認証に基づいて、担当者を特定し、対応状況登録ユーザーインターフェースを表示させる際に、自動で担当者を示す情報を表示する構成でもよい。
対応状況情報とは、エラー状態の監視項目に対して、エラー状態に応じて行われる対応の状況(以下、適宜、「対応状況」という。)を示す情報である。ここで、監視項目のエラー状態に応じた対応(処置)は、原因に応じて異なる態様で行われ、また、監視項目のエラー状態に応じて行うことが可能な対応は、監視項目ごとに定まる。例えば、監視項目:RAM使用率のエラー状態に応じた対応として、まず、エラー状態となったことを認識し、エラー状態を解消する対象とする対応が行われる。本例において、この場合の対応状況は、対応状況:対応中である。その後、必要に応じて、RAM使用率の異常の原因を調査する対応が行われる。本例において、この場合の対応状況は、対応状況:原因調査中である。また、RAM使用率の異常の原因が、保守担当者等からPOS端末13又は印刷装置14が設置された現場の担当者に対して電話で指示することにより解消可能なものの場合は、保守担当者等から現場の担当者に対して電話で原因解消を指示する対応が行われる。本例において、この場合の対応状況は、対応状況:電話指示中である。また、RAM使用率の異常の原因がPOS端末13の使用方法や、POS端末13が設置された環境にあり、現地で原因を解消する必要がある場合は、POS端末13が設置された現場に行って原因を解消する対応が行われる。本例において、この場合の対応状況は、対応状況:現場対応中である。また、RAM使用率の異常の原因が、RAM、その他付随するハードウェアの故障にあり、専門家による修理を要する場合は、専門家によって原因を解消する対応が行われる。本例において、この場合の対応状況は、対応状況:専門家対応中である。また、専門家による対応は、部品の交換を伴わない修理や、部品の交換を伴う修理等、原因に応じた種々の方法で行われる。これを踏まえ、対応状況は、対応状況:部品交換中など、専門家によって行われる対応に応じて存在する。
ただし、監視項目のそれぞれについて、エラー状態が解消した場合、対応状況は、エラー状態が解消し、POS端末13及び印刷装置14が業務に使用される可能となったことを示す対応状況:対応完了となる。つまり、監視項目のそれぞれについて、対応状況として、対応状況:対応完了が存在し、エラー状態が解消した場合、対応状況は、対応状況:対応完了となる。
対応状況情報入力欄Q21への入力に際し、保守担当者等は、プルダウンメニューから、現時点の対応に応じた1つの対応状況情報を選択することにより、対応状況情報入力欄Q21に、対応状況情報を入力する。
図18は、対応状況情報管理データベース517が有する管理用情報の内容を示す図である。
図18に示すように、管理用情報は、対応状況登録ユーザーインターフェースに入力可能な情報である担当者情報、対応状況情報、優先度情報、装置識別情報、監視項目情報、エラー内容情報、対応記録情報、原因情報、対策情報、及び、備考情報を有する。
また、図18に示すように、管理用情報は、起票日時情報を有する。起票日時情報は、登録ボタンB171の選択に応じて、管理用情報が新たに対応状況情報管理データベース517に記憶されるときの日時を示す情報である。
また、図18に示すように、管理用情報は、履歴情報を有する。履歴情報については、後述する。
保守担当者等の指示(ステップSN7における登録ボタンB171の選択)に応じて、後述する所定の条件を満たす場合には対応状況情報管理データベース517に管理用情報が記憶される。また、後述するように、監視項目のエラー状態に応じた対応によるエラー状態の解消に応じて、対応状況情報管理データベース517から管理用情報が削除される。
これは以下の理由による。すなわち、同一の装置(POS端末13又は印刷装置14)について、同一の監視項目の状態がエラー状態となった場合、エラー状態に応じた対応は、一貫して連続的に行われるべきであり、また、対応を一貫して連続的に行うためには、対応状況は重複することなく統一的に管理される必要がある。そして、対応状況情報管理データベース517で記憶される管理用情報(対応状況情報)は、監視項目のエラー状態に応じた対応の管理に用いられる情報であり、対応状況情報管理データベース517に、装置識別情報及び監視項目情報の値が共通する管理用情報を重複して記憶しないことにより、対応状況の管理について、重複することなく統一的に行うことが可能となる。
すなわち、メンテナンスサーバー17は、エラー状態と判別した監視項目について、重複して対応状況情報を管理することを禁止する。
次いで、対応状況情報管理部505は、ステップSN13で生成した管理用情報を、対応状況情報管理データベース517に記憶する(ステップSN14)。
そして、保守担当者等は、任意のタイミングで、対応状況情報管理データベース517に記憶された管理用情報が有する情報を参照することができる。また、保守担当者等は、任意のタイミングで、対応状況情報管理データベース517に記憶された管理用情報が有する情報の内容を変更(情報の追加、情報の変更、情報の削除を含む。)することができる。特に、保守担当者等は、管理用情報が有する対応状況情報について、エラー状態に対して行う対応の変化に応じて、対応状況情報の値を変更することが可能であり、エラー状態に対して行う対応の変化に応じて、対応状況情報の値が変更されることにより、エラー状態に対して行われる現時点の対応の状況の管理が可能となる。
以下、保守担当者等が、管理用情報が有する情報を参照し、管理用情報が有する情報の内容を変更する場合の、対応状況情報管理部505の動作について説明する。
当該所定のURLにアクセスがあった場合(ステップSO1:YES)、対応状況情報管理部505は、対応状況一覧ユーザーインターフェースを表示させる(ステップSO2)。
図20に示すように、対応状況一覧ユーザーインターフェースは、エラー状態となった後、エラー状態が解消していない監視項目のそれぞれについて、担当者情報と、対応状況情報と、装置識別情報と、監視項目情報と、起票日時情報とを対応付けたレコードを一覧表示する。
ステップSO2において、対応状況情報管理部505は、対応状況情報管理データベース517を参照し、当該データベースが記憶する管理用情報を取得する。次いで、対応状況情報管理部505は、取得した管理用情報のそれぞれに基づいて、担当者情報、対応状況情報、装置識別情報、監視項目情報、及び、起票日時情報が対応付けられたレコードが表示された対応状況一覧ユーザーインターフェースを表示させる。
対応状況情報管理部505は、対応状況一覧ユーザーインターフェースの各レコードを、マウスを利用して対応する位置をカーソルで操作する等の所定の手段によって選択可能な状態で表示させる。
図21に示すように、対応状況表示ユーザーインターフェースは、担当者情報が表示される領域P1、対応状況情報が表示される領域P2、優先度情報が表示される領域P3、装置識別情報が表示される領域P4、監視項目情報が表示される領域P5、エラー内容情報が表示される領域P6、対応記録情報が表示される領域P7、原因情報が表示される領域P8、対策情報が表示される領域P9、及び、備考情報が表示される領域P10を備える。
対応状況表示ユーザーインターフェースの領域P1〜領域P10に表示された情報は、編集することはできない。
図21に示すように、対応状況表示ユーザーインターフェースは、履歴情報が表示される履歴情報表示領域P11を有する。履歴情報については、後述する。
メール送信ボタンB211は、エラー状態の監視項目について、監視項目に関する情報が記述された電子メールを、監視項目に関する情報を報告すべき者のメールアドレスに送信することを指示するボタンである。
メール送信ボタンB211が選択された場合、対応状況情報管理部505は、必要に応じて電子メールシステムを利用して、以下の電子メールを生成する。
対応状況情報管理部505は、電子メールの宛先に、監視項目ごとに予め登録された(定められた)メールアドレスを設定する。保守担当者等は、所定の手段で、監視項目ごとに、1又は複数のメールアドレスを登録することが可能である。
また、対応状況情報管理部505は、電子メールの本文に監視項目に関する情報を記述する。監視項目に関する情報は、例えば、担当者情報や、対応状況情報、装置識別情報、監視項目情報、エラー内容情報、対応記録情報、原因情報、対策情報、履歴情報(後述)等である。例示した電子メールの本文に記述される監視項目に関する情報は、一例であり、他の情報が含まれてもよい。すなわち、電子メールの本文に記述される情報は、電子メールを受け取る者にとって有益な監視項目に関する情報であれば、どのようなものでもよい。
以上のような処理が行われるため、保守担当者は、簡易な手段で、関係者に、監視項目に関する情報を通知することができる。
編集ボタンB212は、対応状況編集ユーザーインターフェース(後述)の表示を指示するボタンである。
保守担当者等は、管理用情報の内容の変更を望む場合、編集ボタンB212を操作する。例えば、保守担当者は、1の監視項目のエラー状態に対して行われる対応が変化し、当該1の監視項目に係る対応状況情報の内容を変更することを望む場合に、編集ボタンB212を操作する。
編集ボタンB212が操作された場合(ステップSO5:YES)、対応状況情報管理部505は、対応状況編集ユーザーインターフェースを表示させる(ステップSO6)。
図17の対応状況登録ユーザーインターフェースと同様に、図22の対応状況編集ユーザーインターフェースは、担当者表示領域Q1、対応状況情報表示領域Q2、優先度表示領域Q3、装置識別情報表示領域Q4、監視項目情報表示領域Q5、エラー内容情報表示領域Q6、対応記録情報表示領域Q7、原因情報表示領域Q8、対策情報表示領域Q9、及び、備考情報表示領域Q10を有する。
保守担当者等は、対応状況編集ユーザーインターフェースの各入力欄に表示された情報を編集することが可能である。保守担当者等は、必要に応じて、各入力欄に表示された情報を編集する。特に、保守担当者等は、監視項目のエラー状態に応じた対応が変化し、これに伴って対応状況が変化し、これに応じて対応状況情報を変更することを望む場合は、対応状況情報表示領域Q2の対応状況情報入力欄Q21の対応状況情報の内容を変更する。
保存ボタンB221は、対応状況編集ユーザーインターフェースの各入力欄に最終的に入力された状態の情報(情報の編集が行われた場合は編集後の情報)により、当該ユーザーインターフェースへの入力を確定し、入力された情報に基づいて、対応状況情報管理データベース517に記憶された対応する管理用情報の各情報を更新することを指示するボタンである。
保守担当者等は、対応状況編集ユーザーインターフェースの各入力欄に表示された各情報について、適宜、編集を行い、編集が完了した場合、保存ボタンB221を選択する。保守担当者は、編集を行わない場合、又は、行った編集を一旦取り消したい場合は、対応状況編集ユーザーインターフェースに係るウェブページを閉じるか、又は、キャンセルボタンB222を選択する。
特に、保守担当者等は、監視項目のエラー状態に応じた対応が変化した場合は、対応状況情報表示領域Q2の対応状況情報入力欄Q21に、変化後の対応(現時点の対応)に係る対応状況情報が入力された状態とする。
保存ボタンB221が選択された場合(ステップSO7:YES)、対応状況情報管理部505は、対応状況情報について編集があったか否か(更新があったか否か)を判別する(ステップSO8)。すなわち、対応状況情報管理部505は、「現時点の対応の状況を示す情報として管理する第1の対応状況情報と異なる値の第2の対応状況情報が新たに入力され、入力が確定された」か否かを判別する。
ステップSO8において、対応状況情報管理部505は、対応状況情報管理データベース517の対応する管理用情報が有する対応状況情報と、入力された対応状況情報の値が一致するか否かを判別し、一致しない場合、対応状況情報に編集があったと判別する。
ステップSO9において、対応状況情報管理部505は、対応状況編集ユーザーインターフェースの各入力欄に入力された情報に基づいて、担当者情報、対応状況情報、優先度情報、装置識別情報、監視項目情報、エラー内容情報、対応記録情報、原因情報、対策情報、及び、備考情報を更新する。これにより、対応状況情報が、現時点の対応の状況を示す情報となり、現時点の対応の状況が管理された状態となる。
図22では、対応状況編集ユーザーインターフェースの履歴情報表示領域P11に、履歴情報が表示された様子を示す。図22に示すように、履歴情報表示領域P11には、履歴情報として、過去に行われた対応状況情報の編集のそれぞれについて、更新日時情報と、担当者情報と、編集後の対応状況情報との組み合わせが時系列で表示される。
対応状況情報管理部505は、履歴情報表示領域P11への履歴情報の表示に際し、履歴情報が有する履歴明細情報を取得し、取得した履歴明細情報のそれぞれに基づいて、更新日時情報と、担当者情報と、編集後の対応状況情報との組み合わせを時系列で表示する。
保守担当者等は、履歴明細情報を参照することにより、過去に行われた対応の推移を把握することができると共に、各対応がいつ行われたか、及び、管理用情報の更新を行ったものは誰であるかを把握できる。これにより、保守担当者等は、過去に行われた対応を踏まえて、現時点で行うべき適切な対応を認識でき、また、過去に行われた対応について誰に問い合わせるべきかを認識できる。
なお、履歴明細情報に含める情報、及び、履歴明細情報に基づいてユーザーインターフェースに表示される情報は、例示したもの限られない。例えば、履歴明細情報に、優先度情報や、エラー内容情報、対応記録情報、原因情報、対策情報、備考情報等を含め、これら情報をユーザーインターフェースに表示する構成としてもよい。
監視項目のエラー状態が解消した場合、保守担当者等は、端末のブラウザーからメンテナンスサーバー17にアクセスさせ、対応状況編集ユーザーインターフェースを表示させる。次いで、保守担当者等は、対応状況編集ユーザーインターフェースの対応状況情報入力欄Q21の情報を編集して、対応状況:対応完了を示す対応状況情報を入力し、入力を確定する。
対応状況情報管理部505は、対応状況編集ユーザーインターフェースに対する対応状況:対応完了を示す対応状況情報の入力、及び、入力の確定があったことを検出した場合、対応する管理用情報を対応状況情報管理データベース517から削除し、当該管理用情報を、エラー状態が解消した監視項目に係る管理用情報を管理するための所定のデータベースに格納する。この結果、エラー状態が解消した監視項目について、エラー状態に応じた対応の状況の管理が終了する。
また、対応状況情報管理部505は、監視項目のエラー状態に応じた対応の状況を、管理用情報の対応状況情報により管理し、保守担当者等からの要求に応じて表示する。このため、保守担当者等は、任意のタイミングで、監視項目のエラー状態に応じた現時点の対応の状況を認識することができる。
また、対応状況情報管理部505は、保守担当者等からの要求に応じて、対応状況情報を編集する。このため、保守担当者等は、監視項目のエラー状態に応じて行われる対応の変化に応じて、対応状況情報を編集することにより、現時点のエラー状態に応じた対応の状況を管理できる。
また、エラー状態となった監視項目については、エラー状態が解消して初めて、対応するレコードが対応状況情報管理データベース517から削除される。このため、監視項目について、エラー状態が解消してない状況で、エラー状態に応じた対応の状況の管理が停止し、エラー状態が解消しないまま放置されてしまうことを防止できる。
図23は、電源がオンされた場合のPOS端末13、及び、店舗管理サーバー12の動作を示すフローチャートである。図23(A)はPOS端末13の動作を示し、(B)は店舗管理サーバー12の動作を示す。
次いで、クライアント機能部202は、取得した所定のHTMLファイルを実行して、会計用ユーザーインターフェース60(図24)をタッチパネルTPに表示する(ステップSR3)。
図24の会計用ユーザーインターフェース60において、左上部には、顧客が購入した商品の商品名、商品の単価、及び、商品の数量が一覧表示される一覧表示エリア61が設けられる。一覧表示エリア61の右方には、顧客が購入した商品の合計金額、会計に際して顧客から預かった貨幣の金額、及び、顧客に渡す釣銭の金額が表示される金額表示エリア62が設けられる。
一覧表示エリア61の下方には、バーコードスキャナーBSによって読み取られたバーコードの情報(以下、「バーコード情報」という。)が表示されるバーコード情報表示エリア63が設けられる。バーコード情報は、基本的には、商品に割り当てられた商品コードである。
バーコード情報表示エリア63の右方には、ソフトウェアテンキー64が設けられる。ソフトウェアテンキー64は、会計を確定する確定キー641、及び、小計(顧客が購入した商品の合計金額の計算)を指示する小計キー642を有する。
このように、POS端末13の電源のオンに応じて、POS端末13のタッチパネルTPにレジカウンターLで行われる会計(業務)で使用する会計用ユーザーインターフェース60が自動で表示される。このため、レジ担当者は、POS端末13の電源のオン時に、店舗管理サーバー12のURLへの入力等の作業を行う必要がなく、レジ担当者の作業効率が良く、利便性が高い。
図25に示すように、会計処理において、POS端末13の制御装置制御部20のクライアント機能部202は、商品情報取得処理を実行する(ステップST1)。
商品情報取得処理において、クライアント機能部202は、顧客が購入した商品ごとに、店舗管理サーバー12と通信して、商品の商品名、及び、商品の単価(以下、「商品関連情報」という。)を取得し、取得した商品関連情報に基づく処理を実行する。以下、商品情報取得処理について詳述する。
読取結果データは、商品の商品コードを示す情報を含むデータである。
次いで、クライアント機能部202は、読取結果データに基づいて、商品コードを取得する(ステップSU2)。
次いで、クライアント機能部202は、会計用ユーザーインターフェース60のバーコード情報表示エリア63にステップSU2で取得した商品コードを表示する(ステップSU3)。
次いで、クライアント機能部202は、制御装置通信部23を制御して、ステップSU2で取得した商品コードの商品の商品名、及び、商品の単価を問い合わせるデータ(以下、「商品情報要求データ」という。)を、店舗管理サーバー12に送信する(ステップSU4)。
次いで、会計関連処理実行部401は、受信した商品情報要求データに基づいて、商品コードを取得し、店舗管理サーバー記憶部41が記憶する商品マスター411を参照し、取得した商品コードの商品の商品名、及び、商品の単価を取得する(ステップSV2)。
ステップSV2の処理は、店舗管理サーバー12(サーバー)によるリクエストに対応する処理に相当する。
商品情報応答データはレスポンスに対応し、ステップSV3の処理は、リクエストに対応する処理の処理結果を示すレスポンスを送信する処理に相当する。
次いで、クライアント機能部202は、受信した商品情報応答データに基づいて、商品の商品名、及び、商品の単価を取得し、会計用ユーザーインターフェース60の一覧表示エリア61の対応する領域に、商品の商品名、商品の単価、及び、商品の数量の組み合わせを表示する(ステップSU6)。
全ての商品のバーコードの読み取り、及び、読み取りに応じた各装置の処理が完了すると、図25のステップST1の商品情報取得処理が完了する。
全ての商品のバーコードの読み取り、及び、読み取りに応じた各装置の処理が完了すると、一覧表示エリア61に、顧客が購入する商品の商品名、単価、及び、数量の組み合わせが一覧表示された状態となる。
図27(A)に示すように、小計キー642が操作されたことを検出すると、POS端末13の制御装置制御部20のクライアント機能部202は、小計の計算を要求する小計計算要求データを生成し、制御装置通信部23を制御して、店舗管理サーバー12に送信する(ステップSW1)。小計計算要求データの送信に応じて、クライアント機能部202は、経過時間の計測を開始する。
次いで、会計関連処理実行部401は、受信した小計計算要求データに基づいて、小計を計算する(ステップSX2)。なお、会計関連処理実行部401は、POS端末13から受信した商品情報応答要求データ、その他付随するデータに基づいて、顧客が購入した商品の商品コードを管理する。ステップSX2において、会計関連処理実行部401は、管理する商品コードに基づいて、適宜、商品マスター411を参照し、小計(顧客が購入した商品の合計金額)を計算する。小計を計算する方法は、上述した方法に限らず、どのような方法でもよい。
次いで、クライアント機能部202は、受信した小計応答データに基づいて、金額表示エリア62の対応する領域に、小計(顧客が購入した商品の合計金額)を表示する(ステップSW3)。
さらに、確定キー641が操作されたことを検出すると、クライアント機能部202は、釣銭の額の計算を要求する釣銭計算要求データを店舗管理サーバー12に送信する(ステップSW4)。釣銭計算要求データの送信に応じて、クライアント機能部202は、経過時間の計測を開始する。
次いで、会計関連処理実行部401は、釣銭の額を計算する(ステップSX5)。
次いで、会計関連処理実行部401は、計算した釣銭の額を示す釣銭応答データをPOS端末13に送信する(ステップSX6)。
次いで、クライアント機能部202は、受信した釣銭応答データに基づいて、金額表示エリア62の対応する領域に、釣銭の額を表示する(ステップSW6)。
レジ担当者は、金額表示エリア62に表示された釣銭の額に基づいて、顧客に対して釣銭を引き渡す。
会計情報は、会計ごとに一意に付与される識別情報(以下、「会計識別情報」という。)と、顧客が購入した商品のそれぞれの商品コード、商品名、単価、数量の組み合わせを示す情報(以下、「購入商品情報」という。)と、合計購入金額(小計)、顧客から受け取った貨幣の金額、及び、顧客に引き渡した釣銭の金額を示す情報(以下、「会計金額情報」という。)と、会計が行われた時刻を示す情報(以下、「会計時刻情報」という。)と、会計が行われた店舗の識別情報である店舗識別情報と、を含む情報である。
なお、会計中、クライアント機能部202は、購入商品情報に含まれる情報、及び、会計金額情報に含まれる情報を、所定の記憶領域に記憶する。ステップSY1において、クライアント機能部202は、当該所定の記憶領域に記憶した情報に基づいて、購入商品情報、及び、会計金額情報を取得する。
また、会計時刻情報が示す会計が行われた時刻は、確定キー641が操作された時刻である。会計時刻情報が示す会計が行われた時刻は、確定キー641が操作された時刻に限らず、会計に際して1つ目の商品のバーコードが読み取られた時刻等、会計に由来する時刻であればよい。
また、クライアント機能部202は、会計に応じて、会計識別情報を生成する機能を有し、当該機能に基づいて、会計識別情報を生成する。会計識別情報の値は、各店舗で行われる会計のそれぞれについて、一意な値とされる。
次いで、会計関連処理実行部401は、受信した会計情報データが示す会計情報に基づいて、所定のレイアウトのレシートの発行を指示する記録データを生成する(ステップSZ2)。
記録データは、所定のレイアウトに従って、いわゆるトップロゴや、ボトムロゴ、会計識別情報、会計が行われた時刻、顧客が購入した商品の商品名、単価、数量、合計購入金額、顧客から受け取った貨幣の金額、顧客に引き渡した釣銭の金額等が記録されたレシートの発行を指示する制御データである。記録データは、XMLのフォーマットに従って情報が記述されたXMLドキュメントである。
会計情報管理データベース412の1件のレコードは、会計識別情報と、購入商品情報と、会計金額情報と、会計時刻情報と、店舗識別情報と、を関連付けて記憶する。
次いで、ステップSZ1で受信した会計情報データに基づいて、会計情報管理データベース412に、会計識別情報と、購入商品情報と、会計金額情報と、会計時刻情報と、店舗識別情報とを関連付けた1件のレコードを生成する(ステップSZ5)。
このように、店舗管理サーバー12は、会計に応じた会計情報を累積的に記憶する。これにより、店舗ごとの売上や、店舗における商品ごとの売り上げを管理できる。
次いで、クライアント機能部202は、XMLドキュメントの記録データに基づいて、処理制御部201が対応するコマンド体系の記録コマンドを生成する(ステップSY4)。クライアント機能部202は、生成した記録コマンドを処理制御部201に出力する。
次いで、処理制御部201は、生成した記録コマンドに基づいて、制御装置印刷部21を制御して、レシートを発行する(ステップSY5)。
ステップSY5で発行されたレシートは、レジ担当者により、顧客に引き渡される。
この構成によれば、メンテナンスサーバー17は、監視項目の状態がエラー状態であると判別した場合に、エラー状態に応じて行われる対応の状況を管理し、当該管理に基づいて、ユーザーへの有益な情報の提供等の、付加価値のある処理を実行できる。すなわち、上記構成によれば、POS端末13からメンテナンスサーバー17にログデータD11を送信するシステムについて、POS端末13がメンテナンスサーバー17にログデータD11を送信する構成に対応する処理を実行できる。
この構成によれば、保守担当者等は、現時点のエラー状態に応じた対応に係る対応状況情報をユーザーインターフェースに入力することにより、メンテナンスサーバー17に、入力した対応状況情報を、現時点の対応の状況を示す情報として管理させることができる。
この構成によれば、メンテナンスサーバー17は、保守担当者等により、対応状況情報の編集が行われたときに、編集前の対応状況情報を、過去に行われた対応の状況を示す情報として管理できる。
この構成によれば、メンテナンスサーバー17は、保守担当者等により、対応状況編集ユーザーインターフェースへの入力の確定が行われる度に、入力の確定前の対応状況情報を、過去に行われた対応の状況を示す情報として管理できる。
この構成によれば、保守担当者等は、ユーザーインターフェースを参照することにより、過去に行われた対応に関する情報を取得できる。
この構成によれば、保守担当者等は、エラー状態となった監視項目を示す情報を選択することにより、対応状況情報の管理を開始させることができる。
この構成によれば、保守担当者等は、簡易な手段で、関係者に、監視項目に関する情報を通知することができる。
この構成によれば、メンテナンスサーバー17は、対応状況の管理について、重複することなく統一的に行うことができる。すなわち、上記構成によれば、POS端末13からメンテナンスサーバー17にログデータD11を送信するシステムについて、制御装置がサーバーにログデータを送信する構成に対応する処理を実行できる。
この構成によれば、保守担当者等は、エラー状態の監視項目について、対応状況情報を把握できる。
この構成によれば、保守担当者等は、POS端末13に接続されるべきデバイスの機種と、実際に接続されたデバイスの機種との差異に関する情報を取得できる。すなわち、上記構成によれば、POS端末13とメンテナンスサーバー17とがネットワークを介して接続されたシステムについて、POS端末13と、メンテナンスサーバー17とがネットワークを介して接続された構成を利用して、POS端末13にデバイスが接続されることに対応した処理を実行できる。
この構成によれば、保守担当者等は、登録機種未接続状態、及び、非登録機種接続状態の場合に、そのことを認識できる。
この構成によれば、保守担当者等は、ユーザーインターフェースに対応状況情報を入力して、登録機種接続状態又は非登録機種接続状態のPOS端末13に対して行われる対応の状況を管理させることができる。
また例えば、上述した実施形態では、店舗システム11が、店舗に適用される場合を例示して発明を説明したが、店舗システム11が適用される施設は、店舗に限らない。
また例えば、ネットワークシステム1を構成する各装置の通信方法はどのような方法でもよい。
また、上述した実施形態では、POS端末13の記録方式は、サーマル式としたが、記録方式は何でもよい。
また例えば、図を用いて説明した各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアにより任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。
また、機能ブロック図に示した機能ブロックは、各装置の機能的構成を示すもので、具体的な実装形態を制限しない。つまり、図中の機能ブロックに対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
Claims (7)
- 制御装置と、前記制御装置にネットワークを介して接続されたサーバーとを備え、
前記制御装置は、
状態を監視する対象の監視項目の状態を示すステータス情報を含むログデータを生成し、生成した前記ログデータを前記サーバーに送信し、
前記サーバーは、
受信した前記ログデータに含まれる前記ステータス情報に基づいて、前記監視項目の状態が所定の状態か否かを判別し、
所定の状態と判別した前記監視項目について、所定の状態に応じて行われる対応の状況を示す対応状況情報を管理する一方、
所定の状態と判別した前記監視項目について、重複して前記対応状況情報を管理することを禁止する
ことを特徴とするネットワークシステム。 - 前記サーバーは、
所定の状態と判別した前記監視項目について、管理する前記対応状況情報と、前記監視項目を示す情報とを対応付けて表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。 - 前記サーバーは、
所定の状態と判別した前記監視項目について、前記対応状況情報の入力、及び、入力の確定が可能なユーザーインターフェースを提供し、前記ユーザーインターフェースに入力され、入力が確定された前記対応状況情報を、現時点の対応の状況を示す情報として管理する
ことを特徴とする請求項2に記載のネットワークシステム。 - 前記サーバーは、
所定の状態と判別した前記監視項目を示す情報を選択可能に表示し、前記監視項目が選択された場合に、前記監視項目の前記対応状況情報の管理を開始する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のネットワークシステム。 - 所定の状態は、エラー状態であり、
所定の状態に応じて行われる対応は、エラー状態を解消するために行われる対応である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のネットワークシステム。 - 制御装置にネットワークを介して接続されたサーバーであって、
前記サーバーは、
前記制御装置から状態を監視する対象の監視項目の状態を示すステータス情報を含むログデータを受信し、受信した前記ログデータに含まれる前記ステータス情報に基づいて、前記監視項目の状態が所定の状態か否かを判別し、
所定の状態と判別した前記監視項目について、所定の状態に応じて行われる対応の状況を示す対応状況情報を管理する一方、
所定の状態と判別した前記監視項目について、重複して前記対応状況情報を管理することを禁止する
ことを特徴とするサーバー。 - 制御装置と、前記制御装置にネットワークを介して接続されたサーバーとを備えるネットワークシステムの制御方法であって、
前記制御装置は、
状態を監視する対象の監視項目の状態を示すステータス情報を含むログデータを生成し、生成した前記ログデータを前記サーバーに送信し、
前記サーバーは、
受信した前記ログデータに含まれる前記ステータス情報に基づいて、前記監視項目の状態が所定の状態か否かを判別し、
所定の状態と判別した前記監視項目について、所定の状態に応じて行われる対応の状況を示す対応状況情報を管理する一方、
所定の状態と判別した前記監視項目について、重複して前記対応状況情報を管理することを禁止する
ことを特徴とするネットワークシステムの制御方法。
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JP2018180801A (ja) * | 2017-04-10 | 2018-11-15 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | 監視システム及び監視システムにおける情報端末装置 |
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