JP6447535B2 - 車両用ピラー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ピラー構造に関する。
下記特許文献1に記載のピラー構造では、フロントピラーが透明のピラー部と、該ピラー部を保持するフロントピラーフレームと、を含んで構成されている。また、フロントピラーフレームは、略枠状のフロントピラーインナパネル及びフロントピラーアウタパネルを含んで構成されている。さらに、フロントピラーインナパネルは、フロントピラーインナパネルにおける一対の縦壁に架け渡された補強壁(補強部)を有しており、補強壁がピラー部の車室側の面に近接して配置されている。これにより、フロントピラーインナパネルを補強することができると共に、ピラー部を補強することができる。
特開2006−273057号公報
しかしながら、上記ピラー構造では、以下の点が懸念される。すなわち、ピラー部に太陽光が照射されると、太陽光中の赤外線によって補強壁が発熱して、補強壁において発生した熱がピラー部に伝達される。このため、ピラー部において、当該熱による劣化や歪が生じる可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮し、ピラー部に補強部を設けた場合でも補強部の発熱を抑制できる車両用ピラー構造を提供することが目的である。
請求項1に記載の車両用ピラー構造は、車両の骨格を構成すると共に、車両外側の壁部を構成する透明な樹脂製の外側壁と、車室側の壁部を構成する透明な樹脂製の内側壁と、を備えた中空のピラー部と、前記外側壁及び前記内側壁の少なくとも一方の内部に設けられ、前記ピラー部における一対の側部に架け渡されて前記ピラー部を補強する補強部と、前記外側壁及び前記内側壁のうち前記補強部が設けられた一方又は両方の一部を構成し、当該補強部を少なくとも前記ピラー部の意匠面側から覆うと共に、赤外線の透過を抑制する赤外線透過抑制部と、を備えている。
請求項1に記載の車両用ピラー構造では、車両の骨格を構成するピラー部のピラー部の内部には、補強部が設けられており、補強部は、ピラー部の一対の側部に架け渡されている。これにより、ピラー部が補強部によって補強されている。
ここで、赤外線の透過を抑制する赤外線透過抑制部が、補強部を少なくともピラー部の意匠面側から覆っている。このため、ピラー部の意匠面側からピラー部に照射される太陽光において、太陽光中の赤外線が赤外線透過抑制部を透過することを抑制できる。これにより、補強部に太陽光中の赤外線が直接照射されることを抑制できる。したがって、補強部の発熱を抑制することができる。
請求項2に記載の車両用ピラー構造は、請求項1に記載の車両用ピラー構造において、赤外線透過抑制部が、前記ピラー部の意匠面側に加えて車両上側から前記補強部を覆っている。
請求項2に記載の車両用ピラー構造では、赤外線透過抑制部が、ピラー部の意匠面側に加えて車両上側から前記補強部を覆っているため、車両上側からピラー部に照射される太陽光においても、太陽光中の赤外線が赤外線透過抑制部を透過することを抑制できる。これにより、補強部に太陽光中の赤外線が直接照射されることを抑制できる。
請求項3に記載の車両用ピラー構造は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ピラー構造において、前記ピラー部は、紫外線の透過を抑制する紫外線透過抑制部を有しており、前記紫外線透過抑制部が、前記ピラー部の意匠面を構成している。
請求項3に記載の車両用ピラー構造では、ピラー部における意匠面を構成する部分が、紫外線の透過を抑制する紫外線透過抑制部によって構成されている。このため、車両外側からピラー部に照射される太陽光において、太陽光中の紫外線が紫外線透過抑制部を透過することを抑制できる。これにより、意匠面よりも車室側に配置されたピラー部を構成する部分に太陽光中の紫外線が直接照射されることを抑制できる。したがって、意匠面よりも車室側に配置されたピラー部を構成する部分において、紫外線による劣化を低減することができる。
請求項4に記載の車両用ピラー構造は、請求項3に記載の車両用ピラー構造において、前記赤外線透過抑制部が、一対の前記側部と前記紫外線透過抑制部との間にも設けられている。
請求項4に記載の車両用ピラー構造では、ピラー部の一対の側部と紫外線透過抑制部との間にも赤外線透過抑制部が設けられているため、一対の側部に太陽光中の紫外線が直接照射されることを抑制できる。これにより、ピラー部の一対の側部における発熱を抑制することができる。
請求項5に記載の車両用ピラー構造は、請求項4に記載の車両用ピラー構造において、前記赤外線透過抑制部が、一対の前記側部を連結しており、前記補強部が前記赤外線透過抑制部に埋設されている。
請求項5に記載の車両用ピラー構造では、一対の側壁を赤外線透過抑制部によって連結しつつ、赤外線透過抑制部によって補強部全体を覆うことができる。このため、意匠面よりも車室側に配置されたピラー部を構成する部分及び補強部の全体に太陽光中の赤外線が直接照射されることを抑制できる。したがって、ピラー部の発熱を効果的に抑制することができる。
請求項6に記載の車両用ピラー構造は、請求項4に記載の車両用ピラー構造において、前記紫外線透過抑制部が、一対の前記側部を連結しており、前記赤外線透過抑制部によって覆われた前記補強部が、前記紫外線透過抑制部に埋設されている。
請求項6に記載の車両用ピラー構造では、一対の側部を紫外線透過抑制部によって連結しつつ、赤外線透過抑制部によって覆われた補強部の全体を紫外線透過抑制部によって覆うことができる。このため、赤外線透過抑制部によって一対の側部を連結する場合と比べて、ピラー部のコストアップを抑制できる。すなわち、一般に、紫外線の透過を抑制する機能を有する紫外線透過抑制部の方が、赤外線の透過を抑制する機能を有する赤外線透過抑制部よりも安価に製作することができる。そして、請求項6に記載の発明では、一対の側部を紫外線透過抑制部によって連結しているため、一対の側部の間において、赤外線透過抑制部を全体的に配置させる必要がなくなる。これにより、赤外線透過抑制部によって一対の側部を連結する場合と比べて、ピラー部のコストアップを抑制できる。
請求項7に記載の車両用ピラー構造は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用ピラー構造において、赤外線透過抑制部が、前記補強部に対して前記ピラー部の意匠面側に隣接して配置されている。
請求項7に記載の車両用ピラー構造では、赤外線透過抑制部が、ピラー部の意匠面側に隣接して配置されているため、赤外線透過抑制部によってピラー部を意匠面側から被覆する構造にすることができる。このため、赤外線透過抑制部と補強部との間に他の部材が介在される場合と比べて、補強部に太陽光中の赤外線が直接照射されることを簡易な構成で抑制できる。
請求項1及び請求項2に記載の車両用ピラー構造によれば、補強部の発熱を抑制することができる。
請求項3に記載の車両用ピラー構造によれば、意匠面よりも車室側に配置されたピラー部を構成する部分において、紫外線による劣化を低減することができる。
請求項4に記載の車両用ピラー構造によれば、ピラー部の一対の側部における発熱を抑制することができる。
請求項5に記載の車両用ピラー構造によれば、ピラー部の発熱を効果的に抑制することができる。
請求項6に記載の車両用ピラー構造によれば、赤外線透過抑制部によって一対の側部を連結する場合と比べて、ピラー部のコストアップを抑制できる。
請求項7に記載の車両用ピラー構造によれば、赤外線透過抑制部と補強部との間に他の部材が介在される場合と比べて、補強部に太陽光中の赤外線が直接照射されることを簡易な構成で抑制できる。
図1は、本実施の形態に係る車両用ピラー構造が適用されたフロントピラーのピラー部を示す車両上側から見た平断面図(図3の1−1線断面図)である。 図2は、図1に示されるフロントピラーを備えた自動車のキャビン内の前部を示す模式的な平面図である。 図3は、図2に示される自動車の全体を示す右側から見た側面図である。 図4は、図1に示される外側壁の赤外線透過抑制層の内部に形成された補強梁を模式的に示す車幅方向内側から見た側面図である。 図3は、図1に示される補強梁を示す車幅方向内側から見た拡大した断面図(図1の5−5線断面図)である。 図6は、図5に示される外側壁の構成の変形例の一例を示す図5に対応する断面図である。 図7は、図5に示される外側壁の構成の変形例の他の例を示す図5に対応する断面図である。 図8は、図1に示される外側壁の形状の変形例を示す平断面図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る車両用ピラー構造Sについて説明する。なお、図面において、適宜示される矢印FRは、車両用ピラー構造Sが適用されたフロントピラー30を備えた車両(自動車)Vの車両前側を示し、矢印UPは車両上側を示し、矢印RHは車両右側を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、車両左右方向(車幅方向)の左右、を示すものとする。
以下、始めに自動車Vの概略構成について説明する。図2には、自動車VにおけるキャビンC内(車室内)の前部が模式的な平面図にて示されている。この図に示されるように、キャビンCの前部における右側部には、運転席用の車両用シート10が配設されている。この車両用シート10は、乗員P(以下、運転者Pという)が着座するシートクッション10Aと、運転者Pの背部を支えるシートバック10Bと、を含んで構成されており、シートバック10Bの下端部がシートクッション10Aの後端部に連結されている。
また、キャビンCの前部における左側部には、助手席用の車両用シート12が配設されている。この車両用シート12は、車両用シート10と同様に、シートクッション12Aと、シートバック12Bと、を含んで構成されている。以上により、自動車Vは、右ハンドル仕様の車両とされている。
自動車VのキャビンCの前端部には、ウィンドシールドガラス14(以下、「WSガラス14」という)が設けられている。このWSガラス14は、透明板状に形成されると共に、側面視で上側へ向かうに従い後側へ傾斜して配置されている(図3参照)。また、WSガラス14は、車幅方向の中央部が前側へ凸に若干膨らむ湾曲形状に形成されている。そして、WSガラス14の車幅方向外側端部14Aが、後述するフロントピラー30のピラー部32に保持されている。また、WSガラス14の下端部は、車幅方向に沿って延在されたカウル16に接着剤(図示省略)によって固定されている。なお、カウル16は、キャビンCの前部を構成する図示しないダッシュパネルの上端部に沿って配設されている。また、WSガラス14の上端部は、キャビンCの上部を構成するルーフ18の前端部において、車幅方向に沿って配設されたフロントヘッダ20に接着剤(図示省略)によって固定されている。
また、図3に示されるように、キャビンCの側部には、透明板状のサイドドアガラス22が設けられている。そして、サイドドアガラス22の前端部22AとWSガラス14の車幅方向外側端部14Aとの間に、フロントピラー30が配設されている。
次に、本発明の要部であるフロントピラー30について説明する。図2に示されるように、フロントピラー30は、キャビンCの前部に配置されたWSガラス14の車幅方向両側にそれぞれ設けられている。そして、運転席側(右側)のフロントピラー30に、本実施の形態の車両用ピラー構造Sが適用されている。このため、以下の説明では、主として右側のフロントピラー30について説明する。
フロントピラー30は樹脂製とされている。また、フロントピラー30は、自動車Vの骨格を成す中空柱状のピラー部32を有しており、ピラー部32は、WSガラス14の車幅方向外側に配置されて、WSガラス14の車幅方向外側端部14Aに沿って延在されている。そして、ピラー部32の上端部が、フロントヘッダ20にブラケット等を介して固定されている。また、ピラー部32の下端部が、略上下方向に延在された金属製のフロントピラーロア(図示省略)の上端部に固定されている。
図1に示されるように、ピラー部32は、平断面視で、略車幅方向を長手方向とする略楕円形状の閉断面34を有する中空構造に構成されている。具体的には、ピラー部32は、ピラー部32における車両外側の壁部を構成する外側壁40と、ピラー部32におけるキャビンC側の壁部を構成する内側壁50と、を含んで構成されている。また、ピラー部32は、外側壁40の車幅方向内側端部(換言すると、WSガラス14側の端部)及び内側壁50の車幅方向内側端部を連結する第1側壁52と、外側壁40の車幅方向外側端部(換言すると、サイドドアガラス22側の端部)及び内側壁50の車幅方向外側端部を連結する第2側壁54と、を有している。
外側壁40は、平断面視で、車両外側(詳しくは、前斜め右側)へ凸に若干膨らむ湾曲状に形成されている。外側壁40の車両外側の表面40A(閉断面34とは反対側の面)は、ピラー部32の意匠面を構成しており、外側壁40における表面40Aを構成する部分(換言すると、外側壁40における外周側の部分)が、「紫外線透過抑制部」としての紫外線透過抑制層42とされている。この紫外線透過抑制層42は、紫外線を吸収する材料が含有された透明の樹脂材(一例として、紫外線の透過率が20%以下の透明の樹脂材)によって構成されている。これにより、車両外側からピラー部32に太陽光が照射されたときに、太陽光の紫外線が紫外線透過抑制層42を透過することを抑制する構成になっている。すなわち、本発明における「紫外線の透過を抑制する紫外線透過抑制層(紫外線透過抑制部)」とは、紫外線の透過率が0%以外の紫外線透過抑制層(紫外線透過抑制部)も含んでいる。そして、紫外線透過抑制層42の板厚(層厚)は、一定に設定されている(一例として、2〜3mmに設定されている)。
また、外側壁40における内周側の部分(換言すると、閉断面34側の部分)が、「赤外線透過抑制部」としての赤外線透過抑制層44とされている。この赤外線透過抑制層44は、赤外線を吸収する材料が含有された透明の樹脂材(一例として、赤外線の透過率が20%以下の透明の樹脂材)によって構成されている。これにより、車両外側からピラー部32に太陽光が照射されたときに、太陽光中の赤外線が赤外線透過抑制層44を透過することを抑制する構成になっている。すなわち、本発明における「赤外線の透過を抑制する赤外線透過抑制層(赤外線透過抑制部)」においても、赤外線の透過率が0%以外の赤外線透過抑制層(赤外線透過抑制部)も含んでいる。
また、赤外線透過抑制層44は、平断面視で略T字形状に形成されている。具体的には、赤外線透過抑制層44の車幅方向内側端部44A(WSガラス14側の端部)に、閉断面34側へ開放された第1切欠き部44Bが形成されており、赤外線透過抑制層44の車幅方向外側端部44C(サイドドアガラス22側の端部)に、閉断面34側へ開放された第2切欠き部44Dが形成されている。そして、赤外線透過抑制層44の幅方向中間部(車幅方向内側端部44Aと車幅方向外側端部44Cとの間の部分)が、本体部44Eとされている。また、赤外線透過抑制層44では、車幅方向内側端部44A及び車幅方向外側端部44Cにおける板厚(層厚)が、一例として5mm以下に設定されている。
さらに、外側壁40の車幅方向内側端部における内周側(閉断面34側)の部分が、「側部」としての第1インナ層46とされており、第1インナ層46は、ピラー部32における車幅方向内側の側部の一部を構成している。また、外側壁40の車幅方向外側の端部における内周側(閉断面34側)の部分が、「側部」としての第2インナ層48とされており、第2インナ層48は、ピラー部32の車幅方向外側の側部の一部を構成している。また、第1インナ層46及び第2インナ層48は、不透明の樹脂材(本実施の形態では、一例として黒色の炭素繊維強化樹脂)によって構成されている。そして、第1インナ層46が第1切欠き部44Bの内部に配置され、第2インナ層48が第2切欠き部44Dの内部に配置されており、第1インナ層46及び第2インナ層48が、赤外線透過抑制層44と一体に形成されている。これにより、第1インナ層46及び第2インナ層48が、赤外線透過抑制層44(本体部44E)によって連結されている。さらに、車両外側からピラー部32に太陽光中が照射されたときには、第1インナ層46及び第2インナ層48に太陽光中の赤外線が直接照射されることを赤外線透過抑制層44によって抑制するようになっている。
また、第1インナ層46及び第2インナ層48の内周側(閉断面34側)の面と、赤外線透過抑制層44の本体部44Eにおける内周側(閉断面34側)の面と、は面一に配置されており、第1インナ層46及び第2インナ層48の板厚(層厚)が、一例として5mm以下に設定されている。以上により、外側壁40の車幅方向内側端部及び車幅方向外側端部は、紫外線透過抑制層42、赤外線透過抑制層44、及び第1インナ層46(第2インナ層48)によって3層構造を成している。また、外側壁40の幅方向中間部は、後述する補強梁56を除く部分において、紫外線透過抑制層42及び赤外線透過抑制層44によって2層構造を成している。
ピラー部32の内側壁50は、平断面視で、車幅方向外側へ向かうに従い後側へ略直線状に傾斜して配置されている。この内側壁50の車幅方向内側端部50A及び車幅方向外側端部50Bは、外側壁40の第1インナ層46及び第2インナ層48と同じ不透明の樹脂材(すなわち、炭素繊維強化樹脂)によって構成されている。また、内側壁50における幅方向中間部(車幅方向内側端部50Aと車幅方向外側端部50Bとの間の部分)は、透明の樹脂材で構成された内側透明部50Cとされており、内側透明部50Cは、車幅方向内側端部50A及び車幅方向外側端部50Bと一体に形成されている。
そして、内側透明部50Cと赤外線透過抑制層44の本体部44Eとが、運転者Pから見て互いにラップして配置されている。すなわち、運転者PのアイポイントEP(図2に示されるように、運転者Pの両眼の中間点であり、運転者Pの両眼を結ぶ線の中央点)の位置における平断面視で、アイポイントEPとピラー部32との対向方向(図1に示される矢印OUT方向及び矢印IN方向参照)において、内側透明部50C及び赤外線透過抑制層44の本体部44Eが対向して配置されている。これにより、運転者Pが内側透明部50C、赤外線透過抑制層44の本体部44E、及び紫外線透過抑制層42を通して車両外側を視認できるように構成されている。
なお、運転者PのアイポイントEPの位置は、例えば、ダミー(一例として、欧米人型男性の体格の小さいほうから50%をカバーするAM50のダミー)を用いて、車両用シート10に着座したダミーの運転姿勢におけるアイポイントEPの位置に基づいて設定される。そして、図1は、運転者PのアイポイントEPの位置における平断面図として図示されている。さらに、運転者Pが、ピラー部32を通して車両外側を視認できるよう、紫外線透過抑制層42、赤外線透過抑制層44、及び内側透明部50Cの透過率が、一例として50%以上に設定されている。また、運転者PのアイポイントEPの位置における平断面視で、赤外線透過抑制層44の本体部44E及び内側透明部50Cの幅寸法W1(運転者PのアイポイントEPとピラー部32との対向方向に対して直交する方向に沿った方向の寸法)が、一例として65mmに設定されている。
ピラー部32の第1側壁52は、外側壁40の第1インナ層46及び内側壁50の車幅方向内側端部50Aと同じ不透明の樹脂材(すなわち、炭素繊維強化樹脂)によって構成されて、第1インナ層46及び内側壁50の車幅方向内側端部50Aと一体に形成されている。第1側壁52は、平断面視で、前側且つ車幅方向内側へ開放された略逆L字形状に形成されている。そして、第1側壁52における外側壁40(第1インナ層46)に接続される壁部が第1アウタ側壁52Aとされており、第1側壁52における内側壁50(車幅方向内側端部50A)に接続される壁部が第1インナ側壁52Bとされている。第1アウタ側壁52Aは、WSガラス14に対して車幅方向外側において、平断面視でWSガラス14の板厚方向に対して略直交方向する方向を板厚方向として配置されている。換言すると、第1アウタ側壁52Aは、WSガラス14の車幅方向外側端部14Aの端面と略平行に配置されている。また、WSガラス14の車幅方向外側端部14Aと第1アウタ側壁52Aとの間には、レインガータ60が設けられており、WSガラス14上の水滴等が、車幅方向外側端部14Aと第1アウタ側壁52Aとの間に浸入しないように構成されている。
一方、第1インナ側壁52Bは、WSガラス14の車幅方向外側端部14Aに対してキャビンC側(後側)に配置されて、WSガラス14の板厚方向においてWSガラス14と対向して配置されている。第1インナ側壁52BにおけるWSガラス14と対向する面には、ウレタンシーラント等の接着剤62が直接塗布されており、当該接着剤62を介して、WSガラス14の車幅方向外側端部14Aが第1インナ側壁52Bに保持されている。この接着剤62は、伸縮性を有しており、WSガラス14とフロントピラー30との間をシールすると共に伸縮性を利用して気温の変化によるWSガラス14とフロントピラー30との伸縮差を吸収するようになっている。さらに、WSガラス14の車幅方向外側端部14Aと第1インナ側壁52Bとの間には、接着剤62に対して車幅方向外側の位置において、モールディング64が配設されている。そして、当該モールディング64によってWSガラス14と第1インナ側壁52Bとの間が埋められるようになっている。
ピラー部32の第2側壁54は、外側壁40の第2インナ層48及び内側壁50の車幅方向外側端部50Bと同じ不透明の樹脂材(すなわち、炭素繊維強化樹脂)によって構成されて、第2インナ層48及び内側壁50の車幅方向外側端部50Bと一体に形成されている。また、第2側壁54は、平断面視で、後側且つ車幅方向外側へ開放された略L字形状に形成されている。換言すると、第2側壁54は、外側壁40及び内側壁50の車幅方向外側端に対してピラー部32の閉断面34の内側へ張出されている。そして、第2側壁54における外側壁40(第2インナ層48)に接続される壁部が第2アウタ側壁54Aとされており、第2側壁54における内側壁50(車幅方向外側端部50B)に接続される壁部が第2インナ側壁54Bとされている。
また、第2側壁54には、帯状のステンレス鋼等を折り曲げて形成されたリテーナ66が設けられており、当該リテーナ66は平断面視で車幅方向外側且つ後側へ開口された略U字状に形成されている。そして、当該リテーナ66の底壁が、図示しないネジ等の締結部材によって第2アウタ側壁54Aに固定されている。また、リテーナ66には、ドアシール68が装着されている。このドアシール68は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等の弾性部材で形成されている。これにより、ドアシール68が、リテーナ66を介して第2側壁54に保持されると共に、サイドドアガラス22の前端部22Aがドアシール68を介して第2側壁54に保持される構成になっている。
また、ピラー部32の外側壁40には、「補強部」としての補強梁56が一体に形成されており、補強梁56は、外側壁40における赤外線透過抑制層44内に埋設されている。この補強梁56は、外側壁40の第1インナ層46と第2インナ層48との間に架け渡されて、外側壁40の表面40Aに沿って略直線状に延在されている(図4参照)。そして、補強梁56は、外側壁40の第1インナ層46と第2インナ層48と同一の樹脂材(すなわち、炭素繊維強化樹脂)によって構成されている。また、補強梁56の形状(延在方向、幅寸法W2(図5参照)、厚み寸法T(図5参照)等)は、トポロジー解析等の手法を用いて設定されており、補強梁56の厚み寸法Tが、一例として4mmに設定されている。
さらに、図5に示されるように、車幅方向内側から見た補強梁56の断面は、四角形状(より詳しくは、ひし形状)に形成されている。具体的には、補強梁56は、外側壁40の表面40Aと平行に配置された前面(車両前後方向外側面)56Aと、前面56Aと平行に配置された後面(車両前後方向内側面)56Bと、有しており、前面56A及び後面56Bが、上側へ向かうに従い後側へ傾斜して配置されている。また、補強梁56は、後面56Bの上端から車両前後方向に沿って前側へ延出された上面56Cと、前面56Aの下端から車両前後方向に沿って後側へ延出された下面56Dと、を有している。すなわち、車幅方向内側から見た断面視で、上面56C及び下面56Dが、平行に配置されて、上面56Cと後面56Bとの成す角度θ1及び下面56Dと前面56Aとの成す角度θ2が、鋭角に設定されている。
さらに、上述のように、補強梁56は、外側壁40における赤外線透過抑制層44内に埋設されている。このため、補強梁56の前面56A、上面56C、後面56B、及び下面56Dが、赤外線透過抑制層44によって覆われている。これにより、補強梁56の前面56A、上面56C、後面56B、及び下面56Dに太陽光中の赤外線が直接照射されることを抑制する構成になっている。
次に、本実施の形態に係る車両用ピラー構造Sの作用・効果について説明する。
上記のように構成された車両用ピラー構造Sでは、フロントピラー30がピラー部32を有しており、ピラー部32は、WSガラス14の車幅方向外側端部14Aに沿って延在されている。これにより、ピラー部32が運転者Pに対して前側且つ車幅方向外側に配置されているため、ピラー部32に対して前側且つ車幅方向外側の運転者Pの視界が遮られる。
これに対して、ピラー部32の外側壁40には、透明の樹脂材で構成された紫外線透過抑制層42及び赤外線透過抑制層44が形成されており、ピラー部32の内側壁50には、透明の樹脂材で構成された内側透明部50Cが形成されている。そして、紫外線透過抑制層42及び赤外線透過抑制層44と、内側透明部50Cとが、運転者Pから見て互いにラップして配置されている。このため、運転者Pが、内側透明部50C、赤外線透過抑制層44、及び紫外線透過抑制層42を通して車両外側を視認できる。
また、外側壁40の第1インナ層46と第2インナ層48との間には、炭素繊維強化樹脂によって構成された補強梁56が架け渡されている。これにより、補強梁56によってピラー部32が補強されている。
ここで、補強梁56は、外側壁40における赤外線透過抑制層44内に埋設されている。このため、補強梁56の前面56A、上面56C、後面56B、及び下面56Dが、赤外線透過抑制層44に覆われている。これにより、車両外側からピラー部32に照射された太陽光において、太陽光中の赤外線が赤外線透過抑制層44を透過することが抑制されるため、補強梁56に太陽光中の赤外線が直接照射されることを抑制できる。換言すると、補強梁56を照らす赤外線の量を低減することができる。したがって、補強梁56の発熱を抑制することができる。その結果、ピラー部32における耐候性を向上することができる。より詳しくは、補強梁56が発熱することで生じるピラー部32の熱劣化やピラー部32の歪などを抑制することができると共に、ピラー部32の熱膨張などを抑制することができる。
また、ピラー部32では、外側壁40の表面40Aがピラー部32の意匠面を構成しており、外側壁40における表面40Aを構成する部分が、紫外線の透過を抑制する紫外線透過抑制層42によって構成されている。このため、車両外側からピラー部32に照射された太陽光において、太陽光中の紫外線が紫外線透過抑制層42を透過することを抑制できる。これにより、ピラー部32における外側壁40の表面40Aに対してキャビンC側(閉断面34側)に配置された部分(具体的には、外側壁40の赤外線透過抑制層44、第1インナ層46、第2インナ層48、第1側壁52の第1アウタ側壁52A、第2側壁54の第2アウタ側壁54A、及び内側壁50の内側透明部50C)に、太陽光中の紫外線が直接照射されることを抑制できる。したがって、ピラー部32における外側壁40の表面40Aに対してキャビンC側に配置された部分において、紫外線による劣化を低減することができる。特に、赤外線透過抑制層44及び内側壁50の内側透明部50Cは、透明の樹脂材によって構成されているため、赤外線透過抑制層44及び内側壁50の内側透明部50Cの透明度が低下することを抑制できる。
また、外側壁40では、赤外線透過抑制層44が紫外線透過抑制層42の全体に対して閉断面34側に隣接して配置されている。そして、赤外線透過抑制層44の車幅方向内側端部44Aが紫外線透過抑制層42と第1インナ層46との間に設けられており、赤外線透過抑制層44の車幅方向外側端部44Cが紫外線透過抑制層42と第2インナ層48との間に設けられている。このため、外側壁40の第1インナ層46及び第2インナ層48に太陽光中の赤外線が直接照射されることを抑制できる。これにより、ピラー部32の第1インナ層46及び第2インナ層48における発熱を抑制することができる。
また、補強梁56は、外側壁40における赤外線透過抑制層44内に埋設されている。このため、補強梁56の前面56A、上面56C、後面56B、及び下面56Dに、赤外線透過抑制層44が隣接されている。これにより、補強梁56の前面56A、上面56C、後面56B、及び下面56Dを赤外線透過抑制層44によって被覆する構造にすることができる。したがって、仮に赤外線透過抑制層44と補強梁56との間に紫外線透過抑制層42が介在される場合と比べて、補強梁56に太陽光中の赤外線が直接照射されることを簡易な構成で抑制できる。
(ピラー部32における外側壁40の変形例)
次に、図6を用いて、ピラー部32における外側壁40の変形例について説明する。本変形例では、本実施の形態の赤外線透過抑制層44の本体部44Eが省略されており、赤外線透過抑制層44が、補強梁56の前面56A及び上面56Cを覆うように構成されている。換言すると、赤外線透過抑制層44が、補強梁56を外側壁40の表面40A側且つ上側から覆っている。これにより、本実施の形態では、赤外線透過抑制層44が、外側壁40の第1インナ層46と第2インナ層48との間に連続的に設けられているが、本変形例では、赤外線透過抑制層44が外側壁40の第1インナ層46と第2インナ層48との間に部分的に設けられる構成となっている。
また、本変形例では、本実施の形態の赤外線透過抑制層44の本体部44Eに対応する部分が、紫外線透過抑制層42として構成されており、紫外線透過抑制層42内に、赤外線透過抑制層44によって覆われた補強梁56が埋設されている。すなわち、図示は省略するが、紫外線透過抑制層42が、平断面視で略T字形状に形成されて、外側壁40の第1インナ層46及び第2インナ層48を連結すると共に、赤外線透過抑制層44によって覆われた補強梁56の全体を覆っている。
これにより、本変形例では、前側や上側からピラー部32に太陽光が照射されたときに、補強梁56に太陽光中の赤外線が直接照射されることを抑制することができる。すなわち、ピラー部32に太陽光が照射されるときには、主として、太陽光がピラー部32に対して前側、上側、前斜め上方から照射される。これに対して、本変形例では、赤外線透過抑制層44が、補強梁56を前側且つ上側から覆うように構成されている。このため、ピラー部32に対して前側、上側、前斜め上方から照射される太陽光において、太陽光中の赤外線が赤外線透過抑制層44を透過することが抑制される。これにより、補強梁56に太陽光中の赤外線が直接照射されることを抑制できる。したがって、本変形例においても、補強梁56の発熱を抑制することができる。
また、本変形例では、補強梁56の前面56A及び上面56Cが赤外線透過抑制層44によって覆われている。さらに、紫外線透過抑制層42が、外側壁40の第1インナ層46及び第2インナ層48を連結すると共に、赤外線透過抑制層44によって覆われた補強梁56の全体を覆っている。これにより、本実施の形態に比べて、ピラー部32のコストアップを抑制することができる。すなわち、一般に、紫外線の透過を抑制する機能を有する紫外線透過抑制層42の方が、赤外線の透過を抑制する機能を有する赤外線透過抑制層44よりも安価に製作することができる。そして、本変形例では、外側壁40の第1インナ層46及び第2インナ層48を紫外線透過抑制層42によって連結しているため、第1インナ層46及び第2インナ層48の間において、赤外線透過抑制層44を全体的に配置させる必要がなくなる。換言すると、赤外線透過抑制層44の本体部44Eを省略して、赤外線透過抑制層44を第1インナ層46及び第2インナ層48の間に部分的に設ける構成にすることができる。したがって、本実施の形態に比べて、ピラー部32のコストアップを抑制することができる。
また、車幅方向内側から見た断面視で、補強梁56が、ひし形状に形成されており、補強梁56が上側へ向かうに従い後側へ傾斜されている。このため、上側から補強梁56に太陽光が照射された場合でも、補強梁56の後面56Bに太陽光中の赤外線が照射されることを抑制できる。これにより、赤外線透過抑制層44によって、補強梁56の前面56A及び上面56Cのみを覆うように構成した変形例においても、補強梁56の発熱を効果的に抑制することができる。
なお、本変形例では、赤外線透過抑制層44が、補強梁56の前面56A及び上面56Cを覆うように構成しているが、補強梁56の前面56A、上面56Cに加えて、補強梁56の後面50B又は下面50Dを赤外線透過抑制層44によって覆ってもよい。又は、本実施の形態と同様に、補強梁56の全周を赤外線透過抑制層44によって覆ってもよい。
また、本変形例では、赤外線透過抑制層44が、補強梁56の前面56A及び上面56Cに隣接して配置されているが、赤外線透過抑制層44と補強梁56との間に紫外線透過抑制層42を介在させた構造にしてもよい。
また、本変形例では、赤外線透過抑制層44が、側断面視で略逆L字形状に屈曲されて、補強梁56の前面56A及び上面56Cを覆っているが、赤外線透過抑制層44の形状はこれに限らない。例えば、図7に示されるように、補強梁56の前面56Aを前側(外側壁40の表面40A側)から覆う赤外線透過抑制層44の上端部を上側へ延ばして、当該延ばした部分と、補強梁56の上面56Cと、を上下方向にラップさせるように配置してもよい。この場合においても、補強梁56の上面56Cを、赤外線透過抑制層44によって上側から覆うように構成することができる。なお、図7では、赤外線透過抑制層44と補強梁56との間に紫外線透過抑制層42を介在させた例として図示している。
また、本実施の形態では、ピラー部32における外側壁40の外周側の部分が紫外線透過抑制層42によって構成されているが、外側壁40において紫外線透過抑制層42を省略してもよい。
また、本実施の形態では、外側壁40における紫外線透過抑制層42の板厚(層厚)が一定に設定されているが、紫外線透過抑制層42の板厚(層厚)を可変させてもよい。例えば、図8のA部に示されるように、紫外線透過抑制層42における第1インナ層46及び第2インナ層48に対応する部分の板厚(層厚)を、他の部分の板厚(層厚)に比べて厚く設定してもよい(図8のA部では、紫外線透過抑制層42における第2インナ層48に対応する部分の板厚を他の部分の板厚より厚くした例を示している)。
また、本実施の形態及び変形例では、外側壁40が平断面視で前斜め右側へ凸に若干膨らむように形成されているが、外側壁40の形状はこれに限らない。例えば、図8のB部に示されるように、自動車Vの意匠等に対応して、外側壁40の車幅方向内側端部及び車幅方向外側端部を段差状に形成してもよい(図8のB部では、外側壁40の車幅方向内側端部に段差部を形成した例を図示している)。さらに、この場合においても、上述の同様に、紫外線透過抑制層42の板厚(層厚)を可変させてもよい。
また、本実施の形態及び変形例では、補強梁56が外側壁40に形成されているが、外側壁40と同様に、補強梁を内側壁50にも形成してもよい。すなわち、内側壁50の車幅方向内側端部50A及び車幅方向外側端部50Bに架け渡された補強梁を、内側壁50の内側透明部50Cの内部に形成してもよい。この場合には、本実施の形態と同様に、内側透明部50Cを、赤外線の透過を抑制する透明の樹脂材で構成してもよい。又は、上記変形例と同様に、赤外線の透過を抑制する赤外線透過抑制層によって補強梁の前面及び上面を覆うように構成してもよい。
また、本実施の形態では、車両用ピラー構造Sを運転席側のフロントピラー30に適用した例として説明したが、車両用ピラー構造Sの適用はこれに限らない。例えば、車両用ピラー構造Sを助手席側のフロントピラー30に適用させてもよい。また、例えば、図示は省略するが、キャビンCの後部に設けられたリヤのウィンドシールドガラスと、キャビンCの側部に設けられたサイドドアガラスとの間に配設されたリヤピラーに、車両用ピラー構造Sを適用させてもよい。この場合には、リヤピラーが、フロントピラー30の各構成を前後反転した構成になる。また、例えば、図示は省略するが、フロントピラー30とリヤピラーとの間に配置されたセンタピラーに、車両用ピラー構造Sを適用させてもよい。
また、本実施の形態では、車両用ピラー構造Sが右ハンドル仕様の自動車Vに適用されているが、車両用ピラー構造Sを左ハンドル仕様の自動車に適用してもよい。
14 ウィンドシールドガラス
14A ウィンドシールドガラスの車幅方向外側端部
32 ピラー部
40A 表面(ピラー部の意匠面)
42 紫外線透過抑制層(紫外線透過抑制部)
44 赤外線透過抑制層(赤外線透過抑制部)
46 第1インナ層(側部)
48 第2インナ層(側部)
56 補強梁(補強部)
S 車両用ピラー構造

Claims (7)

  1. 車両の骨格を構成すると共に、車両外側の壁部を構成する透明な樹脂製の外側壁と、車室側の壁部を構成する透明な樹脂製の内側壁と、を備えた中空のピラー部と、
    前記外側壁及び前記内側壁の少なくとも一方の内部に設けられ、前記ピラー部における一対の側部に架け渡されて前記ピラー部を補強する補強部と、
    前記外側壁及び前記内側壁のうち前記補強部が設けられた一方又は両方の一部を構成し、当該補強部を少なくとも前記ピラー部の意匠面側から覆うと共に、赤外線の透過を抑制する赤外線透過抑制部と、
    を備えた車両用ピラー構造。
  2. 赤外線透過抑制部が、前記ピラー部の意匠面側に加えて車両上側から前記補強部を覆っている請求項1に記載の車両用ピラー構造。
  3. 前記ピラー部は、紫外線の透過を抑制する紫外線透過抑制部を有しており、
    前記紫外線透過抑制部が、前記ピラー部の意匠面を構成している請求項1又は請求項2に記載の車両用ピラー構造。
  4. 前記赤外線透過抑制部が、一対の前記側部と前記紫外線透過抑制部との間にも設けられている請求項3に記載の車両用ピラー構造。
  5. 前記赤外線透過抑制部が、一対の前記側部を連結しており、前記補強部が前記赤外線透過抑制部に埋設されている請求項4に記載の車両用ピラー構造。
  6. 前記紫外線透過抑制部が、一対の前記側部を連結しており、
    前記赤外線透過抑制部によって覆われた前記補強部が、前記紫外線透過抑制部に埋設されている請求項4に記載の車両用ピラー構造。
  7. 赤外線透過抑制部が、前記補強部に対して前記ピラー部の意匠面側に隣接して配置されている請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用ピラー構造。
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