JP6450131B2 - ハンドルスイッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車等の鞍乗型車両のハンドルバーに設けられる、ハンドルスイッチ装置に関する。
騎乗型車両のハンドルスイッチ装置は、車両用電装品に駆動電力を供給する駆動電力供給装置(回路)内に配置され、操作片の変位操作によって、駆動電力供給装置内の駆動電流を直接に調整していた。ハンドルスイッチ装置の従来技術としては、特許文献1がある。
特開2013−71592号公報
前記のように、ハンドルスイッチ装置が、駆動電力供給用の回路内に配置されている場合において、長く通電状態を維持する場合に対応可能とするためには、ハンドルスイッチ装置の容量を大きく取り、耐通電性を向上させることが必要となり、スイッチケースが大型化する。特に、ハンドルバーに設けられるスイッチ装置は、スイッチケースの配置スペースが制限されるため、スイッチケースのコンパクト化が要望される。
本発明の目的は、鞍乗型車両のハンドルスイッチ装置において、ハンドルスイッチ装置の容量を小さく抑え、かつ、スイッチケースを小型化できるようにすることである。
前記課題を解決するため、本発明は、鞍乗型車両のハンドルバーに設けられるハンドルスイッチ装置において、前記ハンドルバーに取り付けられるスイッチケースと、前記スイッチケースに対して揺動位置と待機位置とに亘って変位自在に支持され、運転者が操作可能な操作片と、前記待機位置に復帰する方向に前記操作片を付勢する付勢手段と、前記操作片が前記待機位置に位置する状態で非通電状態となり、前記操作片が前記待機位置から前記揺動位置に変位操作されることにより通電状態に変化して通電信号を出力する通電信号出力手段と、前記スイッチケースの外に設けられる駆動電力供給手段であって、電装品を駆動するための電力を供給する駆動電力供給手段と、前記駆動電力供給手段を制御する制御手段と、を含んでおり、前記制御手段は、前記通電信号を受信すると前記駆動電力供給手段に電力供給指令を与え、通電信号の受信を終了しても、前記駆動電力供給手段への電力供給を継続する。
本発明に係るハンドルスイッチ装置は、上記構成に加え、次のような特徴を備えることができる。
(a)運転者の操作によって終了信号を出力する終了信号出力手段を有し、前記制御手段は、前記電力供給指令を継続中に、前記終了信号を受信すると、前記駆動電力供給手段への電力供給指令を終了する。
(b)前記制御手段は、前記通電信号の立ち上がりを判断して、前記電力供給指令を与える。
(c)前記電装品は、2つの駆動状態が設定されており、前記制御手段は、前記通電信号を受信した時の駆動状態毎に、動作指令を異ならせる。具体例として、前記電装品はハイビーム出力とロービーム出力との間で切換可能なヘッドランプであり、前記通電信号出力手段は、前記通電信号として、第1通電信号と第2通電信号とを、運転者の二つの操作により各々出力するように構成されており、前記ヘッドランプがロービーム出力時に、前記第1通電信号を受けるとハイビーム出力に切り換わり、前記ヘッドランプがハイビーム出力時に、前記第2通電信号を受けるとロービーム出力に切り換わり、前記ヘッドランプがロービーム出力時に、前記第2通電信号を受けるとパッシング出力に切り換わる。好ましくは、ヘッドランプ用の高低切換用の操作片は、前記スイッチケースの揺動支軸に揺動自在に支持されたレバー式の構造を有している。
(d)前記電装品は、第1及び第2電装品を含んでおり、前記操作片は、前記第1電装品を駆動するための第1通電信号を出力する第1揺動位置と、前記第2電装品を駆動するための第2通電信号を出力するための第2揺動位置と、前記第1及び第2電装品の作動を終了するための終了信号を出力するための終了位置との間で切換自在である。
(e)前記制御手段は、前記電気供給指令のない状態における前記通電信号により、前記電気供給指令を開始し、前記電気供給指令のある状態における前記通電信号により、前記電気供給指令を終了する。
(1)本発明によると、電装品用の駆動電力供給手段は、スイッチケースの外に設けられているので、電装品の駆動電力を供給する構造を、スイッチケース内に内蔵不要とすることができ、スイッチケースを小型化することができる。
(2)制御手段は、通電信号終了後も電装品駆動用の電力供給指令を継続するので、電装品の駆動期間中に通電信号手段の通電状態の継続が不要となる。すなわち、通電信号手段を長時間使用し続けることに起因する耐長時間通電構造とする必要がなく、通電信号出力手段の小型化に伴うスイッチケースの小型化を図ることができる。
(3)操作片は、付勢手段により待機位置に付勢されているので、運転者が操作片の変位操作を解除すると、自動的に非通電状態に戻る。これによって、運転者の操作解除後も通電信号出力手段が不所望に通電し続けることを防ぎ、通電信号出力手段の長期通電を防ぎ、かつ、電装品の駆動を継続させることができる。
(4)前記構成(a)によると、運転者の終了操作によって、駆動電力供給を終了させることができ、利便性が向上する。
(5)前記構成(b)によると、前記通電信号の立ち上がりを判断して、前記電力供給指令を与えるので、操作部の操作に対する駆動電力供給手段の応答性が向上し、操作後、早期に電装品を駆動できる。
(6)前記構成(c)によると、一つの操作片(操作部)により、状況に応じて異なる指令を与えることができ、操作用の部品点数の削減ができる。
(7)前記構成(d)によると、二つの電装品とこれらを操作するための一つの操作部とを備えた構成において、二つの電装品をON、OFFする場合における操作性が向上する。
本発明に係るハンドルスイッチ装置を備えた自動二輪車の操舵装置を、後上方から見た斜視図である。 図1の左側のハンドルスイッチ装置を後上方から見た斜視図である。 図2のレバー式のヘッドランプ用高低切換操作部の作動説明図である。 制御系統の配線を示すブロック図である。 ヘッドランプをロービーム出力からハイビーム出力に切り換える時のヘッドランプ用通電信号出力手段及びヘッドランプ用駆動電力供給手段の変化を示すタイムチャートである。 ヘッドランプのパッシング出力並びにハイビーム出力からロービーム出力に切り換える時のヘッドランプ用通電信号出力手段及びヘッドランプ用駆動電力供給手段の変化を示すタイムチャートである。 ウインカ出力の左右切換時及び終了時のウインカ用通電信号出力手段及びウインカ用駆動電力供給手段の変化を示すタイムチャートである。 終了用通電信号によるウインカ出力の終了時のウインカ用通電信号出力手段及びウインカ用駆動電力供給手段の変化を示すタイムチャートである。 ハザード操作時のハザード用通電信号出力手段及びハザード用駆動電力供給手段の変化を示すタイムチャートである。 ホーン操作時のホーン用通電信号出力手段及びホーン用駆動電力供給手段の変化を示すタイムチャートである。
図1乃至図10は、本発明に係るハンドルスイッチ装置及びこれを備えた自動二輪車の操舵装置を示しており、これらの図面に基づいて、本発明の一実施の形態を説明する。
図1において、操舵装置は、操舵軸1と、操舵用のアッパーブラケット2と、操舵用のアンダーブラケット3と、右ハンドルバー5と、左ハンドルバー6と、を備えている。操舵軸1は、車体フレーム(図示せず)の前端部のヘッドパイプ10に回動自在に支持されており、操舵軸1の上端にアッパーブラケット2の左右幅の中央部が固着され、操舵軸1の下端にアンダーブラケット3の左右幅の中央部が固着されている。アッパーブラケット2の左右両端部及びアンダーブラケット3の左右両端部は、左右のフロントフォーク12に結合されており、左右のフロントフォーク12は下方に延び、それら下端部には、図示しない前輪が支持されている。右ハンドルバー5は、アッパーブラケット2の右端部及び右側フロントフォーク12の上端部に固着され、右後方へ延びている。左ハンドルバー6は、アッパーブラケット2の左端部及び左側フロントフォーク12の上端部に固着され、左後方へ延びている。アッパーブラケット2の前方にはメータ装置15が配置され、該メータ装置15はブラケット等を介してヘッドパイプ10に支持されている。
右ハンドルバー5には、回動式のスロットルグリップ16、スロットル操作量出力ユニット18及びブレーキレバーホルダー17が設けられており、ブレーキレバーホルダー17には、マスターシリンダ21及びブレーキレバー22が設けられている。スロットル操作量出力ユニット18とブレーキレバーホルダー17との間に、右側ハンドルスイッチ装置20が設けられている。
一方、左ハンドルバー6には、固定式の左グリップ30が設けられると共に、左グリップ30から間隔を置いた右方位置に、クラッチレバーホルダー31が設けられ、クラッチレバーホルダー31には、クラッチレバー34が設けられている。左グリップ30とクラッチレバーホルダー31との間に、左側ハンドルスイッチ装置33が設けられている。
右側ハンドルスイッチ装置20の右スイッチケース40には、エンジン制御用のスライド操作部51と、メータ表示内容(又はモード)切換用の押しボタン式操作部52とが設けられている。
図2において、左側ハンドルスイッチ装置33の外郭を構成する左スイッチケース70は、左ハンドルバー軸芯線Cと同芯の略円筒状に形成されており、左ハンドルバー軸芯線Cを含む垂直面を割り面Mとして、前側ケース部材70aと、後側ケース部材70bとに分割されている。
車両に装備される電装品用の操作片として、左スイッチケース70の前面には、ヘッドランプ91の高低を切り換えるためのヘッドランプ用高低切換操作部71が配置され、左スイッチケース70の後面には、左右のウインカ92、93をON、OFF操作するウインカ操作部73が配置され、該ウインカ操作部73の上側には、メータ表示設定用の順向送り操作部74が配置され、ウインカ操作部73の下側には、メータ表示設定用の逆向送り操作部75が配置されている。左スイッチケース70の後面の左側上半部には、シーソー式に揺動可能なハザード操作部77が配置され、左側下半部には、シーソー式に揺動可能なホーン操作部78が配置されている。
ウインカ操作部73は、左スイッチケース70の後面から後方に突出する待機位置(図2の状態)と、該待機位置から左方に傾倒した左位置(第1揺動位置)と、前記待機位置から右方に傾倒した右位置(第2揺動位置)との間で左右揺動可能に構成され、さらに、前記待機位置から前方に押し込まれた終了位置との間で前後方向変位可能に構成されている。また、ウインカ操作部73は、左スイッチケース70内に配置された複数の付勢手段 (図示せず)により、前記後方突出状の待機位置に保持されている。すなわち、ウインカ操作部73は、待機位置から左又は右に傾倒することにより、左又は右のウインカ92又は93を点滅作動させ、運転者がウインカ操作部73に対する操作を解除すると、付勢手段により、自動的に中央の待機位置に戻る。
図3において、ヘッドランプ用高低切換操作部71はレバー式であり、左スイッチケース70に設けられた揺動支軸72により前後方向揺動自在に支持されており、揺動支軸72の軸芯回りに、待機位置P0と、該待機位置P0から前方に一定角度回動した第1揺動位置(ハイビーム位置)P1と、前記待機位置P0から一定角度後方に回動した第2揺動位置(ロービーム位置兼パッシング位置)P2との間で、操作変位可能となっている。ヘッドランプ用高低切換操作部71を待機位置P0から第1揺動位置P1に回動することにより、ヘッドランプ用通電信号出力手段71aがヘッドランプ用第1通電信号を出力し、高低切換操作部71を待機位置P0から第2揺動位置P2に回動することにより、ヘッドランプ用通電信号出力手段71aがヘッドランプ用第2通電信号を出力する。
ヘッドランプ用高低切換操作部71は、第1及び第2の付勢手段81、82により、待機位置P0に保持されている。第1の付勢手段81は、コイルばねあるいは板ばね等の弾性部材で構成されており、ヘッドランプ用高低切換操作部71を、第1揺動位置P1から待機位置P0へ矢印S1方向に付勢しており、一方、第2の付勢手段82は、ヘッドランプ高低切換操作部71を、第2揺動位置P2から待機位置P0へ矢印S2方向に付勢している。前記両付勢手段81、82の相対対する付勢力が釣り合うことにより、ヘッドランプ用高低切換操作部71は、待機位置P0に保持されている。
ヘッドランプ91がロービーム出力状態において、ヘッドランプ用高低切換操作部71を、待機位置P0から前方の第1揺動位置(ハイビーム位置)P1まで回動させると、ヘッドランプ91がハイビーム出力状態に切り換えられ、その後、ヘッドランプ用高低切換操作部71は、第1の付勢手段81により自動的に待機位置P0に戻る。ただし、ヘッドランプ91はハイビーム出力状態が継続される。反対に、ヘッドランプ91がハイビーム出力状態において、ヘッドランプ用高低切換操作部71を待機位置P0から後方の第2揺動位置P2まで回動させると、ヘッドランプ91がハイビーム出力状態からロービーム出力状態(ハイビーム出力終了状態)に切り換わる。その後、ヘッドランプ用高低切換操作部71は、第2の付勢手段82により自動的に待機位置P0に戻るが、ヘッドランプ91はロービーム出力状態に維持される。さらに、ヘッドランプ91がロービーム出力状態において、ヘッドランプ用高低切換操作部71を待機位置P0と第2揺動位置P2との間での往復させることにより、パッシングすることができる。
図4は、左側ハンドルスイッチ装置33の各電装品用の操作部71、74、75、73、77、78と、それらによって操作される各電装品91、15、92、93、94と、の間の電気的接続関係を簡単に示している。符号71aは、前述のようにヘッドランプ91用の通電信号出力手段を示し、符号74a、75aは、メータ装置15の設定用の通電信号出力手段を示し、符号73aは、ウインカ用の通電信号出力手段を示し、符号77aは、ハザード用の通電信号出力手段を示し、符号78aは、ホーン用の通電信号出力手段を示している。
また、符号71bは、前述のようにヘッドランプ用駆動電力供給手段を示し、符号74bは、メータ装置15の設定用の駆動電力供給手段を示し、符号73bは、ウインカ用の駆動電力供給手段を示し、符号77bは、ハザード用駆動電力供給手段を示し、符号78bは、ホーン用の駆動電力供給手段を示している。
各通電信号出力手段71a、74a、75a、73a、77a、78aは、それぞれマイクロスイッチを有する5ボルト電圧の電気回路で構成され、マイコンあるいはリレーを含む制御手段83に接続されており、各通電信号出力手段71a、74a、75a、73a、77a、78a内に、それぞれ対応する各操作部71、74、75、73、77、78が組み込まれている。
一方、前記各駆動電力供給手段71b、74b、75b、73b、77b、78bは、それぞれ12ボルト電圧の各電装品駆動用回路で構成され、制御手段83に接続されており、各駆動電力供給手段71b、73b、74b、75b、77b、78b内に、電装品であるヘッドパイプ91、メータ装置15、左ウインカ92、右ウインカ93及びホーン94がそれぞれ組み込まれている。
運転者が各操作部71、74、75、73、77、78を操作することにより、各通電信号出力手段71a、74a、75a、73a、77a、78aが通電して通電信号が出力されると、制御手段83は、前記通電信号を受信することにより、対応する各電装品用の駆動電力供給手段71b、73b、74b、75b、77b、78bに駆動電力供給指令を出して作動させ、対応する電装品に駆動電力を供給し、各電装品を駆動する。
なお、ヘッドランプ用通電信号出力手段71aは、単一符号(71a)で表現しており、一つのヘッドランプ用高低切換操作部71を有しているが、回路構造としては、ヘッドランプ用第1通電信号を出力するための回路機能と、ヘッドランプ用第2通電信号を出力するための回路機能とを備えている。同様に、ウインカ用通電信号出力手段73aも、単一符号で表現し、一つのウインカ操作部73を備えているが、左ウインカ用の第1通電信号を出力するための左用回路機能と、右ウインカ用の第2通電信号を出力するための右用回路機能と、ウインカ終了用の終了通電信号を出力するための回路とを備えている。さらに、ウインカ用駆動電力供給手段73bについても、左ウインカ用の駆動電力を供給するための回路機能と、右ウインカ用の駆動電力を供給するための回路機能と、ウインカ終了用の回路機能と、を備えている。勿論、本発明において、前記ウインカ操作部73を、左用と右用とに別々に備えることも可能である。この場合、それぞれのウインカ操作部73に、待機位置に復帰させるための付勢手段を備えることになる。
レバー式のヘッドランプ用高低切換操作部71の具体的な機能について、図5及び図6のタイムチャートに基づいて詳しく説明する。図5は、ヘッドランプ91を、ロービーム出力状態(ハイビーム出力OFF状態)から、ハイビーム出力状態に切り換える場合のタイムチャートを示している。イグニッションスイッチのON時は、ヘッドランプ91は、ロービーム出力がON状態で、ハイビーム出力はOFF状態となっている。このように、ヘッドランプ91がロービーム出力状態において、ヘッドランプ用高低切換操作部71を待機位置P0から第1揺動位置P1に回動すると、ヘッドランプ用通電信号出力手段71aは、通電して最初のヘッドランプ用第1通電信号を出力する。そして、最初のヘッドランプ用第1通電信号の立ち上がり時X1において、ヘッドランプ用駆動電力供給手段71b及びヘッドランプ91は、ロービーム出力状態からハイビーム出力状態に切り換わる。その後、ヘッドランプ用高低切換操作部71は待機位置P0に自動的に復帰して、ヘッドランプ用通電信号出力手段71aはオフ状態に戻るが、ヘッドランプ用駆動電力供給手段71b及びヘッドランプ91はハイビーム出力状態が継続される。このハイビーム出力状態が継続中、再度、ヘッドランプ用高低切換操作部71を待機位置P0から第1揺動位置P1に操作変位して、2回目のヘッドランプ用第1通電信号が出力されても、その立ち上がり時X2において、ヘッドランプ91は、依然としてハイビーム出力状態が継続される。
図6は、ヘッドランプ91を、ロービーム出力状態からパッシング出力する場合、並びにロービーム出力状態から一定期間のハイビーム出力状態を経てロービーム出力状態に戻す場合のタイムチャートを示している。ヘッドランプ91がロービーム出力状態において、ヘッドランプ用高低切換操作部71を待機位置P0から第2揺動位置P2に回動すると、ヘッドランプ用通電信号出力手段71aは、通電して最初のヘッドランプ用第2通電信号を出力する。この最初のヘッドランプ用第2通電信号の立ち上がり時X3において、ヘッドランプ用駆動電力供給手段71b及びヘッドランプ91は、ロービーム出力状態からパッシング出力状態(一時的なハイビーム出力状態)に切り換わる。その後、ヘッドランプ用高低切換操作部71が待機位置P0に自動的に復帰すると、最初のヘッドランプ用第2通電信号の立ち下がり時X4において、ヘッドランプ用駆動電力供給手段71b及びヘッドランプ91はロービーム出力状態に戻る。すなわち最初のヘッドランプ用第2通電信号の通電終了とほぼ同時(立ち下がり時X4)において、ヘッドランプ91のパッシング動作が終了する。
パッシング動作が終了した後、ロービーム出力状態が継続中に、ヘッドランプ用高低切換操作部71を待機位置P0から第1揺動位置P1に回動すると、ヘッドランプ用の通電信号出力手段71aは、通電して最初のヘッドランプ用第1通電信号を出力する。この最初のヘッドランプ用第1通電信号の立ち上がり時X5において、ヘッドランプ用駆動電力供給手段71b及びヘッドランプ91は、ロービーム出力状態からハイビーム出力状態に切り換わる。その後、ヘッドランプ用高低切換操作部71は待機位置P0に自動的に復帰して、ヘッドランプ用通電信号出力手段71aはオフ状態に戻るが、ヘッドランプ用駆動電力供給手段71b及びヘッドランプ91はハイビーム出力状態が継続される。このハイビーム出力状態が継続中、今度は、ヘッドランプ用高低切換操作部71を待機位置P0から第2揺動位置P2に操作して、2回目のヘッドランプ用第2通電信号が出力されると、その立ち上がり時X7においては、ヘッドランプ用駆動電力供給手段71b及びヘッドランプ91はハイビーム出力状態が維持され、その後、2回目のヘッドランプ用第2通電信号の立ち下がり時(終了時)X8に、ヘッドランプ用駆動電力供給手段71b及びヘッドランプ91はハイビーム出力状態からロービーム出力状態に切り換わる。
すなわち、パッシング動作は、ロービーム状態を初期状態として、ヘッドランプ用高低切換操作部71の待機位置P0と第2揺動位置P2との往復動(立ち上がり時X3−立ち下がり時X4)に対応して、ハイビーム出力状態が実現される。また、通常のハイビーム出力状態は、ヘッドランプ用最初の高低切換操作部71による第1通電信号の立ち上がり時X5において開始し、高低切換操作部71による2回目の第2通電信号の立ち下がり時X8に終了する。
図7及び図8により、ウインカ操作部73の具体的な機能について説明する。図7は、最初に左ウインカ92を作動し、続いて右ウインカ93の作動へ切り換える場合のタイムチャートを示している。左右のウインカ92、93が作動していない状態において、ウインカ操作部73を待機位置(中央位置)から第1揺動位置(左位置)に傾倒すると、ウインカ用通電信号出力手段73aは、通電して最初のウインカ用第1通電信号(左用信号)を出力する。この最初のウインカ用第1通電信号の立ち上がり時X11において、ウインカ用駆動電力供給手段73bが左ウインカ92への電力供給を開始し、左ウインカ92の出力をON状態にする。すなわち、左ウインカ92を点滅作動させる。その後、ウインカ操作部73は付勢手段により待機位置(中央位置)に復帰して、ウインカ用通電信号出力手段73aはオフ状態に戻るが、左ウインカ92の出力状態は継続される。この左ウインカ92の点滅作動が継続中、再度、ウインカ操作部73を待機位置から第1揺動位置に操作して、2回目のウインカ用第1通電信号(左用)が出力されても、その立ち上がり時X12において、左ウインカ92は、依然として点滅作動状態が保たれる。
次に、左ウインカ92が作動を継続している状態において、ウインカ操作部73を待機位置(中央位置)から第2揺動位置(右位置)に傾倒すると、ウインカ用通電信号出力手段73aは、通電して最初のウインカ用第2通電信号(右用)を出力する。この最初のウインカ用第2通電信号の立ち上がり時X14において、ウインカ用駆動電力供給手段73bは、右ウインカ93への駆動電力供給を開始し、これと同時に左ウインカ92への駆動電力供給を終了する。すなわち、最初のウインカ用第2通電信号の立ち上がり時X14において、左ウインカ92の作動を終了すると同時に右ウインカ93の作動を開始するのである。その後、ウインカ換操作部73は付勢手段により待機位置に自動的に復帰して、ウインカ用通電信号出力手段73aはオフ状態に戻るが、右ウインカ93の出力状態は継続される。この右ウインカ93の点滅作動が継続中、再度、ウインカ操作部73を待機位置から第2揺動位置に操作して、2回目のウインカ用第2通電信号(右用)が出力されても、その立ち上がり時X16において、右ウインカ93は、依然として点滅作動状態が保たれる。
図8は、左ウインカ92の作動の終了を、前述のように、右ウインカ93への切換操作により行うのではなく、ウインカ操作部73の前方への押し込みという別操作によって行う場合のタイムチャートを示している。左ウインカ92のみが作動している状態において、ウインカ操作部73を待機位置から前方の終了位置に押し込むと、ウインカ用通電信号出力手段73aは、通電して最初のウインカ終了用通電信号を出力する。この最初のウインカ終了用通電信号の立ち上がり時X20において、ウインカ用駆動電力供給手段73bによる左ウインカ92への電力供給が終了し、左ウインカ92の出力をOFF状態にする。その後、ウインカ操作部73は付勢手段により待機位置に自動的に復帰する(X21)。両ウインカ92、93がOFF状状態になった後、再度、ウインカ操作部73を待機位置から終了位置に押し込み、2回目のウインカ終了用通電信号が出力されても、ウインカ用駆動電力供給手段73bに変化は生じない。
図9により、ハザード操作部77の具体的な機能について詳しく説明する。図9は、左右のウインカ92、93が出力OFFの状態から、ハザードを実行し、終了する過程を示している。左右のウインカ92、93の出力がOFF状態において、ハザード操作部77を待機位置から操作位置(揺動位置)に操作すると、ハザード用通電信号出力手段77aは、通電して最初のハザード用通電信号を出力する。この最初のハザード用通電信号の立ち上がり時X31において、左右のウインカ92、93を同時に駆動するように、ハザード用駆動電力供給手段77bにより駆動電力が供給され、左右のウインカ92、93が同時に点滅作動を開始する。その後、ハザード操作部77が待機位置に自動的に復帰して(X32)、ハザード用通電信号出力手段77aはオフ状態に戻るが、ハザード用駆動電力供給手段77bの出力状態は継続され、左右のウインカ92、93が点滅作動は継続される。左右のウインカ92、93が点滅作動を継続している間に、再度、ハザード操作部77を待機位置から揺動位置に操作して、2回目のハザード用通電信号が出力されると、その2回目のハザード用通電信号の立ち上がり時X33において、ハザード用駆動電力供給手段77bはOFF状に切り換わり、左右のウインカ92、93の点滅作動は終了する。このように、ハザードの開始及び終了を、最初のハザード用通電信号及び2回目のハザード用通電信号の立ち上がり時(X31、X33)において行うので、ハザード操作に対する両ウインカ92、93のハザード開始及び終了同動作の応答性が向上する。
図10により、ホーン操作部77の具体的な機能について詳しく説明する。図10は、ホーン94の出力がOFF状態から、ホーン94を作動させ、終了する過程を示している。ホーン94の出力がOFF状態において、ホーン操作部78を待機位置から操作位置(揺動位置)に操作すると、ホーン用通電信号出力手段78aは、通電してホーン用通電信号を出力する。このホーン用通電信号の立ち上がり時X41において、ホーン94の作動が開始され、警笛音が鳴らされる。ホーン操作部78を一定時間、操作位置に維持してホーン作動を継続した後、ホーン操作部78の操作を解除して、ホーン操作部78が自動的に待機位置に戻ると、ホーン用通電信号は立ち下がるが、その立ち下がり時X42において、ホーン用駆動電力供給手段78bがOFFとなり、ホーン94の作動は終了する。すなわち、ホーン操作部78を操作している間だけ、ホーン94が作動する構成である。
[実施形態の効果]
(1)各電装品用の操作部、たとえばヘッドランプ用高低切換操作部71及びウインカ操作部73等は、12ボルト電源の電力量の大きい駆動電力供給手段71b、73bの回路内には組み込まれず、5ボルト電源の電力量の小さな回路で構成される通電信号出力手段71a、73a内に組み込まれ、制御手段83は、通電信号終了後も駆動電力供給手段71b、73bによる電力供給指令を継続するので、ヘッドランプ91やウインカ92、93の作動期間中に亘る通電信号手段71a、73aの通電状態の継続が不要となる。すなわち、通電信号出力手段71b、73aを長時間使用し続けることに起因する耐長時間通電構造とする必要がなく、通電信号出力手段71a、73aの小型化に伴うスイッチケース70の小型化を図ることができる。勿論、ハザード操作部77においても同様の効果を奏する。
(2)ヘッドランプ用の高低切換操作部71及びウインカ操作部73等の各操作部は、付勢手(81、82等)により待機位置に付勢されているので、運転者が操作部の変位操作を解除すると、通電信号出力手段71a及び73a等は自動的に非通電状態に戻る。これによって、運転者の操作解除後も、通電信号出力手段71a、73aが不所望に通電し続けることを防ぎ、通電信号出力手段71a、73aの長期通電を防ぎ、かつ、ヘッドランプ91のハイビーム状態やウインカ92、93の点滅作動を継続させることができる。
(3)ヘッドランプ用高低切換操作部71は、左スイッチケース70の前面に配置されると共に前後方向に揺動可能なレバー式となっており、かつ、待機位置P0、第1揺動位置P1及び第2揺動位置P2の3位置に切換可能な構造となっているので、ライダーは左手の人差し指だけで、ヘッドランプ91の高低切換及びパッシング操作が容易に行える。特に、レバー式の高低切換操作部71が、待機位置P0と、待機位置P0から前方に回動したハイビーム用の第1揺動位置P1と、待機位置P0から後方に回動したロービーム用かつパッシング用の第2揺動位置との間で切換可能となっていると、人指し指によるレバー操作が容易になる。
(4)ウインカ通電信号出力手段73aは、ウインカ92、93の出力を終了するために、ウインカ操作部73の押し込み動作により、ウインカ終了信号を出力する終了信号出力手段を含んでいるので、運転者のウインカ操作部73による終了操作によって、ウインカ用駆動電力供給手段73aを終了させ、ウインカ92、93の作動を終了させることができ、利便性が向上する。また、ヘッドランプ用高低切換操作部71では、ハイビーム出力状態からロービーム出力状態への切換操作により、自動的にハイビーム用の駆動電力供給を終了でき、この場合も利便性が向上する。
(5)ヘッドランプ91のハイビーム出力への切換時には、ヘッドランプ用第1通電信号の立ち上がりを利用して、ハイビーム出力用の電力供給指令を開始するので、ヘッドランプ用高低切換操作部71の操作に対するヘッドランプ用駆動電力供給手段71bの応答性が向上し、操作後、早期にヘッドランプ91の高低を切り換えることができる。同様に、ウインカ92、93の駆動電力供給手段73bは、ウインカ用の第1又は第2通電信号の立ち上がりを利用して、ウインカ用の電力供給を開始するので、ウインカ操作部73の操作に対する駆動電力供給手段73aの応答性が向上し、操作後、早期にウインカ92、93を駆動できる。
(6)ヘッドランプ91は、二つの駆動状態、すなわちハイビーム出力状態とロービーム出力状態とが設定されており、制御手段83は、ヘッドランプ用の通電信号を受信した時の駆動状態毎に、動作指令を異ならせている。すなわち、ヘッドランプ用通電信号出力手段71aは、前記通電信号として、第1通電信号と第2通電信号とを、高低切換操作部71操作により各々出力するように構成されており、ヘッドランプ91がハイビーム出力状態の時に、ヘッドランプ用高低切換操作部71を待機位置P0から第2揺動位置P2へ変位操作して、第2通電信号を出力させると、ロービーム出力に切り換わり、一方、ヘッドランプ91がロービーム出力状態の時に、ヘッドランプ用高低切換操作部71を待機位置P0から第2揺動位置P2へ変位操作して、第2通電信号を出力させると、パッシング出力に切り換わる。このことは、一つのヘッドランプ用高低切換操作部71により、切換前のハイビーム又はロービームの出力状態に応じて、ロービーム出力指令又はパッシング用ハイビーム指令をそれぞれ与えることができ、操作用の部品点数の削減ができる。
(7)ハザード操作部77に関し、制御手段83は、電気供給指令のない状態における最初のハザード用通電信号により、その立ち上がり時に両ウインカ92、93に電気供給指令を開始し、電気供給指令のある状態における2回目のハザード通電信号により、その立ち上がり時にウインカ92、93への電気供給を終了するので、作動開始及び作動終了の操作がし易い。
(8)各駆動電力供給手段71b、73b、77b及び78b等の少なくとも一部、すなわち各手段の回路内に組み込まれている制御手段83は、メータ装置15のケース内に配置されているので、メータ装置15内の空間を利用でき、ハンドルスイッチ装置全体をコンパクトに配置できる。
[その他の実施の形態]
(1)前記実施の形態では、ヘッドランプ用の一つの高低切換操作部により、ヘッドヘッドランプのハービーム出力、ロービーム出力及びパッシングを切り換える構造であるが、各作動用にヘッドランプ用の操作部を備えてもよい。その場合は、操作部毎に待機位置に復帰させるための付勢手段を備える。同様に、ウインカ操作部についても、左用及び右用並びに終了用の各ウインカ操作部を別々に設けてもよい。
(2)左側のハンドルバーに設けられるハンドスイッチ装置には限定されず、右側のハンドルバーに設けられるハンドルスイッチ装置にも適用可能である。
(3)電装品用の各操作部としては、レバー式、押しボタン式、シーソー式、あるいはスライド式等、各種操作形式の構造を選択的に採用することができる。たとえば、ヘッドランプ用の高低切換操作部は、レバー式の代わりに、押しボタン式、シーソー式、あるいはスライド式等を採用することが可能であり、また、ウインカ操作部として、スライド式を採用することも可能である。
(4)本発明は自動二輪車には限定されず、鞍乗型の四輪走行車にも適用可能である。 また、エンジン駆動車には限定されず、電動車でも適用可能である。
15 メータ装置
70 左スイッチケース
71 レバー式ヘッドランプ用高低切換操作部(操作片の一例)
73 ウインカ操作部(操作片の一例)
77 ハザード操作部(操作片の一例)
71a ヘッドランプ用通電信号出力手段
73a ウインカ用通電信号出力手段
77a ハザード用通電信号出力手段
71b ヘッドランプ用駆動電力供給手段
73b ウインカ用駆動電力供給手段
77b ハザード用駆動電力供給手段
81、82 付勢手段
83 制御手段
91 ヘッドランプ(電装品の一例)
92 左ウインカ(電装品の一例)
93 右ウインカ(電装品の一例)
91 ヘッドランプ(電装品の一例)

Claims (8)

  1. 鞍乗型車両のハンドルバーに設けられるハンドルスイッチ装置において、
    前記ハンドルバーに取り付けられるスイッチケースと、
    前記スイッチケースに対して揺動位置と待機位置とに亘って変位自在に支持され、運転者が操作可能な操作片と、
    前記待機位置に復帰する方向に前記操作片を付勢する付勢手段と、
    前記操作片が前記待機位置に位置する状態で非通電状態となり、前記操作片が前記待機位置から前記揺動位置に変位操作されることにより通電状態に変化して通電信号を出力し、前記変位操作を解除すると非通電状態となる通電信号出力手段と、
    前記スイッチケースの外に設けられる駆動電力供給手段であって、電装品を駆動するための電力を供給する駆動電力供給手段と、
    前記駆動電力供給手段を制御する制御手段と、を含んでおり、
    前記制御手段は、前記通電信号を受信すると前記駆動電力供給手段に電力供給指令を与え、通電信号の受信を終了しても、前記駆動電力供給手段への前記電力供給指令を継続し、
    前記制御手段は、前記スイッチケースの外に設けられることを特徴とするハンドルスイッチ装置。
  2. 請求項1に記載のハンドルスイッチ装置において、
    前記通電信号出力手段が含まれる回路は、前記駆動電力供給手段が含まれる回路に比べて、電圧の小さい回路で構成される、ハンドルスイッチ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のハンドルスイッチ装置において、
    前記操作片は、ヘッドランプ用高低切換操作部である、ハンドルスイッチ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載のハンドルスイッチ装置において、
    前記制御手段は、メータ装置のケース内に配置される、ハンドルスイッチ装置。
  5. 鞍乗型車両のハンドルバーに設けられるハンドルスイッチ装置において、
    前記ハンドルバーに取り付けられるスイッチケースと、
    前記スイッチケースに対して揺動位置と待機位置とに亘って変位自在に支持され、運転者が操作可能な操作片と、
    前記待機位置に復帰する方向に前記操作片を付勢する付勢手段と、
    前記操作片が前記待機位置に位置する状態で非通電状態となり、前記操作片が前記待機位置から前記揺動位置に変位操作されることにより通電状態に変化して通電信号を出力する通電信号出力手段と、
    前記スイッチケースの外に設けられる駆動電力供給手段であって、電装品を駆動するための電力を供給する駆動電力供給手段と、
    前記駆動電力供給手段を制御する制御手段と、を含んでおり、
    前記制御手段は、前記通電信号を受信すると前記駆動電力供給手段に電力供給指令を与え、通電信号の受信を終了しても、前記駆動電力供給手段への前記電力供給指令を継続し、
    前記電装品は、2つの駆動状態が設定されており、
    前記制御手段は、前記通電信号を受信した時の駆動状態毎に、動作指令を異ならせ、
    前記電装品はハイビーム出力とロービーム出力との間で切換可能なヘッドランプであり、
    前記通電信号出力手段は、前記通電信号として、第1通電信号と第2通電信号とを、運
    転者の二つの操作により各々出力するように構成されており、
    前記ヘッドランプがロービーム出力時に、前記第1通電信号を受けるとハイビーム出力に切り換わり、
    前記ヘッドランプがハイビーム出力時に、前記第2通電信号を受けるとロービーム出力に切り換わり、
    前記ヘッドランプがロービーム出力時に、前記第2通電信号を受けるとパッシング出力に切り換わる、ことを特徴とするハンドルスイッチ装置。
  6. 請求項5に記載のハンドルスイッチ装置において、
    前記操作片は、前記スイッチケースの揺動支軸に揺動自在に支持されたレバー式の構造を有している、ハンドルスイッチ装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載のハンドルスイッチ装置において、
    前記制御手段は、前記通電信号の立ち上がりを判断して、前記電力供給指令を与える、ハンドルスイッチ装置。
  8. 請求項1に記載のハンドルスイッチ装置において、
    前記制御手段は、前記電供給指令のない状態における前記通電信号により、前記電供給指令を開始し、前記電供給指令のある状態における前記通電信号により、前記電供給指令を終了する、ハンドルスイッチ装置。
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