JP6448085B2 - 地盤凍結工法及び地盤凍結システム - Google Patents

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Description

本発明は、地盤を凍結する技術に関する。
シールド掘進機の発進部や到達部、トンネル間の連絡横坑、トンネルや立坑における地中接続、トンネルの地中拡幅などの用途には、地盤を凍結させる地盤凍結工法が用いられることがある。このような用途で用いられる地盤凍結工法は、地中構造物の大規模構造化、大深度化により凍結規模も非常に大きく、凍結開始からの凍結期間は数か月から数年に及ぶ長期間凍土を維持する必要がある。
ここで凍土の強度は、温度依存性が知られており、温度を低下させれば強度は上がる。前記用途の凍結地盤においても止水性能と同様に耐圧性能も期待されるので、設計強度を確保するために、設計上の大きさ(厚み×幅×高さ)で通常−10℃以下となるように長期間維持することが要求される。
地盤凍結工法は、基本的に、地盤中に凍結管を埋設し、凍結管に低温の冷媒を流すことなどにより管の周辺地盤を冷却し地盤を凍結させる。トンネルや立坑の地中接合などでは、シールド掘進機の鋼殻やトンネル覆工に凍結管を埋め込むか或いは貼り付けて、シールド掘進機周辺や、覆工周辺の地盤を冷却し凍結させる場合もある。
凍結管を冷却する方法には、ブライン方式と低温液化ガス方式の二種類の方式が存在する。ここでブライン方式は、一つは塩化カルシウム水溶液などの不凍液(ブライン)を地上の冷凍機で−30℃程度に冷却し、凍結管で循環することにより地盤を冷却する方式である。一方、低温液化ガス方式は、タンクローリー車で運ばれてきた液体窒素を直接、凍結管に流し込みその気化熱で地盤を冷却し、気化した窒素ガスは大気中に放散される方式である。低温液化ガス方式は、通常、凍土量200m以下の小規模で短期間の工事または、土質調査における土壌サンプリングなどに適用される。
トンネル工事などで行われる地盤凍結工法ではブラインを用いる方式が主流であり、図16に凍結機を含めたブラインを用いた方式を示す。
図16において、地盤GRに埋没させて設けた凍結管101(図16では2本埋設されている)内を循環する際に、周辺地盤を凍結して昇温した二次冷媒(ブライン)は、凍結機100の蒸発器100Aで冷却される。
図16で示すシステムでは、凍結機100の一次冷媒(冷媒R404aなど)が、二次冷媒と熱交換して気化し、気化した一次冷媒は、凝縮器100Bで水と熱交換して液化される。そして、凝縮器100Bで一次冷媒から水に供給された熱量は、冷却塔100Cで放熱される。
なお、符号102は、冷媒循環ポンプである。
図16で示す従来のブライン方式では、地上の冷凍機(凍結器)でブラインを−30℃程度に低温冷却する。シールド掘進機の発進部や到達部、トンネル間の連絡横坑、トンネルや立坑における地中接続などの用途で地盤凍結工法を施工する際に、凍結規模が非常に大きいと、大量のブラインを低温冷却するための大きなエネルギーが必要であるという問題を有している。
また、ブラインは水の粘性係数の10倍程度の高い粘性を有する流体であるので、ブラインにより効率良く地中の熱を吸収するためには、凍結管径を大きくして、凍結管内のブラインを大流量で循環させなければならない。そのため、口径の大きな管材が必要であるため、ボーリング費用、管材材料費が高騰化する。それと共に高出力のブライン循環ポンプが必要であり、ブライン循環ポンプ損料やポンプ駆動エネルギーが大きくなり過ぎるため、経済性で問題となる。
ここで、従来のブライン方式で使用される凍結管は、冷凍機からの送り側ブラインが流れる外管と地中の熱を吸収して戻る内管の二重管構造になっていることが多い。その様な凍結管の管材は地中に数mから100m程度まで埋設する必要があり、例えばガス管などの鋼管が用いられる。その様な鋼管の製造工場から地盤凍結工法の施工現場までは、鋼管は定尺の5.5m長でトラック輸送され、現場でボーリング孔の直上で溶接接合しながら、地中に埋設される。
凍結管径が大きいと、トラック輸送費、管材吊りクレーン損料が高騰化し、溶接接合の労力が多大になるので、経済性で問題となる。また、凍結管が大きいと、ボーリング工ならびに凍結管埋設工の工程が長期化して、施工コストが高騰する。
さらに、凍結管の溶接接合に不良な箇所があり、ブラインが地中に漏出すると、当該漏出部分における地盤が凍結しなくなり、当該漏出部分における漏水や凍土の強度不足が発生し、工事遂行が困難になる恐れが存在する。
一方、従来の低温液化ガス方式では、液化炭酸ガスを地中に噴射し、その気化熱によってパイプ材周辺土を凍結させようとした場合(特許文献1参照)、シールド掘進機の発進部や到達部、トンネル間の連絡横坑、トンネルや立坑における地中接続などの用途では、長期間凍土を維持するには大量の液化炭酸ガスが必要となる。
ここで、液化炭酸ガスを噴射した領域の周辺地盤が凍結し始めると、当該凍結した地盤から離隔した領域には液化炭酸ガスが到達し難くなり、−10℃以下の凍土を形成できなくなる、という問題が存在する。
また、液体窒素の非常に低い沸点を利用し、二重管構造で地盤を凍結する方法(特許文献2参照)では、窒素ガスを大気放出させるため、液体窒素は所謂「使い捨て」となっており、凍結規模が大きな場合には大量の液体窒素が(使い捨てとして)消費されるので、経済性の点で問題がある。それに加えて、大量の窒素が地中または空中に放散されると、施工現場における酸素濃度が低下してしまう恐れがある。
特開2003−239270号公報 特開2005−23614号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、冷媒の熱効率が良好であり、気相冷媒が地中や空中に放出されることのない地盤凍結工法及び地盤凍結システムの提供を目的としている。
本発明の地盤凍結システムは、冷媒循環用配管(2)内を循環する冷媒が二酸化炭素であり、冷媒を冷却して冷媒循環用配管(2)に供給する冷却装置(10)を有し、
冷媒循環用配管(2)は、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)と第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の先端部に接続された閉塞部材(3:底部ソケット:冷媒流路接続用のソケット)を含み、
第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)は、内部に複数の微小冷媒流路(2Aδ)が形成されているマイクロチャンネル構造であり、熱特性に優れ、
1本の第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)に存する複数の微小冷媒流路は、冷媒供給側(G)と冷媒戻り側(R)を構成し、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の先端部(地中側端部)には、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の複数の微小冷媒流路(2Aδ)を冷媒供給側(G)と冷媒戻り側(R)とを連通する閉塞部材(3:底部ソケット:冷媒流路接続用のソケット)が接続されていることを特徴としている。
ここで、内部に複数の微小冷媒流路(2Aδ)が形成されている第1の冷媒循環用配管(2A、3C:マイクロチャンネル)は、材質が軽量で冷熱の放散ならびに温熱の吸収に関与する熱特性に優れるアルミニウム製であるのが好ましい。同様に、前記閉鎖部材(3)及び後述する接続部材(4)も、前記第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C:マイクロチャンネル)と同種金属(アルミニウム)で製造されているのが好ましい。そして、材料としてはアルミニウムのみならず、銅、アルミニウム合金、銅合金を用いることが出来る。ただし、材料については特に限定されるものではない。
また「凍結管」という文言は、掘削機械のケーシング、その他の管状の部材を包含する趣旨の文言である。
ここで、本明細書において用いられる「ソケット」なる文言は、一の部材と係合して他の部材に接続する部材、または一の部材と係合して流路を接合する部材を意味している。
本発明において、地盤を凍結するために埋設された凍結管(1:例えばケーシング)と、凍結管(1)の内部に配置される冷媒循環用配管(2)を有しているのが好ましい。
そして、前記凍結管(1)の内部には、1本或いは複数本の冷媒循環用配管(2)が挿入されているのが好ましい。
また本発明の地盤凍結システムにおいて、第1の冷媒循環用配管(2A:マイクロチャンネル)の冷媒供給側端部(図示の実施形態では地上側端部)には、第1の冷媒循環用配管(2A、3C:マイクロチャンネル)の複数の微小冷媒流路(2Aδ)を冷媒供給側と冷媒戻り側とに区画する接続部材(4:頭部ソケット:分岐、集合、接続用のソケット)が接続されており、第1の冷媒循環用配管(2A:マイクロチャンネル)の複数の微小冷媒流路(2Aδ)の冷媒供給側と冷媒戻り側は、接続部材(4:頭部ソケット)を介して、第2の冷媒循環用配管(2B:断面円形の冷媒循環用配管)と接続されているのが好ましい。
ここで、接続部材(4:頭部ソケット)は地盤(GR)内に配置されていても良いし(図3〜図5)、地盤(GR)よりも冷媒供給側に配置されていても良い(図6〜図8)。
なお、「複数の微小冷媒流路(2Aδ)を冷媒供給側と冷媒戻り側とに区画する」という文言における「区画」という文言は、冷媒供給側の微小冷媒流路と冷媒戻り側の微小冷媒流路とが固定されている場合と、冷媒供給側の微小冷媒流路と冷媒戻り側の微小冷媒流路が変更可能である場合の双方を包含する趣旨で用いられている。
或いは本発明の地盤凍結システムにおいて、凍結するべき地盤の領域には熱伝導流体(5:水を含む)が充填され、凍結するべきではない地盤の領域には断熱材(6)が設けられているのが好ましい。
ここで、前記断熱材(6)が流体である場合には、凍結するべき地盤の領域と、凍結するべきではない地盤の領域の境界部分には、当該二つの領域を流体密に区画するパッカー(7)が設けられているのが好ましい。そして、パッカー(7)は断熱材で製造されているのが好ましい。
さらに本発明の地盤凍結システムにおいて、凍結管(1:ケーシング)内に複数の第1の冷媒循環用配管(2A:マイクロチャンネル)が配置され、第1の冷媒循環用配管(2A)と凍結管(1)内周面との間隔と複数の第1の冷媒循環用配管(2A)同士の間隔を一定に保つスペーサ(8)が凍結管(1)内に配置されるのが好ましい。
本発明の地盤凍結工法は、冷媒循環用配管(2)内を循環する冷媒は液化二酸化炭素であり、冷媒を冷却して冷媒循環用配管(2)に供給する冷却装置(10)を有する地盤凍結システムを用いた地盤凍結工法において、
冷媒を冷却装置(10)で冷却して冷媒循環用配管(2)に供給する工程と、冷媒が冷媒循環用配管(2)を循環し冷却装置(10)に戻る工程と、地中で凍結するべき地盤を凍結する工程を含み、
冷媒循環用配管(2)は、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)と第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の先端部に接続された閉塞部材(3:底部ソケット)を含み、
第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)は、内部に複数の微小冷媒流路が形成されているマイクロチャンネル構造であり、熱特性に優れ、
1本の第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)に存する複数の微小冷媒流路は、冷媒供給側(G)と冷媒戻り側(R)を構成し、第1の冷媒循環用配管の先端部(2A、2A1、3C)には、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の複数の微小冷媒流路(2Aδ)を冷媒供給側(G)と冷媒戻り側(R)とを連通する閉塞部材(3:底部ソケット)が接続されており、
冷媒が冷媒循環用配管(2)を循環し冷却装置(10)に戻る工程では、冷媒が、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の冷媒供給側(G)、前記閉塞部材(3)の冷媒流路、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の冷媒戻り側(R)を流れることを特徴としている。
本発明の地盤凍結工法において、前記地盤凍結システムは、地盤を凍結するために埋設された凍結管(1:ケーシング)と、凍結管(1)の内部に配置される冷媒循環用配管(2)を有するのが好ましい。
そして、前記凍結管(1)の内部には、1本或いは複数本の冷媒循環用配管(2)が挿入されているのが好ましい。
あるいは本発明の地盤凍結工法において、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C:マイクロチャンネル)の冷媒供給側端部では接続部材(4:頭部ソケット)が接続されており、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C:マイクロチャンネル)の複数の微小冷媒流路(2Aδ)の冷媒供給側を流れる二酸化炭素と冷媒戻り側を流れる二酸化炭素は、接続部材(4:頭部ソケット)を介して、第2の冷媒循環用配管(2B:断面円形の冷媒循環用配管)の冷媒供給側と冷媒戻り側の各々を流れるのが好ましい。
上述した様に、接続部材(4:頭部ソケット)は地盤(GR)内に配置されていても良いし(図3〜図5)、地盤(GR)よりも冷媒供給側に配置されていても良い(図6〜図8)。
また本発明の地盤凍結工法において、凍結するべき地盤の領域に熱伝導流体(5)を充填する工程と、凍結するべきではない地盤の領域に断熱材(6)を設ける工程を有するのが好ましい。
ここで、前記断熱材(6)が流体である場合には、前記断熱材(6)を設ける工程では断熱材(6)流体を充填し、当該充填に先立って、凍結するべき地盤の領域と凍結するべきではない地盤の領域とを流体密に区画するため、境界部分に設けられたパッカー(7)を膨張するのが好ましい。
さらに本発明の地盤凍結工法において、凍結管(1:ケーシング)内に複数の第1の冷媒循環用配管(2A、2A1:マイクロチャンネル)が配置される場合には、当該複数の第1の冷媒循環用配管(2A、2A1:マイクロチャンネル)は凍結管(1)内に配置されたスペーサ(8)の開口部(8M)を貫通して配置され、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1)と凍結管(1)内周面との間隔と複数の第1の冷媒循環用配管(2A、2A1)同士の間隔を一定に保つのが好ましい。
これに加えて、本発明の地盤凍結工法において、扁平な形状のロール巻きした第1の冷媒循環用配管(2A、2A1:マイクロチャンネル)をロール巻きにして製造し、そのロール巻きを解除しつつ凍結管(1)内に挿入するのが好ましい。
第2の冷媒循環用配管(2B:断面円形の冷媒循環用配管)の場合は、継手(ねじ込み式管継手等)により接合することが好ましい。
上述の構成を具備する本発明によれば、二次冷媒に液化二酸化炭素を使用しており、冷却装置から送った液化二酸化炭素が、地中の熱を吸収して気化する時の気化潜熱を利用して、地盤を凍結している。そのため、冷媒の顕熱を利用する従来のブライン方式に比較して、熱効率に優れている。
ここで本発明では、冷媒である液化二酸化炭素は冷媒循環用配管(2)及び冷媒循環ポンプ(11)を有する循環系(閉鎖系)内で循環するので、従来の液化ガスを冷媒として用いる方式とは異なり、二酸化炭素ガスを地中に放出する必要は無く、二酸化炭素ガスを空中放散することもない。そのため、冷却した二酸化炭素ガスを浪費してしまうことは無く、従来の液化ガスを冷媒として用いる方式に比較して、冷媒ガスを冷却して凝縮するためのコストが低く押えられる。
それに加えて、二酸化炭素ガスを地中に放出することや、空中放散することはないので、施工現場において酸素濃度が低くなり過ぎてしまう恐れがなく、作業者が酸素濃度の低い環境で作業しなければならない事態が未然に防止される。
また、冷媒である液化二酸化炭素の粘性係数は、ブラインの粘性係数の約1/90と極めて小さい数値であるため、二次冷媒を循環させる流路断面積を小さくでき、循環する二次冷媒の速度を大きくできる。それに加えて、液化二酸化炭素を二次冷媒として循環させた場合には、地盤中を流過する際に地中の熱で気化するので、冷媒循環用配管(2)内では液相冷媒と気相冷媒の混合状態となり、粘性はさらに低下する。
そのため、本発明の地盤凍結システムによれば凍結管径の縮小が可能となり、冷媒循環用配管(2)を長距離化することが可能になると共に、冷媒循環ポンプ(11)の容量を小さくすることが出来る。そのため、機械損料やポンプ駆動エネルギーも小さくなる。
従来のブライン方式では、凍結管である二重管鋼管を鉛直に吊り下げながら、定尺5.5m毎に二重管鋼管を溶接接合する作業を繰り返す必要がある。それに対して、本発明で使用される扁平な形状の冷媒循環用配管(2A、2A1:マイクロチャンネル)は、可撓性が良好であり、工場において閉塞部材(3)及び接続部材(4)をロウ付けしてロール巻きした状態で製造し、現場に搬入し、これを直線に伸ばしながらボーリング孔に挿入することが出来る。そのため、定尺毎に溶接接合する作業をせずに施工することが出来るので、施工コストが大幅に減少する。それと共に、現場接合箇所から二次冷媒が漏出することを防止できる。
中空管状に構成された第1の冷媒循環用配管(3C:マイクロチャンネル)についても、定尺の第1の冷媒循環用配管(3C)同士を冷媒が漏出しない態様で容易且つ確実に接続することが可能である。
なお、断面円形の第2の冷媒循環用配管(2B)は細径であり、継手はねじ式管継手などで締め付けるタイプのものを利用することにより、定尺の第2の冷媒循環用配管(2B)同士を容易且つ確実に接合することが出来る。断面円形の第2の冷媒循環用配管(2B)と接続部材(4:頭部ソケット)についても、容易且つ確実にねじ式管継手などで接合することが出来る。
凍土壁を短期に形成したい場合、地盤中の冷熱の熱伝導特性から凍結管(1)と凍結管(1)の間隔を小さくすることが有効である。
従来のブライン方式では、上述した様に、定尺毎に二重管鋼管を溶接接合する作業を繰り返さなければならず、凍結管設置の労力が多大であるため、0.8〜1.0mの間隔で施工されていた。それに対して本発明で使用される冷媒循環用配管(2:マイクロチャンネル及び/又は円形断面管)であれば、上述した通り、定尺毎に溶接接合する必要がなく、凍結管を1本設置するための労力が小さい。また、凍結管(1)の管径も小さくできるため、施工効率が高く、施工期間を短くすることが出来る。そのため本発明によれば、凍結管(1)と凍結管(1)の水平方向の間隔を従来のブライン方式の場合よりも短くして、単管凍結から管列凍結への移行を速くすることにより、凍土壁を短期に形成することが出来る。
なお本発明によれば、地盤中の垂直方向に延在する領域を凍結するのみならず、地盤中の水平方向に延在する領域、垂直方向に対して傾斜している方向に延在する領域を凍結することが出来る。
また、地表側から垂直方向下方に向かって延在する地盤中の領域を凍結するのみならず、垂直法上方に向って延在する地盤中の領域を凍結することも可能である。
本発明の実施形態に係る地盤凍結工法の概要を示すブロック図である。 本発明の実施形態で用いられる冷媒循環用配管の一部を示す斜視断面図である。 本発明の第1実施形態における冷媒循環用配管と閉塞部材と接続部材を示す説明図である。 第1実施形態における凍結管の構造を説明する斜視図である。 図4で示す凍結管の正面断面図である。 本発明の第2実施形態における凍結管の構造を示す正面断面図である。 第2実施形態における冷媒循環用配管の端部を示す説明図である。 第2実施形態において、冷媒循環用配管を凍結管内に挿入する状態を示す斜視図である。 第2実施形態において、冷媒循環用配管を複数凍結管内に挿入する場合に用いられるスペーサの平面図である。 第1実施形態と第2実施形態の変形例において、冷媒循環用配管を複数凍結管内に挿入する態様を示す断面図である。 本発明の第3実施形態における冷媒循環用配管を示す斜視図である。 第3実施形態における冷媒循環用配管と閉塞部材と接続部材を説明する正面断面図である。 冷媒循環用配管の接続箇所の構造の一例を示す部分断面図である。 第3実施形態で用いられる冷媒循環用配管の図12とは別の接続箇所の構造を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例を示す説明図である。 ブライン方式の熱交換サイクルを示す説明図である。 第1実施形態における閉塞部材のその他の例を示す説明図である。 第1実施形態における閉塞部材のさらに別の例を示す説明図である。 第1実施形態における接続部材のその他の例を示す説明図である。 第1実施形態における接続部材のさらに別の例を示す説明図である。 第1実施形態における接続部材の図19、図20とは異なる例を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、図示の第1実施形態と第2実施形態で行われる熱交換サイクルの概要を示している。
図1において、地盤GRを凍結するために凍結管1(ケーシング)が複数(図1では2個)に埋設されており、当該凍結管1(ケーシング)にはそれぞれ冷媒循環用配管2が並列に配置されている。冷媒循環用配管2内を循環する二次冷媒は二酸化炭素(CO)であり、地上から供給された液化二酸化炭素が地盤GRと熱交換を行ない、液化二酸化炭素の顕熱或いは気化潜熱により地盤GRを凍結している。
図1に示す地盤凍結システムでは、液化二酸化炭素を冷却して凍結管1に供給する冷却装置10及び冷媒循環ポンプ11を有しており、冷却装置10は、液化器10A(二酸化炭素液化器)、凝縮器10B、冷却塔10Cを備えている。
冷媒循環用配管2内を循環する際に地盤GRと熱交換を行なった二酸化炭素は、液化器10Aで一次冷媒と熱交換を行ない、低温の液化二酸化炭素になり、再び冷媒循環用配管2内に供給され、循環する。
冷却装置10の一次冷媒は、例えば冷媒R404aなどであり、二次冷媒である二酸化炭素が地盤GRから供給された熱が供給されて蒸発、気化し、凝縮器10Bで水と熱交換して降温し、液化する。そして凝縮器10Bで、一次冷媒(冷媒R404aなど)の気化熱が投入されて昇温した水は、冷却塔10Cで冷却される。
図1において、2個の凍結管1内に挿入される冷媒循環用配管2は並列に配置した状態で図示されているが、並列に配置することに限定されるものではない。冷媒(二次冷媒)である液化二酸化炭素が周辺土壌を凍結する程度の冷熱を保有出来る範囲内であれば、複数の凍結管1内に挿入される冷媒循環用配管2を直列に配置しても良い。
凍結管は、例えば掘削機械のケーシングを埋め殺して用いており、孔壁の崩壊を防止する作用を奏する。なお、凍結管1を用いること無く、土壌に切削されたボーリング孔(図示せず)内に冷媒循環用配管2を配設することが可能である。
図1で示す地盤凍結工法では二次冷媒に液化二酸化炭素を使用しており、地上から送った液化二酸化炭素が地盤GRを冷却し、或いは地盤GRから気化潜熱を奪うことにより地盤を凍結している。そのため、冷媒(ブライン)の顕熱を利用して冷却する従来のブライン方式に比較して、熱効率に優れている。
ここで、図1の地盤凍結システムでは、液化二酸化炭素は閉鎖系内で循環する。そのため冷媒ガスを地中に放出する必要は無く、冷媒ガスを空中放散する必要もない。そのため、図1で示す地盤凍結工法は、従来の液化ガスを冷媒として用いる方式に比較して、液化ガスの消費量が節減され、経済性で優位となる。さらに、図1の地盤凍結工法では、施工現場で冷媒ガスが放出されないので酸素濃度が低下せず、酸素濃度が低い環境下で作業員が作業をすることが防止される。
また、液化二酸化炭素の粘性係数は、ブラインの粘性係数に比較すると約1/90という極めて小さい数値であるため、二次冷媒を循環させる流路断面積を小さくすることができて、循環する二次冷媒の速度を大きくすることができる。
それに加えて、液化二酸化炭素を二次冷媒として循環させた場合には、地盤中を通過する際に地中の熱で気化する場合があり、その場合には冷媒循環経路内では液相冷媒と気相冷媒の混合状態で流過するので、粘性がさらに低下する。
そのため、図1の地盤凍結システムであれば凍結管径を縮小することが可能であり、流路も長距離化することも可能である。そのため図1の地盤凍結システムであれば、冷媒循環ポンプ11の容量を小さくして、機械損料やポンプ駆動エネルギーを小さくすることができる。
そして図1のシステムであれば、液化二酸化炭素が循環する冷媒循環用配管2の流路断面積を小さくすることができるので、図2で示す様な(微小冷媒流路2Aδを有する)扁平な部材で冷媒循環用配管2A(第1の冷媒循環用配管:例えばアルミニウム製)を使用することができる。
図2において、全体が扁平な部材で構成された第1の冷媒循環用配管2Aは、複数(図示の実施形態では10本)の断面四角形(長方形)の微小冷媒流路2Aδが設けられたマイクロチャンネル構造を有している。この第1の冷媒循環用配管2Aは、例えばアルミニウム製であり、マイクロチャンネル構造としたことにより、熱特性に優れている。
図2において、微小冷媒流路2Aδの断面形状を長方形としているのは、微小冷媒流路2Aδにおける内周面と冷媒との接触面積(微小冷媒流路2Aδの素材、例えばアルミニウム、と冷媒の接触面積)を大きくして、冷凍効果を増大するためである。ただし、微小冷媒流路2Aδの断面形状を、長方形以外の形状(例えば円形)にすることも可能である。
なお本明細書において、図2で示す様な扁平な部材で冷媒循環用配管2A(第1の冷媒循環用配管)を「マイクロチャンネル」と表記する場合がある。また、図11〜図14で示す様な中空円筒状(管状)の冷媒循環用配管3Cを「マイクロチャンネル」と表記する場合がある。
本発明の第1実施形態では、第1の冷媒循環用配管2Aを凍結管1(ケーシング)内に配置するに際し、図3で示すように、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)の底部(地中側端部)には底部ソケット3(閉塞部材)がロウ付けされている。ただし、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)と底部ソケット3の接続は、ロウ付け以外の手法であっても良い。
図3において、第1の冷媒循環用配管2Aにおける図3における左側の領域に存在する微小冷媒流路2Aδ−G(10本の微小冷媒流路2Aδにおいて、図3では左側に位置する5本の微小冷媒流路)が冷媒供給側であり、右側の領域に位置する微小冷媒流路2Aδ−R(10本の微小冷媒流路2Aδにおいて、図3では右側に位置する5本の微小冷媒流路)が冷却装置10(図1参照)側に戻る冷媒戻側である。
図3において、左側の領域に存在する微小冷媒流路2Aδ−Gと、右側の領域に位置する微小冷媒流路2Aδ−Rは、底部ソケット3により連通している。換言すれば、第1実施形態では、1本の第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)により、冷媒供給側配管と冷媒戻り側配管を構成している。
また図3において、底部ソケット3には、冷媒供給側の微小冷媒流路2Aδ−Gと冷媒戻側の微小冷媒流路2Aδ−Rを連通する連通部2Aδ−Cが形成されている。
冷媒供給側(例えば地上側)から供給される液化二酸化炭素(二次冷媒)は冷媒供給側の微小冷媒流路2Aδ−Gを流れ(矢印G)、底部ソケット3内の連通部2Aδ−Cを流過して(矢印C)、冷媒戻り側の微小冷媒流路2Aδ−Rを流れて(矢印R)、冷却装置10(図1参照)側に戻る。ここで、図3における符号4Dは隔壁であり、冷媒供給側の冷媒と冷媒戻り側の冷媒とが混合しないように区画している。
第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)の地上側には頭部ソケット4(接続部材)をロウ付けされている。ただし、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)と頭部ソケット4の接続も、ロウ付け以外の手法が可能である。
頭部ソケット4により、第1の冷媒循環用配管2Aの冷媒供給側微小冷媒流路2Aδ−Gと冷媒戻り側微小冷媒流路2Aδ−Rは、それぞれ、断面円形の冷媒循環用配管2B(第2の冷媒循環用配管)の冷媒供給側及び冷媒戻り側と接続されている。そして断面円形の冷媒循環用配管2B(の供給側及び戻り側)は、それぞれ、液化二酸化炭素の冷却装置10(図1)の冷媒供給側及び冷媒戻り側(冷却側)に接続されている。
第1実施形態における限定凍結管構造が、図4、図5で示されている。
図4、図5では、地盤GRにおけるパッカー7の下方領域のみを凍結させて、パッカー7の上方領域の地盤GRは凍結しないように構成されている。
図4、図5において、地盤GRの凍結しない領域に延在する第2の冷媒循環用配管2B(断面円形の配管)内の液化二酸化炭素と、パッカー7上方における地盤との熱交換を抑制するため、第2の冷媒循環用配管2B(断面円形の配管)とケーシング1(凍結管)との間の空間には断熱材6が充填されている。そしてパッカー7を断熱材製にすることが望ましい。
ここで、第2の冷媒循環用配管2Bは、外管であるケーシング1に対して十分に細く、断熱材6の充填空間を確保することができる。そして断熱材6(発泡ウレタン、発泡スチロールなど)を、例えば図示しない注入管を介してケーシング1の底部から注入し、第2の冷媒循環用配管2Bとケーシング1との間の空間に充填する。
一方、凍結させるべき地盤GRの領域に延在する第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)内の液化二酸化炭素とパッカー7の下方領域の地盤GRで効率的に熱交換を行なうため、第1の冷媒循環用配管2Aとケーシング1の間の空間には熱伝導流体5を充填している。熱伝導流体5は熱伝導に優れる流体で構成されるのが望ましいが、安価な水道水を使用することも可能である。
図4、図5で示すように、図示の実施形態において、扁平形状の第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)とケーシング1との間には、熱伝導流体5を充填するのに十分な空間が確保されている。
ここで、断熱材6が流体の場合には、断熱材6(流体)と熱伝導流体5との混合防止のため、ケーシング1の内部において、地盤を凍結させたい領域に対応する部分と地盤を凍結させたくない領域に対応する部分とは、その間にパッカー7を膨張させて介在させ、流体密に区切る必要がある。
一方、断熱材6が布状(可撓性を有する平板状)部材である場合には、当該布状の断熱材6を第2の冷媒循環用配管2Bに巻き付けて、第2の冷媒循環用配管2B内の液化二酸化炭素と地盤との熱交換を抑制する。そして、布状の断熱材6を第2の冷媒循環用配管2Bに巻き付けて固定した後(布状の断熱材6を巻き付けた状態は図示せず)、熱伝導流体5を充填する。断熱材6が布状である場合には、断熱材6と熱伝導流体5の混合の恐れがないので、パッカー7は不要である。
地盤凍結に際し、凍結管埋設のために切削されたボーリング孔には、孔壁保持のために凍結管のケーシング1が設置されている。本明細書では、当該ケーシングを「凍結管」と記載する場合がある。
ボーリング孔掘削の際に掘削用流体として高圧水を用いる場合において、図示しない浸水防止手段(図示せず)をセットし、ポンプなどの排水手段(図示せず)でケーシング1内を排水するべき場合には、ケーシング1を配置した後、ケーシング1の先端(地中側端部)に浸水防止手段(図示せず)をセットし、ポンプなどの排水手段(図示せず)によりケーシング1内を排水することが出来る。そして排水後、底部ソケット3及び頭部ソケット4がロウ付けされた第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)をケーシング1内に配置する。
図示の第1実施形態によれば、冷媒循環用配管2として第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)及び第2の冷媒循環用配管2B(断面円形の配管)を使用している。ここで、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)は形状が扁平であり、材質がアルミニウムであるため曲げ、伸ばし加工が可能である。このため、図8で示すように、凍土を造成する鉛直深度100mに相当する長さのマイクロチャンネル2Aを工場で閉塞部材3、接続部材4をロール巻きして、現場に搬入し、これを直線に伸ばしながらボーリング孔(ケーシング1)に直接に挿入・埋設することができる。
第2の冷媒循環用配管2B(断面円形の配管)は細径であり、ねじ式管継手などを利用することにより、定尺の第2の冷媒循環用配管2B同士を接合することが出来る。そして断面円形の第2の冷媒循環用配管2Bと頭部ソケット4をねじ式管継手などで接合することが出来る。従って第2の冷媒循環用配管2Bを、ボーリング孔(ケーシング1)内に配置した頭部ソケット4を介して、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)に接続することが出来る。
第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)を凍結管内に挿入するに際しては、(従来のブライン方式における二重管鋼管の様に)定尺毎に溶接接合を繰り返す必要が無い。
定尺毎に溶接接合する作業をせずに施工することが出来るため、図示の第1実施形態では施工コストが大幅に減少すると共に、現場で溶接した箇所から二次冷媒が漏出するという不都合が防止される。
そして、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)を定尺毎に溶接接合する必要がない分だけ、凍結管1本当たりの設置労力が小さくなる。それに加えて、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)及び第2の冷媒循環用配管2B(断面円形の配管)は共に断面積が小さいので、ケーシング1(凍結管)の管径を小さくすることが可能であり、施工効率が高く、施工期間を短くすることが出来る。そのため、従来のブライン方式の場合よりも凍結管と連結管の水平方向の間隔を小さくして、凍結速度を速くすることが出来る。そのため、凍土壁を短期に形成することが出来る。
さらに、施工効率が高い図示の第1実施形態によれば、凍結管と凍結管の水平方向の間隔を小さくして、地盤中の冷熱の熱伝導特性を良好にすることが出来る。
これに加えて図示の第1実施形態によれば、凍結するべき地盤の領域に対応する凍結管1内の領域には熱伝導流体5が充填され、凍結するべきではない地盤の領域に対応する凍結管1内の領域には断熱材6が設けられているので、凍結するべき地盤のみを効率的に凍結することできる。
図3〜図5では明示されていないが、複数の第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)を凍結管内に挿入することが出来る。それにより、冷媒(二酸化炭素)の流量を多くして、凍結工法を効率良く施工することが出来る。
図1〜図5の第1実施形態では、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)を凍結管1と平行に延在している。しかし、図15で示すように、第1の冷媒循環用配管2Aを螺旋状に延在させることも可能である。
第1の冷媒循環用配管2Aを螺旋状に延在されることにより、冷媒(二酸化炭素)が第1の冷媒循環用配管2A内を流過する距離が長くなり、冷媒が保有する冷熱が土壌に投入される効率が向上する。
図15の変形例におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図5の第1実施形態と同様である。
ここで、底部ソケット(閉塞部材)は図3で示すものに限定される訳ではない。例えば、図17で示すように、底部ソケット3A(閉塞部材)の幅寸法(図17における左右方向寸法)を第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)と同一として、底部ソケット3Aにおける側方(図17における左右方向)の張り出しをなくして、より挿入し易く構成することが出来る。
或いは、図18で示すように、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)の地中側端部(図18の下端)に所謂「蓋」状の底部ソケット3B(閉塞部材)を配置することも可能である。この場合、連通部2Aδ−Cを確保するために、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)の両縁部2AEがその他の仕切り壁2A−Fよりも、地中側端部側(図18では下側)に所定寸法(連通部2Aδ−Cを確保するのに必要な寸法)だけ出っ張っている。底部ソケット3A(閉塞部材)を蓋状に構成することにより、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)との接続が容易且つ確実に行われる。
図17、図18における底部ソケット3A、3B(閉塞部材)のその他の構造については、図3で示すのと同様である。
底部ソケット(閉塞部材)と同様に、頭部ソケット(接続部材)も図3で示すものに限定される訳ではない。
図19で示す頭部ソケット4A(接続部材)は、幅寸法(図19における左右方向寸法)が第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)と等しく、第1の冷媒循環用配管2Aに対する側方(図19における左右方向)の張り出しが存在しない。以って、挿入し易くしている。
図19において、符号4Dは隔壁であり、隔壁4Dは、冷媒供給側の微小通路2Aδ−Gに流入するべき冷媒と、冷媒戻り側の微小通路2Aδ−Rを流れた冷媒とが混合しないように区画している。
また、図20で示す底部ソケット3B(閉塞部材)は、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)の冷媒供給側(図20の上端)において、所謂「蓋」状に配置されている。
この場合においても、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)の両縁部2AEがその他の仕切り壁2A−Fよりも、冷媒供給側端部側(図18では上側)に所定寸法だけ出っ張っており、冷媒供給側の第2の冷媒循環用配管2Bと冷媒供給側の微小通路2Aδ−Gを連通する空間と、冷媒戻り側の微小通路2Aδ−Gと冷媒戻り側の第2の冷媒循環用配管2Bを連通する空間とを確保している。また、隔壁4Dも設けられている。
頭部ソケット4A(接続部材)を蓋状に構成することにより、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)との接続がより容易で、より確実になる。
図19、図20における頭部ソケット4A、4B(接続部材)のその他の構造については、図3で示すのと同様である。
ここで、図3の頭部ソケット4、図19の頭部ソケット4A、図20の頭部ソケット4Bにおいて隔壁4Dは固定されている。しかし、図21における頭部ソケット4Cでは、隔壁4D−Aは矢印H方向に移動可能に構成されている。換言すれば、頭部ソケット4、4A、4B(接続部材)の隔壁4Dは固定されていても良いし、或いは、図21の頭部ソケット4Cの(接続部材)の隔壁4D−Aの様に移動可能であっても良い。
図21では明確には表現されていないが、隔壁4D−Aは頭部ソケット4Cの頂壁4Tに沿って矢印H方向を移動する。隔壁4D−Aを矢印H方向に移動する構造としては、例えばラックとピニオンのような公知の構造を採用し、例えば電動モータ(図示せず)を動力源として移動させることが可能である。
次に図6〜図9を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図3〜図5で示す第1実施形態では、凍結管1(ケーシング)内の底部近傍にのみマイクロチャンネルから構成される第1の冷媒循環用配管2Aを配置し、頭部ソケット4(接続部材)を介して第1の冷媒循環用配管2Aと接続された第2の冷媒循環用配管2B(断面円形の配管)も、凍結管1(ケーシング)内に挿入されている。
それに対して第2実施形態では、凍結管1(ケーシング)内の垂直方向(図6の上下方向)の全域に亘って第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)が挿入されており、断面円形の第2の冷媒循環用配管2Bは凍結管1(ケーシング)内には挿入されない。
図6において、凍結管1(ケーシング)の垂直方向全域に亘って、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)が配置されている。
第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)において、左側の領域に存在する微小冷媒流路2Aδ−G(図2で示す10本の微小冷媒流路2Aδの内、図6では左側に位置する5本の微小冷媒流路)が冷媒供給側(矢印G)であり、右側の領域に位置する微小冷媒流路2Aδ−R(図2で示す10本の微小冷媒流路2Aδの内、図6では右側に位置する5本の微小冷媒流路)が冷却装置10(図1参照)側に戻る冷媒戻側(矢印R)である。なお図6、図7において、5本の微小冷媒流路2Aδを一まとめにして、地上側からの冷媒供給側の微小冷媒流路2Aδ−G、地上側に戻る冷媒戻側の微小冷媒流路2Aδ−Rを表現している。
図6において、凍結管1(ケーシング)よりも上方の地上側部分では、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)の上部が頭部ソケット4に接続されており、第2の冷媒循環用配管2B(断面円形の配管)に接続されており、第1の冷媒循環用配管2Aの冷媒供給側と第2の冷媒循環用配管2Bの冷媒供給側を接続し、第1の冷媒循環用配管2Aの冷媒戻側と第2の冷媒循環用配管2Bの冷媒戻側を接続している。
断面円形の冷媒循環用配管2Bは、液化二酸化炭素の冷却装置10(図1)の冷媒供給側及び冷媒戻側(冷却側)に接続されている。換言すれば、図6の地上側の構造は、図3で示す第1実施形態において冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)の上部が頭部ソケット4に接続される構造と同様である。
第2実施形態においても、第1の冷媒循環用配管2Aを螺旋状に延在させること(図15参照)が可能である。
第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)の下方は、図7に示す通り、図3と同様(第1実施形態と同様)に、第1の冷媒循環用配管2Aの底部に底部ソケット3(閉塞部材)をロウ付けしており、冷媒供給側の微小冷媒流路2Aδ−Gと冷媒戻側の微小冷媒流路2Aδ−Rが底部ソケット3により連通されており、連通部2Aδ−Cが形成されている。
第2実施形態においても、図6で示す通り、限定された領域の土壌GRのみを凍結する限定凍結管構造となっている。
図6においても、図4、図5で説明したのと同様に、地盤を凍結させたい領域はパッカー7よりも下方の領域であり、パッカー7よりも下方の領域に延在している第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)とケーシング1との間の空間には、熱伝導流体5が充填されている。
一方、地盤を凍結させたくない領域はパッカー7よりも上方の領域であり、パッカー7よりも上方の領域に延在している第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)とケーシング1(凍結管)との間の空間には、断熱材6が充填されている。
さらに、図6は断熱材6が流体の場合を示しており、地盤を凍結させたい領域と地盤を凍結させたくない領域とは、パッカー7を膨張させて流体密に区切っている。流体の断熱材6と熱伝導流体5を混合させないためである。
これに対して、布状(可撓性板状体)の断熱材6を第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)に巻き付けて、冷媒である液化二酸化炭素と地盤との熱交換を抑制する場合には、断熱材6と熱伝導流体5は混合しないので、パッカー7を設ける必要がない。
従来のブライン方式では、地中内の凍結管を二重管構造として液化二酸化炭素(二次冷媒)の供給経路と地上側への戻り経路を構成している。それに対して、図示の第2実施形態では、1本の第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)を中空円管ケーシング1内に挿入することで施工できるため、冷媒配管の設置作業が容易であり、作業効率が極めて高くなる。
また、第1実施形態と同様に、第1の冷媒循環用配管2A(マイクロチャンネル)は配管形状が扁平であり、材質がアルミニウムであるため、曲げ、伸ばし加工が可能である。そのため、図8で示すように、凍土を造成する鉛直深度100mに相当する長さの第1の冷媒循環用配管2A用のマイクロチャンネルを工場で閉塞部材3、接続部材4をロウ付けし、ロール巻きして、現場に搬入し、マイクロチャンネルロール巻出し機9により、これを直線に伸ばしながらボーリング孔(凍結管1)に挿入・埋設することができる。その結果、従来のブライン方式では必要であった定尺毎に二重管鋼管を溶接接合する作業が不必要となり、冷媒配管設置作業の労力が大幅に軽減される。それと共に、現場溶接した箇所から二次冷媒が漏出するという不都合が防止される。
図8で示す様にマイクロチャンネル2A(第1の冷媒循環用配管)を2本以上埋設する場合、複数のマイクロチャンネル2Aを単一のボーリング孔(凍結管1)内にスムーズに挿入すると共に、挿入後、複数のマイクロチャンネル2A同士が接触せず、且つ、ボーリング孔(凍結管1)の内壁に接触せず、しかも、複数のマイクロチャンネル2A同士が相互に適切な水平方向間隔を保持するため、各々のマイクロチャンネル2Aを水平方向に拘束するスペーサ8を設けることが好適である。
スペーサ8は、図8に示す通り、複数のマイクロチャンネル(第1の冷媒循環用配管2A)を一定間隔に設置する様に配置されている。
スペーサ8の形状を図9(1)、(2)、(3)で例示する。
スペーサ8の形状は、ボーリング孔(凍結管1)内に挿入するマイクロチャンネル(第1の冷媒循環用配管2A)の数量により異なり、図9(1)で符号8Aで示すスペーサは2本のマイクロチャンネル2Aを挿入する場合に用いられ、図9(2)において符号8Bで示すスペーサは3本のマイクロチャンネル2Aを挿入する場合に用いられ、図9(3)で符号8Cにより表示されるスペーサは4本のマイクロチャンネル2Aを挿入する場合に用いられる。
ボーリング孔(凍結管1)内にマイクロチャンネル2Aを挿入した後、熱伝導流体5を充填するため、図9(1)、(2)、(3)に示すスペーサ8A〜8Cのそれぞれには、マイクロチャンネル2Aが貫通するための開口部8M、熱伝導流体5充填のための開口部8H(斜線によるハッチング部分)が、それぞれ複数形成されている。
なお、スペーサ8の材質は、熱伝導の良好な金属製が望ましい。ただし、安価なプラスチックで製造されていても良い。
さらに、上述のスペーサ8は、第1実施形態においても適用できる。
なお第2実施形態は、例えばトンネル放射凍結管、立坑水平凍結管について適用される。
図6〜図9の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図3〜図5の第1実施形態と同様である。
図3〜図9の第1実施形態及び第2実施形態の変形例が図10に示されている。そして図10では、図3〜図9で示すのと同様な冷媒循環用配管2A1を凍結管1内に複数挿入する態様が示されている。
図10において、扁平な形状の冷媒循環用配管2A1は、その内部に8個の微小冷媒流路2Aδが形成されており、一端が雌ホゾ2F、他端が雄ホゾ2Mを構成しており、隣接する冷媒循環用配管2A1の雌ホゾ2Fと雄ホゾ2Mとが係合して配置されている。
図10では、扁平な形状の冷媒循環用配管2A1が凍結管1内に6個配置されており、全体が6角形の輪郭の様になっている。
全体が6角形の輪郭状に配置されている6個の冷媒循環用配管2A1の半径方向内方には、概略6角形の輪郭状の組立治具22が位置している。組立治具22は半径方向外方に突出する突起24を有しており、突起24が冷媒循環用配管2A1の半径方向内方に形成された位置合わせ溝2Gに係合することにより、6個の冷媒循環用配管2A1は組立治具22に対する相対位置が決定する。そして突起24が位置合わせ溝2Gに係合して相対位置が決定した組立治具22と6個の冷媒循環用配管2A1は、結束バンド26で一体に結束されている。
図10で示す様な配置にすることにより、複数の冷媒循環用配管2A1が凍結管1内で均等に配置され、複数の冷媒循環用配管2A1内を流過する二酸化炭素(冷媒)により凍結管1外方の地盤が効率的に冷却される。
図10で示す変形例のその他の構成及び作用効果については、図3〜図9の第1実施形態及び第2実施形態と同様である。
次に図11〜図14を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
図11において、第3実施形態で用いられる冷媒循環用配管(マイクロチャンネル)は、全体が符号3Cで示されている。冷媒循環用配管3Cは、全体が中空円筒形状(管状)に構成されており、半径方向外方の領域には複数の(図11では8個の)微小冷媒流路3Cδ−Gが形成されている。そして、半径方向内方の中空部3Cδ−Rは冷媒が冷却装置10(図1参照)側に戻るための冷媒戻流路を構成しており、半径方向内方の中空部3Cδ−Rの内径は微小冷媒流路3Cδ−Gの内径よりも大きく設定されている。
なお、冷媒循環用配管3Cの中空部を、冷媒戻流路3Cδ−R或いは冷媒流路3Cδ−Rと表記する場合がある。また、上述した様に、本明細書において、図11〜図14で示す様な中空円筒状(管状)の冷媒循環用配管3Cを「マイクロチャンネル」と表記する場合がある。
図12において、第1の冷媒循環用配管3C(マイクロチャンネル)の底部(地中側端部:図12の下部)には底部ソケット33(閉塞部材)がロウ付けされている。ただし、第1の冷媒循環用配管3Cと底部ソケット33の接続は、ロウ付け以外の手法であっても良い。
図11を参照して上述したが、図12において、第1の冷媒循環用配管3Cにおける半径方向外方の領域に複数形成された微小冷媒流路3Cδ−Gが冷媒供給側であり、半径方向内方の冷媒流路3Cδ−Rが冷却装置10(図1参照)側に戻る冷媒戻側である。
図12において、半径方向外方の領域における微小冷媒流路3Cδ−Gと、半径方向内方の冷媒流路3Cδ−Rは、底部ソケット33により連通している。そのため、第3実施形態においても第1実施形態と同様に、1本の第1の冷媒循環用配管3C(マイクロチャンネル)により、冷媒供給側配管と冷媒戻り側配管を構成している。
また図12において、底部ソケット33には、冷媒供給側の微小冷媒流路3Cδ−Gと冷媒戻側の冷媒流路3Cδ−Rを連通する連通部3Cδ−Cが形成されている。
冷媒供給側から供給される液化二酸化炭素(二次冷媒)は冷媒供給側の複数の微小冷媒流路3Cδ−Gを流れ(矢印G)、底部ソケット33内の連通部3Cδ−Cを流過して(矢印C)、冷媒戻り側の冷媒流路3Cδ−Rを流れて(矢印R)、冷却装置10(図1参照)側に戻る。
第1の冷媒循環用配管3C(マイクロチャンネル)の地上側(図12では上側)には頭部ソケット34(接続部材)がロウ付けされている。ただし、底部ソケット33と同様に、頭部ソケット34の接続も、ロウ付け以外の手法が可能である。
図12において、頭部ソケット34において、第1の冷媒循環用配管3Cの冷媒供給側微小冷媒流路3Cδ−Gは、頭部ソケット34内の冷媒供給経路34Iを介して、断面円形の冷媒循環用配管2B(第2の冷媒循環用配管)の冷媒供給側(図12では左側の冷媒循環用配管2B)に接続されている。一方、第1の冷媒循環用配管3Cの冷媒戻り側冷媒流路3Cδ−Rは、頭部ソケット34内の冷媒供給経路34Oを介して、断面円形の冷媒循環用配管2B(第2の冷媒循環用配管)の冷媒戻り側(図12では右側の冷媒循環用配管2B)と接続されている。
断面円形の冷媒循環用配管2B(の供給側及び戻り側)は、それぞれ、液化二酸化炭素の冷却装置10(図1)の冷媒供給側及び冷媒戻り側(冷却側)に接続されている。
図11、図12を参照して説明したように、第3実施形態によれば、第1の冷媒循環用配管3Cにおける冷媒供給側の流路は半径方向外方の領域に複数形成された微小冷媒流路3Cδ−Gであり、第1の冷媒循環用配管3Cに形成された微小冷媒流路3Cδ−Gを全て冷媒供給側の流路として用いることが出来るので、冷却が効率的に行われる。
一方、地盤を冷却して地盤の熱が投入された冷媒は、冷却装置10(図1参照)側に戻る際には、冷媒戻側流路として半径方向内方の比較的大径の冷媒流路3Cδ−Rを流れるので、流量に比較して冷媒戻側流路の面積が小さくなり、微小冷媒流路3Cδ−Gへ冷媒戻側流路を流れる冷媒の保有する熱量が伝達されてしまう恐れが少ない。
図13は第3実施形態で用いられる第1の冷媒循環用配管の一例を示し、図13で示す第1の冷媒循環用配管3C1の両端部は、他端部に対して相補的な形状となっている。図13で示す第1の冷媒循環用配管3C1同士を接続するに際しては、相補的な形状の端部同士を係合し、管固定部材42により固定する。
なお、図13において、符号44は冷媒漏出防止用のシール部材(例えばO−リング)である。
ただし、第3実施形態で用いられる第1の冷媒循環用配管の接続は、図13で示す態様に限定される訳ではない。
例えば、図14で示す様に、一方の第1の冷媒循環用配管3C21(図14では下側の冷媒循環用配管3C2)の上端部の開口部50に、他方の第1の冷媒循環用配管3C22(図14では上側の冷媒循環用配管3C2)の下端部を収容して接続することが出来る。
その際に、接続箇所から冷媒(二酸化炭素)が漏出してしまう事態を防止するため、図14で示すように、上側の第1の冷媒循環用配管3C22の外周面に円周方向に延在する凹部52(溝)を形成し、下側の第1の冷媒循環用配管3C21の開口部50内に、シール材で構成された凸部56(O−リングでも可)を形成する。そして第1の冷媒循環用配管3C21、3C22を接続する際に、凸部56(シール材)を凹部50に嵌入することにより、冷媒(二酸化炭素)が第1の冷媒循環用配管3C21、3C22の接続箇所から漏出することを防止する。
図11〜図14の第3実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図10の実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
例えば、図示の実施形態では、所謂ケーシング掘りの掘削装置を使用して凍結管挿入用のボーリング孔を切削しているが、その他の方式(例えば、泥水掘り)によりボーリング孔を切削しても良い。
また、図示の実施形態では、地盤中の垂直方向に延在する領域を凍結が例示されているが、本発明によれば、地盤中の水平方向に延在する領域、垂直方向に対して傾斜している方向に延在する領域を凍結することが出来る。
さらに図示の実施形態では、地表側から垂直方向下方に向かって延在する地盤中の領域を凍結しているが、本発明においては、垂直法上方に向って延在する地盤中の領域を凍結することも可能である。
1・・・凍結管(ケーシング)
2・・・冷媒循環用配管
2A、3C、3C1、3C21、3C22・・・第1の冷媒循環用配管(マイクロチャンネル)
2Aδ−G、2Aδ−R、3Cδ−G・・・第1の冷媒循環用配管の微小冷媒流路
2B・・・第2の冷媒循環用配管(断面円形の冷媒循環用配管)
3、3A、3B、33・・・閉塞部材(底部ソケット)
4、4A、4B、4C、34・・・接続部材(頭部ソケット)
5・・・熱伝導流体
6・・・断熱材
7・・・パッカー
8・・・スペーサ
8H、8M・・・スペーサの開口部
9・・・マイクロチャンネルロール巻出し機
10・・・冷却装置
10A・・・液化器
10B・・・凝縮器
10C・・・冷却塔
11・・・冷媒循環ポンプ
100・・・凍結機
100A・・・蒸発器
100B・・・凝縮器
100C・・・冷却塔
101・・・凍結管
102・・・冷媒循環ポンプ

Claims (12)

  1. 冷媒循環用配管(2)内を循環する冷媒が二酸化炭素であり、冷媒を冷却して冷媒循環用配管(2)に供給する冷却装置(10)を有し、
    冷媒循環用配管(2)は、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)と第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の先端部に接続された閉塞部材(3)を含み、
    第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)は、内部に複数の微小冷媒流路(2Aδ)が形成されているマイクロチャンネル構造であり、熱特性に優れ、
    1本の第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)に存する複数の微小冷媒流路は、冷媒供給側(G)と冷媒戻り側(R)を構成し、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の先端部には、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の複数の微小冷媒流路(2Aδ)を冷媒供給側(G)と冷媒戻り側(R)とを連通する閉塞部材(3)が接続されていることを特徴とする地盤凍結システム。
  2. 地盤を凍結するために埋設された凍結管(1)と、凍結管(1)の内部に配置される冷媒循環用配管(2)を有している請求項1の地盤凍結システム。
  3. 第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の冷媒供給側端部には、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の複数の微小冷媒流路(2Aδ)を冷媒供給側(G)と冷媒戻り側(R)とに区画する接続部材(4)が接続されており、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の複数の微小冷媒流路(2Aδ)の冷媒供給側(G)と冷媒戻り側(R)は、接続部材(4)を介して、第2の冷媒循環用配管(2B)と接続されている請求項1、2の何れかの地盤凍結システム。
  4. 接続部材(4)が地盤(GR)内に配置されている請求項3の地盤凍結システム。
  5. 接続部材(4)が地盤(GR)よりも冷媒供給側に配置されている請求項3の地盤凍結システム。
  6. 凍結するべき地盤の領域には熱伝導流体(5)が充填され、凍結するべきではない地盤の領域には断熱材(6)が設けられている請求項1〜5の何れか1項の地盤凍結システム。
  7. 冷媒循環用配管(2)内を循環する冷媒は液化二酸化炭素であり、冷媒を冷却して冷媒循環用配管(2)に供給する冷却装置(10)を有する地盤凍結システムを用いた地盤凍結工法において
    冷媒を冷却装置(10)で冷却して冷媒循環用配管(2)に供給する工程と、冷媒が冷媒循環用配管(2)を循環し冷却装置(10)に戻る工程と、地中で凍結するべき地盤を凍結する工程を含み、
    冷媒循環用配管(2)は、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)と第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の先端部に接続された閉塞部材(3)を含み、
    第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)は、内部に複数の微小冷媒流路(2Aδ)が形成されているマイクロチャンネル構造であり、熱特性に優れ、
    1本の第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)に存する複数の微小冷媒流路は、冷媒供給側(G)と冷媒戻り側(R)を構成し、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の先端部には、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の複数の微小冷媒流路(2Aδ)を冷媒供給側(G)と冷媒戻り側(R)とを連通する閉塞部材(3)が接続されており、
    冷媒が冷媒循環用配管(2)を循環し冷却装置(10)に戻る工程では、冷媒が、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の冷媒供給側(G)、前記閉塞部材(3)の冷媒流路、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の冷媒戻り側(R)を流れることを特徴とする地盤凍結工法。
  8. 前記地盤凍結システムは、地盤を凍結するために埋設された凍結管(1)と、凍結管(1)の内部に配置される冷媒循環用配管(2)を有している請求項7の地盤凍結工法。
  9. 第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の冷媒供給側(G)端部では接続部材(4)が接続されており、第1の冷媒循環用配管(2A、2A1、3C)の複数の微小冷媒流路(2Aδ)の冷媒供給側(G)を流れる二酸化炭素と冷媒戻り側(R)を流れる二酸化炭素は、接続部材(4)を介して、第2の冷媒循環用配管(2B)の冷媒供給側(G)と冷媒戻り側(R)の各々を流れる請求項7、8の何れかの地盤凍結工法。
  10. 接続部材(4)が地盤(GR)内に配置されている請求項9の地盤凍結工法。
  11. 接続部材(4)が地盤(GR)よりも冷媒供給側に配置されている請求項9の地盤凍結工法。
  12. 凍結するべき地盤の領域に熱伝導流体(5)を充填する工程と、凍結するべきではない地盤の領域に断熱材(6)を設ける工程を有する請求項7〜11の何れか1項の地盤凍結工法。
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